全19件 (19件中 1-19件目)
1

「なんだよ、もっと早く言ってくれよ」と言われてしまいそうですが、一見故障のプリンタを復活させましたので、これまたご参考までにレポートします。年末の年賀状シーズンになると「さあ、年賀状もデザインが出来たし、プリンタで印刷してポストに入れに行こう」という場面、いざ印刷っ!というところでプリンタがトラブって印刷できない、という話をよく聞きます。インクのクリーニングや強にしてやってみたけどダメで、サポートに電話すると話し中。やっと繋がったと思ったら「それは修理になりますね。今からだと2~3週間程度かかりますから、終わるのは来年・・・」仕方なく年末のギリギリになって新型プリンタを購入するというお決まりのコースです。私は、かれこれ10年以上C社のプリンタを使ってまして、以前2台目を購入するときに他のメーカも試してみたい、とライバル他社に浮気したのですが、これがもう全然話にならないので再びC社一本で来ております。メーカの違いはともかく、家庭用インクジェットプリンタの場合、インクは自然乾燥式ですので、プリンタヘッドのインクが乾いて固着するのを防ぐため、カバーのようなものがされています。これが、長期間使わないと流石に乾いてしまって固着し、インクはたっぷりあるのに(インクが流れないので)印刷が出来ない、ということになって素人は手出し無用というわけです。数年前までは、プリンタヘッドごと交換できるように交換ヘッドが販売されていたのですが、ここ数年は機種が絞られるか修理扱いになっているので、その限られた機種以外はメーカに修理を依頼するほかありません。修理は、時間も労力も費用も新しく買い換えるのに比べてメリットが少なく、それで皆さんプリンタを購入されてらっしゃる。でも、故障の原因はインクの詰まりと分かっているので、それならダメもとで直してみて、直ったらラッキーどころかエコで素敵な生活じゃないかとチャレンジしてみました。前置きはこのくらいにして、やることは至って簡単。ブレーキクリーナーのスプレーで上から下から吹いて、固着したインクを流してやればいいのです。注意点かどうか分かりませんが、あまり手加減して長々やってると他の部品を侵す可能性がありますから、一気にブシューと短期決戦に持ち込むのがコツです。すると、出るわ出るわ青・赤・黄・黒の水糊の固まったようなアメーバが。さらにもう一度徹底的に吹いてやってボンドの固まりが出てこなくなったらOK.10分程度置いて完全乾燥してからインクタンクをセットすれば、あら不思議と言わんばかりに見事に復活します。これで、年末に無駄な出費とCo2排出が避けられますね。本当のエコとはロハスと対極だという話。良い子はマネをしてはいけませんが、お役に立つようならばご参考までに。感謝!
2011年01月31日
コメント(0)
お恥ずかしながら3年ぶりほどで風邪を引いてしまいまして、恥の上塗りのようにここに記しましたら、方々からお電話やメールをいただいて、大変ありがたく恐縮しています。実を明かしますと、治ってから書いてまして、ダウンしたのはその前日でした。風邪だと書いた日は食べ過ぎが原因でダウンしていました(笑)。さて、昨今は本当に風邪やインフルエンザが流行っており、電車のなかでは、あちらこちらからゴホンゴホンと聞こえますので、もしお役に立てばと思いまして、風邪から早く回復する方法を書いてみます。あなたの風邪はどこから?私は鼻からという人は黄色、喉からという人は銀、熱からという人は青だそうですが、私の場合は関節からです。ここ10年くらい必ず決まって100%です。首筋から背中から腰にかけて冷たさを感じ、右ひざがピクンときたらもう決定したようなもので、100%の確率で風邪を引いてきました。風邪の入口が決定しているなら、出口も決定してやろうと思い、1.ごく一般的に早めに病院へ行く2.日本の民間療法的に早めに寝る3.スコットランドの民間療法的にウィスキーを呷って寝る等々を試してみたのですが、1は皆さまご存知の通り診察+薬の処方で安静を保つ対応。2は当たるも八卦当たらぬも八卦で翌朝の結果が二分します。3は体温上昇と発汗によって回復する場合もあり、狙いが十分作用せず長期化する場合もありで当然薬は飲めず、酔っ払う以外のメリットなしでした。そこで、最後に考えたのがビタミンC大量摂取法。まず食事をします。おかゆと梅干でもOK。食べたくなくても多少無理してでも食べましょう。私も今回は胃にきたのですが、1合分のおかゆを食べましたよ。次に、キウィ、イチゴ、かんきつ類などビタミンCが豊富に含まれる果物を食べましょう。さらに、ビタミンCのサプリをアセロラドリンクで飲みましょう。とにかく、強く意識してビタミンCを摂りましょう。また、熱い風呂に入る。サウナで汗をかくように、湯船で発汗するまで5分くらいは我慢して入る。風邪のウィルスは、40度になると活動を停止するか死滅するので、現代でも薬で殺せない風邪のウィルスを熱で殺しましょう。で、寝る。喉が渇いたらアセロラドリンク。さらに長時間寝ます。で、様子をみるまでもなく翌朝回復しています。この方法がこれまで100%でした。病理学的にみると、例えばガンになる最も大きな原因となる摂取物は普通の食べものだそうです。つまり、ある食べ物を(時間的長短は別にして)大量に摂るのは毒ということで、水ですら100%の純水は猛毒です。だからかどうか栄養学的な見地は存じませんが、バランス重視で色々食べるのが大切なのが日常生活の習慣。これまでいくら摂っても大丈夫のように言われていたビタミンCも、そればかりは反って病気の原因になると先日発表がありました。しかし、3年に一度1000日に一度風邪を引いたときには、一日の摂取量の2倍くらい摂っても大丈夫でしょう。だって、こたつでミカンのとき5個とか10個食べるでしょう?数年に一度の非常事態ですので、非常時対応をします。あくまで非常時対応ね。と、ここまでまったく個人的な民間療法のご紹介。良い子はマネをしてはいけませんが、お役に立つようならばご参考までに。感謝!
2011年01月28日
コメント(0)

夏にオーダーしたクラッチアッセンブリーがクリスマス前に届き、年末年始のけじめも過ぎたところでやってくる成人の日の連休。本当は暖かくなってからやりたいな、でも何かあったらまた半年先になってしまうなと思って、冷たい風の吹きつけるなかいよいよ左フェンダー内と格闘が始まりました。以前にも書きましたが、Lancia Yは直列4気筒横置きのFFですから、エンジン - クラッチ - ギアボックス - デフと繋がる所謂トランスアクスル方式で、クラッチ交換をしたい場合にはまずドライヴシャフトを外さなくてはなりません。ドライヴシャフトを外すには、フロントアップライトをバラさなくてはならないので、タイヤを外して取り掛かるのは第一にハブナットを緩めることでございます。▲真ん中のナットがハブナットですこのハブナットですが、当然勝手に緩んだりしては困るので、カシメが打ってありまして、緩めるためには更に最初にカシメを緩めなければなりません。なりませんがなりませんのですよ。全然。まったく。マイナスドライバーを入れてこじったり、細いバールを試したり、センターポンチを突っ込んだり、いろいろやりましたが板厚2mmのナットはビクともしません。国産車だとこの辺りは1mm強というところ、こんなところだけ真面目に頑張っていて一体全体イタ車はどうなっているんだ、という感が益々高まってテンションも上がります。テンションも上がれば、どうせ相手は消耗品だと割り切ってバーナーで炙って軟らかくならないかとか、いっそグラインダーでギャンギャンやってねじを切ってやろうかとか、思いつく限りやってみたのですが、梃子にも動きませんでした。いや冗談じゃなく。そういう難儀な2週にも亘る週末の格闘の後、ついに自分でクラッチ交換をやる夢(なんだそれ)は果たせず、断念という結末に相成った訳でございます。そうなったら、私のような通り掛かりの素人が時間も労力も際限なくやろうなどと考えているプランAを変更して、素敵な笑顔と片手で1~2日で終えてしまうベテラン仕事のプランBにスイッチ。マセラティの神様のように慕われイタ車ばかり扱っている整備工場に直行です。ここには以前にも車両を見せたことがあり、話しはツーカーで打合せは5分で終了。春頃に乗り出そうと思っているので2ヶ月くらいのうちに仕事の合間で片付けてくれればいいよ、とお願いしたら1週間もかからずに出来上がってきてしまいました。普通は仕上がりを舐めるように見て舞い上がって喜ぶのがお客様というものですが、こちらがみるのは交換したクラッチディスクで、あろうことかダイヤフラム・スプリングの2,3本は先が折れて欠損していました。これが当たってゴリッという異音になっていたのです。こうなると、おおよそのクラッチの寿命も見当がついて一石二鳥なのかどうか分かりませんが、本来は自分でやる予定だったブレーキフルードの交換もお願いしてしまって、出撃整備が完了。いよいよヘッドライトレンズの磨きでもやろうかな。感謝!
2011年01月27日
コメント(0)
絶不調。頭は痛いし、節々はキリキリするし。ボアーンとします。きっと微熱もあるのでしょう。頭のなかは空っぽだから、本来は風邪の神様が通り過ぎてくれるはずなのだが、どうやらたまには神様も間違えるということでしょう。ところで。電車のなかで、隣席の方が読書をなさっておられる。文庫本で小説らしい。まぶしくて目覚めると朝日が窓を通して射し込んでいた、というようなことが書いてある。これだ!私のブログが詰まらないのは。私が小説を読まないから、決定的な文学的な素養と経験の欠落がこのブログの表現を退屈にしている。それに気づいてしまった!どうしよう?これから小説を読むの?そんなことに気づけるのは、頭がポワーンとしていることのささやかな喜びか効能か絶望か。人生はなかなか上手く運ばないものですね。ではでは。感謝!
2011年01月26日
コメント(1)

久しぶりになりますが今日のお題はラーメンで、このラーメンも一年ぶりですので、こちらも久しぶりです。毎年恒例、牡蠣の天ぷら入りラーメン。もうかれこれ12~3年ほど、毎年一月に食していますが、暮れになって寒さが本格的になってくると、新年が明ける前から待ち通しいものです。それが今年は年明け(昨年末)から忙しくて、ようやく念願が適いました。牡蠣といえばフライですが、そこを天ぷらにして餡かけで仕上げてあるのが特徴。白髪ネギも陰にならず主張しすぎず絶妙なポジションを固めている完成度の高い一品です。ああ、また食べたいなあ。感謝!
2011年01月25日
コメント(0)

私たちにとって一番街の顔だった、タハラ本店が今月末で閉店するそうです。時代の変化なのでしょう。いわゆる街のレコード屋さんの商売を成立させるのは大変な時代です。これは書店も同じでしょう。タハラ閉店は、単なる街のレコード屋さんが閉じる以上の意味があって、思い返すと複雑な感情の波が襲ってきます。まずは、レコード屋として。物心ついたころは新星堂で、四角のなかに丸型がデザインされた紙袋やビニール袋は、いつかあんな風に街を歩きたいと憧れるちょっとしたファッションでした。自分の小遣いで買い物ができるようになった中学生の頃には、もう既にタハラだったので、いま流行のポイントシステムのように100円玉と50円玉がデザインされた割引券を貯めるために、新譜を購入して財布にコレクションしたものです(笑)ドラムを叩いていた頃は、リムショットばかりでスティックがあっという間にボロボロになってしまうので、今度は2Fの楽器売り場に出入りするようになり、昼間入店して色々と物色と買い物ののち、店を出ると真っ暗なんてこともしょっちゅうでした。延べで計算すれば、あのB1Fから2Fに何か月から何年分も滞在していたことになるのではないかと思います。その聖地を失おうとしています。残念でなりません。10年ほど前からCDが売れなくなったという話をよく聞くようになりました。音楽は物を購入するのではなくて通信を通してダウンロードするスタイルに変化しています。これは流通店舗が不要ということになります。当然レコード店は厳しい。全世界で同じです。こういった自社で扱う商品のプロダクトライフが一巡するときには、商売のあり方を考えなければなりません。専門用語で「事業の再定義」といいます。タハラの場合、SOUND COMMUNICATION DISTRIBUTORだから、自社を音楽流通業と定義してしまうと、今回のような社会の変化の波への対応が難しくなる。人間が存在する限り、音楽を楽しみたいというニーズは普遍だ。資本主義経済である限り、その市場と交換が続くことも自明です。もし自社を「音楽を伝える人」と定義すれば、別の形で音楽を伝える商売を続けることができる。例えば、スポーツクラブの音楽版。スポーツの世界と同じように、音楽を職業にする人はごく限られた一握りの人だけだけれど、みな多少の差はあれスポーツを楽しんでいる。その場所としてスポーツクラブは全国に1000件以上ある。それに比べれば、音楽を気軽に実践できる場所は少ない。例えば、練習プログラムつきの音楽教室+ライヴハウス+カスタマイズ楽器店のような複合形態の店舗は作れないのだろうか。ライヴハウスでの記録の版権をシェアしてデモ音源やライヴ音源のオリジナル商品を流通させる拠点になれば、音楽の流通の中心にいてミュージシャンとリスナーを媒介することができる。もうメーカー既製品の音楽を流通させるだけには付加価値がないのだから、音楽流通の上流に垂直統合して音楽を作り出せばいい。そして目の前のリスナーに渡せばいい。幸いにも、タハラはSOUND COMMUNICATION DISTRIBUTORだから、DISTRIBUTORをCRIATORに変化させて市場での立ち位置を変えればよい話。問題は自らを変えられるかどうかです。姿かたちが多少変わっても生き続けることを望んでいると思います。少なくともここに一人います。感謝!
2011年01月24日
コメント(0)

スコットランド人から「力士の寝酒」と形容されたウィスキーに触れる機会がありました。スコットランドのエディンバラにはScotch Malt Whisky Societyなるクラブがあって、私もエディンバラを訪れた際には是非立ち寄ろうと思っていたのですが間違えてMalt Whisky Experienceの会員になってしまった由縁のあるようなないようなクラブです。そのS.M.W.S.というクラブは、世界中のウィスキー蒸溜所から樽ごとウィスキーを購入し、クラブメンバーにボトルを頒布するというマニアには堪らない活動をしており、日本の余市モルトもその対象になっているのだそうです。そのいくつかあるボトルのなかで、相撲レスラーのナイトキャップと形容されたシングルカスクを頼みました。テイストは所謂典型的な余市の味がします。ヘヴィピーティで塩っぽく、オイリーでアルコール辛い。イカの塩辛を肴に泡盛をやる感覚です。ですが、その筋のプロに選ばれるカスクですから、特別吟醸のような蒸溜を重ねた純粋でシャープな味が特徴で、これはこういうウィスキーだけが持つ味です。ラガヴーリンの蒸溜所限定モルトの(もしあれば)樽出し版のような感じでしょうか。12年から15年くらいだと思いました。樽でスコットランドに行き、ボトルで日本に帰ってきたモルトですが、それを果たしたのは「生命の水」のラベルに恥じないからでしょう。ブレンダーズ・バーにて。感謝!
2011年01月21日
コメント(0)

あの有名なゴールドディスクの本物を初めてみました。やっぱりスゴイという感想です(笑)。凄くて思わず気後れしてしまったので、ゴールドディスクは全部金でできているのか、表面をめっきしたものなのか。刻まれている溝は本物で再生できるのか、どうなのか。以前から知りたいと思っていた疑問は、すっかり白くなった頭のせいで忘れ、改めて写真をみてから思い出しました。あはは。ダメですねぇ。写真はビリー・ジョエルのものだそうで、何でももらったとか。どうしたらこんなの貰えるのでしょうか?感謝!
2011年01月20日
コメント(0)
![]()
アメリカ西海岸のロックバンド「Y&T」のベーシスト、フィル・ケネモア氏の訃報を耳にしました。Y&T/ライヴ~ワン・ホット・ナイト肺がんで闘病中だったことは半年くらい前から知っていましたが、シーンに復帰できないまま亡くなってしまったことが残念で悲しいです。Y&Tの音楽はアメリカらしくないどころか、カリフォルニアの気候とは正反対のようなメロディアスなものでしたが、だからなのか大ヒットを飛ばすメジャーグループではなくて、ライヴハウスでの汗が似合う”良いバンド”です。フィル・ケネモアは良いバンドの屋台骨を支え続けた大黒柱で、ホワイトスネイクでいうニール・マーレイのような存在でした。Y&Tは、ギター&ヴォーカルのデイヴ・メニケッティが顔ですから、デイヴがギターに注力すると、その分だけヴォーカルに注力されるエネルギーが減ってしまうことと、声域の狭さからくる抜けきれないヴォーカルがメジャーになりきれない限界でもあり、かといってデイヴの声でなければY&Tではなくなってしまうもどかしさがあったように思います。フィル・ケネモアは、そういうバンドの魂を支える仕事を続けてバンドがY&Tであり続けることに一番貢献しました。今はY&TがY&Tであり続けたことに、デイヴ・メニケッティ氏と共に感謝したいと思います。R.I.P.感謝!
2011年01月19日
コメント(0)

古典芸能を現代の世に広めようと精力的に活動されている、稀音家千鶴師匠のコンサートに出掛けてきました。師匠のコンサートは1年ぶりで、場所は同じく六本木のSTB139です。師匠のコンサートは3回目ですが、前々回、前回と異なるのは、邦楽だけのコンサートとなったことで、以前は他ジャンルとのコラボレーション企画から音楽の多様性が特徴だったのですが、今回は三味線、長唄、太鼓、笛という和楽器だけでしたので、勝手知る自分の庭というようなリラックスして柔らかな雰囲気が漂うコンサートでした。三味線は、千鶴師匠と佐登繭師匠の名コンビですから、千鶴師匠の左手と佐登繭師匠の右手が紡ぎ出す音色は本当の阿吽の呼吸で、掛け合ったり、絶妙にずらしたり、見事にハーモニーを奏でたりと何時もの虹色の演奏を聞かせてくれました。今回のコンサート企画は、すべて千鶴師匠が手掛けられたものだそうで、正月に江戸の粋を楽しんでもらいたいと赤坂の育子姐さんに踊りをお願いされたり、林家うん平師匠の落語を取り入れられたりと、穏やかな新年の空気がライヴハウスであるSTBを満たしていたと思います。古典芸能やお座敷の芸者さんの芸は、ひと度ご縁があるとこんなに素晴らしいものかと、どこからか日本人として懐かしさを感じながら感激しますけれども、だからというべきか敷居が高くおいそれと触れる機会がないのも現実です。そういった現状を鑑みて、六本木のライヴハウスで食事を楽しみながら三味線や長唄に触れる機会を作って下さることの有難さ。個人的に感じ入ったのは鳴物の皆さんで、とくに笛の鳳声晴久さんはステージバックの黒壁に絵を描くような音色で表に出たり後ろに下がったり、ゆったり穏やかな会場に一筋の光を持ち込んでくる使者のような見事なお仕事。その卓越した職人芸に雷に打たれたような気持ちにさせられました。どなたも一流の方ばかりで、一流だからこその余裕のようなものが正月の祝いの宴を見事に演出していた夜でした。感謝!
2011年01月18日
コメント(0)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作が、ただいま日本で公開中です。原タイトルのバーリアは、イタリアの四国ことシチリアにあるバゲリーアのことを指すそうです。バゲリーアはシチリアの州都バレルモから電車で20分程度の距離にあって、日本でいうなら高松に対する坂出のような位置関係と考えれば、当たらずとも遠からずでしょう。そのバゲリーアは、トルナトーレ監督の出身地であり、ご自身の故郷を描いた作品です。自分自身の生まれ故郷を売り物にするとき、それは特産品等の誇らしい物品であろうことが一般的に想像できますが、シチリアというところは、一般的な日本人がイメージするシチリアを更に2倍広く2倍深くして丁度いいくらいの豊穣さと格差の土地です。前者は自然によるものですが、後者は人間社会によるもの。その両方を描かなければ作品として映画になりません。今回のトルナトーレ監督は、良くも悪くも自分自身のアイデンティティをたな卸しして作られたことが、主人公がジュゼッペというところからも容易に想像ができます。銀幕の方は、ニュー・シネマパラダイスとマレーナをブレンドしたような画面が続き、まるでノートの街に放り出されたような土着の埃と風の香りがしました。この映画は難しいと思います。その難しさは、前編に亘って言葉がシチリア訛りということからする表現の濃さが、観客にシチリアに対する土地の理解を要求するからで、極東の島国の者が日本語の字幕を看ただけで容易に状況を把握するのが困難だという、日本で流行している南イタリアツアーのような通り掛かりの観光客にもリスクフリーのサービスが満点というような種類のものとは対極の、腰をかがめて鑿と鍬を振るうようなプリミティヴな生活の営みの世界にあるからです。だからこそ、それを乗り越えて近づいた人に真実を語る。シチリアとシチリア出身者が声を大にして言いたいであろう物語は、そこまで近づいたときにゆっくり幕を上げるからです。この映画の邦名を「シチリア!シチリア!」としたセンスは卓見です。できれば翻訳もストーリーに迫って思い切った意訳をした方がこの作品の全貌に近づけたように思います。ニュー・シネマパラダイスとマレーナを越えたシチリアを知りたい人にぜひ。感謝!
2011年01月17日
コメント(0)

新年最初のコーヒー焙煎は、グアテマラ・ピーベリーでした。ピーベリーは、一般的なコーヒー豆(平豆)と異なり、ご覧の通り丸豆です。ふつうのコーヒー豆は、コーヒー果実の胚芽であることから、一つの実から二つの胚芽が取れるのに比べ、ピーベリーは一つしかとれません。これはピーベリーという品種があるのではなくて、遺伝子の突然変異や未成熟の果実からとれる胚芽だからです。ですから、コーヒー店でコーヒー豆を買うと、ピーベリーが一定割合混ざっていることが多く、私はそのなかからハンドピックで取り分けています。そうしてピーベリーだけ集めて焼いてみると、平豆と比べてマイルドな味のコーヒーに仕上がり、香りも少々若い気がします。朝の忙しいときに飲むには向きませんが、週末のブランチには最適でしょう。明日が楽しみです♪感謝!
2011年01月14日
コメント(0)
![]()
本日から続編のテレビドラマがスタート。それは別にして先日のテレビ放送をまんまと観てしまいました。アマルフィ女神の報酬この映画は脚本家の表示がなされなかったことから物議をかもしましたけれども、改めて本編をみるとそうだろうと思いました。映画の脚本がベースというよりもCMのコンテがベースのようなカットが流れます。ストーリーや出来はともかく、映像の方はオールイタリアロケの本領を発揮してゴージャスの一言で、オープニングのコルソ通りはニュー・シネマパラダイスを思い出させ、ミネルヴァセキュリティから逃走する引きのカットはルパン三世のよう。まるでイタリア旅行でもしたような気分にさせてくれるところが美味しいですね。当地について多少の知識を持っている方ならば、壮大な規模で撮影されたことが想像できるだけ、否応なしに引き込まれるだけの力をもった画面に仕上がっていました。そうそう、今回の放送で初めてスーツケースがDELSEYのものだったと気づきました(笑)。そんななか琴線に触れたのは、意図したのかしなかったのか、やはりテージスのルーフラインで、大使館前に停まっている明るいシルバーはヴィオラのソロのようでした。以前ミラノの訪れたとき、街中を行くテージスを見て「次は絶対ランチアにする」と誓いその誓いを実行しましたが、手元にあるショッキングピンクのYはヴァイオリンのように輝いてくれるのかどうか一抹の不安がよぎります。それは、最後の最後でポジターノの海岸だったという映画のような話とシンクロしていたりして。感謝!
2011年01月13日
コメント(0)

私事で恐縮なのですが、私は日々の予定を管理する手帳をオリジナル製作して使用しています。名付けて「Live Management Book」といいます。この手帳のお陰で、仕事に追われて我を失う「悪い忙しさ」から解放され、同じ忙しさでも仕事を追う「良い忙しさ」の充実した時間を過ごせるようになりました。そんなことを知人の敏腕生保営業マンの方にお話したら、ぜひその手帳の話をしてほしいと頼まれまして、このたび皆さまの前でご披露することになりましたのでご案内します。今までの2倍仕事ができる手帳術セミナーです。「2倍仕事ができる手帳術」というタイトルから、何かすごい手帳を連想されるかもしれません。確かに最終的には手帳の使い方のお話になるのですが、手帳はあくまで道具に過ぎません。しかしながら、その道具を上手に使いこなすことができず、日々の忙しさに忙殺されている場合が多くて、「忙しい忙しい」と言い続けながら、いつまでも仕事が終わらない状態に陥っていませんでしょうか。今回の内容は、むしろ「2倍の仕事ができる」というところにポイントがあり、「2倍の仕事を可能にする」には、仕事に対して今までと別次元で取り組む。そのためのツールとして手帳を使うとご理解いただく方が正しいです。今回は、お正月記念として、あつぎ異業種交流会の1月定例会でその別次元で仕事をするためのノウハウ的な部分をお話します。開催日まで1週間ほどですが、ぜひご参加ください。■「2倍仕事ができる手帳術」セミナー(あつぎ異業種交流会1月定例会ミニ講演)開催日:2011年1月18日(火曜日)時 間:19:30~21:30場 所:cafe toki toki(厚木市寿町2-8-20, 046-221-2362)最寄駅:小田急線本厚木駅東口から北に向かって徒歩7分地 図:http://p.tl/_v27(駅から少々距離がありますので、印刷をお勧めします)持ち物:筆記用具をお持ち下さい。参加費:2,000円(あつぎ異業種交流会の参加費となります)申込み:下記ホームページの申込みフォームからお願いしますhttp://www.e-koryu.net/inquiry.htmlご参加いただいた方には手帳サンプルのプレゼントつきです。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから無料でメルマガ登録できます。 感謝!
2011年01月12日
コメント(0)

新宿19時ちょうど発のロマンスカーで帰宅しようと思ったら、ホームに入線していたのはバーミリオンオレンジのLSEでした。しかも、洗車をしたようでピカピカです。取り立てて、どうということではないのですが、ちょっと嬉しくなって小躍りしました(笑)。この電車は、今やロマンスカーのなかでも最古参になってしまったものですが、客室に乗ると、上絞りされたボディに低い天井と広い窓のインテリアがルーミーで、列車で旅に出る特別感があります。また、最近の電車はどれも高性能で、軽量かつ堅固なボディを高効率の電制で走らせるため「キーン」という高周音しかしない四角い箱ですが、このタイプは旧型設計のボディがねじれてインテリアが軋み、床下からはコンプレッサーが作動するカタカタ音が伝わり快適性能では一段も二段も劣ります。しかし、それはあながち不快ではないのです。カーブをしなやかに曲がる連接構造とボディの曲がりと同期して変化する車窓。外の天気を伝えるかのような空気透過音と目的地に向かって走っていることを確かに感じさせる床下の震動。これらが相まって、まるで揺りかごのような安心感すら感じます。こういう列車の旅の旅情は、今や日本全国でも僅かとなってしまいました。その旅情がここにある。「ロマンスカー」という言葉の響きが連想を誘う、芦ノ湖に富士山を観に出掛ける初デートのような、少々恥ずかしく照れくさい特別感を味合わせてくれる名前に相応しい列車はもうこれだけです。この後に登場したのは白や赤や青や茶色でしたが、どれもロマンスの響きに呼応する特別感からは距離が離れていってしまったように感じられます。この電車の車齢も30年になろうとしています。そろそろ退役の声が聞こえてくるかもしれません。こうなったら、毎日19時に乗ってやろうかな。感謝!
2011年01月11日
コメント(0)

包丁の刃を両刃に付け替えたら、次にやるのは骨切りのような堅いものを料理することですね。こういうときに、待ってましたとばかりに作ったのがブリ大根で、もちろん正月の酒の肴の仕込みでありました。ブリ大根の材料は鰤のアラと大根だけですので、安くて美味くてウィスキーにも合って最高です。しかしながら、このブリ大根を美味く作るのには少々の技術が必要で、他の煮魚と違ってある程度長時間火を通さないと、大根にブリの旨味が染み込んで極上という訳には参りません。されど、長時間煮込んでいると今度はブリの生臭さが強くなってしまうため、その対処とバランスの見極めが技術といえそうです。煮魚の魚臭さを消すには酒と生姜を使いますが、私がブリ大根を作るときには勿論ウィスキーを使います(笑)そのウィスキーの選択がポイントで、多種多様なウィスキーのなかからブリ大根に最適なウィスキーというのがあったりするのがこの料理の面白いところ。いえいえブリ大根に限らず、全ての料理で調味料のなかから更に最適なこれというものがあるでしょう。プロの料理人の方なら常識でしょうね。そんな組み合わせを楽しむのも酔っ払う前の一興です。感謝!
2011年01月07日
コメント(0)

世間様には包丁道なるものがありまして、流派によって日程は異なりますが、包丁式という儀式が行われています。私も独身ということもあって、食べるものは自分で作らないと食えないものですから、包丁には思うところがあり、切れる包丁ほど美味しい料理を作る技術はないのではないかと考えたりします。本来ならば新年にやるべき我流の包丁式も、そういう背に腹は換えられないいささか哀しい事情から、年末も押し迫った晦日の日に行いました。わざわざお披露目するほどのことではありませんので、今まで書くことがありませんでしたけれども、私は包丁研ぎが大好きで(笑)、暇はあるが金はない学生時代には毎週研いでおりました。もちろん昨今はとても毎週研いでいる時間などありませんので、どうしても時々になります。本当なら片刃が好みなのですが、研ぎの事情から今回は両刃に刃を付け直しました。これで暫くは大丈夫でしょう。ここで大切なのは、包丁に拘るか研ぎに拘るかでございまして、包丁に拘ると先は料理なのですが、研ぎに拘ると先は砥石ですから、拘る先は包丁でありたいものです。そういえば、昨今は結婚しろとか結婚しないのかとか周囲の皆様方からご心配をいただいているところなのですが、蛸引きを持っているなどと言おうものなら、今どきの女性の皆さまはよもや刺されるのではとご心配になられて、こちらが背を向けられてばかりということですよ。蛸引きは尖ってないはずなんだけど(笑)。感謝!
2011年01月06日
コメント(1)
いつも拙ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。新年もよろしくお願いいたします。さて、この他愛ないブログもお蔭さまで面白いと言ってくださる方がいて、なかには毎日お読み下さっている方もいらっしゃいます。書いている当方は皆目文才がないので、大変ありがたいと深謝しつつもどこか申し訳なく、かといって、ある日突然止めてしまっては反って申し開きの余地もなく、もう少し面白いことが書けないかと反省の日々を過ごしております。そんな、流浪といいますか奮闘努力の甲斐の果てに涙の陽が落ちるような日々の積み重ねも、振り返ってみると取り上げる分野は10以上にのぼり、テーマ毎に分かれていた方が読みやすいというお声もいただきましたので、カテゴリ毎に整理をしてみました。世界一周世界遺産ワールドクルマFormula 1食べものラーメンコーヒーモルトウィスキーシネマ音楽ファッション鉄道ITその他総合バックアップ総合バックアップ2上記を俯瞰していただくとお気づきの通り、概念として大小の関係にあるものがあり(例、食べものとラーメン、クルマとF1等)、ブログ記事は一部重複いたします。何より、私が好き勝手気侭に書いていますので、映画ブログに酒の話どころかF1ブログにM&Aの話すら混在する始末ですので、カテゴリ毎のブログはテーマを絞るという意図ではなく、あくまで記事参照の便宜上の整理とご理解ください。もし私のブログが面白いとお感じいただけているのでしたら、それはおそらく興味本位とフィクション/ノンフィクションが混ざり合う修辞的要素と表現の稚拙さを補うに不十分な落語調が、例えるなら外国人の噺家さんの高座のような時間になるからではないかと、西に行って上野左に行って御徒町でございます。今後ともご贔屓のほどを。感謝!
2011年01月05日
コメント(0)

感謝!
2011年01月01日
コメント(0)
全19件 (19件中 1-19件目)
1
![]()

