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2024年06月15日
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カテゴリ: 中世





土佐に入国した長宗我部氏は、 長岡郡 岡豊(おこう、現・ 南国市 岡豊町 )の地を拠点とした。当時の土佐国は高知平野(現・高知県 高知市 中心部)が未開拓地であったことから、香長平野(長岡郡・香美郡)を中心としていた。 戦国時代 には長宗我部氏は岡豊山に築いた 岡豊城 を居城としているが、これは初代能俊が入部後に築いたものを 南北朝時代 に修築、戦国時代において城郭としての規模を整えたと伝えられている。


「岡豊城」(おこうじょう)は、 高知県 南国市 にある 中世 日本の城 山城 )跡。 戦国時代 四国 の覇者となった 長宗我部氏 の居城であった。城跡は国の 史跡 に指定されている [1]


南国市街 の北西部、香長平野(かちょうへいや)の北西端にあたる 国道32 の西側の岡豊山(標高97 メートル )に位置する。戦国時代末期に廃城となり、現在は石垣、曲輪、土塁、空堀、井戸などが残り 高知県指定史跡 を経て国の 史跡 として整備されている。また、城址の一角には 高知県立歴史民俗資料館 がある。


城の縄張りは最高所に本丸に当たる詰(つめ)があり、東に詰下段、二の段、南から西に三の段、四の段、更に西側丘陵に伝厩跡曲輪が配された連郭式の山城である。また、城の北東部には岡豊八幡があった。


鎌倉時代 初期に、 信濃 より 土佐 へ移住した 長宗我部能俊 が、土佐長宗我部氏の始まりであるといわれる。


長岡郡 宗部郷(現在の南国市岡豊町)に定住した当初は、ただの宗我部氏であったが、隣の 香美郡 にも別系ながら同じ名字の宗我部氏があったため、それぞれは郡名の一字を付け加え、長宗我部氏と 香宗我部氏 と名乗るようになった。


この頃、長宗我部氏によって築かれたと思われる岡豊城は、調査の結果では13世紀~14世紀の築城年代と考えられている。


室町時代 応仁の乱 後の 永正 4年(1507)に 管領 細川政元 が暗殺された以降の 細川氏 本家では家督・管領職争いの抗争を続けるあまり、その直轄領である土佐でも支配力を低下させてしまう。


それが長宗我部氏、 本山氏 山田氏 吉良氏 安芸氏 大平氏 津野氏 の「 土佐七雄 」と呼ばれる有力国人の台頭につながり、戦乱の時代の始まりとなった。


七雄の抗争は翌年の永正5年(1508)に早くも表面化すると、本山氏、山田氏、吉良氏などの連合軍によって岡豊城は落城する。
 従来の通説では、この岡豊城攻めの際に当主・
長宗我部兼序 は自刃、土佐南西部の 中村 一条氏 のもとに落ち延びていた兼序の子・ 国親 は永正15年(1518)、一条氏の取り成しで旧領に復し岡豊城に入ったことになっている。


それが近年の研究では、兼序は本山氏などに岡豊城を攻められた際に自害せず土佐国内に亡命しており、永正8年(1511)に本山氏や山田氏と和睦して岡豊城主に復帰、永正15年頃に息子・国親へ家督を譲ったことが明らかとなっている。


岡豊城を足掛かりに国親は土佐の有力大名へと成長し、一条氏、本山氏、安芸氏とともに土佐を四分するまでになった。


国親の子・ 元親 の時代に長宗我部氏は飛躍した。 天正 2年(1574))主家であった 一条兼定 豊後 に追放し土佐を平定。


この城を拠点に天正13年(1585)には四国を統一した。


しかし同年、 羽柴秀吉 の進攻により降伏し土佐一国に押し込められた。この後、天正16年(1588)大高坂山城(現在の 高知城 )に本拠を移したが治水の悪さから再び岡豊を本拠とした。


しかし、天正19年(1591))新たに 浦戸城 を築いて移った為、長宗我部氏累代の本拠・岡豊城は廃城となった。)



7代 兼光 の頃には多くの 庶流 を出していることから、当時の一般的な支配体制である 惣領制 により発展したと考えられる。






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最終更新日  2024年06月15日 06時22分19秒
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