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July 2, 2007
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カテゴリ: マラウイの学校
来月の学期休みを利用して、2週間実施される
SMASSE(現職中等理数科教員再訓練プロジェクト)の
トレーニングに向け、今週はMIE(マラウイ教育研究所)で、
コアリーダーたちが最終確認の合宿をしてはります。

MIEはうちから歩いて20分ほどなので、参加してきました。

今年で3年めとなる、このトレーニング。
これまではJICAがかなりテコ入れをし、SMASSEの先輩である
ケニアから専門家を招いたりしていたそうですが、
今年はマラウイアン自身の手で、
トレーニングを運営・実施することも大きな目的のようです。


午前中は、物が足りなくても、いかに教材を工夫するかという
トレーニングとアクティビティ。

家庭科は準備が不十分なためか、
途中から別プログラムで、模擬授業の練習を始めていました。

その模擬授業のテーマは、スポンジケーキの起泡性のようでしたが、
泡を起こし、維持するためにはソーダが適しているか、
ベーキングパウダーが適しているか、
さらにそれは物理的な反応なのか、化学反応なのかで延々討論。

家政学の人たちにとって、それは重要な問題なのかもしれないけれど、
家庭科教育の人間からみれば、どうでもいいわけですよ。

ソーダであっても、ベーキングパウダーであっても、
それが 生徒の健康にどのような影響を及ぼすのか、
この授業を通して生徒に何を学んで欲しいか、
生徒にどのような生活力を身に付けて欲しいか、
という視点がまるで見えない。

この国ではセカンダリースクール(4年制)の
2年生から3年生へ進級する時に必要なJCE、
4年生の卒業時に実施されるMSCEという
それぞれの国家試験の合否が人生を左右するらしく、
その合格率アップが学校の至上命題のようです。

家庭科では特にMSCEで実施される実習・実験の試験の合格率が
低いらしく、今回のトレーニングの主な目的になっています。

例えば、
育むようなアクティビティなら、まだ教育的だと思う
のです。

試験のため、ソーダかベーキングパウダーか
どちらかの「正解」を与えることが、
生徒の生きる力を育むとは、私は思いづらい。

でもこの国ではそれが求められているのなら、
それに徹するのも「青年海外協力隊」としての役目なのかもしれない。

「教育」的な意義や効果を考えてしまう私は考えすぎであり、
隊員としては不適格かもしれませんね。

でも一人の教育に関わる者として、譲れない部分でもある。


生徒が見えない模擬授業案づくりに突っ走っている
マラウイアンたちに、どこからどうアプローチしたらいいのか
わからず、呆然としてしまいました。

今日はやたら寒かったこともあり、体調もいまいちで、
何も言えずじまいでした。

この合宿の期間中、もしくは来月のトレーニングの時にでも
「生徒の生きる力を育む」という視点を
伝える機会があるといいのですが。

私の語学力では、そして試験至上主義のこの国の教師たちには、
伝わらないかなぁ・・・


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Last updated  July 3, 2007 04:48:05 AM
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