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古事記異聞の完結編です、『古事記異聞 鬼統べる国、大和出雲 』。出雲という国の謎を古事記に基づいて解き明かしたと思われる最終巻。興味深く読むことができました。島根県の出雲が京都や奈良と深く関わっていること、出雲の発祥が島根県ではなかったというのがこのシリーズの論考ということになるのですが、その点は本当に登場人物の口を通して、膝を叩きながら読みました。しかし、この最終巻、まったく殺人事件ありませんでした。推理小説感ゼロ。否定しているのではありません。こちらの方がむしろ正しい。1~3巻の殺人事件必要だったのか???????と、そちらの方が明らかにミステリー―ーー!にほんブログ村
2020年12月29日
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このコロナ禍で本屋さん巡りも出来ないので『続・日本の小さな本屋さん』で楽しみました。大型書店の台頭で個人経営の本屋さんがお店を閉める中、それでも頑張っている本屋さんがあると思うと感慨深いです。掲載されている本屋さんは経営者の思いとこだわり満載で、だから余計に経営が大丈夫なのかなと心配になったりもするのですが、恐らく自分が本屋さんを経営するとなるとこれらの本屋さんと同じようなポリシーをつい持ってしまうのだろうなと苦笑してしまいました。興味深かったのが、B&Bを主宰する内沼晋太郎氏の講座を受講して本屋さんをオープンしたという経緯の方が幾人かいたということ。これもまた本に関する一つの時代だなーと感じたのでした。早く本屋さん巡りできるような状況になって欲しいなー。にほんブログ村
2020年12月26日
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あっという間に今年胃も残すところ5日余り。息子さんの病態も安定せず週3日の通院が常態となっております。櫛木理宇さんの作品が気になり続いて手を出したのが『鵜頭川村事件』。とある村で起こった殺戮を綴った話です。もちろん、フィクションです。不満や疑いが溜まっていくと、その対象となった人に対して正義感という名の暴力が起こっていくという過程が刻々と綴られています。しかも、小さな村で当時大雨のため他の地域と村が遮断され、余計に外部のことがみえなくなり、それまでに得た外部の知識が正しいと思い込んでしまう怖さ。最初に殺された人の犯人は誰だったのかというのが最後には判明しミステリー要素もあるのですが、ミステリーとは一線を画すものだったような気がします。前読んだ『虜囚の犬』もそうでしたが、血縁関係のどろどろさと複雑さをこの人は書くのが好きなのかも。この作品(鵜頭川村)を読んだ後に、書店でなぜか文庫の方が平積みになっているのに気が付きました。どうも、スカパーでドラマ化されるらしいです。配役などはまだこれからだそうですが、この配役というのが気になってしまう作品ではあります。にほんブログ村配役など
2020年12月25日
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木下明美氏Blog内「kimuraの読書ノート」を更新して頂きました。(12月19日の記事)本年最後の本は『ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜』。余りにもとげとげしい1年でしたので、それとは切り離した本を今年最後くらいは……と思いこの作品を読書ノートに取り上げました。シリーズ最初の巻が出てから10年、ずっと新刊を心待ちにしている私。本というその内容だけでなく、ハードな部分の奥深さもエンターテイメントの中に忍ばせて、「本」という物質を多角的に楽しませてくれるこの作品。人気シリーズなのですでに読まれている方は多いとは思いますが、未読の方は是非手にしてみて下さい。にほんブログ村
2020年12月19日
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息子の介護に追われ、本当に新書や学術書を読むことが難しくなり、軽く読める小説を手当たり次第積読状態の今日この頃。刊行された時にあちこちの本屋さんで平積みにされていたのを思い出し、今回手を出したのが『院長選挙』。大学病院の院長が急死したことで、急遽その後任を決めるための院長選挙に現在4人の副院長が名乗りを上げるのですが、全ページの8割方が各々の悪口大会。院長が急死したのは、他殺なのか自殺なのか、病気なのかというところのニュアンスは残しつつもひたすら悪口大会。それぞれ個人の悪口だったり、所属する医局の悪口だったり。私としては、なぜ院長がというところを展開してもらいたかったのに、悪口(笑)。で、最後の数ページでいきなり院長の死因が分かる訳ですが、悪口大会必要だった?と頭の中が????だらけ。こういうミステリーもあるのかーーーーっと新鮮ではありましたが、なんか腑に落ちない、本屋さんで平積みになっていたのも今となっては謎。そんな作品でありました。にほんブログ村
2020年12月13日
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「わたくし、宮城県警塩釜警察署刑事第一課の山下と申します」という第一声が深夜著者の携帯にかかってきたところから話が始まる『兄の終い 』。これは小説ではなくエッセイではあるのですが、エッセイの形をしたれっきとしたルポタージュです。著者の兄が住んでいるアパートで亡くなったというのが宮城県警からかかってきた内容。それを見つけたのが、一緒に住んでいた兄の息子。しかも小学生。著者の兄は離婚して息子を引き取り、宮城県で暮らしていました。離婚しているので、連絡が来たのが実の妹である著者というわけ。そこから、兄の離婚した妻、つまり著者からみて、元義理の姉に連絡を取り、宮城で合流。4日間で兄を火葬したり、住まいを片付けたりということが、書かれてあるのです。これを読んで実質4日間で物事が片付くのだということを知りました。そして、著者から見て、甥っ子さんは、彼の実の母(元兄嫁)に引き取られるわけですが、それも正味3週間で諸手続きができてしまう模様。もちろん、これは本気モード全開でやって……ということですが、その辺りも本書を読めばかなり見通しが立てられるようになっています。人の人生って分からないものですが、本当に一寸先は闇というか、予想もしないことが起こってくるものだと、自分の今とちょっと重ね合わせて見たり。実の身内がいきなり自宅で亡くなり、警察から電話が来るということは、なかなかないとは思うものの、それでも万が一に備えて読むべき1冊かもと思いました。にほんブログ村
2020年12月05日
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木下明美氏Blog内「kimuraの読書ノート」を更新して頂きました。(12月3日の記事)今回は『首都崩壊』。本当に偶然にネットをうろうろしていたら作者のインタビュー記事を目にして、しかも作者の『首都感染 』が現在のコロナ禍に対する予言の書になっていて、それなりに話題になっているとのこと。いやーーー、読まなければと思いながら更に記事を読み進めていると、作者が自身をもって今回取り上げた作品が今後の日本における予言の書になるはずなんて、おっしゃっているではありませんか。という訳で、今後予言の書になると思われるこの作品を手にした訳です。私の個人的な感想としては最後のエンディングだけはありえないかも~と思っていますが、そのまんまこのエンディングも含めて実際に日本で起きたら、ただただひれ伏せます。にほんブログ村
2020年12月03日
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「鬼籍通覧」シリーズの『 隻手の声 』を読んだ時にネットで様々な方々の感想をサーフィンしていた時に、似たような内容だけど、更に深く掘りこんでいる作品があるとして、紹介していたのが、今回読んだ『虜囚の犬』。ビジネスホテルで殺された被害者が自分の家の離れで女性を監禁しており、かつてはそこに監禁していた別の女性を殺していたという事件。なぜ彼は女性を監禁していたのか、誰が彼を殺したのかというのが当然ミステリーとしての主軸にはなるのですが、監禁されていた女性の共通点、彼の生い立ち、はたまた両親の生い立ちが、明らかになって来ることで、この事件が彼自身の個人的なことではなく、彼に関わる人物の過去の負の連鎖がこのような凄惨な事件になるということを綿密に練られて書かれています。事件そのものもかなりえぐい内容となっているのですが、それでも目が離せない。この作品自体「虐待」と括られるようですが、それだけでは語りつくせない、日本の因習というものが浮き彫りとなっています。それと、戸籍に関する抜け道というもの。書きたいのだけど、ミステリーとしてもかなり読みごたえがあるのでこれ以上書けないのが残念。という訳で、こんなメモ程度の感想で興味惹かれた方は読んでみて下さい。にほんブログ村
2020年12月01日
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