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レジナルド・ヒルハヤカワミステリ1639 図書館で借りた本☆☆☆☆☆ 私立探偵ジョー・シックススミスシリーズ ヒルがダルジール&パスコーシリーズとは違った探偵を書きたかった、という元旋盤工で黒人でウダツの上がらない私立探偵のシックススミスの長編シリーズ第一弾。 短編を読んだことがあったのだが、この作品はダルジール&パスコーとは違う、庶民的なノリがいい。でも事件は結構血なまぐさいし、KKKみたいな不良少年なんかもでてくるけど。 この作品の方がテレビにはむいていそうだが、人種問題にひっかかるので、NGだったと何かで読んだことがある。 舞台は架空の町(に設定された)ルートン。或る日シックススミスの閑古鳥の鳴く探偵事務所に「妻とその家族を殺した!」という男が駆け込んでくる。よくよく話を聞くと、それは夢の話なのだが、実際にシャレにならない事態に陥っていく…。 その他にも面倒な事件を抱え込んでみたり、お節介な伯母さんからお見合いをさせられてみたり、シックススミスのドタバタが始まる。 作中のホワイティと名付けられた黒猫ちゃんや、アマチュア合唱団の練習風景が楽しい♪。かねてから、ヒルはクラシック好きそうだなーと思っていたが、シックススミスのように、地元のアマチュア合唱団で喉を鍛えているのかな、とか思っている(^_^)。 それにしてもミステリってこーゆーさえない中年男がどーゆーワケが若い美人に好かれるよな。。。。これって著者の願望かなぁ。。。(^◇^;)
April 22, 2004
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レジナルド・ヒルハヤカワミステリ1710☆☆☆☆☆◎ ダルジール&パスコーシリーズ第16作目。図書館で借りた本。 第15作目「ベウラの頂」は既読。2003年5月26日の日記を参照してください。 副題として「イリアッド」のもじりで「エリアッド(エリーの遍歴記)」となっている。 パスコーの妻エリーは、脳膜炎で死線をさまよった娘ローズ(ベウラの頂参照)がまだ心配。そんな時、よきパパであるパスコーに連れられてローズが遠足に行っている間、謎の男女二人組に襲われる。さらに、エリーの友人ダフネ・オールダーマン(「薔薇は死を夢見る」の最有力容疑者の奥さん)も襲われる。 当然のことながら、パスコーが過去にムショ送りにした連中が容疑者になるわけだが、実は違っていた。やがて、エリーは友人のダフネの別荘に遊びに行くことになる。そこでまた襲撃を受けることになるのだが…。 南米のテロリスト、ダルジールの過去の因縁、パスコーの過去の因縁、聖人譚まで色々なものが出てくる。エリーが「ベウラの頂」で書いていた小説が作中作として完結する(舞台は古代ギリシャ。でも登場人物はどっかで見たことあるぞ~)。どうも、エリーは作家デビューが決まったらしい。でも、彼女が「安全毛布」と名付けているその作品を彼女はthe endと入れて削除してしまう。勿体無い。とっておけば、いつかネタ切れの時、リメイクして使えたかもしれないのにね。 今回は、いまいちウィールディの出番は少なかったが、前作でウィールディに引き取られたわんこ、ティッグが元気な姿を見せてくれて、新しいお家も見つかる(^_^)。おさるのモンテもちょっと出てくる。ヒルの動物の出し方って、いかにも動物好きなイングリッシュらしくて、好きだ(^_^)。 あまり好きではない登場人物、エリーが中心の話だと思っていたし、読む前はさして期待していなかった。しかし、複雑なプロット、ラストの意外性、嫌味にならない衒学趣味、前作幾つかからの登場人物は相変わらずで楽しい。また、ブルーナ・クビアス出てこないかな。シェークスピア全集で勉強した彼女の典雅な言葉が好きだ(^_^;)。アレを原文で読む勇気はないけど。。。
April 16, 2004
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レジナルド・ヒルハヤカワミステリ1667☆☆☆☆☆◎ ダルジール&パスコーシリーズ14作目。13作目「完璧な絵画」は読了済(2003年6月2日の日記を参照してください) 実験動物に反対する女性グループが製薬会社に乗り込んでくる。そこで古い人骨が発見されて…。そして現代でも殺人事件が起こる。 「闇の淵」に出てきた登場人物がまた出てくる。そして、ダルジール親爺には恋の予感。。。。(-_-;)。新婚生活(!)をエンジョイしているらしいウィールド(で、しょっちゅうダルジールに僻まれている)。しかし、祖母の葬儀に出席したパスコーは、彼女の父親の第一次大戦下での死の状況にショックを受ける。 最初、パスコーは現代の事件の捜査はお留守だった。しかし、作中、いたるところにパスコーと同じ名前の彼の曽祖父ピーター・パスコーの手記が出てくる。読者は見覚えのある名前がたくさん出てくるのにすぐ気付く(だが、誰が誰だったか思い出すのがタイヘンなのだが^^;)。やがて、80年前の事件(製薬会社の人骨)と現代の事件が繋がる。 作中、手記は凄惨な塹壕での戦いの場面を描写している。決まりごとのある「いくさ」から、大量殺戮へと変化した最初の戦いといえるだろう。第一次大戦での戦争後遺症は先日テレビで見たが、他にも百人単位で、軍法会議で「反逆者」の汚名を着せられ処刑された人々がいたとは始めて知った。彼らは大半が戦争に起因した神経症や鬱だったという。 動物実験の反対するウィールディが正直でよろしい。今回は泥水に浸かったりしてお気の毒様だったが、プライヴェートが充実してるから、いいんぢゃん。という気分だ。落ち込んでるダルジール親爺がいい味出している(^_^;)。パスコーは相変わらず、思い込みすぎ。シャーリー・ノヴェロ刑事がいい味出している。 ヒルの小説は、本当に細部の仕掛けの面白さが堪らない魅力だ。今回も80年前の人骨と現代の事件を見事にリンクさせ、細かいところにも、ヒネリの効いた描写をしてくれて、とても楽しい。特に出版順に読んでいくと、とても得した気分になる。 そして、今回の作品で一番凄いのは、冒頭と最後だ。
April 9, 2004
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