まぐれ・トレード生活
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ストレスをためない名人だと自分で思っている。外の空気を吸う、とか、外に出て陽にあたる、散歩する、というのはレベル1。映画館で映画を観る、というのはレベル2。運動する、とか、ドライブや旅行する、などはレベル3。日々、レベル1から3まで多用して生活している。ストレスの原因は主に三つ。日々、身体能力が衰えていく母の身の回りの世話。そしてトレードは好きなものであると同時にストレスを生む行為。それから自分だけじゃなく誰もが抱えていると思いたい孤独。両親の生活面を支えながらも、まだ食事やトイレが自分でできる母のおかげでたまに旅行ができる。ありがたい。経済的には贅沢しなければ十分やっていけるので、その点のストレスがないのは助かる。たまに遠出して、夕日が山の向こうへ落ちていくのを綺麗だと感じる自分に「まだ大丈夫だ」と安心する。自分よりも大変な生き方をしてる人の情報に触れて、ストレスをいなすのも悪いことではない。いま読んでいる「セーラー服の歌人 鳥居」という本に壮絶な人生が描かれている。人間社会の底辺で命ぎりぎりに生きてきた彼女に衝撃を受けると同時に、自分の置かれた状況がいかに恵まれているかを教えられる。人生は選べない。選択肢があるとしたら、それは幸福なのだ。「幸福度ランキングがあるとしたら、自分は下から数えた方がはやい」という本人の言葉が、事実の重みを増している。鉛を飲むような一冊だが、一方で救われもする。どんなギリギリの人生でも光が差す時がくる、と。
2016年09月25日
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