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今日はこれから、むつ中央ロータリークラブ主催の「100万ドルの食事会」です。聞いてるだけで豪華に思えるでしょ?でも中身は・・・「新そばを打って」それを「ざるそば」で食べるだけです。ロータリークラブはボランティア団体ですからね・・・「豪華な100万ドルもするような食事」を食べたつもりになって、いくらかでも寄付しよう…そんな考えのもとに開催される「例年の行事」です。ほかの地区でも行われてまして・・・「塩味だけのおにぎり」の食事会なんて言うのもあるようですが、私達は例年・・・採れたばかりの蕎麦を自分たちで打って、そば会を行うんです。でもね・・・もう長い間やってますけど、私がそば打ちをしても、あまり上手にはできません。同じ分量のそば粉や水を使うんですけど・・・そのたびに「びちゃびちゃ」に鳴ったり、固かったり…上手く出来たことはあまりありません。今日はちょっと忙しくて・・・食べに行くだけですから・・・きっと美味しいおそばが食べられるはずです。「蕎麦」を肴に日本酒熱燗で・・・これがたまらないんですよね?じゃ、行ってきます。
2016.11.30
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あ、「大臣表彰」といっても、私じゃないんですよ。私はそんなに偉くありません。でも、うちのオヤジが前に戴いて・・・「あと20年は青森県から出ることはないだろう」って言われてた表彰なんです。うちのオヤジの場合・・・その表彰をいただく前に「勲章」も「総理大臣賞」もいただいてたんで、「いまさら総理大臣より下の賞をいただいても・・・」とタカをくくってたんですが、ところがそうじゃなかったんですよね。たしかに勲章は・・・祝賀会を開催してもおかしくないだけの賞なんですけど・・・この大臣表彰は「毎年全国で50人ほど・・・しかも皇居で戴く。」という・・・そんな大変な賞なんです。勲章のときは全国で何百人も戴くんですけどね・・・この大臣表彰は40人・・・多くても50人ですから・・・天皇皇后両陛下のご臨席のもと、頂くわけで・・・ひとりひとりにお声を掛けていただける賞なんです。勲章のときはそんなことはありませんでした。だから戴いて帰ってきたときのオヤジの興奮冷めやらぬ様子を、今でも忘れることが出来ません。ところが・・・青森県からあと20年は出ないであろうと言われた賞が・・・なんだか最近では数も増え、皇居で戴くことも無くなったようで・・・だから戴いた本人も・・・「そんな大きな祝賀会なんてやらなくていいよ」って言いましてね・・・でも、発起人の私としては・・・「おやじの時にあんなに大きな祝賀会をやっていただいたお返しもしなくちゃ」って思うもんですから、何度も言ったんですよ。しかしご本人からは・・・「あの時と時代が違うんだよ・・・やるにしてもせいぜい20~30人ほどで・・・」って言われましてね。今回、申し訳ないけどそうすることにしました。え?お前はオヤジが戴いたような賞は貰わないのかですって?貰えるわけがないじゃないですか。日ごろの行いが行いですからね・・・ま、貰えるとしたら・・・うちの家族から「父ちゃんがんばってるで賞」ぐらいかな?いや・・・それも貰えそうもないなあ・・・
2016.11.30
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困ったことになった。 ある大手メーカーの支店長から電話が入ったのだ。 「先日の会合、青森のお客様たちの出席が良くなかったから、青森市で忘年会をやりましょ?」 その後すぐに、担当の営業マンから電話が入り、こんな話しをされてしまった。 「ナイト社長、先日の東北支店の会合・・・青森県のお客様だけ極端に少なくって、支店長がオカンムリなんですよ。」 私は参加しましたから、問題はないはずなんだけど・・・ 「青森のお客様だけの会合を持つから、お前セッティングして全員参加させろっていうんですよ。 え?私は参加したんだから、それこそ欠席させてもらっていいんじゃないのか? 「でね?会場や二次会の場所は、ナイト社長とじっくり相談して決めろって言われちゃいまして・・・ナイト社長・・・何とか助けてください。」 おいおい、おかしいじゃないか・・・ だって青森には「青森支部長」っているんだぞ? その支部長が段取りすればいいじゃないか? 「でも、青森支部長・・・この前の会合を欠席したじゃないですか?」 それは私の責任じゃないし、青森市で会合を開くなら、青森市の会員がセッティングしてくれれば・・・ 「そこなんですよ・・・飲み屋のセッティングならナイト社長ってことに、支店ではなってるんです。」 「飲み屋のセッティングなら・・・」って言葉の裏に、(仕事はあまりできないけど・・・)っていう言葉が見え隠れしているようで・・・ 「一次会の会場はともかく、二次会以降の会場なんて、俺・・・最近の青森市の飲み屋さん知らないよ?」 実はこれ・・・私の本音なんです。 4~5年前なら、まだ青森市の本町界隈もけっこう飲み歩いてましたが、ここ1年はほとんど出歩いてないんです。 それは私の地元の飲み屋さんも証明してくれてます。 この「ジャングル・ナイト・クルーズ」を読んでくださってる皆さんの中にも、地元のスナックのママさんやらお姉ちゃんたちがいるんですけど・・・ね、ね・・・最近俺、むつ市内で飲んでてもすぐに帰るよね? そうなんですよ。 最近は9時過ぎると眠くなっちゃって・・・ よほどのことがない限り、「シンデレラ・ボーイ」になることはないんです。 「シンデレラ・ボーイ」って何かって?・・・12時までは頑張ってるってことだけど・・・でも今は無理だ。 「私なん県下、ナイト社長に連れてってもらったとこもありますよね?そこで良いんじゃないですか?」 営業マンはすがるような・・・小雨そぼ降る橋桁の下の段ボールに捨てられた子犬のような目で見るんです。 そりゃ、忘れられていなければまだ数軒の飲み屋さんは知ってるけど・・・ 「ナイト社長の顔を小顔にしたい。」っていってた、昼はエステ、夜はスナックを経営しているママさんのお店は、「飲んだ翌日エステに来なさい」って言われるのがつらくて行かなくなったし・・・ やり手の中国人ママが経営するスナックチェーン店は、ママがやり手すぎて疲れるし・・・ 粒ぞろいの美人をそろえたクラブは、高くって・・・ ライブハウス形式のスナックは、おそらく支店長には合わないし・・・ 私が昔っから行ってたスナック・・・親子三代でやってるお店なんだけど、ここは若い子がいないし・・・ なかなか見つけられません。 「そうだ!若い他社の営業マンたちと、君が情報交換で行ってる店があるじゃないか?」 「あそこはダメですよ。・・・いつもお互い上司の悪口ばっかり言ってる店ですから」 そうだよな。・・・ 私には分かりません。 やっぱり、青森市の会員か支部長に頼むのが無難ですな。
2016.11.29
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「小説もどき」は少しお休みしましょう。昨日、青森市に行って「青森県安全運転管理者協会」の理事会に出席してきました。朝はちょっと忙しかったんで、出発したのが少々遅れましたが・・・会議が会議なんで、スピード違反をするわけにもいかず(ふだんも法定遵守で運転してます。)、少々お金がかかりますが、「みちのく有料道路」を使って近道をしました。これだと、20分ほど早く着くんですよね。さて、会議は「青森国際ホテル」の5階でした。間に合ったと思ったものですから・・・2階の喫煙室へ・・・「あら、まだタバコなんか吸ってるの?」とおっしゃらないでください。タバコの税金はむつ市に入るんです。ふだんあまり高い市民税はお支払してませんが・・・その分タバコで貢献してるつもりです。だけど・・・このホテル…5月までは各フロアでタバコが吸えたんですよね。愛煙家にはますます住みにくい世の中になっています。さて会議ですが・・・事故の状況ですが・・・事故全体の数は減っているんです。でも、死亡事故は対前年比でプラス傾向。今後冬の雪道運転で、事故は増えると思います。ところで・・・青森市は交通事故件数が減ってるんですよね。これは聞いてみると・・・最近あおもり警察署の取り締まりが・・・速度違反に重点を置いてるからなんだそうで・・・それで減るなら青森県内の各警察署もスピード取締りに重点を置くべきかと・・・ただね・・・重症災害になってはいないものの、やはり「スマホゲーム」をやりながらの運転事故は増えてるようで・・・なんとか対策をして行かないと、将来大変なことになると思いますよ。だってニュースに出てくるだけでも、大型バスの運転手の違反運転が多いって言うじゃないですか。大型二種免許・・・いわばプロのドライバーでさえこうなんですから、普通免許のドライバーがしないとは言い切れません。そこで「青森県安全運転管理者協会長」名で、「注意喚起の書面」を会員各社に配ることにしました。もう一点・・・公開事務局より、「シートベルトは前席だけでなく後席も・・・すべて締めるように。」という話し・・・法律では既に決まっていることなんですけど、猶予期間というか・・・高速道路以外ではあまり厳しく取り締まっていなかったんですが、そろそろ厳しく取り締まるようです。皆さん、シートベルトは確実に締めましょうね。以上・・・むつ地区安全運転管理者協会長でした。
2016.11.29
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こうやって高校の合唱部のことを書いていたらね、さっき、先輩から電話がありました。「ナイト、越田先輩がなくなったぞ・・・・・」越田先輩は、私が一年生のときの「バスパート長」浅利先輩や後藤先輩と同級生で、昨日書いた「定期演奏会」のときもいらっしゃいました。いろんなエピソードもあった方なんですけど、私には直属の先輩だったから、昨日のお話の中でも出せばよかったなあって思ってます。「定期演奏会」では、怖い先輩のお話だったから、優しかった越田さんのことは書かなかったんですけど・・・・・・こんな稚拙な文章だけど、書いておけばよかったなあって言う悔いが残ります。ただね、去年まで私の地元の「労働金庫」に転勤でいらしてて、いっしょに飲んだんですが、それがいい思い出になりました。「ナイト、もっとでかい声を出せ!でかい声が出せれば、小さい声も出せるんだ」理屈にあってるようなあってないような・・・越田さんに怒鳴られたあの日がなつかしい・・・ご冥福をお祈りいたします。さて、夏合宿のお話ですが・・・・・・私の実家で「スイカ割り」をし、神主さんから衣装をお借りしたところまで書きましたよね。で、衣装が小さくて破けそうだった・・・って書いたと思うんですが・・・・・実際は、着物を紐で縛るだけのものですから。。。小さいなんてことはないそうです。そこが「夢」なんですよね・・・・・その衣装をお借りして、私の実家から40分、川内町に着きました。私たちの面倒を見てくれたのは、地元高校の4年生(定時制だった)、「夏掘さん」という女性でした。何で初対面の人の名前と顔が、夢の中に出てきたかというと、実は私の父と、夏掘さんのお父さんが同業者で、私が小さいときから、けっこう遊んでもらってたんですよ。合宿の前の打ち合わせで、電話を何度かしているうちに、それがわかってねえ・・・名前も顔も「夢」の中に出演させることができたんだと思うんですけど、夢の中ではきっと、小学生時代の顔で出てきたんでしょうねえ・・・・・・でも違和感はなかったですよ・・・・・・・合宿場所は、けっこう大きな「集会所」で、女性が大広間に寝て、小さな部屋、数部屋に男性は分散して寝る事になりました。この「集会所」は、神社も兼ねていて、床の間には大きな祭壇がしつらえてありましたが、・・・・・マアその話はおいおいしていきます。荷物を置いてから、我々が向かったのは、「青森県立大湊高校川内分校」の校舎でした。ここで、地元の高校生と「交流会」がもたれたあと、体育館の舞台とピアノをお借りして練習を開始します。先に、ふつうの合唱曲の練習をしてから、オペラに出演しないメンバーは先に宿舎に帰り、夕食の支度をします。(合宿は自炊でした。)残ったのは、オペラに出演するメンバーと演出、照明、衣装、小道具の各係員・・・・それに合宿に参加していただいた、大学生の浅利先輩、佐藤先輩、・・・だけでした。残念ながら、越田先輩は高校卒業後、すぐに「労働金庫」にお勤めになられてて参加されてませんでしたねえ。前年と前々年の「正指揮者」、お二人が参加されるということは、私も来年は合宿参加しなくちゃいけないんだなあ・・・・・そんなことを考えていましたね・・・・・・・「真間の手古奈」の稽古ですが、そこは最終の練習ですから、衣装を着けてやったんですよ。その前に化粧もしてもらいましたが・・・・実は、川内の高校生の中に美容院の娘がいましてね、その人にやってもらったんですが、「都の貴族」ですから白塗りなんですよね。「結婚式で花嫁の化粧をしたことあるから、白塗り得意なんだよ!」、なんていいながら進めていくんですけど、だんだん白くなっていく私の顔は、「志◎けんのバカ殿様」風になっていくんですよね。浅利先輩なんか・・・・「美人をさらっていこうとする、いやらしさが出ていいんじゃないか?」なんて言いましてねえ・・・・・・でも、そこは当時の彼女ですよね。(実はその場に、小道具の係りでいたんですね)「浅利先輩、ナイト君はそんな変態じゃありません!!」ありがたいこってす。あわてた、浅利先輩・・・「ま、ま、まあいいじゃないか・・・わかったわかった!、とりあえず衣装を着せてみようじゃないか!」神主さんから借りてきた衣装を身に着けようとしましたが、実はお芝居のために準備した衣装はただかぶるようにして作った衣装で、借りてきたものは本物ですから、着方がわからなかったんです。そこへさっきの美容院の娘が・・・・「花嫁の衣装は着せたことがあります!」なんていうんですよ。でねえ・・・・ここが「夢」ですねえ・・・・・「着物は下着を着けません!」なんていわれましてね・・・・そしたら、佐藤先輩が「ナイト、全部脱げ!!!」なんていうんですよ。若い美容師さんの卵の前で、、素っ裸にさせられるんですけどね・・・・・それを見ていた当時の彼女が、「私が着せます!!」って言いましてね。私に着付けをしていくんですけど、花嫁さんと同じように、エリを抜いて着せるんですよね・・・白塗りでエリを抜いた着物って・・・・どことなく「おかまの花魁」のような・・・・雰囲気になりましてねえ・・・・みんな大爆笑ですよ・・・・・それもツンツルテンの衣装でしたから、「このまま本番できるんだろうか?」ってみんなで悩みましたねえ。「大丈夫ですよ、白塗り落としましょう!」そういいながら腕をちょっと動かしたとき・・・「ビリッ!」・・・・・神主さんの衣装が破けました!「ああ・・・・・・・!」・・・・本番どうなるんだろう!!!!そこへ、なぜか後藤先輩が登場・・・・・・・後藤先輩も前々年の女性部長の先輩「あんたたち、学校に大事な衣装を忘れてきてどうすんのよ!私が気がついたからよかったものの・・・・・」、後藤先輩は、ほんとに短いミニのスカートで、サングラスをはずしながら、体育館に入ってきました。外には後藤先輩が乗ってきたであろう「真っ赤なスポーツカー」(実際お出でになった時は軽の乗用車)が・・・・・私の衣装を積んで止まっていました。安堵の胸をなでおろし、急いで自分の衣装に着替えましたところ、、後藤先輩が・・・「なあにぃ~?その顔~~~?・・・・、すぐに化粧を落としてらっしゃい、いつも貴族は素顔のまんま、してるでしょうに・・・浅利君、佐藤君、後輩の顔で遊ぶんじゃないわよ!」実際、今まで白塗りでやった先輩は誰もいませんし、もちろん本番でも素顔でやりましたけどねえ・・・なんで白塗りの夢を見たんでしょうねえ?練習を終え、宿舎に戻ると、「お疲れ様」ので迎えの声・・・・・・夕食の準備ができていました。でも、一年生のKさんっていう女の子が、泣いてるんですよ・・・・・「どうしたんだ?」・・・聞いて見るとご飯を炊く係りだったのに、「つば釜」を出され、炊き方がわからないから泣いてたようでした。もう炊飯ジャーの時代でしたから、炊き方のわからないのはしょうがないんですが、実はその前にもうひとつやらかしてて・・・・・二年生が言うには・・・・「お米洗いなさいっていったら、ママレモンで洗ったんですよ!」ここでお気づきの方はお気づきでしょうが・・・・・だいぶ前、「ナイトに弄ばれた女性の会」の話しをしましたが、そのメンバーのうち、二人が登場してるんですよ。このKさんと小道具係のYさんですけど・・・「ああ、わかった、ご飯はオレが炊くから!!」ここはアパート暮らしで自炊している私が・・・・ご飯を炊くことになりました。ご飯を炊き、川内の人からの差し入れのおかずでご飯を食べたあと・・・・私たちは裏の墓場で「肝試し大会」をすることになるんですよねえ。二人一組なんですけど、なぜか私は、「小道具係りの彼女Yさん」と「ママレモンのKさん」二人を伴って、裏の墓場に向かいます。いっときますけど、私、遊園地に行っても、絶対に「お化け屋敷」には近づかない人なんです。それでも強がって、二人にいい格好を見せなきゃならないつらさ!いやあ、大変でしたよ・・・・だって「夢」の中ですから、お化けも逆にリアルなんですよねえ!何とか乗り切って(?)、すぐに宿舎に戻り、寝ましたけどねえ・・・・・きっとねながら震えてたと思います。翌日、実際はまだ「夢」の中なんですが、目覚めましたら、すがすがしい朝でした。朝、ラジオ体操をして、コンサートの「通し稽古」を始めますが、「ピアノの伴奏者」がいない!ってことに気づきましてねえ・・・・・また一騒ぎですわ・・・・それは、私と同級の・・・そうそう、私より「指揮者」にふさわしいと思ってた村上君なんですけどね「昨日、ナイト先輩が、YさんとKさん、二人も女の子を連れてったから、村上先輩、一人で肝試しに行ったんだけど、そういえば帰ってきたのを見てないなあ・・・・」誰かがそう言いました。みんなで墓場に行ってみると、村上君は墓石を枕に寝ていました。「おい、練習を開始するから起きてくれ」彼を起こし練習場に戻りましたねえ・・・・・・・・・練習も無事終え。。。。いよいよ本番!コーラスのほうは無事終わりましてねえ・・・・・・オペラに取り掛かります。マア、長くなるから割愛しまして・・・・・・・最後のシーン・・・・・・・・・「手古奈」が断崖から身を投げて、そのことに反省をする「貴族」のアリアです。メロディがついてますけど、ここでは音が出ませんから、文字でみてください。「♪狂ったのであろうか~~~?・・・または求めて身を沈め~た~の~~か~~~~?(間奏)♪思えばあさましわが所業を~~夢から覚めた~~心地~~する~~ああ!瞬く~~星よ~~(間奏) ♪時うつり~~年変わり~~百、千年の後までも~~真間の入り江に寄せ来る波は~~手古奈をし~のぶ、よすがとな~~ろう~~~、そして~~旅人は、こ~の井筒のもたれて~~~かりそ~~めの、かり~~そめの・・・・かり~~そ~~めの~~かり~~そ~~めの・・・・・・・・・」最後の最後にレコードの針が飛んじゃったんですよ・・・伴奏レコードのね!終わらないオペラで、汗がどっとでて・・・・・・・・目が覚めました。かり~~そめの・・・・・のあとですけど記載して終わりにします。「♪かり~そ~~めの、まぼ~~ろ~~しを~~なつ~か~しむで、あろう!!!」これでお終い・・・・・・・すっきりした~~~~~!!!
2016.11.28
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定期演奏会のお話し、楽しんでいただけましたか?リアルの「総練習」は、思いのほか上手くいき、白崎先輩からも「まずまずの及第点」という言葉を頂きました。マア、自分の指揮をした曲は、映画なんかで見たミュージカルの曲でしたから、映画を見たときのイメージが残ってたんで上手くいったんだと思います。もちろん本番でも、上手くいったんですが、終わった後の「翌年の副指揮者を決める儀式」のときに大失敗!次の「副指揮者」、中島君に手渡すはずの「クルト・トーマスの指揮教本」を自宅に忘れてきちゃったんですよね。急きょ、文房具屋さんから「目録の封筒」を買ってきて、「目録」で手渡しましたけど、「正指揮者」の佐藤先輩から大目玉だったんですよ。さて「定期演奏会の夢」が意外と好評でしたので、気をよくしてコーラス部続編の「夏合宿」の夢についてお話します。それは三年生の夏休み合宿のときの話しです。合宿といっても、わが母校は「青森県屈指の進学校」ですので、部員は皆夏期講習で学校に来ています。夕方練習をして、7日間・・・・・夏期講習が終わった後に、3日間の合宿に向かう事になってました。合宿といっても、わたしの地元である下北半島・川内町での合宿で、ここの地元高校との交流と、演奏会がメインの合宿でした。演奏会の曲目は、定期演奏会にかけるものの他に、青少年オペラ「真間の手古奈」をやることになってました。オペラですから「お芝居」もしなければなりませんが、このオペラは、先輩たちが始めてから、もう5年もやっているものなので、特に練習しなくても何とかなるって言うようなもんで、私は1年、2年とも出演しておりましたから、歌詞もメロディも全てはいってました。オペラの内容ですが、千葉県市川市真間にある「手古奈堂」という神社縁起に基づいて作られたお話しです。高校の「古文」の教科書にも載っている「手古奈」のお話ですからご存知の方も多いかもしれません。市川真間というところに「手古奈」という絶世の美女が住んでおりました。地元の男だけでなく、旅から来た男も、都からきた貴族も・・・・手古奈の気を引こうとさまざまな贈り物をしますが、手古奈は誰にもなびきませんでした。ここに一人の貧乏な「あぜ彦」という男が登場します。この男は、よその国から来た男で、手古奈のことが大好きなのに、贈り物もできなくて、手古奈の姿を眺めているだけで満足しているという、そんな男でした。そこへやってきたのが、都から東北地方に赴任する途中の貴族だったのですが、今までみたことのないような贈り物を用意し、手古奈の気を引こうとします。あぜ彦は、「ここらが潮時だ」・・・とでもいうように「国へ帰ろう」と言い出すのですが、実は手古奈はこのあぜ彦が好きだったんですよねえ・・・・・・あぜ彦は国へ帰り、都の貴族は無理にでも手古奈を連れて行こうとするものですから、思いあまった手古奈は、断崖から身を投げてしまうんですよ。最後は貴族の「アリア」で幕が降りるのですが・・・・・・・1年、2年の私の役は、村人A、あるいは村人Bでしたけど、このたびは「都の貴族」の役が回ってきたんですねえ・・・・・・ちなみに、手古奈はソプラノの阿部さん、あぜ彦役はテノールの「副指揮者」中島君でした。私がやりたかったのですが、主役は昔からソプラノとテノールに決まってるんで、あきらめました。あ、いっときますが阿部さんは、私とは全然関係のない人・・・・日本人離れしたような風貌の美人ですが、私とはお付き合いしてませんから・・・・・・あ。もうひとつ情報を入れておきますが、この伴奏はレコードがありましてそれを利用していました・・・・・・・・・。これだけでよかったかな?学校での練習は、普通のコーラス練習をして、それからオペラ出演者とスタッフだけの練習がその後行われるという形をとり・・・・だからみんなかなり疲れていました。「夢」は、学校での練習を全て終わり、よく早朝、学校から全員でバスに乗り、川内町に向かうという、そのバスの中で見た「夢」なんです。バスの中では、とくにすることもないので、音取り用のピアニカを持ち込んで、コーラスの練習をしながら移動しました。3時間ほどの旅になるのですが、途中むつ市で、私の父が経営する会社(現在の私の会社)での休憩をはさみ、4時間の行程でした。ここでもう暴露いたしますと・・・・・私は疲れていたので、学校を出た瞬間、もう寝ていたようです。そして、私の実家に到着した時に目覚めまして・・・・・「夢」は、その間に見たということなのですが・・・・ここが実に複雑なところでして・・・・・・・・・夢の中ではもう川内町に到着して、合宿3日間をこなし、最後のコンサートしたところまで見てたんですよねえ・・・・わかりますかねえ・・・・・説明が難しいんですけど・・・「夢」の中で、私達が「わたしの実家」に到着したところからはじめます。わたしの母親が、部員達のためにスイカを用意してくれてました。で、なぜかうちの駐車場のところで「スイカ割り」を始めちゃうんですよねえ・・・・40人の部員に15個ぐらいもあったでしょうか!それを全部「スイカ割り」して、みんなで食べるんですけどね・・・・その食べ方が「上品なコーラス部員」なのに、とっても下品なんですよ・・・・着ていた洋服なんか、みんなスイカの汁が付いて赤く染まり・・・・うちの母親と弟が言うんですよね・・・・「青森県一の進学校といっても、こんなもんなのかねえ」そのとき、衣装係の二年生、若井君が青い顔になって。。。私のとこにやってきて言うんです。「ナイト先輩、大変です!、先輩の衣装を学校に忘れてきました!」ナヌーッ!大事な衣装がないんだって?!!!サアたいへんだ・・・・・あの衣装はちっとやそっとで作れるものではないし・・・・困りましたねえ!そのとき父親が・・・・・「貴族の衣装なら借りられるぞ!」「地獄で仏!」・・・そう思ったら、貸してくれるのは、神社の神主さんの衣装でしたから、実際は「地獄で神主」とでも言うんですかねえ・・・・・・・でも・・・・・・背が小さくて、やせてる神主さんの衣装でしたから。。。。。私が着るとピチピチなんですよねえ。ああダメだ・・・眠くなってきた・・・・・続きは明日ね
2016.11.27
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さて、「定期演奏会」の「夢」・・・・・書いたのはその当時の状況説明でしたから、「夢」の部分はありませんでした。・・・・・これからぼちぼち「夢」を見ます。それは演奏会の前に行われる、ゲネ・プロ、総練習のスタートでした。緞帳の前に部員が並び、立ち位置チェックをしてから「オープニング曲」が始まり、前奏の途中から緞帳が上がります。オープニングですから、私もバスのパートに立ち、出だしの合図をピアノ伴奏者に出しますと前奏が始まりまして、緞帳が上がりました。オープニング曲が終わる時、私がちょっと前に出て、部員に曲を止める合図をするんですが、ちょっとばたつくんですよね。そしたら、客席から声がかかりました。「ナイト、指揮者が止めないでなにしてるんだ!」まだ本番前ですから1500人収容の客席には、誰もいないはずなんですけど、その時、客席の中心に、「怖いOB会」の先輩たちが、大勢、コッチを睨んでるんですよね・・・・・今年卒業した、浅利さんや後藤さん・・・そのほかの先輩たち・・・・そしてそれ以前に卒業した顔も知らないような先輩たちが・・・・大勢睨んでました。「すんません、やり直しします」緞帳を下げ、もう一度やり直し・・・・・・スタートはいいんですが、終わりになると、うまく納まらないんです。「ナイト君の指揮が、真横だから、よくみえない!」部員の女の子から苦情が来ました。「ナイト、お前もっと舞台の前のほうに来て指揮しろ!」3回目・・・・・今度は、うまく納まった・・・・・つもりで客席の先輩たちを見たら・・・・・まだ怒ってるんですよね。「お前の足音が会場いっぱい響いてるんだよ!」「ナイト君、応援団の歩き方やめて!・・・だから足音が聞こえるのよ」応援団の歩き方って言われても・・・・・ふつうに歩いてるつもりだったんですけど・・・もう一度やってみましたが、やはり足音が入るそうで・・・・・その時、「伝説の大先輩」、白崎先輩が浅利先輩に耳打ちしてるのが見えました。「白崎先輩がお前に、舞台から降りて客席から指揮しろと、おっしゃっておられる!」伝説の大先輩ですから、他の先輩たちの口調も敬語になっておられました。もちろん、わたしが逆らうわけには行きません・・・舞台から降りましたら、今度はピアノが見えませんから、伴奏者に合図ができません。「どうしましょうか?」「正指揮者の佐藤、お前が合図をしろ!」佐藤先輩が、「チェ」と舌打ちしたのが聞こえました。それでようやくオープニングの曲が終わりました・・・・・ところが・・・・・「白崎先輩は、お前が客席に立って指揮をしているのは目障りだから、いい方法があるからそうせいとおっしゃっておられる」先輩たちは立ち上がって、部長の山本先輩を呼びました。「おい!」・・・・部長は男子部員を全員集合させ緞帳の裏に「足場」をこしらえ、私にそこから指揮しろというのです。曲が始まれば、緞帳といっしょに私は上へとあがります。曲の終わりは、部員が視線だけ上にして、私の合図で終わるという風に決まりました。曲が終わると、私は天井の通路を伝わって、下へ降りるということなんですけど、「それだと時間がかかるなあ・・・」という声が先輩たちから出て、困った部長が・・・・・・・「ナイトにパラシュートをつけさせ、降りてもらいますから・・・・ナイト、わかったな!」私のオープニングの格好は、「物凄い物」になりました。白いブレザーで蝶ネクタイ・・・・・パラシュートをつけたまんま緞帳の裏に固定され、曲が終わるとパラシュートで飛び降りる。先輩の命令ですから断るわけにもいかず・・・・そうしました。「降りた後どうやって舞台から下がればいいんだろう?」そんなことも考えましたが、とにかくやらなければ、前に進まないのです。パラシュートで降りるとき、何でか、顔が客席のほうを向きました。私は何気なく、客席に手をふって着地しましたら・・・・・・白崎先輩がなにやら、また耳打ち!「またやり直しかよう・・・・!」そしたら浅利先輩が「今のお前の演出、白崎先輩には誠にご満足のようであらせられる。そのままの演出でするようにとのお達しだ!ついては着地したあとも、ニコやかに手をふって舞台下手に下がるように!パラシュートを手にもってだぞ!!!」オープニングは終わりました。次の曲は、ロシア民謡曲集・・・・3曲目に私のソロの歌が入ってました。もともとは私もその場で歌ってるんですが、先輩方の「ご指示」で一曲目、二曲目は舞台に出るな・・・って言われましてねえ・・・・3曲目・・・・いよいよソロで歌いますから舞台袖から、歩いて登場し、舞台上手の前のほうに立ちました。その時、また「神の声」です。「歩いて戻ったんだから、今度は違う方法で登場した方がいいなあ!」ちょうどその時、私は靴紐がほどけていて、カタヒザをついて直してたんですよ。「それだ、ナイト!」神様から直接「お言葉」を賜りました。舞台中央に「セリ」があって、それに乗って舞台の奈落から登場!!!その時、カタヒザをついて両手を床につけ下を向いてあがってきて・・・・ピンスポットが当たったら、両手を広げて立ち上がり「ソロ」の位置まで移動しろと、おっしゃるのです。そう、一時代を築いた、かの「三波春夫」大先生のように・・・・・・・3度ほど練習させられ、これもクリアーしました。休憩を挟んで第二部は「副指揮者」、つまり私が指揮をすることになってました。「ミュージカルメドレー」・・・・「ウエストサイド物語」の「トゥ・ナイト」「アメリカ」、「サウンド・オブ・ミュージック」からは、「エーデルワイス」と「全ての山に登れ」に「ドレミの歌」・・・「南太平洋」からは「バリ・ハイ」、最後は「ショウ・ボート」から「オールマン・リバー」・・・・本番では長すぎたんでこの中から抜粋しましたが、さすがに「夢」ですねえ・・・全部演奏しました。このとき服装は、フリーにしてましたから、私は指揮者ですが、ジーンズにスニーカー、上は青と白のストライブのボタンダウンを着ていました。このとき既に、「神様」は直接私に「ご指示」くださるようになってまして・・・・・「ナイト!今までせっかく入場が面白いものになってるから、ここでもふつうに出てくるな!」とおっしゃられるんですよねえ。「マア、そんなに面白くなくていいから、そうだな、ウエスト・サイドから入るから・・・・・クールの指をパッチンパッチン鳴らして来るとこを入れよう!」そんな曲は練習してないというと、伴奏だけでいいから・・・・とおっしゃられて・・・・・私一人では格好がつかないから・・・・二年生全員でやるようにというお達し!「お前がよけいなことをするからだぞ!」同級生の苦情を聞かせられながら、「スマン」と謝りながら、6人でやりましたよ。そのあと、まるでダンスなんかやったことのない部員一同が、ミュージカルの振り付けをされ、その場で踊りも覚えさせられましたねえ。全ての曲に・・・・・・最後に第3部・・・・・今度はまた白いブレザーに戻り、合唱組曲「蔵王」ですが、これは「正指揮者」の佐藤先輩の曲ですから、私は自分の分が終わってほっとしてました。最後の曲が終わり、アンコールの前に緞帳がしまりました。そこで、最後の「神の声」!!!!「ナイトはどこにいった?、最後は歌舞伎でやる宙乗り?・・・アレやって終わろう!」いやおうなく、部員や、先輩にロープをつけさせられ、宙乗り!!「助けてくれ~~~~!!!!」で、目が覚めました。そしてその日、本当の総練習・・・・・・オープニングの曲が始まり、緞帳が上がると・・・・・・・・・そこには「怖いOB会」の白崎先輩、浅利先輩・・・・・そのほかたくさんの先輩の姿が・・・・
2016.11.27
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1・定期演奏会(夢のつづきシリーズ)さて、今日は私が所属していたコーラス部の「定期演奏会」のお話しです。私達の高校のコーラス部は、顧問の先生はまったくノータッチで、三年生の「正指揮者」と二年生の「副指揮者」が指導に当たる事になっていました。で、その任命権は、今年3月に卒業して前年の「正指揮者」、つまり三年生の指揮者がもっていて、一年生の中から「副指揮者」を指名し、「クルト・トーマスの指揮教本」を手渡すといった「儀式」を経て任命される慣わしになっていました。もちろん前年の「副指揮者」は、三年生になると「正指揮者」となりますが・・・・・・昨年、定期演奏会が終わり、その夜の反省会でのこと・・・正指揮者の浅利先輩が立ち上がり、いよいよ「儀式」が始まりました。「来年の副指揮者は・・・・・・・・・ナイト!お前に頼む事にする!」まわりもザワツキましたが、一番驚いたのは私でした。実は同級生の中で、一番音楽の素養があったのは「村上君」という、子供のころからピアノを弾いていた男だったんですよ。誰もが彼だと思っていたし、わたしだって「彼しかいない」って思ってましたから・・・・私の場合、入部の動機も「不純」でした。そのことにちょっと触れなきゃいけませんね・・・・・・・私の中学のときの部活・・・・・これが、「生物部」と「応援団団長」なんですよ。生物部って、比較的自由に過ごせるんで、どうしてもどこかの部活に参加しなければならない校則の学校で一番楽な部活だったんです。あるとき先生から、「お前、暇だろう?中体連では声がでかいから、応援団長としてやってみろ」私はあまり羞恥心て感じないから、二つ返事で引き受けたんです。ですから、1000人ほどの生徒を前にして、「応援歌指導」とか、大きな声を出してもなんとも思わなくなってましてね。・・・・それが原因だったんです。・・・・・前にも話しましたけど、私、地元の高校に入らないで、青森市にある「青森県立A高校」ってとこに入学したんですよ。もちろん親元を離れて一人「アパート暮らし」・・・・・・・ですから、芸術科目を選択するとき・・・・・「美術」や「書道」だと、スケッチブックとか絵の具、半紙とか墨・・・・なんて道具を持っていく科目だと、無駄な費用が掛かるかなって考えちゃったんです。その点、「音楽」だと、「おたまじゃくしのイッパイ付いた教科書」だけ持って行けばいいから、楽だなあ・・・なんて思いましてね・・・・・音楽の授業って行けばいいから、楽だなあ・・・なんて思いましてね・・・・・ところが音楽の最初の授業・・・・コーラス部顧問の戸山先生の授業でしてね、「皆さんの声を聞きたいと思います!教科書の中に誰でも知ってる歌が載ってますから・・・それをひとりずつ歌ってください」みんなは、初めての授業だから、あまり大きな声は出ませんけど・・・・・私、「元」応援団長ですからねえ・・・・・大きな声で歌っちゃったんですよ!そしたら、その日の午後、コーラス部の「正指揮者」、浅利先輩が私を訪れてきたんですよ。「君がナイト君?・・・声がいいんだってねえ!!コーラス部にはいってくれないか?」私、もともと応援団ですからね・・・「そんな、なよなよしたクラブなんて・・・・・・」って思いましてねえ・・・お断りしたんですよ。だってそうでしょう?去年まで応援団で硬派!隣の中学校とのケンカなんてこともあったんですから・・・・・それが急に、女性に混じって「♪は~~るの~~~うら~~ら~~の~~~♪・・・」なんてできませんよ。ところが、翌日・・・今度は昼休みに、美人の誉れ高い三年生の副部長・・・・「後藤先輩」の攻撃をまともに受けちゃったんですよ。「コーラス部にはいってくんない?」「コーラス部はちょっとねえ・・・・・・」「あ、そう!」でさっさと帰っちゃったんですよ・・・・・・・・後藤先輩がね・・・・気になりましてねえ・・・・午後の授業なんか上の空!で、その日の午後、なんとなく部室に「見学」に行ってしまったんですよ。いわば、そのころから「年上の女性」に弱かったんですかねえ・・・・・・・・・だから、音楽用語も知らなければ楽器もできない・・・・・楽譜なんて「暗号の羅列」にしか思えないってとこでしたからねえマア、ある程度楽譜が読めるようには訓練しましたし、和音なんていうのも何とか理解できるようになってましたけど・・・それにしても半年前までまったくの素人を・・・指揮者なんて無理でしょ?他の部員の反応だって、そんなとこだと思いますよ。でも「正指揮者」は言うのです。「ナイトは半年前まで何にも知らなかった・・・・しかし野生の勘で、楽譜も初見が効くようになった。・・・・努力というより天性のものだろう・・・・それにかけようと思う!」なんていうんですよ。野生の勘ってアータ!・・・わしゃ熊か?!!!!そんなわけで、ほんとはみんなに認められてないのに、数ヶ月指揮者の訓練をさせられましてねえ・・・・四月から「副指揮者」に就任しましたが、自分の中には「村上君」がすべきじゃないのかな?っていう思いがありましたねえ。卒業式の日・・・・浅利先輩にほんとの理由聞きましたよ・・・「何で、僕が指揮者なんですか?本音を教えてください!!!」「指揮者は、お客さんに顔を見せない・・・・背中と尻だけ見せてればいい」冗談のように言ってましたけど・・・・あんがい本気だったかも・・・・・・・・4月から数曲仕上げ・・・・夏休み合宿も無事終えまして・・・・・文化祭でのミニコンサートを開催して、とりあえず「指揮者デビュー」は終えたんですけどねえ「定期演奏会」は別物で・・・・・一週間前から、緊張で、胃がきりきりしてましたよ。で、ここまではリアルの経験なんですけど・・・・・このあと「夢」を見るんですよ長くなっちゃったから、また明日続きを・・・・・・・
2016.11.26
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今日は「小説もどき」をちょっと休んで、私の「シリーズもの」のことについてご説明したいと思います。「ナイト童話集」については、「こぶとり爺さん」とか「魔法の木」のような童話風のものですので特に説明はいらないと思います。ただし、時々タイトルは「おとぎ話」から取りますが、「クリスマスとかさ地蔵」のように内容が全く違うものもあります。いちばんひどいのは・・・ひどいって言うのはなんですけど・・・「一寸法師」については、どっちかというと、ちょっと官能小説ポイのもあるんです。これはリメイクしませんけど・・・ま、でもわかっていただけると思います。でもね・・・「夢のつづき」シリーズについてはちょっと説明がいるんですよ。これね・・・高校時代の私・・・ちょっとノイローゼ気味になったことがありましてね。そのせいか・・・寝ていて夢を見ても、その夢をほとんど覚えていることがあるんです。ふつう、夢って忘れるものじゃないですか?でもその当時の私は、ほとんどすべて覚えてるんですよ。しかも、ノイローゼなもんですから・・・その覚えている夢を、いちいちノートに書き留めていたんです。10年ほど前のことです。そのノートが出てきたんですよね。読んでみると・・・けっきょく完結してないから気持ち悪いんです。だって夢を見ていても、目覚まし時計で起きるとか・・・ちょっと怖い部分があると驚いて急激に目が覚めることってあるじゃないですか。だから完結してないんですけど・・・それを・・・「なんとか完結させよう」と思って書き始めたのが、「夢のつづき」シリーズです。次の回にはその中から・・・わかりやすいように、「定期演奏会」を書こうと思っているんですけど・・・だいたい、最初にその当時におかれた私の環境や状況を説明して、なぜそんな夢を見たのか考えてみたいと思います。そのあとは実際に見た夢について書き・・・最後にその夢を完結させるべく「つづき」を書いていくというパターンです。皆さんのお気に召すかどうかはわかりませんが、読んでみていただきたいと思います。
2016.11.26
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「クリスマスとかさ地蔵」・・・あまり評判がよくなかったようで・・・でも、ついでだから・・・「ナイト童話集」や「夢の続き」って言う「小説もどき」のシリーズものをいくつかつづけます。最初は・・・「ナイト童話集」の最初のもの・・・「こぶとり爺さん」から・・・あまりのくだらなさで、とちゅう読むのを辞められてもかまいません。好きで書いてますからね・・・それじゃ、どうぞ。「こぶとり爺さん」むかしむかし、あるところにおじいさんが住んでいました。そのおじいさんは、右のほっぺたに大きなこぶがあってまわりのみんなからは、「や~いや~い、こぶ爺さん」ってからかわれていましたから・・・(まだ取っていませんから、こぶとり爺さんではありません。)ちょっと偏屈なところもあって、村の集まりなんかにも参加しませんでした。今日は村のお祭りの日なんですけど、「こぶ爺さん」は山へ木を切りに出かけてしまいました。「祭りといったって、なんもめでたくないわい」ぶつぶつ文句を言いながら山へ登っていく「こぶ爺さん」それを影からこっそり聞いてたものがおりました。それは「山の神様」です。「あいつはトンでもねえ奴だ!・・村の衆が年に一度、わしに感謝して祭りをするって言うだに、あいつだけはいちども祭りに出たこたぁねえ!なんか罰を与えにゃあいかんなあ!!」そういうと雲に乗り、山のてっぺんの自分の住みかに飛んで帰り、さっそく配下の「赤鬼」を呼び、「あのこぶ爺さんの大事にしているものをとって来い!」って命令したんですよ。頭にきたのは「赤鬼さん」・・・・だって年に一度のお祭りの日は、配下の鬼達もお休みの日なんですから。「あいつのおかげで、せっかくの休みが台無しだ!あいつが山に来るから・・・・・そうか、山に来るからいけないんだ・・・山に来れないようにしてやろう」そういって、なにやらまじないを始めました。こちらは、「こぶ爺さん」赤鬼がなにやら変なまじないをしているとは知りませんでしたが、木を切るために持ってた斧が、ズンズンと重くなり、どうにも持っていられなくなりました。「どうしたんじゃろう?」実は赤鬼のまじない、・・・・触ったものが全て「石」になるというまじないで、斧が、刃だけでなくトッテの部分まで石になってしまって、どうにも重くて持てなくなっちゃったんです。それからというもの、触るものがみな石になるんで、「こぶ爺さん」はどんどん痩せ細っていきました。食べ物に触っても石になるんで食べられないんです。でも、ただひとつだけ食べられるものがありました。・・・・それは「昆布」そう、海で取れる「昆布」だけは食べることができ触ることもできるのです。山里に住む、「こぶ爺さん」はもう山で暮らせないことを知り、海の村へ引っ越しました。そして、そこではほかの魚とかは獲らずに、「昆布漁」だけの専門の漁師になりました。それから人は彼のことを「こんぶとり爺さん」と呼ぶようになりました。ある日のこと、いつものように「こんぶ」を獲っていると、「海の神様」が突然現れました。このころは、もうすっかり懲りて、神様のお祭りをきちんとするようになった「こんぶとり爺さん」でしたが、あいかわらず食べられる物は「昆布」だけでしたから、すっかりやせ細ってしまいましたので、かわいそうに思った「海の神様」が相談に来たのです。「おい、爺さん・・・・お前は山に戻りたいんと違うかのう?」「はい、山の神様のお怒りに触れ、昆布しか食べられなくなってしまいましたのでこの海に住んではおりますが、実は生まれ故郷が恋しいのでございます。」海の神様はそこで一歩のり出して来て・・・「そこで相談じゃ・・・・わしには山の神さんの怒りを解くことは到底できんが、あいつの最近の悩みを知っている。・・・・・その悩みをお前が解決してやることじゃ・・・・・それはな?・・・・」「海の神様」は、もう一歩のり出し「こぶ爺さん」の頭を触りました。「お前の髪の毛は、毎日昆布を食べておるからふさふさして真っ黒じゃなあ・・・・じつは山の神の悩みとは・・・・髪の毛が薄くなってきたことなんじゃよ」神様の悩みが「髪」っていうのなんなんですけど・・・・・・・「世の中の悩みというのは”四苦八苦”といってな・・・・・4×9=36、8×9=72・・・・併せると108つあると言われておる。そこで今日から108日の間、毎日山の神様の住みかに行って昆布をお供えしてくるのじゃ」その話を聞いて喜んだ「こんぶとり爺さん」毎日毎日、・・・・108日の間、海から昆布を採り、山の神様へお供えするということを続けました。満願の日・・・・・山の住み家から出てきた「山の神様」は、黒々ふさふさした髪の毛に手をやりながら、「お前のおかげで、これこの通り・・・わしの悩みは解消した。・・・ついてはお前の悩みを解消してやろう・・・・お前の願いはなんじゃ?」「私は、このふるさとに帰って何でも食べれるようになりたいのです。」それを聞いた「山の神様」・・・・ちょっと考えて・・・・・・「それはお前が祭りをおろそかにしていた時のこと・・・・いまのお前なら何の咎めもないことだから、何でも食べられるようにしてやるが・・・おまえが最初、神をおろそかにしたのはその右のほっぺたのこぶのせい!・・・そのこぶを取ってやろう!」こうして、何でも食べられるようになった「こんぶとり爺さん」・・・・右のほっぺたのこぶも取ってもらいましたが、どうも痩せていたのは、「このこぶが必要以上の栄養を取っていたせい」、だったようです。それからというもの・・・どんどんどんどん太り始め「こぶ爺さん」から、「昆布取り爺さん」・・・・・そして「こぶとり爺さん」になっていまは・・・・・「小太りじいさん」になったというお話し・・・・・・めでたしめでた(神はなが~~い友達)
2016.11.25
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昨日は全く申し訳ない。前に話してましたけど、花巻温泉に出張でした。で・・・いちおうタブレットは持って行ったんですけど、温泉ですからね・・・部屋も一人じゃなかったんで書くわけにはいかなかったんです。だから昨日は・・・いくつかのフェイスブックにコメントしただけです。今日は帰ってきたんですけど、ちょっと忙しくって・・・今初めてパソコンを開きました。この後ちゃんと書けるかな?(2)クリスマスとかさ地蔵「世界神様協議会」については、ひじょうに不公平感のある組織だっていうことは話しましたけど、もう一度言いますね。「キリスト教」・「イスラム教」・「ユダヤ教」は「唯一神」ということで持っている議決権は「1票」、それに対して、「日本神道」は「やおよろずの神」ということで、800万票の議決権をもってるんです。この12月24日の事に関する議案も、「日本神道」の800万柱の神様と仏教の代表である「お釈迦様」の共同提案という形で提出されたんですけど、・・・・その議案のタイトルが、「12月24日を地蔵講の日と定め、各宗教宗派を問わず、貧しきものに新年を迎える喜びを与える決議(案)」(仮称)って言うんです。・・・つまり、「12月24日はお正月まで一週間だから、誰しもがいい気分でお正月を迎えられるようにしましょう。」ってことなんですけどね・・・この協議会の決議は、「多数決をもって為す」という規約になってますんで、議案提出と同時に「決議採択」って事になるんですけど、これにはさすがの「イエス様」も怒ったようです。「我々、他宗教の神は、この地蔵講案(略称)に、絶対反対する!」と叫んではみたものの、昨日も言ったとおり、「イエス様」は「神」ではなく、「神の御子」っていう「代理人」の立場で、「発言権」だけで「議決権」はないんです。けっきょく押し切られる形となり、この議案は通過しちゃったんですけど、信者の数ではかなりの数を誇るキリスト教ですから、人間世界の「国連」ほどではないですけど、じゃっかんの拒否権みたいなものがありまして、(いちど神様達が決めたことですから拒否はできないんですけど・・)、名称変更の自由を取り戻すことができたんです。「地蔵講決議に対しての各宗教間での名称変更の自由に関する条例(案)」って言うんですけど・・・・で、各宗教に持ち帰って会議を開き、名称変更をしようとしたんですけどね、年末ですから神様達も忙しくて・・・・・キリスト教の場合、「唯一神」である父親と、その息子の「イエス様」が話し合いをしたんですが、神; 「忙しいから地蔵講でもいいじゃないか?」イエス;「絶対反対!」神; 「じゃあお前の誕生日の前の日だからクリスマス」イエス;「誕生日は5月ですよ・・・それに誕生日のパーティ、前の日にする奴なんかいませんよ?」神; 「誕生日じゃないって?・・・そうだったかな?・・・古いことで覚えてないけど・・・でも12月の誕生日も良いじゃないか・・・で、お前の誕生日の前の日ってことで・・・じゃあクリスマス・イブでいいじゃないか」イエス;「じゃ、クリスマスを24日にしたら・・・」神; 「いや、それじゃ・・・日本の神々に負けたような気分になるから、24日をイブ・・・あくまでもお前の誕生日は25日ってことで・・・」こうして、キリスト教では「地蔵講の日」改め「クリスマス・イブ」になったということです。ここで、「地蔵講決議」の内容を列記しておきましょうか。12月24日を地蔵講の日と定める。この日は、元日の一週間前であることを考慮した。この地蔵講の行事は、貧しきものに新年を迎える喜びを与えるもので、物で与える場合、その配布は深夜に行う。深夜の配布は、泥棒と間違えられる恐れがあるので、出来るだけ派手な服装で配布すること。(できれば赤がよい)まだまだ細かく規則が決められてるんですけど、そこまでは必要ないでしょう。さてそのころ、「決議」を勝ち取った日本では、800万柱の神様とお釈迦様が喜びにわきドンちゃん騒ぎを繰り広げていました。「どうだい、せっかく勝ち取ったんだから、宣伝のために民話でも作らないかい?」こうして出来上がった民話が「かさ地蔵」でした。むかしむかし、あるところに老夫婦が住んでいました。この老夫婦はまもなく迎えるお正月の準備がまったくできませんでした。それだけ貧乏だったんです。おじいさんは、このままではいけないと、せっせと菅笠作りをはじめます。それをもって町まで売りに行こうというのです。しかし、まったく売れず、おじいさんはガッカリして家に戻ってきました。追い討ちをかけるように、帰り道・・・雪が降ってきます。ひょいと見ると道端に立っていた「六地蔵」のおつむりにも雪が積もっています。おじいさんは売れ残った菅笠を六地蔵様にかぶせてやり、家に帰りました。その深夜のこと、誰かが戸を叩くのです。「今時分、だれだろう?」おじいさんが戸を開けてみると、なんとそこには「おもち」や「米」、「野菜」・・・たくさんの「金銀財宝」がおかれてあったのです。「誰が持ってきたんだ?」お爺さんが、道の向こうを眺めて見ると、六体のお地蔵様が、「赤い涎掛け」をして、ご自分たちのもといた場所に戻るところでした。こんな民話です。さて、話はまた「イエス様」と「サンタさん」の電話に戻りますけど・・・・「それでも私は、私の目の前でこんな決議が通ったこと、いまだにガマンできないんだよ!」イエス様が言いました。「そこでクリスマスのちょっと前に、ハロウィンなんていう祭りを作り、日本の800万柱の神に負けないようにしたんだ。この祭りはキリスト教のお祭りじゃないんだけどね。」「そうすると私の服装がこんなにも真っ赤なのは?・・・・もしかして・・・」サンタさんが最後の質問をすると、「そうそう、地蔵どもの真っ赤な涎掛けなんぞに負けてたまるか!」しばらくして、丁寧な挨拶を繰り返し、電話を切りましたが、「フウーッ・・・・・・」サンタさんは、大きなため息をひとつしてから、また仕事にはげみ始めました。「わたしゃ…こんな決議文のおかげで忙しい思いをするんだ・・・」ポツンとつぶやきながら・・・ということで、12月24日は「地蔵講」です。皆さんもキリスト教徒のクリスマスをお祝いしてかまいませんが、ついでに、仏教寺院の「お地蔵様」に手を合わせに行って見ませんか?おしまい
2016.11.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類 先日、盛岡のあるスナックにお勤めの美香ちゃんから「社長さん、もうすぐクリスマスなんだけど~、美香、指輪が欲しいな~」なんて言われましたが、「おじさんは、サンタでもなければクリスチャンでもない」ってお断りしました。ほんと最近あちこちに「にわかクリスチャン」が増えまして・・・先日のハロウィンだって・・・ハロウィンが何のお祭りかも知らないのに、仮装して「ハッピーハロウィン」かなんか言ってましたよね。ちなみにその盛岡の「美香ちゃん」に質問してみたんです。「クリスマスって、キリストの誕生日のお祝いなんだよね?・・・で、おじさん知らないんだけど・・・ハロウィンって何のお祭りなの?」すると・・・「お誕生日をするんだもの、きっとキリストのお葬式じゃないの?」まじめに答えられましたが・・・すると何かい?・・・お葬式に「ハッピー・ハロウィン」って挨拶するのか?ま、かくいう私も「ハロウィン」って何のお祭りなのか知りませんけど・・・お葬式じゃないことだけは間違ってないと思います。で・・・クリスマスというとプレゼントですよね。これもおかしな話でしょ?お誕生日にプレゼントをもらうのは、キリストのはずですよね・・・例えば読者の皆さんが「ご自分の誕生日」に「他人」にプレゼントをあげますか?一歩ゆずって・・・恋人やご家族にプレゼントをあげますか?私の誕生日に、うちのカミさんに誕生日のプレゼントを渡したとしてら、・・・間違いなくのど元を締め上げられて、「あんた!何をしたの!・・・きりきり白状しなさい。」って言われるのが落ちです。ま、子供にプレゼントだから許されるんでしょうね。うちの子供たちにも、けっこうクリスマスプレゼントを渡しましたよ。でもお父さんが「プレゼントを用意する」って言うのは許されません。あくまでも・・・サンタさんから戴くものなんです。うちの次男なんか面白かったですよ?「サンタさんからなに貰いたいんだ?」ってカマをかけ質問したのに、突然神棚の前に駆けていきまして・・・・「二礼二拍手」・・・・「サンタさん、ボクに新しいゲームソフトください!お願いします」そして最後に「一礼」古式ゆかしく「日本神道」の形式にのっとってお願いしてましたけど・・・・神棚にサンタさんいるかなあ~?「宗教が違う」って言おうと思ったんですけど、考えてみれば、私の学生時代のアパートの近所に、仏教寺院が経営している幼稚園があったんですけど、そこだってクリスマスツリーを飾って・・・和尚さんがサンタの衣装を着て子供たちにプレゼントを配ってましたっけ・・・その和尚さんに・・・ひょんなことから知り合いまして、質問したことがあるんです。「仏教寺院で、クリスマスをやっていいんですか?」すると・・・「クリスマスじゃなくて・・・うちは地蔵講のイベントとしてやってますから・・・」実は・・・仏教では毎月24日が「地蔵講の日」とされてまして・・・その中でも12月24日は・・・とても大事にされてる「地蔵講」の日なんです。うちのお寺でも・・・12月24日は善男善女がお寺に集まりまして「地蔵講」を開催しています。その和尚さんがもう一つ言ってました。・・・「それにクリスマスって、キリストの誕生日だって言ってますけど・・・ある学者さんがいうには・・・キリストの誕生日は5月の何日かだって言ってましたよ?」ねえ・・・おかしな話しになってきたでしょ?今回の「クリスマスとかさ地蔵」はそんな話しでして・・・ではどうぞ!(1)「クリスマスとかさ地蔵」むかしむかし、オーロラが光り輝く北欧のあるところで、サンタクロースというおじいさんが一生懸命仕事をしていました。このサンタさんの仕事というと・・・・そう、クリスマスに世界中のよい子たちにプレゼントを贈る仕事なんです。今はまだ、その準備中ってことで、子供たちからの「お願いの手紙」を読んだり、おもちゃを作ったり・・・とっても忙しいんですけど・・・・実はサンタさん・・・・不満に思っていたことがありました。「なんで、クリスマスなのに、プレゼントをあげなくちゃいけないんだ?」皆さんは、クリスマスだから当たり前・・・って思うかもしれないけれど・・・・「クリスマスって、イエス様のお誕生日なんだよなあ・・・・・お誕生日なら、イエス様の方がプレゼントを貰わなくちゃいけないのに・・・・・」世の中の子供たちは、自分の誕生日にもプレゼントを貰い、そしてイエス様の誕生日なのに、またプレゼントを貰おうとしているのです。「他人の誕生日にプレゼントを貰うっていうのもなあ・・・」サンタさんは、毎年毎年不思議に思っていましたし、そのおかげでいつも忙しいから不満に思っていたようです。「そうだ!イエス様に直接聞いてみればいいんだ!」サンタさんは、イエス様の家に直接電話をかけました。「トゥルルルルルルル・・・トゥルルルルルルル・・・・」呼び出し音が鳴り、しばらくすると「はい、イエスです。」(ここは笑うとこですよ・・・このあとは笑いたくても笑うとこないんですから!)(・・・まだわかんない?・・・・はい=イエス・・・説明の要る駄洒落って寒いなあ)「あ、もしもし、サンタです・・・・いつもお世話になってます!」一通りの挨拶が終わってサンタさん・・・・さっそく質問したんです。「あのう・・・クリスマスってイエス様のお誕生日なのに、なんでプレゼントあげなくちゃいけないんですか?・・・・誕生日ならプレゼント貰うのが常識だと思うんですけど?・・・・」なんだかラジオ番組の「子供電話相談室」みたいなんですけど、サンタさんは真剣に質問しました。その質問にイエス様も「電話相談室」の先生のように優しく答えました。「それはね・・・世界神様協議会で決められたことだからなんだよ!」世界神様協議会・・・・・サンタさんには初めて聞く名前です。「サンタ君は12月24日って何の日か知ってるかな?」それは、イエス様の誕生日・・・・そう言おうと思ってハッとしました。イエス様の誕生日、つまりクリスマスは12月25日なんです。12月24日はクリスマス・イブ・・・・前夜祭なんですよねえ・・・・・・「お誕生日のパーティはふつう、その子が本当に生まれた日をお祝いするんだよね?・・・でもクリスマスのパーティって前の日にしちゃう・・・これってちょっと変でしょ?・・・・」イエス様は優しく説明してくださいます。「これはね・・・だから本当はわたしの誕生日をお祝いする日じゃないんだよ・・・実際私の誕生日は12月じゃなくて5月だし・・・」サンタさんは驚いて声を出すこともできませんでした。「さっき話した世界神様協議会ってね、世界中の神様が集まっていろんな事を多数決で決める会なんだけど・・・・・」ここからはかいつまんで説明しよう・・・・・神様が集まるといっても、その宗教によっては神様の数が違うんです。キリスト教やイスラム教、ユダヤ教では、神様は一柱しか存在しません。しかも、この3つの宗教は神様が同じ方なんですから・・・それが証拠に・・・キリスト教で言うとことの「旧約聖書」はキリスト教・イスラム教・ユダヤ教・・・3団体とも「聖典」として使われてるんです。ヒンドゥ教や日本の「神道」なんかは、神様の数が異常に多いという事で、特に日本神道」においてはやおよろずの神って言いまして800万柱の神様が存在してるんだそうです。つまりこの会議に於いて多数決で議決するとしたならば、「キリスト教」「ユダヤ教」「イスラム教」の3団体なのに一票しか投票権がないのです。でもそれじゃあまりにも不公平ということで・・・魂3つの宗教だけには「代理人」が許されていました。だからキリストさまは・・・代理人の一人ですから会議には出席できますけど議決権は持ってないのです。 なぜって、イエス様は神様じゃないから・・・・・・「ええ!」って方にそっと教えておきますけどね・・・・イエス様は「神様」じゃなくて「神の御子」ですよ・・・・・・そんなわけで、不公平感いっぱいの「世界神様協議会」なんで、イスラム教の「モハメッド」はとっくに脱会して、独自の「イスラム社会」っていうのを形成しているそうで、会議にも出席しません。あらら、眠くなってきた・・・・このつづきは明日にしましょう
2016.11.23
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昨晩のうちに最終回を書きましたけど、皆さん読んでいただいたでしょうか。ようやく書き終えた「魔法の木」・・・・自分で書いてて、本当に楽しかった。島根県松江市に実在する「マジカル・バー 魔法の木」のマスターから、「開店3周年」って聞いたとき、パーァッとラストシーンが浮かんじゃったんです。前々から気になっていたんですけど、うかがったとき、お店に何故か飾られてた塩化ビニール製の「カトちゃん人形」・・・「仲むつまじい」マスターご夫妻・・・・それと、「マジック」・・・・ほんとは「手品」のほうのマジックを書ければいいんでしょうけど、いつも「不思議だなあ」と思ってみていても、「種」なんか思い浮かびもしない・・・だから、何でもできちゃう「種」のない「魔法」にしちゃいました。まだ、何にも考えてないけど・・・・もし・・・・もしですよ・・・・「続きのリクエスト」があるようなら書けるように、「最大の敵 悪魔」が「ノブ」たちを狙っているようにして終わらせてみました。これは「ザウラブダグ」より、もっと強力な「敵」ですから、77話じゃきっと終わらないでしょうね。「ノブ」も無事ではすまないでしょう。とりあえずはこれで終わりますけど、読者の皆さん・・・「本当にありがとうございました。」勝手に名前を使わせてくれた「マスター」勝手に「世紀の美女」に仕立て上げてしまった「奥さん」「本当に感謝申し上げます。」最後に一言だけ・・・・・・もし、松江に行って「マジカル・バー 魔法の木」(今は蕎麦屋さんだって聞いたけど・・・)に行かれることがあったら、「マスター」にそっと・・・「ノブ・・」って声をかけてください。もしかしたらウッカリして「はいよ」って答えてくれるかもしれません。でも、「悪魔」に狙われてるから、簡単に返事はしないと思います。その時は「ケンちゃん」って呼んであげてください。最後になりましたが、読んでくださった皆さん・・・・ありがとうございました。 <次回、予告編>感動のうちに「魔法の木」を書き終えた作者が、今度は「韓国ドラマ風小説もどき」に挑戦します。!!!!大学生の健太が、実家に戻ってきたのは「母親の葬儀」に出席するためだった。二年ぶりの帰郷・・・・交通事故とはいえ、こんなに簡単に母との別れがあるとは思わなかった。学生だから黒い礼服なんぞ持っていない・・・・父親の古い礼服を着て、健太は手持ち無沙汰で家の中をうろつきまわっていた。「葬儀の準備」は、父親の友人や親戚が取り仕切っており、何にもすることがないのだ。高校時代に使っていた「自室」に戻り、一人寝転がって天井を見ている。少し寝返りをうつと本棚が見えた。そこには「一冊のアルバム」が・・・・健太が子供のころから、きちんと母親が作ってくれたアルバムだった。一枚一枚の写真に、それぞれコメントが入れてある。「ケンタ2歳の誕生日・・・ほっぺたにケーキのクリームが」「幼稚園に行きたくないって泣いてた健太・・・」いろいろな写真に一つ一つコメントがあり、健太も思い出しながら見ていた。アルバムのページをめくっていくと中に「一枚だけ」貼り付けていない写真が挟んであった。手にとって見ると、それは健太には見覚えのない写真・・・可愛らしい女のこの写真・・・だれなんだろう?その写真は少し色あせて、セピア色になっていた。・・・・・・・ どうでしょう・・・読む気になってもらえましたか? タイトルは「かくれんぼ」 乞う!!!ご期待!!!!!!!!あ。ごめん・・・「かくれんぼ」のリメイク版は今回書きません。これも44話まであってね・・・冒険ものじゃないんで、皆さんきっと飽きると思います。だから・・・明日からになるかどうか・・・「クリスマスとかさ地蔵」・・・こちらを書きます。書いても2話か3話になるんで・・・そんなに飽きることもないと思います。それでは最後です。皆さん・・・「魔法の木」をお読みいただき、誠にありがとうございました。
2016.11.23
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私も考えました。「魔法の木」は今日で最終回にします。「77話」で終わりにして深夜に投稿・・・そして「魔法の木のあとがき」を明朝に投稿します。他のものは、今日のうちに書かないでしょう。それは・・・皆さんにいつまでも「ノブ」と「モルトス」のことを覚えておいてもらいたいから・・・もしかしたら「ノブ」と「モルトス」のこれからのお話しは・・・誰かが書いてくれるかもしれない・・・そう思ってます。もし「続・魔法の木」を書くとしたら、きっと「第一次攻撃隊」の「サキ」を主人公に書くかもしれません。でもそれは当てにしないでください。とりあえず・・・「魔法の木」その77話(最終回)「ザウラブダグ城」から帰って、「魔法の広場」はまた、いつもの静けさを取り戻しました。「西の魔法使い」はいつものように、いつ来るとも知れない「新しい魔法使い」の登場を、「魔法の木」のブランコを揺らしながら待っていました。「今度来る新しい魔法使いは、どんなのが来るんでしょうね?」独り言のようにつぶやきます。「ノブのような子が来るといいんですけどねえ・・・・」「魔法の木」には聞こえているはずなんですけど、返事はありません。「ノブとモルトスはどこに行っちゃったんでしょうね?」その質問にも答えはなく、ただ風にそよぐ枝が「ザワザワ」と揺れるだけでした。「魔法の木」の中に入って見ましょう。ここには「魔法使い達の部屋」がありましたよね?「ノブとモルトス」が使っていた部屋・・・・・そこには「サキ」がいました。「サキ」が「魔法の木」にお願いして、この部屋を使わせてもらっているのです。でも、「サキ」は模様替えをしようとしませんでした。「ノブ」が寝ていたベッドは「ノブ」が出て行ったときのまんま・・・・「モルトス」が人形にされていたときに置かれていたテーブルも・・・そのまんまにしていました。「この部屋の住人達が帰ってきたら、気持ちよく住んでもらわなくっちゃな・・・」「サキ」は、「ノブとモルトス」が帰ってきたときに、この部屋を明け渡すつもりでいます。「ベッド」も「テーブル」も・・・・そして「ノブとモルトス」が読んでいた「本棚」の本も・・・「ノブ」たちが出て行ったときのままです。いや・・・一冊だけ新しい本が増えています。「伝説のウィザードと猫背で姿勢の悪いウィザードの冒険」背表紙には大きくこう書かれてありました。作者名には「緑&ピンク夫妻共著」と書いてあります。「緑」と「ピンク」はザウラブダグから帰ると、「太陽の魔法使い」の命により、「ジッリマンノ」を助けるために「ジッリマンノの王国」へ出かけました。「ジッリマンノの王国」は、彼のおじさんが悪い奴で、「ジッリマンノ」を追い出し乗っ取ってしまっていたのです。それには、「ザウラブダグ」の手下だった「アルマジロの妖怪」が手助けしていたのですが、・・・「ザウラブダグ城」を陥落させた「ザウラブダグ討伐隊」の2人が来たのですから、さほど難しい戦にはなりませんでした。何しろ、「ザウラブダグ」の後ろ盾を失った「アルマジロ妖怪」ですから、もう戦う気力もなかったのです。たちまちのうちに滅ぼされた「おじの一族」は、どこかに逃げ去ってしまいました。そして「アルマジロ妖怪」もただのアルマジロに戻されてしまったのです。幽閉されていた「ジッリマンノ」の愛する「王女」は助け出され、二人の結婚式と「ジッリマンノ」の戴冠式が行われることになったのですが、「ジッリマンノ」の粋な計らいで、「緑」と「ピンク」の結婚式も同時に行われたのです。その後、2人は「新婚旅行」も兼ねて、自分達が「討伐隊」の一員として訪れた場所を巡リました。最初に訪れたのが「北極」でした。もしかしたら、「ノブ」たちが北極のどこかで生きているのかもしれないと思ったからです。「もし、生きているのなら、帰ってきてるはずじゃないのか?」そう思われる読者の皆さんがいらっしゃるかもしれません・・・・でも「ノブ」たちと離ればなれになったときは「ノブ」は魔法使いを辞めていますし、「モルトス」は怪我をしていました。「もしかしたらホッキョクグマが”ノブたち”を助け、”緑”がそうされたように、どこかで怪我が治るまで休ませているのかもしれない」しかし、「ザウラブダグ城」がなくなった今、「ザウラブダグ」が出現させた火山も海の底に沈んでしまい、以前のように「海に浮かぶ氷の王国」に戻っていたのです。あのホッキョクグマはすぐに見つかり、「ノブたち」が石橋の上から忽然と姿を消した様子を聞き、二人は悲嘆にくれたのですが、このとき、「伝説のウィザードと猫背で姿勢の悪いウィザードの冒険」という本を後世に残そうと決めたのです。今、2人はまだ新婚旅行の途中で、先に「スノーホワイト城」の王様やお妃様、そして可愛らしい王女様に挨拶をしました。ここにはまだ、「冬の魔法使い」が逗留していました。もう、「ザウラブダグ」の危険はないのですが、可愛らしい王女が「自分の孫」のように思えて、魔法の国へ帰りたくなくなったようです。次に「カラバ公爵の国」にやってきました。ここでは「ニタリ」が総理大臣として辣腕を振るっていました。「ノブたち」の話しをすると、「カラバ公爵」も「ニタリ」も大変悲しみましたが、その夜は「昆虫王国」の仲間も呼んで、大宴会になりました。「緑」と「ピンク」はまだ、「カラバ公爵の城」に留まっています。さて・・・・本当に、「ノブたち」はどうしたのでしょう?魔法使い達には教えていませんが、実は、作者は居場所を知っているのです。アジアの極東にある、ある国のS県M市・・・・・・・「ノブ」と「お姫様」と「モルトス」はここにいました。最後に、石の橋が崩れたとき・・・・実はそれは「ザウラブダグ」が魂を売ったといわれる「悪魔」が破壊したものでした。自分の手先である「ザウラブダグ」を滅ぼし、「地獄の妖怪」たちまでやられてしまったのです。「悪魔」の怒りは相当なものでした。このまま、「魔法の木」の元に帰ると、今度は「悪魔」と戦わなければなりません。3人はそっと身を潜めることにしたのです。それが「M市」でした。3人は姿と名前を変えてここに住んでいます。魔法使いだった「ノブ」は、まだ少し、習い覚えた「魔法」が使えます。それは本当に簡単なマジックでしたが、ほかのことはしたことがありません。だから、それを「仕事」にすることとして、今「マジカル・バー 魔法の木」というお店をやっています。彼のマジックは「本物の魔法」ですから、「種」はありません。だから、ほとんどのマジックは「ここで仲良くなった仲間の手品師」に手伝ってやってもらってます。「お姫様」はどうしたでしょう・・・・?「お姫様」はもちろん、「ノブ」の奥さんになっています。今は「ノブのおばあちゃん」と同じほど「美味しいカレーライス」が作れるようになりました。さて・・・・「モルトス」は???彼はもともと「サル」でしたから、そのままの姿では「言葉の話せるサル」として話題になってしまいます。すぐに「悪魔」に正体がばれるでしょう。だから、「ノブ」と相談しました。「魔法の木」の部屋の中でそうであったように、彼は「ふだんは人形」になることを選びました。「ノブ」と2人っきりのときだけ、「モルトス」に戻ります。え?気がつきませんか?それも「サルの人形」だとばれるので「カトチャン人形」って呼ばれる「塩化ビニール」の人形になってるんですけど・・・・・・3人は、こうして静かに暮らしています。最近、美味しいものを食べすぎている「ノブ」・・・・「通風気味」だそうです。今度あなたが「魔法の木」と言うお店に行くことがあったら、誰にも聞こえないようにそっと、「ノブ・・・」って声をかけてみてください。もしかしたらウッカリして「はいよ!」って返事するかもしれませんね・・・・ どんど晴れ(NHKの真似かよ!)
2016.11.22
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なんとなく終りに近くなってきましたね・・・書いてもあと3話かな?あまり長く引きずっても、皆さんが飽きちゃう。これくらいがいいのとチャイマッカ?次のお話しも準備してますから・・・「魔法の木」その76「ザウラブダグ城」の中央の広場には6人の魔法使いと「ザウラブダグ」・・・そして「ノブとお姫様」、「ジッリマンノ」が相対していました。どちらも必死です。「サキ」が右回りに移動すると、「モルトス」は左回りに移動を開始します。「ザウラブダグ」はその動きに併せて切っ先を「サキ」に合わせ、目は「モルトス」を追っていました。「エイッ!」鋭い気合とともに「ピンク」が剣を「ザウラブダグ」の腹部を目指し突き刺しましたが、相手も油断はしていません・・・飛び上がって剣を振り下ろします。それを「緑」が剣で受け、そこを「サキ」が横になぎ払ったのです。息詰まるような戦いが続きます。太陽の光で溶け始めた「ザウラブダグ城」・・・・大部分が瓦礫の山のようになっていました。「これ以上は危険だ・・・・、ここは俺様に任せてみんな逃げてくんな!」「モルトス」はいうが早いか、「ザウラブダグ」に切ってかかりました。それが空を切ったかと思うと、「ザウラブダグ」の剣が「モルトス」の左腕を襲いました。「うまくかわした!」「ノブ」はそう思いましたが「モルトス」の左腕から、ジワジワッと急速に血がにじんできたのです。そして少しひるんだ隙に「ザウラブダグ」の剣はもう一度上段から「モルトス」を襲いましたが・・・・・その一歩踏み込んだ「ザウラブダグ」の右足が、瓦礫にはさまれたのです。それはちょうど「城」が崩れ落ち、床に穴が開く瞬間の出来事でした。それを見逃さなかった「モルトス」は渾身の力を込めて剣を前に突き出しました。その剣は「ザウラブダグ」の腹部に深々と突き刺さりました。一瞬・・・・「ザウラブダグ」はなにが起ったのかわからなかったのでしょう・・・熱い鉄の棒が腹部に突き刺さると同時に、「ザウラブダグ」の腹部には強烈な熱さがしみわたったのです。「なんだ・・・・どうしたんだ!」「ザウラブダグ」は腹部から流れるおびただしい血を左手で押さえながら、そこにいた一人ひとりの顔を、問いただすように眺めたのです。薄れゆく意識の中で、「ザウラブダグ」が最後に見たものは、涙を流し続ける師匠「太陽の魔法使い」の姿でした。こと切れた「ザウラブダグ」を確認した「太陽の魔法使い」はその涙をぬぐおうともせず、静かにこう言ったのです。「さあ、魔法の広場に戻ろう。。。。」ちょうどそのとき、「ザウラブダグ」の魔法から解き放たれた「魔法の木」が皆に言いました。「さあ・・・私のドアから・・・中に入りなさい・・・あの平和な魔法の広場に戻りますよ」いつの間にか「魔法の木」のドアが開かれ、皆を迎え入れようとしていました。「さあ、帰ろう・・・」「太陽の魔法使い」は瓦礫にはさまれ立ったままの「ザウラブダグ」の開かれた目を自らの手で閉じさせ・・・静かに「魔法の木」の中に入っていきました。そして次々と魔法使いたちが「魔法の木」の中に向かいました。「ジッリマンノ」が「魔法の木」の中に入ったことを確認すると、「ノブ」は「お姫様」と一緒に倒れて横になっていた「モルトス」のそばに近づきました。「さあ、親友・・・魔法の木に帰ろう」「ノブ」が手を差し出すと、「モルトス」はにっこり笑ってその手を握り返します。「これで俺も伝説の英雄・・・猫背で姿勢の悪い伝説のウィザードになったわけだ・・」「モルトス」は感慨深げでした。「ノブ」が「モルトス」を背負って「お姫様」と手をつなぎ「魔法の木」に向かおうとしたときです。目の前に「パッ」と火の手が上がったのです。この「ザウラブダグ城」は火口のど真ん中に建てられた城・・・・・おそらく城の下のマグマが噴出して火災を発生させたのでしょう・・・あっという間に「魔法の木」は見えなくなりました。「おっと、”魔法の木”は使えなくなったなあ・・・・それじゃしょうがない・・・・このまま背負って”マチュピチュのトンネル”から戻ろうか・・・」「ノブ」はきびすを返して城門に向かいました。幸いなことに、お城から続く「石の橋」はまだまだ大丈夫のようでした。「さあ、橋を渡って帰ろう」「ノブ」は「モルトス」を背負い、「お姫様」の手を引いて橋を渡り始め、橋の中央に差し掛かったとき・・・・事件は起りました。橋が急激に揺れ・・・・・背負っていた「モルトス」が滑り落ちて、ようやくのこと「ノブ」の右足に、しがみついていました。「お姫様」もまた、「ノブ」の右のわき腹に抱え込まれるようにしていました。「ちきしょう・・・これじゃ身動きが取れない!」「ノブ」がそう叫んだとき、足元の「モルトス」も叫びました!「お前はまだ姫と結婚してない・・・だからまだ魔法使いなんだ!」その声を聞き、「ノブ」は瞬間的にジャンプしたようですが、それと同時に橋は崩れ落ち「ザウラブダグ城」は跡形もなく火口に飲み込まれていったのでした。さあ・・・・ノブたちはどうなったのでしょうか?ジャンプしたとたん、魔法で時空の挟間に挟まれてしまったのか、はたまた火口に落ちてしまったのか・・・・・その後誰も彼らを知るものは現れませんでした。こうして、「伝説のウィザードと猫背で姿勢の悪いウィザード」の本は作られたのです。最後のシーンは、火口の外側で「ノブ」たちを見ていたホッキョクグマが「緑の魔法使い」にそっと教えてくれたことでした。このあとの「魔法の木」の魔法使いのお話は・・・・もう少し時間をください・・・明日書きますから・・・・ つづく
2016.11.22
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来週からいよいよ「忘年会」が始まるんです。「そんなに回数はないだろう?」と思われるかもしれませんが、弊社は建築資材の販売をしていますから、お客様の工務店さんからご招待をいただくんです。工務店・・・つまり大工さんの会社は、お祭りする神様が「聖徳太子さま」なんですよね?だから「忘年会」と呼ばず、「太子講」あるいは「太子様」と呼ぶんですよ。これは世界で最も古い木造建築が「法隆寺」で・・・これを造られたのが「聖徳太子様」と言われているからだと思います。もう一つ・・・弊社の前身が・・・横浜町にあった「横浜製材所」だったことから、「林業の神様」である「山の神様」信仰もあるんです。つまり、この時期は普通の「忘年会」だけでなく、「太子さま」・「山の神様」のお祭りもあることからけっこう忙しいんです。ちなみに・・・「山の神様」は女神なんですが・・・醜女なんだそうで・・・自分より美しいものが大嫌い・・・したがってこの「ジャングル・ナイト・クルーズ」の読者の女性の皆さん・・・この時期は絶対に山に昇っちゃだめですよ。「山の神さま」にやきもちを妬かれ、ひどいことになりそうですから。ついでに言っておくと・・・東北地方にいる「マタギ」と呼ばれる猟師は、山に入るときはお守りとして醜いものを持って行くんです。魚の中でも醜い魚・・・そうですね・・・「オコゼ」って言う魚をお守りにしています。「魔法の木」その75塔の下の方では、「ノブの討伐隊」、それと「昆虫軍」、「スノーホワイト軍」が、「ザウラブダグ」率いる「妖怪軍」と戦っていましたが、「バリア」の天頂にあけられた穴から「太陽の日の光」が差し込み、「ザウラブダグ城」が溶け始めていました。早く避難しないと、みんな北極の海に飲み込まれてしまいます。「姫が人間に戻られたのなら、”ザウラブダグ”討伐はこの次でもいい・・・姫とノブとジッリマンノを無事に逃がしさえすれば・・・みんな避難するぞ!」「太陽の魔法使い」が大きな声で、みんなに指示を与えていました。そこへ、「お~い!・・・・助けに来たぞ!!」城の外から大きな声がしました。ホッキョクグマが動物の仲間を引き連れて戻ってきたのです。その声を聞いた「地獄の妖怪」・・・「コアクンガ」は、自分が太陽の光を浴び、弱ってきていることもあって、「ザウラブダグ」に別れの言葉を告げます。「おい、俺は仲間もお前に殺され、お前を助ける義理はねえ・・・このままトンズラするからな・・・あばよ」そういうと、火口の中に飛び込んでいってしまいました。「しまった!」「ザウラブダグ」は「コアクンガ」を逃がしてしまったことを悔いました。考えても見てください・・・・「ザウラブダグ」は「地獄の妖怪」たちを2匹殺してしまいました。「地獄の妖怪」は「ザウラブダグ」が魂を売った「悪魔」の手先なのです。今、取り逃がした「コアクンガ」が「悪魔」に、「仲間を殺された」と報告したならば、もし、今の戦いに勝つことができたとしても、今後の戦いには「応援」してもらえなくなるのです。こうなれば、「ザウラブダグ」は破れかぶれでした。あらかたの「手下の妖怪」は、あちこちに屍をさらしています。「ジリッ・・・・ジリッ・・」と魔法使いたちが「ザウラブダグ」に迫ってきました。「もはやこれまで・・・・」・・・・「ザウラブダグ」がそう思った瞬間でした。溶け始めた「ザウラブダグ城」の、「お姫様の塔」が「ガラガラッ」と音を立てて崩れ始めたのです。まだ塔の部屋の中にいた「ピンク」は間髪をいれず「人間になったノブ」たち3人を外へ押し出し、自分もそのあとを追って飛び出しました。しかし、「バランス」というか「タイミング」というか・・・・押し出された人間のうち一人・・・「ジッリマンノ」が「ザウラブダグ」の目の前に倒れこんでしまったのです。すぐさま、「ザウラブダグ」は「ジッリマンノ」を人質に取り、のどもとに剣を当てたのです。「お前たち・・・・そこをどくんだ!」「お前、もう逃げ場はないんだぞ・・・・ここで降参したらどうなんだ」「確かに、俺にはもう行き場はない・・・・・しかし、まだ命ある限り、逃げて逃げて逃げまくってやる」そういうと、ザウラブダグ」は一歩、前に進み出ました。そのときです・・・・「ジッリマンノ」が「ザウラブダグ」の手首に噛み付いたのです。それを合図のように「モルトス」が刃を「ザウラブダグ」の振り下ろしたのです。「ザウラブダグ」は身をかわしてその刃から逃れたのですが、ここで「ジッリマンノ」を離してしまいました。「ノブが魔法使いをやめたのなら、この討伐隊の隊長は俺様だ!」「モルトス」が叫びました。「さあ・・・みんなこの城が崩れてなくなってしまう前に逃げるんだ・・・ここは俺様が”ザウラブダグ”を倒す!」この声を合図に、「西の魔法使い」と「冬の魔法使い」は、「スノーホワイトの軍」と「昆虫軍」を避難させ始めました。もちろんホッキョクグマと動物の仲間たちも・・・「みんな・・・地下牢のトンネルの急ぐんだ!」いっせいに、軍隊の総勢は、地下へ移動を開始したのです。それを追いかけようとした「ザウラブダグ」を、「モルトス」の剣が襲います。「ザウラブダグ」は持っていた剣でその刃を受け止め、ものすごい顔で押し返しました。倒れ掛かる「モルトス」に代わり前に出てきたのは「緑」と「ピンク」です。「討伐隊は4人でひとつだからね・・・・モルトスがやるというなら、私たちも一緒に戦うわ」「ピンク」が叫びました。そこへ「人間と昆虫」の兵士たちを避難させ終えた「西の魔法使い」が戻ってきました。「ザウラブダグ」はドンドン追い詰められていきました。今この広場に残っているのは「太陽の魔法使い」、「西の魔法使い」、「サキ」、「緑」、「ピンク」そして「モルトス」の魔法使い6人と、少し下がったところにいる「ノブ」、「お姫様」、「ジッリマンノ」の3人。・・・・それに「ザウラブダグ」だけです。・・・・・・おっと時間だ・・・・まだまだ続きます
2016.11.21
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「魔法の木」も、あと少しで終わりますよね・・・少しさびしい気もしますが、いつかは終わらなくちゃ。次の「クリスマスとかさ地蔵」を書いたら、しばらくの間・・・「小説もどき」はお休みにします。だって以前・・・なんでも書いてみようと思って「官能小説もどき」を書いてみたら・・・読者の子供たちが一斉に消えちゃったんですもの。そして・・・子供たちが消えたのもショックでしたが、それよりも「官能小説もどき」を書くだけの素養も経験もないんですから・・・ああいうのってやっぱり多少の経験がないと書けないもんなんですね。とちゅう挫折しちゃいました。年末だし・・・忙しいから日記だけを書こうと思ってます。「魔法の木」その74今日も宴会毎日宴会・・・これでええんかい!昨日ね・・・このお話の中で「ノブ」を「豚の妖怪」にしたんですけどね・・・ほんとはここで一言いいたかったんですよ。昔オリンピックの水泳で金メダルを取った「田口信孝」っていう選手がいたでしょ?あの「優勝」したときの電光掲示板・・・「TAGUCHI NOBUTA」ってあったんですよ。「KA」が抜けてたんですけど・・・・「田口の豚」って読めちゃったりして・・・・・水泳選手のわりに、どこかポチャッとした選手でしたけどね・・・ 「ザウラブダグ」が「地獄の妖怪」たちを倒し、ハッと気付いて「お姫様の塔」に向かったとき、「お姫様」の部屋では「お姫様」と「ジッリマンノ」のお見合いが始まるところでした。「ピンク」から「ジッリマンノ」のことをどう思うか質問された「お姫様の人形」でしたが・・・・なんとなく考えている様子に思えました。そして出た答え・・・・・「この人・・・他に好きな人がいるわ・・・・」「ピンク」はその答えを聞いて一瞬、言葉に詰まりました。「どうした?・・お姫様はなんと言ったのじゃ?」「太陽の魔法使い」は、焦って聞きました。「ジッリマンノ様には・・・他に・・・好きな方がいらっしゃると。。。」「ピンク」は呆然として答えました。その言葉を聞くと、「太陽の魔法使い」は言葉を失い・・・「ジッリマンノ」自身もガクッと膝を落として座り込み・・・・独白し始めたのです。「確かにわたしには好きな女性がいます・・・・でも、今どうしているのか・・・・結婚の約束をしたこともなければ、好きだということも伝えていません・・・私の叔父に結婚を迫られていましたから、もしかしたら結婚してしまったかもしれないし・・・でも、・・・わたしには忘れられないんです。」そう言って涙をぽろぽろとこぼしたのです。「何でそのことを早く言わないんじゃ!」「太陽の魔法使い」は地団太ふんで悔しがりました。だって、せっかくここまで来たのです。・・・今失敗すればこの次にうまくいくという保障はありません。「どうすればいいんじゃ・・・・」「太陽の魔法使い」は頭を抱え込みましたが、いまさらどうしようもありません。そのとき「サキ」から連絡が入りました。「お見合いはうまくいったのですか?・・・もしうまくいったんならようやくバリアの弱い部分を見つけたのです・・・破壊していいですか?」ここで、バリアを破壊すれば、太陽の光が入り込み、「ザウラブダグ城」は溶けてなくなるのです。「もうちょっと待ってくれ!・・・」「ノブ」はあわてて、「サキ」に連絡します。「どうすればいいですか?・・・一時撤退しますか?!」「ノブ」は「太陽の魔法使い」に相談を持ちかけました。そのとき、外ではようやくここへ到着した「ザウラブダグ」が声を荒げていました。「衛兵はどうした?・・・誰もおらんのか!!」そうなんです・・・妖怪兵士たちは、「地獄の妖怪」たちが「ザウラブダグ」を滅ぼし、ここへ戻ってきて、自分たちが食べられると思い、逃げ出してしまったのです。「ザウラブダグ」に、今ついてきたのも、30匹の「動物妖怪」と「地獄妖怪」の生き残り、「コアクンガ」だけでした。もちろん、「ゴリラの妖怪」に化けた「モルトス」も中にいました。「オイゴリラ・・・・先ほどの活躍は見事だった。・・・お前を俺の副官にする・・・姫の部屋の様子を確認して来い」そう命じられた「モルトス」は、階段を上ってきたのでした。「おいどうしよう」「太陽の魔法使い」は「ノブ」に相談します。「どうするったって・・・」そのときドアが開き、「モルトス」が「ノブ」たちを確認すると・・・「モルトス」はすぐにドアを閉め、「ザウラブダグ」の方向を向いて・・・・「誰も姫の部屋にはおりません」と言ったのです。だけれども、「地獄の妖怪」・・「コアクンガ」の鼻はごまかしきれませんでした。「待て!・・・・中から人間の匂いがするぞ」先ほどは風も強かったので人間の匂いは消されていたのですが、今はごまかしきれないようです。「さっきもおかしいなと思ってたんだ・・・・ザウラブダグの手下にお前のような強いやつはいないはずだ」そう言うと「コアクンガ」は階段を駆け上ってきたのでした。「ノブ・・・俺はそんなに長い時間持ちこたえられんぞ!」そう叫ぶと「モルトス」は玄関のドアにぴたっと張り付き、何人たりとも近づけないという強い信念で身構えました。「コアクンガ」と刺し違えるつもりのようです。部屋の中ではみんな困っていました。「わたしがモルトスと一緒にガードしよう・・・何とかジッリマンノに結婚の約束をさせキスさせるのじゃ!」「太陽の魔法使い」は覚悟を決めて外へ出て行きました。そのとき、「ピンク」が・・・・「ちょっと待って・・・姫が何か言ってる?」そう言ったのです。「ノブ・・・このお姫様・・・・ジッリマンノのように他の女性が好きだという人とは結婚しないそうよ・・・それよりもノブ・・・あなたと結婚したいって」「え?・・・姫がそんなことを?」「ノブ」は驚いたように話しましたが・・・・すぐに・・・・「実は僕も、お姫様が好きなようなんだ」ノブは人間だったころのお姫様はもちろん見たことはありません。でも、人形の「お姫様」を最初見たときに・・・なぜか自分が一番このお姫様にはふさわしいんじゃないか・・・と思ったようでした。「僕、お姫様と結婚するよ!」今度は「ピンク」があわてました。「でも、あなたは魔法使いなのよ・・・お姫様と結婚なんかできないわ!」「僕は魔法使いをやめるんだ・・・そしてお姫様と結婚するよ」ノブはそう言うと、思いっきり「お姫様の人形」を抱きしめてキスをしました。「はじめてのキス」・・・上手とはいえませんが、とてもとても情熱的な「キス」でした。するとどうでしょう・・・・「ノブ」と「お姫様の人形」が突然、まばゆいばかりに輝き始めたのです。そして・・・・・・その輝きがおさまると・・・・そこには抱き合っている「ノブ」と「人間に戻ったお姫様」がいたのです。「ワアーッ!!!!」ちょうど同じとき、外では「緑」の昆虫軍と、「冬の魔法使い」、「西の魔法使い」が連れてきた「スノーホワイトの兵士が、「ザウラブダグの妖怪兵士」と戦闘を開始しました。天頂からは「サキ」が、「ザウラブダグ」目指して一直線で飛び込んできます。「モルトス」はというと、「コアクンガ」と熾烈な戦いを繰り広げています。「ノブ・・・あなたはもう魔法使いじゃないんだから、急いで逃げるのよ・・・ここにいては危険だわ!」「ピンク」は、「ノブとお姫様」・・・そして「ジッリマンノ」を逃がすための努力をしていました。「サキ」がバリアの一番弱いところを破壊したのでしょう・・・「ザウラブダグ城」が徐々に溶け始めています。そして・・・同じく太陽の光に弱い「コアクンガ」が弱り始めていました。 つづく
2016.11.20
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もう次に書くものを準備しています。「クリスマスとかさ地蔵」にしようって決めてますが・・・突然タイトルが変わるかもしれません。実は・・・仏教では毎月24日が「地蔵講」と決まってまして・・・特にうちのお寺では12月24日の「地蔵講」を大切にしてるんです。それなのに世間では・・・仏教徒でありながら「クリスマス」をお祝いする人のなんと多いことか・・・待てよ?12月24日にいろんな行事があるという事は・・・なんか宗教上の決め事かなんかで決まってたのかな?それで書こうと思ってたんです。これは2話で終わります。これもリメイク版になるんですけど、わざわざ説明無くても良いよね?「魔法の木」その73「地獄の妖怪」たちとすれ違いに、ノブは「お姫様の塔」に戻ってきました。ザウラブダグのところに行っていた事を知らない仲間たちは、口々に心配していたことを話しましたが、今は説明している時間がありません。「さあ、”地獄の妖怪”たちがいない間に、お姫様と”ジッリマンノ”を会わせよう」こういうと、自分と「ジッリマンノ」の姿を消しました。「太陽の魔法使い」と「ピンク」もあわてて姿を隠し、お姫様の部屋に近づきます。今は、ザウラブダグの妖怪たちも仲間が食い散らかされた後始末をしていて、少々の物音には気がつきませんでした。ノブは妖怪たちを脅かしておこうと思ったのでしょう。階段の途中にいた「シマウマの妖怪」の耳元にそっとささやきました。「地獄の妖怪が戻ってくると、この次に食われるのは誰かな?」それだけで充分でした。「シマウマの妖怪」は突然駆け出したのです。「おいらはいやだ!・・・食われるのはいやだ!」それに呼応したかのように、ほかの妖怪たちもいっせいに駆け出したのです。「おやおや・・・・空中を飛んで窓から入らなくてもよくなったぞ・・・ドアから堂々と入りますか。」姿は消したままでしたが、4人はドアから入っていったのです。「さて、ピンクの魔法使い・・・・お前はお姫様と話しができるのだね?」「太陽の魔法使い」が「ピンク」を正式の名称で呼びました。「それでは、私たちが来た理由をお姫様に説明しなさい」言われて、「ピンク」は目を閉じ、お姫様に「テレパシー」を送りました。「お姫様・・・・これから”太陽の魔法使い”が最初の魔法・・・・人形に変身させる魔法を解きます。・・・・・でもそれだけではザウラブダグの魔法は解けません。・・・彼の魔法は”姫と結婚するものがこの部屋で姫にキスしたときだけ魔法が解除され人形から人間に戻れる”ということでしたね?」「ええ、その通りよ・・・・私と結婚するものだけが私を人間に戻してくれるの」「今一人の若者を連れて参りました。・・・・”ジッリマンノ様”というアマゾンのある王族の方です。」「ええ、それはこの方を見ているとわかるわ」「この方と結婚されてはいかがでしょう?」お姫様の人形は、しばらく考えているように見えました。さて、そのころ・・・・・・ザウラブダグの部屋ではたくさんの「動物妖怪」が、「地獄の妖怪」たちを待ち構えていました。中央にいるはずのザウラブダグまでがドアの影で待ち構えています。「おい、ザウラブダグ、・・・三人で来てやったぞ」ドアの外から「コアクンガ」の声がします。「入れ!」ドアの影から声がすれば「地獄の妖怪」たちにばれてしまいます。ザウラブダグの声は中央に立って答えたように、魔法で声の位置を変えました。大きなドアがゆっくり開けられ・・・最初に入ってきたのは「メデキス」です。しかし、「メデキス」はザウラブダグの部屋に一歩足を踏み入れただけで、ザウラブダグの振り下ろした剣が、胴体と首を切り離してしまったのです。「ゴロン!!!」・・・・首が大きく弾んでれから10メートルほど転がり、大きな「メデキス」の体がそのままゆっくりと倒れていくのが見えました。「何を血迷っておる・・・ザウラブダグ!」しかし、「ザウラブダグ」はそれに答えようともせず、手下の妖怪どもにさっと手を振り下ろすと、妖怪たちは束になって「地獄の妖怪」たちに引きに襲い掛かったのです。1匹の「地獄の妖怪」に、20匹ほどが一斉に飛び掛りました。「ザウラブダグ」自身は、「ボルキント」を攻めています。「モルトス」はノブに言われたとおりに妖怪に化けましたが、同じ「ボルキント」を攻めていると、「ザウラブダグ」にばれそうな気がして、わざと「コアクンガ」を攻めたのです。どちらの勝負も互角に戦っているように見えます。しかし、手下の妖怪たちも考えていたのでしょう・・・・どうせ戦わなければならないなら、「ザウラブダグ」が攻めている「ボルキント」を攻めたほうが得です。「ザウラブダグ」と「ボルキント」・・・・この二人が戦えば力は同じくらいです。手下の妖怪がついている分、「ザウラブダグ」のほうが有利でしょう。したがって手下の妖怪は最初20匹だったものがいつの間にか30匹ほど、ボルキント攻撃に加わっていました。しかし、いま「モルトス」が攻撃している「コアクンガ」は、本気で戦えば「モルトス」も互角なのでしょうが、「モルトス」は今「ゴリラの妖怪」に化けているのです。同じサルですから、ほかの動物妖怪に化けるより、ばれないと思ったのですが、体が大きくなった分、動きが少し緩慢でした。徐々に押されています。しかし、これでよかったのです。「モルトス」が互角以上の戦いをすれば、「ザウラブダグ」に疑われたことでしょう。「コアクンガ」攻撃に参加しているのは10匹ほど・・・・特に、「モルトス」の活躍は目立つものでした。「ワアーッ」と喚声が上がりました。「ザウラブダグ」と手下の妖怪に攻められ続け、徐々に疲れを増してきた「ボルキント」が、「メデキス」の流した緑色の血に足をとられ転んだすきに、功を焦った「黒豹の妖怪」が上に馬乗りになった瞬間、ザウラブダグの剣が「黒豹妖怪」と「ボルキント」を串刺しにしたのです。それを見た「コアクンガ」は、自分の持っていた剣を放り投げました。「やめたやめた・・・・お前に助けを求められて、せっかく助けに来たのに、お前にだまし討ちにあうなんていうのは割りにあわねぇ・・・・おいらは地獄に戻るぜ」それを聞いた「ザウラブダグ」は攻撃を続けようとしていた「モルトス」を手で制し、「コアクンガ」に聞いたのです。「なぜ、お前はワシを殺そうとしたんだ」「それは、俺たち”地獄の妖怪”を仲たがいさせようとしたからだ」「なんのことだ?」「さっきお前の使いだという”豚の妖怪”がやってきて、お前が俺だけを呼んでいると・・・こう言ったのだ・・・それをあのふたりが怒って・・・それで文句を言いに、3人でやってきただけだ・・・お前を殺そう何ぞ考えてもおらなんだわ」「その”豚”はどうした」「俺様が食ってしまった」そのとき、「ザウラブダグ」は何かを感じ取ったようです。「おい、敵は一人ではないぞ・・・・姫の部屋が危ない」そういうと、「コアクンガ」の処分もしないうちに「ザウラブダグ」は「お姫様の塔」に向かったのでした。
2016.11.19
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お約束の「その72話」・・・来てしまいましたけど・・・やっぱり終われませんでした。それと・・・「もももさん」との約束・・・「タヌキはどうなったのでしょう?」って質問の回答ですが、・・・「魔法の木」でのお話しじゃなかったでしたっけ?タヌキが出てこないんですよ。違うお話しでしたか?一応・・・タヌキはもう出てこないようなので・・・後でもう一度調べますね?「魔法の木」その72「ノブ」と「太陽の魔法使い」、「ピンク」・・・そして「ジッリマンノ」はしばらく「お姫様の塔」の近くで様子を伺っていました。悪魔の手先である地獄の妖怪たちは、塔の下にある警備室の前に椅子を三脚出して、どっかと腰を下ろしていました。周りでは、ザウラブダグの手下である「動物系の妖怪」たちが、特にすることもないのにせっせとあちこち移動して歩いていました。それは、ザウラブダグ以上に恐ろしい「地獄の妖怪」たちが、「動物妖怪たち」を生きているえさでも見るように、舌なめずりしながら見ていたからです。ここで立ち止まったら、きっと頭からひょいとつままれて、彼らの口の中に放り込まれる・・・・そんな動物の勘が働いていたからでしょう。実際、立ち止まりはしなかったのですが「いたちの妖怪」が、間違って彼らのそばを歩いていたとき、頭をつままれそのまま口の中に入れられたのです。「バリッ」という骨が砕ける音がして、そのまま飲み込まれてしまいました。「おい、コアクンガ・・・イタチなんぞ臭くって食えたもんじゃないだろうが・・・・」ほかの妖怪に笑われるとその「コアクンガ」と呼ばれた妖怪は・・・「食いたくて食ったんじゃねえ・・・・目障りだったんだ、アハハハハ」そういって、口の中に残った「イタチ妖怪」の足の骨をその辺に放り投げたのでした。「こいつをターゲットにしましょうか・・」ノブはそういうと、「豚の妖怪」に姿を変えました。「いったい何をする気じゃ?」「太陽の魔法使い」が心配そうに聞くと、ノブはにっこりと微笑んでポケットに、その辺に生えていた草を入れました。そして、「地獄の妖怪」たちの前に出て行ったのです。「コアクンガ様・・・・ザウラブダグ様がお呼びです。」ノブは「地獄妖怪」の前に出ると、少し震えているようにしてそう言ったのでした。「なんだと?・・・ザウラブダグが俺様を呼んでいる?・・・あいつ何様のつもりだ!」あきらかに、「コアクンガ」は怒っていました。「俺様は、あいつが助けてほしいというから駆けつけてやったんだ・・・あいつからここへ来て俺様の前にひざをつき、頭を地べたに擦り付けながらお願いするのが筋だろうが・・・・・」「お怒りはごもっともですが、ザウラブダグ様にはコアクンガ様だけに内密のご相談があるようで・・・・」「おいおい、それは聞き捨てならんなあ・・・このメデキス様と、ボルキント様は用なしということか?」「まあまあ・・・そういうな・・・・3人で一緒に行けばいい話じゃねぇか・・・・」「そうだな・・・敵はひとりだそうだし、今パトロールが追いかけてるそうだからここへ来る気遣いもねえ・・・・3人で行ってやるか」「もし、いい話じゃなかったら、3人でザウラブダグを追い出して、ここをわしらの餌場にしてしまえばいいさ」「そのまえに・・・・」そういうと、ボルキントと呼ばれた妖怪は、ノブの化けた「豚の妖怪」の頭をひょいとつまんで口の中に放り込みました。驚いたのは、それを見ていた「太陽の魔法使い」たち3人です。「ノブが食われてしまった!」思わず立ち上がろうとした「ジッリマンノ」を「太陽の魔法使い」が押しとどめました。「ノブはこうなることも想定済みじゃ・・・きっとさっきポケットに入れた草をあいつの口に放り込み、自分は消えてどこかに行った筈じゃ・・・しかしどこへ行ったんじゃろう?」見ているとノブを食べたボルキントという妖怪は、「ペッペッ!」と今食べたものを吐き出そうとしています。しかし、飲み込まれてしまったものか・・・・口からは何も出てきません。「まずい豚だ・・・・口直しをせんとのう」そういうと、逃げ惑う「動物妖怪」の中から「いのしし妖怪」を捕まえて、また口に放り込みました。「家畜の豚より、野生のいのししのほうが、自然の味で美味いわい」それを見ていたコアクンガとメデキスも、それぞれ、「シマウマ妖怪」と「インパラ妖怪」を口に放り込んだのです。「これから、ザウラブダグと話し合いだ・・・腹が減っては戦はできぬだからな」しばらく陰惨な光景が続いたのでした。しかし、ノブはどうしたのでしょう?実はノブはザウラブダグのもとへ行ったのでした。それも今度は「コヨーテの妖怪」に化けています。「ザウラブダグ様、大変でございます!・・・・向こうで地獄の妖怪が暴れております。・・・」「原因はなんだ!」「それが恐れ多いことに、ザウラブダグ様がこの部屋で作戦を練っておられるのに・・・・自分たちは外で見張りをさせられているのが気に食わないと・・・・」「なんということだ・・・・そのような小さなことで・・・・」「3人でここへ押しかけ、ザウラブダグ様を殺して、ここを自分たちの餌場にするとも申しておりました」「わかった・・・・・あいつらを外に放り出してくれるわ・・・・バリアの天頂にある小窓をあけて、あいつらを北極の氷の上に放り出してやる」ザウラブダグも、まんまと罠にはまったようです。「ここへ、”猛獣系の妖怪”を30匹集めろ!・・・足りなければ象やサイ、カバなどの大型獣も呼べ」「はい、かしこまりました」そういって下がろうとするノブを、ザウラブダグは呼び止めました。「待て!」一瞬のうちに立ち止まり、ノブは身構えました。(ばれたのか?)「この部屋の天井に、”猛禽類の妖怪”・・・・ワシと鷹も10匹ほど準備させとけ!」ノブは、もう一度頭を下げ、部屋を出たのでした。いったん部屋を出たノブはザウラブダグの居室の門番にザウラブダグの言伝を伝えると、その門番の妖怪はあわてて、猛獣たちを呼びに行きました。、元のノブの姿に戻って今度は「モルトス」のところへやってきます。「今、これから、”地獄の妖怪”たちと、ザウラブダグとの戦いがこの部屋で始まる。・・・よっぽど強い妖怪たちらしくザウラブダグも警戒して猛獣や猛禽類、大型獣を呼ぶようだ・・・・モルトス・・・君も猛獣妖怪に化けて地獄の妖怪に攻撃を仕掛けてくれ。」「ザウラブダグを攻撃するんじゃないのかい?」「ここで君が活躍すれば、ザウラブダグは君を信用する・・・そうなれば、お姫様を助け出すとき、君を当てにするから、逆にわれわれにとっては有利なんだ」「できるかなあ?」「大丈夫さ・・・・君は伝説の”猫背で姿勢の悪い魔法使い”だ。・・・誰よりも強いんだから!」そういい残すと、ノブは「お姫様の塔」へと戻りました。とちゅう、「ドンドン」と足を踏み鳴らしながら、ザウラブダグの居室に向かう3匹の「地獄の妖怪」たちとすれ違いました。ザウラブダグを脅かすつもりですが、ザウラブダグが待ち受けていようとも思わず、油断しきっていたようです。 つづく
2016.11.19
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「え?ホントにお詫びのハグやチュッってするんですか?・・・男でも?」どうやら、前回の前書きで・・・「72話で終わる約束が長引きそうなので、会う事の出来る読者の方には、ハグしてチュッとしてお詫び申し上げます。」と言ったことが、男性読者には恐怖のようです。という事ですから・・・男性読者には握手だけにすることにしました。あしからず・・・「魔法の木」その71「ノブ」と「モルトス」は、ザウラブダグの居室の近くで待機していました。それぞれの魔法使いがそれぞれの役割を果たせば、次々と連絡がテレパシーによって入ります。いま現在のところ、「緑」は昆虫の軍団を作り始めているところです。蜂による「空軍」、蟻による「歩兵部隊」、そしてカブトムシによる「機甲師団」・・・それぞれが、「緑」の魔法によって作り上げられていきました。「サキ」は、人間たちを「マチュピチュのトンネル」から逃がし、この地帯で一番高いところに昇って待機中です。「ノブ」の合図があり次第、空中高くに飛んでドーム型のバリアを破壊し、そのまま「蜂の空軍」の指揮を執る予定です。「西の魔法使い」と「冬の魔法使い」は今、「スノーホワイト城」からの援軍を引き連れて、トンネルの中を移動中・・・・・まもなく到着すれば、ノブに連絡が入るはずです。あとは「太陽の魔法使い」と「ピンク」は「お姫様」と「ジッリマンノ」のお見合いを成功させるだけです。「お姫様の塔」の周りにはたくさんの警備兵がいました。しかもいつもいる動物系の妖怪だけではなく、見たこともないような恐ろしげな顔をした妖怪までいました。「あいつらは、ザウラブダグの手下ではないな・・・・もしかしたらザウラブダグが魂を売り渡したという悪魔の手先かもしれないな。」「太陽の魔法使い」は独り言のようにいいました。「それだとどうなるのですか?」「ピンク」が聞くと「太陽の魔法使い」は深刻そうな顔をしました。「おそらく、普段ここに居る妖怪たちと違って、残虐非道の妖怪たちに違いない・・・・悪魔の手先ということなら、早めに”サキ”にバリアを破壊してもらわなければな・・・・悪魔は太陽の光に弱い奴らじゃ」「破壊できないとなるとどうなるんですの?」「おそらく、きゃつらは火口を通して地獄から這い上がってきているに違いない・・・・・そうなるとますます悪魔の手先が増えることになるじゃろうな」その後一度大きくため息をついてから、「太陽の魔法使い」は続けました。「そうなる前に、太陽の光をここに入れなければ・・・・・」そう考えてすぐに、「サキ」へ連絡をしたのです。「サキ・・・悪魔の手先どもがザウラブダグに3匹ほど入り込んでおる・・・・これ以上増やすと危険だ・・・・すぐに行動が起こせるように、バリアの弱い部分を今のうちに探しておくのじゃ」「サキ」は、「第一次討伐隊」が失敗したときのことを思い出しました。普段ここに居る妖怪たちだったら問題はないのです。「サキ」たちが失敗した一番の理由は、この悪魔の手先たちが原因だったのです。最初の攻撃を仕掛けたときはここに居る「動物系の妖怪」たちが相手でしたから、「サキ」も「ニタリ」も「青」も「赤」も・・・・・・からかい半分で攻撃していたのです。ここまで書いてきたように、このザウラブダグにいる「動物系の妖怪」はそんなに賢くもなく、どちらかというと「ユーモラスな妖怪」が多いのですが、この悪魔の手先どもときたら、たとえ自分の親兄弟であろうと容赦しない仕打ちをするのです。「カブトムシの王子」を逃した「ハイエナ妖怪」も、ザウラブダグだから拷問をしたのです。悪魔の手先どもなら、ハイエナ妖怪の姿を見たとたん、左右の足を持ち、真ん中から「ザオッ」と引き裂いてしまったでしょう。こいつらは否応なしなのですから・・・・・・・ではなぜ普段、この悪魔の手先はザウラブダグ城にいないのでしょう?それは、実はザウラブダグにとっても危険な存在だったからです。この「ザウラブダグの王国」だとて、いつ、この悪魔の手先どもに取り上げられるか知れません。しかし、今また「討伐隊」が動き始めたとしたら、ザウラブダグにとっては頼りになる妖怪たちでした。サキはバリアの弱点を静かに探し始めました。そして「太陽の魔法使い」と「ピンク」も相談していました。「よし、ここはわしと”ピンク”・・・・お前さんとふたりだとどうもならん・・・・ノブに来てもらおう」すぐに連絡を取ると、ノブはすぐに来ることになったのです。「モルトス」には「もしかしたら一人でザウラブダグ」に立ち向かわなければならないと話しました。ノブが来ると、「太陽の魔法使い」は悪魔の手先の対策について話しました。話を聞いていたノブはなぜか「にっこり」したのです。「なぜザウラブダグが北極にこのような城を作ったのかわかりましたよ。・・・これは私たち魔法使いの討伐隊だけのために作られたものじゃない・・・・悪魔の対策もあわせてしていたんですよ。」ノブが考えたのはこうです。悪魔がいる地獄というところは「猛火」に包まれているところ・・・・このザウラブダグ城にも、城の周りのお濠のような火口から彼らは這い上がってくるということですから、熱いのには慣れているはずなのです。だからこそ、ザウラブダグは北極に城を作ったのです。もし、悪魔の手先どもが、ザウラブダグからこの城を取り上げようとしたら、彼はきっとバリアをとき、たちまちのうちにここを酷寒の地に変える事でしょう。もしそれでも、彼らがザウラブダグに逆らうなら、白夜という太陽の光を半年間は連続して入れることができるのです。一方では「対魔法使い対策」、またもう一方では「対悪魔の手先対策」・・・ザウラブダグも危ない橋を渡りながらこの国を治めていたのでした。 あごメン、ちょっと出かけます。つづく
2016.11.18
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お約束の「72話」・・・実はもうちょっと伸びそうです。あちこち、おかしなことに気付くと・・・手直ししてしまいましてね。それで長くなっちゃうんです。お許しいただきたいと思います。お詫びに・・・今度ちょくせつ読者の皆さんとお目に掛かる機会がございましたら、ハグしてチュッ♡してお詫びしたいと思いますのでよろしく・・・(舌なめずり・・・)「魔法の木」その70 「お姫様のお見合い」の話をする前に、「地下牢」から「スノーホワイト城」までの通路を進んでいく「西の魔法使い」のお話をしましょう。地下牢で妖怪5匹を倒し、縛り上げて猿ぐつわをかませ、それまでホッキョクグマの入っていた牢に閉じ込めると、「西の魔法使い」は「スノーホワイト城への通路」を探しました。「緑」は女王蟻、女王蜂と一緒に奴隷にされている虫たちのところへ行ってしまいましたし、ホッキョクグマも「仲間集め」に出かけてしまいました。たった一人で「出入り口」を探すのです。「出入り口」は巧妙に隠されていてなかなか見つけることはできませんし、それよりも「スノーホワイト城からの侵入」を防ぐために、何か罠が仕掛けられているはずでした。その罠をはずしてからでないと「スノーホワイト城からの援軍」を招き入れるわけにはいきません。懸命に探しましたが、さすがザウラブダグが作った罠です。・・・どうしても見つかりませんでした。ノブたちが「カラバ公爵城」で戦っているとき、このザウラブダグ城にひとり潜入していた「緑」がその場所を確認していたはずなのですが、記憶喪失とともに、その記憶は失われてしまいました。今、すべてを思い出したわけではないのです。「地下牢の中に出入り口があったように思うけど・・・・・」「緑」が思い出したのはそれだけでした。「思い出せないって言うのはそれほど大掛かりな罠ではないんだろう」「西の魔法使い」はたかをくくっていましたが、実際探してみると本当に見つけられないのです。「ホッキョクグマの入っていた牢に、妖怪兵士が5匹入っていますが、こいつらに聞き出す以外ないようです。最初、牢の外側からいちばん気の弱そうな「狸の妖怪」に水をかけて起こしました。魔法で水をかけましたから、ほかの妖怪はまだ気絶したままでした。やはり魔法を使って猿ぐつわをはずし、質問します。「おいおい、狸・・・・トンネルの出口はどこにあるんだい?」「オイラ知らねえよ!・・・・そんなことを話したらザウラブダグ様に殺される」知ってるようでした。「ああ、そうだよな・・・・そんなことをしゃべったら、”ハイエナ”のように消されちゃうからな」それから「西の魔法使い」は噛み砕くように狸に話し続けました。「”ハイエナ妖怪”は、カブトムシの王子を逃がしたから、消されちゃったんだよな・・・・今回は女王蜂、女王蟻・・・・そうそうホッキョクグマまで逃がしちゃったんだから、消されるだけじゃすまないんだよね。」どうも、ここの妖怪どもはザウラブダグの「恐怖政治」に洗脳されているらしく、「狸の妖怪」もすぐにぶるぶる震えだしました。「でもほんとオイラは何にも知らないんだ・・・・」そしてどういうわけか、隣で気絶している「蜘蛛の妖怪」のほうをちらちら見るのです。「西の魔法使い」は辺りを見回しました。このザウラブダグ城は、ザウラブダグ自身がきれい好きなのでしょうか・・・あちこちぴかぴかに磨かれていて、人間奴隷の仕事のほとんどが、「城内の清掃」のようでした。それなのに、この地下牢はあちこちが蜘蛛の巣だらけ・・・確かにザウラブダグに逆らったものなどを入れる牢ですから、きれいにしておく必要などないのですが、それにしても床などは塵ひとつ落ちてないのです。そのとき、一点だけ変に蜘蛛の巣が大きく張られている箇所が目に留まりました。そして、何か電線のようなものが壁伝いに繋がれているのです。「下手にこの蜘蛛の巣に触ってはいけない」「西の魔法使い」はなんとなく感じたのでした。こうなれば「蜘蛛の妖怪」を起こし、訊ねたほうがよさそうです。いったん、「狸の妖怪」に猿ぐつわをかませなおしました。そうしてから「蜘蛛の妖怪」に魔法で水をかけます。「おい、お前がここの罠の責任者だそうだな・・・・・狸に聞いたぞ」目を覚ました「蜘蛛の妖怪」にそう話すと、「蜘蛛の妖怪」はギロリと狸をにらみました。「狸の妖怪」はあわててかぶりを振りましたが、口には猿ぐつわがはめられていて声が出せません。「俺は責任者ではない・・・・狸が責任者だ」度胸の据わり具合から見て、狸が責任者でないことはわかります。「責任者なぞ誰でもいい・・・ところで、あそこの通路には何発の爆弾が仕掛けられているんだい?」その質問に「蜘蛛の妖怪」の顔色がさっと変わりました。ただのセンサーならこの場所の警備兵の数が少なすぎます。「マチュピチュ」のトンネルが破壊されたあとを見ても、爆破されたように思えました。きっと、スノーホワイト城からの侵入者があれば、先頭のものが蜘蛛の巣のセンサーに引っかかり、それで構内が爆破される仕組みのようです。「爆弾なんか仕掛けていない!」「蜘蛛の妖怪」は声を荒げましたが、ますます怪しく思えました。今度は隣で気絶している蛇の一種「やまかがしの妖怪」を起こします。もちろん「蜘蛛の妖怪」にも猿ぐつわをかませます。「おい、やまかがし・・・・お前がいちばんふさわしいそうだ・・・・あの通路の前にかかっている蜘蛛の巣をよけて、通路の中に入ってくれ。・・・お前なら、あのセンサーに触ることなく中に入れるだろ?」「やまかがしの妖怪」は、「狸と蜘蛛の妖怪」をにらみつけました。「なんでおれなんだ!・・・俺じゃなくても、下の電源をいったん切ってから、バイパスの線を張りなおせば、センサーは機能しなくなるじゃないか・・・・」どうやら、電源を切ればザウラブダグのもとに通報が入る仕組みになっていますが、ある一定時間内ならバイパスの線をつなげば爆弾センサーは機能しなくなるようです。「お前たち、いろいろ話してくれてありがとう・・・・じゃあ、蜘蛛君・・・蜘蛛の巣を張りなおしてくれ。・・・下手に爆破させるんじゃないぞ・・・・お前たちがうまくやってくれれば・・・・カラバ公爵の森で今は優雅に暮らしている”ネズミやカエル”たちのように穏やかに暮らせるんだからな」そういうと、下にあった電源スイッチを切ったのでした。牢番の5匹の妖怪も、ザウラブダグが怖いのでしょう・・・・「ネズミの妖怪」が今は穏やかに暮らしているという話を聞いて、その気になったようです。バイパスの線を張りなおし、また電源を入れましたが、これなら「スノーホワイト城の援軍」が入ってきても、センサーに触れることなく侵入できそうでした。「西の魔法使い」はまた5匹の妖怪を縛りなおし、猿ぐつわをかませてから「スノーホワイト城へのトンネル」へ入りました。あちこちに爆弾が仕掛けられていましたが、「西の魔法使い」は一個一個取り外していき、すべての爆弾を取り外したときにようやくスノーホワイト城に到着しました。煙突のところにはめられた鉄格子のところから、テレパシーで「冬の魔法使い」を呼びます。すぐに連絡が取れ、こうして「スノーホワイトの援軍」は、ザウラブダグ城に向かうことになりました。スノーホワイトの兵士も人間ですが、以前、前のお妃だった「カラスの妖怪」とその手下どもに戦いを挑み勝ったことがあります。こうして、勇敢なる「スノーホワイト軍」は「西の魔法使い」、「冬の魔法使い」とともに、ザウラブダグ城に進軍したのです。 つづく
2016.11.18
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そういえば・・・今日の「その69」を書いた9年前・・・私は一生懸命「ムラサキの花」を咲かせようとしていました。戦後間もなくまで、この下北半島に咲いていた花ですが・・・いつしかある染物屋さんによって、根こそぎ持って行かれたそうです。その花をもう一度咲かせたい・・・そんな思いで種を探していました。その時、ある製薬会社さんである薬品の原料として「ムラサキ」を育てていることを知りました。その製薬会社さんにお願いして、種を譲っていただいたのですが・・・その製薬会社さんこそ「天藤製薬」・・・「天藤」と書いて「あまとう製薬」という会社でした。この会社・・・皆さんもご存知でしょう。・・・「♬痔にはボラギノ~ル」でおなじみの会社だったんです。「ムラサキ」は染料として使われていただけではなく、痔の薬の原料でもあったのです。今は「貴重な染料を薬には使えない」と、違うものでボラギノールを作っているようですけど・・・いやあ・・・助かりました。「魔法の木」その69どうもザウラブダグも手下の妖怪たちも、「討伐隊」は第一次の残っていた「サキ」一人だと思っているようです。それも、「モルトス」という別の魔法使いなのに、「サキ」は「ザウラブダグ討伐」失敗の責任を取らされて、サルに変えられてしまったものだと思っているようでした。「サキ」は「緑」からテレパシーでそのことを知らされて、正直、失敗したときのことを思い出して歯噛みするくらい悔しかったのですが、今ノブたち「第二次討伐隊」が派遣されてきて、少しでも手伝いしようと思い、姿を現したのです。悔しさを押し殺して、何とかザウラブダグ討伐を果たさせてやりたいと思っているのです。殺されたと思っていた「第一次討伐隊」の仲間も、みんな生きていることも知らされて、少し責任も取り除かれたようにも思いました。とにかく、奴隷にされている人間たちを助け出さなくてはなりません。前もって調べておいた「奴隷小屋」へ向かいました。少なくとも80人ほどの人間が閉じ込められているはずです。しかし、「奴隷小屋」の前まで来ると、どうも思った以上の警備兵がいるようです。「困ったなあ・・・」これくらいの警備兵なら倒すのはわけないのですが、「ノブ」と「モルトス」がザウラブダグと直接対決できるところまで行くまでは、あまり大騒ぎは起こしたくないのです。悩んでいると、「サキ」の足元でズボンの裾を誰かに引っ張られているような気がしました。ふと足元を見るとそこには「広場で拷問」を受け、殺される寸前、魔法によって蟻ほどの大きさに変え逃がしてやった老人がいました。「ああ、あなた無事でしたか」サキはその老人に声をかけました。「あなたはわたしを助けてくれた本人かどうかはわかりませんが、どちらにしろ、私達を助け出しに来てくれた人たちの仲間に違いない・・・・」そう言うとサキをどこかに案内でもするように、付いて来る様に合図するのです。このままここにいても、警備兵の数は減りそうもありません。サキはあとをついていくことにしました。少し遠回りにはなったのですが、どうやら「奴隷小屋の裏」の城壁の内側通路に来たようです。「ここはね・・・・この通路の奥が倉庫になっていて食料庫なんかもあるんだ。・・・わしらの腹が減ると小さな子供がその倉庫まで行って食料をかっぱらってくる通路でもあるんじゃ」話しを聞くと「人間奴隷」には充分な食料も与えられず、空腹を訴えた子供が奴隷小屋の裏の土を掘ってみたところ、城壁の下に隙間ができて、子供ならちょうど入れるくらいの穴ができたところから、ちょくちょく食糧倉庫に子供が行って、食料を盗んできていた場所なんだそうです。「もし、あんたがわしを小さくした人なら、中にいる80人の人間をみんな小さくしてくれれば、ここから全員逃げ出せると思うんじゃがのう・・・」それは「サキ」にでもできることでしたがこのまま「大量脱走」すればすぐにばれてしまうと思いました。「サキ」は自分の身体も小さくすると、その城壁の隙間から老人と一緒に「奴隷小屋」の中に入りました。そして、誰にも見つからないうちに、中にいた人間たちをみな蟻のサイズに変えてしまったのです。誰にも言わなかったのは、小屋の中で「逃げるぞ」なんていうことを言えば、中の人間たちが大騒ぎすると思ったからです。それから、人間たちを一人ずつその穴から城壁内側の通路へと逃がしました。「サキ」は最後まで残って、人間たちが寒さしのぎに使っていた藁くずを80人の人形に変えて、その藁くずの中に横にして置きました。これで警備兵が覗きに来ても、みな寝ているものと思うはずです。明日の朝までばれなければいいのです。サキが通路に戻ったとき、ちょうどそこへ昆虫の女王たちをポケットに入れた「緑」が通りかかりました。昆虫たちの「奴隷部屋」はちょうど奥の倉庫の周辺にあるようなのです。「サキ」は「緑」と相談して「女王蟻」と「女王蜂」お2人に、その奴隷部屋で家来たちにわけを話して待っててもらうこととして先に行ってもらいました。そうしてから、「サキ」も元の大きさになり「緑」と2人で、蟻の大きさのままの人間たちをそれぞれのポケットに入れて、透明になって空を飛び、「マチュピチュのトンネル」まで飛んで行きました。そして、人間たちを元の大きさに戻してからトンネルから逃がしてやり、全員がトンネルの入ったのを確認してから、トンネルの入り口に大きな岩を置いて塞いでしまいました。「緑」は、すぐに「昆虫たちの奴隷部屋」にとって返し、蟻や蜂やカブトムシを妖怪兵士たちと同じ大きさにして、少しだけ訓練をしてから妖怪たちとの戦いに備えようとするのです。人間と違い、昆虫たちは自分の体の何倍もの物を、持ち上げたり運んだりできます。それだけでもすごい戦力なのです。残された「サキ」はというとこの地域で一番高い山の頂上に陣取り、ノブからの連絡を待って、ドーム型バリアの破壊をすることになっていました。次は「太陽の魔法使い」と「ピンク」が「ジッリマンノ」と「姫」とのお見合いを成功させる事です。結婚を決め、「ジッリマンノ」が姫にキスすれば、ノブとモルトスがザウラブダグを襲撃する手はずになっていました。成功の鍵はお見合いです。さあ、どうなるのでしょうか? つづく
2016.11.17
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疲れました。いや、仕事のことでね・・・迷惑かけられてるのに謝りにも来ない。とんでもない奴です。「魔法の木」その68「緑」と「西の魔法使い」はザウラブダグ城の地下牢へと忍び込みました。先ほど、城門の外でわざと「モルトス」が姿を現し、妖怪兵士たちが追いかけて行きました。その隙に忍び込んだのですが、さすがに地下牢には5匹ほどの妖怪たちが見張りをしていました。「緑」は姿を「イタチの妖怪」に変えました。そして、地下牢の番人たちに話しかけたのです。「オイ、外ではまたあのサルが姿を現したようだぞ」「おいらたちには関係ねぇよ。・・・おいらたちは牢番が仕事だ・・・」カブトムシの王子を逃がしてしまった事で、ハイエナ妖怪が消されてしまったことに、ここの番人たちも恐れおののいていたようです。「でも、サル一人でどうしようって言うのかね?」これは、ザウラブダグや妖怪たちが、ノブたち討伐隊のことをどれくらい把握しているのか確かめるために聞いたのです。「あいつも可哀想なヤツでね・・・討伐隊は最初4人できたんだが、他の奴らはおいらたちにやられてしまって、あいつ一人しか残ってないんだよ・・・・しばらくはおとなしかったんだけどね・・・また最近出てきやがった。」「でも、そいつは人間じゃなかったか?」「あいつだって討伐隊の隊長として失敗したんだ・・・・魔法使いの仲間から罰を受けたんだろ・・・サルにされちまいやがった。」妖怪たちは、サキが一人でやっていて、そのサキがサルにされてしまったと思っているようです。「という事は、外のパトロール隊の連中が追いかけている間は、ここは安心てことだな。」「そういうことさ・・・・」「しかし、毎日暗いところで、いなきゃいけないって言うのも気がめいるよな」「なにを言ってるんだ・・・・明るいところに出たら、このザウラブダグ城が溶けてしまうだろうが・・・」「え。この城は氷ででもできているのかい?」「ハハア・・・イタチ、お前ここに来たのは最近なんだな?・・・・この城は氷でできているんだがザウラブダグ様が熱にでも溶けないように魔法をかけているんだ。・・・何しろここは北極だからな・・・材料は無限にある・・・・」「明るくたって関係ないだろ?・・・この溶岩の熱でも溶けないんだから」「ところが、魔法にも限界がある・・・とくにザウラブダグ様の師匠というのが”太陽の魔法使い”とか言うやつで・・・太陽の熱だけには弱いらしいんだ。」「ほう・・・・で、この暗さを保つバリアを破壊したらどうなるんだ?」「ここは北極だからな・・・・今は白夜の時期だ・・・・この季節は日が落ちない・・・だからあのサルは今の次期を待って攻撃に出たのだろう」そのとき、地下牢の入り口付近で誰かが叫びました。「オイ!サルが地下牢に向かったぞ!」その声は「西の魔法使い」のものでしたが飛び込んできたのは「モルトス」でした。「やいやい、お前たち6匹ぐらいなら俺一人で充分だ!」それはもちろん「西の魔法使い」が化けたものでしたが、なぜ「モルトス」に化けたのでしょうか?それは、せっかく妖怪やザウラブダグが「敵はサル一人」と思い込んでいるのに、わざわざ討伐隊の存在を知らせる必要はないと思ったからです。「緑」も、その「思惑」を即座に理解し、少し後ろに下がりました。「モルトス」に化けた「西の魔法使い」は、なぜか孫悟空の持つ「如意棒」のようなものを振り回し前のほうに出てきた妖怪たちを片っ端からなぎ倒し始めました。中には下がろうという妖怪もいましたが、目の前のサルが気になり後ろに「緑」がいることを忘れていました。もちろん「緑」は「西の魔法使い」をサポートして後ろから妖怪二匹を殴り倒しました。妖怪を全て倒し終え、姿を元の「緑」と「西の魔法使い」に戻しますと、それまで状況をよく把握できないまま模様眺めをしていたホッキョクグマが驚いていました。傍目には、妖怪同士がケンカしているように見えたからです。「緑」がホッキョクグマの牢の鍵を開けると・・・・「親分!」ホッキョクグマは「緑」に抱きつきました。「ホッキョクグマ君・・・・・これから君は城の外へ行って、君の仲間を呼んできてくれないか・・・・何匹でもいい・・・ここを破壊して元の北極に戻すんだ。」それから、女王蟻と女王蜂の牢の鍵を開け・・・「お2人はこれから、家来の皆さんのところへ行って軍隊を組織していただきます。・・・・私が妖怪軍と戦えるように、皆さんを大きくしますから、大丈夫勝てます。」そう言うと、女王蟻と女王蜂をそれざれ左右のポケットに入れ地下を飛び出して行きました。残された「西の魔法使い」はそれを確認すると、先ず、サキにテレパシーを送ります。「サキ、地下牢は全て開放された。君は人間たちをマチュピチュに送ってくれ。・・・それが終わったらこのバリアを破壊するんだ・・・・このザウラブダグは氷でできているが、熱では溶けないで太陽の光で溶けるらしい・・・・ドーム型のバリアの天頂が一番弱いところだろう・・・そこを集中攻撃してくれ。」サキからは「了解」と一言返ってきただけですが、その声を聞き、「西の魔法使い」は、「スノーホワイト城」へのトンネルを探り始めました。 おっと続く・・・・でかけます
2016.11.16
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今晩、あるお医者さんと会合です。先日盛岡で買ってきたお酒を一緒に飲みますが、・・・どんな味なんでしょうかね?お酒はあまり飲まないので・・・良い酒かどうか知りませんが、値段は・・・安いからあまりいい酒じゃないかも・・・でも、岩手県の同業者に勧められましたからね・・・飲んでみなくちゃ。まずかったら謝るだけです。「魔法の木」その67この日の深夜まで続いた会議・・・・翌日からのザウラブダグ城攻撃のための話し合いが延々と行われました。最初、議長は「太陽の魔法使い」ということにしたのですが、それは本人が辞退しました。「この第二次ザウラブダグ討伐隊は、”魔法の木”が”ウィザード・ノブ”を隊長に任命したのじゃ・・・・もし、わしで良いというのなら、”魔法の木”はザウラブダグの討伐を、弟子にした責任といった観点からもわしを隊長に指名したはずじゃ。」そうしなかった理由がきっとある・・・・「太陽の魔法使い」はそういって議長就任を断ったのです。「そんなことを言わずに・・・・ここは長老であるあなたに作戦を立てていただかないと・・・・」以前のノブならきっとこう言ったでしょう。でも、5年の歳月がノブを成長させていました。「時間がありません・・・・”太陽と西の魔法使い”には討伐対のメンバーになっていただきます。・・・それとモルトスは十分魔法使いとしての力量を見につけました・・・だから見習いではなく正式に”魔法使い”ということにいたします。」これからは、モルトスも正式な魔法使いとなったので、ノブがいなくても魔法を使えるようになるのです。作戦についていろいろ協議し、明け方にはそれぞれがその役目を果たすための準備に取り掛かりました。「緑」と「西の魔法使い」は、地下牢につながれている「ホッキョクグマ」、「女王蟻」「女王蜂」を助け出します。それから「緑」のほうは助け出した者たちを、奴隷として働かされている蟻や蜂・・・カブトムシのところに連れて行き、攻撃隊を組織させます。その間、「西の魔法使い」はその地下牢から出ているはずの「スノーホワイト城へのトンネル」を通って、向こうで監視している「冬の魔法使い」と連絡を取り、「スノーホワイト」の兵士をこちらへ送ってもらう手はずを整えます。「サキ」は、奴隷にされている人間たちを逃がす役目を果たします。能力からいっても、普通の人間はまったく役に立ちません。それならば、「マチュピチュのトンネル」を通って、向こうに逃がしておいた方がいいと考えたからです。まず女子供を先に逃がし、男は最後にするという順番も、「サキ」に任されました。人間を逃がしたら、「サキ」は「マチュピチュのトンネル」をふさぎます。そうしておいて、「ノブ」の合図を待ち、闇夜の世界を明るくすべく、空中へ飛び、ある一点に集中攻撃をして、「バリア」を壊し、そこからこの地に太陽の光を降り注がせるのです。ザウラブダグ側には妖怪はたくさんいても、魔法使いはザウラブダグただ一人です。ひとりでいくつもの魔法を継続してかけ続けることはできません。最初は魔法で「バリア」を作ったとしても、きっと補強しながら、管理はさほどしていないのではないかと思ったのです。強度的にはきっとどこか弱いところがあるはずでした。それに、この地を暗くしている何か理由があるはずです。だから、太陽の光を浴びれば、なにかがきっと起こるのではないでしょうか。「太陽の魔法使い」と「ピンク」は「お姫様の塔」に登り、「お姫様」と「ジッリマンノ」のお見合いを成功させねばなりません。「ピンク」はお姫様と心が通じ合っています。そういった意味で、「ピンク」がこの役目をおおせつかりました。最後に残ったのが、「ノブ」と「モルトス」です。あの本によれば「ザウラブダグ」を倒したのは「伝説の魔法使い」と「伝説の姿勢の悪い猫背の魔法使い」ということになっていました。だからここはどうしても、このふたりにやってもらわねばならないのです。ここからはそれぞれの活躍を、それぞれの視点で見てもらいたいと思います。だから少々今日の文字数は少ないのですが、次へと続かせていただきます。 つづく
2016.11.16
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出張から帰ってきたら、ちょうど証券会社から電話が入りました。「社長・・・ぜったい儲かる株があるんですけど・・・」そんなのがあるなら自分で買えばいいのに…「魔法の木」その66一行は「マチュピチュのトンネル」を通り、ザウラブダグの城の見えるところまでたどり着きました。「ほう・・・あれがザウラブダグの城か・・なんともおどろおどろしいところじゃのう」「太陽の魔法使い」は初めて見るザウラブダグ城を実に憎々しげに見つめていました。将来を見越して弟子にしたはずのザウラブダグに裏切られたことの憎しみを、「太陽の魔法使い」は持っていたのです。「ノブ・・・・ジッリマンノは人間だ。・・・・ここで少し休ませてやらんと・・・・」「西の魔法使い」がそういうと、「ジッリマンノ」は首を大きく横に振り「休まなくていい」と意思表示しました。「もう少しです。ジッリマンノ君にはもうちょっとがんばってもらって、ホッキョクグマの洞窟に行きましょう。・・・そこならみんな待っていますから安心できます。」ノブはそういうと、ジッリマンノの姿を消す呪文を唱えました。なぜならこのあたりから、ザウラブダグの妖怪兵士のパトロールが頻繁に見られるようになったからです。もちろんノブも「太陽の魔法使い」も「西の魔法使い」も・・・姿を隠しました。程なく、「ホッキョクグマの洞窟」につこうとしたときです。「待て!!・・・逃げるな!!」妖怪の兵士たちが誰かを追いかけているようです。「ホッキョクグマの洞窟」が近いということは、仲間の魔法使いの誰かが追いかけられている。ノブは直感でそう思いました。ノブは「ジッリマンノ」を太陽と西の魔法使いに預け・・・その救出に向かったのです。いったい誰が追いかけられているのでしょうか・・・・「あ。モルトス」そうなんです・・・・追いかけられているのはモルトスでした。「あいつなんで魔法を使わないんだろう?」ノブは不思議に思いましたが、あることに気づきました。それは、最初討伐隊として編成されたときのことです。「モルトスはノブの弟子として、まだ見習いの魔法使いとする。・・・・よって、ノブのいる場所以外では魔法を使うことはできない」と定められていたのでした。ノブはあわてて、大声で叫びました。「モルトス・・・僕は帰ってきたぞ・・・魔法は使えるんだ!」そう叫ぶと同時に、追いかけていた妖怪兵士たちの足元の土が、急にゴソッとなくなりました。モルトスがノブの声を聞いて、「魔法が使えるように」なったことを理解し、妖怪たちの足元の土を消して「落とし穴」を作ったようです。モルトスはノブに駆け寄ってきました。「ノブ・・・遅いぜ」「ああ、ごめんごめん・・・でも”太陽の魔法使い”や”西の魔法使い”・・・それとお姫様のお婿さん候補まで見つけてきたよ」その夜のことです。「緑」がみんなを代表して、ノブがいなかった間の出来事を報告しました。「ノブ隊長が出かけている間、サキがホッキョクグマの救出をずっと考えていてくれました。・・・でも隊長がいない間に勝手なこともできませんから、ホッキョクグマが殺されそうになったら救出するということにして、とりあえずザウラブダグ城の地下の牢獄をずっと見張っていたのですが、ここでとんでもないことになったのです。・・・・」とんでもないこととはなんなんだろう?「モルトスが魔法を使えなくなったということで、妖怪兵士に姿を見られてしまったのです。」ノブはそのことに気がつかず留守にしてしまったことを恥ずかしく思いました。「でもそのおかげで、ザウラブダグも妖怪兵士たちもモルトス捜索に勢力を集中させ、ほかの私たちはいろいろなことを調べることができたのです。・・・ホッキョクグマも地下牢に閉じ込められてはいますが、自由に外を出歩けないというだけ・・・・安全に暮らしています。」サキが報告します。「僕は自分が火口に落とした、例の本がザウラブダグの手元にあるかどうかチェックしました。・・・・あの時火口に落とした本・・・ザウラブダグの手元にはありませんからきっと燃え尽きてしまったものと思います。」サキはホッキョクグマが安全だと確信したので、ザウラブダグの部屋を捜索したようです。「お姫様の人形は、私たちが助け出そうと努力していることを感謝しています。・・・・仲間の数までは話していませんが、サキとノブが、あの部屋に来たことは知っていました。」「俺様は姿がばれてしまったので”西の魔法使い”がくれた派手な洋服を着て、逆に目立つようにして逃げ回ったよ・・・・あいつらに追いかけられても、つかまるようなドジなモルトス様じゃねえ・・・」モルトスは自慢げに言いました。「お前たちも活躍に、心から感謝します。」「太陽の魔法使い」は本当に感謝していることをあらわそうと、ひとりずつ握手をして回りました。それから、姫のお婿さん候補として連れてきた「ジッリマンノ」をみんなに紹介しました。「それでは明日からの作戦をみんなと相談しよう」その会議は深夜まで続きました。 つづく
2016.11.15
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最近「魔法の木」を読んでくださる方が少なくなりましたけどね・・・あと10話ぐらいだからやめるわけにもいかず・・・こっそり書いていきます。「魔法の木」その64ノブたちは、姿を消したまま、じっと魔法の木の根元に居ました。ザウラブダグは拷問台に縛り付けられている「ハイエナ妖怪」と老人を問い詰めます。「誰がお前たちを助けたのだ?・・・・どんな魔法使いが助けに来てくれたというのだ?」それはそれは恐ろしい声で詰問するのです。サキがそれをしたのですが、もちろん姿を消したままで魔法をかけたのですから、彼らにはまったくわかりません。「いつから、水滴がお前たちに落ちていないのだ?」「それは最初からでございます・・・ザウラブダグ様」助かりたい一心で「ハイエナ妖怪」が答えました。「ほほう・・・お前はわしの部下だという身分もわきまえず・・・・それを報告もしないでいたのか・・・・このうつけ者!」そう叱り付けると、持っていた剣で「ハイエナ妖怪」の心臓を一突きしました。するとどうでしょう・・・・・血しぶきが飛びその血が体にかかった部分からハイエナ妖怪の体は砂のように崩れていき、そのとき急にふいてきた一陣の風とともに吹き飛ばされてしまいました。隣に縛り付けられていた老人の顔は真っ青になりました。次は自分の番だとでも思ったのでしょう・・・・ザウラブダグは、そんな老人を見やりながら、剣にべっとりとついたハイエナ妖怪の血を、自分の舌できれいになめ、拭い取ったのでした。「今度は胴切りにしてやろうか?」そういうとザウラブダグは剣を大きく振りかざし、老人の胴体めがけて振り下ろしたのです。「しまった・・・間に合わない!」ノブは思わず目をふさぎました。そんなノブの耳元に優しい声が響きました。「大丈夫ですよ」その声を聞き、目を開けてみると、ザウラブダグの剣は水のように・・・・まさしく水になって飛び散ったのです。その声の主は「緑」でした。「だれだ!・・・・じゃまをしたのは誰だ!」ザウラブダグは叫びましたが、もちろん誰も返事をしません。「お前がそこにいるのはわかってるんだ」ザウラブダグは叫ぶと先ほどの作りかけの「スティック」を「魔法の木」めがけて振りました。そうすると、「スティック」の先から稲妻が鋭く飛び出し、一瞬「魔法の木」からこげくさい匂いがしたのです。これは、ザウラブダグに存在を知られたのではなく、おそらくあてずっぽうで「魔法の木」にめがけたものでしょう。しかし、そのときにはノブたちはすでにその場を離れていました。もちろん記憶が戻った「緑」も一緒に・・・・・・「チッ・・・逃げたか・・・・」ザウラブダグは舌打ちをしましたが、そのころ魔法使いたちは、透明になったまま通路を駆け出していたのでした。そして老人はというと、アリのように小さくなる魔法によって、拷問台から解放され、壁の隙間へと身を隠したのでした。それから、魔法使いたち5人は「ホッキョクグマ」の洞窟へ向かうのですが、「緑」と「ピンク」は手をつなぎあってお互いの無事を喜び合ったのです。洞窟へ入ると、みなはそれまで透明だった体をいつものように戻しました。「これで、われわれの存在はザウラブダグに知られましたね」ノブが言うと緑が答えます。「すまない・・・・あのお年寄りが殺されると思った瞬間、勝手に剣を水に変えてしまったんだ」「いえいえ、よくやってくれました。・・・・僕はあの老人を助け出せなかったら後悔していたところです。」「それにしても、これからはぐっと警戒が厳しくなるだろうな」モルトスが言いました。「妖怪兵士の数は108匹・・・・以前は150匹もいたんだが、いつの間にか少なくなったようだ・・・」前からこの地域にいたサキが教えてくれました。「それよりも、あの塔に閉じ込められているお姫様の件はどうしましょう?」「ピンク」が心配そうに言いました。誰か姫の結婚相手になる、魔法使い以外の人間が、あの塔の部屋の中でキスしないと、姫を人形から人間に戻すことはできないのです。「それにしても可愛らしいお人形さんだったなあ・・・・」ノブは独り言のように言いました。「魔法の木」の広場から「ザウラブダグ討伐隊」の隊長として出発してから早5年の歳月が流れていました。モーゼのところから、ジンギスカンのところに移り、それから義経を追って日本へ・・・・そして「長靴を履いた猫」のニタリを見つけて白雪姫のスノーホワイト城にも・・・・今、ようやく「北極」にあるという「ザウラブダグ城」の到着したのです。この5年の間に、ノブもたくましく成長していました。「お姫様と結婚するなら、ノブなんかお似合いだろうな」モルトスにそういわれると、純情なノブはミルミル顔を真っ赤にしました。「だって僕は魔法使いなんだよ・・・それも伝説の魔法使いって言われるくらいの」「それじゃあ、誰か勇敢な男性をここへお姫様のお婿さん候補者としてつれてこなきゃなりませんね」「誰がいいのか・・・・みんなで考えよう」それからしばらくの間・・・・みんなは喧々諤々・・・お婿さんの候補選びに躍起となりましたが・・・なかなかふさわしい人はありませんでした。「カラバ公爵は?」「彼はまだ10歳を少し出たくらいだよ・・・それに白雪姫様のお子様とそのうち結婚しそうだと思うな」「じゃあ、義経は?」「あの人は静御前という恋人がいるさ」「同じ国の人で、桃太郎って言う人がいたけどなあ・・・彼は?」「桃から生まれたんだぞ・・・・それって人間じゃないんじゃないか?」「金太郎って言うのもいたなあ?」「ああ、彼なら、気は優しくて力持ち・・っていうからいいかも・・・・」「でもあいつは、人の上に立つような人じゃないぞ・・・・だってお姫様のお婿さんということは将来王様になるってことだろ?」その話し合いは3時間ほど続きました。「僕はホッキョクグマが心配だからお城に戻ろうと思うんだけど・・・」「緑」が言うと、「ピンク」はせっかく記憶が戻ったのだから、少し休んでほしいといいました。「ホッキョクグマは僕が見に行くよ」サキが言ってくれたので、ノブは近くの魔法広場に行き、太陽の魔法使いと相談してこようと言います。「北極に近い魔法広場だと・・・・スウェーデンかな?」「いやいや、マチュピチュへのトンネルを抜けて、ブラジルアマゾンの広場へ行ったほうがいい・・・・」こうしてノブはしばらくのあいだ、ここをみんなに任せ、アマゾンへ旅立つことにしました。「ホッキョクグマの件もあるし・・・・急いでくれよ」モルトスが心配そうに言いました。「大丈夫・・・太陽の魔法使いの、人形の魔法も解いてもらわなきゃならないし・・・もしかしたら、太陽の魔法使いに、ここに来てもらったほうがいいかも・・・・」果たして、太陽の魔法使いと無事会うことができるのでしょうか? つづく
2016.11.14
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今日は特に何もないけど、明日は先日亡くなった同級生の経営していた老健施設の・・・新しい経営者との顔合わせがあるんです。その方も同じ高校の同窓生で、お酒がお好きだということで・・・先日盛岡で「男山フェニックス」というお酒を購入してきました。岩手県の同業者の方がいうには・・・「青森の田酒は美味しいけど・・・ぜったい負けてない。」って言い張るもんですから・・・ダメもとで買ってきました。どう思うかな?「魔法の木」その65 「マチュピチュのトンネル」を抜けて、ノブはアマゾン流域に来ています。ノブだって魔法使いですから、「魔法の広場」を見つけるのはそんなに難しくありません。マチュピチュから空を飛んでいる鳥たちを捕まえて、「魔法の広場」の場所を探してくるように命じ、一時間もしないうちに一匹のコンドルから報告を受けました。ところが、何者かが魔法の木の広場に住み着いているというのです。「魔法の広場」は普通の人間は入り込むことができません・・・・はいれるのは「魔法使いになれる素質」のあるものだけということになっていました。ノブはすぐさま、その広場に行ってみることにしたのです。当番の魔法使いが誰かいるはずなのに、普通の人間が入り込んでいる。それを誰もとがめだてしないということが不思議でしょうがありませんでした。アマゾン川の近くにあるその広場はジャングルの中にあり、よその「広場」なら上空から飛行機で見ることのできる「広場」も、ここでは背の高い大きな木に囲まれていますから、飛行機から発見できる場所ではありません。ノブは「広場」の外側から、その「広場に入り込んでいる」という人間を観察することにしたのです。それは、アマゾン流域に住む、まだ世界中には知られていない種族の衣装を着ていました。アメリカの「ネィティブ・アメリカン」のような顔立ちで、もともとが日本人であるノブのような「モンゴロイド」でした。広場の中央にテントを建て、焚き火をしながら調理をしていましたが、「広場」でこんなことが許されるはずはありませんでした。しかし、いるはずの魔法使いはそれを見逃しています。ノブは意を決して、広場の中にはいっていきました。それを見た、その「モンゴロイド」は、突然のノブの出現で警戒感をあらわにします。ノブはその警戒心を解くため、思いっきりの笑顔で対応します。年齢的にはノブと同じくらいかもう少し上のようでしたが、どことなくノーブルな顔立ちです。「君の名前は?」返事がありません・・・ノブはもう一度思いっきりの笑顔を作ってたずねました。「僕はノブっていうんだ・・・・君の名前は?」「ジッリマンノ・・・・太陽の王子だ」もしかしたら、ノブが相談に来ることを見越して「太陽の魔法使い」が先に見つけておいた「姫の結婚相手」なのでしょうか?「ここへはどうやって?」その質問には答えてくれません。そのとき、魔法の木のドアが開いて「西の魔法使い」が現れました。「おお。ヤッパリ、その声はウィザード・ノブであったか」ノブの師匠である「西の魔法使い」は懐かしそうにノブに近づいてきました。5年もの歳月を隔てていましたが、「西の魔法使い」は別れたときと同じような姿で現れました。時空を超越できる「魔法使い」ですから、当たり前といえば当たり前なのですが・・・・・「お師匠様、お久しぶりです。」ノブは片膝をつき、師匠に挨拶をしました。「もうザウラブダグの討伐は終わったのか?・・・ほかのものはどうしたんだ?」「西の魔法使い」はいろいろ問いかけてきました。「いえ、まだ終わってないのです。・・・・ほかのものはザウラブダグの城に残し、”太陽の魔法使い”にご相談に参りました。」「おお、それなら、”太陽の魔法使い”をお呼びしないとな!」ザウラブダグ討伐は「魔法使い」の業界では最優先課題でしたから、「西の魔法使い」は「魔法の木」のところへ行って「太陽の魔法使い」を呼び出す手続きの呪文をかけました。それから、「太陽の魔法使い」が到着するまで、ノブは「西の魔法使い」へ今までのいろいろな出来事を報告しました。「西の魔法使い」はそれをいちいち書きとめていたのですが、もしかしたら、「ザウラブダグ討伐」の本はこのとき、「西の魔法使い」が書きとめたものだったのかもしれません。「ところで、この”ジッリマンノ”という人は、なんでここに住んでいるのですか?・・・魔法使いになるのなら、”魔法の木”の中に部屋を与えられ、そこで生活をするはずなのに・・・・」「ああ、この子はな・・・・魔法使いにはなりたくないんだそうじゃ・・・・この地方に住むある種族の王様の子なのだが、自分の父親が亡くなると、おじにあたる男がすぐにこの”ジッリマンノ”を追い出してその種族の王になってしまった。・・・・彼はその復讐をして、種族に帰り王になるつもりだから、魔法使いにはならないと申しておるのじゃ」「実は、ザウラブダグに幽閉されている姫が、結婚する相手のキスをその部屋で受けないと、人形の魔法が解けないと・・・ザウラブダグが二重の魔法をかけたおかげで困っているのです。・・・・もしこの”ジッリマンノ”君が、その結婚相手なら・・・そう思ったものですから」そのとき、ノブの後ろで声がしました。「なるほど・・・・わしの魔法に・・・さらに二重の鍵をかける魔法をかけおったか。」その声の主は「太陽の魔法使い」でした。「お久しぶりです。」ノブは「太陽の魔法使い」にも片膝をついて挨拶しました。それから、「太陽の魔法使い」にも、今まであった出来事をこと細かく説明しました。「ザウラブダグ討伐は、第一次討伐隊のサキにも協力してもらい、何とかできると思ったのですが、人形のまま姫を”広場”にお連れして”太陽の魔法使い”に魔法を解いてもらうという計画は使うことができません、あのザウラブダグ城の塔でなければ魔法を解くことができなくなったのです。・・・・・」「そうじゃったのか・・・・・」「太陽の魔法使い」はしばらく考えていました。「姫が魔法使いと結婚してはならないという呪文は、すでに魔法使いとしての掟となっておる・・・・・よってふさわしいものがいないとなると・・・この”ジッリマンノ”がもしかしたら、神様のお決めになった姫の結婚相手かもしれない・・・彼にも是非、ザウラブダグ城”に行ってもらわねばならない・・・・わしもザウラブダグ城に行き、最初の魔法を解かねばならぬ・・・・」「それなら、私もお供します」「西の魔法使い」はすぐさまそう言いました。「”太陽の魔法使い”の警護と、普通の人間である”ジッリマンノ”の警護は、討伐隊のメンバーだけでは余裕がありません。・・・・ぜひお連れください」「太陽の魔法使い」は、「ジッリマンノ」に話しをしました。なぜか「ジッリマンノ」は断ったのですが、姫を助け出せばその次は「ジッリマンノ」の手助けをしてやろうという言葉を聞き、しぶしぶ承知したのです。ノブは思いました。「あんなかわいいお姫様と結婚できるのに、何で断ろうとするのだろう?」でも、考える余裕もありません。ノブはすぐさま「マチュピチュのトンネル」へと、「太陽の魔法使い」、「西の魔法使い」、さらには「ジッリマンノ」を連れて行ったのです。 つづく
2016.11.13
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いろいろありまして、明日は青森市に出張します。行ったついでに少し買い物を・・・ホントは先日盛岡に行ったときに、会員登録しているワイシャツ専門店でワイシャツを買ってこようと思ったんですけどね・・・行ってる暇がなかったから、しょうがない・・・青森市のお店でシャツを買ってきます。ついでにズボンを買ってこようとも思ってます。時間があれば床屋さんにも行ってこようと思ってます。最近、むつ市内の床屋さんに行く時間がなくて・・・会議と会議の隙間に床屋さんに行くことが多くなってるんです。むつ市内ではできないんですよね。青森市では、一番上手だという床屋さんに行きたいんですけどね…そこはだいぶ前に予約しないと無理なんですよね。ま。そんな感じなんで・・・すぐに帰ってこれないんですけどね・・・日帰りはしますよ。
2016.11.13
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なんだかんだで「63話」ですよ。 あと10話で終われるかな? 終われば「クリスマスとかさ地蔵」ってお話しを書きますけど・・・ このお話しは宗教戦争になりかねない問題も含んでます。 そんな大げさな話しじゃないか? 私が書いてるんだからね・・・ 「魔法の木」その63「魔法の木」の根元に「緑」を寝かせ、彼の記憶を取り戻すお祈りをしているノブ・・・・かなり疲労しているようでした。 その魔法使いが病気になった場合、「魔法の木」の根元に寝かせ、彼の「師匠である魔法使い」がお祈りしないと治らないといわれているのですが、「緑」の場合は「ザウラブダグ討伐隊」の隊長であるノブが、「師匠代わり」になるのかもしれないという、あいまいな考え方で試しているのです。 しかもザウラブダグ城という、敵のど真ん中で・・・・・・ もうすぐ夜明けです。 「モルトス」と「ピンク」と「サキ」は油断なくあたりを見回し、警戒をしていました。 と、そのとき・・・・ノブの頭の中に「魔法の木」の声が響きます。 「ザウラブダグがこちらに近づいています・・・・」 その声は「ピンク」「モルトス」「サキ」にも届きました。 緊張してザウラブダグを待つ魔法使いたち・・・・・ 「ガチャ、ガチャ、ガチャ、ガチャ・・・・・」 ザウラブダグが着ている甲冑の音が、静かな広場に響き、どんどん近づいてきました。 そして中央の通路から、ザウラブダグが登場してきたのです。 ザウラブダグはそのまま歩を進め、「魔法の木」に近づいてきます。 ノブやほかの魔法使いたちは、気配に気づかれないよう、呼吸を止めました。 「緑」の口は、ノブが押さえます。 ザウラブダグはノブたちがいる場所の目の前に立ち止まりました。 まったく気づいていないようでした。 立ち止まったザウラブダグは手を伸ばし、魔法の木の枝を乱暴に折ります。 どうやら、新しい「魔法のスティック」を作るつもりのようで・・・・枝を折ると、それを持って、昨日から「水滴の拷問」をしている二つのテーブルに近づいていってどっかとそこへ座り込みました。 それから、腰に吊り下げられた剣を抜き、その剣で枝を削り始めたのです。 その間、ノブたちは緊張したまま、ザウラブダグの一挙手一投足を見つめていました。 「おや?・・・・・・誰かがお前たちを助け出そうとしているようだな」 突然・・・・ザウラブダグが静かに落ち着いた声でそういいました。 (何に気がついたのだろう?) 「衛兵!・・・衛兵!!!」 大声で呼ぶと、あちこちの通路から妖怪の兵士たちが20人ほど現れました。 「お前たちは、何を見ていたのだ!・・・・・このハイエナと年寄りを見ろ!」 そう兵士たちを怒鳴りつけると、近くにいた妖怪数匹のほっぺたを殴りつけたのです。 テーブルに結わえ付けられ、「水滴の刑」を受けていたハイエナ妖怪と老人は、結局顔が少しもぬれていなかった・・・・そのことをザウラブダグに見つけられたようでした。 「よく見ろ!・・・この者たちの顔の直前で水滴が消えている。・・・・こんなことができるのは魔法使いだ・・・ここに魔法使いが忍び込んでいるのだぞ!・・・それも気づかないのか!」 そういうとまた、ほかの妖怪数匹のほっぺたを、殴りつけたのです。 「探せ・・・城内をくまなく探すのだ!」 ザウラブダグがそう叫ぶと、妖怪兵士たちはいっせいに蜘蛛の子を散らすようにあちこちに走り出しました。 つづく
2016.11.13
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土曜日ですけど出勤してます。出張が多いと、どうしても仕事がたまってくるんです。でも、電話は来ないし一人だから気持ち的には楽ですよ。さて・・・月曜日も出張です。「魔法の木」その62「ピンク」は、人形のお姫様とずっと話していました。「今までね・・・・いろんな人に話しかけて助けてもらおうとしたのよ・・・・でも、ほとんどの人がザウラブダグの手下で・・・だからそのうち、あきらめて誰にも声をかけないできたわ・・・・でも、さいきん・・・あなたのように、なんとなく味方に思える人たちが現れるようになったの。」「それは、きっとノブだわ・・・・」「誰かは知らないけど、それは一人ではないわ・・・・緑色の洋服を着た人もいたし・・・・」「緑」も一度はこの部屋の様子を伺いに来たらしかった。「へえ・・・あの方、緑って言うお名前なのね?」どうやら、相手の考えを読めるらしい・・・・「お姫様は、なんでその人たちに声をかけなかったの?」「だって、どんな人かわからないんですもの・・・・あたしねえ・・・人形になってここへ連れて来られたでしょ?・・・・・そしたらね・・・・ザウラブダグは私をここに置いてから、言うのよ・・・・・”太陽の魔法使いによっておまえは人形になった・・・・その上、お前は魔法使いと結婚できないという呪文もかけられた。・・・ということはお前とはもう結婚する方法がない・・・・だからその上から自分が魔法をかけてやる。・・・お前を人形から解放してくれるのはお前と結婚する男が、お前をここまで助けにやってきて、この場でお前にキスすることだけだ”ってね」この条件は「ピンク」たち「第二次ザウラブダグ討伐隊」に与えられた使命とは違っていました。お姫様を人形のまま助け出したら、「魔法の木」の広場まで連れてきて、人形にする魔法をかけた「太陽の魔法使い」自らが魔法を解く・・・・そのように決められていたのです。もし、「太陽の魔法使い」がこの場に来て魔法を解いたとしても、ザウラブダグがかけた魔法は残ってしまいます。お姫様を助け出しに来た者の中で、お姫様と結婚できる者・・・・つまり魔法使いでない者の中のひとりが、この部屋の中でお姫様とキスしなければ、人形の魔法から永遠に解かれることはないのです。「ピンク」はすぐに、仲間の顔を次々思い浮かべました。「緑」はもちろんのこと、「ノブ」も「サキ」も、・・・・結婚相手にはならないサルの仲間ですが「モルトス」だって魔法使いです。魔法使いでないもの・・・・・・それはカブトムシや蟻といった虫だけ・・・・・もしかしたら、新たに結婚相手になる男を連れてこなければ、お姫様を助け出すことはできないのかもしれません。ということは、今日明日、攻撃を仕掛けるのは得策ではないのかも・・・・・「ピンク」はすぐに報告すべきと判断して、お姫様に別れを告げノブのもとに急ぎました。そのころノブは、「魔法の木」の根元で懸命にお祈りをしていました。それもかなり緊張した状態で・・・・・だってそうでしょう?このお祈りは通常の状態でもかなり疲労するものなのです。それを「緑」とふたり、姿を消しながらのお祈りですし、敵のど真ん中での儀式なのです。もしザウラブダグに見つかれば、今の状態ではノブも緑も一巻の終わりです。そんなときに「ピンク」が報告に来たのです。ノブはすぐに理解しましたが、今お祈りをやめるわけにはいきません。お祈りを続けながら、ノブは「ピンク」に「モルトス」をつれてくるように頼みました。「ピンク」は「モルトスを地下の牢獄から連れ戻し、二人は次の指示を受けるためにノブのもとへ・・・・・あと30分ほどで夜明けになります。全員が姿を消しているのに・・・・その場所だけが熱気を帯びているように感じました。 続く
2016.11.12
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私が一人暮らしになったこと・・・皆さんに大変ご心配おかけしてます。カミさんは他の男のもとに行ったんです。・・・札幌の次男坊のアパートへ・・・ご存知のように、次男坊は大学の夏休み・・・「期間が短いから」と言って、「お盆」にも「田名部祭り」にも帰ってきませんでした。しかも・・・カミさんがいうには「あいつ、ご飯もまともに食べてないから痩せちゃって・・・」と、要らぬ心配をかけているのです。だから札幌の息子のもとへ・・・私もご飯食べなくて痩せたら、心配してくれるかな?あ、だめか・・・私がご飯を食べないわけがない・・・って思ってるもんな。それに、血のつながりがあるのは次男坊の方・・・心配なわけだ。長男?・・・長男はとっくに私の実家で一人暮らし。昨日も「一緒にご飯食べようよ。」って言ったら、「友達と飲む約束がある。」って・・・やっぱりさみしいです。「魔法の木」その61ザウラブダグ城の中央広場に到着すると、例の妖怪と老人はテーブルの上に固定されたまま寝ていました。サキの言う通り、水滴は顔の寸前で消滅していて濡れてもいません。それを見たノブは少し安心して、翌朝まで透明になった「緑」を「魔法の木」の根元によこたえ、「魔法の木」に「緑」の記憶が戻るよう願いました。このまま「願い続け」、明日「緑」が魔法使いとして復活できれば、そのままこの城を攻撃して姫を助けるつもりでした。他のみんなは、それぞれの割り当てられた現場に様子を見に行きました。モルトスは地下の牢獄に様子を見に行き、そこに「蟻の女王」、「蜂の女王」・・・そして「ホッキョクグマ」が投獄されているのを確認してきました。さすがに「カブトムシの王子」が逃げ出したあとですから、警備は厳重を極めていました。そして「カラバ公爵の森」から連れてきた虫たちは、女王様たち以外の仲間の虫を探すため、城内のあちこちを探し回ります。お城の外であれだけ探したのに見つからないということは、奴隷のようにされている虫たちの住居も、きっとこのザウラブダグ城の中にあるに違いありません。そしてとうとう、その虫たちの「奴隷小屋」も見つけ出すことができたのです。もうひとつ朗報がありました。実は、城の外に逃げ切れないと悟った「カブトムシの王子」もここにいたのです。「カブトムシの王子」はきっと外に逃げ出したと思っている妖怪たちは、この奴隷小屋の中まで探さなかったのです。ピンクはお姫様が閉じ込められているお城の最上階の塔の様子を見に行きます。ここも警備が厳重になっていました。しかし、ピンクはノブがやったように空中を飛び、窓の鉄格子の隙間から塔の中に入りました。姿を消したままだと疲労が蓄積しますが、塔の中なら、今のこの真っ暗になった深夜、誰に見られることもないから、比較的楽に見張れます。どちらにしても行動を起こすのは明日の朝です。疲労の蓄積は避けなければなりません。塔の中で姿を現したまま、明日の日の出を迎えるつもりです。もちろん塔の中は夜で、人形しかいませんから「明かり」ひとつ点いていませんので、窓際に身を潜めれば階段下の警備室からは気付かれずに見張る事ができます。「でも、緑の記憶は戻るのかしら・・・・・」ピンクは気が気ではありませんでした。「緑ってだあれ?」突然、誰かの声が「ピンク」の頭の中の飛び込んできました。「だれ?」「ピンク」は緊張しました。「あなたはこの部屋がどんな部屋なのか知ってて来たんでしょ?」「ここは、人形になったお姫様が幽閉されている塔の中よ・・・・だから、誰もいないはずなの・・・・でもあなたの声がする・・・・・・」「誰もいない・・・・・そう誰もいないわ・・・・だから私も何百年ぶりに話しかけてみたんだけど・・・・」「ほんとに、あなた誰なの?」「ピンク」はそう訊ねながらも辺りを油断なく見回しました。そして、片袖机の上に、「お姫様の人形」を発見したのです。「あなたなの?・・・あなたがその・・・・お姫様の人形なの?」「ピンク」はその人形に向かって話しかけたのです。「そうよ・・・わたしはザウラブダグに誘拐されるとき人形にされたの・・・」「あなた・・・お話しができるの?」「今までは誰とも話さなかったわ・・・だってみんなザウラブダグの手下なんだもの・・・でもあなたはなんとなく違う気がする・・・だから話しかけてみたんだけど・・・・」これはすぐにでも「ノブ」に報告しなければならないことだけど、いまは「緑」の記憶を取り戻すために一生懸命お祈りをしているはず・・・・・報告は朝まで待つことにして、「ピンク」は「お姫様」と話しを続けたのです。つづく
2016.11.11
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昨夜から一人暮らしです。家族に捨てられました・・・私が悪いんですよね。さみしい・・・「魔法の木」その60ノブとサキが「マチュピチュのトンネル」の前で待っていると、モルトスとピンク、そして虫たちが現れました。ノブは、みんなを引き連れて緑が隠れている洞窟へ向かいます。ピンクは緑の記憶喪失を心配していましたが、とりあえず生きていたことに感謝し、涙を流しました。この洞窟の前でノブはみんなにサキを紹介しました。「第一次のザウラブダグ討伐隊の隊長、サキさんです。」「え?第一次討伐隊って・・・ニタリと一緒だった人?」「うん、ニタリと青と赤の魔法使い・・・・それとこの人で4人の討伐隊だったんだけど、この人だけ行方不明だったんだよ。」「何で、この人だけ、行方不明だったんだ?」モルトスが聞くと、サキが自分で答えました。「僕は他の3人と離れ離れになっちまって・・・・みんなやられてしまったと思ったんだけど、討伐隊の最後の僕が残っているうちはまだ負けじゃないと思って、一人で戦っていたんだ・・・」「それで、本は持ってるの?・・・ザウラブダグ討伐隊の本のことだけど」ノブは、その本がザウラブダグに取り上げられていると思っていたので、そのことが気になっていました。「ニタリがやられてしまったと思ってたから本の結末と違うだろ?・・・だって、僕が本物なら最後に僕とニタリが生き残っているはずなんだもの。・・・・だから、本が間違っていると思って棄てようとしたんだ・・・そのとき、ザウラブダグに見つかって・・・・殺される・・と思ったとき、もみあっているうちにザウラブダグ城の火口に落としてしまったんだ。」「じゃあ、燃えてしまったの?」「僕が落としたとき、その本を追いかけてザウラブダグが飛んでいったんだけど・・・その間に僕は逃げちゃったからどうなったか知らないんだ・・・・ザウラブダグの手に落ちたのか・・・・火口で燃えてしまったのか・・・・・」サキは唇をかんで悔しそうにいいました。しかし、ザウラブダグの手に入ってなかったとすると、勝負は互角だと思っても間違いではないと、ノブは思いました。そのとき、緑が洞窟の中から、ピンクの肩を借りて出てきました。「サキさん・・・・・ホッキョクグマはどうなったんでしょうか?」「ああ、さっき連れてこられたホッキョクグマですね・・・・彼は、カブトムシを助けた仲間だと思われて連れてこられたんですけど、ハイエナ妖怪と向き合ったとき、彼に向かって吼えたんですよ。・・・だから仲間だとは思われてないようです。」「それでさっきの裁判のときも呼ばれなかったんですね?」ノブや緑は少しほっとしたんですけど、サキは逆に心配そうな顔をしました。「ザウラブダグは、無駄なものを残しておかない主義です。・・・だから僕は、ホッキョクグマがよけい危ない状況だと思います。」「というと?」「食用として始末されるか、それでなければ、妖怪どもの狩りの獲物として狙われるか・・・・どっちにしろはやく手を打っておいたほうがいいと思います。」その話しを聞いた緑が今度はノブに話し始めます。「わたしが、記憶をなくしたという話は皆さんからも、このピンクさんからも聞きました。・・・・でもどうしても思い出せないのは確かです。・・・しかし、ホッキョクグマには助けてもらった恩義があります。・・・どうぞホッキョクグマを助け出してください」もしかしたらピンクにあえば記憶喪失は治ると言う淡い期待は消えたようです。ノブは、寂しそうにしているピンクに訊ねました。「ピンクさん・・・・ホッキョクグマさんはずっと緑さんの面倒を見てくれました。・・・だから、なんとしても助け出したいと思ってるんだけどそのためにも、何とかして緑さんの記憶を取り戻したいんですが、なんかいい手立てはないものでしょうか?」「そういえばひとつだけ手がないわけではありません」ピンクも緑に治って貰いたい一心で、必死です。「魔法使いを最初に作ったのは”魔法の木”だという言い伝えが残っています。・・・・だから傷ついた魔法使いを治すには、魔法の木の根元に、その師匠と一緒に一晩いて、その師匠がもとに戻るように祈れば治ると聞いた事があります。」「青や赤の魔法使いさんの場合はどうしてそれをしないのですか?」「ああ、そうか・・・・そういえば、彼らの師匠である春の魔法使いと秋の魔法使いが一生懸命、魔法の木の根元で祈ったのに、ダメだったって聞いたなあ・・・・単なる、言い伝えだけだったのかなあ・・・・」ノブは、その答えを聞いてがっかりしました。そのとき、モルトスがポツンといったのです。「自分が魔法使いになったときの師匠は確かに春や秋の魔法使いだったかもしれないけど、ここに来るとき、俺たちの場合はノブが隊長だって言われてきたじゃないか・・・・・だから、その時点で師匠も隊長に変更になってるんじゃないのかな?」「という事は、青や赤の魔法使いの場合はサキさんが一緒にいて祈ってやらなければ治らないという事か・・・・・緑さんの場合は僕が・・・・・」とりあえず、ダメでもともと・・・・試してみる価値があるとノブは思いました。しかし、今から他の広場に行ってそこの「魔法の木」の根元に一晩いるということは時間的に無理です。その間にホッキョクグマがやられてしまう可能性が非常に高いのですから・・・・・「しょうがない・・・・ザウラブダグ城の魔法の木にお願いして、その根元に一晩緑さんと一緒にいよう・・・そしてお祈りしてみるんだ」「時間がないということは今すぐ?」「そう・・・・もしそれでダメなら明日の朝、いっせいに攻撃を開始しましょう。」そう決めると、そこにいた魔法使い一同は、すぐに姿を消しました。もちろん、緑も他の応援の虫たちも、魔法使いたちの手によって姿を消してもらいます。こうして全員で魔法の木のある、ザウラブダグ城の「中央広場」に向かったのです。 つづく
2016.11.11
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さっきまで・・・というより今の今まで、JR東日本・大湊駅に勤務されているKさんにお出でいただいていました。用件は、「大人の休日倶楽部・ジパング」の入会申し込みのアドバイスをいただくためです。「え?これだけ出張が多いのに入会してなかったの?」少々あきれ顔でした。でも・・・いろいろアドバイスしていただき感謝しています。Kさん・・・せっかくのお休みだったのに、わがまま言ってすみませんでした。「魔法の木」その59拷問されている妖怪と老人を何とか助けられないものかと、ノブは思案をめぐらしましたが、今騒ぎを起こすことは良策ではありません。かといって、このまま「見殺し」にするというのはノブにとっては耐えられないことでした。もし、この二人を助けたとすると、ザウラブダグはノブたちが助け出したと思うに違いありません。なぜなら、彼が前任の「討伐隊」から取り上げたであろう「本」を持っていると思われるからです。本の中には、「今の状況」がきっと書かれているに違いありません。「いや、待てよ?・・・・・」それじゃなぜ、ザウラブダグはノブの先手を取って攻撃を仕掛けてこないのでしょう?そのとき、ノブはふと以前聞いた話しを思い出していました。それは自分たちの前に失敗したという「討伐隊」の事でした。「前の討伐隊も、確か4人編成の討伐隊だったはず・・・・」以前聞いた話では、「青」と「赤」の魔法使いはあまりの恐怖のために、いまや魔法使いとしては役に立たなくなってしまったという話し・・・・・そして、「猫背で姿勢の悪いウィザード」と呼ばれた「猫又のニタリ」は、いまやカラバ公爵の国の大臣になっていましたが・・・・もう一人、その討伐隊の隊長だった少年がいたはずです。ノブの師匠である「西の魔法使い」や「太陽の魔法使い」も、その隊長の話はしてくれませんでしたし、話の状況ではザウラブダグに殺されてしまった・・・とみんな思っているだけのようでした。「でも、もしかしたら、いまだに生きていて、そしていまだにザウラブダグと戦っているんじゃないだろうか?」「カブトムシの王子」が逃げ出したとき、誰かが鍵を開けた・・・・・・なぜか、ノブはその少年がまだ生きているのではないかと予感しました。ノブは目の前に立っている「魔法の木」にテレパシーで聞いてみることにしました。「前の討伐隊の隊長は、ザウラブダグにやられてしまったのですか?」「”青”と”赤”からの報告で、”サキ”がやられたという話しは聞いたんだ。・・・彼らの様子がおかしくなる前だけどね。」「もちろん例の本は、隊長が持っていたんですよね?」「隊長が責任を持って本を管理していたはずなんだが・・・・・」「もし、そのサキさんという隊長がやられていなければ、本もそのサキさんが持ってるはずですよね?」「猫又の件で失敗をしてしまったのだが、あのサキという少年もお前と同じ能力を持っていたからね。・・・そんなに簡単にやられるとは思えないんだがね・・・・」その時です。「君は新しいザウラブダグ討伐隊なんだね?」ノブの耳元で誰かがささやきました。「あなた・・・・サキさん・・・そうなんですね?」「ああ、魔法の木に聞いたんだね・・・そう・・・僕がサキだ」でも、サキは、姿を消したままノブと話しをしていました。「あなたがまだ本を持ってるんだよね」その質問に、なぜかサキは返事をしませんでした。「ここで君と話し合ってる余裕はないんだ・・・・できたら他の場所で話したいな」「でも、あの妖怪と老人・・・何とか助け出さないと」「ああ、それなら心配ない・・・あの2人をよく見てごらん」ノブがテーブルに寝かしつけられ、水滴を目と目の間に落とされている2人を見ると、・・・・・実はその寸前で水はどこかに消えているのです。「僕は確かにザウラブダ後の討伐に失敗した責任者さ・・・・でも、まだ敗れたわけじゃない・・・・これくらいの魔法で、あいつをごまかす事ぐらいできるさ」これなら、あの妖怪と老人もしばらくの間はおかしくなることもなく過ごせるはずです。「サキさん・・・僕の仲間もそろそろこちらへ入ってくるはずです。・・・・その仲間とあって話しを聞かせてください・・・・これからの、ザウラブダグの攻撃の方法についてみんなで検討しましよう。」こうして、ノブとサキはマチュぴチュのトンネルの入り口で仲間たちを待つことになりました。 つづく
2016.11.10
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今日はこの「魔法の木その58」の前に、「足首に錘を・・・」って言うのを更新してます。私がこれから挑戦する健康方法です。一年後・・・きっとスリムになっているかと思いますが、見間違えないでくださいね。「魔法の木」その58「でも、どうすればザウラブダグの魔法が解けるんですか?」ノブは、ザウラブダグ城に「拉致されている魔法の木」に質問しました。「ザウラブダグは太陽の魔法使いの弟子でした。・・・だからこの地帯を太陽の当たらない、暗闇の世界にしているのです。・・・太陽の魔法使いが恐いのではないでしょうか。・・・・もしかしたら太陽がこの地域を照らすことができれば、私にかけられた魔法も解けるかも・・・・。」「わかりました・・・太陽がこの地を照らすよう、考えて見ます。・・・ところでカブトムシの王子ですが・・・誰が牢獄の鍵を開けたのかご存知ですか?」「私はここを動けない・・・・でもカブトムシの王子が誰かが助け出した事は感じていたんだ。・・・・それも私がよく知っている者のような気がします。」もし、カブトムシの王子を助け出したものがいたならそれはノブにとっても味方のような気がしていました。「人形にされたお姫様を助け出すのが目的ですけど、当初の予定では人形のまま”広場”に連れ戻って、太陽の魔法使いが人形の魔法を解く事になってましたよね?」「ああ、その通りだよ」「でも、本の最後に書いてあったんです。・・・・石橋が崩れ、伝説のウィザードと姿勢の悪い猫背のウィザード・・・そしてお姫様の3人が突然消えてしまうんですよね・・・・それって太陽の魔法使いがお姫様の人形の魔法を解くのは無理なんじゃないかと思ってるんですけど・・・」「そうだねえ・・・連れ戻る事ができないんじゃ、ちょっと方法が違ってるのかもしれないね」「それって魔法の木のあなたでもわからないんですか?」「あの本が誰によって書かれたものなのか考えればわかるんじゃないかな?」そこまでの質問のやり取りがあった後、突然城内全体に大きな声が響き渡りました。それもスピーカーを最大音量にしたような声で・・・・・・「ただいまより~~~、広場において~、カブトムシを逃がした罪により~お慈悲深いザウラブダグ様による裁判を~行う~~~~。城内パトロール~~および~場外パトロール以外のものは~~全て~広場に~集合の事~~~・・・・遅刻するものは~すべて~~罪人と同じ刑に~~処す~~」その声と同時に、城内のあちこちからドタバタと走り回る音が聞こえ、あっという間に広場はたくさんの妖怪や人であふれました。そうなんです・・・・ここは妖怪だけでなく、あちこちから誘拐されてきた人間たちも奴隷のように使われていたのです。それだけでなく、もしかしたら妖怪兵士たちの食料としても・・・・・・いずれにしても、妖怪と同じ・・いやそれ以上の人間たちもこの広場に集められたのです。そこへまた、大きな声が響き渡ります。「お慈悲深いそして世界の王たるザウラブダグ様、・・・・ご入場」ザウラブダグは漆黒の甲冑を身に纏い、その上から羽織ったマントを翻して入城しました。ザウラブダグが歩いている途中、その広場に集まった妖怪や人間はずっと石畳にひざまずきお辞儀をしたままで待ちます。ゆっくりと歩を進めるザウラブダグの靴に、ある人間の老人の洋服が少し触れてしまいました。ザウラブダグは、その老人をジロっと睨み付けると、その老人は縮み上がりました。ザウラブダグは睨み付けるだけでなく、右手の親指だけを立て、ゆっくりとその親指を下へ向けました。その様子を見た妖怪兵士が2人・・・・その老人の両脇を抱え、ひきずる様に前に引っ立てたのです。ザウラブダグが他の場所より一段高いところにおいてあった肘掛のある椅子に座ると・・・・・「被告人をここへ・・・・・」また何処からか大きな声が聞こえました。その声を合図に、地下に通ずる階段から、さっきの老人のように妖怪兵士に引っ立てられて誰かが上がってきました。(ホッキョクグマさん・・・)ノブは一瞬そう思いましたが、それは牢獄の番人をしていた「ハイエナの妖怪」でした。「い、いやだ・・・こ、殺してくれ・・・裁判は嫌だ!」「ハイエナの妖怪」は、恐ろしさに震えながらひきずられてきたのです。ザウラブダグは地の底から聞こえてくるような声で「裁判の開廷」を宣言します。「カブトムシを逃がした罪により、裁判を始める」その声を聞いた側近は続いて宣言します。「なお、先ほどお慈悲深いそして世界の王たるザウラブダグ様の靴を汚した罪により、ここに引っ立てられた老人についてはハイエナが与えられるのと同じ刑罰を与える・・・・素直にお受けするように」その声を聞いただけで、先ほどの老人は気を失ってしまったのでした。「ハイエナ・・・カブトムシを逃がしたに相違ないな・・・・」ザウラブダグがハイエナ妖怪に訊ねると、ハイエナは媚びるような顔をしていいました。「お慈悲深いそして世界の王たるザウラブダグ様・・・決して私はカブトムシを逃がしたのではありません。」「では誰が逃がしたのじゃ?」「それはわかりませんが決して私ではないのです。」「変な事を申すのう?・・・・お前は牢番ではなかったのか?・・・お前が逃がした以外に誰が逃がしたというのだ?」「・・・でも私ではないのです」「ほう・・・それでは共犯者がおったのじゃな?・・・それは誰じゃ?」「そ、そんな!・・・私は存じません!」ハイエナ妖怪は最後に血反吐を吐くほどの叫び声を上げました。「共犯者を白状するまで”水滴の刑”を申し渡す」そう言うと、ザウラブダグはさっと席を立ち上がり、もと来た通路を戻っていったのでした。それから、その場所に、ベッドほどの大きさのテーブルが二つ据えられました。そして、そこに「ハイエナ妖怪」と「靴を汚した老人」が横たえられ、手かせ足かせをして動けないようにされたのです。それから、それぞれの顔の上に羊の胃袋で作られた袋が吊るされ、水が満タンに入れられたのです。そして、なんて言えばいいのか、現代で言えば病院の点滴のように、その中から「タチ・・・タチ・・・・」っと一滴ずつ、水が目と目の間に落ちるようにセットされました。これをやられたら、どんなに眠くても眠ることが許されないのです。眠ろうと思っても、水が「タチ・・・・タチ・・・・」拷問です。白状しようにも、白状することのない二人は、けっきょく死ぬまでこれを続けられます。しかし、死ぬ前に必ずといっていいほど発狂してしまう拷問・・・・ノブはあまりの残酷さに目を伏せてしまいました。 つづく
2016.11.10
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先日、高校の同窓会長に・・・「ナイト君、商売をこの年まで続けてると、なかなか運動できないだろ?」と言われました。その会長さんも、ある自動車ディラーの社長さんで、この数か月・・・土曜日曜関係なくお休みを取ってないらしいんです。「ま、生きてる限り、生活してるんだから特に休みは必要ないんだけどね?」と、前置きしながら・・・「この前、高校の大先輩・・・三浦雄一郎さんと話しをしたんだけどね。運動する時間もないというなら、足首に錘をつけて生活をしてればいいとおっしゃるんだ。」私は直接お目にかかったことはないが、三浦雄一郎先輩が出演されているコマーシャルを見てみれば、確かに片足に1.5キロ・・・両足に3キロの錘をつけて歩かれている。「その話を聞いたのは一年前・・・私も真似して錘をつけて歩いてるんだけどね?・・・これがなかなか良いんだよ。君もやってみたら?」でも3キロって・・・「あ、俺だってそれは重すぎるよ。3キロはあの年でもエベレスト登山をされる三浦先輩だからできることで、俺は片足700グラム両足で1.4キロだよ。」それくらいなら・・・そう思ってすぐにスポーツ用品店に行ってみました。私も運動不足を感じてましたから、歩く時間もないならやってみようって、買ってきたんですけど・・・田舎なんですね?700グラムの「アンクル・ウエイト」がなかったんです。あったのは1キロ、2キロ、3キロのものだけ・・・ま、同窓会長は私より5歳年上ですからね・・・ちょっと重くても大丈夫だろうと、1キロのものを買ってきました。「年取ると、膝が上がらなくなって摺り足で歩くから、できるだけ膝を上げるんだぞ。」そう言われてますから、膝を上げるようにしたいと思います。来年の今ごろは、若々しくなってるかな?しかし、確かに重いんです。続けばいいな?エベレストは無理でも、地元の「釜伏山」(879メーター)ぐらいは駆け上れるくらいになりたいな?
2016.11.10
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9年前のこの日・・・私はとんでもないことをしていました。当時同業他社にいた人の奥さんが知り合いでして・・・そのお嬢さんもコメントをいただくようになったんですけど・・・そのお嬢さんに・・・「お母さんに内緒で、一緒に飲みに行こうか?」とお誘いしてるんです。すると・・・「回るお寿司じゃなくて、下駄に乗ったお寿司が食べたい。」という返事。「任せなさい」と言ったものの・・・いまだにその約束を果たしていません。しかも・・・その彼女のお父さん・・・紆余曲折がありまして、いつの間にかうちの会社の従業員になっちゃって・・・ま、この約束は時効ですね?「魔法の木」その56城を抜け出したノブでしたが、「カブトムシの王子」がどこに行ったのかは皆目見当がつきません。いったん、ホッキョクグマの洞窟に行ってみることにしました。なぜなら、もともとこの北極に住むホッキョクグマなら、隠れやすい場所を知っているかと思ったからです。「そんなこと、オイラにはわからないよ・・・・・だってここは、もともといつも形の変わる氷の海だったんだよ・・・・・急に火山が海底から出てきてできた陸地だもの、オイラにゃわかるわけがない・・・・」確かにその通りなのですが、ノブは食い下がりました。「だってこんなうっそうと茂る森があるんだよ・・・・って言うことはそれだけ年数がたってるんだ・・・だからどっか・・・ないかなあ?・・・カブトムシが隠れれられるとこって・・・・」「そんなこと言ったって無理だよ・・・・ここだってけっこう広いんだから」もう待ち合わせの時間までそんなに残っていませんでした。ノブはいったん引き上げることにしましたが、ホッキョクグマには、「緑」の世話と、もし見つけられたら「カブトムシ王子」の保護をお願いして、マチュピチュに通じるトンネルのところまで戻ってきました。待ち合わせの時刻まであと30分・・・・蟻やカブトムシたちも、自分たちの仲間を見つけるのに必死なんでしょう・・・なかなか戻ってはきませんでした。最初に戻ってきたのは蟻たちでした。彼らはすっかり疲れきっていましたが、残念ながらあり一匹、見つけることも出来ませんでした。「きっと城内のどこかに閉じ込められているんだろうなあ」まもなく、カブトムシも戻り、それぞれが報告しますが、蟻同様、カブトムシも何も見つけることができませんでした。ノブだけがいろいろなものを見聞きできたのです。「僕は”緑”を見つけたよ・・・・記憶を失っているけど、なあに・・・そのうち何かのきっかけで思い出すさ・・・・それと、蟻の女王様も蜂の女王様も居場所がわかった・・・・」アリたちは歓声を上げました。「私たちの王子様は?」カブトムシは名前の出てこない「カブトムシの王子」のことが心配でたまりませんでした。「実はね・・・・王子は牢獄から逃げ出していたんだ・・・・今、ザウラブダグの妖怪たちが必死になって探してる。・・・だから僕はマチュピチュに戻らないでここで、王子を探し、保護しようと思ってるんだけど、君たちはマチュピチュに戻ってモルトスたちをここに連れてきてくれないか」「私もここに残ってカブトムシ王子を探します。」こうして、蟻たちだけがマチュピチュに戻ることになりました。しかし、こうしている間に・・・・実は大変なことになっていたのです。「カブトムシの王子」が逃げ出したことによって、ザウラブダグは大掛かりな捜索を始めたのですが、その捜索隊もザウラブダグの怒りをおそれて、必死になって探し回っていました。そしてとうとうホッキョクグマの洞窟を見つけたのです。ホッキョクグマは妖怪の数匹ほどは倒す力を持っているのですが、この場は洞窟にいる「緑」から妖怪たちの目をそらせるために、必死に森の中を逃げ回りました。しかし、とうとう取り押さえられてしまったのです。「緑」はその光景を洞窟の片隅で見つめていました。記憶が戻っているなら、自分が魔法使いだということも思い出して、ホッキョクグマを助け出すこともできたでしょう。でも、「緑」は自分が魔法使いだということも忘れてしまっていたのです。ホッキョクグマは城に連れていかれました。妖怪たちも、ホッキョクグマは何度も見かけていたので追いかけるつもりもなかったのですが、逃げ出したことで動物の習性というか・・・・追いかけてしまったのです。そして、ホッキョクグマを捕らえたことにより、満足してそれ以上の捜索をせずに全員、城に戻っていってしまいました。「緑」は歯軋りして悔しがりましたが、今の自分ではどうしようもありません。「さっきのノブと言う子供・・・・仲間がいるっていってたな・・・そしてそのうちすぐに、その仲間を連れて戻ってくるって・・・早く帰ってきて一緒にホッキョクグマを助け出してくれないかな?」それにしても、自分が情けなくて、涙があふれてくるのをとめることができませんでした。そこへ、ノブとカブトムシが戻ってきたのです。 つづく「魔法の木」その57ホッキョクグマが妖怪どもに連行されてまもなく、ノブとカブトムシはホッキョクグマの洞窟にやってきました。「緑」から事情を聞き、さっき城を抜け出したときにこうなることは予想できたのに・・・と反省しましたがもう時すでに遅く・・・・・とりあえず、カブトムシに「緑」の世話を頼んで城に行ってみることにしました。城門は以前警備が強化されたままで、このままでは中に入ることができません。姿を消し空中を飛んで城の中に入ることにしました。さっきだって、「青大将の妖怪」にわざわざ化けなくても、そうすればよかったのに・・・・そう思われる読者の方もいらっしゃることでしょうが、実は同じ魔法でも「疲労度」が違うのです。難しい魔法は難しいだけの体力を消耗し、今回のように、空を飛ぶ・・・そして姿を消すとなると、城にたどり着いてからしばらくは休憩しなければ、次の魔法が使えないのです。いまも、城内に潜入してから20分ほどの休養が必要でした。広場の石畳の上に着地し、すぐに中央に立っていた木に登り、枝と葉に囲まれて隠れようと思いました。しかし、なぜか、この木には登れなかったのです。あわてたノブは近くに立っていたほかの木によじ登りました。「何でだ!・・・なぜ登れないんだ?」ようやく登った木の枝の陰から、ノブは「登ることのできなかったその木」を改めてよく見ました。「ア!・・・・魔法の木!!」そうなんです・・・・・登ることのできなかったその木こそ・・・「魔法の木」だったのです。でも、「魔法の木」はノブたちの味方のはず・・・・確かに世界中に魔法の木は存在しますが、もともとは同じ木のはずでした。たとえば、「魔法の木」のドアから入って次に出てくるときは、別の場所に立つ「魔法の木」のドアから出てくることになるのですが、これは違う「魔法の木」ではなく、同じ「魔法の木」なのです。ちょっと一般の人間にはわかりにくいでしょう。なんていえばいいのか・・・・・・要するに、「魔法の木」はこの世に一本しか存在していないのです。違う場所に立っているように見えるのですが、実は錯覚・・・・そう、人間の言葉で言えば、「実態のある」・・・そして「触れることの出来る」錯覚なのです。これでわかるでしょうか?もっと細かく言いましょう・・・・・「魔法使い」は「時間」や「空間」を自由に行き来できます。「過去」にも「現在」にも「未来」にも・・・・・それぞれの時代に「魔法の木」は立っていますが、それは同じ木ではあっても、年齢が違っていますから「過去」「現在」「未来」の「魔法の木」は違うものともいえます。「空間」でもその通りで・・・A地点にある「魔法の木」とB地点の「魔法の木」が違うものであるとはいえないのです。頭の悪い作者は、これ以上、説明のしようがないので、皆さんでなんとなく「そうなんだ・・・」と納得してください。とにかく「不思議の世界」なんですから・・・・・それにしても、このザウラブダグ城に「魔法の木」があることで、ノブは困惑していました。「魔法使いに最も重要なアイテム」といえば確かに、「魔法スティック」です。ザウラブダグも「魔法使い」であるいじょう、「魔法スティック」は必要ですが、いかんせん、「魔法スティック」は消耗品なのです。では、「魔法スティック」を失ったらどうすればいいのでしょうか?それは、普通の「魔法使い」であれば、「魔法の木」にお願いして、新しい「スティック」をもらうことになるのですが、ザウラブダグの場合はどうするのでしょう。そうなんです・・・・事情のわからないノブの代わりに説明しますと、ほかの国の「広場」にあった「魔法の木」をここに移植してしまったのです。「魔法の木」であることを確認したノブは、テレパシーで「魔法の木」に話しかけました。「あなたは何でここに居るのですか?」「私はザウラブダグに移植された」「なぜ、僕たちが出発するときに教えてくれなかったのですか?」「ここに居て、お前に見える魔法の木は、私であって私ではないのだよ」「え?」「ザウラブダグの魔法によって凍結させられたというか、コーティングされたというか・・・・とにかく、自分であって自分ではないのだよ」理由はわかりませんがザウラブダグの魔法のせいのようです。「私は、ザウラブダグの魔法によってここに植えられたが、その理由は”魔法スティック”を供給するため・・・・」「断ればいいじゃないですか」「断れば私を燃やしてしまうそうだ・・・・そうなれば、私は世界中にたった一本の木・・・・・・私がいなくなるわけにはいかないのだ」 おっとまだまだ、会話は続きますが、時間です。つづく
2016.11.09
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今日は11月9日のはず・・・もし貸したらつづきが書けないと思って、これも予約更新しています。実は9年前のこの日・・・ちょうどブログが「3万アクセス」を越えました。これが9か月かかった成果ですよ。ですからそのペースで行くと・・・「今頃は40万アクセス」ぐらいだったんですかね?でもなんだかんだで・・・ペースが上がって・・・まもなく「81万アクセス」ですからね・・・読者の皆さんのおかげです。「魔法の木」その54「ザウラブダグ城」の潜入に成功したノブは、とりあえず「ネズミ妖怪」からもらった地図を頭の中で整理して、あちこち探ってみることにしました。何はともあれ、ザウラブダグが権勢を振るっているという大広間と、執務用の居室の場所を知らなくてはなりません。大広間は、用事さえあれば誰もが入れる部屋ですから問題はないのですが、居室に関しては常に獰猛な番犬がいて、なかなかそばに近づくことはできません。そして、助け出さなければならないお姫様の部屋は・・・・・お城の最上階の塔になっていました。そこへ行くには屋上まで上り、そこから警備兵が詰めている番小屋の前の階段を通ってしかいけないようになっています。しかし、ノブは魔法使いです。姿を消し、とりあえずが詰め所の中を見てみますと、その詰め所には階段のセンサー・・・つまり、階段を誰かが登っていくと、その階段にかかる体重で警報装置が作動するようになっていたのです。しかも、壁にはこの塔に登っていける限られた人たちの体重が記入された表がありました。上って行けるのは、ザウラブダグ本人と、この塔の掃除を担当する女性3人だけのようです。しかし、その女性3人の名前の下に、あとふたりの名前が書いてありました。そしてその名前が黒い線で消されてあるのです。ノブは透明のままで、警備兵の耳元にそっとつぶやきました。「おい、この名前の消されている女たちはどうなったんだ?」警備兵はその問いに答えます。実はこれも催眠術のような魔法で、警備兵には仲間の誰かと話しているつもりにしかならない魔法なのです。「お前は知らないのか?・・・・一人は自分の体重を少なく申告してうそをついた罪で死刑だ。・・・・・もうひとりはいつものことだがあの部屋を訪れ、最後は機嫌が悪くなって降りてこられるザウラブダグ様とあの塔の入り口でばったり出会って八つ裂きにされたよ。」「体重を少なく申告しちゃまずいのか?」「52キロなのに、49キロって言ったらしいんだ。・・・ってことは何か持ち込んだってことになってね・・・・有無を言わさず死刑さ」ノブは、空を飛んで塔に近づくことにして、詰め所をあとにしました。残された警備兵は自分が何で独り言を言ったのかわからず「?????」その間に、ノブは塔に上り詰めましたたのです。もちろんドアを開けるわけには行きません。・・・・空を飛んだまま、窓のほうに近づき、中を覗き込みます。中にはお姫様の部屋らしく、内装は女の子らしい配色になっていましたが、住む人は人形・・・・・テーブルの上にはピンクのドレスを着た、可愛らしいお人形さんが一体載っていたのです。 すまんこれから仕事だ つづく「魔法の木」その55「ザウラブダグ城 」最上階の塔に、ザウラブダグに誘拐されたお姫様が監禁されています。しかし、お姫様は太陽の魔法使いの手によって、「人形」にされていましたからザウラブダグが求めていた「お姫様との結婚」という最悪の事態は避けられていました。また、万が一魔法が解けてお姫様が人間に戻ったとしても、「人間と魔法使いは結婚できない」という呪文もかけられていましたから、ザウラブダグがどのようにしようと、お姫様を我が物にすることはできないのです。しかし、ザウラブダグはそれでもお姫様を自由にしようとはしませんでした。この塔に軟禁したまま、もう何十年、何百年・・・・お姫様は人形のままこの部屋にいるのです。ノブは、窓にはめられている鉄格子の枠の隙間から部屋の中に空気のように入っていきました。部屋は60平米ほどの広さで、窓際に片袖の机が置かれていました。お人形はその机のうえに置かれていたのです。きっと毎日この部屋を訪れるザウラブダグが、この机に向かい人形を眺めてはため息をついていることでしょう。それが納得できるほど可愛らしい人形でした。「こんなかわいいお姫様なら、ザウラブダグが手放したくない気持ちもわかるなあ」ノブだって同じ気持ちになりました。よっぽどこのままこの部屋から連れて帰りたい・・・・そう思ったのですが、ここはザウラブダグ城・・・・簡単にいきそうにはありませんでした。「いったん、戻ろう」後ろ髪を引かれる思いでしたが、こんな事で失敗するわけには行きません。慎重に慎重をきして、お姫様の奪還とザウラブダグの退治をしなくてはなりませんでした。そう思ったときです。部屋のドアが・・・「ギーッ」という音とともに開いたのです。あわててノブは姿を消しました。中に入ってきたのは、真っ黒な甲冑を見に着けた大きな男でした。(ザウラブダグに違いない)・・・・そう思いましたが今はどうすることもできません。相手も魔法使いです。少しでも動けばすぐに気配を察知されそうなので、ノブは息を殺し部屋の隅でザウラブダグの出て行くのを待たなければなりませんでした。ザウラブダグは部屋に入ると、すぐに机の前に座り、お姫様の人形をじっと見つめます。そして、それから語りかけ始めました。「お前はわたしと約束したではないか・・・・自分の父王の戦争をやめさせてくれるならどんなことでもすると・・・・・だから、私はお前の父を殺し、戦争をやめさせたではないか・・・・・」まったく自分勝手な話を始めたのです。それからも何かぶつぶつとつぶやいていました。30分ほどたったでしょうか・・・・・塔の下のほうからザウラブダグを呼ぶ声が聞こえました。「ザウラブダグ様!・・・カブトムシの王子が牢獄から逃げ出しました・・・・こちらまでお戻りください!」「おう・・・今行くから待っておれ」そう言うと名残惜しそうに人形の前から立ち上がり、ドアを開けて塔から降りて行きました。(カブトムシの王子が逃げ出した?)ノブが世話になったカブトムシ王の息子・・・・こちらも助け出すと約束していましたから、ノブもザウラブダグのあとを追って、牢獄に行ってみることにしたのです。ノブはまた窓の鉄格子の隙間から空気のようになって抜け出し、空中を浮遊したままザウラブダグのあとを追いかけたのです。そして行きついた先は、地下の牢獄・・・・・・そこは部屋が3箇所に分かれており、最初の部屋には蟻の女王が・・・次の部屋には蜂の女王がいました。そして最後の部屋・・・・・この部屋だけはからでしたから、きっとカブトムシの王子はこの部屋に監禁されていたのでしょう。ザウラブダグは顔を真っ赤にして怒っています。「今日の牢獄の当番は誰じゃ!?」しかし、それは聞くまでもなく、その場にロープで縛り付けられていた妖怪に違いありません。その妖怪はブルブル震えていたのでした。「お前か・・・・ハイエナの妖怪?」「ザウラブダグ様・・・・申し訳ございません・・・ちゃんと見張っていたのでございますが,なぜか牢獄の鍵がひとりでに開き、カブトムシの王子が私を殴り倒して出て行ったのでございます。」いいわけをしましたが、言い訳の通じる相手ではありません。「直ちにこやつを拷問部屋に連れて行き、仲間を白状させい!」どうやってこの牢獄を抜け出すことができたのか・・・・ノブも不思議でした。「逃げ出したのはカブトムシの王子だけか?」「そうです・・・この下の階の動物たちは、数があってます。」「それではハイエナの妖怪を拷問に掛けろ!・・・死んでも構わん!」ノブには拷問を見ている余裕はありません。すぐにでも逃げ出したカブトムシの王子を保護しなければ・・・・もし捕まれば八つ裂きにされるのは目に見えています。その他にも・・・この下の階にはさらに牢獄があり・・・そこのも他の動物たち(虫の森以外から連れてこられた動物たち)が軟禁されている話しも聞きましたから、助け出さなければならないものの数がさらに増えたのです。ノブはザウラブダグ城を抜け出しました。 つづく
2016.11.08
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予定通り・・・「予約更新」です。9年前のこれを書いた日・・・日記を見るとなぜか小学校がお休みだったようです。私は次男坊を「生コン工場」に連れて行ってます。「生コンって、セメントに水を入れれば固まって出来るんでしょ?」そんなことを言ってましたから、「セメントと水・・・そして石や砂と言った骨材・・・それから混和剤というものを入れて作るんだよ。」と教えるためでした。その後、次男坊は夏休みの「自由研究」に「生コンについて」を選んで書いてます。ちょっと難しすぎたんですけどね・・・「魔法の木」その52ザウラブダグ城の周りを、ノブは人目に立たないように姿を隠してそっと歩きました。常にパトロールの目が光っているように感じていたからです。4分の一周まわったところに、小さな森があったので、とりあえずは一息入れられそうです。森の茂みに入ると、そこは城からまったく見えない場所である事に気がつきました。「ここに隠れていれば、ザウラブダグの兵士には気付かれないだろうな」ノブがほっとした瞬間でした。「オイ、そこの若いの・・・」誰かがノブに話しかけてきたのですが、ノブにとっては心臓が飛び出しそうになるくらいの驚きでした。「そんなに驚かなくたっていいじゃねえか・・・・」そう話しかけてきたのは一頭の熊でした・・・・それも普通の「ヒグマ」や「ツキノワグマ」ではない「色の白い熊」・・・そう「ホッキョクグマ」でした。しかし、この蒸し暑い場所にホッキョクグマがいるなんて・・・・ノブは不思議に思いました。「お前さんもうちの親分と一緒か?・・・・・なんでここにオイラのような寒いところに住む熊がいるのか不思議なんだろう?・・・だけど不思議でもなんでもないんだ・・・・ここはもともとオイラ達が暮らしていた場所なんだよ」ますますわけがわからなくなって、ノブはそのホッキョクグマに聞きました。「だってホッキョクグマって北極に住んでいるんだろ?」しかし、ホッキョクグマは落ち着いて答えます。「そうさ・・・・オイラ達は北極に住んでいるホッキョクグマだよ。・・・だからここが北極なんだってば」「北極は海だけのはずだよね・・・・陸地なんかないと思ったけど」「おいらたちだって陸地はないと思っていたさ・・・・でもある日突然、海の底から山が隆起してきて突然爆発したんだ。・・・そして噴煙を噴き上げて太陽を消してしまった。・・・・もともと一年の半分はいつも昼間で、残りの半分はいつも闇の世界だったんだけど・・・今じゃこの通り・・・年中暗くなっちまってよ・・・」北極海の底にあった海底火山が爆発によって隆起し、その噴煙がいまだに太陽を覆い隠しているという事でしょうか?しかし、それなら今の科学の力で解明されていてもいいはずです。「それはなあ・・・・うちの親分も言ってたんだが、この北極を牛耳ってるのがザウラブダグって言う魔法使いでな・・・・どうも太陽の魔法使いから姿をくらまさせるためこの地域全般にバリアをはってよそにはばれないようにしているようなんだ。」これは、「魔法の木の広場」と同じ様な魔法で、一般の人たちにはわからないようにしているということかも・・・・・「ところで君が言う親分って?」もしかしたら、「緑」がそう呼ばれている・・・・なぜかそんな気がしたのです。「あ、失礼・・・・・うちの親分・・・・ザウラブダグって言う魔法使いが敵だってことだけ覚えてるんだが、実はちょっとした事故にあってね・・・・それ以外のこと・・・例えば自分の名前も覚えてないってやつなんだ・・・でも、ザウラブダグは敵だって言う事だけはあんたと同じだと思ってね。・・・・もしかして、あんた・・・うちの親分の仲間だと思って声をかけてみたんだ」ホッキョクグマはノブにそういいました。「その親分に会わせてくれないか?」「ああ、もちろんそのつもりだ・・・・実はオイラ、親分に命を救ってもらってな・・ザウラブダグの兵士が、暇つぶしにホッキョクグマの狩をしはじめてな・・・あるとき、オイラが狙われたんだよ・・・それを親分がオイラにバリアをはって助けてくれたんだが、そのバリアに跳ね返った矢が・・・親分のこめかみをかすったんだ。・・・」そんな事故があったんだ・・・・それで連絡が取れなくなったんだな・・・・ノブは即座に理解したのでした。 つづく「魔法の木」その53ノブはホッキョクグマのあとをついていきました。ホッキョクグマが「親分」と呼んでいるのが「緑」だったら、・・・・もしかしたらノブの顔を見れば記憶が蘇るかもしれない・・・そう思って急ぎました。森の奥、小高い山があってその裾野に、洞窟がありました。どうやらここがホッキョクグマの住処なのかもしれません。「オイラたちは、普段氷の上だからな・・・住処なんか持たないんだけど・・・」どうやら、ホッキョクグマは外に寝て、怪我をして記憶喪失の「緑」のためにこの洞窟を探し当てたようです。すぐさまノブは洞窟の中に入りました。「緑さん?・・・・緑さん、いるんでしょ?」ノブは、中に気配を感じる何者かに、声をかけました。「あなたは誰なんです?・・・・・緑って・・・私のことですか?」か細い声で返事が返ってきましたが、それは紛れもなく「緑」の声でした。「緑さん・・・僕ですよ・・・ノブです」ノブは駆け寄っていって、そこに横たわっていた「緑」に声をかけました。「ノブ?・・・・」「緑」はしげしげとノブの顔を見つめましたが、どうしても思い出せないらしく、かぶりを振って目をつぶってしまいました。ノブはこれまでの経緯を「緑」に話しました。「魔法の木」の広場に迷い込んだ自分に、最初に魔法を教えたのが「緑」だということ・・・「ザウラブダグ討伐隊」にノブと緑、そしてモルトスとピンクが選ばれたこと・・・「モーゼとの冒険」「ジンギスカンとの冒険」そしてその前の歴史に戻って「義経との冒険」・・・様々な冒険を繰り返して、最後の冒険が「白雪姫」と「長靴を履いたネコ」との冒険だったこと・・・・そして、等々、このザウラブダグ城を発見し、先発隊として「緑」が先に潜入したこと・・・すべて話をしたのですが、それでも思い出せないようです。それでも、ノブは優しく「緑」に言いました。「もう大丈夫ですよ・・・・そのうち”ピンク”さんもここへ連れてきます。・・・そうすればもとに戻れるでしょう・・・徐々に思い出せばいいんですから」「緑」は返事をしませんでしたが、これ以上刺激を与えたくないと思ったノブは、ホッキョクグマの待つ外へ出ることにしました。「ヤッパリ、君の親分と呼んでる人は、僕の仲間でした。・・・もう少し面倒を見ていてくれませんか?・・・・ここへほかの仲間も連れてきます。・・・そうすれば”緑”さんも、何か思い出してくれるかもしれない」「ああ、任しておいてくれ・・・親分が元気になってくれれば・・・オイラもうれしいんだから・・・」「じゃあ、仲間を迎えに行って来る・・・よろしくね」そういうと、ノブは出発をしました。まっすぐ、マチュピチュにつながるトンネルに向かったわけではありません。まだ「ザウラブダグ城」周辺の調査は4分の一しか終わっていませんし、カブトムシやアリたちとの約束の時間までもかなりあります。森を抜け、また火口の周りを反時計回りに歩き出しました。城の真後ろに差し掛かったときでしょうか・・・・・反対方向から兵士の一団がやってきました。どうやら、お城の警備兵らしいのですが、こんなところに誰かがやってくるとは思っていないのでしょう・・・・形ばかりのパトロールのようです。周りを見るわけでもなく、武器をかまえるでもなく・・・・ただただ、10匹ほどの妖怪兵団が雑談しながら歩いていました。「しかし、ザウラブダグさまも用心深いなあ・・・・わしらにパトロールなんかさせなくたって、誰もここまでもぐりこむ奴なんかいねぇのになあ。」「スノーホワイトのトンネルだって、わざわざ残しておいて・・・・・向こうには冬の魔法使いって言うのがいていつ乗り込んでくるかわからねぇから、って警備兵を増員させてよう・・・」「それくらいなら、あそこも爆破して、新しいトンネルを掘ればいいじゃねえか」「そうそう・・・・ネズミの妖怪が行ってる城にはミミズも行ってるから、こっちからモグラの妖怪、あっちからミミズの妖怪に掘らせれば、すぐに新しいトンネルができるのによう・・・」彼らはまだ、ネズミもミミズも・・・そしてカエルもゴキブリも寝返ったことに気づいてないようでした。まだまだいろいろな話を聞けそうです。ノブは少し考えて、一匹の「青大将の妖怪」に姿を変えました。そして、列の最後尾についていったのです。「パトロール」の軍団は本来なら、さっき、ノブが抜け出してきた森の中をパトロールしなければならないようでしたが、近道をして、火口と森の境目を歩いて城の正面の石橋のところまで戻ってきました。「さて交代だ・・・じゃあ、みんな、人数を数えるから、・・・ここに並んで、・・・数え終わったら橋を渡って城に戻ってくれ」「わにの妖怪」がみんなに叫びました。数を数える・・・・・・ノブ一人分、人数が増えているのです。しかし、ノブはあわてず、自分の前に並んでいた「豚の妖怪」の前に移動しました。「ひとり、・・・ふたり・・・3人・・・・・」「わにの妖怪」は数え始め、数え終えられた妖怪は次々石橋を渡ってお城の中に入っていきました。「9人・・・・」ノブが9番目でした。そしてノブも数え終わったので城の中に入ろうとすると・・・・・「おい待て!」「わにの妖怪」が叫びます。「おかしいぞ・・・・・・豚で10番目のはずなのに、人数がひとり多くないか?」「いいんだよ、わにの兄貴・・・・俺で10番目だよ」「豚の妖怪」が言い返します。「そうなんだが一人多いような気がする?」そこで、「青大将の妖怪」に化けたノブが一言付け加えました。「わにの兄貴・・・・さっき出るとき、兄貴は自分を数えるのを忘れたんだよ・・・だから人数が合わないのさ」「ああ。そうだったなあ・・・・」「わにの妖怪」は頭をかしげながら、それでも自分の気持ちを納得させて全員「ザウラブダグ城」にはいりました。実は、これも、ノブの魔法だったのです。こうして、ノブは「ザウラブダグ城」へ潜入することができたのです。 つづく
2016.11.08
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明日は盛岡に出張ですから、今晩と明日の分は・・・「予約更新」になります。予定では78話ぐらいになりそうです。今、読んでらっしゃる皆さんはご存じないんですけど・・・終盤に登場する「タヌキ」の行く末・・・ある解決策を思いつきました。「もももさん」・・・楽しみにしてください。「魔法の木」その50 マチュピチュの遺跡は、トンネルが崩落していると思われているので、今はザウラブダグの手下どももやって来ません。「緑」と「ピンク」が「ミミズ妖怪」を使って掘り返したのですから、今はザウラブダグに容易に行けるはずなのです。しかし、「ザウラブダグ城」に潜入した「緑」との連絡は一向に取れませんでした。「ピンク」はそれを心配して早くトンネルを通り、ザウラブダグ城に行こうというのですが、万が一「緑」が捕らえられていて、トンネルの向うに、ザウラブダグの手下どもが待ち構え、罠を仕掛けているとしたら・・・・うかつに行く事もできませんでした。待っていても始まりませんから、誰かがトンネルの向こう側にこっそり行ってみようということになりました。当然「ピンク」が「自分で行く」と言い出しましたが、恋人の安否を心配している「ピンク」ですから冷静な行動をしろというのは無理な話・・・・もし、「緑」が捕らえられ、拷問でもされていようものなら、きっと無茶な事でもして助け出そうとするはずです。それは作戦遂行上非常にまずい状況を作り出します。したがって「ピンク」にはあきらめさせ、ノブが自分で行くことにしました。ただ、「向こう側」の状況を速やかに判断するために、「あり3匹」と「カブトムシ1匹」は連れて行き、偵察に放つ予定です。向こうには奴隷にされているカブトムシや蟻や蜂がたくさんいるはずでした。その中にまぎれれば、いろいろな情報がもたらされると考えたのです。ノブはトンネルの前び立ちました。ザウラブダグの城は常に闇の世界だと聞いています。真っ暗な闇の世界の中に、溶岩の燃える炎が真っ赤に浮かび上がる世界だと、ニタリが話していたことを思い出しました。もしかしたら、まぶしい太陽の光もこれが見納めかもしれないのです。ノブはもう一度だけ、手をかざして太陽の光を見上げたのです。太陽のまぶしい光はノブを包み込み・・・・するとどうでしょう・・・のぶの姿は徐々に影を薄め・・・見る見る透明になっていきました。完全に姿が消えたのを確認すると、ノブはトンネルの中に入っていきます。一匹のカブトムシが先行して入いり、そのあとをノブが続きます。ノブのポケットには蟻が入っていましたが、蟻たちも透明になっていました。ノブは200歩進むと、その地点で「緑」にテレパシーを送ります。それを15回ほど繰り返しましたが、いっこうに返事は返ってきませんでした。先行していたカブトムシが戻ってきました。「どうしたんだい?」ノブがテレパシーで質問しますと、「出口につきました」という返事が、やっぱりテレパシーで返ってきました。前に進んでみると確かに出口のようです。ただし、「緑」がそうしておいたのでしょう・・・・出口は崩落しているようなカモフラージュがなされていまして、石で出口がふさがれていました。石積みの隙間から外の様子を探ると・・・・外には誰もいないようでした。「もしかしたら、何かセンサーがついているのかもしれない・・・・」いろいろ考えた末、ノブは「空気」に姿を返る事にしました。これなら、センサーに触れることもないはずです。その前に、蟻たちをポケットから出し、カブトムシと蟻たちにここで待つように指示しました。出口付近のセンサーがなければ石積みをどけ、カブトムシと蟻たちを出口から連れ出すことができます。この魔法は少し難しいので呪文を唱えます。「意思を持った空気」という不思議な存在になり、ノブは潜入を開始しました。外に出てみると「ノブという純粋で綺麗な空気」とは相容れない、よどんだ空気が辺りを包んでいました。しかし、ノブはガマンしてあたりにセンサーはないか探してみます。大丈夫なようです・・・・・・・ということは、「緑」が捕まっている・・・というような事はないようです。捕まっているなら、白状していないとしても「緑」が何処から侵入したのかを探られるでしょう。そして一番怪しいのが、この「マチュピチュ」からのトンネルなのです。では、捕まっていないとするとどうしたのでしょう?ノブは、カブトムシと蟻たちに、「自分たちの仲間のいる場所」を探し出すよう指示しました。そしてノブ自身は、ネズミ妖怪たちに教えてもらった図面が正確かどうかの確認と「緑」の捜索をすることにしたのです。 目の前には聳え立つ「ザウラブダグ城」が建っています。「魔法の木」その51ザウラブダグについたノブ・・・・「緑を」一生懸命探していました。城の中に潜入するのはちょっと危ないので、今回は「緑」を探すことに集中・・・見つけたら連れ帰り、改めて4人と、虫たちで攻撃を開始しようと思っていました。虫たちは、蟻や蜂、カブトムシの仲間を探しに出かけ、24時間後にトンネルの出口で待ち合わせることにしました。ノブはとりあえず、城の周り・・・つまり火口の周りを探しました。もちろん、敵の兵隊がパトロールしていると思われますから透明になって探します。正面の城門に通じる通路は石でできた橋なんですが、細くもろいもののようです。この橋から落ちると、下は溶岩の炎が口をあけて待っています。それにさすが入り口・・・・城門には屈強な兵士が待機していました。反時計回りでノブは回り始めました。ホント、短くてごめん・・・つづく
2016.11.07
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昨日は同窓会・・・盛り上がりました。今朝は起きるのがつらかった・・・と言いながら、実は「予約更新」なんで、どんな具合なのかわかりません。でも、みんなで歌う校歌・・・きっと大声で歌う事でしょう。♬東峰、岩木峰、八甲田山・・・秀づる山並み青がきなして・・・「魔法の木」その48 お城では「カラバ公爵領主着任式」が行われました。4匹の「もと妖怪」から降伏文書の署名提出が行われ、「カラバ公爵」が始めて領民の前で挨拶することになりました。「親愛なる領地領民の皆さん・・・・・妖怪に占領されていたこの麗しいわが祖国が、今日こうして、私たちの元に返されることになりました。妖怪たちが潔く返還に応じてくれたのです。今までのうらみつらみもあるでしょう・・・・しかし彼らは一滴の血を流すこともなく、降伏文書に署名してくれました。これからは森の中で静かに暮らしてくれるそうです。どうぞ、皆さんも忘れるところは忘れて頂き、いつまでも平和な国になるようともに手を携えてがんばっていきましょう。」民衆の間から大きな拍手が沸き起こりましたが、カラバ公爵はそれを手で制して話を続けます。「今日この国に平和が訪れたのも、ノブさん、モルトスさん、ピンクさん・・・そして今はもう次の目的地でがんばっておられる緑さん・・・・この4人の魔法使いの皆さんのおかげです。私はこの地の領主として、そしてスノーホワイトの国王の代理者として、この4人にナイトの称号を贈り、感謝と敬意を称します。」もう一度大きな拍手と大喚声が起こりました。ニタリはどうなったのでしょう?ニタリは、カラバ公爵の大臣になって、この国の政治を任せられることになっていました。さて、これから城内では祝宴が始まります。遠くスノーホワイト城からは、わざわざ王様とお妃様、そして可愛らしいお姫様がやってきてくださいました。冬の魔法使いは、一人留守番をして、万が一に備えています。美味しい食事を取りながら、みんなは楽しそうです。4匹の「もと妖怪」がノブのもとに近づいてきました。「ノブ・・さん・・・・これからあんたたちはザウラブダグ城に行くんだろ?・・中の様子を少しでも覚えておいたほうが言いと思うんだ。・・・・だからここに図面を書いて持ってきたよ。」ネズミは図面をテーブルに広げながら説明を始めました。「ザウラブダグ城は、高い山の頂上にあるんだ。・・・・でもただ頂上にあるだけじゃない・・・・もともと火山で、今も噴煙を上げているんだけど、お城はその噴火口のど真ん中にある。・・・・その噴火口のど真ん中に魔法でこしらえたお城があって、その中にいればさほど暑くもないんだけど、お城の周りにあるお堀は水がたたえられているのではなくて、溶岩が赤い炎を上げているような場所なんだ。」ノブは、ごくりとつばを飲みました。「お城の大きさは、このお城の倍はある。・・・・図面の通りなんだけど、お城のてっぺんが牢獄になっていて、例のお姫様の人形がその牢獄に入れられている。・・・・俺、前にこの部屋の掃除係だったんだけど、それはとてもかわいらしいお姫様で、もしかしたら、今日来ているスノーホワイトのお妃様より美しいかもしれないよ。・・・・大きさは30センチほどの高さだけど、これは元の大きさの5分の一ほどで、ザウラブダグが持ち運びしやすいように小さく縮めたという話だ」ノブは、まだ見ぬお姫様の姿を見ていました。なぜできるかって?それは、その人形を見たことのあるネズミの頭の中を覗けばできるのです。それは、ピンクのきれいなドレスを着た、可愛らしいお人形でした。「ザウラブダグは毎日決まった時間、ちょうどお昼12時から二時間だけこの部屋に入ってお人形に話しかけるんだけど、もちろん返事もしなければ何にもしない人形だから、、最後部屋を出てくるともう怒り心頭に発してるから、決まっていちばん近くにいる妖怪仲間の首を引きちぎって自分の部屋に戻るんだ。」ザウラブダグは残酷なことも簡単にやってしまうような悪のようです。「でも僕がザウラブダグより強くなれるって言うのがわかったでしょ?」ノブは、大丈夫だというように、彼らに説明しましたが、「でも、あなたは優しすぎる・・・・残酷非道なことも平気でやってのけるザウラブダグですから・・・・その優しさが仇にならなければいいけど・・・・」強いのは認めるけど、優しさがタマに瑕・・・・そういってるようでした。さて、祝宴も終わり、「ピンク」が、ノブとモルトスをせかせます。「早くザウラブダグ城に行きましょうよ・・・緑が待ってるわ」かなり心配しているようでした。出発間際に、カブトムシの王様がやってきました。「ノブさん・・・・私の仲間も連れてってくれないだろうか?・・・・見ると大勢ののカブトムシやクワガタ・・・・そのほかたくさんの虫たちが一緒に来ていました。「これから危険なところに行くんだ・・・連れて行けないよ」「でも、わしらの仲間も奴隷のようにされているんだ・・・・助けに行かなくては」そこで、ノブはカブトムシを3匹と、アリを10匹だけ連れて行くことにしたのです。 さあ、いよいよ「ザウラブダグ討伐」です。「魔法の木」その49 ノブたち一行はいよいよザウラブダグ城に向かいます。一緒に同行することになった昆虫たちを小さな箱に入れ、空間のゆがみを利用してマチュピチュの「緑」の待つ洞窟へと急ぎました。気が気ではないのは「緑」の恋人の「ピンク」です。「ミミズの妖怪」をノブたちの元に届けるために、マチュピチュの洞窟に「緑」を残し後ろ髪を引かれる思いで別れてきたのですが、その後、テレパシーで呼びかけてもまったく返事がないのですから・・・・・・どうしたんでしょう・・・まさか捕まっているはずはないのになあ・・・・そんなことを考えながらようやくの思いでマチュピチュへ到着したのでした。マチュピチュの遺跡群は祭事のときに神官たちが住んでいた住居跡だという説もあるし、戦争で負け戦のとき避難した場所だとも言われていますが,実際のところはどうだったのでしょうか・・・・・もしかしたら、ザウラブダグの城で働くものたちの休暇のために作られたのかもしれません。ノブはここへ来る前ネズミの妖怪たちから教えられたことがありました。それはザウラブダグ城のある場所の、劣悪な環境の事でした。火山の火口のど真ん中に作られたザウラブダグ城・・・・それは誰をもの侵入を防ぐために作られたものですから、お濠には水の代わりに溶岩で充満されていてその溶岩も赤い火柱がはっきり見えるほどですから外での熱ははかり知れないほど劣悪なもののようでした。そんなところで働かされていると、どんな手下でも妖怪でも・・・・ずっと勤めることはできません。新たな手下や妖怪を募集するよりも、今働いているものを騙し騙し使い続けるほうがいいと考えたザウラブダグが、きっと少しだけの憩いの時間を作ってやるために作られた休憩用の住環境だったのです。しかし、今はトンネルを人工的に落盤させていますから、ザウラブダグもここに労働するものを送り込む事をあきらめていて、誰も住んでいないのです。つづく
2016.11.05
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今日は・・・私が卒業した高校の「むつ下北地区同窓会」です。だけど、今日の出席者は「30名」ほど・・・だんだん寂しくなってきています。って言うのもね・・・最近はわが母校に進学する子供さんたちが減ってきてるんですよ。以前は県下随一の進学校だったんですけど・・・今は地元の高校でも進学に力が入っていて、わざわざ行かなくても良い大学に入れるようになってきてるからなんですって。でも人数が少なくても、市長さんや県民局長さん・・・それに地元高校の校長先生も我が校OBですから、中身の濃い懇談が出来ると思います。あとのメンバーも・・・それなりに頑張ってますから・・・頑張ってないのは私だけかな?「魔法の木」その46 大広間には5人だけの姿がありました。玉座のすえてある側には中央にネズミの領主・・・そしてその右隣にはカエルの妖怪が座っています。ネズミの領主の真正面にはテーブルを挟んでノブが座り、その左側、カエルの正面にゴキブリが座り、・・・ノブの右隣にはミミズが座ったのです。「おまえが、妖怪たちの責任者なんだね?」「ああ俺様がこの城のの城主であり、正当なこの領地の領主だ」「それは違うな・・・・・おまえは、この国の領主を追い出し、勝手に領主を名乗っているが、領民たちはカラバ公爵様が正当な領地の継承者であると認めている。」「それはお前たちが領民を騙しているだけにすぎない・・・・継承者として認められる証拠はなにもない。」「お前のもとから逃げ出した元役人から、今我々が司令部としているカラバ公爵の実家は領主一族が住んでいるところだと聞くことができた。」「もし、領主一族が住んでいたとしても途中で、その一族が、あの子供の先祖に土地を売ってしまったかもしれない」「そうだとしても、領主の継承者という名前は消すことができないぞ・・・・なぜならこの土地は前領主がスノーホワイトの国王から領地を預り管理していたに過ぎないのだから。」「ネズミの妖怪」は気色ばんで身体を乗り出して聞き返しました。「なんだと!・・それはどういう意味だ?」「前領主は、領主と名乗ることはあっても国王とは名乗っていない・・・それは、この土地がもともとスノーホワイトの領地だからだ・・・・そしてその持ち主であるスノーホワイトの国王が、カラバ公爵様にこの土地の領主を命じられたのだから、今この領地の領主はカラバ公爵様となっているのだ」ここまで言っても、まだネズミの妖怪はまだ認めようとはしませんでした。「しかし、この数年間・・・俺はこの国の領主として君臨した。・・・それは領民どもが俺様を領主として認めていたからだ。」「それは恐怖政治のなせる業・・・・領民は既にカラバ公爵様をこの国の領主として認めているのだ・・・・お前たちは速やかにこの城を明け渡すのだ。」「明け渡さなかったらどうなる?」「無血入城を基本に考えていたのだが、もしそうならお前たちを退治するまで」ネズミとカエルが顔を見合わせます。「もし、カラバ公爵に城を譲ったとして、俺らの処遇はどうなる?」「お前たちはこれまでの罪を償う意味で、しばらくの間、牢獄に住む事になるだろう」「それではまったく俺たちの不利じゃないか?」「このまま逃してやってもいいが、それではお前たちがザウラブダグの罰を受けることになるだろうな・・・・」「しかし、お前たちがザウラブダグ様を退治してくれる保障はない・・・・お前の魔法のワザが見たい・・・・俺と妖術比べをしてみてくれないか・・・・」 こうして今度は魔法比べをすることになったのです。「魔法の木」その47よいよ、ノブと「ネズミ妖怪」の魔法比べが始まります。「これは、魔法の対決だからな・・・・ものに化けるだけでなくいろんなことをして見せてもらおうじゃないか」ネズミの妖怪は、凄んで見せました。「そうだな・・・それじゃ最初は空中から水を出して見せようじゃないか」ノブは空気中の水分を凝縮させ雲を発生させ、その雲をさらに圧縮して雨を降らせたのです。ゴキブリとミミズは雨を避けるためテーブルの下に入りましたが、カエルは雨を喜んでいました。「ほほう・・・なかなか見事なものじゃないか・・・それでは俺様も水を出して見せよう」ネズミ妖怪は驚いた様子もなく、壁の一点に手のひらを当てました。そうしたところ、その手のひらを当てたところから壁一面にひび割れが生じ、それが徐々に広がっていって、やがて・・・そのひび割れから水が染み出してきて、その圧力に負けた部分が崩壊して滝のように水が流れ出してきたのです。さすがのカエルもこれには参ったようで、部屋の高いところに上ってしまいました。ノブとネズミは空中に浮遊し、ミミズとゴキブリは柱をよじ登って難を逃れたのです。「どうだ・・・雨なんかよりよっぽどすごいだろう・・・・俺様のほうが勝ちだな」しかし、ノブは「フフッ」と鼻で笑っただけでした。部屋中水嵩が増し、このままではみな溺れてしまいそうです。ノブは空中から魔法のスティックを振ると、その水がたちまち消えてしまいました。「それでは、次はどんな魔法にしますか?」地上に降り立ったノブは、何にもなかったように質問しました。「まだ降参はしたくないと見える・・・・それでは何かに化けてもらおうか」ネズミ妖怪は勝ち誇ったように言いました。「それでは最初は自分の得意なものに化けよう」そういうと自分は「竜」に姿を変えたのです。「どうだ・・・・すごいだろう?・・・・お前はなんに化けるのだ?」「竜」に対抗するには、もっとすごいものに化けなければならない・・・ゴキブリはそう思って期待していました。しかし、以外や以外・・・・ノブが化けたのは真っ黒な鎧を着た「騎士」のような姿でした。ゴキブリは、なぜこの姿になったのかわかりませんでしたがカエルやミミズ・・・そして竜の姿になっていた「ネズミ妖怪」まで震え出したのです。そうなんです。・・・・実はこの姿、ザウラブダグの姿そのものだったのです。ゴキブリだけは、まだザウラブダグの姿を見たことがありませんでしたから、なんら恐怖心を覚えることもなかったのですが、「ネズミ」、「カエル」、「ミミズ」の3匹は直接ザウラブダグに会ったことがあり、その恐怖政治も目の当たりにしていたのです。「ネズミ妖怪」たちの脳裏には、ちょっとした失敗なのに八つ裂きにされた仲間の妖怪の姿がまざまざと蘇っていました。「お、お前は・・・ど、どこでザウラブダグ様のお姿を見たというのだ!」その返答に、ノブは「ザウラブダグ」そのものの声のまま、答えたのです。「お前たちの頭にあるものはすべて僕には判るのだ・・・・お前たちが今いちばん恐怖に思っているものまでな・・・・」その声は地獄の底から響き渡るような声でした。「や、やめてくれ!!!」「竜」の姿のまま、「ネズミ妖怪」は頭を抱え縮こまってしまいました。「僕は今、お前たちの脳裏にあるザウラブダグの残酷さ、・・・そして非道さをすべてインプットし、・・・ザウラブダグそのものになっているのだ。・・・それは化けるというレベルではなく、ザウラブダグそのものになっている。・・・・つかり、私はそれ以上になれる能力があるのだ・・・・・」妖怪たちは、震えたまま、頭を上げようともしません。あまり脅かしても可哀想だと思ったノブは、もとの姿に戻りましたが、話は続いています。「お前たちが怖いと思っているザウラブダグ・・・・でも僕がそれ以上の力を持っているということがわかったでしょう?」ノブの声が優しい声に変わったことで、妖怪たちは一気に放心状態になりました。「最初、僕は水を出せといわれたんで、空気中の水分を固め雲を作って雨を降らせたよね・・・・でもネズミ妖怪は壁に手を押し当てて、壁から滝のような水を出した。・・・・・でもあれは魔法といわないんだよ」妖怪たちは思い当たったことがあってハッとしました。「ネズミ妖怪の見せてくれたもの・・・・あれは本当の水ではなく、妖かし・・・・つまり催眠術のようなものだよね?・・・水もないのに、そこに水があるように見えて・・・・」「俺様の妖術が効かなかったのか?」「そうじゃないよ・・・・ほんとにうまい目くらましだった・・・・でもね・・・・そこにおいてある木製のテーブルが、水に浮かび上がりもしなかったんだよ・・・だからすぐにわかったんだ」「ネズミ妖怪」はがっくりと肩を落としました。「それになんにでも化けるといったとき、お前は竜に化けたよね・・・・化けるということは実際に見たことがあって初めて化けられるんだ。・・・・伝説にしか存在しない竜は・・・・化けるのではなく作り出したもの・・・・それも、お前の眼くらましに代ってできた竜だからね・・・・怖くもなんともなかったんだけど、お前の力がわかった以上、時間をかけてもしょうがない・・・・一気にお前たちのいちばん怖がっているザウラブダグそのものになってみたんだよ」このようにして、「ネズミ妖怪」も「カエル妖怪」も・・・ノブに降伏したのです。早速、ノブは4匹の妖怪(一匹はすでに妖怪をやめているが・・・・)を引き連れて、カラバ公爵のもとに帰りました。そしてカラバ公爵の目の前で、4匹の妖怪が二度と妖怪に戻らないよう魔法をかけました。今、彼らの頭の中を覗いてみると、ザウラブダグの恐怖心より、ノブに対する尊敬の念でいっぱいになっています。ノブは、それぞれの「妖怪だった動物や虫たち」を、牢獄に入れることなく森の中に解き放ってやりました。もちろん、カブトムシの王様の許可を取ってです。明日は、いよいよ「カラバ公爵」が入城して、領地全土の「領主」の宣言をすることになります。この国にもようやく平和が訪れたのでした。つづく
2016.11.05
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9年前の(その44)を書いたとき・・・実は東北地方の交通死亡事故対前年比増加率が、異常な事態になっていたのです。秋田県が1位、岩手県が2位、山形県が5位で・・・我が青森県は3位だったんです。全国ワースト5位までに4県も入ってたんですよ?東北管区警察局の危機でした。そして今年・・・他県は知りませんけど、青森県の交通死亡事故が増加傾向にあります。皆さん、自動車の運転には充分に注意してください。「魔法の木」その44夜通し森の中でお祭り騒ぎをして、カラバ公爵の元に戻ったのは明け方でした。「ノブさん・・・ゴキブリ妖怪はどうなりましたか?」カラバ公爵はノブに尋ねました。「公爵」といってもまだ10歳の子供ですから、心配だったに違いありません。ノブはあくびをしながら、カラバ公爵に指でOKマークを出しました。ノブにしたって15歳の少年です。10歳と15歳の少年が、この国の民衆の信頼を一身に集めて妖怪たちに戦いを挑んでいるのです。正直なところ、ノブもカラバ公爵も疲れていました。「ゴキブリ妖怪は、すっかり心を入れ替えて森の中で静かに暮らすって言ってたよ」「本当に大丈夫でしょうか?」「ああ、彼のことはもう大丈夫です。・・・それより、彼は残りの妖怪のことを心配していました。・・・・あいつらも可哀想な奴らなんで、助けてやれるものなら助けてやりたいって」「僕だって平和に暮らす国ができるなら、そうしたいですよ」「何か方法を考えて見ましょう」そのとき、「緑」からテレパシーが届きました。「何とかマチュピチュの洞窟・・・掘りあがりましたよ」「っていうと、そこからザウラブダグ城が見えるんですか?」「まだ最後の岩はどかしていないから見えてはいないんですけど、夜になったら岩をどかして潜入します。・・・・・その前に”ピンク”とミミズ妖怪をそちらへ帰したいんですが・・・」「緑」にしてみたら「愛するピンク」をこんな「悪魔の住む城」の近くに置いておきたくはないのでしょう。「それでは緑先生は、夜になったら潜入してスノーホワイト城の出口を探してみてください・・・・決して無理しないでくださいよ・・・ピンクさんはミミズ妖怪と一緒に帰ってきてくださいね」ノブはそう返答して「緑」との通信を終わると他の仲間を招集しました。「今日までのところをまとめて見ましょう・・・・敵は今、ネズミとカエルの妖怪だけですけど、ザウラブダグまでのトンネルも掘り終わったところです。・・・・ということは、早くここを切り上げないとせっかく掘り終わったトンネルがザウラブダグに発見されるかもしれません。・・・・」ノブが報告するとモルトスがすぐに反応しました。「それじゃあ、早くネズミとカエルをやっつけようよ」「でも、僕はヤマトゴキブリ君と約束したんです。・・・・残りの妖怪も助けるって・・・・」ノブはしっかりとそういいました。「助けるっていったって、どういう風にするんだ!・・・もう時間がないんだよ?」「考えよう・・・とにかくみんなで考えるんだよ」そのとき、カラバ公爵が自分の考えを述べました。「もし、時間がないというのならば、ここはノブさんとモルトスさんはザウラブダグ城に向かってもらいます。・・・ここは、僕とニタリ・・・そして応援してくれるスノーホワイトの兵士とこの国の国民で妖怪たちを説得します。」でもそれにはニタリが反対します。「そりゃ無茶だ・・・・魔法使いがいたからミミズとゴキブリはなんとか捕まえたり説得できたんだ・・・俺たちだけだと何にもできないさ」しかし、それにはカラバ公爵が諭すように答えました。「ニタリ・・・・君だって魔法使いの一人だろ?・・・・それも、話に聞く”魔法の木”が伝説の魔法使いになるかもしれないと認めた魔法使いなんだよ・・・・・・」「だからそれは魔法の木が間違えて俺を選んじまっただけで・・・・」「そうじゃないさ・・・・ニタリがそれだけの力があると認めたからこそ、第一次のザウラブダグ討伐隊に選ばれたんだよ」その話しを聞き、ノブは「なるほどなあ」と思いました。というのは、ノブはその点が少し引っかかっていたのでした。もし、ニタリが「姿勢の悪い猫背の魔法使い」でないのなら、ニタリが選ばれた時点で、「魔法の木」が指摘しないのはおかしいと思っていたからです。「そうだよニタリさん・・・カラバ公爵のおっしゃるとおりだよ・・・姿勢の悪い猫背の魔法使いは、モルトスだけのことではなく、君も姿勢の悪い猫背の魔法使いだったのさ・・・・」ノブがいうと、ニタリは「え?」と驚いたような顔をしました。「魔法の木は全てをお見通しだったのさ・・・・僕たち第二次の討伐隊がここに来て、君と会うのも・・・魔法の木が討伐隊の一員として君を先乗りさせていたという事なんだよ」今度はモルトスが質問します。「ノブ・・・・お前がいうことが真実なら、ニタリもザウラブダグに行かなければならないんじゃないのか?」「だから、太陽の魔法使いが言ったじゃないか・・・・最終的な判断は隊長である僕に任せるって・・・・・僕の判断ではニタリはここに残ってカラバ公爵の大臣として戦いの後の安定した国づくりをすることがこの討伐隊の一員として彼に与えられた任務なんだ」その言葉を聞いて、ニタリはしばらく考えていましたが、やがて・・・・・・「わかった・・・じゃあ俺はここでカラバ公爵様を補佐する役目をしよう」このとき、誰からということもなく・・・・カラバ公爵が差し出した手に、ノブ、モルトス、・・・そしてニタリが手を重ね合わせたのでした。「魔法の木」その45カラバ公爵軍司令部で、妖怪たちを傷つけないように捕獲する計画を立てているところに、「マチュピチュのトンネル掘削作戦」を実行していた「ピンク」が、ロープで縛り上げた「ミミズの妖怪」を引っ立てて戻ってきました。「ピンクさん、おかえりなさい・・・・ごくろうさまでした」でも、「ピンク」は機嫌が悪いのか、挨拶を交わす前に怒鳴り散らしたのです。「あんたたちは、何してたんだい?・・・あたしたちがトンネルを掘っている間にここのお城は制圧しているはずじゃなかったのかい?」「ピンク」は、恋人である「緑」一人を、危険なザウラブダグに通ずるトンネルにおいてきたのです。「たった3匹の妖怪なら、あたし一人でも何とかできると思うけどね!」「僕たちは今、妖怪たちを傷つけないように捕獲する作戦を考えていたところなんです。」「そんなのんびりしている場合じゃないでしょ?・・・ノブ隊長・・・あたしたちの目的は何?」ノブは下を向いてしまいました。もちろん、ノブたちがここまで来た目的は、ザウラブダグを退治することです。「ピンク」のえらい剣幕に驚いて、気の毒に思ったカラバ公爵は・・・「ノブさん・・・・ここは、僕とニタリだけで何とかします。・・・あなたはピンクさん、モルトスさんと一緒に、ザウラブダグ城に出発してください。」そう言ったのですが、ノブは首を縦に振りません。「それじゃあ、たくさんの犠牲者が出る。・・・・ネズミ妖怪やカエル妖怪を助け出すこともできなくなるし・・・・」「なんだい・・あんたは妖怪どもを助け出す算段をしてたのかい!・・・それじゃいつまでたっても制圧できないわけだ!」「ピンク」の怒りはおさまりません。「あいつらは死んでも、お前たちに降参はしないさ・・・・死ぬことより、ザウラブダグ様の怒りのほうが怖いからな・・・・」「でも、ゴキブリは妖怪をやめて森で平和に暮らすことを選んだぞ」「ほう・・・でも、あいつはザウラブダグに直接会ったことがないからな・・・ネズミに誘われて仲間になった奴だ」「お前だって、トンネル堀を手伝ったじゃないか・・・それだってザウラブダグの怒りをかうんじゃないのか?」その言葉を聞いて、ミミズ妖怪は震えだしました。「そういやあ・・・そうだ・・・・お前たちの手先になってトンネルを掘ったことがばれれば・・・・」「ねえ・・・だから先にザウラブダグを攻撃しようよ・・・ザウラブダグさえいなくなれば、こいつらだって簡単に降参するだろ?」「ピンク」は勢い込んで話しました。「いや・・・まてよ?」ノブが何かを思いついたようです。「もしかしたら、それでネズミやカエルを脅せるかもしれない」その作戦とは・・・・ネズミやカエルのところに行って、ゴキブリやミミズが裏切った責任を取らせることにするのです。4匹のうち、半分の2匹が裏切った形になっているのです。ネズミがこの4匹の責任者だというならば、もしこの戦いが引き分けに終わったとしても責任は免れません。そこをつこうということになりました。ミミズもこうなれば、ノブたちの陣営に入らなければ、いつかはザウラブダグの懲罰が待っているのです。ノブは、カブトムシの王様と話をして、ヤマトゴキブリをミミズ妖怪と一緒にお城に行ってもらうことにしました。もちろん、ゴキブリとミミズがこちらの陣営に入ったことを知らせ、ザウラブダグの耳に入ったら、ネズミもカエルも助からないということを教えるためです。ノブは、スノーホワイトの兵士の中から弓の名人と呼ばれている兵士に、手紙を結びつけた矢を放たせました。「話し合いをしよう」・・・・そんな内容の手紙です。矢は、お城の中央庭園の真ん中に落ちたようです。しばらくすると、跳ね橋が下り、城門が大きく開かれました。これは「話し合いに応じる」という合図でした。ノブはゴキブリとミミズを引き連れ、城門の中に入っていきました。「俺たちも一緒に行こうか」モルトスたちがそう言ってくれましたが、ノブはあまり大人数で行くことは相手を刺激するといって、3人で行くことにしたのです。話し合いは大広間で行われることになりました。「お前が、カラバ公爵軍の参謀か?」ネズミの領主は、いかにも威厳のあるような態度でノブたちを向かいいれましたが、声は震えていました。「ああそうさ・・・・僕はカラバ公爵軍の参謀で、ザウラブダグ攻撃隊の魔法使いの隊長さ」「まだ子供ではないか・・・・それで、ザウラブダグ様に勝てるつもりか?」「魔法の本によると、僕はザウラブダグを倒すことになっている。」話し合いはこれからしばらく続きますが・・・ちょっと時間がなくなりました・・・・この続きはあとで・・・・
2016.11.05
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土曜日の今夜は、高校の「むつ・下北地区同窓会」です。役員改選があるんですけど・・・誰か立候補してくれる人はいないかな?私もそろそろ引退したいんですよ。総いえば・・・居は商工会議所青年部主催の「はしご酒ラリー」があるんですよね?二次会の会場、押さえておかなくて大丈夫かな?「魔法の木」その43森の中でカブトムシの王様と語り合っていると、帰りが遅いことを心配したニタリが迎えに来てくれました。「何してるんだ?・・・みんな心配しているぞ・・・もう時間もないのに」少し怒っていたニタリでしたが、そばにカブトムシの王様がいたので怒鳴るようなことはしませんでした。「ああ、ゴキブリ妖怪のことは、カブトムシの王様やチャバネゴキブリさんにお願いして、預かってもらうことにしたんだ。」「預かってもらうだって!・・・・そんなことをして大丈夫なのか?」「ああ・・もし彼が改心できなくてまた暴れだしたとしても、君がこの国にいる・・・それも大臣としてだ。・・・ゴキブリ妖怪だけなら、君一人でも大丈夫でしょ?」「え!妖怪退治が終わったらザウラブダグ城攻撃に、俺も道案内としていくんじゃないのか?」「君はカラバ公爵の大臣として、この国を平和にしてもらわなきゃならない・・・ザウラブダグ城までの道筋も、わざわざ君に行ってもらわなくてもマチュピチュからの入り口があるんだから大丈夫さ。」それまで二人の話を聞いていたカブトムシの王様が口をはさみました。「ザウラブダグ?・・・・あなた方はこれからザウラブダグと戦いをなさるのですか?」「はい・・・・ある国のお姫様がザウラブダグの魔の手に係り、誘拐されてしまったのをお救いもうしあげるために、私たちは魔法使いの代表として送り込まれてきたのです。・・・・・お姫様は太陽の魔法使いが機転を利かせて人形に姿を変え、ザウラブダグと結婚できないようにしておいたのですが、それだけでは心配なので、もうひとつ、”魔法使いと人間は結婚できない”という呪文もかけてあります。・・・・だから一刻も早くお姫様を助け出し、その王国の幸せと繁栄を作ってやらなければ・・・・」突然のカブトムシの王様の質問でしたが、ノブは落ち着いてそう答えました。その言葉を聞くと、カブトムシの王様は突然泣き出したのです。「ザウラブダグは、この昆虫の王国でもひどいことをしているのです。・・・」カブトムシの王様は座りなおして話を続けました。「お気づきでしょうか?・・・・・この昆虫の王国では、今、アリもミツバチもいないのです。・・・・最初、働きアリや働き蜂たちがさらわれていったのですが、彼らは女王のために働く虫たちです。・・・そうしたら次はアリの女王、蜂の女王まで誘拐していきました。・・・・女王たちは牢獄に監禁されているようですが、そのことを脅しの材料に、働きアリも働き蜂も・・・奴隷のように使われているのです。・・・どうぞ、彼らも助けてやってください。」カブトムシの王様は振り絞るような声でそういいました。チャバネゴキブリもあとを続けます。「王様はアリと蜂の話しだけしましたが、実はカブトムシの王子も連れ去られています。・・・・・何百匹、何千匹もの虫たちが連れ去られて、奴隷のように使われているのです。・・・・どうぞ、この国にも平和を取り戻してください」その話しを聞き、ノブは決意を新たにしたのです。ノブはいったんニタリを宿営地に帰し、自分は森の中にとどまりました。まもなく「ゴキブリ妖怪」との約束の時間・・・10時です。ブーーーーーン・・・・・どこからともなく不気味な羽音がしてきました。その音がぴたっとやみ、一瞬の静寂が辺りをつつみました。「お前一人で来たのではないのか?」どこからともなく声が聞こえてきました。「お前は、魔法使いの力がどのようなものか知ってるはずだ・・・・お前が今一人できたのなら、僕がお前をたやすく捕らえることがわけないということを、十分承知しているはず・・・・・それともほかの妖怪も一緒に来たのかい?」「俺様は歴戦の勇者だ・・・・ザウラブダグ城をお前たちの仲間の猫又の魔法使いが攻撃してきたときにも、俺様はあの場所にいたんだ・・・そしてあいつらをやっつけた・・・・お前一人ぐらい、俺様一人でも十分だ」「お前はそういうが、実際はザウラブダグ一人の力ではなかったのかい?・・・妖怪の力がそれほどあるなら、スノーホワイト城での攻防のとき、冬の魔法使い一人にやられるはずはないだろう?」「ゴキブリ妖怪」は静かになってしまいましたが、ノブの話しは続きます。「今日、黙ってこの時間になるまでここで待っていたのは、君が昆虫としての静かで平和な暮らしを望むなら、ここで預かってもらえないかと、昆虫の王様や仲間のチャバネゴキブリ君たちにお願いしていたからなんだ」「何をこざかしい・・・・・こんな王国、俺がその気になれば、すぐにでも一人で占領して、俺様が王様になってやる」「本当にそれができるかな?これだけの虫の仲間を敵にできるかな?」ノブがそういうと、森のあちらこちらから姿の見えない虫たちが、いっせいに大声を上げます。それは大地を揺るがすほどの大喚声でした。そのとき、チャバネゴキブリが、姿の見えないゴキブリ妖怪に話しかけました。「君は僕たちの仲間だから、ようくわかるんだ・・・・僕たちはもともとは気の弱い優しい虫さ・・・・それが君のようになった理由もよくわかってる。・・・・でも、もうそうやって肩をいからせている姿でいるのは疲れないかい?・・・・ここで僕たちと一緒に幸せな日々をすごさないかい?・・・もとの幸せなゴキブリに戻ろうよ」しばらくの沈黙の後・・・・・森の北のほうの暗がりからゆっくりと「ゴキブリ妖怪」が現れました。そして、一歩、歩くごとに妖怪の姿は薄れていき・・・・、ノブのところまで来たときには一匹の「ヤマトゴキブリ」に姿の戻っていました。またひとしきり、大喚声が沸きあがったのです。「俺も、この姿に戻っているときが幸せだったんだよ・・・・普通の虫に戻りたい・・何度思ったか知れやしない・・・俺がしたことを許してくれるのか?」「もちろんだよ・・・・許すどころか、さっきザウラブダグの悪事の話を聞いていたんだけど、君のような戦士がこの国には必要なんだ・・・・ぜひ、この国を守ってくれ」ヤマトゴキブリはほろっと涙をこぼしました。そうすると、森のあちこちからすすり泣く声が聞こえてきたのです。「みんな、君を喜んで迎えてくれるそうだ・・・・がんばってくれよ」ノブがそういうと、ヤマトゴキブリがうなずいてくれたのです。「でもひとつだけお願いがあるんだ・・・・お城に残っているネズミもカエルも・・・俺と同じようなさびしい奴らなんだ・・・・あいつらも何とか救ってくれないか?」「ああ、もちろん戦って殺すことが僕の目的じゃないんだ・・・きっと助けるように努力しよう・・・約束するよ」その夜は森じゅう、ヤマトゴキブリを仲間に迎えることができた喜びであふれかえっていました。つづく
2016.11.04
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今日は「魔法の木」その41とその42を一緒に描きます。(昨日からそうしてますけど・・・)たまにはいいでしょ?「魔法の木」その41先に「ゴキブリ妖怪」を捕まえる作戦にして、ゴキブリが鐘突き堂から出てくるのを待ちます。「妖怪軍」も、なぜ「カラバ公爵軍」が攻撃を仕掛けないのか、不思議に思っているのでしょう・・・静けさがこの戦場を包み込んでいます。「おい、もう籠城することにして、出てこないんじゃないのか?」ニタリがあせってノブに聞きました。「もしかして、援軍との連絡が取れてて、そいつらの来るのを待ってるんじゃないのかなあ?」モルトスも心配していました。「もう少し、待ってみようよ・・・・もし援軍が来るならスノーホワイトの煙突しか出入り口はないんだし、あそこは冬の魔法使いが見張ってるだろ?・・・・だから援軍が来るような気配はないんだけどなあ・・・・」お昼近くまで待ちました。「逆にあの、鐘突き堂から侵入してみようか?・・・・」そう考えていた矢先のことです。「お城」を見張っていた兵士の中から、「オオーッ」というどよめきが聞こえました。「ゴキブリが出てきたぞ」誰かの叫ぶ声がして、ノブたちも鐘突き堂を見上げました。そこには、姿こそ人間ですか黒光りして羽の生えた「ゴキブリ妖怪」が、にたにた笑いながらこちらのほうを眺めていました。そして、大きな石を抱え上げてこちらのほうに飛び始めたのです。「おい、ゴキブリが外へ出たぞ・・・モルトス、潜入と蜘蛛の網の準備をしてくれ」「おお!」と答えて、モルトスは城の反対側に回りこんでいきました。「ゴキブリ妖怪」は抱えていた大きな石を、兵士たちが寝泊りしているテントに落としました。テントはつぶれましたが、中に寝ているものは居ませんでしたから、まったく人的被害はありません。兵士たちは弓をつがえ、何千本という矢が、「ゴキブリ妖怪」めがけて飛んでいきましたが、弓の届く高さを見切っているのでしょう・・・・悠然として飛んでいたのです。そのとき、つぶされたテントのいちばん近くに居た兵士が報告に来ました。「カラバ公爵様・・・先ほど落とされた大きな石になにやら手紙が貼り付けてありました!」そういうと、カラバ公爵に手紙を渡したのです。「俺は、ネズミ妖怪に何の貸し借りもない・・・・したがってこの城や領地がどうなろうと、まったく係わり合いはない・・・・だから、もし俺を逃がしてくれて、そのほかに、お宝を少し分けてくれるならば、すぐにでもここから立ち去る。・・・・夜10時、また出てくるが、話し合いをするつもりがあるならば、お宝を用意してお前たち駐留軍の裏の森に来い」そんな内容の手紙でした。「ゴキブ妖怪」は、カラバ公爵が手紙を読んだことを確認すると、そのまま城に戻っていきました。ノブはモルトスにテレパシーで連絡します。「蜘蛛の網の準備は終わったのか?」しかし、まだ所定の位置に到着したばかりで、網の準備はしていないという報告・・・・ノブはモルトスに戻ってくるように言いました。モルトスが戻ると、すぐに「作戦会議」の招集です。会議に参加するのは、カラバ公爵、ノブ、モルトス、ニタリ・・・・それにカラバ公爵軍の参謀とこの町の町長の6人でした。「あいつは、妖怪です。人を裏切ることをなんとも思わない奴です。・・・うそに決まってます。」参謀がそういうと町長も、追い討ちをかけて言いました。「あいつは、よく街中に出てくると、金も払わず勝手に店のものをつまみ食いしたり、畑のものを勝手に取ったり・・・ひどい奴なんです。・・・だから許すなんてとても出来ません」「しかし、人を裏切ることをなんとも思わない奴だからこそ、もしかしたら、ネズミやカエルを裏切って逃げ出そうとしてるのかもしれないぞ?」モルトスが言うと、ニタリが反論します。「物を盗んだりした、今までの行状についての反省がないのだから、その罪を償わせるべきだろ」喧々諤々・・・・「ゴキブリ妖怪」の処遇について、会議の結論はなかなか出ませんでした。そのとき、それまで一言も発言をしていなかったノブが発言をしました。「カラバ公爵様・・・・・この件は私にお任せくださいませんか?」「どうするんだい?・・・・ノブ君」「ゴキブリといえども、昆虫の種類です・・・・・ここはひとつ、昆虫の王者”カブトムシの長”に相談をして、どうするか決めようと思います。」「それだけで大丈夫かい?」「あのゴキブリ妖怪・・・・黒光りしていましたよね・・・・もしかしたら、その辺から何か糸口が見つかるかもしれません・・・」ノブは考えていたのでした。この辺に居るゴキブリは体が茶色い「チャバネゴキブリ」が主流です。しかし、「ゴキブリ妖怪」が黒光りしているというのは、もしかしたら、日本にいる「ヤマトゴキブリ」の妖怪かも知れません。カブトムシと、この辺にすむ「チャバネゴキブリ」の王と、話をつければ何とかなる・・・・ノブはそう考えていました。ノブは、自分たちの駐留している裏の森にやってきたのです。「お~い、カブトムシの王様~」しばらく探していると、「何かようか?」という声が木の上から聞こえてきました。つづく「魔法の木」その42森の中をかなり長い間、ノブは彷徨っていましたが、ようやく「カブトムシの王様」に出会うことが出来ました。「実は、僕たち、今このふもとのお城で妖怪たちと戦ってるんですけどね・・・その中に一匹昆虫の妖怪がいまして、そいつが逃がしてくれといってるんですよ」「それなら逃がしてやればいいだろう・・・・わしたちも仲間が殺されるのは忍びない・・・」「それがね、ただ逃がしてくれって言ってるんじゃなくて、お金とか宝物をくれれば、このまま出て行くといってるんですけど、今までにかなりひどいことをしてましてね・・・・僕たちの仲間にも信用できないって言う意見が多いんですけど」「ほう・・・それでどうしろっていうんじゃ?」「きっとあの妖怪は・・・ア、実はゴキブリの妖怪なんですけど・・・・この辺にはいないヤマトゴキブリの妖怪らしいんです・・・・それで、王様の配下にいるゴキブリの仲間たちに、何とか、あいつを改心させてもらいたいんですよ。」「この辺にいるとなると、チャバネゴキブリがその種類ということになるが・・・・誰か?・・・チャバネゴキブリを探してつれて来い!」カブトムシの王様がそういうと、周りの樹木がガサゴソ揺れて、中から一匹のチャバネゴキブリが現れました。「王様・・・お呼びでしょうか?」「おう、チャバネ・・・お前はこんな近くにおったのか?」「はい、最近ふもとのお城では妖怪退治の噂で持ちきりです。・・・その中にゴキブリの妖怪もいるということなので気になっていたのですが、さっき、森の中に、この人間が入ってきてカブトムシの王様を探しておりましたから、きっとそのゴキブリの妖怪のことについての相談かと思いまして、待っておりました。」「お前たちは、普段町の中で暮らしておるから、そういった情報は早いのう・・そうかそうか・・では、この人間が相談したいことは聞いておったな?」「はい、ゴキブリ妖怪を退治するのではなく、助けるための相談にいらしたと聞きました。」ゴキブリは、かなり頭のよい虫だと・・・そのときノブは思いました。「あのゴキブリの妖怪が空を飛んでいるのを見ました。・・・・あの黒光りした体・・・大きさから考え、私たちの仲間の中でも日本という国に住むヤマトゴキブリの妖怪に違いありません・・・・でも確かに、私たちの仲間です。」チャバネゴキブリは話を続けました。「私たちはもともと気の弱い昆虫でした。・・・森の中、林の中に住んでいましたが、ほかの昆虫たちとうまくやろうとして、森の中の餌をあきらめ人間の住む街中へと活動拠点を定めたのです。・・・しかも、人間の食べ物を直接狙うことはせず、最初は庭の樹木や草花の蜜で生活していたのですが、いつのころからか・・・人間たちが大量にごみを出し始めたのです。・・・・このごみの中には、まだまだ食べられるものが大量に混じっていまして・・・・人間が捨てたものなら拾ってもいいだろうという話になり、私たち仲間はごみをあさるようになったのです。」つまり、ゴキブリたちは誰の迷惑にもならないように生活しようとしていたそうなのです。「ところが最近、人間も生活が豊かになりすぎてごみの量もぐんと増えました。・・・ごみを捨てるというのも量が多すぎて面倒なのか、部屋中、家中がごみだらけのようになってきました。私たちは、ごみなのか、まだ食べるつもりのものなのか、判断が出来にくくなってきたのです。」ノブは人間として少し恥ずかしくなってきたのです。「私たちゴキブリの仲間は、そのうち、ごみを漁るグロテスクな虫といわれるようになってきましたが、あなたはどう思われますか?・・・私の姿はグロテスクですか?」ノブはチャバネゴキブリに質問されましたが、姿だけ見るとそれは「アブラムシ」なのです。「人間たちは私たちが昆虫だということさえ忘れて、気持ちの悪いものとしか見てくれません・・・・特に日本という国はごみの量が異常に多く、ゴキブリたちも繁殖しやすいのですが、その分、気持ち悪がられて、新聞で叩き潰されたりする仲間も多いんです。・・・・そういった仲間の中には人間に敵対心を持つものも多いものですから、きっとあのヤマトゴキブリもそんな気持ちから妖怪になったに違いないんです。」チャバネはすっかり、「妖怪」をヤマトゴキブリと決め付けてるようでした。「だから、きっとこの森で仲間と一緒に暮らし始めたら、やさしい気持ちを取り戻すことが出来ると思うんです。・・・どうぞあいつを助けてやってください」実はノブの狙いもそこにあったのです。ノブもむやみやたらに殺戮をしたくはありません・・・・出来れば妖怪たちのもとの形に戻してやりたいのです。冬の魔法使いがスノーホワイト城で前のお妃だった「カラスの妖怪」をやっつけたときにも、手下の妖怪がかなりの数いたのです。しかし、彼はたった一人で退治してしまいました。もちろん、スノーホワイトの兵士もいたのですが、基本的には魔力の強い妖怪は冬の魔法使いがやっつけたのでした。それを考えると、それより魔力の強い魔法使いと目される「ノブ」が、3匹の妖怪を退治するだけでしたら、そんなに難しいことではないのです。やさしいノブは、誰も傷つけたくないのでした。「今日の夜10時、・・・ここにゴキブリ妖怪がやってきます。・・・そのときチャバネさん・・・あなたがよく言い聞かせてやってくれませんか・・・僕が捕らえるのは簡単に出来ると思いますけど、出来たら仲間の言葉で説得してもらえれば、そして改心できれば幸せになることが出来ると思うんですけど」チャバネは約束してくれました。説得できる自信があるようです。ノブはそのまま、夜10時まで森の中で、カブトムシの王様やチャバネゴキブリと、一緒に、蝶の運んできてくれた花の蜜を飲んで、楽しく語り合いました。つづく
2016.11.04
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昨夜はお世話になってる方のお母様がお亡くなりになったので、お通夜に行って参りました。そしたら、この「ジャングル・ナイト・クルーズ」から読んでくださってる友達・・・フェイス・ブックの方を読んでくださってる友達がたくさん・・・それはいいんですけど・・・その場で「あ、魔法の木を読んでますよ!」って声をかけてくださいまして・・・でもホントに恥ずかしいんです。ふだんはなかなか顔を合わせない人たちなんで、書いてるときには別に何ともないんですけど、こんな風に声をかけられると・・・元々シャイな私ですから、おそらく真っ赤になっていたと思います。ホントシャイなんですからね!「魔法の木」その39「鏡の間」の暖炉のトンネルに、ザウラブダグ城への入り口があることを「ミミズの妖怪」から告げられましたが、ノブは、この「素直な自白」から、罠を嗅ぎ取ったようです。どんな罠があるのか気になるところでしたが、そのことを「ミミズ妖怪」に聞くわけには行きません。とりあえず、・・・・「お前、この穴からザウラブダグ城に逃がしてやろうか?・・・・そしてザウラブダグと交渉してくるって言うのはどうだ?・・・・。降参しろって」ノブは「ミミズの妖怪」に、そのような質問をしてみたのです。「ええ?逃がしてくれるんですか?・・・それでしたら、ザウラブダグ様との交渉はお引き受けします・・・絶対うんと言わせて見せますとも!」「ミミズの妖怪」は喜んでそのように答えましたが、ノブにはその嘘がわかっていました。敵への情けは一切かけず、強いものには尾っぽをふって追従する「ザウラブダグの妖怪たち」は、より強いものに媚を売り、それまでの仲間でも簡単に裏切る妖怪どもですから、この人質になっている状態で、「ザウラブダグ様」・・・と敬称をつけて呼ぶというからには、向こうに行ってもまだまだザウラブダグの手下になっているほうが良いと考えているようです。ノブは、媚を売るように哀願する「ミミズ妖怪」を尻目に、「冬の魔法使い」にお願いをしました。「僕たちは、ここからの潜入をあきらめ、マチュピチュの洞窟を掘りなおして入ります。・・・その前にカラバ公爵を先頭にして向こうの城を攻撃し、ほかの妖怪たちも捕まえて、カラバ公爵の領地にします。ですから、カラバ公爵に1000人の兵士を貸してください」「1000人で大丈夫かのう?」「先のお妃、カラスの妖怪の時には、この国の兵士はあなたの元で勇敢に戦ったと聞いています。・・・・今回は確かに3匹の妖怪ですから大変だとは思いますが、こちらにも5人の魔法使いがいます。・・・絶対に勝ちます。」「私も含めて6人の魔法使いではないのかね?」「あなたは、このトンネルを見張っていてください。・・・・妖怪たちがザウラブダグ城から逃げ出してくるかもしれません」「それならここも、崩しておいて土砂で埋めてしまったらどうかね?」「土砂で埋めてしまったら、何かあると感づかれてしまいます。・・・そうですね・・・鉄格子のふただけでも二重にしておきましょうか・・・」そういうとノブは「トンネルの入り口」に鉄格子をはめ、「煙突のてっぺん」と「暖炉の入り口」にも鉄格子をはめたのです。「この鉄格子は人間には害はなく、妖怪が触れれば電流のようなものが流れるようになっています。ですが、ここには常に兵士を30人ほど常駐させ、妖怪が来たら一匹ずつ捕まえてほしいのです。」ノブは、きっとザウラブダグ城側の罠もこのようなものだと思っていました。「ミミズの妖怪」を捕まえたとき、彼は牢獄の中に寝ていて、そこからザウラブダグへのトンネルを掘る用意をしていましたから、きっと向こうの「出口」も牢獄のようになっていて、そこには妖怪軍が警備しているのでしょう。「わかった・・・それではわしは、この入り口をスノーホワイトの兵士たちと守ることにしよう・・・・それで、お前たちの出発はいつかな?」「カラバ公爵の準備が整いしだいすぐに・・・」「冬の魔法使い」は直ちに王様に連絡をし、1000人の兵士を準備させました。この兵士たちは、前のお妃である「カラスの妖怪」を退治するとき、ザウラブダグの妖怪たちとも勇敢に戦った兵士たちでした。「カラバ公爵よ・・・・お前に王としてしなければならないことは、全て教えた。・・この後は、わが王国と永遠の友好国として、ともにがんばろう・・・・」王様はこういって一頭の「白馬」を、カラバ公爵にくださいました。いよいよ、ネズミの妖怪たちを退治しに出発です。ノブは「緑」と「ピンク」に、命じました。「お前たち二人は、このミミズ妖怪と一緒に行って、洞窟の掘りなおしをさせてくれ。・・・・掘り終わったら、”ピンク”はミミズと直ちに戻り、こちらの攻撃に手伝ってもらい・・・・”緑”はそのまま、ザウラブダグ城に潜入して、スノーホワイト城からの出口の確認と、ほかの入り口がないかどうかを見てきてくれ・・・・それが確認できたら、テレパシーで報告した後、その場で、僕たちが行くのを待っていてほしいんだ・・」「緑」たちは、その場からすぐに「マチュピチュ」に向かいました。ノブは、「威風堂々」としたカラバ公爵の軍勢と、「ネズミ領主」の攻撃に向かったのです。 つづく・・・と言いたいが、短すぎるのでその40も一緒に・・・「魔法の木」その40「カラバ公爵軍」が町に入ると、町中の人が喜びました。それほど「ネズミ妖怪の領主」に苦しめられていたし、新しい「領主」の登場が待ち望まれていたのです。たった1000人の軍勢でしたが、町の人たちや「お城」を逃げ出した役人や兵士も「義勇軍」として加わりたちまち7000人の軍勢に膨れ上がったのです。そのほかに、「お城」を取り囲んでいた猫も1000匹程いますが、この「猫たち」も喜びました。確かに「ネズミ妖怪の領主」には効果があって、外に出てくることはなかったのですが、手下の「カエル妖怪」と「ゴキブリ妖怪」には効き目がないものですから、既に数十匹の犠牲者が出ていたのです。しかし、「カラバ公爵軍」の到着は「妖怪軍」にとっては脅威だったようで、それまで開けたままだった「城門」を閉じお壕にかかっていた「跳ね橋」も跳ね上げてしまい、「籠城」をきめこむようです。時折、空を飛べる「ゴキブリ妖怪」が偵察のために出てくるのですが、決して単独で攻撃してこようとはしません。ノブたちは作戦会議を開き、各個撃破で、「妖怪たちを捕獲する」という作戦に切り替えたのです。最初は、もちろん外に出てくる「ゴキブリ妖怪」にしました。彼を最初捕まえることによって、ノブたちの様子を覗きに来るものがなくなり、「妖怪軍」には何の情報もはいらなくなるからです。「お城」には教会の礼拝堂があり、そこには鐘突き堂がありました。「ゴキブリ妖怪」はいつもそこから出てきて外を飛び回ります。「あの鐘突き堂の塔の所からゴキブリが飛び出したら、すぐにモルトスが裏から飛んで行って塔の出口を塞いでもらう事にしよう。・・・・なあにどうせ2メートル四方の出入り口だから、蜘蛛の糸のような透明な網を張って、そこでゴキブリが帰ってきたときに捕まえましょう。・・・・・」そのあと、モルトスは「ゴキブリ妖怪」に化けて城内に入り、今度は中からかく乱させる戦法にしようというのです。 つづく
2016.11.03
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実は私・・・この「魔法の木」の初稿のときも、日記のようなものを書いてるんです。その時は私も小学校のPTA会長でしたが、ちょうど60周年にあたっていたので、「卒業生の中の有名人に講演してもらおう」と企画しました。むつ市立第二田名部小学校の卒業生で有名人というと・・・俳優の「松山ケンイチ」さんや・・・「GLAY」の「HISASHI」さんがいるんですけど・・・とてもじゃないがスケジュール調整が出来ないし、予算的にも問題が・・・(GLAYのコンサート・・・今年は青森県内はむつ市だけという特別なご配慮もあったようですけど・・・)ある教員OBの方から「私はあの人だったら何とかなる。」という強いご推薦があったものですから、作詞家の「亜蘭知子」さんにお願いしたんです。ご存知ですかね?・・・「TUBU」の「シーズン イン ザ サン」という歌を作詞された方なんですけどね?ま、それでもけっきょく「私は詩は書くけど、講演はできません。」と断られましたけどね・・・という事で今日は、当時の日記の部分も掲載してみました。うちの小学校の同窓生の有名どころを報告しましたけど、もう一人忘れていました。「GLAY」の「HISASHI」って言う人もそうだそうです。みなさんは知ってるでしょうけど・・・私はGLAYってよく知らないんですよ。でも、その人は、小学校4年生のときに書いた「詩」が、PTAの「広報誌」に残っていたそうで・・・・広報委員会のお母さんが見つけたそうです。「松山ケンイチって言う俳優さんだし、HISASHIさんもヴィジュアル系バンドのメンバーだし、作詞家だけど亜蘭知子さんだって元女優だそうで・・・・うちの小学校って、美男美女が多いのかな?もしかして、PTA会長も「美男」の代表ってことかな?(チャウチャウ!) 「魔法の木」その385人の魔法使いは「ミミズの妖怪」を捕まえるために、お城の中に潜入しました。幸いなことに、4匹の妖怪たちはそれぞれが快適な場所を求めて一匹ずつ違う部屋にいましたから、何とか「ミミズ妖怪」だけを捕まえることが出来そうです。「緑」は魔法の笛を持ち「ネズミ妖怪」の見張りに行きます。「モルトス」は「カエル妖怪」・・・「ニタリ」は「ゴキブリ妖怪」をそれぞれ担当しました。「ノブ」はというと「ピンク」と二人で、「ミミズ妖怪」の捕獲作業を開始しました。ほかの3匹は今回の作戦目標にはなっていませんでしたから、見つかって騒がれない限りは放っておくことにしていまして、ただ見張るだけ・・・・・「ノブとピンク」だけが「ミミズ妖怪」と接触するので、緊張していました。それぞれが所定の位置につき、テレパシーで報告しあい、それを確認したノブがいよいよ地下に入ります。階段を下りようとしたとき、「ピンクが」唇に指を当て「シーッ」というようにしてから、私の靴を指差しました。「地下だから階段を下りるときの足音が異常に響く」ということを言いたかったんでしょう・・・・ノブは靴を脱ぎ裸足になって階段を降ります。二人だと音も大きくなると思ったのか、それとも「ミミズ妖怪」が気持ち悪いと思ったのか、「ピンク」は階段を降りてこようともしませんでした。地下は元「牢獄」で頑丈な石造りでしたが、「ミミズ妖怪」はその鉄格子のはまった牢獄の一室に寝ていました。それも器用に石の床をはがし、土を掘ってその土の中にもぐりこんで寝ていたのです。もしかしたら、この牢獄をザウラブダグへの入り口にして掘り進めようとしていたのかもしれません。寝ている「ミミズ妖怪」は、鉄格子の中に鍵をかけて眠っていましたから、もしノブたちが攻めてきても安全だと思っていたのかもしれませんが、ノブは「伝説の魔法使い」と呼ばれるかもしれない人です。魔法のスティックを鍵の形に変えて、なんなく開けてしまいました。牢獄の中に侵入し、今度はノブ自身の髪の毛を一本抜き、それに呪文をかけて丈夫なロープをこしらえました。魔法のロープですから、これで縛られるとどんな妖怪でも逃れることは出来なくなるのです。ロープは自分で動き、「ミミズ妖怪」を縛り上げましたが、ようやく気づいた「ミミズの妖怪」が声を上げようとすると、どこからかガムテープのような粘着性のある布が飛んできて口もふさいだのです。ノブはその縛り上げた「ミミズの妖怪」を空中に浮かべて外に運び出しにかかりましたが、そのまま、「ミミズの妖怪」を「ネズミ妖怪」のいる大広間に連れて行ったのです。そして、ドアの前でロープを緩め、「ミミズの妖怪」を開放しました。わけがわからない「ミミズ」でしたが、開放されたのです・・・・あわててネズミの領主の元に飛んで行き、こう話したのです。「さっき、ザウラブダグ様からテレパシーで連絡が入り、地下の牢獄から新しいトンネルを掘りすすめろという命令が来ました。」驚いたのは、「ミミズ妖怪」自身でした。だって、ほんとうは・・・・「大変だ・・・魔法使いたちが攻めてきた」って言いたかったわけですから。「ああ、ザウラブダグ様もようやく、ここからトンネルを掘る気になられたか・・・・もし、間に合えば、ここから援軍を呼ぶことが出来るからな・・・ミミズ・・・・早く・・・出来るだけ早く掘るんだぞ」ネズミはミミズにそのように答えました。「違う・・・違うんだ・・・俺が言いたいことはそんなことじゃないんだ」「ミミズの妖怪」はあせってそう言おうとするのですが、口から出る言葉は違うことでした。「了解・・・・出来るだけ急ぎますよ」そこまで言うと体が自然に後ろのほうに下がっていきます。そしてドアの外に出ると、またノブの魔法のロープに縛り上げられたのです。こうして、5人の魔法使いと「ミミズの妖怪」はお城から抜け出てきたのです。「これから、僕と緑とピンク3人は、護送してスノーホワイト城に行って来るよ。・・モルトスとニタリはここを守っていてくれ。」ノブはモルトスとニタリにそう言うと、スノーホワイト城に向かいました。旅の途中、「緑」はノブに聞きました。「なぜ、ネズミの妖怪のところにミミズの妖怪をやったんだい?・・・・君がミミズ妖怪に化けてネズミのところに行けば、何も面倒なことをしなくてもよかっただろうに・・・・・」「ああ、それはね・・・・僕が化けていったとすると、あいつらしか知らないことを聞かれても返答できないだろう?・・・・それよりもあいつ本人があそこに行って、都合の悪いことは言わないようにしておくだけで、そのほかの、僕たちの知らないことを聞かれても、ミミズの頭の中にある言葉でこっちの都合のよい返事が出来るからだよ」「緑」はノブの言ってることがちょっとわかりませんでした。「たとえば、あの牢獄からトンネルを掘る話・・・・僕が知ってたわけじゃないんだ・・・僕はミミズに、ここからしばらく姿を消してもばれないような理由を考えろ・・・って催眠術のような魔法をかけたんだよ・・・・つまり、あそこにトンネルを掘る話は、もともと彼らの持っていた計画なんだよ」わかったようなわからない話でしたが・・・・「緑」なりに納得したようです。「ところで、ミミズの妖怪・・・・」ノブは、「ミミズ妖怪」に話しかけました。「スノーホワイト城にあるザウラブダグの入り口はどこにあるんだい?」「命を助けてくれるならば素直にお答えします。・・・・前のお妃の使っていた”鏡の間”っていう部屋があります。・・・・・そこに暖炉があって・・・その暖炉の煙突に入るとすぐ上のほうに入り口があるんです。」あまりに素直すぎるので、ノブはやはり罠があったんだな・・・と思いました。しかし、その「鏡の間」の煙突を確認しなければなりません。そこが罠の入り口だったとしたら、どんな罠が待ち構えているのか・・・・・ノブは少し、わくわくしてきました。つづく
2016.11.03
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今日は月一回の「全体会議」の日・・・けっこう予算書のチェックや工程のチェック・・・そのほかもろもろの用件があって忙しいんです。だから今日はちょっと短めです。「魔法の木」その37「緑」と「ピンク」がマチュピチュから戻り、いよいよ、ノブが作戦を発表します。「まずはね・・・・ミミズの妖怪を捕まえましょう・・・・まだカラバ公爵が攻撃を仕掛けるのは早いような気がしますから、総攻撃の前にミミズだけを捕まえるんです。」「ネズミのほうじゃないのか?」ニタリは不満そうでした。「ミミズにスノーホワイト城の入り口を白状させます。・・・・すんなりと白状するようなら、それはそのザウラブダグ城の側に罠が仕掛けられていると思いましょう。」「罠?」「そうです・・・・ザウラブダグは、出入り口を作るのを怖がっています。自分の城を守るにしても、出入り口が数箇所あるより一箇所だけのほうが守りやすい・・・兵力をそこに集中できますからね」「そうかなあ?・・・」「この前も話したけど、スノーホワイト城はもう私たちの仲間が抑えています。・・・私なら、別のところに出入り口を早く作って、スノーホワイト城の入り口はふさいでしまいます。・・・特にここの城はザウラブダグの手下の城ですから、ここに出入り口を作っておくほうがより安全なはずなんですけど、そうはしていません。」「「そうだね・・・マチュピチュの出入り口はすぐに閉鎖したみたいだしね・・・・そうか・・・スノーホワイトの入り口は罠だったのか」「ミミズの妖怪に白状させて、素直ならば罠だと判断しましょう・・・・そのときはマチュピチュの入り口を掘りなおします。・・・・それを、ミミズの妖怪にやらせるのです。」ミミズの妖怪は警備を緩めておくだけで、きっと自分がマチュピチュの入り口からザウラブダグ城に逃げられるものと勝手に一生懸命掘ってくれるはず・・・・・掘りあがる寸前にまた取り押さえて、そこからノブとモルトスが侵入し、スノーホワイト城の入り口から入ったとき、どんな罠が待っているのか確認するのです。「それから?」ノブはその後の細かな計画もみんなに話しました。さて、こちらはネズミの妖怪を筆頭とした4匹の妖怪軍団・・・・・自分が今まで欺き続けてきた兵士や役人に逃げられ、今この城にいるのは妖怪仲間の4匹だけ・・・すぐにでも攻撃を受けるかと思い、気が気ではありません。交代で寝ずの番をすることになっていました。しかし、怖いのなら、全員同じところに固まっていればいいものを、それぞれの妖怪の特性があってなかなか一箇所にまとまることは出来ませんでした。いちばん幹部のはずの「ネズミの妖怪」は。領主の玉座がある「大広間」で、硬い胡桃をかじっていました。その参謀役の「カエルの妖怪」は、湿気のあるところでなければ落ち着きません・・・・だから浴槽に水を張りその風呂に浸っていました。「ゴキブリの妖怪」はひとっところにいるというのが苦手です。あちこちをちょこまか動き回っていました。最後が「ミミズの妖怪」・・・・・この妖怪だけは地下の土の中にもぐりこみ、すやすや、寝息を立てて寝ていたのでした。姿を消した5人の魔法使いたちはそれぞれ予定の場所に向かいます。おっと時間だ・・・ごめんね・・・なかなか前に進まないですねえ・・・・つづく
2016.11.02
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お昼にも書いたけど、「クリスマスとかさ地蔵」のお話し・・・チョットだけお話ししますけど、私がお寺の役員だという事は知ってますよね?うちのお寺では、毎年12月24日に「大地蔵講」というのをやるんですよ。今の日本じゃ、「12月24日」と言えば「クリスマスイブ」でどんちゃん騒ぎする日ですよね?でもこの日・・・こんなイベントが仏教でもキリスト教でもあるってことは・・・それなりの理由があるんだってことを考えたいと思ってるんです。「魔法の木」その36お城に住むのは4匹の妖怪だけのようです。4匹の中ではいちばん強そうなのが「ネズミの妖怪」・・・・だからこそ、「領主」になっていたのですけど、次に強そうなのが「カエルの妖怪」・・・これは参謀役のようです。「ゴキブリの妖怪」は「機動力」が持ち味で、そのスピードと空からの攻撃も出来るということ~、けっこう手ごわい相手です。そしていちばん弱そうなのが「ミミズの妖怪」でした。ノブとモルトスとニタリが作戦会議を開いています。「4匹も妖怪がいるってことは、何もネズミの親玉を捕まえてスノーホワイト城の入り口を白状させなくてもいいんだろ?」モルトスが言うとニタリがあわてて答えました。「だけれども、俺様はネコだから、ネズミのほうが扱いやすい」「4匹の中じゃ、いちばんミミズが扱いやすいし、捕まえるのも楽だぞ」「1000匹も猫を集めたんだ・・・そいつらにも手柄を立てさせてやりたいんだ」「でも、わざわざ強いやつを相手にしなくたって・・」「ミミズだって、半分に千切れても動き回れる・・・・そんな気持ちの悪いやつを相手にしなくたっていいじゃないか」モルトスとニタリの対立は続きますが、どうやら「ネズミ」と「ミミズ」のどちらかを生け捕りにすることになったようです。そんな時ようやく、マチュピチュに行っている「緑」と「ピンク」から連絡が入りました。「ようやく、ザウラブダグ城に続く洞窟を見つけました・・・でもあわてて閉鎖したようで・・・・かなりの土砂で埋められています。」この話を聞いて、ノブはしばらく考えていました。そして「緑」と「ピンク」に、すぐに帰ってくるように伝えました。「何であいつらが帰ってこなくっちゃならないんだよ・・・・おいらたちだけでもやれるじゃないか」モルトスが怒りました。「そうじゃないんだ・・・・ずっとミミズの妖怪のことが気になってたんだけど・・・」ノブは、モルトスとニタリに、説得するように話し出しました。「前にニタリたちがザウラブダグ城を攻撃したとき、マチュピチュから入って失敗したんだけど、そのときはすぐにマチュピチュの入り口が閉鎖されたんだよね」「ああそうさ・・・・それで、今度はスノーホワイト城に出来たんだと思うよ」「スノーホワイト城だって、”冬の魔法使い”がカラスの妖怪だった先のお妃を倒したんだから、 ほんとならすぐ閉鎖すると思うんだよ・・・・それなのに・・・・まだそこを使っている。」「ほんとだ・・・・まだ”冬の魔法使い”がスノーホワイト城なのに・・・・いるんだから、すぐ閉鎖したいはずなのに・・・・」「閉鎖したら、次にもう一箇所掘らなきゃならないだろ・・・入り口を・・・それなら、自分の手下であるネズミの妖怪がいる、この城に作るんだと思うんだ」「うんうん、なるほど」モルトスとニタリは聞き入っていました。「そのためのミミズの妖怪なんじゃないかな?」「というと?」「ミミズは土を掘るのが得意さ・・・・だけど、もう何年もたっているのに、いまだに新しいトンネルを掘っていない」「うんうん・・・それで?」「キットね・・・・ニタリたち、第一次討伐隊が、盗られた本の中にこのことが書いてあったと思うんだ。」「え?」ニタリは自分たちが盗まれた本の中身をすっかり忘れていました。「ア、覚えてないのも無理はないよ・・・ザウラブダグが魔法をかけて、本の中身を誰も思い出せないようにしたんだから」ノブは説明しました。「きっと、今この城を攻撃することっが書いてあって、そのあとスノーホワイト城の入り口から、ザウラブダグの城を攻撃するって書いてあると思うんだ」「それで?」「その裏をかいて、マチュピチュから攻撃できればいいと思わないかい?」「実際に書いてある出来事を変えることが出来るのか?」「だって、ザウラブダグだって変えようとしてるんだよ・・・本当なら僕たちに簡単に退治されるはずなんだもの」いわれてみればその通り・・・・・だから3人は「緑とピンク」が帰ってきてから、次の手を考えることにしたのです。つづく
2016.11.01
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今日は商工会議所の臨時総会だったかな? 長男も同じホテルで商工会議所青年部の会議・・・ 時間が一時間ずれているんだけど、ま、長男は仲間と一緒に飲みに出るんだろうし、私は私で早めに家に帰るつもりだ。 あ、ところで・・・どうしても皆さんに話しておかなきゃならないことがある。 それは12月が近づくと毎年書いてるんだけど・・・「かさ地蔵」のおはなし・・・ 今年は中身がわかりやすいようにタイトルを変更します。 「クリスマスとかさ地蔵」 これをまだ読んだことのない人には・・・書き始めたら説明します。 「魔法の木」その35 ノブとモルトス・・・そしてニタリの3人だけが戻ることになりました。 「カラバ公爵」となった男の子は、スノーホワイト城の王様から、「王としての心構え」とか「戦術兵法」の指導を受けるために、ここに残ることになったのです。 「冬の魔法使い」はノブたちに作戦を再確認しました。 「よいか・・・・お前たちはあちらに戻ったら、民衆に噂を広げるのじゃぞ・・・・まもなく、今の領主から追い出された本当の領主様の遺児が、国を取り戻すために帰る・・・それもスノーホワイト城からの応援を受けて10000人もの軍勢をつれて戻るのだと・・・・」 「でも、そんな噂を広げて、かえってネズミの妖怪が防御を固めることなんてないですか?」 「なあに・・・確かにそうしようとするじゃろうが・・・・民衆は今の領主に苦しめられておる・・・兵士や役人にしてもその通りじゃ・・・無理難題を押し付けられて・・・苦しめられておるからこそ、噂を広げればみな、あやつのもとを去るじゃろう。・・・・」 「でも、カラバ公爵の話を信じるでしょうか?」 「この国の王が公爵として正式に認めたということは、そのうち、そちらの国にも伝わるじゃろう・・・・そして、この国の姫とも婚約した話まで伝われば・・・・もし、カラバ公爵が前の領主の遺児でなかったとしても、スノーホワイト城がバックアップしているとなれば、信用してもらえるに違いない。」 「ネズミの妖怪に、人間が勝てるわけがない・・・なんて思う人もいるでしょうね?」 「じゃが、このスノーホワイト城ではカラスの妖怪である前のお妃が、倒されているんじゃぞ」 「だってそれは、”冬の魔法使い”がついていたから・・・・・」 「カラバ公爵のバックアップにスノーホワイト城がついたということは、わしもその攻撃に参加すると思うじゃろうて・・・・」 「相手がネズミだけに・・・・その噂を聞いて逃げ出そうとしませんかね?」 「そこで、ニタリ・・。お前の仕事じゃが・・・・お城まわりに、仲間のネコをたくさん集めておくのじゃ・・・・そしてパトロールさせておけば、相手はネズミじゃ・・・・逃げ出そうとしても逃げ出せるわけがない」 このように細かく作戦を組み立てて、ノブたち3人は意気揚々と戻ったのです。 初めにニタリは、ネコをかり集めました。 1000匹のネコが協力してくれることになりましたが、そのネコを3班にわけ昼夜2交代制として昼番の翌日は夜番、そしてその翌日は休日というサイクルを作り上げました。 ノブとモルトスは噂を広げる係りです。 作戦通り、民衆は「カラバ公爵」を新しい領主として認め、応援してくれることになりました。 城にいた兵士や役人も、ほとんどが城から逃げ出してきて「カラバ公爵」の家来になると誓ってくれたのですが、数人だけがどうしても城に残るといって聞かなかったようです。 「モルトス・・・・・役人たちはみんながみんな信用してないってことかな?」 「いや、そうじゃねぇだろう・・・・きっとネズミ妖怪の仲間が数人いるにちげぇねぇ」 「何人の仲間がいるか確かめなくっちゃな」 「それならおいらに任せてくれ・・・・お前は人間だから人間の匂いがぷんぷんする・・・・その‥、おいらなら、もともとが妖怪みたいなもんだ・・・猿の匂いには気付かねえと思うからな」 こうしてモルトスも仕事を見つけ、スパイのようにお城に潜入していきました。 待っている間、ノブは気が気ではありませんでした。 又心配事が増えてきたのです。 その心配とは、ザウラブダグ城への「入り口」のことでした。 最初マチュピチュにあった入り口は閉鎖されてしまっているのか、「緑」と「ピンク」からはまだ何にも連絡がありません。 もしかしたら「スノーホワイト城」の入り口も、「冬の魔法使い」によって「カラスの妖怪」が倒されてしまったから閉鎖されたことも考えられます。 そして・・・・今度はこの城に数匹の妖怪がいるということが事実ならば、もしかして今度はここに入り口が作られたのかもしれません。 そうなると・・・・ザウラブダグの手下どもが、ここへネズミの援軍に来るかもしれないのです。 「そうなるとやっかいだなあ・・・・・」 そこへ、モルトスが戻ってきたのです。 「へへへ・・・あいつらはたいした妖怪じゃないなあ・・・ネズミのほかは、カエルにミミズにゴキブリの妖怪3匹だけだ」 「そいつら4匹だけかい?」 「ああ、そいつらだけだ・・・・どうやって逃げ出そうか相談していたよ」 「援軍を呼ぶ相談はしていなかったのかい?」 「援軍を呼ぼうにも、スノーホワイト城でなきゃ援軍も呼べないし・・・・なんて言ってたなあ」 それを聞いてノブは安心しました。 つづく
2016.11.01
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寒くなってきましたね(懐もですけど・・・)仕事の方も大変になってきています。・・・いろいろと・・・貧乏暇なしって言いますけど・・・その通りですね。「魔法の木」その34「緑」と「ピンク」をマチュピチュの「入り口捜索」に向かわせ、残った4人で作戦を練りました。先ずは、「スノーホワイト城」に行って、「入り口捜索の許可」を貰わなくてはいけません。今、隣の国はカラスの妖怪だったお妃を倒し、「スノーホワイト」とそのお婿さんになった「王様」が統治しています。そして、もしかしたら「妖怪退治」に協力した「冬の魔法使い」もいるかもしれません。「冬の魔法使い」は壮行会に出席してくれましたから、ノブのこともモルトスのことも知っています。ニタリも第一次の討伐隊のメンバーですから、知っているはずでした。近道は、「スノーホワイト城」にいって「冬の魔法使い」に会うことです。4人・・・・ノブとモルトスと男の子・・・そして「長靴を履いた猫」になったニタリは「スノーホワイト城」に行き、「冬の魔法使いに面会を求めます。幸いな事に、「冬の魔法使い」は城に滞在していました。「おお、ノブではないか・・・久しいのう」時空を越えて活動していますから、あの壮行会からどれくらい経っているのか、ノブにもよくわかりませんでした。でも、顔見知りの「冬の魔法使い」がここにいるおかげで、話が早そうです。ノブは、簡潔に説明をしました。カラスの妖怪だった前のお妃が、ザウラブダグの手下らしいことを・・・そして今隣の国の領主になっているネズミの妖怪も・・・・・「そういえば、抵抗したこの国の軍隊も半分は妖怪だったなあ・・・・という事は、この城のどこかにザウラブダグ城に行く”入り口”があるということかね?」「その可能性が大きいと思います。」「どうやって確かめるね?・・・・城の中ではなく、近くのどこかかもしれない・・・」「ですから、ネズミの妖怪を捕まえ、ここに連れてきて、入り口を白状させたいのです。」「なるほどな・・・殺してしまってはいけないわけか・・・・・・」「そのためにも、この国の軍隊を貸して欲しいのです」「軍隊が出て行っては逆にまずいんじゃないのか?」「あの国の兵隊も民衆も、あの領主には飽き飽きしています。・・僕達や、この男の子が革命を起こそうとしても、信用はされませんから”無血入場”という事はできないでしょう。・・・この国の王様が手助けをしてくださっている姿を見せれば、兵士も民衆も僕たちの側に寝返ってくれます。」「なるほどなあ・・・しかし、お前たちの味方をするといっても、あくまでも隣の国じゃ・・・・侵略というそしりは免れんじゃろう?」「それはそうですが・・・・・・」「冬の魔法使い」はしばらく考えていました。「わしにいい考えがある。・・・しばらくここで待っていなさい」そう言うとどこかに行ってしまいました。一時間ほども待ったでしょうか・・・・・・「冬の魔法使い」は3人の人を伴って戻ってきました。「皆のもの・・・頭が高い・・・・この国の王と、そのお妃・・・そしてお姫様じゃ」「冬の魔法使い」が連れてきたのは、・・・そうです・・・「白雪姫」のモデルとなった「スノーホワイト王妃」・・・そしてその「スノーホワイト」の養子に入った「王様」・・・そしてお2人の間に生まれた、可愛らしいお姫様でした。「王にご相談申し上げたところ、あのネズミの領主に追われた前の領主が、この国に匿われておったのじゃが、残念な事に亡くなってしまわれた・・・・そこで、そこにおる男の子をその前の領主の血筋のものとして、公爵の位を与え・・・敵討ちの名目でこの国の軍隊を貸し与えようと考えたのじゃが・・・・王は爵位を与えるのには、それなりの素質のあるものでなければならないとおっしゃるのじゃ」「冬の魔法使い」はノブたちに説明しました。「それなら大丈夫です」ニタリが息せき切って答えました。「昔、イギリスのアーサーと言う少年はマーリンという魔法使いにその素質を見抜かれイギリスの王となりました。・・・この子も同じ様に素質があると思います」「しかし、それを信じていいものかどうか・・・・・・」その時です・・・・小さなプリンセスがツカツカっと男の子のそばにやって来て、手を取り・・・にこっと微笑んだのです。それを見た「スノーホワイト王妃」は・・・・・「姫が、この男の子を認めました・・・・今、隣の国の民衆は困っております。・・・領主としてふさわしい者がいるなら、血筋にこだわる必要もないでしょう・・・・もしどうしてもダメというなら、この小さな姫の婚約者として称号を与えましょう」そうおっしゃったのです。こうして、男の子は「王様」から「カラバ公爵」という名前を与えられました。「さて・・・こうして称号を与えられたのじゃから、お前たち魔法使い3人は直ちに国へ戻り、”まもなく先の領主様の血筋であられるカラバ公爵様が隣の国の姫の婚約者として、この国に戻ってきて、今の領主を退治する”といううわさを流して欲しい・・・・・10000人の兵士を引き連れてくるようだという事も話すのじゃぞ」「冬の魔法使い」はそのように、ノブたちに命じました。噂が浸透すれば、今までの領主のやり方に不満を持っていた民衆たちはきっとノブたちの味方をするでしょう・・・・ノブたちは喜び勇んで国へ戻ったのでした。 つづく
2016.11.01
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