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2006.01.21

ＡＣＴ．８４　「出撃する！！」　番外編１７　桃ニセアリス　戦闘、再び！編　　『不思議の国のアリスとニセアリス』　

テーマ：短編小説を書こう！(490)

カテゴリ：『桃ニセアリス』

サー・ジェームス軍曹「空爆が済むと、エアクッション型揚陸艇にて強襲揚陸を敢行する！」

ニャア少佐「君たちは危険だから来ない方がいい！あの島はナパーム弾で徹底的に焼かれるだろう！」

サー・ジェームス軍曹「ニャア少佐！そろそろお時間です！
空母”エンタープライズ２００６”より定時連絡有り！”出港準備が整った”との事です！」

ニャア少佐「よし！いいだろう！では、母艦に戻るとしよう！
じゃ、君たち、悪いがこれで失礼するよ！」

サー・ジェームス軍曹はそこにいる兵士２０名に号令を飛ばしました。

サー・ジェームス軍曹「さあ、行くぞ！野郎ども！
いいか！お前らは無敵の海兵隊員だ！あんなテロリストなど一網打尽だ！」

」

サー・ジェームス軍曹「行くぞ！さあヘリのお出迎えだ！」

海兵隊員「ＹＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡーーー！！！」

桃ニセアリス「この時代に”航空母艦”だの、”ホバークラフト”だの、”ヘリコプター”だの！
どうーーーーみても、時代を間違えとりゃせんか？」

ザッザッザッザッザッザッ！！

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン！！

轟音と共に大型ヘリコプターが空から下りて来て、ギルドの建物横の広い道路のスペースに着陸しました。
辺りにはヘリからの強烈な疾風が吹き荒れていました。
ギルドの中にいた海兵隊員は素早くヘリに乗り込みました。

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン！！

勇者ギルドの受付「頼もしい！これこそ真の”鬼退治”の姿だと言えます！」

桃ニセアリス「どう見ても、”鬼退治”と言うより、”戦争”しに行くみたいだが？」

勇者ギルドの受付「さよう！これは”テロとの戦争”です！」

ゴーーーーーーーーーーーーーー！！！！

ウサギさんはこの光景を見て、何が起こったのか分からずに、ただ呆然として立ち尽くしていました。桃ニセアリスはそんなウサギさんの肩をポン！と叩きました。

桃ニセアリス「よかったなーーーー。
これでウサ子は助け出されるかも知れない！」

ウサギ　　「あっ！」

ウサギさんは慌てました！

ウサギ　　「ウサ子さんは？ウサ子さんはーーーー？！！」

そして見送りに来ていた勇者ギルドの受付の人に聞きました。

勇者ギルドの受付「”ウサ子”？」

ウサギ　　「そうです！僕の大切なウサ子さんがあの島にとらえられているんです！」

お侍　　「なんと！それはまずい！」

見ると、あのお侍もすぐ側に来ていました。

ウサギ　　「え？」

お侍　　「今回の作戦は、あの島全体を徹底的に空爆してから上陸するのだ。この間の”漁業組合の男たちの大和”の敗退の事もあるのでな。
上陸する隊員たちの生命の安全の為にそうするしかない！
おそらく………、
あの島の形が変わってしまうほど、爆弾が投げ入れられるだろう………」

ウサギ　　「えーーーーーーーーーーーーーー！！！

そっ、そんな！それじゃあ、ウサ子さんは？！！

ウサ子さんはあああああああーーーーーーー？！！」

お侍　　「……………………」

ブルブルブル…………………。

ウサギさんは激しく震えました。もう壊れてしまうんじゃないかと思うぐらいでした。
かわいそうに、その目は真っ赤に腫れ上がっていました。