全7件 (7件中 1-7件目)
1

オルガ:脱いだらすごいらしい。筋肉が。Fallout:NewVegas 第7話「爆殺拳オルガ」あたしの名前はオルガ・キュリレンコ。今日も観客は熱狂している!管理者レッド・ルーシーの熱い視線も感じる!このザ・ソーンの闘技場にあたしは立っている。これまでにも何回かザ・ソーンでバトルをしてる。本業だけではキャップが足りなくなった時にこうやってバトルに参加してるのだ。「オルガ!派手にやってくれよ!!あんたのファンはそう望んでるんだから」「任せといてルーシー!」あたしはパワーフィストの右腕を上げて声援に答える。「あのクソメガネが!今日こそ内臓ぶちまけて死にやがれ!!」汚い言葉で叫んでいるのは対戦相手側にかけている客だ。どうやらあたしがメガネで女で飛び道具を使わず戦うスタイルが気に入らないらしい。「おいジャック!頼むぜ!!降参なんてさせねぇようにまずは喉を潰してたっぷりいたぶってくれよ!」「ふぅ~…ま、サクッと片付けてやるよ」ジャックと呼ばれたのは対戦相手の男。筋骨隆々の2メートルはあろう大男。武器はスレッジハンマーだ。「炸裂拳オルガVSクラッシャー・ジャック!ザ・ソーンファイト、レディー…ゴー!!」ゲートの金網が開くとジャックは一直線にあたしに向かってきた。フレッジハンマーを大きく振りかぶる。「おりゃー!!」「ほっ」モーション見え見えの攻撃に当たるあたしじゃない。「ぬうううううううりゃあああああああ」ジャックはフレッジハンマーを頭上で回し始める。遠心力をつけて威力をあげようとしてる?だけど隙だらけだ!!「りやああああああああっ!」横薙ぎに振るわれるスレッジハンマー、あたしはそれの下をかいくぐって踏み込む。「でぃ!」力いっぱいジャックの股間を蹴り上げる。ジャックの動きが止まった。今だ!「アイアン・ストーム!!」アイアンフィストの拳を6連打で打ち込む。「うぐげっ!」アイアンストームとはヘタをすると右腕の筋肉が断裂する技だ。あたしが編み出した必殺技で今の所他に誰も使えない。ジャックの顔面が赤く染まり元の顔がわからない状態になっている。「……」ゆっくりと倒れるジャック。立ち上がってこれないだろう、あたしの勝ちだ!「ジャック立ち上がれません!勝者オルガー!」観客席で歓声が上がる。あたしは手を振って答える。レッドー・ルーシーからキャップを受け取ってザ・ソーンを後にする。「これでなんとか飢えずにすみそうだなー…ちょっとアトミックラングラーで遊ぶの控えなきゃ」ホクホクで帰ろうとしてるあたしの目の前に目を血走らした男が立ちふさがる。ジャックに賭けていた客だ。「このメガネ女!てめぇのせいで全財産すっちまったじゃねぇか!!死にたくなければきキャップ全ておいていきな!」「はぁ?そんな言葉にしたがうとでも?っていうかあたしを脅せる実力あるわけ?」「なめやがって…おい、お前らぁ!」男の掛け声でゾロゾロと汚い面構えの男たちが4人出てくる。「いくらお前でも5人相手ではどうにもなるまい!さぁ、死にたくなければキャップを置いていけ!!」「ふーん…」あたしはキャップを一枚取り出す。そしてそれを右手で弾く。「がっ!」男の左目に命中する、あたしは踏み込んで男の腹部にパワーフィストを叩きこむ。「まず一人!」血を吐いて倒れる男。横にいる別の男を睨みつける。「こ、このぅ!」ボロボロの手入れされていない38口径ピストルを突き出す男。あたしは一気に踏み込んでピストルを殴りつける。「とあー!」「うぎゃあっ」男の指はあらぬ方向に折れ曲がり、上腕からは骨が飛び出した。「二人!」「くそおおっ!」9mmピストルを構え男たち。あたしは腕を砕かれ悲鳴を上げている男を盾にして間合いを詰め盾にした男を投げつける。「オルガチョップ!」「ぐぺっ」「オルガダンク!」「はがっ」パワーフィストの手刀で頭を割り、もう一人は左手でノドを掴んで上から地面に叩きつける。「ひいいいいいい」残るひとりが逃げ出す…が、逃がすあたしじゃない!9mmピストルを手にとったあたしはそれを全力で投げつける!「ごっ…」男の後頭部に命中。うつ伏せに倒れた。「ふ~~…」全員沈黙。あたしは倒れてる男たちの懐を探って弾丸やキャップを取っていく。このことについてどうこういう人間は誰もいない、当然だから。敵を倒して所持品を頂くという行為は誰でもしている事。それと命や財産を狙うものに対して慈悲は一切かけない。それが老人であろうが子供であろうがあたしは叩きのめす。モハビは甘くないのだ。あたしの一番古い記憶は両親と家で誕生日を祝ってもらっているところだ。父からテディベアを貰ったのを覚えている。次に古い記憶は路地裏で1人で泣いていたあたしを大きな手がやさしく撫でてくれたこと。気がつくとあたしはフリーサイドの地下で生活していた。両親はどうなったか解らない。家族でベガスに行ったと思う…そこで何かあってあたしは一人になったのだ。視力は落ちたけど体は誰にも負けないように鍛えた。何度も無茶をして死にかけてけどその度にあたしは必死にためたキャップを使いインプラントをいくつも体に入れて強化した。今はフリーサイドのオールドモルモンフォートに滞在しているアポカリプスの使徒と呼ばれる全ての人々に科学技術の恩恵を与えることを使命とする慈善集団の手伝いをしている。これが本業。目標も無くただ生き延びることしか考えてなかったあたしはアポカリプスの使徒と出会いで人生がかわった。アポカリプスの使徒こそあたしの居場所だと悟ったのだ。「明日からまたちゃんと働こ…」あたしのアポカリプスの使徒の役割は薬と医療器具を探してくることだ。あたしは医療の知識は乏しいし、医師の手伝いはできないし、視力が良くないからライフルを持ってモルモンフォートの見張りもできない。だけど体力には自信がある!将来的には医療の勉強もして戦う女医としてアポカリプスの使徒の幹部として活動したい。続く
Nov 29, 2012
コメント(0)

ヴァン:視力はそこそこ良い。動体視力は抜群に良い。Fallout:NewVegas 第6話「ED-E」「助かった…危うく連中に殺されるところだった。さぁすぐにここを出よう」フラつくビーグル保安官代理、俺は肩を貸してやる。「すまない、昨日から飲まず食わずで力が出ないんだ。もしギャングと遭遇しても戦えそうにない。万全の体調なら一人や二人始末してやるんだが…」厨房らしき部屋を抜けようとすると声が聞こえた。どうやら他の脱獄囚が騒ぎを聞きつけてきたらしい。「まずいな、ビーグルさん走れるかい?」「目眩がするがなんとか走れるだろう」廊下を走る。先頭はPJ曹長、俺とビーグルさん、ルナさんの順だ。「いたぞ!あそこだ!!生かして帰すな!!」「丸焼きにしてやんぜ!」ライフルとインシネーターをもった男が追いかけてくる。俺は後ろ手に銃を撃ち牽制する。連中も応戦してくる。「クソ!このライフルは駄目だ当たんねぇ!!」「下手くそがぁ!俺に任せろ、火だるまにしてやんぜ!」インシネーターが俺たちに向けられる。「まずい、あそこの角まで行ければ…」火の玉が飛んでくる。飛んできて俺たちを焼くはずの火の玉はルナさんの所で遮断された。ルナさんに当たっているわけではなく彼女の少し手前、見えない壁か何かに衝突しているように見えた。「あん?なんだ?どうなってる!」叫ぶ脱獄囚。インシネーターを連射している。火の玉は俺達には届かず壁や床に衝突し火が付いている。曲がり角にたどり着いた俺はビーグルさんをPJ曹長に預け、寝転んだ姿勢から脱獄囚二人を狙う。「がっ!」「ぐっ!」二人の両膝を撃ちぬいた。これで追っては来れないだろう。俺達はバイソン・スティーブホテルを出る。誰も怪我すること無く無事にビーグルさんの救出に成功した。街の皆が立てこもっているビッキ&ヴァンスカジノに戻る。「大冒険だったな、奴らに一矢報いてやれたかな?君たちの活躍は無視できないがね。だが保安官が居なければプリムはこの先ずっと不安が残る。どうしたものかな…」「ビーグルさんが保安官代理なら保安官になればいいのでは?」「いや、俺はあくまで保安官代理だ本物の保安官じゃない。それにそんな器じゃない、もっとふさわしい人物を探さなくては。NCRが近くに来ているならいっそ彼らにお願いするのも悪くないかもな。高い税金を払うことになるが…」「候補はいるんですか?」「ああ、過去に保安官の経験がある人物を知っている。だが今はNCRCFに収監されているんだ。刑期を終えるまではまだしばらくあるだろうし、それまでプリムはリーダーが居ないままになる」「モハビ・エクスプレスのジョンソンさんじゃダメなんですか?」「あの人は立派な大人だが皆をまとめて法の裁きを下せるような人じゃないよ。それに悪人を震え上がらせる腕を持ってるとは思えない」「困りましたね…」「バイソン・スティーブの脱獄囚どもは保安官が決まれば出ていくんじゃないかな。流石に奴らも団結したプリムの住民全員を相手に戦いはしないだろうよ。君が保安官になってくれるならそれで解決するんだけどね」「それも悪くはないんですけど…やるべきことがありまして」「そうだよな…」俺とビーグルさんが、ため息を付いて座っている横でルナさんはプリムスリムを弄っている。「この子…案内ロボットじゃなくて元々は警備ロボットだったようです。武力行使認証プログラムを発見しました。それに…ビッキ&ヴァンスの履歴も」「なんだって!?」驚いたビーグルさんが思わず立ち上がる。「えっと…これで良し」ルナさんがプリムスリムの背部の蓋を閉める。「ジジジ…法執行プロトコル復元しました。武力行使認証の初期化プログラムを発見、ヒーハー!」プリムスリムの動きが変わった。心なしか表情がキリっとしたように見える。「ビッキ&ヴァンスに弄られて自分を見失って200年余り…ついに自分を取り戻しました!プリムの平和は私におまかせください、ヒーハー!」思わぬ形でプリムに保安官が誕生した。ルナさんは念の為にプリムスリムのレーザーの出力を上げ、ちょっとやそっとの弾丸で壊れないように廃材で作った追加装甲を背面にくっつけた。その日はビッキ&ヴァンスで泊まることにして次の日に出ることにした。出発前にビーグルさんにチェックスーツの男たちの事を聞く。ルナさんは灰色フード白衣の女性の事を聞く。「ああ、チェックのスーツの男のことはよく覚えているよ。あんなスーツはダメだセンスを疑うね。で、連中だが…野蛮そうなカーンズの男たちを連れてチップの事を話してたよ。それと奪った運び屋の事もね、あんたの事だろう。奴らはニプトンを通ってノバックに向かうと言ってたなそこで誰かと落ち合うつもりらしい」「次の目的地はノバックか…」「ここから南に行けばモハビ前哨基地が見えてくる。そこで道が分かれてるから東に進めばニプトンだよ」「ありがとうございますビーグルさん」「もう一つはお嬢さんの探している人物だな…灰色のフード白衣の女性か、確かにそんな人物を見かけたな。犬か何かを連れてしばらく建物を眺めていたがすぐに町を出ていったよ。北に向かって行ったな。ヒドイ怪我か何かをしているのか顔や手に包帯を巻いていたね」「北に…」北といえばグッドスプリングスの方角だ。ビッキ&ヴァンスの扉の前まで来るとプリムスリムが声をかけてきた。「ありがとうございます、ヴァン様にルナ様、それにプチジャンポール曹長。この恩は決して忘れません。ビーグル様と一緒にプリムを平和に治めていきます!」「あくまで俺は保安官代理だからね、普段はただのビーグルさ」「私に何かあった時は頼みますよヒーハー!」「ははは、そうならないように願うよ」「それじゃまた!用事がすんだらまたプリムに寄らせて頂きますよ」俺とルナさん、PJ曹長はビッキ&ヴァンスを出てモハビ・エクスプレスに入る。ルナさんはどうしても丸いロボットを修理してから行きたいらしい。「そんなに時間かかりませんから」行き先がお互い反対方向の為ここで別れても良かったが、ルナさんの仕事を見届けてからにしたかった。少しの時間だったけどルナさんといて楽しかったのだ。1時間弱で丸いロボットの修理は終わった。「BEEP!」機械音を鳴らし空中でくるくると回転するロボット。機体にED-Eと書かれたステッカーが見える。ルナさんと俺とPJ曹長を眺める丸いロボット。やがて俺の前で停止した。「Beep…」「ん?どうした?」丸いロボットは何か訴えたげに機械音を鳴らしている。「ルナさん、コイツどうしたんです?」「うーん…その子は人間の言葉は理解できるんですけど喋れないんですよね…エンクレイヴに作られたアイボットなんですけど…ちょっと見たこと無いバージョンです」「エンクレイヴ?あの昔壊滅したっていう…コイツ大丈夫なんですか?」「大丈夫ですよ。危害を加えない限りおとなしくしてるはずです。持ち主の命令にも忠実に従いますし」「コイツはどこから来たんですかね?」「んー…ちょっとデータを覗いてみたんですけど目的地に向かう途中で壊されたみたいです。ずっと東の遠い所から来たようですね」「Beep」嬉しそうに俺の周りを飛ぶロボット。「この子はヴァンさんを気に入ったようですよ」「ははは、まるで犬だな!よし、着いて来たければ一緒に来い」「Beep!」飛び上がるように上下にホバリングするロボット。手を置いてやると犬のように擦り寄ってくる。「いつまでもロボットと呼ぶのはあれだな…よし、ステッカーにちなんでED-Eと呼ぶことにしよう」「Pon!」「気に入ったか、ははは!」ED-Eの主人と俺が似ているのだろうか?凄くなついている。モハビ・エクスプレスを出た俺達はプリムの入り口で北と南に立つ。「それじゃあルナさん、またどこかで会えることを楽しみにしています!」「さようならヴァンさん、お気をつけて。再会した時はよろしくです!」最後に握手をしてルナさんと別れた。俺は南にルナさんは北に向かう。ルナさん…ミステリアスなレディだった。俺の知らないことをいっぱい知ってるのだろう。あの時、バイソン・スティーブホテルの戦いで火の玉が遮断された事を聞いた、だがルナさんはニコリと微笑むだけで何も教えてくれなかった。もっと彼女のことが知りたかったが俺には目的がある。またモハビのどこかで会うかもしれない。俺はモハビの空を見上げてからプリムを出た。続く
Nov 26, 2012
コメント(0)

ヴァン:ギャンブルはたしなむ程度。Fallout:NewVegas 第5話「ルナ」チェックのスーツの男の行方をジョンソンさんに聞くと、奴らはベガスの話をしていたらしい。「詳しい事が知りたいならビーグル保安官代理に話を聞くといい。彼は奴らのことを注意深く観察していたからな」「そうですか、それでビーグル保安官代理はどこに?」「向かいのバイソン・スティーブに行ったきりだ。おそらく奴らに捕まったんじゃないかな?」「脱獄囚に…」「保安官がやられて保安官代理まで失ってしまってはプリムに法を取り戻すことができない。このまま奴らの言いなりにはなりたくないがこのままでは…」「奴らはどのくらいいるんです?」「武装した連中が10人ほどだ。プリムの住民は自分の身を守るだけで精一杯だ」「……10人か」住民が総攻撃を仕掛ければ追い出せないことも無いと思ったが、みんながみんな戦いが得意というワケじゃない。誰でも撃たれたくないし死にたくない。街のリーダーである保安官がやられ、保安官代理まで捕らえられたとあれば尻込みするのも当然か。「ん?」ルナさんが俺の腕を引っ張っている。「ヴァンさん、あそこに居るプロテクトロンが気になります」「え?…ああ、カウボーイハットなんかかぶってるね、面白い」壊れた車が展示されているその横に、カウボーイハットのプロテクトロンがいる。「どうしたお嬢ちゃん、プリムスリムが気になるか?アイツは優秀な案内ロボットさ」「ちょっと見せてもらっていいですか?」ルナさんはプリムスリムと呼ばれたプロテクトロンに近づく。プリムの現状よりもロボットが気になるようだ。ルナさんが近づくと陽気な声で話しかけてくるプリムスリム。「こんにちは、ここはビッキ&ヴァンスカジノ。プリムで最高のカジノ施設です。ヒーハー!」「ちょっと動作がぎこちないようですね。動作回路に問題があるのかもしれません」「ご心配なく、それよりもビッキ&ヴァンスについてお話しましょうか?」その様子をみて少し笑うジョンソンさん。「いつもあの調子だよプリムスリムは」「楽しいロボットですね」「まぁな、お嬢ちゃんが連れてるそっち奴は少し物騒だがな」PJ曹長を見るジョンソンさん。「あのっ」ルナさんがジョンソンさんに声をかける。「この子やっぱり壊れてるみたいです。修理してもよろしいですか?それと…モハビ・エクスプレスのカウンターにあった子も修理させてくれませんか?」「ん?プリムスリムのやつ壊れてたのか…元々こんなのだと思ってたよ。店のカウンターに転がっている奴は偶然拾っただけで自分の物じゃない。修理すれば配達に使えると思っただけでね。もうギブソンのスクラップヤードに放り込んでやろうと思ってたところだ、修理できたらお嬢ちゃんにあげるよ」「ありがとうございます!」目を輝かせてるルナさん。本当にロボットが好きなんだと思った。「ルナさん、人を探してるんじゃなかった?」俺がそういうとハッとした表情で口に手を当てるルナさん。「あ、そうでした!ジョンソンさん、実は…灰色のフードをかぶった全身包帯の白衣の女性を見ませんでしたか?姉妹で手分けして探しているんですけど…」「どうかな…ギャングどもの相手をしてて見落としてたかもしれん。ビーグル保安官代理なら見ているかもしれん」「そうですか、それならそのビーグルさんに会いに行きます!ヴァンさんの手がかりもその保安官代理って人が握っているんですよね?」ルナさんの問いに頷くジョンソンさん。「うむ…だが奴らはバイソン・スティーブホテルに立てこもっているぞ?行けばただでは済まないと思うが…」「大丈夫だと思います。PJもいるしヴァンさんもいるのならきっと全員無事で帰れますよ」ゴーグルを額にあげて笑顔で答えるルナさん。赤い目と右目下のホクロが顕になった。記憶をなくしてる俺がいうのも変だがモハビにいる人間とは全然種類が違うと感じた。ルナさんはコートからプラズマディフェンダーを取り出す。そこらの商人が扱っていない高級なプラズマ兵器だ。「結構すごい武器持ってるんですね」「ええ、それなりの武器を持ってないとモハビを歩けませんから」更にコートから変わった警棒を取り出す。「これはショックバトンです。バラモンでも一撃で気絶させられるんですよ」「そりゃすごい」思った以上にルナさんは逞しいレディのようだ。最初は科学者か何かだと思ってたがそうじゃないらしい。一体何者なのだろうか?俺とルナさん、PJ曹長でバイソン・スティーブホテルに潜入することになった。正面扉には誰も立っていない。見張りはいないようだ。「見張りは居ない…か、統率された集団じゃなさそうですね」「油断は禁物ですよヴァンさん」ゆっくりと扉を開けて中に入る。中は薄暗く荒れていた。ゴミが散乱し照明はほとんどついていない。ホテルの受付カウンターの横の灰皿にはまだ煙の出ているタバコがあった。「ん?」足音が聞こえる。俺は左手でルナさんに合図をする。PJ曹長はプラズマガンの腕を持ち上げている。俺は忍び足でカウンターの前を通り廊下に出る、角からそっと奥の様子を伺う。「傭兵…?いや、装備を整えた脱獄囚か」傭兵服と呼ばれる戦闘用の衣服に身を包んだ男が三人見えた。グッドスプリングスで襲いかかってきたパウダーギャングと違い、NCRCFと書かれた服は着ていなかった。「ビーグル保安官代理はどこにいるのか…」一応ジョンソンさんから彼の特徴は聞いていた。「ワタシにお任せください!」PJ曹長が飛び出す。「なんだ!?侵入者だー!!」気づかれてしまった。三人の男が銃を構えて向かってくる。俺は一番近くにいる脱獄囚の右手を撃ちぬいて銃を落とさせる。後の二人は隠れもせずにハンドガンを狂ったように連射している。「うおおおおおお!」「その程度の弾丸、このワタシのボディの装甲は貫通できない!死ね匹夫ども!!」弾丸を受けながらPJ曹長はプラズマガンを撃つ。あっという間に二人の脱獄囚は倒れる。「くそう…」俺に腕を撃たれた男がうめき声を上げている。「ちょっと聞きたいんだが…ビーグル保安官代理はどこだ?」「ああ!?」「もう一発食らっておくかい?」俺は銃を膝に向ける。「待て…お前の言ってる奴は右の扉を入って廊下を進んだ先に閉じ込めてある」「案内してくれないかな?」「ちっ…お前ら何者だ?NCRに雇われてきた傭兵か?俺たちを始末しに来たのか?」「どれも違う。ビーグル保安官代理を助けだしてお前たちに出ていってもらうつもりだ。俺は通りすがりの運び屋だよ」「…NCRに引き渡すつもりか?」「そうなるかな」「くそ…クークの野郎にのせられて脱獄したがこれじゃああのまま刑期を終えたほうがマシだったぜ…」「あんた何をして捕まったんだ?」俺は銃を突きつけたまま男に質問する。「盗みさ。NCRのキャンプから食料やら弾丸を盗んで売りさばいてたのさ。そっちのロボに殺された二人と一緒にやってたんだが…天罰が下ったんだな」男に案内させ廊下を進む。ルナさんはプラズマディフェンダーを構えたまま複雑な表情をしている。「この扉の向こうにいるぜ」扉を開けると厨房のような部屋に出た。そこには縛られて地面に転がっている男と傭兵服を着た男がいた。「ん?おい、そいつらはなんだ?」傭兵服の男がライフルを向けた。「待て、撃つな!こいつらはその情けない男を取り戻しに来ただけだと言ってるんだ」案内の男は慌てて手を挙げて叫んだ。「はぁ?プリムの連中が傭兵を雇いやがったか?面白い!プリムの連中は皆殺しだ!」男はライフルを構える。俺は道案内させた男を突き飛ばし厨房のカウンターの影に押しこむ。同時に10mmピストルを撃ち、ライフル男の手の甲に弾丸を食らわせる。「ぐあっ!」続いて足の甲も撃ちおとなしくさせる。「ぐおおお…」睨みつけるライフル男。「貴様らっ…」次の瞬間その顔は緑の粘液に変わり半分失われた。「!?」ルナさんがプラズマディフェンダーでライフル男の顔面を撃ったのだ。「ダメですよヴァンさん。皆殺しとか言ってる危険な人物に手加減しては。生きていたらきっといつか報復に来ますよ」怒っている訳でもなく呆れている訳でもなく淡々とルナさんはそう言った。「そっちの縛られている人がビーグル保安官代理ですね?」「あ、ああ…」案内した男が答える。「ありがとうございます。さようなら」プラズマディフェンダーを2発撃つルナさん。案内の男は顔を粘液に変え声もなく倒れる。「ルナさん、何故!」「NCRも信用できません。引き渡すのは良い方法とは思えません。脱獄囚は余程の理由がない限り死刑になるでしょうから同じ事ですよ」「そんな、その男はもう抵抗する気はなかったのに」「甘いですよヴァンさん。貴方は腕は良いです、だけどそんな事を言っていたらウェイストランドを生き残れないと思いますよ」ロボットをいじって目を輝かせていた時とは全く違う厳しい表情で言うルナさん。「そう…なのかもしれない。でも俺はむやみに人を殺したくないよ」「……」「ルナさんの言うことも解るよ。どうしようもないやつもいるだろうし、会話で解決できない場合もあると思う。ひょっとしたら騙されて殺されるかもしれない」「…言い過ぎました。ごめんなさい」「いいんだ、俺のことを心配してくれて言ってくれたんだし」俺は殺し屋じゃない。グッドスプリングスの時は生死をかけた戦いだった。だが今は違う、ビーグル保安官を救出することが目的で、脱獄囚を殺すことじゃない。殺さないで済むならそれに越したことはない。記憶を失う前の俺もそうだったのだろうか?ルナさんはすぐにまた優しい表情に戻りPJ曹長のボディをチェックしている。周囲を警戒し、他に脱獄囚がいないのを確認してビーグル保安官代理を解放する。続く
Nov 25, 2012
コメント(0)

ヴァン:料理は得意な方。肉料理が好物。Fallout:NewVegas 第4話「クーリエ・シックス」プリムについた俺を待っていたのはNCR兵だった。プリムの入り口の陸橋にはバリケードが設置されている。どうやら街は脱獄囚のギャングに占拠されてしまってるという。「更に悪いことにこの周辺で二つの部族がやりあっているんだ。グッドスプリングスに戻ったほうがいいんじゃないか?」「そうも行かなくてね…どうしてもプリムに用事があって」「そうか、なら西側から陸橋を使って街に入るといい。それ以外の場所から入ろうとすると弾が飛んでくるぞ。それと何か聞きたいのならヘイズ少尉に会うといい」俺はヘイズ少尉とやらに会って話を聞くことにした。瓦礫の橋にテントが張られている。見張りのNCR兵が俺を見ている。軽く挨拶をしてテントの中に入る。「どうも…ヴァンといいます。ヘイズ少尉に話がありまして…」緑のベレー帽を被った男が振り返った。「新カルフォルニア共和国第五大隊、第一中隊所属のヘイズだ。何か用か?」「NCRはここで何を?脱獄囚が町を占拠したと聞きましたが…プリムはどういう状況なんですか?」「少し前に囚人達を収容していた矯正施設(NCRCF)が乗っ取られた。クーデターさ。そして大量の囚人がモハビに放たれたのだ。ここプリムに私が来たのはこれ以上奴らを他の地域に漏らさないようにするためだ…だが問題があってな」「問題?」「最初に聞いた報告とは違って囚人の人数が多すぎた。それに奴らの武装も強力だ。こちらは物資も人員も足りない。食い止めるのが精一杯で制圧なんてできない。だがありがたいことに奴らの主力部隊は南ではなく北に向かった。もう増えることはないだろう。それでお前はなにしにプリムに来たんだ?」「人を探しに。手がかりを求めてプリムに入ろうと」「ふむ…だがプリムの住民が無事とは限らんぞ。すでに死んでいるかもしれない。物資が届かなければ我々は動くことができない。命の保証はしてやれないぞ」「気をつけて行きますよ」ヘイズ中尉と別れテントを出て陸橋に向かう。NCR兵が陸橋の床を指さしている。「地雷が置いてあるからな。こことここと…あそこだ、気をつけて渡れよ」「あ、どうも」気づかずに渡ってたら両足が吹っ飛んでる所だったな…街は妙に静かだった。人影は見当たらないがホテルらしき建物からは照明の光が漏れている。街の外から見えていた錆びて朽ちかけたレールがホテルから伸びている。その横にはゆっくりと回転している看板がある。『バイソン・スティーブ』と表示されている。俺はいつでも応戦できるように銃を構え壁沿いに進み脱獄囚を警戒する。「ん?」死体を見つけた。肌の黒い男だ。死んでからしばらく立っているらしい。どこかで見たことのある顔だ…記憶を無くす前の俺なら知っていたに違いない。「メモを握り締めているな…」硬直した指を開きメモを取る。そのメモには……俺の持っているメモと同じだ。Mr.ハウスから指定された荷物をモハビエクスプレスのジョンソン・ナッシュから受け取れとある…男の握りしめていたメモの端に『ダニエル・ワイアンド』と書かれている。この男の名前だろうか?俺は周囲を警戒しながら倒れていた男のそばの建物を調べる。「ん?モハビエクスプレス?……ここがそうなのか。記憶を失う前の俺がメモを受け取った場所…」モハビエクスプレスのドアに手を掛ける。鍵は開いている。一気に扉を開け10mmピストルを構える。そこには…ゴーグルをかけた金髪三つ編みのレディがいた。ロングコートに肩からカバンを下げている。「動くな!」「!?」驚いた表情を見せる三つ編みのレディ。カウンターの上に転がっているロボットを修理しているようだった。「動かなければ撃たないから。君は何者?ここでなにをしているんだい?」「……通りすがりの者です。人を探してここに来ました」「俺はヴァン、どうやら運び屋だったらしい。頭を打たれて記憶をなくしてしまってね」「私をどうするつもりですか?」「何もする気はないさ、君が何もしなければ」「……運び屋さんがここに何をしに?」「俺の頭を撃った奴を追ってるんだ。この町に寄ったと聞いてね」「銃を下ろしてくれませんか?」「ああ、すまない」俺は銃を下ろしてホルスターに入れる。レディは警戒を解いたようだ。「脱獄囚がこの町を占拠しているって聞いて少し気がたっていたのかもしれない。お詫びにこれをあげるよ。グッドスプリングで汲んだきれいな水だよ。ほら、毒なんて入ってないよ」俺はボトルの水を左手で受けて飲んでみせる。残りはボトルごとレディに渡す。「ありがたく頂きます」一口だけ口をつけて肩から下げているカバンにボトルを入れた。俺はレディに名前を聞く。「名前ですか?…ルナといいます」「ルナさんか、いい名前だね。プリムには一人で来たのかい?」「いいえ、Mr.ガッツィーの相棒がいますよ。あっちの部屋にいます」タコのような形状の軍事ロボット『Mr.ガッツィー』が噴射音を響かせて現れる。「両手を頭の後ろに組んで膝を付け!ワタシはルナ様の忠実なる部下であるプチジャンポール一等曹長である!」男とも女とも区別の付かない声で叫ぶガッツィー。名前はプチジャンポールらしい。「おいおい…何もしないって」「黙れ!一歩でも動いて見ろ、プラズマ兵器でお前を地獄に送ってやるぞ!」「解った、解ったよ」おとなしく従う。するとルナさんがプチジャンポールに待機を命じた。「PJ(プチジャンポール)、無闇に武器を向けてはダメです。じっとしてなさい」「承知しました!」「ごめんなさいね、この子警戒心が強くて。そういう性格に作ったんだけど」「PJ曹長はルナさんが作ったっていうのかい?」「ええ、私ロボットを作るのが好きなんです」俺はカウンターの上に転がっている壊れている丸いロボットに視線を向ける。「なるほど…その丸いやつもルナさんの連れ?」「違います。だけど壊れてるこの子が気になって…直そうとしてたんです。町に来て最初に入った建物がここでして、偶然この子を見つけたんです」「そこに俺が現れた、と」「はい」「脱獄囚が町を占拠しているとNCRの兵隊から聞いたんだけど…」「そうなんですか?私たちは南からこの町に入りましたけど…二人ほど強盗に襲われただけで他に人影は見ませんでした」「そうですか……ここで会ったのも何かの縁、ルナさん一緒に町の人を探しませんか?」「んー……解りました、ご一緒しましょう。私の探し人も見つかるかもしれませんし」俺はルナさんとPJ軍曹と一緒にモハビエクスプレスの店を出る。向かいにあるビッキ&ヴァンスと書かれた建物に入ることにした。ドアを開けると店に入ると老人が話しかけてきた。右手に銃を持っている。「何故プリムに来たのかは知らんが、考えなおしたほうが良い、地獄にまっしぐらだぞ」「あなたは?」「ジョンソン・ナッシュだ。妻のルビー・ナッシュとプリムに住んで8年になる。どんな困難も乗り越えてきたモハビ・エクスプレスの支店もやっている。…ん?お前さんは……」俺の顔を見つめてるジョンソンさん。ルナさんは手でPJ軍曹を制している。「お前さんは…運び屋だったな。荷物はどうした?何かあったのか?」「ジョンソンさん!俺のことを知ってるのか?」「なんだ、どうした落ち着け」俺はジョンソンさんに簡単に事情を説明し配達書を見せる。「ほう、あの荷物のことか。あの仕事は明らかに怪しかったよ。まぁ、その分報酬もなかなかだったがね」「え?何が怪しかったんです?」俺はつばを飲み込んでジョンソンさんに詰め寄る。「そうだな…まず仕事を持ってきた奴が怪しかったよ。モニターにカウボーイを写したロボットが運び屋を6人雇ったんだ。それぞれ違うものを運ばせる為にね。荷物はダイス、チェスの駒、そんな物さ。聞いた限りじゃ他の運び屋の仕事はすんでいるようだった。あんたのチップだけが届かなかったようだな」「カウボーイロボット…グッドスプリングスのヴィクター…か。ジョンソンさん、モハビ・エクスプレスの前でダニエル・ワイアンドという人物が死んでいたんだが彼も運び屋だったんですよね?」「ああ、ダニエルか、ウチの従業員だったんだ。かわいそうに…奴は誰かと間違われて殺されたみたいだ。ちゃんと葬ってやりたいがプリムは今それどころじゃないんでな」「…ジョンソンさん、ヴィクター…いやカウボーイロボットが持ってきた依頼について他に知ってることはありませんか?」「うーむ…おお、そういえばカウボーイロボットが選んだ運び屋の中の一人が仕事をキャンセルしたいと言ってきた。簡単な仕事で報酬も良い、何を断る理由があるんだと尋ねたがハッキリしたことは言わなかったな。そいつはリストの中にお前さんの名前を見つけて表情が変わったんだ『間違いないか?』と聞いてきたんだ」「俺の名前を!?そいつは何という名前です?どんなやつでした?」「確か…ユリシーズとか言ったな。長身で肌が浅黒く部族か何かなのか特徴のある髪をしてたな」「それで…そのユリシーズは?」「ああ、奴はお前さんの名前を指して『クーリエ・シックスに運ばせてやれ』と言って来た。まるでモハビでお前さんを探しているかのような口ぶりだったぞ?奴はそのままフラッと去って行ったね。何か因縁があるんじゃないのか?」「解らない…思い出せません…」「ふむ…こんな簡単な仕事をキャンセルした運び屋はこれが始めてた。ザ・ディバイドの嵐に痛めつけられればいいだろう」「…奴は何故この仕事を断ったんでしょうかね?」「さあな…なにか不吉な予感がしたのかそれともお前さんの名前を見て縁起が悪いとでも感じたんじゃないか?いや、気分を悪くしないでくれ」ジョンソンさんの話を聞いて俺の頭の中で何かがフラッシュバックした。『クーリエ・シックス』俺は他の運び屋仲間にそう呼ばれていた気がする。それにザ・ディバイド…その名前は馴染みがある。初めて聞いたという感じがしない。俺にとって重要な気がする。だが今は…チェックのスーツの男を探し出し話を聞かなくてはならない。続く
Nov 23, 2012
コメント(0)

ヴァン:タバコは時々吸う程度。Fallout:NewVegas 第3話グッドスプリングスで戦える大人はみんなレザーアーマーと銃で武装した。これでジョー・コップ一味に遅れを取る事は無いはずだ。日が傾き、暗くなり始めた頃に奴らは現れた。10人ほどの仲間を連れて。「今だ!ダイナマイトを投げろー!」イージー・ピートの爺さんの声で隠れてた町の人々がダイナマイトを投げる。「うああああっ」「ぐぁあああっ」ジョー・コップ一味の二人が爆風に巻き込まれて倒れる。「ちっ!町の連中は俺らに歯向かうようだな!!」「おい!ヤバイぜジョー・コップ!!ぐあああああっ」一味の半裸男が倒れる。俺の横にいるサニーさんがライフルで撃ったみたいだ。「一人も逃がしたらだめよ!仲間を呼ばれたら厄介だから!」ライフルのレバーを引き薬莢を排出しながら言う。「周辺のならず者らにも、グッドスプリングスには簡単に手を出せないって思わせるんですね?」「そういう事よ」銃声が鳴り響く。ジョー・コップ一味は完全に浮き足立っている。地の利は町のみんなにある。銃の扱いに慣れてるとは言いがたい、だけど人数ではこちらが勝っている。ジョー・コップらが少しくらい戦闘になれてようとこちらの優位は変わらない。「クソッ!パウダーギャングを舐めたらどうなるか思い知らせてやる!」ダイナマイトを取り出すジョー・コップ。近くの家に投げ入れようとしている。「ヘイ!こっちだ!」俺は隠れてたレンガの塀から飛び出してジョーコップに声をかける。「リーゼント野郎!お前から吹っ飛ばしてやる」ダイナマイトの導火線に火をつけるジョー・コップ。「吹っ飛ぶのはお前さ」10mmピストルを撃つ。右手を狙って放たれた弾丸はジョー・コップの親指に命中、ダイナマイトはジョーコップの足元に落ちた。「うがっ!…指が!?」次の瞬間ダイナマイトが炸裂しジョー・コップは地面を転がる。「ぎゃああっ!」「ジョー・コップ!!クソオオオオオッ!」懐から取り出したダイナマイトに火をつけているパウダーギャング、投げるモーションに入っている。「まずい!」間に合わないと判断した俺は投げられて空中に浮いてるダイナマイトを狙う。ダイナマイトは真っ二つになり落ちた。「なんだ!?オイ、あのリーゼント野郎を吹っ飛ばせ!!」「おうっ」次は二人のパウダーギャングがダイナマイトを投げてくる。俺は落ち着いて飛んでくるダイナマイトを撃ち落とす。「…そんな馬鹿な!!」銃を抜くパウダーギャング。だが遅い、俺を狙う前に二人に弾丸をくらわせる。俺はマガジンを交換し、家の壁伝いに進み交戦中の町の人の加勢に行く。「こっちだギャング共!」「うおおお!…がっ」ショットガンをもった男の胸に弾丸を撃ち込む。「そこにも!」驚いて逃げようとするパウダーギャングの背中に一発。記憶を失った俺だが銃の扱いは覚えてる。俺は射撃は自信があった。鳴り響いてた銃声はやがて止み、グッドスプリングスの皆の安堵の声が聞こえる。グッドスプリングスは完全勝利した。一人の死亡者もでなかった。ジョー・コップ一味、パウダーギャングは一人残らず倒した。街の人々が歓声を上げる。安堵した表情でリンゴが駆け寄ってきた。「助かった!ありがとうよ。礼をしたいが…今は持ち合わせがない、クリムゾンキャラバン社に来てくれ。喜んで支払うよ」リンゴは笑顔で俺に一枚の紙を渡した。クリムゾンキャラバン社とやらの場所が書いてある名刺だ。ベガスの近くにあるようだ。「ベガスには行くつもりだから是非寄らせてもらうよ」「待ってるぜ。そうだ…キャラバンってカードゲームのデッキを持ってるか?」「いや」「じゃあ俺の予備のカードデッキをやるよ。モハビでちょっと流行ってるんだ」俺はリンゴからトランプのカードで構成されたデッキを受け取った。そのままリンゴはトルーディさんらに挨拶をし、休む暇もなくグッドスプリングスを出て行った。「あなたはこの街の英雄よ!」「もっと飲めよ!」「記憶が戻るまでこの町にいていいんだぜ?」トルーディさんの店は町の皆で一杯だった。怪我をした人も軽症で酒を飲むくらいの余裕はあった。俺はグラスの酒を傾け、皆と話をしながら、うすぼんやりとした記憶をたどっていた。何故俺は白黒チェックの男に撃たれた?奴の欲しがっていた物を持っていたから?あの大きなチップを?そもそも俺は何故あんなものを持っていた?誰かに依頼されてたからか?うすぼんやりとした記憶はもやがかかったままハッキリしなかった。次の日の朝サニーさんトルーディさんと別れるのは辛かったが俺はグッドスプリングスを出ることにした。白黒チェックの男を追うためだ。南にある「プリム」という町に向かう。連中も南に向かったと聞いた。何か情報が得られるだろう。また新しい人たちとの出会いもあるかもしれない。親父と兄貴はよく言っていた『紳士になれ、女性に優しくしろ』と。その通りだと思った。俺は親父と兄貴を尊敬していたし大好きだった。記憶の一部が無くなっても家族の事は忘れていなかった。昨日まではハッキリとしていなかったが今日になって家族の事がふっと出てきた。この調子で全ての記憶が戻ると嬉しい。「しかし…今日も暑いな」朝から太陽が照り付けている。街道の地面から熱気を感じる。レザーアーマーは暑さに堪えるが夜の事を考えればあまり軽装でいるわけにも行かない。夜は昼間うって代わり、震える様な寒さになるからだ。今のところ街道に人影は無い。時々ブロートフライが飛んでいるのを目撃するくらいだ。途中ゲッコーに襲われたが撃退し皮と肉にさばいた。自分でも驚くくらいスムーズにさばけた。「きっと…記憶を失う前の俺はサバイバル生活をしてたんだろうな」ゲッコーの肉と革をカバンに詰め込み、砂で覆われた道を歩く。鉄塔が見えてきたところでオートバイヘルメットをかぶった男が現れた。俺は警戒して10mmピストルを抜く。「なあ、そこのお前…手を貸してくれないか?」男は両手を広げてみせる。敵意はないというアピールらしい。「なんだ?どうしたんだ?」「俺はバートン・ソーン。山の上でゲッコー共に襲われて…娘はまだあそこにいるんだ」「娘さんが!?」「あの壊れたラジオ塔の丘を右に曲がってまっすぐ行ったところにいるんだ」「あの鉄塔の?…よし、任せてくれ!」「本当に?ありがとう!急いでくれ!!」少女のピンチだ、助けない訳にはいかない!俺は鉄塔(ラジオ塔)の丘を駆け上がり目の前にいたゲッコーを始末する。銃声を聞いたゲッコーらが数匹斜面を駆け下りてきた。「ステーキにしてやるぜ!」ゲッコーの頭部に10mmピストルの弾丸をくれてやる。ゲッコーは俺に噛み付き攻撃を仕掛けてくるが、その牙は届かない。次々と地面に転がる。「さて、娘さんはどこだ?」斜面を上がっていくとそこにはベアトラップがいくつか仕掛けてあり弾薬箱に壊れた冷蔵庫などがあった。見張り用の机と椅子もある。「ん?灰皿にタバコが…さっきまで火がついてたみたいだな」まさか娘さんはここで襲われたのか?いや…なにかおかしい。灰皿が置いてあるテーブルの周りにはベアトラップが仕掛けられてるのに作動していない。争った形跡も無い。このタバコの主はここを離れる前にベアトラップを仕掛けていったと見ていいだろう。周囲を見渡すと丘のそばにある岩陰に骨が大量に捨ててあった。人骨も混ざっている。「娘さん…じゃないな。こんな短時間で骨になるはずもないし第一、血の跡が無い」俺は周囲を警戒しながらベアトラップを解除する。「おーい!」バートン・ソーンが近づいてくる。「だまして悪かったな…ゲッコーどもを追い払ってくれて感謝する。これで丘の上のものを取ってあんたとも取引が出来る」そう言うとバートン・ソーンは9mmピストルを抜いた。一瞬何が起こったのか理解できなかったが、咄嗟に体が動いた。横っ飛びでバートン・ソーンの弾丸を回避し、そのまま10mmピストルの引き金を2回引く。バートン・ソーンは胸から血を流し倒れ斜面を転がり落ちていった。「なんてこった…危ないところだったな…」俺は死体となったバートン・ソーンから9mmピストルとマガジンを回収する。人の親切につけ込むとは…俺はこんなモハビウェイストランドで生きてきたのか。後味の悪い出来事だったが気持ちを切り替えプリムを目指す。街道を進んでいくと街が見えてきた、あれがプリムに違いない。奇妙な曲がりくねったレールが建物の近くに張り巡らされているのが見えた。あんなレールの上をどんなものが走るのだろうか?続く
Nov 21, 2012
コメント(0)

ヴァン:22歳。赤い髪は生まれつき。Fallout:NewVegas 第1話誰かかが叫んでいる。「何故こんな事が…!」誰かが泣いている。「おとーさん!おかーさん!」誰かが俺を睨んでいる。「…………」俺は何も出来ずに破壊された町を眺めている。まるで―『核爆弾でも落ちたような』様子だ。火事が起きている。人が死んでいる。砂埃が舞っている。だが―俺は何も感じなかった。感じ取れなかった。暑さも、腐臭も、埃っぽさも全て感じ取れない。映像フィルムを見ているようだ。「――!!」声を出そうとしたが出ない。体を動かそうとしたが動かない。俺はただ地獄のような光景を前に立ち尽くすしかなかった。「……っ!?」突然頭に痛みが走る。内部からハンマーで叩かれているかのようだ。(Med-Xを…)相変わらず体は動かない。黒焦げになった死体がゆっくりと立ち上がって俺に向かって歩いてくる。「ウウウウウ…」黒焦げの死体は男の姿になる。上着が白黒チェック模様の派手なスーツだ。俺は手足が縛られていることに気付く。口にはロープのようなものが噛まされている。男は大きめのチップを俺に見せつけた後、懐から拳銃を取り出す。「お前は仕事を立派に果たしてくれた。巻き込んでしまって申し訳ない…こんな状況に置かれた自分の運の無さを恨むだろう。だが…」拳銃を俺の頭に向ける。「最初から決まっていたんだ」次の瞬間拳銃が火を噴き、弾丸が頭部に命中する。第2話「うああああああっ!」俺は声を上げる。目の前には……天井!?………………「思い出した…」俺は荷物を運んでいる途中に襲われて撃たれて埋められた。完全に死ぬ前にビクターってロボットに掘り起こされて町の診療所に運ばれたんだった。ここで俺は治療を受け体を動かせるようにまで回復してきた。「大丈夫か?随分うなされていたようだが?」ベッドで寝ている俺に白髪の老人が声をかけてくる。「ああ、なんとも無いよドック・ミッチェル」「そうか。それで記憶の方は?」「全く……断片的な映像は頭に残っているがさっぱりだ」「名前と銃の扱い以外はさっぱりと言う訳か」「頭の痛みも無くなったし体の方も異常はなさそうだ。明日にでも出て行くさ。何日もただで世話になっちまって悪いな」「気にするな、支払いは出世払いでいいぞ。それで…プリムに行くのか?」「ああ、昨日トルーディさんに話を聞いてね。どうやら俺を撃った連中は南に向かったらしい。奴らを追う事で俺の記憶が戻るかもしれないしな」「無茶はするなよヴァン」『ヴァン』それが俺の名前だ。「俺はカッとなって無茶をするタイプじゃないから大丈夫。ああでも奴らがレディを連れてたらヤバイかもなぁ」「はっはっは!怪我したらいつでも戻って来い。それと…二度と死ぬなよ」「リハビリがてらサニーさんのゲッコー狩りのお手伝いでキャップも少し貯まったし、チェットの店で弾も買ったし」「準備は万端と言うわけか」「後はこの町のグッドスプリングスで世話になった人たちに挨拶かな」俺は体を起こして洗面台に向かう。髭を剃り、植物の油から出来た整髪剤で髪を整える。横の髪を後ろに撫で付け前髪を立たせながらボリュームをもたせていく。『リーゼント』これが俺のシンボルでありこだわりだ。赤リーゼントのヴァンと覚えて貰えれば俺も嬉しい。特にレディに覚えて貰うとね。プロスペクター・サルーンという酒場に足を運ぶと店主のトルーディが誰かと言い合っていた。「おっと」青いジャケットを着た目つきの悪い男が走って出て行く。「トルーディさん、今の男は?」「ジョー・コップよ。この辺りにいるパウダー・ギャングの一員なのよ」「この前話してくれたNCRの囚人で脱走してギャング化した連中ですね?」「ほんとにどうしようもない連中なんだから・・・」「それでどうしたんです?」「ジョー・コップはリンゴと言う商人を探しているのよ。リンゴは一週間ほど前に仲間がやられた、自分は生き残りだ、かくまってくれと言って助けを求めてきたの。それで閉鎖されたガソリンスタンドに隠れてる」「なるほど…」「正直揉め事に関わりたくないからリンゴがこっそり夜中に出て行ってくれたらありがたいんだけど。サニー辺りは喜んでリンゴの助けをするでしょうけど。私は助けを頼まれてないし」リンゴを引き渡さないとこの町で暴れるとパウダー・ギャングは言ってるらしい。「とりあえずリンゴという商人と話をしてみます」ガソリンスタンドに行くといきなり銃を向けられた。俺も咄嗟に9mmピストルを抜く。「誰だ!ここに何をしに来た!」「落ち着け、俺は敵じゃないあんたを助けに来たんだ」「なに…そうかすまなかった」俺が銃を下ろすとリンゴは銃をホルスターにしまった。彼に事情を聞いてみると、カリフォルニアからベガスの近くにあるキャラバンの本部に帰ろうとしてたときにパウダーギャングに襲われたらしい。応戦し生き延びたのはリンゴだけで傷を負った彼はグッドスプリングスに助けを求めた、という事だ。「奴らの何人かを殺ってやったからな、それで報復のために追ってるんだろう」「この町には世話になった。あんたを助けてパウダー・ギャングを追い払うことがこの町の為になるのなら俺は喜んで奴らと戦うよ」「そうかありがとう。とはいえ・・・二人じゃかなり厳しい。サニー辺りは手を貸してくれそうだが他の皆はどうだろう」「俺が聞いてくるよ」ガソリンスタンドを出るとサニーに出くわした。「やぁサニーさん、俺はリンゴに協力してパウダー・ギャングと戦うことにした。そこで相談なんだけど…」「解ってるわ、私も戦う。あんな奴らの脅しに屈してリンゴを引き渡してもきっと奴らはまた来るわ。戦うべきね」「随分早い決断で」「ええ、奴らは気に食わないんだもの。戦うならこの町のみんなの尊敬を集めてるトルーディに話をするべきね。それとダイナマイトを持ってるイージー・ピート。チェットは最近レザーアーマーを仕入れたとか言ってたわ。それと…怪我をした時のために薬がいるわね。ドック・ミッチェルに分けてもらうといいかも。私は他の皆に警戒を呼びかけるわ」「解りました」俺はまずトルーディさんを説得した。ここで奴らを倒せばグッドスプリングスには簡単に手を出さないだろうという事で納得してくれた。次はイージー・ピートの爺さん。頑固で説得に時間はかかったが根はいい人でリンゴを助けることに同意してくれた。パウダーギャングを吹っ飛ばすことに興奮している。次に雑貨店のチェット。彼はどうしても戦いたくないの一点張りだったが、パウダーギャングに町を占拠されれば店を経営するどころじゃ無いと説明すると渋々みんなの分のレザーアーマーを出してくれた。ドック・ミッチェルはすぐに薬を出してくれた。これでパウダーギャングと戦う準備は出来た。続く
Nov 19, 2012
コメント(2)

―OBLIVION of alternate world―ふたりは聖騎士超久しぶりの更新です前回はこちらからジゼル:後に孫を授かるようになるなど知る由もない。マリア:結婚願望はあるらしい。第三十五話「魔王復活」満身創痍のマニマルコがアジトの遺跡に戻るとただならぬ気配を感じた。「イソルド、ジャクベン、マシウ…出かけたのか」『マニマルコよ…』大きな声が響く。あたりを見渡すも誰も居ない。マニマルコは戦闘態勢をとる。『楽に構えよ。我はウマリル…聖騎士の封印はあと少しで解ける…そうすればタムリエルなどあっという間に支配してくれようぞ』「ウマリル様…ここまで力を」『オーロランを使いレヤウィンを襲撃せよ。聖堂を破壊し人間どもの魂をを黒魂石に封じ込めるのだ。力が戻りつつある…オーロラン1000体を送り込むなど造作もないことよ』「聖騎士は如何いたしましょうか?」『まだ捨て置け。奴らの装備が全て揃った時に破壊する。未来永劫復活のないようにな!』「はっ!」◇ ◇ ◇ ◇ブルータスに連れられジゼルとマリアは港地区に足を運ぶ。路地を進んだ先に彼の家があった。「狭いけど楽にしてよ」「…ブルータスさん、早速話を伺いたいのですが?」「ああ、そうだね。グレイプリンスはある戦士と戦い、そして次の戦いからおかしくなったんだ。その戦士はもう引退しちゃってね、その戦士に事情を聞きたいんだけど彼は帝都近くの洞窟に住んでいるんだ。僕はとてもじゃないけど行けない、周辺にはミノタウロスが出るという噂があるし、帝都兵の巡回ルートでも無いからね」「それで腕の立ちそうな者を探していたと?」「そうです!」ブルータスは目を輝かせて答える。マリアは浮かない顔をしている。ジゼルはブルータスの目をじっと見ている。「そうですかー…でもそれっておかしくないですかね?わたしたちより強そうな人はいっぱいいますよ?」「うーん…それがね、みんな断られてしまってね。君たちなら話を聞いてくれそうに見えたのさ」「わたしが?…初めてですけどねぇそう言われるの。まぁいいです、その洞窟とやらに行って話を聞いてきましょう」「ジゼルさんまだ体調が…」「大丈夫ですよマリアさん、じっとしてても体がなまりますし、そんなやわな鍛え方してませんよ」「それじゃあ話を聞いたらまた来てくれる?報酬のマジックアイテムは用意しとくから」ジゼルとマリアはブルータスから地図を受け取り港地区を抜け帝都を出る。「あの、どうして引き受けたのですか?」「うーん…自信を取り戻すためかな~…負けちゃったし体の調子も知りたいし。マリアさんは待っててもいいですよ?」「行きますよ、ジゼルさんの事が気になりますし!」「心配かけてしまってるようで申し訳ないです」「いえいえ」速度増加の魔法を使い加速する二人、途中ミノタウロスに出くわすこともなく洞窟にたどり着いた。「ここであってるでしょう。見た感じ普通に山賊がいそうな洞窟ですね」「気をつけましょう!」足音を気にしながら進む二人。暗殺者のジゼルは隠密行動に慣れていたがマリアにはきつかった。腰の痛みから途中で何度か休憩をした。やがて目の前に開けたホールが見えた。侵入者を待ち受けるのに適した地形をしている。何の警戒もなく進めば確実に攻撃を受けると思われた。「ふーん…それなりに罠を張ってますね。」「ちょっと厄介な地形ですね」「マリアさんはここで待っててください。ちょっとわたしが見てきます」運動能力と速度増加を唱えてボウガンの矢のごとく飛び出すジゼル。ホールの壁に足をかけ壁を走り周囲を見渡す。「居た!」ジゼルの視界にノルドの男が見えた。壁を蹴って男の前まで飛ぶジゼル。「よっと、こんにちは」「誰だ!!」「貴方がグレイプリンスと戦ったのですか?」男の右腕は剣の柄にかかっている。しかしジゼルは拳の届く間合いで右手の前に手をかざし制していた。「貴方に危害を加えるつもりはありません。グレイプリンスのことを調べてるものですよ。熱狂的なファンが不調の原因を知りたいそうです」「なんだと!?…そうか、いつまでも隠しきれないものな」男は柄から手を離し腰を下ろした。殺気が消えたのを感じジゼルも警戒を解く。マリアを呼び寄せ二人は男の話を聞くことにする。「俺の名はキース。スカイリム出身のノルドさ。ちょっと普通じゃないけどね」「ウェアウルフ…ですか?」質問をするジゼル。「そうだ、驚いたな。解るものなのかい?」「なんとなく雰囲気と匂いで…ウェアウルフと対峙したことは少なくないもので」「そうなのか。まぁ俺はウェアウルフだ。だから鼻がきくし吸血鬼を見破ることもできる。そのせいで嫌なことを知ってしまったんだけどな」「それがグレイプリンス?」「そうだ…」キースは闘技場の戦士として戦っていたことを話した。ある日グレイプリンスがキースに相談を持ちかけた。『出生を明らかにしたい』と。キースは同じチームの仲間として彼の相談を受け調査をすることにした。キースはスキングラードの東にある砦に向かった。そこがグレイプリンスの育った家だという。「そこで吸血鬼に会ったんだ…襲いかかってきたよ、俺は死力を尽くしてどうにか倒すことができた。そして吸血鬼の日記には…グレイプリンスの父はその吸血鬼だったんだ。俺はそこでグレイプリンスの漂わせる血の匂いに納得がいった。彼の匂いは父親の吸血鬼と同じだ、彼は戦いで血に染まり血の匂いをさせていたのではない。吸血鬼の子だからだ」「グレイプリンスが吸血鬼の子…」「ああ、俺はその事実を伝えようか悩んだが結局伝えることにした。彼の名誉のためにみんなに知られる前に事実を受け入れて引退すべきだと諭した。だが彼は戦いの中で死にたいと懇願し俺とグランドチャンピオンの座をかけて戦うことにした。グレイプリンスは手を抜いた、俺に殺されるために…俺はそんな彼を殺すことなどできなかった。時間切れで引き分けになった。その直後俺は彼と顔を合わせるのが辛くて闘技場をやめた。」「そうだったのですか…今のグレイプリンスは死に場所を求めているのですね」「彼が求める相手が現れるのを待っているのだろう。この事を隠していたがもういいだろう。グレイプリンスを説得し引退させてくれ。俺はウェアウルフだ、闘技場以外の場所でウロウロしてたら誰に見つかるかわからないしな。このまま洞窟に住んで狩猟生活でも続けるさ。死んだらハーシーンの領域で思う存分狩りを楽しめるしな」「キースさん…解りました。グレイプリンスの件は任せてください」洞窟を出るジゼルとマリア、帝都のブルータスの家に戻る。港地区に戻ると日が暮れかけていた。日没まであと数十分という所であった。「戻りましたブルータスさん」「おお、二人共無事だったね。それで話は聞けたかい?」「はい」ジゼルとマリアはキースの話を聞かせた。「まさかそんなことになっていたなんて…そうか、死に場所を求めていたからあんな戦い方に…」「グランドチャンピオンは英雄のまま引退させるべきです。説得しに行きましょう!」ジゼル、マリア、ブルータスは闘技場に向かった。門番に金貨を握らせグレイプリンスの控え室に向かう。そこには鎧を脱いだグレイプリンスと金持ち風のインペリアルの男が居た。インペリアルの男が三人に気がつき声をかける。「おやおや、グランドチャンピオンの控え室になんの用ですかな?」「ぼ、僕はグランドチャンピオンの友人の使いできたんです。」「ほう、友人の知り合い。その言葉を信じろと?」威圧するインペリアル。眼力に圧倒されるマリアとブルータス。「自分から名乗ってはどうなのです?貴方こそ何者ですか?」ジゼルが前に出る。インペリアルの男はじっとジゼルを見据える。「これは失礼…私の名はジエゴ・コラレス。商人ですよ実はグランドチャンピオンをスカウトに来ましてね。シロディールの英雄になった彼に新しい舞台を用意したのですよ」「わたしはジゼルと言います。こちらはマリアさんとブルータスさん」「これはどうも」「グランドチャンピオンをどこに連れて行こうというのです?チャンピオンは行くと返事したのですか?」「おやおや、質問ばかりですね。グランドチャンピオンは今日を持って引退します。そしてスカイリムで新たな戦いが待っています。教えられるのはここまでですね」ジエゴはグレイプリンスを連れて扉へ向かう。ブルータスが前を遮る。「僕は!貴方が何者であろうと応援してます!だからどこで何をするか教えてください!」「……」言葉を発しないグレイプリンス。「邪魔ですよ、彼は自分の意志でここを出て行くのです。私は舞台を用意しただけ」「グレイプリンスー!」「さらばだ少年よ」ジエゴに連れられて行くグレイプリンス。キースの名を出し叫ぶも彼は振り向かなかった。つづく
Nov 18, 2012
コメント(0)
全7件 (7件中 1-7件目)
1
![]()

