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2011年01月31日
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午後8時過ぎに価格情報を覗いたら、原油価格は更に低下していた。異様に高いブレントは先週末の終値を下回ったが、NYMEX/WTIは、未だ僅かながら上回っていた。 即ち、ブレントは60セント安のバレル当り98.82ドルだったが、WTIは9セント高の89.43ドルだった。ジオポリ要因で暴騰した分はそのまま残っている。 昨年、一昨年と市場を引っ張って来た株、為替の二大金融要因は、相変わらずまちまちだ。アジアの株式市場は、上海を除き、全て低下、ヨーロッパは軒並み安いが、ドルは対ユーロで安いままだ。 中東の暴動が今回暴騰の主要因だったが、暴動の震度、周辺諸国への波及が十分に吟味された分けではなかった。むしろ、周辺諸国の元首達は、穏やかではない。エジプトの暴動についての立場もいろいろだ。 サウジはムバラク支持、イランは暴動支持と割れる。政治体制、宗派の差が如実に出た。さて、これからどうなることやら。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月31日
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週明けとは言っても、いつものことだが、未だアジアの参加者中心の相場だ。ロンドンは未だ午前7時頃、ニューヨークは午前2時頃だ。それにも係わらず、原油価格は激しく動いた。 NYMEX/WTIは、最初に価格情報を覗いた時には74セント高のバレル当り90.08ドルだった。次に覗いた時には、僅か後だったが、90.22ドルまで上昇していた。これはひどいと思ったら、その後下げた。 その後、90.08ドルまで戻り、午後4時頃には、9セント高の89.43ドルまで下げた。 昨年、一昨年と市場を引っ張って来た株、為替の二大金融要因は、まちまちというところだった。アジアの株式市場は、上海を除き、全て低下、ドルは対ユーロで安くなっていた。株は弱気、為替は強気だ。 原油価格はじりじりと下げているとは言え、ひどい高さだ。中東の懸念がそこまで影響を及ぼしたというのだから、まったく、おかしい。エジプトは日量約73万バレルだから、それなりの産油国だが、この混乱で原油生産量が減少したという情報は今のところない。 おまけに今回は、他のアフリカ産油国、そして中東に波及するのではという懸念だという。一体、何を考えているのか?投機筋は懸命に煽っている。 ブレントは99.85ドルまで上げた。シティの投機筋の標榜する100ドル台ももう直だ。投機資金が一気に先物市場に流れ込んだことは間違いが無いだろう。こんなことで良いのだろうか? 今は、じりじりと下げたとは言え、原油価格暴騰と言って良い状況のままだ。これから、ロンドン、ニューヨークが本格的に動く。こんな異様な状況のままなら、本当に、中東ではないが、政治責任という声も出てくるかもしれない。 中東のように暴動ということはないだろうが・・・でも、ギリシャ、スペインでは既にあったか?くわばら、くわばら・・・それにしても日本人は静かだ。きっと暴動なんてハシタナイことはしないことだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月31日
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先物市場は未だお休みだ。明日の午前8時に電子取引が始まるまでは新たな動きはない。それにしても先週末はひどかった。まさに大暴騰と書いた通りだ。 28日のNYMEX/WTI(終値)は、最安値が85.11ドル、最高値が89.73ドルとその値差は大幅だった。そのベースでは4.82ドルの価格上昇ということになる。これはひどい。 しかも、アジア、ヨーロッパ、そしてアメリカの株式市場がほぼ全て下落、ドルが対ユーロで高くなったのだから、驚きだ。昨年、一昨年と市場を引っ張ってきた株、為替の二大金融要因が弱気の中での大暴騰だった。 ブレントは99.42ドルと100ドル台に大手を掛けた。世界的な余剰資金が大量に石油先物市場になだれ込んだことは間違いがないだろう。投機資金は、株が駄目なら、石油でも、金でも何でも良い。 しかし、世の政治家が賢明で力があったならば、庶民の生活が懸かっている、小麦、砂糖、トウモロコシなどの穀物、そして石油の価格動静には敏感な筈だ。今はそれが欠けている。 先物市場の暴走に歯止めを掛けられないようだと、えらいことになる。世界経済、消費者への打撃が大きい。社会的不当、不公正も極まることになる。しっかりして貰わなければいけないのだと思う。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月30日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. 「お気を付けて」 さんざん驚かせておいて気を付けてもないだろうと思わないでもなかったが、男の悪戯っぽい目を見ていると、きつい顔をすることも出来なかった。「有難う。それじゃ」 イブラヒムは、渡された紙袋を持って表に出た。 バザールの中は、黒山の人だかりだった。骨董品を物色するもの、ブランド品をうっとりとして観ているもの、きょろきょろとお目当てを探しているもの、さまざまの客がいた。ざわざわと煩い通りには、周りの店主、店員から盛んに掛け声が飛んでいる。 イブラヒムは、こんなことでは目印の手提げが相手に見えやしないのではないかと思いつつ、押されるようにして通りを真っ直ぐに歩いて行った。 突き当たりまで来ると、人だかりが一瞬途絶える。 押し出されるように弾き出されたイブラヒムが後ろを振り向いていると、差し出した手提げを誰かが引っ張った。「泥棒」 イブラヒムは思わず叫んだ。「しっ、人聞きの悪い。ムスタファの使いのものです」 二メートル近い身長のある大男が、紙袋から手を離した。「おお、出迎え、有難う」 大男の目も悪戯っぽく笑っている。あの店主らしい男と同じような目だった。イブラヒムは、足早に歩く大男の後に続いた。 大男は、周りをさっと見渡すと、さっと細い路地に消えた。イブラヒムは紙袋を脇に抱えてその後を追う。二人の姿は一瞬にして通りから消えた。 ラミア達はイスタンブールからベイルートに着いた。ヤシンはベイルートが初めてだった。初めてなのに、地中海に面したその街が懐かしい街のように思えた。 兄のカラムから聞かされていた通りの情景が続く。カラムの撮って来た写真を見ながら聞いている内にベイルートに行ったような錯覚に陥ったものだ。 聞いていた通りの明るく開放的な街だ。ヤシンはそう実感した。一時は内戦などで壊滅的な打撃を受けたが、大分立ち直っていた。未だに、テロの脅威が無い分けではないが、どこまでも青い空、青い海が優しく人々の心を和ませてくれる。 ヤシンはうっとりとして目の前の光景を眺めていた。 「ヤシン、お前はベイルートが初めてだったね」「ええ、そうです」 ラミアはヤシンを見ただけで、ヤシンが一目見てベイルートを気に入ったことが判った。「今の時期は、このベイルートでスキーを楽しむことも出来るのよ」 ヤシンは目を丸くした。「四月頃までは滑ることが出来て、その頃は、海岸線では水泳も出来るから、レバノンの人達は、一日の内に海水浴とスキーが楽しめるなんて自慢しているわ」 ヤシンの目はますます丸くなっていた。「ここから車で一時間も掛からないファラヤ・スキー場からは山越しに真っ青な地中海を見ることが出来るのよ」人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月29日
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2011年01月29日
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今日は価格情報を覗いて驚いた。まさに原油価格暴騰だったからだ。28日のNYMEX/WTI(終値)は、3.7ドル高のバレル当り89.34ドル、ブレントは1.98ドル高の99.37ドルになっていた。 WTIについては昨日、株高、ドル安の中での極めて稀な価格低下だと書いたばかりだった。まあ、しかし、その後、上昇して1.54ドル高の87.18ドルになっていた。それが嵩じた格好だ。 ブレントの上げ幅が小さかったから、逆値さは10.03ドルへと縮小した。それでも、ブレントの異様さもそのまま残った。暴騰の主因はアメリカの経済指標の好転、それに、ついに出たジオポリティックス(地政学的)要因だ。 そもそもチュニジアから始まった政治デモがエジプトへと拡大した。これが投機筋の買いを誘った。このデモがシリア、アルジェリアなどに拡大するかも知れないという懸念を呼んだ。 このデモがさらに中東主要産油国に及ぶのではという観測も値上がりを促した。確かにこのような運動が中東産油国に拡大し、原油生産に影響を与えるようだと大変なことになる。 ジオポリ要因はいつもそうだが、需給のファンダメンタルズには係わり無く原油価格を引き上げる。後で冷静に考えれば、それほどのことも無かったのにと思われることが多い。 今回はその典型のようなものだ。アメリカ政府は、一体誰が不安を煽ったのか、徹底的に解明する必要があろう。そうでなければ進歩は無い。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月29日
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今日は、こんな時間までPCに向かうことが出来なかった。イライラが募った。まあ、しかし仕方が無い。慌ててその間の価格動向を追ってみたら、原油価格は大きく変動していた。 27日のNYMEX/WTI(終値)は、アメリカの景気後退懸念を主因として1.69ドル安のバレル当り87.33ドルになった。株高、ドル安の中での大幅低下だった。昨年、一昨年の動きの中では極めて稀なケースだ。 その後も稀なケースが続いている。今度は、株安、ドル高となったのに、原油価格は上昇した。今は1.54ドル高の87.18ドルだ。おかしいのは、ブレントの動きだ。 27日は、ブレントも安くなったが、僅か52セント安の97.39ドルだったから、WTIとの逆値差は拡大した。なんと10ドルを超えた。これは極めて異例なことだ。一時は11ドル以上にもなった。 それでも、ブレントではなくWTIがおかしいという人もいる。勿論、投機筋だ。ブレントが異様な高さとはみていないようだ。むしろ、ブレントの方が需給を反映しているなどと言うのだから呆れる。 今は、WTIが87.28ドル、ブレントが97.96ドル。その値差は10.68ドルだ。このような異様さがどのように解消されるのか?はたまたそのまま続くのか?修正されるとすれば、どう修正されるのか?注目だ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月28日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. -ふん、何でも良い。とにかく儲かりゃ良い。この世界ではそれが全てだ。植木さんのような専門家はいらない。却って踏ん切りを悪くさせるだけだ。不当、不公正などと言われると、心の内にぐさりと来るが、そう感じるのは俺くらいだろう。サイモンなんざ割り切っていた。いや、皆そうだ 敬虔なモスレムになったイブラヒムだから、多少心が痛むのだろう。それに、暫く先物取引から遠ざかっていて、復帰したばかりだったし、気持ちが淡白になっていたから、直ぐにそこで大量に売りに出た。原油価格はまだまだ上がりそうだったから、アブドルアジズに後から怒られるかも知れないなどとも思ったが、もうこれで十分という感覚だった。 ヤシンは、スルタンの取り計らいで、あっと言う間にサウジを出国出来た。イスタンブールでは、母ラミア、召使のナディアと久々に再会出来て、天にも昇るような気持ちだった。息苦しい、窒息しそうな世界から、無事抜け出せたのは幸いだった。この時ばかりは、あの断崖に身を投げないで良かったとつくづく思った。 父シェイク・イスマイルには、迷惑ばかり掛けて、そのまま逃げて来てしまった。心は痛んだが、しかし、ヤシンにしてみれば、自分の崇拝するカシムもそうだったが、サウジにいたのでは、所詮、アーチストとして活躍など出来ないし、その音楽的才能を生かすことなどは出来ない。自分の信念を曲げて、働くことなどは出来ない。それは死んだも同然だと思っていた。イスマイルからすれば遊びほうけた放蕩息子としか思えないのだろうが、そうではない。兄、カラムだってそうだと思っていた。 ヤシンには、毎日が苦しい地獄の責め苦の中で生きていたように思えた。 それが今はどうだ。このイスタンブールの自由な雰囲気の中でこうして母に抱かれていると、全く生まれ変わって希望に満ちた人生を歩める夢が膨らんでいた。「そうかい。ヤシンも、カシムのようにアーチストを目指したいのかい。そうかい。二人の曲を売り出してくれた、エイブルレコードにデビューしたいと申し込んだのかい。そのターハという人は知らないけど、ムハンマドは良く知っている。それじゃ、私から兄サードに頼んで、エイブルレコードにお前の話をしてみよう」 ヤシンには信じられないような展開だった。 ターハが言うには、エイブルレコード側は、けんもほろろだった。まるで取りつく島が無かったとのことだった。 随分、悲しい思いをした。 エイブルレコードは見る目がない、大衆に迎合するようなことしか考えないところなのだろうなどと大見得を切って見たが、それは、半分、自分を慰めるようなものだった。そんなことがあっても、自分の才能を信じてはいたが、次第に自分の才能に自信が持てなくなっていた。 そんなことだったので、ラミアが掛け合ってくれても、どうなるものでもないかもしれないなどと思わないでもなかった。「母上、有難う」 ヤシンは、期待と不安の入り混じった複雑な心境だった。「ヒルトンもあんなことになってしまったし、丁度、ナディアと一度ベイルートに戻ろうかと話していたところだった。お前をハリーリー家の皆に紹介しよう」 ラミアは、ヤシンが来てから元気を取り戻したようだった。何とか一命を取り留め、それだけで十分な筈だが、人は贅沢なものだ。助かってみると、焼け落ちたヒルトンの部屋で愛用の着物、靴、バッグなどを焼失したことが悔やまれて仕方が無かったのだ。ラミアとナディアは意気消沈していた。 ナディアは折角苦労してまとめたカラムの詩の一部を焼失してしまったことを特に残念に思っていた。大部分を既にエイブルレコードのハキムに送ってはいたが、悔いは残る。「是非、お願いします。 店主らしい男は、イブラヒムが買う気があって言っているのかどうか探っているようだったが、直ぐに応えた。「こっちのは、もっと高い奴だ。それでも、二つで一二〇〇ドルで良いや」「なんだ。面白くない」 いつもブランド品を身につけているイブラヒムには、そのベルトの良さが判っていた。一目見た時から気に入っていたのだ。そんな時には迷わず買った方が良いに決まっているが、ぐっと堪え、アラブ商人を相手にした時のように興味の無い素振りをして、その店を離れようとした。「旦那。旦那。待った。それじゃ、思い切って一〇〇〇ドルでどうだ」 イブラヒムはにやっと笑って、その男の顔を見詰めた。本当に悪戯っぽい目をしている。「ちょっとは面白くなったが、それじゃな。二本で一本分で良いよ、なんて言ってくれるのかと思っていたよ」 イブラヒムは、また、歩き始めた。「旦那。旦那。判ったよ。判ったよ。二本で一本分とはいかないが、八〇〇ドルでどうだ。え~い。持ってけ」「八〇〇ドルか、良いだろう」 イブラヒムは、それでも高いとは思ったが、その男の目に免じて買うことにした。「いや~。旦那には適わねえな。それじゃ、奥まで」 その男は、両手に持ったベルトを丸めながら奥へと入って行った。無数のベルトが壁からぶら下がり、棚には、無数の皮製の財布が並べられている。どれも、これもブランド品のようだった。 その店は、うなぎの寝床のように細長い店だった。奥のレジまで行くと、さすがに客はいない。奥はレジを照らす裸電球だけで、その他には照明が無かった。辺りは昼から薄暗かった。奥の部屋からだろうか、香でも炊いているのだろう、芳香が漂って来ていた。 男は、丁寧にベルトを丸めていた。 そして、イブラヒムの顔を見詰める、その目がきらりと光った。「いらっしゃい。イブラヒムさん」 イブラヒムは、ぎくっとして、その男の顔をまじまじと見詰めた。「驚かせちゃいましたか。済みませんね。私はイスタンブール支部の者です。統領のムスタファ、それにスレイマン様がお待ちかねです。これを持って前の通りをそのまま真っ直ぐに進んでください」 男は、二本のベルトを、その店のマークの付いた紙製の手提げに入れると、イブラヒムに手渡した。「やれやれ。お前達はこんなことが好きだな。ニューヨークでも、そうだった。あの時は空港で乗り込んだタクシーの運転手が支部の者だった」 イブラヒムはハーレム出身のタクシー運転手、サムのことを思い出していた。 いずれも当局の目をごまかすためにイブラヒムに事前連絡をしないのだろうが、もう少し親切にして欲しいものだと思っていた。「前の通りを真っ直ぐだな」 男は、ゆっくりと頷いた。 人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月27日
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2011年01月27日
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26日のNYMEX/WTI(終値)は、石油製品の先物価格が上昇したことを主因として1.14ドル高のバレル当り87.33ドルになった。アメリカ政府統計で原油在庫が大幅に増加した中での上昇だった。 大分?の付く上昇だが、石油製品価格の上昇というよりも、やはり株、為替の二大金融要因のせいとしておいた方が良さそうだ。いずれにしても需給のファンダメンタルズからは相当に遊離しているということだ。 それは、ブレントの馬鹿高さに表れていると言える。ブレントは2.66ドル高の97.91ドルだった。ひどいもんだ。これでWTIとの逆値差は10.58ドルになった。 中東原油もそれに連れて上昇した。ドバイは2.72ドル上昇して93.68ドルになった。この値上がりがアジア諸国の経済、消費者を直撃する。ブレントの異様な高騰振りについて政府はその主因を調査分析するべきだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月27日
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2011年01月26日
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午後7時前に価格情報を覗いたら、原油価格は上昇していた。ただ、相変わらず油種間の差はある。NYMEX/WTI(終値)は、43セント高のバレル当り86.62ドルだが、ブレントの上昇幅は大きい。 ブレントは1.07ドル高の96.32ドルだ。中東原油は、それに連れて、いやそれを超えてオマーンが1.28ドル高の92.21ドルだった。えっ、あのオマーンが90ドル超えと驚いても始まらない。 アジア株式市場は日経を除き、中国、オーストラリアと上げ、ヨーロッパは軒並み高い。ドルは対ユーロで下げた。これまでの株、為替の二大金融要因では強気だ。更に、未だヨーロッパが中心だ。これはもう上げだ。 困ったもんだと言っても始まらない。後は、アメリカの動き待ちだ。今日発表となるアメリカ政府の石油週報が民間と同様なら、需給のファンダメンタルズからして原油価格は更に低下することになる。さて、どうなることやら。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月26日
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25日のNYMEX/WTI(終値)は、結局、イギリス、アメリカの芳しくない経済指標を主因として1.68ドル安のバレル当り86.19ドルとなった。昨日の深夜には1.17ドル安のバレル当り86.70ドルだったからそのままじりじりと下げた格好だ。 昨日は、アジア株式市場がまちまちで終ったが、ヨーロッパが結局軒並み下げとなった。それを僅かながら、アメリカのまちまちで悪化を食い止めた。ドルは対ユーロで低下傾向だった。 ブレントは深夜から僅か上げ、95.25ドルになった。従って、逆値差は9.06ドルと更に開いた。まあ、ブレント、そしてその影響を受けるアジア原油が割高という未だ異様な状況が続いていると言えるだろう。 ブレントのWTI逆値差も異様だが、コンタンゴ(先高)幅も異様だ。WTIの期近とその翌月のコンタンゴは1.69ドルだが、ブレントは僅か4セントだ。これはブレントの歪さを映し出していると言えるだろう。 このような異様な逆値差、コンタンゴがどう落ち着くのか?興味深々だ。昨日の終値後に発表となったアメリカ民間の石油週報によれば、原油在庫は212万バレル増加した。ガソリンは172万バレル増、季節需要のある溜出油は約500万バレルの在庫取崩しだった。 これは完全な弱気要因で、今日発表となるアメリカ政府の石油週報が同様の結果なら、需給のファンダメンタルズからして原油価格は更に低下することになる。まず、ブレントへのプレッシャーが大きいだろう。 ところが、さっき価格情報を覗いたら、やれやれだ。WTIが上昇を始めていた。日経、香港株が下げたが、上海、オーストラリア株が上げた。そして、対ユーロでドルが低下傾向になった。さて、どうなることやら。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月26日
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午後11時過ぎに価格情報を覗いたら、原油価格は大幅に低下していた。NYMEX/WTIは、24日、1.24ドル安だったが、今日は、現在時点で1.17ドル安のバレル当り86.70ドルだ。 アジア株式市場では、日経平均、オーストラリアが上げ、中国は下げた。ヨーロッパ株式市場では、イギリス、フランスが下げ、ドイツが上げた。まちまちだった。ただ、対ユーロでドルは上げた。 しかし、株、為替の二大金要因が原油価格を大幅に下げるような動きではない。やはり、サウジ発言のインパクトが大きいと言うことだろう。ブレントは95.23ドルになった。逆値差は8.53ドルと大きく開いた。 まあ、未だ異様な状況が続いていると言えるだろう。コンタンゴ(先高)幅も大きくなった。なんで、4月渡しがそんなに高いのだ。不需要期の第二四半期がそんなに高いのはそもそもおかしい。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月25日
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24日のNYMEX/WTIは、大幅に低下して1.24ドル安のバレル当り87.87ドルとなった。昨日、寝際の水準と同じだった。そして、その後もじりじりと下げている。今は、更に33セント安の87.54ドルだ。 ロンドンが活動を本格的に始める前、主導権の取れないアジア市場の参加者が中心とは言え、上海株式市場を除き、高値、そしてドルが対ユーロで弱含んでいる中での低下だから評価出来る。 ただ、その主因は、サウジ石油相の発言だと言うから、その影響力には驚きだ。需給のファンダメンタルズにはそっぽを向いて来た投機筋だが、これには耳を傾けざるを得なかった。 確かに、世界最大の原油輸出国で唯一の圧倒的な余剰能力保持者でもあるサウジの力は大きい。2008年の原油価格暴落の時にも、大きな影響力を示したものだ。 金融破綻も勿論だが、サウジの増産の影響も大きかった。サウジの望む70~80ドルの価格帯を現在の価格水準が上回っていることは確かだ。本気になってサウジが増産すれば、えらいことになる、と思っても仕方がない。 もともと、原油が余剰状態なのに、増産されたら一溜まりも無い。だから、本気になって増産することは無いだろう。しかし、投機筋はそう楽観的ではない。彼等は機を見るに敏でなければいけない。 それが、今の大幅低下だ。まあ、しかし、本格的な動きはロンドン市場が開くこれからだ。シティは何を狙って来るか。それはここのところ、サウジの政治的不安定性を臭わす情報が出たことに関係しているかもしれない。 サウジに政治的混乱が起きれば、イランどころの騒ぎではない。あっと言う間に原油価格は鰻上りだ。ニューヨークで手術を受け、今は帰国途時のアブダラー国王が政権に帰れないかもしれないという情報だ。 このようなジオポリティックス要因には要注意だ。現下の需給情勢などはそっちのけになってしまうのがこれまでだった。今何かが起きれば、150ドルなどということでは済まない。おお、こわっ。 IEAは余程しっかりしていないといけない。そんなシュミレーションはしていることだろうが・・・それから、情報操作には最も気を付けなければならないだろう。落ち着いた対応、政策を望みたいものだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月25日
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寝際に価格情報を覗いたら、最初は原油価格が更にじりじりと上げていたが、今俄かに低下した。ヨーロッパの株式市場がまちまちの動きだったが、ほぼ低下に転じた。それに、僅かながら対ユーロでドル高だ。 最初がおかしかったのか?NYMEX/WTIは、11セント安のバレル当り89ドルまで上げていたが、今は、1.31ドル安の87.87ドルだ。ブレントは28セント安だが、未だに97.32ドルと異様な高さのままだ。 おかしい、おかしいと言っている内にもう1月も過ぎようとしている。困ったものだ。ここのところ、かなり寒くなったが、先物では、既に3月もの、不需要期の春が目の前だ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月24日
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週明けとは言ってもいつものことだが、未だ主体性の無いアジア市場のことだ。未だロンドンは午前4時前だ。ニューヨークは昨日の午後11時前でこれから眠りに付くところだ。 アジア株式市場は、日経平均が1万3000円台、オーストラリアが高い。先週末の、ヨーロッパ、アメリカの株価上昇を引き継いだ格好だ。対ユーロでドルは高くなったが、僅かだ。 そんなことでNYMEX/WTIは、14セント高のバレル当り89.25ドルになっている。他方、ブレントは36セント高の97.98ドルという異様な高さのままだ。 NYMEXも先週末から期近物が3月渡しになったが、相変わらずコンタンゴ(先高)状態だ。もっとも、バックワーデーションという言葉が死語となるくらい、ずっと先安状態になったことがない。 これも何と言ってもおかしいところだ。以前は、季節需要が無くなれば、原油価格は低下し、先安になったものだ。3月と言えば、そんな時期だった。いつしか他の要因が効いて、おかしな状態になった。 これも需給のファンダメンタルズが効いていない一つの証ではないかと思う。そんな状況でも100ドルを超える投機筋がいるのだから、畏れ入る。ひどいもんだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月24日
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2011年01月23日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. ブラウン会長のもとには、英国石油から事故に関する情報が入っていた。英国石油はイギリスに本拠を置く会社だったが、国際石油会社らしく、その活動領域は世界に及んでいる。 今回の事故情報は、アラスカ縦断パイプラインのポンプステーションで原油が漏洩したというものだった。総延長約1280キロメートルの、このパイプラインは北極海に面した油田地帯プルドーベイと太平洋岸のバルディス輸出港を結ぶアラスカ唯一のパイプラインで、アラスカ原油の輸出を一手に担っている。アラスカ原油はアメリカの原油生産量の約12%を占めており、更に、アラスカ内では北部油田地帯の生産量が約99%を占めているから、このパイプラインが完全に停止することになれば、アメリカの原油生産量が一割程度失われることになる。ブラウンの脳裏には、2006年8月に発生した同じく英国石油の原油漏洩事故が浮かんだ。あの時は、パイプラインの腐食が発見され、英国石油のプルドーベイ油田の生産が停止となった。これを受け、石油市場では供給懸念で74.76ドルだった原油価格が76.98ドルまで上昇した。落ち着いて考えれば、ガソリン需要期もほぼ終り、主な輸出先である西海岸にはそこそこの在庫もあって、この事故により、即、供給危機になるとは思われなかったが、先物市場では、とにかく小さな動きが増幅され、原油価格が大きく動くことになる。ブラウンは「これだっ」と小さく叫んだ。直ぐに受話器をとると、原油トレーダー部門に電話を入れた。「構うことはない。アメリカの原油生産量の14~15%が喪失する恐れがあると騒げ」 ブラウンは躊躇するトレーダーに怒鳴った。「いいか。直ぐに、買って、買って、買いまくれ」「なに~。つべこべ言うな。原油在庫は豊富ですだと。本当に危機になれば、アメリカ政府がSPR(戦略石油備蓄)を放出するでしょうだと」 ブラウンは相当にいらいらしていた。「全てわしが責任をとる。とにかく急げ。事態がはっきりしてからでは遅い」 ブラウンは一方的にそう言うと、受話器を叩きつけた。 イブラヒムは、半信半疑だったが、自身満々のブラウンの言う通り7日には原油を大量に買い付けた。その後もじりじりと原油価格が下げるのではないかと思っていたから、早まったかなとも思っていたが、週明けの1月10日には1.22ドル、11日には1.86ドル、更に12日には、75セント上昇した。12日の原油価格は、91.86ドルとなり、約二年三ヵ月ぶりの高値を記録した。イブラヒムは、たったの三日間で4ドル近い儲けを得て驚いていた。ブラウンの言う通りにして良かったと思っていた。高値の最大の要因は、アラスカ縦断パイプラインの閉鎖が長期化するのではないかという懸念だった。イブラヒムはまたかと思っていた。詳細な情報を入手した分けではないのに、先物市場では不安だけが増幅される。イブラヒムは、基本的に原油は余っているという感覚だったから、おかしいとは思ったが儲けが先に立った。人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月22日
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21日のNYMEX/WTIは、結局、48セント安のバレル当り89.11ドルになった。昨夕は90.16ドルと90ドル台を回復したが、それは束の間だった。他方、ブレントは1.02ドル高の97.80ドルになるという異様さだった。 ヨーロッパ、アメリカの株式市場が上げ、対ユーロドル安だったから、昨年、一昨年と市場を支配し続けた株高、ドル安の、二大金融要因復活でブレント方がその流れに沿ったものだと言える。 100ドル超えを狙っている投機筋に言わせれば、異様なのはWTIだとなる。困ったことだ。ブレントの影響を強く受けるオマーン、ドバイも高くなった。それがアジアを直撃する。 日本人の馴染んでいるアジアンプレミアムが、経済、庶民の生活に重くのしかかる。需給のファンダメンタルズからすれば、60ドル台、いや、むしろもっと安くてもおかしくないのだから、ブレント、中東原油がおかしいことは自明だろう。 資金が面白味のあるヨーロッパに流れるのは当然かもしれない。車社会のアメリカではガロン当り三ドルを超えたガソリン価格に対する問題意識が芽生えつつある。それに先物取引の監視もよりきつい。 原油によれば、既に100ドルが出現している。既に年頭、IEAが高値に対する警鐘を出したが、消費国政府からも、そろそろ批判が出てよいころだ。産油国と消費国の利害がまた対立することになる。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月22日
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午後6時半過ぎに価格情報を覗いたら、じりじりと原油価格が上昇していた。期近物が3月渡しになったNYMEX/WTIは、57セント高のバレル当り90.16ドルと90ドル台を回復した。 アジア株式市場は、上海を除き全面的に安かったが、ヨーロッパ市場は上げている。そして、何よりも、ドルが対ユーロで安くなった。またまた、株高、ドル安と、二大金融要因が強気に転じた。 変なのと言っても始まらない。一昨年、昨年とこればかしだった。米金融緩和がこんな形で影響を与えるようでは、困りものだ。もっと、健全な方向に資金が流れて欲しいものだ。 需給のファンダメンタルズからすれば、60ドル台、いや、むしろもっと安くてもおかしくないのだから、その遊離振りには呆れるばかりだ。まあ、投機筋は高値維持に躍起だ。 北海ブレントは相変わらず高い。97.22ドルと恐ろしい高さだ。WTIとの逆値差は7.06ドル、その差は開くばかりだ。オマーンも92.65ドルと異様に高い。ヨーロッパ、アジアはより深刻な影響を受けることになる。 アジアンプレミアムなんてもんじゃない。円高とは言え、これだけの高さになるとさすがに辛い。開発途上国では、物価高に暴動すら起きている。それを招いたのは誰か、肝に銘じる必要があるだろう。 石油だけではない。知らない内に、小麦、砂糖、トウモロコシなどの商品も先物市場で上昇した。一昨年の同期と比べると、皆、二倍程度となっている。その間、所得が倍増した分けではない。 中東・アフリカ諸国で、石油などエネルギー輸出国以外の国々の人々は、ますます追い込まれている。それは先進国だって一緒だろう。アメリカのガソリン価格がガロン当り3ドルを超えて久しくなった。 その内にアメリカでも、その異様さを指摘するものが出て来ることだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月21日
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20日のNYMEX/WTI(終値)は、急激に低下したものの、昨日の寝際よりはほんの僅か戻した。株安、ドル高と二大金融要因が弱気だったから低下が加速されたのだろうが、その後、踏み止まった。 結局、WTI2月渡しは、アメリカの石油在庫増、中国の金融抑制策に対する懸念を主因として2ドル安のバレル当り88.86ドルで終った。今日から期近物になった3月渡しは89.59ドルだった。 アジアの株式市場は、日経、オーストラリアが下げたが、中国が上げた。更に、ドルが対ユーロで軟化を始めた。そんなことで、3月渡しは上昇基調だ。80ドル台になって割安感が出たのかもしれない。 需給のファンダメンタルズからすれば、60ドル台でもおかしくないのに、目下80ドル台だから馬鹿高いという感覚だが、投機筋はそうは見ない。いや、見たくないのだろう。相場維持に躍起だ。 北海ブレントは相変わらず高い。96.58ドルだ。WTIとの逆値差は6.99ドル、ほぼ7ドルまで開いた。ドバイも92ドルと異様に高い。まあ、こちらはブレント連動だからそうなんだろうが・・・ 因みに、金も下がった。アメリカの天然ガス先物価格は上昇したが、石油換算では未だ28ドル強だ。これでは、暖房油の馬鹿高さばかりが目について勝負にはならないだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月21日
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午後11時頃、価格情報を覗いたら、NYMEX/WTIは、90ドル割れ寸前まで低下していた。株がアジア、ヨーロッパそしてアメリカと軒並み下げていたからだろう。ドルも僅か上向きだった。 そして、寝際の今は2.17ドル安のバレル当り88.69ドルまで低下していた。といは言え明日からは、3月渡しが期近物になるので、この数字はあまり参考になりそうも無いと、その3月渡しを見ると、こちらも同じように下がっていた。 2.26ドル安の89.55ドルと、90ドル割れをしていた。株安、ドル高ということだから、そんなことになっているのだろうが、それでも需給のファンダメンタルズからすれば、まだまだ高いことには変わりが無い。 株高、ドル安でも、このように下げるならば、本物だ。さて、どうなることやら。北海ブレントは未だに96.34ドル、下がってはいるが、ひどい高さだ。一体どうなっているんだ、と言いたいくらいだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月20日
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19日のNYMEX/WTIは、上下動を繰り返したが、結局、アメリカの景気先行きに対する不安を主因として52セント安のバレル当り90.86ドルとなった。その後も低下を続け、午後4時過ぎには90.65ドルになっている。 アラスカパイプラインが復旧したことも軟化要因だったが、それならば、3ドル以上低下しても良いのだろう。おかしな状況は続いている。しかし、この2月渡しは今日までで明日からは3月渡しが期近物になる。 3月渡しは今91.51ドルだ。明日は、この限月変えにより例え前日比安とは言っても一見すると上昇したかのように見えることだろう。91ドル台が続くのかもしれない。 昨日、一日遅れで発表となったアメリカ民間の石油統計によれば、石油在庫は、原油、ガソリン、溜出油と主要石油製品全てが増加した。この需要期には考え難い状況だった。 これまでの在庫取崩しが激しかったからという言い方もあるだろうが、圧倒的な弱気要因の筈だ。今日発表となるアメリカ政府の石油統計でも同様の結果なら、3月渡しとは言え、一気に低下することだろう。 需給のファンダメンタルズからすればそうだが、昨年、今年と物が余っていたのに株高とドル安の二大金融要因で価格が上昇したのだから、さて、どうなることやら・・・・・ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月20日
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19日は生憎終日PCに向かうことが出来なかった。まあ、そんな日もあるなと諦めざるを得なかった。残念。ついさっき、時計の針は20日になっていたが、価格情報を覗いたら、その変化の激しさに驚かされた。 ほんの僅かな時間に、18日の終値バレル当り91.38ドルを30セント近く上回っていた水準からほぼ昨日の終値まで低下して、今また、僅かながら上昇中だ。 アジアの株式市場が軒並み上げた時には、上昇ムードで、ヨーロッパの株が軒並み下げたのを受けたのか、低下ムードへと変わった。それでもそこそこで持っていたのはドルが対ユーロで安かったからだろう。 と書いている内に、急速に下げ始め、あっと言う間に今は38セント安の91ドル丁度になった。それでも、ひどいほど高いままだから、まだまだ下げる余地はあると言ってよいだろう。 しかし、投機筋の仕掛はひどかった。アラスカパイプラインが復旧したのに、そのままの高さを維持したのだから、呆れざるを得ない。おっと、そう言っている内にまた上昇を始めた。困ったものだ。くわばら、くわばら。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月19日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. ガイスは大きく頷いた。悠久の歴史と確固とした伝統のあるアルバハでは、新興のリヤドを常に見下す風潮があったから、サウジ政府から販売禁止と言われると、それに反抗する者が多数出る。「ファリファ様、このアルバハでは、心強いことに我々の蜂起に同情する声が多いです。あの"沙漠のたそがれ"を密かに聞く者も増えることでしょう。リヤドも販売禁止になどしなければ良かったと後悔するかも知れませんね。逆効果で却って興味を呼びということは大いにありえますからね」「ガイス、お前の言う通りかもしれない。あのメロディは、我々虐げられた養蜂家の心に沁みる。しかし、暗いだけの曲ではない。静かに聞いている内に、遠くの方から光が射して来る、そんな感じもする。私達の蜂起もいずれ、リヤドの権威を打ち負かすに違いない。一脈通じるところがあるし」 「沙漠のたそがれ」は不思議な曲だ。ミカの甲高い声も悲愴感を呼ぶだけではない。やがて、静かな中に力強さを感じて来る。それが、世界中の人々、特に虐げられた人々の共感を呼んでいるに違いないとファリファは思っていた。「ファリファ様、きっとそうだと思います。サード国王も、ニューヨークでの手術が無事終了して、もう少しでリヤドに戻られるようですし、今暫しの辛抱ではないでしょうか。きっと、国王は我々の苦境を救ってくれるに違いありません」「そうだね、ガイス。手術が成功して本当に良かった」 ファリファも国王はきっと事態を収拾してくれるに違いないと思っていた。イスタンブールのイブラヒムは、不思議なメロディを聞いていた。悲愴感に満ちた高い声に、惹かれて耳を澄ましていると、何故か心が安らかになって来る。絶望の淵で嘆き悲しんでいる内に、いつしか悲しみから離れ、無心になる。そして、静かに、静かに立ち上がり、ふう~とそのまま空を浮遊する。不思議な快感がそこにある。遠くに微かな光が見え、そこに向かって静かに進んで行く。次第に周りに光が満ちて来る。不思議な感覚だったが、それはどこかで感じたような、懐かしさが込み上げて来た。シルバーマンで、まだトレーダーとして駆け出しの頃、大きく負けたことがあった。イブラヒムは、自分の才能を疑ったものだ。そこに至るまでの緊張感、切迫感はひどいものだった。これがトレードというものかと恐怖感にも苛まれた。自分はそんな商売に向いていないのではないかと思った。絶望感の中で、ひたすらトレードを続けた。やがて、起死回生の大勝負に勝って、負けを帳消しに出来た。そして、会社も認めるトレーダーになった。つい、この間、ブラウン会長と電話で話して、そろそろ先物取引に復帰しようと決めたばかりだったが、この曲は、イブラヒムを初心に戻らせた。-ブラウンめ。きっと巻き返して見せると言っていたが、一体何を根拠にしているのだ。原油価格は昨年暮に九〇ドル台に乗せたが、その後、じりじりと下げて七日には八八・〇三ドルになった。需給は芳しくないから、そのままジリ貧の筈だ。それなのに、あの自信は何だ。今年は一二〇ドルを超えるだろうだって。超えさせるって言いたかったのだろうが人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月18日
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午後11時前に価格情報を覗いたら、低下傾向になっていた。午後4時頃には42セント安のバレル当り91.12ドルだったが、その後、上昇して92ドル弱となった。しかし、その勢いを失ってじりじりと下げた。 それも、株価の影響だ。アジアで上昇、ヨーロッパでもそれを引き継いだが、少し息切れしている。しかし、35セント安の91.19ドルと未だに高い。アラスカパイプラインの漏洩事故で上げてそのままだ。 事故から復旧しても、ちゃっかりとそのままだから、ひどいもんだ。まあ、ドルが対ユーロで安くなっているのに暴騰しないだけ良しとしなければならないのか?嘆かわしい限りだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月18日
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17日はマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日でアメリカはお休みだった。従って、先物市場もお休みでNYMEX/WTIの終値は無い。ただ、電子取引はあったし、ロンドンICEでは取引があった。 そのベースでは、バレル当り90ドル台まで下がった。 しかし、その後上昇し、18日午後4時現在は42セント安の91.12ドルと91ドル台まで戻している。奇妙な値上がりだと言っても始まらない。再び、株高、ドル安の二大金融要因が効き始めたからだ。 アジア、そしてヨーロッパの株式市場は上昇気流だ。そして、ドル安が進行した。なかなか、需給のファンダメンタルズが効いては来ない。昨年も書いたが、そうこうしている内に本当に需給タイト化となるかもしれない。 その場合は、需給緩和でここまで上げて来たのだから、100ドル台に入ることは容易だろう。世界中が投機マネーに振り回されている状況だ。誰かが、こんなことを阻止しないと不当、不公正が罷り通ることになりはしないか? 日本人は投機、投資が好きではない。それを改めないとより一層の経済拡大は無いなどと言い始めているものも出て来ている。2008年の反省、投機の悪弊を周知したものが言うなら良いがそうでなければ問題だ。 危険な領域に対する理解も無しでその道に進むのは間違いだろう。健全な市場作りを終えてから、進んで欲しいものだ。 金などの貴金属は良いが、庶民、消費者の福祉を考えた場合に、小麦、トウモロコシ、砂糖などの商品先物、それに石油の取り扱いは要注意だろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月18日
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2011年01月17日
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週明けの石油先物市場は、僅かながら安い。NYMEX/WTIは、40セント安のバレル当り91.14ドルになった。アジア主導の市場では低下を続け、90.83ドルまで下げたが、その後、ロンドン主導になってからじりじりと上げた。 北海ブレントも同様の動きだが、その価格水準は異様に高いままだ。42セント安の97.96ドルだ。中東原油のオマーンは1.43ドルと大幅に下げたが、それでも92.72ドルという馬鹿高さだ。 WTIより質の悪い、ブレント、オマーンがWTIより高いのだから、異様だ。このような歪さがまず是正される必要があるだろう。そんなことを書くと必ずWTIが安いのだなどと言う者が出て来る。困ったことだ。 それにしても高いな~。金などの貴金属、それに小麦、トウモロコシ、砂糖などの商品先物も高い。一体どうなっているのだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月17日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. 「サイモンが生きていてくれれば、もっと上手く行ったのではありませんか」「そうだな。惜しいことをした」 イブラヒムとブラウンは腹の探り合いをしていた。イブラヒムは、サイモンがブラウンを殺した、いや、殺させたに違いないと思っていた。「私は随分とサイモンに助けられました。アブドルアジズ殿下はあまりサイモンが好きではありませんでしたが、彼の投機の才能については評価していました」「私も彼の才能については認識していたつもりだ。彼は傑出したトレーダーだった。それに実に研究熱心だった」 イブラヒムは、サイモンが石油だけではなく、金などの貴金属、小麦、トウモロコシ、砂糖などの商品先物にも詳しかったことを思い出していた。「仰る通りです。彼は、石油は勿論、金、そしてトウモロコシの相場にも詳しかったですね。私にも随分と教えてくれました。いえ、手は出しませんでしたがね」「うん、確かに。我が社でも、彼ほど博識なトレーダーはいなかった。特に、連携して動いて貰う時などは重宝した」 ブラウンは、商品間だけではなく、為替、株との間の動きにも精通しているトレーダーでなければ、ブラウンの指示を正確に受け止めることは出来ないだろうと思っていたから、その限りにおいては、サイモンが最も使い易かった。しかし、サイモンが自分の裏の部分に入り込もうとしたことは許せなかった。「キジも鳴かずば撃たれまいに」と言う感覚だった。 「沙漠のたそがれ」は、世界的大ヒットになった。 どこの街でも、そのメロディを聞くことが出来た。レバノンのエイブルレコード、ロンドンのキングレコード、ともに、売上が鰻上りだった。 ラミアの兄、サードハリーリーも大満足だった。 お高くとまっていた、ハキムを焚き付けて納得させて、ロンドンのミカを巻き込んだのが功を奏した。ハキムが最初に評価した通りにしてしまっていたら、「沙漠のたそがれ」はお蔵入りで日の目を見ることはなかったろう。サウジ国内では、「沙漠のたそがれ」が販売禁止になっていたから、そのメロディが街頭を流れることは無かったものの、官憲の目を潜って、密かにメロディを聞くものがいたことも事実だった。特に、アルバハでは、アブドルアジズへの怨念もあったから、「沙漠のたそがれ」は密かに流行って行った。ファリファやガイス達は、こぞってそれを聞いた。 「ファリファ様、これがあのヤシン様の兄上、カラム様とカシム様のお作りになった曲ですか」 ガイスは密かに入手した海賊版の「沙漠のたそがれ」のCDを聞きながら、ファリファに言った。「良い曲ですね。世界的大ヒットになったのも良く判ります。サウジ内では販売禁止になっているけど、必ず、東部からこの西部までファンが広がって行くに違いありません。それは官憲が止めようとしても無理なことです。むしろ、販売禁止にすればするほど、聞きたいものも出て来るのが人情です」 ファリファはそうきっぱりと言った。人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月16日
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石油先物市場は、未だお休みだ。先週末にNYMEX/WTI(終値)は、14セント高のバレル当り91.54ドルになった。その後も僅かだが上昇したようだ。良い加減にしてくれと言いたい。 投機マネーの不当、不公正さには、本当に呆れる。今朝は、小麦、トウモロコシ、砂糖の相場をチェックして驚いた。2009年1月14日から2011年の同日にかけて軒並み、大幅上昇だった。 ちょっと細かくなるが、砂糖はトン当たり324.6ドルが773ドルへと上昇していた。トウモロコシはブッシェル当り366.5セントが648.75セントへ。小麦はトン当たり109.6ポンドが193.35ポンドへと言った具合だ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月16日
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14日のNYMEX/WTI(終値)は、アメリカの株高、ドル安を主因にして14セント高のバレル当り91.54ドルになった。昨日の寝際には81セント安のバレル当り90.59ドルになっていたからそこからは95セントの上昇だ。 その前には90.10ドルまで下がっていたから、計1.44ドルの上昇となった。結局、またまた株高、ドル安の二大金融要因の為せる業だった。その前のアラスカパイプラインの問題は価格引き上げに利用されただけのことだ。 北海ブレント、ドバイの異様な動きは、嵩じた。ブレントは、66セント高の98.68ドルになった。これでWTIとの逆値差は7.14ドルになった。ひどいもんだ。 ドバイは北海ブレントにほぼ連動しているから、93.76ドルにまで上昇した。ドバイはアジアの基準原油だから、アジアの石油価格は上昇することになる。それがやがて灯油価格を引き上げることになる。 投機のお蔭で、寒い北国の人々が、灯油使用を控えざるを得ない状況が出現することになる。貧しいお年寄りには辛い冬となることだろう。困ったことだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月15日
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寝際に価格情報を覗いたら、NYMEX/WTIは、81セント安のバレル当り90.59ドルになっていた。続落だが、それでも、90ドル割れ寸前まで低下してその後上昇して来たところだ。 株安、ドル高だから、もっと下がっても良かったのだろうが、高止まりが続いている。おかしな状況は続く。しかも、北海ブレント、そしてオマーンは異様な動きをしている。 ブレントは、37セント高の98.43ドルだった。オマーンも19セント高の93.59ドルだ。一体全体どうなっているのだ。ロンドン・シティのスズメ達のさえずりが聞こえてはこないか?ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月14日
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13日のNYMEX/WTI(終値)は、株安、アメリカ経済指標の悪化を主因として、46セント安のバレル当り91.40ドルになった。やっと下がったかとの感が強い。 それにしても、本当に、何度も言うが、需給情勢からすれば、呆れて物も言えないほど高い。冬場にも係わらず、石油が余っていたのに上昇したこと自体がおかしいのに、アラスカパイプラインも部分的ながら再開したのだから何をかいわんやだ。 しかし、ブレントは、本当に異常だ。6セントしか低下せずに98.06ドルだった。ドバイも93.12ドルと高い。一体どうなっているのだ。しかも、その後、WTIは30セントほど低下したのに、ブレントは34セント上昇した。 ロンドン・シティの異様さが覗えるというものだ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月14日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. 「シェイク、本当に何から何まで有難うございます。シェイクのご好意を母に伝えさせて頂きます」 ヤシンは、思いがけない展開に戸惑いながら、これまで育って来た狭い世界から、新たな未知の世界に足を踏み出す期待と一抹の不安を抱いていた。「ヤシン、ラミアにくれぐれも宜しく。ラミアに会ったら、お前はラミアの思うように動いてくれて結構だ」 スルタンは、ヤシンの気持ちを汲んでそう言った。「シェイク、済みません。そう言って頂くと助かります。母はイスタンブールで寂しくしていた筈ですから、私に一緒に生活するよう望むかもしれません」「全てラミアとお前の望むようにして貰って良い。私が全て責任を持つから、安心してくれ。勿論、シェイク・イスマイルの説得も私がする」「有難うございます」「ヤシン、明日にでもここを出発しよう」 ヤシンは、また、ファリファとガイスの顔を見た。二人は、また、黙って頷いていた。「シェイク、畏まりました」 年明け早々、イブラヒムはイスタンブールに着いた。イスラム圏では、新年の賑わいがある訳ではない。ほぼ普段通りの街並みの中を抜けて行く。 リヤドからイスタンブールへと移動している途中、イブラヒムはブラウン・シルバーマンサックス会長と電話で話をしていた。「やあ、イブラヒム。ハッピーニューイヤー」「ハッピーニューイヤー。会長、でも、私は今イスラム圏に住んでいますから、新年の実感が出ませんね。もっとも、アメリカも、アジアほどに新年を祝う分けではありませんが」「うん。そうだな。しかし、今年は、是非ともお祝いムードにしなければと思っている」「会長、お気持ちは判りますが、私は、今ちょっと引いています。閣下からは、そろそろ復帰してはと言われていますので、気配だけは知っておきたいと思っています」 イブラヒムは、気配を知るためには、シルバーマンの動きを知るのが一番と思っていた。「気配か。それは重要なことだ。しかしだ。わが社はその気配を生む気でいる。難しいことだがな。昨年の暮れから、いろいろと仕掛けているのだが、なかなか上手く行かん」 イブラヒムは今日のブラウンは饒舌だなと思っていた。やはり電話をして良かった。「会長、良く判ります。私ももう少しどっぶりと浸かってやっていれば良かったのですが、済みません。敵前逃亡のようになってしまって。会長の仰っているのは、天然ガスの市場のことではありませんか」「さすが、イブラヒム。敵前逃亡と言いながら、良く見ているな。そうだ。天然ガス市場には手を焼いた」 シルバーマンは、石油に比べて、市場規模の小さい天然ガス市場に投機資金を大量に投入して、価格引き上げを狙っていたが、思ったようには上がってはくれなかった。「それに、石油も思ったようには上がってくれない。昨年中に九〇ドル台の後半へと思っていたのだが。なかなか思うようには行かないものだ」 人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月13日
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2011年01月13日
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12日のNYMEX/WTI(終値)は、株高、ドル安、それに予想を上回る原油在庫減を主因として、75セント高のバレル当り91.86ドルになった。三日連続の上昇で、およそ2年3ヵ月振りの高値だった。 需給情勢からすれば、呆れて物も言えない状況だ。アラスカ縦断パイプラインは応急措置で操業再開、原油は世界的に余剰の中にこれだけ高騰するのだから、暴騰と言わざるを得ないだろう。 2009年に「原油価格暴騰」の看板は降ろさないで良かった。原油が金融商品化し、投機が踊る世界では、そうなることも予想できなかったわけではない。石油小売業界にとっては悲劇的な状況と言って良いだろう。 ブレントは、98.12ドルだ。ドバイも93.83ドルと言う信じられない水準となった。アメリカ政府の石油統計では確かに原油在庫は大幅減だったが、ガソリン、溜出油は予想外の大幅増だ。総合的には弱気要因だった。 一体何が原油価格暴騰を許しているのか?アメリカ政府は、本腰を入れてこの疑問解明に挑むべきだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月13日
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2011年01月12日
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午後9時前に価格情報を覗いたら、NYMEX/WTIは、低下し始めていた。10セント安のバレル当り91.01ドルになっていたのだ。しかし、まだ驚くほど高い。90ドル台に止まっている筈はない。 株高、ドル安だから、この程度の修正に止まっているということか?おかなしな話だ。アラスカパイプラインの漏洩事故が3ドルほど原油価格を押し上げたのだが、供給上の問題が生じるということではなさそうなことが判って来た。 世界的に、冬場だと言うのに、原油が余剰だったのだから、そんなことは判っていた筈だ。妙な世界が構築されてしまっていると言えるのではないか?ICEブレントも下がったが、下げ幅は小さい。 ブレントは、97.53ドルだ。オマーンも下がったが、未だ93.76ドルと馬鹿高い。アメリカの民間石油統計では石油在庫が軒並み増えた。今日は、アメリカ政府の石油統計が発表となる。 アラスカパイプラインの事故対応が迅速で、石油在庫が増えていたら、どうなるのか?それで、この二日間の値上がり分だけ下げるのか?そうでなかったら、一体何がそれを拒むのか?疑問点の多い市場だ。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月12日
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11日のNYMEX/WTI(終値)は、アラスカパイプラインの原油漏洩問題を主因として1.86ドル高のバレル当り91.11ドルまで続伸した。10日の上昇分と合わせて3.08ドルの上昇だ。 投機とはそんなものかも知れないが、それにしてもひどいもんだ。専門家は今回の漏洩事故のダメージは少ない、早い復帰で供給上の問題無しというコメントは裏腹に、これだけ上がってしまったのだから・・・ しかも、ここで既に書いたように世界にはそれを容易にカバーする余剰能力があるというのだから、?だ。また、「それを解く一つの鍵はICEブレントにありそうだ」と書いたが、確かにそうだ。 ブレントは、昨日の終値で97.61ドルとなり、その後も僅かながら上昇して今は97.70ドルだ。オマーンも94.14ドルと馬鹿高い。オマーンはブレントの影響大だからそんなものだろう。 これに対しWTIは、1セント高の91.12ドルと落ち着き加減だ。まあ、それにしても高いが・・・本当におかしい状況だ。終値後には、アメリカ民間の石油週報で石油在庫増の弱気要因が出されていると言うのに・・・ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月12日
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今日は寝際までPCに向かうことが出来なかった。そして価格情報を覗いてびっくりだった。NYMEX/WTIがバレル当り90ドルを超えていたのだ。昨日の終値で、1.22ドル高の89.25ドルになっていたが、更に上昇した。 昨日もアラスカ縦断パイプラインの原油漏洩のニュースは伝わっていたが、それが長引きそうだとうことなのだろうか?確かに、パイプラインが停止してアラスカ原油の生産がストップになればその影響は大きい。 しかし、何か変だ。世界にはそれを容易にカバーする余剰能力があるというのに何故それほど価格が上昇しなければならないのか?それを解く一つの鍵はICEブレントにありそうだ。 ブレントは、97ドルを超えた。オマーンも93.60ドルと馬鹿高い。しかも、またまたBP絡みだ。生産量が減ってBPは大変だという報道もあったが、原油価格が暴騰すれば、十分に元はとれることだろう。ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月11日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. テレビのリポーターは声を張り上げて周囲の模様を伝えていた。-奇跡的な救出です。二人の女性は、元気そうですが、念のため直ぐに病院に向かうことになりました。今、救急隊員が二人を救急車に乗せました。五〇代くらいの女性は、少し足元がふらついていましたが、若い女性は、周囲の人達に礼を言うほどに元気で落ち着いていました 多数の死者も出た悲惨な現場では、ラミアとナディアの二人の救出は、居合わせた人々の救いだった。その顔に笑顔が戻った。中には、まるで、自分のことのように喜んで小躍りするものもいた。手を取り合って喜ぶ者達もいた。歓喜の渦が瞬く間に人々の間に広がって行った。 アルバハのスルタン、ヤシンも手を取り合って喜んでいた。ファリファ、ガイスは、そんな二人を少し離れたところから微笑ましく見詰めている。 ヤシンは、地上に降り立ったラミアとナディアの姿を見て、思わず涙を流していた。「シェイク。これもアラーのお導きです」 ヤシンはスルタンの左手を両手で握り締めた。 スルタンは、ヤシンの手を右手でポンポンと軽く叩いた。「良かった。ヤシン、お前は、早速、ラミアのところに駆け付けてあげれば良い。ラミアもきっと喜ぶに違いない」 ヤシンの顔は輝いた。「えっ、シェイク、宜しいのですか」 思いも掛けなかったスルタンの言葉に、ヤシンは戸惑いつつも嬉しさが込み上げて来た。スルタンはそれを直ぐに察した。「シェイク・イスマイルのことなら、心配無い。私が説得する。いや、シェイクもきっと、"ヤシンよ、ラミアのところに行ってくれ"と、そう言うに違いない」 ヤシンはファリファとガイスの顔を見た。ファリファとガイスは頷いていた。「私は、アブドルアジズの理不尽な要求を聞いて、ここに立て篭もってファリファやガイス達と一緒に戦うつもりでした。それがシェイク家として彼等のために何も出来なかった償いになると思ったのです」 スルタンもシェイク家が何も出来なかったことを口惜しく思っていた。しかし、そんなことを口にするわけには行かない。「ヤシン様。有難うございます。お気持ち、有難く頂戴しておきます。今は、お母上のところにお急ぎ下さい。さぞや喜ばれることでございましょう」 蜂起を主導したファリファは、ヤシンが加わってくれたことを頼もしく思っていたから、ここに止まってくれと言いたかった。しかし、ラミアの救出を見た後は、とても、ヤシンに止まってくれなどと依頼することは出来なかった。「シェイク。それでは、申し訳ありませんが、私をイスタンブールに行かせてください」「ヤシン。行ってくれるか。くれぐれも宜しく頼むぞ。お前も知っての通り、私はサウド外相と非常に近い。パスポートの用意などはお手の物だ。在トルコ・サウジ大使館にお前を手助けするよう依頼しておこう。渡航費用も私が用意する」人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月10日
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週明けの先物市場は、急騰して始まり、徐々に低下している。ただ、いつものことだが、週明けと言ってもアジアのことだ。しかも、日本はお休みで、中国、オーストラリア、シンガポールが主要な参加者だ。 先物市場が始まったと言っても、電子取引だが、NYMEX/WTI(終値)は、先週末の終値バレル当り88.03ドルから、一時、89.98ドルまで跳ね上がった。驚きだ。シンガポールに独自の情報でも届いたのか? アラスカパイプラインが、原油漏洩で操業を停止したというのが、その情報のようだ。未だ、詳しい状況、その影響などが分からないままの高騰劇だった。いつものことか、と思わないでもないが、要注意だろう。 しかし、その後、過度な反応ということで、徐々に原油価格は低下した。30分ほど前には、88.94ドルまで下がった。今は88.98ドルにほんの僅かながら上がった。 落ち着いて需給状況を整理してなどと言っても始まらない。投機とはそんなものなのだろう。ICEブレントは、低下したとは言え94.01ドルと言う馬鹿高さだ。オマーンも83セント安だが、未だ90.32ドルと高い。 何か狂っている。今週も狂ったままで進むのだろうか?このままでは石油業界、消費者、世界経済に良い分けはない。ヨーロッパ、アメリカの政治家の内、誰が最も早くそれに気が付くのだろうか?ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月10日
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PCトラブルとの苦闘は続いている。未だにPDFソフトの問題は解決していない。ソフト会社はそれぞれが他の会社の問題ではと言って取り合わない。困ったことだ。 それに加えて、今度は、古いPCを廃棄するに際して、そのデータを保存するので四苦八苦だ。何と暫く使っていなかったそのPCはWindowsの旧バージョン、しかも、当初95で後にそれを98にバージョンアップしたものだった。 いろいろと工夫して時間を掛けてそれなりに終了となるが、何とも馬鹿らしいことに時間を掛けたと後悔している。結局、昔、秋葉で買ったハードディスクをコピーする装置でそっくりコピーすることになる。 初めからそうすれば、そんなに時間は掛からなかったのだろうが、人は回り道をするものだ。まあ、しかし、もう少ししたらそれでかわさざるを得ない。 忙しい時は重なるものだ。もっとシンプルになっていると良いななどと思っても仕方が無い。旧データを復元できるか?などと疑問を抱えつつそうせざるを得ない。 ワード、エクセルのファイルは簡単だが、メール関係は心配だ。どうして、もっと単純に統合化してくれなかったのだろうかと悔しい思いだ。時間だけ掛かってがっくりだ。 仕方が無いから、ハードディスクを取り出して、作業せざるを得ない。辛いな~。その後に、他のことをするしかない。今日は日曜、先物市場などは休みだから、まあ良いかと言ったところだ。
2011年01月09日
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昨日までは、PCに向かう時間が「昨日より今日、今日より明日」という展開だったが、今日は、また元の木阿弥になってしまった。まあ、でも、土曜だから仕方が無いか? 7日のNYMEX/WTI(終値)は、昨日寝際には、上昇していたので、やれやれと呆れていたが、その後大幅に低下した。一時は87.25ドルまで下げたようだ。89ドル台から87ドル台までほぼ2ドル下げだ。 それも、これもアメリカの経済指標に対する見方が玉虫色だったからだようだ。困った話だ。前からここで言っているように、そんなことで原油価格を上げ下げして欲しくはない。 もっと落ち着いて、ちゃんと国際石油需給統計を見て判断して欲しい。まあ、しかしそうだったとすれば、一昨年から昨年にかけて30ドル台から90ドル台への原油価格上昇など起きる筈も無かったが・・・ そう言っても何も始まらないが、言わせて貰っておこう。NYMEX/WTIは結局35セント安のバレル当り88.03ドルとなった。ICEブレントも下がったが、まだ93.44ドルという馬鹿高さだ。 何か狂っている。シティのスズメは一体何を考えているのか?この景気の悪い時に100ドル、150ドルを仕掛けているのだから、本当に狂っているとしか言いようがない。昔からそういう冷徹なところはあったが・・・ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月08日
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寝際に価格情報を覗いたら、原油価格が上昇していた。まことにおかしい。株安、ドル高の中での上昇だから、これまでの動きからすれば理解し難い。なんて書いたが、まあ、今は石油需要期、そんなに弱気になることもない、ということか? 呆れてものもいえない。それで、WTIは89ドル台、ブレントは94ドル台に上げるという妙な現象が起きている。80ドルを超えているのに、昨日2ドル近く下落したから、さあ、買いだなどと考えていれば、思わず笑ってしまう。 くわばら、くわばら、さて、寝るとしよう!夜も更けて寒いことだし・・・ブログ人気ランキングに参加しています。クリックよろしく アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
2011年01月07日
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この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは一切関係ありません。Copyright(C) 2008-2010 Kazuo KAWAHARA All rights reserved. 「シェイク。母達がこんなひどい目に会っている、自爆テロは、犯行声明によってアルカイダ・イスタンブール支部の犯行であることがほぼ確実になりました。そうとすれば、これも何かの因果なのでしょうか。兄、スレイマンが統領の沙漠のサソリはサウジ支部ですから、直接の関係は無いのでしょうが、このイスタンブールにいる分けですから兄が母をこのような目に合わせているとも言えるわけですよね」 ヤシンは、母ラミア達をこのような目に合わせているアルカイダが許せなかった。何で罪の無い一般市民をターゲットにするのか、と腹立たしかった。しかし、皮肉なことに、スレイマンがサウジ支部の統領を務めている。ヤシンは、スレイマンを憎むことは出来なかった。「ヤシン。スレイマン達にはスレイマン達の理屈があるのだろうが、こんなことが許される訳が無い。彼等はアラーを信じていると言っているが、アラーの教えに背いていることは明らかだ。彼等は間違っている」「シェイク。シェイクは、一度、兄、スレイマンを捕まえて、サウジに連れて戻りました。そして、兄は、刑務所に服役して考えを改めたと聞いていたのですが、結局、沙漠のサソリに戻ってしまいました」「そうだ。確か、囚人の中で最優秀だったと聞いている。もともと、彼は、コーランの暗誦、読誦では、サウジのコンクールで一番になったことがある。当然のことだったかも知れない。礼拝でもいつも皆をリードしたとのことだ。確かに、彼の暗誦は素晴らしい。宗教界に入っていれば、恐らく、マッカのアルハラム・モスクでアザーンを唱え、講話をしたことだろう。それくらいのものだ。サウジ政府が放免したのも良く判る」 スルタンは、目を細めて遠くを見詰めながら、コンクールで優勝を繰り返した、昔のスレイマンの姿を想い描いていた。「私も、母から兄が相当に優秀なモスレムだったと聞いています。それがこんなことに。全く、残念なことです」「ヤシン。精神病ではないが、生憎、テロに走るものの中には優秀なものが多い。また、真摯だったモスレムが多い」 スルタンはしみじみと語った。自分が説得出来なかった、九・一一事件を引き起こしたアルミナ、そして、初代の月の欠片になった、実弟のカリムのことを思い出していた。 スルタンもヤシンも、月の欠片、スレイマンの話をしてはいたが、目はテレビ画面に釘付けになっていた。しかし、イスタンブールから遠く離れた、このアルバハではどうすることも出来ない。 ラミアを支えているナディアの顔には、疲労の色が見えた。スルタン、ヤシンには、それがもう限界のように思えた。部屋の中からは黒煙が流れ出て、二人の姿を包み始めた。 そして、二人の姿は、その黒煙の中に倒れこんで行き、見えなくなった。スルタンとヤシンは、思わず目を瞑った。 と、その時、ベランダからス~と伸びる人影が見えた。黒煙の上に舞い上がって行くように見えたが、それは、長く伸びたはしごの先に乗った救助隊員だった。救助隊員の腕にはラミアがしっかりと抱きかかえられていた。続いて、もう一つのはしごが舞上がって行った。こちらには、ナディアが抱かかえられていた。そこで、一斉に周囲から歓声が沸き上がった。人気ブログランキングに参加しています。クリックのほどよろしく
2011年01月07日
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2011年01月07日
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