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朝からずっと、WOWOWをつけっぱなしにしていました。スターのファッションに、カップルの組み合わせに、そして受賞式の各シーン…画面のすみずみをチェックして、自分の中のミーハーな部分を改めて自覚した次第です(笑)突然ですが、私、ヒラリー・スワンクという女優にあまり魅力を感じないのです。以前、性同一性障害に悩む女性を演じた「ボーイズ・ドント・クライ」で突然、アネット・ベニングを押しのけてオスカーを受賞。今回は、ボクシングに挑む女性を熱演して、再びの受賞。確かに、それぞれの難しい役柄に体当たりでチャレンジしていることは評価に値すると思うのですが…思えば、「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、「モンスター」のシャリーズ・セロンと、このところアカデミー賞の主演女優賞は、特殊メイクや体重増で、生まれ持った美貌を封じて役づくりをした女優が続いていますね。でも、せっかく人並み以上の美しさを手に入れて生まれてきたスターたちなのだから、その美しさで夢を見させてくれるような、古き佳きハリウッドムービーを求めてしまう気持ちが、どこかにあるのです。そういう意味では、「アビエイター」でキャサリン・ヘプバーンを演じたケイト・ブランシェットの美しさは、予告を見ただけでもうっとり。「女が女に憧れる」、そんなスター女優のきらめくオーラを、今日の受賞シーンでも見せつけてくれました。それにしても、やはり受賞を逃しましたか、ディカプリオ…「ギャング・オブ・ニューヨーク」以降の、ムリにタフな大人の男を演じようと眉間に縦じわを入れている彼は、どうにも痛々しく見えてしまいます。今回の「アビエイター」もそんな感じなのかな、と。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で、久々に少年の面影を残した役どころを演じているのを見た時には、「やっぱり、これだよね!」と思ったのですが…本人としても試行錯誤なのでしょうね。私の中では、彼の出演作品のベスト1は「ギルバート・グレイプ」です。映画自体も素晴らしかったけれど、彼が演じた知的障害を持つ少年の存在感は本当に輝いていました。下馬評では騒がれもしていませんでしたが、ノミネートされていたドン・チードルとアラン・アルダ、二人ともとても好きな俳優さんなので、発表の時にはついつい、ドンデン返しを期待してしまいました。よく考えたら、二人とも、私の好きな米ドラマ「ER 緊急救命室」にゲスト出演しているのです。それぞれ、自らが病に冒される医師という役柄で、とても印象的でした。今夜は、これから夫の夕食につきあいながら、ふたたびゆっくりと再放送を楽しもうと思います。映画ファンの皆さんの、今回の賞に関する感想を読むのも楽しみです。
2005.02.28
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久しぶりに、シネコンのレイトショーへ行って来ました。ドラマ「ER」でジョージ・クルーニーの虜になってしまった私は、以来彼が出演する映画はかなりの確率でチェックしています。中でも「オーシャンズ11」は、クルーニーの“チャーミングでダンディ”な魅力が、そのまま主人公であるダニー・オーシャンのキャラクターに投影されていて、ファンとしてはうれしい一作でした。先日、TVで「11」が放映された時も、(なんで吹き替えが“ER”の時の小山力也さんじゃないの・・・?)と文句を言いながらも、ラスベガスを舞台にした泥棒達の知能ゲームを、改めて楽しみました。そして、続編となる公開中の「オーシャンズ12」。ストーリーの縦糸は、前作で見事金庫を破られたカジノのオーナー(アンディ・ガルシア)に復讐を宣言された“オーシャンズ11”が、盗んだ大金を弁償するため、さらなる盗みを企てる羽目に…というお話。事前に聞いていたストーリーも以上の通りだったのですが、今度の映画はそれだけでは終わりません。決められた期限までに、提示された金額を揃えられるか?再結集してアメリカを飛び出し、ヨーロッパを舞台に駆け巡る主人公たち。そこへ、敏腕女刑事(キャサリン・Z・ジョーンズ)と泥棒(ブラッド・ピット)の恋の因縁、泥棒業界(?)のすご腕ナンバーワンを競うライバルの挑戦、伝説の大怪盗の謎、そして思わぬハリウッド・スターの乱入…と、盛りだくさんに横糸が張り巡らされて、豪華なタペストリーのような楽しい作品になっていました。ポスターやCMに出てくるキャスト以外にも「え!この人も出てきた!」と、次々楽しい驚きが味わえます。しかし、日本でも大ヒット中のこの映画ですが、「見る人を選ぶ作品」というか、ハリウッドの大スターを勢ぞろいさせておきながら、決して「誰が見ても面白い映画」とは言えないような気が…。まず、テンポよくスタイリッシュに描かれる物語にはいくつものドンデン返しがあり、全編を通して、何気ないセリフや映像の片隅に伏線が細かく張り巡らされています。会話は猛スピードなので、字幕を追うのはかなり大変。中には前作を見ていなければわからないような小ネタもあって、この前TVで復習しておいてよかった、という感じでした。また、前作が「ラスベガスのカジノの金庫を破ることが出来るか?」という、前人未踏の盗みを巡る1本のストーリーラインを描いていたのに比べて、今回はとにかくお話がフクザツ。豪快なアクションや派手な仕掛けは出てこないので、刺激的なアクション・ムービーがお好きな方には物足りないと思います…でも、S・ソダーバーグ監督以下、気心が知れた仲間達で、作られたこの映画。詰めこまれた笑いの要素には“楽屋オチ”っぽいユーモアも。出演している俳優陣のファンで、彼らの出演作や、ここ数年の話題の映画をよく見ている人にとっては、思わずニヤリとしてしまうような場面がたくさんありました。セルフパロディや自虐ネタの数々は、「スターの競演」という最大の目玉要素を、映画自身が皮肉っているようにさえ思えました。「オーシャンズ11」から「オーシャンズ12」へ。この、加わる「1」が一体誰なのか?盗み云々より、紆余曲折を経て「11」が「12」になる過程を追った物語…とも言えます。ともあれ、銃撃戦や爆発やカーチェイスがなくても、十分「痛快」な時間を過ごせたなぁというのが、私と夫の共通の感想でした。それから、前作ではプレスリーの「ア・リトル・レス・カンヴァセーション」などを取り上げたサントラがとってもクールでしたが、今回も音楽はかなりかっこよかったです!車で聴くといい気分で運転できそうな気がして、今回もサントラ盤を買ってしまいました。
2005.02.27
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夫の長所はいくつもあるけれど(もちろん短所もいくつもいくつもある…が、ここでは控えます)、旅先で何がうれしいかと言えば、私の買い物にイヤな顔をしないでつきあってくれることです。しかし、その忍耐強い夫が、さすがにネを上げて「…ちょっと、休憩しない?」と言わしめたのが、ホーチミンのレタイントン通り。ベトナムの人気でお土産といえば、思いつくのがバッチャン焼ビーズ刺繍のサンダルやバッグ…そして、可愛いハンドメイドの刺繍小物。このレタイントン通りには、そんな刺繍製品のお店が軒を並べています。私はもともと、服や小物で刺繍をあしらったものが大好き。というわけで、この通りで出会うリネン類や雑貨や洋服、そのどれもが素敵に見えてしまい、「どうしよう、助けて~!」と叫びたくなったほどでした。結局、汗をかきながら悩んだ末、クッションカバーやテーブルクロスを購入。女友達と自分へのおそろいのお土産には、かわいい布製の巾着袋をたくさん買い込みました。この袋、靴や下着のきれいな刺繍が前面にほどこされていて、一目で袋の中身がわかるようになっているというわけ。出張が多かったり、旅行が好きな友達には、本当に喜ばれたお土産です。この巾着袋もそうですが、ベンタイン市場やドンスアン市場のチープなお土産屋さんに行くと、同じデザインの刺繍製品が山と積まれていました。でも、デザインは同じでも、やっぱり刺繍の粗さが目立ったので、そこは「値段=品質」ということなのでしょう。ファッショナブルな刺繍バッグが有名なIpa-Nima イパニマ、高級感のあるテーブルリネンを扱うNguyen Freres グエン・フレール、リゾートウェアやシルク製品が素敵なSONG ソン、かわいい雑貨が何でもそろうemem エムエム…などなど、楽天でも、ベトナムの有名なお店の製品をたくさん見つけることが出来ます。自分でも笑ってしまったのですが、夫と訪れた翌年、気の置けない女同士でホーチミンを再訪したときは、やっぱり買い物の勢いが全然違った!感じのいい店の前を通ると、夫には「ここ、入ってみてもいい?」と言っていたのが、その時はキッパリ「ここ、入ろう!」になっていました(笑)いくら夫がやさしいとはいえ、気兼ねしないで十分に没頭できるのがショッピングの醍醐味ですね。二度目のベトナムでは、ビーチリゾートに足を運んだのですが、その話はまた次回に…
2005.02.26
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ブラスチラバ、という街の名前を新聞で見つけて、旅の思い出が一気に甦ってきました。訪欧中の米・ブッシュ大統領が、ロシアのプーチン大統領と会談を行い、ニュースの舞台となったこの街は、スロバキアの首都です。以前の日記でも書いたとおり、去年の冬、友人と東欧~中欧をめぐる旅に出ました。その中で、プラハから国際列車(チェコとスロバキアが一つの国だった頃は『国内線』だったのでしょうが)に乗って、国境の検問を越えて4時間。前日までいたプラハに比べて、とてもこじんまりした…はっきり言ってしまえば「見どころのなさそうな」街、というのが、私たちの第一印象でした。「百塔の街」の異名で知られ、壮麗なボヘミアの歴史を感じさせるプラハに比べて、ドナウ川の向こうに広がる共産主義時代の団地の殺風景なこと…【左・カレル橋から見たプラハ城。右・ブラスチラバ城から見たドナウ河。】 (ここに来るために、ほとんど一日を使う価値があるの??)と、ちょっとブーイングの気分で街を散策。でも、歩いているうちに、世界中から観光客を集める大都市とは違う、静かな街並みのたたずまいに、心がなごんでいくのを感じました。ちょうどその日は日曜日で、旧市庁舎から鐘の音が聞こえてくる中、家族連れが楽しそうに広場を散歩する姿を多く見かけました。現地のガイドさんがおっしゃるには、社会主義国だった時代には、建物の壁の色は灰色で統一するきまりだったのが、民主化を経て自由になった今、人々が美しい色で家々の壁を明るくしている…と。確かに、クリーム色や淡いピンクや水色や、色とりどりの壁が石畳の道をはさんで続いており、全体で見ると、ちゃんとパステルカラーで調和が取れていて、とても素敵でした。美輪明宏さんがよく「コンクリート打ちっぱなしの建物に囲まれているから、現代人はストレスが溜まってイライラするのだ」とおっしゃっています。思い返すと、あの小さな街の家並みは、確かに旅人の心をやさしく癒してくれたようです。ところで、こちらはブラスチラバの数少ない観光名所の一つ。 おわかりになりますか?マンホールからにっこり、ブロンズのおじさんが顔を出しています。この、フェイクのブロンズ像は広場にもあって、等身大のナポレオンがベンチの背もたれによりかかっていて、人気の写真スポットになっていました。マンホールおじさんの方は、設置以来何度か、カーブを曲がる車にひかれるという受難があったそうで、今ではマンホールのところに、おじさん専用の標識が立っています(見えますか?)。もう、今後再び訪れることはないかもしれない、素敵な街の記憶を、ニュースのおかげで久々に手繰り寄せることが出来た日でした。旅の思い出が増えると、こういううれしい出来事も広がっていきますね。
2005.02.25
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ベトナム料理は、私と夫の共通の大好物の一つ。渋谷の、東急本店の向かい(ドンキホーテの並び、と言った方がわかりやすいかな)にある「ブーゲンビリア」という小さなベトナム料理店がご贔屓でした。そんな訳で、旅の間は本場で味わう生春巻やフォーを堪能しましたが、意外なアイテムに二人そろってハマってしまいました。それが、「バインフラン」と呼ばれる、カスタードプリン。辺見庸さんの「ゆで卵」という短編集に、このベトナムのプリンをモチーフにした、とても印象深い小説があって、ぜひ実際に味わってみたい、と初日のディナーでオーダーしたのです。お腹いっぱいになった後のデザートだったのに、二人で顔を見合わせてしまいました。きっと、卵の新鮮さ・濃度のせいだと思うのですが、口の中で濃厚にとろける食感と、甘すぎない素朴な味がほんとうに美味しかった!以来、食事の度にバインフランをオーダーし、食べ比べをしていました。私達の選んだ「ベトナム・プリンの三大名店」は、1位・インドシナ Indochine(ハノイ) 古いフレンチ様式のヴィラを改装したレストラン。 中庭のテーブルでロマンティックなディナーを楽しみました。2位・フーンライ HuongLai(ホーチミン) 日本人のブティックオーナーが経営しているレストランです。 内装やテーブルセッティングが素敵なセンス。3位・リトルハノイ LittleHanoi(ハノイ) バゲットサンドが有名なお店ですが、プリンもいいお味でした。(「リトル・ハノイ」にて) 2位の「フーンライ」では、紫いものスープというのを初めていただきました。バッチャン焼きの美しい深皿の中を見て、ビックリ!正直、食べ物とは思えないような鮮やかな紫色。美輪明宏さんなら大喜びかも… 恐る恐る口をつけたら、粗くつぶしたおいもは山芋系の舌触りで、お味は中華の蟹のスープのような感じ。意外にあっさりしていて美味しかったです。ベトナムに行かれる方は、ぜひご賞味を…もう一つ、忘れられないのが、ベトナムのバゲットの美味しさです。往来には、バゲットを山のように乗せた、サンドイッチ売りの小さな屋台が。パリの街で見た露店とは少し違っているけれど、フランス統治下の時代から続いていた情景なのでしょうか。私たちは、ガイドブックにも載っているホーチミンの「ニューランNhuLan」という大きなパン屋で、帰国する日の夕方、地元の主婦に混じってバゲットパンを買い込みました。つぶれないように機内持込みにして、翌朝日本についた後、わが家でトーストしていただいたバゲットの味…忘れられません。ニューランでは、店頭で売っていた甘いふかし芋みたいなものも、買ってつまんでみたらとても美味しかったです。今や、ファミレスでも生春巻が食べられるようになりましたが、やっぱり現地に飛んでみないと味わえないものってありますよね。旅の記憶は、舌の記憶でもあります(笑)【カフェ天国でもあるベトナム。このチェーン店は六本木にも出店しました】チュングェンコーヒー
2005.02.24
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昨日の日記でご紹介した映画「地獄の黙示録」。ふと考えてみたら、ちょうど2年前(2003年)の今ごろ、夫と私は休暇を取って、一週間のベトナムの旅を楽しんでいたことを思い出しました。そんな訳で、今日からベトナムの旅の思い出をご紹介していこうと思います。旅先としてのベトナムといえば、雑貨やベトナム料理が有名ですが、私の場合は、一番の願いが「ハロン湾に行ってみたい」というものでした。きっかけは、カトリーヌ・ドヌーヴとヴァンサン・ペレーズが競演した映画「インドシナ」。そこで出てきたハロン湾の情景が忘れられず・・・世界遺産にも登録されている景勝地、ぜひこの目で見てみたいと夫にリクエスト。そういう訳で、ハノイとホーチミンの二ヶ所に滞在するツアープランで、旅行会社にハロン湾への日帰り旅もオプションでつけてもらいました。ハノイから、ホン河を渡って車を飛ばすこと3時間。観光客用の船に乗り換え、波の浸食で出来た奇岩が屹立する湾をクルージング。船の中はテーブル席になっていて、厨房から運ばれてくる出来立ての海鮮料理をいただきながら窓外の風景を楽しむのです。 小さな船に、私たちを含め三組の日本人のグループが乗り合わせたのですが、それぞれについてくれたガイドさんも別のテーブルで食事。顔なじみの仲良しらしく、ベトナム語でにぎやかにお喋りしていましたが、「ここは!」という名所に差し掛かると、食事を中断して「ダダダッ」とそれぞれの担当のテーブルへ来て、「あちらは○○です」と説明してくれるのが、ありがたいような申し訳ないような・・・。日本人のセンスではちょっとわからない、極彩色のライトでデコレーションされた鍾乳洞を見学し、船を下りて帰路につきました。車道では、田植えを終えて帰るのか、牛飼いに連れられた水牛の群れを何度も目にしてびっくり。ベトナムの首都・ハノイでは、街の中心にある「ホアンキエム湖」という湖のほとりで静かにお茶したり、街路樹とコロニアルスタイルの建物の調和が美しい旧市街でお買い物をしたり…旺盛に歩き回り、いつかは来たいと思っていた場所に来られた歓びを満喫しました。楽しかったのが、「シクロ」と呼ばれる人力車に乗ったこと。観光客とのトラブルが多いことから、ガイドブックには「流しのシクロには絶対乗ってはいけない」と書いてあります。夫と私は、そういう訳で、ホテル(メリア・ハノイ)専属のシクロをフロントで予約して、旧市街地を抜けてホーチミン廟まで行ってもらいました。運転手さんがとっても気のいいおじさんで、シクロを停めた後、わざわざ廟の入り口まで連れていってくれたのもうれしい出来事でした。そしてもう一つ、ハノイでの私の一番のお気に入りは「水上人形劇」です。ベトナムの有名な芸能で、水の上で、細い竹の先につけた人形を操り、音楽にのせて躍らせたり、寸劇を演じさせたりするもの。人形の使い手は、幕の後ろに隠れて見えないのですが(腰まで水に漬かって演じていたことは、フィナーレで彼らが登場したときわかりました)、一体どうやって動いているのか、どう考えてもわからない!でもそれぞれの人形がとっても素朴なつくりで、動きが加わると可愛さ倍増、なのです。 帰国後、「日本語をもっと勉強して、いつか貿易関係の通訳として働きたい」と言っていたかわいいガイドさんに、お礼に一緒に撮った写真と手紙を送りました。しばらくして返事が来て、そこには「サルズというビルスがきて おきゃくさんがすくなくなりわたしはおやすみがふえました」と書いてありました。そう、少し旅行の予定がずれていたら、私たちはSARSの大流行に遭遇するところだったのでした…【映画で見るベトナム。おすすめの三本】季節の中で夏至愛人/ラマン
2005.02.23
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昨夜は夫の帰りが早かったので、NHKのBS2で「アポロ13」を見ました。月面着陸を目指す宇宙飛行の途中で起こった、実際の事故をモデルにしたこの映画。映画は、トム・ハンクス演じるクルーのリーダーが、1969年の、人類初の月面着陸成功の生中継をテレビで見守る場面で始まります。実は、夫も私も、この記念すべき69年の生まれ。アームストロング船長が月に降りたのは7月なので、早生まれの夫はすでにこの世にいて、10月生まれの私はまだ母の胎内にいた…という違いはありますが。アストロノーツを描いた映画では、私はフィリップ・カウフマンの「ライトスタッフ」という映画が本当に好きで、TVで、放映される度に必ず見てしまいます。「ライトスタッフ」は、アメリカの宇宙への挑戦の草創期を舞台に、初代の宇宙飛行士たちの苦闘と、各々の栄光や挫折を描いた映画。「アポロ13」で、打ち上げの陣頭指揮を取る管制官のリーダー役で出演しているエド・ハリスが、「ライトスタッフ」では、人類初の有人宇宙飛行に挑戦する実在の飛行士、ジョン・グレンを演じています。この、ジョン・グレンと妻の描写が本当に素敵で…ハンディキャップがあって、言葉を口にすることが出来ない妻。大きな愛情で守り続ける夫と、信じて彼を支え続ける妻と。私にとっては理想の夫婦像です。そして、宇宙に飛び立ってヒーローとなる男たちの傍らで、一人時代に背を向け、「最強の戦闘機乗り」として虎孤高の道を歩み続ける、チャック・イェーガーを演じるサム・シェパード。映画のもう一人の主人公である彼、その格好良さといったらもう・・・!この映画のタイトルを聞いて「知らない」と思われた方も、テーマ音楽は絶対に一度は耳にしたことがあるはず。男性にも女性にも、自信を持っておすすめ出来る名作です!さて、「アポロ13」の話に戻って。宇宙飛行に世間の目がすっかり慣れてきた1970年。月面着陸を目指す「アポロ13号」でしたが、途中で、ロケットの司令船にアクシデントが発生。宇宙の闇の中で絶体絶命の危機にさらされた3人のクルーと、地上で彼らの救出を目指すNASAの人々や家族を描いた物語です。ある日、会社の同僚数名で飲みに行った席で映画の話になり、その夜の参加者のほとんど全員が、泣かんばかりの勢いでこの映画をほめ称えていました。私は昨日が初見だったのですが、確かに、組織で仕事をした経験のある人間には、「グッとくるツボ」を何十箇所も刺激されるシーンの連続でした。要するにこれ、アメリカ版「プロジェクトX」なんですね。ロン・ハワードの正攻法の映画は、アメリカ魂の光の面を魅力的に描いていて、爽やかな後味が心地良いです。さて、フロティア・スピリッツを胸に冒険の旅へ出た宇宙飛行士がアメリカの「光」なら、同じ時代にベトナムの熱帯雨林にいた米軍の兵士たちは「影」の象徴なのでしょうか。今夜は、同じNHK-BSで「地獄の黙示録 特別完全版」が放映されます。F・コッポラ監督が、自ら未公開シーンを追加・再編集したこのロングバージョン。夫と二人でレイトショーで見に行きました。地獄の黙示録・特別完全版 映画が始まって、ファーストシーンで完全に「参りました!」という感じになりました。撮影監督が、ベルナルド・ベルトルッチ監督(ラスト・エンペラー)とのコンビで名高い、私の大好きなヴィットリオ・ストラーロという人で、悲惨なはずの戦場を描いた画面でありながら、どれもが美しいのです。3年前、初めてベトナムに旅行した時、ホーチミンの街に「アポカリプス・ナウ」(地獄の黙示録の原題)という名前のレストランバーがあったのは、妙な感じでした。公開されたのは、ちょうど「9・11」の後、ビンラーディンを探していると思っていたら、いつのまにかアメリカがアフガニスタンに爆弾を落とし、いつのまにか戦争しようとしているらしい…という時期。この映画は「アメリカにとっての戦争」の全てを描き出している訳ではないと思いますが、戦時という特殊な状況におかれた人間の狂気について、鮮やかに切り取って見せているのは確かだと思います。「正義の戦争」など絶対に存在しないということが、強烈に心に染み付きます。TVドラマ「ザ・ホワイトハウス」で大統領を演じているマーティン・シーンや、「マトリックス」のモーフィアスを演じているローレンス・フィッシュバーンの、今の姿とは似ても似つかない若くてスリムな姿も見られますよね。あ、下積み時代のハリソン・フォードも・・・撮影に同行したコッポラ夫人が書いた「地獄の黙示録・撮影全記録」も、撮影時の興味深い舞台裏がのぞけて面白いですよ。今をときめくソフィア・コッポラが、フィリピンのロケ先に滞在中、頭に虱をわかしてしまうエピソードなども出てきます。とにかく、この映画については、一人でも多くの人に見てほしい、ものすごい作品だと思っています。【コッポラ監督は、ワイナリーのオーナーとしても有名。ソフィアの名をつけたワインもあります】
2005.02.22
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先日、地元のデパートの地下で食材の買い物をしていたときのこと。夫の毎日のお弁当に入れる梅干しが、もう無くなりかけているのを思いだし、漬物屋さんの売り場へ行きました。たくさん並んだパック入りの梅干しを前に、どれにしようか考えていると、売り場に立っていた店員の男性が「これなんてどうです?梅は中国産だから安いけど、漬け込みは本場紀州でやってるんですよ」と一言。私、日本の伝統食・梅干しの業界にもそんなことが起こっているとは知らなかったので、ちょっと驚きました。ついこの間、経済制裁がらみのニュースで、北朝鮮産のアサリが日本には大量に流通しているということを知ったばかりだし、ずいぶん前には、中国産野菜の残留農薬について騒がれたこともありました。そして、先日「一日だけの復活」をした牛丼にすごい行列が出来たみたいですが、BSEの件でアメリカ産の牛肉については未だに先行きが不透明な状態。以前、テレビで、日本が大量に輸入しているモロッコのタコが、乱獲でどんどん海からいなくなっていて現地の猟師さんが困っている、という話も見たことがありました。「日本は食料自給率が低い国です」ということは、小学生の時社会科の授業で習って以来、いやというほど耳にしてきた言葉だけれど、スーパーで生鮮食品の産地の表示を見ていると、「こんな国から、こんなものが輸入されているのか!」と、新発見をすることもしばしば。トンガ産のかぼちゃとか、オマーン産のいんげんとか、チリ産の塩鮭とか…君たち、遠い国からはるばる旅してきたんだねぇ、と、ケースに向かって労いの声をかけたくなってしまうほどです。でも、私の場合はどうしても、野菜・肉・魚といったものに関しては、多少高くても国産品を選んでしまう(国産では獲れないアボカドやグレープフルーツを除いて)。…それは、別に立派な主義・主張に根ざしたものじゃなくて、もう感覚的な好みに近いもので・・・「より近く(=国内)で獲れたものの方が新鮮に思える」という、恥ずかしいくらい単純な思考パターンによるものです。恐らく、外食したり調理済みのお惣菜を買ったり、そんなときは相当外国産の素材を口にしているんだろうし…。冒頭で書いた、中国生まれの梅干しのパッケージには、大きく「紀州産」と書いてありましたし、輸入のアサリも一回日本の砂浜に撒いてから収穫すれば「○○湾産」となるそうですし…ハァ(溜息)。ここまで来たら何を信じたらいいやら?という感じですし、ね。ただ、「安さ」って今の世の中ではものすごいパワーを持っていることだから、これだけ世界中からたくさんの食べ物が押し寄せて、価格競争を仕掛けている現状では、国内の農家の人たちもいろいろと大変だろうなぁと思うのです。そんな訳で、一消費者として、「日本の農業の皆さん、がんばってください」という、僅かばかりのエールを送っているつもりです。「スローフード」という考え方が広まりはじめ、「食育」に国を挙げて取り組むという動きも出てきているらしいですが、スローフード運動の中には「地産地消」という考え方が基本にあるはず。これだけ世の中が便利になって、フランスのチーズをおつまみにイタリアのワインを飲んでデザートはスイスのチョコレート…なんて贅沢を、誰もが手軽に味わえるのは本当に幸せなことだけれど、身体づくりの基本になる「根っこの食事」は、出来るだけ近いところで産み出された食べ物で作りたい、と思うのでした。ところで、1月10日の日記にも書いたとおり、インスタントのだしの素に別れを告げて、天然素材のおだしに凝っている私ですが、今回はじめて『自家製・無添加「かつおぶし屋さんの美味しい だしパック」』を購入してみました。おだし屋さんというこのショップは、奈良県の鰹節屋さんが経営しているお店ですが、このだしパックが楽天でもかなりの人気商品らしく、手元に届くのはもう少し先になりそうです。本来なら、自分で使ってみて、実際に味わってからご紹介した方が皆さんの参考になるのでしょうが、今日の日記に急いで書くのは、このお店が本日の23:59まで「ポイント5倍」のキャンペーンをやっているからです(笑)…私も慌てて購入したのですが。ギリギリのご案内で申し訳ないですが、興味のある方は急ぐとお得なお買物が出来ますよ!そんな訳で、台所を預かる主婦としてのささやかなポリシーは持っているものの、最終的には「安くてお得」なお買物にやっぱり弱い私なのでした(苦笑)。
2005.02.21
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2月は、米アカデミー賞の授賞式にちなんで、BSの映画のラインアップが充実していて、毎年テレビの前で過ごす時間が増えてしまいます。とくにNHK-BS2は、「第七天国」や「或る夜の出来事」など戦前の名作(淀川長治さんがいろいろなところで絶賛していました)から、今夜放映する「コーリャ 愛のプラハ」といったヨーロッパの秀作まで、バラエティに富んだ特集をしていてうれしい限り。DVDをフル活用している私です。ところで、昨日はわが国の「日本アカデミー賞」の授賞式が放映されていました。以前の日記でも書いたとおり、映画界のセレモニーは大好きな私ですが、この賞だけはどうも…これほどまでに、映画ファンの気持ちと乖離している賞も珍しいなと思うのに加え、授賞式自体も「もうちょっと何とかならないの??」と、見る度にガックリ来てしまいます。(たぶん、会場のホテルの結婚披露宴用の設備をそのまま持ち込んでいるのが元凶なのでしょうけど…大きな丸テーブルは、食べ物が何も出ていないのがすごく貧相に見えるし、舞台の上の白いジョーゼットのヒラヒラが安っぽいし…こういう時、「赤」と「ゴールド」を基調にした、アメリカの映画賞のセレモニーはすごく演出がうまいなぁと思うのです)しかし、後半の「主演女優賞」の贈呈シーンだけは、ドレスとアクセサリー見たさにしっかりチェックしました。見事なスタイルを生かして、黒のドレスにシャンデリアイヤリングで決めた鈴木京香さん、お見事!という感じ。松たか子さんの、アンティークな雰囲気のドレスも面白かったです。でも、一番気に入ったのは、三色スミレをあしらった可憐な常盤貴子さんのドレス。胸元の大きな布コサージュと、耳元のスミレのイヤリングが本当にかわいかった!いくつになっても、心のどこかでロマンティックな少女趣味を捨てきれない私。実際に、ミハエル・ネグリンの夢のようにきれいなアクセサリーなども、年甲斐もなく未だに好きです。ドレスはムリでも、アクセサリーくらいなら真似出来るかも?…と、クローズアップが映るたびに必死でデザインを覚えようとしておりました。【乙女心をくすぐる、花モチーフのアクセサリー】
2005.02.19
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先週の三連休に夫と帰省した時は、実家の両親と過ごすだけでなく、友人と会う約束が重なり、連日かなりの慌しさでした。フリーでCGデザインの仕事をしていた大学の同級生が、原宿に事務所を構えることになったと年賀状で知らせてきたので、見学を兼ねて現地でお祝い会をすることに。横浜から原宿へ向かう途中、乗り換え駅の渋谷で時間が出来たので、映画でも見よう…ということになりました。こういう時に、iモードのエリア探索というのはなかなか便利なもので、駅のそばの映画館で時間がちょうどいいもの、という条件で探した結果、ユーロスペースで上映中のこの作品を選んだという訳です。この映画は、村上春樹さんの「レキシントンの幽霊」という本に収められている短編、「トニー滝谷」が原作。まず、この奇妙なタイトルにひかれました。(一瞬、“トニー谷”ではないざんすか?と思ってしまった私ですが、若い子たちには通じないかな…)「トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷だった」そう、イッセー尾形さんが演じる主人公の中年男の名前が、そのまま題名になっていて、彼の半生を淡々と、静かなタッチで見せていく映画です。トニー滝谷という男は、幼少の頃から、ほとんど宿命的に “一人で生きること” を余儀なくされて人生を送っているのですが、本人はそれで寂しさを感じる訳でもなく、むしろ、人と深く関わることにどこか違和感を感じる方で、一人でいるのが自分にとっては一番心地良い…と思いながら、イラストレーターとして何不自由なく日々を送っています。そんな彼の前に、ある日イラストを受け取るために、A子という美しい女性が現れました。「服を着るために生まれてきたような人」とトニーが形容する彼女を演じているのが、宮沢りえさんです。彼女の出現によって、一人で充足したはずの彼の人生には大きな転機が訪れました。歳の差や、彼女に古いつきあいの恋人がいることや、様々な障害があったのだけれど、彼はそれまでの孤独だった生活に区切りをつけて、彼女と一緒に暮らしていきたいと心から願います。その思いは彼女に通じましたが、幸せな日々にやがて思わぬ事態が・・・主演の二人は、トニーとA子のほかにも、それぞれ「トニーの父」と、物語の後半で登場する女性「B子」を二役で演じています。ほとんど二人芝居のような映画でした。私も夫も、村上春樹さんの著作はそんなにたくさん読んでいる訳ではなくて、「レキシントンの幽霊」も恥ずかしながら未読なのですが、孤独な存在でありながらも他者と共生しなければ生きられない、人間のやっかいな本質を、寓話風に描き出した深みのある物語だなぁと思いました。市川準監督の映画は好きで、かなりの作品を見ているのですが、吉本ばななさんの「TUGUMI」の映画化をされた時、原作の空気感が映画の中に息づいていて、すごくいいなぁ~と感激して以来のファンです。そんな訳で、この映画も、原作を読んでから見た人がどんな風に感じたのか、興味があるところです。坂本龍一さんの静謐感に満ちたピアノの音楽、さりげないトーンで原作を朗読する西島秀俊さんのナレーション、時々現われる、空を映したカットの息をのむ美しさ、そしてイッセーさん以下俳優陣のナチュラルな演技…どれも、私たちの好みにあうテイストで大満足でした。そして特筆するべきは、やっぱり「女優・宮沢りえ」の素晴らしさです。A子が一番最初に画面に現れたときのカットは、“現実にこんな女性が目の前に現れたら、誰だって恋するだろう”と思わせるほどの美しさでした。また、ヘアメイクや衣装の助けもあるとはいえ、全くキャラクターの異なるA子とB子の演じ分けもお見事だったと思います。相変わらず、抱きしめたらポキリと折れてしまいそうなくらい、か細い身体が心配だけれど、「りえちゃん」の女優としての近年の飛躍を見ていると、一度の辛い出来事や挫折で、人生は終わりになったりしないんだなぁ…ということを改めて感じさせられます。それにしても、久しぶりに行ったミニシアター「ユーロスペース」が、立ち見も出るほどの大盛況だったのには驚きました。その日の思いつきでこういう良い映画に巡り合えるのは、都市生活の醍醐味だなぁ~…と、うらやましくなりました。「トニー滝谷」 公式ホームページ http://www.tonytakitani.com/【これもおすすめ・市川準監督作品】竜馬の妻とその夫と愛人(DVD)※三谷幸喜さんの原作を、鈴木京香・木梨憲武・江口洋介・中井貴一といった芸達者な面々で、しみじみ可笑しくてホロリとくる佳作に仕上げています。とくに、憲さんの細やかな演技は必見。今、夫と司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んでいますが、この映画のおかげで、妻・おりょうさんの脳内イメージはすっかり鈴木京香です。※このほか、「東京夜曲」「大阪物語」といった作品も、大人のせつなさを描いて強い余韻を残す映画でした。
2005.02.18
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電気も石油もガスも使わない生活を、2ヶ月続けろと言われたらどうしましょう?昨日、京都議定書が発効されたことが大きなニュースとなっていました。新聞記事はこちら温室効果ガスの排出規制について各国が批准し、地球温暖化の防止を目指したもの。未曾有の大惨事となった、去年暮れのスマトラ沖の大津波も、あれだけ被害が拡大した遠因には、温暖化による海水位の上昇があったのでは…という説もあるそうです。実際、昨日のニュースでは、世界で一番海抜の低い「ツバル」という小さい国で国土の水没が始まっていて、人々がニュージーランドへの移住を余儀なくされている…という話題を取り上げていました。地球規模で異常気象が頻発している今、自然のSOSに耳を傾けて、出来ることからはじめていかなくては…そう思う気持ちにウソはないのですが、実際に京都議定書の内容を守るためにはどれだけのことをしなければいけないかを聞いて、ビックリ!8%の削減を決めた7年前の時点から、実は日本の温室効果ガスの排出量は6%も増加してしまったというではありませんか。そして、合計14%の削減という目標を実現するためには、電気も石油もガスも使わない暮らしを、全国民が年に2ヶ月間送らなければいけない、というのです。いつのまにか、そんなことをしなければ事態を改善できないレベルまで来ていたのか…と、ちょっとショックでした。「地球にやさしい」「環境を守る」「リサイクル」「エコマーク」、そんな文字が街中におどっているように見えるのに、実態は本当に厳しいのですね。ため息が出てしまいました。便利でモノが豊かにあふれる消費社会に生きて、その豊かさに慣れきってしまっていると、「気持ちいい」「美味しい」「楽チン」「新しい」…などなど、快適さを追うことがあたりまえになってしまって、「別に、これがなくても死ぬわけじゃない」というシンプルな考えで、手元にあるものを手放すのが、すごく苦手になってしまうように思います。ちょうど、去年運転免許を取得したことから、夫が車の買い替えの検討に入ったのですが、周囲からは「電車もバスもあまりない不便なところなんだから、自分用の車も買えばいいのに」という意見をたくさんもらいました。でも、今までだって、自転車や歩きで用事は済ませてきたんだしなぁ…車がなければ買い物に行けず飢え死にする、って訳じゃないんだものなぁ…と、一度は「自分専用車」購入に傾きはじめた気持ちが、大きく揺り戻される単純な私でした。ちなみに、今朝の「めざましテレビ」では、現実的に、それぞれの家庭で改善できる取り組みとして ○暖房の設定を1℃下げる ○家族全員のシャワーの時間を1分間短くする ○炊飯器の保温をやめるといった事柄が挙げられていました。日本中でこれらのことが実践されれば、今より確実に温室効果ガス排出量は減らせるそうです。くよくよするより、まずは「出来ることを出来るだけやる」というのが大事ですよね。まずは、コタツと電気をつけっぱなしで寝てしまう、夫の悪癖を矯正することから始めなきゃ!生活廃水や廃棄物など、誰にでもちょっとした工夫で改善できることが、まだまだたくさんあるのですものね。それにしても、世界の平和を維持するために他国に軍隊を派遣するくらいなら、京都議定書にもサインしてよブッシュさん・・・と思いませんか?「アメリカの経済成長に悪影響だから」とはっきり拒否されてしまっては、そんな身勝手な~、と思わざるを得ません。アメリカに対しては、「好きで嫌いな国」という複雑な感情を抱き続けているここ数年です。※TV情報※今夜11:15~、NHK「夢・音楽館」で、ゲストの槙原敬之さんが、美輪明宏さんの名曲「ヨイトマケの唄」を歌われるそうです。美輪サマのリサイタルでは、会場中がいつも涙、涙。歌のエンディングでは、毎回感動で胸がふるえます。放送コードに歌詞が抵触するとかで、一部の民放の局では歌うことを拒否されたという、いわくつきの楽曲でもあります。どんなアレンジになるのか、今から楽しみです。
2005.02.17
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今日は朝から雨が降り続きました。仕事や買い物など「しなければならない用事」がある時は、冬の雨はウンザリですが、そうでない日は、家の中にこもってのんびりくつろぐ大義名分をもらったような気がします。そんな訳で、今日は日課の掃除も洗濯も放棄!自分一人だと、いつもはティーバッグで簡単に済ませてしまう紅茶も、茶葉をセレクトして丁寧に淹れ、優雅な午後を過ごしました。私と夫は、本来紅茶派vsコーヒー派と嗜好が分かれているのですが、紅茶の好みもそれぞれ異なります。夫は香りの高い、スッキリとしたダージリンが好き。時々、Afternoon Teaや紅茶専門店などでお茶すると、嬉々としてファーストフラッシュだオータムナルだと騒いでいます。一方私は、ミルクティーが好きなので断然アッサム派。家に常備するのは、CTCと呼ばれるこんな、顆粒状に茶葉が丸まった種類のものが多いです。最近は、茶葉とスパイスが一緒になったチャイを作るセットもよく見かけますが、私は面倒なときは、ロイヤルミルクティーを煮出す時にスライスしたショウガを入れて、仕上げにシナモンシュガーをふりかけて「即席チャイもどき」にしてしまいます。今日は、カップを片手に、今更ながら!「電車男」を読みました。夫が会社の後輩に貸してもらったというこの本。2ちゃんねるのスレッドをそのまま本にするって???どういう風になるんだろうと興味がありましたが、実際に2ちゃんを見慣れている目で読むと、か え っ て よ み づ ら いと感じました。勢いに乗ってあっという間に読み終わりましたが、思ったよりはあっさりとしたお話なんだなぁというのが第一印象。そして、これは読んだ方の感想をいろいろ聞いてみたいところですが、「電車男」の恋のお相手、エルメス嬢というのも、ずいぶん変わった女の子だなあと思いました。今では、「電車男は果たして実在したのか?」という議論もされているようですが、何はともあれ“一歩踏み出してみた”若者の冒険物語として、多くの人にウケているのでしょうね。ところで、おしゃれやグルメ情報にはまったく疎い電車男さんの物語に、銀座松坂屋のティールーム「ベノア」の名前が出てきたのには驚きました。連休に買い物をしたついでに、夫とお茶してきたばかりだったので…ベノアの紅茶は高級ですが、恋に悩むアキバ君たちのお守りアイテムになっていくのかも??そういえば、あの日も夫はダージリンを、私はアッサムを飲んでいたような気がします(笑)【お茶の店のページは見るだけでも楽しい!CTCのアッサムティー取扱い店】
2005.02.16
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昨日のバレンタイン。私も、義理ではなく愛情のこもった(笑)プレゼントを夫に贈りました。チョコレートは、京都「マールブランシュ」の『ショコラゼル』。そして、日頃の感謝を込めて、夫と私が大好きなクレイジーケンバンド(以下『CKB』)のDVDをプレゼント。CKBMV / クレイジーケンバンドプロモーションビデオのクリップ集となっているこのDVD、去年発売になった時から「絶対買おう!」と思っていたのです。ずるずるとこのタイミングになってしまいましたけど。音楽がらみのDVDを買うことは結構多くて、自分達が行って来たライブや、好きなミュージシャンのクリップ集など、CDと同じように、部屋のBGMとしてかけています。とくに、今回購入したDVDには、音楽業界の最新情報には疎い私が「このバンド、なに??すごくかっこいい音!」と、一目惚れしたきっかけの楽曲が入っているのです。それが、ユーミンのデビュー30周年を記念したトリビュート・アルバムQueen's Fellows:yuming 30th anniversary cover album に収録された「コバルトアワー」でした。このアルバムが発売されるというニュースを、「めざましテレビ」のエンタテイメントのコーナーで紹介していて、軽部アナの「中にはこんなユニークなバンドも参加しています。このプロモには、ユーミン本人も特別出演しているんですね」というコメントとともに、ほんの十数秒流れたVTRでノックアウトされてしまいました。こんな風に、本当にささいな出会いがきっかけで、大好きになれたものとの長いおつきあいが始まったりするのですから面白いですね。CKBは、自称『東洋一のサウンドマシーン』(笑)リーダーの横山剣さんが生粋の横浜育ちということもあり、歌詞にも私には懐かしい情景がよく出て来て、家でも車の中でもよく聞いています。その後、夫も私の影響でCKBの世界にはまり、今回のプレゼントも大喜びしてくれました。あの日以来(じっくり見るのは初めて)の「コバルトアワー」は本当にかっこよかった!四十路を過ぎたおじさん達が粋に奏でる楽曲の数々、私たち夫婦のパワーの源になってくれています。
2005.02.15
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この三連休、夫とともに横浜の実家に帰っていました。タイミングよく、2月9日に中国の旧正月「春節」を迎えたばかり。中華街ではこの時期、紅い提灯がずらりとつるされ、ふだんも十分きらびやかな街並みがさらに華やかになります。そして、何より楽しいのは、店々を爆竹の大音響とともに練り歩く獅子舞!中華学院の男子生徒たちが汗だくで演じる獅子の踊りは、鐘や太鼓のリズムと合わせて何とも心弾むもの。そんな訳で、暗くなってからぐっと冷え込んできた中を、厚着して一家で中華街へ繰り出しました。心配した人出はそれほどでもなくて(もしかしたら歩けないのでは?とさえ思ったのですが)、爆竹の音を聞きつけては「あっちの方から来るよ!」「今度はこっちじゃない?」と、獅子を追いかけて食前の運動です(笑)この夜、それぞれのお店の入り口には、ご祝儀の袋が吊るされていて、獅子舞の一団は店の前(時には中にも!)でひとしきり踊った最後に、「ガァッ!」と首を伸ばして見事にその袋をくわえていきます。二人一組の踊り手さんが、中で組体操のようにしているのだと思いますが、この瞬間が子どもの頃から、何度見てもあきません。私が小さかった頃は小じんまりとした店構えだったレストランの数々も、今は軒並み3階、4階建ての豪華なビルになりました。新しいアミューズメントパークがオープンしたり、道端が甘栗の屋台だらけになったり、変貌し続ける中華街ですが、来るたび「今日はご馳走!」と、子どもに帰ってウキウキした気分を味わえます。今回は、ココナツ風味のつけだれでいただく水餃子が美味しい「山東」に行きました。「永楽製麺所」で翡翠麺やオイスターソースを買ったり、 関帝廟通りの「泰和商事」で激安の中国茶を買い込んだり…帰りの荷物を大幅に増やして、春節を満喫して帰ってきました。春節の獅子舞は、来週の土曜日(19日)にも行われる予定とか。“みなとみらい線”開通で、渋谷から35分で出かけられるようになったこのエリア。イルミネーションやイベントは今月いっぱい予定されているそうなので、お近くの皆さまはぜひぜひお出かけください。…と、郷土をアピールする元・ハマっ子の私でありました(笑)【春節イベントの情報はこちら】横浜中華街ホームページ【楽天で買える、横浜中華街の味いろいろ】
2005.02.14
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昨日の日記に引き続き、NHKの番組に関する話題です(決して関係者ではないのですが)。昨日・今日と、教育テレビの「おしゃれ工房」に、ビーズ刺繍の田川啓二さんが出演されていました。1~2年前に、この番組で初めて田川さんの存在を知り、そのオートクチュール刺繍の世界に魅せられてしまった私。実は、某新聞社主催の「1日カルチャースクール」に申し込んで、直々にビーズ刺繍を教えていただいたこともあります。会場で販売されていたテキストに、サインをいただいて嬉々として帰ってきたのでした…。それ以来、クッションカバーやユニクロで買ったTシャツなどに、ちょこちょこビーズを縫い付けて楽しんでいたのですが、「ジュエリーニット」というのでしょうか?昨今のビーズ刺繍の大流行で、自分で作るよりよほどキレイな仕上がりの服がたくさん出回るようになると「買ったほうが早いかも」と安易な方向に走るように。最近創作活動は休止中です。元々、手芸は「私の趣味」と言い切れるほど堪能なわけではないのですが、時々とり憑かれたように「針が持ちたい、毛糸が編みたい」という状況に陥る私。「おしゃれ工房」という番組は、テキストも手ごろで見やすい上、そういう「ちょっと手づくりを楽しみたいな」という気分にぴったりの、気軽に取り組める作品が紹介されていてありがたいのです。田川さんと同様、編物界の貴公子こと広瀬光治さんも大好きで、テキストを買って、モチーフつなぎのマフラーを一生懸命作ったこともありました。田川さんも広瀬さんも、「人に教える」ということをお仕事の一端にされているせいか、物腰がやわらかく、話し言葉がとてもきれいなところに憧れます。お二人とも、様々な紆余曲折を経て現在の地位を築かれた方ですが、作られる作品は夢があって、テイストがとてもロマンティック。作品集を眺めているだけでも、うっとりと幸せな時間を過ごせてしまいます。実際には、私の腕では「テキスト通りにいかない!」という結果に終わることも多いので、実は「こんなのもいいなぁ、これも作りたいなぁ」とあれこれ考えている時間が、一番楽しいときなのかもしれません。広瀬光治のあみもの指南フラワーモチーフのビーズ刺繍※田川啓二さんのビーズのお店「チリア」は楽天にも出店しています※チリア ネットショップこの、スパングルのテディベアが可愛いのです…
2005.02.08
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朝刊のTV欄をチェックしていて、びっくり!教育テレビで、毎晩10:25から放映されている「人間講座」。今期、月曜日の講座を担当するのは美輪明宏さんだというではありませんか。先週の金曜日は「たけしの誰でもピカソ」に出演されていたし、「ジャスト」で奥様相手の人生相談コーナーはお始めになるし…このところの、美輪さんのTV番組での勢いはすごいですね。舞台も並行して活動されていて、相当厳しいスケジュールなのでは?と心配な感じも。何だか「今のうちに言えることは言っておかねば」という覚悟が伺えるようで…永年のファンとしては、どこかハラハラするような思いさえしてきます。8週連続で、愛と美について語るという今回の「人間講座」。初回の今日は、自らのバックグラウンドとして、戦争体験、長崎での被爆体験についてじっくりと語られました。その中で、「青春時代を、色のない、美しいものが全て否定された中で過ごさなければいけなかった人たち」の思いを見事に代弁している詩…として、大好きな茨木のり子さんの「わたしがいちばんきれいだった頃」を朗読されたのには、鳥肌が立つような思いでした。茨木のり子さんの詩に初めて出会ったのは、高校時代、国語の時間のテキストとして「詩のこころを読む」 (岩波書店)という本を読んだことがきっかけでした。以来、今日紹介された詩や、「自分の感受性くらい」といった作品集を、何度もなんども繰り返し愛読しました。「わたしがいちばんきれいだった頃」という詩の最終行は、「ね」という一文字なのですが、自分が読みながら頭の中で出していた声に比べ、美輪さんの「ね」の一言は数十倍の深みを持って響いて、ここに、この詩の背景にある「戦争」を実感として体験している人のすごさがあるのだなぁ…と思いました。今日は、「美しい時代が残っていた戦前の日本」の証拠の品として、当時使われていたようなグラス(ご自宅の私物らしい)をスタジオに持参されていましたが、どれもとってもかわいらしかったです。「人間講座」、来週からも楽しみに見ようと思います。【“天声人語”からベストセラーになった茨木のり子さんの詩集】
2005.02.07
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今日は朝から、海を目指してお出かけしてきました。夫が、社命である資格試験を受けることになって昨年末から勉強を続けていたのですが、それがやっと終わったので、結果が出る前にまずは慰労会をやろう、ということに。そこで、高速に乗って、三重県の鳥羽まで行ってきました。お目当ては、美味しい海の幸と温泉、そして水族館です。往路は、交代で運転していきましたが、高速は夫に担当してもらいました。東京では、高速道路といえば渋滞、というイメージがつきものでしたが、地元の方々はあまり高速を利用しないのでいつもすいています。今日も、日曜にも関らず、伊勢自動車道はほとんど車の影が見えませんでした。昼過ぎに、鳥羽水族館へ到着。この水族館では、人魚伝説のモデルとなったことで有名な「ジュゴン」が飼育されています。子どもの頃にもこの水族館に来たことがあるのですが、「人魚が見られるの??」とワクワクして、実際にジュゴンに対面したときは(・・・こんなの人魚じゃない・・・)と大ショックでした(笑)先入観なく見てみると、とても愛嬌のある顔をしているジュゴン。他にも、クルクルと体を回転させて遊ぶスナメリ、“ファインディング・ニモ”そのままのかわいいクマノミ、さんご礁を再現した大きな水槽、おりこうさんのアシカのショー…盛りだくさんで、とても楽しいひとときを過ごしました。その後、鳥羽国際ホテルに移動し、敷地内の和風旅館「潮路亭」のお風呂で汗を流しました。さっぱりした後、ホテル内のレストランに行って、懐石のコースで乾杯。といっても、私はウーロン茶。今日は夫の慰労ということで、夕食のときは好きなだけお酒を飲んでください、という約束になっていたのです。二人して、大好きな旬の生牡蠣をはじめ、美味しい魚介類をふんだんにつくったお料理に舌鼓。夫は、出かけた先でお酒が飲めるのがよほどうれしかったのか、気合の入った飲みっぷりで、大好きな立山の冷酒を二合飲んでご機嫌でした。【目で、舌で、楽しんだ海の幸】 (お料理の写真は自分の手元の影が映ってしまいました)そんな訳で、帰路はいよいよ一人でハンドルを握ることに。鳥羽国際ホテルは、小高い山の上に佇んでいるので、いきなりカーブを描く敷地内の急な坂道を下りなければいけません。私にとっては、義経のひよどり越えも真っ青の難関。(ゆっくり、ゆっくり…)ブレーキをいつでも踏み込めるように準備しながら、ハンドルに神経を集中して進んでいきました。途中、対向車線に大きくはみ出た一瞬もありましたが、何とか無事にクリア。幸い、道路は空いていたので、その後はスムーズに走っていくことが出来ました。時折、ものすごいスピードで右車線の車に追い抜いていかれましたが、もう抜かされるのには慣れたというか、後ろにつかれるよりはさっさと抜かしていっていただいた方が気が楽です。しばらくして、有料道路を越えて(ここの無人の料金所では、お金を入れるところに手が届かず、お賽銭のように200円を“エイヤっ”と投げ入れる羽目に…ペリカンのように大きな口を開けている機械で助かりました)、いよいよ夜の高速道路デビュー。それにしても、前後に車の全くいない状況で走っていると、こんなに高速道路って暗いものだったかしら?と、心細さがひたひたと押し寄せてきます。道路の照明というものが何も無くて、自分の車のライトと、ガードレールの反射板だけが頼り。早い車に追い越されると、しばらくはその車のテールランプが道しるべになるのですが、80キロそこそこで何とか走っている私の車、あっという間においてきぼりで、また一人ぼっちに…まぁ、何か危ないことがあれば、助手席から何か言ってくれるだろう、と思い直して、目につく全ての灯りを目印にしながら走り続けました。そんな訳で、何とか目的地の出口まであと2キロの表示が見え、夫に「やっと来た!お財布用意して、お金出してくれる?」と頼むと、返答がない。(え??)と思って、チラっと視線を走らせると、そこにはガックリとうなだれて熟睡している夫の姿が…思わず「おきて!起きて!お・き・て~!!!」と叫んでしまった私の声に、ガバっと目覚めた夫。第一声は「わぁ~、すごい星…きれいだなー」そりゃ、これだけ暗かったら星も見えるよ!と、心中プンプンの私でしたが、何とか無事に家まで辿りついたのでした。
2005.02.06
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NHK-BSで、先月行われたゴールデングローブ賞の受賞式の模様が放映されていました。スターの華やかな装いやパフォーマンスを見るのが大好きで、昔からアカデミー賞などの受賞式は絶対にチェックしてしまいます。美しい人が美しいものを身にまとっている姿は、まさに「目の保養」です。ゴールデングローブは、映画とテレビの両方を対象にした賞なので、アメリカ製ドラマが好きな私にとっては、「Sex and the city」や「ER」の出演者たちの姿が見られたのもうれしかった…!「SATC」のキャリーことサラ・ジェシカ・パーカーは主演女優賞を逃しましたが(会場にも来ていなかった)、ミランダとシャーロットが仲良く同じテーブルで並んでいる姿を見られて満足。「ER」のキャロル婦長も、新しい役どころでノミネートされていて、健在ぶりを実感しました。いまや、ハリウッド女優のフォーマルウェアは、首まわりにはジュエリーを着けないのが主流みたいですね。ネックレスを着けていた女優さんは少数派で、ほとんどがシャンデリアイヤリングというのでしょうか?大きく下がるタイプの、イヤリングorピアスをアクセントにしていました。胸元の大きくあいたノースリーブのドレスで、きれいな鎖骨と首筋をアピールするという作戦なのかも。【気分はスター女優?ゴージャスイヤリング】以前、2002年のアカデミー賞の舞台裏で、ハリー・ウィンストンのダイヤモンドアクセサリーを作る職人さんのドキュメンタリー番組を見たことがあります。アカデミー賞クラスになると、女優さんはゴージャスなアクセサリーを有名店から「買う」のではなく「借りる」のが通例だそうですが、どの店から何点借上げられたか?が、ライバル店同士の密かな争いでもあるとか。(しかし、その年の受賞式は、前年に起きた9・11テロの影響で自粛ムードが漂い、ジュエリーを着けないスターが多かった・・・という結末の番組でした)去年は、渡辺謙さんの助演男優賞ノミネートや、“たそがれ清兵衛”の外国語映画賞ノミネートとった話題で注目されたアカデミー賞。月末にはこちらの受賞式もあり、またファッションチェックの楽しみが増えそうです。
2005.02.05
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NHKの「みんなのうた」、見ようと思ってチャンネルを合わせることは絶対ないので、いつが正式な放送時間なのかも知らないのですが、この前、妙に心に残る歌に出会いました。最初は、TVのスイッチを入れた途端、たまたまNHKがついて、それが何なのかもわからないまま、目を奪われたのが出会いでした。やせぎすの女性が風に吹かれながら歩いているアニメーションに、フワフワした女性ボーカルの歌。(あぁ、『みんなのうた』かな?)と気づきましたが、すでに歌は後半だったらしく、すぐに終わってしまいました。でも、主人公の女性が、背広姿の男性と手をつないで岸辺の土手を歩き、川に沈む夕日が見えるところで二人で腰をかけ、やがて日が暮れるころ、彼は彼女の膝枕で眠ってしまう…何気ないふたりの情景が、川のそばで暮らしていた私と夫の休日の思い出とだぶって、リモコンを握ったまま、画面に惹きこまれてしまいました。「ゆ~ら~ゆ~ら風に吹かれて~♪」という、サビのメロディもとても印象的。その後、BSで「義経」を見た後、もう11時になろうという時間に「みんなのうた」が始まり(最近はそんな遅い時間にも放映しているのですね)、「カゼノトオリミチ」というこの歌を通して聞くことが出来ました。それ以来、サビの部分が耳について、頭をぐるぐる回っています。残念ながら1月末で放映が終わってしまったようですが…通してみて、スタッフクレジットを見ることが出来たのですが、アニメを作成された方は、スタジオジブリの中堅のアニメーターの方々でした。(私は永年のジブリファンで、『「もののけ姫」はこうして生まれた』というドキュメンタリーも大好きで何度も見ているのですが、この中で登場してきたスタッフのお名前でした)あぁ、そう言われてみれば…という感じで、もっと早く出会っておきたかったなぁと残念でした。「みんなのうた」では、小さい頃からいくつものお気に入りの曲に出会いました。「北風小僧のカン太郎」とか、今でもスラスラ歌えます。「しらんぷり」という歌も好きで、掃除のときに“もしなれるんなら~”と口ずさんでいることも。男の子が、なれるならリンゴの花になっちゃおう、ママが呼んでもしらんぷりさ…という歌なのですが、「あの枝いっぱい僕は咲いて ママのお仕事見ていてあげるよ」という部分のメロディがとってもきれいなのです。夫に言わせると、私は家事やお風呂のときによく鼻歌を歌っているらしいです。あまり自覚がないのですが…でも、ふとした時に、カラオケがなくても口ずさめる歌があるって、心のガス抜きにとても役立つような気がしています。イヤなことも「鼻歌まじり」なら、なんだか切り抜けられるような気がするではありませんか。
2005.02.04
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いまや、「節分には恵方巻」って全国的に展開されている風習なのでしょうか?『節分のまるかぶり寿司』ということで、恵方を向いて願い事をしながら、包丁をいれない巻き寿司をいただく…。私がこの風習(たしか、岡山の方がオリジナルではなかったでしょうか?)を知ったのはずいぶん昔のことですが、実際に近所のスーパーやコンビニで、節分の日に巻き寿司の予約を受け付けるようになったのはここ5、6年の話のような気がしています。バレンタインのチョコレートのように、これも海苔業界かお寿司屋さんたちのマーケティング戦略なのでしょうか??私も縁起をかつぐのは好きな方なので、「こ、この太巻きを切らないで食べるの??」と目を白黒していた夫に、「いいから、ちゃんとお願いごとして食べてね」と偉そうに説明し(そのくせ、方向音痴なので恵方の方角は夫に聞く)、今では毎年、節分の日の夕食は恵方巻です。今の土地に移ってきてから、「節分いわし」というものの存在を知りました。恵方巻と同じくらい、スーパーで大々的にコーナーを作っていわしの丸干しが売られており、なぜかひいらぎの葉が添えてあります。イワシを焼くときの強いにおいは「鬼除け」に通じ、柊の葉も同様に「鬼の目を突く」という意味合いを持っていて、柊の枝にイワシの頭を刺して、節分のときに家の鬼門に置くと鬼を祓える、ということらしいです。今の家で迎えた初めての節分、この「鬼門」という言葉に、敏感に反応してしまった私。家探しの際は、車に乗れない私が生活しやすいように…と、立地条件優先で決めてしまったのですが、ある日TVを見ていて(たしかTBS系の『ジャスト』だった)、風水で運勢アップ!云々というコーナーで「この家の方角は最悪です。玄関が鬼門に向いてます」と言われていたお宅の間取りが…ほぼ、わが家と同じだったのです。玄関が東北、一日のうち一番長い時間を過ごすリビングの窓が南西…日当たりは良好なのですが、この二つは「表鬼門」に「裏鬼門」。まさに「鬼の通り道」に住んでいるということに…とはいえ、現実問題として引越しをするわけにもいきません。あまり気にしすぎたらかえって災いを呼び込みそうな気もするし。でも、やっぱりいい気分はしないなぁ…と思いあぐねていたところへ、願っても無い鬼祓いの方法を教えていただいた、というわけです。という訳で、「鬼は外!」の豆まき、恵方を向いていただく巻き寿司、そして玄関にはイワシの頭…と、1年分の鬼退治を集中して行う、我が家の節分でありました。今年は、酉年生まれの私たち夫婦は年男・年女。まく豆もパワーアップかな?と思っています。それにしても、恵方巻って「食べ終わるまでしゃべってはいけない」というのがとっても苦しい。黙々と丸ごとの巻き寿司を食べている自分たちの姿が、あまりにシュールでおかしくて…いつも、吹き出したいのをこらえて、必死で願い事を頭の中でリピートしています。
2005.02.03
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