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開業して半世紀の東海道新幹線で、これほどまでの事件(事故とマスコミは言ってるが、これは事件でしょ)が起きたのは初めてじゃないだろうか。「安全神話の崩壊」とまでは言えないかと思うけども、これから新幹線を使う際は、手荷物検査とかが非常に細かくなりそうな気がしている。多分なるだろうね。巻き添えを食って亡くなられた女性のことを考えると、油ぁかぶったバカジジイ、本当に許せない。自殺するなら、どっかの河川敷でやれ!別に止めねえから。71歳にもなって、なんで日本中に大迷惑かけて死ぬんだ?放っといたって、あと何年かで、どうせ死ぬだろうに…。あと、名前を見ると…純粋な日本人かね?このジジイ。マスコミの報道の仕方を見ると、なんだか癖でついつい「そっちの人種」を勘ぐってしまうが…。まあ本人が死んじゃったから、文句の持って行きようがないから、ますますモヤモヤするのだが。いわゆる「テロ」ではなかったわけだが、こういう事象が一度起きてしまうと、模倣犯やら似たような犯罪やらが何件か起きそうで、それも本当にイヤだ。精神的に危ねえヤツは、もっと世間で取り締まったほうがいい。「人間の(精神的な)不良品」は社会に出さないで、なるべく事前にシメたほうがいい。通り魔もそうだけど、必ず巻き添え食らって関係ない人が死ぬんだから。そういう犠牲を出さないためには、事前に手ぇ打ったほうがいいに決まってる。…これ言うと、まず自分がトップバッターでいろんな人にシメられるな(苦笑)。過激すぎるか、この意見は。
2015年06月30日
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さて、第3回目は昭和46年のゴールデンウィークに公開された、クレージー総出演の最後の映画『だまされて貰います』。私は07年夏に池袋・新文芸坐の「植木等追悼特集」で見ただけで、これまた内容の大部分を忘れていた(苦笑)。ただ『ワルノリ男』と違って、そのとき自分で書いたブログが残っているので、それと照らし合わせつつ、改めてじっくり観てみたが…。う~ん、過度な期待はしちゃいけないねえ。その3(笑)。別に出身地差別をするわけではないが、東北の農村から物語が始まる時点で、異常な拒絶反応が…(苦笑)。そして前作の『ワルノリ男』と比べても、ドリフ的笑いの比率が多くなり(加トちゃんの出番が増えていたから)、ド下ネタ&エロネタもグレードアップしてしまっていた。「ドリフ映画の型にクレージーが収まっている感」が強いということに尽きる。冒頭の方で、ハナ肇が肥溜めに落とされる直前の肥溜めのアップカットなんぞ、かつてのクレージー映画からは想像もつかない汚さで、見てて物凄い吐き気が起きた(涙)。桜井センリが、加トちゃんの小便飲んじゃうとかもね…。あとささやかな疑問なんだが、産業スパイってのは平気で人殺しするもんなのかね(苦笑)?まあクレージーものにリアリティ求めるなぁ野暮の骨頂なんだが…。エンディングが「ディスカバー・ジャパン落ち」というのも、当時の公害時代を感じさせて、華の60年代と時代が完全に変わってしまったのを感じさせられた。…物凄い唐突な感じがしたエンディングだったけど。これ「クレージー作戦もの」の名手である坪島孝監督の作品にしちゃ、出来が悪すぎるような気がする。作品全体を通して、なんとな~く脚本・場面転換・セリフ・カット割りが「いい加減」というか「全部やっつけ仕事」というか…。もっと多くの予算がかけられれば、もう少し手が込んだ作りになったのかもしれないが、いかんせん邦画全体が斜陽でお金がかけられなかったのだろう…。坪島監督も、脚本の田波さんも、理想(の完成形)と現実(予算)との兼ね合いで、制作費を安くするのに相当苦労したんじゃないかと思う。それが画面から漂ってきてたのが、本当に辛かった。かなり「ご都合主義場面」が多かったし、ラスベガスのシーンなんか、ほぼワンカットだけだったし…。「カモン!ニューヨーク」の歌い踊る場面も、植木・谷啓の2人きり。ハードなロックナンバーの出来はよかったけれど、「とうとう着いたぜラスベガス」から比べると、演出規模の縮小具合ばかりが目に付いてしまった。この映画の観客動員数は、僅か70万人。早い話が「失敗作」。シリーズ初期の「無責任時代」「無責任野郎」から比べると、なんと500万人以上も動員数が減ってしまった。ここに、クレージーの(映画での)天下は、完全に終わりを告げたんだろう。本当に悲しいことだが。逆に松竹の「男はつらいよシリーズ」は、この辺から動員数が上がってきたと聞いているし。最後に良かったところ。それは日系人を演じていた東宝の名バイプレーヤー・田武謙三が、完全に晩年のトニー谷に見えたとこだった(笑)。
2015年06月29日
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現在「日本映画専門チャンネル」で、シリーズ末期の作品が放送されていることもあり、かなり久しぶりに自分の中で「クレージーキャッツ熱」が上がっている。自分の中の「影響を受けた人ビッグ3」というのは、前々からここでも書いているが「森繁久彌」「植木等」「立川談志」のお三方(笑)。とんでもない3人だけど。これが「ビッグ5」となると「ビートたけし」「高田文夫」のお二人が入ることになる。久しぶりに映画を見たり、レコードを聴いたりして、改めて「植木御大はスゲエな、クレージーはスゲエな」と思う。落語関係の方には、やっぱり何か相通じるものがあるのか、クレージーファンはかなり多い。柳家喬太郎師匠も好きらしいし、たけ平さんもクレージーは大好きのはずだ。ドージン落語の井上新五郎正隆さんも、「日本映画専門チャンネル」で例の末期作品を見たという電話が昨日の昼前にあった(笑)。ただ…これほどまで「人によって『好きな映画や歌』がバラバラなグループ」も珍しいような気がする(苦笑)。ホントに意見が合致した人に、私は今まで会ったことない。決してケンカになるわけではないのだが、話を聞いていて心の中で「へえ~、あの歌が好きなんだ」「あんな映画が好きなんだ…」とか思ったことが結構ある。私の好きなクレージーの歌のランキング・ベスト10…。1「だまって俺について来い」2「ハイそれまでョ」3「ホンダラ行進曲」4「ゴマスリ行進曲」5「無責任数え唄」6「馬鹿は死んでも直らない」7「ショボクレ人生」8「こりゃシャクだった」9「大冒険マーチ」10「スーダラ節」…世間一般では、ダントツNo1であろう「スーダラ節」は、自分の中じゃこれくらいなのだ。「スイスイ」から後ろが長すぎて、歌ってて疲れちゃうからかな(苦笑)?あと「しっとりした歌よりバカ陽気な歌を好む」という私の嗜好がモロバレ(苦笑)。「ハイそれまでョ」の前半以外は、まあハイテンションの歌ばかり(笑)。この中だと1位の「だまって~」は本当に不動の1位。「そのうちなんとかなるだろう」を座右の銘と思いつづけ今日まで生きてきたのは間違いない(笑)。でも、「無責任一代男」や「ドント節」「五万節」なんかが入ってないから、私より先輩のクレージーキャッツファンは「このバカは、クレージーファンの風上にもおけない」って思うんだろうか…。次に私の好きなクレージー映画ベスト10。1「大冒険」2「ニッポン無責任野郎」3「日本一のゴリガン男」4「ニッポン無責任時代」5「クレージー黄金作戦」6「クレージーの怪盗ジバコ」7「日本一の断絶男」8「日本一のゴマすり男」9「クレージー大作戦」10「クレージーだよ・奇想天外」次点「日本一のホラ吹き男」「日本一の裏切り男」…これも、いろんな人にバカにされるかなぁ(苦笑)?「映画の見方が解ってない」とかなんとか。ちなみに(現時点での)ワーストは「クレージー作戦・先手必勝」と「花のお江戸の無責任」。さあ、来週以降、ここに「ワルノリ」「だまされて~」「ショック」が入ってくるのか、乞うご期待(苦笑)!?1位の「大冒険」は、ホントに好きな映画で…。話の辻褄は合ってないし、ストーリーがイマイチ練れていないし、アラだらけの酷い作品だとも思う。でも、この作品全体の「何が何だか全然分からない異常なパワフルさ」が大好きなのだ。森繁久彌が特別出演したり、円谷特撮がふんだんに使われている贅沢さも堪らない。少なくとも上位5作品は「筋云々より作品全体の勢い」で選んでる…ような気もする(笑)。「無責任野郎」は物語が完璧すぎるくらい面白いが。「ゴリガン男」は、何といっても人見明の大活躍に尽きる。ストーリーもアラがないし、藤村有弘も田中邦衛も良い。後期作品では「日本一の断絶男」を支持したい。あの映画はホントにブラックコメディだが、喜劇映画として非常によく出来ていると思う。なべおさみもいい演技だし、何より挿入歌がアナーキーで良かった。今だったらクレームが山のように来そうな歌だけど。あと左翼思想ではあるけれど、「奇想天外」「裏切り男」も捨てがたい作品。前者は藤田まことの「関西弁の宇宙人」と内田裕也が凄いし、後者は志ん朝師匠が出てるし(笑)。「クレージー作戦もの」は、個人的にはイマイチの作品が多いのだが、「大作戦」「黄金作戦」「怪盗ジバコ」は非常に面白いし、よく出来た作品だと思う。「くたばれ!無責任」とか「遊侠伝」はダメだが…。ワガママ勝手にいろいろ書いたが(自分のブログだから気にするこたぁないが)、正直ほかのクレージーファンの意見を聞いてみたいものだ。
2015年06月28日
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改善されるまで長かった…本当に長かった…。今晩放送された『懐かしの昭和メロディ第14弾』『昭和歌謡大全集』時代のフォーマットに戻ったのは実質10年ぶりくらいのような感じがしている。「前奏・後奏を切らない」「トップ・ライト、玉置宏の司会を切らない」「その曲の発売年をキチンと表記する」「宮本・松丸アナのイントロ被せが鬱陶しくない」…などの改善点が多々見られたのは賞賛に値する!ただ、ゲストのトークにかなり時間を割いてしまったので、東海林・霧島・渡辺・二葉・灰田・近江・林辺りのお歴々、そして戦後のスター歌手(三浦・若原・藤島・曽根辺り)が出なかったのは非常に残念であった。3時間枠だったら、あれくらいのトーク量で問題ないが、今回の2時間弱の枠なら、正直ゲストは不要だった。トークを削ってでも、もう少し取り上げる歌手の幅を増やしてもらいたかったとは思う。でも、今回は本当に内容が改善されていて良かった。藤山一郎・淡谷のり子・池真理子・築地容子・小畑実のVTRなぞは、私も初見のもので本当に驚いた。淡谷先生の『アイ・ラヴ・パリ』なんぞ…昭和46年1月の『なつかしの歌声』のVTRだったが、あんな貴重品がまだ山のようにあるんだよな…。淡谷先生ノリノリ(笑)。築地容子の『セレソ・ローサ』は昭和47年7月の映像。あんな若い築地さんを初めて見た(笑)。池真理子『ボタンとリボン』は、昭和47年12月の公開収録。歌い終わりで下がる美ち奴の姿が見られ、トップ・ライトの名司会がノーカットで聴けたのが嬉しい(笑)。大変珍しく英語の歌詞を歌っており、本当に貴重映像だと思う。小畑実『高原の駅よさようなら』は、昭和46年の大晦日。音は持っているが、見たのは初めて。トップ・ライトのイントロの名調子が冴え渡る、絶品のステージだった。久しぶりに充実した内容だったと思う。放送時間が3時間枠で、上記のお歴々が全て出ていて、ひばりと裕次郎がいなければ(笑)満点の出来だった。ひばり・裕次郎の2人は、この番組に不要なの!悪いけど。あの2人より霧島・渡辺・灰田・近江辺りが聞きたい人が観る番組だということを理解してもらいたいもんだ(笑)。
2015年06月25日
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明晩、テレビ東京で『懐かしの昭和メロディ第14弾』があるという矢先、残念な訃報が飛び込んできた。「大作詞家最後の名人」が逝く、という感じか…。キングレコード黄金時代を支えた大作詞家、横井弘先生が19日に亡くなられていたという。享年88。大往生に近いかとは思うが、こうして段々と昭和歌謡の黄金時代を支えた方がいなくなっていってしまう。仕方がないことではあるが、本当に残念で堪らない。この先生は戦後、キングレコードに入社して、同時に藤浦洸先生にも師事、作詞家としてのスタートを切った。昭和24年に『あざみの歌』がNHKのラジオ歌謡として放送され、昭和26年には伊藤久男の歌でレコード化。この歌が大ヒット。昭和25年から28年まではコロムビアレコードの専属、昭和28年以降はキングレコードの専属作詞家として、昭和歌謡史に残る数々の傑作を世に出していかれた。『裏町のピエロ』(若原一郎)、『銀座の蝶』(大津美子)、『夜霧の滑走路』(三船浩)、『川は流れる』(仲宗根美樹)、『下町の太陽』『さよならはダンスのあとに』(倍賞千恵子)、『ネオン川』(バーブ佐竹)、『虹色の湖』(中村晃子)、『夕焼け雲』(千昌夫)…。キングレコードのの2大看板、春日・三橋の両先生には、そりゃもう、傑作が数多ある。代表作だけ挙げてみると…。春日八郎…『男の舞台』『月の嫁入り舟』『東京の蟻』『居酒屋』『山の吊橋』『街角の雪女』三橋美智也…『ああ新選組』『哀愁列車』『俺ら炭鉱夫』『おさらば東京』『赤い夕陽の故郷』『達者でナ』『越後絶唱』そういやミッチーの「スリラー歌謡」とかいう珍品『壁』と『俺達は狙われている』も、この先生の作詞だったっけ。こうして見ると、ミッチーの方が大ヒット曲が多い感じか。ハッチーの方は『山の吊橋』以外は中ヒット曲が多いかも。とにもかくにも、昭和の歴史に残る歌ばかり。これは凄い!上に挙げた歌の中での最高傑作は、異論も多々あるだろうがやっぱし『哀愁列車』なんじゃなかろうか。談志家元は、ご承知のとおり三橋美智也信者であったから、三橋御大のいろいろな話を2人でたくさんしたが、横井先生と対談をされたエピソードを聞かせてもらったことがある。その対談は『談志絶唱・昭和の歌謡曲』の巻末に載っている。余談だが、この本の124ページに書いてある「20代の若い懐メロファン」というのは、自慢じゃないが私のこと(笑)。どうでえ!…完全な自慢ですね(苦笑)。大変失礼いたしました。…話が逸れたが、この対談を読むと「家元が横井先生の人柄に惚れていて、また同時に『哀愁列車』の歌詞(特に3番)に、心底惚れている」のがよく判る。♪「すがる切ない瞳のような 星が~飛ぶ飛ぶ~哀愁列車ぁ~」「このフレーズが堪らねえよナ、なぁ?」と何度も言ってた。今でも家元の満面の笑みと、歌を聴いているときの歌謡曲に対する熱い思いを秘めた横顔を思い出す。なんだか益々、中野坂上の「艶歌」での思い出が霧のかなたに行ってしまって、ホントに泣きたくなる(涙)。横井弘先生のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
2015年06月24日
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10年くらい前に、今は無き浅草東宝のオールナイト5本立で観たっきりの映画。中身を殆ど忘れてる(苦笑)。…というわけで、この映画も初見と言ってもいい作品。昭和45年大晦日に公開された「日本一シリーズ」第9作目。クレージー人気に陰りが見えだして、当時人気絶頂だったドリフの加藤茶とのコンビ主演の作品になった。そして、坪島孝監督が初めて手がけた「日本一シリーズ」でもある。…う~ん、過度な期待はしちゃいけないねえ。その2(笑)。全体的には、ソツなく出来ているとは思うのだが…。この映画、「東宝カラー」も「クレージーキャッツカラー」もまるっきり無くなっていた。『ヤクザ男』よりもはるかに。世の中の殆どの植木等ファン、クレージーファンは同じことを思うかもしれないが、冒頭の田舎風景・植木御大のズーズー弁&ド下ネタに、私は物凄い拒絶反応が起きた(苦笑)。そのうえトルコ風呂(現「なんとかランド」)のシーンなんぞ…かつての「都会調喜劇」とは程遠い。完全に松竹の風俗喜劇。クレージー映画で女性の裸が完璧に(?)映るのは、おそらくこの映画だけだろう。…クレージー映画で女性の裸は見たくなかった(涙)。どんなジャンルの映画でも、この時代(1970年代~80年)はエロい場面を入れるのが結構あるのは感じていたが、まさかクレージー作品まで”エロ場面だらけ”だとは…。トイレ会社の話だからというのもあるが、下痢のネタとかも多々あって、そういう場面も、完全にクレージーの映画からかけ離れた雰囲気だった。平たく言えばドリフの匂い。『怪盗ジバコ』のトイレの場面と、笑いの次元や品位が全然違うのだ。まあ似たような場面っちゃ場面なんだけど、なんでなんだろう?エロ場面&ド下ネタのオンパレード…植木御大や谷啓御大の心中察するに余りある(涙)。浜美枝(東宝クレージー最後の出演作品)や内藤洋子(これを最後に芸能界を引退)、谷啓、人見明も勿論出ているのだが、作品全体から漂うムードは、まるっきり東宝のそれではない。ナイトクラブのシーンや、夜のネオンの感じは何となく日活の小林旭や渡哲也の映画の匂いがしていたように思う。トルコ風呂の場面も含めて、まあ…ひと言で言やあ「泥くさくなってしまった」ということか。『日本一の断絶男』辺りまでは、いくら中身が衰えてても「東宝映画の匂い」は保たれていたのに、たったの1年でどうしてこうなっちゃったんだろうか?1970年代という時代の空気が、明らかに華の1960年代と変わってしまったんだろうか…。映画のBGMや街の風景、洋服や車のデザインなどにも60年代特有の華やかさやモダンさが無くなってしまって、「クレージーの笑い」と時代が完全にズレてしまったのが如実に分かり、見てて悲しくなってしまった…。特に、植木御大のスカーフみたいな太いネクタイ(笑)はいただけない。やっぱ細いネクタイの方がカッコイイ。物凄く「つまらない」わけではないョ、この映画。改めて観直してみたら、思ったよりは良く出来ている喜劇映画ではあると思う。作品の真ん中辺りで、植木御大のズーズー弁が急に標準語になって、トントン拍子の出世物語になってからは、僅かだが初期の「日本一シリーズ」の匂いがしたし…。ただ「東宝クレージー映画」として見たら、口をついて出る感想は「こりゃダメだ」しかない(苦笑)。クレージー映画十八番のミュージカル場面も皆無だったし。良かった点は…どこだろう?「人見明の活躍が多かった」「田武謙三の活躍が多かった」「浜美枝が『いい人になる予感』で映画が終わった」…。しいて言えば、そんなところか(笑)。加トちゃんも『全員集合』とかと違って、なんか全体的に精気が感じられないんだもの。ただ、思っていたより出番が少なかったのが、かえって良かったかもしれない。
2015年06月22日
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『ドラえもん』で育ってきた世代(30代半ば)の人間にとって、いちばん聞きたくない訃報であった。大山のぶ代さんの「アルツハイマー型認知症」での闘病が公表されて、もう一度「先代ドラえもん声優陣の復活」をファンが願っている最中に、この訃報は辛すぎる。「ジャイアンの声」を四半世紀にわたって当ててこられた、声優のたてかべ和也さんが亡くなられた。享年80。確か昨年だったか、現ジャイアンの声優の木村昴さんと「新旧ジャイアンでお酒を酌み交わすことができた」というニュースを見ていたので、まだお元気だと思っていたが…。『旧ドラえもん』の声優陣は誰も欠けていなかったから、ドラえもんの新しい声優陣に、10年経っても慣れなくても(失礼)、何というか「過去の人たち」という認識を全く持たずにいられたのだが…。ドラえもん・のび太・スネ夫・しずかの4人には、まだまだお元気でいていただきたい。クレージーキャッツのように1人1人欠けていくのには、まだ早いし精神が保たない。たてかべ和也さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。長い間お疲れさまでした。あちらに行ったら、まずは「ジャイアンリサイタル」を!
2015年06月19日
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CSの「日本映画専門チャンネル」では、今年の元旦から戦後70年特別企画と題して、様々な企画を放送している。「李香蘭特集」「黒澤明特集」など、魅力あるラインナップが連日放送されているが、その企画内容を聞いて今年の正月に狂喜乱舞(苦笑)したのが「植木等劇場」という特集。権利の関係か分からないが、なぜか長年「封印状態」であった末期のクレージー映画4本が初めて放送されると知ったから。昭和45年公開『日本一のヤクザ男』『日本一のワルノリ男』、昭和46年公開『だまされて貰います』『日本一のショック男』この4本が見られることによって、全国のクレージー映画ファン(私のような?遅れてきた世代の方々)は、多分初めて全作品を見ることができるようになるわけだ。上記の4作品のうち、『ワルノリ男』は今は無き浅草東宝のオールナイトで、『だまされて貰います』は池袋・新文芸坐の「植木等追悼特集」で見てはいる。ただ、両方ともフィルムの状態が悪かったので、キチンとした状態では作品を見ていないということにもなる。『ヤクザ男』『ショック男』は、30年近くクレージーファンをやってきていながら、1秒たりとも見たことなかった(笑)。これから、殆ど未見と言っていい作品群が放送されていくので、かつてここで書いていた『蔵出しビッグショー』のごとく(笑)、感想を書いていこうと思う。銭にならないような拙い文章でしか表現できないけども…。まず、『日本一のヤクザ男』(昭和45年6月13日公開)。一昨日初めて見ることができた。「無責任男の生みの親」といっていい鬼才、古澤憲吾監督が最後に監督したクレージー作品。日本一シリーズ8作目。前々作の『裏切り男』、前作の『断絶男』は須川栄三監督作で、明るく楽しい東宝映画らしからぬブラックコメディだった。両作品とも、私は非常に面白いし好きな作品なのだが(ただし、『裏切り男』は思想が左がかっててるのが難だが)、当時は路線変更失敗と判断されたのだろう。古澤憲吾監督が、昭和42年末公開の『男の中の男』以来、2年半ぶりの「日本一シリーズ」登板となった。『ヤクザ男』、見る前は非常に楽しみにしていたのだが…。う~ん…過度な期待はしちゃいけないねえ(笑)。感想を箇条書きで書くと…「思ったより普通のヤクザ映画」「クレージーっぽさが少ない」「笑わせる場面(およびギャグ)が殆どない」「中途半端に古い年代設定(封切時点から見て35年くらい前)がクレージーの笑いの世界とズレている」「古澤演出と植木御大の演技に精気が感じられない」…という感じだろうか。…つうかボロクソだな、こりゃ(苦笑)。とにかく、あのスピーディーでアップテンポだった古澤演出が何故か空回りばかりで、全然ハマってないのだ。「リズム音痴になっちゃった」と言ったほうが適切だろうか。言われなきゃ古澤監督作品だと気づかないほど。辛うじて、タイトルバックの文字のデカさで分かったってなもんだった。それに…これは『男の中の男』もそうだったのだが、笑わせるシーンが殆どない。これはマズかった。植木御大も、たまにカッコつけてたら、後頭部を障子や戸にぶつけて「アタタ…」と言うくらいしか「笑い」につながる演技をやってないのだ。唯一のギャグ場面は、植木・藤田の決闘場面で匕首に雷が落っこち、藤田まことがマンガのように感電するとこだけ。次に出演者だが、クレージー映画でお馴染みの面々は、ハナ肇・藤田まこと・野川由美子・人見明くらい。ヒロインは、クレージー作品には初登場の司葉子。だから、芝居がとってもマジメ(苦笑)。あとは安部徹・名和宏・睦五郎・山下恂一郎と、日活や東映の「本物のヤクザ映画」の人たちばっか(笑)。ほかの出演者も、監督の意向か東宝の意向か知らないが、普通…というか、全体的に「喜劇の演技が不得手」な人が多かったようにも思う。横山道代は別にして。あと…ジュリーのファンは、この映画見て怒ったろうな(笑)。正規の出演者としてクレジットされてるのに、出演場面は「侍ニッポン」を着流しで歌う1場面だけだもの。まあ結局、結論を言うと…。「少しくだけた普通の任侠映画」なら、まあまあ面白いと言ってもいいのかもしれないが、これはクレージー映画と言えないような気がする。上文と重複するが、少しだけ明るい普通のヤクザ者(なんだそりゃ)が主人公の映画を見てる感じだった。それと共に、主題歌と挿入歌がコミックじゃないマジな歌(『今日が命日この俺の』『八九三の子守唄』)だったのと、植木御大の歌と踊りが少なかったのも、自分の中では大きく評価が下がった点だった。もしクレージーのメンバーが全員出ていて、ヒロインが浜美枝で、現代が舞台で、歌う場面が盛りだくさんだったらもっと面白かったと思うが…。それじゃ、ヤクザ物のパロディにする意味ないな(苦笑)。ただの「クレージー作戦もの」になっちゃう。最後に、いちばん見ていてキツかったこと。それは、植木御大に「疲れ」が見えていたことだった。長年見慣れていた植木御大のヘアスタイルが少しだけだが変わり出してて(左の額にだけ髪の毛を下ろしていた)、そこにも若干の「老い」を感じてしまった。「一体いつまで、こんな映画やってなきゃならないんだ?」というような御大自身の気持ちが、少し演技に見えていたように感じたんだが…私だけだろうか。
2015年06月17日
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今日、「落語」という大衆芸能が残っている大きな理由。『笑点』の力を抜きにしたら、私は常にこう答えている。「2人の噺家がいたから。1に談志、2に円丈」と。…「小さんはどうした!?志ん朝はどうした!?」なんていう声が山のように聞こえてきそうだが(苦笑)、間違いなくこの2人がいなかったら、落語なんぞ40年くらい前に廃れてるに違いない。具体名を出しちゃ悪いが、いわゆるスター(革命児でも可)と言われる人が三平・歌奴(現圓歌)の両師匠だけだったら、言いたくないけど、たぶん落語は廃れてただろう。新作落語の神様と言い切っていい、円丈師匠。この師匠の功績というのは、本当に大きい。そして勿論、現在進行形で功績を残して続けているから、なお凄い。私は今でも、円丈師匠がトリの芝居は必ず1日は行くようにしているし、お馴染みのネタでもホントのネタおろしでも、私は毎回楽しみにしている。そんな円丈師匠のドキュメンタリーが一昨日放送された。CX14時~『ザ・ノンフィクション』、サブタイトルは「円丈vs老い~あがく新作落語家~」「何なんだ、このサブタイトルは!」と思ったが…。円丈師匠が70歳を迎えたら、急速に記憶力が衰えだして、ネタを作っても覚えられない…という状況になってしまい、苦悶しながら闘い続ける姿を追った内容だった。確かに、客席から見てて「あっ、手拭いにカンペ貼ってる」と気づいたことは何度もある。それに、確かに落語を聞いていて「え~…」とか「あ~…」とかが多いのも気になっていた。一昨日のドキュメンタリーは…胸が締めつけられるというか、胃が痛くなるような場面が本当に多い、でも芸人魂は全くの衰え知らず…というのを洗いざらい見せつけた、ホント上質のドキュメントだったと思う。クライマックスの、昨年末の国立演芸場の噺家生活50周年の一門会の件なんか、見てるだけでオロオロしてしまったし…。それでも、新たな作品を常に作り続け、高座に掛け続けるあのバイタリティーにはホント感動した。個人的には、「夢一夜」「ランゴランゴ」「いたちの留吉」「横松和平」「悲しみは埼玉へ向けて」「ランボー怒りの脱出」辺りをいつも聞きたいし、数年前に鈴本で古典の「百年目」を聞いて感動したこともあるから、古典もたくさん聴きたい。そういうのを、客としてはのべつ聞ければ嬉しいのだが、師匠自身は絶対、そういうローテーションで寄席の高座は勤めたくないのが、よ~く分かった。記憶力が落ちても、iPadを見ながら落語やっても(笑)、ファイターで居続けてくれるのが分かって嬉しかった。本当にいいドキュメンタリーだったと思う、私は。円丈師匠、これからも期待しております!!…でも、なんであんなに記憶力が…やっぱり歯なのかな?
2015年06月09日
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1・小学校でドッジボール禁止?こういうことをすぐに言う奴がいるから、日本のガキはだらしなくなるんだ!日本が世界からナメられるんだ!だから、日教組なんざ…と、一瞬は思ったのだが…。いま自分が小学生だったら、こういうニュースを聞いたら間違いなく喜んで浮かれまくってた…だろうと思う(苦笑)。私をご存知の方は「まあ、そうだそうな」と思うだろうが、小さいころから体育が大っっ嫌いだった、私は。特にドッジボールのときは、いきなり標的になる、顔面に思い切り球をぶつけられる…。メガネ、何度壊れされたか…。正直言えば、いい思い出は皆無である(苦笑)。走るのは遅い、カナヅチ、体は硬い、腕力・脚力はない…。ただ、どういうわけか持久力だけあったから、マラソンの授業だけはキチンとやってた。「なんで体育なんて強要させるんだ!動くのが好きな奴か筋肉バカの教師にだけやらせて、運動嫌いは図書室で読書の時間に充ててくれ!」なんて、よく思っていたもんだ。ところがね…。あのころ真面目に運動しなかった「ツケ」が、30歳過ぎて出てきたのョ、体中に(涙)。ガタガタだよ、ホント。だから、運動嫌いの小・中・高校生諸君!どんなにイヤでも、一応は授業には出といたほうがいいョ、将来のためにも。…とは言いたい。ただ、私はドッジボールは意味の分からない競技だと思うし、イジメの助長になるとは思う。弱い奴がターゲットになるし。もっと誰でもが普通に楽しめるスポーツを、学校の授業では取り入れていくべきだとは考える。ドッジボールだけは、やっぱりやらせないほうがいい。ちょっと左寄りの意見かもしれないけど。2・神社仏閣に油を撒いていた宗教家に逮捕状「思ってたとおりの輩」の仕業だった。あえて詳しく書かないけど、報道を見て「ああ、やっぱりね」という言葉しか出てこなかった。「神聖な日本の神社仏閣に危害を加えて喜んでる輩」って、あの輩しかいないでしょ?マスコミの報道が、実名を出さない&急にあんまり報道をしなくなった時点で、そういう輩だってことは確定だ。3・AKBグループ総選挙の生中継?ファンの方々には悪いが、正直な意見を言わせてもらう。これを「放送電波の無駄遣い」と言わずして何という!?
2015年06月06日
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こないだ、ここのブログで『笑点』の過去音源・過去映像があまりにも少ないという悪口を書いた(笑)。それを穴埋めするというわけでもなかったんだろうが、昨日のBS日テレ『笑点特大号』は、先週の地上波の物足りなさをだいぶ埋めたといっても過言ではない、ボリューム満点の内容で非常に良かった。少し年代は新しかったけど、DVDに入っていない貴重映像も発掘されていたし(笑)。話には聞いたことがある昭和52年2月の座布団10枚の商品「夢之助・楽太郎(現圓楽)の東海道五十三次二人旅」。DVDに入っていなかったから、たぶん映像はないんだろうと思っていたが、残っていたとは思わなかった。若き木久扇師匠や、座布団運びの松崎真さんの姿が懐かしく…。当時はハンディカメラなんぞない時代だから、フィルムでの記録映像で(だから音声なし)、おそらく放送ではスタジオで三波伸介やレギュラーメンバーが解説を入れていたんだろう。まだ小圓遊師匠も生きていたころか。それにしても、ガサガサのモノクロ映像だったとはいっても、『ゲバゲバ90分』もアーカイブスの奥から何本か発見され、後にDVDになったわけで…。当時から日テレの看板番組だった『笑点』の、昭和41年~47年までの映像も音源も、一切残っていないというのはどういうことなんだろう?演芸番組が軽んじられていたからなのだろうか?どこかアーカイブスの片隅に、モノクロのガサガサのVTRがありそうな気が、なんとな~くするのだが…。以前、何かの本だか雑誌だかで、三遊亭好楽師匠が高校時代にオープンリールデッキで『笑点』の前身番組の『金曜夜席』を録音して聞いていた(勿論『笑点』も)というのを読んだ記憶があるのだが、好楽師匠の家にも残っていないんだろうか?初代司会者(企画立案者)の談志家元のお宅にもなさそうな感じだったし(家元からも聞いたことない)。どこかの金持ちの演芸マニアが、モノクロの家庭用VTRで『笑点』を録ってたみたいな話も聞いたことないし…。まあ、ムダにウジウジと文章書いても仕方ないか(苦笑)。来週の『笑点特大号』は、昨日の「お宝発掘」の続編が放送されるようだ。何か談志時代・前武時代の貴重なものが出てきてほしいと切に願う。ムダな期待に終わりそうだが(前にも書いたな、これ)。
2015年06月04日
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昨晩、西新宿ミュージック・テイトで開催されました「第22回・夏丸演芸館」!!ご来場くださいましたお客さま、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。「富士詣り」「粗忽長屋」「太閤の猿」という珍しい3席をされたあとの、エンディング20数分が私の出番でした。カラオケ厳禁・マイクでの歌唱厳禁という「夏丸演芸館」最大の危機を迎え、困り果てた夏丸さん。専属司会の私は、上記の話を聞いて、正直もっと困り果て(だって、ギ○ラ貰えないしさ…)。…なんとか、この会を続けるために、考えたこと。それは「マイクなしでの歌唱&生伴奏」!!てなわけで、私はお客さまの前では、なんと8年ぶり(!)にウクレレで伴奏をすることになりました…。ウクレレなので、滅多に着ないアロハシャツを箪笥の中から引っ張り出し、ハワイアンムードのナリでお客さまの前に…。鏡の前に立ったときの私の姿ぁ、誰がどう見たって、完全に「フィリピンのポン引き」(苦笑)!今、その写真が夏丸さんのブログ&Twitterに載っているが、自分じゃ正直見たくない(笑)!だって恥ずかしくて…。山台に2人で並んで座る姿は、何だか…差別だと怒られるかと思うのだが、70年代の青春ドラマの一場面というか、または妙な同性愛者のカップルというか…(苦笑)。ところが、私が軽く漫談をして、ウクレレ一丁で私が弾ける古賀メロディーを数曲と、渥美二郎の『夢追い酒』を歌い、あとはフィナーレに『青い山脈』。全部ワンコーラス。これが、いつも以上にお客さまに喜んでいただけたというミラクル!テイトの方にも「今までで一番面白かった」とお褒めの言葉をいただきました。今後は、落語界の裏トーク・懐メロコーナー・漫談などを盛り込み、エンディングコーナーをやっていくことになると思います。今後とも、何とぞ夏丸さんと、テイトの「夏丸演芸館」をご贔屓くださいますよう、よろしくお願いいたします!
2015年06月03日
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明晩は是非とも、お仕事を定時で上げていただいて(笑)、西新宿ミュージック・テイトにお出でくださいませ。6月2日(火)「第22回・夏丸演芸館」開場…19時 開演…19時30分 終演…21時過ぎ?会場…西新宿ミュージック・テイト料金…予約・2000円 当日・2200円予約先…info@musicteito.co.jp出演…桂夏丸「富士詣り」「粗忽長屋」ほかエンディング…ミニミニ歌謡ショー既にご存知の方も、たくさんいらっしゃるかと思いますが、諸事情によりミュージック・テイトでは、カラオケ伴奏および、マイク使用の歌唱が厳禁となってしまいました。…ということで…。明日は、なんと、なんと初の試みとして…。マイクなしの生歌&私の生伴奏による歌謡ショーでぇす!私がソラで弾ける曲(昭和35年以前の歌謡曲の中で)ならば、その場でリクエストを頂戴して、夏丸さんが歌うということもあるかもしれません!これはこれで、今まで以上に面白くなる可能性もあるかと自負しております!たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!!!
2015年06月01日
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