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2022.03.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。
神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。




手嶋龍一著、小学館、2021年刊

<「BOOK」データベース>より
最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。

<読む前の大使寸評>
神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。

rakuten 鳴かずのカッコウ


第5章の途中から見てみましょう。中国がウクライナ海軍から買った空母のお話しになっているが、ウクライナ・ファクターというのは今日的でんな。
p161~164
<第5章 彷徨える空母>
 あれは壮太が公安調査官として神戸に配属されて2年余りが経った頃のことだった。いつものように調査資料を読みふけっていると、後ろから柏倉の野太い声が聞こえてきた。
「おい、梶。どうせ暇やろ。人数合わせにお前、行ってこい」
 海上自衛隊の元海将補が若手調査官と懇談するという。そのひとは、情報畑を一貫して歩んだインテリジェント・オフィサーだった。退役すると神戸の大手鉄鋼メーカーに顧問として迎えられた。捨扶持を与えられ、もっぱら英字新聞を読んで無聊をかこっているという。そんな提督のために、ささやかなインテリジェンス研修の集いが用意された。

 末席に着いた壮太は、顔を見た瞬間から、なぜかこの人物に好感を覚えてしまった。面長で鼻筋が通り、短い口髭を生やしている。どっしりと構えているが、一重まぶたの奥に光る瞳からは温かさが伝わってくる。講話が始まってすぐに、自分の勘に狂いはなかったと確信した。

 この国の海上実戦部隊は、戦後、絶えて一度も敵に砲火を放ったことがない。常の海軍士官なら内心、忸怩たる思いを抱えていることだろう。だが、眼前の提督は、不戦海軍の伝統を少しも愧じている様子がない。同時に、そのひとは現役時代の功績じみた話題も一切口にしようとしなかった。

 しかしそれでは講話も盛り上がるはずがない。参加者はひたすらあくびを嚙み殺していた。退屈な会がお開きになる直前、司会役の先輩調査官が「この際、お尋ねしておきたいことは」と言い、壮太に目配せをした。この無茶振りには慌ててしまった。
「防衛駐在官時代、もっとも印象に残っている出来事は何でしたか」
 壮太はそんな凡庸な質問で急場を凌いだのだった。

 提督は「いや、とりたてて――」と言い、しばし沈黙した。そして、静かに語りだした。
「私が防衛駐在官として在勤したのはトルコの首都アンカラでした。はっきり申し上げて、わが海上自衛隊にあって、情報士官はマイノリティなのですが、そのなかでもアンカラ」は二流以下の配置ですな。海から遠く離れていますから」
 だが、その物言いは、志を得なかったひとの屈折からは程遠い、爽やかなものだった。

「このままじゃ潮っ気が抜けてしまうと思い、毎週のようにボスポラス海峡を望むイスタンブールに通ったものです。その頃、中国がウクライナ海軍から買った航空母艦ワリャーグの海峡通過をめぐって、ひと悶着持ち上がっていました。トルコ政府は、エンジンが作動しない巨艦の曳航は危険で認められないと難色を示していたのです。だが、中国側もあきらめない。結局、中国人観光客を年間二百万人ほどトルコに送り込むことで了解を取り付けました。かくしてワリャーグは晴れてボスポラス海峡を抜けて中国へ曳航されていきました。本省には公電を何度も打ったのですが、とくに反応はありませんでしたな」
 のちに中国海軍初の空母として蘇ることになるワリャーグ。その東アジア曳航は、かつてのバルチック艦隊のニッポン来襲にも匹敵するような戦略上の意味があったのだが、と提督は無念そうだった。
 このひとは和歌宛て調査官たちをまっすぐに見て、からからと笑った。そこには自嘲の色はいささかも含まれていなかった。君たちもインテリジェンス・オフィサーとして、やがて同じ体験をするはずだと教え諭しているように思われた。
「われわれのインテリジェンス・リポートなど、岩波の『世界』のようなものですな。学者先生がいくら悲憤慷慨しても、現実の政策には何の影響も与えんのです」

 壮太は、あの時の提督の一語一句を脳内の記憶装置から手繰り出してみた。同時に、英国の『ジェーン海軍年鑑』をひもとき、王立国際問題研究所のサイトで空母ワリャーグが辿った数奇な運命を追ってみた。
 ワリャーグは、一時、スクラップとして解撤される危機に遭いながら、「生き船」としてしぶとく蘇った。そして、中国初の航空母艦「遼寧」となった。いまや、僚艦をを引き連れて、東シナ海から宮古海峡を抜けて東太平洋を遊弋し、ニッポン列島を横目で睨みながら、海洋強国、中国のプレゼンスを誇示している。


『鳴かずのカッコウ』3 :身分偽装のお話し
『鳴かずのカッコウ』2 :第2章 蜘蛛の巣
『鳴かずのカッコウ』1 :ジェームス山





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Last updated  2022.03.15 15:48:48
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