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レジナルド・ヒルハヤカワポケットミステリ1738☆☆☆☆☆◎ 読了後、しばらくぼ~っとしてしまった。久しぶりに凄い小説を読んだと思う。もう、ヒル師匠!、私、一生ついていきます!!!p(≧∇≦)q。 裏表紙には「ダルジールを翻弄する連続殺人鬼"ワードマン"」とある。発端は短編小説のコンクールだった。そこに送られてきたとある原稿とそっくり同じ事件が現実に起こるのだ。 この作品には随所に言葉遊びがちりばめられ、原書で読んだら大変だろうなぁ。。。(゚o゚)。また、若い頃のパスコーとエリーを思い出すような新しい二人も誕生する(^_^)。 とはいえ、多くをココに書けない。 とにかく、読め! それだけだ。 ああ、でもフマンがちょこっと。 今回、ティッグとモンテの出番がなくて寂しかった。。。
August 31, 2004
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芥川龍之介新潮文庫☆☆☆◎ 芥川最晩年の短編集。「大導寺信輔の半生」「玄鶴山房」「蜃気楼」「河童」「或阿呆の一生」「歯車」6篇。 これは、鬱の時読んぢゃいけない(-_-;)。 所詮凡人の我が身、こういった文士の死生観は理解しがたい。どうしても、何言ってんだかなー、という気分になるのだ。昭和初期の戦前では一番豊かで平和だった時代だ。時代の違いもあるかな?朝普通に出勤したのに夜、交通事故で無言の帰宅がシャレにならないものね。それどころか、出張でアメリカいったら、テロに巻き込まれて、遺体や遺品すら見つからない…、とかいう殺伐とした時代に生きている人間なので。 個人的には「死」が象徴的に扱われている「蜃気楼」が一番すき。また、死後発表された短編「歯車」の奥さんの台詞には涙。それを無にする亭主ってやっぱり甲斐性ナシだ#。 また、大導寺って栗本薫の「六道ヶ辻」の登場人物のモデルかなぁ?でも、未完で放棄された作品のようだけど。 死の影におびえるのも結構だが、ナニ甘いこと言ってんのよ、この時代、まだ世間は平和だが、日本には軍隊があった。オマエ従軍したら、こんなことで不安になってらんないんぢゃないの?という気分がぬぐえない。 もっとも厭世観に関しては多少共感できるけどねぇ。 こういうの、私小説っていうのかな?。やはりどうしてもピンとこない。
August 25, 2004
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ねじめ正一新潮文庫☆☆☆☆☆ 直木賞受賞作。この作品の名前にちなんで、舞台となった高円寺の北口商店街は純情商店街と名前を変えたそうな。今、商店街の入り口には、「純情商店街」とアーケードができている。 いつもレッスンでここを通って師匠のお宅に通っているため、愛着を感じている。でも、巻頭の地図と実際の商店街はもう、全然違っている。今は、コンビニ・ドラッグストア・携帯ショップ・ゲームセンター・雑貨屋、なんかが狭い通りにひしめきあっている。あ、でも先の庚申通り商店街の店とごっちゃになってるかも。 舞台は昭和三十年代後半に思える。サザエさんがこの頃の世田谷のサラリーマン家庭の漫画なら、この作品は商売人一家の小説だ。まだ子供は学校から帰ると熱心に家業を手伝っている(ちなみにうちの母もこの主人公正一と同じように家業を手伝っていたらしい)。 コミカルな下町の人々の生活模様なのだが、読後感は爽やかで、とても幸せな気持ちになる。ちょっとシモネタもあるが、高校生くらいの子には是非読んで欲しい。それにしても…一週間も育ち盛りの男子中学生がフロに入らなかったなんて。。。(>_
August 18, 2004
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エドワード・ゴーリー 柴田元幸訳河出書房新社 四六上製☆☆☆☆☆ 随分前に原書で読んで、ヒドイメに遭った本。ゴーリーのデビュー作だそうだ。50年前に書かれた作品! とにかく、日本語で読むと、するっと読めて面白い。訳者の方の力量だろう、かっちりとした気持のいい文語体ですっとぼけた内容を淡々と語ってくれる。そこが何とも愉快だ。けれど、固有名詞には語呂合わせも著しく多いし、連想・関連の働かせにくい単語が並ぶ。 こんな本を英語で読むとどうなるか…。 そこらの英語力では、内容が全くわからない。翻訳を読んで、結構、自分がわかってなかった、というより、この本の本当の面白さを感得してないことが分かった。 とても50年前に書かれたとは思えない、不条理で面白い作品。ゴーリーの絵はやはり好きだ(^_^;)。
August 17, 2004
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スティーブン・ヤング著 薄井ゆうじ訳アートン 四六並製☆☆☆☆☆ タイトルの通り、「本の虫」の研究書。 その歴史、生態、各症例、治療法、また飼育法などなどを研究した本。 とにかく、この虫に感染してしまったら、完治はありえない。一生付き合っていくにあたって、詳しい生態や症例を分類している。もっとも、各症例を幾つも併発する場合が非常に多く、症例が変化したりする例も多いとのこと。 私は、これを読んで、自分がいかにこのこの虫の重篤な感染者であることに気付いた。一体幾つ我が身に当てはまる症例があることだろう!何せ「書き虫類」においても「日記書き虫」における、ネット日記書き虫であり、「同人誌書き虫」でもあるのだ。。。「読み虫類」となってしまっては、あえてここに書くまでもあるまい(爆)。これだけ当てはまる項目が多いのはヘタすると、(今まで読んだことはないのだが)やおい論の本以上ではないかという気がする。いつか比べてみよう。 とにかく、真面目な文語体ですっとぼけた内容がずっと綴られる。そのユーモアが実に楽しい♪。本の虫は人の視線が生命維持に必要不可欠なのだ、と定義し、絶滅危惧種として飼育者の増加も大切だとしており、飼育者の育て方にもページを割いている。 カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した華氏911のモトネタ本ともいえるレイ・ブラッドベリの華氏451度は焚書の話だそうな。この本を読んでみて、この作品にも少々食指が動いている。SF苦手なんだけどね(^_^;)。
August 16, 2004
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日明恩(たちもりめぐみ)講談社 四六上製☆☆☆☆☆ずっと気になっていたのだが、検索しようにもタイトルを覚えられず、著者名は難読。。。図書館で借りた本。所轄署の巡査部長で、大柄・強面・口下手・一本木、けれど冷静沈着、朴念仁。。。とてもタイプな(^_^;)武本、とその後輩で上司の警部補で名家のぼんぼんで、秀才、口から先生まれた男潮崎、麻薬捜査官で、かつては将来を嘱望された学者で、優男っぽい描写が沢山あった宮田。彼ら三人が、コンビニ強盗を取り押さえるところから始まる。いや~、この取り押さえる時がまた、池袋というより、二丁目でしょ~!?!?と呆然。だが、このコンビニ強盗の検挙から、とんでもない事件になっていく。警察内部や麻薬取締官達の描写が生々しい。これって現実だったらコワイ。。。(苦笑)。犯人を推理していく、というよりは、警官たちの辛抱強い捜査で結末にいたる。また、最後は、ある意味爽やかな終わり方で、主人公達のとうが立っているが、青春小説の結末をみるようだ。脇役も皆個性的。でも、どこか、ライトノベルの登場人物のような印象をもつのはなぜかなぁ。。?まあ、ツッコミを入れたくなる描写もあるしねぇ。。。
August 13, 2004
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柄刀一祥伝社Non Novel 新書並製☆☆☆☆◎ 帯のアオリをそのまま書くと「IQは高いけどハートは気弱な名探偵! 遠く離れた二つの"閉ざされた空間"での殺人 そして、財産の在処を示した"暗号パズル"の謎」となっている。著者の代表的シリーズ、初の長編。 探偵役天地龍之介は、莫大な祖父の遺産を相続したのだが、肝心のそれが借金のカタにあくどい方法で掠め取られそうになっている。すっかり龍之介の世話係になっているその6つ年上の天地光章、龍之介の保母さんに見えなくもない光章のGF(この作品でようやく友人以上恋人未満に昇格!)の長代一美がメイン登場人物。 彼ら三人がその遺産を返してくれと、詐取した疑いのある人間の行方を探して、彼女(女性なのだ)が秘書をしていた上司の所に直談判に来たところから話が始まる。そして、彼ら三人はここのお家騒動に巻き込まれるのだ。 各章タイトルが簡単なクロスワードパズルになっている。私でも本に書き込みせずにすぐ回答が分かる程度で、難しくない(^_^)。 しかし、ミステリとしては、凝ってる…としか言いようがない。アオリの「遠く離れた"閉ざされた空間"での殺人」というのが、二つ並行して起こるので、謎解きも並行して行われる。そして、それが、クロスするのだ。物凄く読み応えがある、というより、読むのに時間がかかる、と言ったほうがいいだろう。複雑な謎解きに、探偵役、龍之介の雑学がいやみでなくちりばめられる。新書の日本のミステリで久しぶりにかなり噛み応えのある作品だった(^_^;)。私のすっかりお手軽になったアタマでは、かなり消化不良気味である。でも、この著者お得意のあの物体(ネタバレになるのでこれだけしか書けない)がまた出てきた。毎回手を変え品を変え、さまざまなヴァリエーションで出てくるのが面白いというか、流石といおうか(^_^)。著者のサインみたいなもの? 読了までに予想外に時間がかかってしまった。それくらい読み応えがある。
August 11, 2004
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エリス・ピータース光文社文庫☆☆☆☆☆◎ 現代教養文庫の時のタイトルは「聖ペテロ祭の殺人」。今回改題されたらしい。 2巻のできごとにあたる、スティーブン王のシュルーズベリ占領により、前年の聖ペテロ祭はできなかった。その一年後の話。 聖ペテロ祭は、8月1日から3日間の祭りだそうな。ちょうど、その時期に読んだことになる。でも、日本と中世イングランドぢゃ気候もかな~り違いそうだ。 祭りにはイングランドだけでなく、遠く、フランスなどからも商人達が集まってくる。その中で有力な一人のワイン商が殺されるところから話が始まる。 商人が殺された日の昼間に騒ぎを起こした若者に嫌疑がかかるが、その商人の姪の行動からその商人が恨みつらみで殺されたものではないことが判明していく…。 最後は息詰まる展開のあと、ハッピーエンドだ。ちょうど一年前と同じように(^_^)。でも、最後の犯人は途中で分かる。また、各地からの商人達、特にウェールズからきた、一癖も二癖もある商人がいい味出している(^_^)。あ、そうそう3巻から交代した修道院長も(^_^)。 しかし、劣等生読者のため、いまいち社会背景が飲み込めない(爆)。でも、中世を生きる人々の生活を目の当たりにしているような物語世界に遊べるので、とても面白い♪。積読を消化したら、続巻をゲットしよ♪(^_^)
August 3, 2004
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