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直訳すると『他人の生活』(原題“Das Leben der Anderen”もこの意味です)、邦題は『善き人のためのソナタ』というドイツ映画を観てきました。少し前に上映されていた映画で、アカデミー賞外国語映画賞受賞作品です。夏休み日替わり2ユーロでやっている映画館で観てきました。久々に観たドイツ映画で、ラストではマジで泣いてしまいました。ここ数年観た映画の中で一番皆さんにおすすめできる、素晴らしい、感動する映画です。そして実際に最近まで存在した、国家による思想統制というものを考えさせられます。1980年前半の東ドイツ、国家機関シュタージによる厳しい監視が行われている芸術家たちの中の一カップル、劇作家のゲオルクと舞台女優のクリスタが主人公です。そしてもう一人の重要な主人公が彼らを監視する職にあるシュタージの一員ヴィースラー。監視しているうちにだんだんと彼らに陰で肩入れするようになっていきます。ところでこのヴィースラーを演じた俳優さん、最近亡くなってしまったそうです。残念です。素晴らしい演技力で、シュタージの冷たさと、あまりの真面目さのせいで時折見える滑稽さ、東西統一後の…(書けません…これから見る人のために書かないでおきます)、とにかくとても上手い俳優さんだと思いました。シュタージによる尾行、盗聴、聞き込み、タレコミなどを駆使したスパイ探しは実際に行われていたことで、80年代といえばわたしが鼻を垂らしてゴム飛びや縄跳びで遊んでいた頃ですから、まだ最近のことと言っても許されるでしょう。そんなにも最近のことなのに、こんな衝撃的なことが行われていたなんて…。そしてそれによって仕事を失っていき、さらには自殺するような芸術家たちもいたなんて…。ヴィースラーの何もないアパートと、本がたくさんありインテリアにも暖かみのあるゲオルクとクリスタの家。この対比が悲しく感じられます。盗聴は24時間だから性生活まで覗き見。でヴィースラー、自分はどうかというと、同じアパート内で一日に何件も仕事の入っている売春婦のお世話になっているんです。これも悲しい。そして滑稽。とにかくラストシーンまで一切目を離す余裕のない映画です。天罰は結局下るということもテーマの一つでしょうか。クリスタのバスローブには星マークが入っていましたが、何か意味があったのかしら?ラストシーンのヴィースラーの最後のセリフには心打たれます。このような出来事、共産圏の国々ではごく普通だったのでしょう。そういえば昨日もルーマニア人の同僚が、共産圏時代の食べ物の配給のことや、国家に逆らって失業した人のことなどを話していました。シャウチェスクが殺されたのなんてごくごく最近のことなのです。ちなみに昨日この映画を一緒に観たのはドイツ人のイローナ。彼女はかつて隣の国で壁が崩れるのを見た女の子です。その国も今や同じ国。そして最後に、邦題の『善き人のためのソナタ』というのは、主人公の一人劇作家ゲオルクが先輩作家に誕生日にもらったピアノ譜の曲名で、彼はある夜それを弾き、盗聴しているヴィースラーはその音色に心動かされます。「善き人」はまたあとでもキーワードとなり、ラストシーンにも別の形となって登場します。観た方、ぜひわたしと感想を語り合いましょう。 *昨日の映画 IL FILM CHE HO VISTO IERI*LE VITE DEGLI ALTRI(2006年・ドイツ)原題『DAS LEBEN DER ANDEREN』邦題『善き人のためのソナタ』監督*フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク出演*ウルリッヒ・ミューエ&マルティナ・ゲデック&セバスチャン・ゴッホ
2007年08月30日
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わたしの起床時間はわたしの15分進んでいる目覚まし時計で8時52分なのですが、最近、一旦7時半に目を覚ましてしまうことがあります。トシなのかしらねえ。数日前はなんとマンガみたいにベッドから落ちてしまって起きました。それでも眠かったです。昨日は妙な夢のせいです。片手のひらに乗る大きさの飼いパンダに、本屋で中指を咬まれて、それで痛くて起きました。それから1時間また寝ましたけど。何なのでしょう、この夢?誰か夢占いをお願いします。昨日はロッセッラと一緒に近所の「み」さんちにお邪魔してきました。みさんトコの4ヶ月の雛ちゃま元気いっぱいです。カルピスごちそうさまでした。そのあと久々に開いたファブリツィオの店でピッツァをロッセッラと半分ずつ食べ、常連客の若い警官たちとダベってきました。最近のわたしはこんな感じ。これは職場のPR用の写真。来月は休暇&仕事で日本です。どうぞよろしくお願いします。
2007年08月28日
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先週の土曜と日曜のローマは暑いったらありゃしませんでした。40度超えてましたね。しばらく涼しかったと思ったのに。その暑さったら日本の暑さみたいじゃなくて、アフリカの暑さなんです。風がアフリカ大陸から来るというのです。土曜は少し外に出ましたが、まるでフライパンの上にいるようでした。仕事を終えて一旦家に帰ってから6時過ぎに出かけました。ヴィルナとあさかさんに会いにヴィルナの職場ZARAへ。ZARAでは買い物せず、Feltrinelliにてジェリー・マリガンの1950年代の演奏のDVDとボリショイ・バレエの『くるみ割り人形』のDVDを購入。『くるみ割り人形』を見て涼しくなるかなと思いましたが、どうでしょ。ボリショイはやっぱりすごいです。DVDだけど、飛ぶ時の高さやスピンの速いのがよく分かります。この間ロンドンのロイヤル・オペラで観た『眠れる森の美女』とローマのカラカラ浴場で観た『ロミオとジェリエット』も確かに良かったけれど、ボリショイを生で見たらやっぱり桁違いなんだろうな、と思いました。日曜は窓を開けると暑いので、ずっと閉めていました。イタリアのアパートは室内、けっこう涼しいのです。扇風機は今年、出していません。組み立てるのが面倒だし。日本ほど家の中は暑くないし。屋上に干した洗濯物は1時間くらいで乾いてしまいます。お布団も干しました。汗かきかき昼寝までしちゃいました。シャワーも3回浴びました。『エラいところに嫁いでしまった!』をずっと見ていました。
2007年08月27日
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この日記ですっかりおなじみです、『くすぶれ!モテない系』の連載がとうとう終わってしまいました。最終回までわたしをうならせる文章を書いてくれた能町みね子氏、尊敬します。今回のドキリの一文はこちら。モテ系だのモテない系だのという呪縛はあくまでも自分を取り巻く環境によるものですから、「海外ならこのカセから逃れられる!」といって30前後にして突然海外に飛び出す人も珍しくありません。ハイ、あなたも、あなたも、ドキッとしましたか?
2007年08月23日
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イタリアでもラジオのトップニュースになっていました。昨日の株価暴落。特にアジア。みなさんご覧になりましたか?に伴いましてわたしにも関係します、対ユーロの円相場が気になるところでしたが、驚きました。一瞬目を疑ってしまいました。何!このグラフ!突然の高値です。同僚のすすめもあって持っていた日本円を手放し、少しだけですが稼いできました。このまま上昇しちゃうのでしょうか。それともわたしの賭け勝ちなのでしょうか。明日のニュースが楽しみ!?こわい!?しかしながら先日のロンドン旅行では300ポンドも日本の口座から引き落としてしまいました。これはショック。カードで買い物もしちゃったし。昨日の夜はオリンピック・スタジアム近くのROMA ESTATEというイベントに同僚たちと行ってきました。露店やレストランやディスコ、飲み屋などが集まっているお祭りみたいなもので、そこで夕飯を食べて、お店をひやかしてきました。籤を引いて遊んだり、おもちゃの指輪を買ったりしました。エジプトのレストランに入ったので何かと思ったら、ここには水煙草が8ユーロであったのです。わたしは初めてでした。りんご味でおいしいので、吸い込まず、口の中だけで味わうのです。昔、プラスティックの入れ物に入ったハッカを吸うお菓子がありましたが、あれに煙を足した感じです。そのあと野外ディスコで踊っていたら、ロッセッラが5ユーロ落ちていたのを見付けたので、とてもラッキーでした。時間が遅くなるにつれ混みはじめ、ディスコはいっぱいでした。おじいさんやおばあさんも踊っています。それからヌテッラ(チョコレートソース)たっぷりのクレープを食べて、12時を回っていたので帰りました。出産予定日が8月13日のバルバラも一緒でしたが、産気づかなくてよかったです。
2007年08月17日
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昨日はカラカラ浴場にローマのオペラ座を観に三姉妹で出かけました。最終日です。演目は前半がバレエ『ロミオとジュリエット』、後半がオペラ、レオンカヴァッロの『道化師』と、盛りだくさんの内容でした。特にこれを観に来たかった理由は、指揮者が吉田裕史氏だからなのです。ローマのオペラ座をしかも夏のカラカラ浴場の特設ステージで指揮するのが日本人だなんて、感激ではありませんか。日本人の誇り!最近流行に左右されやすいわたしは「千秋サマ命」ということでも注目(失礼?)。『ロミオとジュリエット』は主役二人が素晴らしく、オケも最高でした。出だしの弦のクレッシェンドなんてステレオのボリュームを上げていっているみたいな正確さでした。しかし無知なわたしはあの日本の「予想外の展開です」とかいう携帯電話のCMの曲がコレだったとは知りませんでした。そのフレーズのシーンの迫力ったらありません。登場人物が観客席にまで迫ってきそうな勢いでした。それから振付がカルラ・フラッチということもあってでしょうか、とてもモダンな振付で、とても新鮮でした。それに比べると『道化師』は、トータルでステージ時間が長かったというのもあるのでしょうが、観客の集中力にも欠けましたし、歌い手もあまりよくなかった感じがしました。わたしにはオペラは分かりませんのであくまでも素人の感想ですが。この話の舞台は8月15日なので、一日前の昨日は上演にはとてもふさわしかったのはいい点です。ストーリーはとてもおもしろくて、特に後半の芝居のシーンは引き込まれました。ただ本当に残念だったのがマイクの調子がよくなかったのと、ソプラノの低音がイマイチだったこと、途中で帰る人が多かったことです。あとオケも弦のピチカートの音程がけっこうヤバかった?多分。21時からの上演で0時過ぎまでかかりますし、場所が中心地から離れており、観光客には不便で危険ということで仕方がないのではありますが。今回は2つとも見応えのある出し物だったので、2つ一緒にしなくてもよかったのではないかと思いました。それにしても、ブラヴォー、マエストロ吉田。最後はスタンディング・オべーションでしたよ。日本も捨てたモンじゃないですね。
2007年08月15日
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この時期、ローマの街はガラガラ。去年に引き続き、割と涼しかったりして、バカンスに出ている奴らザマーミロって感じ。邪魔な車はないし、静かで過ごしやすいのです。仕事も楽で、おまけに上の人たちがいないので、仕事がはかどるのなんのって!ずっとこのままでいいです。昨日は出勤途中にオランダの友人Sから電話が入りました。空港からとのこと。何年だ?確か6年?もっと?のロッテルダム生活を終えて彼はようやくハマに帰るのです。別にしょっちゅう会っているわけでもなかったので(一時は毎月来てましたがね)、何ともないはずなのですが、いなくなるとそれはそれで何かさみしいものです。時差ナシでヨーロッパ生活をグチれた友が一人去るわけですから。まあ何はともかく彼の前途のためには善きことかな。日本でも頑張れよ。と思ったらこんな状態になっているらしい。うらやましい。
2007年08月14日
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今までイギリスなんて行ってみたいとも思いませんでした。ここ最近、友人も割と住んでいることだし、近いし、マイレージも使えるし、大都会ロンドンとやらを見てやろうじゃないのというつもりで今回の旅行に至ったわけです。予想をいい意味で大いに裏切ってくれたロンドン、想像以上の素晴らしさでした。毎日、どこに行くにも楽しかったです。ロンドンといえば映画『ノッティングヒルの恋人』です。わたしはビデオを持っていたので、帰って来てから無性に見たくなって、すぐに見ました。他にもロンドンを舞台としたおすすめ映画がありましたらぜひ教えて下さい。夏だというのに朝方は寒くて目覚めてしまい、暖房を付けるというとんでもない気温でしたが、幸い日中は晴れに恵まれ、ホストファミリーのソラチチに言われたとおり、イタリアから太陽を運んできた形となりました。写真を見ていただければ分かります。ほとんどピーカンです。今回の旅行をいろいろな人たちに話す時、雨が一滴も降らなかった(Non ha piovuto nemmeno un goccio.)、と言いまくっています。これはイタリア人特有の大袈裟な表現でして、実はちょっと嘘で、着いた夜に小雨に迎えられたのと、バッキンガム宮殿に行った日にも少し雨が降りました。でも傘は差さなかったし、地下鉄に乗って地元の駅で降りた時にはもう降っていなかった程度のものなのです。だから、9日間天気はバッチリで、これはロンドンの友人たちも証明してくれると思います。ラッキーガール、晴れ女まみです。ロンドンの天気が日頃こんなにいいものだと勘違いしないように、と散々言われました。それから買い物天国であることも忘れてはなりません。何に関しても品揃えは日本のように無数にあり、イタリアのように「手に入らない物」が存在する、ということがありません。日本の物も何でも手に入ります。ロンドンもローマも、日本からは同じ12時間の距離にあるのに、そうとはとても考えられないほどの違いです。ただ、そのせいで「本当に欲しい物」が見えなくなってしまいます。ローマでは手に入らない物がたくさんあるから、我慢もするし、無くても生活できるように工夫したりします。でもロンドンでは何でも買えてしまうのです。ただ物価が高いのでそれがままならない場合ももちろんありますけれど。友人かすみには「換算するな」としょっちゅう言われるけれど、ローマで1ユーロ100円の感覚で金を使っているわたし。それがロンドンへ行って1ポンド1ユーロの感覚で使っていました。ただのバカ。こうなるとわたしの頭の中では1ポンド100円です。しかしながら本当のところは1ポンド225円です。道理で懐がさみしくなるわけです。ただのアホ。もう一つラッキーガールだったことの証明。昨日のニュースで、51年ぶりに修理のためにビッグベンの鐘の音がしばらく聴けなくなる、ということを知りました。11日から数週間の修理だそうですが、わたしは聴けてよかったです。ロンドン在住の友人たちにたくさん助けてもらって今回のいい旅行と相成りました。全員が、ローマに住んでいなければ、知り合うはずもなかった友人たちです。みなさん本当にありがとうございました。この初めてのロンドン旅行は一生忘れないと思います。
2007年08月09日
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朝ご飯はなんと炊き込みご飯です。豪華!バスを乗り換えて20分くらいのところにあるChiswick High Roadという商店街まで3人で来ました。こーんなかわいいおとぎ話に出てくるような教会があります。お昼ご飯は念願のフィッシュ&チップスでした。友人たちはみんな「えっ…何でそんなに食べたいの?」とあまりおすすめしてくれなかったのですが。やっとあり着きました。簡単に言えば、ただの白身魚のフライとフライドポテトなのです。ここは友人に勧められたおいしいお店です。無愛想なおじいちゃんが一人で真面目に揚げ物をしていて、とてもいい印象を受けました。魚はまるまると太っていてふわふわに揚がっていておいしかったです。ここは観光客も来ない庶民的な商店街で、歩いているだけでとても楽しいです。わたしはCath Kidstonで水色のバッグを購入しました。編み物棒などを収納するビニールバッグなので細長く、普通に持ってもかわいいのです。このお店は自由が丘にもあります。いよいよ帰る日ですが、この辺りを歩いていると名残惜しくて、ロンドンに住みたくなりました。そらままは朝の炊き込みご飯でおにぎりを作って、わたしに持たせてくれました。そしてそらちんと2人で地元の駅まで送ってくれました。本当にこの家族には長い間お世話になりました。でもまた来ると思いますのでよろしくお願いします。文句一つ言わずにこんなにも長い間あたたかくおもてなし下さったそらファミリーの大黒柱(?!)そらままの日記はこちらです。帰りの飛行機は午後6時20分発です。ローマのフィウミチーノ空港ではあんなにたくさんの手荷物で何も言われなかったのに、ヒースロー空港は荷物チェックが厳しくて、「手荷物は一つにしなさい」と言われてしまい、チェックインカウンターにしぶしぶ戻りました。2日前に新聞で「ブリティッシュ・エアウェイズのロストバゲッジが一番多い」という新聞記事を読んでいたので、本当は預けたくなかったのです。しかも鍵もついていないし。せっかく自動チェックインカウンターで早くチェックインできたと思ったのに…。でも仕方ないです。機内ではいつも何か出会いがないかと思っているわたし。隣の席が独身男性で億万長者だったらいいのに、と思いつつも、今回もいつもの例に漏れず、まったくその理想とはかけ離れていました。フィレンツェにバイオリン留学に行くメキシコ人の女の子。短いフライトなのにビールを次から次へと頼んで、結局3缶飲んでました。おしゃべりでかわいいのだけど、話していることがちょっと変わっていたので、アルコールだけじゃなくヤバかったのかもしれません。太鼓持って叩いてたし。フィウミチーノ空港に着きました。滞在許可証更新中で、海外渡航禁止の身ですが、無事に帰国できました。実はヒースローではイタリアの滞在許可証の期限切れを指摘され、強制送還も一瞬頭をよぎったのですが、結局は問題なく入国できました。帰りが遅くなってしまった上に、手持ちのユーロもあまりなくて、電車でオスティエンセ駅まで出てバスで帰ろうと思いました。ところがオスティエンセ駅にはバスが全然止まっておらず、ちょうど来たタクシーに乗りました。「○○通り(アパートがあるところ)まで」とわたし。しばらくして運転手、「タンジェンツィアーレを通って行きましょうね~」と軽くわたしに尋ねつつ言います。「は?ルンゴテヴェレは?」。この運転手はわたしが何も知らないと思って、遠回りのタンジェンツィアーレを通って、ぼったくり荒稼ぎをしようと試みたのです。オスティエンセ駅からウチへはルンゴテヴェレを通ればすぐ。「えっ、でもちょっと前までルンゴテヴェレ混んでたから~」と運転手。「今日何曜日?月曜日?そんなわけないでしょ!ルンゴテヴェレ行ってよ。」…。あとはバツが悪かったのか彼は無言。頭にきたのでチップ遣りませんでした。ただでさえ休暇が終わって悲しいのに、こんな運転手に帰国直後当たってしまうなんて最悪。もう、ロンドンに舞い戻りたい!何なの?ローマって!こんな奴が堂々とタクシー運転手やってていいのか?ああ、ロンドン、ロンドン。ちなみにここでヴェネツィアのF氏の、ローマでのタクシー被害未遂事件を読むと、もっとロンドンに帰りたくなります。どうにかせよ、ローマ!!!
2007年08月07日
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女3人(そらまま、そら、わたし)のそーっと起きあがると、ソラチチがなんとイングリッシュブレックファーストなるものを作ってくれていました。ソラチチ、おいしかったよー。朝は地元商店街を散策。近所にはこんなかわいい教会もあります。駅前のスターバックスに入ると日本人だらけ。ロンドンの中心地からけっこう離れているのに(ゾーン3)、油断ならぬ。しかし住みやすいのでさもありなん。わたしも住むならこの辺にしようと心に決めました。そら家族もいるし。いつまで?以前ローマに住んでいた友人ユキちゃんと地下鉄Sloane Square駅で待ち合わせしました。2~3年ぶりの再会です。ユキちゃんはロンドンから少し離れたところに住んでいますが、たまたまお芝居を見にこの期間にロンドンに来ていたので、会おうということになったのです。かわってなーい。いつもかわいいユキちゃんでした。なんとかという日本にもある有名なインテリアショップの2階にレストランがあったのでそこに入りました。そこでわたしが食べたのがこれでございます。これがめちゃくちゃおいしかったのでお知らせします。白身魚のコロッケみたいなのですが、上品な味で、なんだか見たこともない塩をかけて食べるのです。最高でした。これ、イタリアでもどこかで食べられないだろうか。日本でもいいです。どなたか教えて下さい。ユキちゃんはムール貝を食べていました。彼女とはひとみちゃんを通じて知り合ったのだけど、こんなふうにお友達になれて、ロンドンでも会えるなんてとても嬉しかったです。ちょーかわいくてほわほわしているのだけど、職業柄とてもマニアックで博学でそんなところが尊敬できます。ご主人トムちんと2人でまたローマに来てね。ユキちゃんトムちんと別れて、教えてもらったバスに乗って大英博物館へ向かいました。嬉しい2階建てバス。2階建てバスは是非乗りたくて、特にヒュー・グラントが後ろのドアが開いたままで立って乗っている、 あれに憧れたのですが、残念ながらそれには乗る機会がありませんでした。大英博物館はものすごく広いです。こんな閉館間際に来てはダメですね。早足でロゼットストーンとミイラを見てきただけでした。今度来る時には一日大英博物館に捧げる日を設けようと思います。またもやビアードパパでシュークリームを買って帰りました。家に着くと夜もソラチチが夕飯を作ってくれました。イタリアから持ってきた極上トリュフソースのスパゲッティ。でもってわたしは昨日の残りのグリーンカレーもしっかり食べました。ホストファミリー、年下なのに「ママ」のそらままの日記はこちらです。
2007年08月06日
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地元からバスで1本のところにあるおいしいアフタヌーンティーのお店に、友人E嬢とそのご主人に連れて行ってもらいました。有名な店だそうで、確かに満席なのです。アフタヌーンティーとは人生で一度だけ銀座のソニービル内の店でやったことがあります。あんな優雅なことを週末のたびにできるなんて、やっぱりイギリス人いいなあ、と思います。スコーンも紅茶ももちろんおいしいし、外の席で雰囲気もよくて、スコーンをいっぱい食べてしまいました。スコーンは家でも割と簡単に作れるそうです(とE嬢は言っていました)。ローマでも食べたい…。カストローニで売っているだろうか。あ、スペイン階段の隣のティールームで食べられるのではなかろうか。それほどおいしかったです。ロンドンで、そしてあの環境で食べたからなおさらなのだろうけど。紅茶はやっぱりミルクティーにして飲みました。これもおいしかったです。それからテムズ川沿いを散策して、バスで少し移動、かわいらしい商店街のあるところでパブに入って3人で飲みました。あ、もちろんわたしはジュース。そしてリスが見たかったわたしは2人の家の近くの公園に連れてきてもらいました。ここで人が寝そべっているのや、リスやこうのとりを見ては歩いたり、 座っておしゃべりしたりしていました。あーイギリス人って週末をこう過ごすのだなあ、と思いました。夜はタイ料理を食べに行きました。ここにも2人は時々来るらしいです。とってもお洒落で日本にあるタイ料理屋さんみたい。春巻やらグリーンカレーやら頼んでみました。どれもこれもおいしかったです。おいしいものばかり食べています。家に帰ったらこれまたグリーンカレーだったのです。
2007年08月05日
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朝、地元の駅(ロンドンなのにすっかり地元?)で地下鉄セントラルラインに乗ろうとしていたら、イタリア人の男の子2人に英語で「ノッティングヒルへはこれでいいのか」と聞かれました。見ただけですぐイタリア人と思いました。とりあえず「イェッ」(「イエス」じゃないところがポイント)とお答えしておきました。そのあと車内で2人で話しているのを聞いてイタリア人と確信、話しかけてみようかと思いましたが、タイミングを失い、そのうちノッティングヒル・ゲート駅に着いて、彼らは降りてしまいました。なぜ話しかけようとしたかというと、それはいい男たちだったからです。実はロンドンに来てから、イギリス人、あるいは生粋ではなくてもちょっとアラブ系、アジア系入っている人とか、とにかく、みんないい男に見えていたのです。デヴィッド・ベッカムはともかく、世間ではイギリス男ってあまり評価されていないようですし、イタリアでもイギリスに来てからも「イギリス人ステキよね」ってわたしが言っても割とみんな無反応だったので、一人で「ステキなのに…」と思っていたのです。それが昨日の朝、イタリア男X2を見た途端!例えるならば、飲み会を終えて酒で疲れた胃、深夜にその胃にぶち込むお茶漬けの染み入ること!そのお茶漬けみたいな!夏、乗り遅れる!と走ってギリギリ乗れた電車、そこで感じるクーラーの風!その風の涼しさみたいな!なんだか懐かしいような落ち着くようなそんな感じを受けたのです。つまりわたしが節操がないってか。イギリス人、イタリア人、どちらもいいってことか?その話はさておき、朝イチで見たかったのは、ガイドブックに載っていた近衛騎兵隊の交替です。ここ、ホースガーズへ行くには、地下鉄Charing Cross駅から歩いた方がいいと思います。真正面でゆっくり見られてよかったです。そして前日見られなかったバッキンガム宮殿の衛兵交替を見に行きました。これはものすごい人だかりでした。あまりよく見えなかったので、ホースガーズの方がわたしとしてはよかったです。暑いし、汗まみれの人だかりで、ちょっとそこにいるのがイヤでした。それからのんびり歩いてビッグベンやウエストミンスター寺院を外からだけですが見てきました。また大好きなナショナルギャラリーに戻り、絵画を少し見て歩いてもきたのです。この美術館は本当に大好きになりました。それからその裏手にあるナショナルポートレートギャラリーというところを早足で見ました。肖像画だけを集めている美術館で、歴史的な物から現代の俳優などの写真まで、たくさんの顔が並んでいます。今度はゆっくり来たいです。地下鉄を乗り換えて、今回のロンドン旅行中最も妙なところへ来てしまいました。降りた駅は地下鉄Hammersmith & City線のAldgate East駅。Brick Laneという道はアラブ系、バングラデシュ系の溜まり場となっており、香辛料と何だか分からない食べ物の匂いがする不思議なゾーンです。ローマのヴィットーリオ広場っぽいです。このBrick Laneの214番地にあるのがまんが喫茶です。入るとバーになっているのですが、その左にある階段を下りた地下がまんが喫茶で、とても感じのいい日本人のお兄さんが親切に対応してくれます。目的が『のだめカンタービレ』13巻以降を読むことにあったので、1時間のみにしました。確か3ポンドでコーラ1缶無料。コーヒーと紅茶はお兄さんが入れてくれるので飲み放題です。今後もしロンドンに住むことになったらぜひ通いたい店です。なお『のだめ』は17巻まで読みました。家ではそらままとドラマを見終えましたし、とても幸せです。千秋サマ~帰りはAldgate East駅ではなくLiverpool Street駅に歩いて行ってみました。このあたりは市場がたくさん出ているのでとても楽しいです。雑貨や衣料など、ここにも今度またゆっくり来てみたいです。昨日の晩はお得意様訪問!と言っても仕事じゃないです。大のお得意様である某社のロンドン支店にお邪魔してしまったのです。このオフィスがまあ、すごいところにあるのです。ロンドンの中心地も中心地。オフィスビルにはいろいろな会社が入っているのですが、受付嬢が2人。「どちらへ行かれますか?」とな。「○○です。」、それでリストに入室時刻とか名前とか訪問先、訪問先の担当者などを書かされます。「○○号室です。エレベーターで○階へどうぞ。」ってな具合。お客様バッチを付けます。日本でもあまりこういった会社を訪問したことがないので、ロンドンでこんな体験ができてラッキー、しかし驚きました。この支店には現在4人の日本人女性が働いています。仕事で皆さんにお世話になっており、頭が上がりません、この会社には。訪問ついでに契約書にもサインしてきてしまいました(いえいえ、既に決定事項なので決して「ついで」ではないんですけどね)。そのあと室長のK姉さんとM嬢に、近所のレストランに連れて行ってもらいました。夕飯を食べながらロンドンOLの美しさに参ってきましたよ。優雅、オトナ、OLってこんな感じよね。しかもロンドンよ。ローマの仕事のできないホテルウーマンとは大違いです。わたしはK姉さんのすすめでイギリス料理のロースト・ビーフでも食べようと思ったのですが、メニューになかったので、同じ系統でロースト・ラムにしました。肉が柔らかくておいしいのです。それからK姉さんが注文したまぐろのフィレ、M嬢の頼んだブルーチーズのフェットゥッチーネもつまみ食いさせて頂きましたが、これまたおいしかったです。それからチップス(じゃが芋のことです)も。話もはずみ、2人の強烈トークもはずみ、って感じでした。K姉さん、M嬢、素敵な夜をありがとう。なーんて。少しだけロンドンのOL気分が味わえて嬉しかったです。
2007年08月04日
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衛兵交替を見ようとバッキンガム宮殿に行ったのですが、交替は隔日なので、やっていない日でした。それで夏の間限定で公開しているバッキンガム宮殿内部の一部を見に行くことにしました。入場料は15ポンドととても高いのですが、一見の価値はあります。日本語のオーディオガイド付きでこの値段です。それに期間限定というのにもわたしはとても弱いのです。外国からの来賓を通す部屋や晩餐の間など20室弱で、ごくごく一部だと思うのですが、エリザベス女王が歩く廊下をわたしも歩いているのだと思うと感慨深いです。飾ってある肖像画も教科書に出てくる人たちばかりで、また、「あ、世界史ちゃんとやっておけばよかった…」と思いました。教えてたのに…。でももともとイギリスの王室史というのは特におもしろいし、一応興味を持っているのです。この間“The Queen”も見ましたが、もう一度見たいです。ナッシュという建築家が巨額を投じて造ったのですが、正直イタリアで割と豪華な建築物を見慣れていると、そんなに驚かなくなってしまうのがおそろしいです。しかしながら調度品は見事で、おそらく国宝級であろうものがポンポンとその辺に置いてあったりして、「いいのか?」と思ってしまいました。今年はエリザベス女王の結婚60周年ダイヤモンド婚記念の年です。それで結婚当時のウエディングドレスや食事のメニュー、各国からのプレゼント、ニュース映像などの企画展示が行われており、それを見ることができたのも楽しかったです。9月25日で終わってしまうので、行くことをおすすめします。バッキンガム宮殿は来年の夏まで公開しないし、何よりダイヤモンド婚記念展示はもう見られなくなってしまいます。そのあとミュージアムショップでバッキンガム宮殿の売り上げに貢献しました。王室のラベンダー畑で採れたラベンダーの化粧品シリーズがあったので、ボディローションを買ってみました。町中を歩いていると、ご飯を食べる時間も惜しいくらいいろいろなものを見たくてたまりません。本当に魅力的なところです。さて午後は買い物に徹しました。またもやジャパセンに行き食料を仕入れ、前日Weybridgeの皆様に教えてもらった古本屋へ行ってきました。古本屋があるってスゴイ、さすがロンドン。それから同じ道沿いにあるらいすわいんショップ、これも食料品店です。このあたりはすべて英語いっさいなしで買い物可能です。Regent Streetを上がっていくとNEXTというチェーンの洋服屋さんがあり(これはローマにはないよね?)、ホストファミリーの駅近くのNEXTで既に目を付けていたジーンズを15ポンドにて購入。わたしのサイズがここにはあったのです。ラッキー。日本映画のDVDを買って行こうかな、と思いました。イタリアではホラーとクロサワ以外はほとんど手に入りません。ピカデリーサーカスのVIRGIN MEGASTOREも大きいのですが、外国映画のDVDを探すなら、オクスフォードストリートのHMVの方が品揃え豊富です。オダジョーの『オペレッタ狸御殿』を購入。これまた15ポンド。バッキンガム宮殿、ジーンズ、DVD、何でも15ポンドの日。15ポンドって15ユーロじゃなくて22ユーロだよ~!高いよ~!そしてオクスフォードストリートにはなんとわたしの大大大好きなシュークリームの店、ビアードパパがあります。買って帰りました。これはさすがに15ポンドしなくてよかった。おうちに帰ってくると夕食はなんとおでんでした!やったー!おでん大好物のわたしは幸せです。そしてデザートはもちろんビアードパパのシュークリーム。まわりサクサク中はしっとりのシュークリーム。実は日本で食べる時ほど感動しなかったのですが、味が少し違うのでしょうか。これはイーオン北戸田ショッピングセンターのビアードパパに行って至急味を確認せねば。来月。ちなみにそらままの日記はこちら。
2007年08月03日
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朝、地下鉄でウォータールー駅まで行きました。ウォータールー駅はとても大きなターミナル駅。パリからユーロスターもここに入るそうです。地下鉄の駅を降りて国鉄のホームに向かうと、たくさんの食べ物のキオスクがあって心が騒ぎました。きっとみんなここで手みやげを買って、お呼ばれした家に向かうのでしょう。東京駅みたいな感じで、イタリアでは見たことのないクッキーやパイ、サンドイッチの売店があるので全部食べたくなります。でもそうするとお金がなくなります。ところで昨日は初めてロンドンから外に出たのです。友人2人が住んでいるWeybridgeという駅まで行きました。ここはSurreyという州です。乗っていく電車はテニスで有名なウィンブルドンを通って行き、40分くらいでした。あまり人の乗っていないローカル線です。駅に着くと友人のMK嬢が車で迎えに来てくれていました。MK嬢の家は駅から車で5分くらいのところにあります。着いてびっくり!いかにもイギリス映画に出てくるような素敵な建物なのです。手入れが行き届いた芝生の前庭に建物の茶色い壁がきれいに映えています。不覚にも写真を撮るのを忘れてしまいました。無念。中に入ると広くてきれいなリビングがありました。白くて明るくて素敵!ここで紅茶でも飲めたら最高!もう一人の友人MM嬢が偶然にも近所に引っ越してきていたので、生まれたてのまりんこを連れて待っていてくれました。 まりんこコロコロちょーかわいい。MK嬢が日本食の手料理でもてなしてくれました。おいしくて幸せです。MK嬢、キャリアウーマンの感がありましたが、こんなに家庭的なのね…。見習わなきゃ。特に胡麻でまぶした鶏の竜田揚げと大根のサラダがおいしかったです。チャールズ皇太子がやっているオーガニックの食品メーカーのアップルジュースもおいしかったです。このおうちには共用の裏庭もあって、ここで紅茶を飲みました。隣の家の小さい子も遊んでいました。まりんこは常にお母さんのだっこが必要ですが、とてもおとなしくてよい子にしていてくれます。3人でぺちゃくちゃ話しているとMK嬢のダンナ様がお戻りになりました。まりんこはお食い初めの日だったので、おうちで鯛を食べるのだそうです。そういえば先日実家に帰った時にも姪っ子のお食い初めがありました。めで鯛です。夜はMK嬢とダンナ様に連れられて、2人の友人のガーデンパーティへ行きました。このお友達はMK嬢の同僚で、空港近くの一軒家に住んでいます。着くとお友達は既にバーベキューを焼いており、数人がテーブルについていました。みんながみんな知り合いというわけでもなさそうで、このお友達を介してのお友達みたいです。“Hi, I’m Mami.”というように自己紹介をお互いにしたりするのが、英語の教科書に出てくるお手本みたいに聞こえて、わたしは一人でドキドキしていました。世の中にはこんな世界もあるんだなあ、としみじみ思いました。バーベキューや焼き肉をばくばく食べていると、前を流れている小川に野生の鴨や白鳥が泳いできます。どこの世界に紛れ込んで来ちゃったのだろうかと思いました。だって白鳥ですよ!白鳥!優雅な一日でした。MK嬢、ダンナ様をはじめとして、ここにいるみんなの様子を見ていて思ったのが、この人たちおしゃべり上手ということです。これは本当にうらやましい特技です。日本人でもおしゃべりの人は時々いるし、イタリア人なんかみんなおしゃべりですが、ただしゃべるというのとは違い、会話が上手だったのです。英語だったからそう聞こえたのかも知れませんが、もしそうだとしたら英語圏の人は概して会話の広げ方がとても上手だと思うのです。もちろん人にもよるのでしょうが、そういった印象を受けました。こうして人が集まると生粋のイギリス人だけではなく、ペルー、インド、スペイン、そして日本とたくさんの人種がいます。ここは外国人が住みやすい国なんだな、と思いました。そして英語さえできればこの人たちみんなとコミュニケーションが取れるんだな、と深く反省したのでした。MK嬢、MM嬢、まりんこ、そしてMK嬢の愛するダンナ様MO氏、とても楽しい一日をありがとうございました。
2007年08月02日
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地下鉄Marble Arch駅から観光用に市内を回る2階建てバスに乗りました。24時間乗り降り自由ですが19ポンドととても高いので、モトを取るべく、できるだけ長時間乗る、と心に決めます。まずはかつてロンドンに住んでいた同僚マッテオが勧めてくれたとおり、一周目はまったく降りずに、説明を聞きながら乗ることにしました。もちろん2階のオープン部分に乗りこみます。はじめに乗ったのは日本語イヤホンガイド付きのバスではなくて、生で英語ガイドがしゃべるバスでした。英語はさっぱり分かりませんが、雰囲気はとてもよかったです。英語圏の客が多いらしく、何かガイドさんがおもしろいこと?ギャグ?を言うたびにみんなが「ふっ」とか笑うのがうらやましかったです。で、ロンドンのいろいろな建物を見てきました。テムズ川の方へ行くと景色がひらけて、それはそれはテヴェレ川やライン川なんか比較にならないほど広々としていて、国会議事堂の姿なんて素敵でした。乗らなかったけれどロンドン・アイと呼ばれている観覧車もすごく大きいです。あまりに素敵だったので今度こそ日本語のガイド付きのバスで、もう一周してきました。といってもあんまり説明を聞かずにぼーっと外に見とれてしまいました。おかげでロンドンブリッジやタワーブリッジは何度も渡りました。ウエストミンスター寺院、シティと呼ばれるオフィス街では、ビジネスマン、OLたちが颯爽と歩いています。みんな生き生きと働いている感じがとても伝わってきます。あまり働いている感じが伝わってこないイタリアや、働きすぎてくたびれきっている日本とは大違いです。かっこいいなあ、と思いました。セントポール大聖堂、ロンドン塔、官庁街やピカデリー・サーカス、すべてが目を見張るものばかりでした。たまたま乗っていたバスが一旦終点となり、降ろされました。時間も昼食にちょうどよかったので、近くのCharing Cross RoadのGARFUNKELSというチェーンのファミリーレストランで巨大なハンバーガーを食べました。これもおいしかったです。「ガスなしの水下さい」と言ったのに、ボトルではなく、日本のようなグラスに入った水が出てきたので、おそらくわたしの英語は伝わらなかったということなのでしょう。それとも日本人が水はサービスだと思い込んでいるという事実を知っていたのでしょうか?わたしもそんな人間に見えたのでしょうか?まあいずれにせよ物価の高い国、水代でも惜しいので、会計がハンバーガーだけで済んだのはよしとしましょう。とにかくイギリスに来て知った事実。わたしは仕事で散々使っている割に「英語ができない」。思っていることは言えるけれど、どうやら相手に伝わらないらしい、そして相手の言っていることが分からない…。最悪です。悲しくなるので考えずに、また、トラファルガー広場近くからバスに乗り込みました。ポカポカの2階に座っていたらヴィクトリア駅近くを走っているところで、どのくらいだったか、意識がなくなりました。大したことはありません。つまり昼寝をしてしまったのです。2階建てバスの2階にに1人で乗っている東洋人の女観光客、昼寝してるぜ。外から見たら相当間抜けだったと思います。マダム・タッソー蝋人形館は午後遅いというのにまだ行列がありました。夕方5時を過ぎるとロンドンの中心地の道路はとても混みます。わたしの乗っていたバスはリージェンツ・パークのあたりで渋滞に巻き込まれました。このバスのチケットにはテムズ川のクルーズ1回券も含まれていましたが、時間がなくて、残念ながら船には乗れませんでした。天気が相変わらずいいので、トラファルガー広場近くでまた降りて、ピカデリーを歩いていきました。同僚のマッテオが留学のためロンドンに住んでいた若かりし頃、アルバイトをしていたホテル・リッツもこの通りにあります。さらに進めばグリーン・パーク。ここまで来たら右手にはハイド・パーク、左手にはそのうちハロッズが見えてきます。日焼け止めもせずにずっと2階に座っていたので顔を灼いてしまいました。ロンドンで、と言っても誰も信じてくれません。
2007年08月01日
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