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パトリック・ルエルハヤカワミステリ1485 図書館で借りた本☆☆☆☆☆パトリック・ルエルはレジナルド・ヒルの変名(奥さんの名前をまんま男名前にしたっぽい^^)。某匿名掲示板で「もっと知ってほしい」作品だと書いてあったので読んでみた。イングランドの風光明媚な湖水地方を舞台に、狙撃に失敗した中年のスナイパーが一目惚れした女性の父親こそ、彼が狙撃に失敗した男だった…!。というところから話は始まる。およそ20年前初版のサスペンス。じわじわと緊迫感が高まるが展開は見当がつく。人間の生臭い描写と湖水地方の美しい風景の描写の対比も効果的。映像で見たいなぁ…。しかし、その後こそ、最大のこの作品の見せ場。このタイトルが全く違った意味を持っていることに読者は気付かされる。また、初版がこれだけ前だとやはり時代の違いを感じるが、当時の時事ネタが出てくるにもかかわらず、この作品にはそれがない。作品の傾向上凄いことだと思う。そう、この作品、実は恋愛小説なのだ。このジャンルに関しては、好みが偏向していることを自覚している私でも感動した。物凄い剛速球ストレートど真ん中、という感じだ。捕手を骨折させたという、沢村(戦前の大投手ね)の直球ストレートが決まった!というところか。
November 16, 2004
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いとうせいこう文/みうらじゅん絵角川文庫☆☆☆☆☆ この本、以前どこかで「古寺巡礼」や「大和古寺風物誌」なんかと並んで評価されていたのを呼んだ記憶があった。まぁ、他の好奇心もあって読んでみた。 確かに一見すると、ライトでポップな現代風なのだが、いとう氏の視点、みうら氏の視点どちらも独特で興味深い。↑の2作と対照できるのも納得。 古寺巡礼では日本から海外へ向けられ、逆に「古寺風物詩」では内省が主だった。この作品では現代社会が強く意識されているように思った。でも、彼ら二人は仏は「ほとけ」と読まず「ブツ」と呼んでいる。あまり古人の信仰に対する尊敬が感じられない(-_-;)。だいたい「阿修羅がいるよ」とポン引きのように言う、とか書かれてるしね。この発言をしたみうら氏の感覚は非常に面白い。「仏(ほとけ)を敬う」という態度では断じてないのだが、不思議と仏(ブツ)に対する愛情と尊重が伝わってくる。宗教性が皆無なだけだ。 もっともこの二人とも人間の生々しい部分には目を瞑っていたいようではある。みうら氏が「由来物だめ」という言葉でそれを表現していた。それをいうなら、私「由来物」結構好きなのだ。感覚の違いだな。 いとう氏が小学生の頃作っていた「仏像スクラップブック」が各所に出ているのだが、文章・レトリックは非常に稚拙だが、内容はむしろ大人になった彼らのものより面白いくらいだ。作中にもっと引用しても良かったのに。 また、行ったことのある古寺もあり、特に当麻寺などこの夏に行ったにも関わらず、彼らが描写しているところと私が印象に残ったところは見事にチガウ(-_-;)。 見仏記という旅行記として、とても面白い(^_^)。続巻も機会があれば読んでみたい。でも積読が溜まってる…
November 9, 2004
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平谷美樹光文社カッパノベルス 新書判並製 図書館で借りた本☆☆☆☆◎ のほほんとした神社の跡取息子聖天弓弦が、父親の知り合いの神社の宮司から、100年に一度の祭りの手伝いを頼まれて、というところから話が始まる。そこに少女漫画家とそのアシスタントの因縁が絡む。 日本的なオカルトホラーアクション、というところか。↓の「壺空」の前作。シリーズ第一作目である。 ↓の読書日記で東北地方のどこかにある神社としたが、岩手県であったことが判明(^_^;)。 第二作目の方が話としては好き。こちらも十分面白いが、遺跡発掘ネタの方が少女漫画家ネタよりも好みなのだった。あと、人の死に方もこちらのが生々しくてイタイのだ(+_+)。だが、最後の場面はこの作品の方がいい(^_^)。 読んでいて、ふと疑問に思ったのだが、神社本庁に属さない神社(平安時代風にいえば式外社か?^^;)とはいえ、「聖天」神社って…。作中で登場人物たちがやってることも密教や修験道なんかを混ぜている。このへんの神仏習合をどこかで説明してくれないかなぁ…。まあ、奈良に瑜伽神社って実在するから、仏教用語+神社っていうのもアリなんでしょうけれど…。 とはいえ、↑のことを説明して欲しいというのも含めて、シリーズ第三作目が結構楽しみなのであった♪。
November 6, 2004
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