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山林の中にある“竜門猟犬探偵舎”。その名の通り、失踪した猟犬専門の探偵である竜門卓と相棒の猟犬・ジョー。数少ない依頼の電話が鳴る!しかし、今度の依頼は・・・初めて読みます、稲見一良(いつら)。(本読みタイピングで名前の読み方をはじめて知った)正直言って、猟犬専門で成り立つか?という素朴な疑問も生じますが、そんなことは気にしている場合ではありません。荒々しいわけではなく、むしろ静か。だが、どことなく野生の臭いがする。あまり経験したことのない独特な雰囲気。『トカチン、カラチン』“キタ動物ランド”から、末っ子の小雪がいなくなった。薬殺される予定の、傷ついたひ弱なトナカイを連れて・・・『ギターと猟犬』盗まれたという、ワイマラナー(猟犬)を探していた竜門は、流しの艶歌師が犬を連れて歩いているという情報を得て・・・『サイド・キック』連れ出されたシェパードを探して欲しい、と依頼をしてきたのは、競走馬の大調教所である西日本ファームの社長だった。犬を連れて出て行ったという厩務員は、伝染病にかかった馬をも・・・『悪役と鳩』ストリート・ファイターである天童の依頼は、オセロという名の犬の探索。背後には、組織的な猟犬専門の窃盗団の影が・・・ざーっと紹介。どうやら、同じく竜門が登場する『セント・メリーのリボン』という本の方が先のようです。(またやってしまった。手元に無かったから、そのまま読んじゃったけど。)・オーデュボンの鳥類図鑑が登場している。・猪猟ってそんなに そんなに大がかりな猟になるのかぁなんていうあまり本質的ではないことはすぐ書けるのですが・・・どうも感想を書くのが難しい。“男の~” とか “ハードボイルド” という表現で良く紹介される作家ですが、それほど男臭さのようなものは感じず。(特に竜門のキャラクターに、アウトロー的なところを感じなかった。必ずしもアウトロー=男というわけではないだろうが) だから嫌だ、というわけでは全然なくて、【優しさ】が滲み出ているいい話なのは確かです。(あ~言葉が出てこない)その【優しさ】も、私個人が偶~に言われるような表面的な【優しい】ではなくて、“人間的な温かさ”といったもののような気がします。この本・作家の深みを、私はまだまだ感じることが出来ていないのかもしれない。とても中途半端ですけど、終わり。『猟犬探偵』 稲見一良 新潮文庫 (平成9年7月発行)・・・・・・・・・・・・・・・・・ありゃー、もう3月18日!かぁ~。もうダメかな(?)
2004年02月29日
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アリとキリギリス。北風と太陽。ウサギとカメ。「オオカミがきた」と叫ぶ男のその後と、結婚した後のシンデレラ。などなどを星新一が改作すると何だか妙な展開に・・・『いそっぷ村の繁栄』含む、ショート・ショート33編。言わずと知れた星新一。冒頭の『いそっぷ村の繁栄』は、お馴染みの話を下敷きにしているので、通常の星作品よりもさらに、すぅーと話に入っていける。(最も、入り込んだときにはもう終わってた、ということも数多い。)思わずニヤッとしてしまうもの、うーんと唸るもの。ユーモラスだけれども、皮肉がきいている。中身はもちろん、後味もバラエティーに富んでいて、とっても豊か。内容をまとめようとすると、そのまま写したほうがはやくなってしまうのでやめておこう(笑)。今更だけど、星新一ってやはり凄い。一つ一つの話をそれぞれ膨らませていけば、短編、中編、場合によっては長編にもなってしまいそう。無駄を省いてとってもシャープに仕上げる。星新一のショート・ショートから着想を得ている、他の作家の作品って結構あるのではないだろうか。読みながら、奥にある意味をなんとなく考えているうちに、もう次の話。テンポがいい。つい止まらなくなる。本を読みたいけどすぐ飽きて途中で投げ出してしまう、とか本を読む習慣をつけたいけど何を読んでいいのかわからない、とかいう場合。星新一はとっても好都合な存在なのではないだろうか?手軽に読めて、その上面白い。難しいことを書いているわけではないけど、なかなか深いものもある。何より名前がいい。新しい、一歩には最適。(ちょっとくるしい)簡単に読める。自分でも書けそうな気すらしてしまう。だが、これはとてつもなく難しいだろう。と、新井素子さんの解説にもあった。やはり皆思うのか。また「星さんの作品は、近々千編になろうとする数なんです。」とも(昭和57年7月の段階)。とんでもないですね。「一時、星さんは、作品数を王貞治のホームランの数と競っていたことがあったのだそうです」というのも面白い。ほんとに星の数のごとく作品を残してますね。(肉眼で見える4等星までの星の数がだいたい千くらいらしい)『未来いそっぷ』 星新一 新潮文庫 (昭和57年8月発行)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここからは、実際の内容とは関係ない話。『未来いそっぷ』は、再読でした。以前読んだのは、小学生の頃。(やはり、内容はほとんど覚えていなかった)幼稚園の頃から、町内会の集まりで剣道を習っていた。“道場”というような本格的なものではなく、中学の体育館で。2つ上に、憧れのTちゃんがいた。Tちゃんは、剣道が強かったのだが、巧い!といったほうがしっくりくる。試合で逆胴を決めていた中学生のTちゃんは、めちゃくちゃ格好良かった。「自分も、いつか逆胴を決めたい!」と心に誓ったものだ。(私が通っていた剣士会は、基本練習が主でそんなに厳しくなかった。そんななか【逆胴】は、先生から教わていなかった。私にとっては、憧れのかっちょえぇ、大人の技だった)そのTちゃんが、「これ面白いよ」と貸してくれたのが、この『未来いそっぷ』だった。当時は、圧倒的に漫画ばかり読んでいたけれど、Tちゃんのお薦めを逃すてはない。読んでみたら、普通に読めるし面白かった、という記憶がある。(或いは、最初の『いそっぷ村の繁栄』しか読んでいなかったかもしれない)そんな思い出があります。いや、ただそれだけなんだけど。ちょっと、17、8年前を思い出しました。Tちゃん、元気かな~。ちなみに自分が中学生の時の試合で逆胴を決めた時は、最高にうれしかった。「もう、これで剣道人生に悔いなし!」と思ったものだ。不思議なもので、それ以来急に試合で勝てなくなったけど。(不思議でもなんでもないか。満足してしまったんだな)以上。
2004年02月28日
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無事、このページも一周年を迎えることが出来ました。皆様の温かい眼差し、励ましのおかげです。ありがとうございます。早速ですが、この一年を振り返ります。私は昔から後ろ向きが得意なのです。(背泳、後ろ二重跳びなど)毎日分の日記を1年間つけるという目標達成。「無理してない?」「なんで?」「意味あるの?」いろいろと言われました(笑)。なんか面倒くさそうなヤツだなぁと思われた人も多いことでしょう。恐らく、その通りです。変などうでもいいことに、こだわってしまうことが間々あります。自ら壁を設定し、乗り越えることによって成長を遂げる。そんなこと考えてはいません。ただ単に制約をつくって苦しんでいる。むしろ喜んでいる、ただのM派です(このネタ何度めだ?)当初は、“読んだ本の感想”を毎日書くつもりでした。というのは、初っ端の日記が、感想でもなんでもない【スタート】というタイトルであることからも嘘だとわかります。まぁでも、なるべく“本の感想”で行こうとは思ってました。しかしすぐにそれだけでは無理だと悟り、より中身のない駄文日記を織り交ぜることになったのです。日記を更新する時の、“今までに使ったテーマ”によると 今日どんな本を読みましたか? が203件。違うテーマでも感想を書いたことがあるので、それを足すと本の感想は全部で210弱かと。(そのうち純粋に“今日”読んだ本は2、3冊だと思われる)となると、本の感想以外で150以上の日記を書いていることになる。本の感想はある意味、書くことが決まっている(当然、本の感想を書くのだ!)ので問題ないが、今まで日記をつけたことのない私にとって、150以上もの“どうでもいいような日記”を書いた、というのは正直驚きだ。そんなわけで(?)こちらのほうの日記について追うことにしよっと。それぞれの内容を見ても仕方ないので、【タイトル】で振り返る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここより、かなり自己満足を追求した自慰的なものとなります。お読みになる方は、ご注意を。私の日記(タイトル)を見て、むかついた事のある方はご遠慮頂いたほうが無難です。自分の心の広さを確かめたい、という方は是非お試し下さい。さて、本の感想以外の日記をどうしよう?何を書こうか?と思った私は・・・ “ いいや、何でも。適当に好き勝手いこう。そういえば私の日記なんだし ” と思った。ただ、内容がない日記になりそうだというのは明らかだったので、せめて【タイトル】でちょっと遊ぼう!という結論に達した。たまたま、【諸諸】(もろもろ)という言葉が目に付いたので、これにしよう!と。同じ感じが二つ並んだサマが私には、なかなか美しく(?)見えたのだ。というわけで、【中中】、【愈愈】、【程程】、【渋渋】、【謎謎】などというタイトルが本の感想の合間に入ることになる。(【諸諸】はお気に入りで、何度も使う唯一のタイトルとなる。どんな内容にも当てはまるし)ずっとこの行きたかったのだが、次第にネタ切れ気味に。妥協して、繰り返せばいいかと、【不承不承】【意外や意外】までOKとするもそれでもちょっとキツイ。というか自分で面白くなくなってきた。なんとかせねばならない。そこで一つの転機がやって来た。【遊撃手、湧劇す】の登場だ。ダジャレである。(これなんかは完全な造語だけど。)正直に言うが、普段私はダジャレを口にする男ではない。もちろん女でもない。耳にすることはあるが、それほど歓迎はしていない。口にしてしまうと、そのあまりの手軽さの為か、どうもくだらなすぎる。ホンジャマカ・石塚のダジャレは嫌いではないが、あれはキャラの力が大きく作用しており・・・(ダジャレ評論家ではないのでやめておく)だが、書いてある言葉(ダジャレ)を見た時。私は、洒落ている!と思った。(字義的にはそのままんだけど)言葉の飾りつけ。なんか、いいでしょ?私の遊び心は大いに刺激された。私のセンスの無さはなかなかのものだと自負しているが、これは自分の日記だ。何をしてもいい。誰も怒らない。つまねぇんだよ!と突っ込まれない。(いや、ホントは突っ込まれても全然構わないし、むしろうれしいけど)つまらない自分のギャクに一人本人だけが笑っている哀れなオジサンの気持ちが、少しわかる。そう、自分のなかで納得がいったとき、私は内心ニヤける。こうして、私の駄洒落タイトル付けが始まった。(繰返しを止めたわけではない)【増えて不得手】、【まさか雅が】、【落とす音す】、【太陽が痛いよう】 【味噌汁のみぞ知る】、【演じるエンジェル】、【炬燵っ子、立つ】など。(全てに満足しているわけではない。それははっきりと言っておこう)駄洒落としては厳しいものもあるが、何も、田代まさし杯(全日本駄洒落選手権)に出場しようというのではないし、響き重視で音、字面が良ければいいのである。そしてここから派生して、【回文】も使うようになる。(【→タイトル←】で示しているもの)【籤引き厳しく】、【痛い停滞】、【今、古典で天手古舞】、【断水済んだ】 など。まだちょっと数は少ない。ここまでくると、ちょっとでも本文とリンクしている駄洒落、回文を見つけることが重要課題となる。場合によっては、中身とリンクしていなくても良いくらいだ。そんなわけで、本文書くよりもタイトル付けに時間がかかるという逆転現象が起こったりもして・・・あとは言葉遊び的なものではなく、哲学的な私の思想が入ったもの。 ◇【もしもボックスがあれば他に何もいらない】 ◇【私は思う。】 ◇【八代亜紀的願望】 ◇【僕らは目を閉じていていいのだろうか?】ごめんなさい。哲学の“て”の字もありませんでした。最近嘘つきです。どうも話の展開がワンパターンですね。まっ、いいか。他には適当にそのときの気分で。【 5+7=8.5】、【リスクリスルリスト】、【M派なわたし】 などなど。これらをチャンプルにして、タイトル決めてます。「だから何?」とか言われると困ってしまいますが。・・・・・・・・・・・・・さて先日、仲間内のMLに、こんな調子でダジャレ件名をつけて送ってみた。結果・・・めちゃくちゃに罵倒された。これでもかと、からかわれた。うーん。ちょっとショック(苦笑) (実際に反応があったのは一人。)私はあまり弄られキャラではないんだけど、今回は我慢出来なかったようだ。その友人のセンスは確かに認めざるを得ず、ちょっと太刀打ち出来ないのは事実だ。今回のこの事件(?)で改めて、二つのことを悟った。1、本来、この日記タイトル群は、バカにされても仕方のないものである。 それなのに、温かく見守ってくださる皆さんは、まるで神のようだ。2、MLの仲間(GUAC)に、このページのアドレスを教えてはならない。 格好の餌食となり、立ち直れなくなる恐れがある。というわけで、当ページにお越し下さる皆様の温情が見に染みるこのごろ。時には、タイトルを褒めてくれるレスまで頂くこともある。私は、泣いてしまう。ありがとう。特に日記リンクして下さっている方、ありがとう。定期的に来て下さる方、間違えて来てしまったけど何となく読んでくれた方、縁があって辿りつき読んでくれた方、本当にありがとう。正直、面倒くさくなることも多々ある。ですが、日記をつけること、皆さんに見ていただくことが、自分の励みになっているのは間違いないです。シンプルに行こうと思いつつ、余計な言葉が多くてどうしても長くなってしまう日記ではありますが、これからも自分なりに【タイトル】にこだわっていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。10日以上、遅れての更新。まさしく『執念』という感じになってしまったなぁ。わざと遅らせたかいがあったというものだ(笑)
2004年02月27日
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明日(正確には今日)は、一日中家にいるつもり。会社に全く顔を出さないのは、ほぼ1ヶ月ぶり。(土・日に関しては、朝から晩まで働いていたというわけではないが)上司が会社を辞めて2週間。ようやく落ち着いてきた。予想以上にやることが多いが、完全に自分のペースで仕事が出来るし、新入社員は、私の指示を先回りして仕事をしてくれるようになったので非常に助かる。何よりギスギスした人間関係がなくなったので仕事量の割にとても気楽♪というわけでこれからは、溜まっていた日記の消化に入れるかな(笑)リンクして頂いている方のところへも満足にお邪魔することも出来ず、日記を読めず、書込みもできず、私自身物足りなさを感じる淋しい毎日でしたが、これからはジョジョに回復していくだろうと思います。この日の日記で一呼吸おいて、27日付けの日記で丁度一周年。なんとかここまで来たぞ(笑)・・・・・・・・・・・・・・・【こやすみ】という響きが気に入っている。ちょっと粋な感じがしません?しないか(笑)以前【小休み ここ休み】というタイトルでその場しのぎの日記を書いた。すぐ消してしまったが、“こやすみ”の響きが惜しかったのでここにて復活。ここ(日記)を休むつもりはないのでそのままでは使わず。まぁどうでもいい話ですが、明日(27日付)の日記ではこの多くの人にとってはホントどうでもいい【タイトル】を通して1年間を振り返ってみたいと思う。では、こやすみなさい。
2004年02月26日
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ボブの姿を最後に見たのはいつの日だったか・・・無性に会いたい。だが、彼はもういない。消息不明。何の前触れも無く、突然消えてしまうなんて。来る日も来る日も、私はその背中を捜し続けるしかなかった。彼を求めているのは、私だけではないようだ。しかしある時、ボブは既になくなったという話をきいた。嘘だろ? 埃に満ちたあの姿を、もう二度と見ることが出来ないなんて。諦めきれない私は、無駄なことだと思いつつ、これまで幾つもの素敵な出会いを経験した、あの店に足を運ぶ。すると、ボブがいたのだ!私は目を疑った。しかし間違いでは無かった。ボブだけじゃない。ジョーも、ヤングマンも、そしてジャックまでも居るではないか!こうして私は、『ボブとゆかいな仲間たち』 パンチョ近藤 を手に入れた。(古本屋にて)かつてスピリッツに連載していた知る人ぞ知る、野球ギャグ漫画。(疲れているので許してやって下さい。本当はいい子なんです。)間違いなく家にあるはずなのに、行方不明。何度探しても見付からない。そうなると、益々読みたくなるもので・・・。古本屋で探すもののボブの気配すらなく、ならいっそ新しいのを買いなおすか、と決心するものの、本屋に全く置いてない。そんなに人気ないんかね、と調べてみると、なんと絶版であった。大ショック!そんなわけで、古本屋に入ると真っ先に、大判の漫画コーナーで黄色い背表紙を探していたのでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ボブに愛の手を!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・丁度、忙しくなる手前というか、忙しくなりたての頃というか、とにかくちょっと無理して会社帰りに寄ってみた。そしたらあったのさ。うーん、我ながら古本との出会い運だけは素晴しい。(というかそれだけの努力(?)をしているというだけの話か)そうそう、しかも100円でした。定価でも間違いなく買ってたのに。と、ここまで書いておいてなんですが、ホントにくだらない漫画です。メジャーリーグのアースクエイクス。パワフルな打力をもつが、守れない、走れない、チャンスには弱い。“黄金の家畜”と呼ばれるチームの主砲 【ボブ・ホフマン】と、そのゆかいな仲間たちの心わだかまる話(うそ)の数々。古本屋で見つけて100円で買ったけど、その価値もなかったぞ!と怒らないように。場合によっては私が引き取ります(笑)とにかく私はこの馬鹿馬鹿しさが大好きなのです。今回、何度目かの再読にもかかわらずやはり笑えた。ギャグ漫画を解説するのも何ですが、2つほど軽く紹介。「 マウンドに 集うぼくたち 困り顔 」絶体絶命のピンチで救援投手・ジャックが詠む。これに対しボブがかけた言葉とは?「 ペンは剣よりも強し 」ヤングマンが語る、この言葉の真の意味とは!とお遊びはこれくらいで。他に買った本たち。(1回の買い物で、ではありません。)満足度高し。◇『四日間の奇跡』 浅倉卓弥◇『読書画録』 安野光雅◇『なかよし小鳩組』 『母恋旅烏』 荻原浩◇『にぎやかな湾に背負われた船』 小野正嗣 ◇『麦の海に沈む果実』 恩田陸◇『螺旋階段のアリス』 加納朋子◇『巷説百物語』 京極夏彦◇『雀の手帖』 『闘』 幸田文◇『スノウ・グッピー』 五條瑛◇『大人問題』 五味太郎◇『歌の翼に』 菅浩江◇『天狗殺し 完四郎広目控』 高橋克彦◇『真夜中の檻』 平井呈一 ◇『海の微睡み』 又吉栄喜◇『大人失格』 松尾スズキ◇『スパイク』 松尾由美◇『三人のゴーストハンター』 我孫子武丸 田中啓文 牧野修
2004年02月25日
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【食】に関しての沖縄の魅力を追求。“ゴーヤー”(私は“ゴーヤ”と発音してますが)、“ナーベラー”(へちま)から、豆腐、さまざまな汁物、オリオンビール、泡盛まで。そしてメインは“沖縄そば”! トドメはタイトルどおり【ヤギ】で決まり!タイトルにインパクトは感じましたが、ちょっとキモワノっぽいと思い積んでました。が、あるサイトで「ページをめくるたびに爆笑!」みたいな感想があったので読む。爆笑こそしませんでしたが、全体的にほのぼのとしていてとても楽しく読めました。何より、沖縄料理への深い愛情が感じられて良かったです。さとなお(こと佐藤尚之)さん、良く食べるなーと関心してしまいます。さらに、奥さまの優子さん、娘のきょうちゃんがこれまたツワモノ!このままいくと、きょうちゃんがどんな娘に育つかちょっと心配(笑)フードファイター?以前に何度か書いたように、私の両親が沖縄出身です。私自身は関東で生まれ育った為、沖縄での生活経験はありません。実は今までに3回行っただけ(数多くの友人が、私よりも多く沖縄へ行っている!)。なので、沖縄料理として紹介されているもので、食べたことがないものも結構ある。(つい最近、青パパイヤ(ダイエットで使うことがあるようですね)と島らっきょうを始めて食べた。両方ともまぁまぁ好き)親戚一同がほとんど沖縄在住(本島、宮古、伊平屋)の為、いろいろ送ってくれる。沖縄そば、ゴーヤが主で、マンゴーとかドラゴンフルーツ(たま~に)なども。なかでも忘れてはならないのが【ポーク】(ランチョンミート)。小さい頃から、123家の食卓には常にあった。卵と一緒に食パンにはさむ、カレーやシチューに入れる。ゴーヤチャンプルにも当然入るし、味噌汁の具になることもある。とにかく大活躍で、日常的によく食べていた。私はこれが当たり前だと思っていたので、“友達の家では、【ポーク】はそれほど食べない”と中学で初めて知った時は、ショックを受けたものだ。或いは、これが沖縄を意識しだした第一歩なのかもしれない。振り返ると、幾つかの沖縄料理を食べていた。正月に母親は中味汁を良く作っていたし。(これ凄く好き)つい最近までゴーチャチャンプルが嫌いで、出されてもゴーヤを完全に除けて、ポークと豆腐のみをひたすら食べていた。こんな苦いもの絶対自分には無理だと思っていたが、社会人になってから友人らと“123家親戚廻り、宿泊費なんかいらねぇぜツアー”で沖縄へ行った時に、しぶしぶ食べてみたら・・・なんとコレが旨い!苦さが良い!それ以来、好んで食べるようになった。と、なんだか全然、本の内容に触れてないので戻ります。【すばの細道】では4回にわけて、沖縄そばの謎にせまる。まるで、『恐るべき讃岐うどん』麺通団 を読んでいるかのようである。なかなか熱い。(さとなおさんは、『うまひゃひゃさぬきうどん』という本も書いているとのこと)【汁物クリーンアップ】では、沖縄料理の多彩な汁物を野球のオーダーに見立てる。もう、これだけでバカである(笑)でもこういうの好き~。野球のオーダーって、全く関係ないところで結構使われていたりする。興味ない人にとっては、「何だよ、それ」と感じるんだろうけど。(もし、元素記号表とかに見立てられていたら私もそう思うだろう)。だが私にとっては、非常に分かりやすい。(何かと批判される【東京ドーム何個分!】も私にとっては非常にイメージしやすい)さて。他には【大量食堂】、【ゴーヤー調教】、【豚は長寿の素なのか】などなど。沖縄の人って絶対もてなし好きだと思う。一人で親戚のうちに挨拶しに行くと、オリオンビールが20本くらいテーブルに並べられる。「たくさん食べなさい」と、とにかく料理の量が多くて困った。そういえばピザもやたらでかかった記憶がある。(これは米国の影響だろうか)そして問題のやぎ。親戚の家がやぎ料理屋をしている。ここへ行ったとき、皿一杯のやぎの刺身を出された。無理。これは食べられない。においと食感がダメ。私がディープな沖縄人への道のりは果てしなく遠い・・・とにかく“沖縄に来るのは食う為だ!”と気合たっぷりの、さとなおさん一家。だが、ときおり立ち止まって、沖縄戦について触れたりもする。どんなに「戦争はいけない!過ちを繰り返してはいけない!」と熱弁をふるったって、病気のつらさと一緒で他人には伝わらないものだ。 そう、だから、個人的に見て個人的に感じるしか、ない。(P119)自ら、感じようとしなければ、何も(教訓すらも)得ることは出来ないだろう。こんなところも全て沖縄。沖縄まで来てリゾートしかしないのは、もったいない。『沖縄やぎ地獄』 さとなお 角川文庫 (平成14年9月初版発行)
2004年02月24日
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会社の社内報をつくることになった若竹七海。年十二回発行分に、小説を載せることに決めたが、社内に書き手は見付からない。学生の頃の先輩に頼ると、“作者の身分、名前他一切を知らせず匿名で”という条件で、先輩の友人を紹介してもらった…ちょっと変わった連作ミステリー。先輩との手紙のやりとりから始まり、各月の社内報(目次)が扉について、それぞれ短編小説が続く。なかなか面白い構成です。『桜嫌い』(四月)、『鬼』(五月)、『あっという間に』(六月)と何の関係もなさろうな、雰囲気もそれぞれちょっとずつ違った話が続く。この中では、商店街の草野球チームがライバルとしのぎを削るが・・・という設定の『あっという間に』がちょっと笑えた。「そこまでするか?」という突っ込みはさておき、思わず歌いだす(?)楽しさです。本文中にある 「本なんか読んでいるということは、ひまなんだよ」 「したいことをしているのは、ひま、という。」が、ちょっと胸に突き刺さった(笑)【ひま】というのでもないんだけど、空いている時間は常に【読書】、っていうのはちょっと淋しいものがあるか…そして『箱の虫』(七月)、『消滅する希望』(八月)、『吉祥果夢』(九月)。『箱の虫』は、ちょっとホラーテイスト、気持ち悪さも少々有り。『消滅~』は【朝顔】にまつわる、『吉祥果』は【高野山】での、それぞれなんとも不思議な話。さらに“日常的な謎”系のミステリが続く『ラビット・ダンス・イン・オータム』(十月)、『写し絵の景色』(十一月)、『内気なクリスマス・ケーキ』(十二月)。『ラビット~』では、取引先「サイトー」部長の娘の名を当てようとする。ヒントは「関東五番目の県の花と関係があり、日本人なら誰でもわかる」というもの。『内気な~』・・・“【クリスマスケーキにシクラメン】を入れた”その目的とは?残りは『お正月探偵』(一月)、『バレンタイン・バレンタイン』(二月)、『吉凶春神籤』(三月)。エンプティオマニア(買い物強迫症)だという友人の話をきいて・・・という『お正月探偵』。短い話だけど、一転二転して凄いことになってます。ちょっと深刻なこちらと変わって、ほとんど会話だけで進む『バレンタイン~』はとっても軽やか。あまり詳しくは説明できない。『吉凶~』・・・おみくじが集めるの趣味という男。【凶】だけが貼られたファイル。恋人に「つきあい、やめよう」と言い出す・・・『ラビット~』からの6作はいずれも、巧いなぁ~と思わせる。派手さはあまりないんだけど、この長さだとそれもまた丁度良い。全篇を通して、病気療養中で会社を辞めた【ぼく】(らしき人物)が、登場していいる。が、どうもフラフラしていて何だかオカシイ。はっきりしない。その理由は最後の【臨時増刊号】、『ちょっと長めの編集後記』で明らかになるのだが・・・。最近、どうも「これちょっと怪しいぞ!」と思っても深く考えずに何となく読み進めてしまうことが多い。ミステリを読んでいるくせに、あまり犯人探しに熱心ではないかも(笑)。どうも一つの物語として楽しもうという意識が強いのか、あるいは単に【結果】だけを求めてしまう安直な根性ナシなのか。いや、もちろん過程が大事なのは分かってるけど。と、話を戻して。最後まで読み、全体を通しての真相(?)がわかり、「あ~、そうだったんだ!」という驚きがある。が、【匿名作家】についての事柄は何だかパッとしないと私は感じた。まぁ、それでもバラエティーに富んだ内容の短編集として、充分楽しめたからいいかな。この形式だと、話が多少飛んでいても言い訳が出来るし、後で「実は・・・」というのも利かせることが出来るし、お見事です!これがデビュー作というのは凄い。なお、【ぜひ本文より先に読んでほしい解説】 by 逢坂剛 は、別に後でもいいと思います。(私は根が素直(?)なので、先に読んだけど。)『ぼくのミステリな日常』 若竹七海 創元推理文庫 (1996年12月初版)
2004年02月23日
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災害に強い都市になります!というスローガンのもと、会社の近くで水道工事が最近よく行われている。(これはもちろん結構なことである)ただ言うまでもないが、水道工事終了後はじめて水を使う時は注意しなければならない。白く濁っていたり、土が混ざっているのか(?)茶色い水が出ることがあるからである。もっとも何秒か水を出しっ放しにしていれば何の問題もない。問題なのは、【水道工事後】というのを忘れていた時。工事は深夜に行われる。職場で生活をしているわけでもない。ついうっかり忘れていた、ということがあっても無理はないのだ。(でしょ?)朝、一番早く出社する私は、セキュリティーを解き、鍵を開ける。今の時期だと、大抵蛇口をひねり、手洗い、うがいをする。(風邪予防!)しかし場合によってはトイレが先になることがある。この日がそうだった。用を足した後、いつものように何気なくレバーを引いた。飛び散った。もちろん水がですよ。タンクの上の部分から出る水。ブシュー、ブブ、ボボ、ブシュー と妙な音を立てて。異変を感じたあとすぐ、「そういえば!」と思い出したが、あとの祭り。アタフタすることはなかったが、収まりがつくまで呆然と見守るしかなかった。何せ自分ひとりなので笑っておちゃらけるわけにもいかず、人生の儚さをかみしめつつ、トイレットペーパーで濡れた部分を拭くしかない。と、ここまではまぁよくある普通の話。(そうか?)まだ続きがあります。(日記溜まってるんだからシンプルに終わればいいのに。)同じ週の金曜日のこと。うちの会社では毎週末6時過ぎから、社内にいる人で清掃をはじめる。その日、私はトイレ掃除をしていた・・・小便器(こんなのばかりでごめんなさい)の水を流そうと、ボタンを押す。が、が、水が出ない!あれ?ついさっきまで出てただろ!なんだ?故障か?と思い、シンクの蛇口をひねる。同じく、出ない!なぬ?もしかしてダンスィング?でも確か、水道工事は夜11時からのはず。まだ7時にもなってないぞ。おかしい。ちょっとしたパニック。小松左京の『明日泥棒』で突然、世界から音が消えた時と同じくらいの衝撃!!おおげさ?そんなことはない(多分)。だって事前予告のない断水だ。もし、そのときに丁度トイレに入っていたらどうするのだ!?しかも社員皆で(女の子もいるなかで)掃除中。近くに皆居るのだ。「あれ? maoさんは?・・・もしかしてトイレ?今断水してるんでしょ?やだ」なんてことになった日には、小学生がトイレに行った時と同等の憂き目に会うぞ。まぁそんな事態にはならずに済んだのは幸いだった。私はまだ真っ直ぐ前を見て、生きていける。この時、社長室にはお客様が来ていた。(幸いお茶は出した後だった)ビルを管理している不動産屋に電話しても出ない!何度ひねっても、どこの蛇口をひねってもダメ。何かの事故か?こんな時間に断水したら、近くにある喫茶店とかはどうするんだ?と思ったが、会社の外を見ても全く騒いでいる様子はない。このビルだけ?どこか元栓(?)を閉めちゃったのか?そう疑問に思いながら、4階の付き合いの有る同じ広告代理店に顔を出す。「すみません、水出ます?」あっけにとられるY部長。「え!出ないの?」「えーそうなんですよ。ちょっと試してもらっていいですか」「え~、それは困るなぁー。どれどれ・・・」ジャー----!!!! 気持ちいいぐらに出やがる!(ごめんなさい。Y部長に責任はありません)うちの階だけ?(2階っす)ようやく水道局に電話してみる。「そんなはずはないんですけど・・・」と言いつつも来てくれるようだ。少しホッとする。その間、掃除は出来ないし客は帰らないし(社長室で話こんでいる)・・・私たちは、原因究明に乗り出した!というかふざけだす、社員平均(精神?)年齢が低いわが社。今週始めに入社し、今日が金曜の掃除初参加のヒロミ嬢に矛先がいく。「今までと違う点。それはあんたの存在だけじゃー!」と名指しで責任追及。「え~、そんな事いわないで下さいよ~」という反応に皆で喜び、遊びは続く。少し経ち、不動産屋と連絡がつく。帰りのバスに乗るところらしい。「え?」・・・・・・・沈黙。「そうか、あんたたちが居たんだっけ」なんとこのオヤジ、大家(1階で肉屋をやっている)に「仕事終わったら、元栓(?)閉めちゃって下さい」と言ったらしい。この栓は、1~3階までの分が同じところにある。よりによって、「全部閉めちゃって」と言ったのだとか。ふざけろよー。もう。とにかく原因判明。電話で場所をきき、わかりづらい処にある階下の元栓を開きにいった。復活!トイレにも水が戻ってきた。当たり前のことがうれしい。流せるって素晴しい。(いや、別に何かが残っていたわけではないよ)そしてお約束。水が出たところで、タイミングよく水道局の職員さんがいらっしゃった。平謝り。すみません、あのオヤジが悪いんです。というわけで一件落着。だが・・・次の日、やってきたオヤジ(謝りに来たというよりは家賃の請求書を持ってきた)。開口一番、「あんた(私です)、太ったんじゃない?」知るかボケ!お前のせいじゃ(違うって)。さぁ、ここまではよくある話。実は、この後(つい最近、休日出勤した日曜日)もう一つの事件が起きた。またしても断水にまつわることで・・・いやいや、さすがにもう止めておきます。長~~いつまらない文章におつきあいいただき、ありがとうございました。でも、すぐ書けばそこそこ面白かったんだって。いやマジで多分きっと恐らく。もう時間経っちゃったから自分の中でも盛り上がりに欠ける。やはり鮮度が…以上言い訳終わり。最後に。テーマから来て、まじめな話を期待していた方々、すみませんでした。
2004年02月22日
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『圧縮』に続く、シリーズ2巻目。未読の方は、ネタバレになりますのでご注意ください。(続きものは書くのが難しい!)少し唐突に思えた1巻の終わりから物語はそのまま続く。ウフコックはバロットに濫用され、血を流す銃と化す。目の前には、“擬似重力”をその身にそなえるボイルドが立ちはだかる。やがて舞台は、全ての禁じられた科学技術誕生の地、【楽園】へと。“完全な固体”になることをテーマとする、呼吸をしない、【トゥイードルディ】。“巨大な端末であるプール”に住み、電子の海で泳ぐ、【トゥイードルディム】。三博士、【フェイスマン・イン・ザ・ケイジ】・・・バロットの選択、出した答え、進むべき道とは?楽園内で交わされるそれぞれのやりとりが面白い。難しいんだか、簡単なのだか良くわからないけど。「この世で好奇心ほど暴力的なものはあるまい。そして他ならぬ好奇心によって、人も動物も生きておる。そのことを知り、そのことに耐えられる者こそ人間と呼ぶべきだ」P143トゥイードルディ、トゥイードルディムという、ちょっと変った名前。何かモデルがあるのだろうと思い、少々調べてみたら『鏡の中の国のアリス』からとっているようです。浮遊移動式“卵型”住居、【ハンプティ=ダンプティ】もそう。(このモデルのイラストは見たことがあるなぁ。)こういうとき、自分の中に蓄積されたもので分かる人がうらやましい。さぁ、そしてこの後はいよいよ話題の(?)カジノシーンへと突入する!話はこうやって繋がっていくのか。様相がちょっと変わってきます。ドクターの存在感が強くなる(笑)丁度(と言ってももう結構前からか)、『神はダイスを遊ばない』森巣博(新潮文庫)を読んでいる途中だということもあり、このあたりの駆け引きがなかなか楽しく読めた。勝負の仕方自体に違いはあるけど、やはり根っこの部分は似てくる気がする。こういう世界、私は全く無理だな。なんだか引き込まれていってしまう。ちょっと漫画みたいな部分もあるけど。深刻さと軽やかさのバランスがいい。ページがどんどん進む。いよいよ佳境!というところで 第三部 【排気】へと!『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼』 冲方丁 ハヤカワ文庫JA (2003年6月発行)
2004年02月21日
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油断していると、すぐにたまり困ってしまう。もちろん、お金! ではなく、日記のこと。これを書いている現在(2/27)で、日記を書き始めてから丁度1年が経つ。毎日分の日記を書く為に、まとめて更新してみたり、見苦しい追い上げなどで実際の日付通りになったこともあった(一瞬だけ)が、一番大きな目標であった区切りの一周年の日記に間に合わなかった・・・無念。一周年については、2月27日付け【執念の一周年】(大げさだなぁ)の日記できちんと報告します。今、忙しい。仕事の合間にネットをしている余裕がない(あれ?)日ごろ楽をしてきたツケが一気にまわってきたようだ。前にも書いたが、職場で直属の上司が会社を辞める。伸ばし伸ばしにしてきたが、2月末に退職することに決定。これにより、私が総務・経理の責任者となる。(社員15人弱の小さな会社ですが)その引継ぎ業務諸々と、新入社員(経理)の教育。さらにこれに月末の処理が加わる。(社長はこの大変な時期に3泊4日で海外に行ってるし。)この後は、【決算】が待っている。まだ先だがアッという間だろう。まだ新人に任せられない仕事も多く、3月からは少なくても今の1.75倍は大変になるだろうと予想される。(ってたいして忙しくないか?)よって、今のペースのまま日記が更新できるかはかなり微妙なところ。今のところ、このページ自体を止めるつもりはないんだけど。とにかく、2月末付けまでの日記は全部書きます。本の感想が、5~6。他は、前述の【執念の一周年】と【断水済んだ】【ボブとの再会】などをお送りします。サザエさんかよ。でも予定を立てておかないと書かずに終わりそう。それでは、自己満足出来ん!達成感が味わえん!まぁでも忙しい時にかぎって、日記を書くのに一生懸命になりそう。M派だし。
2004年02月20日
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珍しく、咳がとまらない。(この日記を書いている2・24現在)タイトルに切れがないのはそのせいです(ホントか?)集中力、気力が続かなくて、読了本の感想が書けません。次『マルドゥック』だし。『沖縄ヤギ地獄』についてなら書けそうなんだけど。何やら、メンテ後にいろいろ変わってますな。皆さんのところに行っても、画面が白くなってしまって全く文字が見えないことがあるのは、楽天のせい?マイPCのせい?それとも私のせい?日記書くときに『今までに使ったテーマ』というのが出るようになったようですね。『今日どんな本をよみましたか?』の投稿件数が丁度200回でした!キリが良くて気持ちいいので、当分このままにしとこうかな。と何やら“ひっちゃかめっちゃか”。←こういう単語?って表記があっているかどうか不安。口で言えば、なんとなくそうだろうと思うのだけど、書くと不安。「ひっちゃかめっちゃか、ひっちゃかめっちゃか、ひっちゃかめっちゃか・・・」と言い続けると、『うん?本当にそんな言いまわしあったけか?』と妙な違和感があり、ますます不安・・・でも今日はハイだから書かずにいられない。あ、やはりおかしいや。寝たほうがいいかも。
2004年02月19日
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ゆるやかに蛇行する川のほとりで、いつも揺れていたぶらんこ。「船着場のある家」での数日間の出来事。語られる過去の物語。夏休みが、静かに始まった。『ドミノ』を読んで以来の恩田陸。あちらとはだいぶ雰囲気が違う。(むしろ『ドミノ』が特殊なのだろう)揺れている少女たちの、愛情、罪、死についての物語。ある不幸な事件の為に、長らく空家だった「船着場のある家」。新たな住人・香澄は毬子らを招き、演劇祭の舞台背景の絵を仕上げることにした。毬子と真魚子。香澄と芳野。月彦と暁臣。一緒にいる二人。やがて明らかになっていく、あの頃のこと。“少女”の内面について、あまりよくわからないので、毬子の心情(香澄・芳野への憧れ)について、うーん。というところも正直ある。女の園というか何というか・・・ちょっとついていきにくい部分も。皆、超美形だし、まるで少女マンガのよう(読んだことないけど)。でも↓こんなところは納得。有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。(略)背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。自分が殊更、青春していたとか、大人になるのが嫌で抵抗していたとか、特別な感情があったというわけではないのに、何故か「そうだよなぁ」と思ってしまう。この話のテーマの一つともいえる“少女でなくなる時”というのは、またちょっと違うのかもしれないけど。少女(少年)の不安定な世界、雰囲気をつくるのはさすがに見事。メルヘンぽい設定も少しあるが(少女は妖しさをもっているけど)そこにミステリを絡め中身はシリアス。サラっと、それでいて少し切ない。3冊の割にボリュームはあまりない(1冊100Pちょい)が、一つの物語を読み終えたという充実感がある。さて、本書はちょっと特殊な形で発表されたわけだが・・・読んだ誰もが間違いなく叫んだと思われる一言。「何でこんないいところで終わんの!」巧いというかずるいというか。しっかり最後で盛り上げて・・・【つづく】。リアルタイムで読んでいる人は相当ヤキモキしたのでは?まぁそれが狙いであるだろうし、楽しみでもあるかもしれないけど。一冊ごとにつけた変化も見事。時間を置いて、分けて出した意味があるというものです。三冊目の一番最後にくる終章。これなんか分量少ないけど、4冊目といってもおかしくないくらいの重さがあるように感じる。でもこのままいくと、“1~3冊まとめてハードカバー(1冊)→文庫” というような道をたどったりして。(ちょっと違うが、『上と下』と似たようなもんだ)『蛇行する川のほとり 1』 恩田陸 中央公論新社(2002年12月初版発行)『蛇行する川のほとり 2』 (2003年4月初版発行)『蛇行する川のほとり 3』 (2003年8月初版発行)本の大きさはノベルズと同じくらいだが薄いっす。
2004年02月18日
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座間味島の青少年旅行村で行われていたキャンプ。不登校児童と一緒に遊び、食事をし、のんびり話をしながら月をみる。キャンプのスタッフの村上聡美らは、主催者の石嶺孝志を師匠と呼んでいた。しかし最も必要としていた時・場所に、師匠は居ない。聡美ら3人のスタッフが採った行動とは?結局、すぐミステリに戻りました。選択したのは、『月の扉』石持浅海。題名と表紙がとても綺麗です。“沖縄”が出てくるし、七生子さんにもせっつかれていましたし(笑)「このミス8位」ということもあって期待度高し!です。【琉球航空8便座席配置図 Boeing767-300ER】ページをめくるとまず最初にあるのがこの図。“人質”なんて言葉もみえる。そう、これはハイジャックもの。始まりは、穏やかなキャンプの描写。ここからどうやって繋がるのか?それはともかく (おい!)。ページはどんどんすすみます。読んだことのない“飛行機の中”という設定の為か、ちょっと新鮮な感じがする。難しい専門用語は無いし、文章も読みやすい。ハイジャック機のトイレで乗客の死体が発見された!沖縄県警との交渉、そして並行して進む機内での事件の真相探し。ハイジャック犯は、一人の乗客に真相を究明するように頼んだ。キャンプのスタッフである柿崎、真壁と聡美。思いがけず探偵役となった“座間味くん”。機に乗り合わせたトップシンガーの麻里は、かつてキャンプの生徒だった。そして死体となった人物は・・・一癖ありそうな人物がそろう、このあたりが面白い。特に、座間味くんと真壁のやりとりなど。そしてこのままクライマックスへと向かうのだが・・・最後の結末は、決してすんなりとしているわけではない。人物の背景などの重い部分がラストへと繋がっているが、私はそれをイマイチ消化出来ず、あまり訴えてくるものを感じなかった。どうも肝心なところで物足りなさが残る。師匠のエピソードが弱い、というかあまり具体的ではなく(結果のみ)「特別」さを感じられない。自分の周りにそういう人がいればいいんだけど、多分いないから(笑)よくイメージ出来ない。なぜ【月】なのかも良くわからない。ただ現象を利用するというだけではね。だから、最後(の一歩手前か)は「あら逃げちゃった?」と思ってしまったりもする。それぞれ一つ二つ、ちょっとした話があるだけでもっとこの世界に入っていけると思うのだが・・・。まぁそこが主題ではないのかな。ですが、ミステリの部分を含め全体的には結構好きなので(どっちだ?)他の作品も読みます。『月の扉』 石持浅海 光文社 カッパ・ノベルス(2003年8月初版1刷発行)
2004年02月17日
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ここで紹介されている温泉へは、絶対に行ってはいけない。なぜなら・・・秘湯ではなくなってしまうから♪よくわからん内容紹介ですが(全く紹介してない)“全国津々浦々、温泉ガイドブック!” というわけではなく、【湯けむり混浴露天風呂連続殺人事件“闇夜に舞う謎の金色バスタオル”】 というような類のものでもありません。『葉桜~』を読み終え、「次どうしようかなー」と悩む。ミステリでないものがいい。軽くポンと気分を変えられるものは何かないか?あった!清水義範。こんな時には最適かも。→ 清水義範についての過去の日記表題作の他、気になったものを挙げてみる。【非常識テスト】大学の助手が、女子大生に常識テスト。問題と幾つかの回答例。まぁ、最後に落ちがついていて笑わせるものがほとんどなのだが、笑えないものも。というのも、私自身が出されている問題がわからないのである!「へっつい」とは何か。知るところを記せ。う・・、知らん。 私と同じく知らない人の為に答え→【 かまど 】(反転)【故事付成語】“矛盾”から始まり、“頭痛の種”、“伝言板”、“横断歩道”、“集中豪雨”・・・タイトルどおり、成語?に故事?をつけていく!実は、これ日記でやったことがあります。(見事にすべり、恥ずかしい結果に)まぁー私の場合、成語も造語でお粗末なもの。「狙いは一緒」と自己弁護。【取扱説明書】「パララッパの高速立体ミュトレーション」の取扱説明書親切な説明書は扱い者の感情まで考えてくれます。【結婚したい女性・百三の条件】結婚紹介所に入会する為に書くプロフィール。最後にあったこの質問。「あなたが、結婚する相手の女性に対して、どうしてもこれだけは満たしてほしいという条件を、百三つ記入して下さい。」うーん、無理。【周到な手紙】東京にいる息子のもとへ、遊びに行く計画を立てた母。細かいことにこだわるという母宛てに、息子が出した丁寧な手紙。このへんのおかしさが清水義範の真骨頂!という感じでしょうか。真面目に突き進んでいるのに、角度を変えると見えてくる面白さ。気分を変えるという目的は充分果たせた。目のつけどころはさすが!ですが今回は、それほどキレは感じず、声をたてて笑ったというのは無かった(他の作家の本でも、そうそうあることではありませんが)。個人的には『深夜の弁明』『永遠のジャック&ペティ』のほうが好きだな~。『秘湯中の秘湯』 清水義範 新潮文庫 (平成5年4月発行)
2004年02月16日
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成瀬将虎は、魂が震えるような恋愛を欲している。テレクラ、出会い系サイト、合コン。そんなある日、駅のホームから人が線路に飛び降りるのを目撃す・・・「おじいさんが死んじゃったの」と久高愛子は言った。ずっと元気だったが、交通事故にあったという。しかし、その背後に【蓬莱倶楽部】という会社の影を感じ・・・“なんでもやってやろう屋”元探偵・成瀬将虎が調査に乗り出す!さてさて、ようやく読むこと出来ました。このミス1位!さらに楽天内でも多くの方が高い評価を与えている本書。えぇええ、良かったです。騙されましたとも。やられましたさ。健康食品や羽根布団を高値で売りつける【蓬莱倶楽部】。愛子に思いを寄せるキヨシ(高校の後輩)とともに、将虎が動く。そして絡み合うように語られる、将虎の探偵時代。はじめて与えられた大きな仕事は、ヤクザの組員になること。将虎・19歳。幾つもの死。そして女・・・蓬莱倶楽部の話は、まぁありがちな話。だが、ヤクザ探偵の設定は面白い。ここらあたりから読むほうものってくる。だが、それでもまだ普通のミステリー。だったのに、待っていたのは“心地よい衝撃”。え、え!? と絵に描いたらならば首を横に振って辺りを見回してしまうような。一瞬、自分だけ置いていきぼりをくったという感覚。うー、やられてしもうた~。なんとなく読み進む。真相を知って驚き、振り返りまた驚く。そういえば、と。違和感があるかないかのギリギリの線で仕掛けてくる。このあたりがホント絶妙。こういう驚きがあると、ミステリって面白いなと再認識する。そしてこれまた皆さん仰ってることですが・・・タイトルがいい! ピタリとはまってる。最後のメッセージもとても温かい。不満といえば、柳川貴之さんの解説が長いことかな(笑)「お、まだページ残ってるぞ!」と期待しちゃうじゃないですか。やはり残りなんて気にせずに、集中して読まないとダメだな。(放送時間の残りでどっちが勝つかを考えてしまうバレーボールのようだ)あ、でも歌野さんのインタビューはうれしかったです。また【補遺】があるのを見て、「文句ある?」という意気込みが感じられました。子供騙しと思う人もいるかもしれませんが、私は充分楽しめました。『家』三部作から考えると凄い飛躍!続けてミステリを読むのは、ちょっとツライなぁと思うほどに。(次のものが見劣りしちゃいそうで)『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 文藝春秋(本格ミステリ・マスターズ) 2003年3月第一刷
2004年02月15日
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こたつが好きである。こたつがあれば何もいらない。というほどではないが、少なくとも他の暖房器具はいらない。「床暖房を売れ」との指令が出た住宅営業時代、「掘りごたつが一番ですよね」とお客様に薦めていたのは事実である。ぬくぬくぬくぬく・・・・・・・ダメ人間になってしまいそうな心地よさ。こたつはえらい。ががががが 大事件発生! ぬおぉぉぉぉこたつから、ぬくもりが消えた。もう真っ赤になることもない。壊れちまったのか?コードを替えてもダメ。本体(ヒーター)に原因があるようだ。「ぬくぬく出来ないこたつなんて、こたつじゃねぇ!」私はこたつから出て、本体をテーブルから外した。修理することにする。当然だ。だが、こいつを買った電気屋はもうない。その同じ場所に新しく入った電気屋では「メーカーと取引がないから」と断られた。こいつは聞いたことのないメーカーで作られたものだった。ネットで調べてみると・・・その会社は静岡にあった。いざ静岡に!は行かなかった。そこまで愛してはいない。かわりは幾らでもいるのだ。(同じこたつ属に)でも、まだこいつに未練がある。買ってからそれほど経ってないのだ。車で1時間弱の郊外まで行き、大型量販店をあたることにした。・・・・・・・・・・・その途中のことじゃった。吸い込まれるように、BOOK OFFへ。お買い物。『マルドゥック・スクランブル 燃焼』 冲方丁『メンタル・フィーメール』 大原まり子『黒いハンカチ』 小沼丹『木曜島の夜会』 司馬遼太郎『黒猫遁走曲』 服部まゆみ一番欲しかった“燃焼”を手に入れることが出来た。帰ろうかという気になる。もう充分、こたつは使命を果たしてくれたのだ。・・・・・・・・・・・・・でもせっかくだから、そこから3分くらいのY電気へ。なんと、あのメーカーを扱っているではないか!(でかしたやまだ!)しか~し、修理を依頼しようとすると、店員の態度が悪い。(なんたることだやまだ!)明らかに面倒くさそう。「2,3週間かかりますよ」「へたしたら1万」「買っちゃったほうがいいですよ」誰が買うか。国道をはさんだ1分くらいのところにあるK電気にも立ち寄ることにする。別の支店でK電気とそのメーカーが取引のないことはチェック済みだった。念のため、こたつの値段(相場)を見るためにフラッと店に入った。見回すと、案の定そのメーカーを扱ってはいない。~~~だが、救世主が現れた!~~~ちょっと年配の店員さん。系図さん(仮)の登場である。私 「扱っていないメーカーの修理って無理ですか?」系 「どうしました?故障?現物あります?」車に戻り、袋に入ったこたつ本体を持ってくる。系 「うーん、これなら丸ごと替えちゃったほうがいいかもな」私 「Pardon?」K’sさんおもむろに、売り物のこたつに、MYこたつを重ねあわせる。K 「大きさも全く問題ないし、これにつけかけてみたらどうかな?」といいながら、棚から素敵なものを取り出した。トゥカテカン♪(ドラえもんが道具を出すときのイメージで)「こたつ本体つけかえキット~」(大山のぶよのイメージで)おぉーー、神よ。そんな便利なものがあったのか。そのまま付け替えればいいのか。テーブルごと買う必要なんて全くないんだ。やまだはなんで教えてくれないんだよ。というか、もしかして私がどうしようもない無知?(ちなみに商品名はヒーターユニット)もしかしたら修理に出せば直るのかもしれませんが、日本経済に貢献する為、(ゴミ問題よ、ごめんなさい)故障した元MYこたつ本体は引き取ってもらい、新しい相棒を手に入れる。¥3000なり。えらいぞ、K’s電気。ありがとう、名を知らぬおじさん!ウキウキ気分なので(もちろん使っていて恥ずかしいのです。でも使いたいのです)少し遠回りにして、古本屋ブックマーケットへ。あらら、古着を売るのは全店舗展開なのか。それはともかく。なんとここで、こたつ様の導きにより緊急発進!『マルドゥック・スクランブル 排気』 冲方丁『八月の博物館』 瀬名秀明『粗忽拳銃』 竹内真『桃源郷の惨劇』 鳥飼否宇『チカラビトの国 乃南アサの大相撲探検』 乃南アサ笑いがとまらねぇ。うひゃひゃひゃ、えへへへへへ(×29)こんなに簡単に揃うとは。マルドゥック。OK、いうことなし。というわけでほくそ笑みながら帰り、とりつけ(ねじ回しすら必要なし)、復活!いやまぁ実際、こたつの性能的には完全に新しくなったということだけれでも。ぬくぬくしていれば、なんでも良いのだ。以上、一件落着。一部脚色あり。ところどころおかしくなっていますが、本人も多分わかってはいるので気にしないで下さい。
2004年02月14日
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北の定廻り・同心のもとで手先(岡っ引き)をつとめる半次。先代から出入りしている大店・米問屋相模屋が窃盗の被害にあった。下手人は逮捕されたが、いつものようには【抜けない】という。なんてことのない事件のはずが・・・疑問に思った半次は調べ始めた。まず、【抜く】ということの説明が必要かと。●盗人と、○被害にあった店と、◎捕まえ取り調べる手先、の奇妙な関係。江戸では窃盗が多発。1ヶ所だけからの盗みというのはほとんどない。●を捕らえた◎は徹底的に調べる。 → 何件もの○がでる。○は奉行所(?)に呼び出される → 【引き合いをつける】※1という。※1になると、いくつかのしきたりの為、○は多くの時間と金が必要になる。その為、○は◎に“盗みはなかったこと”にしてもらう。→ 【引き合いを抜く】※2という。(金:○から◎へ)これは公然と行われており、手先の稼ぎどころであった。一方、●は牢に入る際、支度金が必要(ないとイジメをうける)。よって、●は◎にすすんで協力する。(おこぼれ:◎から●へ)(余計分かりにくかったりして)しかし、今度の事件は何故か“抜けない”という。これでは、◎半次は○相模屋に対して立つ瀬がない。(●は仙八といい、相模屋から盗んだのは雪駄一足であった)また、半次を岡っ引きに引き込んだ親分の倅、幸太郎によくない噂が・・・。“蝮の助五郎”が取り仕切る賭博に誘い込まれているのだという。悪と紙一重の岡っ引き。助五郎は、上野山下を縄張りとする名の知れた手先であり、大先輩でもあった。そして先の下手人・仙八を挙げたのが・・・助五郎であった。(このへんの縄張り、役回りがちょっとヤヤコシイ)半次は不穏なものを感じながら、行方をくらまし始めた幸太郎を追う。うわっと、長くなってしまった。何か、大変そうではないですか?えぇ、最初読むのにとても苦労しました。場所を表す固有名詞の数々に疲れてしまった。どこをどこを抜けて、どこどこに出て、どこどこの向こうにはどこどこが・・・というような感じで(これじゃ、わからんか)知らない言葉も多くて困った。(常識がないといわれればそれまで)“おさんどん” 私はこの言葉の意味すら分からなかった。台所の仕事をするお手伝いさんのことなんですね。自分の無知を棚にあげていうのは心苦しいが、不親切に感じた。『鬼平』とか読んでいる時は、あまり不便を感じたことがなかったから。ということもあって、先になかなか進まなかったのだが、【抜き】に関しては興味がわいたし、江戸に慣れだすと面白くなってきた。助五郎と対面するクライマックスとその後の予想がつかない展開。最後もいろいろと心情が交錯して、こういう結末もありかな、と。終わりに一つ白状せねばなるまい。作者の名前、【さとうまさみ】と普通に読んでました。ずっと女性だと思ってました。ただしくは、【まさよし】さんです。『影帳 半次捕物控』 佐藤雅美 講談社文庫(1995年9月第1刷発行)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・名前の読みに関して。正確にいうと、以前は【まさみ】。改名して【まさよし】と読むようにした、ということのようです。夢の助さんから教えて頂きました。ありがとうございました。・・・・・・・・・・・・・・・・最終更新日 2004年02月16日 23時20分22秒テーマ変更の為更新(内容そのまま)
2004年02月13日
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空気の流れと湿度が球を運んでゆく。変化球を追いながらスポーツの世界を垣間見る、山際淳司のノンフィクション!この人、好きなんです。(いつも以上に言うことがめちゃくちゃかもしれませんがご勘弁を)『Number』の創刊号に掲載された『江夏の21球』が注目を集め、数々のスポーツノンフィクション作品を発表。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。この人みたいになれたらなぁーと思ってた。(本当に漠然とではあったが)スポーツにこれだけスマートに接していた人っていないのではないか。こんなこと言いつつ、それほど深く知っているわけではなくイメージ先行なんだけれども。とにかく格好良かった。淡々としてクール。知的でダンディー。どこか涼しげ。でも奥には激しい情熱が!!!って何を言っているんだか。すみませんです。収録作品で気になったものを挙げてみる。『プロローグ ― ホームタウン』 “野球は【ホームイン】するのを見るゲーム” by 寺山修司 そして今日も、男たちはホームへ帰っていくのであった。『落球伝説 ― 池田純一』 ある1試合のセンターフライの落球。ゲームは逆転負けを食らう。 単に運が悪かっただけのはずが、その年チームは1ゲーム差で優勝を逃し…つくられてしまった伝説。こういう事は良くあるだろう。でも真実を表してはいない。ラストは救いというか、微笑ましい。『スクイズ ― 西本幸雄』 江夏の21球を、近鉄サイドから。西本監督が出したスクイズのサイン。 それは20年近く前のあのシーンを思い出す結末となった。西本さん自体に対する興味もありますが(前日紹介の『球心蔵』でも二軍監督として登場)、紙一重の勝負の分かれ目が面白く怖い。『熱球投手 ― 金田正一』 9月に入っても20勝出来ていないという最低のコンディション。 巡ってきた“勝ち”のチャンスに交代を告げない監督に対して金田は…いやはや、昭和33年(長嶋デビュー)の4月で10勝!ってところだけでも驚きです。『敗戦投手 ― 加藤初』個人的に好きな投手だったので楽しみだったのですが・・・話が短すぎた。3ページ。『つぶやき ― 足立光宏』 昭和51年、阪急 対 巨人 の日本シリーズ。ともに3勝ずつの第7戦。 阪急4-2のリードで迎えた9回裏、巨人の攻撃。マウンドにはベテラン足立。大興奮の後楽園で、マウンドの足立がつぶやいた言葉に震えます。『7回戦 ― 小林繁』 後半7回になると突然、制球力が落ちる阪神の小林。マウンドでの孤独。それまで当然のように出来ていたことが、ある瞬間できなくなるかもしれないという思い。私はピッチャーではありませんが、この不安感はよく分かる。洋弓で散々悩まされました。いづれも力むこともなくサラリと読めます。一編一編も短い。スポーツ新聞とはまた違った楽しみ方、スポーツの観方が味わえます。1995年に逝去され、もうその姿を見ることはできませんが、手元に『山際淳司 スポーツ・ノンフィクション傑作集成』文藝春秋(定価4800円)という800ページ近い本があるので、今後の人生でじっくりと味わいたいと思います。以上で、キャンプイン記念野球シリーズは一先ず終了。【小説5(うちミステリー3)、エッセイ1、ノンフィクション1】『スカウト』後藤正治 などは、また機会があればそのうちに。何か野球関係でお勧めがあれば、教えてくださるとうれしいです。既読は、『魔球』東野圭吾、『野球の国』奥田英朗 くらいです。『ナックルボールを風に』 山際淳司 角川文庫(昭和63年7月初版発行)
2004年02月12日
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阪神タイガースは99敗で最終戦を迎えた。相手は既に優勝を決めた読売ジャイアンツ。阪神監督・村雨烈は、この一戦に全てを賭けていた。試合終了後、事件は起こった。村雨は読売監督・長与太陽に・・・・・殴りかかった!『忠臣蔵』松の廊下の刃傷事件が再現された!?これはまた、ヘンテコな話です。『忠臣蔵』との結びつき方がよくわかりませんが、まぁいいか。現役時代、常に悲劇性がつきまとっていた村雨。かたや、対照的に輝き続けた国民的ヒーロー、長与太陽。言うまでもなく、ライバルだったあの二人のことである。97年に単行本化されているこの話。ダメ虎と言われていた時代である。100敗に手が届くかという末期状態にあるチーム。村雨が去り、チームを救うべく現れたのは・・・岡安良雄。私が阪神ファンではないからなのか、はじめは全くイメージが湧かなかったのだが、バックスクリーン3連発の仕上げをしたとあるので、偶然にも今年から指揮をとるあの男のことだろう。って別にもったいぶるほどでもないが、岡田ですな。思わずパロディの部分に嵌ってしまった。阿久さんは作詞家のイメージが強かったということもあり、ストーリーの面白さも意外に感じて楽しく読み進む。随所に詞も織り交ぜ、構成もしっかりしてます。岡安がチームを変えていく。中心選手は、新治剛、穐山勉、桧木新太郎、今村真、八女弘、御船敏郎、川下哲郎・・・コーチは、田武公一、日夏旭、川東幸太など。(後に新庄がメジャーに行くなんて誰も思わなかっただろうな。この話でも中心的な役割を担うが、イメージとはかなり違う普通の選手だ)そして、新たにこのチームに加わる48才の大打者なんだかお腹一杯である。他に出てくる名前もほぼ全員モデルが分かります。(オリジナル選手もいますが)ちなみに巨人のオーダー。1番ショート 福富小助、 2番レフト 才東孝行、 3番サード リナレス、 4番センター 松居秀星、 5番ライト キンデラン、 6番ファースト 清沢和平、 7番セカンド 仁木利久、 8番キャッチャー 織部淳也、 9番ピッチャー 桑野真直。中日及びシダクッスの選手や、織田の名があるのが面白いですが、斉藤宜が入っているあたりに作者のセンスを感じます(何様だろ)。ただこれが阪神側になると、悲しいかなファンの欲目がちらつくが、これはご愛嬌でしょう(荻原真人、足立裕次郎など)。ファンならではかも。もっともこちらも、当時実績は全く無かったと思われる、浜本治、喜多川博らの名前が挙がっているから、やはり見る眼がある人なのだろう。と、なんだか名前の羅列になってしまった。内容的にも面白いんだけど、ひとつ大きな不満がる。阪神、巨人以外の十球団は全く無視!いや、まぁいちいちパロディ小説に怒ることでもないんだけど。巨人あってのプロ野球!長嶋あってのプロ野球!Jリーグ誕生に対する危機感への答えが“巨人についていく”。そして、阪神も巨人と同じく特別なのだ!と。なーんだそれ、だからダメなんだよ。取り乱しました。まぁでも阪神は確かに特別ですね。作者の熱い愛情も感じます。こんな作品、ロッテが対象では生まれないもんなー。阪神よりも、だいぶ優勝から遠ざかっているのに(去年のを別にしても)ホント、阪神って幸せな球団だと思う。勝っても負けても注目される。以前、『タイガースへの鎮魂歌』 も読んだし。って阪神ファン?何の感想だかわからなくなってきたので、このへんで。『球心蔵』 阿久悠 河出文庫 (1999年11月初版発行)
2004年02月11日
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監督が【虎ひげ】だけを残して謎の失踪!日本シリーズ目前、“東京ヒーローズ”リーグ優勝の立役者・桂監督が、東京タワーの展望台にてトレードマークだけを残し行方不明に。球団は失踪を隠し、代理監督をたてシリーズに挑む。桂監督はいったい何処に? 背後に忍び寄る影、そしてシリーズの行方は・・・さすがに面白い。名作、『大誘拐』を彷彿させるような展開とノリ。それに野球が絡むとなれば、私にとってこれはもう至れり尽くせりです。と、なんだか褒めすぎな気もしますが、やはり雰囲気がいいのです。失踪事件なのでそんなに明るい話ではないし、狙った笑いがあるというわけでもないのですが、どこかコミカル。“やんちゃ”で“楽しげ”なのです。日本シリーズという短期決戦もよく書けていて、野球モノとしても十分ではないかと。話を内容に戻して。“東京ヒーローズ” は万年最下位チームだが、今年“大阪ダイヤ”からやってきた桂監督、立花ピッチングコーチのもと一躍リーグ優勝を遂げた。日本シリーズの相手は大阪ダイヤ。決戦を2日後に控えた夜に起きた事件。東日新聞の『東京』担当記者・矢田貝は、友人の立花コーチに監督の捜索を依頼される。若い三人の記者・西、井川、姉小路を従え、監督の娘・比奈子も助っ人?に加わって、内密に捜査ははじめられた。“東京”と“大阪”球団の因縁、球団内部の事情、あやしい両オーナー、監督の冷たい親族たち、何かを知っているキャップ、浮かびあがる“賭け屋”の存在などなど。そうこうするうちに、日本シリーズがはじまった!というわけです。かなり昔の作品ですが、色あせてない。謎解きそのものよりも、どこか漫画的な(違うか)行間に漂う空気を楽しみたい、そんな作品です。解説は倉知惇さん。天藤作品への愛情が感じられます。なお天藤さんは1983年に亡くなられています。編集後記によれば、本書は1971年に刊行された長編第3作であるとのこと。『鈍い球音』(天藤真推理小説全集4) 天藤真 創元推理文庫 (1995年6月初版)
2004年02月10日
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元スポーツ記者の清家(せいけ)は、プロ野球オープン戦の観戦中に、スタンドにいた一人の男に気がつく。 春名大五? 30年ちかく前、これからという時に突然引退した選手だった・・・ 『消えたエース』含む5作収録。野球小説、第三弾! 反応はあまりありませんが、気にせずに。5作は関連しあう話ではないが、少年を主人公にした 『ほとほと……』から年齢層に沿って、時間軸で並べたもの。このうち2作(『ほとほと……』『夜行列車』は、野球と直接関係はない。ちょっと甘苦い(?)感じで、嫌いではないです。『陽炎球場』【春一番の贅沢】で、会社を休み妻子を置いて、春先にローカル球場へオープン戦を見にいく今泉。プロ野球選手の中では、唯一の友人・村沢のいるチームのゲームを見るのが習慣。レギュラーで10年中軸を打っていた村沢は、今オフにトレードされた。今泉が見たこの試合、村沢は出場しなかった。村沢との出会い。34歳になった今、二人の胸にあるものとは・・・いきなり、ブラッグス登場!(横浜ベイスターズ)芝草と土の匂いを感じながら、夢想する主人公。(ブラッグスはかなりの守備の名手だ)ここの部分だけでも野球に対する想いが伝わってきます。『春の挽歌』90近い父は、横になってテレビを見るだけの日々だった。「野球を見に行きたいな」と、ある日言われて修一と弘は、神宮球場へヤクルト対近鉄のオープン戦を一緒に観にいった。その10日後、父は息を引き取った。世捨て人のようだった父の葬儀に駆けつけてきた人は・・・・国鉄、キャッチボール、オープン戦。これもいい話でした。詳しく調べたわけではないが、もしかしたらこの試合、私も観てたかも。初めて生の野茂を観た印象深い試合。オープン戦。ヤクルト対近鉄。野茂の登板。それだけなんだけど。そして一番最初にも書いた、『消えたエース』。(昔、西村京太郎の同じ題名の話を読んだ気がする。)春名が引退した理由。それぞれの生き方。誤解と意外な真実。やはりこれが一番かな。見逃し三振に切ってとられた!という感じで、やられました。サンディ・コーファックスの名前まで登場。第113回直木賞受賞作。全体をとおして感じたのは、野球への【愛】です。(こんな表現ですみません)“一ファンとして球場へ通いたいが為に、スポーツ記者を辞めた男”が登場するように、野球そのものに対しての想いいれが強い。こちらが恥ずかしくなるほど、夢想し、理想化し、心から楽しんでいる。ベイスターズ、ドジャースの年間スケジュール表を持ち歩いているという赤瀬川さん。本当に野球が好きなんだなと誰もがわかる。書かれている試合のほとんどが、セコセコしてないオープン戦というところにもこだわりが見える。他の作品もチェックしなければ。『白球残映』 赤瀬川隼 文春文庫 (1998年5月第1刷)
2004年02月09日
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タイトルはあまり気にせんで下さい。(3連発になってしまった)普段、口にはしませんので。前回の、神との遭遇(80超買い)からそれほど経ってはいませんが。最近、買ったものを。『月の扉』 石持浅海 『ヰタ マキニカリス 1』 稲垣足穂『花見川のハック 遺作集』 稲見一良 『台風娘』 薄井ゆうじ『熾天使の夏』 笠井潔 『スーパーサラリーマン』 草上仁『小さき者へ』 重松清 『ムジカ・マキーナ』 高野史緒『麿の酩酊事件簿 月に酔』 高田崇史 『デウスの棄て児』 嶽本野ばら『安土往還記』 辻邦生 『グラン・ヴァカンス 廃国の天使1』 飛浩隆『ヴェイスの盲点 クレギオン1』 野尻抱介 『天使の復讐』 山田風太郎などなど。そしてメイン1は 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午ふと胸騒ぎがして、2日続けて同じ古本屋へ行き見つけました。自分の運も満更ではない、と思った瞬間。そしてメイン2は!『2004プロ野球全選手写真名鑑 (週間ベースボール)』最近は買うことも少なくなりましたが、毎年この号だけはしっかりと。しかも、加藤康介の特集記事があるではないか!!頑張れ康介!『全30球団主力選手カラー名鑑 2004YEARBOOK(月間メジャーリーグ3)』これも外せない!選手の移動も激しいし。崔煕渉はマーリンズへ行ったのか。去年の成績を見ていろいろと想像するのが、ただただ楽しい。ついでに『文藝春秋 2004 3』も買ってしまった(もちろん定価)芥川賞作品よりも、宮城谷昌光の三国志が気になったりして。前にも言ったかもしれませんが・・・部屋の本棚の構成を大幅に見直したい。現況は、効率が悪い。読み終わった本まで、並べることが出来たらベストなんだけどな。(現在、読了本は、押入れの中&ベッドの下)
2004年02月08日
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結婚式当日。ちょっとはやめに行って、食事会の会場の係りの人と打ち合わせ。初めてすぐ「大丈夫か?」と心配になる。事前に話がついているはずなのに、伝わっていない。肝心なところがいくつか抜けている。「え、新郎新婦がケーキを配るんですか?」とか、段取りは頭に入ってない様子。マイクは一本、ワイヤレスを頼んでいたのに、電波の関係で使えないと言われるし。実は今回は、かなり予算を抑えている。(私が言うことでもないですが)なんせ家を買ってしまったものだから、金が全くないそうだ。食事会も、オプションはほとんどつけず、とってもシンプルな構成。だから、ホテルの対応も悪いのかなぁーと穿った見方をしたりして。そんなことはともかく。付属のチャペルでの式。新婦は満面の笑顔でバージンロードを歩く。中ほどまで。新郎は、新婦の父に促されて迎えに行く。(どうやら、昨日ビデオを見れなかったようだ)そこからは順調に進んだが、印象的だったのは新婦の父の姿。先程は笑顔だったが、席に着いた後は、じっと眼を瞑っていた。以前引越しの時に、新婦の実家にお邪魔する機会があった。頑固職人っぽい風貌だが全く酒が飲めない新婦の父と、本当に優しそうな母。二人して、「いいか、ここには何も置いていくなよ。取りに帰ってくるの面倒だから、全部持ってちゃえよ」と何度も笑いながら言う姿は、とてもいじらしく見えた。(生意気ないい方ですが)そんな様子をかつて見ていただけに、この時の眼を瞑って堂々と座っている、どこか虚勢をはっているようだけどしっかりと向かい合いたい、けど・・・という姿にジーンと来てしまった。さて。次はお食事会。いよいよ出番である。緊張してくる、ということは意外になかった。第一声、はじめが肝心。私は緊張すると、早口になり、メリハリが利かなくなるので、“ゆっくり”ということだけを心掛けた。開会の旨をつげ、簡単な自己紹介、そしていよいよ「新郎新婦の入場です!」。思ったよりも順調にいく。次は早速、乾杯。予定通り。よく知る伯父を紹介し、乾杯のご発声をお願いする。が、指名した後に、重大なミスに気づく!!!!グラスに何もそそがれていない。伯父は簡単な挨拶をすませ、「お手持ちのグラスを・・・」と言いかけてとまる。(本来、このセリフは挨拶を始める前に私が言う予定だった)ホテルの人があわてて中へ入ってきて、グラスに注ぎだした。間が空いてしまう!!ここで、伯父が「ではもう少し」と言って再び、挨拶を始めてくれた。準備が整うまで結構時間がかかったが、しっかりと話続けてくれている。で、ようやく乾杯。あー。やってしまった~。廻りが全然見えてなかった。次に進むことしか考えてなかった。ありがとう、長老!(ってほどの年ではないが、この日出席の親戚の中では最年長)と、波乱のスタートを切る。が、これだけでは終わらない!「それでは、ご歓談下さい。本日の料理は・・・・」と説明し終えたところで気づく。テーブルに料理が何も無い!!!!何を召し上がれというんだぁー、と心の中で自分に突っ込みを入れる。まだまだ廻りが見えてない。視界不良。そそくさとホテルの人が料理を運びだす。ええーい、ここは進めるしかない。祝辞を頂くことにする。ここでまた救われた。皆さん、お見事!特に、私が「新婦側からも司会を一人だしてくれ。一人じゃ、テンパッた時にまずい」と再三要請したのにもかかわらず、「極度のあがり性」の為と頑なに断った新婦の親友。メモを見るでもなく、堂々と素晴しい心のこもった、ご挨拶。うー、あんたが司会やってくれ~!と心の中で叫ぶ。おじいさんの伊勢唄の替え歌もとても良かったし、新婦のお兄さんの挨拶も泣けた。この後は、新郎新婦自身にやる自己紹介、ケーキ入刀、お色直し、と順調に。だが、もう一つやらかしてしまった。新婦に読む優先順位を聞いていた電報。一つ読み忘れた。文面も面白かったのに、読む段階になって行方がわからず、別のものを・・・。ドラえもん、キティーちゃん、ミッキー、プーさんがごっちゃになってしまった。ごめんよ、【唄姫】さん。(という名できていた)この後、新郎がお礼の挨拶で泣いた。(これはホント意外だった)他には、サプライズもなく順調すぎるほど。30分までは延長しても問題ないと言われていたが、10分だけの押しで。あっさりしすぎちゃった?という感じもしたが・・・。つたない司会で申し訳なかったが、無事にお開きへと。食事会自体は、あまりイベントもないシンプルな構成で、その割にいろいろあったけど、「温かい会で良かったよ」と言ってくれる人が何人かいて、ホッと一安心。【二次会で、次回へ自戒】という題で、新郎側の親戚による二次会(新郎の父も来てくれた)での話も書こうと思ったが、いい加減長くなったので少しでやめておく。乾杯の挨拶の時、窮地を救ってくれた長老。お得意のダジャレを挨拶にしっかり入れていたそうなのだが、私は全く気がつかなかった。やはり、相当緊張していたんだな。何度か日記にも登場しているパワフル叔母が感極まって泣いていた。(新郎の母が、パワフル叔母の姉。叔母には子どもがいないので甥・姪に対する想いが人一倍強い)まぁ、何はともあれ、めでたい席はいいね。おめでとう。新郎新婦のお二人、お幸せに。
2004年02月07日
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結婚式の司会。別に人前でしゃべるのは嫌いではないし、わざわざ用意するまでもなく、その場の空気を読んで、臨機応変に対処するだけの自信がある。そういう人がうらやましい。自分がその場で普通に話すことが出来るか全くわからず、祝いの席で忌み言葉的なものを言うわけにはいかないし、なにせ、こういった経験がほとんどないので不安がある。そんなわけで、イトコの結婚式を明日に控え、早く家に帰って準備をするつもりが、月初の週末はそうもいかず。それでもなんとか仕事を切り上げて、帰宅。以前にパワフル叔母に提出し、チェックされていた“司会進行式次第”(そんな大げさなものではないが)を見直してみる。明らかに、表現が硬い。普段言い慣れている言葉ではないので、再び自分流に砕いていく。そもそも、イトコは披露宴をするつもりはなかった。新婦の両親から「食事くらいすれば」と言われて決まった、両家親族が集まる“お食事会”。普段良く会っていたので、暇なのがバレたのか、司会を頼まれる。(もちろん固辞したが、相手もイコジで断れず)新郎新婦からは、「【披露宴】とはいわないでくれ!」といわれ、かといって、出席者は年配の方が多く、くだけすぎるわけにもいかない。二人の希望する通りに!というのはもちろん大前提で、皆それを承知しているのではあるが、叔母叔父らからはなんやかんやと注文がくる。当日、何も見ずに進行するというのは、私には出来ない相談なので、虎の巻(そんな大したものではない)づくりにいそしむ。買ってきたクリアファイルに、自分が喋るセリフを書き込んだA4用紙をいれていく。パソコンで打った小さい字を、緊張している自分が読めるとは思えないので、2センチ×2センチのマスに一文字、という小学生の練習帳かい!というくらいの字の大きさで書く。素晴しい出来栄え!とはとても言えない、恥ずかしいものである。それが10ページくらい。新郎新婦に確認したいことがあったので電話を入れた。夜10時半。田舎から上京し、新郎の家に泊まっている伯母(イトコの母)が出て、「あんたはどうなの?予定ないの?今、親戚中、その話題で持ちきりよ」と言われる。甥姪世代では長老格の私。こんな攻撃は予想されていた。いやいやそんなことじゃなくて、新郎に用事があるのだ。電話を替わってもらい、2,3確認を済ませる。彼もまだまだやることがあるらしい。チャペルでの式のビデオを見て、最後の挨拶も今から考えなければいけない、とのこと。いやはや、当然ではあるが、彼のほうが大変だ。新築建売三階建ての新居に、引越しを済ませたのが、丁度1週間前。私も三日前に、会社帰りにお邪魔したが(今回の打ち合わせの為)全く片付いてはいなかった。(そんななか美味しい夕食をご馳走になった)そこへきて、式の準備、田舎からは親戚一同が泊まりに来ている。ぎゃー、忙しいなんてもんじゃないな。さてさて、話を自分に戻して。あんちょこもなんとか完成しそれなりに態勢が整った。たまたま来ていたイトコのナツ(大学へ通う為の部屋探しの為、沖縄より来訪中)に恥ずかしい原稿を見られながら、たどたどしい予行練習。念のために、自分の挨拶用の文章も用意し終えたのが、2時過ぎ。もっと早くから準備しろ!もっともではございますが、性分ゆえ仕方ない。まぁ、初めてのことだから多少の失敗はいいんじゃない、というのは司会にとってはそうだが、新郎新婦にとってはそうではない。そう何度も結婚式をやってもらっては困るのだ。というわけで、プレッシャーを感じつつ寝床に入る。気がついたら・・・もちろん起きていた。というわけで明日の日記に続く。こんだけ長いと読む気無くすなぁ~。
2004年02月06日
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打球は右中間を破り、バッターの新海清は二塁を廻った!しかし、三塁キャンパスのかなり手前で前のめりに倒れた。新海が動きだすことは二度となかった・・・さて、プロ野球キャンプイン記念?野球ミステリー第二弾。昨日感想を書いた、『密室球場』の作中にもその名が登場した『四万人の目撃者』です。こちらは長編で、舞台はプロ野球。Bリーグに所属する、セネタースの主砲・新海清が試合中に死亡した。心臓死とされたベテランの身に何が起こったのか?今回、ネット裏で見ていたのは、東京地検の高山検事。何やら、どこかで見たような設定。もちろん重なるのは前記の『密室球場』。ただ、オリジナルはこちら。『密室球場』はかなり意識して、設定を似せている。右中間にヒットを打って、バッタランナーが二塁から三塁まで走り、そこで・・・ここの使い方、なかなか巧かったんだな。<密室球場感想を書いている今、やっと気付いた。違いは、被害者が亡くなった場所。こちらはグランド内での死亡。(あちらはスタンド)高山検事が疑問をもち、関係者をあたる。新海の影に隠れた控え選手・矢後と、二人を取り巻く人々。長編ということもあり、こちらのほうが読み応えがあります。ただ同じく、検事が不審を抱く理由がちょっとね。ファン心理、正義感?・・・うーんこれまた微妙。そんなに暇なんですか?皆、やけに協力的だし。最後もわかったようなわからんようなあやふやな感じ。一歩一歩真相にたどり着いていく過程、全体の雰囲気はいいです。プロ野球選手としての在り方、感じ方に時代を感じるが(連載は昭和33年)これはこれで面白い。内容とは関係ないが、一番驚いたのは、解説で知った【有馬記念】と有馬さんの関連。作者・有馬頼義(よりちか)の父、有馬頼寧(よりやす)を記念して出来たのが【有馬記念】。第一次近衛内閣の農林大臣で、中央競馬会の理事長でもあったらしい。いや、だからどうしたってことでも無いんだけど。『四万人の目撃者』 有馬頼義 光文社文庫(昭和63年3月初版1刷発行)
2004年02月05日
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夏の甲子園、決勝。0-3で迎えた9回裏の攻撃、ツーアウト1塁3塁。バッターは、投手の今井。1-1からの3球目のカーブをとらえた打球は、右中間へ!2点が入り、バッターランナーが3塁へ突っ込み・・・試合終了とともに、バックネットで観戦していた一人の女性の命がつきた。表題作含む、6作収録の短編集。試合をネット裏で見ていた、この日は非番の捜査一課の千葉。その三つ右側の席にいた女性が、試合終了間もなく、突然倒れた。心臓発作による急死とされたその女性は、今井選手の姉だった。何か釈然としないものを感じた千葉は、調査を開始する。野球部部長の滝村に、動機があることを知った・・・・野球ネタ。しかも被害者はスタンドに居て、容疑者はベンチで試合中という密室(?)のような状態。期待半分、不安半分で読み始める。野球に関するところはなかなか面白かった。作戦面でのことだとか、“睡眠不足だと身体が軽く感じる。が後から疲労がどっとくる”とか。ただ、千葉がどうして女性の死に疑問を思ったのかがよくわからない。ちょっと無理がありすぎでは?“刑事の勘”とかいわれちゃうとそれまでなんだけど。スタンドで観戦していた人が突然死。しかも心臓の持病もち。劇的な場面のあと。疑問持つかなぁー。まして殺人だと思うか?投手の出来と結びつけるか?うーん、微妙。他は、『顔写真』、『兵士像の涙』、『カチカチ山殺人事件』、『やねこい奴』、そして『毛沢東―七月の二十日間』。確かにバラエティーには富んでいるけど・・・いろいろ集めすぎな感もする。一番良かったのは『やねこい奴』。もう一捻りいくかと思ったけど、そのまま。これはこれで、毒のあるラストでいいかも。『毛沢東~』は解説で中津文彦さんが絶賛してますが、私には良さが分からなかった。この手の歴史ミステリーでは必ず名前が挙がるジョセフィン・テイの『時の娘』、直接名前は出てないが高木彬光の著作なども引き合いに出され、ベッドディテクティブらしき体裁をとる。私自身、その時代の中国について明るくない、という問題はあるが、ここで出されている疑問がそれほど魅力的には思えないし、主人公はほんのちょっと考えただけで結論にいってしまって、別段驚きもない。ちょっとした歴史ものを読んだという感じ。全体的にはちょっと消化不良。書かれた時代が10年以上前、というのも理由の一つか。(『密室球場』で甲子園の出場校が36校とある。高校野球関係のHPをみてみたが詳しくいつかはわからず。昭和40年代半ばかな?)同じく伴野さんの作品、期待の『呉三国志』は私に合うかな?少々不安あり。ちなみに作者の名前・伴野朗 は 【とものろう】とよみます。何の疑いもなく“ばんのあきら”とよんでいました。私だけ?『密室球場』 伴野朗 集英社文庫 (1988年9月第1刷発行)
2004年02月04日
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『最悪』『邪魔』でお馴染みの作家・奥田英朗の、「モノ・マガジン」に連載していたエッセイ『スポーツ万華鏡』をまとめたもの。一つの話題は7ページほど。順番は連載時とは異なっている。(実は『最悪』『邪魔』とも読んでない。以前読んだのは、『野球の国』。)まず、最初の【ひそかなる故障の楽しみ】。“故障フェチ”、“故障自慢”といった感情に納得。奥田さんは中学時代の陸上競技会に向けての練習時に仲間内で交わされた「いかに自分のほうが重症か力説する」故障自慢について語っている。 スポーツ障害は大半が外からは様子を窺い知ることができない~ 病院で診察してもらった者は、一躍スターになれた。(P10)う・・わかる。認めたくはないが、確かにある。運動部では必ずあったし(練習を休んでしまうのは反則)、今やっているフットサルでもそう。「いやー、爪がさぁ~」なんて会話をどことなく誇らしげにしてる。この日記で私もさりげなく(?)やっていたりもする。また大学で部活をしている時のこと。肩から肩甲骨にかけて痛くて病院に行ったが、【リスフラン関節に炎症】という奥田さんのように見事な(?)診断結果は出なかった為、皆には何も言わなかった。(もとより練習を休むつもりはないが、痛いけど練習してるぜ!というところを示したかったという邪まな心があったことは否定できない)話を本に戻して。奥田さんから選手名鑑への提言。【落合博満】身長178センチ、体重85キロ 右投右打秋田工 → 東芝府中 → ロッテ → 中日[通算成績] 打率324 本塁打413 打点1148[推定年棒] 3億円[故障] 左手首腱鞘炎、右足太もも挫傷確かに、面白いかも。実際、選手は大変だというのはわかってるけど。先の故障自慢とはちょっと違った意味で、「あ~、この選手はこれと戦っているんだな」と分かれば見方も違ってくるかも。いや、それだとプロらしくなくなるか。【スポーツの語り草と一人歩きする伝説】伝説の大投手・沢村栄治。もっとも語り継がれているのは、大リーグチームをルー・ゲーリッグのHR一本に抑え、0-1で負けた試合。しかし、沢村はこの日米野球で違う日にも投げていた。その時のスコア。0-10、1-14、5-14。負け投手は全て沢村。う~~~~~ん。そうだったのか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書くつもりが忘れていたものを追記します。【高校野球とコールド負けの青春】ここにのせてあるスコアを見るだけで想像が膨らみます。なかでも凄いのがコレ。学習院 1 0 5 10 0 9 0 0 0-----------------------------------都港工 5 2 6 0 1 3 5 2 2xなんと25対26! 凄いぞこれ。漫画でも出来ん。しかも、よく知る学習院が絡んでいるとは!ちょっと調べてみたところ、安打数は24対16だが、四死球は13対27(学習院が与えたのが27)。これが明暗を分けたんだなー。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【ボブスレーの前から二番目の選手は何をする人なのか?】タイトルだけで笑った。(ボブスレー関係者の方すみません)まぁ、でもボブスレーは『クール・ランニング』があったからまだ良かった。アーチェリーもここは映画で一発・・・東野圭吾(元アーチェリー部主将)原作とかでどう?もっとも『放課後』みたいにミステリーだと、知名度アップには繋がらないか。今回は野球だけに限らず、上記のように様々なスポーツを取り上げている。中でも作者がやっていたという“剣道”ネタ多し。(私も10年近くやっていた)古くは92年の掲載というのもあり、ちょっと首をひねらざるを得ないものも。(甲子園のベンチ入りが可能になった女子マネージャーについて、ちょっといきすぎてます。まぁ後からだと何とでもいえるんだけど)あとは、自分のことを「おれって、ヘン?」というのがちょっと気になった。“ボクシング中継のときに必ず移っているパンチパーマのオジサン” うちのなかでも有名です。気づくって。別に普通だよ。面白いネタも多かったがハズレもあり、『野球の国』のほうがすっきりしてた。まぁでも、スポーツもの!はいい。自分が好きだから、堪らないものがある。2月になり、プロ野球もキャンプに突入したことだし。今後、野球関係の本が何冊か続きます。次こそは、この人の小説をしっかり読もうっと。『延長戦に入りました』 奥田英朗 幻冬舎文庫(平成15年6月初版発行)
2004年02月03日
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元囚人で、元SEAL(海軍特殊部隊)のコウイチ=ハヤシ(日系アメリカ人)は、安全であることだけが取柄の、これといった娯楽施設もない北米の田舎町に住むことになった。だが、やってきたのは彼だけではなかった・・・SFというよりも、パニック小説という印象。そのパニックを引き起こすのは、1に、ハヤシ。2に、6本の腕があり、銀色に光る身長3メートルの謎の生命体。のっけから、とんでもないことやってるプロローグ。(面食らってしまう人も多いでしょう)だが、まさしくコレがこの話の根幹となってくる。(目次の“予選”とか“本戦”“ラウンド1”なんてみるとバトルロワイヤル?って思ってしまった)まぁ、こちらではもっとタチが悪く、エイリアンが登場して暴れまくるわけですが。むしろ住民をはじめとする人間たちの争いが興味深い。“善良な一般市民達”は感情をむき出しにし、差別用語を連発する。町長、果ては大統領まで、わかりやすくデフォルメされたお粗末ぶり。自分のことしか考えない。でもこれはあながち・・・と思ってしまうのがまた怖い。弱者と強者。弱いものの都合なんて考えない。一方的。悪気すらない。うーん、いろいろと含んでそう。強烈な皮肉たっぷり。アメリカだけというわけではなくて、様々な局面でこういう状態はあるだろう。好き勝手。ただ去るのを待つしかない。弱者はつらい。強者はよっぽど気をつけんと。ここまで徹底されると気持ちいい(内容は、そんなふうには言えないけど)。結構ボリュームがありますが、厚さはほとんど感じないです。流れとして、最後そのままかなとも思いましたが、さすがにそれでは救いが無さすぎか。どこかでしっぺ返しがなければ、止まらなくなってしまうし。さて、銃器、兵器なども多く出てきますが、私は全くわからず。「インディペンデンスデイ」も観てないし・・・。もっと別の楽しみ方もあるかもしれない。第22回メフィスト賞受賞作。変わった世界を持っている作品が多いので、この賞をとった作品、作者は結構、好きです(津村さんの日記を読むと、この賞自体にちょっと問題がありそうですが)。その中でも、今までとはタイプが違う異色作ではないかと思います。違う話も是非、読んでみたいです。『DOOMSDAY―審判の夜―』 津村巧 講談社ノベルス(2001年9月第1刷発行)
2004年02月02日
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なんだか、グルグル、グらグら、ふらふら、しております。体調が悪いわけではなく。自身の歪み、たわみ、膨らみを実感する今日このごろ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~土曜日、パワフルな叔母と弟(次男)と共に、イトコの結婚式会場の下見に行った。(肝心の新郎新婦はこの日が新居への引越しだった為、欠席)ご飯を食べながら叔母が弟に聞き出したところ、5年以上付き合っている彼女との結婚は来年の予定だとか。よし、お前はもう兄を超えたぞ。どんどん先へ行きなさい。さらに仕事でこの場には来れなかった弟(三男)の話になった。どうやら3年半付き合った彼女と別れたらしい。(どうして叔母が知っている?)結婚すると思ってたけど、いろいろありますな。そして後で知ったのだが・・・ この彼女から、うちの母親宛に手紙が来たようだ。「お世話になりました」と。ちょっと微妙な面もありますが。なぜか息子達の彼女に、やけにウケの良い母親。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~タイトル。こんな感じの歌詞がアルフィーの歌にあったかと。うーん、ゆれまくり!(本文の内容とは無関係)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~追記。歌詞が違ってました。フラリ、フラレでした。あれー、絶対あっていると思ったんだけどな。2月に入り、本を買いました。定価で『DOOMSDAY ―審判の夜― 』津村巧津村さん、楽天内にいらっしゃるんですよね。ということで古本ではなく。すっかり古本依存症の為、ここ1,2年新刊で買ったのは、浦賀和宏、『クライマーズ・ハイ』横山秀夫サイン本!、『緋の砂』峰さん、くらいだもんなぁー。新刊に手を出さなくても、ストックがたくさんあるので、今後もこの傾向は続くであろう。古本を買い続ける理由にはなってないけど。
2004年02月01日
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