《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2008年12月24日
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カテゴリ: 映画とその周辺
ラジオが好きだ。

中学高校の青春期は、深夜放送が生活の中心だった。

パック・イン・ミュージック派だったので、ちょっと恥ずかしい。

今は、0時を越えて起きていられないので、聴くのはもっぱら朝昼の時間帯だ。

小西克哉の「ストリーム」が愛聴番組で、「コラムの花道」というコーナーが特に面白い。

そのレギュラーコラムニストの中で、町山智浩さんというアメリカ在住の映画評論家がいる。

この人のおかげで、現在のアメリカの真実がわかる。

勿論、映画の話も面白く、かなり深くえぐって解説してくれるので、解説を聞いただけで見た気になってしまうほどだ。

先日、特別週間でリスナーからの質問に答えていた。



それに答えて曰く、自分にこの道を進ませるきっかけとなる、インパクトを与えた映画として「ゴジラ対へドラ」を挙げた。

たぶん多くの人はこの映画を知らないだろうし、知っている人も高い評価を与えてないと思う。

ゴジラ好きの人にとっても、異質な作品であるため、好評を得てないと思う。

でも、僕もこの映画が大好きで、もし邦画ベストテンを挙げるとしたら、絶対入れる。

あれはたぶん、高1の夏休みだったと思う。

いつものゴジラ映画と思って見に行って、全く裏切られた。

ゴジラが出てきて敵の怪獣をやっつける話だからいつもと同じはずだけど、映像が違う。

実はこの作品には、ゴジラの生みの親、円谷英二さんは関わっていない。

なぜなら前年に惜しくも他界してしまったから。

さらに、監督もいつもの本多猪四郎氏ではない。

板野義光という全く畑違いの監督だった。



ゴジラという子ども向け映画には不要な、アバンギャルドでサイケデリックなシーンが挿入されていた。

アバンギャルドもサイケデリックも今は死語だが、70年代を象徴する新しい感覚だった。

さらに、反公害、反資本主義のような、思想的な部分も垣間見え、バランスの崩れた作品になってしまった。

ゴジラ自体としても、ありうべからず空を飛んだり、片目をつぶされ、血まみれになったりとタブーを犯しまくっている。

完成品を見て、プロデューサーはかんかんに怒ったというのもむべなるかな。



しかし僕は、感動した。

「映画ってすごい!!」

怪獣が戦うという表の絵以外に、撮りようによって、いろんな裏メッセージを込める事ができる。

怪獣や自衛隊が戦っているところに、黙って見ている農民のシーンを挿入することで、メタファーが生まれる。

ゴジラが怒っている本当の相手は誰なのか。

台詞として誰も発しないが、ぐぐっと伝わるものがある。

これが映画なんだ。

僕はこの日、この「ゴジラ対ヘドラ」を3回見た。

今のように入れ替えなどなかったから。

ゴジラ映画はたいがい2本だてだったと思うから、おまけのも見ているはずだが覚えていない。

とにかく感動しまくった一本だった。

町山智浩さんは、僕より5,6歳下なので、まだ小学生だったはずだ。

「なんでもありなんだ」

そう思ったそうだ。

小学生でありながら、高校生の僕と同じように、映画の広く深い可能性をこの映画から感じ取っていたのだろう。

すごい人はすごい。

71年の作品だから、37年前のことだ。

今年北京でオリンピックが開催され、中国についての報道で公害問題を多く取り上げていた。

でも日本だって、70年代はこうだったんだ。

忘れてはいけない。

やっぱり歴史に残る作品だなあ「ゴジラ対ヘドラ」








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最終更新日  2008年12月24日 17時37分36秒
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