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その名もそのままManneken Pis”元祖小便小僧”。なんでもブリュッセルの最長老市民だそうで、市庁舎の裏手の路地にあります。Petit Julien(ちびっ子ジュリアン)のニックネームまであるとか。用を足しているところを世界中から集まってきた観光客に写真を取られているというのは、いいのか悪いのか分かりませんが(笑)、その表情を見る限りまったくいい気分のようです。1619年に作られたそうですから、あと8年余りで400歳になる勘定。この軽い顔をした立派な小僧爺さんから、人生の極意でも学びたいものですね(笑)。感謝!
2011年08月31日
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自動車競走の歴史は、自動車発展の歴史と並行しています。21世紀の現在でも自動車は決して安い買い物ではありませんが、昔は一握りの金持ちが一生に一台買うかどうかであったろうことからして、通勤や家族サービスの道具ではなく、もっぱら趣味の道具だったからこそ技量やスピードを競うようになったようです。そういう一部の特別な存在だった自動車と自動車レースにとって、現在のように競技用施設としてサーキットが常設されているなどということは少なく、レースイベントの際に既存の道路を歩行者天国よろしく一時的に閉鎖して、一般大衆の観客を巻き込んでスポーツと興行が開かれてきました。大相撲の名古屋場所や九州場所と同じですね。さて、今回訪れたスパ・フランコルシャン・サーキットは、つい10年ほど前まで、一般公道を封鎖する伝統的なオーガナイズでF1レースが開かれていた、本当にオーセンティックなグランプリで今でもその名残が残っていました。ベルギーの首都ブリュッセルとドイツのユーペンを結ぶ幹線鉄道上ヴェルヴィエールからのシャトルバスが到着するのは、名物1コーナー「ラ・ソース」の手前です。グランプリ観戦客相手のスナックバーやアパレル販売のテントが両側に並び、ホテル・ラ・ソースを過ぎて突き当たるゲートはそのまま本当にラ・ソースに出てしまうコース直前でした。スパでのF1は初めてのため、王道のオー・ルージュは外せないとスタンドのチケットを確保しましたが、土曜のフリー走行には寒風が吹き荒れ吐く息が白くなるほどの寒さだったため、とてもその場にジッとしていられず歩くことにしてサーキットを一周しました。ラディオン上からケメル・ストーレートをエンドまで歩いてシケインが山状に勾配がついているのを確認しつつ、シケインを曲がらずに直進すると、そこは再び中央に白い破線の入った一般公道であることが分かります。こちらもまたランオフエリアのところに即席の鉄条ゲートがあり、そのまま山の中の峠道につながっているのでした。歴史的にみて、今でも一般公道を封鎖して開催されるグランプリにモンテカルロに代表される市街地コースと、その派生形になるメルボルンやモントリオールがあり、片や常設のとりわけF1開催のために建設されたクアラルンプールやイスタンブール等があり、これらのちょうど中間にスパやシルヴァーストンやモンツァがあります。世界各国の様々なサーキットでグランプリが開催されていますけれども、とりわけ魅力的なレースが行われるのは自然発生から伝統になって現在でも継続されているコース、歴史に耐えて生き残っているからこその理由ではないではないでしょうか。F1のために新規建設されるサーキットでグランプリを開催するのは、確かに新鮮な観客をサーカスに引き込む効果があり、社会にニュースを提供し続けられるメリットも大きいわけですが、それ以上に現在のグランプリの価値構築に大きな功績を挙げてきたクラシック・コースと呼ばれるサーキットには、この功労を称えるだけの永続性の価値を付加してグランプリ・サーカスを再創造するような正攻法でのFormula1であって欲しいと願います。感謝!
2011年08月30日
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リトル・エディンバラというのは私が勝手につけた名前ですが、街並みといい、郊外の雰囲気といい、勿論空気そのものといい、あまりにもよく似ているので驚いたからです。違うのはあちらが英語、こちらがフランス語くらいではないかと思うくらいです。その場所とは、ベルギー第5の都市リエージュ。一等最初はスパのラディソンホテルに泊まりたかったのですが、グランプリ半年前では山奥の最近地のホテルはどこも一杯で、日本からお見えになる方は皆さまブリュッセルから日参なされてますけれども、私はいつもの作戦の通りにセカンドベストの場所を選ぶので、スパ・フランコルシャンに一番近い大都市という理由でリエージュを選びました。つまり、最初は滞在だけできれば十分と機能的に割り切って考えていたのですが、街は静かで人は優しく十二分に便利な機能性もあり、さらに加えてあの美しいエディンバラに瓜二つとくれば、こんなに最高なところがあったのかと感激しました。リエージュという街は、かつて重工業で栄えたそうで、すでに成熟期すら過ぎた、ゆっくりと時間が流れる斜陽の雰囲気があり、イタリアのジェノヴァとかポルトガルのリスボンによく似ています。大都市なのに時間がゆっくり流れる街というのは、外国からやってくる余所者にはとても居心地がよく安全で快適です。さらにリエージュからスパに向かう鉄道の車窓からは、牧場や小川古城までみえ、峠越えの単線の列車が山の中の信号場で交換待ちするのは、いまや日本ではほとんど見られなくなった大切な旅情です。朝目覚めると8月なのにヴェネツィアの早朝ように凍てつきます。3月の花粉症の東京を逃げ出し、翌朝札幌のホテルで目覚めたら寒くて身震いし、頭の中までシャッキリ凍る感覚に近いです。そんな天国のような秘密のリゾート地が、パリCDGから列車でわずか1時間半。なにより日本人と一人もすれ違わないのが最高です。英語を話されるなら、本家スコットランドのエディンバラへ。もしフランス語を話されるなら、ぜひベルギーのリトル・エディンバラへどうぞ♪感謝!
2011年08月29日
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スパ・フランコルシャン・サーキットで開催される伝統の一戦を観に来ました。F1の世界で伝統の一戦といえば、モンテカルロの市街地で開催されるモナコGPが通り相場で、またクラシック・サーキットでのグランプリといえば、次戦が開催されるイタリアGPの舞台であるモンツァ・サーキットと決まっておりますが、はっきり申し上げて、ここスパこそがワールド・チャンピオンシップ中で最高の舞台です。断言します。現地に来て驚いたのは、TVで観る印象とはまったく違うコースの難易度で、テレビの画面ではF1マシンではスピードが速すぎて簡単に走っているようにみえるコースが、実際に現地を訪れると、アップダウンが大きくしかも連続するコースに唖然とします。例えば、テレビで観る1コーナーのラ・ソースは、一見ずっとフラットに見えますが、実際にフラットなのはどこにもなく、ホームストレートは上り、ヘアピンを境に今度は下り、昨日書いたオー・ルージュの小川を境に10度はあろうかという登りです。ケメル・ストレートの先から始まる下りもフォーミュラ・カーで走るとは思えないほどの下りで、オー・ルージュからスタブローまでの区間は、ほとんど峠道をレーシングカーで攻めるような感覚に違いありません。本当にアンビリーバブルなんです!このあまりにも他のサーキットとは違う点が、グランプリのなかのグランプリと言いたいところですが、まったく同じ理由で現在のグランプリの標準を、良くも悪くも超えてしまっているとも感じました。レースのほうは、これから録画をご覧になる方もいらっしゃるでしょうから触れませんが、このグランプリがデビュー20周年に当たるミハエル・シューマッハー選手が殊更に取り上げられていて、レース前のドライバーズ・パレードでは一番先頭でR129に乗って手を振っていました。今年のレースで印象的なのは、他グランプリと同様にDRSとKERSの組み合わせですが、どんなハイテク・デバイスがあっても、やはりコースの良し悪しが前提になることを再発見します。スパ・フランコルシャンは、ベルギー南東部の山間部にあり、こんな遠くの山奥まで誰が観に来るのかと思うほどですが、グランプリのなかのグランプリ「The Grand Prix」と分かっているからこそのチケット完売、自由席には鈴生りの人だかりになるのではないでしょうか。興行的には厳しいという話を耳にしますが、こういう本物こそ永遠に伝承してもらいたいと思います。感謝!
2011年08月28日
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英語ではRed Water、フランス語ではEau Rouge、イタリア語ではAqua Rossa。行き過ぎました。フランス語の赤い水が本日のテーマです。F1ベルギー・グランプリが開かれる、スパ・フランコルシャンサーキットが世界に誇る名物コーナーがオー・ルージュ。赤い水の意のフランス語です。実際のサーキットはフランコルシャン村にあるので、スパと略されたり、もうひとつの名物である変わりやすい天候をスパ・ウェザーと評されたりするのは、フランコルシャン村の皆さまに少し気の毒に思っていたのですけれども、世界中の人が何と言おうとこの素晴らしいクラシック・コースが永遠に世界一なのは、フランコルシャン村に流れる小川の赤い水のおかげに違いありません。ご覧いただいた通り、赤い水は実際には茶褐色をしており、茶色の水といえばスコットランドでのウィスキー蒸溜所近くの小川でよくみられるピートを含んだ水を思い出しますが、こちらの茶褐色はピート層を潜ったことによるものではなく、鉄分を含んだ土壌の層を潜ったものだからだそうです。また、サーキットの名物の名前になっている坂道とコーナーをオー・ルージュと呼んでいますけれども、実際にこの小川があるのは1コーナーのラ・ソースから下って上りの坂道に右に曲がるところの正に谷底をサーキットのコースを横切るようにあって、当所の皆さまは当然のように立て看板ひとつなく静かに世界最高のF1レースを見守っています。感謝!
2011年08月27日
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大統領のことではなく、プレジデント社の雑誌のことでもありません。チーズのことです(笑)。カルフールのスーパーで買い物をしていたらプレジデントを発見。値段をみると、1.99と書いてあります。1.99って1ユーロ99サンチーム?ウィ。一瞬目を疑いましたが、日本円に換算すると220円くらい。うそでしょ?いやだから本当だってば!誰も見ていませんが私はその場で殴られた気分になり、もちろん倒れながら嬉々として買い物カゴに入れました(笑)。最近は、あちこちの日本のスーパーでの見かけるようになったプレジデントですが、1000円前後もするのと200gしかない(こちらで売っているのは250gが標準で、この50gの違いで味が違う!)ので、残念ですがいつもスルーしてばかりです。では、今晩のお供は何にしようかなとワインコーナー(ベルギーなんだから普通はビールだろ)へ進むと、なんとカオールのワインがこれまた3.2ユーロとウルトラ安の出血大バーゲン状態。これまたその場で小躍りして、今夜はたったの5.2ユーロで楽しく美味しい酔っ払いの出来上がりです(笑)。んもぅ、カルフール最高!もう一度日本に来て!感謝!
2011年08月27日
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雨上がりのパリの朝焼けは素晴らしく芸術的。そのロワッシーからベルギー・ブリュッセルへ1時間ちょっとで結んでいるのがタリスという特急で、赤いボディでやってくるとばかり思っていたら普通のTGVでした。ちなみにタリスはSNCFとは別会社の運営です。CDGのTGV駅でブリュッセルの先まで切符を頼んだら、ブリュッセルまでの表記となっていて驚きましたが、ロワッシーからのきっぷならベルギー国内はどこでも行かれるのだそうです。東京都区内とか横浜市内みたいなものですね。空港発の列車の場合、飛行機が遅れることがあるので、大体の見当で予約をしてしまうと乗り遅れてしまうリスクがあります。私の場合も途中のフライトは絶好調だったのですが、パリ直前になって滑走路の混雑か激しい降雨かで時間調整の旋回飛行があり、結局30分遅れで着陸。結果、ブリュッセルまでの切符は当日券なので2等で82ユーロ。もし日本から列車を予約していたらもっと安かったと思いますが、片や見事に乗り遅れてしまったところでした。隣りで知り合いになったボルドー人曰く、今日は金曜日だから高いんだよ、月曜から水曜ならもっと安いよ。このあたりが勝手の効かない辛いところですね。さて、英仏海峡のユーロスターは知っているものの、タリスもTGVも初めてなので、同じようなものだろうと思いますがインテリアがどうなのかは初めてなのでよく分かりません。でもこれまで乗ったイタリアやスペインの特急に比べると、シックでいかにもフランスというデザインと色使いで電車に乗っているだけなのに、ワインでも飲んでいるみたいな雰囲気になってきます!乗り心地の方は、さすがヨーロッパの高速鉄道だけあって必要かつ十分。やっぱり標準軌で上下線の間隔に余裕があるとこれぞ快適の一言なのですが、列車を降りてから改めてよく見ると連接構造で、しかもバネ下が車体の半分以上食い込んでいる作りでした。さらに感心したのは、普通列車用の電車とTGV用の電車とで台車のサイズがまったく違うことで、高速用の台枠は普通用の1.5倍以上の大きさがあります。クルマもそうですが、ヨーロッパの乗り物の乗り心地が極上なのはサスペンションのコンプライアンスに十二分に余裕を持たせるからだと改めて感心しましたし、ここは日本の自動車メーカ、鉄道車両メーカともに是非真似てもらいたいところです。フランスからベルギーの片田舎の風景をうつらうつら眺めていたら、1時間ちょっとのあっという間に首都ブリュッセルに到着、ブリュッセル-スッド駅はその巨大さに迷ってしまうほどで、上野駅のような2階建て構造というか、東京駅のような新幹線と在来線で別構造というか、完全に人の流れが別になるように作られており、乗り換えをしようとすると、あちこち歩いて見事に迷子になります。駅構内では、さまざまな国からやってきたさまざまな人々が迷っており、この混乱こそが賑やかさの表れだといわんばかりです。その混乱のなかで、クロワッサン屋を発見。もちろんベルギー・チョコレート入りのクロワッサンを所望して頬張ったら、そこは見事に極上な雲上の味わいでございました。▲こちらが本物のタリス以上、世界の車窓から(笑)感謝!
2011年08月26日
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パリ・シャルル・ドゴール(CDG)でのこと。アルバニア航空だったかスロバキア航空だったかカーパット・エアだったか、聞いたこともないエアラインの出発が遅れているようで、私たちが乗ろうとしていたロンドンの片田舎行きイージージェットの搭乗口には、見たこともない航空会社が表示されていました。あれ?なんだかおかしいぞ?というのは、私たちだけの反応ではなくて、周囲のあちらこちらで不審の動きが見受けられます。こちらの搭乗時間が近くなっても、まったく案内のアナウンスがなされないので、周囲の皆さまもソワソワし始め係員に事情を尋ねようとしますが、その肝心の係員が搭乗口にいません。さすがフランス(笑)。とっくに搭乗時間が経過して暫くたった頃、係員が搭乗口に登場しましたが、それはそのナントカエアの人々で英語を話すのか話さないのかも不明なくらいです。何人かの人々が情報収集に励んだ結果、ロンドン行きはナントカエアの後に出発することだけ判明。じゃあ、そのナントカエアは今どこでどうしてんだよ!?そういう外国でよくある話なのか、フランスなら毎日あるような話なのかを突き止めてやろうという興味本位もすっかり失せた出発予定時刻の2時間半経過後に、ナントカエアは足をつけないようにペンキを塗りなおしてきたかと思うばかりの真っ白な機体でやってきました。やって来てパリ行きの乗客を降ろし、ドコソカ行きの乗客を乗せて飛び立ち、ようやくロンドン行きイージージェットが世にも貴重なボーディング・ブリッジ様に辿り着いたのは、あちらへの到着予定時刻を1時間半以上経過した後のことで、こちらのパリ行きの乗客はロワッシーの滑走路端で1時間半も立ち往生していたご様子。ご乗客の皆さまは呆れるなり疲れるなり。ようやくさ今度は私たちが乗り込み、着機料は最安ではないかと思われるような迅速さでロンドンを遥か北に過ぎたところにあるロンドン空港へ着陸。到着予定時刻の1時間後に予約していたイージーバスは、1時間の延着のみ保証のため、窓口のおばちゃんにノーを突きつけられて見事玉砕。アングロサクソンの契約とは紙に書いてあることが全てです。極西の島国で極東の島国の論理を持ち出しても仕方ありませんが、あんまり頭にきたので列車でセンターへ行くことにして、到着したのはセント・パンクラス。ようやくホテルに辿り着いたのは、パリのホテルを出てから9時間半後のことでした。かようの様にヨーロッパの都市間移動は、高速鉄道の1等車で食事と風景を愉しみながらに限ります(笑)。感謝!
2011年08月25日
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JAL日本航空がイタリア線から撤退すると発表したとき、前年にアリタリア航空が経営破たんしていたので、「ああ、これからイタリアに出掛けるのは簡単ではなくなるな」と思いました。私はハワイに出掛けても、「ダラ~」としている雰囲気のせいか横須賀に行ったのと同じように感じてリラックスできないのですが、地球を反対方向に2倍程度飛行機に乗って出掛けたミラノとかローマはなんだか故郷に帰省でもしたように「帰ってきた感」があったりして微妙に困ります(笑)。そういうわけで帰省する故郷がなくなってしまっては困るなあと心配していたら、JALはなくなりましたがアリタリア航空は予定調和のように実質的に存続して事なきを得ることができました。その予定調和を見届けたので、ならば加入しても大丈夫だろうと考えて航空会社のマイレージ会員になってみたのがCLUB Mille Migliaです。このブログをお読みの皆さまならば、ミッレミリアの意味を解説する必要はないと思いますが、航空会社の会員制度としては良いネーミングですけれど1000マイルでゴールに到達できるかといえばそんなことはなく(笑)、1000万マイルくらい頑張らないといけないのではないかと思って思わず笑ってしまいました。といいながらも、最初の1マイルは一体いつのことになるのでしょうか?ああ、ローマのチネチッタに行きたいなあ。感謝!
2011年08月24日
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ちょっと久しぶりになってしまいましたが、今月も傑作です。その名も「冷やしピリ辛みそラーメン」「最近はつけめんが流行ってるし、ウチでもやったけど、もう違うのが食べたいでしょう」とはマスターの弁。それにしたって、そんなに簡単に新しいメニューが作れるのでしょうか?物珍しさから頼んでみると、普段の味噌ラーメンとはスープが違います。ふ~ん、いつもと違うスープを作るなんてマスターらしいなあ、と感心しながら食べたのですが、いくら考えてもまったく違う味ですから、まったく違う味噌から作っているに違いありません!ちょっと見えにくいですが、白髪ねぎの下にある「肉みそ」という「つくね」のようなものが味のポイントになっており、豚挽肉に玉ねぎ、ししとう、大葉、白ごま、鷹の爪、豆板醤、その他とても多くの食材と調味料で作られた複雑な味が、麹入り味噌がベースだというスープの上で踊っています。そこに具とスープに負けじと、このラーメンのためだけに特注で作ってもらっているという平打ち麺のコシの強さががっぷり四つに組み、繊細な白髪ねぎが清涼感を与えるという、もはやラーメンを超えてフランス料理に限りなく近い一皿じゃなかった一丼です♪スープや肉みそには、隠し味が数え切れないほど入っているそうで、少々辛味でアクセントをつけたらいいのではないかと思い「山椒を入れたらどうですか?」なんて聞いたら「もう入ってるよ!」とのことで大変失礼をいたしました(笑)。さすがに、一般メニューと並列してこのメニューを作り続けるのは大変でしょう、強い要望があるそうですが今月限りにするとのことです。うまいぜベイビーとはこのこと。あと一週間ですね。感謝!
2011年08月23日
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Maintenant, je peux parler le francais mais jusqu'un petit peu.Un jour, je vais partir en France pour manger bon croissants!- Vraiment?Oui. Bien sur! J'ai achete quelque billets des Train Grande Vitesse en sncf.com.A semaine prochaine!Merci!
2011年08月22日
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Part1が昨年の暮れだったので、ほぼ8ヶ月ぶりのPart2です(笑)。そもそものタイトルであるSSDが一杯になってしまったのは、昨年7月のロンドン・キングズクロス駅近くのホテルででしたから、かれこれ一年以上前のネタというかトラブルだったのですね。我ながらスローペースに呆れます(笑)。さて、前回の後なにをやっていたのかといえば、載せ換えるSSDの選定をしようと適合規格の調査なんていう、どちらかといえばITではなく考古学の発掘調査のようなことからスタートしていました。▲いっぱいになってしまったSSD。すでに2世代ほど前のもの。それで、無事SSDを購入できたのが今年の年初。なんだ今年の頭に出来てたじゃないかとお叱りを受けそうですがこれでも色々と優先順位というのがあるんですよ。大人の事情ですね。さて、ようやくSSD交換の順番が回ってきましたので、作業に着手です。例の調子で3分でバラバラ。SSDを外します。▲上の写真のSSDを取り外したところ。本体右側の凹んだところが設置スペース。SSDのスペースをご覧いただくとお分かりになると思うのですが、マザーボードから黒い線が出て、カタパルトみたいなコネクタがあるため、このままだとSSDを載せる十分なスペースがありません。このコネクタは、HPミニモバイルドライブポートというそうで、取説には「ハードドライブ搭載モデルにはHPミニモバイルドライブポートがなく、カバーで覆われています。」と書かれていましたが、ポート自体はありましたね。さて、もう十分に古いし、バラしている段階でメーカ保証の対象外なので後戻りする選択はなし。そのまま突き進みます。具体的にどうするかというとコネクタから取り外して撤去。だってハードドライブを載せるのだから、外部ストレージ用のコネクタは必要ないという判断です。まったく悩まずにこうしたことが出来るのが、モジュール設計のPCが優れているところ。スマホではこうはいきません。▲右が新しく載せるSSD。古過ぎて高くついたような気がします(笑)再インストールするWindowsはDVDからUSBにコピーしておき、USBからインストールします。途中SSDやUSBを認識しなかったり、インストーラーがドライバとコンフリクトを起こしてインストールが完了しない等のトラブルがありましたが、正味1日で作業は無事完了。そういえば、HDDでのマシンではインストールするソフトの順番とか、データサイズとか、更新の有無とか、余計なアプリケーションの削除とか、HDDやレジストリを気遣って色々と工夫をしましたけれども、SSDだとそういう気遣いは少なくていい訳ですね。成る程これまた少々勉強になりました!こういうミニノートは重宝ですので、もうしばらく頑張ってもらいます(笑)。▲新SSD搭載後。感謝!
2011年08月19日
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朝の通勤で列車に乗ろうと、ホームに入ってくる電車をみたらドラえもんのラッピング電車でした。正式にはFトレインというのだそうで、9月3日に向ヶ丘遊園で藤子・F・不二雄ミュージアムがオープンするのに合わせたキャンペーン列車だそうです。外装は、いわゆるラッピングバスと同じ方式で、3Mのダイノックシートではないでしょうか。ステン上の青帯とODAKYUロゴの上からベタ貼りされています。ダイノックといえば、貼るときのエア噛み防止の工夫には感心したのですけれども、剥がすときにはどうするのでしょうか。やっぱりポリデントのようにはいかないのでしょうか??(笑)さて、車内も藤子・F・不二雄ワールドになっていて、つり革広告は各キャラクターのモチーフが散りばめられたフレンドリーなもの。乗っていて楽しいです。ところで、ドラえもんって人気があるんですねえ。乗る人降りる人ホームにいる人、みんな写真を撮ってます。子どもが電車を背にポーズをとっていたりしてスゴイですね。1編成しかないそうですので、滅多にお目に掛かれないようですが、じつは私もう2回目でした(笑)感謝!
2011年08月18日
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夢のようなバーに出会った。モルトファンなら天国かインヴァネスと思うだろう。しかも池袋駅から近くだ。ベンチャーウィスキー社がリリースしているシングルグレーン川崎について検索しているとき、マスターがお書きになっているブログに辿り着いたのがきっかけだった。私は、地元神奈川、しかも工業地帯にウィスキー蒸溜所があったことを知らなかったので驚き、記事を読み始めたら10回に分けた特集となっており、その博学ぶりに更に驚いた。どんな方なのだろうと思ってトップページに移ると、今月末で(一旦)閉店の文字。そうなったら、ない時間も遣り繰りして会っておくしかない。会いたい人には会おうと行動しなければ永遠に会えなくなってしまうことを理解するほどに年を取ってしまった。店主は一瞥して私を初めての客だと察知して、どんなウィスキーが好みかと聞かれる。私はカウンター奥の棚を見てオフィシャルボトルがほとんどないことに気づく。ブログを拝読してやって参りました、と珍しくもないだろう詰まらない会話から始まったのだけれども、ブログはブログ、バーはバーだ。会話の流れから秩父蒸溜所の2年半ものを出してくださった。ベンチャーウィスキーの肥土社長とは随分と長いお付き合いなのだそう。瓶詰め業者のボトルばかりが数百本も並んでいると、あれをなんて注文は事実上できない。飲み手が飲みたいものを伝えて出してもらう。つまり、飲み手は自分の好みを知らなければいけない。そんな見えないハードルが内面に出来てしまうことをご存知だから、甘いのが好みか?重いのが好みか?と聞いてくださる。そして最適な一杯が目の前に注がれる。ははぁ。なんて幸福だろう。なんて充実した時間だろう。蒸溜所の名前やらラベルのデザインやら教科書に書いてある情報ではなく、麦芽や樽やボトラーを肴にアロマが広がる。マスターはウィスキーを愛しておられる。飲み手の人も大切に考えておられる。だから、ご自身の立ち位置はちょうどそれらの中間になる。飲み手の好みとウィスキーの個性をマッチングさせるのがバーテンダーの仕事、という自負と誇りがカウンターの内側に漂っている。驚きから始まったのだけれども、次第に感心に移り、店を後にするときには感動に変わっていた。こんな店があって、本当はこういうものがバーというのではないかとも思った。現在の店舗は今月いっぱいだそうだ。私はもう行かれないけれども、もしお近くで行かれそうなら是非訪れていただきたい。その値打ちは見えないところにある。感謝!
2011年08月17日
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今年の夏は暑いことは暑いですが、梅雨明け前に酷暑、梅雨明け後にぐずつき、大暑過ぎは雨が続いたりしていてどうも天候の変動が例年とは違うようで、こちらも勝手が違って弱りました。しかし、お盆の時期になると自然は業のようにお盆らしい蒸し暑い陽気となりましたので、こちらも暑気払いの食べ物を食べ精をつけなければということから、例年通りのスパゲッティにご登場願ったわけでございます。いやなにイタリア語で書いてありますが、要するにトマト・スパゲッティです。▲Spaghetti ai pomodori fresciフレッシュトマトなる注釈がついているのは、ふつうのトマトソースがソースになってしまっているからで、こちらのオリジナルはトマトとパセリのマリネを茹でたスパゲッティの上に乗せるだけというシンプルこそが一番を狙った簡単レシピです。これ、私のオリジナルなのですけれども、意外や意外に笑っちゃうほどイケるので、暑い時期になると時々作って食べてます。おすすめですので皆さまも是非どうぞ♪感謝!
2011年08月16日
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私の事務所の起業支援業務で、会社設立手続に関するウェブサイトがあったのですが、この度リニューアルをいたしました。http://www.new-company.jp/?=blg従来は、独立して起業される方のための会社設立手続サイトだったのですが、今回のリニューアルに際し「よりビジネスの立ち上げ支援」という本来の起業支援色を打ち出し、経営コンサルティングの要素を強くしました。昨今は会社設立に関する情報が非常に多くなり、インターネットや書店で販売される書籍の情報などを利用すれば、会社法その他の知識がなくとも簡単に株式会社設立の手続ができる時代になっています。むしろ、起業独立といった新ビジネス立ち上げ時に重要なことは事業の成功要因(Key Success Factor:KSF)をしっかりと把握したうえでビジネスをスタートすることです。これが明確にできていないと事業計画書が作れず、創業時に金融機関からの十分な支援が受けられず、仮に営業が上手くいって契約が取れてもその後の付加価値創造のフェーズで生産性が低くなってしまうため、最終的な収益性が悪化します。すなわち、独立して会社設立をする際にKSFをもって起業するのか、KSFをもたないで起業するのかによって、独立が成功するかどうかが決まるくらい重要なビジネスモデル上のファクターです。今回の起業・独立・会社設立サイトのリニューアルでは、この事業成功要因であるKSF構築のコンサルティングを提供することといたしまして、会社設立手続は完全に無料化し、会社設立手続に必要な書式も無料でダウンロードできる仕組みにしました。また、起業家の方がビジネス立ち上げを考えるにあたって必要となるマーケティングのフレームワークの使い方や、事業計画書の作り方、事業開始時から2倍のスケールでビジネスをスタートすることができる資金調達法のご紹介、もちろん株式会社と合同会社(LLC)の設立手続の解説など、徹底的に独立起業を支援するコンテンツを揃えました。モノ溢れの時代といわれるなかにあって、他所とは違う価値を作り出して高成長を実現する仕組みづくりのお手伝いができればと考えています。会社設立に関するサービスの提供地域は日本全国ですが、KSF構築支援の経営コンサルティング提供地域は日本に限らずグローバルに取り組んでいきたいと考えていますので、これから起業・独立なされる方は、ぜひ一度ご覧ください。【KSF会社設立 : 現役MBA講師&行政書士が教える儲かる会社を設立する方法】http://www.new-company.jp/?=blgどうそよろしくお願いします。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。感謝!
2011年08月15日
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今から遡ること数年前、埼玉県秩父市の工業団地の一角に城に似た建物が建築された。それが日本唯一のウィスキー専業メーカ、ベンチャーウィスキー社の秩父蒸溜所だ。ふだん一般には開放されておらず見学はできないのだが、肥土社長のご好意で特別に見学させていただいた。ウィスキー蒸溜所の見学はアイラ島のボウモア以来だから2年ぶり。蒸溜所の印象はブルックラディとキルコーマンを足したような素朴な感じ。ちょっと言葉にするのが難しいのだけれども、なんだか直感的にそう感じた。蒸溜所の近くにやってくると、麦汁の甘い香りが漂っていて嬉しく小躍りしたくなる。この香りがウィスキー蒸溜所訪問のファンファーレだ。肥土社長の簡単なレクチャーのあと、さっそく蒸溜棟に入ってモルトを轢くミリングの機械から見学がスタートする。アイラ島では、100年前のミリングマシーンが現役の蒸溜所が多くて、2階の天井にモーターを設置してベルトドライヴで動くものが多いが、ここはもちろん最新型だ。ステン製のマッシュタンを過ぎると8器のウォッシュバックが並ぶ。この大きさだから実現できたというウォッシュバックは日本のミズナラ製で、サントリーの山崎蒸溜所と同じ(はず。すみません、私はまだ行ったことがなくて、笑)。あとで見せてもらったウェアハウスのなかにはミズナラ樽が沢山あったので、肥土社長はミズナラがお好きのようだ。製造工程順にミリング、麦汁、発酵とくれば、いよいよ蒸溜で、みなさまよくご存知のあのポットスチルが登場する。▲ベンチャーウィスキー秩父蒸溜所のポットスチルポットスチルは小ぶりで容量は2000L。キルコーマンより少し大きめかなと思って聞いたらほぼ同じとのこと。何でもスコットランドにはポットスチルは2000L以上でなければならないという規制があるそうで、2000Lを割り込んでしまうとポットスチルと呼んでもらえないのだとか。「それじゃちょっと悔しいじゃないですか」とは肥土社長の言葉(笑)。▲こちらはキルコーマン蒸溜所のポットスチルほぼよく似ている両方を比べていただくとよく分かるのだけれど、容量はほぼ同じで、秩父はストレートな形、キルコーマンは胴体に膨らみがあるバルジ形。一般的にストレートな方が重いウィスキーができ、バルジ形は軽快なウィスキーができると言われているので、秩父のモルトは重いフルボディになることが予想できる。余市と同じだ。この他スチルのサイズやラインネックと呼ばれる上部の形状からもこの傾向が読み取れるので、蒸溜所の設計段階から特徴のはっきりしたウィスキーを作りたかったのだろうと思われる。ポットスチルを写真撮影した後、ウェアハウスを見せていただいた。バーボン樽、ホッグズヘッドなどと並んで、今週これまでにご紹介したシェリー樽、ブランデー樽などもあった。興味深かったのは、北米レッドオークの樽があったことで、レッドオークは導管が太くて漏れるため樽にされることは少ないのだそうだけれども、手に入ったので試してみたと何事にも積極的な肥土社長は簡単に話される。けれども、実際にウィスキーを入れてみたら漏れたので慌てて詰め替えたそう。今は鏡板だけレッドのホワイト樽があるそうだ。ウェアハウスにはすでに1000本以上の樽が熟成の時を重ねていて、お披露目されるのをゆっくりと待っている。きっと豊かな香りとボディのウィスキーが出来るだろう。蒸溜所見学のあと、試飲をさせていただきながら色々とお話を伺った。多くの方がご存知のとおり、羽生蒸溜所の件では大変ご苦労なさったのにも拘らず、肥土社長は「好きなことをさせてもらっているから感謝しなくちゃいけない」と物腰低くとても謙虚だ。「これからリチャーするから、よかったらご覧になりますか?」と仰るので、こんなラッキーなことはないと喜んでお願いする。リチャーとは一度使った樽を再使用する前に内側を焼くことで、私は余市に続いて2回目の体験。あちらは団体で遠巻きに見るだけだったけれども、こちらは私一人だけだ。天国にいる気分になる。▲バーボン樽のリチャー作業。作業しているのは肥土社長ご本人。▲こちらは余市蒸溜所でのリチャーリチャーで大切なのは「ポンポン」と焼ける音がすることで、コーヒー焙煎で2度目のハゼを聞くのと似ているなと思った。きっと中まで火が通ることではじめて音が出るのではないかと思う。チャーが終わったあとの樽のなかは、アルコールとウィスキーの甘さと焼け焦げた香ばしさが混ざった独特の香りがする。これはちょっと他では体験できない。天国にいる気分とはこれのことだ。肥土社長は、何もかも秩父に拘ってウィスキーを作ろうとされている。それは生まれ故郷への郷土愛とルーツへの敬意とご自身の情熱だろう。そして、ここの秩父蒸溜所にはそれらすべてを実現できる環境が揃っている。明確な四季、朝晩の寒暖の差、冷涼な空気と水、麦と設備と樽。モルトウィスキーを作りたいという夢は多くの人の胸にあって、私の中にもあるけれども、それを実現するのはまったく違う話だ。でも、夢物語を現実にするご努力を積み重ねて来られたことも事実で、それはウォッシュバックやポットスチルだけでなく、二条大麦の生産や樽にまで手を広げていることからも明らかだ。アイラ島のキルコーマンや台湾のカヴァラン等が評価されているのとまったく同じように、日本のベンチャーウィスキーも、もうまもなくその名声が世界に轟くようになる。3年熟成の即席マイブレンドは、リッチでフルボディでラガヴーリンとマッカランを足したように美味しい。これが8年や12年になったら世界中の人々が秩父の名を語るようになるだろう。肥土社長は正直で謙虚な方だけれども、21世紀の竹鶴政孝と言っても過言ではない偉大な人物だ。特別に見学を許して下さった肥土社長のその広いお心に感謝する。感謝!
2011年08月12日
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ベンチャーウィスキー社は2004年創業のため、これまでご紹介してきたウィスキーは羽生蒸溜所その他の原酒から作られたものでした。今日の内容は、2007年に設立され現在稼動中の秩父蒸溜所のものです。▲左から蒸溜したて未貯蔵。バーボン樽3年&ミズナラ樽3年。シングルモルトの象徴ともいえるポットスチルで蒸留されたウィスキーは、その蒸溜順にフォア、ミドル、フェインツと呼ばれますが、樽に詰めて熟成させるのはミドルのハートと呼ばれる部分だけだそうです。この未貯蔵モルトももちろんハートの部分。いわゆる麦焼酎の超強力版のような酒なのですが、蒸溜所ごとの個性というのはこの時点で明確に表われます。私は、マイブレンドウィスキー作りに参加したときの余市のニューポットとイメージを比較しながら口に含んだのですが、あちらは麦芽の甘みがフルボディで広がるタイプ。こちらは麦草の香りが印象的なタイプ。ワインに例えるなら、余市がフルボディのボルドーで秩父がブーケっぽいブルゴーニュというところでしょうか。続けてお待ちかね秩父3年物。まずはバーボン樽のものですが、かなり強いオークの樽香が溶け込んでいて、先のニュースチルでいうフォアのウィスキーのようです。これだけをシングルカスクと言うなら、かなり強くて早いストレートのパンチみたいです。一方、最後の3年物はミズナラ樽仕込みで、こちらはミズナラ特有の甘い梅酒のような味わいが特徴。ちょっと私には甘すぎてこれだけを飲むのは辛いですが、シェリー仕込みの例えばマッカランなどがお好きな方には、別のタイプの甘いウィスキーもあるということでお楽しみいただけるのではないでしょうか。ちょっとキツいウィスキーとちょっと甘いウィスキーでしたので、両方とも5:5で混ぜたら丁度いいのではないかと思って試してみたら、これが信じられないくらい素晴らしいバランスのウィスキーになりました。色も丁度いい琥珀色です(笑)。蒸留してわずか3年でこの素晴らしさですから、5年8年10年と熟成を重ねていく将来がとても楽しみになりました。感謝!
2011年08月11日
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15年に続いて20年です。15年のアルコール度は46度でしたけれども、20年のアルコール度は57度でカスクストレングスのボトルです。ベンチャーウィスキー社では、肥土社長自らブレンドを担当されているそうですが、ずいぶんとヴァニラっぽいオークの脂が強いのでこれはオーク新樽ベースですか?と聞いたら、シェリーが多くて半分以上だそうです。驚きました。おそらくはリフィルか何かの理由から、シェリーが強く出たというよりは上品にマイルドに出たというタイプなのかなと思います。個人的には、ここにヘヴィピートの原酒を少し混ぜて強いボディを出し、全体的に巨大なスケールのウィスキーに仕上げる方が好みですけれども、羽生蒸溜所のウィスキーはそういうタイプではないようです。ベンチャーウィスキー社のロゴには樫の実がデザインされていますけれども、このロゴが体を表すようにここのウィスキーは豊かな樽の熟成香が特徴です。イチローズモルト 20年感謝!
2011年08月10日
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ベンチャーウィスキー社は2004年設立だそうで、15年もののウィスキーをリリースしているのは何故か?と思われるかもしれません。しかし、肥土伊知郎社長の御祖父が創業された羽生蒸溜所のウィスキーその他の貴重なウィスキーを在庫に持つため、このようなヴィンテージものがリリースされるのです。つまり原酒は羽生蒸溜所のものです。製品の裏ラベルから引用してご紹介します。「1946年ウィスキー免許取得。2基の銅製ポットスチルを導入し本格的にモルトウィスキーを製造していた。」「現在、創業者の孫により蒸溜所が復活され”秩父蒸溜所”としてウィスキー製造が再開されている。」肝心のテイストは非常にまろやかで甘く、飲みやすいウィスキーです。しかしながらアルコール度数は46度ありますから、このあたりは品質にこだわる肥土社長の志が看て取れます。私はこのウィスキーを口にしたとき、かつてのスーパーニッカ原酒を思い出しました。宝物を見つけたような、山奥で舞茸を見つけたような、胸が躍る感覚です。あちらはカスクストレングスが売りでしたが、こちらはコニャック樽仕込みが売りで、「シングルモルトウィスキーのありのままの味わいを愉しんでいただくために冷却濾過を行っておりません。」ウィスキーは自然の恵みと人の営みとの調和ですね。イチローズモルト15年感謝!
2011年08月09日
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日本唯一のウィスキー専業メーカとして、ユニークなウィスキー製造に積極的に取り組んでいるベンチャー・ウィスキー社。このブログでは、既にイチローズ・モルトMWRを取り上げています。そのベンチャー・ウィスキーがリリースした、これまた非常に珍しいウィスキーが本日のお題です。イチローズチョイス・シングルグレーン川崎。イチローズチョイスシングルグレーン川崎1981ユニークな点は2つあって、ひとつはグレーンウィスキーだけのボトリングであること。もうひとつは川崎蒸溜所のウィスキーであること。川崎とはもちろん神奈川県川崎市です。グレーンウィスキーとは、原材料にとうもろこしを使用したウィスキーのことで、グレーンウィスキーだけを考えるなら、世にバーボンとよばれる北米のケンタッキー・ウィスキーは皆グレーンウィスキーですから、珍しくもなんともありません。しかし、北米以外のウィスキーの分野ではモルトベースが基本ですので、通常グレーンウィスキーは脇役でグレーンウィスキーのしかもシングルカスクが商品化されるのは滅多にない(といいますかこれまで聞いたことがない)ことです。だからこそリリースされたボトルですので、どんなものなのかと思ってテイスティングしてみると、シェリー樽仕込みですが25年以上の長期熟成だけあって、しっかり熟成したシェリーテイストをもちながら、モルトベースだと重くなりがちな個性がグレーン独特の個性を主張しないボディと類稀な調和をみせ、堂々としたウィスキーに仕上がっています。もうひとつレアなのが川崎で、かつて多摩川河口付近、川崎球場近くにあったウィスキー蒸溜所の原酒ということも、滅多にない非常に珍しいことといえます。これはグレーンウィスキーがブレンドのベースに使われることが多く一般的に日の目を見ることがないのと、この樽が特別に素晴らしく熟成したウィスキーだったことからベンチャーウィスキー社がリリースの英断を下したからこそ日の目を見ることになったからで、その見識眼こそ評価されてしかるべきだろうと思います。まだまだ知らないことが多いと再発見させてもらった奇跡の一本です。感謝!
2011年08月08日
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不安定で蒸し暑い日が続きます。猛暑で過酷なのも大変ですが、湿度が高くて蒸し暑いのもきついですね。そういう夏の夜にはビールだけでは物足りないので、なにか飲む理由のようなものがあると嬉しく、ベリーダンス・ショーがあるというので嬉々として出掛けてきました。ベリーダンスは、今までも何度かお誘いをいただいていたのですが都合がつかず、鑑賞するのはなんと初めてです♪ゆっくりと官能的に踊るものだと思い込んでいたのですが、実際のダンスはものすごくスピーディに身体を動かすもので、ご当人たちはスマイルのまま踊ってましたが、とんでもない心肺機能がなければ20秒で息が上がってしまうでしょう!その鍛え上げられた鍛錬のご披露にすっかり感動してしまい、暑さとビールを忘れかけました。アンコールのときに、ダンサーの方が私のところに来て手を取ろうとされたのですが、恐れ多くてとてもとても(笑)。でも今となっては、出鱈目でもいいから適当にノっておけばよかったかな?と思います♪感謝!
2011年08月05日
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ハイランド・モルトのなかでも飲みごたえのある1本。アードモア以前なら、アイラ島やスカイ島、北海道・余市のピーティだったりヨード香のする癖の強いウィスキーに挑戦するのが呑んべえの生きがいのような勘違いの生活を送っていたのですが、最近は少しは世間様の具合が分かるようになったのか、ハイランドのバーボン樽仕込みなどを好んで飲むようになりました。それでも、これまでの歴史というほど立派ではありませんが、経緯というようなものもありまして、ハイランドのなかでもさらに北の蒸溜所で46度くらいが最高だなんて思っていたのですが、このアードモアで多少針が戻ってきてニュートラルなウィスキーの偉大さを再確認しました。このアードモア蒸溜所は、以前はニッカの余市と同様に石炭直火蒸溜を行っていたことで有名でしたが、世界的なモルトブームの前にそれを止めてしまいました。最終的には製品を飲んで評価するべきものでしょうが、スチーム間接蒸溜ではカラメル香がなくなるのではないかと言われています。痛ましい損失です。しかしながら、いま手に入るボトルはハイランドらしいモルトとアルコールのバランスを保ちながら、イタリアのヴァニラジェラートのようなリッチなクリーム感を伴いながら、イースト由来なのか樽由来なのか分かりませんが、とても豊かなブーケの香りに包まれる非常に魅力的なウィスキーです。シングルモルトとは単一蒸溜所の原酒で作られるウィスキーの意ですので、本当の単一であるシングルカスクではありませんけれども、それを差し置いてもこんなに豊かでボディもあり、原材料の風味を残しつつ、アルコールが黒子となって全体を構成しているのは隠された秘宝のようです。ひょっとして蒸溜所でフロアモルティングしてるのでしょうか?感謝!
2011年08月04日
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モルトウィスキーのブレンドをやりながら、コーヒー豆の焙煎と抽出という2つの趣味(あくまで趣味ね)をもっていると、あるとき違う分野のなかに共通点を発見することがあります。モルトウィスキーのブレンドという作業は飲む前の味の調整ですから、食事の際に醤油や塩をかけることに近いと思っています。一方、コーヒー豆の焙煎は食材の仕込み、抽出は調理に近く、それぞれ前工程で手を抜かないで完璧を目指すことで、最終工程ともいえる人が口にするときに最高の形で人に届けられる、と考えております。とまあ、そんな理屈だけは一人前のコーヒー趣味ですが、前回書いた久しぶりのネスプレッソには実は書かなかった進化が含まれていて、大いに驚かされました。その驚きとは、テロワールがあったことです。テロワールとは、ワインの分野で使われる言葉で「土地の味」とでも訳すと思いますけれども、これはそっくりそのままウィスキーの分野でも当てはまると考えていまして、ならばコーヒーの分野でも当てはまり、本当に美味しいコーヒーとはテロワールがあること、即ち実の味がすることと栽培地の味がすることだと思っていました。そんなことをボンヤリと考えていたところ、ネスプレッソではもう実現されていたのです。上には上がいる!上には上がいるというのは静的な表現であり、毎日の取り組みとしては先には先がいるということで、その差がどのくらいあってどういう取り組みで近づけるのかを考えるのがイノヴェーションの真実だとドラッカー博士は言ったか言わなかったか。ネスプレッソが実現したテロワールは、もちろんメーカで行われたエンジニアリングの結果です。そのココロは、豆も進化した、焙煎も進化した、管理も進化した、抽出も進化した、ということでしょう。では周囲を見渡して現状を確かめてみると、どれかひとつはあっても全てはないからネスプレッソがネスプレッソたる所以です。しかしながら、こちらの取り組みはエスプレッソではありませんから加圧した蒸気で抽出するわけではなく、ネルでドリップするのにスイス・エンジニアリングの秘密に近づけばいいのです。ネスプレッソのネスプレッソたる一番の所以は抽出だと考えていまして、他のマシンでは行われていない抽出の違いを応用できないかと思って試行錯誤してみたら、お陰さまで答えを見つけることができました。その答えとは注湯にあります。多くの方がイメージされるコーヒーのドリップは、コーヒー豆を蒸らした後で「の」の字を書くように注湯する作業ではないでしょうか。また、多くのコーヒーマシンの注湯はミリングしたコーヒー豆に均一に注がれるのではないでしょうか。そのどちらでもないというのが正解のようです。あーあ、ここまできたら仕事にしようかなあ。UCCさん、一緒にやりません?(笑)感謝!
2011年08月03日
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今年のThe Best Magazine Of The Yearの発表です。少々気が早いですが、お天道様の活動も2週間程度早いようですので、人がやることに完璧はないとお許しいただくとして。Domani 2011年 09月号昨日電車に乗ったら、中吊り広告に「寅」という目が飛び込んできて、思わず振り向いてしまいました。今月号の特集は車 寅次郎だそうです。「ニッポンの夏、オンナの夏 - いつも心に『寅さん』を!」なんだ。これってオレのことじゃねえか!といういつもの勘違いから、さっそく本屋に飛び出して覗いてみたら、男はつらいよの決め台詞とその解説、さらにはファッションまで引用して誌面が出来てて面白かったです。ファッションと雑誌の世界で9月号といえば、こちらは大暑を過ぎてこれからが夏本番というのに、あちらはもう秋の装いなのは映画の世界と一緒か。なんだか気が早いねえ(笑)。Domaniっていうのは、イタリア語の明日ってえ意味ですが、コンセプトとかっていうインテリが難しいこというやつで言うとなんでも働く女性のファッション・バイブルとかって言うらしくて、そんなところで寅次郎を見習っても立派な大人になれないぞ、満男! じゃなかった、美智子?歌子?とにかくさ、そのドマーニっていうのは明日っていう意味なんだから、明日は風の向くまま気の向くまま、結構毛だらけ猫灰だらけ、あんた今まで何処で何やってたのさ!?さあてね、こんなイイ女お世話した憶えはございませんが。お後がよろしいようで。感謝!
2011年08月02日
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先日、田舎住まいの私の母親のところにカナダからエア・メールが届きました。カナダ・ヴァンクーヴァーの通知支払い事務局(Currency DepositsDivision)なるところからで、封書面には「合意済支払」「記録済金融通知」と書かれ「最終」「身元確認済」と赤字で印刷されています。中には「同封の支払承認用紙を返送しマルチレベルコンテストで最高得点を獲得されると、上記アカウントの所持者に賞金が満額で支払われることが保証されています。」と書かれ、書面のあちこちに210万円と金額が入っています。その他、いかにも「あなたには210万円を受取る権利があり、こちらが支払うためには今すぐ支払承認用紙にサインをして返送してほしい」という内容が様々な表現で書かれています。少し長いですが、ご参考までに転載しますと、「イノマタ○○○様、この公式合意済支払通知と同封の特賞2,100,000円に関する預金複写書の承認済受取人になられたことにお祝いを申し上げます。弊社は最近同じような通知を東京都のN.O様にもお送りしたところです。O様は弊社の指示に従い、2010年7月14日に4,200,000円を獲得されています!イノマタ○○○様、そして今度はこの2,100,000円の通知をあなたにお送りしているところなのです!あなたはO様と同じことをするだけでよいのです。つまり下の用紙に指示通りに5日以内に記入して返信するだけでよいのです。マルチレベルのコンテストであなたが単独当選者となったことが確認され次第、次のような小切手を発行させて頂きます。イノマタ○○○様に特賞2,100,000円のお支払(「お急ぎください!今日中にあなたの用紙を返送して下さい!」と赤字で添え書きあり)イノマタ○○○様、あなたもご存知のように、お支払準備はすでに始められているのです。下の用紙を今すぐ返信する必要があります。もしあなたが指示通りに用紙に記入、署名して返信しなければ、あなたに2,100,000円を授与することができないのです。これはあなたへの最終通知です。この機会を逃さないよう今すぐ返信して下さい。ロイ・H・トーマス、賞金管理者」そして、この下に支払承認用紙と印字され、判定料金の2,000円をこのCurrency Deposits Divisionに送りますとチェックし、クレジットカード番号とクレジットカード署名を記入して、同封の封筒で返送する仕組みになっています。- - - - - - - - - - - - - - -いかがでしょうか。突っ込みどころ満載の意味不明瞭な封書ですね。私の母はまったくの田舎者ですので、カナダに知人はなく外国での取引のためにアカウントを作るような生活は送っていません(笑)。そこで、私に「こんなおかしなものが届いたんだけど」と相談を受けて発覚しました。ある程度の社会経験をお持ちの方でしたら、このような内容不明の封書を相手にすることはないと思いますが、なかには2,000円払って判定を受ければ210万円がもらえると理解して、文面で指示されたとおりにクレジットカード番号とサインを返送してしまう方もおられるかもしれません。念のため少し考えると、肝心の内容面では「マルチレベルのコンテストであなたが単独当選者となったことが確認され次第、次のような小切手を発行させて頂きます」とあり、内容不明な「マルチレベルのコンテスト」に「単独当選者となったことが確認され次第」「小切手を発行する」と不確実なこと。クレジットカードの番号と署名を記入させ、2,000円の判定料金と共に返信用封筒で送らせようとすること。等々の点にリスクがあること。カナダからのエア・メールなのにも拘らず、郵便局の消印がないこと(ひょっとしてポスティング?)これらのなかで最も危険なのは、「クレジットカード番号」と「本人署名」でしょう。場所によっては、これだけの情報で高額な買い物ができてしまいます。このような郵便にはくれぐれも気をつけましょう、というのは消費者向けコンテンツであり、今回私がこの内容でメルマガを書いたのは、このような非常識な内容の広告宣伝をマーケティングと称して賞賛しているところが、今でもネット上に見受けられるからです。このような「非常識マーケティング」は消費者の購買プロセスを表面的に取り入れて過剰演出するのが特徴です。消費者の購買プロセスの代表的なものにAIDMA(アイドマ)があります。Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)と言われています。これを過剰に演出するのです。例えば、まず最初に注意を引きつけるために、人を驚かすような非常識な文章を書く(最初のAに相当)。次に、その非常識な内容がどういうことなのか、そのまま長い説明を続けて魅力があることを訴える(Iに相当)。さらに、この魅力的な内容を欲しくありませんか、と質問する(Dに相当)。さらに情報を加えて関心を引きつけ、購買意欲を固める(Mに相当)。最後に、購入するために必要な手続を明らかにし、期限を設定して行動を掻き立てる(最後のAに相当)。こういう構成のセールストークやホームページに時々出会いますね。もちろん、購買プロセスにそって営業プロセスを最適化するのは正しい努力ですが、今回の場合は商品・サービスそのものが陳腐なものであることが問題点で、多くの非常識マーケティングもこの傾向があることです。非常識マーケティングで成功した、という話もよく耳にしますが、非常識であるがゆえに長続きせず経営としては長期的に安定した業績を上げることが難しくなるようです。このようなビジネスモデルにくれぐれもご注意ください(笑)。※今回のような郵便に関する参考情報。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416650819http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1439735519※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。感謝!
2011年08月01日
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