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番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P36-P42


番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.30


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.40


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『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.02.24
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 そう言えば……、
 「あれ?ウサギさんは?」

 スティックの先にウサギさんの姿はありませんでした。アリスはてっきりウサギさんがスティックを握っているものと思っていたからです。
辺りを探しましたが、壁があるだけでウサギさんの姿はありませんでした。
アリスは少し心細くなりました。




 その後もずっとずっと降りました。(正確には登り続けました)
やがて”アリスの頭の方向”には”天井”のような物が見え始めました。
近づくにつれ、それはハッキリと、硬いレンガかコンクリートで出来た天井である事が分かりました。

 「大変!」

 しかし、うまくいきません。
手を振ってバランスをとってみると少しは回転するのですが、ぐるっと大きく回転する事は出来ません。
そこでおもちゃのスティックを鉄棒に見立てて、それで”逆上がり”しようとしましたが、スティックが動くだけでアリスの体は回転しませんでした。
当たり前ですが……。その時はアリスは思いつくことはなんでもやってみようと思いました。

「うわあ、どうしよう?!お願い!逆上がりさせてスティックさん!」
アリスは思わずスティックにお願いしてから、もう一度逆上がりをやってみました。
アニメのヒロインは、劇中でそうやってスティックに”お願い”すればなんでも願いがかなうのでした。
アリスはそれのマネをしたのです。

 するとどうでしょう!
なんと、まるで本当の鉄棒で逆上がりするように、アリスは体を回転させる事が出来たのです。

 上手くいきました。

「ヤッターーーー!」

 ちょっとだけ、安心しました。 
でも不思議です。空中で何の支えも無いスティックが、まるで地面に固定された鉄棒みたいに、その時は全然動かなかったのです。
でも逆上がりを終えるとまったく普通のスティックに戻り、手でいくらでも振り回す事が出来たのでした。

 「…………?あれ?」


 逆上がり途中で見えたのですが、アリスのスカートは小説の中の「アリス」が着ていたものと同じような、メイドさんが着ているようなデザインのスカートに変わっていました。
しかも美しい青色。それに真っ白なエプロンがセットされていました。
自分が着ていたスカートは確か赤色だったハズ……。

 靴もいつの間にかはいていました。それも、オーソドックスなデザインの、学校の上履きにみたいな形の皮靴です。
独特の革の光沢があり、重厚な感じです。

「私、いつからこんな格好に????」

 でも、それはおそらく素敵そうな服だろうと思えました。大きな鏡があれば映して見たいと思いました。
きっとそこには、”かわいい自分”が映るんじゃないかと……。



 そう思っているうちに”地面”がすぐそこに迫ってきました。
さっきまでは”天井”でしたが、今は”地面”です。

 落ちる速度はゆっくりしているように見えるのだけど……。本当にそれが、ゆっくりなのかは分かりません。
見るもの全てについて正確なスケールが分かりにくかったからです。
つまり、”目に見えている物”が実は”非常に巨大な物”なので、速度がゆっくりに見えているだけかも知れないのです。

 「ひょっとして本当はすごいスピードで落ちているのかも……」

 体に感じる体感速度は比較的スローなものでした。
でも「着地した瞬間、足が痛いだろうな」と思いました。
そこで足を思いっきり伸ばし、着地の瞬間に足を折りたたもうと考えました。

 それから、スティックを握り締めて、無我夢中でお願いをしました。
「どうか、地面にゆっくり着地できますように……。
どうか、”痛く”ありませんように……」
さっきのように、何かスティックに助けてもらえないかと考えたのです。
その瞬間、アリスのスカートがパッと開き、まるでパラシュートのようになりました。
そうしてゆっくりと地面に足をつく事が出来ました。



 コト!(靴の音)



 ドサッ!(倒れるアリス)



 しばらく地べたにうずくまるアリス…。


 とにかく、ホッとしました。そして全身の力が抜けて立てなくなりました。
脇の下にいっぱい汗をかいているのを感じました。






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Last updated  2005.12.06 04:49:30
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