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今日(10月31日)行われた早稲田大-慶応義塾大の1回戦。慶応は中林伸陽(4年、慶応高)が先発した。プロ志望届を出していたものの、2日前のドラフトでは指名がなく今日は「傷心?」のマウンドだった。だが、スピードを抑えた変化球主体のピッチングで早稲田打線を2点に抑えて勝利。通算20勝目を挙げた。被安打9、与四死球5は決して褒められた数字ではない。いつも走者を背負っての投球だったが、そのたび「意地の投球」でダブルプレーに斬ってとり、ピンチを凌いだ。(中林、今日の成績)9回、133球、被安打9、奪三振5、与四死球5、自責点2。■(1回戦、10月31日)早 000 000 020 =2慶 000 302 060 =11(早)●斎藤佑-松下-楠田-福井-大野、(慶)○中林慶応の圧勝は、まさに予想外だった。きっかけは4回、早稲田の先発・斎藤佑樹(3年、早稲田実)が突然乱れたことにある。4番・伊藤隼太(2年、中京大中京高)に三塁打を浴びると、もういけない。その後は変化球が大きく高めに外れたり、ホームベース手前でショートバウンドしたり。それまでの落ち着いた投球が嘘のように、制球を乱した。中盤に突然崩れた斎藤、対立教戦以降は珍しいことではない。斎藤、何かが変だ。ただ、どこに問題があるかわからない模様で、その点が心配ではある。(斎藤、今日の成績)4回、79球、被安打6、奪三振5、与四死球2、自責点1。■今日(11月1日)行われる2回戦。先発は1回戦と同じ中林-斎藤佑が予想される。------------------------------------------------------------斎藤に続く早稲田の投手たち、いずれもボロボロだった。■西武から5位指名された松下建太(4年、明徳義塾高)は、2番手で登板した。登板した5回は無難に抑えたものの、6回に捕まった。四球と安打で一死二・三塁のピンチに、9番・中林に簡単にレフトへ犠飛を打たれ1点を献上。続く1番・漆畑哲也(4年、慶応高)にライトへ二塁打を打たれ万事休す。■3番手は、(中林と同じく)指名モレだった楠田裕介(4年、岡山理大附高)。こちらも一死こそ奪ったものの、安打と四球を与えたところであっさり降板した。相対した打者はたった3人。久しぶりの登板だったが「意地」を見せるどころではなかった。■ 4番手は4年前のドラフト指名選手(そして来年のドラフト候補)の福井優也(3年、済美高)。8回途中から登板、ピンチを断ち切る投球を見せたものの、続く9回に慶応打線に捕まった。3番・山口尚記(3年、慶応高)に3点本塁打を浴びてこちらもノックアウト。■5番手・左腕の大野健介(2年、静岡商高)もダメ。2本の安打と1つの四球を与え、2点を失った。1日1クリックお願いします
2009.10.31
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■ドラフト候補選手だった慶応義塾大・中林伸陽(慶応高)には指名がなかった。(なぜだろう?)中林、チームの総合力がさほど高くないため、かかる負担は大きかった。日々マウンドに立つことを余儀なくされた。言葉を換えれば、体力の限界へ挑戦するような毎日でもあった。先輩の加藤幹典(現・ヤクルト)がそうであったように「最後に力尽きる」が常套句のような投手だった。最速147kmの速球と多彩な変化球、巧みな投球術で通算19勝を挙げた左腕。この秋季リーグ戦では51回1/3(10月30日現在)を投げた。まだ早慶戦を残しているため、このカードでも連投すれば70イニングに近い登板回数になる。 これだけの実績を持ってしても、スカウトのおメガネに適わなかった。■プロ入りを逃した中林、明日(10月31日)から始まる早慶戦1回戦の先発は間違いない。ぜひこの悔しさをバネに、2回戦(そして3回戦)も早稲田打線に立ち向かってほしいものだ。そしてこのカードを最後に勇退する相場勤監督に「早慶戦勝利(=勝ち点)をプレゼントしてほしい。※但し、慶応義塾大が早稲田大に勝ち点を挙げても慶応の優勝はないが。その場合は明治大が優勝。早稲田大が勝ち点を挙げた場合は早稲田の優勝になる。 ※中林は来春、JFE東日本に進むことになった。このJFE東日本には今年春、早稲田大を卒業した須田幸太(土浦湖北高)がいる。 ■ドラフト前、新聞ではこんな記事もあったが・・・。(以下、スポーツニッポン)横浜が29日のドラフト会議で慶大・中林伸陽投手(22)を上位指名候補としてリストアップしていることが22日、分かった。 球団関係者は「高校時代から注目している。今年になって直球の球速が伸びてきたし、球の切れも増してきた」と評価。今季限りで工藤が退団したこともあり「工藤が抜けて、左投手が不足している。先発としてだけではなく、救援としても面白い」と通算224勝左腕の"代役"に期待している。神奈川の慶応から慶大に進んだ経歴も、地元スターの育成を掲げる球団の考えと一致する。既に横浜では加地球団社長が「地元の期待も大きい。ぜひ獲得したい内野手。1本釣りできれば」と横浜の筒香(つつごう)の1位指名を明言。投打で地元の逸材の獲得を狙う。 (以上、スポニチ)■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。「慶應高、元エース・中林伸陽」 → こちら。一昨年は加藤幹典(現ヤクルト、川和高)と、昨年は相沢宏輔(今春卒業、熊本高)との二枚看板だったが、今年は押しも押されもせぬ慶應義塾大のエースに。これまで通算12勝の実績があるし、昨秋の早慶戦ではこれまで一度も勝てなかった(5連敗)早稲田に初勝利を挙げたことで、大きな自信を得ることができた。 1日1クリックお願いします
2009.10.30
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今日(10月29日)、ドラフト会議が終わった。■注目の花巻東高・菊池雄星には6球団が指名。西武が交渉権を引き当てた。事前には9球団からの指名も!?という予想もあったが、指名回避する球団もあった。■法政大の二神一人(高知高)、武内久士(徳島城東高)はそれぞれ阪神外れ1位、広島3位で指名を受けた。先日行われた法政大-明治大3回戦(10月27日)。9回表途中、4番手の投手としてマウンドに上がる武内に、この日先発した二神がベンチ前で何やら囁いていた。二神が武内の腰に手を当て語りかける姿を見て、「あ~、この2人が一緒の姿を見るのはこれが最後なんだなぁ・・・」なんて、ボクはしみじみ思ったものだった。■亜細亜大の中田亮二(明徳義塾高)は中日から3位で指名を受けた。ボクが初めて彼を見たとき、体格のわりに身体の動きが俊敏だったことに驚いた。そして今夏行われた日米大学野球での絶不調ぶりにも驚かされた。ただ秋季リーグ戦では通算100本安打を記録し、プロに進むいい区切りとなった。■立教大の戸村健次(立教新座高)。ボクにとっては高校-大学を通してずっと生観戦してきた初めての選手。楽天の外れ1位で指名を受けた。当面、高村祐(元・近鉄)コーチから指導を受けるのかな?■創価大の大塚豊(創価高)は、大学の先輩・八木智哉と同じ日本ハムに進むことになった(ドラフト2位)。ボクが3年前に東京新大学リーグを見始めた時から、マウンド上には常に大塚の姿があった。それだけ活躍していた投手なのに今ひとつ評価が低いように思っていたが、2位指名ならOK!じゃなかろうか。 ■早稲田大の松下建太(明徳義塾高)は西武から5位で指名を受けた。思ったより低い順位だったけれど、ここ1~2年は登板機会に恵まれなかったためやむを得ないともいえる。 松下で思い出すのは昨年(2008年)5月17日、対明治大戦で浴びたサヨナラ本塁打のこと。スタンドから見ていて松下の姿が可哀想でならなかったナ。 1日1クリックお願いします
2009.10.29
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なんだか話題は「菊池雄星」一色の模様。菊池を含め、他にもボクが注目するドラフト候補選手5人をまとめてみました。ぜひ一度、ご覧ください。(1)立教大・戸村健次(立教新座高) → 「戸村健次、上位でプロ指名へ」(2)法政大・二神一人(高知高) → 「ドラフト1位候補、二神一人」(3)法政大・武内久士(徳島城東高) → 「大きく育て! 武内久士」(4)ホンダ・長野久義(筑陽学園高-日本大) → 「長野久義、今度はどうなる?」(5)花巻東高・菊池雄星 → 「ドラフト、さて菊池雄星は?」※その他にも、ボクなりに書きたい選手が多くいました。亜細亜大・中田亮二(明徳義塾高)、早稲田大・松下建太(明徳義塾高)、九州国際大・加藤政義(東北高)、明治大・小道順平(二松学舎大附高)、法政大・和泉将太(横浜高)などなど。これらの選手は、ドラフト終了後にできるだけ書いていきたいと思っています。これからも「あま野球日記」をよろしくお願いします! 1日1クリックお願いします
2009.10.28
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ドラフト会議で決まる選手と球団の関係を、「結婚」に例えることがよくある。お互いが相思相愛であればゴールイン、そうでなければ婚約解消、もしくは離婚になる。最近ではホンダ・長野久義(日本大)と日本ハム・ロッテの関係がそうだった。さて「ドラフト候補選手」第6回目は、花巻東高の155km左腕・菊池雄星のこと。先ごろ、当面はメジャー希望を封印しNPBに進むことを表明した。先の例をなぞれば、こちらは「離婚前提の結婚」と言えなくもない。菊池のメジャー志望は強烈だったものの、周囲のオトナたちがそれを抑え込んだ裏事情があるのかも。(ま、ボクは菊池が国内を志望して嬉しい。猫も杓子もメジャーと騒いではすぐに日本に帰ってくる選手のなんと多いことか・・・)■日刊ゲンダイは「各球団、ベタ降り?」と書いていた。この記事を要約するとこうだ。菊池雄星以外に有力な選手が少ない年(凶作?)だから、競争率の高い菊池に強引にトライするより、二番手候補の選手を手堅く1位指名する球団が多いのでは? と予想していた。クジで菊池を外したら最後、予定していたハズレ1位指名選手を他球団にさらわれ、欲しかった選手が誰もいなくなるリスクは限りなく大きいという理由によるものだ。もしその予想どおりなら、菊池を指名する球団は意外に少ないかもしれないが。■12球団の1位候補を、いくつかの新聞などの情報を基にまとめてみた。読売: 長野久義中日: 菊池雄星ヤクルト:菊池雄星阪神: 菊池雄星広島: 今村猛横浜: 筒香嘉智日ハム :菊池雄星楽天: 菊池雄星ソフトB: ?西武: 菊池雄星ロッテ: 菊池雄星ORIX: ?はてさて、菊池雄星を指名するのは何球団か? そしてどこが菊池を引き当てるか?■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。(1)「菊池雄星、鮮烈デビュー!」(2009.3.25)今日の鵡川高戦。菊池の左腕が緩急をつけたスライダーやカーブを繰り出し、打者のバットは面白いようにクルクルまわって空を切った。もちろん変化球だけではない。直球だって速い。今日は最速150kmを記録した。(2)「菊池雄星、投げてみなければ調子が分からない投手?」(2009.3.29)試合前、花巻東高・佐々木洋監督はエース・菊地のことを、「投げてみなければ調子が分からない投手」と言っていたが、試合終了後(対明豊高)は、「今日がいつもの菊池です」と苦笑いしながら話していた。(3)「花巻東、敵愾心が引寄せた決勝進出」(2009.4.1)花巻東高、今日の準決勝勝利までの分岐点は、菊池の快投や9番・山田隼弥、1番・柏葉康貴、2番・佐藤涼平の活躍もあるが、岩手の高校をバカにした某高校監督の「暴言」にもあったとボクは思う。(4)「菊池雄星、テンポが速い理由」(2009.4.3)菊池の特徴は速球(最速152km)やキレのあるスライダーのほかにすぐに投球動作に入る「速いテンポ」にある。そのテンポの速さを裏付けるデータを今日付けのスポニチが解説している。(5)「花巻東、最後まで全力を尽くす」(2009.8.17)ボクは3泊4日の帰省中、朝の散歩は必ず花巻東高のグランドへ行っていた。早朝だったため人気(ひとけ)がまったくないグラウンドの、外野にあるスコアボードにはそう書かれていた。(6)「泣くな菊池、甲子園の花!」(2009.8.24)甲子園・夏の準決勝。菊池はマウンドに上がり、そして11球を投げただけで、彼の甲子園は終わった。1日1クリックお願いします
2009.10.28
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ドラフト関連記事の第4回目は、長野久義(ホンダ、筑陽学園高-日本大)のこと。 ■今年(2009年)2月、読売は異例の早さで長野に1位指名を確約した。大学卒業時から読売以外には行かないと表明していたものの、読売の1位指名はなかった。その間隙をぬって2006年に日本ハムが、08年にはロッテが強行指名した経緯がある。読売はそんな事情を踏まえた早々の宣言だったように見える。ただ驚いたことがある。それはつい先日、読売のスカウトが菊池雄星(花巻東高)を訪ねていたこと。菊池を獲るならば1位指名は必須。「長野との約束はどうなる?」とその時は思ったものだった。(後から知ったが、菊池訪問に特に意味はなかったということらしい。あくまで1位指名は長野だと)ボクはドラフトでの読売の1位指名選手に注目したい。長野の予定だったけど、「やっぱり菊池雄星!」なんてことをやってくれたら、それはそれで面白い(失礼!)また菊池雄星と長野久義のダブル獲得を目指して、屁理屈を並べた協定破りを披露してもらうのもありがたい。はたまた、読売以外の球団が長野を強行指名することがあってもいい。読売と長野の約束は事実上、禁止されたはずの「逆指名」に相当するもの。他球団が強行指名することで球界のクリーン化を果たすのもいい。■(ま、冗談はさておき)長野を今夏の都市対抗で見たけど、相手投手を見下ろすような打席での構えは、彼が「アマチュア野球」に留まる器ではなく、早くからプロが注目する逸材であることが、ボクにもわかる気がした。■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。(1)日本ハムは希望枠で宮本賢(関西高-早稲田大)を指名、 3巡目で糸数敬作(中部商高-亜細亜大)を指名後、 4巡目に長野を指名した。⇒ この時のブログは、こちら(2006.11.21) (2)長野の後見人(?)日本大・鈴木博識監督が登場し、 「長野は、日本ハムが一番嫌いな球団だと言っている」とマスコミに発言。 大きな波紋を巻き起こすが、後日、それは鈴木監督の独り芝居だった ことが判明した。⇒ この時のブログは、こちら(2006.11.26)(3)鈴木監督の独り芝居が判明後、日本ハムの山田正雄SDが 日本大合宿所にいる長野を訪ねる。 「長野の態度も軟化している」という情報もあったし。 ところが実際に訪ねると、さにあらず。長野は 「巨人で野球がやりたいです」 と何ら意思に変わりがないことを表明。 その後は、山田さんが怒鳴ったり鈴木監督が涙を流したり。 ついでに長野が会談場所を出て自室に待機するなど、 わけの分からない目まぐるしい動きがあった。⇒ この時のブログは、こちら(2006.12.12)(4) 「ロッテからの指名。長野久義、今回はどうする?」 (2008.11.21)(5) 「長野久義、3度目の正直?」 (2009.9.9) 1日1クリックお願いします
2009.10.27
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ドラフト会議まであと3日。第3回目の今日は法政大・武内久士(徳島城東高)のこと。■もし「東京六大学で一番好きな投手はだれ?」と聞かれたら、ボクは迷わず武内久士の名を挙げる。彼が(当たり前のように)投げる150km超の速球は魅力的で、無限の可能性を感じさせる投手だから。ただその一方で、本格派投手にありがちな「制球難」は、この武内も例外ではない。マウンドで奮闘する武内を観ていると、「いつ崩れるか、いつ崩れるか?」とハラハラドキドキの、まさにスリル満点のひと時を味わうハメになる。武内好きのファンには堪らない時間だけど、プロに行ってもそれでいいわけがない。最近は制球を意識するあまり、彼の持ち味である速球をあまり見かけることがない。150km超の速球あってこその武内だから、プロでは速球に磨きをかけてくれる投手コーチがいる球団に入ってほしい。ただボクはそれを願うばかりだ。そして「未完の大器」という称号から、早く「未完」を消し去ってほしいのだ。■ドラフトに関して、デイリースポーツ(2009.9.27)から。 広島の苑田スカウト部長、川端編成部長、白武佳久スカウトら4人が26日、神宮球場を訪れ、東京六大学リーグ戦を視察。今秋のドラフトで上位指名候補の法大・武内久士投手(4年)、二神一人投手(4年)に熱視線を送った。この日の慶大戦では武内が5番手で登板。1回を3者凡退に抑えた。苑田スカウト部長は「二神は伸びのあるボールを投げるし、武内は抑えとしても魅力」と話し、今後も密着マークを続ける。(以上、デイリースポーツ)※川端もいまや編成部長かぁ~ (なんて、感激している場合ではないが)■そしてこれまでの実績を紹介したい。ただ、肩を痛めて今春のリーグ戦は登板がなかったため、ブレークした3年生時(2008年)と今季の成績(10月25日現在)を。(1.昨年春季・成績)5試合、0勝0敗、9回1/3、被安打8、与四死球3、奪三振12、自責点1、防御率0.96。「あま野球日記」が注目する指標(被安打率・与四死球率・奪三振率は次のとおり。被安打率 7.74、与四死球率 2.90、奪三振率 11.61。奪三振率の11.61は傑出した数字だ。(2.昨年秋季・成績)5試合、1勝1敗、11回2/3、被安打6、与四死球7、奪三振13、自責点4、防御率3.09。そして被安打率 4.62、与四死球率 5.38、奪三振率 10.00。 (3.今季・成績)6試合、0勝0敗、8回2/3、被安打3、与四死球2、奪三振6、自責点0、防御率0.00。そして被安打率 3.10、与四死球率 2.07、奪三振率 6.21。注目したいのは、昨年秋と比較して今季の与四死球率と奪三振率が減少していること。この数字は「制球」を意識した結果、「(本来の持ち味である)速球」を控えたという理由に他ならない。事実、今季の武内の速球は140kmそこそこ。小さくまとまってほしくないなぁ、そうボクは思っているのだが。■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。(1)ボクが武内を初めて見たのは、07年4月の春季リーグ戦・対早稲田大戦だった。小松剛(現・広島、室戸高)を継いで二番手としてマウンドに立ち、150km台の速球をガンガン投げていた。 → 「法政敗退も大器・武内久士」(2007.4.28)(2)高校時代からプロのスカウトたちに注目された速球派の投手。またの名を「未完の大器」とも呼ばれている(らしい)。08年の春季リーグ戦・対明治大戦では先発で登場。制球を意識してか直球が以前より遅く見えたけど、それでも常時150km弱は出ていた。この投手のいいところはヘタな小細工をしないこと。いずれドラフトで指名されるんだろうけど、小さくまとまってほしくない投手だとボクは思った。→ 「明治、法政と引分けV持越し」(2008.5.26)(3)「大学入学後は少しでも速い球を投げようと力んでいた」ことから制球に苦しんだが、「テークバックのときリラックスするよう心がけた」ところ、先の春季リーグは荒れ球が落ち着いた。そう語る武内の言葉を継ぐように、世界大学野球選手権に出場する日本代表の監督・河原井正雄氏は言った。「不安材料がひとつ消えた。武内はストッパーを任せたい」 → 「武内久士と村松伸哉に幸運を!」(2008.7.2)(4)世界大学野球選手権、予選リーグの対米国戦で先発したのが武内だった。でも結果は散々、2回4失点で敗戦投手となった。試合後、河原井正雄監督がコメントした。「でもなぁ、武内がもう少しやってくれると思ったのに」。→ 「世界大学野球、日本が敗退!」(2008.7.24) (5)武内。球はめちゃめちゃ早いが制球に難がある武内。この夏、テイクバックの際に手の力を抜くことで、それを克服したという話を聞いたことがある。それを実証するかのように、初回から見事な投球を披露する。1番・五十嵐大典(3年、新潟明訓高)から5番・田中宗一郎(2年・佐賀西高)まで5者連続三振を奪ったのだ。この時の直球の最速は152km。連続三振を奪う姿は、まさに怪物のよう。この時、ボクは武内が江川卓氏に見えた! → 「武内久士が江川に見えたぞ」(2008.9.23)(6)NPBは、来年セ・パ両リーグ分立60周年を迎える。その記念事業として、12球団がそれぞれ26の大学野球連盟と対戦するらしい。時期は7月、球宴期間中に行われる予定だ。対戦カードもすでにいくつか決まっており、東京六大学連盟は同じ神宮に本拠を置くヤクルトと対戦する。ぜひ武内も代表選手としてマウンドに立って欲しい投手の一人なのだ。 → 「来夏、斎藤佑樹がプロ相手に投げる」(2008.12.24)(7)法政大・武内久士(新4年、徳島城東高)を狙うのは阪神らしい。間違いなくプロが注目するとは思っていたけど、直球主体で勝負を挑む「本格右腕」には難点もあり、プロがどう評価しているのか、ボクはぜひ知りたいことだった。→ 「阪神が注目する武内久士」(2009.1.9) 1日1クリックお願いします
2009.10.26
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10月29日に迫ったドラフト会議。候補選手の紹介、第2回目は法政大・二神一人(高知高)のこと。■今日(10月25日)行われた法政大-明治大2回戦は、法政・二神一人(高知高)が明治打線を相手に完封勝利。1勝1敗のタイに持ち込み、チームを辛うじて優勝戦線に踏みとどませた。(2回戦、10月25日)法 100 001 001 =3明 000 000 010 =1(法)○二神、(明)●西嶋-難波-森田貴■二神が最も活躍したのは今(2009年)春のリーグ戦、全日本大学野球選手権、そして日米大学野球だった。それまでは通算2勝の投手に過ぎず、さほど目立つ投手ではなかった。だが、主力の加賀美希昇(3年、桐蔭学園高)や武内久士(4年、徳島城東高)が相次いで戦列を離れたことでチャンスがまわってきた。そしてそれを見事に活かすことで、ドラフト(上位)候補選手にのし上がることができた。■ドラフトに関して、日刊スポーツ(2009.10.19)から。 九回二死三塁。最後の打者、大石を二ゴロに仕留めてリーグ戦初完封を飾った二神は、捕手の石川と抱き合った。優勝争いのライバルからの1勝は格別だった。 「完封は投手の理想。早大戦でできて、すごくうれしい」春のリーグ戦は140キロ台の直球と変化球を低めに集め、すべて完投で4勝を挙げた。しかし、疲労が抜けずに今秋はここまで1勝1敗。この日も直球は大半が130キロ台だったが、「球速は出なくても、球持ちが長いから打者が差し込まれる」とロッテの井辺スカウト。右腕も「のらりくらりの投球でピンチでも粘れた」と満面の笑みを浮かべた。今年のドラフト候補は花巻東高の左腕、菊池の進路に注目が集まるが、二神も1位指名が確実視される一人。この日も8球団(巨人、中日、阪神、楽天、ソフトバンク、西武、ロッテ、オリックス)のスカウトが見守り、絶好のアピールとなった。(以上、日刊スポーツより)■次に、今年(2009年春・秋)の成績を。(1.春季・成績)投手十傑1位、5試合、4勝0敗、38回1/3、被安打31、与四死球4、奪三振37、自責点6、防御率1.41。「あま野球日記」が注目する与四死球率、奪三振率、被安打率は次のとおり。与四死球率 0.94、 奪三振率 8.69、 被安打率 7.28。防御率はもちろん、与四死球率の0.94が圧倒的に凄い。最速150kmの速球をもっているものの、力だけに頼るのではなく「制球力」に優れた投手と言える。(2.秋季・成績)投手十傑5位(10月25日現在)、5試合、3勝1敗、34回2/3、被安打37、与四死球8、奪三振23、自責点10、防御率2.60。そして与四死球率は2.07、奪三振率5.97、被安打率9.60。春季と比較して、秋はいずれの数値も劣っている。これは上記の新聞記事にもあったとおり、春に八面六臂の活躍を見せた、その疲労が影響していると思われる。ただ、それでも与四死球率をここまで抑えるのは素晴らしい。(3.秋季・斎藤佑樹との比較)ちなみに六大学リーグの「目標値」、斎藤佑樹(早稲田大、早稲田実)の秋季成績は次のとおり(10月24日現在)。打撃十傑7位、6試合、3勝1敗、33回、被安打33、与四死球14、奪三振29、自責点11、防御率3.00。そして与四死球率は3.82、奪三振率7.91、被安打率9.00。斎藤佑と比較して優れているのは「与四死球率」。やはり速球と、制球力を基にした安定感が二神の武器と言えそうだ。■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。(1)加賀美希昇の後塵に排した?【エースへ、法政・二神一人】 (2009.1.10)高知高時代、とんでもない事件に巻き込まれた経験の持ち主である。名門・高知高のエースだった二神。決勝にチームを導いたものの、延長12回をひとりで投げ抜いた末に敗退した・・・。(2)No1防御率は二神一人(春、5月14日現在)【今季これまでの奪三振率・与四死球率・被安打率】 (2009.5.14)(3)二神がベストナインに初選出!【ベストナインと二神一人】 (2009.6.1)投手部門のベストナインに輝いた二神一人は、相当に嬉しいに違いない。大学入学後、昨年まではたったの通算2勝投手に過ぎなかったのだから。(ひょっとしたら)そういった晴れがましい賞など、本人は縁遠いものと思っていたかもしれない。(4)全日本選手権、優勝投手は二神一人【決勝、花巻旋風準Vで終焉 】 (2009.6.14)結果は法政大が1-1の同点で迎えた9回、集中打を浴びせ優勝を決めた。投げては先発・三上朋也、救援で登板した二神一人が好投。富士大打線を5安打1失点に抑えた。 1日1クリックお願いします
2009.10.25
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いよいよ10月29日に迫ったドラフト。このブログも遅ればせながら、そろそろドラフトモードに入ります。第1回目の今回は立教大・戸村健次(立教新座高)のこと。■昨日(10月24日)対東京大1回戦をもって戸村、大学野球選手としての全日程を終了した。この日の成績は10回、被安打9、奪三振7、与四死球2、自責点1。戸村に勝敗はつかなかった。(1回戦、10月24日)延長12回立 010 000 000 002 =3東 000 000 001 000 =1(立)戸村-○仁平、(東)前田-●香取■なかなかスカウトの評価が定まらない戸村だったが、今秋の活躍で上位の指名を確実なものにした(ようにボクは思う)。プロから見ればまだまだ課題は多いと思うけど、ぜひ上位指名でプロに行ってほしい逸材だ。■ドラフトに関して、まずはスポーツ報知(2009.10.16)から。「ヤクルトが今秋ドラフトの上位候補として、立大・戸村健次投手(21)をリストアップしていることが15日、分かった。現在、花巻東・菊池雄星投手(18)を筆頭候補に挙げているが、指名に踏み切るかどうかは流動的。先発投手不足で夏場に失速したチーム事情もあり、即戦力投手の補強に力を入れる。 戸村は185センチの長身から最速151キロの快速球を誇る大型右腕。精神面の弱さとスタミナ不足を克服できずに伸び悩んでいたが、最上級生になって素質が開花。今春の東京六大学リーグ戦で3勝を挙げ、今秋のリーグ戦でも強力打線の早大を5安打完封するなど、すでに4勝を挙げた。球団関係者は「線も細いし、本格的に鍛えたら伸びる。数年後には先発ローテ入りできる」と潜在能力を評価。立大からヤクルト入りすれば、87年ドラフト1位の長嶋一茂(巨人球団代表特別補佐)以来、22年ぶりだ。 (以上、報知より)■次に、今年(2009年春・秋)の成績を。(1.春季・成績)投手十傑7位、9試合、3勝2敗、45回1/3、被安打45、与四死球29、奪三振28、自責点15、防御率2.98。「あま野球日記」が注目する与四死球率、奪三振率、被安打率は次のとおり。与四死球率 5.76、 奪三振率5.56、 被安打率8.93。また春季においては、「メンタルの弱さ」と「スタミナ不足」が指摘されることも多かった。スタミナについては、「あま野球日記」でも書いたことがある。戸村、1回戦はまずまずの成績を収めたものの、中1日置いて投げる3戦目は散々な成績だった。このことが、いまひとつスカウトの評価を上げられない原因になっていた。以下、<参考>参照。<参考>戸村、2009年春の成績 - 1回戦登板時と3回戦登板時の比較1回戦 3勝1敗 防御率1.59 奪三振率 6.35 与四死球率 5.033回戦 0勝1敗 防御率7.84 奪三振率 3.48 与四死球率 7.84※以上、「あま野球日記」調べ。 (2.秋季・成績)投手十傑6位(10月24日現在)、11試合、4勝6敗、74回2/3、被安打67、与四死球28、奪三振46、自責点23、防御率2.77。そして与四死球率は3.37、奪三振率5.54、被安打率8.07。春季と比較して、与四死球率が約2.5個減少している。奪三振率や被安打率に大きな改善は見られないものの、リーグで断トツの投球イニング数74回2/3は「スタミナ不足」を十分に克服した証だ。(3.秋季・斎藤佑樹との比較)ちなみに六大学リーグの「目標値」、斎藤佑樹(早稲田大、早稲田実)の秋季成績は次のとおり(10月24日現在)。打撃十傑7位、6試合、3勝1敗、33回、被安打33、与四死球14、奪三振29、自責点11、防御率3.00。そして与四死球率は3.82、奪三振率7.91、被安打率9.00。防御率のほか、与四死球率と被安打率は戸村が若干上回ったものの、奪三振率は斎藤佑が断然上。まだまだ戸村には課題が多いようだが・・・。■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。(1)真のエースへ、戸村健次【真のエースへ、戸村健次】 (2009.1.17)ボクが戸村を初めて見たのは2005年のこと。夏季埼玉県大会(7月10日)、ボクは彼を見るために川越初雁球場に行った。だが結果は初戦敗退に・・・。(2)こんなに「自信に満ち溢れた」戸村を見たのは初めてだ!【戸村健次、好試合を制す!】 (2009.4.11)185cmの長身から投げおろす角度のある直球(140km台前半)を主体に真っ向から勝負を挑み、こちらも慶應打線を封じ込んだ。ボクは戸村の高校時代を含め何度か試合を見ているけど、この試合ほど「自信に満ち溢れた」戸村の姿を見たことがなかった。(3)戸村、疲労感たっぷり。斎藤佑樹と好対照【大石達也、快投で早大が勝利】 (2009.5.4)この試合、斎藤佑樹は連投にもかかわらず、よく試合を作った。中1日休めた立教大の先発・戸村健次が疲労感たっぷりの仕草を盛んにマウンドで演出したのに比べ、連投なのに淡々と打者に立ち向かう斎藤は「さすが!」に見えた。(4)戸村、「スタミナ不足」だ【立教、戸村健次も野手も変だぞ】 (2009.5.9)戸村、調子が良くなかった。というより、ハッキリ言って悪かった。まるで表情には覇気がなく、対早稲田大3回戦(5月4日)のビデオを見ているようだった。(5)魅せた、戸村が強気の投球でピンチを断つ!【戸村健次の快投で立教先勝】 (2009.9.19)圧巻は、8回表に見せた戸村の強気のピッチングだった。明治大・小林卓麿に対し真っ向勝負を挑んだ。初球は145kmの直球(ファール)、2球目は130kmの変化球で空振りをとり、フィニッシュは150kmの直球。見逃しの三球三振に仕留めた。(6)戸村、苦手の3戦目を克服【野村祐輔、戸村健次に投げ勝つ】 (2009.9.21)苦手としていた3回戦目を8回、被安打10、奪三振1、与四死球2、自責点3と、敗戦投手になったものの、内容は「大崩れ」せずに乗り切ることができた。(7)戸村、早々に早大打線にノックアウト【斎藤佑樹の余裕、戸村健次の疲労】 (2009.10.10)前週の対法政大戦で3連投した疲労からか、まるで精彩のない投球。疲労がピークに達していることが原因のように思える。(8)早稲田戦に完封勝利し、1勝1敗のタイに【戸村健次、早大打線を完封!】 (2009.10.11)「投手の酷使」とか「最後に力尽きる」といった表現は、慶応投手のための言葉だと思っていたが、今シーズンは戸村のためにあると思った。(9) 三連投の戸村、最後に力尽きる【斎藤佑樹KOと戸村健次の疲労】 (2009.10.12)立教大-早稲田大戦。三連投したものの力尽き、第3戦の5回に途中降板する戸村には、スタンドの観客からは大きな拍手が送られた。 1日1クリックお願いします
2009.10.25
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昨日(10月24日)行われた法政大-明治大の1回戦。明治大が最終回に粘りを見せ、スコア5-1で明治が法政を下した。そのため、早稲田と法政が演じていた優勝争いに、再び明治も参戦する結果になった。(1回戦、10月24日)明 000 010 004 =5法 100 000 000 =1(明)野村-○西嶋-森田貴、(法)三上-武内-●三嶋-上野悠-西■勝敗を決したのは、明治大が9回に見せた粘りにある。3本の安打と3個の四死球で4点を奪ったが、その「粘り」が象徴的だったのは、7番・謝敷正吾(3年、大阪桐蔭高)の打席だった。◇謝敷正吾の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「斎藤佑樹と謝敷正吾、再び」 (2007.5.21) → こちらへ。スコア1-1の同点で迎えた9回表。一死一塁の好機に、8回から救援した法政・三嶋一輝(1年、福岡工高)を相手に散々ファールで粘り、根負けした三嶋からセンターへ快打を放った。投げさせた投球数は10、しかも簡単にカウント2-0と追い込まれた後のファール連発(6個)だった。◇三嶋一輝の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「法政大・三嶋一輝」 (2009.10.6) → こちらへ。この後、三嶋の投球は乱れ、連続して四球(1番・荒木郁也)と死球(2番・山口将司)を献上。そして3番・矢島賢人(3年、桐生一高)にダメ押しの適時打を浴びたが、その伏線には謝敷の打席があった。◇山口将司の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「明治大・山口将司のこと」 (2008.10.5) → こちらへ。■一方の法政、初回に和泉将太(4年、横浜高)の「足」で稼いだ内野安打を足がかりに、相手のショート・荒木のミスに乗じて1点を先制したが、それ以降は完全に明治・野村祐輔(2年・広陵高)に抑えられた。ただ8回裏、法政にも唯一追加点のチャンスがあった。この回から救援した明治の左腕・西嶋一記(3年、横浜高)を攻め、二死二塁の好機を作ると4番・松本雅俊(4年、関西高)がレフト前に安打を放った。三塁コーチの安部健太郎(4年、法政一高)の腕がグルグル回るのを見て、走者の中尾孝(2年、報徳学園高)が本塁に飛び込んだがアウト。レフト・多田隼仁(4年、日大三高)の返球が素晴らしく、法政の追加点はならなかった。※ちなみに、レフトを守る多田の背中の先にある神宮第二球場では、来春のセンバツ出場を目指す母校・日大三高が準決勝を帝京高と戦っていた。神宮球場を上回るような歓声が背中に聞こえ、気が気じゃなかったろうに(?)とりあえず自分の野球に集中していたようだ。(当たり前か?)そういえば同じ時、三塁は千田隆之(4年)、ショートは荒木郁也が守っており、いずれも日大三高OBだった。なお高校野球の結果は、スコア4-5で日大三高は帝京高に敗れた。◇日大三高の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「高知高・二神一人が戦った日大三高のメンバー。大越、中山、多田、千田、荒木・・・」 (2009.6.1) → こちらへ。 1日1クリックお願いします
2009.10.25
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■今日(10月21日)行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージの第1戦。日本ハム(リーグ優勝)が3点差を追う9回一死、スレッジが劇的なサヨナラ逆転満塁本塁打を放ち、楽天(同2位)を降した。■「サヨナラ逆転満塁本塁打」。この言葉を聞いて思い出すのは、近鉄・北川博敏(現・オリックス)のこと。いまから8年前、2001年9月26日に北川が「サヨナラ逆転満塁本塁打」を放ち、近鉄が優勝を決めた試合があった。ボクにとってそれは、決して忘れることのできない試合のひとつなのだ。◇近鉄バファローズの関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「ノリ、あの時キミは輝いていた!」 (2007.1.9) → こちらへ。当時の近鉄監督で、現在は日本ハムの監督を務める梨田昌孝さんは、よほど「サヨナラ逆転満塁本塁打」に縁のある監督さんのようだ。■ボクはテレビで、この試合の8回あたりを見ていた。その時、ボクの目を引いたのは、楽天の先発投手だった永井怜と、日本ハムの捕手・大野奨太の姿。なぜなら、この2人はかつて東洋大時代のチームメイトだったから(永井が2学年上)。2人がバッテリーを組んだ記憶はボクにはないけれど、永井は安定感たっぷりの投手に見えたものだったし、大野は東洋大を5連覇(今季開始前の時点)に導くその基盤を作った主将兼捕手だった。彼らがいま相対し、プロ野球の「てっぺん」を目指して戦っているのだから、それだけでも垂涎ものではある。 ■ただ、その東洋大がいま大変なことになっている。東都リーグ史上2度目の6連覇を目指して臨んだ秋季リーグ戦。なのにその目論見は大きく外れてしまい、なぜか「最下位街道」まっしぐら中なのだ。第1週の國學院大戦こそ連勝したものの、そのあとは7連敗。今日はサヨナラ勝ちして連敗は逃れたものの、あと1敗すれば最下位(=入替戦出場)になってしまう危機状態なのだ。クライマックスシリーズ同様、東都大学リーグも目が離せないのだ。1日1クリックお願いします
2009.10.21
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昨日の試合の結果、早稲田、法政と両チームを僅差で追う明治が優勝戦線に残ることになった。少し気が早いけど、早稲田と法政が優勝した場合の勝因を考えてみた。早稲田なら簡単だ。多少打撃陣の活躍もあったけど、大石の活躍が大きかった。一方の法政。これが難しい。春、大車輪の活躍を見せた二神も、そして多木もそれほどではない。復活を果たした加賀美、武内だって???だ。もし法政が優勝したら、まるで勝因が見つからない稀有な事態になりそうだ。あえて言うなら、前週に早稲田を3戦目まで追い込んだ立教・戸村が法政優勝の功労者になるかも知れない。1日1クリックお願いします
2009.10.21
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今日行われた法政-早稲田の3回戦は法政がスコア2-0で早稲田を下し勝ち点を挙げた。この勝利により、法政は辛うじて優勝戦線に踏み留まることができた。勝利投手は加賀美。ただ完封したものの、本来の出来には程遠く、調子を落としている早稲田打線に助けられた感が強い。一方の斎藤佑。こちらは今季これまでと比べ特段悪くはなかった。KOされた理由がわからない。というか、もう少し投げても良かったと思う。そして大石。この投手の安定ぶりは立派だ。
2009.10.20
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あの伝説の10・19から、ちょうど今日で21年が経過した。ボクはあの時、川崎球場で見たひとコマひとコマを絶対に忘れない!と思っていたのだけど、残念ながら少しずつ薄れてしまっています。今日、当時を偲んで川崎球場を訪ねた人たちが何人もいらっしゃるようで、頭が下がる思いです。バソコンが不調なもので携帯から送信しています。したがってテーマ設定もできていません。
2009.10.20
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↑ これ、サンスポ記事のタイトル。今日は東都大学リーグのことを書こうと思っていたけれど、この新聞記事が目に飛び込んできたため、急きょ予定を変更します。ご了承ください。(って、いったい誰に言ってるんだか?)そのサンスポの記事の内容は、次のとおり。「監督批判、球団批判には厳罰で臨むのが球界の通例だ。似たケースは06年の日本ハム・金村(現阪神)。シーズン終盤、勝利投手目前で降板させられ、ヒルマン監督を批判。球団からCSの出場停止と罰金200万円を科されている。 チームはこの日から練習を再開した。リンデン不在の外野陣は、練習後に特守を行い、野村監督も練習前の円陣で異例の訓示を行って結束を高めた。お騒がせ助っ人の奇行と球団の甘い対応(※)をよそに、決戦は2日後に迫っている」 (以上、サンスポ)■この記事について少し補足説明を。監督批判、「球団批判」をしたという楽天・リンデンに対し、野村克也監督はリンデンの二軍降格を命じたのが今月(10月)12日。そして2日後の今日、リンデンが謝罪するため野村監督と話し合いの場をもったが、余計に話がこじれてしまった。その理由は「リンデンの目が心から謝っていなかった」と野村監督は感じたから。また、記事中にある「球団の甘い対応」とは、リンデンの悪態に対し厳しい対応ができない楽天球団に、批判の意味を込めて使った表現のようだ。■しかし、しかしだ。サンスポが球団やリンデンを批判する論拠とした「球団批判」は、そもそも野村監督の十八番(おはこ)じゃなかったろうか。先日野村監督が発言した「楽天イーグルスは好きだけど、楽天(球団)は嫌い」や「(自分がいなければ)来季は最下位になる」などの発言は、球団批判じゃなくていったい何なんだろうか?なぜそこまでサンスポが野村監督の視点で書いているのか、まったくもって不思議なことなのだ。1日1クリックお願いします
2009.10.14
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昨日(10月12日)行われた早稲田大-立教大の3回戦。昨日のブログで、5回表の戸村健次(4年、立教新座高)のお手玉でゲームの「流れ」が早稲田に変わったと書いた。その「流れ」が変わった理由はもうひとつある。それは、斎藤佑樹(3年、早稲田実)に代わって5回裏から大石達也(3年、福岡大大濠高)が登板したことにある。140km台後半の速球をビシバシと投げ込み、立教打線のバットは空を切った。スタンドから見ていて、立教はまるで打てそうに見えなかった。というより、大石が早いイニングから登板したことで意気消沈したようにさえ見えた。結局、大石は最後まで投げ切り、5イニング、打者18人に対し、被安打2、奪三振11、与四死球1、自責点0の好投で、早稲田を勝利に導いた。打者18人に対して奪三振11は、確率で言うと61.1%。またアウト数15個の内、奪三振数が11だから、アウト数に占める三振率は73.3%。まさに、大石は東京六大学リーグの「ミスターK」と言える。◇試合の経過は、昨日のブログへ。■今季の大石の成績を調べてみた。5試合、1勝0敗、16回、被安打7、与四死球4、奪三振23、自責点1、防御率0.56。防御率は、投手十傑の断トツの第1位。奪三振率も12.94と、これも断トツの1位。これまでもそうだったけど、マウンドに立つだけで大石の「威圧感」は増すばかりだ。ちなみに昨日の試合で奪った奪三振数11個の内訳。フィニッシュが「直球で空振り(三振)」だったのが6個、「直球で見逃し(三振)」が4個、「変化球で空振り(三振)」が1個。この数字からわかるとおり、大石は150km近い直球で(打者に)真っ向勝負する「爽快感」溢れる投手なのだ。■防御率のランキング。1位は前述のとおり大石達也(0.56)、そして2位は明治大・難波剛太(2年、春日部共栄高)で1.71、3位は慶応義塾大・中林伸陽(4年、慶応高)で1.88。※早稲田大の斎藤佑樹は2.35で第5位。■奪三振率のランキング。1位はもちろん大石達也(12.94)、2位は同じ早稲田大の福井優也(3年、済美高)で9.56、3位も同じ早稲田大の斎藤佑樹で8.22。※早稲田勢がベスト3を占めた。■被安打率のランキング。1位はこれも大石達也(3.94)、2位は難波剛太で6.43、3位は法政大・加賀美希昇(3年、桐蔭学園高)で6.66。※斎藤佑樹は8.22で第6位。■与四死球率のランキング。1位は法政大・加賀美希昇で1.11、2位は早稲田大の福井優也で1.69、3位は明治大・野村祐輔(2年、広陵高)で1.71。※早稲田大・斎藤佑樹は3.52。ランキングの8位で意外によくない。今季の斎藤、調子がいいのかよくわからない理由はこのへんにある。■大石達也のことに話を戻す。だが大石、いいことばかりではない。一つだけ懸念がある。それは5イニング目の9回は直球が高めに浮き、制球に苦しんでいたように見えたこと。早いイニングから大石が登板することは相手にとって威圧感十分だが、長いイニングの救援は明らかに「疲労」が見えた。それが課題だと思った。(上記数字はすべて10月12日現在、また規定投球回数に達した投手のみに限定した)◇奪三振率ほかの関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「2009年春季の奪三振率・与四死球率・被安打率(途中段階)」 (2009.5.14) → こちらへ。1日1クリックお願いします
2009.10.13
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今日(10月12日)行われた早稲田大-立教大の3回戦は、辛うじて早稲田大が勝利。立教大はもう一歩のところで金星を逃してしまった。勝敗の分岐点となったのは5回表。早稲田の8番・小島宏樹(4年、愛工大名電高)の投ゴロを立教の先発・戸村健次(4年、立教新座高)が弾き、しかもお手玉をして出塁を許してしまったこと。これが早稲田逆転劇のキッカケになった。原因は3連投の戸村の疲労によるものとボクは思う。戸村を責めることはできない。そして斎藤佑樹(3年、早稲田実)がノックアウトされても負けない早稲田、その強さを印象づけられたゲームでもあった。■(3回戦、10月12日)早 000 051 000 =6立 201 100 000 =4(早)斎藤佑-○大石、(立)●戸村-斎藤隼-丸山-仁平この試合、序盤と中盤の間に「流れ」が大きく変わった。■序盤は完全に立教のペースだった。初回は久々に4番に座った末藤一樹(4年、東邦高)と、4番を追われた6番・岡崎啓介(2年、PL学園高)の適時打で2点を先制した。そして3回も岡崎の適時打。続く4回は、今季これまで全く打てそうに見えなかった2番・中山怜大(4年、日大三高)に適時打が飛び出し、4-0と早稲田を突き放すことに成功した。早稲田先発の斎藤は調子がまるでよくなかった。対立教大1回戦(10月10日)は敢えて三振を奪おうとしなかったが、今日は逆に三振を獲りに行く投球だった。ところがフィニッシュの球がまるで決まらない。ことごとく相手打者にカットされ、そして見極められたことがKOにつながったように見えた。(今日の斎藤の成績)4回、被安打7、奪三振4、与四死球2、自責点2。※こんなに悪い斎藤を見たのは今年4月28日の対法政大3回戦以来のことだ。■ところが中盤以降、斎藤がノックアウトされた直後から早稲田のペースに一転する。前述のとおり、斎藤がノックアウトされた直後の5回表。戸村のお手玉で小島の出塁を許したのをキッカケに、早稲田は怒涛の反撃を見せた。その後に2つの四球でチャンスを拡大すると、3番・土生翔平(2年、広陵高)、4番・山田敏貴(4年、早稲田実)の連続適時打で3点を奪い、さらに5番・杉山翔大(1年、東総工高)のセンター前適時打で2点を追加し、一気に逆転に成功した。立教にとっては、戸村のお手玉さえなければ、まるで違う結果になっていたと思うかもしれない。そんなちょっとしたことが勝敗を決し、早稲田が優勝に向けて一気にアクセルを踏み始めたような試合だった。■5回表の途中、ノックアウトされベンチに下がる戸村には、観客席から温かい拍手が送られた。スタミナ不足で「ガラスのエース」と嬉しくない名前を戴いたこともあったが、その汚名を返上したことを、観客の皆なが認めた瞬間だった。(今日の戸村の成績)4回1/3、被安打7、奪三振4、与四死球3、自責点5。(戸村、対早稲田3連戦の成績)16回1/3、被安打17、奪三振14、与四死球7、自責点8。1日1クリックお願いします
2009.10.12
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いま何かとマスコミの餌食になっている元・西武監督、東尾修氏。愛娘の理子さんがタレントの石田某と婚約したとか(しないとか)、テレビのワイドショーに話題を提供しているようだ。■頻繁にテレビに映る東尾さんの顔を見るたび、ボクは元・近鉄バファローズの選手だったリチャード・デービスと、1986(昭和61年)年6月13日に起きた「東尾殴打事件」を思い出す。当時、近鉄の中軸打者だったデービス。だがこの日の6回表、東尾がカウント2-1から投げたブラッシュボールが右肘をかすったことで激昂。マウンドの東尾めがけて突進し、数発のパンチを浴びせた事件がそれ。内角をえぐるシュートで打者をのけぞらせ、次の外角へのスライダーで打ち取るのが東尾の投球術。だから通算の与死球数は極めて多く165(これは歴代ワースト1位)。そもそもデービスに限らず、東尾に不満をもつ打者が多かったものだから、投手を殴ったデービスへの批判はさほど多くはなかったことが、とても面白い出来事だった。■そしてこの後、2人はもっと大きな事件に巻き込まれる。まずデービス。事件から2年後の88年(昭和63年)6月、大麻不法所持により現行犯逮捕。本人は否認し起訴猶予処分になったものの、近鉄球団は契約解除を決定しデービスは米国への帰国を余儀なくされた。そして東尾。デービスの逮捕より半年間ほど前の87年(昭和62年)オフ、「麻雀賭博事件」を起こして謹慎処分を食らうハメになった。■「東尾殴打事件」は、その後2人をもっと深刻な事件に導く「序章」となる事件だった・・・。 1日1クリックお願いします
2009.10.12
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1回戦(10月10日)に続き、昨日の2回戦(11日)も戸村健次(4年、立教新座高)が先発。早稲田大打線を散発の5安打に抑え、見事に完封勝利を飾った。今季、投球イニング数のランキングは戸村が60回1/3(9試合)で第1位。前季まで「酷使される投手」の代表的な存在だった中林伸陽(4年、慶応高)でさえ38回1/3(5試合)の2位だから、戸村の酷使ぶりがよくわかる。■(2回戦、10月11日)立 000 200 200 =4早 000 000 000 =0(立)○戸村、(早)●福井-松下-池下-大野-楠田■以下、サンスポより。東京六大学野球リーグ第5週第2日(11日、神宮球場)立大の4年生エース、戸村が初完封で今季4勝目、通算10勝目に花を添えた。前日の1回戦では3回で降板しただけに「うれしい。変化球の制球が良かった。完封は気にせず1回ずつ丁寧に投げた」と自然に笑みがこぼれた。 注目される去就については「早大戦が終わったらプロ志望届を出します」と明言。「チーム順位が上位に行くよう、残りの試合を全力で戦いたい」と奮闘を誓った。(以上、サンスポ)■今日(12日)3回戦の登板も予想される戸村。まさか先発はないだろうけど、仁平昌人(3年、日大鶴ヶ丘高)、丸山達也(2年、桐光学園高)とつないで、もし2点以上を献上しそうなら、即座に戸村の投入もあるだろう。対法政大2回戦(10月4日)、同じように立教大が勝ちを決めたい場面で戸村が急きょ登板したことがあった。ところがその試合は、藤田卓(4年、丸亀城西高)や佐々木陽(3年、作新学院高)に痛打を浴びて敗戦投手になった。さて、今日はその時のリベンジを果たすことができるか? ◇戸村健次の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「斎藤佑樹の余裕、戸村健次の疲労」 (2009.10.10) → こちらへ。「岡崎啓介の本塁打で立教先勝」 (2009.10.3) → こちらへ。1日1クリックお願いします
2009.10.11
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秋季埼玉県大会がいよいよ佳境だ。今日(10月11日)は準々決勝の4試合が行われた。■第3試合に登場したのは、今年夏の甲子園に出場した聖望学園高。相対したのは「埼玉・公立の雄」、坂戸西高。試合前、ボクは「聖望、有利」と予想していたが、この試合には意外な結末が待っていた。(10月10日、準々決勝 第3試合)坂戸 000 002 000 =2聖望 000 000 100 =1■5回まで何度も先頭打者が出塁したのに、先制のチャンスを逸した坂戸西高。迎えた6回表、この回も先頭の4番・池本が内野安打で出塁する。そして送りバントで二進後、6番・島崎がレフト前に適時打を放ち先制(レフトから本塁に返球される間に島崎は二塁へ)。そして7番・先川原のヒットで島崎が三進すると、8番・長島のライト前ヒットで生還した。聖望、貴重な2点目を挙げ、結局これが決勝打になった。■一方の聖望学園高。悔やまれるのは、坂戸西が2点を挙げる直前の5回のこと。あまりに攻撃がチグハグで、勝てる試合を落とす要因となった。この回先頭の6番・矢山が右中間の頭上を破る二塁打で出塁する。だが続く7番・野田は送りバントを失敗し、矢山が三塁で刺されてしまう(一死一塁)。そして8番・大川の初球に一塁走者となった野田が二盗を狙うがアウト(二死走者なし)。ここで聖望、チャンスが潰えたと思った瞬間、大川は左中間に二塁打を放つ。次打者が四球を選んで二死一・二塁のチャンスをつかんだものの、1番・奥村がセンターフライでチェンジ。聖望、チャンスを活かすことができなかった。■せっかく引き寄せたチャンスを自ら手放して、直後に坂戸西に先制点と決勝打を奪われてしまった聖望。自チームに巡ってきた「流れ」を活かせないと勝てないスポーツ、それが野球なんだろう。その傾向は特に高校野球に顕著だ。■つい先ほど、テレビのスポーツニュースでは門倉健の近況を伝えていた。いま門倉は韓国に渡り、SKというチームで現役の投手を続けている。そして今季は8勝を挙げ、チームのプレーオフ進出に大いに貢献したらしい。門倉健、この選手も鳥谷敬(現・阪神)とともに聖望学園高のOBだったことを、ボクは思い出した。---------------------------------------------------------------秋季埼玉県大会、準々決勝の結果(10月11日)第1試合、花咲徳栄高 4-3 本庄第一高第2試合、川越東高 8-1 桶川高第3試合、坂戸西高 2-1 聖望学園高第4試合、浦和学院高 5-1 立教新座高 今日も1クリックお願いします
2009.10.11
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早稲田大・斎藤佑樹(3年、早稲田実)はいつもと変わらず(いや、いつも以上に)飄々として相手打線に相対していた。そして、その飄々さとはかけ離れた偉大な記録を今日、通算43試合目にして25勝目をマークした。日刊スポーツによれば、43試合目にして「25勝」と「奪三振250」が達成すれば、法政大・江川卓(当時)に並ぶ大記録だったという(江川の通算勝利数は47、通算奪三振数は443で、いずれも歴代2位)。だが今日の斎藤、奪三振数は2個に止まり通算248。250は次の登板以降に持ち越された。■今日(10月10日)行われた早稲田大-立教大1回戦。試合前の報道は、斎藤のこんなコメントを紹介していた。「三振にはこだわっている。狙って三振が取れる感覚がある」 (日刊スポーツ)ところが今日の斎藤、まったく三振を狙う投球には見えなかった。逆に直球は控え、変化球を駆使して「打たせてとる」投球に徹しているように見えた。それはまるで、立教打線を上から見下ろしているかのように。マスコミに「三味線を弾いて」相手をけん制する術を、斎藤は会得したのかな?(今日の斎藤の成績)6回、被安打4、奪三振2、与四死球0、自責点2。※3回まではパーフェクトだった。 ■(1回戦、10月10日)早 012 000 000 =3立 000 101 000 =2(早)○斎藤佑-大石、(立)●戸村-仁平-丸山-斎藤隼-------------------------------------------------------------- ■一方、敗戦投手となったのは立教大・戸村健次(4年、立教新座高)。前週の対法政大戦で3連投した疲労からか、まるで精彩のない投球だった。戸村をかばうわけじゃないけど、疲労がピークに達していることが原因のように思える。(今日の戸村の成績)3回、被安打5、奪三振3、与四死球1、自責点3。戸村、今日の試合終了時点で、今季の投球回数は51回1/3(8試合)。この数字は他の投手を大きく引き離して断トツの第1位なのだ。2位は慶応義塾大・中林伸陽(4年、慶応高)の38回1/3(5試合)、3位にいたっては東京大・前田善博(3年、栄光学園高)の24回1/3(6試合)だから、戸村の半分以下のイニング数に過ぎない。たぶん明日(10月11日)の2回戦も、戸村の先発が濃厚だ。早稲田大・福井優也(3年、済美高)との勝負で、ぜひ意地を見せてほしいのだけど・・・。■戸村の母校、立教新座高は秋季埼玉県大会を順調に勝ち進んでいる。今日行われた3回戦に勝利し、準々決勝に進出を決めた。次の相手は浦和学院高、この試合を勝てば来春のセンバツ出場が少しだけ見えてくる。今日も1クリックお願いします
2009.10.10
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今季の東京六大学リーグ、活躍が目立つ選手のひとりに慶応義塾大の4番・伊藤隼太(2年、中京大中京高)がいる。9月26日の対法政大1回戦、伊藤の活躍ぶりを見て、ボクは初めて「伊藤隼太」という名前を覚えることに成功したその時の伊藤、最初の打席で法政のエース・加賀美希昇(3年、桐蔭学園高)から先制の本塁打をライトスタンドに放ち、続く2打席目は右中間を破る二塁打を放って貴重な追加点のチャンスメイクを果たした。(伊藤、今季これまでの成績)打率は.391で、打撃十傑の7位に堂々のランクイン。その他の成績も申し分ない。7試合に出場し、33打席23打数9安打、本塁打1、打点6、盗塁4、四死球10。本塁打1は本塁打王、打点6も打点王で、現在は東京六大学の「2冠王」なのだ。それだけではない。四死球10は断トツの1位だし、盗塁4も3位をキープしている。「選球眼をはじめ走・攻」に優れた選手といえる。※ま、ボクは伊藤と同じセンターのポジションを争う青山寛史(3年、関西学院高)を応援していたのだけど・・・伊藤隼太。中京大中京高時代の3年時、甲子園を目指す夏季県大会で決勝に進出したが、愛工大名電高の壁が厚く逆転負けを喫した。ちなみに当時のチームメイトには、現・法政大の難波真史(2年)がいたし、優勝した愛工大名電高の投手だった細江純平は難波と同様、法政大に進学している。◇中京大中京高の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「法政大、中京大中京トリオ」 (2007.5.27) → こちらへ。今日も1クリックお願いします
2009.10.08
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昨日(10月6日)、パ・リーグ(のペナントレース)を制覇した日本ハム。梨田昌孝監督のことが今日付の朝日新聞「ひと」欄に紹介されていた。その記事から、梨田さんの人柄や独特の指導法が十分に窺うことことができる。「選手にのびのびとプレーさせる。四死球を連発した投手をしかり飛ばさず、『球数が増え自分の肩にも負担がかかるぞ』と諭す。ベテラン野手が打撃不振に陥ると、現役時代の代名詞だった、体をくねくねと動かす「こんにゃく」打法を披露してリラックスさせた」(以上、朝日新聞)懐かしいなぁ、梨田さんの「こんにゃく」打法。1988年10月19日の「伝説の10・19」第一試合、梨田さんが見せた劇的なセンター前適時打を、ボクは生涯忘れないと思う。「こんにゃく」打法、この誕生秘話を梨田さん自身が語っていた話を思い出した。それは西本幸雄監督(当時)への反抗から生まれたものだったという。以下、『パ・リーグを生きた男 悲運の闘将 西本幸雄』(ぴあ刊)より引用。「僕(梨田)はケガが多かったせいもあって、有田(修三)さんが試合に出ることが多かった。その頃、キャッチャーはふたりもいらんやろうから、どっかよそのチームに行ったろうかと思ってました。僕は西本さんに嫌われることをしたらトレードに出してくれるかなと考えて、バッティングフォームを変えたんですよ。そうしたら自分なりにうまくタイミングが取れるようになって、打てるようになりました」「普段は、選手から話しかけられる雰囲気でもないからほとんど言葉を交わさなかったんですよ。でも西本さんはきちんと見てくれとったんですね。西本さんが教えるバッティングは独特だったから、僕はそれができなかった。言われたとおりにやると、全部ファウルになる。僕なりに個性を出して考えた打法を評価してくれました」---------------------------------------------------------------「10・19」、あと10日足らずで、21年目の「10・19」がやってくる・・・。 ◇西本幸雄の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「2人の正捕手、梨田昌孝と有田修三」 (2009.4.18) → こちらへ。「西本幸雄、職業野球選手になった頃」 (2009.7.18) → こちらへ。◇伝説の10・19の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「伝説の10・19から7300日あまり・・・」 (2008.10.19) → こちらへ。今日も1クリックお願いします
2009.10.07
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三嶋一輝(法政大1年、福岡工高)の高校時代について、ボクが知っていたこと。三嶋一輝(右投げ左打ち、174cm、70kg)■小柄、しかも軽く投げているように見えるものの球速は150kmを超える。最速は先日記録した155km(これは東京六大学の最速スピードらしい)。それでいて速球投手にありがちな「大崩れ」する気配がまるでない、安定感たっぷりの投手、それが三嶋。■ボクが初めて彼の名を知ったのは、昨年(2008年)4月のこと。ブログへのコメントがキッカケだった。「春季九州大会での活躍が目覚ましい投手・三嶋一輝」とあって、次のことを教えてもらった。「準々決勝こそ三嶋は温存されて勝利しましたが、初戦の清峰高戦で15奪三振、沖縄尚学高戦で14奪三振です。球速もコンスタントに140km中盤出ていたようです。両チームのレベルを考えると、彼の実力がどれほどか分かると思います」さっそく調べてみたら、日刊スポーツは「身長174cmのドクターK」と書いていたし、西日本スポーツも次のように紹介していた。「春季九州大会では174センチの小さな右腕がフル回転した。最速147キロに2種類の切れ味鋭いスライダーで計4試合すべて2ケタ奪三振、34回を50K、奪三振率13.24。初戦の清峰(長崎)からの15Kを皮切りに、選抜覇者の沖縄尚学には14K。決勝では昨夏の甲子園4強の浦添商(同)から6回を除く毎回の11K完封」 ■いったいどんな投手なんだろう? と思っていたら、今年は神宮で観ることができるのだから、ボクにとってとてもラッキーなこと。小さな身体で160kmを記録できないだろうか、それがボクの秘かな楽しみなのだ。(三嶋、今季の成績)3試合、1勝0敗、5回2/3、被安打3、与四死球1、奪三振7、自責点0。防御率0.00、与四死球率1.61、奪三振率11.25。※規定投球回数に達していないが、奪三振率11.25はスゴイ。ちなみに早稲田大・大石達也(3年、福岡大大濠高)の今季奪三振率は9.00。(10月6日現在)。一緒に比較するのは大石に申し訳ないが、今後の三嶋の活躍は大いに期待できそうだ。 1日1クリックお願いします
2009.10.06
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今日(10月5日)行われた立教大-法政大の3回戦は、スコア1-0で法政大がサヨナラ勝ち。昨日に続き連勝し、久しぶりに勝ち点を挙げた。決勝打を打ったのは4番・松本雅俊(4年、関西高)。9回裏、無死満塁のチャンスにセンター前に安打を放ち勝利を決めた。(3回戦、10月5日)立 000 000 000 =0法 000 000 001X=1(立)戸村、(法)三上、加賀美 --------------------------------------------------------------ただこの3連戦において、法政に勝ち点を導いたヒーローは、昨日の2回戦で活躍した藤田卓(4年、丸亀城西高)だとボクは思っている。それは決勝の逆転打を放ったからだけではない。藤田の、途中出場した時の姿があまりに滑稽だったから、ボクはこの点も加味してヒーローだったと思うのだ。(2回戦、10月4日)法 101 100 040 =7立 001 120 000 =4(法)二神-武内-三嶋、(立)丸山-仁平-斎藤隼-戸村-岡部■(藤田卓に関すること、第一幕)それは5回裏に起きた。1回戦(10月3日)に敗れて後がない法政。この2回戦も、とうとう5回裏に同点に追いつかれた場面。ここで金光興二監督は先発・二神一人(4年、高知高)を諦め、ブルペンで投球練習を続けていた藤田を手招きした。三塁側ブルペンからマウンドに向かってスタコラ走る藤田。ところが途中、三塁ベース付近で金光監督に呼び止められて言葉を交わすと、藤田はギョッ!とした表情を見せて、(マウンドとは逆方向の)ベンチに引っ込んだ。マウンドには、藤田と一緒に投球練習をしていた武内久士(4年、徳島城東高)が上がり、投球練習を始めた。(な、なんだ??? 救援が武内なら、藤田はいったい何をしに出てきたんだ?)しばらく間があって、藤田はファーストミットをはめてベンチからグラウンドに再登場。そしてマウンドをスタコラ横切って一塁手のポジションについた。バツが悪そうに照れ笑いしながら走る藤田の姿・・・。 ブルペンにいたのに、監督から呼ばれて内野の守備につく選手はまずいない。(なぜ、いま一塁手を石川から藤田に代える必要があるんだ?たしかに藤田、昨春は6番・ファーストでスタメンに名を連ねたこともある選手。ただなぜこの場面の交代だったのか、このブログを書いている現在をもってもボクは分からない)ただ言えるのは、あの場面、藤田はとんでもなく格好悪かったということ ■(藤田卓に関すること、第二幕)それは8回表のこと。スコア3-4と逆転を許した法政だったが、ヒットと四球で一死一・三塁の願ってもない好機を迎える。一打同点のチャンス。ここで途中出場の9番・藤田に打順が回った。(この場面、法政にとってはせめて外野フライが欲しいのだから、佐々木陽が代打で出場するものとボクは思った) ところが、ところが、予想に反して、藤田が飄々として打席に向かう。1球目 ボール2球目 ファール3球目 またもファール4球目 ボールそしてカウント2-2から藤田が放った打球は、グングン伸びて右中間を真っ二つに割った。三塁走者はもちろん、一塁走者までが生還して逆転。この時、法政は勝利を決めた瞬間だった。二塁ベース上には、遠慮がちに右手を突き上げる藤田の姿が見えた。表情が照れ臭そうだったのは、5回に登場した(格好悪かった)自分の姿を憶えていたからに違いない。でも、肝心な場面で快打を打てたのは素晴らしい。藤田卓、キミこそ、この3連戦の「ヒーロー」だった! 1日1クリックお願いします
2009.10.05
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今日(10月3日)行われた立教大-法政大の1回戦は、スコア1-1で迎えた9回、立教大の4番・岡崎啓介(2年、PL学園高)がレフトスタンドに豪快な2点本塁打を放ち、これが決勝打となって立教大が先勝した。打った瞬間に本塁打とわかる素晴らしい一打だった。(立教大-法政大 1回戦)立 100 000 002 =3法 000 100 000 =1 (立)○戸村、(法)●加賀美-武内■勝利投手は戸村健次(4年、立教新座高)。4回は直球が狙われて1点を失い、8回には制球を乱してピンチに陥ったが、それをダブルプレーで抑えて勝利した。だが、調子のいい時に見せる(マウンドで)跳ねるような戸村の姿はなく、戸村の好投というより、法政大の拙攻に助けられたという一面もあった。(今日の戸村の成績)9回、被安打6、奪三振7、与四死球3、自責点1。◇戸村健次の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「野村祐輔、戸村健次に投げ勝つ」 (2009.9.21) → こちらへ。■一方の法政大、先発は金光興二監督の信頼が厚い加賀美希昇(3年、桐蔭学園高)。8回まで立教打線を1点に抑えたものの、9回、岡崎から痛恨の本塁打を浴びて敗れた。まさか!の時に「一発病」を浴びる癖が加賀美にはあるようだ。今季まるで波に乗れない法政、今日の唯一の収穫は二番手で登板した武内久士(4年、徳島城東高)の好投だけだった。(今日の加賀美の成績)8回1/3、被安打7、奪三振7、与四死球1、自責点3。(今日の武内の成績)0回2/3、被安打0、奪三振2、与四死球0、自責点0。◇武内久士の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「阪神が注目する武内久士」 (2009.1.9) → こちらへ。-----------------------------------------------------------決勝本塁打を放った岡崎啓介。この試合では初回にもライト前に適時打を放ち、この試合の全打点を挙げた。出身校はPL学園高。まだ2年生だった2006年センバツに、3番・ショートとして甲子園に出場している。真岡工高、愛知啓成高、秋田商高を破って準決勝に進出したが、長崎・清峰高にスコア0-6で完敗した。この時、岡崎のチームメイトだったPLのエースは現・広島の前田健太(当時、3年)だった。◇前田健太の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。「前田健太父、かっ飛ばす! 」 (2006.12.12) → こちらへ。今日も1クリックお願いします
2009.10.03
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