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プラダのパトリッツィオ・ベルテッリ氏(ミウッチャのご主人)が、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューに答えて、「ファストファッションは高級ブランドにはプラス」と仰られています。http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_315648記事によると、「彼ら(ファストファッション)はファッションをまねて低価格で売る。そして、若者はファッションのほうがブランドより大事だと気づいた。 そしてあるとき、若者は本物を買いたくなるだろう。だからザラやH&Mは大手の高級ブランドのビジネス拡大に貢献している。 」先日パリに行ったとき、高級ブランドの衰退に気づきました。プランタンの正面入口には、ファストファッションの看板が掲げられ、地下鉄の駅からはギャルリー・ラファイエットの広告が消えていました。これは事件だと思いました。ベルテッリ氏の発言を読み込まなくても「これまでファッションが欲しくて高級ブランド品に高額の支出をしていた若者が、高級ブランド品に似た低価格品があるならそちらを選ぶようになった」といえます。長期の時系列でみると、ファッション(モード)の歴史は大衆化の歴史です。かつて王侯貴族しか愛好できなかったスーツやドレスが生産量の増大や技術革新や情報流通の充実に伴って社会全体に行き渡り、さらにIT技術による販売から商品企画までの一元化によって時間もコストも労力も削減して市場に浸透させることができる時代になっています。それにリーマン・ショックやユーロ危機、先進国の低成長デフレ経済がボディブローのように効いているのが現在のモード・ビジネスです。日本市場だって、ヴェルサーチやジャンフランコ・フェレが撤退して復帰できないのだから状況は同じです。ここまでで分かっていることは、氏がいう「若者」はファッションを求めて(無理して)高級ブランドを買うことが少なくなっていること、ファストファッションが高級ブランドの真似からビジネスのサイクルをスタートさせていること。さて、「そしてあるとき、若者は本物を買いたくなるだろう。」という点について、人間の心理としてかなりの可能性で「有り得る話」でしょう。私も学生の頃に憧れたスーツを今頃買っていたりしますから。だとして、それは一体いつなのか?それが分からなければビジネスはできません。「若者が本物を(実際に)買うとき。」それは、早くて5年遅ければ20年後ではないのか。それまでヴェルサーチやフェレは存続できるのか。プラダも同じではないのか。ジェイコブズも。もちろん、高級ブランドだって黙ってはいない。「高級」を本物にすべく更なる高級志向を高めて価値と事業存続のシナジーを狙っている。またヨーロッパの人々は交渉と契約の世界で生き抜いてきたから、今回だって新しいルールを作り出すだろう。例えば「光沢あるライムグリーンのサテン・スーツ」なんて、いくらファストファッションが真似したくたって真似できない。そういう風に変化していくだろう。ロゴとバッチのブランドビジネスは5年20年持たないだろうが、光沢やライムグリーンやサテンの秘密を知っているなら高級ブランドも存続できる。問題は、高級ブランドでもなくファストファッションでもない中間層だ。これらの企業は商品やデザインに強みがあるわけではなく、ファストファッションの効率性の面でも劣るため収益力を失ってしまう。業界全体が無くなることも想定できる。存続と繁栄の秘密は、雑誌やテレビやネットには出てこないが、知っている人だけは確かに知っていて、それは本や新聞やMBAで出てくる「ブランド論」とは別のところにある。その別のところを知っている人だけが新しいものを作れるだろう。私の関与先は、もう新しい取り組みを始めている。感謝!
2011年09月30日
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先日「杉山善昭の不動産ワクチンがなぜいま必要か?」を出版され、ただいま絶好調快進中の”良心的不動産屋さん”ことライフステージ杉山さんが、杉山善昭の不動産ワクチンがなぜいま必要か?来週開催するビジネスLIVEを紹介してくださいました。【3ヶ月先の売り上げを確保したい方だけお読みください】http://ameblo.jp/sigisugisugi/entry-11032956343.htmlこの記事の中で、「企業が企業であり続けるために一番必要なのは『非緊急×重要』な事項です。」と、見事にエッセンスを捕まえて書いてくださいました。さすがです!さて、異業種交流会とか名刺交換会というとビジネスパーティのイメージが強いのですけれども、今回の『ビジネスLIVE』は事業を成長させたい経営者の方に、「これさえやれば儲かる」と3ヶ月間だけ有効な目先のテクニックを提供するセミナーではなありません。半年後1年後の業績向上のために毎日取り組むと、気づいたときに競合他社とは圧倒的な競争力の差を築き上げることのできる経営のエッセンスを経営者同士でシェアする会です。大抵の勉強会は、1コマ90分とか120分の勉強をして、その後で懇親会を同じくらいの時間行いますが、どうしても間延びするところがあって、必要だけど効率の面ではイマイチというところがありました。そこで、2時間のビジネスLIVEのなかに「セミナー+懇親会」をパッケージにして、前半の45分程度がセミナー、残り後半の75分程度を懇親会にしました。つまり、『両方を凝縮した”圧倒的に濃い時間”』を過ごしていただく交流会なんです。既存の言葉で言えば、勉強会とか交流会になりますが、まったく新しいスタイルの新鮮さが特徴の2時間です。ひとりでも多くの成功者と本心から成功を望む者達の熱いバトルの場に、是非あなたもご来場ください!!■第1回 ビジネスLIVE概要日 時 2011年10月6日(木) 18:30~20:30(受付時間 平日18:10~18:25)場 所 渋谷フォーラム8 11F MeetingRoom1106 東京都渋谷区道玄坂2-10-7(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から道玄坂方面へ徒歩5分)地 図 http://p.tl/KEFz参 加 費 5,000円 (税込み・当日受付時にお支払下さい。なお、お釣りのないようお願いします。)お申込み 日本法律LLCのホームページからお願いします。 http://www.laws.co.jp/live/ ビジネスLIVE会場へのアクセス ビジネスLIVE開催会場はJR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から徒歩5分です。渋谷駅ハチ公口(NHK天気予報でおなじみの)渋谷駅前交差点を「道玄坂方面」(西)へ。「渋谷109」の道玄坂下交差点を左方面へ進み、ビックカメラさん、渋谷シネタワーさん、ヤマハ楽器さんを過ぎた左手の「新大宗ビル」(建物の1階に駐車場入口ありが目印)です。地 図 http://p.tl/KEFzありがとうございます!感謝!
2011年09月29日
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日経夕刊の最終面に掲載されている、インタビューベースの人物記事。週単位で様々な方面で活躍する方を紹介していて、もちろん私も毎日目を通していますが、今週は女優の浅丘ルリ子さん。ちょっとタイプは違いますが、その放つオーラと美しさでは日本のソフィア・ローレンという印象です。その浅丘ルリ子さんの記事を楽しみに読んでいたら、なんと昨日は寅さんとのエピソードで占められていて感激してしまいました。なにが特別かって、渥美清さんが亡くなった後では山田洋次監督をはじめ、多くの関係者の方がエピソードを語っていて、この方もそのなかのお一人だったわけですけれども、浅丘ルリ子さんが渥美清さんを語るのではなく、リリーさんが寅さんを語る内容になっていたことに感極まってしまいました。つまり「浅丘ルリ子の記事」ではなく「松岡リリーの記事」だったのです。この記事というのは、インタビューを日経の記者が記事にまとめているのだろうと思うのですが、それを俳優が役を語るのではなくて、役になった役者が役に成りきった「役とも俳優ともつかない人」について語る、ように書かれていた記者の仕事も素晴らしくて、「寅さんと結婚したかった」という見出しには言葉を失うしかありませんでした。その浅丘さんが、人生で初めてサインをねだったという台本には「リリーさんへ 渥美清」とサインされたそうで、これだって、「浅丘ルリ子さんへ 渥美清」ではなく「リリーさんへ 車寅次郎」でもないのは、渥美さんの真摯な人柄に加えて、もしかしたら渥美さんも浅丘さんと同じ想いをリリーさんに対してもっていたのではないかとすら思います。「格好なんて悪くたっていいから、男の気持ちをちゃんと伝えて欲しいんだよ女は。大体、男と女のあいだっていうのは、どっか見っとも無いもんなんだ。後で考えてみると、頭から火が出るような恥ずかしいことだって沢山あるさ。でも、愛するっていうことはそういうことなんだろ?キレイごとなんかじゃないんだろ?満男くんのやったことは間違ってなんかいないよ。」-ちょっと待てよ。オレの言っていることはな、男は引き際が肝心だ、ってことを言ってんの。それが悪いのか?「悪いよ。バカにしか見えないよ。自分じゃ格好いい積りだろうけど、要するに卑怯なの。意気地がないの。気が小さいの。体裁ばっかり考えてるエゴイストで、口ほどにもない臆病者で、つっころばして、ぐにゃちんで、とんちきちーの、オタンコナスだってんだよ。あー、面白くない。マーちゃんとこで酒でも飲も。満男おいで」浅丘さんは山田監督に直談判されたそうですが、渥美さんはそうされなかった。今となっては永遠に分かりませんが、じっと我慢する、耐えなきゃいけないのが男の辛いところだと、身をもって示していたのかもしれないとも感じてしまいます。その男と女の気持ちのすれ違いが「男はつらいよ」でしょう。思わず、DVDを引っ張り出して観てしまいました。あれと思ったのは、リリーさんと寅さんが柴又に帰ってくるところで、リリーさんが着ている黒のコートはイヴ・サン・ローランかヴァレンティノ・ガラヴァーニではないかと思うのですが、これがまた素晴らしく良く似合っていて、現在の小粒になってしまった大人の世界では、こういう大人をなかなか見られなくなりました。銀幕のなかではリリーさんでしたが、浅丘さんにはこれからも永遠にこういうシャープでエレガントなスタイルが似合う大人の女性でご活躍いただきたいなと思う夜になりました。男はつらいよ 寅次郎紅の花感謝!
2011年09月29日
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渡仏する直前、自分の耳を少しでもフランス語に慣れさせようと映画の「TAXI」シリーズを観ました。TAXiTAXi3TAXi4リュック・ベッソンのセンスはちょっとよく分からないのが正直なのですが、ストーリーはさておき、カーチェイスがだんだんエスカレートしていくところを素直に楽しむのがこの映画でしょう。個人的には、1作目がヒットしてそのままの企画に予算倍増で作られたような2作目が作品として丁度良いと思います。さて、そんなことを経てからマルセイユの駅に到着したものですから、ホテルに荷物を置いたあと最初にやるのは(乗らないのに)タクシーを見つけることで、あれ?と思ったのはマルセイユのタクシーは白とは限らないんですよね。さまざまな色のタクシーが走っていて、しかもメルセデスやVWのドイツ車が多かったりするので肩透かしを食らいました。そんな外国の物騒しい港町で、白いプジョーのタクシーを探すこと1時間。ようやく見つけてドライバーに「写真を撮ってもいい?」と聞くと、怪訝そうに「もちろんいいよ」と言われて記念撮影。「映画のTAXIと同じ”マルセイユの””白い””プジョーの””タクシー”だからだよ!」というと爽やかな笑顔でポーズを決めてくれました(笑)。これで、Mission Completedです。感謝!
2011年09月28日
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南仏プロヴァンスのアヴィニョンからインターシティで約1時間、フランス第2の都市、マルセイユにやってきました。列車を降りるとムッとした熱気に包まれ、ここが地中海沿岸の港町だということを強烈に意識します。「うわ、これはナポリだ」と思わず口をついて出ました。マルセイユがフランスのナポリなのはホテルに行く道すがらでも同様に痛感したことで、駅前からして街中ゴミだらけ。それでも駅は目を見張るような立派な建物で、旧港を挟んで向こうの丘にはノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院が視え、市民の信仰を集めていたことが容易に想像できました。それにしても暑いです!感謝!
2011年09月27日
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お友だちにお呼ばれしてもらって、ディナーをご馳走していただいてきたのですが、呼ばれて行った先はなんと都心の超一等地!一体いくらするんだろう?(笑)という無粋な想像をしつつも、爽やかな笑顔の友人と談笑しながら、楽しく美味しいディナーの時間が進んでいきました。インテリジェントなお友だちとの会話の話題は多岐にわたり、赤ちゃんのことからハイテクまで色々な話で楽しい時間を過ごしたのですが、それだけ頭も良くて話題も豊富ならお金の話もさらっと出たりするわけです。すごく眺めのいい素敵なお家だね、なんて会話から始まったのですけれども、なんとなしの会話の流れからそんな話になりまして、ふと先ほどの無粋な疑問が頭をよぎったので思い切って尋ねてみると、「うん。今年はもう(高すぎて)買えない。」ですって。この世界不況の二番底が到来ではないかと言われている昨今で、この街は平均で10%以上値上がりしているのだそうです。お友だちのお家に限っては20%以上の値上がりで、まだまだ上がりそうだとか。お金(に限らず、頭や時間)の使い方って大切ですね。そういう話ができる場所を作りたいなと思ってイベントをやります。■第1回 ビジネスLIVE「ビジネスLIVE」では、創業経営者や起業家予備軍、起業志望の学生をメインと対象として、「事業拡大イノベーション」がテーマです。革新的な事業アイディアを創造し、事業化して成長できるようブラッシュアップして、グローバルに通用するような事業展開の戦略策定を目標としています。21世紀の最初の10年が経ち、バブル時代から20年超が経過してなお、デフレ経済の低迷が続き閉塞感の漂う現在の日本にあって、自ら新しい未来を切り開き革新していく起業家が結集するステージを作りたいと考えました。日本法律LLCは憂国の志をもった法律資格者が作った会社です。そのコンセプトは、従来型の”資格業が集まってリスクマネジメントを提供する”コンサルではなく「ビジネスLIVE」というイベントや、「起業塾」「無料法律手続データベース」といった『社会を動かす仕組みを提供することで価値創出のプロジェクトを実現する』”超士業”集団です。かつて、幕末の志士達は、自ら国の将来を憂い、常識を乗り越え、自らを開くことによつて日本を改新しました。日本法律が始めるこの「ビジネスLIVE」も、誰も聞いたことがないような新しいアイディアを歓迎し、誰も見たことがない新技術で従来の標準を革新していく、『達成』という成功を共にしたいと考えます。志高い意識と勇気ある行動によつて『超常識』の成功を手にしていく、起業家と起業家予備軍のための『超成長を共有する場』こそが、この「起業家交流会”ビジネスLIVE”」です。第1回では、(社)起業支援ネットワークNICe 代表理事の増田紀彦さんを講師にお迎えし、「『正しくやめる&楽しく始める』が経営者の任務。簡単アイデア発想法で、変化する市場をガッチリつかもう!」と題して、事業アイディアの具体化の思考と技法を講演いただき、参加者の事業企画の実現と成長力アップを図ります。ひとりでも多くの成功者と本心から成功を望む者達の熱いバトルの場に、是非あなたもご来場ください!ビジネスLIVEの概要は以下のとおりです。■第1回 ビジネスLIVE概要日 時 2011年10月6日(木) 18:30~20:30(受付時間 平日18:10~18:25)場 所 渋谷フォーラム8 11F MeetingRoom1106 東京都渋谷区道玄坂2-10-7(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から道玄坂方面へ徒歩5分)地 図 http://p.tl/KEFz参 加 費 5,000円 (税込み・当日受付時にお支払下さい。なお、お釣りのないようお願いします。)お申込み 日本法律LLCのホームページからお願いします。 http://www.laws.co.jp/live/ ビジネスLIVE会場へのアクセス ビジネスLIVE開催会場はJR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から徒歩5分です。渋谷駅ハチ公口(NHK天気予報でおなじみの)渋谷駅前交差点を「道玄坂方面」(西)へ。「渋谷109」の道玄坂下交差点を左方面へ進み、ビックカメラさん、渋谷シネタワーさん、ヤマハ楽器さんを過ぎた左手の「新大宗ビル」(建物の1階に駐車場入口ありが目印)です。地 図 http://p.tl/KEFz「イノベーション」をテーマに掲げるビジネスLIVEでは、事業経営に必要な「人・物・金・情報(思考)」の4分野から、ときに集中的に、ときにランダムに取り上げていきます。イノベーションは、生産部門の改善の話だけではなく、営業やサービスのイノベーション、財務体質のイノベーション、なにより経営者と従業員の人のイノベーションがあります。したがって、ビジネスLIVEでは、既存セミナーのようにテーマを限定したものではなく、他方単なる異業種交流パーティでもなく、「成長」をキーワードに未来に眼を向け行動する人に向けたコンテンツを「目的」や「原理」のレベルから「戦略的かつ実践的にお伝えする」内容を実施したいと志向します。合言葉は「もっとデッカクなろうぜ!」です。もっと詳しい内容とお申込みは、日本法律LLCのホームページからお願いします。http://www.laws.co.jp/live/それでは、当日会場でお会いしましょう!利回り20%の不動産投資のお話は、当日お話します。あなたのご参加をお待ちしています。感謝!
2011年09月26日
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本日はWHITESNAKEのリーダー&ヴォーカリスト、デイヴィッド・カヴァーデイルの誕生日、今年で還暦だそうです。こちらも年を取るわけです(笑)。昨日は台風接近で首都圏は交通マヒに陥り、大変な前日だったわけですが、今日はもちろん台風一過の見事な晴天になっており、イングランドの雨上がりのようです。こちらといえば、昨今はどうやら災害慣れしてきてしまったようで、元来地震も、雷も、火事も、親父を除いて苦手ではない部類だったのですけれども、昨日は台風が接近して電車が止まっても平常どおり。復旧した電車に乗っても周囲も平常どおり冷静沈着。夜になってあった地震警報と発生した地震にも、どの程度が見てみようかという具合で、天災に対して感度が落ちていることを実感しました。感度が落ちているということは、次の大災害に対する備えが甘くなるだろうという戒めであり、冷静沈着に行動できるようになったのは、私以外も含めて無用な混乱が発生しないであろうという良い点です。一事が万事ですから、一時の二面性をしっかり理解して次に繋げようと晴天を眺めながら思考を整理してます。Stormbringer / Deep Purple(Blackmore/Coverdale)Comin' out of nowhereDrivin' like rainStormbringer danceOn the thunder againDark cloud gatheringBreaking the dayNo point running'Cause it's coming your wayRide the rainbowCrack the skyStormbringer comingTime to dieGot to keep runningStormbringer comingHe's got nothing you needHe's gonna make you bleedRainbow shakerOn a stallion twisterBareback riderOn the eye of the skyStormbringer coming downMeaning to stayThunder and lightningHeading your wayRide the rainbowCrack the skyStormbringer comingTime to dieGot to keep runningStormbringer comingHe's got nothing you needHe's gonna make you bleedComing out of nowhereDrivin' like a-rainStormbringer danceOn the thunder againDark cloud gatheringBreaking the dayNo point running'Cause it's coming your wayHappy many returns, David!感謝!
2011年09月22日
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ウディ・アレン監督の最新作で今年のカンヌ国際映画祭のオープニング作品になっていたそうです。私にとっては飛行機のなかで観た映画で、まだ日本では公開されていないようです。パリに旅行したアメリカ人作家ギルが、真夜中にタイムトリップして偉人に会ってしまうというストーリーなのですが、ストーリーと脚本はともかくとして、タイトルのとおりパリが舞台でパリが名脇役を務めている味のあるいい映画です。とても大雑把なイメージを許してもらえるなら「アメリ」と似ているといってもいいでしょう。その種類の映画がお好きな方ならど真ん中だと思います。ウディ・アレン監督の作品は、いつも風刺とスパイスが効いていて好き嫌いや作品によっては当たり外れがあると思っているのですが、今回は男と女、人と社会、現在と過去、概念と躯体、日常と非日常、音声と映像、アメリカとヨーロッパ等々、さまざまな要素が丁度いい塩梅でブレンドされていて、観ていて心地よい素敵な映画に仕上がっていると思います。ゴージャスなキャスティングも魅力のひとつで、個人的には勿論マリオン・コティヤールがいつものお約束なミルクキャラメルのような香ばしさと甘さの混ざった演技を見せてくれているので、またか(!)と思いつつも十分にリラックスして楽しめました♪感謝!
2011年09月21日
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アボカド嫌いを克服する話ではありませんよ!美味しいコーヒーを作る話です。コーヒー業界では、美味しいコーヒーは焙煎で8割決まる、という言葉があるそうです。コーヒー関連の書籍を読んでも、この手の記述があるほとんどの書籍で「8」という数字は変わりません。ということは、定義ではないにしろ常識として定着している種類のものだろうと思うのですが、数字の真偽はともかくとして美味しいコーヒーを作りたいときに焙煎工程が非常に重要なウェイトを占めるのは間違いないようです。コーヒー豆を焼いていて感じるのは、火にかけると青臭い臭いが立ち上ります。これは豆の中の水分が蒸発するときに出る臭いだそうです。この臭いを私個人はアボカド臭と呼んでいて、植物のもつ青臭さと松脂のような脂肪臭が混ざったような臭いなので、アボカドに例えています。で、肝心なのはこのアボカド臭を全部出し切るまで火を通すことが大切で、先の水分が蒸発するときに出る臭いという解説が正しければ、逆もまた真なりで豆の水分を出し切ることが大切ということになると思います。そこを手を抜かずしっかり焼いた豆と、手を抜いて焼いた豆とでは8が4にも2にも変化するのがコーヒーという飲み物の面白いところで、完全に同じではありませんが昨今流行の早生種の豆にも同様の傾向が見られることです。早生種のアボカド臭を乗り越えるのは、今後の課題なのだろうと思いますが、従来種のアボカド臭を乗り越えるのは既存の技術で十分に対応可能です。重要なポイントは、抽出後のコーヒー飲料にその風味が出てしまうことで、ミルクや砂糖を入れないで飲む御仁なら、誰でもお気づきの経験をお持ちでしょう。それが明確な言葉になったときに、その人のコーヒー観が一変するのです。アボカドを乗り越えろ!感謝!
2011年09月20日
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ミラノに出掛けると、いつもいくリストランテがありまして、今回も久しぶりですがお邪魔しました。きちんとしたレストランに行くと、以前は「コースで食べないといけないのではないか」と思い込んでいたのですけれども、周囲のテーブルを見回してみると、ベテラン風の客ほど食べたいものだけ頼んでワインか何かを飲んでる(笑)。要するに、レストランも美味しい酒を飲むために旨い肴を食べる場所らしいのです。それならとこちらも食べたいものだけ食べることにして、メニューに載っている載っていないにかかわらず、食べたいサラダを注文したら出てきたのがこちら。海老と黒トリュフのサラダでございます。トリュフは今秋初お目見えでございました♪隣のテーブルにやってきたイギリス人3人組は、トリュフ添えのラビオリなんて頼んでまして、3皿ともトリュフが載っているものですから、濃厚な香りが立ち込めて街を歩く人たちが喉を鳴らしながら通り過ぎていったのは言うまでもありません。お陰さまで美味しゅうございました。感謝!
2011年09月16日
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私が代表を務める会社に日本法律合同会社(略称:日本法律LLC)があります。士業(国家資格者)が中心となって立ち上げた、若い会社です。「バブル経済崩壊後20年以上ものあいだデフレと低成長に喘ぐ日本の現状を憂い、ひとりひとりのやる気を高め、非効率な仕事の進め方を見直し生産性を上昇させ、閉塞感ある現状を打破し高成長を誇る活力ある日本を創造する」という高い志を掲げて創業しました。この理念の実現のため、法律手続の無料化と日本経済の成長支援の2つの大きな柱で事業を展開していきます。その日本経済成長支援の具体化として、起業家支援事業を行うこととなりまして、この度、10月6日に、東京・渋谷で「ビジネスリーダー交流会 ビジネスLIVE」の第1回を開催します。(主催:日本法律合同会社後援:一般社団法人 起業支援ネットワークNICe)「ビジネスLIVE」では、創業経営者や起業家予備軍、起業志望の学生をメインと対象として、「事業拡大イノベーション」がテーマです。革新的な事業アイディアを創造し、事業化して成長できるようブラッシュアップして、グローバルに通用するような事業展開の戦略策定を目標としています。21世紀の最初の10年が経ち、バブル時代から20年超が経過してなお、デフレ経済の低迷が続き閉塞感の漂う現在の日本にあって、自ら新しい未来を切り開き革新していく起業家が結集するステージを作りたいと考えました。日本法律LLCは憂国の志をもった法律資格者が作った会社です。そのコンセプトは、従来型の”資格業が集まってリスクマネジメントを提供する”コンサルではなく「ビジネスLIVE」というイベントや、「起業塾」「無料法律手続データベース」といった『社会を動かす仕組みを提供することで価値創出のプロジェクトを実現する』”超士業”集団です。かつて、幕末の志士達は、自ら国の将来を憂い、常識を乗り越え、自らを開くことによつて日本を改新しました。日本法律が始めるこの「ビジネスLIVE」も、誰も聞いたことがないような新しいアイディアを歓迎し、誰も見たことがない新技術で従来の標準を革新していく、『達成』という成功を共にしたいと考えます。志高い意識と勇気ある行動によつて『超常識』の成功を手にしていく、起業家と起業家予備軍のための『超成長を共有する場』こそが、この「起業家交流会”ビジネスLIVE”」です。第1回では、(社)起業支援ネットワークNICe 代表理事の増田紀彦さんを講師にお迎えし、「『正しくやめる&楽しく始める』が経営者の任務。簡単アイデア発想法で、変化する市場をガッチリつかもう!」と題して、事業アイディアの具体化の思考と技法を講演いただき、参加者の事業企画の実現と成長力アップを図ります。ひとりでも多くの成功者と本心から成功を望む者達の熱いバトルの場に、是非あなたもご来場ください!!■第1回 ビジネスLIVE概要日 時 2011年10月6日(木) 18:30~20:30(受付時間 平日18:10~18:25)場 所 渋谷フォーラム8 11F MeetingRoom1106 東京都渋谷区道玄坂2-10-7(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から道玄坂方面へ徒歩5分)地 図 http://p.tl/KEFz参 加 費 5,000円 (税込み・当日受付時にお支払下さい。なお、お釣りのないようお願いします。)お申込み 日本法律LLCのホームページからお願いします。 http://www.laws.co.jp/live/ ビジネスLIVE会場へのアクセス ビジネスLIVE開催会場はJR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅から徒歩5分です。渋谷駅ハチ公口(NHK天気予報でおなじみの)渋谷駅前交差点を「道玄坂方面」(西)へ。「渋谷109」の道玄坂下交差点を左方面へ進み、ビックカメラさん、渋谷シネタワーさん、ヤマハ楽器さんを過ぎた左手の「新大宗ビル」(建物の1階に駐車場入口ありが目印)です。地 図 http://p.tl/KEFz「イノベーション」をテーマに掲げるビジネスLIVEでは、事業経営に必要な「人・物・金・情報(思考)」の4分野から、ときに集中的に、ときにランダムに取り上げていきます。イノベーションは、生産部門の改善の話だけではなく、営業やサービスのイノベーション、財務体質のイノベーション、なにより経営者と従業員の人のイノベーションがあります。したがって、ビジネスLIVEでは、既存セミナーのようにテーマを限定したものではなく、他方単なる異業種交流パーティでもなく、「成長」をキーワードに未来に眼を向け行動する人に向けたコンテンツを「目的」や「原理」のレベルから「戦略的かつ実践的にお伝えする」内容を実施したいと志向します。合言葉は「もっとデッカクなろうぜ!」です。もっと詳しい内容とお申込みは、日本法律LLCのホームページからお願いします。http://www.laws.co.jp/live/それでは、当日会場でお会いしましょう!※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。感謝!
2011年09月15日
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私のお友だちの「良心的不動産屋さん」ことライフステージ杉山さんが、このたび本を出版されることになりました。その名も「杉山善昭の不動産ワクチンがなぜいま必要か?」(アイシーメディックス、¥1,365)杉山さんは、ご自身の会社であるライフステージのWEBサイトや不動産協会の不動産相談員などで不動産取引に関するトラブル解決に積極的に取り組んでいる方。不動産協会には年間4000件もの不動産トラブルに関する相談があるそうです。その数多くのトラブル事例の相談に乗ってきた杉山さんが感じた実感とは、「どう考えても、不動産会社に非があるもの。どう考えても、消費者に非があるもの。どちらに偏ることなく両方あります。私は「説明責任」が不十分なため、不動産トラブルが発生しているような気がしてなりませんでした。「最初からわかって購入」するのと「知らないで購入」するのでは前者のほうが、トラブルがなく不動産取引ができることは、言うまでもありません。「不動産トラブルを世の中から無くしたい」今すぐ、全ての不動産に係わる人が完璧な説明責任を果たせるのであれば言うことはありません。しかし、現実的に難しいのではないでしょうか?ではどうすれば良いのか?私は、消費者の質問力が上がることが一つの解決方法だと考えています。不動産相談所にご来所される方は「信じていた」と言います。「信じていたのにだまされた」という人がいます。冷たい言い方ですが、信じる信じないは個人の自由です。信じるために、ほんの少し「注意」してみてはいかがでしょう?「不動産会社が信用するに値するか、見極める事」が必要です。何しろ一生のうちで何回もない大きな買い物です。消費者が少し気をつけることは、いい加減な不動産会社から不動産を買わないことにつながります。難しいことを知らない消費者が、簡単に不動産知識を得るには?私は考えました。それが書籍化と出版だったそうです。『世の中から不動産トラブルで困っている人を無くす』ことが私の思考であり目的です。本を出版しただけではまだ半分。私の目的、思考は「不動産トラブルを世の中から無くす」です。この思考を実現する為に●1人でも多くの方に本書をお読みいただきたい●1人でも多くの方に本書を知っていただきたい●1人でも多くの方に本書を理解していただきたいこのように思っています。「いつかは家を購入しよう」と言う方は是非お読み下さい。「もう家、持っているからいいよ」という方は、ご親族、ご友人、会社の同僚・・・あなたの周りにいらっしゃる「これから家を買う人」にご紹介していだだけませんでしょうか?「不動産トラブルを世の中から無くす」ために、私は最大限努力いたします。ほんの少しでも、あなたのご協力をお願いできたら幸いです。「杉山善昭の不動産ワクチンがなぜいま必要か?」感謝!
2011年09月14日
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今年はイタリア全土が共和国に統一されてから150周年に当たる記念年です。今年のスクデリーア・フェラーリが擁するF1マシンの名称も、イタリア150年とそのままなのがスゴイというか何というか言葉を失いますが、勝負事の世界でもイタリアを代表して世界選手権で戦っているんだ、という強い主張は日本も見習ったらいい素晴らしいところです。ところで、ミラノといえばゴシック建築のドゥオモですが、ドゥオモ広場に面してあるガレリアは、イタリアを統一したヴィットリオ・エマヌエーレ二世の名前がつけられたものでした。そのヴィットリオ・エマヌエーレ二世のガレリア入口、ドゥオモ広場に面してイタリア統一150周年を祝う電飾が掲げられていました。こういうセンスこそイタリアの得意分野と強さですね。ゴシックのガレリアと電飾のモダンが夕暮れによく似合っています。能書きはともかく、イタリア統一150周年おめでとう!感謝!
2011年09月13日
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モンツァ国立公園のなかにあって、イタリアを代表するレーストラックとしてF1グランプリも開催されるアウトードロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァですが、その有名なトラック図にいつもでてくるオーバルコースについては、かつて使用中止になったとされるだけで、現在ではあまり触れられることがありません。富士スピードウェイのように、コース図から消えてしまっていれば普段から意識することはあまりないのではないかと思うのですが、こちらはいつも描かれていて忘れられないので、一体どのようになっているのかと不思議に思っていました。3年前になる前回は非常に珍しい雨天だったので、とても旧オーバルまで見る余裕がなかった(なにしろ、サーキットというのは1周数キロあるのが普通で、同じ場所とはいえサーキットトラックとオーバルトラックと2つあれば、サーキット2箇所分を移動しないといけないのです)ため、今回晴れてようやく念願叶って覗いてみることができました。現在も使われるサーキットトラックとオーバルトラックとは、ホームストレートを共有していたようですが、バックストレートは現在駐車場(笑)として使われています。そこからバンクのついたカーブに入るのですが、そこには係員がいて立入禁止。遠くからバンクの写真を撮ることだけが許されました。オーバルトラックはコンクリート製で、コンクリートの上にアスファルト舗装がされていたようです。使用中止になってから年月を経ているせいか非常に劣化が進んでおり、裏側をのぞくと鉄筋が剥き出しになって赤錆の姿をさらしています。クルマが単独で走行するくらいなら今でも問題なさそうですが、複数の車両が高速でレースをするのは危険というレベルに見えました。今後使用されることはないのだろうと思いますけれども、すぐに取り壊してしまったりしないところがイタリアらしく、また今後も長く残してもらいたい歴史の証人です。感謝!
2011年09月12日
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2週間ぶりにお目に掛かります。F1グランプリ・サーカスの時間です。今夜のドライヴのパートナーは城達也です。冗談です。F1グランプリのレースを2戦連続で観戦するというのは、そんなに珍しいことではないと思います。古い話になりますが、阪神大震災があった年には鈴鹿の日本GPと英田のパシフィックGPが2週連続の連戦になりましたし、昨今では開幕フライアフェイでオーストラリアとマレーシアとか、中東付近などロジスティクス効率の条件がよければ積極的に開催されるので、近くで2戦観戦というのは意外と容易です。また年間で2戦観戦というのは、こちらも意外と珍しいことではないようで、前戦のスパ=フランコルシャンでご一緒したシンガポール出身の美人一人旅の女性は今年2戦目だと言ってました。私自身も3年前に、ここモンツァと鈴鹿で2戦観戦をいたしました。要するに、ここまで引っ張ってきて何が大きく違うかといえば、気温が違います。2週間前のフランコルシャン村は13度、今週のミラノ・モンツァ国立公園は33度。スタンドに座っていると日射病で倒れそうになるからか、周囲の外国人男性は上半身裸です(本当です)。記憶もわずか2週間にも拘らず、その間にあちこち行ったからかもしれませんが、遠い昔の去年のことのようです。そのくらい気温というのは人に大きく影響をするのかと思いました。気温が人に大きく影響すれば、ちょっとしたセットの変化でスピードが20Km/hくらい変わってしまうF1マシンにも大きく影響がありそうですが、3年前とはコースの反対側の1コーナーでみるF1マシンはタイヤを如何に使うかという今年のメインテーマが顕著に表れているようでした。レースの方は、テレビを録画等してこれからご覧になる方もいらっしゃるでしょうから、またも触れませんが、1コーナーのシケイン外側でみたブレーキングからターンインの上手なドライバーを列挙しておきましょう。セバスチャン・ベッテル(※)ルイス・ハミルトン(※)フェルナンド・アロンソミハエル・シューマッハーエイドリアン・スーティル(※)セバスチャン・ブエミ(※)ヘイッキ・コヴァライネン(※)我らがザウバーの小林可夢偉選手は、クルマのバランスがあまりよろしくないようで、彼の得意のブレーキングに切れがありません。セッティングが決まっていないのでしょうか。またタイヤ温存作戦で優しく運転している可能性がありますけれども、過去数戦でこの作戦は失敗に終わっていることが多く、オーソドックスな作戦で臨んでいるチームメイトのルーキーにパフォーマンスの記録面で劣ってしまっているのが残念です。セルジオ・ペレス選手は非常に順応力が高く、同じミスは決して2度繰りかえさず成長を続けている素晴らしいドライバーです。私が個人的に気になっているのは、ミハエル・シューマッハー選手で、1コーナーの進入は職人芸のように機械的正確性をもってクルマを操っているのが印象的です。ハミルトン選手とのバトルでは、毎週サイドミラーを見ながらシケイン2つ目でステアリングの切返し量をコントロールしていたのがさすがベテランというところです。先のドライヴァー評で(※)印をつけたドライヴァーは1コーナーのシケインを切り返している最中でもスロットルを開けており、(※)印の5人に加えてルノーのペトロフ選手、チームメイトのニコ・ロズベルク選手の8人はシケインをクリアした後の立ち上がりスピードが抜きん出て速いのが印象的でした。ザウバーとスクデリーア、ウィリアムズのマシンは、シケイン2個目で縁石を使うことができず(使うと姿勢を崩して加速のタイミングが遅くなる)、丁寧におとなしく運転しないと遅くなってしまう基本的特性において問題がありそうです。そこのところ、レッドブルのヴェッテル選手はここでも一頭抜く速さを見せており、レーシングカーはトラクションさえ空力だよと言わんばかりでした。最後にアスカリ・シケイン前の写真をお見せしましょう。シケイン進入前の300m前から看板があるサーキットなど、ここモンツァが世界で唯一でしょう。ハイスピード・サーキットの本性を静かに見せ付けているように感じました。感謝!
2011年09月11日
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パリから南仏プロヴァンスにやってきました。アヴィニョンです。フランスには何度か来ているのですが、パリだけが多くて、しかもパリのホテルは高いので、早々に退散するようなことが続いていました。そこで、今回はようやく少し足を伸ばしてあちらこちらを訪問しているところです。アヴィニョンは、世界遺産に登録されて有名なアヴィニョン橋の存在と、かつてスクデリーア・フェラーリでF1に乗っていたジャン・アレージ選手の故郷ということもあって、以前から訪れてみたい場所でした。アヴィニョンはローヌ川の沿岸で発達した町で、中世には教皇庁が置かれたため、城壁で囲まれた城塞都市が現在でも中心市街地を構成しています。こういう歴史を持つため、現代の感覚からするとコンパクトにまとまった、「町中に手が届く感覚」が残っています。夏のヴァカンスの季節には、フランスの北方から大勢の観光客でごった返す観光地でもあり、今は繁忙期が少し過ぎて街に静寂が戻りつつあるところでした。世界遺産の視点から有名なアヴィニョン橋は、この城塞都市の城壁から、対岸のヴィルニューヴ・レ=ザヴィニョンまで、22のアーチを持つ大きな橋だったそうですが、度重なる洪水の被害で失われアヴィニョン側の4つのアーチだけが現存しているのだそうです。晴れた夏の日には、この橋の上で日向ぼっこをしたら気持ちよさそうだな、と思ってやってきたのですけれども、当日はあいにく曇り空で、暑くないことをいいことに下流に架かっているエドワード・ダラディエ橋から対岸に渡り、中洲を散歩して上って、今度上流のナヴェットと呼ばれる渡し舟で城塞都市に戻ってきました。興味の対象だったアヴィニョン橋を、外から中からぐるっと360度体験できて楽しかったです。また城郭の中に戻ってくるとその宮殿跡も世界遺産ですが、こちらは所謂中世ヨーロッパのお城の跡のようなところで、アヴィニョン市民の憩いの場として、人々が思い思いの時間を過ごしていました。感謝!
2011年09月10日
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フランス国鉄が日本国有鉄道の新幹線に対応意識を燃やして導入したテー・ジェー・ヴェー(TGV:Train Grande Vitesse)に乗りまくっています。最初は、パリのシャルルドゴール空港からベルギーのブリュッセルまで。ベルギー行きはタリスという専用の特急かと思っていたら、南仏マルセイユ発ブリュッセル行き(総行程は1000kmくらい?)に途中から乗ることになって、ヨーロッパの都市間ネットワークのよさに驚きました。次は、パリからモン・サン=ミッシェルに日帰りで出掛けるのに、パリ=レンヌ間を往復ともTGVで。レンヌだって片道300km位はあります。それを丸一日費やすとはいえ、現地で半日は行動できるのですから便利の一言です。この列車は日本からネットで早割りきっぷを予約したので往復55ユーロでした。例えるなら、東京=名古屋往復が6000円ちょっとくらいでしょうか?今は、南仏プロヴァンスのアヴィニョンに来ていまして、これもパリからTGVで3時間半。こちらのTGVはオール2階建の東北新幹線みたいな車両の1等に乗りましたが、バネ下に余裕のある連接構造の車体に加えて、落ち着いたインテリアデザインのおかげか、すこぶる快適な世界の車窓からです。アヴィニョンにいたっては、町の中心街から少し離れたところにTGV専用駅(日本でいう新横浜とか新大阪とか新神戸みたいな)があるのですが、私が乗った列車は中心地のアヴィニョン中央駅が終点でした。こんな速くて安くて便利なTGVが、今年で誕生30周年だそうです。日本からチケットを予約する際に使ったTGVのサイトに書かれていて気づいたのですが、今ではフランス国中をTGVでアクセスできるようになりました。来る前は、てっきりTGVの車体に30周年を祝うステッカーでも大々的に貼ってあってキャンペーンでもやっているのだろうと思っていたのですが、実際にフランスに来てみると特別なことは何もなく、すっかり日常に浸透している様子にあっけに取られてしまいました。日本にも新幹線があって、最近は世界に輸出する売込みもされているようですが、交渉の段階でヨーロッパの高速鉄道システムに負けてしまう場合があるようです。結果的に良かったにせよ先日事故を起こした中国版の新幹線も元来ドイツのものでしたね。高速鉄道の先駆けは日本の新幹線だったわけですが、30年経ったらスピード、低料金、便利さの商売3点セットの点で見劣りするようになってしまったのが残念です。スピード競争だけにあけくれるのではなく、完全列車個別の料金や早期割引制度による利用促進、在来線の駅(市街地中心部)に直接到着する利便性等の、総合的な魅力を磨き続けてきたことで、構造的な差がついてしまったように思われます。日本人を評してよく言われるのに、欧米人はエレベータを発明する、日本人は発明されたエレベータが速く動きピタリと停まる改良をする、というのがあります。日本人は1を2や3にする改善が上手だが、0を1にする、無から有を産むことは苦手、ということの例えです。日本から離れて診てみると、日本のあちこちでみられる閉塞感は既存テーマの改良と改善に限界を感じている点にあるように感じます。もっと上手くやろうと頑張っても、直線的努力での100%は既に到達していて、無理を押して120%や200%を目指す苦しさや能率の悪さがありはしないでしょうか。そんな非効率に注力するなら、まったく新しい別のものを見つけて生み出し、新しく磨いた方がはるかに生産性がも成長率も高く有効です。そういう果てしない視野の広さに立ち戻って、ゼロベースで成長の芽を見つける目を持ちたいです。さてところで、先の東京=名古屋往復6000円に例えたTGVの切符ですが、これを買うにはちょっとした裏技が必要ですので、今日はそれをご披露いたしましょう。TGVとググると、tgv-europe.comのサイトが上位に表示されます。TGVはもはやフランス国内だけでなく諸外国にも伸びていますので、TGVを利用してヨーロッパ大陸を移動するなら、このサイトから予約します。このサイトは素晴らしいことに日本語での表示・予約をサポートしているので、トップページで日本語を選択するとそのまま列車の予約・チケットの購入が出来てしまうのですが、このやり方で進むと割引きのバリエーションが少なくて、安く買うことができないのです。そこで裏技とは、元来TGVのサイトだったtgv.comにいき、言語選択で英語を選んで進むと、同じTGVの予約購入にも拘らず、表示される列車の本数からチケットのバリエーションまでまったく違い、発車時間や予約の日時等、場合によっては半額近い割引での予約購入が可能です。もちろん、フランス語が出来る方ならフランス語で利用できることは言うまでもありません。このとき、e-billetというE-チケットを選択して、お手元でプリンタから印刷すれば、それがそのまま切符になります。最初に見たときは、QRコードがついていたためアメリカの大陸横断鉄道のように駅で切符の発券を受けるのかと思ったのですが、TGVの場合は航空券のE-チケットと同様にそのまま乗ることができます。日本の新幹線にも、列車別の料金体系や早割り大幅割引、ネットからのE-チケット発行などのサービス向上があると嬉しいです。ただ電車が走るだけでなく、乗る前から降りた後までの総合的なサービス向上には、まだ出来ることがたくさんありますね。プロダクト発想の商品力強化だけでなく、商品・サービスの購入前から購入後までのプロセスをデザインする発想に立つと、既存の改良・改善とはまったく違う競争優位性の確立を実現することができます。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。感謝!
2011年09月09日
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パリ・リヨン駅。ギャール・ドゥ・リヨン。鉄道を使ってパリには何度か来ているものの、リヨン駅を利用するのは今回が初めて。なぜってリヨン駅から発車する列車が向かう南仏に向かったことがなかったからです。今回は、どうしてもリヨン駅の写真が撮りたかったのですが、それは大好きな映画『Mr.ビーン カンヌで大迷惑』で登場するからという単純な理由と、最初のTGVはここからリヨンに向かって走行を開始したという歴史の後追いをしたっかったという理由です。Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!なお、映画『Mr.ビーン』で登場するリヨン駅内のレストランはスクリーンのなかでは駅の端にあるイメージですが、実際には何本もあるコンコースの中央に堂々とある高級レストランだったのには、当然といえば当然と思うものの、やはり堂々たるものだと驚きつつ感心しました。リヨン駅は、どことなく上野駅の風情に似ています。それはパリの人々にとって旅に出るということがイコール南に向かうこと、というイメージが確立されているところがあるのではないでしょうか。日本人にとって、列車に旅に出るイメージをするときに何故か上野駅から北に向かうことを連想するところがあるように思いますけれども、日本とフランスで方向が反対になるとはいえ共通点のような目に見えないものが見えたような気がして不思議に感じたのが印象的です。きっと、この不思議な感覚はずっと忘れないでしょう。そういう長い記憶に残りそうな感じもパリ北駅や東駅、モンパルナス駅にはない種類のもので、上野駅と繋がっているように思えるのです。感謝!
2011年09月08日
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日本からネットでモン・サン=ミッシェルを訪れる方法を検索すると、パリからTGVでレンヌまで行きバスに乗り換える方法が紹介されています。私もそれに従って日帰りで訪問しました。でも、実際に訪れてみるといくつか方法があることを知りました。1つは、先のレンヌまでTGV、レンヌからバス。もう一つは、ノルマンディーのレンヌよりさらに北にあるドル・ド・ブレターニュまでTGVで行き、そこからバスで行く方法。また、パリの旅行会社に申し込み、ツアーバスで行く方法。そして最後が、自分で旅行プランを立ててレンタカー等で訪れる方法。これらの方法の中で密かにお勧めなのが2番で、レンヌからバスで向かう一般的な方法だと、出発パリは朝早くモン・サン=ミッシェルでは時間が余り、パリに帰るのは夜遅くなってしまうところを、ドル・ド・ブレターニュからバスで向かう方法なら、パリの出発時間は30分ほど遅く、モン・サン・ミッシェルへの到着はパリからの団体バスツアーより早く、モン・サン・ミッシェルを見学して戻ってきた頃にドル・ド・ブレターニュ行きのバスがあって、パリに到着するのはレンヌ経由よりも1時間早く帰れます。駅からのバスが一日に1本しかないので乗り遅れに要注意なのですけれども、それ以外には日帰りの旅行としてレンヌ経由より無理がなくてGoodです。さらにおすすめなのは、4番目のご自分でクルマで来る方法で、現地で1泊して訪れるスケジュールなら、モン・サン=ミッシェル近くにたくさんあるホテルやオーベルジュに泊まれるのが魅力的ですし、ホテルやオーベルジュに興味がなければキャンプをすることもできます。この多様性と選択があるところがモン・サン=ミッシェル観光のよいところで、せっかく出掛けるのですから様々な手段を積極的に選びたいですね。感謝!
2011年09月07日
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今回の旅行の楽しみのひとつは、本場のムール貝でワインを飲むことでした。これも見知らぬフランスをひとつ自分のものにする経験です(笑)。それが出発直前になって、いつもスポーツクラブで一緒になる方から「ブリュッセルに行くならムール貝を是非食べて!」と言われたので、それは知らなかったとばかりブリュッセルでも一食はムールにしたのでありました。ブリュッセル中央駅から、過日書いた世界遺産のグラン・プラスに向かう途中ガレリア脇からブラッスリー通りがあって、ここの名物がムール・マリネール。ランチの時間はビール1杯ついて10ユーロです。貝を食べるときに、日本人にとってナイフとフォークが用意されるというのはちょっとしたアクシデントで、一体どうやって食べろって言うんだよ!と思いますが、ここは上品ぶらずに手掴みで食べるのが正解。いや、周囲のテーブルを一生懸命よそ見して盗んだ、上手なムール貝の食べ方をお伝えしましょう(笑)。最初の一枚はフォークで食します。そして、ひとつのムール貝が空(殻)になったら、二枚目以降はそのムール貝の殻をトングよろしく使い、摘み出して食べると貝柱まできれいに外れてグー。この調子で付け合せのポテトを忘れて、一生懸命ムール貝と格闘しながらビールを飲むのは、なかなかのエンターテイメントでした。つぎは、ムール貝養殖の本家本元ノルマンディー。モン・サン=ミッシェルといえばオムレツがお約束の鉄板メニューですが、肝心の評判のほうも鉄板のようで、要するに話のネタにさえなれば商売は成立つという類のものだそうですから、私は素直に遠慮いたして本物のムール貝の方に挑戦しました。門前町右側に軒を連ねるブラッスリーは、海に面した席が売り物でここでムール貝を頼むのは絶好のシチュエイション。モン・サン=ミッシェルから下りて来て丁度お昼だったので、タイミングもバッチリでした。店に入って早々、ムール・マリネール・エ・ヴァン・ルージュと頼んだら、待っていたかのようにすぐ出てきてボナペティ。あれ、と思ったのはムールのサイズで、ブリュッセルに比べると一回りも二回りも小ぶりなんです。ブリュッセルで憶えた作法で食べ始めると、山盛りのムールも5分でなくなってしまう勢い。味の方はそこそこですが、やはりサイズが小さいのでどうしても味わいが小さいです。ここはやっぱり毎日観光客がやって来て大量に消費するから、養殖のスピードが早くて十分に廻せてないのでしょうか。ちょっと奇を突かれた感じがしました。まあモン・サン=ミッシェルにやってくると、ほとんどの訪問客が外国人で、そのうち日本人が3割くらい占めているように見えますから、いわゆる観光ビジネスだったのでしょう。次回は、ロワッシーからレンタカーを借りてドライヴを楽しみながら美味しそうな店に入るのが正解のように思いました(笑)。感謝!
2011年09月06日
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※この記事は9月1日に配信したメールマガジンの内容です。私はいまベルギーに来ています。8月なのに朝の気温は10度ちょっと。風が冷たく身震いする寒さです。街のショウウィンドウには、FALL IS COME!と書かれ、秋冬物のファッションがスタートしています。日本は9月1日に入って防災の日でしょうか。首都圏で大規模な防災訓練がなされていると思います。日本ではほとんどテレビを見ないのですが、外国に来るとその国の言葉に少しでも耳を慣らすためにテレビのニュース番組をつけっぱなしにします。そのTVニュースのなかで、日本の原発事故について報道されていました。早口のフランス語なので断片的にしか分からなかったのですが、震災でダメージを負った日本経済について触れられていました。気になったのは、テレビで報道される映像が、東日本大震災のあと雪の舞う中で行方不明者の捜索に当たる自衛隊員と、自動車メーカのアセンブルライン等の資料映像と思われるもので構成されていたことです。もちろん日本にいらっしゃる皆さまは、地震や被災地、福島第一原発に関するニュースに触れているので、3月以降刻々と状況が変化していることを知っているわけですけれども、外国に来てみると日本で実際に取材した素材が放送されていないため、ステレオタイプな情報が今も報道されているなと感じました。また、こんなことがありました。ブリュッセル中心街にある、あの有名な「小便小僧」を訪れていたときのこと。ドバイから来たという家族連れに話しかけられました。お前は日本人か?と聞くのでイエスと答えると、福島でたくさんの人が亡くなったことを気の毒に思っている、と言うのです。それは親切にどうもありがとうと答えましたが、福島の原発事故では1人も亡くなっていないよ、地震と津波で多くの人が亡くなったんだよ、とも付け加えました。先のテレビの報道とも共通するのは、日本でもまま見られることですが、地震と津波と原発の被害を混同していることです。原因と結果の関係が整理されず、一緒くたにされているのではないでしょうか。私が日本を出発する頃は、島田紳助さんの引退情報が報道を賑わしていたときで、それは突然の大ニュースでしたが、それよりも重要なニュースがいくつもあるのでは?と感じていたときです。ベルギーに来て新聞を手に取ったら、民主党の代表に野田佳彦氏が決まったと小さなコラム記事が掲載されていました。第一党の代表のため次期首相になることに書かれていましたが、記事の最後でこの5年間で6人目の首相だとも触れられていました。 - - - - - - - - - - - - - - -外国から日本をみると、細かい点がすべて削ぎ落とされて全体的な総論が伝わってくるため、はっきりと分かりやすい全体像が得られるというメリットがあります。1本1本の木は忘れて、ひとつの山だけを見ればいいという容易さがあります。しかし、現場に行けば雑多な細かいことが積もって山を構成していて、とてもきれいに情報を整理分類して進むべき方向を打ち出すのは困難を極めるという現実もあるでしょう。そういう現場(日本)にいて情報洪水のなかで混乱しそうなときに、問題を解決して未来の志向を見つけ出せるのは、思考と言葉の力です。例えば日本のマスコミ報道をみると、街頭でインタビューをする際に「○○についてどう思いますか?」という質問形式をとることが多く見られますが、「思いますか?」と聞かれれば、考えを述べることも、感想を述べることも、感情を述べることも、感覚を述べることもすべて自由なため、思ったことをそのまま答える傾向が視られます。これが、もし「○○についてどう考えますか?」という質問形式だったら、聞かれた側は考えを述べることにフォーカスせざるを得なくなりますから、その人の情報整理を一度は経た後の答えを引き出すことができます。被災地も、原子力発電所も、経済市場も、国会議事堂も、あなたの職場も、現場が混乱して先に進む方向を打ち出すことが難しいときには、述べられた考えをさらにもう一度蒸留して帰納法的に言葉を見つけ出せば解決に近づきます。もっと大切なのは、蒸留して紡ぎ出した言葉を外に向かってきちんと発信することで、メッセージを発信するからこそ外部からの視座や評価が好意的に変わってくるのではないでしょうか。カレンダー上では今も防災の日ですが、去年までは”あるかもしれないけど出来れば起きないでほしい”という「防災」がコンセプト、今年からは”必ず起こる。起こったときに損害を最小限にとどめる”という「減災」がコンセプトと進む方向が変わっているはずです。このことを外国に発信して、「もう新しい日本は始まってるよ」とアピールしましょう。必ず日本への評価は好転しますし、あなたの環境も好転します。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。ベルギー・ブリュッセルにて。感謝!
2011年09月05日
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初めてその存在を知ったのはいつのことだっただろう?ちょっと色気付いた中学生くらいだったのではないかと思う。地球上にはこんな場所があるのかと思った。お恥ずかしい話、モン・サン=ミッシェルと名前を聞いても、へぇとかふ~んという感じだったし、フランスにあると知ってもフランスがヨーロッパのどのあたりなのか、モン・サン=ミッシェルがフランスのどのあたりなのか、はたまた自分自身がその場所を訪れるなんてことは想像することすら出来なかった。憧れたといえばその通りだけれど、憧れたという言葉になるほどのリアリティがなかったという方が正直ではないか。それで旅行会社のツアーパンフから切り抜いた写真を、カセットテープのレーベルか何かにして、なんとなくヨーロッパとか、なんとなくクラッシクという理由にならない理由で、ヴィヴァルディか何かが録音されていたんじゃないか。いま思い返すと滅茶苦茶ぶりに笑ってしまう。でも、中学生くらいの生活で想像できる範囲はそのくらいではないかとも思う。それより、今まで忘れないでいて実際に現場に出掛けようと思いたったことの方が大切だ。きっとこれだけが目的だったら、10年くらい前にツアーかなにかで来れたかもしれない。でも行きたいところに自分の力で来たからこその充実感もある。こうして、ようやく辿り着いた。ブリュッセルからパリを通って今度は西へ。パリ・モンパルナス駅からTGVで2時間。バスに乗り換えて80分ほど。気がつくと干潟のようなところを走っている。バスの左側の車窓にはあのモン・サン=ミッシェルが見える。夢が叶う感覚。バスを降りたら目の前だ。すでに方々からのクルマやバスが駐車場に入り、人々が巡礼者のように島に入っていく。ノルマンディーの北方だから、ベルギーと同じようにヨーロッパ大陸の北の縁に来ているのに暑い。30度は越えているのではないか。あちらが極寒で震えたというのに、こちらはTシャツでも汗をかく暑さ。やっぱり極東での想像とはまったく違う。11時前だから、今日のモン・サン=ミッシェルは始まったばかりだ。階段を登っていくと、なぜこんな複雑な構造なのかと思うけれども、修道院から始まった歴史は、実際には要塞だったり監獄だったりしたことも長い。ロンドン塔のようだ。修道院だったこともあり、内部はとても質素な作りで驚く。大都市のカテドラルのような装飾が全然ない。むしろ監獄時代の食事を運ぶ大きな滑車(のレプリカ)があったりして興味深い。元々はトンブ山という岩山だったところに、708年聖堂が建設されたのが始まりだそうだから1300年の歴史がある。フランス革命での修道会の解散から監獄となり、現在工事の足場が組まれているのは1874年から始まった修復工事が今も続いているのだというのだから驚く。また驚いたのは島に繋がる堤防道路で、朝到着したときには道路だけだったのが、見学を終えて午後になって戻ると、干潮から両脇の干潟が姿を現し駐車場になったことだ。相当に潮の流れが速い。おかげで幸運にも干潟を歩くことができた。一見、粘土質に見える干潟は実は細かい砂で、指でつまむと粘土のように取れるのに指でこするとサラサラして消えてなくなる。ちょっと今まで見たことがない細かさだ。この微細な砂が早い潮に乗るのだから、満潮と干潮で風景が変わるのが理解できる。一時期は干上がってしまったそうだけれども、以前の姿に戻すための工事が進んでいる。もし再び来ることがあれば、そのときには堤防道路がなくなり橋が架かっているだろう。そして再び100年前のモン・サン=ミッシェルの姿を観ることができるだろう。感謝!
2011年09月04日
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日本での世界遺産案内には「オルタ邸」と家にされておりますが、現在は美術館になっているのがこの世界遺産。ところで、昨今の私は生意気にもどうやら旅慣れてきたようで、色々と準備不足のまま国外に出てしまい、航空機に乗ったあとでしまった、と思う失敗をいくつかしています。そのうちのひとつが今回のブリュッセルの世界遺産巡りで、世界遺産というからには観光マップには必ず載っていて、世界遺産を終点にする交通機関があって、近くに行けば案内看板が沢山あって、市民の誰もが知っている。そういう典型的な有名スポットをイメージしてきたのですが(やっぱり日本人ですね)、ここオルタ邸は上記のステレオタイプな印象のすべてを否定されるもので、ガイドマップも持たずに街の人に聞きながら進む次元大介方式がまったく通用しませんでした。ものの本じゃなかったインターネットの情報を見ると、元々私邸として建てられた建物を現在は美術館として公開しているのだそうで、ストックレー邸と同様に内部は相当興味深いインテリアなのだそうです。アール・ヌボー様式のデコラシオンが華やかで、人間の生活と科学技術の進歩とが同じ環境を共有していた時代のコンストラクションと装飾表現をぜひこの目で見たかったのですが、訪れたのが生憎休館の月曜日だったので、外見を眺めたのみ。まあ、また来ようと思っていればまた来れるでしょう。感謝!
2011年09月03日
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ブリュッセル中心部から少し離れた住宅街にある建築物で、こちらも世界遺産。日本人にとっての世界遺産とは、その名称の高尚さからくるイメージのせいか、社会性のきわめて高い公共物を連想しがちですが、この世界遺産はなんと私邸だそうで当然非公開。外から眺めるだけですが、非常にユニークな建築物で内部も相当に興味深いそうです。建物全体は大理石造りなのですけれども、銅製のレリーフが装飾的に取り囲んでいて、屋根の部分からは青銅の緑青が流れ落ちて大理石を青色に染めているところが情緒深くて味わいにつながっています。私邸ということからだろうと思いますが、周囲に世界遺産(の名所)だと唄う様な案内表示物は一切ないのですけれども、私と同じように訪ねてくる人間が時々いるようで、門のなかには私邸だというパネル表示までなされていました。それはそうでしょうね(笑)。感謝!
2011年09月02日
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ベルギー・ブリュッセルの中心地にある大広場。一国の首都の大広場ですから国を挙げての観光スポットとなっており、朝早くからツーリストや観光客相手の商売人が集まって賑わっています。この広場で有名なのは市庁舎の建物だったり、広場に面してある有名ホテルだったり、ベルギーといえばチョコレートとばかりにカフェとショコラティエだったりでしょう。みな思い思いの時間の過ごし方をしていて”いい感じ”です。ヨーロッパに多く観られるこういった広場の観光名所では、教会や名建築物の高層階からの展望がウリだったりすることが多く、たいていの場合には空の上からキャーキャーいう黄色い声が降ってきて賑わしいものですが、どうやらここは例外のようで、静かな広場が一日中お天道様の行き先を見守って過ごしているように感じました。8月なのに凍えるほど寒い(気温10℃)ので、ぐるり一蹴して小便小僧へ進みましたけれども、もしやって来た日が長閑な陽気だったら、日がな一日美しい建物に寄って観たり、カフェに座って引いて観たり、思う存分ゆっくり時間を過ごせたらどんなに素晴らしいだろうと思う場所です。感謝!
2011年09月01日
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