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年末恒例の「墓碑銘」シリーズ。毎年似たような出だしだが…「全く死ぬわけがない」と思い込んでたような方々との別れが多かった今年。まず…。特に東西演芸界には、大きな別れがたくさんあった。(先代)三笑亭夢丸 (噺家 3月7日没・享年69)桂米朝 (噺家 3月19日没・享年89)暁照夫 (漫才師 5月28日没・享年78)今いくよ (漫才師 5月29日没・享年67)入船亭扇橋 (噺家 7月10日没・享年84)花紀京 (喜劇役者 8月5日没・享年78)北見マキ (手品師 8月23日没・享年74)宝井馬琴 (講談師 9月25日没・享年80)橘家圓蔵 (噺家 10月7日没・享年81)あしたひろし (漫才師 11月3日没・享年93)山根伸介 (チャンバラトリオ 11月14日没・享年78)国本武春 (浪曲師 12月24日没・享年55)海原小浜 (漫才師 12月24日没・享年92)…なんと言うか、もうオールスターキャストのような豪華な面々と、こんなにたくさん別れたのかと思うと、なんだか居たたまれない。私は江戸前の芸を愛する人間なので、やっぱり扇橋師・圓蔵師・武春師の訃報は辛い…。あと信じがたい訃報というか、それこそ亡くなる直前までテレビに出てた人の訃報も多く、ショックが大きすぎた。十代目坂東三津五郎 (歌舞伎俳優 2月21日没・享年59)愛川欽也 (俳優・タレント 4月15日没・享年80)萩原流行 (俳優 4月22日没・享年62)今井雅之 (俳優 5月28日没・享年54)加藤武 (俳優 7月31日没・享年86)川島なお美 (女優 9月24日没・享年54)阿藤快 (俳優 11月15日?没・享年69)事故で亡くなった方、病みやつれた姿を人前に見せても最期まで現役を貫き通した方、急逝された方…。ここに、愛川欽也・川島なお美・阿藤快の名前があるのが書いてても信じられない。特にキンキンはショックだった。演劇界にも、多くのベテラン勢の訃報があった。大塚周夫 (俳優・声優 1月15日没・享年85)二代目中村小山三 (歌舞伎俳優 4月6日没・享年94)三條美紀 (女優 4月6日没・享年86)滝田裕介 (俳優 5月3日没・享年84)今福将雄 (俳優 5月27日没・享年94)小泉博 (俳優 5月31日没・享年88)原節子 (元女優 9月5日没・享年95)宝生あやこ (女優 9月8日没・享年97)庄司永建 (俳優 9月15日没・享年92)熊倉一雄 (俳優・声優 10月12日没・享年88)加藤治子 (女優 11月2日没・享年92)平良とみ (女優 12月6日没・享年87)安藤昇 (俳優・作家 12月16日没・享年89)長生きしていた役者さん、特に男性陣の訃報が目立つ。至宝とも言うべき役者ばかりが、あの世に逝ってしまい寂しいかぎりである。ほかにもたくさんの別れがあった。今年は様々なジャンルの方の訃報が、あまりに多すぎて名前の羅列すら、書くのがキツイ。各ジャンルの皆さま、割愛してしまってすみません!日本の文化を作り上げた皆さまのご冥福を、あらためて心からお祈り申し上げます。
2015年12月30日
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まだ年賀状書いてないよ…明日の晩に全部書いて、明後日の朝には出さなきゃな。それでも元日には届かないか…。1・安倍内閣に、結構失望。やっぱり、日本政府はだらしなかった。つうか、過去の経験を全く踏まえることができないの?「呼吸」と「嘘つく」のが同じくらいな朝鮮人に、これまで何回も騙され、不愉快な思いをさせられて、世界中に日本の悪口を言い続けるような畜生以下に、また10億も金をやるのかねぇ…。これで慰安婦問題に終止符が打たれると、外務省やら内閣が本気で思っているのなら、言いたかぁないけどちょっと「頭が足りない」としか思えない。政府がダメなら、日本国民がひとりひとりそれぞれに嫌韓・嫌支那(?)運動をしなくちゃダメだろうね。ヘイトスピーチと言われない程度に、ジワジワ~ッと三国人を区別~拒絶していくという(笑)。2・キングオブコメディの終焉性癖ってもんは、人それぞれバラバラなのは当たり前で、言い換えれば「みんな変態」みたいなもん(笑)。でも、20年以上も窃盗をし続けている、それが理性で抑えられない時点で、完全に病気だぁね。確か数年前に、痴漢の冤罪で捕まった…というニュースを聞いた記憶があったが、あれは冤罪じゃなかったのかも。相方を裏切り、忙しい年末年始のテレビ局の編集マンに大迷惑をかけた罪は本当に重い。「極楽とんぼ」の山本の比じゃない。コントが面白かっただけに、勿体無いような気もするが芸能界から永久追放しなきゃダメだろうネ。相方さんは『下町ロケット』で、俳優として、いい味を出してたから、今後は「そっちの路線」で周囲が支えていったほうがいいだろう。
2015年12月28日
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もう3日前の晩の話になってしまったが、12月24日の晩に放送された、テレビ東京『懐かしの昭和メロディ』、数えて第15弾!文句のほうが多いよ、ハッキリ言うと。間に、全然関係ないミニ番組が挟まるのは仕方ない。局の都合もあるだろうから。しかし、2時間番組で1時間以上が無駄なゲストの無駄なトークってのは、いかがなもんか?あれでは「懐メロ特番」「音楽番組」とは言えない。まだトークコーナーに、大ベテランの歌手を出すのならともかく、石田純一や大場久美子なんぞを見たい人が見る番組ではない。藤山・淡谷・灰田・二葉・伊藤・岡・田端・小畑…という面々を年に数度、普通のテレビ番組で見られることが心底楽しみで仕方がない人たちが見る番組なのだ!…という、エテ公でも分かるような、当たり前のことが分からない「スットコドッコイのスタッフ」ばっかりで閉口するよ、ホント。しかしながら、今回出てきた4本ほどの貴重映像には、正直度肝を抜かされた。鈴村一郎『ジープは走る』なんて、日本中で喜んだのはウチのグループの面々だけだと思う(笑)。昭和47年2月13日放送の『なつかしの歌声』の映像だが、鈴村一郎の映像は日本国中に、これ1本しかない。しかも、鈴村一郎は昭和51年に亡くなったので、あれは本当に貴重すぎる映像なのだ!よくやったと思う。家元も好きな歌だったから、生きてりゃ喜んだろう…。しかし! しかし!! しかし!!!テレビ東京の快挙は、このコンプライアンスのうるさい、また左寄りどもが跋扈するテレビ界において、2015年に戦時歌謡を放送したという、これに尽きる!しかも、玉置先生が司会をしていた『昭和歌謡大全集』で一度も放送されなかった3曲を流したのは、ホント凄い。まず『満洲娘』!作曲家・服部良一先生の実妹、服部富子の代表曲。本当だったら『昭和歌謡』の第2弾あたりで放送しててなんらおかしくない程の大ヒット曲である。23年経って、ついに…という感慨があった。ただ、あの映像(昭和44年の年忘れ大行進)を使ったのはチョイスが悪いとは思った。何故ならば、あの舞台は40度の熱を押して歌ってるので声がヘロヘロなのだ(苦笑)。そういう事情を知らずにあのVTRを見ると「服部富子って歌が下手だな~」と思われてしまうのだ(苦笑)。そして、おはまさんの大ヒット『支那の夜』!これもホント驚いた!昭和48年11月18日放送で、藤山先生と2人で紫綬褒章を受章したことを祝う記念特集の回。ただ、テイクとしては非常に魅力の薄いものだった。あの回は演奏がつまらないのョ…(苦笑)。この歌こそ、昭和44年か昭和46年の大晦日、歌舞伎座のゴージャスなステージの映像を使うべきであったろう。そして東海林太郎先生。『麦と兵隊』かと思いきや、まさかの『陣中髭くらべ』!昭和45年1月27日放送分。これは手放しで、放送したことを褒めたかったのだが、途中のカットがね…。本当は3コーラス歌っていて、2番と3番の間奏での『草津節』が聴きものだったのに、そこを思いっきりカットするとは…何ィ考えてんだ(苦笑)!!でもまあ、この五月蝿い時代に戦時歌謡を、それも『満洲娘』と『支那の夜』をやるというのは偉い!この調子で『露営の歌』『暁に祈る』『燃ゆる大空』『若鷲の歌』『加藤隼戦闘隊』あたりをガンガンと流していっていただきたいものだ。大体、顔色なぞ伺うこたぁないんだ、三国人&左翼に。日本の流行歌の大切な歴史なんだから。
2015年12月26日
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『懐かしの昭和メロディ第15弾』の感想、明日に回す。それどころじゃないショックすぎる訃報に、いまだに私は愕然としたままだからだ。なんでなんだろう…浪曲界の宝が、大黒柱が55歳という若さで、なんで天国に逝かなきゃならんのだ!?「なんで?」と「どうして?」が、昨日の午後に訃報を聞いてから、頭の中でグルグル回り続けている。日本浪曲協会副会長でもあり、テレビなどメディアでも大活躍されていた、国本武春先生が急逝された。12日に、当日開催する公演のリハーサル中に、脳出血で倒れて救急搬送されて、そのまま…だったとのこと。これは浪曲界のみならず、日本の演芸界全体にとっても大きすぎる損失であり、大痛手である。私は浪曲も好きなのだが、生で聴いたことある人ってのは数少ない。春野百合子、澤孝子、国本武春、菊地まどか…くらいか。あと柳亭市馬だ(笑)。「それだけ聴いてりゃ十分ですよ」って、ある若手女流の浪曲師に、打ち上げで言われたことあったが(苦笑)。落語や講談以上に、古臭いと世間で(偏見の目で見られ)言われてしまってた浪曲界に、大きな旋風を起こしたのが国本武春師だと言って過言ではない。三味線を、まるでブルースのように自ら弾いて唸りまくる独特のスタイルで、まさに一時代を築き上げた方だった。特に「忠臣蔵」をライフワークにしていて、そういう舞台を何度も拝見することができた。カッコ良かったなぁ…。私の中で「国本武春」という名前が脳裏に刻まれたのは、フジの深夜番組『世界の北野・足立区のたけし』。もう20年近く前だったと思うが、この番組内で毎週下ネタがかった科学的な実験をやるコーナーがあった。その日のテーマは「官能小説は、どう読んでも興奮をするものなのか?」というもの。中年男性の頭にセンサーを付け、いくつものパターンで官能小説を朗読し、興奮度合いを計っていた。最初は色っぽい女性の声で、次がロートーンの男性の声(城達也的な)で、それ相応に反応が出ていて…。それで、最後が「浪曲」。(三味線)♪チョチョチョチョ…チョチョチョン!イヤ~ァッ!♪「そのとき○○がぁ~!○○をまさぐってぇ~~エ~!」イヨ~ッ!…みたいな感じだったと思う(笑)。私の人生で、テレビを見て窒息するほど爆笑した名場面のベスト10に、この場面は今でも入る。あんなに爆笑したことはない。勿論スタジオ中も大爆笑で、全員のたうち回って笑ってた。それで、高田文夫先生が「誰だよ!?こんなの演ってんの!」と笑いながら言ってて、そこへ出てきたのが武春師。高田先生が「武春じゃないか!お前、何演ってんだ!!」と言ったのが、今でも忘れられない。のちにテレビ東京の『たけしの誰でもピカソ』に武春師がゲストで来たときも、これを演らそうとして、司会の今田に止められてたのを思い出す(笑)。…本当に、武春師の急逝は痛い。残念・悲しい・寂しい・無念・痛恨・勿体無い…。これらの言葉を全部纏めて100乗しても、足りないくらい。55歳とは思えないほど若々しかったから(だって市馬会長が年下だよ)、これからもっともっと素晴らしい舞台になるに決まっていたのに…。浪曲師の55歳なんて、まだペーペーみたいなもんじゃないか!木村若友先生なんて、100歳まで高座出てたんだから。冥福を祈らなきゃいけないんだろうけど、YouTubeなんかでその姿を見ると、全く信じられないから祈る気が起きない。でも、祈らなきゃいけないんだよ…ホントに辛い。国本武春先生のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
2015年12月25日
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まず先週、日比谷の「大江戸あくび亭」で開催されました『特撮映画寄席』!ご来場いただきました少数精鋭の(苦笑)お客さま、本当にありがとうございました。真紅さんの要望に、遊里さんと私が見事に応え(自画自賛)非常に面白い会になったかと自負しております。真紅さんによると、来年は浅草や新宿の模型屋さんから「開催しませんか?」との話が来ているとのこと。この会は、是非とも継続していければ…と思います。今回ご来場いただけなかったお客さまも、来年に開催が決まりましたら、ご来場くださいませ。------------------------------------------------さて、この1週間にも大きな訃報が相次いだ。作家の野坂昭如氏、作家で俳優で元…の安藤昇氏。いろんな意味で「昭和のアウトロー」の2人が逝った…という感じがしてならない。野坂昭如といえば、古代ギリシャの哲学者の名前をクイズ番組なんかで思い出すとき、なぜか今でも必ず歌ってしまう、あのCMソング!♪「ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか」ってアレね。あとは『火垂るの墓』の原作者として、あのアニメで号泣させられた身として、大島渚監督をパーティーでぶん殴ったときとのギャップに「…」と思ったり(笑)。しかし、個人的に思うのだが、あの『火垂るの墓』の姉妹は確かに可哀想だと思う。だから泣いちゃうし。でも、あの2人は大東亜戦争があろうがなかろうが、大変な暮らしに変わりがなかったのでは?とも思う。「戦争」という行為が悪なのは誰しも思うことだが、あの姉妹が可哀想なのは、100%戦争に責任があるとは私は思えない。何でもかんでも「戦争」が悪い!仕掛けた日本人はとにかく人非人!だから中国・韓国に謝罪をし続けて、どんどん領土をあげましょう!…という左翼の左巻きウスラバカ思想に、戦後の日本は汚染され続けて70年も過ぎてしまったが、やっと最近マトモな意見が出るようになってきたかな?とは少し思っている。左巻きのウスラ連中の「日本人でありながら、日本国を貶める」様々な理屈は、ワガママなガキに等しい。いや、それ以下か。日本人にとって最も神聖な靖国神社でテロがあっても、どこのマスコミも大々的に報道しないんだからねぇ…。ボロクソに朝鮮人を叩いて、何も問題がない事件なのに。韓国で日本人がテロやってみな、絶対テレビで大々的にニュースでやるから。あれ、死者が出てたとしても絶対大きな報道しないよ。特にTBSとテレ朝(笑)。…逆に戦後の東京で、アウトロー世界で大活躍(?)をされて、後に俳優になったのが安藤昇氏。あの頬の傷、そして鋭い眼光に「ホンモンは違う…」とヤクザ映画を見ていて思ったものだ(笑)。お2人のご冥福を、心からお祈り申し上げます。--------------------------------------------さて、そろそろ年末。26日(土)は、昭和歌謡の忘年会。27日(日)は噺家さん仲間と忘年会。体調管理に留意せにゃ(笑)。
2015年12月19日
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いよいよ明晩、開催されます!どうも、まだまだお席に余裕があるようですので(苦笑)、特撮ファンの方・寄席ファンの方は、明日は日比谷に是非足をお運びくださいませ!ご予約ですと、なんとなんと入場料が1,000円ポッキリ!非常に格安でござんす(笑)。『特撮映画寄席』開催日…12月12日(土)開場…18時 開演…18時30分 終演…20時30分過ぎ?会場…大江戸あくび亭(千代田区有楽町1-2-12-5階)料金…予約:1,000円 当日:1,500円予約・問合せ… sink97@excite.co.jp「特撮トラウマ館」と銘打った、後半のトークショーの進行係として、私は出演させていただきます。予約・問合せは、当方でも受け付けいたします。アドレスは「昭和歌広場」と同じ、下記のアドレスまでお願いいたします。CBC01742@nifty.com0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp昭和東宝特撮を愛する私、平成特撮も愛する真紅さん、そして平成特撮しか知らないゲストの三遊亭遊里さん!三者三様の視点で、特撮映画を語ります!もちろんテレビの特撮ものについても語ることになるでしょう。たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!
2015年12月11日
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今週土曜日の晩は…昨日もちょろっと書きましたが、東京は日比谷、帝国ホテルの斜め前にございます「大江戸あくび亭」に是非ともおいでくださいませ!…私も今回、初めて足を踏み入れるんですが(苦笑)。『特撮映画寄席』開催日…12月12日(土)開場…18時 開演…18時30分 終演…20時30分過ぎ?会場…大江戸あくび亭(千代田区有楽町1-2-12-5階)料金…予約:1,000円 当日:1,500円予約・問合せ… sink97@excite.co.jp 予約・問合せは、当方でも受け付けいたします。アドレスは「昭和歌広場」と同じ、下記のアドレスまでお願いいたします。CBC01742@nifty.com0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp昭和東宝特撮を愛する私、平成特撮も愛する真紅さん、そして平成特撮しか知らないゲストの三遊亭遊里さん!三者三様の視点で、特撮映画を語ります!もちろんテレビの特撮ものについても語ることになるでしょう。「円谷もの」しかり「東映もの」しかりで。私は中入り後の特撮トークコーナーの進行係として、出演させていただきます。たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!!
2015年12月06日
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なんだか最近、このブログは悼んでばっかし。それだけ、いろいろな方が亡くなることが増えたということでもあるわけで…。実は、来週12月12日(土)の18時30分から、日比谷の「大江戸あくび亭」という貸席で、神田真紅さんと私で『特撮映画寄席』というのをやる。ゲストは小遊三門下の三遊亭遊里さん。で、それの打ち合わせを、ゆうべ真紅さんと2人で有楽町でしているときに、真紅さんから訃報を聞いた。「ついさっき、寄席の楽屋に貼り出されたんですよ」とか言っていたけど…まあ、非常に驚いた。今年は演芸界に大きな訃報が多々あった年だといえる。桂米朝師匠・入船亭扇橋師匠・橘家圓蔵師匠…。そこへもってきて、私が大好きだった漫才、あした順子・ひろしの、あしたひろし先生の訃報…。享年93。水木しげる先生と同い年の大往生であるが、非常に寂しい。死因は老衰だそうなので、本当の大往生と言い切っていいんだろうけど…それでも寂しい。このコンビの存在を知ったのは、90年代半ばだったような覚えがある。子供のころ、私が男女コンビで好きだったのは東京だと春日三球・照代、大阪だとミスハワイ・暁伸あたり。ところが、照代先生が若くして急死され、東京漫才では男女コンビの名コンビがいなくなってしまった…。…と思っていた。そこへ、長年の潜伏期間を経て(苦笑)第一線に出たのが「あした順子・ひろし」のご両人だったのだ。確か初見は、NHKで大晦日の午後に今でも放送している『年忘れ漫才競演』だったと思う。とにかく、物凄いやり取りの応酬に大爆笑した覚えがある。あのころは、ネタの最後は「首投げ」で締めていたし。毎度ネタの中身は同じだったが、毎回新鮮に爆笑していた。全盛のころ(2000年~2005年あたり)は、圓歌師匠の「中沢家」と同等の爆笑を、寄席で攫っていたと思う。中身が同じだったゆえ(苦笑)、大体ネタは覚えている。中途半端じゃない「大アナクロ」ギャグが大好きで(笑)。いちばん有名なのは、この2つだろう。順 「この人、漫才やる前は歌い手やってたんです」ひ 「信用しないよ」順 「東海林太郎さんのお弟子さんで、ふすま太郎って…」ひ 「そんな名前で売れるかよ!」順 「ダンスのテンポは、どういうのがいいの?」ひ 「テンポは、やっぱり水滸伝だな!」あと、あまり言わなかったが、大アナクロギャグで最強に好きだったのが、これ。順子先生のセリフだけど。順 「私は若い男が来たら、古い男を捨てるのよ! 田原のトシ坊が来たら、三船のトシ坊を捨てて、 西城秀樹が来たら、東條英機を捨てるのよ!」田原俊彦ですら、十分に若くないのに…(苦笑)。そして、トドメが東条英機(笑)。伊達に、かの聖戦・大東亜戦争をくぐり抜けてないな~と、なんだか異常に嬉しくなったものだ(笑)。2010年、足の不調を訴えて、ひろし先生は寄席を休席。順子先生は、しばらくは独りで高座を務めていたが、ここ最近は(こちらも相方さんが闘病中で休んでる)昭和こいる先生とのコンビで、寄席に出ている。しかしながら、順子・こいるも面白いことは面白いけど、当たり前だが「順子・ひろし」にゃ敵わない。最強の相方を失った、順子先生の心中はいかばかりか。ひろし先生のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
2015年12月05日
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