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“美しき大川橋蔵”私の想い出 (優美*大川橋蔵の時代劇) にお越しいただいた皆様、この一年もありがとうございました。「若さま侍捕物帖・鮮血の人魚」が年をまたいてしまいますが、橋蔵さまの作品紹介もやっと30作品目に入ろうとしています。橋蔵さまを作品ごとに見つめなおし、毎日橋蔵さまを何かで見つめて過ごしてまいりました。来年は、サイドページの画像も多くあげて行く予定で進めています。今日は大晦日、「緋ざくら大名」の千代三郎様に扮した橋蔵さま、橋の欄干に持たれながら、美味しそうにお蕎麦を食べていらっしゃいます。私達も一緒にお蕎麦を食べて新しい年を迎える準備をいたしましょう。葵新吾*大好き大川橋蔵ファン広場*掲示板の方では、「若君千両傘」の城太郎様に扮した橋蔵さまが屋台でお蕎麦を食べています。(よろしかったら覗いてみてください) 1466来年も、心を込めて橋蔵さまについて書いていきますので、よろしくお願いいたします。
2017年12月31日
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あとには引かねえ性分なんだよ尾張屋敷では、うつぼ姫に了巴が島抜けをした六兵衛の始末もつけたので早速国元へ立帰り万全の構えをするのが上策ということになりました。おいとちゃんに若さまから旅に出るという手紙が届きます。若さまは、そのころ青空の下、編み笠を片手に、のんびりと街道を歩いていますと、おさいの姿がありました。 おさい「まあ、お武家様。どうしてこんな所へ」若さま「わしも旅に出たのさ」 おとい「えっ、旅に・・ですか。どちらまで」 若さま「そうよなあ、お前の行くところまで行こうか」 おさい「まあ、うれしがらせて泣かせて消える、なんてんじゃないんですか。・・ でもまあよござんす、・めではご一緒に」 若さま「美人と道連れとは光栄だなあ。だが、お前は利倉屋の手伝いをして、一体 いくらになるんだねえ」 おさい「おや、何のことかしら」 若さま「まあいいさ、いいたくなければ、はっはっはっ」 若さまの前を、巡礼姿の二人ずれが行きます。そして若さまの後ろからも、一人の男が見張るように歩いて行きます。 うつぼ姫、江川了巴の動きを見ながら利倉屋一味も動き始めました。 若さまはおさいとのんびりと道中です。どうしてこんなことに関わり合うのか、というおさいに、野次馬みたいなものかな、と答えている若さまですが、下の道で休んでいる二人の巡礼に目がいっている若さまなのです。道中前を歩いていた時から、どうも気にかかるようです。 事件に関係する者達が、御油宿(ごゆしゅく)に揃いました。うつぼ姫一行、利倉屋一味、そして若さま、おさい、小吉親分とみんなが御油宿に入ってきました。御油宿の祭りの最中です。 宿で一杯やっている利倉屋は、うつぼ姫一行を襲うのは慌てなくてもよい、それより若造(若さまのことです)を先に片づけることだと言い、ちょうど部屋にやって来たおさいに若さまの泊まっている宿を聞きます。黒坂達が出てゆきますと、おさいが心配そうな顔つきです。その頃、若さまは巡礼が止まりそうな宿を一軒ずつあたっていますが、見つからず、町の盆踊りで賑わうところから外れた道に来た時、忍び寄る気配を感じた若さまの足が止まります。「来たな」というように若さま笑みを浮かべます。 一味は若さまのまわりを囲むと無言で斬りかかっていきます。 若さま「えっへっ、江戸お馴染みの顔ぶれらしいな」 若さまも刀を抜き、一文字崩しの構えから、立回りになります。(前回までより、若さまの太刀さばきにキレが出てきてより綺麗になってきました。この一年位の間に、橋蔵さまの殺陣が非常に上手くなった!という声が聞こえてきました) (若さまの素晴らしい殺陣なので流れが分かるように画像を多く載せてみました・・分かっていただけますでしょうか) その時、暗闇から石つぶてが飛んできて若さまの見方をするものがありました。 若さま「どうやら俺の方に助っ人がついたようだぜ。不利を承知でかかってくる かい」 利倉屋一味は引きあげて行きます。 すると、「お武家様」と声をかけてきたのはおさいです。「今の石つぶてはお前かい」という若さまに、「さあね」ととぼけ、おさいは江戸へ帰ったほうが良いのでは、と言います。 若さま「ふっっ、折角のお言葉再三無にして済まねえが、おれは猪武者であとには 引かねえ性分なんだよ」 (おさいは、危ないというのに引かない若さまに驚きます) 若さま「お前こそ、暗剣殺を承知で進むおれに、あんまり付きまとわねえほうが いいぜ」 おさいが何かを言おうとしましたが、 若さま「それに、身内仲間に石なんか投げると、あとが大変なんじゃねえのか」 おさいは何も言えず下を向いたままです。 若さま「じゃ、あばよ」 と言ってさっさと行く若さまに、ハッとして言葉もなく見送るのです。 (若さまは冷たい言い方をしていますが、おさいの気持ちを読んでいるからなのですよね) その様子を舞岳庵が見ていました。 続きます。
2017年12月26日
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このままじゃおけねえぜあとをつけさせ若さまの居所を突き止めた江川了巴が、翌日喜仙にやって来ます。一緒に出かけたい所があるという見知らぬ侍に興味を持った若さまは出かけてくるかと、おいとは心配でなりません。材木置き場までついて行った若さまがどこまで行くのか聞くと、決まってはいないとの返事。若さま「これは驚いた、じゃ、もうこの辺にしとこう。帰りが大変だぁ」了巴は歩きながら話し始めます。若さまに「何も知らなかったことにして、身を引いてほしい」と言うのです。若さま「身を引く? 」 侍達を見て、若さま「お前たちは、利倉屋のものか」の問に、了巴は「違う、名乗る必要はない」若さまの身に万一の事があってはと思って言うことだ、というのです。若さま「ああ、分かった。お前たちは、尾張家の侍だな」了巴 「いいや、違う」若さま「どうだい、お前んところに盗人が入らなかったかい。つい昨夜のことだ」了巴 「知らん」若さま「と言うだろうな、一応は。じゃ、その盗人や六兵衛を殺したのはお前たち か、と聞いても知らぬという」若さまがそう言った時、了巴の家臣が刀を抜いてかかってきます。 若さま「ほい来た、へっへっへ、問うに落ちるっていうやつよ・・・ほほう、なかなかできそうだな」 若さま「あぶねえついでにもう一つ聞くが、御三家筆頭の尾張藩と、廻船問屋の 利倉屋が、何をこそこそ探りあっているのかね」了巴 「どうしても引かんな」若さま「引くも引かぬもねえ、おれは、暇人の面倒くさがり屋だ。お前の方から 勝手に引いたらどうだい」 周りを気にした了巴は「後悔するな」と言い残し帰って行きます。 利倉屋から若さまを見張っていてほしいと頼まれたおさいは、その夜早速、喜仙をはりこんで若さまが出かけた後をつけて行きます。若さまは何も気にしないようにさっさと歩いていきます。しかし、しばらくして角を曲がった時、若さまを見失ったと思いきや、若さまが現れたので、おさいはビクッとします。若さま「何を驚いている」おさい「何をって」若さま「あとをつけるんのはやめにしな。うろうろしたって無駄だよ。・・それと も、おれはこれから、目明しのうちへ行くんだが、一緒にいくかい」そう言われたお才は逃げていきます。そこへ小吉親分が、若さまに頼まれて聞き込みをした結果を持って来ました。盗みに入られた尾張様も身内を斬られた利倉屋も届けは出していないというのです。若さま「出すわけがねえ。おれは、初手のうちは利倉屋と花火職人が作った火薬のいざこざぐれえに思っていたが、尾張家が何か関わりを持つとすると」(若さま何か考えを巡らした様子です) おいとは若さまが何処へ行ったのか気もそぞろですが、外には喜仙を見張っている侍達がいます。というわけで、喜仙へ帰るとおいとちゃん親子が怪我でもするといけないので、小吉の家に泊まると話しながら歩いていると、若さまが足を止めます。 殺された鍵屋の番頭の女房が、道端で幼い子と乳飲み子をかかえてお菓子を売っている姿が目にはいりました。若さま「親分、どうもこのままじゃおけねえぜ。・・・・許せねえことだあ」 続きます。
2017年12月23日
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近頃の大名屋敷は・・あれほどの火薬は何処にもあるものではない、どうしても手に入れたい、と利倉屋は言います。岳庵は昨日尾張藩の行列にいた江川了巴が花火を見に来ていたのはおかしい。自分が工夫した火薬で打ち上げさせその効力を確かめたに違いない、といいます。たとえ相手が誰であろうと、儲かると知った仕事は後にはひけない、尾張藩をあたってみよう、下っ端役人が気がつくと面倒なことになる、と利倉屋が言った時、「もう、気がついている人がいますって・・」と掏りのおさいが入ってきます。(若さまがじっと利倉屋に目を付けていたのを見ていた女です)正体が知りたくて、夜も眠れない娘が沢山いるという、人呼んで若さまというお人だというのです。利倉屋から戻る道がら、小吉が、板造が殺されたのは人魚のたたりだと噂をしていると若さまに言っています。 若さま「なるほどねえ、人魚のたたりか」 若さま足を止めます。 まだその程度の調べではダメでしょうかという小吉に、 若さま「うぅん、かいもく分からねえな。・・まぁっ、俺の出る幕じゃなさそうだな」 小吉「そんな水臭せえこと言わねえで、何とかお知恵を」 (この時、若さまは、右足で地面の砂をいじっています。子供が拗ねた時やるような仕草です・・可愛いですよ) 小吉と頓平が頭をさげてお願いをします。 若さま「知恵でもないが、そうだな、・・今夜、利倉屋の表でも張って見るん だな」 若さまが歩きだしました。 両国の六兵衛殺しの時にも、品川の板造殺しの野次馬の中にも、利倉屋の用心棒が混じっていたが、「同じように人魚を珍しがっている男らしいぜ」と若さまが言いますが、小吉と頓平はポカンとしています。 若さまに言われたように、小吉と頓平は利倉屋を見張っていますと、利倉屋の男が尾張屋敷に忍び込むのを目撃しました。若さまを呼びに頓平を走らせます。若さまもやってきて見張っていますと、尾張藩の侍が人を担いで出てきました。若さま一人で男達をつけて行きます。すると、侍たちは担いできた男を木の下において去って行きます。後をつけていた若さまは男に近づきます。男は殺されていました。(第四の殺人)若さま「物取りにみせかけたな」 そこへ、利倉屋の一味がやって来ます。利倉屋「おめえさんかね、やったのは」若さま「見当ちげえだな・・あんたが利倉屋さんか。身内の部下が可哀想に、引き 取ってやんなよ」 一緒にいた侍達が身がまえます。若さま「おい、利倉屋さん、あんたもちっとは知られた廻船問屋だ、何だって身内 を大名屋敷に盗みになんかやったんだね」利倉屋は知らないこと、自分で勝手には入ったんだろう、と言います。若さま「うはっはっはっは、 語るに落ちたって言うぜ。その勝手に入った男の身を 案じて、御一同、ぞろぞろ迎えに来たっていうわけか」 利倉屋が「やっちまえ」というと、用心棒たちが若さまに向います。(ここでちょっと・・・作品を見る時に、ここのところの橋蔵さまの仕草に気をつけてくださいね。黒坂がかかってきたのを払った後に、右袖が懐に入れている懐紙に引っかかってしまっています。それをセリフと共に何気なく処理するのです。上手い・・その動作が作品の中に自然と溶け込んでいるのでよく見ていなければ気がつきません。・・以後の作品の中でもこういうところがありますよ。)若さま「木の葉流に新陰流か、もったいねえぜ、廻船問屋の用心棒じゃ」 かかってきたので、若さま剣を抜き、構えます。一文字崩しです。 その時、呼び子が聞こえ、利倉屋一味は逃げていきます。 駆けつけた小吉に、若さま「親分、呼び子はまずかったぜ」 小吉が「どうしてで・・」と言います。 若さまは、尾張藩屋敷の塀の向こう側見透かしているようです。若さま「座敷へ忍び込んだ男をわざわざ道端へ捨てに来る。近くで呼び子が鳴っ ても、忠言一人出て来ねえ。近頃の大名屋敷は変わったぜ」 尾張藩屋敷の塀の内では、外の様子をじっと伺っていました。若さまが立ち去ったのを見届けると、玄蕃は気づかれないよう若さまを追えと言います。若さまが喜仙に帰ってきました。後をつけている侍は確認をすると帰って行きます。 若さまは、あとをつけていることを分かっていました。(これは面白いことになるな・・・というところでしょうか、若さまは) 若さまが事件に乗り出したことで、まずは利倉屋一味が動き出し、次は江川了巴一味が動き出します。花火大会からの殺人事件と人魚が尾張藩とどのように関わってくるのでしょう。単なる事件ではなさそうです。若さまの推理は如何に、、、。 続きます。
2017年12月20日
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人魚を探しにさ翌日、小吉親分が若さまのところにやってきています。小吉「へえ、何しろ死人に口なしで、六兵衛が番頭に何を喋ったか、番頭が六兵衛 から何を聞いたか判らねえんで」若さま「そう何も判らないでは、どうやって調べるんだ」せめてもう一つ別の手掛かりでもあれば・・と、困ってやってきています。(若さまは、ひとごとですから小吉の言うことを面白そうに聞いていますよ)その時、頓平が大変だ、また一人殺されたと慌ててやって来ます。 事件が起きた長屋に来ています。長屋で殺されていたのは板蔵という男です。 (第三の殺人)(ここからは、若さまと小吉親分のやり取りを聞き逃さないでください。若さまが事件の入口を・・小吉親分は若さまの言うことがまだ呑みこめていないようです)小吉親分が困ったように深いため息をつきますと、若さま「どうだな、親分。何か手掛かりはついたかい」(若さま、小吉親分をからかうような感じでいいます)板造という男は、人様から恩に着られることがあっても恨まれたりすることはないという、この長屋住まいから物取りでもないと、小吉親分が言うのを聞いていた若さまが、若さま「花火に関わりはねえかな」との問いに、かかわりはないと、小吉親分が答えます。小吉「夕べも花火見物には行かなかった様子で、可哀想に、ついひと月めえにも、 海におぼれている人間を助けて、仏の板造と言われるほどのいい人間だ そうで」(”海におぼれている人間を助けて”と聞いた時、若さまの目が一瞬キラッと光ります) 若さま「いい人間か」 と言って横を見た時、若さまの視線は野次馬の中にいる侍(黒坂)を見逃しませんでした。 若さま「親分、ちょっと」 外へ出て来た若さまは、野次馬の中にいた侍が去って行くのを見つめていましたが、小吉親分に、若さま「もう一つ欲しいと言っていた手掛かりが出来たんだ。何とかしてやらねえ と、板造も成仏できねえぜ」 小吉「そうなんで、どうも」若さま「俺なら目を付けるな」小吉「えっ、な、何ですって」若さま「うん、人魚だよ」小吉「人魚?」 若さま「六兵衛が殺された両国の川の中にも人魚が出たという。板造が助けた男も 六兵衛だったら・・・」と言い歩きだす若さまに、小吉親分がどちらへと言いますと、若さま「人魚を探しにさ」というと足早に、何事もないように黒坂をつけて行きます。 黒坂は利倉屋に入って行きました。なるほどというように見ている若さまの方を見ている女がいます。若さまは、気にせず立ち去って行きます。 続きます。
2017年12月16日
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いよいよ「若さま侍捕物帖」がカラ―で登場となります。原作は城昌幸の『人魚鬼』を脚色したもので、イーストマンカラーのワイド映画です。まだ、カラーが一定していない時期の作品のため、色に難点があるのは仕方ないですね。前回の「深夜の死美人」から約6か月ぶりの”橋蔵若さま”は、一回り成長していて、ますます粋で砕けた素敵な若さまになっていて嬉しいかぎりです。複雑な事件になってきています。若さまの推理や如何に。橋蔵若さまこの6作品目から少し大人になりました。両国の川開きの夜、殺された花火師のまわりに踊る人魚の群れ。怪奇な発端と、人魚島の大爆発のトリック撮影が見ものです。 ◆第29作品 1957年封切 「若さま侍捕物帖・鮮血の人魚」 若さま捕物帖シリーズ6作品目になります。 若さま 大川橋蔵治行 伏見扇太郎おいと 星美智子うつぼ姫 大川恵子おさい 千原しのぶ頓平 岸井明遠州屋小吉 星十郎宝田弥兵衛 上代悠司蜷川七兵衛 月形哲之介六兵衛 中野雅晴黒坂丹助 仁礼巧太郎お花 美山れい子小森新太郎 立松晃舞岳庵 渡辺篤江川了巴 進藤英太郎青山玄蕃 坂東蓑助よっぽど大きいやつがねえ 作品のオープニングシーンは今までと違っています。夜明けの人魚島海岸、ずぶ濡れの男が舟から降ろされ一発の銃声が響き、殺されてしまいます。裏切り者や島ぬけをするものは殺すというのです。六兵衛という者を取り逃がしてしまったようで、江川了巴は「どのようなことがあっても探しだせ」というのです。その六兵衛が必死で泳いでいく後を人魚が追います。途中舟に助けられた六兵衛は「人魚・・人魚」とうわごとをいうのです。ここから、スタッフ、キャストの字幕になります。 両国の夜空に上がる花火に、「玉屋」「鍵屋」と民衆が騒いでいます。若さまと遠州屋小吉も、喜仙の二階から、おいとのお酌で気分よく飲みながら花火を見ています。おいとが、近ごろ花火は玉屋に人気が偏ってしまってと、鍵屋はどうしたんだろうと言いますと、いい職人がいないのだ、しかし今年はあっといわせると言ってると、小吉が言います。若さま「おもしれえな、江戸っ子は、そうなくっちゃいけねえ。上手い工夫でも ついたのかな」 風に揺れ風鈴が涼やかな音をたてています。若さま「こっちはいい気持ちで涼んでいるが、頓平は今頃汗だくだろうぜ」 その頃、頓平は群衆の整理に大わらわ。その混雑のどさくさに紛れ、スリのおさいが、懐から財布を抜いていきます。川には屋形舟がいっぱいの中の一艘の屋形舟に、あとで事件に関わってくる、廻船問屋利倉屋金左衛門、用心棒の佐山八十兵衛、黒坂丹助、蘭学者舞岳庵が芸者をはべらせ花火に興じ、鍵屋の打ち上げる花火を待っているようです。自慢の花火を打ち上げるとの評判が高くなっている鍵屋の花火の筒が並んでいる船では、鍵屋の番頭や職人たちが、六兵衛が来るのを今か今かと待っています。六兵衛が暗闇の中小舟でやって来て、鍵屋の花火が打ち上げられます。高い音の見事な花火が上がりました。それを立派な屋形舟に乗っていた蘭学者青山了巴が「間違いない」と呟くと、うつぼ姫、家老の青山玄蕃らが了巴の顔を見ます。利倉屋金挫衛門の屋形舟でも、「只事ではない」「行ってみるか」と・・何かありそうです。喜仙の二階から見ていたおいとと小吉は「ああ、きれい」「てえしたもんだ」と感心していますと若さま「おっそろしく、強い火薬だなあ」若さまも火薬の強さに不審を抱いたようです。 六兵衛は花火を打ち上げると逃げるように、急いで賑わっている中舟を漕いで行きます。その六兵衛ををじっと追っている青山了巴の目がありました。川岸についた六兵衛は群衆に押され川の中に落ちてしまいます。しばらくして、舟にあおむけになり胸に銛が刺さった六兵衛が死んでいる舟が漂っていました。そばには、人魚が数匹尾びれをひるがえしていました。六兵衛の死体が引き上げられ、人垣ができている中、小吉と若さまがやって来ます。役人が「銛で刺し殺されたんだな」と、小吉が「へええ」と言いますと、若さま「そうじゃないね」 と言い、死体の傍へかがみ込みんで、死体から銛を引き抜きました。(若さま、死体から抜き取った銛の先を見つめ頷きます) 若さま「銛は殺した後で突き刺したんだ。証拠にゃ血糊がついてねえ」(さすが若さま、見落としはありません) そう言って、六兵衛の背中をくるりと返すと鉄砲傷がありました。若さま「これだよ、うしろから一発ズドンとね。花火の音で誰にも気がつかねえ」(いつものように胸のすく若さまの絵解きです。第一の殺人が起こりました) その時、若さまは、一人の侍が立ち去るのに目を止めます。(利倉屋の手先の黒坂という侍です) 小吉「若さま・・何処へ」若さま「と、聞くほど親分のカンが狂っちゃ仕方がねえよ」 (あきれた様な言い方です) 小吉「へえ」、と返事をしたのはいいが、「いや、ちょっと・・」と、若さまを慌てて追いかけます。侍は、若さまがあとをつけているのが分かったようです。急ぎ足の若さまの後から小吉もついて行きます。途中、若さまは向こう側の道を走り抜ける人影を見て 若さま「親分」 (無言で、あとをつけな、というように首を動かし合図をします)小吉「へい」 といって後を追います。 若さま「どうも、花火がいけねえな」と言って、若さまが人影が通った道に出た時、人の声が・・急いで行くと、鍵屋舟が繋がれている場所で鍵屋の番頭が殺されています。(第二の殺人)小吉が、逃げ足が速くて見失ったともどってきて、死体を見て、小吉「若さま、こりゃ只事じゃねえようで。ちきしょう、花火、人混み、夜。お膳 立てが揃い過ぎてやがら」若さま「どうやら、一人や二人で出来る仕事じゃねえな」 小吉「へっ、するってえと、この殺しの陰には、何かでっけえやつでも」若さま「控えてるね。多分、どんと上がった打ち上げ花火より、よっぽど大きい やつがねえ」(若さまは事件に関する何かを探り当てたのでしょうか)さあ、事件はどのように展開していくのでしょう?若さまの笑みを浮かべた表情からは・・・。 橋蔵若さまも、前回までまだちょっと見えた硬さが、セリフの上でも、仕草にも、余裕がでてきました。橋蔵若さまの本領発揮してきたというところでしょうか。いろいろな役を、助演という作品にもどんどん出て、自信をつけてきましたね。 続きます。
2017年12月11日
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私がこの世に生を受けた日とともに橋蔵さまを忘れない12月7日。そんなこんなで思い出した記事がありました。橋蔵さまがテレビで銭形平次を撮っていた時の事柄からのお話をちょっといたしましょう。ある映画雑誌で当時追悼の記事として載っていたもので、私が心にずっと残っている記事が二つあります。当時読んだ方も多くいたかと思いますが、数十年経ち、こんにち落ち着いたところで橋蔵さまをあらためて思い返すのに紹介したいと思います。先ずは、長谷川一夫さんの銭形平次で数本助監督をやり大映の監督をしていて、1978年頃から橋蔵さまの銭形平次の監督をされたY.Kさんの文章からです。そしてこれが実現していれば、橋蔵さまも、長谷川一夫さんも嬉しかったでしょうと・・今思っても残念でたまらないこともありした。(内容は要約、省略して私なりに編集させていただいていることご了承ください) (出逢いと別れ)橋蔵さまの平次の監督をすることになり、橋蔵さんと初対面の時、「面白い作品を作ってください。よろしくお願いします」と言われ、Kさんなりの平次と取り組んだようです。橋蔵さんは、先輩である長谷川一夫さんの平次のイメージを相当強く意識しておられました。しかし、Kさんが監督をしだして最終回までの6年間は、円熟しきった橋蔵平次であったと思う、と言っています。甘さに加え爽やかさが橋蔵さんの魅力、そこに五十代という年輪と芝居の風格が橋蔵平次を完成させたのではないでしょうか。橋蔵さんは、日常生活でも規則正しく几帳面で、スタッフに対しての思いやりも良かったし、細々としたところによく気がつく方でした。時代劇をこよなく愛し、会話も芸事一辺倒でした。1982年頃にこんなことがあったということです。京都東映に長谷川一夫さんが来られた時にKさんはお会いしたそうです。その時、長谷川さんが「平次をやってんのやて、一度出てみたいなあ」とおっしゃって、やる気十分で長谷川さんはストーリーまで考えていたとのことです。 長谷川さんがこう話したということです。それは「ある事件で十手を返上した目明しが真犯人を追求してゆく姿の中で、平次との友情が生まれ、犯人逮捕の際に富ちゃん(橋蔵さんのこと)が、「兄(あに)さん!」といって十手をワテに渡すの」この話を聞いた橋蔵さんも「あにさん!」と言うところが流石長谷川さんらしいですね、とい言っていました。Kさんが老目明し十手返上と言ったところ「老」はいややで、と長谷川さんは言いかえしたようです。その後やっと脚本が出来たとき、長谷川さんの体調が悪くなり(1983年初め病に倒られました)、新旧平次の共演は実現することが出来なく、当時橋蔵さんもすごく残念がっていました。(実現していたら凄いことだったのに、本当に残念至極です・・・長谷川さんが1984年4月に逝かれて、橋蔵さまを待っていて・・二人の平次が天国を守っているかも・・それこそ、橋蔵さまが長谷川さんを「あにさん」と呼んで仲良くやっているでしょう) 大川橋蔵の銭形平次が始まったのが1966年、それから18年、888回を最後に終止符を打ちました。その長期にわたる持続は、なんといっても、橋蔵さまの役者としての努力と精進、そしてお茶の間で暖かく声援を送ってくださった視聴者があったからだと思います。病床にいても、恒例の舞台のこと、決まっていた次の仕事のことを考え「早く良くなりたい」「仕事がしたい」と言い続け倒れ帰らぬ人となられた橋蔵さまの心の思いを考えると、無念この上もなかったことでしょう。最終回のサブタイトルは「さらば、我らの平次よ永遠に」でした・・・余りにも題名通りになってしまい悲しいことです。最終回ラストシーン「銭形平次の名は、みんなの心の中で生き続けるのね。今でもこれからもいつまでも」(平次、お静、八五郎が旅に出るところの場面で美空ひばりさんが言セリフですね) そして、橋蔵さまのお礼の言葉が流れました。・・番組が終わる寂しさを感じました。それから少したって橋蔵さまが、まさか・・私達に、橋蔵さまご自身のお別れの言葉となってしまいました。平次は大川橋蔵さまそのもの・・橋蔵平次の中に橋蔵さまの人柄がぎっしりと詰まっています。毎週水曜日20時に橋蔵平次に会うと「ほっこり」して、救われる思いがしたものです。 物書きのS.Uさんの文章からです。(内容は要約、省略して私なりに編集させていただいていることご了承ください) (大川橋蔵の急死に・・)「銭形平次」一筋に打ち込んできた大川橋蔵の、ホッとした心の隙間に、憎い病魔が忍び込んだとしか思えない、と言っておられます。橋蔵さまはこんなことを言っていらっしゃったそうです。「テレビじゃ平次だけしかお目にかけられない。ですからね、年に三回の東京、大阪、名古屋での公演では、目いっぱい、大川橋蔵は、こういうことも出来るんですよってことを、お見せする公演が楽しみでねえ」と。S.Uさんはこう言っています。女形や日舞、55歳といやぁ役者はこれからが正念場。もともとが歌舞伎出身、それも名人六世尾上菊五郎の養子にむかえられたほどの丹羽富成さんだ。二枚目の典型的なスターには違いないが・・・二枚目を全生涯を傾けて守った、という人もいるが、その見方は甘い。例えば、平次にしたって、のほほんと気楽に演じてきたわけではない。橋蔵さまは心中をこう語っていました。「何回も、この辺で辞めようと思ったことがありますが、ファンに励まされここまで来られたんです。せっかく、長谷川一夫先生から譲っていただいた役ですから、大切に自分なりの工夫をこらし、いろいろと橋蔵風に仕立てたつもりです」 東映が時代劇打ち切りの線を出す頃には、「バラケツ勝負」「幕末残酷物語」にも挑戦しています。東映側からは、「若さま侍捕物帖」や「新吾十番勝負」のような作品ものの要求が多かった。銭形平次は、男っぷりがよく、気っぷがよく、頭の回転がよく、人情に厚いとくれば、江戸っ子の人気者になるのは当たり前。東京で生まれ育った橋蔵にはピッタリで、小気味よい橋蔵平次が誕生した。特にラストの犯人を追い詰めての啖呵の切れ味は、胸がスカッとする歯切れのよさだった。(画像はテレビ放送一年目1966年の橋蔵平次親分です) 最後にこう言っています。「沓掛時次郎」など作品が追悼放送になったが、その中で、「人間の命は一つ、大事にしなくちゃいけねえ」というセリフが何回も出てきて、ドキッとさせられた。大川橋蔵がもうこの世にいないなんて信じられない。多くの人の胸に永遠に残るスターである。テレビ長編ドラマ「沓掛時次郎」のラスト、雪の中消えてゆく橋蔵さまのあの姿がずっーと私の心に焼きついています。私も、このブログ”美しき大川橋蔵”私の想い出と掲示板「大好き大川橋蔵ファン広場」で永遠に残る時代劇スター大川橋蔵の作品を書き続けられるうちは紹介していくようにいたします。 次回掲載は、若さま侍捕物帖シリーズ「鮮血の人魚」、橋蔵さま主演では初のカラー作品となります
2017年12月07日
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父上の仇、討ち取られい畷之介と百合姫は自然斎の館へ急いで戻ってきた時、戸隠城の武士達がやって来ました。四方田玄蕃が丹波守勝久の使者として、自然斎と手を結びたいとの書状を持参、断れば輝政の命はなく、大群を持って山をせめるというのです。しばらく待っているように言って自然斎は奥に入っていきます。勝久を城主と認め今後信仰を誓う事、百合姫を勝正と一緒にさせる事、その二つを聞けば、輝政は隠居しとて一命を許すというものでした。百合姫は父上を救えるなら行きますというが、それだけは受け入れることは出来ないと自然斎は言います。百合姫は泣き崩れ、自然斎が返事をするために立ち上がった時、じっと聞いていた畷之介が「お待ち下され」と自然斎に声をかけます。 自然斎「何事じゃな」畷之介「姫の決意のほど、お受けなされませ」 畷之介「この畷之介にも、策がありますれば・・」 百合姫はどういうことか・・というように、畷之介を見ます。畷之介「姫、おゆきなされ・・」百合姫が頷きます。 百合姫が山を下りる日がやってきました。自然斎は、もし万一の事があった時は、城に登って天守の太鼓を鳴らせば、城に大急ぎで参上すると言います。戸隠城門前で百合姫と輝政の輿の何事もなく交換されます。 畷之介「確かに、殿をお受け取り申しました」玄蕃 「百合姫様は、確かにお受けいたした」 引き上げる畷之介に、侘助がおじぎをして、城の中に入って行きます。 その頃、山道を城かたの兵が自然斎の館の方へやってくるのを麻耶が見つけます。一方、山道を行っていた輝政の乗った輿から、うめき声が聞こえてきました。畷之介「輝政殿」 うめき声が気になり輿を降ろさせさせます。畷之介「輝政殿」と声をかけた時、輝政が輿から倒れてきました。畷之介「あっ、毒殺じゃ、謀りおったか・・」畷之介は、馬を急ぎ走らせて、自然斎の館へ向かいます。 麻耶が自然斎に城かたの兵がやって来たことを告げに行きます。畷之介は馬を走らせます。途中、山道を登ってたどり着いた時には自然斎の姿はありません。知らせに行こうとして斬られた麻耶から、自然斎は城かたの兵に生け捕りにされたと聞きます。麻耶は百合姫様にお詫びを・と言ってこと切れます。侘助と入れ替わった百合姫は、勝久と玄蕃の話を庭から聞いています。生け捕った自然斎を処刑にするときけば、百合姫だけではなく甲賀者も一網打尽に捉えることが出来ると言うのです。 翌朝、自然斎の張り付けが行われようとしています。牢から侘助を救い出した百合姫は、自然斎の処刑の時間が迫っている、それを助けに行く畷之介は刑場で取り巻かれるかも知れない、一刻も早く天守の太鼓を鳴らさなければ・・と勝久についた家臣たちを振り払いながら天守へ向かいます。いよいよ、処刑の時刻になり、番兵の槍が自然斎の前に持って来られた時、番兵に化けていた畷之介が阻止します。畷之介「我こそは、九州菊池家の遺子畷之介、義によって自然斎殿をお救い申す」 (立回りです) 天守に登った百合姫は自然流の急太鼓を打ち鳴らします。その太鼓を聞いた甲賀者や野武士たちが刑場と戸隠城にやって来て、周りを取り囲みます。城へ逃げ帰った勝久と玄蕃を待っていたのは、百合姫でした。百合姫「逆賊丹波守勝久、戸隠城主左衛門尉が遺子、今こそ父の恨みを晴らすぞ」そこへ、畷之介と自然斎が駆けつけました。畷之介「姫、父上の仇、討ち取られい」 (立回りです) 勝久も玄蕃も討ち取り、畷之介「姫」、百合姫「畷之介様」と手を握り見つめ合います。戸隠城の安泰と花婿様も決まったと、一同お喜び申し上げるという侘助たちが顔をあげると、二人の姿がありません。自然斎の「さあてなあ、何処にござったかのう」。その時百合姫の歌声が、天守から聞こえてきました。うらやましい限りの二人ですね。 ♬いつか夢見た 昔の 今はお城の 姫君姿 晴れて嬉しい 都の空に 胸もほのかな ホイホイ 春が来る (幸せそうな二人の笑顔いいですねぇ。心が癒されます。happy happy) (完)
2017年12月06日
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もう無謀なことはなりませんぞ夜、馬に乗った二人の武士が戸隠城門前にやって来ました。「開門、開門」。どうしたことでしょう・・畷之介と侘助がやって来たのです。畷之介「明智光秀の使者でござる。丹波守殿にお目通り願いたい」 大広間で待つ畷之介、勝久と玄蕃がやってきました。勝久が使者のおもむきは、と聞いてきました。織田信長が明智の城へ攻略の気配なので城にこもって迎え撃つ覚悟だ、といって、二人の様子を伺う畷之介です。 その間に、侘助は百合が座敷牢に入れられているのを見つけます。城門外に「開門」の声が聞こえます。本物の明智光秀の使者が来たのです。大広間では、畷之介「以上の件に対し、丹波守さまのご胸中お聞かせ賜わるようにとの、殿の 仰せにございました」 と時間稼ぎの最中。書状をしたためる間しばらく待つようにと言って立った勝久と玄蕃のところに、一大事と明智光秀からの書状が渡されます。不穏な気配を感じた畷之介。 書状を読んで畷之介が偽者と大広間に戻ってみると畷之介の姿はありません・・・慌てて曲者だ「出会え」と騒ぎ出します。大勢があちこち探している中、侘助が突き止めておいた座敷牢から百合姫を助けだします。 侘助「御頭」畷之介「おお、侘助」侘助「逃げ道は向こうに」畷之介「よし」 百合姫を取り逃がしたことで、輝政から自然斎の居場所を聞き出した勝久は、すぐに自然斎の隠れ家を襲うように言いますが、玄蕃はうかつには近寄れない、考えがあるというのです。 自然斎の隠れ家に畷之介と百合姫は来ていました。金森左衛門尉輝政を助け出すことが出来なかったことが残念という畷之介に、自然斎は百合姫を助けてくれ、輝政公の存命も分かったことに礼をいいます。そして、自然斎は、菊池家再興の為旗揚げの際は助勢すると畷之介に言います。畷之介「おお、ご助勢くださいますか」 百合姫「畷之介様」畷之介「姫」二人は手を取りあい喜びます。 この隠れ家も敵に知られたからは今日にでも攻めてくるかも、と心配する百合姫に、容易に手出しはしてこないだろう、時を稼いで輝政公を救い出すことだ、と自然斎は言います。畷之介「一刻も猶予はなりませぬ。木曽一円を糾合し立ち上がるならば、微力なが ら一隊を率いて直ちにお手助けつかまつります」と言いますと、自然斎は「わしの待つものは、白方の出様ひとつ」と言うのです。 夕映えが、畷之介と百合姫の仲睦まじい姿を映しだしています。(ここから、今までのトミイ・マミイコンビでは見られなかったちょっと大人になったラブ・シーンとなります)百合姫「きれい・・あたしが明智の城へ人質にやられた時も、やっぱりこんな夕焼 けでした」畷之介「私は夕焼けを見ると、ものさびしくなる」百合姫「あたしも」畷之介「菊池の城が落城したのも、やはりこんな夕焼けだったぁ」百合姫「畷之介様は、お幾つでした?」畷之介「十一の年」百合姫「十一・・・私が明智の城へ送られたのも・・十一の時でしたの」 畷之介「寂しかったであろうなぁ」百合姫は「うん」というように首を小さく動かします。(右側の画像・・二人の様子を同じ画面に入れてみました) 同じ境遇から魅かれ愛が芽生えていた二人は、ますます魅かれ合い自然と寄り添います。 畷之介「姫、もう無謀なことはなりませんぞ」百合姫「はい」・・・寄り添っていた二人は離れ、百合姫が笛を吹きながら、畷之介の方を見ます。畷之介は照れたように・・。(左側の画像・・二人の様子を同じ画面に入れてみました) (トミイ、マミイのラブ・シーン綺麗です。お二人のシーンは流石と言われたコンビです。引きこまれていってしまいます。そして、橋蔵さまのはにかんだ表情とっても可愛いい。) 笛を聞きながら、山道に目をやった時、馬を走らせ城方の武士がやってくるのが見えました。畷之介「引っ返そう」 自然斎の隠れ家に戸隠城の武士達がやってくるようです。事態はどのようになっていくのでしょう。玄蕃が勝久に耳打ちしていたこどは何なんでしょう。 続きます。
2017年12月01日
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