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1月1日(水)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(10)やすらぐ安らぐ(自動詞四段活用)安らかになる。ゆったりと落ち着く。われにまだ母あることに安らぎてふるだとの家に七日眠りぬ 河野裕子安らぎし呼吸に充ちて夜空まるし灯の上にまた灯を積みし街 小野茂樹やすらけし安らけし(形容詞ク活用)やすらかである。安泰だ。おだやかだ。自らの洞に若木の育ちつつ樹齢つきゆく杉やすらけし 坂本美恵子兄の妻定まりし夜安らけき鼾(いびき)ふたいろに父母眠れり 桂 和子(つづく)
2013.12.31
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月31日(火)腰痛になりたるときは靴下のひとつをはくも細かい手順腰痛になりてしみじみ思うなりわれの体のこの重きこと腰痛になりてしみじみおもうなり天地自然に歩く清しさ腰痛は忘れるころにやってきてわれの奢れる心を叱る錆びついたビニールハウスの鉄骨がすすきをいだきすすりなきいる【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.31
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12月31日(火)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(9) やすらふ(やすらふ)休らふ・安らふ(自動詞四段活用)立ちどまる。休息する。ゆったりする。安らぐ。「花やすらい」は「安楽花(やすらひはな)」のこと。花よ安らかに鎮まれの意という。草に土に常に恐れてやすらはぬ蜥蜴は美(は)しき尾をひきにけり 斎藤 史心散りて厨の音を聞きゐしがやがては匂ふものに安らふ 山本友一いつの世の花やすらいや帰りこぬ父待ちをりし母の歳月 辺見じゅん (つづく)不識文庫 1【1000円以上送料無料】改訂版 齋藤史歌集 齋藤史自選/斎藤史【RCP】価格:2,100円(税込、送料込)
2013.12.30
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月30日(月)久々に読売歌壇に入選すしみじみとして読み返したり腰痛がまたぶりかえす正月飾りに屈(かが)みたるとき透析に妻いなければ施設より戻りたる子に食事を作る子を連れてお寺に行きぬ中学の同級生に偶然会いぬ産土の神社の掃除役員は初詣のため区民のために【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.30
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短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)や(8)やすけし安けし(形容詞ク活用)安らかである。安楽だ。こだわりがない。なおいまだ人は安けしとわずか聞く遠く遠く夏ならむ戒厳の下 近藤芳美一人ゐる心やすけし思ふまま淋しき顔をわれはなしたり 長沢美津やすまる休まる(自動詞四段活用)安らかになる。しずまる。つかれがとれる。なまけもの、臆病、意気地なしなど、/あるかぎりの名に呼びてみれど、/安まらざりし。 西村陽吉病院に居れば気持の安まると言ひたる人の久しく見えず 神谷秋二(つづく)《岩波書店》近藤芳美近藤芳美集6 新しき短歌の規定 【中古】afb価格:2,000円(税込、送料別)
2013.12.29
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月29日(日)題詠:あれあれこれで通じぬ妻と四十年今は短歌をわれに教える題詠:顔透析の身を虐げて農事する妻の汗噴く顔のふりむく題詠:指茶を注ぐ妻の手見ればいつよりか荒れたる指の太くなりいし題詠:音一音が光の粒となるまでにわれの言葉よ歌とかがやけ題詠:知死亡者は約二万人流されし動植物の数は知られず【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.29
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鑑賞:歌集「悲しき玩具」(十)(下書き) 後藤瑞義(注)歌の順序は歌集の順序によります。 なつかしき冬の朝かな。 湯をのめば、 湯気がやはらかに、顔にかかれり。「なつかしき」は、昔のことが思い出されてしみじみとすることでよろしいでしょうか。そして、この言葉は「冬」ではなくて、「冬の朝」にかかるのでしょうか。「なつかしき冬」の「朝」ではなくて、「なつかしい」ような「冬の朝」でいいのでしょうか。なにはともあれ、この歌は「冬の朝」の歌です。これが、実体です。寒い冬の朝が続いています。普通であれば、「凍(い)てつける冬の朝かな」「凍(こお)りつく冬の朝かな」となるでしょう。それを啄木は、「なつかしき冬の朝かな」としているところが、まず目を引きます。この「なつかしき」というのは、現実の寒さを忘れるような気分、必ずしもはっきりした昔の思い出でなくてもいいように思います。辛いことも時が経つとなつかしい思い出になります。そんななつかしさであってもいいように思います。なにか、現実を忘れさせるような気分がしたのでしょう。なにか希望のようなものが芽生えたのでしょうか。なにか朗報があったのでしょうか。体調がすこぶるよかったのでしょうか。 「なつかしき冬の朝かな」。この詠嘆の気分が次の句へ引きつがれていきます。ですから、「湯をのめば」は、「空みれば」でも「花みれば」でもなんでもよいように思います。見るもの、聞くものがみな「なつかしさ」につながるような、そんな幸福感に満ちた感じを思います。たまたま、「湯をのめば」、「湯気がやはらかに、顔にかかれり。」となるわけです。上の句のいい気分が、「湯気やはらかに」この「やはらかに」といった言葉を引き出してきたのだと思うのです。寒い冬の朝の湯呑茶碗の暖かさ、そして湯気のなんともいえない、啄木にいわせれば、湯気のやわらかさ、が冷え切った顔にかかるのです。その幸せ感、それが「なつかしき冬の朝かな」なのでしょう。 「湯をのめば」は、啄木は生活に困窮していてお茶を買う金がなかったのか。といった深読みはこの場合は不要と思います。実際にお茶を飲んでいてもここは、「湯をのめば」のほうが、「茶をのめば」より良いとおもうのです。その混じり気のなさが、尊いとおもうのです。なつかしき冬の朝かな。 湯をのめば、 湯気がやはらかに、顔にかかれり。【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.29
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短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるや(7) やしろ社(名詞)神がまつってある建物。神社。山の上にやしろ修復の音響き吹きくる風に木の香の匂ふ 朝比奈ふく風のおと川わたり来るみやしろに栴檀の実のおつるひととき 斎藤茂吉やすい(やすし)安し(形容詞シク活用)おだやかだ。やすらかだ。安心。安価。易し(形容詞シク活用)たやすい。補助動詞となり、ともすればそうなる。…しがちだ。わが夜をやすくあらせず鉦たたき低く地につき止まざる声に 初井しづ枝車なき裏道やすしゆふぐれは秋刀魚やく匂ひなどして 上田三四二石蕗の花も終らむ季すぎて病み易き身に冬は来向ふ 福田とも子(つづく)【送料無料】斎藤茂吉歌集 [ 斎藤茂吉 ]価格:735円(税込、送料込)
2013.12.28
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月28日(土)押し迫る師走の道を救急車サイレン鳴らし通り過ぎ行く救急車けたたましくも走り過ぐ今年も数日残すばかりぞ父母(ちちはは)が遺しくれたる家屋敷仕事なければ子等は帰らず新しき年迎えんと活気付く師走の街の何かさみしき施設より帰りたる子を散髪に連れて行きたりさっぱりとする【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.28
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短歌用語辞典12月28日(土)や(6)やさしむ優しむ(自動詞四段活用)しみじみとした趣きになる。(他動詞四段活用)暖かく思いやる。やさしみてたべをはりたる柏餅の濡れて薫れる葉をたたむかな 大滝貞一大方の売掛金をとれぬまま鬼籍に入りし父をやさしむ 松尾和雄やしなう(やしなふ)養ふ(他動詞四段活用)世話をして育てる。飼う。うちかう。「養ひ」は名詞。捕へ来て子らのやしなふくつわむし夜半鳴くこゑはわれひとり聞く 柴生田 稔滾(たぎ)る粥酒と蕗の薹投げ入れて身の養ひの最良とする 鹿児島寿蔵(つづく)《短歌新聞社》鹿児島寿蔵ははのくに 鹿児島寿蔵歌集 …現代歌人叢書24 【中古】afb価格:1,000円(税込、送料別)
2013.12.27
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月27日(金)布施明シナトラなどが混じりあいわが「マイウエイ」点が上がらぬおしいなあ99点カラオケで「川の流れのように」を歌う気持ちよく歌えたけれど70点「時代遅れ」のキーを合わせるいまひとつ調子が出ないああなんと「愛燦燦」が70点台雄大に歌える「山河」気持よし五木ひろしより小椋佳に似て【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.27
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12月27日(金)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(5)やぐるま矢車(名詞)端午(たんご)の節句に鯉幟と共に幟竿に取り付ける。風で音を立てて回る。矢車草。初夏、緑白色や薄紫色の小花を開く。矢車菊。いくさなどさせてはならじからからと孫の幟の矢車回る 山嶺 豊牧草に種子まじりゐし矢車の花咲きいでて六月となる 石川不二子やさしい(やさし)優し(形容詞シク活用)優美だ。穏やかだ。人情がある。飛び立ちし姿を追へば腰白きアオアシシギの鳴く声優し 大悟法 進暇かけて柚子しぼりゐる指の形やさしき影となりてゆらげる 富小路禎子たかだかと朴の花咲く、敗れたるやさしき神もかく歩みしか 前 登志夫(つづく)
2013.12.26
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月26日(木)透析の妻が気にしている言葉「体大事にしてね」母言う施設より帰る子の顔表情ががらっと変る今日は戻る日何ということはなけれど口ずさむ時代遅れの男になりたい大掃除身の周りからほんとうは心のなかをしたいわれなり本箱の裏に積ったほこりたちわれのこころのなかはどれほど【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.26
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12月26日(木)短歌用語辞典(飯塚書店発行)や(4) やく焼く・焚く・灼く(他動詞四段活用)燃やす。たく。火に当てる。あぶる。こがす。海を灼き天を灼きおのれ全円に身を灼きながらおほき没(いり)つ日(ひ) 上田三四二歌なしの四月五月のかへり霜ひと朝ただに茶の芽を灼きつ 築地正子四十年の過去と思はじ石階に灼きし人の影うすれゆくとも 扇畑忠雄夫を焼くための点火をわが手もてなさむ無惨をしばしは許せ 生方たつゑ《白玉書房》生方たつゑ定本生方たつゑ歌集 【中古】afb価格:4,000円(税込、送料別)
2013.12.25
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月25日(水)血の臭いかぎたるためか黒猫がまたも鶏舎に寄りて脅かすウコッケイの雄は本気で闘いぬ相手の頭の裏を狙いて風習の酉精進でたまりたるウコッケイの卵子に送りやる同人誌なんとか製本間に合って会員に今日発送終える同人誌の製本するを九十を越したる母が手伝いくるる【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.25
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12月25日(水) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)や(3)やがて軈て(副詞)まもなく。そのうち。のっそりと軈て敏捷に屋根を木に降り来し猫が池の辺(ほとり)ゆく 坂本小金打切りのやがてきたらむ兆とも医療継続の記載を不備と言ひきぬ 上田三四二やまかしい(やかまし)喧し(形容詞シク活用)騒がしい。こうるさい。髪刈れやとやかましかりし父をらず伸び放題の白髪(はくはつ)ぞ子は 窪田章一郎(つづく)【送料無料】上田三四二 [ 間瀬昇 ]価格:1,575円(税込、送料込)
2013.12.24
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十二月号歌評(同人誌「賀茂短歌」)下書き 後藤瑞義原 明男老い著き二人の生計(たつき)のつつましく生きゆく日日に不足はあらず 「老い著き二人の生計」でちょっと息継ぎ、間を置きます。そして、「つつましく生きゆく日日に不足はあらず」と続いてゆくのでしょう。そこに私は作者の言うにいえない気持がこめられているように思うのです。単に「つつましく生きてゆく日々に不足がない」と言うのであれば、「老い著き二人の生計をつつましく生きゆく日日に不足はあらず」とでもしたいところです。短歌では助詞がなかなかむずかしいのです。「の」にしても、主格もあるし連体格もあるわけです。ここの「の」は主格「が」ではなく、「日日」に続く「の」でしょう。ちょっと「二人の生計がつつましく」と読めるところにちょっと屈折した感じを受けたのです。「つつましく」はどうしても「生きゆく」に続かなければならにはずです。そして、「生きゆく」は勿論「日々」に続かなければならないはずだと思います。「つつましく生きゆく日日に」がひとつつづきの言葉として、生計の「つつましく生きゆく日日に」不足はあらず、と言っているわけです。「生計の」の「の」を「を」とすればすっきりするのですが、それでは作者は物足りないのでしょう。作者のなかに、多少の不足感があるいはあるかもしれません。だからこそ、強く「不足はあらず」としているかもしれないのです。渡辺つぎ天災地変続いて襲うこの地球人のおごりか神の祈りか 「天災地変続いて襲う」は多分、東日本大震災や近くは身近な大島の土石流災害などを指しているかと思います。作者は今年で満百二歳になられます。その百年余りの歴史のなかでも、やはり近頃の天災地変は異常と思われたのではないでしょうか。そして、「人のおごりのためか」と口からついてきたのではないでしょうか。この歌はここまでは、非常によく分る歌です。ただ、結句の「神の祈りか」でドキとしました。これは、どう理解したらいいのでしょうか。私の感性では理解まで届きませんが、凄い言葉であることが感じられてなりません。人間の祈りはわかるのですが、「神の祈り」とはどういうものでしょうか、しいてわたしなりに理解するとしますと、それは、「神の苦悩か」といったことでしょうか。人間のおごり、愚行にたいする神の苦悩が災害となってもたらされているようにも感じるのです。その神の苦悩から神の祈りがもたらされるようにも思ったのでした。鈴木菊江ともに愛ず人は在さずこの宵を月のしづくがさんさんとふる 作者は、ご主人を亡くされました。「ともに愛ず人は在さず」がこのことを指しているのだと思われます。望月の日だったのでしょうか、月がとても美しかったのだと思われます。「月のしづくがさんさんとふる」に表われています。この下の句の明るさと上の句とのミスマッチ、これがこの歌のポイントだと思います。たとえば下の句を「月のしづくも悲しげに降る」とかして上の句と同じ調子となったらかえってつまらなくなるように思います。やはり明るく「さんさんとふる」によってかえって作者の悲しみが強調されるように思いました。黒田幸子いづこより見ても美し富士の山今日は甲斐路の車窓より見る 「いづこより見ても美し」でひと息つくのでしょう。感嘆をしている言葉です。作者は南伊豆に住んでいますので、山梨県側から見る富士山は珍しいのだと思います。そこで、「いづこより見ても」という言葉が出て来たのでしょう。「富士の山を今日は甲斐路の車窓より見る」、いつもは伊豆からあるいは新幹線などの窓から表富士を見ていたことでしょう。「いづこより見ても美し」は、作者自身の発見、裏富士を見たときの感嘆なのではないでしょうか。その発見を作者は大切なものとして歌にしたのでしょう。この甲斐路の旅がもしかしたら作者にとって大切な旅だったのかもしれません。あるいは、楽しい旅だった、そんな余韻を感じます。後藤早苗洗剤と味噌と油が無くなりて重いものばかり今日の買い物これは問題作だと思うわけです。作者の年齢、作者の生活環境、つまり一人暮らしとか、そうしたことで解釈はがらっと変ってくるでしょう。わたしとしては、結句は「今日の買い物」ではなく、「夫との買い物」などとしてくれるとすっきるするように思うわけです。作者を知っている人はそう思うでしょう。まして作者は透析をしている身です。ただ、作者にとってはこれが真実なのでしょう。買い物に夫は登場していない、当てにしていないそういう意志を感じるわけです。ご承知のように、私が作者の夫でありますので、この歌は非常に耳が痛い、つらい歌だと告白しなければいけません。ご主人は何をしているのだろうか。そんな声が聞えるようです。藤井美智子いちにちの誕生日なのに会食の誘ひの多しひとり暮しに 下の句は、「誘ひの多くひとりもうれし」でした。それを推敲して「誘ひの多しひとり暮しに」としたわけです。たしかに推敲後のほうが、下の句がすっきりした感じはします。「ひとり暮しでも、会食の誘いが多く、さみしくない」といった思いが感じられます。その点においては、推敲は成功しているようです。ただ問題は上の句の「いちにちの誕生日なのに」です。これは、誘いを少し迷惑のように思ってようにも感じるのです。上の句と下の句が少し分裂したようにも思われる歌になりました。複雑の心理といえばそれまでですが、短歌はやはり一点に集中したほうがよさそうです。ですから、推敲前の「いちにちの誕生日なのに会食の誘ひの多くひとりもうれし」の方がバランスがとれているように思いました。どちらにしましても、ご主人を亡くした作者のいつわらざる複雑な心理がこの歌に反映されているのだろうと感じました。小池美恵子甘き香で癒しくれたるジャスミンの枝をすきたり小春日和に 上の句の「甘き香で癒しくれたる」、「たる」ですから、過去のことを言っていることがわかります。わたしは、ジャスミンは五、六月に花が咲きよい香りを放つと理解しています。その頃だったでしょうか、作者は骨折をされたと記憶しています。その不遇の時に、甘い香りを放って身動き出来なかった作者の苦しみを癒してくれたのでしょう。今は作者の骨折も治って元気になりました。今日は、小春日和のおだやかな日です。庭を見るとかって骨折のおりにわたしをなぐさめてくれたジャスミンの枝が茫々と伸び、茂っているのに気がつきました。あのときは甘い香りでわたしの心をいやしてくれてほんとうに有難う。そんなことをつぶやきながら作者は木障(こさ)となったジャスミンの枝をすいてやったのでしょう。【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.24
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月24日(火)闘いに敗れ雄鶏血だらけの頭を隅に隠そうとする雌鳥をめぐり闘い敗れたる雄鶏の鶏冠(とかさ)破れ血の吹くにわとりの血の匂いをば嗅ぎ付けて黒き野良猫近づいて来る黒猫の覗う鶏舎けたたまし飛び上がるやら鳴き叫ぶやら闘いに敗れ傷負う雄鶏を古い鶏舎に一羽のみとす【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.24
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12月24日(火)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるや(2) や(助詞)並列に用いる。文中・文末に用いて、詠嘆を示す。…か。疑問を示す。…ないものか。反語を示す。ちらばれる耳成山(みみなしやま)や香具山(かぐやま)や葉の花黄なる春の大和(やまと)に 佐佐木信綱天(あま)なるや沖のかもめご地(つち)なるや白玉椿触れで別れん 馬場あき子さびしからぬと思ふや桜花の領に入りひとり春たつ祝祭をなす 稲葉京子やおら(やをら)(副詞)そろそろと。ゆっくりと。おもむろに。しののめの浪の穂がしらほの見せて燈台の灯はやをら旋(めぐ)るも 岩谷莫哀地図一枚かきあげし子はカバンより算数のテストやをら取り出す 大岡 博(つづく)【送料無料】現代短歌の鑑賞事典 [ 馬場あき子 ]価格:2,940円(税込、送料込)
2013.12.23
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月23日(月)酉精進酒精進も本日の夜十二時に終了となる毎年のことにはあれど一週間鳥肉卵酒を断ちたり天城山南麓に昔より師走に続く精進のこと伊豆国の山村に未だ続きいる正月まえの精進のこと故郷の村を離れて五十年いまだに古い風習守る【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.23
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短歌用語辞典12月23日(月)や(1)や夜(語素)よる。複合語を作る。ドオミエの夜行車の図を思ひしより混みし乗客俄かに親し 島田修二あがりゆく庭の氷雨を眺めつつ夜勤のあとをレモンティ飲む 中西寿男(つづく)《日本放送出版協会》島田修二NHK短歌入門 島田修二 短歌に親しむ 【中古】afb価格:1,000円(税込、送料別)
2013.12.22
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月22日(日)霜置ける冬の野菜が青々とわれらの為にじっと耐えてる一区では四十四位アンカーは十八位なり常葉菊川高校の全国女子の駅伝に常葉菊川十八位なり高校の男子駅伝静岡の加藤学園一区二十八位じりじりと遅れてゆくぞ加藤学園四区現在三十六位に今五区で三十三位に上りたりがんばれ静岡加藤学園ああ六区で三十四位に下りたりがんばれ静岡加藤学園ラストラスト加藤学園二人抜き三十二位でフィニッシュをする【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.22
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12月22日(日)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(43)もろとも諸共(副詞)ともども。いっしょ。そろって。「もろともに」とも。街もろとも揺らぐ陽炎たしかなるもの何もなき春といふべく 尾崎左永子鉢もろとも倒れしクリスマスツリーあり夕風すさぶ新宿の町 田谷 鋭山川の激(たぎ)もろともに落ちくるや秋簗(あきやな)の上の鮎のすがしさ 岡部文夫還暦を過ぎつつ思ふもろともに老いて安らぐ時ありやなし 佐藤志満もろびと諸人(名詞)もろもろの人。多くの人。各人。おのおの。もろ人の吾をいたはり厨べにサントリーオールド絶やすことなし 岡野直七郎(つづく)【送料無料】神と歌の物語 新訳古事記 [ 尾崎左永子 ]価格:2,625円(税込、送料込)
2013.12.21
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月21日(土)閉ざしたる冬の空より一条の光となりてわれを照らせよ施設にてノロウイルスにかかりたる子が帰りたり二週間ぶりに二週間ぶりに施設を帰り来し子に好物の料理妻出す施設より帰りてまずはビデオショップへ行きて子供の気持治まる施設より帰りたる日は一睡も眠らぬ子なり病みあがりでも正月の前の楽しみ全国の高校駅伝明日始まる【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.21
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12月21日(土)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(42) もろごえ(もろごゑ)諸声(名詞)たがいに和して鳴いたり、発したりする声。あかつきの蝉のひとこゑが諸声を誘ふあはれをききとめにけり 吉野秀雄小山田にみちて鳴きたるかへるらのもろ声ききしふるさとの家 五味保義(つづく) 吉野秀雄【中古】吉野秀雄全集 1・2 短歌1・2揃い価格:1,800円(税込、送料別)
2013.12.20
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月20日(金)冬晴れの日は風強くきらめける光冷たく肌をさしくる半分がやっと過ぎたり組長の9名分の賀状追加すメールよりやはり賀状がいいだろう親族知人友人などに短歌など賀状に記(しる)した時期もあり今は儀礼の域を脱せぬ印刷は娘にまかせ筆まめで住所打ち込み小書きしている【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.20
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12月20日(金) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)も(41)もろ諸・双(接頭語)めいめい。おのおの。多くの。二つ。両方。共に…する。の意を添える。「もろ抱き」「諸向き」は共に抱く。共に向くこと。脂あり脂なしとぞ双の掌(て)をすり合わせをり雪の夜ふたり 坪野哲久もろ抱きに稲の集茎(はがら)に居るからに愚直の心みゆるぞいなご 馬場あき子鵜の群はひそやかにして荒波の立ちくる方に諸向きに居り 山口茂吉(つづく)【送料無料】現代短歌の鑑賞事典 [ 馬場あき子 ]価格:2,940円(税込、送料込)
2013.12.19
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月19日(木)冬なればこそ燃える色求めるやもちの木の実も南天の実もあれそれで通じぬ妻に前もって言うべきことを考えている王将の社長射殺の報道が猪瀬都知事の辞任と分ける施設にて集団感染せしことが伊豆新聞の記事になりたりようやくに子は癒えたるや二週間ぶりなり施設へ迎えに行かん【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.19
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12月19日(木)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるも(40) もれる(もる)漏る・洩る(自動詞下二段活用)こぼれる。抜ける。落ちる。みづみづと葡萄の房のひしめける棚よりもれて日ざし親しき 五十嵐正司灯の洩るる壁に沿ひゆけり夜の闇のやはらかきところしばしば過ぎて 小野茂樹もるる日に椿の落花光りゐる石浜ぞひの林を歩む 由谷一郎(つづく)
2013.12.18
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月18日(水)題詠「空」冬なれば天の恵みというべきか雲のおおえる空にすき間は空でなく天と呼びたい限りなき力の満つる宇宙というは限りなく空に澄みゆく子のけむり雨となりまたわれにもどれよ題詠「食器」施設にて子が作りたる食器類生きゆく力を与えてくれる施設にて子が作りたる食器類力強しよいびつなれども【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.18
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短歌用語辞典12月18日(水)も(38)もる盛る(他動詞四段活用)器に一杯に入れ満たす。高く積み上げる。店先の皿に盛りたる伊予柑のうへにもまるく積みたり雪は 白井洋三ぬきいでて青茎太(あおくきぶと)のししうどのあはく盛りたる花も暮れ入る 片山貞美水皺(みしわ)かすかに池の面にあり銀杏樹(じゆ)のいまか崩れむ鬱金(うこん)を盛る 葛原妙子(つづく)
2013.12.17
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月17日(火)マスコミよあら探しなど見たくないオリンピックに功績ある人マスコミよおかしくないか報道時間の基準は何だ枯草に横たわりいるドラム缶錆びたる色がけものめきたるカリュウムが増えると言いて好物の干柿食べず妻は渡せり草じらみあまたつきくる赤き実のつるうめもどきを取りいるわれに晴れることこんなにうれしいことだとは雲間の光仰ぎていたり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.17
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12月17(火)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(38)もる守る(他動詞四段活用)子もりをする。見守る。番をする。耳を病む幼な児もりて絵本よみこの日暮れけり外は時雨れて 久保田不二子つばくろの低く飛ぶ日は雨と言ひ母もさびしく留守を守りけむ 大西民子飛来せる鶴を守るとて囲い藁まだ新しく日のぬくみあり 石本隆一(つづく)大西民子【中古】雲の地図 大西民子歌集価格:2,500円(税込、送料別)
2013.12.16
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月16日(月)皆さんが一生懸命聞いている歌評をしているわたくしを見て教えてる教わっているわたくしのほうが皆(みんな)に教わっている慣用語感情語など使わないようにと力込めて言いたり短歌とは何だろうかと内心はひやひやとして歌評している何となく思い湧きくる下書きに書きたることと違う思いが【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.16
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12月16日(月)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(37) もらす漏らす・洩らす(他動詞四段活用)もれるようにする。こぼす。病みこもる昼の部屋にふと洩らしたるわれの笑ひを知る人もなし 安立スハル就職難他人事(ひとごと)として口にせぬ子が洩らすなり背の低きこと 大岡 博快方に向ふ幼が退屈のつらさもらすを喜びとする 宮中 健(つづく)
2013.12.15
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月15日(日)鶏小屋に落葉入れれば驚きて飛び上がりたり枯れしその音筆まめで年賀はがきの住所書きそろそろ今日から始めんとする物故者と打ち込んでいる住所欄今年は友を二人亡くせり文学部より編入をして君は伊豆出身と自己紹介せし六郷土手(ろくごう)の修理工場(しゅうりこうば)にいた時に唯一訪ねてくれし友なり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.15
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12月15日(日) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)も(36)もものはな桃の花(名詞)花は普通は淡紅色だが緋(ひ)桃(濃紅色)、白(しろ)桃(白色)もある。三月三日の節句に飾る。初夏、実をむすぶ。との曇る春のくもりの桃の花遠くれなゐの沈みたる見ゆ 古泉千樫おぼろ夜をなにとはなしにひと枝(を)をりてもたせてやりぬ白桃の花 金子薫園桃の花紅(くれなゐ)沈む日の暮れは通ふ夜風もあはれ色もつ 宮 柊二(つづく)【送料無料】 宮柊二 鑑賞・現代短歌 / 高野公彦 【単行本】価格:2,100円(税込、送料込)
2013.12.14
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月14日(土)葉を落す雄のいちょうは枝すべて天を目指すがごとく伸びおり髪なきを妻は笑えど散髪に行くのがわれのたのしみなれば隣家は庭師を入れてこんもりと庭木をまるまる刈りてゆくなり対岸は早やかげりたり風強き師走の一日暮れなんとする施設より子の帰らざる今週は妻と二人の夕食となる【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.14
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12月14日(土)短歌用語辞典飯塚書店発行:「短歌用語辞典」(1993年)によるも(35) ももいろ桃色(名詞)桃の花のような薄紅色。淡紅色。ピンク。なぐさまず歩みきたれば明石町犬の垂れたる舌の桃色 岡部桂一郎みどり児の桃色の肌ほの青む若葉の小みちたもとほりつつ 座間百合子あたたかく冬の日のさす崖下に畜舎は見えて桃色の豚 田谷 鋭(つづく)《短歌新聞社》田谷鋭乳と蜜 田谷鋭歌集 …現代歌人叢書19 【中古】afb価格:1,000円(税込、送料別)
2013.12.13
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月13日(金)スカイプで独り暮しをたのしむも少し寂しとぽつり言いたり見おろしてカラスが笑うと思うのは思い過ごしとすぐに打ち消す施設より子が風邪をひき帰れぬと連絡がある吾等気づかい集団の生活をする施設では仕方なけれど子が風邪引きぬ透析の妻には風邪をうつさぬと施設より子が帰って来ない【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.13
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短歌用語辞典12月13日(金)も(33)もみずる(もみず)紅葉ず・黄葉ず(自動詞上二段活用)秋の末に草木の葉が赤や黄に変る。町屋根の上にしぐるる山みればもみづる樹々にはだれふりたり 五味保義寄植の鉢の櫨の木もみづるかあめは幽かにつゆをとどめぬ 遠山繁夫もむ揉む(他動詞四段活用)ゆり動かす。こする。強く動かす。いらだつ。とどろきて花ざかり田に吹きあるる野分に一夜こころ揉まるる 吉植庄亮麻痺の手を妻に揉ましめまどろむにいつか遠そく山鳩の声 石井房雄アルバイトしつつ己が技研く子のシャツの袖口の揉み洗ひする 荒木美也子(つづく)
2013.12.12
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白浜短歌会十二月歌稿(十二月十六日)下書きNO.2 E子さん いく年か過し友より便りありただただ胸のつまる想いぞ何するか忘れてもとに戻りたり思い起して一人おかしぞ1.久しぶりに友よりの便りがあった。思いがけない便りだったのかもしれません。あるいは、ちょっと忘れていた友だったかもしれません。単なるなつかしい友という以上のなにか深い思い出のある友だったのでしょうか。「ただただ胸のつまる想いぞ」にそれが出ています。焦点を一点にしぼって、力強く歌うことはたいへん良いことだと思います。2.自分の今日のありようを多少ユーモアをもって歌っています。そこがまずは良いところと思います。結句は、「おかしぞ」は少し表現がきゅうくつだとおもいます。「おかしい」でもよいと思います。参考の「笑うも」の「も」は詠嘆の助詞です。「独りおかしき(い)」などもよいと思います。強めの「ぞ」を付ける気持ちも分る気はしますが。参考:何するか忘れてもとに戻りたり思い起して一人笑うも F子さん耳鳴りも時にはやさしき音のあり今日はチロリリ秋の虫の音 山並を繋ぎて立てる鉄塔の上を流るる一連の雲久びさに見上げる寺の大銀杏葉色ゆたかに悠然と立つ(葉色豊かに吾を見下す)1.ものは思いようでどうにでもなると言われます。物事を良いほうに考えることは人生を豊かにするでしょう。耳鳴がやさしい音と感じる、耳鳴りを良いほうに考えている、あるいは考えようとしている作者なのでしょう。参考:耳鳴りも時にはやさしき音がする今日はチロリリ秋の虫の音(ね)2.まずは、大きな景を詠んでいます。山並みがあり鉄塔があり、一連の雲があります。そのなかで、繋げるとか一連ということばに注目しました。なにか作者は、そのつながっていること、つながっているもの、に目が向いたのではないでしょうか。参考:山並みをつなぐようなる鉄塔のそのまた上に一連の雲3.「久びさに」が少し説明的なような気がしました。しいてそれを生かすとすれば、参考のようになろうかと思います。「色ゆたかに」はいい表現だと思いました。参考:久びさに見上げる寺の大銀杏葉の色ゆたかになりて見下ろす G子さん久々の雨にうるおう庭先のむらさきしきぶ色濃くなれり石蕗はこぞりて咲きぬ庭隅のはなやぎ見ゆる時雨降る朝1. むらさきしきぶは六月ごろ花が咲き、秋に紫の実をつけるようです。そのむらさきしきぶを歌っています。ごく自然体でそのままの感じです。こういう単純な歌い方も良いとおもいます。久々の雨もごく自然な、ありのままのことなのでしょう。そして自然と「うるおう」庭先のむらさきしきぶ。そして、色が濃くなったことに気がついたのでしょう。そこに時の経過を感じるわけです。そして、しみじみとしたものが滲み出ています。2. これも自然な詠嘆です。これも庭に目を向けています。時雨がしとしと降っています。もう初冬の風情でしょうか。そんななかに、庭隅のつわぶきのはなやぎに目をむけているのです。「こぞりて(いっせいに)」という言葉も作者の心から出ているように思います。 甘藍 原 明男店先に連れと甘藍の品定めこぼせる音のみな瑞瑞し惚けたりと片付けられてしまふかも躓くわれを鴉が見つむ 1.「甘藍(きゃべつ)」の品定めをしています。きゃべつのきゅきゅと鳴る音に注目した点が良いと思います。それは、新鮮な、瑞瑞しい音だと感じたところもなかなか感覚的だとおもいます。 2.これも自分のありようを冷静にみつめている歌です。上の句はわりと軽い感じで歌っています。下の句は情景を描写しています。ただ下の句はなにかドキとする感じもあります。それはたぶん「鴉」のイメージだからでしょう。カラスはやはり暗いイメージがわたしにはします。そのカラスがじっと自分を見つめているというのですから、なんとなく不気味な感じがするのです。ただ、そんなにふうに深読みしなくとも、単に「からすの勘三郎」が陽気に見つめているという解釈もあるとは思います。
2013.12.12
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白浜短歌会十二月歌稿(十二月十六日)下書き 後藤瑞義 A子さんこの頃は忘れる事の多くなり努力空しさ高齢(とし)には勝てぬ大好きな甘柿蜜柑と満腹しかみしめ味わうおいしさ最高1.これはこれで、一人の高齢になられた方のいつわらざる思いをもらした言葉だと思います。それが良いところだと思います。ただ短歌も詩ですから、言葉使いは注意が必要だと思います。たとえば、「としには勝てぬ」というような慣用語、世間話で使うような言葉は注意が必要です。 参考:この頃は忘れることが多くなり努力もむなし思い出せない2.甘柿と蜜柑を腹いっぱいに食べてのでしょう。それもかみしめながら、あじわったのでしょう。おいしさは最高だった。そういった内容です。ただ、なんとなく物足らないのです。それは余韻がないためだとおもいます。じぶんの思ったことをすべて言ってしまっているということです。しいて深読みすれば、意味は逆にならざるをえないのです。今が満足できていない、その裏返しで、私は満足している最高だと強がる場合も人間の心理です。ほんとうに最高であるならば、単なる言葉ではなくて自然とにじみでてくるものではないでしょうか。 参考:大好きな甘柿蜜柑頂いて腹いっぱいにかみしめ味わう十二月 B子さん笑顔寄る集いの家の人作る紫芋のあんの甘さよ冬晴れの光の海より吹く風に陽差し温くきも身をば竦める1.なかなか苦心して作られた感じを受けました。上の句がそれです。心をゆるせる仲間同士が家に集り紫芋の餡を作ったようです。みな仲良く笑いながら作ったのでしょうか、その餡の甘さがこころにしみたのでしょう。参考は作者の意図とは多少違っているかと思います。参考: 笑顔寄せ集いし家に作りたる紫芋のあんの甘さよ 2.よいと思います。参考は下の句の語順を少し変えてみました。参考にしてください。冬晴れの光輝く海、たいへん美しい光景ですが、そこから吹いてくる風は冷たい。その感覚がいいと思います。参考:冬晴れの光の海より吹く風に身をば竦める陽差し温くきも H子さんスカイプで今日の出来事あれこれとネット社会の少し淋しき永遠にあなたのものと花言葉知って嬉しいホトトギス咲く逆縁の家守るべく決意しもきみのいなくて覚悟もゆらぐ1.スカイプというのは、テレビ電話のようなものでしょうか。そんな想像をしてこの歌を読みました。メールや携帯電話よりよっぽど臨場感、親近感があるのでしょう。それで、今日の出来事をあれこれ話し合っているのでしょう。これが、最新のネット社会の現状なのでしょう。便利になったし、たとえ独りであっても淋しくないように思えます。それを作者が「ネット社会の少し淋しき」といっているところに鋭い視点があると思います。ただ、「ネット社会」という言葉がどうでしょうか。「スカイプ」で出ているようにも思うのですが。よい着眼だと思います。参考:スカイプで今日の出来事あれこれと話した後で少し淋しき 2.ホトトギスという花があります。写真ででもなければよく説明できませんが、花の班点が鳥のホトトギスの胸の班点と似ているのでその名がついたようです。花言葉は「永遠にあなたのもの」ということのようです。亡くなられたご主人との関連を感じます。いいとおもいます。参考はあくまで参考です。「嬉しい」は感情語といい、注意が必要です。参考:永遠にあなたのものとの花言葉知って咲きたるホトトギスの花3.逆縁はご主人が両親より先に亡くなられたことでしょうか。そうだとすれば、ご両親がまだご健在ということです。そのご主人のいらっしゃらない家を、家族を自分独りで守ろうと決意したんだけれど、今日も色々あって、やっぱりあなたがいないと自分独りでは自信がなくなってくる。覚悟がゆらいでくる。何かがあったのでしょう。その中味を出来たら歌にしたいと思います。「逆縁」という言葉もやはり注意したい言葉だと思います。参考:君の亡き家守らんと決意すも母(姑・義母)の歎きを止める術(すべ)なし C子さんウオーキングポケットの鍵たしかめて冬の風道コツコツ歩く冷蔵庫充たしてくれる家族(うから)らに有難うねと独り棲む吾ただいまと誰も居ない家(や)の玄関に買物帰りの荷物をおろす1. いい歌だと思います。初句に「ウオーキング」ともってきています。これからウオーキングの歌をうたいますと宣言をしているようです。老いのしみじみとした思い、覚悟みたいなものも感じます。「鍵をたしかめ」「冬の風道コツコツ歩く」、「風道」はよい言葉です。語順を少し変えてみました。参考にしてください。参考:ポケットの鍵をたしかめウオーキング冬の風道コツコツ歩く 2.よくわかる歌です。独り住いの家の冷蔵庫に色々買ってきて入れてってくれる家族に感謝している作者です。説明的にならないように注意したいと思います。歌は頭(理性、知性)に訴えるのではなく心に訴えるものだと思います。説明は頭に訴えることだと思います。作者としては、結句「独り棲む吾」が一番言いたいことなのでしょうが。参考:冷蔵庫充たし帰れる家族らにありがとうねとねんごろに言う3.これもよく分る、視点もよい歌だと思います。ひとり暮しの悲哀がにじみでています。参考を参考にしてみてください。参考:誰も居ぬわが家に帰りただいまと買物帰りの荷物をおろす D子さん夕凪の海へ漁船は出でたちぬ伊勢エビ漁に浜はにぎわう遠くても瞬時に気持伝え合うメールというやさしき手段は1.ひととおり出来た歌だと思います。伊勢エビ漁の実際を知らないのであれこれいえません。漁船が出港したあと浜はにぎわうのでしょうか。「出でたちぬ」の「ぬ」は完了の助動詞です。「出港したあと浜がにぎわう」ような感じを受けたのでこのように書いたのです。伊勢エビ漁にこれから出港するというので浜がにぎわっているのであれば参考のようになると思います。「にぎわう」は終止形です。「にぎわい」であれば次つづきます。「浜はにぎわって伊勢エビ漁に出港した」となると思います。参考:夕凪の海へ漁船は出でたちぬ伊勢エビ漁に浜はにぎわい2.この歌で、「やさしき」という言葉に注目しました。すなわち、「優しき」なのか「易しき」なのかです。「易しき」だと平凡のように思います。「優しき」だと思いが深くなるように思います。参考:遠くとも瞬時に気持伝え合うメールというは優しき手段(つづく)
2013.12.12
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月12日(木)歌会の歌稿がやっと届きたり一人一人の思いを載せてこの人はネット社会で支えられぽつりひと言少し淋しと白浜の歌会歌評今日中にまとめなければ心せかるる月曜が歌会なれば明日には資料を送る土日の前に甘藍を甘藷と間違え擦れる音なんのことかとしばし苦しむ【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.12
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12月12(木)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(33)もみじ(もみぢ)紅葉・黄葉(名詞)秋の末に落葉樹の葉が赤・黄に色づくこと。黄色くなるのは「黄葉」と書く。ひる時雨はれゆくなべに現はるる向ひの山の紅葉あかるし 松村英一黄葉(もみぢば)の過ぎゆきたれば白樺の幹はてしなし白き林は 窪田章一郎たけなわの血潮のもみじ擦過して風の渚を行くオートバイ 佐佐木幸綱地に還るおのづからなる静けさに夕べ散りつぐ欅もみぢ葉 大貫迪子(つづく)《短歌新聞社》窪田章一郎紅梅集 窪田章一郎歌集 …現代歌人叢書28 【中古】afb価格:1,000円(税込、送料別)
2013.12.11
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月11日(水)歌会は五名図書館寒々と広間にストーブ囲み話せり五名のうち二名が用事あるという午前中にて歌会終える歌友よりみかん一箱届きたり毎年のこと有り難きかな東京の子等のところへ生たまご米にみかんを入れて送りぬめんどりにやっとなりたりはじめてのぬくとき卵拾いあげたり【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.11
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12月11日(水)短歌用語辞典(飯塚書店発行)も(32) ものを(連語)…ことだなあ。…のになあ。文末に用いて、愛惜や不満・悔恨の気持ちを込めて強く詠嘆する。または文中に用いて、前述と同じ気持を込めて逆接する。指に塞(せ)くみぎはの水は夏さむく指のしがらみ越えゆくものを 宮 英子のめり込みて生きたきものを 四十代 分別くさきわたくしである 道浦母都子もはや最早(副詞)今となっては。すでに。もう。「いまはや」の転。詩歌などもはや救抜(きゅうばつ)につながらぬからき地上をひとり行くわれは 岡井 隆風さむき夕みちくれば焼芋のよびごゑもはや秋さだまりぬ 上田三四二(つづく)
2013.12.10
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月10日(火)土砂降りのなかをようやく着きたれば小雨となりぬ青空も見え土砂降りの雨つらければ身障者役員会に五名欠席これという議題なけれど雨のなか身障者の会に七名出席すっかりと葉をふりこぼしいちょうの木白みかかった肌をさらせり首輪などしているけれどゆったりと虎の歩みをしている猫ぞ【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.10
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12月10日(火) 短歌用語辞典飯塚書店発行:(1993年)も(31)ものかは(連語)なんとも思わない。なんでもない。かまわない。平気で。敗戦もものかはと競ひ揉む神輿きらめき渡る焦土はるかに 筏井嘉一ものゆえ(ものゆゑ)(連語)…ものなので。…ものだもの。順接して詠嘆を込める。ものだけれども。逆接に用いる。掌(て)にのせて一つかまきり夜仕事の机にのぼり来しものゆゑに 坪野哲久(つづく)《送料無料》坪野哲久歌集『碧巌』を読む価格:3,675円(税込、送料込)
2013.12.09
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今日の気持ちを短歌に:後藤人徳の今日の短歌「人徳の部屋」よりhttp://www.izu.co.jp/~jintoku/12月9日(月)金持ちになると植えたるもちの木に今赤赤と実がしげりおり年金で暮しの維持をなしており有難きかなわが人生は西空の雲が真赤に染まりおりもみじの山を見下ろしながら吹き溜まる枯葉を抱いて水仙が早々と花咲かせていたり夕焼を映せるごとくもみじせり終(しゅう)のはなやぎ互に求め【送料無料】わが家の天使 [ 後藤瑞義 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.12.09
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