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小話  屋台その2  VOL.141


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.02.23
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 しかし……、

 片手を穴の中に突っ込んでいたウサギさんは、落ちずに穴の中に吸い込まれて行きました。ゆっくり、ゆっくりと……。
そして上半身が穴の中に入りました。

ウサギ「ぎゃーーーーー!!!落ちるーーーー!」
突然そう言って、ウサギさんは体をクルッと反転させました。今度は上半身が穴から出て、足の方から天井の穴へ吸い込まれて行きます。

「(……”落ちる”?
私にはウサギさんが”上がって”行くように見えるんだけど………)」とアリスは思いました。

 ウサギさんが必死にもがくように手を振るので、アリスは思わずそこにスティックをかざしました。

 すると…、


それは大変大きな力でした。

 そして……、アリスの体は宙に浮きました。

「きゃ!」

 そう思った瞬間、

 ズボッ!!

 ウサギさんが”穴”の中に吸い込まれて見えなくなりました。
スティックを握っていたアリスもまた黒い穴に吸い込まれようとしています。
穴の中は真っ暗、いや、よく見ると穴と言うよりただの”黒い壁”です。そんなところにスティックが吸い込まれていくのです。信じられない光景を見ている気がしました。


 ズボッ!

 アリスも穴の中に引き込まれ、
急に目の前が真っ暗になりました……。








そして空中に浮遊している……、いえ、ゆっくりと、真っ暗な空間を落ちて行くのを感じました。
でも、正確に言うと上に向かって”落ちて”行っているのです。

「なるほど、ウサギさんの言っていたのはこれの事ね?」
真っ暗な空間だし、上下の判別はあまりつきませんが、確かアリスは「天井の穴」へと吸い込まれたはずです。


 この空間の中は生暖かな温度で、息苦しくはありませんでした。

慣れてくると今度は楽しくなりました。なんだか、空中をふわふわとタンポポの種のように漂っているみたいで……。

 真っ暗なのはいただけませんが、間もなく頭の上の方に少し明りが見えてきて……、
その光が段々大きくなって来ました。
光のところまで”落ちる”と、周囲は明るい大きなトンネルのような空間でした。

 明るさが戻って”見る”事が出来るようになって、アリスは少し安心しました。
周りをよく見る余裕も生まれました。
周囲の壁はアンティークなレンガを組んだ造りで、だいぶ古い建築物のように見えます。
レンガは赤ではなく、ねずみ色がかった色です。
そしてこの空間を上から見たら長方形の形になっていると分かりました。

壁が巨大なのか、空間は実にゆっくりとスローに”アリスの足元の方向”へ流れて行きました。 





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Last updated  2007.07.09 01:55:41
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