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「世界に誇る日本の小さな蒸留所」WEBで「メルシャン軽井沢蒸留所」と検索すると「キリン軽井沢蒸留所」がトップに表示されますが、現地にはどこにもキリンの文字はありませんでした。軽井沢というところは、明治時代に英国国教会の宣教師だったアレキサンダー・クロフト・ショーが「スコットランドに似ている」として愛好したところから現代に発展してきたわけですが、発展史は別としてもスコットランドとよく似ていれば、ウィスキー熟成には最適地ということになります。その、品質にこだわったウィスキーを作り続けてきた、日本でも1,2を競う最高級の蒸留所がもうまもなく閉鎖となります。今週末まで。私は何度か蒸留所の前を通ったことがあったのですが、なにぶんいつもクルマを運転していたので訪問することができず(蒸留所を訪問して試飲せずに帰れません)、今年3月にメルシャン軽井沢美術館閉鎖のリリースに触れてから、秋までに見ておかなければと思ってきました。日本で一級のウィスキー蒸溜所に違いないのですが、会社の資本関係や製品ポートフォリオ等のビジネス上の理由からでしょう、既に数年前に蒸溜を停止していたためか、麦汁やウィスキー香がほとんどしない寂しい場所になってしまっていました。それでも何故かウィスキー蒸溜設備は撮影禁止でしたので、蒸溜棟外から少しだけ姿を覗くポットスチルで精一杯です。蒸留所見学ツアーは1日に数度行われていましたけれども、各製造設備の前で決められた解説原稿が読み上げられる内容で見学というよりは散歩のような印象でしたが、見学ツアー後にヴィジターハウスで振舞われる試飲ウィスキーは一級の価値があり、このまま歴史に埋もれさせてしまうのはあまりに惜しいです。私が軽井沢の実力を知ったのは、意外にもプレイン・オーク仕込みのプライベートカスクだったのですが、オフィシャルのシェリーバット仕込み同様に、ゴールデンプロミス種ならではのピュアなモルトと樽熟成香とのバランスが際立って美味しく新鮮なまま熟成している、正にウィスキーらしいウィスキーだったのを今でもよく覚えています。世界中のウィスキー蒸溜所でオプティック種が一般的になるなか、頑固にゴールデンプロミス種とシェリーバットに拘ってきた、日本が世界に誇る高品質ウィスキーを何とか存続させることはできないものかと思い、製品側から見れば十分にそれは可能と外から見ても(おそらく蒸留所の皆さまも)考えられますが、キリンのような大会社の食品事業からみれば些細な低成長事業に見えてしまうのかもしれません。もしマッカランが閉鎖となれば世界が黙ってはいないだろうに、軽井沢が閉鎖となるも日本国内の玄人だけが淋しがっている。至極残念です。そういえば、メルシャン軽井沢蒸留所と美術館は同一敷地内にありますが、別なんだそうですよ。ということは、軽井沢蒸留所だけを事業体として外部から考えることができるということじゃないですか。ポットスチル4器、ウォッシュバック5器、ウェアハウス3棟。蒸留所を買収できれば存続の可能性はあるんじゃないの?感謝!
2011年10月31日
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いよいよアイラ島。28年ものはおろかローズバンク同様にこちらも蒸溜所が閉鎖されています。ディアジオ系列なのも同じ。普通に英語読みして通じるところでホッとしたりしますが、ローズバンク、ティーニニックと穏やかなモルトで酔いが回ってきたので荒々しいのが欲しくなったのだと思います(すみません、もう随分前のことで覚えてません、笑)。マスターは同じようなボトルを二本持ってきて「どっちにします?」とカウンターパンチで攻めてきました。同じ28年熟成ですが、緑の方は1982年蒸溜で2011年のボトリング、赤の方は確か1年違いだったように思います。断って香りを嗅がせてもらって、緑の方を選びました。いわゆる「らしい」ポートエレンです。閉鎖された蒸溜所の後、現在はディアジオ社のポートエレンモルティングというモルトスター工場として毎日燻煙を上げています。アイラ島に行くと、ポートエレンの港(というかエレンの港)から東にラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグと蒸溜所が並んでいるのですが、ちょっと乱暴にラフロイグとアードベッグが似ているとするなら、ポートエレンはラガヴーリンと似ていると言っていいのではないでしょうか。アルコールの上に荒々しい磯の香りが広がります。赤いボトルの方は、香りの限りですが、比べてみるとやや穏やかだったように記憶しています。すみません、もう酔っていましたので。金曜日ということでお許しください(笑)感謝!
2011年10月28日
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TEANINICHと書いて、「ティーニニック」と読む。お恥ずかしながら初めて知りました。しかもディアジオ社製です。私がハイランドのアルコール辛いタイプが好みとかいうものだから、マスターが気を利かせて珍しいものを出してくださる。こういう間合いが楽しめるのは人生の大切な楽しみのひとつだ。ピートやヨードの話でなく、モルトやヘザーの話をしていたからこれを選ばれたのだろうと思った。「ベルギーワッフルみたいな香ばしさ」とのこと。当時、もちろん日本では経験済みだけれども、本場のベルギーでワッフルを食べたことがなかったから、このテイストはそういうものなのかと素直に思ったけれど、実際にベルギーでワッフルを食べてみると確かにこういう味わいがある。ちょっと脱線してワッフルの話に切り替えると、いわゆるワッフルという、小麦粉の粉を溶いて専用の焼き金型で焼いた菓子ではベルギーの味にはならない。これはフランスのクレープも同じ。ベルギーとフランスは別の国とはいえ隣国だし、両方ともフランス語が公用語だからテレビ番組まで共通だということから乱暴な話を許してもらうと、向こうの小麦粉はもっと轢きが荒く不均一だから水で溶いて焼いても口当たりが荒い。この荒さが美味しさの秘密である。ホルスタインとジャージーでは脂肪の大きさが違うから乳の味が違うでしょう?あれと同じ、って私は牛乳嫌いで飲まないですが(笑)。それに加えて、日本のワッフルやクレープには入っていないあるものが入っているから生地自体が別物です。そこにほら、もうひとつ本場のチョコレートが掛かっている訳ですよ!それが本場ベルギーでいう「ワッフル」というやつ。さて、そのベルギーワッフルの味わいだけれども、突き詰めて言えば焦げた小麦の匂いでしょう。但し、その焦げ具合が絶妙だからハイランドパークやアードベッグのような焦げ臭さがストレートパンチで出てくるタイプではなく、むしろこれらの両者も持つモルトの甘みが前に出てきて、還す波が干し草っぽい。そういうナイーブなテイストの豊かさこそがこのウィスキーの魅力だった。ディアジオが作るウィスキーでナイーブなものなどあるのかとも思うけれども、28年前は違ったのかもしれない。おそらくこれから28年後に、こういったタイプのティーニニックは現れないだろう。だから今こそがチャンスだったのだ。感謝!
2011年10月27日
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夏に訪れた名物バーの最初の1杯がローズバンクでした。なににしましょうか?大抵のお店は、客の希望を訊いてくれる。私はメニューをみて迷う方ではないのですが、こういう店に来ると「なにか面白いものありますか?」と聞きたくなる。そしてローズバンクを頼んだ。モルトウィスキーがお好きな方なら、ローズバンクが1993年に閉鎖されたことを知っているだろうから、これを頼むのは寿司屋でシンコを頼むようなことかもしれない。しかし、バーの主はシンコのなかでも極上のものを出してくれた。普段(といっても稀だけれど)見られるローズバンクは、半オフィシャルといっていい花と動物シリーズで、3回蒸溜のメロウでスムーズな高バランスのウィスキーが好事家の舌を巻かしており、蒸溜所閉鎖とともに今後出荷されるのがストックだけという希少性から、その陽炎のような幻を追いかけているところがある。こちらのギリシャ文字ラベルのボトルは、19年熟成にしては若干荒々しく、メロウというよりはスペイサイドのような麦の主張が荒波の上に乗ってやってくるウィスキーだった。もちろんそれはローズバンクの基準での話で。こんなローズバンクがあるんだと思うとウィスキーは面白い。先の12年のボトルは瑞々しい青草の草原に吹く風のようなウィスキーだけれども、こちらの19年は稲刈りの終わった田んぼもとい麦畑のような干草のフレーバーが香る秋の味だ。ビールの秋味がキリンならウィスキーの秋味はローズバンクといいたい。そういう秋の収穫を祝う酒として、極上のシンコに感謝しながら味わうと、より美味しくなるだろうと思う。ところで、蒸溜所についてディアジオが売りに出しているという情報をみつけた。一方、すでに蒸溜設備は破却されているという話も聞いた。世界中に復活を待ち望むファンがいる蒸溜所なのだから、長期の時間が経過して「当時」が失われてしまう前に「復活」をさせることにまだ希望がある。ビジネスとしては「有り」な話だろう。なにせ蒸留酒ビジネスは儲かる業種として有名であるし、世界中のファンが待っている蒸溜所だ。企画書さえあれば資金調達はできるの?一緒にやろうという人が出てくると面白いね。感謝!
2011年10月26日
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Soldier Of Fortune / DEEP PURPLE(Blackmore, Coverdale)Deep Purple / StormbringerI have often told you storiesAbout the wayI lived the life of a drifterWaiting for the dayWhen I'd take your handAnd sing you songsThen maybe you would sayCome lay with me love meAnd I would surely stayBut I feel I'm growing olderAnd the songs that I have sungEcho in the distanceLike the soundOf a windmill goin' 'roundI guess I'll always beA soldier of fortuneMany times I've been a travellerI looked for something newIn days of oldWhen nights were coldI wandered without youBut those days I thougt my eyesHad seen you standing nearThough blindness is confusingIt shows that you're not hereNow I feel I'm growing olderAnd the songs that I have sungEcho in the distanceLike the soundOf a windmill goin' 'roundI guess I'll always beA soldier of fortuneYes, I can hear the soundOf a windmill goin' 'roundI guess I'll always beA soldier of fortune 感謝!
2011年10月25日
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Slide It In / WHITESNAKE(Coverdale)Slide It In: 25th Anniversary / WHITESNAKEYou talk too much,Never saying what's on your mind,It's written on your face,An' in the words you hide behindI know what you want,I can see what you're looking for,I know what you want from me,An' I'm gonna give you moreI'm gonna slide it inRight to the top,Slide it in,I ain't never gonna stopSlide it in,Right to the top,I'm gonna slide it in, slide it in,Slide it, in baby...Sometimes you seemJust like a stranger to me,But, all the games you playMake it so easy to seeYou're looking for love,Tho' you try to deny,The things you put me throughTell me what I've got to do to youSlide it in,Right to the top,Slide it in,I ain't never gonna stopSlide it in,Right to the top,I'm gonna slide it in, slide it in...You talk too much,Always treating me so unkind,I know what I've got to do,To get me some peace of mindI'm gonna slide it in,Right to the top,Slide it in,I ain't never gonna stopSlide it in,Right to the top,I'm gonna slide it in, slide it in,Slide it in,Right to the topSlide it in,I ain't never gonna stopSlide it in,Right to the top,I'm gonna slide it in, slide it in, slide it,Slide it in, slide it in,Right to the top, baby...感謝!
2011年10月24日
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昨今、少し運動不足ぎみで身体のキレがいまいち。きっと身体が酸化しているのだろうと思って、代々木駅前にある「ちゃんぽんラーメン・火の国」で昼食にしました。ここのちゃんぽんは、やらわかい豚骨スープにしっかり魚介のダシが乗っていて、本場長崎の味を思い出します。嗚呼、長崎に、そのままなぜか鹿児島天文館に行きたいなあ(笑)見た目も美味しそうですが、本当に美味しいのは麺の上に載っている炒めた具の方で、お店のなかで美味しさの秘密を見つけてしまいましたが、それは実際にお店で食べてみて発見していただくのがお楽しみでしょう。「無料で麺を大盛りにしておきましょうか?」ご商売もお上手なようで、ここまでやると商売も30年続きます。お見事!感謝!
2011年10月21日
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ようやくいよいよイタリアに行くわけですが、今回マルセイユからミラノへは航空機でなく地中海沿いを走る鉄道旅になりました。ちょっと調べてみたのですが、マルセイユからミラノ(ローマも)直行便がないかバカ高いかで、半日使うか外国旅行が出来るかという按配だったものですから「まあ地中海を眺めながら列車の旅もいいだろう」と思ったのが日本とは勝手が違うところでございました。マルセイユというのは、坂が多く長崎を5倍くらい大きくしたような街なのですが、駅前というのがこれまた坂道でホテルからスーツケースを「押して」登っていかなければなりません。随分と苦労して獲ったTGVのきっぷを握り締め、発車5分前にホームに上がると50分遅れの表示。がーん。まあ、いくらTGVといってもベルギーだったかシャルル・ド・ゴールだったかから走ってきてニースまで行くのだから、多少の遅れは仕方ないと思ったのですが、考えてみるとニースから先の列車の乗り継ぎはどうなるんだ?と、また顔面が汗だくになります。まあ、いくらフランスといっても50分遅れたTGVが遅れを回復して入ってくるなんてことはありませんで、予定通り発車時刻に入線してまいりました。これで発車は60分遅れね。フランスもイタリアも、地中海線というのは見事にローカル線扱いらしく、のどかな景色と美しい海岸は山陰本線を思わせ、乗り継ぎにカリカリしている乗客の都合など「風に訊いてくれ」というようなスピードで走ります。これTGVでなかったか?5分リカバリーしたり10分ビハインドしたりで、最終的に70分遅れでニースに到着。接続予定の普通列車は途中で追い抜いているので後続列車も70分遅れ。ということは、国境での乗換えはどうなるの?その前に、接続列車の普通列車は、なんとローカル線4両編成がやってきてニースに着いた時点でもう満員です。スーツケースを持って乗り込みますが、荷物も自分も居場所がなく通路の真ん中でスルメイカ干しのようになっていました。ニースからイタリア国境のヴェンティミリアまで乗る普通列車は、日本の皆さま大好きのモナコ・モンテカルロを通ります。当初はインターシティのような、ゆっくり座れる快適列車をイメージしていたので、のんびりモナコ再訪を眺めて楽しもうと思っていたのですが、現実はとんでもなく斜めに立っておりました!国境から20マイルほど走って終点のヴェンティミリアに着くと、20分の待ち合わせ予定だったミラノ行きインターシティは跡形もなく消えており、ターンテーブルが撤去された扇形庫だけが健在でした。さてここで大問題。私は、前日フランス・マルセイユでイタリア・ミラノまでの通しきっぷを買っておりましたが、接続予定の列車はTGVの遅れの影響で乗れませんでした。では本日無事にミラノまで行かれるのか?ヴェンティミリア駅で交渉です。散々並んで窓口氏に事情を話すと「OK、OK。そのきっぷを持って次の列車に乗りな。列車の中で車掌に話せばいい」でおしまい。昔なら、おおよかった!これで今日中にミラノに行かれる。目出度し目出度し。というところですけれども、昨今はこれで無事済むはずがないと悪い知恵がついています(笑)。1時間以上待って、次の列車に乗り込むと発車直後に車掌が来て、「(チケットに書いてある)この列車はもう出発してる前の列車だよ。これじゃダメだ」と言い出した。これこれかくかくしかじかだと、ヴェンティミリア駅で説明したのと同じように説明し、ヴェンティミリアの駅でも同じことを言ったら列車に乗れと言われたまでいうと、車掌氏曰く「事情は分かった。でもフランスとイタリアは別の国だ」だって。笑うしかありませんね(笑)。なんだそれ?と思いながらの押し問答の末、結局8ユーロの追加料金を払うことになり、お陰さまで何とかジェノヴァまでやってきました。ジェノヴァで15分ほど停車し、今どき珍しく長時間停車するなと思って鉄道旅行を楽しんでいたら、今度はスイッチバックのように反対方向へ進み始めてリヴィエラ海岸線と別れ、ロンバルディアに向かう峠越えを経て、お陰さまで無事ミラノに着いたのでした。そういえば、今年はミラノ・チェントラーレからスリが減ったような気がします。感謝!
2011年10月20日
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軽井沢から中軽井沢に向かってというべきか、中軽井沢から軽井沢へ向かってすぐというべきか、軽井沢町役場は国道18号線沿いにあります。私はたまたま後者の方で通りがかり、ここが役場かと思って覗くと何やらイベントを開く様子。なにをやるのかと看ようとすると「新そばまつり」の幟がたなびいているではありませんか。そうとなったら、そば食いの末席を汚していると自認する身としては予定は未定に早変わり、取舵一杯で駐車場に飛び込みました。思い起こしてみると、もう今年も新そばの季節なんですね。今年も無事に豊作のそばを安心して頂けることに感謝しつつ、先ほど朝食を終えたばかりなのに参戦準備は万端です。軽井沢そばの会とお手伝いの皆さまの、打ちたて茹でたての手打そばをいただき豊作を祝うのですが、そばの太さにバリエーションがあるところはご愛嬌。これがお祭りというものです(笑)。とはいっても、やはり栽培地で食べるそばというのは、育った水と茹でた水が同じですから、味に一本クリアな線が入ってそれだけで美しい虹色のような味。こういうレベルの味になると、いくら名店のそばつゆを持ってきたとしても相性の点から最高にはならないでしょう。原産地ならではのお味で美味しゅうございました。感謝!
2011年10月19日
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今日は、秋のイベント企画第2弾『競争優位の戦略会』のお知らせです。構造的な業績不振に悩む、経営者または経営幹部の方には必見の内容です。現在の不況は、長く続く低金利のデフレ経済によって所得が減少し、一方で、食料や資源等の価格が高騰して物価が高騰する、いわゆるスタグフレーション不況です。さらにユーロ危機や米国景気後退の海外市場の波乱が、為替市場を通じて日本にも大きく影響をしているのは連日の報道の通りです。この構造的に苦しく変化の速い経済環境下で、限られていく経営資源をどう最適配分していくか、換言すればどのように競争優位性を確立して強化していくのか。経営者とエグゼクティヴの方は、毎日の繁忙な仕事の合間に、的確な選択と判断をし続けなければなりません。では、どこに注力するのか?注力前と注力後ではどのようになるのか? なにが嬉しいのか?数年前の「もしドラ」のヒット以来、ドラッカーが話題となり関連図書やセミナーが持てはやされています。しかし氏の表現は本質を突いているものの、実際的な手法に欠ける側面があるため、その場でやる気が高まっても、具体的に何をやったらよいか途方にくれてしまったという方も多いでしょう。ドラッカーの著書は暗黙知のレベルで書かれているので、常日頃から経営戦略に取り組んでいる人でなければ、経営課題の解決に応用するのが難しいのです。しかし、目の前の市場や経営環境が変化してから勉強を始めても、問題解決の打ち手が見えてきたときには更に環境が変わってしまっているくらい、現代社会の変化スピードは高速です。だから、常日頃から経営戦略に関する知見を身につけておくことが最善の対応なのです。日々走りながら考え、動きながら次々に必要な打ち手を打っていける。市場の変化速度に対し、自分の意思決定の速度がついて行けるようになりたい経営者のための、経営戦略を学ぶ機会。現代の経営戦略を学ぶ会、それが「競争優位の戦略会」です。このブログをお読みの方なら「競争の戦略」「競争優位の戦略」を改めてご紹介する必要はなさそうなくらい、経営戦略の世界では有名な基本書である。著者のマイケル・E・ポーターはハーバード大学経営大学院教授で、同学史上最年少で正教授となった人物として、また昨今は、優れた戦略を実行し、高収益を達成・維持している企業を表彰する「ポーター賞」でも有名だ。そのポーター教授の代表な著書「競争の戦略」「競争優位の戦略」を読み、企業の市場ポジションの確立と構造的競争優位の構築を勉強する、経営者と経営幹部のための読書会が、本日ご案内する「競争優位の戦略会」である。よくある読書会は「ある一冊を読んで『感想を述べ合う会』」と、「各人が夫々選んだ書籍を読み、『他者の視点を学んで視野を広める会』」の2種類があるが、この競争優位の戦略会は両方の要素を盛り込んだものだ。即ち「『競争の戦略』『競争優位の戦略』を読んで、異業種の視点や戦略を自社に応用する。経営施策のオプションを増やし、変化の早い事業環境にスピード経営で対応する」ための読書会である。読書会といっているが、実質的には経営戦略を組み立てられるようになるためのセミナーと言っていい。「競争優位の戦略会の内容」とは?競争優位の戦略会では、毎月1回2時間、「競争の戦略」と「競争優位の戦略」を皆で読みます。それぞれが事前に一読して書籍のポイントを掴んでおき、読書会では音読します。音読することで、目と口と耳を使い記憶の定着を促進するとともに、黙読とは異なる気づきを得ることができます。経営戦略の書籍を音読して気づきを得ることによって、具体的な経営施策という応用を創造することができるのです。音読を終えたら内容を会員の仲間とシェアします。皆でアウトプットするから、1人での読書に比べての深い理解と、複数の人物がそれぞれ多面的な理解を出し合うことによる深い経営施策(と応用)を身につけていただけます。経営者が集まって共通のテーマに取り組むからこそ生まれる普遍的な経営思想と持続的な競争優位施策の構築に本会の本旨があります。今回ご案内する「競争優位の戦略会」は11月にスタートする2年コースの会員制読書会。「競争優位の戦略会」は2年コースのため、今回の申込期間を逃してしまうと、次回のスタートは2013年になってしまい、変化の早い競争環境を考えると、これは決定的な業績の差となって表れるでしょう。ぜひ、今年最後の大型機会として、積極的にチャレンジしてほしいと考えています。●お申込みは「競争優位の戦略会」ホームページからどうぞ。→ http://www.solicitoroffice.com/competitive_advantage_club/index.htmlそれでは、よろしくお願いいたします。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。 感謝!
2011年10月18日
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「ザ・マスター・キー」の5回目が終了しました。この書籍はただ読む本ではなく、毎日繰り返し読んで学ぶ講座のような構成になっているため読破するのに半年を要するのですが、気づいたら2年半が経過したことになります。ザ・マスター・キー2年前は世界一周に出た年で、もちろん旅の最中に砂漠でも港でも摩天楼でも読み続け、先日のベルギーにも携帯していましたので、本はもうボロボロ、背表紙が外れてしまいましたが、まだまだ現役です。ときおり、何がいいのか?何か変わったか?というご質問を頂くことがあるのですが、良いとか儲かったとかではなく、原理があるかどうかということですので、あえて表現すれば「見えるようになった」というのが正しいのではないかと思います。そういう視点で見てみると、この書籍に対して「引き寄せの法則」と評したり紹介したりしているのは、この書籍の一面を切り取っているに過ぎず、出版社がそう言うのはそれが商品の特徴だからに他なりません。分かりやすく言うと、富士山に登ったことがある人とそうでない人とでは「山頂からの眺め」という言葉で連想するイメージが異なるということではないかと思います。原理をもって生きる人は見える景色が違う、といって難しいなら、物事に通ずると行動が変わる、といえばよろしいでしょうか。スティーヴ・ジョブズ氏は、例えばこういう人だったのではないかと思いませんか。感謝!
2011年10月17日
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いつもおなじみの名物料理を本場に行って食べるぞ!というコーナーで、前回はナポリでピッツァを食べた以来ですから2年ぶり。いつかは南米アンデスでトマトを食べようと思ったりしているのですが、このペースだといつになることやら(笑)。さて、昨今は日本でもお馴染みになりつつある魚介類のスープであるブイヤベースですが、本場マルセイユに行くと一体全体どうなのか?問題はそこのところであります。実際にマルセイユに訪れてホテルにチェックインし、最初に行ったのは白いプジョーのタクシーを捜すのではなく(笑)、ホテルのフロントで旨いブイヤベース屋(もちろんレストラン)を教えてもらうことだったのですが、フロントのお兄さんに聞くとブイヤベースという料理をマルセイユの人はあまり食べないようで、もっぱら観光客相手の名産品のようなポジションのものだそうです。つまり、そういう食べ物は観光客が集まるヴュー・ポート(旧港)の近くに集積しているレストランならどこでも一緒だよ、と。そういうことだそうで、高いぜと脅かされました(笑)。しかし、当方は中学生ぐらいだったか、初めてブイヤベースなる魚介のダシが濃厚な煮込み料理と聞いたときから、いつかは本場マルセイユで食べてやろうと、食べ物の恨みではないのに思ってまいりましたので、ここで怯んでは男が廃ると(誰も思わないのに)思って、マルセイユ旧港に出かけました。マルセイユの山下公園、ヴュー・ポート(旧港)は実際に山下埠頭と根岸のヨットハーバーを足して2倍濃くしたようなところで、観光客にクルーズボート発着場、プライベートヨットの人、地元民の散歩コースと、色々な役割を果たしているようでしたが、港脇の側道に沿ってレストランが並んでいます。地中海沿岸の港町というのは南に下るほど開店時間が遅く、マルセイユは20時とか20時半とか。港の岸壁で水に足をつけ夕方に日向ぼっこをした後、夕暮れを待っていざ出陣です。外国のレストランなんていうのは、地元の人に美味しい店を聞くのに限ります。スーパーからバゲットを持って出てきたオジサンを捕まえて店を聞くと「この通りを入ったところに沢山並んでいるから、よく看て入れ」で、そばにいた他の人も頷く次第。そういうものらしいです。そうかそれなら、と思って入ったところで頼んだのがお待ちかねの本家本場のブイヤベースです。日本にいると、煮込み料理というイメージが強いせいか、日本料理の煮魚の延長で考えてしまいますが、こちらのブイヤベースはあくまでスープ料理なのですね。魚を食べても海老を食べても味はほとんどありません。そのかわり、スープの味は濃厚で、魚介に加えてサフランやオリーブオイルが渾然一体となって世界を作っていて、一緒に出されたパンがあっという間に全てなくなってしまう美味しさです!一口にブイヤベースといっても、種類というかランクがあって、使う魚介類の数によって3000円くらいから8000円くらいまで色々選べるのですが、そんなことを言っても量も多いので彼方此方で食べられないし、夜はもうすっかり遅いし、なによりいいお値段ですからお祭り騒ぎのような料理です。とはいっても、なんとなく美味しい作り方というのは盗めてこれたと思いますので、今度は自分で作ってみようと思いました(笑)。感謝!
2011年10月14日
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マルセイユの街を見下ろす高台に聳え立つ寺院。高台といっても市の中心部にあり、ホテルでもらったマルセイユの地図を辿ってやってきたのですけれども、近くまで来たら細かい道が入り組んでいて、地図表記と実際の道が合いません。縮尺の関係で細かいカーブが入らない地図の限界なのですが、地図を見る限り反対方向だったりすると完全にロスト状態です。あちこち歩いてみればいいのかもしれませんが、なにしろ高台の頂上付近なので余計な方向へ歩いてしまうと戻ってくるのが大変になるので、近くでおしゃべりしていた地元の人に聞いたところ「寺院に行く道はあっちを回るとあるよ。でも、遠回りだからそこの公園のところにある階段を上がると近いよ」と教えてもらって、裏口ルートから登頂。メディテラネを一望するサボテン山のなかに続く一本道の階段をひたすら15分ほど登って、ようやく黄金のマリア様が輝く修道院に着きました。寺院も立派ですが、ロケーションが理由なのか観光名所のようになっていて、建物四方から眺めるとマルセイユの街が一望できる景観が素晴らしいの一言。頑張って坂を上ってきた甲斐があったと安堵します。その素晴らしい眺望をおすそ分けと思いまして、パノラマ写真風にイメージを繋げましたのでお楽しみください。マルセイユ・サン・シャルル駅のときに書いたのが今回の寺院。反対に駅は画面右から3分の1ほどの市街地中にある体育館のように見える建物です。実際に見たい方は、ぜひマルセイユに行ってください(笑)。感謝!
2011年10月13日
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昨年末に事務所を移転してから、通勤手段が自転車から電車に変わってしまったので、バイク(チャリンコね)に乗る習慣がなくなってしまいました。バイクに乗るのは、日ごろの運動不足からダイエット、トライアスロンのトレーニングまで、一石何鳥かを兼ねているつもりだったのですが、これがなくなってしまうと見事に新陳代謝が低下するのを実感していましたので、ああバイクに乗りたいなあ(といいますか、バイクに乗る時間を作らないといけないなあ)と思いつつも、早一年近くが経ってしまったのです(泣)!そこで、初心に立ち返ってもう一回チャレンジしようと、先日の休日にテストを兼ねて事務所まで自転車で走ってみました。初めて走る道だったので、勝手が分からなくて余裕を確保して走りましたけれども、お陰さまで無事到着。お尻が痛くなります(笑)。一直線に向かう道がないので、クランクのような経路を辿るのですが、走る前には「環七なんて自転車で走れるのか?」と思っていたものの、実際に走ってみると意外と自転車が走っていて、そんなにイレギュラーな存在ではないようです。少し安心しました。まずは坂道をどう攻略するかがテーマなのですが、それが上手くこなせたら、街の景色でも楽しみながら彼方此方の路地裏にもチャレンジしてみたいと思います。感謝!
2011年10月12日
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毎年書いているような気もしますが(汗)、今年も10月に入り、年末進行が始まりました。私の仕事は非常にサイクルの速いものと、数ヶ月~数年のサイクルの長いものとがあり、数ヶ月単位のものは今から年末の準備をしておかないと大変なことになってしまうのです。数年前まで、その大変ななかを「溺れず泳ぐ」ように仕事をしていたのですが、ここ最近はオペレーションが改善したため、かなりスムーズに動かせるようになってきました。とはいえ、あちこちに目配り気配りしながら、いくつものプロジェクトを同時進行させるのは大変なことでして、ハイテクからローテクまで色々と最大限活用しながら、突き進むしかないのであります(笑)。今年は、あと82日。頑張ろう!感謝!
2011年10月11日
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何度か告知させていただいた、中小企業経営者・起業家支援イベント「第1回 ビジネスLIVE」が、昨日お陰さまをもちまして無事終了しました。記念すべき第1回目ということで、ゲスト講師としてお迎えした一般社団法人 起業支援ネットワークNICeの増田紀彦代表理事のご講演が素晴らしく、いつもなら2時間から3時間ほど掛けてお話されるところを、ギューっとコンパクトに濃縮してお話をしていただいたので、参加者の皆さまから「もっと聞きたい」と言っていただけました。ありがたいことです。私のほうはといえば、予想以上に準備に時間がかかってしまったため、直前にバタバタとしてしまい、当日も朝から出たり入ったりしていて、ご参加下さった参加者の皆さまには至らぬところをお見せしてしまったかもしれないと反省しています。直前のお知らせになってしまって「増田先生に会いたい」「お話が聞きたい」という方には申し訳なかったと思います。なにぶん初めてのイベント開催のため、一生懸命企画を考えても実際に蓋を開けてみると、参加者の方のニーズとピタリ一致することはないのですが、たくさんの反省材料をいただけたと思っています。会場では、ご参加いただいた皆さまにアンケートのご協力をお願いしたのですが、おおむね「大変良い」とお答えいただけましたので、大枠の企画としては良かったのではないかと安堵とともに意を強くしています。第2回はさらにヴァージョンアップしたイベントにしたいと思います。ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました!感謝!
2011年10月07日
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Mr.Think Different.アップルのサイトをみると、トップページにジョブズ前CEOの絵が出てくる。Steve Jobs1955-2011Apple has lost a visionary and creative genuis, and the worldhas lost an amazing human being. Those of us who have beenfortunate enough to know and work with Steve have lost a dearfriend and inspiring mentor. Steve leaves behind a companythat only he could have built, and his spirit will foreverbe the foundation of Apple.私は、コンピュータに対するパッションがないせいで、アップルの製品を持ったことはありません。むしろ起業家とか経営者という視点でいうと、熱烈なファンでした。それは、人と違うことを考え、社会を変えたからです。クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心をうたれる人もいる。反対する人も、賞賛する人もけなす人もいる。しかし、彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは発明し創造した。人の心をいやし、奮い立たせてくれた。彼らは人間を進化させた。彼らは人とは全く違った発想をする。そうでなければ、何もないキャンバスの上に芸術作品はみえてくるだろうか?静寂の中に、今までにない音楽が聞こえてくるだろうか?私たちは、そんな人たちのための道具を作る。クレージーと言われる人たちを、私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。最近、私は宇宙人と呼ばれるようになりました。なにをやっているのかよく分からないらしいです。実際は色々やっていて、カテゴリごとに15のブログに分けて記録していることは、皆さまご存じのことと思います(それ以外にもあったりする、笑)。今後は、宇宙人と呼ばれることをスティーヴ・ジョブズに誓って誇りに思って生きていこうと思います。それが最大の追悼になると信じます。Stay hungry,Stay foolish.感謝!
2011年10月06日
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外国に行くと、その国のなかでは私たちは外国人になるわけですが、その国の言葉を話していると自分のなかの意識としてボーダーラインがぼやけて消えていく気がします。例えば、何日か同じホテルで寝ていて慣れてきたりすると、その部屋で過ごすのが当たり前になってきたりして、挙句の果てに睡眠中にその国の言葉で夢を見ていたりします。まあ、いわゆる馴染んでしまっているということで、良いことなのですけれども、母国(日本)と外国との習慣とか常識の違いの波に乗りながら色々と感じます。例えば、エスカレーターに乗っていて、右側を空けるか?左側を空けるか?のような小さなことですが、多くの外国(と日本の関西)では左側を空けます。東京の右側を空けるのはローカル・ルールです。だから、あちこちの街で「どっちに乗ればいいんだっけ?」なんて重たいスーツケースを引きずりながら戸惑ったりします。また、別の視点からボーダーがあやふやになってくることをいうと、街を歩いていて外国人やその国の人から道を聞かれたりするようになって、自分が分かる範囲で答えて喜ばれたりしてしまうと、「いやいや自分もツーリストなんだけど」と思いながら、外国の街を歩いている如何にも外国人に見えるはずの私は、どのように映ったのだろうか?と質問してみたくなってしまいます。これらが、アメリカでだったりフランスでだったりイタリアでだったりすると、もう自分のなかにボーダーラインなんて無くなっちゃいます。人類皆兄弟です。ホントに(笑)。そうすると、人が繋がっているのですから、食べて寝て色々やるのは皆同じ。楽しいと笑って、笑顔が嬉しいのも皆同じ。神様を人間が作ったのと同じように、国も人間が作ったものに過ぎないんですよね。自分の世界を広げていくと、感じるものの幅が広がる分だけ豊かになれます。なんか面白いことやると、地球の反対側から「イイネ!」と言われる時代になりましたから、みんな面白いことやりましょう!感謝!
2011年10月05日
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10月に入ってから金木犀の香りが漂うのは初めてのことではないかと思いますが、週が明けたら一転季節が一月飛ばしで進んでしまったかのようです。先週あたりから風邪を引いている人もちらほら見かけますけれども、気温の変動差が大きくて身体が順応しきれていないのではないかと、自分も鼻風邪を引いて感じます。震災の前までは地球温暖化やエコがテーマでしたが、感覚的には「気候の変動幅が大きくなっている」のではないでしょうか。そういう猛暑が続いた今年の、米の作柄は大豊作です。例年なら一反で8俵か8俵半というところなのですが、今年は9俵とか、多いところでは10俵も取れているのだから、農家の方々は大喜びではないでしょうか。収穫を祝う秋祭りが盛り上がりそうです。こうして無事今年も稲刈りを行うことができましたけれども、直前にやってきた台風15号の力は凄まじく、稲を根元からなぎ倒して地表に付いた籾からは新芽が発芽していました。こんな光景を見るのも今年が初めてのことですが、皆さまが気がかりにされている放射能汚染は、サンプル調査によると精米した白米では問題ないとのことでした。さまざまな食料の放射能汚染については、直接体内被曝に繋がることですので、とても重要なことですけれども、これらのきっかけになった原子力発電は事故時の被害があまりにも大きいことを経験している(リスクが大きすぎて持てない)のですから、多少高コストでもクリーンなエネルギーと豊かな自然を選びたいですね。さて、乾燥と殻臼が終わり精米すれば、いよいよ新米の季節になります。あのいい匂いのするお米で、おむすびでも作って食べましょうか。感謝!
2011年10月04日
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以前、SNSの変容と題したメルマガを発行しました(記事参照は→ http://sky.ap.teacup.com/mackinomata/230.html )。そのメルマガで、mixiとGREEの有価証券報告書からソーシャル・ネットワーク・サービスの成長期の終わりと今後の変化について予想したのですが、mixiの「足あと」機能の変更問題が一向に収束しないことが8月31日にネット上のニュースになりました。私はこのニュースを海外で読んでいて、海外で知り合う人たち全員から「フェイスブックをやっているか?」と聞かれたことからフェイスブック・ブームは世界的なものだと感じました。ここで勘違いしてはいけないのは、フェイスブックはSNSのひとつとして株式等の市場から認識されていますけれども、だからという理由でmixiがフェイスブックと同じ機能をもつSNSと同種とは言い切れないことです。すでに数多く指摘されていますが、フェイスブック等は実名制、mixiはHN(ハンドルネーム)制が原則です。日本人は内向き志向が強いので、実名をネット上に公開するフェイスブックはmixiほど普及しないという声も依然強くあります。しかし、以前も指摘したようにmixiもGREEも上場企業で成長が求められるため、ユーザー(顧客)の意向とは逆行しつつも成長性のあるサービスは導入されることになります。そのひとつが足あと問題でしょう。この問題について、mixiの笠原健治社長は8月30日の公式ブログで「コミュニティや日記の全体公開を通じて、友人以外の様々なmixiユーザーと交流を図りたいユーザーの皆さまのご要望には応えられていない状況」としつつも「今後更に最適化してい」くとしています。では、成長のための最適化とはどんなものでしょう?ちょっと脱線しますが、先日ベルギーとフランスに出掛けた際に街を歩いていて気づいたことがあります。それは、多くのツーリストがスマホで地図を表示しながら、街の散策をしていたことです。もちろん彼らの手にガイドブックはありません。去年もスペインとフランスに行ってますが、去年は気づきませんでした。今年になって何度も遭遇した光景です。対照的に数年前一世を風靡した小型ノートPCのネットブックは姿を消したようです。スマートフォンの普及を強く意識しました。もうノートPCでなく携帯電話でもない、スマホが標準の時代が到来しそうです。近日中といわれるiPhone5の登場とキャリアの拡大による競争は、そのスピードを加速する方向で作用するでしょう。SNSもユーザが使用する端末の影響を受けることは間違いありません。端末の変更に対して行う最適化とは、メディア機能の強化よりは、カスタマイズ化の強化に進むことは容易に想像がつきます。またmixiに関していえば、企業にアカウントを開放したことからユーザに関して実名等の個人情報ベースではなく、趣味嗜好等の属性ベースにしたマーケティング機能が有効となります。mixi内に数多あるコミュニティは、企業が市場調査等のマーケティング活動を行う際のチャネルに成り得る「マーケティング資産」といえます。同様のことが、フェイスブックでもソーシャルリスニングとして行われると本日の日経朝刊で報道されています。さらに一歩進めて、SNSが企業に開放することで企業のマーケティング支援を収益源とするのであれば、昨今急成長で話題となったグルーポン形式の共同購入クーポンサービスが容易に導入できるでしょう。ユーザの使用端末の変化にも「最適化対応」できることになります。こうして、SNSはユーザ主体のコミュニティから、市場要素の強いコミュニティに変容していくでしょう。その変化(企業からの情報が送られていること)に消極的なら、各コミュニティやSNSの退会を、積極的に活用するなら、気になる事の関連コミュニティにどんどん登録する二択が、今後のSNSとの付き合い方になりそうです。--------------------------------------------------------------◆中小経営者支援イベント「ビジネスLIVE」を開催します!私が代表を務める会社に日本法律合同会社(略称:日本法律LLC)があります。士業(国家資格者)が中心となって立ち上げた、若い会社です。「バブル経済崩壊後20年以上ものあいだデフレと低成長に喘ぐ日本の現状を憂い、ひとりひとりのやる気を高め、非効率な仕事の進め方を見直し生産性を上昇させ、閉塞感ある現状を打破し高成長を誇る活力ある日本を創造する」という高い志を掲げて創業しました。この理念の実現のため、法律手続の無料化と日本経済の成長支援の2つの大きな柱で事業を展開していきます。その日本経済成長支援の具体化として、起業家支援事業を行うこととなりまして、この度、10月6日に、東京・渋谷で「ビジネスリーダー交流会 ビジネスLIVE」の第1回を開催します。「ビジネスLIVE」では、創業経営者や起業家予備軍、起業志望の学生をメインと対象として、「事業拡大イノベーション」がテーマです。革新的な事業アイディアを創造し、事業化して成長できるようブラッシュアップして、グローバルに通用するような事業展開の戦略策定を目標としています。21世紀の最初の10年が経ち、バブル時代から20年超が経過してなお、デフレ経済の低迷が続き閉塞感の漂う現在の日本にあって、自ら新しい未来を切り開き革新していく起業家が結集するステージを作りたいと考えました。日本法律LLCは憂国の志をもった法律資格者が作った会社です。そのコンセプトは、従来型の”資格業が集まってリスクマネジメントを提供する”コンサルではなく「ビジネスLIVE」というイベントや、「起業塾」「無料法律手続データベース」といった『社会を動かす仕組みを提供することで価値創出のプロジェクトを実現する』”超士業”集団です。かつて、幕末の志士達は、自ら国の将来を憂い、常識を乗り越え、自らを開くことによつて日本を改新しました。日本法律が始めるこの「ビジネスLIVE」も、誰も聞いたことがないような新しいアイディアを歓迎し、誰も見たことがない新技術で従来の標準を革新していく、『達成』という成功を共にしたいと考えます。志高い意識と勇気ある行動によつて『超常識』の成功を手にしていく、起業家と起業家予備軍のための『超成長を共有する場』こそが、この「起業家交流会”ビジネスLIVE”」です。第1回では、(社)起業支援ネットワークNICe 代表理事の増田紀彦さんを講師にお迎えし、「『正しくやめる&楽しく始める』が経営者の任務。簡単アイデア発想法で、変化する市場をガッチリつかもう!」と題して、事業アイディアの具体化の思考と技法を講演いただき、参加者の事業企画の実現と成長力アップを図ります。ひとりでも多くの成功者と本心から成功を望む者達の熱いバトルの場に、是非あなたもご来場ください!ビジネスLIVEの概要は以下のとおりです。■第1回 ビジネスLIVE概要日 時 2011年10月6日(木) 18:30~20:30(受付時間 平日18:10~18:25)場 所 渋谷フォーラム8 11F MeetingRoom1106 東京都渋谷区道玄坂2-10-7(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から道玄坂方面へ徒歩5分)地 図 http://p.tl/KEFz参 加 費 5,000円 (税込み・当日受付時にお支払下さい。なお、お釣りのないようお願いします。)お申込み 日本法律LLCのホームページからお願いします。 http://www.laws.co.jp/live/ ビジネスLIVE会場へのアクセス ビジネスLIVE開催会場はJR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から徒歩5分です。渋谷駅ハチ公口(NHK天気予報でおなじみの)渋谷駅前交差点を「道玄坂方面」(西)へ。「渋谷109」の道玄坂下交差点を左方面へ進み、ビックカメラさん、渋谷シネタワーさん、ヤマハ楽器さんを過ぎた左手の「新大宗ビル」(建物の1階に駐車場入口ありが目印)です。地 図 http://p.tl/KEFz「イノベーション」をテーマに掲げるビジネスLIVEでは、事業経営に必要な「人・物・金・情報(思考)」の4分野から、ときに集中的に、ときにランダムに取り上げていきます。イノベーションは、生産部門の改善の話だけではなく、営業やサービスのイノベーション、財務体質のイノベーション、なにより経営者と従業員の人のイノベーションがあります。したがって、ビジネスLIVEでは、既存セミナーのようにテーマを限定したものではなく、他方単なる異業種交流パーティでもなく、「成長」をキーワードに未来に眼を向け行動する人に向けたコンテンツを「目的」や「原理」のレベルから「戦略的かつ実践的にお伝えする」内容を実施したいと志向します。合言葉は「もっとデッカクなろうぜ!」です。もっと詳しい内容とお申込みは、日本法律LLCのホームページからお願いします。http://www.laws.co.jp/live/あなたのご参加をお待ちしています。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。感謝!
2011年10月03日
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