2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全7件 (7件中 1-7件目)
1
平谷美樹光文社カッパノベルス☆☆☆☆☆ やはり、こういう伝奇は好きだ~♪。初めて読んだ作品だが、シリーズ二作目だった。一作目は図書館から貸し出し済み。 東北地方の苫丑というところ(架空の土地だろう)の縄文遺跡から出土した謎の土器から話が始まる。 この土器がまたえらくグロい設定なのだ。これをめぐって、坂上田村麻呂の時代からまつろわぬ民の氏神を祀った神社、聖天神社の跡取息子聖天弓弦(しょうてんゆずる)と朝廷側の呪禁師法印空木(ほういんうつぎ)を中心に彼ら二人の家族や、現代日本の公務員陰陽師みたいのまで出てくる。 発掘現場の描写が生き生きとして楽しい。ノベルスだが、著者はライトノベルのジャンルでも書いているようだ。また、キリスト教をネタにした作品もあるらしい。このシリーズ読んだら、読んでみてもいいな。 とはいえ、結構伝奇ネタとしては、ありがちな部分も多かったりなんかする。それでも読まされてしまうのは、ありがち=オーソドックスな設定の強みだろうか。個人的には伝奇ネタだが、しっかり生活感のある周辺描写が好きだ。が、女性の描写、イマイチかな。
October 29, 2004
コメント(0)
ジョゼフ・ハンセンハヤカワポケミス1346☆☆☆☆◎ まず、翻訳の文章が硬い(+_+)。これで、この小説の良さが減じてると思う。原書は1973年初版、日本語版は1980年初版。文章が古めかしいのは仕方ないが、ちょっと学術論文調でイマイチ。 生命保険会社の死因調査員でゲイのデイヴ・ブランドステッターを主人公とするシリーズの第二作目。国内出版は第一作目。 私が第一作目の「闇に消える」を読んだのは随分前。これも訳文が読みにくくてな~。多分原文も相当訳し難い美文調なんでしょうが、もう少し何とかして欲しい。訳者の日本語が不自由そうなんだもん。この内容、原書で挑戦しよう、なんて勇気私にはないからね。*以下からは、本文の内容に触れております。できるだけネタバレしないように気をつけておりますが、勘の良い方はお気づきになってしまうかもしれません。ご注意ください。 ストーリーは、正統派ミステリというよりは、ゲイであるというセクシャリティを持つが故に起こる悲劇を扱っている。二転三転した末の結末はやり切れないし、切ない。このシリーズ「登場人物みんなゲイ」と言われることもあるが、逆に少数派故の悲哀が浮き彫りになる。また、人々の思いの擦れ違いと誤解が取り返しのつかない悲劇を生んでいくのもやりきれない。 メンタルなニュアンスの描写が非常に大きな役割を果たす作品なだけに、返す返すも訳文が硬いのが残念。優れた翻訳ならもっと評価されるだろうに。
October 26, 2004
コメント(0)
綾辻行人講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 上下巻で1300ページの大作。 最後は、台風接近の稲光を見ながら読了。ちょっと臨場感溢れた(^_^;)。 少々ネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。 最初は少々冗漫な感じがぬぐえない。叙述の視点が幾つも変わるのに慣れないのだと思う。まして、登場人物も多いし、人間関係も複雑なのだ。系図書かないと分からん。建物の位置関係もちょっとわかりにくい。 しかし、下巻も中盤になると、そんなのは吹っ飛んで、ひたすらストーリーに引き込まれる。ネタバレになってしまうのだが、この作品も叙述トリックがメイン。けれど、読者にはちゃんとヒントが提示されているので、不公平感はなかった。 ちょっと不気味で、つい最近読んだ小説を思い起こさせるネタもあったし、まして、館の住人の姓が「浦登」(うらど)っていうのよね。。。ちょっと連想してしまった(^_^;)。 とはいえ、やはり著者の館シリーズの集大成という感じはある。次作を楽しみにしよ♪。 それにしても、最後に描写されてた「家人」たち、後の作品で出てきてくれないかなぁ…。
October 20, 2004
コメント(2)
ロバート・ファン・ヒューリックハヤカワミステリ1729☆☆☆☆◎ 台風直撃後、読み始めた。最初はなかなか臨場感があった(^_^;)。 狄判事(以下ディー判事)シリーズ第二弾。って、前作を読んだのは随分前だけど。 日本でいうと時代は白村江が終わった頃、7世紀の終わり頃だろうか?。でも、雰囲気はそれより700年くらい後っぽいんだけどね(苦笑)。 嵐で足止めを食ったディー判事が3人の奥方とともに、道観(道教の寺)に一夜の宿を求める。その道観ではかつて3人の娘が変死しており、ディー判事も怪しい光景を目にする…。儒教を奉じるディー判事の道教・仏教批判が面白い(^_^)。 謎を解いていきながらも、グロテスクな道観の様子や旅芸人、有閑夫人などが出てきて、登場人物が皆非常に怪しげ。挿絵も著者(ヒューリック氏)が16世紀の木版画を模して描いたそうな。そのせいで、風俗考証は唐代というより明代である、と後書きで断ってる(^_^;)。とはいえ欧米の読者は勿論、日本人が読んでもエキゾティックだ。ちょっとエログロ入るけど(苦笑)。 昔の紳士のための娯楽小説、といった感じがする。なんだかんだと上品なので。 また、訳者後書きから察するに、この作品は、著者が駐日オランダ大使として日本にいる時に書かれたんじゃないかな?。こういう作品があるから、ポケミスは好きだ♪。
October 11, 2004
コメント(0)
ジョアン・ハリス角川書店 四六並製☆☆☆☆◎ 以前原書で読んで、粗筋以外まぁ~ったく分からなかったので、日本語で再読。というのもあるが、原書と間違って注文してしまったのだった(^_^;)。 大体、粗筋は覚えていた通り。が、結構日本語でも読みでがあった。細かい描写が非常に綺麗だと思う。困ったことに私は原書で大事なエピソードを一つか二つ読み取れてなかった(自爆)。 キリスト教暦に疎いので、よく分からないが、クリスマスについで大切な祝祭が謝肉祭から復活祭までだと思った。ということで、辞書を引いてみる…。謝肉祭は四旬節の前のお祭り騒ぎ、四旬節は復活祭までの身を引き締めて節制・節食する期間…でいいのか?。主の日を除く、復活祭前の40日間のことらしい。だから、神父はず~っと拒食症じみた断食をしてるワケだ。で、主の復活を待つってことらしい。 そして、この舞台になるフランスの村は、日曜日ごとに村人は協会に通い、昔ながらの伝統と因習に従って暮らしている。そういう村にそれも四旬節にお菓子屋さんを開くわけだからね。神父もピリピリするわけだ。そこに新風を吹き込んだのがヒロインのヴィアンヌ・ロシェと彼女の娘。 まあ、結末は…、原書だとフランス語で意味のわからなかった詩の訳が載っててよかったが、やっぱり私の誤読ぢゃないなぁ…。あの結末だけはやっぱりひっかかる…(^_^;)。 この小説は、キリスト教圏の年中行事とそれが持つ意味に通じてないと、結構分からないね。著者は英仏ハーフ。曾祖母は民間療法や薬草に通じて魔女と呼ばれていたそう。作品が捧げられている祖母はキャンディショップを開いていたそうな。ネイティヴだとこうした背景もピンとくるのかもしれないが、私らにゃわからん。意外と一筋縄ではいかない作品だったらしい。でも、自作の「ブラックベリーワイン」も原書で読みたいなぁ…(懲りてない…)
October 9, 2004
コメント(0)
二階堂黎人*、柴田よしき*、北森鴻*、篠田真由美*、村瀬継弥、歌野晶午*、西澤保彦、小森健太朗、谺健二、愛川晶*、芦辺拓角川書店 四六上製☆☆☆☆◎ ↑の11人の手になるリレー小節。*は他の作品も読んだことのある著者。タイトルにつられて買ったような記憶があるが、随分前から積読だった本。 ニ段組で活字も小さく、なかなか読み応えがあった。が、コントラバスケースの描写がイマイチ(^_^;)とマニアに走ってみる。また、皆がてんでバラバラ(?)に風呂敷を広げていたので、どう収集をつけるんだろう?と思いながら読んだ。ラストをちゃんと終息させたのは凄いと思うが、もう少し身近なトリックだと良かったなぁ…。まぁ、他の著者の部分に出てくる自分のキャラをパロディ感覚で他の著者が出演させたりしているのが楽しかった。
October 6, 2004
コメント(2)
三津田信三講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 怖かった…。蛇棺葬の続編。最後を一人で泊まっていたホテルの部屋で読み終わったせいもあるが…。しかも結末も凄い。ある程度、主人公達の繋がりは蛇棺葬の時からでも見当はつくのだが、出てくる描写が怖さ満点。ただ、読んでいると少々鬱になってくるのが困り物。主人公がちょっと情けないのだ。
October 2, 2004
コメント(0)
全7件 (7件中 1-7件目)
1


