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1.楽天がオリ牛を乗り越えた!最下位下馬評覆す 「岩隈、ホッジス…先発数でリード」・・・ 田尾楽天、急上昇! パの最下位候補はオリックス 「パッチワーク軍団」「100敗する」なんて酷評と奮闘中の楽天。25日に宮崎日向キャンプを打ち上げたが、ところがどっこい。キャンプ地巡りを敢行してきた球界関係者たちからは「最下位にはならない」と意外?な好評価の声が…。その理由とは? 新規参入球団として初めて臨んだキャンプも無事に打ち上げ。田尾監督の顔は明るかった。 「充実した1カ月がすごせた。思った以上に戦力が整った。手応えはつかんでいる。ウチは一軍経験のある選手が多い。誰を出してもそこそこやる。要は彼らのレベルを上げること。自信はあります」と闘志満々だ。 楽天の主力は近鉄&オリックスのプロテクトから外れた中堅クラスと他球団からのベテラン移籍組で編成。それゆえ「寄せ集め」「100敗する」と下馬評は低かった。が、キャンプ巡りをしてきた球界関係者たちから指揮官の言葉を裏付ける声がもっぱらなのだ。 「各キャンプを見てきたけど、楽天は最下位にはならないよ」と断言するのは球界OB氏。最下位候補はズバリ、オリックス。その理由は…。 「投手力がねえ。先発はバーン、パウエル、川越、その後の投手が見当たらない。抑えは158キロで日本最速の山口だろうけど中継ぎが弱い。楽天の場合、岩隈、ホッジス、ラス、金田と先発の数はいる。リリーフも福盛、戸叶、吉田と一軍経験のある投手がそろっている。マイエットも球は速いし抑えで使える。楽天は90敗するかもしれないけどオリックスは、もっとヤバイ」(球界OB氏) キャンプ視察で球界関係者がまず見るのは投手陣。「野球は投手」の鉄則から見れば楽天の方が上、と見るワケだ。 どうにか「100敗」の下馬評は覆せそうだが、それでも「楽天は5位かな」とは交流戦に備えパ各球団を偵察したセ某球団スコアラー。「投手陣から見たらソフトバンク、西武、ロッテ、ちょっと落ちて日本ハムという感じかな。今の段階で楽天が上に食い込むのは厳しい」と分析する。 三木谷オーナーから「最低でもプレーオフ進出」を厳命されている楽天には厳しい評価。それじゃどうする? この日、球団初の対外試合となった社会人・大阪ガス戦で二軍が初勝利。ウイニングボールを手にした松井二軍監督は「昨年の再編騒動で、ヘタしたら野球ができなかったかもしれない。その気持ちを忘れちゃいけない」と力説。初心忘れるべからず-の精神で上位を目指すしかない? 2.契約は今オフで!松井秀が“初心”に戻り交渉延期を決断【タンパ(米フロリダ州)26日】 今季でヤンキースとの3年契約が切れる松井秀喜外野手(30)の契約延長交渉が決裂に終わった。同外野手が25日夜、代理人のアーン・テレム氏(50)と市内ホテルで会食した際に今オフまで交渉を延期する意思を伝えたもよう。26日朝にヤ軍のブライアン・キャッシュマンGM(37)と朝食をとった同氏がこの意向を通達した。両者の今キャンプ中の延長交渉は打ち切られた。 急転直下の決断だった。松井秀が今キャンプ中の契約延長交渉の延期を決断。26日朝にキャッシュマンGMと朝食をとったテレム氏がその決意を伝え、両者の交渉は決裂した。 「テレムさんとはお会いしましたが、契約の年数や年俸の話はしませんでした」 前日午後7時過ぎ。タンパ市内のビーチ沿いに建つホテル内のレストランに松井秀と代理人のテレム氏はいた。ヤ軍との来季以降の契約延長交渉が翌朝にも行われる可能性があったことなどから、緊急会議を開催。約3時間にも及んだ長い話し合いを終えた松井秀の口ぶりは、慎重そのものだった。 この席上、松井秀は希望する契約年数や年俸額を伝えなかった。もし今キャンプ中の契約延長を望むならば、この時期にみずからの考えを代理人に伝えなければ合意が困難になるのは明らか。松井秀は早期決着よりも今季終了後の契約延長交渉開催を望んだ。 今キャンプ中ではなく、今季終了後まで契約交渉を先に延ばしたかった理由。3年やって次の契約のことはそれからじっくりと考える、という海を渡ったころの初心を思い出したからだ。現段階では実働2年。契約を結ぶ際に最も重視する「ヤンキースが僕を必要とするか、どうか」を、今季終了までの3年間トータルの成績で判断してほしかった。今季の成績がよければヤ軍も自分という存在を必要とし、年俸も契約年数も好条件になるだろうし、下がれば必要価値も下がる。 「あとはヤンキースとエージェントに任せて、それからの話になると思います」 ヤ軍への愛着はだれにも負けない。それは変わりない。契約延長交渉の問題は今オフまでひとまず封印し、ただ世界一だけを目指してキャンプ、そしてシーズンに臨むつもりだ。
2005.02.28

先日「楽天イーグルス」二軍が大阪ガスとの練習試合を勝利し、昨日一軍が巨人オープン戦に記念すべき勝利でした。試合を分析しますと・・・・、次の点が決してすなおに喜ばれないのでは・・・?1.まず、先発の一場投手について・・・ ひと時の江川投手のように上体だけで肩の強さだけで投げてい る。もう少し下半身強化して工藤投手のように全身を使って下 半身に粘りのある投球ができればもっと「重く」「速い」スト レートを投げれてもっと「制球」がよくなると思う。今は「軽 銃器のバズーカ砲」でこれからの精進で「パトリオットミサイ ル」なみになれると思います。本人も下半身強化は自分で言っ てるので大いに期待してます。⇒ローティションの一角当確!2.得点について・・・ 巨人や他球団のように誰もが「ホームランバッター」と思われ る選手がいないので今回の勝利だけ見ると二本のホームランは ある意味ではラッキー(眞田投手の失投)であって、本来「繋 いで」「走って」「コツコツ得点する」チームとしては大味の 展開であった。「関川選手」「飯田選手」といったベテランで 「繋ぎの野球」知る選手がいるのでもっと「繋ぎの野球」のチ ームカラーを徹底していかないと長いペナントレース苦しくな ると思う。田尾監督が選手時代のカラーと思うチームのタイプ が「繋ぐ野球」ですので修正してくると思うが・・・。3.守備について・・・ 「繋ぎの野球」と同時に「守りの野球」・・・これがイーグル スの野球だと思う。もう少し守備における「球ぎわ」の精度を 高めてギリギリまで「捕ろう」とするガッツがほしい。ヘッド コーチに「だいちゃん」こと「山下コーチ」がいて・・・きっ とそんなチームになっていくとは思うけど・・・・。「だいち ゃん」の選手時代は知る人ぞ知る「凄い守備の人」だったので す。「繋ぎの野球」で攻めて、「粘りの守備」で守って・・・ 「勝つ!!」・・・そんな姿が見えてきます。投手も繋い で・・抑え投手で抑える!・・・一丸で頑張ってほしい。今日も巨人オープン戦・・・昨日の反省点をどう修正してくるか?楽しみです。でも、今の「勝ち」は本番に向けてこれほどの「薬」はないのですから・・・。反省点も「雑草軍団」「ベテランが多い」チームなのできちんと修正して慢心せず頑張ってほしいです。 ★【田尾楽天が白星スタート!球界盟主・巨人から歴史的1勝】☆ (オープン戦、巨人3-4楽天、26日、大分)田尾楽天が歴史的白星スタートを切った。日本プロ野球は26日、オープン戦が開幕。新規参入球団の楽天は、巨人を相手に4-3の逆転勝利を飾った。田尾安志監督(51)の下、球団消滅の悲哀を味わった前近鉄の選手たちが、球界の盟主に意地を見せての会心の勝利。リストラにおびえる世のおじさんたちに、勇気を与える1勝だ。 「よっしゃー!!」 ベンチの田尾監督とネット裏の三木谷オーナーが雄たけびをあげたのは同時だった。川中を遊ゴロ併殺打に打ち取り、試合終了。マウンドではマイエットがガッツポーズを作り、ナインはハイタッチを繰り返す。まるで高校生のように、チーム全体が勝利に酔った。 「接戦でしたね。お客さんも喜んでくれたし、いいゲームができたと思います。勝ててよかった」 歴史的初勝利。それも最終回に勝ち越す“熱い”展開。田尾監督は甘いマスクを崩して、早口で試合を振り返った。 スタメン10人(DHを含む)の年俸総額が、14億1960万円の巨人に対し、楽天はわずか3億8700万円。50年ぶりの球界新規参入で各球団から集められた“雑草集団”が、4倍近い収入を取るエリート軍団から見事に勝利をもぎとった。ヒーローになったのは、球団消滅で一時は“職探し”の悲哀を味わった前近鉄の選手たちだった。 新球団第一号本塁打を放ったのが藤井なら、一時は逆転となる2ランアーチを架けたのが山下。そして、同点で迎えた最終回に、決勝の内野安打で試合を決めたのが川口だった。「過去のことを忘れてはいけないと思いますけど、今は気持ちを新たにして頑張っています」。試合後、山下は静かに言葉に力を込めた。 ライブドアとの激烈な参入競争に勝ち、「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生したのは昨年11月2日。田尾監督が就任した段階では、選手がひとりもいないゼロからのスタートだった。自然に耳に入る「寄せ集め集団」「100敗確実」の声。そんな中でも、51歳の監督は「戦える戦力は整っている」と胸を張り続けた。 この日は、田尾楽天のイメージする戦い方で真っ向からぶつかった。一回から盗塁を成功させる積極采配(さいはい)。同点の九回に先頭打者が出塁すると、今度はすかさず初球からエンドラン(失敗)。史上最強打線とは一味も二味も違う機動力野球で観衆を沸かせた。「ウチはこうやって相手より1点多く取って勝つしかないですから」。確信に満ちた“楽天野球”だった。 全員一丸でつかんだ価値ある1勝。だが、田尾監督は手綱を緩めない。「ここっていうところでサインミスがあった。次のゲームで対応したい」。浮かれることなく、前進あるのみ。驚異的なスピードで進化を続ける楽天にとって、この日のメモリアル勝利も単なる通過点にしか過ぎない。 ★三木谷オーナーが手ごたえ 初の対外試合に、東京から三木谷浩史オーナー(39)もかけつけ、歴史的勝利に酔った。「十分戦えるなという自信になったと思う。周りのみなさんにもそう思ってもらえたんじゃないかな」。試合後は田尾監督とガッチリ握手。苦戦も予想される中、初めてのシーズンに向けて手ごたえを感じた様子だった。 ★仙台市は大興奮 「まさか巨人に勝つとは」-。楽天の本拠地、仙台市のスポーツパブでは「東北のプロ野球を応援する市民の会・宮城」のメンバーらを中心に約20人がテレビ観戦。試合前は「プレーを見るだけで幸せ」と話していたが「ひょっとして勝つかも」「意外と強い」と次第に熱が入り、併殺で勝利が決まると万歳三唱。「選手を信じる気持ちが足りなかった」と“うれしい反省”の弁が漏れた。市民の会の竹内健二代表(55)は「一方的なスコアになるのでは、と心配していた。見る目がなかった。これからはチームと選手を信じたい」と興奮しきり。 ★堀内監督はいらだち隠せず 楽天に逆転負けを喫した老舗・巨人の堀内監督は「楽天もなかなかやるな。(一場は)この時期のこういう状況でこれだけ投げられるんだから、大したもんだよ」とまずはエールを送った。ただ、敗因はG守備陣の2つの失策などによる自滅。「ミスが多いな。若い選手に元気がない。(黒星は)どうでも良いじゃないか。(キャンプで)実戦が足らなかったからしようがない」といらだちを隠せなかった。 【楽天・初勝利までの道のり】 ★平成16年11月2日 オーナー会議が開かれ、50年ぶりの新規参入球団としてパ・リーグ加盟が正式承認される ★同8日 分配ドラフトでベテラン選手を中心に40選手を獲得 ★同11日 仙台市内で結団式 ★同12日 田尾監督が春季キャンプ候補地の沖縄・久米島を視察し、同地での実施が決定 ★同13日 新球団始動。大阪・藤井寺球場で秋季練習を開始 ★同17日 ドラフト会議で明大の一場投手、NTT東日本の渡辺投手ら即戦力選手を指名 ★12月17日 モーニング娘。が歌う「THE マンパワー!!!」を公式応援歌に採用 ★同22日 合併球団オリックスが、入団を拒否していた岩隈投手を楽天へ金銭トレードすると発表 ★17年2月1日 沖縄・久米島で1次キャンプスタート ★同16日 宮崎・日向で2次キャンプスタート ★同19日 初の対外試合となる巨人との練習試合が雨で中止 ★同25日 春季キャンプを宮崎・日向で打ち上げ、田尾監督は「非常に充実した1カ月が送れました」と総括
2005.02.27

1.【プロ野球】新球団楽天が巨人と初戦-プロ野球オープン戦開幕 プロ野球のオープン戦が26日、午後零時半に都城(宮崎)でプレーボールの広島-西武で開幕した。昨年の球界再編問題を経て、「改革元年」と位置付けられるシーズンがスタートを切った。 新規参入で注目を集める楽天は午後1時から大分でペナント奪回を目指す巨人と初の対外試合に臨み、期待のルーキー一場靖弘投手(明大)が先発。小雪が舞う中、開門の午前10時半から約1500人が集まり、楽天のメガホンを持ったファンの姿が見られた。球団合併から再出発するオリックスと阪神が顔を合わせる安芸(高知)にも開門前から約2000人が詰め掛け、ファンサービスの一環で開門時間が1時間半早まった。 北谷(沖縄)で行われる予定だった中日-横浜は雨のため中止となった。オープン戦は3月27日までで、史上初の交流試合を実施する公式戦はパ・リーグが3月26日、セ・リーグは4月1日に開幕する。 一場で手始め!田尾楽天“実戦開幕”巨人と激突だ・・・!! 楽天が25日、春季キャンプを宮崎・日向で打ち上げた。田尾安志監督(51)は満足の総括。また、今後も競争を激化させることを明言した。新球団の初代スタメン争いは、ここからが本番。そして、26日は一軍初の対外試合となる巨人とのオープン戦(大分)。さあ、歴史的な“実戦開幕”だ。〔写真:礒部選手会長の音頭でキャンプを打ち上げた楽天。さぁ、巨人とのオープン戦開幕戦でいよいよベールを脱ぐ!★一場が4日連続ブルペン入り 自由獲得枠・一場(明大)が、新球団初のオープン戦(対巨人)に先発する。この日は4日連続でブルペンに入り、「状態を見てみたかった」と35球。「初戦で投げられるのは光栄。(巨人とは)交流戦もあるのでウイークポイントを見つけたいです」と意気込む大物ルーキーは、「清原さんにはできれば真っすぐで勝負したい」と力を込めた。 「巨人オープン戦」高橋由1号も初戦飾れず・・・楽天1勝巨人は久保、楽天は一場が先発 (26日、大分) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 楽天 0 0 0 0 1 2 0 0 1 4 巨人 1 0 1 0 0 0 0 1 0 3 [勝]マイエット 1試合1勝 [敗]中村 1試合1敗 [本]高橋由1号(一場・3回)、藤井1号(真田・5回) 山下1号2ラン(真田・6回) スターティングメンバー》 【巨人】 【楽天】[二]仁志 [左]関川 [遊]二岡 [中]飯田 [DH]高橋由 [右]礒部 [一]清原 [三]ロペス [中]清水 [一]山下 [捕]阿部 [DH]デイモン [三]吉川 [遊]酒井 [右]矢野 [捕]藤井 [左]鈴木 [二]高須[投]久保 [投]一場2.一緒に黄金時代を…主将ジーターが松井秀に残留要請 【タンパ(米フロリダ州)24日(日本時間25日)】 ヒデキ!! 今季でヤンキースとの3年契約が切れる松井秀喜外野手(30)が、主将のデレク・ジーター内野手(30)から来季以降の残留を熱望された。社交辞令ではなく、主将はゴジラの練習態度や“タフネス”ぶりを高く評価。さらには1974年生まれの“同級生”として、一緒にヤ軍の黄金時代を築きたい、との熱い思いを言葉に込めた。 熱かった。ヒデキよ、頼むからヤンキースに残ってくれ。ジーターの表情は真剣だった。今季で3年契約の切れる松井秀に、ミスター・ヤンキースが熱烈な残留メッセージを送った。 「もちろん来年以降も同じユニホームで一緒にプレーしたい。ヒデキは真のナイスガイ。あとは彼の決断しだいだ」 キャンプ3日目の練習後。レジェンズフィールド内のクラブハウスで、サンケイスポーツの問いかけにジーターが熱く語り始めた。そして突然、約10メートル離れたロッカーで着替えていた松井秀に対し、室内に響き渡る声で叫んだ。 ジーター 「ヒデキ、お前は一体、何年で何億ほしいんだ?」 松井秀 「…。1年で100億円!」 2人のやり取りが交わされたロッカールームが笑いに包まれた。ともすれば神経質になりがちな話題で、こんな会話ができるのも信頼関係が築かれている証し。この後、ジーターは小さな声で続けた。 「まず、ヒデキは人一倍、練習するだろ。それに試合にずっと出ていられる強さがある。ヤンキースに欠かせないモノを持っているんだ。僕のいい友達でもあるしね」 社交辞令ではない。ジーターの目がそう訴えていた。初めて出会った2003年2月以来、食事に誘ったり、ときには自宅でのホームパーティーに招いたりと、何かと気にかけてきた。 練習に取り組む真摯(しんし)な態度。日米通算1575試合連続出場を可能にしている体力や精神力。さまざまな場面で触れ合ううちに、スター集団のヤ軍に欠かせないものを持っていると見込んでいた。 そして1974年6月生まれの“同級生”という共通項。今年で31歳。絶頂期を迎えるこの先、ヤ軍の黄金期をつくっていく上でも絶対不可欠な存在なのだ。 24日現在、松井サイドに対してヤ軍からの交渉の申し出はない。まずは一両日中にも現地入りする代理人、アーン・テレム氏(50)と松井秀が会談し、ヤ軍との交渉の“作戦”を煮詰める予定になっている。 「(ヤ軍に)必要とされないのなら、いてもしようがない」と揺れる心にジーターの言葉。ゴジラにとって、まさにヤ軍からの残留要請のように重く響いたはずだ。■ゴジラinUSA キャンプ3日目のメニューには、走塁での基本事項の確認が組み込まれていた。その中でジョー・トーリ監督(64)、ロイ・ホワイト外野守備走塁コーチ(61)が、松井秀に何やら秘密指令。真剣な表情でうなずいていたゴジラだが、その内容とは…。 「監督からは“ヒデキ、君がしっかりと(走塁を)やってくれないと(それがヤ軍の教えなのかと)オレが日本人から責められるんだ”といわれました」。ボスから直々に下された走塁ミス厳禁の指令。やらかしてしまったときには、どんな罰が待っているのだろうか。★松井秀喜の年俸は420億円!? ??? 松井秀の契約延長問題は米国報道陣の間でも関心が高い。サンケイスポーツの取材がきっかけでクラブハウス内でジーターと交わしていた会話をAP通信の記者が聞き間違い。「ワンハンドレッド・ミリオン、ワン・イヤー」(1億ドル)とカーロン通訳を通して言ったのを「フォーハンドレッド・ミリオン」(4億ドル=約420億円)と配信。世界中に“誤報”が流れた。 外伝「センバツ21世紀枠「努力報われた」」 東北3校に“春”が来た! 第77回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園球場)の出場校を決める選考委員会が1月31日、大阪で行われた。21世紀枠では宮城の一迫(いちはさま)商が選ばれ、春夏含め初めて甲子園の土を踏む。緊張一転、歓喜の渦へ 熊谷貞男監督の携帯電話が室内練習中に響きわたった。トスバッティングを黙々と続けていた一迫商ナインもこの時ばかりは、動きを止め監督を見つめる。「分かりました」と冷静に電話を切り、ナインを集めた同監督から緊張の第一声。「今、連絡がきて出場が決まったと伝えられた。みんなの今までの努力が報われた」張りつめた空気が一転、歓喜の渦へと変わった。1万人にも満たない“おらが町”の高校球児に一足早い、春が訪れた。 通算50本を打つスラッガーがいるわけではない。150キロの剛球投手がいるわけでもない。1日6時間の猛練習が作り上げたシュアな打撃、粘り強い守り、そしてチームワークで東北大会2回戦まで駒を進めた。粘り強さの中核を担うのは制球力抜群のエース右腕・佐藤勇(2年)。120キロ台後半の直球と2種類のカーブをあやつる。リリーフには1年生ながら130キロを超える速球で、内角をグイグイ攻める本格派右腕・菅原悠がいる。女房役の三浦良祐捕手(2年)は「うちは守りのチーム。2人とも、制球力があるし(勝ち抜く)自信はあります」と断言。高校通算本塁打12本の4番・佐々木勝康右翼手(2年)も毎日のノルマとなっている500スイングで「1200グラムのバットが今は軽く感じる。みんなもそうだと思うし、ぼくは本塁打を打ちたい」と話した。 雪に覆われているグラウンドは3月になるまで使うことはできない。が、猛練習がそのハンデを補い、そして自信にもなっている。「(昨夏に北国の)駒大苫小牧も全国制覇した。ぼくらにも可能性がないとは言えないと思います」と熊谷主将。部員26人の一迫商は物おじすることなく、甲子園に堂々、乗り込んでいく。 センバツ出場が決まり、雪のグラウンドに出て喜ぶ一迫商ナイン
2005.02.26
1.【キャンプ振断】「リストラ組」奮起で“楽天旋風”「サンケイスポーツ」より 岩隈、礒部らと新外国人を除けば、戦力外となった選手が中心という構成が不安視される中、サンケイスポーツ評論家の池山隆寛氏はベスト布陣にリストラされたベテラン勢を入れた。「彼らがもう1度野球ができる喜びを胸に秘めて取り組めば、必ずチームは一体化する」と“楽天旋風”を予測した。 6段階の評価で、今回楽天に下した総合力評価はB’(上から4番目)。このジャッジは相当に高いと思う。また森谷、川口、鷹野、前田といった若い選手をベスト布陣に入れず、関川、飯田、大島のベテランを入れた点でも多くの評論家とは相反するかもしれない。 客観的に見たら楽天は最下位候補よ。内外野の連係プレー1つ見てもまだまだチグハグさがあって、チームカラーも見えてこない。だからこそ伸びシロのある若手ではなく、ベテラン勢が引っ張っていかないといかん。逆に外国人頼みになると低迷してしまうよ。 投手陣は岩隈という軸を得ただけでも大きい。一場は開幕から勝っていけるかといえば疑問符が付くけど、10試合ぐらいは先発を任せたいと思うだけの力のある球を投げている。ラスとホッジスが最後の1枠を争い、中継ぎ陣も野手と同じ理由でベテランの紀藤、小池、吉田豊を入れたけど、有銘、愛敬もいて全体のバランスは悪くない。 野手ではロペスに期待している。ラロッカに似て穴が少ないフォームで4番を任せられる。もう1人のデイモンは左のズレータタイプでパワーはあるけど粗そう。この手の打者はオープン戦で結果を出すとより研究されるだけに公式戦までは評価は難しいね。 トレーナーや打撃投手不足がキャンプで露呈したり、今は戸惑うことばかりやけど、スタッフを含めた全員が自分たちがチームの歴史を作るんだという思いを強く持ってほしい。目標があるチームというのは実戦の中で必ず一体感が出てくるし、そうなればパに旋風を巻き起こせる。球界のためにはそうなってほしいと願っているよ。 ★小山は先発入りも 現状では小山は田尾監督から中継ぎで期待されているようやけど、オレはシーズンが始まれば先発に入ってくるのではと読んでいる。中継ぎ陣に比べて先発がコマ不足やし、小山の低めに集まるフォークは打者有利のカウントでも直球狙いでくるパの打者には相当に有効なだけに、長いイニングも任せられる。投手層の厚い中日では出番がなかったけど、直球のキレもよく、四球で崩れることもない。シーズン通して先発させることで大化けに賭けてみたいね。 ■楽天のベスト布陣(予想)■ (1) 左 関 川 (2) 中 飯 田 (3) 右 磯 部 (4) 三 ロペス (5) DH デイモン (6) 一 吉 岡 (7) 遊 斉 藤 (8) 二 大 島 (9) 捕 藤 井 先発 岩 隈 一 場 山 村 徳 元 小 山 ラ ス 中継ぎ 小 林 小 倉 紀 藤 小 池 福 盛 吉 田 抑え マイエット 2.松井秀40発いける!ヤ軍の“ミスター”太鼓判 【タンパ(米フロリダ州)23日(日本時間24日)】ゴジラ、40本塁打いける!! ヤンキースのドン・マッティングリー打撃コーチ(43)が3年目を迎える松井秀喜外野手(30)のアーチ量産に太鼓判を押した。オフの筋力アップで明らかに増したスイングスピードを見て同コーチはゴジラの40発超えを確信。打線の中軸として、すでに全幅の信頼を寄せている。 打撃ケージ裏から、ときには横にまわり込んで松井秀のスイングをじっくりと観察した。打球の行方を見守り大きくうなずく。マッティングリー打撃コーチは、ひと回りたくましくなってタンパに帰ってきたゴジラを頼もしそうに見つめた。 「ヒデキの体は、さらに大きくなったように見えるね。打球の角度がよくなって、スピードもより速くなったのではないかな」 キャンプ2日目の打撃練習。打撃投手の投げる球を確実にバットのしんでとらえた。18スイングでサク越えは1本だったが、昨年に比べて角度よく上がる打球、外野の間を抜けていくような速い当たり。成長を感じずにはいられなかった。 「40本のホームランを打つのも難しいことではないように思えるよ」 マイク・ムシーナ投手(36)との“対決”でもサク越えこそなかったものの、安打性の打球が目立った。投手の仕上がりが早い中での好結果。スピードに目が慣れ確実性がさらに増せばフェンスを越える打球も多くなるはず。3年目にして真の長距離砲の証ともなる40本塁打達成を予言した。 「マッティングリーコーチは非常に頭のいい方だと感じます。指導も分かりやすいですね」 人間的にも、指導者としても尊敬する同コーチからの太鼓判。それに応えるように自主トレ同様、ストイックな練習を続けている。球場を離れ昼食後、タンパ市内の施設に直行して約3時間のウエートトレを敢行。眠っていた打撃技術をグラウンドで呼び覚ますのと並行して、基礎体力向上にも余念がない。 「キャンプのペースはつかめましたが昨日(22日)、張り切ったせいか、体が動きませんでした。年を取った感じがして寂しいですね」 今年6月で31歳。これからまさにピークを迎えようとしているゴジラ。師匠の予言を現実にするためにも、今キャンプでさらなるスケールアップを目指す。■ドン・マッティングリー(Don Mattingly) 1961年4月20日、米インディアナ州生まれ、43歳。79年ドラフト19巡目でヤンキースに入団。82年のデビュー以来ヤ軍一筋で現役生活を送る。84年首位打者、85年にはMVPと打点王。一塁手として9年連続ゴールドグラブ賞獲得。球宴出場6度。91年から引退する95年までヤ軍の10代目キャプテンを務めた。03年11月にヤ軍打撃コーチに就任。通算成績は1785試合で、打率・307、222本塁打、1099打点。1メートル88、90キロ。左投げ左打ち。既婚。背番号23は永久欠番。 ■ゴジラinUSA 屋内のケージでの打撃練習を終え、クールダウンのランニングに向かおうとしたときだった。行く手を阻む1人の男に出くわした。その名はジョージ・スタインブレナー(74)。日本で言えば巨人の渡辺前オーナーのような存在。ヤ軍の名物オーナーと今季初めてあいさつを交わしたのだ。 オーナー「調子はどうだい?」 松井「いいですよ」 わずか10秒ほどのやり取り。今年は来季以降の契約延長問題などが残されているが「きょうはその話はなしだ」。“ボス”の異名をとる同オーナーは、報道陣に意味ありげな笑みを残して球場を去った。★67億円揃い踏み-ランディがバット粉砕 年俸総額約67億円を誇るヤ軍の先発5投手が全体キャンプ2日目のこの日、フリー打撃にそろって初登板した。注目のランディ・ジョンソン投手(41)はルーベン・シエラ外野手(39)ら打者4人と対戦。「調子はよかった。併殺を取るイメージで投げた」と6、7分の力ながらシエラへの最後の1球でバットを折り観客を沸かせた。「順調なようだ。(マッティングリー)打撃コーチが左打者と彼を対戦させない理由が分かった」と、ジョー・トーリ監督(64)もビッグユニットのフリー打撃デビューを高く評価していた。
2005.02.25
1.3戦連発で決めた!ロペスが楽天の「初代4番」に当確 イヌワシ軍団の初代4番に当確! 楽天の新外国人、ルイス・ロペス内野手(31)=前エクスポズ=が23日、宮崎・日向キャンプの紅白戦で、3試合連発となる特大弾を放った。田尾監督(51)は早くも「彼は4番でという気持ち」と主砲に指名。期待の高さを表した。 打った瞬間にフェンス越えとわかる、強烈な一撃。悠々とベースを1周したロペスは「非常にいい状態です。開幕に向けて準備している時に、結果が出始めているのはいいこと。今の調子をシーズンでも続けていきたいね」と胸を張った。大物ルーキー・一場(明大)を沈めた来日第1号からまだ3日。前日の2号に続き、この日は34歳のベテラン小林から、左中間席後方の防風林へ消える特大の3戦連続弾だ。【楽天・開幕予想スタメン】 順 位 選手 1 中 飯 田 2 二 高 須 3 右 磯 部 4 三 ロペス 5 DH 吉 岡 6 一 デイモン 7 左 川 口 8 捕 藤 井 9 遊 前 田 先発投手 岩 隈 「彼は4番でという気持ち。もう彼だろうなと。文句なしです」と田尾監督は断言した。 巨人・清原同様、米国サムバット社製のバットを愛用する。日本で使うのに必要な日本プロ野球組織(NPB)の承認マークが入っておらず、この日、審判団に確認。晴れてシーズン中の使用も認められた。 視界良好、順風満帆。「日本の投手はフォークボールをよく投げてくるという印象です。チームメートから、いろいろ情報を集めていきたい」。貪欲に上を目指すロペス。昨年途中まで在籍したエクスポズでは、ソフトバンクに加入したバティスタの足元にも及ばなかったが、今季の成績は大逆転だ! ■ルイス・ロペス 1973年10月5日、米ニューヨーク州生まれ、31歳。96年にドラフト外でブルージェイズ入団。01年にメジャー初昇格し、41試合に出場。昨季はエクスポズで3年ぶりのメジャー出場を果たしたが、6月に自由契約。その後、ブレーブス傘下3Aに所属し、69試合に出場。打率.332、9本塁打、50打点。1メートル82、93キロ。右投げ右打ち。 ★けが人に強い見方 けが人の治療を助ける干渉波治療器がチームに2台導入されていることが分かった。干渉波治療は高周波の電気を流して患部の血行を促進、新陳代謝を高めて自然治癒力を補助するもの。球界に導入されるのは初めてで梅本チーフトレーナーは「完治までの時間が違います。持ち運びもできるし非常に有効」。前日(22日)右わき腹を痛めた森谷も、さっそく同治療器を活用している。 2.「センター松井」あるぞ・・・ウィリアムス故障で指揮官示唆 守備練習で、B・ウィリアムス(左)らとボールを追う松井秀(カメラ・堀田 俊文) ヤンキースの松井秀が22日、フロリダ州タンパのレジェンズ・フィールドでキャンプインした。野手組の合流でチーム全体の練習スタートとなったが、トーレ監督は過去2年、故障で苦しんでいる中堅手・ウィリアムスへの不安から「センター・松井」起用の可能性を口にした。 指揮官の視線の先には、同じグループで練習するウィリアムスと松井秀の姿があった。「バーニー(ウィリアムス)は10年前の彼ではない。全試合出場できるとは思えない」と話した。36歳のウィリアムスはここ2年、打率がそれまでの平均3割から2割6分台に落ち込んだ。昨季、83試合に出場したロフトンを放出。フィリーズから獲得したグランビルと若手のクロスビーを「バックアップ候補」と期待するが、続けて「マツイ」の名前を出した。 「シーズン中、左翼、中堅と違うポジションを交互にやらせるのはフェアじゃない。でも彼は何の準備もなくできる選手」とトーレ監督は期待。ウィリアムスの状態次第ではゴジラがレギュラーのセンターになる可能性は十分ある。この日、フリー打撃では21スイング中、サク越え1本だけにとどまったが「しんに当たっていたし、悪くなかった」とゴジラ。悲願の世界一に向け、松井秀の1年が始まった。
2005.02.24
1.和製大砲・吉岡の復活打!紅白戦で1年ぶり実戦 楽天・吉岡雄二内野手(33)が22日、日向キャンプ紅白戦で約1年ぶりの本格的な実戦復帰を果たした。紅組の『6番・DH』で3打数1安打。昨年3月14日に右アキレス腱断裂の重傷を負い、ほぼシーズンを振った。「1年ぶりに気が引き締まりました」と笑顔を見せた右の和製大砲は、開幕一軍を目標に急ピッチの調整を続ける。 1年ぶりに先発メンバーのコールを受けた。『6番、指名打者、吉岡』。プロ16年目の古参もさすがに硬い面持ち。緊張の第1打席は二回先頭。カウント2-2から見逃し三振に倒れた。 「うまくタイミングがとれなかった。でも、動きは思っていた通りです。見逃し? ボールを見ようと思っていたというか、手がついていかなかった感じかな」 焦りはない。表情には試合に戻れた喜びがあふれる。昨年3月14日、ヤクルトとのオープン戦(大阪ドーム)で走塁中に右アキレス腱を断裂。戦線復帰はシーズン終盤の9月24日、西武戦(同)に代打で出場した1打席だけ。この日が本格的な実戦復帰となった。 「1年ぶりに気が引き締まりました」。緊張もほぐれた第2打席は四回一死走者なしから左前打を放った。すると次打者の2球目にベンチからヒットエンドランのサインが出る。あれっ? いぶかりながらも素直に走った。結果は1-6-3の併殺も「思った以上に足が動いた」と手応え。山下ヘッドコーチのサインミスが思わぬ自信をもたらした。 「足りないのは投手との間合いですかね。でも、実戦を積み重ねればそれも問題ないですよ」 ポカポカ陽気のこの日は右足につけていた『レッグウォーマー』も外し順調な回復ぶりをアピールした。23日まで続く紅白戦には連日の出場が予定されている。 これまで121本塁打を放った長打力は貧打が懸念される楽天にとって貴重な武器。記念すべき3・26開幕戦(Vsロッテ=千葉マリン)の先発メンバーにも「吉岡」の名を刻むつもりだ。 ★塩川、プロ初安打&打点 D5巡目ルーキー塩川(東北福祉大)がプロ初打席初安打&初打点を記録した。八回から白組の三塁手で出場。3点リードの九回一死二塁で左前にしぶとく落とす二塁打を放った。「いやぁ、たまたまですから。大した当たりでもなかったし」としきりに謙遜。九回の守備では平石の痛烈なゴロもなんなくさばき堅守をアピール。“地元・仙台”の星がひときわ輝いた。 2.松井秀キャンプ初日!世界一へランディと夢のジョイント 【タンパ(米フロリダ州)22日(日本時間23日未明)】 ヤンキースの松井秀喜外野手(30)がキャンプ初日を迎えた。メジャー3年目の今キャンプではランディ・ジョンソン投手(41)との打撃練習での“対決”を熱望。チームメートになった世界最高左腕の球を打席で見て、今後の課題や現在のレベルを確認。近日中にも、そんなゴジラVsビッグユニット(巨大な物体)の真剣勝負が実現する。対決=共闘。夢のジョイントから世界一への挑戦が始まる。■キャンプ日程へ 松井秀の“出陣”にあわせるかのように、それまで曇天だった空からフロリダの陽光が差し込んできた。 上は紺色の練習用ユニホーム、下は久しぶりのピンストライプ姿。笑顔の松井秀が、レジェンズフィールドのグラウンドに現れた。ランニング、ストレッチ、バーニー・ウィリアムズ外野手(36)とのキャッチボール。外野ノックに打撃練習…。順調にメニューをこなす。ゴジラのメジャー3年目が始まった。 「打撃練習で打席に立つチャンスがあればうれしいですね」 実は今回のキャンプで熱望する“プラン”を口にしていた。現役最高左腕のランディ・ジョンソン投手(41)を相手にした打撃練習での“真剣勝負”だ。早くもドン・マッティングリー打撃コーチ(43)は「ヒデキが望んでいるのならばそういう機会はあるだろう」とマッチメークを約束。近日中にも夢の対決が実現する。 メジャーの打撃練習では主力投手がマウンドに立つ。投手の実戦感覚を磨くのもひとつの目的。打者は投手の球を見極めるだけでもいい。だが、松井秀は現段階の100%の力でジョンソンに挑むつもりだ。 「世界一のピッチャーとはわかっていましたけど、それはすごかった。印象に残っているのはスライダー。真っすぐと同じ軌道で来て最後に曲がるんですから」 真剣勝負を希望するゴジラ。2つの理由がある。まずは“リベンジ”だ。平成12年の日米野球で初対戦。全日本の4番としてMLBのエースに立ち向かったが、2試合で2打数無安打1三振1四球。外野まで飛ばせず、あこがれていた戦場のレベルの高さを痛感させられた。メジャーでの対戦はないままジョンソンはヤ軍移籍。ならば、このキャンプで…。5年越しのモヤモヤを吹き飛ばす。 「そういうチャンスがあれば目慣らしもしっかりしたいですね」 もうひとつの理由は学習。ジョンソンの速球やスライダーも世界最高レベル。それらをナマで見て、今の自分がどう感じるか。どんなバッティングができるのか。成長の度合いやレベルをはかる絶好の機会だ。また昨季、対右投手の打率・314と比べて打率・265と苦手だった対左投手対策としても格好の教材になる。 「ユニホームを着てグラウンドに立つのは野球選手としては最高の瞬間。あとは精いっぱい、開幕に向けて準備していくだけです」 ジョンソンとの対決は世界一奪還への“共闘”。05年、ゴジラの戦いはいきなり熱い。★“遅刻癖”治った!? 21日の練習前には、キャンプ直前恒例のメディカルチェックがあった。午前8時集合で“遅刻魔”にとってはつらい時間帯だったが、「タンパに来てから毎朝、散歩している」という松井秀はパチッとお目覚め。遅れることなく、無事に検査を受けた。■ゴジラの05年キャンプ ★商売道具 キャンプに備えてタンパに持ち込んだのは試合用12本、マスコット12本の計24本のメープル(かえでの木)のバット。マスコットは1年分、試合用は実際に打撃練習やオープン戦で使いながら、公式戦で使う1本を絞り込んでいく ★気分転換 移動の車や部屋でリラックスするために聴くCDを約10枚、持ち込んだ。サザンオールスターズなど巨人時代からの定番に加えて今回、新たに持参したのが1980年から90年代にかけてはやったドラマの主題歌を集めたCD。小田和正らの歌声に「いい歌が多いよ」と耳を傾けている。 3.楽天・ロペスが2試合連発弾 新外国人のロペスが紅白戦で2試合連続となる特大の本塁打を放った。甘く入った谷中の直球を見逃さずに振り抜くと、打球は左中間フェンスを飛び越えていった。 「来た球を強くたたいただけ。紅白戦の結果は重要ではないよ」と本人は涼しい顔。だが、礒部やベテランの中村(前横浜)に日本投手の攻め方の特徴などを聞きに行くなど、努力と準備を重ねた成果でもある。 4.松井秀、契約延長 「1年前倒し 超VIPボンズ級・タンパ(米フロリダ州)22日」 ヤンキース・松井秀喜外野手(30)の代理人、アーン・テレム氏(50)が、契約延長交渉に臨むため、早ければ23日にもタンパ入りすることが分かった。キャンプ中に1年先の契約交渉をするのは超大物の証明で、ヤ軍のブライアン・キャッシュマンGM(37)も松井の残留を強く希望することを表明。関係者の話を総合すると、3年総額3150万ドル(約33億円)の超大型契約になるものとみられる。また松井らヤンキースはこの日からキャンプインした。 満を持して、松井の代理人がキャンプ地に乗り込んでくる。今季で契約最終年となるゴジラのため、テレム氏が早ければ23日にもキャンプ地・フロリダ州タンパに足を運ぶこととなった。 メジャーに渡って2年間、松井は成長し続けた。本塁打も1年目の16本から31本と倍増。キャッシュマンGMもこの日、「彼がチームに残ってくれることを望んでいる。松井はまだ1年、契約が残っているけど、延長交渉をする準備はいつでも整っている」と、キャンプ中に交渉の席を持つことを明言した。 守護神・リベラ式の条件も盛り込まれる。関係者の話を総合すると、4年目は球団が更新の選択権を持ち、その条件として、それまでの3年間の出場試合数や打席数など、ヤ軍が設定する数字をクリアした場合に延長される仕組み。リベラも05年からの2年契約で、合計114試合以上、または06年に60試合以上に登板すれば新たに延長できる契約を結んでいる。 契約期間満了前に、キャンプ地で次の契約交渉が行われるのは、メジャーでもボンズら限られたスーパースターだけ。松井もまさに主力選手扱いを受けることとなる。 ヤ軍が用意する条件は正捕手・ポサダら主軸選手を例に挙げれば、週に1度の休養日を設けて、年間出場試合数が135試合前後のため、同等の数字となる見込み。巨人時代からの連続試合出場を継続している松井に、トーレ監督も理解を示し、休養日でも代打で起用するなどしていることから、故障がない限り「鉄人・松井」にとって年間135試合以上の設定は簡単にクリアできる数字。事実上、4年契約になることが濃厚だ。 タンパ入りし、自主トレを開始した19日には、米国報道陣から契約延長に関する質問を受け「僕としては残るのがベスト。でも、契約できなかったら他のチームを探すしかない」と語っていた松井。この契約になれば、09年まではヤ軍の顔として活躍できることとなる。悲願の世界一に向け、新たな契約を手に、松井は開幕を迎える
2005.02.23
1.<楽>岩隈3回無失点、仕上がり順調 楽天の紅白戦が行われ、エース岩隈が初登板した。主力組に対して先発し、外角を主体に3回を投げて無失点に抑えた。1回2死から、礒部に中前に運ばれるヒットを打たれたが、好調のロペスを詰まらせて一ゴロに仕留めるなど、順調な仕上がりをみせている。2.松井、今年初フリー打撃で6発 ヤンキース松井秀喜外野手(30)は21日、健康診断後に行うキャンプ前最後の自主トレで待望の今年初のフリー打撃を行った。約20分間打ち続け50スイング中6本のサク越えで心地よい汗を流した。前日20日は休養に充て夜にはタンパにある行きつけの中華料理店で食事。キャンプインを間近に控え「時差ぼけも完全に治ったよ。暖かいところで日光を浴びると時差ぼけがなくなるっていうのは本当みたい。朝の散歩の効果かな」と笑顔で話していた。3.松井秀 開幕4番だ! 開幕4番が見えてきた。ヤンキースのジョー・トーリ監督(64)がキャンプ地タンパ(フロリダ州)で20日、松井秀喜外野手(30)を今季開幕となるレッドソックス戦(4月3日、ヤンキースタジアム)で4番として起用する可能性を明言した。実現すれば日本人メジャーリーガーとして初の快挙。過去2年の開幕戦ではいずれも安打を放っている松井秀だけに、レ軍先発が予想されるカート・シリング投手(38)との対決も楽しみになってきた。4. 松坂に楽天スカウトが早くも白旗 「ウチに投げないで」 西武・松坂大輔投手(24)が21日、今キャンプで初めて打撃投手を務めた。主砲・和田を完全に封じる投球にネット裏の楽天・石山一秀編成兼アジア地区担当(54)は「この時期にあれだけ投げられるのはすごい。ウチには投げてきて欲しくない」とシーズン前に白旗宣言した。 フリー打撃に登板した松坂は、打者4人に121球を投げて順調な調整ぶりをみせた 6球団の007がバックネット裏で見つめる中、剛球がうなった。右打者のアウトローへのコントロールは抜群。昨年まで近鉄のブルペンコーチを務め、今季から楽天に移った石山編成担当は「躍動感があって上体がぶれていない。20勝以上するんじゃないか?」と絶賛するとともに、すっかりおじけづいてしまった。 打撃投手として和田、高木浩ら4人に直球のみで計121球。71スイング中、サク越えは貝塚に打たれた1本だけ。安打性の当たりも9本という内容だった。圧巻は4人目の和田に対してだ。3年連続3割30本の主砲が、直球と分かっていながらバットが出ない。和田は「あれだけ外角に決まっていれば、そうそう打てない」と脱帽。石山編成担当も「真っすぐに強い和田があれだけ詰まっていた」と感嘆。松坂も「6割の力で投げた。和田さん対しては狙ったところにいった。状態は良い」と万全の仕上がり具合を強調した。 実は、楽天のホームお披露目の試合(4月1日・フルキャスト宮城)の対戦相手が西武。3月26日の開幕戦(オリックス戦・西武ドーム)で松坂が投げれば、中5日でその試合も先発することになる。「仙台は寒いということを伝えておいて下さい(笑い)」と報道陣に松坂の登板回避?を依頼した石山編成担当。他球団をすでに弱腰にさせてしまうほど、今年の松坂は完ぺきだ。5.お客サマは神様…楽天、ファンサービスでボーナス ポイント加算、なんと「年俸の5~10%」上乗せ⇒ なぜか左手でサインする岩隈。査定ポイントで左うちわ? 地域密着&ファン重視を掲げている楽天。第2次キャンプ地の宮崎・日向でも展開中だが、そんな新球団の新機軸として注目されるのが選手に対する「ファンサービス査定」。果たしてその内容は、いかに? 第1次キャンプ地の沖縄・久米島を皮切りに、日向でもファンサービスが目立つ、みちのく軍団。特に岩隈は練習終了後に、周囲に集まるファン全員に即席サイン会を開催。「さすがエースは違う!」と、南国のファンにも好評だ。 これも新球団が掲げた「ファンサービス査定」のたまものだが、でも気になるのは、この査定、一体誰が査定するの? どんなポイントなの? 「査定の担当はボクと、米田球団代表がしっかりやりますよ。でも、この査定に関しては他の球団もやってるんじゃない?」とは、マーティー・キーナートGMだ。 そもそもこの「ファンサービス査定」、昨年に球界を揺るがした再編騒動がきっかけ。「お客サマは神様。ファンが年俸を運んでくれる」という原点に戻る意味がある。特に騒動の主役・近鉄の選手をチームの母体にする楽天は、同じテツを踏むわけにはいかない。 他球団でもファンサービスに関しての貢献度は見ているが、その評価は印象次第であいまい。 「グラウンドではもちろろん、その外での活動をしっかり見るつもり。例えば、休日に施設訪問や特別サイン会とか、グラウンド外の活動をポイントにします」(キーナートGM)。要するに、これまでドンブリ勘定だったモノを、サービスの貢献回数として数値化して査定するものだ。 問題はこのポイントが査定のうち、どれくらいの部分を占めるか。何と、「年俸の5~10%分を考えているよ」(キーナートGM)。例えば今季年俸1億8000万円の岩隈の場合、フルに活動してくれれば、最大上限10%で1800万円がボーナスとして頂けるのだとか。 仮に本業でダウン提示されても、ファンサービス分で取り返すことができるワケで何ともオイシイ話。楽天選手会からは「休日まで返上してまでやるのはどうか」という声もひそかに上がっているが、この詳細を聞けば不満の声も雲散霧消?
2005.02.22
「一場にプロの洗礼 3回で5失点 」 自由獲得枠で楽天に入団した一場靖弘投手(22=明大)は紅白戦に登板。3回を6安打5失点と、プロの洗礼を浴びた。 一場の顔から笑みが消えた。2回1死一、二塁から高須に右前適時打を浴びて“プロ初失点”。3回には礒部にバックスクリーン右へ3ラン、続くロペスには左越えソロを被弾。いずれも自慢の直球を軽々と運ばれ、プロの洗礼を浴びた。 「プロは甘くないと思った。打たれたことをいいように考えて生かしていきたい」 17日の紅白戦は1回1安打無失点。2度目の紅白戦は初先発となったが、3回を6安打5失点と乱れた。だが、前回より2キロ速いMAX148キロをマークした。59球のうち変化球はわずか14球。直球主体の投球で生涯初の連続被弾を食らったが、すべてをプラスに考えた。 投球後はブルペンに直行。小野投手コーチから「もう1歩か半歩縮めた方がいい」と踏み出す左足の歩幅のアドバイスを受け、フォームの修正に着手。左足を踏み出す位置にペットボトルを置き、歩幅が広がらないように矯正した。60球を投げ込み「いつもは7歩なんですけど…。引っ掛けたり、体が開いてしまうことが多かった」と大学時代の6歩半に戻した。 田尾監督は「この時期は打たれてもいい。次は26日の巨人戦で先発させ、4から5イニングを目安に投げてもらう」とオープン戦の開幕投手を明言。いまは勉強の時期。一場はこの日の悔しさを巨大戦力にぶつける。「一場ショック、148キロが場外に消えた。」 プロの洗礼を浴びた。楽天の自由獲得枠ルーキー一場靖弘投手(22=明大)が20日、2度目の紅白戦で初先発。3番礒部、4番ロペスに「人生初」という連弾を浴びるなど、3回5失点と炎上した。単打に足を絡めた攻撃も受け、アマとのレベル差を痛感した一場。それでも田尾監督は「打たれて覚えればいい」と、むしろ最速148キロをマークした小細工なしの直球勝負を評価。オープン戦初戦となる26日の巨人戦(大分)に、一場を先発させることを決めた。 一場がぼう然と空を見上げた。3回1死一、三塁。礒部の打球は、強風を切り裂いてバックスクリーン右へと消えた。ホロ苦のプロ初被弾。洗礼は、これだけじゃない。続くロペスには2球目を左翼場外まで運ばれた。自信を持つ直球を完ぺきにとらえられた、生涯初の連続打席被弾。「プロというのは、そんなに甘くないな」。プロのレベルを痛感したマウンドだった。 洗礼は本塁打だけではなかった。「寄せ集め集団」の野手陣だが、そこはプロでもまれてきたクセ者ぞろい。2回には小技でプレッシャーをかけられエンドラン、盗塁も決められた。プロ初先発は3回6安打5失点。ほろ苦のデビューとなった。 だが自分を悔い、改める必要はない。結果より内容を求めたマウンドだったからだ。ズバリ直球勝負-。全60球のうち「8割がストレートでした」と一場。17日の紅白戦では変化球ばかりで不完全燃焼だった反省から、得意のフォークを封印。小細工なしの力勝負を挑んだ。大島からは初三振を奪い、プロ最速となる148キロも記録した。 制球に課題を残しつつ、影を潜めていた剛球がうなりを上げたのは事実だ。偵察に訪れた阪神飯田スコアラーは「結果は参考にならない。ボールに力があるからね」と警戒マーク。田尾監督もうれしそうだ。「きっちり抑えなくてよかったよ。どこが打たれて、どこが抑えられるかを打たれて学ぶ時期」。そして「26日は先発でいくよ」と、記念すべき球団初の対外試合となる巨人戦の先発に、黄金ルーキーを指名した。 課題は明確だ。一場は降板後、ブルペンで小野コーチとフォーム修正に取り組んだ。悔しい思いはあったが、新人なら誰もが1度はぶつかるプロの壁。「今、打たれた方が見つめかえせる」とプラス思考にとらえた。巨人戦登板にも「今日よりはいい結果を出したい。リベンジしたいです」。未完の大器が、因縁の巨人戦でベールを脱ぐ。
2005.02.21
1.楽天に強奪された? ハマの大スター・横浜のマスコット、「ブラックホッシー」が楽天へ電撃移籍!? 1年半前から横浜スタジアムの「隠れキャラ」として、週末やデーゲームなど不定期に出没。上下黒のユニホームにサングラスの風ぼう、切れ味抜群の動きでファンから絶大な人気を得ていた。先月末に楽天側からオファーがあり、悩んだ末、16日に横浜へ断りの電話を入れていたことが分かった。 そのパフォーマンスは12球団マスコットのカリスマともいわれ、ジャビット君らも尊敬していた。実は以前に阪神の有名マスコットの「トラッキー」をまとって、バック宙などで虎党のハートをがっちりつかみ、その人気から引き留め署名活動が行われたほどだ。 横浜の球団関係者は「球団として精一杯の慰留をしたのですが」。ブラックホッシー氏は、待遇よりファンの前でパフォーマンスできる場が多い新天地を選択したようだ。「3球団目」となる楽天のマスコット、クラッチとクラッチーナに変身するか、新キャラにて生まれ変わるのかは不明だが、新球団でもアイドルとなるのは間違いない。 三浦は「うちの子供が大ファン。何とかなりませんかね」と神妙な表情。絶妙の絡みを見せていた佐伯も「残念。ひと言相談してくれれば…」と話した。この日2度目のキャンプ視察に訪れた若林貴世志オーナー(62)は「帰ってくれるよう、三木谷にもう一度お願いしてみようかな」。残されたホッシー、ホッシーゾ、ホッシーナの3兄弟の運命やいかに…。両チームの対戦は交流戦の5月10日。試合とはひと味違った「キャラ対決」も、目が離せないゾ!2.楽天・田尾監督は巨人との練習試合中止にがっかり 巨人との練習試合で、対外試合初の采配(さいはい)ぶりが注目された楽天・田尾監督は19日、雨天中止に残念そう。「選手たちも張り切っていたし、何とかできればと思ったけど…」。この試合の代わりに、20日に紅白戦を組み入れ、キャンプ残り5日で紅白4連戦を行うことを決めた。「これもテストだから真剣勝負でやってもらう」。若手にアピールする舞台を用意した。 ◆練習試合に登板予定だった楽天・一場 「正直投げたかった。巨人はいい経験になると思っていたので残念です」 【名言迷言】 ◆取材にきた各局の女子アナと写真を取りまくる球団マネジャーにあきれる楽天・愛敬 「お願いだから、ちゃんと仕事してください!!」 ◆巨人との練習試合中止に楽天・キーナートGM 「ダイタイ、勝つことが決まってたので、残念ですネ」 ■東北の零年 雨天練習場前の駐車場スペースで『いてみろや日向春の市』が開催されている。例年は日向市役所前で3月上旬に開かれる地元名産品展だが、楽天キャンプに合わせ約1カ月の前倒し。竹細工屋、ひょっとこ面屋など22店舗が軒を連ねた。 「“いてみろや”とは“いってみようか”の意味。楽天さんのおかげで売り上げも上々ですよ」と地鶏炭火焼屋の主人もゴキゲン。楽天グッズも売っていて、これぞ“楽天市場”といったところ。ちなみに20日が最終日です。【ザ・デイ(19日)】 楽天・日向・1万5000人 雨のち曇り、11度 雨天のため巨人との練習試合は中止。室内練習場を借りて軽めのノック ★【松井秀喜ニュース】★《松井秀移籍も「必要とされないなら…いてもしようがない」》 今季でヤンキースとの3年契約が切れる松井秀喜外野手(30)が、来季以降の契約延長交渉について初めて言及、「(ヤ軍に)必要とされないのならば、いてもしようがない」と衝撃発言した。今キャンプ中の契約延長決定にこだわらない考えも示唆。ヤ軍を心から愛するがゆえ、球団側に一流選手としての評価と誠実な対応を求めた格好だ。◇ 人生の伴侶(はんりょ)と同様、愛し、愛されて一緒になるのが、一番の幸せだ。ヤンキースを心の底から好きだからこそ、自らが納得いく形で契約を延長したい。さもなければ…。 22日からのキャンプインに備え、18日、ニューヨークから個人用ジェット機をチャーターし、タンパ入りした松井秀。19日にはさっそく自主トレ組に合流し、ティー打撃など調整を開始。これまで契約問題は代理人に一任してきたが、キャンプ中に行われるとされる交渉を前に、注目の胸の内を初めて激白した。 「必ずしもヤンキースが僕を必要とするかどうかはわかりません。もちろん、お互いにその気持ちならばヤンキースでやるのが幸せです。でも(ヤ軍に)必要とされないのならば、いてもしようがないでしょう」 3年契約の最終年となる今季の開幕前から話題を集める、来季以降の契約問題。8年総額100億円もの超大型契約が見込まれる中、松井秀自身も少年時代からあこがれてきたヤ軍へのこだわりは強いとみられてきた。それなのに、チームに対する愛情を否定するかのような衝撃発言。実は、ヤ軍への熱い思いがあればこその発言だった。 「ヤンキースは自分が一番、気持ちよく働けるところ。いいチームなのは間違いないです」 “ヤンキース愛”は誰よりも強い。刺激がいっぱいのニューヨーク・ライフも大好き。松井秀も残留したいのはやまやまだが、自分にもスター選手としての意地がある。 ヤ軍では契約満了前、早々とキャンプ中に契約延長交渉が行われるのは、抑えのリベラ、キャプテンのジーター、捕手のポサダら球団が絶対に必要と認める数人だけ。しかし、松井秀に対しては現在まで下交渉を含め具体的な数字の提示はまったくない。衝撃的な言葉の裏で強く球団に求めているのは、一流選手としての誠実な扱いだ。 「(必要としてくれているかどうかの判断は)具体的な数字ではなく、自分に正当な評価をしてくれているか、になります。早めに(キャンプ中に契約延長が)決まった方がいいという考えはありません」 金額や契約年数が交渉の焦点ではない。最も重視するのは、ヤ軍の熱意だけだ。ブライアン・キャッシュマンGM(37)は先日、代理人のアーン・テレム氏(50)との交渉予定がまだ決まっていないと強調。長期戦となる可能性も出てきたが、球団の評価をはかるためには、それもよし、だ。 チームに対する愛情と、スーパースターとしてのプライド。2つが満たされたとき、松井秀は初めて、ピンストライプのユニホームを着続ける決断を下す。 ★3時間空の旅「快適でした」 22日からのキャンプインに向け、松井秀は広岡広報、カーロン通訳らとともに個人チャーター機でニューヨークからタンパへ移動。“超VIP待遇”でのキャンプ地入りとなった。約3時間の空の旅だったが、「離着陸の時は揺れましたけれど、それ以外は快適でした」と苦にならなかった様子だ。
2005.02.20
1.「楽天」礒部、優勝争いがファンサービス ・・・主役直撃「楽天・礒部公一選手会長」 半世紀ぶりの新規参入球団、東北楽天ゴールデンイーグルスの初代選手会長・礒部公一外野手(30)が18日、スポーツ報知の単独インタビューに応じ、球団批判が堂々とできる風通しのいい“楽天的労使関係”がすでにできあがっていることをアピールした。また近い将来、新たな球団消滅を予測した上で、近鉄最後の選手会長として「同じ思いをさせたくない」と12球団維持へ、今後の新規参入企業を全面的にバックアップすることを誓った。球団批判が新スタンダード ―初代選手会長として、さっそくキャンプから動いた。 「キャンプが始まったときに、トレーナーの数が少ないと言ったら、球団がすぐに追加してくれたんですよ。うれしいですね」 ―風通しが良さそうだ。 「今までの球界のオーナー、代表と違って、(三木谷オーナー、米田代表らは)結構、話しやすいなという感じがします。ちゃんと会話ができる場を作ってくれるんで、選手としてありがたい」 ―近鉄時代は違った? 「オーナーがあいさつに来られたときに『どうも』と言うぐらいで、会話まではいかない。直接、しゃべることができなかったけど、楽天はそんなことはない。キャンプでもオーナーから話しかけていただいたし、三木谷オーナーと会話した時間はもうすでに(8年間在籍した)近鉄のオーナーと話した時間を超えてますよ」 ―近鉄では何も言えなかった? 「いえ、近鉄でも代表にはよく言うてましたよ。ようしゃべってましたけど、それが上まで伝わってたかどうかが疑問。楽天では、代表を通さなくてもオーナーと直接しゃべるケースがあるんですよ」 ―田尾監督も聞く耳を持っている。最年少の坂の反論を受け付けたり。 「あそこまではどうなんですかね。監督、コーチが教えようとしてるのに、逆らったらカチンとくる可能性もあるだろうし、その辺は選手も社会常識をわきまえて、うまくやってほしい」 ―これまで何か意見すると球団批判として大問題になったが。 「楽天では球団批判が当たり前の球団になるんじゃないですかね。会社もそういう方向で行きたい、というようなことを言っていただいてるので。何かあれば僕なり、ベテランの選手が言っていくことになる」 ―不満な点は? 「今のところないですね。野球ができる環境を作ってくれている。今までの球界の古い体質が無く、新しいものをどんどん取り入れている。ベテランの方は、古い体質が染みついてると思うので『これ何や』というのがどんどん出てくると思う。でも今入った選手にとっては当たり前のことになる。うちがうまく成功して、球界全体がどんどん変わっていけばいいですね」 ―昨年は会議と試合のダブルヘッダーだった。 「野球やることについては関係ないんですよ。よく『会議が無ければもっと打撃成績が伸びたんじゃないの』と言われますけど、それは違う。会議でもすごいプレッシャーの中でやってますから、緊張感を持続しながら試合に行ってたんでね。古田さんは途中から打率が2、3分下がりましたけど(笑い)」 ―NPBとの協議交渉委員会を振り返って。 「詳しいことは言いませんよ。もう」 ―そこを何とか。最後まで一人で合併反対の立場を取り続けた。 「そりゃ、プレッシャーは、かなりありましたよ。あのときスポーツ報知でも書いてましたよね。『礒部、選手会でひとり孤立』って。そんなわけ無いでしょ。ほんまにそれは無かったですよ。他球団の選手会に迷惑をかけちゃいけないという気持ちが強かったんですから」 ―妥結後のあの涙は。 「悔し涙ですよ。そんなもん。あのときは、今まで合併問題でいろいろ署名運動で協力してもらったファンの方に、すごく申し訳ない気持ちがあったし、僕の一言で球団が無くなってしまうわけですから。ものすごい責任を感じながらだったんで。悔しい気持ちが一番強かった」 ―納得したわけでは。 「実際、本当に納得はしてなかったですよ。今はそんなことないけど、あの場はこれ以上、他の球団に迷惑かけるわけにはいけない気持ちがあった。一つ配慮してくれれば、こっちも折れないといけないかな、というのがあった」 ―その配慮とは「新規参入に最大限努力する」という言葉。礒部会長が新球団を作ったようなものだ。 「僕だけの力じゃなくて選手会、ほかのいろんな方々の『何とか球団を減らしてはいけない』という気持ちが一つの球団を作ったということです」 ―どの段階で自分を納得させた? 「実際あの後、球場で試合があったんで、プレーしてましたけど『何でこのチームが無くなるんや』という気持ちでみんなやっていた。その後、プロテクト、分配ドラフトがあって、11月5日に近鉄の全体練習が終わったときでも『来年もこのチームでいけそうやん』ってそういう雰囲気だった。楽天として秋季練習したとき(11月13日)ですかね。自分を納得させたのは」 ―そのスタートが藤井寺球場というのも。 「意味あり、何か微妙な感じでしたね。その後、自主トレも藤井寺でやったんですよ。藤井寺が無くなるんやったら、最後に練習して楽天に行こうかなと。感謝の気持ちですよ」 ―近鉄バファローズへの愛着は? 「もちろん今でも思いはあります。みんな持っていると思うけど、現実がありますんで。キャンプ来て、楽天のユニホームを着て、みんなと顔を合わせたときは、『ここでやらなければ』いう気持ちになった。これから現実と向き合っていきたい」 ―家族の支えは大きい? 「いろんな方に励まされながらやってますが、女房には感謝してます。昨年も『どないすんのん』みたいな感じで普通に接してくれた。広島から出てきて、これまで8年間一緒に大阪でいて、また仙台に行くのは勇気のいることだと思うけど、僕が野球をやっている間は『どこにでもついて行くよ』と言ってくれてるんで、ありがたいですね」 ―今年も、まだ波乱含みの球団がある。 「僕らは、ものすごい嫌な思いをしてますから、他の球団の選手にそういう思いをさせたくない。何球団かが赤字続きで、厳しい状況にあるというのは僕らも知ってます。つぶれる球団が出てこないことが一番ありがたいんですけど、そうなったときに、新しく入りやすい形にはなったと思う。大阪でも今、声をあげてくれている団体が出てきてくれたし、できる限り協力していきたい」 ―オーナーは試合時間の短縮を訴えている。 「パ・リーグの試合って長いですから。スピードアップは、やった方がいい。『攻守交代はダッシュで』と言われてます。球団が努力されてることに対して、選手がいいプレーで報いないといけない。そうやることによって球団と選手が一体になれると思う」 ―ファンサービスについては? 「サインに応じるのは当然のことだと思う。最初のうちは、珍しいもの見たさで東北の人は集まると思うけど、チームが弱過ぎれば、いくらファンサービスをしてもファンは離れていくと思う。サイン会などのファンサービスも大事ですけど、毎年、優勝争いするチームであれば、自然とファンは見に来ると思う。『こいつら面白い試合するな』って思ってもらう、それが本当のファンサービス。そうならないといけない」 ―そのためにも選手としての目標は高い? 「昨年の数字(打率・309、26本塁打、75打点)を超えたいなという気持ちが大きい。基本的に自分はホームランバッターだと思ってないんで、打率に重点を置いて3割3分ぐらい打てれば、自然と本塁打も20本以上打てるだろうし、打点も100近くはいくだろうと思う。オープン戦は頭から出ますよ。まだまだベテラン扱いされる立場でもないですから」 ―チームとしては? 「これから作っていくチームなので、今のところはクエスチョンマーク。1位を狙っていくのはもちろんですが、パ・リーグなんで目標を5割に置けばプレーオフの可能性がある。野球が始まればみんな戦う男の顔になっていくでしょう。こっちは生活かけてやってるわけですから」 ◆礒部 公一(いそべ・こういち)1974年3月12日、広島生まれ。30歳。 西条農で92年夏の甲子園出場。三菱重工広島を経て96年ドラフト3位で近鉄入り。昨年は合併騒動の中、近鉄選手会長としてグラウンド内外で活躍。新天地の楽天でも初代選手会長に就任。今季は「3番・右翼」として期待される。174センチ、82キロ。右投左打。年俸1億3000万円(推定)。 ◆後記 キャンプ徒歩通勤 サインは当然です 久米島キャンプ初日、礒部は宿舎から球場までの約1キロを、岩隈を誘って歩いた。慣れない島民がサインを求めやすいようにだ。さすがに毎日とはいかなかったが、徒歩通勤は他の選手たちがまねた。一場らルーキーは、選手がサインのため立ち止まるのは当然という認識を持ったようだ。夜の酒場で何度か出くわしたが、必ず後輩を引き連れて盛り上げ役に徹していた。 キャンプを視察した日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は「礒部会長をはじめ、みんな明るく一生懸命やっている。これが野球選手の本来の姿。楽天担当記者は幸せですよ」と言った。スーツ姿で会議に苦悩する礒部はもう見たくない。それを象徴するかのように、楽天のチームスーツは異例のノーネクタイにジーンズ。文字通り胸襟を開いた球団になる。 2.<楽>一場20日スライド登板、巨人戦中止 楽天が初の対外試合となる練習試合の巨人戦は、雨のため中止となった。朝に日向を出発して宮崎入りしたが、前日から降り続いた雨がやまなかった。集まってくれたファンに、ナイン39人がグラウンドに出て、帽子をとってあいさつした。その後は、巨人が使用する室内練習場などを借りて汗を流した。20日は予定になかった紅白戦を日向で行うことが決まった。ルーキー一場靖弘投手(22=明大)らがスライド登板する。
2005.02.19
1.一場が紅白戦初登板で1回零封 楽天の自由獲得枠ルーキー・一場靖弘投手(22=明大)が17日、紅白戦に初登板。1回を1安打無失点に抑えた。ただ、昨年8月の世界大学選手権以来、約6カ月ぶりの実戦とあり、最速146キロながら直球の制球難を露呈。田尾安志監督(51)は、19日の巨人との練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)で直球のみの勝負を指示し、課題を克服させるプランを披露した。2.猪木が楽天訪問、ビンタで活 プロレスのアントニオ猪木が18日、楽天の室内練習場に陣中見舞いに訪れ、戸叶とカツノリに恒例の「ビンタ」で活を入れた。「気合を入れてください」と志願したカツノリは「痛かったあ」と言いながらも満面の笑み。 チームが業務提携するスポーツマネジメント会社の代表者と猪木に親交があり、今回の訪問が実現した。猪木は「時代がつまんなくなり、野球もマンネリ化している中、楽天への期待は大きい」と熱く語り、田尾監督は「気持ちを引き締める効果はあったね」と静かにうなずいていた。 3.楽天、売上最高「参入安かった」 インターネット商店街の楽天が17日発表した2004年12月期連結決算は、売上高が2・52倍の455億円、営業利益が3・17倍の150億円となり、いずれも過去最高となった。 プロ野球参入で知名度が大幅アップ、幅広い顧客を取り込めたといい、三木谷浩史社長は「(宣伝効果を考えると)野球参入は安かった」と強調。今後も順調に事業規模を拡大していく自信を示した。 ただ、ヤフーなどが参入したネット銀行については「手数料の引き下げ競争になる。優先度は低い」として現時点では考えていないとした。 ネット商店街など電子商取引(EC)事業の売上高は75・3%増と絶好調。野球で注目を集めたことで店舗の純増数も約3000店舗と過去最高を記録した。旅行予約サイトや金融事業など各事業とも好調だったが、最終損益は事業買収に伴う費用を計上したため142億円の赤字となった。 「楽天イーグルス」の収支見通しも発表、2005年度は9億円の赤字だが「思ったよりチケット販売とスポンサーの集まりがよい」(三木谷社長)と赤字がさらに小幅で済む可能性もあるという。2008年度に2億円の黒字化を見込んだ。 4.<楽>報道陣締め出しサイン練習 楽天は室内練習場でバントシフトの確認を行った。これまでは指で数字を示す簡単なサインだったが、試合用のブロックサインの練習のため報道陣シャットアウトで行われた。また、この日は雨天のため朝の散歩が中止となった。これまで、練習は雨のため室内に切り替わっても、なぜか散歩の時間だけは降らなかったため、キャンプ初の中止だった。
2005.02.18
1.一場、岩隈ブルペンそろい踏み 2人合わせて40勝? 楽天の剛腕ルーキー・一場靖弘投手(22)とエースの岩隈久志投手(23)が、宮崎・日向キャンプ初日の16日、そろってブルペン入り。楽天の2大スターが隣同士で投げ合い、集まったファンと他球団の偵察部隊からため息が漏れた。 一場は今キャンプで2番目に多い91球を投げ、新球「高速フォーク」に挑戦。今までのフォークの握りを変え、落差が少ない代わりに速さを重視した。「1球だけすごくいい球が行った。これから使っていきたい」という一場は、17日の紅白戦で1イニング登板予定。実戦デビューで新球を試す。 一方の岩隈は今キャンプ最多の104球。近鉄でもバッテリーを組んだ藤井は、昨年の最多勝の要因を「フォークを有効に使えたことが大きい」と分析。隣で投げた一場は「緊張しました。あれだけすごいボールですから、自然に目に入った」と恐縮しながらも、「分からないことをどんどん教えてもらいたい」と、岩隈から“15勝フォーク”を学ぶつもり。“先生”の岩隈も「まだまだです。もっと状態を上げていく」と、一場が追いつくのを待つつもりはない。 この日は注目の新球団が離島の久米島から宮崎へ移動してきての第2次キャンプ初日とあって、巨人など9球団の“007”が楽天を視察。交流戦で対戦するセ・リーグの中日・善村スコアラーは「岩隈はさすがエース。一場は変化球にまとまりが出てきたら怖い」と指摘。一場の「高速フォーク」がものになれば、2人は間違いなく他球団の脅威の的だ。2.楽天キャンプ見学が授業の一環 小中学生が毎平日訪れる 楽天が“教科書”になる。宮崎・日向市で16日から始まる楽天キャンプに、市内の小中学生が授業の一環として毎平日、見学に訪れることが15日、分かった。日向市がバスをチャーターし、6日間で約1200人がナインの雄姿を目に焼き付ける。同市は「新規参入球団を成功させようという真剣な姿を見て、夢や希望を感じてほしい」と期待。ファンサービスとして学校訪問を掲げる楽天が、子どもたちの“逆訪問”を受ける。 本日の時間割は国語、算数、理科、社会、そして「楽天」―。日向キャンプの期間中、こんな光景が市内の小学校で見られそうだ。 日向市学校教育課によると、生徒たちは昼休みの45分を使って球場までバス移動し、5時間目の約1時間で授業として楽天キャンプを見学する。対象は受験の影響が少ない小学5年と中学1年。中には全校生徒が27人しかおらず、全学年が参加する小学校もあるという。 キャンプ休日の21日と1軍最終日の25日を除く毎平日、計6日間で小学生414人、中学生644人、引率の大人を含めると計約1200人がキャンプ地・お倉ケ浜野球場を訪れる予定。チャーターするバスは計26台に上る。 有嶋誠課長補佐(49)は「決して遊びではなく、授業の一環です」と断言する。狙いについては「新規参入球団を成功させようという楽天選手の真剣な姿を見て、子どもたちに夢や希望を感じてほしい」と説明。50年ぶりに誕生した新球団そのものが「生きた教材」というわけだ。 この“楽天学校”が決定したのは先月25日。学校教育課は当初、保護者から「授業をつぶしてまでやるべきではない」などの苦情も予想していたが、15日現在でそのようなクレームは1件もない。それどころか、「『ぜひ実現してほしい』という声が、各校に寄せられています」と有嶋氏は言う。 各校長には、「ただ見学するのではなく、生徒たちが夢や希望を感じられるように工夫してほしい」と通達。応援を練習して当日スタンドで披露したり、「楽天絵日記」やリポートを課すなど、各校とも楽天ナインとの触れ合いを思い出にしようと考えをめぐらせている。 田尾監督はこの日、楽天が大きな注目を受けていることについて、「大変ありがたい。見られていることで選手たちもやりがいを感じているだろうし、気を抜いたプレーができない」と指摘。楽天はファンサービスとして、積極的な学校訪問を掲げているが、小中学生の“逆訪問”は双方にとって大きな効果をもたらしそう。3. 「楽天」的から一転不安…新球場に“待った” 「バックスクリーンを高く」etc パ審判部が申し入れ 連盟側の厳しい注文の数々に田尾監督も呆然(ぼうぜん)? 50年ぶりの新規参入球団として期待がかかる楽天に思わぬ“待った”がかかった。宮崎日向での第2次キャンプ初日となった16日、楽天首脳陣に対しパ・リーグ審判部によるルール説明会が開かれたが、その席で現在改修工事中の「フルキャストスタジアム宮城」にリーグ側から異例の申し入れが行われたのだ。 南国日向から、みちのく仙台の空に向けて、突如、暗雲がわきあがった。「新球場について話しました。写真や図面など計算上ではいいが実際に見た場合、条件がつく可能性がある」とパ審判部の前川芳男部長。リーグ首脳が改修中の球場の不安点を指摘したのだ。 来月20日に完成予定のフルキャストスタジアム。その中でも高さ5.6メートルのバックスクリーンと、その上に高さ10.5メートルのスコアボードを設置。全長21メートルの“ビッグウォール”は新球場の目玉だが、「バックスクリーンがもっと高くならないか話した。投手の球がスコアボードの文字にかかって打者には見えなくなるし判定も難しくなる。最悪、選手や審判員の名前を消してボールにかからないようにしてもらう」(前川部長)。 仮に電光掲示板の一部が消えてはせっかくの目玉も興ざめとなってしまう恐れが…。 「夏にはファンの服が白になる。(内野席など)スタンドが低い場所の場合、打球が白服に消され野手が困る。実際にファンを入れて感じを見ないと…」 新球場のもう一つの目玉であるネット裏のVIPシートの「砂かぶり席」にも言及。「選手交代の際に審判やコーチが席の前に集まってグラウンドが見えなくなるのでは? ナイターの場合、室内灯がボールを消す可能性もある」 要するに、コトの原因は「ぶっつけ本番」(前川部長)であることだ。昨年11月に参入が決定。突貫工事が進む状況で、こけら落としやオープン戦を行わず、4.1の本拠地開幕西武戦で本番を迎えることが、リーグ側には心配なのだ。 「バックスクリーンは身長2.4メートルの投手が投げても球が消えない高さになっている」とは米田代表。球団では工事終了後にも特別視察会を設定する予定。何度でも納得いくまで足を運んでもらい不安を一掃させる方針だ。
2005.02.17
1.楽天、実戦で戦力見極め-日向で2次キャンプ 楽天は16日、宮崎県日向市で2次キャンプをスタートした。久米島キャンプでは1、2軍合同だったが、1、2軍に分かれて昨年まで近鉄が使用していたお倉ケ浜球場などで練習した。 日向では紅白戦や練習試合をこなし、26日からはオープン戦が開幕する。田尾監督は「実戦の中で当落線上の選手を見極めたい」と、厳しい目でふるいにかける考えだ。 新人の一場(明大)ら約40人の1軍は、連係プレーなど実戦に即したメニューをこなした。17日の紅白戦に登板予定の一場は、岩隈と並んでブルペンで約90球を投げ「実戦で気持ちが入るし、楽しみ」と笑顔で話した。 ベテラン組として2軍調整の山崎は「ゆったりはしてられない」と必死。田尾監督は「(2軍組の)大島も紅白戦に出場したいと言ってきた。チーム内のしのぎ合いができている」と狙い通りを強調した。■楽天ゴールデンイーグルスへアテネ五輪カナダ代表のマイエットが練習に参加 練習に合流したアテネ五輪カナダ代表のマイエットが、ブルペンで50球以上投げ込んだ。威力のある直球と鋭く落ちるスライダーを披露し「新しい環境だし、感触を試したかったのでよかった」とうなずいた。 昨年は大リーグの3Aで19セーブを挙げ、抑え候補に数えられる。最近の興味は日本語の勉強だそうで、覚えた日本語を問われるとなぜか「トウモロコシ」とつぶやき、周囲を笑わせた。2.<楽>第2次キャンプ、田尾監督健闘誓う 楽天の第2次キャンプが16日、宮崎県日向市でスタートした。地元「楽天イーグルス日向支援の会」主催による練習前の歓迎セレモニーには田尾安志監督(51)以下、約40人の1軍候補が出席。約200人の地元幼稚園児らから激励を受けた。同支援の会の会長を務める日向市の黒木健二市長は「心・技・体を鍛えて日本一を目指してほしい」とエール。田尾監督は「今日からペナントを目指して実戦練習に入る。あまり前評判は高くないが、覆したい」と健闘を誓った。3.宮城球場外野にも車いす席設置 楽天イーグルスの本拠地となる県営宮城球場(仙台市)の改修工事で宮城県は16日、身体障害者が応援に来られるように新たに外野スタンドに車いす席20席と多目的トイレなどを設置することを決めた。球場本体の改修工事を県が支援するのは今回が初めて。 楽天の球場改修計画では、内野スタンドに計26席の車いす席を設置予定だが、応援団が陣取る外野席には用意されていなかった。 「地域密着」を目指す楽天イーグルスに、身体障害者らからも「球場に行って応援したい」などの声が寄せられていた。県は「福祉先進県」を掲げており、法令での設置義務以上にバリアフリー対策を充実させることにした。 宮城県は同日、バリアフリー施設の充実のほか、ナイター照明設備や給排水管の改修など球場本体の改修工事費として6500万円の補正予算案を県議会に提案した。宮城球場の改修工事は、これまで楽天が約27億円を全額負担して作業を進めている。 4.楽天デイモンに肉食抑制令 楽天の新外国人デイモン・マイナー内野手(31)が“禁肉マン”になる。16日から宮崎・日向市で第2次キャンプをスタートする田尾安志監督(51)は15日、仙台市の藤井黎(はじむ)市長(74)から仙台牛などを贈呈された。ところが指揮官は、肉大好きのデイモンの食べ過ぎを懸念。助っ人大砲に異例の肉食抑制令を出した。 実物がどんと置かれた前での贈呈式も珍しい。脂が乗った黒毛和種の仙台牛が22キロ。仙台名物の牛タンが10キロ。「これだけの肉は見たことがないですね。見かけよりおいしそう」。よだれが出そうな生の肉を見て田尾監督も目を丸くした。 藤井市長から「これでスタミナをつけて、完成度を高めて仙台に帰ってきてください」の激励に大きくうなずいた指揮官だが、極上の仙台牛を前に、皮肉にもデイモンの巨体が頭をよぎった。 「野菜をほとんど食べないんだ。あの体だから仕方ないけど、肉は控えさせないといかんね」と4番候補の新外国人に肉食抑制令を出した。2メートル1、105キロのデイモンは米国人らしく肉が大好き。前夜もステーキをお代わりしていたほどで「日本の肉は小さいから5人前は食べられる」という大食漢でもある。 「肉を食べ過ぎてゲームに支障をきたした外国人選手を何人も見てきたからね」と心配する田尾監督。デイモンは久米島での第1次キャンプではフリー打撃で快音を響かせ、順調な調整ぶりを見せている。その主砲候補が偏った食生活のせいで期待外れに終わってはたまらないというわけだ。 ところが、指揮官の言葉を伝え聞いたデイモンは「肉ばかり食べているって?気にしたことがない」と親の心子知らず…。楽天の“禁肉マン”はあくまで楽天的?“ミート”は打撃だけにしてという田尾監督の願いが届きますか。
2005.02.16
1.【プロ野球】楽天、入場券予約開始を延期-会員向け通知はがき遅れる プロ野球の楽天イーグルスがファンクラブ会員に郵送した会員番号の通知はがき約2万6000通の大半が、会員向け入場券先行予約日の前日になっても届かず、楽天は15日までに、受け付け開始を20日に延期した。 先行予約には会員番号が必要で受け付けは15日からの予定だった。日本郵政公社東北支社は「楽天側との契約は16日までの配達だったが、説明が不十分で伝わっていなかった」としている。 楽天などによると、会員向けのはがきは2月10日に仙台中央郵便局(仙台市)に約3300通、深川郵便局(東京)に約2万2800通が持ち込まれたが、14日になって同球団に「はがきが届かない」などの苦情が約200件あった。深川郵便局分の大半が14日までに届かなかったという。2.若きエースから大黒柱へ、岩隈“投主”の自覚十分 練習中、ルーキーの一場にさりげなくアドバイスを送る楽天・岩隈。すべてにおいて“投主”の自覚は十分だ。 近鉄の若きエースから、東北新球団・楽天の大黒柱として期待される岩隈久志投手(23)が極めて順調なうちに久米島キャンプを打ち上げた。 同地では遠投でフォームを固め、15勝を挙げた昨年より2日遅れの2月7日に初ブルペン入り。しなやかに伸びる真っすぐを36球、立たせた捕手に投げ込んだ。 「強く投げることを意識しました」という。独特の感覚を大事にする岩隈は以前、「捕手のずっと後ろに目標をイメージして、ミットを突き通すような球になれば大丈夫です」とコメントした。チェンジアップなどの変化球は真っすぐの走りに納得した後に投げ始める。 新天地での目標を「背番号と同じ21勝」と宣言した。ただ、実現には高いハードルが待ち構えている。開幕12連勝した昨年のような勢いを、苦手といわれる夏場以降も持続させ、昨年は登板がなかった破壊力のあるソフトバンク打線を封じなければならない。さらに楽天打線には近鉄打線のような強力な援護も期待できない。 そんな“逆風”を承知で岩隈はあえて楽天への移籍を選択した。そこには近鉄時代の2003(平成15)年に背番号『21』を譲り受けた盛田幸妃投手の存在がある。脳腫瘍(しゅよう)を克服し、精神力で投げ続けた尊敬する先輩から学んだことは大きな財産であり、いまでも「重みと責任」を感じている。 キャンプイン直前の1月27日。電話出演したラジオの生番組の中で田尾監督に「開幕、お願いしますよ」といわれた。「投手陣を引っ張る気持ちで、中5日…いや4日でもいきます」。うれしくて返事はつい弾んだ。 「勝つ投球を見せる」という右腕の照準は3月26日の開幕ロッテ戦(千葉マリン)、4月1日の地元開幕西武戦(フルキャスト宮城)にきっちり定まっている。 ★一場、久米島に感謝「応援が励みになりました」 即戦力として期待される自由枠ルーキーの一場(明大)にとっては、プロ初キャンプの前半戦が終了。「課題はいろいろ見つかったので、これから紅白戦に投げたりして修正していきたいです」と気を引き締めた。2週間お世話になった久米島には「ファンの応援が励みになった」と感謝し、「この半月で22年間でしてきたのと同じくらいのサインをしました」と舌を出した。 ★大広「課題は守備」 久米島キャンプ中、打撃面で首脳陣から大きな評価を得たD6位ルーキー・大広(東洋大)は「いいキャンプは送れていると思います。でも、とにかく課題は守備。向こう(日向)でもがんばりたいですね」と意気込んだ。慣れないプロ初キャンプで体の疲労はピークに達しており、きょう15日の休日は「爆睡ですよ」と第2ラウンドの日向キャンプに備える。 3.成長の注目株!楽天・新里、開幕一軍へ“頭で勝つ” 東北新球団の楽天は14日、沖縄・久米島キャンプを打ち上げ。同日中に第2次キャンプ地の宮崎県日向市に移動した。久米島ではプロ野球界初の試みとして注目を集めた、心理学などの夜間ミーティング。その一番の優等生が2年目の新里賢捕手(23)=前近鉄=だった。講師の杉沢修一氏(37)が「理解度、着目点がいい」と絶賛する同選手。開幕一軍入りへまさに急成長の注目株だ。〔写真:夜間学習から頭角を表してきた楽天・新里。開幕一軍に向け、まずは久米島でのアピールに成功した。 連日のアピール合戦となった久米島キャンプ。技あり、パワーありの中で異彩を放っていたのが“頭で勝負”の新里だった。球界初の試みとして導入された“夜間学習”。プロ2年目の捕手はここで積極的に知識を吸収した。 「前から大事なことだと思っていました。勉強というか、本は読んだことがあったし、いまはすごく楽しいですよ」 講習内容は大きく分けて次の4テーマだった。 〔1〕 『能力発揮』 (試合で最高のパフォーマンスを発揮するためのプレッシャーとの付き合い方) 〔2〕 『栄養』 (健康管理のための食生活やレシピの指導) 〔3〕 『教育』 (グラウンド以外の部分を含めた一般教養) 〔4〕 『コンディショニング』 (最大限に身体能力を高め、どうプレーに反映させるか。また故障防止やリハビリについての身体機能説明) 練習後、1日・1時間程度の講習だが、新里は個人的に話を聞きにいくなど常に前向き。常時接してきた講師の杉沢修一氏は「非常に着目点がいい。理解度も高いし、いま一番伸びている選手です。彼は化けると思うよ」。専門分野のプロフェッショナルが太鼓判を押した。 法大からドラフト5巡目で近鉄入団。ルーキーイヤーだった昨年は一軍出場わずか1試合だけだったが、今回の久米島では講習効果でまさに急成長。フリー打撃でも鋭い当たりを連発させ、「去年はとにかくきつかったけど今年は全然違う。(調子は)右肩上がりできていると思います」と日々の充実感を強調した。 藤井、中村に続く第3捕手の座を6人で争う厳しい状況だが、新里は「順調にきています。練習メニューにも慣れてきたし、がんばりますよ」と自信をのぞかせる。あす16日から始まる日向での第2次キャンプ。にわかに台頭の“頭脳派捕手”が、ここでも引き続き注目を集めそうだ。★新里 賢(しんざと・けん) 1981(昭和56)年4月12日、大阪府生まれの23歳。浪速高-法大。大学4年時に主将を務める。2004(平成16)年ドラフト5巡目で近鉄入団。分配ドラフトで今季から楽天移籍。昨季の一軍公式戦出場は1試合で率.000、0本塁打、0打点。独身。今季年俸840万円。背番号45。1メートル78、80キロ、右投げ右打ち。
2005.02.15
1.楽天・平石“オーナー賞”ゲット!初の紅白戦で大暴れ 初、初、初だ! 楽天の沖縄・久米島キャンプで13日、初めて紅白戦が行われ、新人の平石洋介外野手(24)=写真=が初の“オーナー賞”をゲットした。走ってチーム初盗塁、打って適時二塁打を含む3打数2安打の活躍で、観戦した三木谷浩史オーナー(39)がただひとり名前を挙げて絶賛。チーム初の“ヒーローインタビュー”まで受けたルーキーが、開幕スタメン候補に名乗りをあげた。 あれは誰?。紅白戦で元気のいいルーキーが三木谷オーナーの心を奪った。「平石君がよかったねぇ」。帰る途中、口にした一言。この瞬間、チーム初の“オーナー賞”が決まった。MVPならぬMOP(モースト・オーナーが気に入った・プレーヤー)。平石だ。 「オーナーにそう言っていただけるなんて、すごいうれしいです」 紅白戦の白組「3番・中堅」で出場。2打席目の四回無死二塁、右翼フェンスに当たる適時二塁打。これが楽天球史に残る初盗塁だ。六回には左前打も放ち、ただ1人のマルチ(複数)安打。すかさず二盗も決めた。練習が終わると、即席の会見がセットされた。これもチーム初の“ヒーローインタビュー”。初モノ尽くしの一日だった。 守っても強風の中、飛球2つ無難にさばいた。中堅の定位置争いは、飯田(元ヤクルト)、俊足の森谷(元近鉄)らがライバル。高橋守備走塁コーチは「足は森谷が速いけど、出塁率とかで実戦タイプなのは平石かな」と買う。田尾監督も「評価がちょっと上がりつつある」と目を細めた。 「どんどん、失敗を恐れずやっていきたい」。3月26日の開幕・ロッテ戦。今度は“球団正史”に残る活躍で、本当のお立ち台を目指す。 2.積極性足りない、初紅白戦に田尾監督不満<楽天紅白戦:白組3-3紅組>◇13日◇久米島 楽天田尾安志監督(51)は初めての実戦で、積極性の足りなさを課題に挙げた。「見送り三振5個は物足りない。チャンスの時に消極的になる。(4回に4番の)山下がランナー三塁で中途半端な打撃をした。外野フライでいい場面なのに」と、前の打席で本塁打を放っている山下にも容赦はなかった。 この試合はノーサインで行われた。選手が状況に応じて精神面を含め、どんな打撃をするか試す考えだった。吉岡、礒部らベテランと主力が欠場し紅組を中堅、白組を若手で構成したがプレー、気迫とも目立った野手は少なかった。若手投手陣が3四球と試合をつくっただけに、指揮官には物足りなく映った。3本塁打についても「風が強かったから。本当の本塁打は中島だけかな」と厳しかった。 それだけに平石の動きが目立つ形になったが、自身の同大の後輩とあって「評価してやりにくい。ほかのコーチに聞いてほしい」と苦笑した。3.楽天が久米島キャンプ打ち上げ 楽天は14日、「融合」と「自主性」をテーマに掲げた沖縄・久米島での1次キャンプを打ち上げた。16日から宮崎県日向市で2次キャンプを行う。 この日正午すぎまでの練習後、田尾監督は「予定通りにここまで来たなという感じ。選手の気持ちも充実していた」と満足そうに総括した。 久米島では1、2軍の振り分けをせず、個別練習に多くの時間を割いた。新人は一場(明大)が制球に課題を残したが、平石(トヨタ自動車)が実戦向きな資質をアピール。高村、飯田らベテラン勢の仕上がりの早さも目を引き、田尾監督はナインに「これからが勝負だ」と呼び掛けた。 久米島初のプロ野球キャンプ。急きょ、改装された施設を使用しての練習が続いた。米田代表は「選手数と球場の広さによって非効率性が生まれたが、想像以上にうまくいった」と語り、島民の対応にも感謝した。 4.楽天酷評顕在100敗予想払拭できず…ミス連発 三木谷オーナー「勝ち負けわかったらつまらん」 話題性はパ随一とはいえ、100敗の酷評は田尾監督は払しょくできなかった 評論家諸氏からあまりに貧弱な陣容に、「シーズン100敗はするんじゃないか」と酷評された田尾楽天。13日は第1次キャンプを張る沖縄・久米島で、初の紅白戦が行われた。実戦形式にこれまで隠れていたミスや力不足も露呈し、田尾監督も渋い顔。果たして、本当に100敗する可能性はあるのか。楽天関係者の反論をまとめた。 まず田尾監督にご登場願おう。「うーん、さすがに試合形式になると、いろいろなミスが出てくるね。でも、出なきゃいけないミスもある。それがいきなり出てよかったという部分もある。100敗する可能性が減ったかって? 60、70敗くらいにはなったかな」 本当に減ったのか。この日の紅白戦は若手中心。走塁や捕手のミスが目についた。控え候補が、ミスを多発していてはお先真っ暗。 「でも、ピッチャーが6イニングで四球が3つと、いいこともあった。練習では見えない個々の選手の個性が見られただけでもよかった」 田尾監督の率直な印象を聞いている限りでは、100敗の壁を崩すことは結構、厳しいものになりそうだ。 12、13日の2日間にわたってキャンプを訪問した三木谷オーナー。希望に満ちている若きオーナーに、怒られるのを覚悟して「100敗は食い止められるでしょうか?」と直撃。 すると、「100敗? 最初から勝敗をいう立場にはないよ、チャレンジャーだから。でも、優勝するか、最下位かじゃないかな。60、70敗で2位? そんなん、わかったら簡単だけど、そうならないからスポーツは面白いんだよ。勝ち負けがわかったらつまらん」とサラリ。 話題沸騰で露出も多く、三木谷オーナーは上機嫌。今のところは勝敗にこだわらない姿勢。だが開幕後は、「50試合は見に行きたい」と豪語しているだけに、機嫌が悪くなる恐れも十分ある。 次に戦力を集める責任者のキーナートGMの場合。「誰がそんなこと言ってんの? まだ、うちが40人くらいの陣容しかなかったときの話でしょう! どんどん戦力が整ってきているんだから」と怒りまくった。 そして、問題の戦う選手。ゴールデンルーキーの一場は、「とても100敗するようなチームとは絶対に思えない。やろうという気に満ちている。僕がカギを握る? 僕の出来はまだどうでもいいんです」。 エースの岩隈に次ぐ存在にならなくてはいけない一場は、コントロールが定まらず苦しい調整の真っ最中。開幕まで引きずれば、田尾監督の耳に100敗の足音が聞こえてくる。そんなとき、キーナートGMは、「(新助っ人を獲りに)僕がアメリカに行かなくてはならないかもね」。 結論。100敗の興味、秋まで楽しめる!?(夕刊フジより)
2005.02.14
1.楽天・一場が“揺れる魔球”初披露…主力級を「完封」 ルーキー右腕が“揺れる魔球”を初披露した。楽天の自由獲得枠・一場靖弘投手(22)=明大=が沖縄・久米島キャンプで12日、フリー打撃に登板。礒部、川口ら主力クラスを相手にサク越えを許さず、上々のピッチングを披露。手元で揺れる独特のボールの軌道に、対戦した各選手は驚きの表情。「モーニング娘。」の来訪翌日は、“ムービング孝行息子”だ。 パコッ、ボコッ。フリー打撃で一場と対戦した打者のバットからは、鈍い音しか響かない。 「手元でシュートしたり、スライドしたり。まっすぐな球が、いかないんですよね。でも逆に、それがいいんじゃないかとも思っています」 初めて本球場でフリー打撃に登板した一場は、ニヤリと笑った。 主力・ベテラン組の関川、鷹野、川口、飯田、そして熱血選手会長の礒部を相手に、56球。安打性の打球は10本も飛ばず、サク越えはゼロと“完封”してみせた。 対戦した打者が口を揃えて強調するのが“打ちづらさ”。 「ボールが揺れてて打ちづらい」(鷹野) 「全部が動いているね。ツーシームっぽいです。外国人投手みたいで、ちょっと手ごわいよ」(飯田) 一場本人は直球を投げているつもりが、打者の手元で細かく変化する。まさに魔球。 大学時代は「とにかく1キロでも速いボールを」と力勝負を挑み、スピードボールで押していた。その気持ちは、今でも変わらない。 「高めの伸びるボールで空振りを取るのが理想なんです」。ベテラン勢が頭を抱える魔球を手にしながら、不満げ。 しかし、小野投手コーチは「(揺れる球が)武器になっていくよ」と確かな手応え。打撃ケージの真後ろに立っていた田尾監督の衝撃度は、さらに凄いものだった。 「きれいな球がないから、打者からしたらイヤでしょうね。捕手が(ミットの)芯で捕れないくらいなんですから」。通算1560安打を誇る好打者・田尾の太鼓判。 もちろん、すべてが完ぺきに進むほど、プロの世界は甘くない。56球中、22球がボール球。「あの球をコントロールよく投げられるかどうか」と田尾監督は制球力を課題に挙げた。 「今後は(紅白戦など)試合が入ってくるんで、空回りしてフォームが崩れないようにしたいです」。一場も、心得ている。浮かれては、いない。19日の練習試合(宮崎)、26日のオープン戦(大分)での巨人戦登板が、決まっている。球界の盟主を、魔球で震え上がらせてみせる。 2.三木谷オーナーがジャージー姿で視察 オーナーが“67人目のナイン”になっちゃった。楽天の三木谷浩史オーナー(39)が12日、沖縄・久米島キャンプを訪れ、異例のジャージー姿で視察した。選手の動きを見守るとともに、自ら打撃や投球練習を行うなどアグレッシブに動き回った。少なくとも今のプロ野球界にこんなオーナーはどこにもいない。50年ぶりの新規参入球団に“等身大のオーナー”が誕生した。 体がうずいた。全体練習終了後。三木谷オーナーがバットを手に持つ。田尾監督がマウンドに走る。前代未聞のオーナー対監督の対決。三木谷オーナーは初球をとらえると、何とセンター前にはじき返してしまった。 「バットを持つのは20年、いやもっと前。重かったよ。もっと軽いのないの?」。それもそのはず。元セ・リーグ本塁打王の山崎から借りた重さ940グラムのマスコットバット。それでも14球で2本のヒットを放ってみせた。「12球団のオーナーの中でこんな重いバットを振れる人はいない」と驚がくの佐々木総務。もう止まらない。小走りでブルペンに移動して投球練習を12球。「これ以上やったら肩が外れるよ」と言いながら今度は打撃ケージへ行き、33球を打ち込んだ。引き揚げたのは午後4時20分。居残り練習した選手とほとんど一緒の時間帯だ。 「体がナマッてるからね。スポーツは見るだけじゃなく、やらなきゃいけないと思った」。オーナーのキャンプ視察といえば、一般的には背広姿というイメージが強い。それが楽天オーナーは裏方と同じジャージー姿で登場。自分が打った後は球拾いもした。もちろんオーナーとしての役目も忘れていない。午前の練習終了後。選手が集まったマウンドで三木谷オーナーはゲキを飛ばした。 「みんなモチベーションを高く持ってやってるんで私から何も言うことはない。開幕に向けて頑張ってください」。田尾監督と戦力面の会談も行ったが、きっぱり言った。「今年は創業メンバーで行くと決めている。勝敗のことは考えずに1戦1戦。チャレンジャーだからね」。オーナーの姿に田尾監督も「われわれの考え方が伝わるし、やりやすい」と共感を持った。12球団のオーナーで断トツに若い39歳。しかし、チームへの情熱は誰にも負けていない。 ≪岩隈が志願の79球≫岩隈がオーナー視察により志願のブルペン入りだ。今キャンプ最多の79球。パを代表する切れのいいボールを初めて生で見た三木谷オーナーを「凄い。手足がムチのようにしなっていた」と感激させた。岩隈は「オーナーが来てたけど、緊張せずに自分のペースで投げられました」と冷静沈着に“御前投球”を振り返っていた。
2005.02.13
1、「楽天イーグルスで一番背が高い選手は、一体誰なんだ!」ランキングです。10位 183cm 一場靖弘 投手 みんな知ってる、ハッピー野郎の一場君。新婚さんですよ。183cmも身長があったら、そらモテます。期待してっから。9位 184cm 近沢昌志 内野手 1982年生まれ!ワシの弟と同い年!まだまだケツが青いのぉ。でも、ワシ、超期待の大型捕手!楽天の要になってね。8位 184cm 星野おさむ 内野手 酒豪です。ワシは星野さん的なタイプのプレーヤー大好きです。捕手以外の内外野すべてをこなす、オールラウンダー!7位 184cm 山下勝己 内野手 知らないでしょ~、山ちゃん。和製大砲ブレイクの予感。打撃の潜在能力は高く、将来の中核候補。こーゆー人、好き。6位 188cm ゲーリー ラス 投手 昨年、韓国・斗山では、17勝8敗、防御率2.60で最多勝を獲得!性格も温厚な人格者。貴重な最多勝左腕は188cm!でかいね。5位 189cm 吉岡雄二 内野手 内野手の中で、1人だけ頭一つ抜け出ているのが、吉岡選手。ジャイアンツのイースタン時代の本塁打の量産っぷりは、近鉄時代にも爆発。今年は40本塁打いけまっせ!4位 190cm 岩隈久志 投手 みんな知ってる、楽天イーグルスの大黒柱!去年のパ・リーグ最多勝投手がイケメン岩隈さんですよ。身長190cmもあったの。鞭のようにしなる腕で、三振の山を築いてください!3位 193cm ケビン ホッジス 投手 02のセ・リーグ最多勝投手が再び上陸!しかもイケメン! バレンタイン期待してるみたいよ。2位 193cm アーロン マイエット 投手 先発候補!今季レッズで5試合に登板。3Aでは、主に抑えとして41試合に登板。3勝3敗19セーブの好成績!1位 201cm デイモン マイナー 内野手 あーデカい!ついに2mを超える男が楽天イーグルスに登場です!PRIDEには、G シルバという大巨人(237cm)が存在しまが、それに迫る身長ですねぇ。マイナー9年中6年で20本塁打以上をブッ放つ長距離砲!今季はジャイアンツで24試合に出場したほか、傘下の3Aフレズノで97試合で打率.302 17本塁打 56打点を上げました。 「イーグルス・メールニュースより」2.楽天Vで究極ごほうび!「モーニング娘。」と合コン モー娘。が来た! 楽天の沖縄・久米島キャンプに11日、公式応援歌を歌う国民的人気アイドルグループの「モーニング娘。」が駆けつけた。島民は集まる、選手も見に来るで、小さな島はまたまた大騒ぎ。4月1日の本拠地開幕戦(フルキャストスタジアム宮城)での応援パフォーマンスを正式に約束した娘。たちは、もし優勝したら、合コンなんてオイシイ話も検討する。何だかんだで、選手にやる気と元気を注入しまくった。◇ おーっ! ホントに来ちゃったよ! 球団到着以来の大騒ぎに島が揺れる。何かが起こる楽天キャンプ。今度は天下のアイドルが、やってきた。モーニング娘。が久米島初上陸。こりゃ、見逃す手はない。 「キャンプが1カ月あると、どこかでマンネリが来るところがある。こういうのがあると選手も気が張るよね」とニコニコ顔は、訪問を受けた田尾監督だ。 人が集まる。老若男女、おもに子供たち。昼過ぎに到着したモー娘。を空港で出迎えたのは約200人。午後2時半前、屋内練習場の「ホタルドーム」に来場で、また人が増える。500人。 このキャンプ最多の観客。球団公式応援歌「THE マンパワー!!!」を歌うアイドルの力は偉大だ。ソワソワと、選手もどこか落ち着かない。練習終わりの早出組は、早速、ケータイのカメラで写す。あれ? 36歳、ベテラン飯田の姿も…。アイドルの力はやはり偉大だ。 ラジオの収録で藤本美貴と高橋愛を除き、11人中9人のほぼフルメンバー。リーダー・矢口真里が監督に約束する。「4月1日は応援に行きます」。本拠地開幕戦でのパフォーマンス正式決定。始球式は「球が(ホームに)届かないから無理」(所属事務所)でも、歌と踊りは間違いない。 そして…。「優勝したら選手とお食事会というのは?」との声に、やんわりと断りかけた矢口を、事務所担当者の声がさえぎった。 「検討します。考えます」。いわゆるひとつの“合コン”話。「そうですか。がんばりたいですね」(森谷)、エース・岩隈やルーキー・一場は既婚だが、独身選手は、やる気が出る。もっといえば、既婚だからといって合コンに出てはいけない、という法律はない。史上最大のニンジン作戦がここに誕生した。 「ボクも選手のころは、“誰か芸能人が来ないかな”と思ってキャンプやっていた。こういうのが3、4回あってもいいかな」 “モー娘。効果”に気をよくした監督。娘。たちは、約5時間半の忙しい滞在で島をあとにした。“お土産”を置いて。夢と希望を選手たちに残して。 3.三木谷オーナー、球拾いもやる オーナー像も改革する。楽天の三木谷浩史オーナー(39)が12日、ジャージー姿で沖縄・久米島キャンプを視察する。初めてユニホーム姿のナインの前に登場するとあって「何でもやるよ」と、高級ジャケットを脱ぎ捨て、球拾いも買って出る勢いだ。この日は「モーニング娘。」が駆けつけ田尾安志監督(51)らナインを応援した。 モーニング娘。の「ミキティー」こと藤本美貴は、仕事の都合で来島できなかったが「野球界のミキティー」は気合十分でやってくる。この日、個人会社が経営するJリーグ・ヴィッセル神戸の高知・春野キャンプを視察した三木谷オーナーは「明日(12日)は久米島に行きますよ。初めてだから楽しみだね」と上機嫌。現地の米田球団代表に電話を入れ「ジャージーを用意しておいて」と指示した。 従来のオーナーのキャンプ視察といえば、地元自治体へのあいさつもあり、スーツ姿でやってくるのが定番だった。しかし、三木谷オーナーは選手と汗を流すつもりだ。キャッチボールも楽しみにしているが「オレは何やればいいの?」と練習の手伝いも買ってでる勢いだ。 すでに米田純球団代表(41)がジャージ姿でノックの捕手役や外野の球拾いを手伝っている。1、2軍合同の大所帯のため、人手がいくらあっても足りないキャンプの貴重な戦力だ。野球経験のない三木谷オーナーだが、一橋大時代はテニス部主将として活躍するなどスポーツ万能で、グラウンドでの手伝いに支障はない。 宿舎でも現場との垣根を取り払い、全選手を集めたバーベキュー大会を計画している。13日の昼すぎまで滞在するが、田尾監督も張り切る三木谷オーナーのために、初の紅白戦を午前11時開始に早めて観戦してもらう予定だ。フロント、現場の一丸ムードこそ新球団の原動力になる。4.楽天2次キャンプ 一場らは1軍 16日から始まる宮崎県日向市での楽天第2次キャンプの1、2軍振り分けが決まった。ルーキーでは一場(明大)渡辺(NTT東日本)大広(東洋大)平石(トヨタ自動車)の4選手が1軍入り。ベテランでは吉岡(前近鉄)山崎(前オリックス)河本(前日本ハム)らが2軍調整となった。(久米島)
2005.02.12
1.イチバズーカ精度低し…田尾監督から“早く慣れろ”指令 楽天の自由獲得枠・一場靖弘投手(22)=明大=が沖縄・久米島キャンプの10日、ブルペンで159球を投げ込んだ。今キャンプ最多の球数も、アマのストライクゾーン差との違いに苦しみ、3分の2がボール球と大荒れ。梨田昌孝・元近鉄監督(野球評論家)が「バズーカ」と評した剛球に不安が生まれた。19日の巨人との練習試合(宮崎)登板を前に、田尾安志監督(51)からは“早く慣れろ”指令が下った。 さえない。イラついたように、マウンドの土をかいた。コーチや捕手に、何度もアドバイスを求めた。期待のルーキー一場が、プロとアマの違いに苦しみながら、長い一日を終えた。 「イマイチでした。球数? 自分の思うようなボールを投げられなかったので、あんまり意味がなかったですね…」 プロの洗礼。第3クール初日のこの日から、パ・リーグ審判員が合流した。より実戦形式に近くなった練習。雰囲気に押されるように、ブルペンで捕手を座らせ、このキャンプ最多の159球を投げ込んだ。ところが、「ストライク!」の景気いい声が上がらない。途中からは打者も立たせたが、同じ。結局、約3分の2の100球近くがボール球。ストライクゾーンの違いだった。 「アマの方が広いというのは感じた」。一場の感覚では、左右ボール1個分、ストライクゾーンが狭い。コントロールが悪い方ではない。大学4年の時は、全日本大学選手権で完全試合も達成している。それがどうだ。幅に気を取られ、最後はフォームもバラバラになってしまった。 「フォーム? アレでいいといわれたら困るな、と思いながら見てたよ」。田尾監督からは厳しい言葉。視察に訪れた小池唯夫パ・リーグ会長も「直球とシュートは威力がある。荒れる球も多かったけど…」と微妙な評価だった。本人も「(会長に)悪いピッチングを見せて申し訳なかった」と、うなだれた。 「(違いを)肌で感じてもらいたい」。田尾監督は“早く慣れろ”指令を下した。スタミナには自信があるだけに、一場も「200球でも投げられるときがあれば投げたい。投げているうちに修正できると思う」。今は考えるより、投げろ。登板予定の初対外試合は19日の巨人戦。まだまだ慣れる時間はある。 2.パの顔は岩隈!小池会長が指名 パ・リーグ小池唯夫会長(72)が10日、楽天の久米島キャンプを訪れ、岩隈久志投手(23)を「パ・リーグの顔」に指名した。昨オフ、岩隈がオリックス残留を拒否して楽天移籍を希望して問題が長期化した際、同会長が1年間のオリックス残留案を要望した因縁の関係。楽天に移籍して再スタートを切った若き右腕の姿に「表情が明るくなった。後遺症はない。パ・リーグを盛り上げて欲しい」と期待を寄せた。 ホタルドームに隣接するブルペンに足を運んだ小池会長の後を追って、岩隈も投球練習を開始した。捕手を立たせて46球。時折笑顔をのぞかせながら、スピンの利いたボールを投げ続けた。「会長が見ていたのは知っていましたよ。その前に話もしましたし」。 ブルペン入りする前に、2人はロッカー室で顔を合わせていた。小池会長が「期待しているよ。パ・リーグの顔になってくれよ」と声をかけていた。この日の「要望」はあの時とは違う。岩隈の返事が、熱投46球だった。小池会長も「表情が明るくなっていた。後遺症はもうない。心配していたんだけど」と安心した。 岩隈が小池会長の発言を断固として拒んだ「あの時」は2カ月前だった。 オリックス残留を拒否する岩隈に、小池会長はパ理事会の席上で「強い要望」として1年間オリックス所属の打開策を提案した。岩隈は再び態度を硬化させる。「小池案」を発端に楽天三木谷オーナーが抗議文を出す泥仕合に発展した。 小池会長は振り返るように、「なんとか年内に決着させたかったんだけどね。いろいろあったけど、しっかりやっている。僕は彼がファームのころから『パ・リーグの玉三郎』だって期待していたんだ。(坂東玉三郎に)似ているだろう」。岩隈が真摯(しんし)に野球を続ける姿を喜んだ。 さらに選手会長の礒部にもはっぱをかけた。「礒部、岩隈を中心にプレーオフ進出、初年度から優勝を目指して」。新人の渡辺には「ずいぶん若いナベツネだけどいいじゃないか」と冗談を飛ばした。紆余(うよ)曲折はあったけど、楽天人気に乗らない手はない。改革元年のパ・リーグ。会長のトークも快調だった3.楽天、大売れ…開幕戦中継テレ東“名乗り” CSもネット中継も着々 30キロのキハダマグロをゲットした田尾監督。その舞台裏でも楽天戦略は着々と進行中 楽天のメディア戦略が好調だ。今季のパ・リーグ開幕日で楽天には初陣となる3月26日のロッテ戦(千葉マリン)。この注目の一戦をテレビ東京が生中継することを検討していることが9日、分かった。 新球団の初陣の舞台となる千葉マリンを、テレビ東京が独占中継する方向で検討している。 同スポーツ局によれば、中継に関して現時点では検討、調整の段階だが、「前向きに検討しています。おそらくプロ野球の開幕戦の生中継は過去になかったはず」(同関係者)。正式決定となれば、テレビ東京史上初の試みとなるだけに、気合は十分だ。 また、仙台での本拠地開幕となる4月1日の西武戦の中継は、TBS系列の東北放送が浮上している。 50年ぶりの新規参入球団として、球界の経営改革を掲げている楽天。その経営収支の目玉となるのがテレビ中継などの放映権料だ。楽天では球界参入を決めた時点で、放映権料&広告費などの収入を約10億円と見込んでいたが、今回の放送界の動きを見る限り、出足は好調といえそうだ。 「開幕戦でもいろいろ仕掛けをしていきますよ」とは三木谷オーナーの言葉だが、すでに4月1日の本拠地開幕戦で「モーニング娘。」の起用が決まっているなど、華やかな話題性に放送各局が注目。メディア戦略で「イーグルス」の名前と映像を広めたい楽天サイドには追い風となっている状況だ。 また、地上波以外にも、CS放送のスカイAが楽天が主催する交流試合の巨人戦をのぞくホーム65試合の中継を正式決定。「放映権料は全試合で1億円強」(放送関係者)と、CS放送から破格の放映権料をゲットした形だ。 楽天が独自に推進しているインターネット中継も準備は着々。地元仙台のテレビ制作会社「クロスTV」とタッグを組んだ。やはり4月1日の本拠地開幕戦での中継開始を目指している。
2005.02.11
1.ヒット連発!楽天・田尾監督“休日返上”でマグロ釣り 大漁だあぁぁ~い。楽天の沖縄・久米島キャンプ休日の9日、田尾安志監督(51)は、近海で釣りを楽しみ、見事にキハダマグロ30キロ×3本をゲットした。“自己最高記録”の釣果は、実に刺し身300人前。マグロのオフシーズンに、選手の明日への活力源を釣り上げた新監督。このラッキーぶり、シーズンにつなげて、バカバカ白星も釣りあげよう! どうだ! 意気揚々と、陸にあがってきた。船から次々と大物が運び出される。30キロ級のキハダマグロが3本。ドカドカドカッ。光る巨体が田尾監督の足元に横たわった。 「キハダは21キロまでしか釣ったことないから、自己最高だね。腰を痛めちゃうよ」 両手で抱えながら腰に手をやったが、顔は実にうれしそう。 元気だ。休日のこの日は朝7時半に宿舎を出て、9時間も海にいた。釣り歴40数年の血が騒ぐ。同行した高橋守備走塁コーチらが船酔いでダウンする中、ひとり弁当を平らげ、マグロと格闘。30キロ級は島では超大物ではないが、あまり釣れないオフシーズンのこの時期に3本は「ラッキーです」(島民)。この強運、何とも頼もしい。 刺し身にすると300人前。約100人の選手ら関係者がおなかいっぱいになる。マグロに含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きをよくする。“休日返上”で、選手の頭と体の栄養源を確保した田尾監督。さすがだ。 「今年は、幸先がいいよね」。この日、島は旧正月の元旦を祝った。島のお祝い事に欠かせないマグロは、新生球団の門出を飾るにふさわしい。 「シーズン中は、次の日に問題があるといけないので、釣りには行きません」 最後は、釣り人から野球人に戻った監督。エース・岩隈、ルーキー・一場の球にマグロパワーが乗り移る。10日からの第3クール、そしてシーズン。この勢いで突き進む。 2.楽天岩隈、交流戦で投手相手でも内角突く ぶつけてしまったらごめんなさい…。楽天岩隈久志投手(23)が5月6日の巨人戦から開幕する交流戦へ向けて、「投手の打席」に悩んでいる。セ・リーグ本拠地では指名打者制が採用されず、投手が打席に立つ。当ててしまえば岩隈自身への「報復」も脳裏をちらつくが、そこはエース右腕だけに勝負優先。巨人上原ら「強打の投手」は打者と割り切り、武器である内角攻めを貫く。 パ・リーグ投手にとっては自分が打席に立つ以上に戸惑うかも知れない。 開幕後、1カ月も経過すれば始まるセ6球団との交流戦。セ主催試合では指名打者制が採用されず、先発投手の岩隈は打席にも立つし、相手投手を打席に迎えることになる。1軍に定着したここ3年は投手との対戦経験はなく、「(過去に)2軍では経験ありますけど、投げにくいですよね」と戸惑いを隠せない様子。持ち味は内角を突く投球だ。昨季は8死球と飛び抜けて多い数字ではないが、万が一当ててしまったら「報復」の恐れがある。 「報復が来たら怖いですよね…。そこまでしなくても抑えられるでしょうけど…」というが、巨人上原、桑田、中日川上など自分のバットで試合を決めてしまう強打の投手もいる。西武松坂でさえ02年の日本シリーズ第1戦で、上原の第1打席に遠慮気味に投げたスライダーを初ヒットを許した。それをきっかけに、一気にリズムを崩し大量失点した。岩隈は「だったら、(内角に)行かなくちゃいけないし。(死球が)行っちゃったら仕方ないですよね」と覚悟を決めた。抑えて当たり前の投手に打たれるのはチームにとってもショックが大きいからだ。 一方、打撃には相当自信がない。堀越高時代は6番打者だったが、「打撃は嫌いです」とはっきり口にする。キャンプ中のマシンを相手にした打撃練習でも腰砕け。バントもままならず、「内角にカーブが来たら、逃げちゃうかも」とマウンドの優雅な姿とは対照的だ。今季初導入の交流戦だけに、「投手の打席」が勝敗を分けることも。岩隈が相手投手を抑えて打てるか。こんな見どころもポイントになる。3.場初登板は19日巨人戦 1イニング披露 楽天の自由獲得枠ルーキー、一場靖弘投手(22)=明大=の対外試合初登板が、19日に行われる巨人との練習試合(サンマリン)に決まった。田尾安志監督(51)はこの日、同試合に矢野英司投手(28)を先発させることを明かし「ルーキーの一場と渡辺も1イニング出します」とお披露目登板を明言した。 指揮官は巨人とのオープン戦2連戦(26日・大分、27日・山口)の初戦に一場を、2戦目にはドラフト2順目の渡辺恒樹投手(26)を先発させる方針。「いきなりオープン戦ではなく、ちょっと感覚をつかんでもらうため、調整登板させたい」と今回の起用を説明した。 一場、渡辺らルーキー6選手は練習休日のこの日、久米島町立久米島小学校(生徒数124人)を訪問した。総合学習で楽天のキャンプを見学した生徒から感想文を受け取った田尾監督が感激、選手派遣を決めた。この日は旧正月で、もちつき大会に参加した後、6選手が学年ごとに分かれて、生徒と給食を食べて交流した。 高嶺喜美子校長(58)は「子供たちの思いは通じるんですね」と喜んだ。「かわいい子供ばかりで、自分の小さいころを思い出した」と一場。子供のころからの夢だったプロのマウンドが、もうすぐ、そこまで来ている。4.楽天の久米島を11日にモー娘訪問 楽天は9日、キャンプ地の沖縄・久米島に人気アイドルグループ「モーニング娘。」が、11日に訪問することを発表した。当初は紅白戦に合わせて13日の来島を検討していたが、スケジュール調整した結果、同日に最終決定。楽天の公式応援歌「THE マンパワー!!!」を歌う強力応援団に、米田純球団代表(41)は「選手に元気を与えてもらいたい」と話した。 最高のバックアップに選手も燃えないはずがない。練習中には公式応援歌が鳴り響いており、岩隈は「楽天を応援してくれてますし、刺激になります」と心待ちにしていた。当日は祭日のため、全島民約9500人の視線が一点に集中する。
2005.02.10
1.言葉は必要ない!田尾監督が岩隈の調整を本人に一任 楽天・田尾安志監督(51)は8日、エースの岩隈久志投手(23)の調整について本人に完全に一任する考えを明かした。この日はブルペン投球を初チェックし、文句なしの仕上がりと評価。3・26開幕マウンドまで厚い信頼で、岩隈流の調整を尊重する構えだ。 エースに言葉は必要ない。田尾監督はブルペンで確信したようにうなずいた。わずか20分のチェックで十分だった。 「勢いを感じた。伸びのあるボールを投げていた。もう特にイチイチ言うことはないので、すべて彼のペースでやってもらいたい」 方針は完全なる放任主義。この日は捕手を立たせたままフォームを確かめるように51球。「順調ですね」。任された岩隈にも自信が漂った。 もともと楽天キャンプは選手の自主性尊重が基本方針だった。中でも岩隈は別格。初日から丸1週間は一切、監督から見られることもなく、言葉もほとんどかけられなかった。8日目の初チェックで改めて見えない“委任状”を手渡された。 ルーキーの一場にはブルペン投球のたびに目を光らせ、調整ペースにも細かい気遣いを欠かさない。新人と2年連続15勝のプロ6年目。年齢はわずかに一場が1歳若いだけだが、それだけ信頼度が違っていた。 キャンプ中、岩隈が長い両足に、ずっと着けている黒いひざ下ウオーマー。「筋肉の温度を上げやすく、下げにくくするため。けが防止の意味ですね」(金崎泰英ストレングス兼コンディショニングコーチ)。信頼に応える準備も怠りない。 「あす(9日)は部屋でサッカー(W杯予選の北朝鮮戦)を見ようと思う。2-0で日本の勝ちかな」。コメントも余裕タップリ。3・26開幕は動かぬ“既定路線”。あとは、確実にその道を辿るだけだ。 2.デイモン130m弾に満足 左の助っ人大砲デイモンが、初の屋外フリー打撃を行った。62スイングでサク越えは9本だったが、右翼の高さ10メートルのネット上部に突き刺さる“130メートル級”の一発も。「外で打つのは気分がいい。感触も確かめられた」と満足そう。田尾監督も「飛距離はかなりいいね」と、目を細めていた。 3.サク越え連発!4番候補の吉岡と山崎 4番候補の吉岡と山崎が打撃特訓に取り組み、競い合うようにさく越えの打球を連発した。右アキレスけん断裂からの復活に挑む吉岡は「足の不安をなくすことが必要」と意欲的に汗を流し「グラウンドにいることが一番幸せ。打線の軸になれるように頑張る」。オリックスを解雇された元本塁打王の山崎は「吉岡や外国人に絶対に負けない気持ちでやる」と勇ましかった。 4.楽天6巡目・大広 開幕1軍あるぞ ドラフト6巡目で楽天入りした大広翔治内野手(22=東洋大)が8日、ランチタイム特打で109スイング中19本のサク越えを放ち、存在感を示した。将来の4番候補としてその素質を高く評価していた田尾安志監督(51)だが、圧巻の長打力に開幕1軍入りの可能性を示唆。桐生一時代には一場靖弘投手(22=明大)の同級生だった男が一躍クローズアップされてきた。 大きな放物線が南国の空に消えた。大広は誇らしげに打球の行方を見つめた。「まだまだ本調子じゃない。体に切れがありません。今はとにかく引っ張って大きいのを打ちたいと思ってます」 初めてのランチ特打。両翼100メートルの球場で109スイング中、左翼11本、中堅6本、右翼2本の計19本のアーチでアピール。1本は左翼フェンス後方の高さ12メートルの防護ネットを越えた。推定飛距離140メートル弾を目の当たりにした阪神の飯田スコアラーは「巨人の原さん(現評論家)に似ている」と警戒を強めた。 高校通算45本塁打を誇る大型三塁手。東洋大ではリーグ戦通算13本塁打。世界大学選手権でも日本選手最多の3本塁打を放った。意外なことに、ウエートトレは一切しない。背筋力も「測ったことがない」と言う。「大学野球を引退してから楽天に入るまで毎日500スイングはしてました」。大学時代には午後7時から午前4時まで素振りに没頭したこともある。 現在は城島の連続写真を参考にしてフォロースイングを大きくするフォームに修正中。この日は左翼中心に打球を飛ばしてチェックした。田尾監督は「スイングのシャープさ、柔らかさ、飛距離、パワーはまねできない。マグワイア(元カージナルス)みたいにレフトに狙って打てる。(開幕1軍の)可能性は十分ある」。新外国人のロペス(前ブルージェイズ)、山下(前近鉄)らと三塁の定位置争いでしのぎを削る中で高い評価を与えた。 桐生一時代には一場とともに99年夏の甲子園で優勝。再び同じユニホームを着る。「一場とはウインクをしてけん制のサインを決めてました。プロでもホットコーナーはオレが守るつもりでいます」。深紅の大旗から早くもチャンピオンフラッグを夢見ている。5.一場、中学以来の給食堪能 休日のこの日、楽天自由枠入団の一場靖弘投手(22=明大)ら新人6人がキャンプ先の沖縄・久米島の小学校で給食を食べた。献立は牛乳、胚芽パン、ハッシュドビーフと温野菜。給食は中学以来で楽しみという一場は「昔は牛乳が苦手だったけど、飲んだおかげで体が大きくなったんですかね」と話した。沖縄では旧正月ということで、年に1度の餅つき大会にも飛び入り参加。子どもたちと楽しそうに触れ合っていた。
2005.02.09
1.楽天・一場がフリー打撃に初登板…評価は荒れ模様 楽天の期待のルーキー、一場靖弘投手(22)が沖縄・久米島キャンプの7日、フリー打撃に初登板した。73球でボール球が20以上と荒れた内容に、田尾安志監督(51)は「ゲームの中で見てから」と投手としての判断を保留。一方、対戦したメジャー経験者のロペスは、ヤンキースの守護神リベラにたとえて絶賛するなど、評価も荒れ模様だった。 雨天練習場でのフリー打撃。一場がキャンプで初めて打者に投げた。投げ終わると、何とも微妙な空気。うーん、これはどうみるべきか? 「シュート回転の球が多くなってしまった。あまりいいボールはなかった。よくもないし、悪くもないし」 本人の言葉がすべてだった。打者のべ6人に対して73球。力が入り、球筋が定まらない。ボール球は、実に約3分の1に当たる20球。しかも、3番候補のロペスに鋭い打球を何本も飛ばされた。レギュラー級ではない打者にもシンでとらえられた。室内でマウンドの傾斜がない“平地”からの投球で、大学時代はほとんど打撃投手を務めていないことを差し引いても好内容ではない。 それでも、田尾監督は笑顔だ。「よかったですね。いい感じで投げていた。一場は(先発ローテで)やってくれる前提で見てるから途中経過は重要視していない」。そもそも打者の方に注目し、一場の方はあまり見てなかったとも強調。「現時点では評価を下せない。実戦になってから」。判断保留。投手としての評価は、ゲームで投げてから、というわけだ。 一方、対戦したロペスは高評価だった。「勢いのある球だった。スムーズなのに手元で伸びるところはマリアノ・リベラに似ている」。ヤンキースの守護神にたとえた。これには一場も「光栄です」と照れ笑い。球筋同様、評価も定まらない。 初めてのプロのキャンプ経験は、この日でちょうど1週間。両太ももはパンパンに張っている。初の試合登板は13日の紅白戦の予定。「期待に応えられるように、頑張ります」。実戦を待て。その時こそ、評価が分かれようのないナイスピッチングを見せる決意だ。 2.【プロ野球】楽天の4番候補、吉岡と山崎が打撃特訓 4番候補の吉岡と山崎が打撃特訓に取り組み、競い合うようにさく越えの打球を連発した。 右アキレスけん断裂からの復活に挑む吉岡は「足の不安をなくすことが必要」と意欲的に汗を流し、「グラウンドにいることが一番幸せ。打線の軸になれるように頑張る」。 オリックスを解雇された元本塁打王の山崎は「速球に振り負けない体をつくる」と目標を掲げる。力強い踏み込みから右方向へもアーチを架け「吉岡や外国人に絶対に負けない気持ちでやる」と勇ましい言葉を続けた。★田尾監督「正捕手は中村、藤井中心の争い」 田尾監督は正捕手について「中村、藤井中心の争い」と言う。この日の特守では、山下バッテリーコーチが2人にノックの嵐。21年目の中村(前横浜)は「体がバリバリですよ」とぐったりとした様子だ。 山下コーチは「中村には経験があり、藤井も新しい球団で好機をつかもうと必死」と競争を歓迎する。昨年は近鉄で86試合出場にとどまった藤井は「監督やチームの信頼を勝ち取りたい」と意気込みを語った。9日は練習休み。3.楽天岩隈、大トリで初ブルペン入り 楽天のエース岩隈久志投手(23)が7日、チーム投手陣の大トリとして、今キャンプで初めてブルペンに入った。捕手を立たせたまま32球。切れのある直球を投げ込んだ。実戦登板は、22日の紅白戦に決定。それ以降は、開幕12連勝を記録し、最多勝(15勝2敗)に輝いた昨季の調整法と同じローテーションで、オープン戦3試合登板を予定している。移籍問題などで調整遅れが懸念されたが、昨年同様の万全の調整法で、歴史的開幕日となる来月26日のロッテ戦(千葉マリン)に臨む。 エースの貫録が漂った。楽天投手陣の最後に、岩隈がブルペンに入った。11月の日米野球以来3カ月ぶりとなるマウンドの感触。満喫するかのように、長い足で他の投手より1足分前に踏み出す位置を、ていねいに削った。捕手を立たせたままの直球32球。「暖かかったから投げました。体のバランスとボールの回転、強く投げることを意識しました。内容は良かったです」と、汗をぬぐった。 ここまで、遠投を繰り返して来た。フォームにも肩や指の感触にも自信を持ってブルペン入りした。5割程度の力でも、球質が違った。ヤクルト、オリックスに所属した上野ブルペン捕手は、初体験のエースの球筋を「別格です。いい投手は距離が近く感じる。伸びや切れは石井(一久)以来の感触です」と解説した。 2年連続15勝の右腕は昨年、激動の1年を過ごした。合併球団オリックス入りをかたくなに拒否した問題は騒動に発展。楽天入団まで、厳しい日々が続いた。ブルペン入りは、当初「第3クールくらい」と10日以降をにおわせており、この日の始動は突然にも見えた。それは、今キャンプ最高の気温24度のぽかぽか陽気に誘われてなどという理由ではなかった。投げておきたい計算があった。 近鉄時代から岩隈を育てる小野投手コーチからはすでに「22日の紅白戦までに調整してくれればいい」と言われている。昨季と比較すると、初ブルペンは2日遅いだけ、紅白戦も1日しか違わない。開幕までの日程を逆算、約8週間前にブルペンで始動。昨季開幕12連勝したローテーションとほぼ同じ道を歩むのだ。 小野投手コーチは「オープン戦は3試合か最低でも2試合」と、これも昨季と同じ。開幕から逆算すれば来月5日の中日戦を皮切りに、中6日で3試合に登板する。岩隈も「全然遅れていませんよ。開幕に合わせています」と語る。照準は開幕だけではない。昨年の再現。いや、それ以上を狙っている
2005.02.08
**久米島初の2m超え!楽天・デイモンがキャンプ合流 ** デカっ! 楽天の沖縄・久米島キャンプに6日、助っ人外国人のデイモン・マイナー内野手(31)が合流した。今季球界最長身の2メートル1で、1メートル92だった大相撲元関脇の高見山(現・東関親方)を抜き、島の“来訪者最長身記録”も塗り替えてしまった。4番候補は米国から空路22時間以上の移動の疲れや時差ボケも見せず、いきなりダッシュを敢行。体もエネルギーも、規格外の大物ぶりだ。〔写真:久米島は、誰もみたことがない2メートル超えの“最長身来島者”に大騒ぎ。だってデイモン、デケーんだモン。 「身長だけで十分、お客さんを呼べますね」 空港で、偶然出会った宮城県の浅野史郎知事もホクホク顔。2メートル1。空港に降り立った瞬間、“記録”を更新。1メートル92の高見山超えだ。 「20~30年前、旅行でいらっしゃいました。それが一番大きい人だったんじゃないかな。島にそんな大きい人はいないし…」と、楽天協力会の島民男性は証言。元関脇を軽く抜き去り、久米島来訪者の長身新記録を樹立した。 オクラホマ→ヒューストン→成田→羽田→那覇→久米島。「22時間以上も飛行機で飛んできたので、少し体が張っている」。ビジネスクラスだったが、この男にはエコノミー席と同じのはず。それが、どうだ。ランチにスパゲティミートソースの大盛りをペロリと平らげると、早速、グラウンドへ。もも上げやダッシュを繰り返すと、「きょうは打ったらダメなのか?」と、バットを握る素振りすら見せた。 大リーグ・ジャイアンツ時代の02年は、あの新庄(現日本ハム)と同僚。「仲がよかった。対戦を楽しみにしている」。サインは色紙の隅に小さな字で書く。ダッシュ中、何度も腕時計でタイムを確認する。大リーグで目立った成績こそないが、意外にこまやかな性格は日本球界向きか。 「均整が取れていて、顔つきも精かんだし、楽しみだね」と田尾監督。名字はマイナーだが、メジャー級の体。デイモン、デカイモン。きっとやってくれるはずだ。
2005.02.07
1.「警戒度NO.1!楽天・一場が西武007をビビらせた 」 来た来た、来た! 警戒度はNO.1!! 楽天キャンプ地の沖縄・久米島に5日、初めて他球団の“007”がやって来た。それも、パ・リーグの盟主にして昨年日本一の西武から、昨季まで現役にして名投手だった潮崎哲也・現編成担当(36)が。しかも、西武が12球団のどこよりも先に訪れたのが、楽天というから、その警戒ぶりは並ではない。そればかりか、自由獲得枠・一場靖弘投手(22)=明大=が潮崎氏をビビらせた。シーズンの前哨戦は、圧勝!?〔写真右:西武の007、潮崎編成担当をビビらせた一場。速球一辺倒ではなく、変化球とうまさを見せつけてやった。同左下:一番に乗り込んだ楽天キャンプで、潮崎編成担当(左)が目にしたものは、予想外の光景だった。 本州も九州も、沖縄本島も素通りだ。他の球団は後回し。日本一の偵察員が一番に足を運んだのは、久米島。新規参入球団の楽天が、真っ先に選ばれちゃったのだ。 「何でここが最初かって? スケジュールは、上の方(幹部)で組んだことなので…。まあ、このチームを一番に見とけって、ことなんでしょうね」 スコアラーの仕事も兼ねる、西武・潮崎編成担当だった。 オフシーズンのこの時期、羽田空港からの直行便はない。那覇市からは飛行機で約25分(フェリーなら約4時間)。どうせ那覇で乗り換えるなら、沖縄本島で他球団のキャンプをのぞく手もあったはず。ところが、久米島入りを最優先。報道陣だけではなく、他チームからの注目度も、楽天がNo.1というわけ。 潮崎氏が練習開始から張り付いたのは、専門分野のブルペン。で、手帳に書き込んでいた手が止まった。目を光らせた。ルーキー一場が投げ始めた。バッシン、バッシン。いい音が鳴る。実は、来訪目的には、スカウト的な編成の仕事も含まれていた。最初は「自分のところにくれそうな選手しか、見ないから」と話していた。その中には当然、主力候補の一場は入っていなかった。だが、実物を見て、その任務は忘れた。戦力を分析する目になった。 「映像でしか見てないから、まっすぐでガンガンいくピッチャーのイメージがあったけど、変化球も投げられる。器用だね」 驚いた。案外、クセ者投手か。頭の中のコンピューターに“要注意”マークをインプット。しかも、一場だけではない。 「外国人は、まだ本調子じゃないのかな。もっとよく見てみないと」 前評判の高くなかった楽天投手陣は、意外にやるかも。誰だ、1年目はシーズン100敗を喫するなんて言ったのは!? 日本一球団に最初に選ばれた栄誉にあずかり、田尾安志監督(51)は「うーん。最初でも最後でもね…。偶然、最初に来てくれたということなのかな」と、こそばゆそう。偵察員も来た。評論家の来訪もあとを断たない。この日は、仙台からのツアー観客も応援に来た。みんな来る。そこに何かがあるから、来る。楽天は今、間違いなく05年球界の風雲児だ。 2.「楽天キャンプにハブ注意報」 沖縄・久米島でキャンプを張る楽天に5日、“ハブ注意報”が発令された。仲里野球場など練習施設に隣接する林にハブが多数棲息しており、球団側は選手および首脳陣に林に入ることを禁止、林の前にスタッフを配置して警戒を強めた。地元の病院もトレーナー陣にハブにかまれた際の応急措置を指導。ハブへの厳戒態勢を敷いた。3.「楽天チアリーダーが初練習」 プロ野球楽天イーグルスのホーム試合を盛り上げるチアリーダーの全体練習が5日、仙台市内で始まった。 メンバーは16歳の高校生から44歳の主婦まで女性31人。宮城県在住者のほか、東京、山形、福島から通う人も。この日の練習には28人が参加した。 球団ロゴ入りのTシャツを着て音楽に合わせ、笑顔でジャンプした。足が高く上がらないメンバーもいるが、週3回のペースで練習を重ねる。 メンバーの主婦小野寺真沙子さん(44)は「当初は反対していた家族も、合格後は『こんなチャンスは二度とない』と応援してくれた。基礎が遅れているので毎日トレーニングしたい」。コスチュームについては「普段からミニスカートのこともあるので、恥ずかしくありません」と話した。 4.「浅野宮城県知事が楽天キャンプ訪問 」 楽天イーグルスの沖縄・久米島キャンプに5日、宮城県の浅野史郎知事が陣中見舞いに訪れた。宮城県産米「ひとめぼれ」180キロなど差し入れて激励。球団に対する久米島の歓迎ぶりに圧倒されたようで、「さっそくいいところはまねさせてもらいます」と驚いていた。 陣中見舞いに訪れたのは、楽天イーグルスを支援する「マイ・チーム協議会」の丸森慎吾会長(仙台商工会議所会頭)と顧問を務める浅野知事らで、この日午後久米島入りした。浅野知事は空港から仲里野球場に向かう車中から見た、約3000本の沿道の応援のぼりに驚いた。さらに、球場前の田尾監督ら首脳陣、選手、スタッフの名前が染め抜かれた特製のぼりに感嘆の声を上げた。 「先に久米島にやられた。宮城、仙台でもさっそくまねします」と、声を弾ませたが、球場施設を見てまたびっくり。田尾監督が視察に訪れた約3カ月前の映像と比べ「どうしてこんなに早くできちゃうのって感じです。芝生も美しいし素晴らしい環境ですね」と見渡した。 見当違いの驚きもあった。初めてプロ野球キャンプ地で選手を間近に見たというが、「ずいぶん真剣に練習しているんですね」とは、勝負の世界に生きる選手たちに失礼か。もっとも、なめらかなトークが得意? なだけに「ひとめぼれ」を贈呈する際には「楽天選手にひとめぼれの意味です」と周囲を笑わせた。 久米島町は同キャンプ誘致のために予算外の2億4000万円を投じて球場改修した。2年後には約17億円で新球場を建設し、町を「イーグルス・タウン」とする勢いだ。一方の本拠地・宮城県は宮城球場周辺の整備に約2億円を投じたものの、具体的には球団と市民団体にお任せの状態。驚きと笑いは伝わったが、野球ファンの悲願でもあるドーム球場建設など夢のある話は伝わってこなかった
2005.02.06
◆【2/3】 久米島キャンプ第1クール終了 久米島キャンプは3日、第1クールが終了しました。フリー打撃では主軸候補として 期待される打者が次々と打席に入り、快音を響かせました。 6グループに分かれてメニューを消化した野手陣。同じ組に入った、 ワシ 花男イチオシの和製大砲吉岡選手と、好打者ロペス選手が、そろって初の フリー打撃を行いました。アキレス腱断裂で昨季を棒に振った吉岡選手は、ケガの 影響をほとんど感じさせない力強いスイングで鋭い当たりを次々と飛ばし、順調な 回復ぶりをアピール!また、田尾監督が4番候補として期待するロペス選手も「来日 後初のフリー打撃なので緊張したが、感触はとても良かった」という言葉どおり、 快音を連発していました。 練習を見守った田尾監督は「ロペスは非常に理にかなった形で打っていて安心した。 打率2割8分以上、本塁打20本から30本はいけるんじゃないか。吉岡もびっくりする くらい動けている。調子良さそうだね」と打線の核と期待する打者の仕上がりに手 ごたえを感じていた様子でした。ワシ的には、何度も言いますが吉岡選手は、50本 はいけるんじゃないか、と。思ってるわけですよ
2005.02.05
1.楽天・キャンプ便り:プロ野球 「第1次」スタート 真新しいユニホームで汗 /宮城 <楽天・キャンプ便りin久米島> ◇島挙げて沸き返る 楽天イーグルスは1日、沖縄県久米島町で初の春季キャンプをスタートさせた。午前10時、選手たちが真新しいユニホームに袖を通し、町が楽天のために改修した仲里球場に集合。1、2両軍の選手が合同でランニングやキャッチボールなどに汗を流し、大きなトラブルもなく初日を終えた。久米島での第1次キャンプは14日まで。15日からは宮崎県日向市で第2次キャンプを行う。 ◇「チバリヨ」のぼりも 人口9500人の沖縄県久米島町が、楽天イーグルスのキャンプに沸いている。街には「チバリヨ(頑張れよ)」「歓迎」と書かれた激励ののぼり約3000本が立ち並び、楽天チームカラーのエンジ色一色になっている。 「島の人みんなの顔を見ましたよ」。31日に久米島入りした岩隈久志投手(23)は、島挙げての歓迎ぶりをこう表現してみせた。 それも、うなずけるフィーバーぶりだった。久米島空港には約700人の住民が集まり、選手が姿を見せると割れんばかりの拍手。小学校は臨時休校となり、宿舎までの沿道は、選手たちを一目見ようと球団ロゴの入った小旗を振る人で埋まった。 久米島は、沖縄本島の西約100キロに浮かぶ周囲48キロの島。昨年11月に楽天のキャンプ地に決まった後、キャンプの中核施設となる「仲里野球場」の改修に着手。球場を拡張し、土を入れ替え、八つの打撃ゲージと六つのブルペンを整えた。しめて約2億2000万円の支出。球場には、全選手とコーチ名が入ったのぼりもたなびく。 昨年、視察に訪れた田尾安志監督に「草野球並み」との評価を受けた球場も、今や「100点満点」になった。高里久三町長は「(キャンプ地に決まった)11月から注目され続け、島の知名度も上がった。投資額は2倍となって返ってきている」と上機嫌だ。2.楽天田尾監督キャンプ初日から手応え けっこう、やるじゃないか-。「東北楽天ゴールデンイーグルス」の初の春季キャンプが1日、沖縄・久米島でスタート。50年ぶりの新規参入球団の歴史的1日を、自由枠ルーキー一場靖弘投手(22=明大)が沸かせた。梨田昌孝・前近鉄監督(51=日刊スポーツ評論家)が急きょ投球練習の相手を務める仰天シーンもあったが、梨田氏ら評論家陣は、一場をはじめ戦力を高く評価。結成時はシーズン100敗の声も漏れたが、田尾監督は初日で今季を戦う手応えをつかんだ。 楽天行ける! の手応えは、思わぬ形でつかんだ。キャンプ初日から、注目ルーキー一場がブルペンに入った。だが記念すべき第1球を、なかなか投げない。予定を変更してブルペン入りする投手が相次ぎ、捕手が足りなくなったのだ。 前のめりになりがちな新球団ならではのハプニング…。そこに、ジャケットを脱ぎ革靴姿でミットを手にするナイスミドルが現れた。評論家活動で訪れていた梨田氏だった。掟破りのいでたちでも、一場の背後に立つ田尾監督は願った。「受けてみてよ」。近鉄を支えた名捕手で昨年までの監督に、異例のブルペン捕手役を託したのだった。 一場は梨田氏を立たせたまま22球を投げた。3球目で「ナイスボール」、4球目で「ホ~」とうならせ、6球目でミットからボールがはじけ飛ぶなど2球捕り損なわせた。初投げで球道が荒れたせいもあるが、力がこもっていた。ブルペン捕手が到着し、交代してさらに28球。スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークも織り交ぜ「お披露目」を終えた。予想外の展開に一場は「キャンプ初日とかより、違う意味で緊張しました。70点です」。大先輩捕手には恐れ多くて遠慮したという意味だった。 手加減はしても、ブルペンで繰り広げられた異例のシーンは、新球団を占うに十分な情報を提供した。梨田氏は田尾監督に歩み寄るとささやいた。「楽天、けっこう行けるかもな」。チーム力アップに太鼓判を押した。64選手のうち近鉄出身が31人。チームを、パ・リーグをよく知る“前監督”の言葉だけに重みがあった。 梨田氏だけでなく、この日は真弓明信氏(日刊スポーツ評論家)、権藤博氏、斉藤明夫氏、西崎幸広氏と5人の評論家が訪れていた。田尾監督は「一場はパワーがあって一流だし、戦力を見て、思ったよりやるんじゃないかと言ってくれる人が多かった」と喜んだ。 ただし、だれより田尾監督が冷静に目を向けていた。「今はまだ選手をニュートラルに見てあげたい」と、若手、ベテランの枠を超えてレギュラー争いを繰り広げるナインを、半分は監督として、残りは13年続けた評論家として見守っているという。その上で「もっとも、僕が評論する立場でも『意外とやれそうだ』って言うでしょう」。一場だけでなく4年目朝井、中日から移籍の小山、抑え候補・矢野ら、弱いと言われる投手陣の評価を覆すだろう新鋭の名を次々と挙げた。 自信は芽生えた。12日には三木谷オーナーが久米島を訪れることも決まった。勢いにのる材料が日々飛び出す。チーム結成時は戦力を不安視する声も多かったが、フタをあけてみれば無用な心配だったようだ。「新」がキーワードのチームに「強」を加える日々が始まった
2005.02.02
1.楽天選手が久米島入り、歓迎一色 楽天イーグルスの選手たちが、1日からの春季キャンプを前に31日、沖縄・久米島に降り立った。久米島でプロ野球がキャンプを張るのは初めてとあって、島は楽天一色。仙台からも応援組が駆けつけ、歓迎ムードは最高潮に達した。 空港から宿泊先のホテルまでの県道はたくさんの人であふれ、選手の名を呼ぶ声がこだました。小学4年の糸数清吾君(9)は「楽天が来るのをずっと楽しみにしていた。練習も必ず見に行きたい」と興奮した様子。自営業の宇江城弘子さん(43)は「まさか、島にプロ野球選手が来るなんて。夢のよう」。 歓迎セレモニーで久米島町の高里久三町長は「今日は忘れることができない記念の日。町民は誇りと喜びでいっぱいだ」と笑顔で話した。 久米島町内では、県道沿いや小売店の前などに「歓迎東北楽天ゴールデンイーグルス」と書いた約2000本のえんじ色ののぼりが並ぶ。久米島商工会が昨年12月から販売を始め、注文が相次いで納入が追いつかないほど好評だという。 楽天応援のために結成された久米島協力会の会員は500団体を超えた。球場周辺の警備や交通整理などをするボランティアスタッフには約150人の応募があり、町民一丸となってキャンプを支える構えだ。 楽天特別メニューを出す飲食店も多い。球場近くの家庭料理屋「パーラートップ」ではチャンプルーやもずく酢などの沖縄料理を中心とした「イーグルス定食」や、ラクテンにちなんで豚の角煮(ラフティ)をのせた「楽天そば」などの販売を始めた。 仙台から久米島入りした市民団体「東北のプロ野球を応援する市民の会・宮城」の伊東利光事務局長は「島の人たちの歓迎ぶりに驚いた。仙台も負けていられない」と気を引き締める。ロックバンドARBに依頼した応援歌「荒鷲(わし)のうた」が町内に広まるようにと同町長にCDを手渡した。 キャンプ開催をきっかけに、仙台と久米島の距離は、ぐっと近付きそうだ。 久米島協力会では、仙台への観戦ツアーの計画も進めている。 泡盛で有名な酒造会社「久米島の久米仙」は1日から、楽天の記念ボトル2種類を各5千本限定で販売し始める。島内の販売店のほか、仙台市青葉区の三越仙台店で15日から始まる宮崎・沖縄物産展にも特別に出品。同社は「楽天をきっかけに久米島の泡盛が仙台に広まれば」と期待する。2.一迫商、初の甲子園に喜び爆発 阪神甲子園球場で3月23日に開幕する第77回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の選考委員会が31日あり、21世紀枠代表として一迫商が選ばれた。同校の甲子園出場は春夏通じて初。「おらが町の快挙」に町全体が歓喜で包まれた。 一迫町真坂の同校に、選抜出場を知らせる電話が入ったのは午後3時すぎ。同校から少し離れた室内練習場で朗報を待っていた選手たちを、熊谷貞男監督が「今までの努力が報われた。東北の他の公立校の励みになるよう頑張れ。おめでとう」と励ました。 選手たちは抱き合って喜びは爆発した。熊谷雅俊主将が胴上げされると、それに合わせるかのように町役場から2発の花火。練習場には支援者が続々と訪れた。 熊谷主将は「決定するまでは痛いぐらい緊張した。最高にうれしい」。コースを突く投球が持ち味の佐藤勇投手は「全員で団結して戦っていきたい。目標は全国優勝」。4番の佐々木勝康選手は「甲子園はあこがれの舞台。3割5分は打ちたい」と意気込んでいた。 野球部員は全員が地元や近隣地域の出身者。目立った実績を持つ選手はいないが、2年連続で秋季県大会準優勝、同東北大会ベスト8と安定した成績を残している。 野球部には同町が練習場所を提供するなど町ぐるみでの支援していることが選出理由とされる。熊谷監督は「選手が野球に打ち込めるのは、地域の暖かいぬくもりのおかげ」と感謝していた。
2005.02.01
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