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・12、28、水 「CO2で温暖化するか?」という問題。 「お風呂場の温度をいくら上げても、お風呂のお湯は沸かない」というのが武田氏の説明。 この説明は以前にもあったが、これがよく分らない。 海の水が温まって、初めて温暖化ということなのか。 僕が余りに常識を知らないということなのだろう。 ということは、CO2は空気中を暖めるだけで、海水は温められないということか。 しかし皆が知りたいのは、CO2がオゾン層を破壊するのは事実なのか、そしてそのことがどう我々に影響するのかということである。 以前武田氏は「地球が出来た時、今とは比べものにならないほどのCO2が地球を取り巻いていて、それがオゾン層を作った」というような内容の記事を書いていた。 CO2とオゾン層の関係、オゾン層と温暖化の関係がもっと詳しく知りたい。 CO2削減を一生懸命となえているのは、今や日本だけという。 1992年の京都議定書自体が政策の手立てであった訳で、ドイツ、イギリス、ブラジルなどはすでにそんなものを利用する必要もなくなったともいう。 アメリカ、中国は始めから全く無関心。 日本だけが原発推進と、官僚天下りの手立てとして洗脳を続けている。 バカバカしい話だ。 全く、テレビをつけても、新聞を開いても嘘が犇いている。 残念なことだが、僕はこんな国に魅力は感じない。
2011.12.28
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・12、27、火温暖化が進むと南極の氷は増えるという武田氏の話はすでにこの日記で紹介したが、温暖化が進むと南極の氷が解けるという今の日本の常識が何処から出て来たか。実際に世界ICPPが各国首脳に当てて発行した重要書類の中に「温暖化が進むと海の水が蒸発し、海面が下る。蒸発した海水が雪となり大量に降り、結果南極の氷は増える」と書いてあるという。南極は普通マイナス40度。温暖化が進み、5度も上がって今はマイナス35度。氷が解けるのは0度以上になった時と小学校で習った。南極の温度が40度も上がったら、それこそ地球の最後だ。それを日本の環境省がその最後の文章「南極の氷は増える」を「結果南極の氷は減る」と訳して国内に伝えたのだ。もちろん彼らは英語はお得意で、そのような国家政策に大きく関わって来るポイントを間違えるはずがない。もちろん故意に摩り替えたのだ。何のために?原発推進と、官僚たちの天下り場所の確保のためだろう。温暖化対策のために実に多くの予算が組まれ、様々なところに流れているのだろうし、様々な組織の隠れ蓑の原発が大事なのだ。そして政治家も警察も裁判所も皆黙認し、ちゃんと見返りを与えられている。環境省のやっていることは、はっきりと詐欺罪に値する。さて、このように東大出身の者が集まる官僚は、政治家と警察、裁判所を飼いならし、この国をやりたい放題にかき回して、自分たちの天下りを確保することだけに心血を注いでいる。それが分りながらも、我々国民にも政治家にもどうすることもできない。どうすることもできないことを知っているから、少々マスコミに突っ込まれても平然としている。一部の政治家がそのような体質を変えることをネタに票を集めようとしても、結局握りつぶされるか丸め込まれる。でも我々は、まず騙されていることを認識することが大事ではと思う。
2011.12.27
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・12、25、日 この世の独占企業というものが、大体においてお上と懇ろにやる。 武田氏が以前から提案していることだが、電力会社にもライバル会社を作り、競争させなくてはならない。 「送電と発電を分離し、それぞれ2つにする(たとえば、東京神奈川とそれ以外の2つに分離)チャンスである。」 そうなって初めて電力会社は、電気料金の値上げが許可されるということ。 独占企業のまま値上げを強行するのは法律違反であるという。 NHKもまた同様。 テレビを買うと同時に、受信料を払う義務を強請するのは法律違反。 それに対してNHKは「いや、テレビを買うと同時ではない。 買った後に集金し、その時に支払いを拒否することで初めて訴えることとなる」と述べている。 テレビを買うことがイコールNHKの受信料を払う契約となっていない以上、支払いを拒否しても訴えることはできないはず。 しかし裁判所とマスコミは、常に独占企業の見方をするであろう。 何故なら、国全体を相手にする独占企業というものはそれだけ儲かる訳で、その金の一部はちゃんとお上と報道に流れているのだろう。 そんなシステムが出来上がっている以上、原発によって日本が消滅するという悪夢は実現することになるに違いない。 ーーーーー 独占企業の「契約」 東電は20%値上げを発表する記者会見で「我々には値上げする権利がある」と言っ た。もともと契約というのは契約する双方の自由意思が不可欠だから、東電やNHK のような特殊な形の企業に「値上げする権利」があるなら、当然のように「独占禁止 法違反」であるから、2社以上を共存させるような形に変えないといけない。 東電が電力費を値上げするなら、その条件として「東電の分割」をさせる必要がある 。まず送電と発電を分離し、それぞれ2つにする(たとえば、東京神奈川とそれ以外 の2つに分離)チャンスである。 5月に当時の菅首相が送電発電の分離を言った瞬間から猛烈な巻き返しが始まり、今 に至っている。これを元に戻さなければならない。 (平成23年12月25日) 「takeda_2xxx-xxx-xxxxxno.345-(4:09).mp3」をダウンロード 武田邦彦
2011.12.25
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・12、24、土今日は、ゴミはリサイクルできるか?という話題。結果からいうと、ゴミはリサイクルすることはできないということ。ゴミを燃やしてもエネルギーにするには火力が弱すぎ、効率が悪いというのがその理由。もちろん官僚たちはそんなことは良く知っている。しかしそこに目を付け「ゴミを燃やして電気を起こしたり、お湯でお風呂を沸かして、それでゴミのリサイクルとする」として、国家予算から4300億円のリサイクル補助金を下ろして利権を貪る。またリサイクルのための施設を設け、自分たちの天下りの場所を確保した。実に、国民がゴミを出していることへの引け目を利用しての巧妙なトリックによる騙し。東大出身の官僚たちの頭の良さが遺憾なく発揮された利権の貪り方。全く、官僚たちの頭の中には天下りのことしかないのか。その巧みな頭脳が、どうして個人の利益のことだけではなく、国のための知恵に生かされないのか?おそらく、様々な人間的な経験に乏しいエリートたちが国を仕切るからだ。彼らのなかには、他人のために汗を流すなどという常識はないのだ。もしくは、持ち合わせていた「国のために働く」という意識は、霞ヶ関の中で削り取られて行くのかもしれない。
2011.12.24
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・12、20、火 今日の武田氏の問い掛けは、節電は本当に必要なのか?というものである。 原発事故を切っ掛けに、公的機関を中心にいたるところで節電を行なっている。 京都の府庁に勤めている生徒さんの話では、仕事場で昼休みや5時以降になるとさっ と部屋の明かりが消え、明治時代の古い建物では部屋の中は真っ暗に近くなるという話。 それでも仕事をせねばならない職員は、パソコンの灯り頼りに作業をするとか。 他にも公的機関で率先して節電ブームを引き起こしている。 また鉄道会社でも同様。 さてこれは何のためで、誰のためか? 東電のため? どうして東電の失敗を国民全員で尻拭いせねばならないのか? 東電は資産も投げ出さず、除染作業にも全く知らん顔で、社長は2億円の退職金をもらっている。 「節電しないと温暖化が進む」という人がいるが、温暖化対策は利権のためであり、 石油はたっぷりあるのに火力発電は増やさない。 その反面日本は海外資産が30兆円と世界一で、国では節約ばかり強いられ、海外に別 荘をたくさん買っている。 今世間の人々もほとんどが節電は喜ばしいと考えているが、仕向けている方はそんな 節約好きの日本人をうまく利用して、何かの利権、利益を狙っている。 アメリカは日本の倍電気を使い、日本の半分の電気代しか払っていない。 日本人の払っている高い電気代はどこに行っているのだろう? 来年から施行される年金減額や、消費税5パーセントへの増税も、全く理不尽な取立てであることは明白だ。 震災、原発事故を逆手に取った悪質な政治である。 我々は、黙っているしかないのか?
2011.12.20
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・12,19、月今日の武田氏の音声による話は、生きている者からの資源よりは死骸からの資源というものである。200年ほど前にイギリスで産業革命が起こり、多くの木が伐採され、エネルギーを起こす手立てとなった。ペンキの需要が増加し、虫をすり潰してその油でペンキを生産した。また石鹸が多量に生産されるようになり、子牛がたくさん屠殺され、その油が使用された。しかしそのうち、やはり生き物を次々殺すことを止めなくてはと科学者が石炭、石油から様々なものを生産するようになる。生きている木を伐採する替わりに、3万年前の木の死骸である石炭を使い、様々なものを作るために必要なポリアミドを今生きている動物からではなく、古代の動物の死骸(おそらく人間も含む)である石油を使うようになった。そして石油からプラスティック、ナイロン、石鹸などを生産するようになる。例えば、人の皮膚はポリアミドからできている。女性はポリアミドから出来ている自分の足に、石油のポリアミドから作ったストッキングをはいていることになるという。我々は石油というと化学物質のように思ってしまうが、実は古代生物の死骸である訳だから、我々生きている生物と同じ成分であるということ。なるほど、そう考えると、いつも僕は女性の皆に「君たちは結局石油のカスから作った化粧を顔に塗りたくっているんだ」とからかっているが、そう悪いことでもないのかもしれない。もちろん石油からの石鹸は質が悪いとか、石油を使うことによっての公害なども問題になったが、生きている木や動物を殺めて産業を発展させるのではなく、それらの死骸を使うという技術。となると、未来の者への自然の摂理としては、我々は火葬されてはいけないのでは?
2011.12.19
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・12、18、日日本政府が全力を挙げて電力会社の後ろで節電を唱える理由が、世界を相手に利益を上げるためのビジネス戦略であるということが想像できるということだが、その仕組が全く理解できない。この部分はもっと細かく勉強する必要がある。ここで武田氏が言うことには、日本人はいつもビジネス、国家戦略としてずる賢く立ち回ろうとして、結局失敗しているという。よく言われることに「イギリス人ほど大義名分と狡猾さを巧みに使って立ち回る人種はいない」ということだが、結局日本人がその真似をしてみても、同じようにはできないということだ。アジア人にはアジア人に向いたやり方があるはずで、その方法の一つは、他人に嘘をついて、騙してうまくやるということではなく、常に誠実にやるということを貫いたやり方が本来は向いているという意見。原発事故を逆手に取って、節電で利益を上げようなどと考えるのではなく、未来のエネルギーを明るく考え、伸び伸びとやる。石油、石炭、天然ガスは後1万年は枯渇しない。すべての発展途上国が今の日本と同じレベルのエネルギーを使うようになったとしても、最悪に少なく見積もって後1000年は絶対大丈夫。今から1000年前というと紫式部の時代。そんな先の時代の社会の変化は予測できないし、エネルギ対策も大きく変わっているだろうから考える必要はない。おそらくそのころは、火力でもなく、原発でもない、自然にも人体にも害のない新たなエネルギーが開発されているに違いないと言う。だから今は結局火力発電が最も有効である。自然エネルギーで自然破壊を進め、新たな利益を模索する者の口車に乗ってはならない。これらが武田氏の一貫した意見である。
2011.12.18
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・12、16、金 武田氏のブログで、杉並区の学校の校庭のシートから、1キログラム当たり9万ベクレルの放射能物質が検出されたことについて述べているが、すべて音声で説明している。 この話はもちろん僕も耳にしたが、1キログラム当たりなのか、1平方キロメートル当たりなのか分らなかった。 この違いで、話は随分差がある。 しかし1キログラム当たりと聞いて驚いた。 普通1キログラム当たり1万ベクレルですでに人が扱ってはならない致死量となるということで、今回の9万ベクレルはそれはもう怖ろしい数値だ。 これが校庭や建物の屋根にあるとなると、東京というところも本来はもう人の住めない場所となっているということではないか。 風向きによっては、関西も人事ではない。 自治体は「他の土や瓦礫などと混ぜて、ベクレルを薄めて焼けば問題ない」などと言っているが、これは薄めればすむ問題ではないという武田氏の説明。 「放射能物質を海に流せば、広い海で薄まり、大したことにはならない」という政府の話を取上げ、そういう問題ではないという反論を述べているが、今ひとつ納得できる説明にはなっていない。 さて、我々はどうすればいいのか。 とにかく何処が汚染地域であるかを丹念に調べ、マップを作り、そこを一丸となって除染する。 それしかないと武田氏はいう。 でも自治体も政府もそのような動きに出るかどうか。 庶民にできる除染は、人材的にも、費用的にも限界がある。 そろそろ関西でも、ガイガーカウンターを個人が持つことを考える時が迫っている。
2011.12.16
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・12、12、月午前中にあべのの鍼灸院。治療を受けている間、ずっと部屋の何処かで「ピッピッ」と電子音がしている。初めは血圧測定の音かと思っていたが、しばらくして「この音煩いですかね?」と先生が尋ねた。「何の音ですか?」と尋ねると、ガイガーカウンターだということ。不規則なピッピッの音は、放射能を感知している音だということで、普通でもこんなに空気中に放射能が観測されるものなのだと驚く。「先日これを持って地下鉄に乗ったら、急にすごい勢いで鳴り出して、乗客が皆こちらを見ましたので、慌てて次の駅で降りました。推測するに、その車両はサラリーマンがたくさん乗っていましたので、関東か東北から放射能物質をたくさん付けた書類かなにかを鞄に入れていたのじゃないかな?それにこの間高速道路のガソリンスタンドで給油した際、係りの人が『どうぞ、これで車内を拭いて下さい』とタオルを渡してくれました。それであちこち拭きだしたら、急に車内に持ち込んでいたガイガーカウンターがけたたましく鳴り出しました。慌ててタオルを返して、今拭いたところをティッシュで必死に拭きましたよ。やって来るいろんな車を拭いたタオルですからね。このようにして、様々なところで福島や関東の放射性物質を全国に運んで広げている訳です。本来は測定して危ない地区はすべて立ち入り禁止にして、その外に死の灰を持ち出さないように徹底するべきなんです」それでそこいらを観測するに、大阪でも通常の三倍ぐらいの放射能は出ているとのこと。怖ろしいことである。その後阿波座の「さくら咲く」に行き、レッスン前に昼食。今鍼の治療を受けて来て、そこにガイガーカウンターがあったことを説明すると「まじっすか?!さすが鍼灸院ですね。関西で個人的にガイガーカウンターを持っている人の話は初めて聞きました」それから鍼の話になる。「僕は生まれてこの方鍼治療は受けたことないっすけど、やっぱり違いますか?」「この鍼は凝りを解すだけが目的の治療ではなくて、内臓の機能や、気、ホルモンやその他体の様々な循環器系の問題まで治療するものである」という説明をした。「マスターみたいな人は、多分やり出すと病みつきになるほど、鍼というものは奥が深い分野なんですよ」「じゃあ、余計の事最初から止めときます。凝り出すとそればっかりですからね」と言って、皆で笑う。ーーーーーーー安全な食生活を目指して(1)・・・まず、頭の整理をしておこう!福島原発事故以来、多くのお母さんが安全な食生活を目指して、頑張っています.そして食品安全が山場にさしかかってきました.ここが正念場です!!ごく最近、明治の粉ミルクの汚染(30から40ベクレル(セシウム以外のものも考慮)、40万缶)が露見しました。まず、理解しておかなければならないのは、1)国の暫定基準1キロ500ベクレルは子供には厳しいこと(1年5ミリ)、2)汚染が発表されるのは子供が食べた後、3)外食に危険な食材が回っている、ということです。まず、第一の問題ですが、国が決めた食材の暫定基準値はセシウムだけで1年5ミリで、これが危険か安全かということを専門家やマスコミは一般人に説明しようとしています.でも、食品からの被曝の問題は実に複雑で、ちょっとした知識では正確に理解できません.だから、私たちは「専門家が3月11日以前にやってきたこと」をそのまま経験として理解した方が正確です.たとえば、「電力会社ですら成人男子の従業員の被曝を1年1ミリに制限していた」という事実や、「1年5ミリ以上で白血病になった成人男子を国が労災に認定していた」、「福島に派遣される医師の交代は5ミリシーベルトの被曝で行われている」ということを考えて、より感度の高く、被曝しやすい子供の10年後のために注意をしてあげなければならないということです。その点で、専門家やマスコミがなんと言おうと、これまでの経験を超えることにならないように注意をしてあげなければなりません。 専門家やマスコミは自分の仕事や立場を優先して、子供たちの健康は2の次になっています.だから、「どこまでが安全か」という無用の議論に巻き込まれないようにしたいとおもいます。・・・・・・・・・第二の問題は、「汚染された食材を出荷したり使ったりした人は、子供が食べてから汚染を白状する」ということです。それではどうにもなりません。その典型的な例が横浜市です.まず、市長を先頭に「大丈夫」を繰り返し、市民全員に「大丈夫パンフレット」を配り、「大丈夫」という雰囲気を作ってからベクレルを測定しないで給食を強行しました。その結果、牛肉、キノコで実に500ベクレルも超える食材を子供に食べさせたのです。40ベクレルを超える食材は多かったと推定されます。公表しない自体が不誠実です。「神経質すぎる」と言う人がいますが、注意するかどうかは本人(親)の問題で、他人が他人の子供の健康に口を出すことはできません.さらに、その後が問題です。横浜市の担当者がでてきて「すみません」と謝ったのです。物事には謝って済むこととすまないことがあります。すでに子供は汚染された食品を食べてしまったのですから、それを吐き出すことはできません.このように被曝はもとに戻りませんから、横浜市もそれを判らなければなりません。また、このケースは「1年5ミリの国の基準値も上回った」ということですから、経験的に日本が守ってきた1年1ミリ(ほぼ40ベクレル)の5倍以上を子供たちが被曝している可能性が高いのです.・・・・・・・・・明治の粉ミルクもそうで、汚染された粉ミルクを40万缶の出荷してから回収をしています。また新米も福島県知事が安全宣言を出してから、これも1キロ500ベクレルを超えるコメが次々と発見されています.コメは主食で一日に食べる量が多いので、関東から岩手県までの新米は避けた方が良いと考えられます.私は、完璧には行きませんが、牛乳や粉ミルクについては4月頃から「食べないように」と呼びかけ、新米も安全宣言がでているさなかに「新米は避けるように」と行ってきましたが、それは「つじつまが合わない」ことと、「子供たちの口に入る前に注意を姿態」と言うことによります。つまり、新米は「汚れた田んぼから綺麗な新米が作られた」と言うことです。そんなことはありません.稲には移行係数というのがアリ、一定の作り方をすると田んぼのセシウムは10%内外(データに幅があり、1から30%)の比率で稲に移ります.だから、5000ベクレル程度の田んぼに稲を植えたら、40ベクレルどころか500ベクレルに近いコメがとれるはずなのです。でも最初の測定値はとんでもなく低かったので、私は新米はダメと言いました。また、牛乳や粉ミルクは放射性物質が福島や茨城に降ったのですから、当然、ウシもある程度は汚染されたし、汚染されたエサを食べましたので、汚染牛乳は必ずあったはずです。これらのことをマスコミが報道しにくいことも事実です.今のマスコミはかつての「骨太の記者」はいません。効率的にさっさと記事を書かなければならないので、「自分でコツコツ取材する」のではなく、「人のいったことや発表をもとに記事を書く」ということになっています.粉ミルクの場合も丹念に取材をし、勉強し、自分で計算していれば、どうも明治の粉ミルクは危ないということで記事を書くこともできますが、今では記者はそんな時間を持っている人はいません.今回は偶然、明治の粉ミルクが露見しましたが、雪印をはじめ、これまでベクレルを公表していない大手の乳業メーカーはすべて疑わしいと思います。その点、私は立場は無いので、自分の学問上の知識から「新米、乳製品は危ない」と「まだ、汚染が公表されない前」にブログに書くことができます。確定していませんから、私は「お父さんとして家族を守るために書く」と宣言しています.そうでなければ、「自分の責任を考えて、子供が汚染された食品を食べてから報告する」のでは家族を守れないからです.(つづく)(平成23年12月7日)
2011.12.12
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・12、11、日 今日第九演奏会の本番であった。 11月末ぐらいから気温が下り、様々な種類の風邪を引いている人が極端に増えた。 12月には本番がたくさんあり、僕も演奏会を控えてとにかく風邪を引かないよう、うつされないように最善を尽くすこととなった。 一度引いてしまえば、12月の本番はすべてアウトとなるからだ。 毎度のことだが、その予防でくたくたに疲れてしまう。 電車の中や人込みでは常に院内インフルエンザ用マスクを着用し、「風邪を引いた時にはレッスンに来ないよう!」と生徒さんたちに呼びかけ、体が冷えないように過剰な厚着をし、一日に何度も手洗いうがいをする。 それでもやはり風邪をうつされ喉が荒れだしたときには、鍼治療に走り症状を何とか退治してもらう。 やれやれ、そのようにして何とか今日まで健康な状態をキープし、第九テノールソロを歌って来た。 打ち上げに出れば大勢の人たちと話すこととなり、今日が終わっても次があることで誰が風邪を引いているかなど観察しながらこれまたぐったり疲れる。 他のソリストを見ていると、そんなことを気にしているものはいないようだ。 暮れは皆本番が多いはずなのに、全く無頓着であるように見える。 僕は子供のころから何かが気になると、異常に神経質になる傾向があり、このこともその異常な神経のなせる業であるようだ。 かといって風邪を引いてしまえば、特にテノールの場合はお客様の前で気持ちよく演奏することができないし、時には酷い批評を食らうこととなる。 フィッシャー・ディースカウという歌い手が日本に演奏に来た際、ホテルで関係者が目にした光景は、部屋の前の廊下の空調に濡れた新聞がガムテープで貼り付けてあり、部屋の窓はすべて目張りされ、食事はすべてルームサービスで、運んでくるボーイとは決して顔を合わさないようにドアの外に置いて帰ってもらう。 これは誰が聞いても異常だが、気持ちは痛いほど分る。 でも結局そのように神経質になることこそが、体の何かを弱らせ風邪を呼び込むのだろう。 ああ、風邪のことなど一切気にせず生きてみたい。 ーーーーーーー フィンランド健康実験・・・健康に注意した方が良いか?しない方が? 20世紀のおわりにフィンランドで大規模な健康テストが行われました。40歳代の 中堅の社会人を1200人選んで、600人は「健康注意組」、別の600人は「や りたい放題組」に編入して、健康注意組は普段から健康に注意してもらうとともに、 血圧が上がったら降圧剤を貰い、体の脂肪が増えたら脂質をコントロールする薬を飲 んで完璧を期したのです。 一方、やりたい放題組は、まさにやりたい放題.タバコを吸いたければタバコ、お酒 が好きならお酒、睡眠時間? そんなの関係ないといった具合です.もちろん、健康 診断などせず、自由奔放に生きて貰ったのです.そして15年後、その結果がどうな ったのかフィンランド保健省が整理して発表しました. ・・・・・・・・・ おっ! 驚くべき結果です。全体の死亡数は、やりがい放題組の方がずっと少なく、 健康注意組は実に1.5倍。特に心臓疾患は「健康組」が2倍、怪我などでは実に1 0倍という結果が出たのです。 健康に注意してはいけません?! えっ! 健康に注意すると早死にする?! でも 、それは厳然たる事実、実験事実なのです.この実験結果はとても有名なもので、フ ィンランドという国が何かを決めるときに慎重に、データで決めていくという彼らの すごさを感じます(小さな声:日本は利権で決まる). ところで、驚くべき結果と書きましたが、別に驚くこともありません。人間が病気に なるのは「病気を気にするから」で、病気を忘れると普通の体力の人は病原菌も発が ん物質の攻撃も退治してしまいます.その意味では「楽しく生きる」というのが実に 大切であることが判ります. もう一つの原因は、現在の医学はまだ「修理の医学」であって、「デザインの医学」 は未完成であることを示しています.自動車でも「修理」というのはあるところが壊 れたので、そこを直すということです。一方、デザインというのは「自動車全体とし てそれでよいか」ということですから、全体を見渡すことが求められます. たとえば、コレステロールが増えますと血管系の病気になりますが、だからといって コレステロールを減らすと、ガンとうつ病がグンと増えます.全体としてみると、コ レステロールは「自然の状態がよい」ということになります。つまり「下手な考え休 みににたり」ということで、「健康のために」と考えるレベルにはないのだから、下 手に考えるより、気ままにやった方が良いと思うのです. だから被曝して良いと言いたいのではありません.医師の言うことを無視しろという ことでもありません.「普通にやると良い」ということです。つまりお釈迦様がお話 になったとおり、「中庸」が良いのです.被曝はいけない、栄養のバランスを取る、 好きなことをする、明るく過ごす、ゆっくりした気分になる、腹を立てない・・・そ んなことは普通のことです。 でも、血圧降下剤、強制的な禁煙(受動喫煙は別です)、過度の節酒、過度の健康診 断、具合が悪いとすぐ医師などが問題で、具合が悪くても、ゆっくり休み、2,3日 様子を見て、自分の体の快復力を信じることをこの実験は教えています。 (平成23年12月9日) 武田邦彦
2011.12.11
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・12、10、土 この南極の氷の話は、確かすでにブログで掲載された話題であったように思うが、ひょっとして僕が彼の講演で聞いた話であったろうか? とにかくこれを最初に聞いたときはたまげた。 でもよく考えれば、確かにおかしな話だ。 (となると、繰り返し報道される南極の氷が解けている映像や、食べ物がなくて痩せ細っている白熊の映像はどのようなトリックになっているのだろう) この話を聞いて以来、僕はマスコミ、政府が言っていることは鵜のみにしてはならないと肝に命じた。 このようにしてびっくりするような嘘が堂々と報道されたり、教科書に記載されたりする。 実は雑誌、新聞、テレビなどが出現して以来、繰り返されて来ているプロパガンダなのだ。 それから言うと、牛乳を飲むと良質の骨を育て、健康に良いとして来た理論が、最近になって「牛乳をがぶ飲みする子供は、骨粗相症になる」と栄養学で言われて来ているし「朝にバナナを食べるとダイエットになる」なんて誰かがテレビで言ったと思ったら「バナナには放射性カリウムが含まれているので、食べない方がいい(これは最近武田氏がチラチラ匂わせている事柄だが、はっきりとは述べない)」と誰かが言う。 すべて商売の手立てかと思えてしまう。 ーーーーー なぜ、原発を推進するのか(1) 温暖化の誤解 女子高校生のアンケートを見る機会がありました。彼女たちは簡単明瞭、純粋で感覚 的にものを考えているので、ズバリ、本質が見えるようです。その一つに「なぜ、原 発をやるの?」という疑問がもっとも多く寄せられていました。 私もこの際、なぜこれほどまで日本人が不安に思っているのに原発を強行しようとし ているのかと思い、高等学校の教科書を見てみますと、1)石油・石炭などは枯渇す る資源だ、2)CO2で地球が温暖化する、という二つの「科学的ではない根拠」が 書かれていて、その結果、「原子力か自然エネルギーが必要となる」とされています . 実は、公表されているデータからは、原子力に使うウランは石油や石炭より早く枯渇 するのですから、教科書の記載自体が「科学的事実」ではなく、「マスコミで報道さ れていること」に基づいている野ですが、そんなことが国の重要な施策を決めたり、 子供たちに間違った知識を受け付けているのですから、大変なことです。 ・・・・・・・・・ 「温暖化すると南極の氷が融ける」というとんでもない「ウソ」があります。非常に 簡単なトリックなので説明しておきます.南極の気温はマイナス40℃です。このマイ ナス40℃の氷が温暖化で5℃あがり、マイナス35℃になると氷は「融ける」でしょう か? 水は0℃で凍り、マイナス10℃でも、マイナス20℃でも、氷の状態が変化するわけで はありません。0℃以下の氷はどこまでも氷で、その体積もほとんど変化しません。 だから、南極の気温がマイナス40℃からマイナス35℃になっても氷は融けないの です. ところが、地球温暖化のことになると多くの日本人が「マイナス40℃の南極の氷はマ イナス35℃になると融ける」と錯覚しています。これは、環境省がIPCC(気象変 動に関する政府間パネル)の正式報告を故意に誤訳した結果です。 つまり、IPCCは「南極が温暖化すると氷は増える」と正式報告しているのに、環 境省は「IPCCによると、南極の氷は温暖化すると減る」と白書に書いたのです。 NHKなどのメディアはIPCCの報告書を読まずに、環境白書をそのまま伝えたよ うです。 環境省が逮捕されないのは不思議です.それで税金を使い、人々の生活を規制してい るのですから、「詐欺罪」は間違いないと思います. でも、環境省が逮捕されないのは、「お上の詐欺はとがめない」という司法の方針が あるからですが、そのほかにも不思議なことがいくつかあります。一つは日本の専門 家はIPCCの報告書を読まなかったのかということ、二つ目はIPCCに代表とし てでている専門家はなぜ黙っていたのかということ、三つ目は日本には240万人の技 術者がいるのにIPCCの報告書(原典)を読まずにTVや新聞だけで意見を述べて いたのか、そして第四に日本の物理の先生はこれほど初歩的な相変化の矛盾を何とも 感じなかったのか、ということです。 ・・・・・・・・・ 南極の氷は気温が上がっても氷は融けず、海は少し暖かくなるので水の蒸発量が増え 、どちらかというと氷は増えるのですが、こんなに簡単なことが日本中で常識になる ぐらいですから、「原発は安全か」のようなさらに難しいことが正しく理解されるの はとても難しいと思います. 日本では世間に常識というものが定着しますと、それがどんなに間違っていても、「 赤信号、みんなで渡れば」の類で科学的に間違っていようと、法律違反だろうが、そ れが通用するという不思議な現象が見られるのです. いずれにしても、ここでハッキリしておかなければならないのは、教科書から「温暖 化すると南極の氷が融ける」という記述を削除しなければならないことです。 (平成23年12月6日) 武田邦彦
2011.12.10
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・12、9、金お風呂の温度の話は分るが、俄か勉強しかしていない者にとってはまだよく理解できないところがある。一年一ミリを原理原則とすると、自然放射線1、5ミリと合わせて2、5ミリになってしまう。だから外部、内部被曝をできるだけ抑えて、一年一ミリを目指す。うーん、しかし自然放射線だけで1、5ミリに達しているのにどうやって一年一ミリを目指すのだろう。お風呂の話だけでは何だかごまかされたみたい。おそらく自然放射線と人口放射線は成り立ちが違うので、計算も違って来るということなのだろうか。それに気になっている点は、日本の中でも自然放射線の高いと言われている関西は、やはり癌発症率が高いのだろうか?そういうデータがあるのに、皆がパニックを起こさないように黙っているのか、もしくは自然放射線の高い低いは人体に影響を及ぼすという見識がないのだろうか?今問題になっている、温泉客が著しく減っているという話。温泉に含まれるラジウムやラドンによって被曝するのか、しないのか。福島の原発事故で、人々が放射能に対して興味を持ち始めている証拠だが、自然放射線に対しての正しい知識が必要だ。テレビでは専門家が「大丈夫大丈夫」と言っているが、もちろんこんなコメントは信用できない。本当に人体への悪影響がないとすれば、これこそが本当の風評被害だ。ラドンやラジウムの放射線が体の分子を揺すって、そのため体が温まり血行がよくなりほぐれる。これは赤外線や紫外線も同じ作用だと思う。これがよくないとすると、遠赤外線ストーブも良くないということになる。昨日遅くテレビで、広島の原爆投下後すぐに市内に入って、死体処理の作業をしたという元兵士のおじいさんのインタビューを放映していた。「今でも覚えているのは、市内に入って最初に鼻をつんざく悪臭と、どの死体もむき出しになった内臓がふつふつと沸いていたことを覚えている」と述べた。明らかに強烈な放射線のせいだ。任務に当たった兵士も、何十万という方が被曝により亡くなったという。そのころには、一般人は誰も放射能に対する知識など持ち合わせていなかった。軍の上層部には「あれは原子爆弾であり、近寄れば被曝する」という情報は行っていたと思うが。このおじいさんも長い年月被曝の後遺症で苦しみながら東北に住み、今回の原発事故で再び被曝したということ。自然放射線についても、今我々に正しい知識が必要である。ーーーーーー「1年1ミリ」で合計2.5ミリ(ダマされないで)「自然放射線が1年に1.5ミリもあるのに、武田は1年1ミリが限度と言っている。危険を煽るだけだ。自然放射線は日本人がいつも浴びているのに、それより低い被曝を問題にするなどケシカラン!」と言っている人が多いようです.これが3月12日の爆発でにわか勉強した人なら仕方が無いのですが、専門家が言うのですから、法律(1年1ミリ)も知っていて、自然放射線と人工放射線の関係も良く理解しているのですからウソ(私がウソというのは本人が判っていていう場合)と言ってもよいでしょう。原発事故の時こそ、「日本人は今まで、1年1ミリの法律で守られてきたからこそ、被曝の被害が無かった」ことや、電力会社の作業員ですら、1年20ミリの枠を貰っていたのに、1年1ミリで自主規制をしてきたことを説明すべきなのです.そして、私が心配しているのは、このようなウソに騙されて子供が余計な被曝をすることです。なにしろ自治体や教育委員会は「放射線は大したことは無いと思って、楽になりたい」という気持ちがあるので、それにつけ込んでいる専門家も障害予備罪のようなものです。・・・・・・・・・最初にたとえ話をします。お風呂の温度は約40℃で、だれもヤケドをしません。ところがその温度に30℃を加えた70℃ではヤケドをします。30℃という温度は、40℃より低いので、「40℃でもヤケドをしないのだから、30℃でするはずがないじゃないか」というのが「自然放射線が1.5ミリだから、1ミリなどは問題では無い」という論理と同じです。(温度、電圧などは専門的には示強性変数と言い、シーベルトは示強性変数と示容性変数(体積など)が含まれていて、厳密には同一ではありませんが、ほぼ同じとして取り扱うことができます。)つまり、人工放射線が1.0であるということは、自然放射線の1.5ミリに1.0を加えるので、合計は2.5ミリになります。1.5より2.5の方が被曝量が多いので、そこで障害が出てもなんらふしぎではない・・・40℃ならヤケドをしないけれど、それに「ヤケドをしない温度:30℃」を加えれば70℃になってヤケドするということと同じです。・・・・・・・・・今、小学館のガリレオ放談というネットテレビで「ホルミシス効果」・・・なぜ、人間は自然放射線は安全で、人工放射線は気をつけなければならないかということの原理原則を放送しています。この際、人間の防御ということを基本的に知るためにも、もしお時間があれば小学館のネットテレビに目を通していただければ思います.専門家でありながら、ブラジルの自然放射線が高いとか、バナナは放射性カリウムを含むから大丈夫とか、一部だけを話して人間のガンに対する防御の原理原則の説明を割愛する人が多いのは実に残念です。(平成23年12月6日)武田邦彦
2011.12.09
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・12、8、木 数ヶ月で総理を辞任に追い込んで、任期一杯になる前に辞めさせ、国民に総理を選ばさない。 そして国の舵取りを、誰かの思惑通りに進めようとしているとすればどうだろう。 まず総理の指名した大臣やその一派を辞任させて、進退問題に持って行くためには、沖縄の人たちを怒らすのが一番効果的と考えているとすればどうだろう。 そのためにマスコミの記者たちに小遣いを渡して、彼らが失言するのをじっと待ち受けているとすれば、もしくはそれさえもシナリオだとすればどうだろう。 最初から与党と野党とマスコミがグルだとすればどうだろう。 次に、なぜそのようなことをする必要があるのかという疑問が出て来る。 永遠に総理を国民に選ばさないということは不可能だが、今この時期に思い通り動かさねば自分たちの野望が果たせないというような、裏事情があるとすればどうだろう。 いや、これはすべて僕の妄想ではあるが、そうとも思わせる動きである。 結局、沖縄の人たちをはじめ、テレビの前の国民が利用されているということだ。 もしそうなら、バカにされ続けるのもたいがいにしなくてはならない。 「世論を焚き付け、政治を思い通りに動かすなど、チョロイチョロイ!」とほくそ笑む手合いの顔が見えるよう。 ーーーーーー なぜ、放射性物質は見えないのか? なぜ、致死量の青酸カリは見えるのに、致死量のセシウムは見えないのか? なぜ放 射性物質は見えないのか? というと、「放射性物質はあまりに毒性が強いので、見 た人は死んでいる」ということです。このことは科学が取り扱う「数」が常識とはま ったく違うので、分かりにくいようです。そこで、「なぜ、見えないのか?」につい て少し根本的なことを説明しておきたいと思います。 ・・・・・・・・・ 普通の毒物は、どんなに毒性が強くても「グラム」で測ります。たとえば、青酸カリ の致死量は200ミリグラムですが、まれに「ピコグラム」が問題になることもありま す。 でも、多くの化合物は1キログラムぐらいで、「原子の数」は、1兆個の1兆倍ぐら いあり、「何個」とは数えられないほど多いのです.私たちが目に見える量は、1兆 個の100万倍ぐらいですから、1ミリグラムぐらいまでは目で見ることができます 。 私たちが普通の生活で、グラムとかモルという単位を使うのは、原子や分子、1つ1 つを数えたらあまりに数が大きくなって不便だからです. ・・・・・・・・・ 一方、放射性物質は非常に激しい反応(毒性を示したり、観測できたりする)をする ので、普通の化合物を取り扱うときには「1兆個の1兆倍」を1キロとして数えるの に対して、「1ベクレルは1秒間に1ヶの元素が崩壊したとき」というように1ヶ1 ヶを数えるというのがすごいところです. たとえば、ヨウ素131は半減期が8日ですから、最初の1日で約10%が崩壊しま す. つまり1日は8万6400秒ですから、およそ10万秒で10%が崩壊するの で、もしヨウ素が1キロあると1兆個の1000億個ぐらいが崩壊するので、それを 10万秒で割ると、実に1兆の100万倍ベクレルにもなります。1ミリグラムは1 キロの100万分の1ですから、ちょうど1兆ベクレルになる計算です. (あまりに多い桁を扱うので、イヤになって来ますし、少し間違いがあるかも知れま せんが、ざっと計算すると、普通の毒物が1兆の1億倍(1ミリグラム)を問題にす るのに対して、放射性物質は桁が全く違うことを示したいということです。) 1兆ベクレルのものを経口でとると、100で割りミリシーベルトンになりますから 、100億ミリシーベルト、つまり1000万シーベルトで即死ということになりま す。厳密には原子量や年間の被曝量などを詳細に計算する必要はありますが、普段の 生活で私たちが「何キロ?」などと聞いているのは「何ベクレル?」というのと1兆 個の1兆倍も違う世界を話しているということです。 だから、放射性物質は危険なのですが、一方では逆に、数値が大きく1万ベクレルと いっても、物質の量としてはきわめて微量だということも同時に理解しておくといろ いろなことがもっとよく見えてくると思います. 除染するときに「見えないものを 拭く」という奇妙な行動を強いられるのですが、その原因は、私たちの日常生活が膨 大な数の原子を相手にしているのに、被曝となるとまったく別世界のことだからです 。 (平成23年12月6日) 武田邦彦
2011.12.08
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・12、7、水 埼玉県の16歳の少年が通り魔的に人々を殺傷した事件で、これまで少年は何十匹の猫の首を切断したと告白している。 よくあるパターンだ。 村上春樹の「海辺のカフカ」にもこのような異常者が出て来る。 さて、このような人物が出来上がるまでに、一体どのような要素と環境が存在することとなるのだろう? この手のいわゆる異常者には、女性も存在するのだろうか?(僕が耳にする限り、男性に限る) ここでやはり僕の考えを述べてみると、以前の日記でも書いたが、母親からの愛情を受けることができないまま、または加えて母親から嫌悪されたまま幼児期、少年期を過ごし成長した場合、男性は自分で自分を否定することとなる。 母親が自分を嫌っているということは、必ず自分に嫌われるべき原因があり、自分はこの母親の元に生まれて来たことが重い罪であると、そう考えるようになる。 何と悲しいことだろう。 この少年の苦悩を思えば、一体何を恨めばいいか分からない。 今回の埼玉県の少年がどうなのかは分らないが、考えるまでもなく彼の今までの環境が彼をそうさした訳だ。 彼の周りの大人たちもまた、その少年時代に受けた何かがあるはず。 それは今の日本社会の何処かに大きな間違いがあるからに相違ない。 どこにだ。 憶測で様々なことは言える。 でもその本当の原因を、誰か追究し改善しようとしているのだろうか? 昔だってむちゃくちゃな親は存在したはずだし、わが子に愛情を注ぐことのできない者だっていたはずだ。 でも猫の首を切り取らねばいられないというような少年は存在しなかったのでは? 阿波座スタジオの近くに、靴の修理をしてくれる83歳のおじいさんがいる。 先日もそこにはき古したブーツを修理に持って行き、世間話をした。 おじいさんは、自分は京都祇園の置屋の芸者と、東京から来た靴屋の男の間にできた子だと説明してくれた。 男はすぐにいなくなり、しばらく置屋に置いてもらっていたが、10歳を過ぎるとそこを追い出され、身一つで大阪に出て、大阪駅の裏のやみ市で仕事に有り付いて、そこで靴職人の仕事を覚えたと話した。 当時はそんな少年がたくさんいただろうが、話を聞くと全く苛酷な人生だ。 おそらく親の愛情など知らずに大人になられたことと想像する。 でもおじいさんは異常者でもなければ犯罪者でもない。 心のこもった修理をしてくれる、優れた靴職人だ。 そんなことを見ていると、やはり今の社会のひずみをもっと真剣に見直す努力をしなければ、少年たちが次々犠牲になるだろう。 ーーーーーーー 一人ぼっちの大人 いつから幼児化したのだろうか? 漫画世代と言い、草食男子と言われた世代ではな い。今、もっとも幼児化したのは今度の原発事故でも「安全だおじさん」に変身した 人のようにおもう。つまり、すでにリタイアした年代の男性がもっとも愚かなように 感じる。 でも、タクシーに乗って運転手さんと話しても、一日の乗降客が1000人にも満たない ような駅の前の喫茶店に入っても、ヨーロッパ通貨危機や落ち葉と人生の関係を話し 合うことができる。 地震に襲われれば沈着冷静、世界の見本になるような民族なのに、世界から見るとま るで幼児化した集団、一人ぼっちの大人が集まった国のようだ。 ・・・・・・・・・ 世界で日本だけが温暖化防止といってCO2(二酸化炭素)の削減をしているのに、 重要なエネルギーの議論をするときに「CO2を削減できるから、この発電の方式が 良い」と語られる。重要な決定を意味のない根拠に求めるのだから、どうしたのだろ うか? 世界で誰もやっていないのに、日本の中だけでは「みんなで渡れば怖くない 」というように見える。 あれほど大きく、影響力の強いアメリカは世界の自動車用ガソリンの53%を消費し ていて、一向に「脱石油」をしようとしていない。あれぐらい大きな国だから、ひと たび路線を間違えると修正は聞かずにまっさかまさに落ちることはよくわかっている 。だから、仮にアメリカが「石油が枯渇するか、あるいは原油価格が上がる」と思っ ていたら、鉄道敷設や原発を始めるはずなのに一向にその気配は見えない。 もちろん1988年に自らぶち上げた「政治問題としての温暖化」も農業が立ち直ったの で、すっかり熱意を失ってなにもやっていない。アメリカはTPPを進めるような強 力な政策立案力をもった国だ。それが、意味もない「節電」や「脱石油」、まして「 低炭素社会」などを進めるはずもない。 ・・・・・・・・・ 世界情勢も哲学もすべての人が語れる日本。温暖化と節電で騙される日本人。どちら が本当なのだろうか? それとも「優れた個人」と「愚かな集団」をともに演じる特 別な回路があるのだろうか? どう考えても、「節電」も「脱石油」も無意味、まし て「温暖化」など無意味なのに、なぜそれが日本の合意なのだろうか? (平成23年12月4日) 武田邦彦
2011.12.07
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・12、6、火田中聡沖縄防衛局長が「犯す前に犯しますといいますか?」と発言し、即座に更迭。一川防衛大臣がそれを受けて「えらいお荷物を背負い込みました」「沖縄の少女暴行事件のことはよく知らない」と発言し、辞任を迫られる。野田政権が立ち上がって今およそ二ヶ月。大体毎回これぐらいで大臣の失言から辞任問題に発展し、そのうち総理の進退問題に持って行って、辞任へと追い込む。そして「政治に穴を空ける訳には行かない」ということで、党内で選挙して次の大臣を立てる。一体何年国民は総理を選んでいないだろう。ずっとこの手で行くつもりだろうか。しかしここで僕の背筋を冷たくするのは、テレビの前の国民が、大臣や官僚の失言にマスコミと一緒に腹を立て、辞めて当然と考えるところではないか。この二人の失言はもちろん問題発言だ。しかし辞任に追い込まれるほどの決定的な理由になるだろうか?防衛大臣が沖縄の少女暴行事件のことをよく知らないというのは立場を欠いた発言だ。でも普通の者なら、そんなことを公の場で言うだろうか?僕はすべてシナリオ通りに話を進めているだけのように感じて仕方ない。つづくーーーーーーゴミを増やせば環境が良くなる?!原発事故で、私たちは子供たちに悪いことをしました。その原因の一つが「お金のためなら、ウソも良い」という現代日本の社会現象があると私は思っています。つまり乞食になってしまったのです。たとえば、「年金問題」がその一つです。「ピンピンころり」が良いと言いますが、ピンピンころりとは0歳で生まれて100歳まで、クラスメートが一人も死なないで天寿を全うするのですから、人口ピラミッドは長方形です。それに対して、人口ピラミッドが「ピラミッド型=三角形」でないと「老齢者が少なく、若者が多い」ということにならないので少子化対策をしています。でも、ピラミッド型になるためには、長寿の人が100歳なら50歳までに半分は死ぬということです。「俺だけは死なない。でも若者が多い方が良い」という自分勝手な思いが政策になったものが「少子化対策と年金問題」なのです。なんと自分勝手でお金中心の考えなのでしょうか?・・・・・・・・・「ゴミを減らすと環境が良くなる」という人がいます。現代の日本人の消費活動から計算すると、消費量を節約しても到底、日本の自然が片付けられる限度を超えていて、その約500倍と推定されます。むしろ、環境(大気、水、食物、気温、廃棄物貯蔵所など)を良くするためには産業が収益を上げてゴミを片付けなければなりませんから、「ゴミは増えた方が環境が良くなる」というのが本当です。ある国が成長する過程で「思春期」が訪れます。つまり物質の増加と環境対策がアンバランスになり、そこで公害がおこります。公害は物質量が問題では無く、「成長と環境のバランスが崩れる」ことによって起こります。・・・・・・・・・私は「愛用品の五原則」を提言し、高等学校の国語の教科書にも収録されていますが、そこで私が言ったのは「幸福な人生には節約が必要である。お金を使うことは不幸になることだ」ということでした。つまり「節約」とか「もったいない」というのは、その人の人生を幸福にする一つのポイントであって、環境という科学の問題とはまったく無縁なのです。それをすり替えたところに私たちの苦悩があり、今回の原発事故の遠因が潜んでいます。今、「節電」が言われ、あたかも「節電=正義」と思われていますが、これも個人の人生では大切なことですが、エネルギーの問題ではありません。エネルギー的には節電は無意味だからです。「節電」を「エネルギー問題」にすり替えて、また心の問題を科学に及ぼして日本社会のひずみを大きくしているのです。私たち大人は十分な観測眼と思考力を発揮して、日本が世界に冠たる安定した、善良な国民が誠実な社会を作っている国にして、それを子孫に引き継ぎたいものです。(平成23年12月2日)武田邦彦
2011.12.06
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・12、4、日 江戸時代、室町幕府以後の幕府が設立され、国に多くの定めが設けられ、様々な階級や職業の中で経済の成り立ちが形作られた。 いろんなお金が一番上の徳川に流れるように仕組まれ、下から順番に権力と決定力を持つ上の機関にうまく取り入り、少しでも甘い汁を吸おうとする者が出て来る。 庄屋から役人へ、役人から大名へという具合だ。 労苦を余儀なくされ、そして吸い取られるだけ吸い取られて、水だけ飲んでその日を何とか生き永らえて耐えるのが百姓という訳だ。 誰かが言ったように「王のあるところに貧民あり」ということだ。 原子力安全委員会が電力会社から袖の下をたっぷりもらって、政治家とも懇ろにしてたくさんの給料をもらう。 いざ事故が起こっても、いつかなにげない顔をして原発再開を果たし、また続けて甘い汁を吸うために黙って首をすくめている。 安全委員会や保安院などという、何かの機関を監視するというような機関、それが政府が深く関与するというところを監視するとなると、必ず癒着が生じる。 これはどの時代でも、どこの国でも生じないということはないだろう。 一方から見ると、このような悪巧む輩がいるから国であり、経済が回るという人もいるかもしれない。 無駄な軍事用ジェット機をアメリカから買取、中に入る多くの人間に甘い汁を吸わせるのと同じだ。 これが内需の洗練化か。 それでは学校で教える人の道、誠実、正義、嘘のない心、真心、公平さなどは何のためのものだ。 そのような教えを会得した者は、戦場で一番最初に「つっこめ!」と言われて若い命を散らした。 国とは一体何だろう。 この疑問は、現代に始ったことではない。 人間は変わりえないということか。 話の上のブータンのような国が本当に存在するのだろうか? ーーーーーー 子供たちの被曝の責任(1)・・・原子力安全委員会の辞職 今、日本社会はなんでも「優しさ」を求めています。その結果、原発のような厳しい ことが必要なものでは、爆発がおきて子供たちが被曝しました。いったい「心の痛み がわかるか?」とか「優しい言い方」とは何なのでしょうか? ・・・・・・・・・ ●原子力安全委員会は「日本国民を危険な原子力から国民を守る」という任務を持っ て設立されたものです。ところが今回の福島原発の爆発は、原子力安全委員会がその 機能を果たしていなかったことを示しています。 ●ところが、事故後、原子力安全委員会から詳細な「事故の本質的原因」についてほ とんど言及されていません。それどころか、原子力安全委員の一人は「天寿を全うし てこの世を去った人の原因がガンである場合に比較して、15歳で東電の漏らした放射 性物質でガンになって亡くなる人の比率は低いので、問題では無い」と国会で発言し ました(発言した委員の辞職を求めます)。 ●つまり、原子力安全委員会は自らの責任がどこにあるのか、理解していないのです 。国民にとって怖いことは、能力のないことが証明された原子力安全委員会がまだア ドバイスをしていることです。同じ人が同じやり方でやっているのですから、また事 故が起こるでしょう。 ●さらには、「我々は内閣に忠告するアドバイス機関に過ぎない」と責任を回避して いますが、仮にアドバイスしかできなかったとして、事故が起こったとすると内閣が どのような具体的なことでアドバイスを聞かなかったから事故になったのか、これも 国民に対して明らかにしなければなりません。 ●原子力安全委員会の設立の考え方はアメリカなどに学んでいるのですが、アメリカ ではこのような事故の時に、原子力安全委員長が度々、記者会見を行い、国民に直接 、説明をしています。日本の原子力安全委員長はまったくやっていません。 ●原子力安全委員会は「官僚に取り囲まれて身動きができない」、「経産省の保安院 が勝手に行動して、情報を出さない」(原子力安全委員会は内閣府)などと苦情を言 ってきました。それについても言及が必要です。 ●事故が起こったのに、原子力安全委員の責任は全く追及されておらず、もしかする と今でもお手当を貰っているのかも知れません。とんでもないことです。自分たちに 力が無かったから事故が起こったのですから、直ちに責任を明らかにして、辞職すべ きです。 ●原子力基本法は「自主・民主・公開」を求めていて、原子力安全委員会こそが、そ れを他の機関に求める立場にありながら、それもやっていません。 ●今後、日本が原発に依存するかどうかを含め、きわめて重要な問題なのにメディア もほとんど原子力安全委員会の責任を追及していません。姉葉事件(マンション耐震 性)、食品不祥事事件、酒井法子さん事件などの追及に比較してメディアの追究は不 十分です。 事件が起きたとき、その責任を追及しておくことは事故の再発を防ぐためにも大切で す。原子力安全委員会は自ら謝罪と理由の説明を行い、メディアは厳しく追及するべ きでしょう。私たちの子供たちのために。 (平成23年12月2日) 武田邦彦
2011.12.04
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・12、3、土僕も何度かぎっくり腰に見舞われたことがある。ドイツでは「魔女の一撃」という。まず一回目は、大学を出てすぐに養護学校に勤めたが、担当に当たったのが最も重度の高等部のクラスで、一人すぐ座り込んでしまう男子生徒がいて、後ろから脇に手を入れて、無造作に引っ張り挙げて立たせていた。「茶木先生、腰に気を付けて」と他の先生に注意を受けていたが「何の、こんなことで腰に響くものか、腕力には自信がある」といい気になって毎日それを繰り返していた。そして、ある日全く動けなくなった。養護学校の先生は皆腰を痛めるという話を後で聞く。そして若いころに痛めた腰を、結局ずっとごまかし宥めしながら今までやっている。その数年後ドイツに渡り、何年かしたある日、ドイツ人の友人が引越しをするということで、荷物運びを手伝いに行った。本がぎっしり詰まった木の箱を力任せにグイっと持ち上げた瞬間、激痛が背中と腰に走り息が出来なくなって、その場から動けなくなった。普通に生活できるまでに回復するまで、かなり日数が必要だったことを覚えている。何しろドイツには整骨院も接骨院も鍼灸院もないので、ただシップをはって寝ているしかない。そしてその数年後日本に引き上げることとなり、ケルンから電車でオランダのアムステルダムまで行き、そこからオランダ航空で日本に飛ぶこととなった。おそらくその時は、その方が安かったのだと思う。電車でアムステルダムに到着し、飛行場まで行く列車が来るホームに上がる階段の下まで行くと、何と何処にもエレベーターもエスカレーターもない。飛行機に乗るためには皆大きな荷物を持っているはずなのに、一体どうやってホームまで上がっているのだろう。列車が来る時間も迫って来るので、仕方なく30キロはあるスーツケース(たくさんの本と楽譜が入っていた)をぐいっと持ち上げ、一挙に上のホームまで階段を上がった。上がりきったところで動けなくなった。その後飛行機の中で、12時間以上座っていなくてはならなかった時の辛さと言ったら。ようやく日本で整骨院に通って良くはなったが、腸の具合が悪くなったりするとすぐ腰の骨に響いて危うくなる。いい気になって力任せに何かを持ち上げたり、無理な姿勢で横着なことをすると大事な腰を損なうこととなり、腰が悪いと前向きなエネルギーが出てこなくなる。今さら骨の大事さを痛感する訳である。ーーーーー腰痛に感謝・・・一病息災を味わう11月29日、午前8時、朝食を食べて椅子から立ち上がろうとしたら、突然、腰部に激痛を感じ、そのまま床に倒れ込んだ。ぎっくり腰らしい。20年前のことを思い出した。這うようして外出の準備をして、20年前に病院からいただいたコルセットが偶然に見つかり、新幹線にのった。新大阪についてホームに降りると歩くことができない。5分ほど冷や汗をかいてうずくまり、ようやく歩くことができた。その日、用事が2つあったが、先方のご配慮でなんとかこなし、夕刻には家路につくことができた。今日は大学だったが、また大学の方が学内の移動にも車を使ってくれてなんとか任務を果たした。・・・・・・・・・小さい頃、とりわけ体が弱かった自分だが、25歳と42歳の厄年をキッカケに少しずつ元気になり、今では人並みの体になった私にとって見れば病気とのつきあいは生涯になった。腰痛の原因は、疲労、ストレスなどだという。まあ、普通に考えれば「肉体的な疲労とストレスが重なった」というところだろう。それに国や東電、東大教授をかなり批判したので、彼らの恨みもあるだろう。でも、腰痛になって良かった。もし腰痛にならなければ、まだ疲労に気がつかずに突っ走り、ガクッと来るはずだ。人間、もっとも反省するのが急病だ。そのほとんどが自分に責任があるのに、決定的なダメージが起こる前に助けてくれる。腰痛に感謝。一病息災とはよく言ったものだ。・・・・・・・・・ところで、大阪で最初の用務先に行ったら、「良く来られましたね。大阪まで来られるのが、不安ではありませんでしたか?」と驚かれた。名古屋を出るときに「大阪で降りて、歩けなかったら引っ返す」と言ってきた。腰痛は安静が第一であるが、もともとは「登校拒否」と同じで、私の体の心底に「ああ、疲れた、もうイヤだ」という思いがあり、登校拒否の子供が腹痛を感じるのと同じだろう。私はまだ訴えることもできるし、合理的な説明もできる。登校拒否の子供は可哀想に。・・・・・・私の日頃のモットー、「健康より病気が幸せである」、「車に乗ったら酔うのを心配するのではなく、酔ったら吐く」というのを実践した2日だったが、また私の心に強い魂がよみがえれば腰痛は消えていくはずだ。でも、睡眠を十分にとり、お酒だけはしばし控えようとしている。明日は痛みが和らいでいるように・・・お休みなさい・・・(平成23年11月30日)武田邦彦
2011.12.03
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・12、2、木杉花粉による被曝?!そんな話も聞いたことはあるが、本当のことだったのか。割り箸の件や、リサイクルの件は嘘だというに、この花粉による被曝というオカルトのような話が本当とは。スギ花粉までが人災とは驚きだ。これが本当とすると、やはり人間はいよいよ自分たちの手で自分たちを苦しめている大バカものだ。何をやっても中途半端な日本人は、最初に理論的に計画を立てるという作業が欠けている。ドイツ人のやっていることを見ていると、それがくっきりと見える。我々がしっかり地に足を付けて物事を遂行する能力を身に付ければ、こんなに器用で才能のある人種は例を見ないはずなのだが。ーーーーーースギ花粉の放射能・・・スギを伐採することが唯一の解決今から20年ほど前、日本は実に非科学的で、まるでヨーロッパ中世の魔女狩りのようなことが行われていました。その一つに「森林を守るための割り箸を使うな」という「マイ箸運動」でした。ちょうど、今の温暖化騒動のようなもので、「みんなで渡れば怖くない」ということでいい加減なことばかり言っていたのです。その結果の一つが「スギ花粉のアレルギー」や今回の「スギ花粉の放射能」に繋がっています。少し傲慢な言い方ですが、当時の「非科学性」というのはまるで幼稚園児のようなものだったので、「大人が愚かになればそれが子供に影響する」といっても良いでしょう。・・・・・・・・・日本は森林が3分の2もある世界でも有数の森林王国で、その豊かな森林を人間と動植物で利用しながら日本列島を作っていきました。かつて人間は動物とともに山野を利用しましたが、近代になって人間は計画的な植林をしてそれを使い、動物はドングリのなる自然林で暮らすという分担もできてきました。もともと、森林の利用は、人工林半分、天然林半分が望ましく、人里に近いところに人工林を作ると、そこはドングリなどの木の実がないので、動物が人里に近づかないという利点もありました。自然界における植物と動物の関係は、「植物がCO2を分解し、それを動物が利用する」ということになっていて、相互に生命を維持する仕組みになっています。その点では「自然のままの森林」というのは、人間のような動物が積極的に植物との関係を持つことでもあります。つまり、スギやヒノキを植林し、枝打ち、間引きをして勢いのよい樹木を作り、それを伐採して利用するというのは「もっとも自然との共生を実現した状態」なのです。それは乱伐などとは全く違うのです。むしろ現在の日本のように、人が植林をしただけで、枝打ち、間引きをせず、伐採時期になっても利用しないのは、乱伐よりもっと自然を破壊しているのです。・・・・・・・・・自然運動家は独善的で怒りっぽいので、批判が難しいのですが、自然運動家が日本の森林を破壊してきたのです。そして植林したスギの枝打ちや間伐ででる樹木を利用して割り箸を作ることを禁じ、細くなって材木にもならないので放置された高樹齢のスギからでる花粉で多くの人が花粉症になり、さらに今回、スギ花粉の放射能で被曝しようとしています。私は善良な人でなりたつ誠実な日本を望みます。マイ箸運動を進めていた人は素直に森林の勉強が不足していたことを認め、花粉症で苦しんだ人に謝罪し、日本の森林と自然を守るためにこれまでの損害を回復するために行動をおこして欲しいと思います。老齢なスギの伐採を急げば、来春の花粉による子供たちの被曝を少しでも防ぐことがでいると思います。(平成23年12月1日(木))武田邦彦
2011.12.02
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