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2008.08.06
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《ラッセル(vo)とロン(key)のメイル兄弟を中心としたモダン指向ポップ・バンド。南カリフォルニアで結成され、ハーフネルソンという名で71年にベアズヴィルからトッド・ラングレンのプロデュースでデビュー。商業的に失敗したため、スパークスと改名して再出発を切ったところ英国で人気上昇、以降、70年代末までロンドンを拠点にひねくれポップ感覚を磨き全英チャート常連となった。以後も英米欧を股にかけた活躍をみせる。》 ~CDジャーナルより~

小学校の卒業記念とかで、校庭の片隅の地中に、自分の愛用品を埋めて、20年から30年後の同窓会でそれを掘り返して、当時の自分の様子を回顧してみる。このイベントの事を何て言うのかは忘れてしまったけど(タイムカプセル?)、思い掛けない過去の自分を知って懐かしんだり驚いたりしますが。

【スパークス】というバンドは、正に過去の自分を思い出させる、そのもののような存在かもしれない。私がスパークスを聴いていたのは6枚目の『Big Beat』までで、それ以降は全然聴いていませんでした。風の噂で解散はしていないのは知っていたように思えるけど、活動状況はそれほど知らされていなかったのではないでしょうか?それは多分メジャーのアイランドレーベルから離れてしまったという理由もあるのでしょうか。

最近久しぶりにスパークスが音楽雑誌の話題になっているので懐かしくなって、mySpaceで試聴してみたら、良いのでビックリしてしまった。と言うか、 70年代の『キモノマイハウス』や『プロパガンダ』という名作に劣らない力作 、しかも音は当時のモダンポップのセンスを引き継いでいて、陳腐になることもなく、レトロ的感覚でもない、新鮮さに驚愕してしまいました。もちろん即刻最新アルバムの『EXOTIC CREATURES OF THE DEEP』買いましたよ。

何と言っても、ラッセルのフォルセットヴォイスが当時のままで聴けたことが感激でした。30年の歳月を感じさせない、若さ溢れるサウンドと瑞々しさも当時のままでした。

ともかく ラッセルの多重フォルセットヴォイスは絶品 です。「LET THE MONKEY DRIVE」のピアノの打音と小刻みに振幅するストリングス。ドラマ仕立ての曲調にはゾクゾクさせられます。

「I’VE NEVER BEEN HIGH」のメロディーラインなんか涙なしに聴けませんよ。



それから容貌も特にお兄さんのロンは、当時と全然変わってませんね。元々老け顔だったので、変化を感じないのかもしれない。弟のラッセルは【クリスタルキング】(一時期売れた日本のバンド)のヴォーカルの人のような顔立ちで、イケメンで格好良かったけど、整形後みたいな顔になってしまったような……。ジャバネットタカタの社長さんみたいな顔になっちゃった。(笑)

面白いことに、当時の70年代前期のロック好きは、趣味(徒党)が4パターンぐらいに分かれていて、【デヴィッド・ボウイ】【ロキシー・ミュージック】が好きな人達は大抵スパークスも好きでした。グラムロックからモダンロックの新しいロックに敏感な人達ですね。あとは【ツェッペリン】や【パープル】を主とするハードロック好き一派、【イエス】【クリムゾン】を主とするプログレ好き一派、それからブリティッシュ・ロックアレルギーを持っていたウエストコーストロック好き一派と。私はグラムロックからモダンロック好き寄りだったかな。プログレも好きだったけどね。

アメリカのデュオでありながら、音楽センスは完全に英国的 で、当時から異彩を放っていたのがスパークスでした。

「僕らはロックやポップ・ミュージックが持つある種の限界みたいなものに苛立ちを覚えていて、あくまでもギター、ベース、ドラムっていうロックの基本のフォーマットは守りつつも、いろんな冒険を試みてきたんだ。その大きな理由は僕たちが飽きっぽいからかもね(笑)。それに常にファンの予想を裏切りたいと思ってる。ファンもそれを期待してるから、需要と供給のバランスが成り立っているんだよ」 ~ロン~

なるほどー、バンドが長続きするっていうのは、飽きっぽいという事とサディスティックというのが重要なキーなのかもね。

今年のフジロックにも出演、素晴らしいステージを披露してくれたようですね。うーん、見たかったな。DVDにも収録されていたロンのタップダンスとか見られたのかなー?

ハイ、 スパークスは激最高 です!


myspaceで試聴してみる?


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Last updated  2008.08.07 12:43:04
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