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♪ 五月雨の梢を濡らしゆたゆたと四方の緑の腑にしみわたり 五月も最後の日となりました。木々の緑はいよいよ深まり、梅雨の走りの雨がその色をいっそう濃くしています。全身で感じる緑の色は細胞の中まで入って来るようで、心も体も瑞々しい今日の雨です。日本語の緑という色名の起源は、本来色を表す言葉ではなく「芽出る」が語源だそうです。英語のグリーン(Green)も植物の生長を表すgrow や草の意味のgrass と同類の言葉。そこから和英どちらの緑も、新鮮さ、未熟さ、生命力などを表すようになったらしい。赤ん坊をみどりご(嬰児、緑児)と呼ぶのも新しい生命という意味で、瑞々しい黒髪という意味でみどりの黒髪というのと同じなんですね。 因みに、「青葉」は若葉のころを過ぎて青々と茂った木の葉のことですが、緑緑とは言わないところが日本語の怪しいところ。しっとりと雨にぬれた緑が、心だけでなく体の中にまで染み透っていく感じです。江戸時代の俳人、山口素堂の俳句「目には青葉 山ほととぎす 初松魚」。視覚、聴覚、味覚、まさに全身で感じる季節感。初がつおはまだ食べてませんがほととぎすの声は先日聞きました。一年で最も瑞々しく身も心も生き生きとする季節ですね。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.31
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♪あけぼのの空に小鳥の鳴き初めて 無二のひと日の立ち上るなり お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。メールアドレスは一番下に書いてあります。自選三百首選ばれた「百首」は後日発表します。
2009.05.30
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♪ 何ゆえか草食系の増えゆきて輝き持たぬホタルは何処へ 今、全国でホタルが激減しているそうです。原因は環境の変化に加えて、ホタルの幼虫が食べるカワニナに似て非なる貝が繁殖して、それを食べることでホタルが光を失っているという事があるらしい。つまり、その外来のコモチカワツボという貝はカワニナそっくりなのにホタルが光を発するためのマグネシゥム等が少ないのだそうだ。それを食べて成長したホタルは発光することが出来ず、メスを呼び寄せられないために繁殖出来ないということらしい。ここでも外来生物が問題を起こしている。繁殖力が大きく凄い勢いで日本中に蔓延りつつあるようです。それと問題なのは、カワニナと間違えてホタルの餌として与えている場合があるらしい。話しは一気に草食系男子に向けられる。この非動物的なオスが増殖中の人間社会も、ホタルの減少に照らし合わせてみれば危機感を持たざるを得ない。オスとしての魅力を持たぬ者はメスを呼び寄せる事も出来ず、たとえ出来たとしてもそれ以上の関係を結ぼうとしないため恋愛に結び付けられない。したがって結婚には至らず、子供の減少に拍車がかかるということになる。出来ちゃった婚が横行する反面、異性に対する気持ちは有ってもそれ以上の行動出来ないのと、はなからその気がないのとが最近益々増えているらしい。パートナーエージェントが30代未婚男女400人を対象におこなった調査によると、「どちらかといえば草食男子」(61%)、「完全に草食男子」(13%)と「自分は草食男子」と思う男性は4人に3人にのぼった。20代以下の男性に至ってはさらに高い割合になると見られている。嗚呼、光を失ったホタルよ・・・・ お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。メールアドレスは一番下に書いてあります。自選三百首選ばれた「百首」は後日発表します。
2009.05.29
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♪ 緑陰の水面に競うカルテット五月の森に雨降り注ぐ お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.28
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♪ ほととぎすトウキョウトッキョキョカキョクと 夢はうつつに空に響けり ♪ ほととぎす声も空ろに目覚むれば 夢かうつつのあけほのの空 あけぼのに夢とうつつのあわいに鳴くほととぎすの声は、いつまでも頭の中を去ろうとはしない。夢の中で鳴いていた声が、目覚めた後にうつつとなって頭の中で響いているという感じ。めったに鳴き声などく事がないだけに余計に印象が深のかも知れない。確かに「東京特許許可局」と鳴いていた。時鳥とも書くこの鳥は毎年同じ時期に渡ってくるそうですが、この場所では初めて聞いたような気がします。この辺りには珍しい鳥だということでしょう。この鳥が鶯の巣に託卵する事はよく知られています。何故か去年はよく鳴いていた鶯が、今年は一度も声を聞かなかったので不思議に思っていました。この不如帰の声を初めて聞いたことと、鶯が鳴かなかったことは何か関係があるのでしょうか。託卵して真っ先に孵化した雛はそれから孵化してきたウグイスの雛の全てを、背中で押して巣の外へ落としてしまいます。一羽だけ残った杜鵑の雛はウグイスのそれより数倍大きくなっていくのにもかかわらず、親鳥は一生懸命餌を運んで育てます。カッコウの仲間はみんなこの方法で子供を育てるらしいんですが、一体どうやってこんな悪賢い子育の方法を手に入れたのでしょうか。ロクでもない事が多い人間社会ですが、自然界もしたたかというか、えげつないというかとんでもない世界が有るものですね。「東京特許許可局」は何だか悪い人が集まっている所のように思えてきたりして・・・・ お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.27
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♪ 10mmの生後2日の狩人が獲物求めて彷徨っている 生まれて間もないカマキリの子が餌を求めて彷徨っている。生まれたときには既に鎌を持っていて、小さな体に見合った獲物が何かいるのだろう。最初の獲物は何なのだろうか。10mmの体に吾狭庭は荒野の如く感じられることでしょう。誰に教えられるわけでもなく、自分の力だけで生きてゆかねばならない。本能という指令に身を任せて一日一日を精いっぱいに生き継いでゆく。無心にひた向きに生きてゆく姿は美しい。無駄なものは一切待たず、無駄な事もしない。ほんの僅かな遺伝子の違いだけで多様な生命を生みだした自然界の不思議。ところで、カマキリの雌は交尾の最中に雄を食べてしまうという話は有名ですが、それがすべてではないという研究が有ります。琉球大学の岩橋統氏が最近ハラビロカマキリで交尾行動を観察。それによると、雌と雄がごく近距離でお互いに向かい合って静止し、ときに数時間のにらみ合い。このあと、どちらかが先に行動をおこすのだが、19回の観察例のうち、不明の7例を除き、雌が先に動いた8例はすべて雄が食われてしまった。いずれも雄は食われながら交尾をはたしたという。雄が先に動いた4例は、雌の背中に飛び乗って、相手の首をカマ(前脚)でしっかりはさみくわれないための防備をしたうえで交尾をはたした。交尾はじつに4時間にもおよんだが、交尾を終わった雄は雌からパッと飛び離れて逃げてしまったそうである。少なくとも雄にとって交尾は必ずしも寿命の終わりを意味するものではなさそうだという。雌が雄を食べることについて彼はこう推測しています。雌につかまり、まず頭を食われると、その段階でただちに雄の交尾行動が誘発される。それは雄が絶対絶命に際し、最後の1滴を使って自分の遺伝子を残そうとする適応現象なのであろう。なお、この場合でも雌の協力がなければ交尾は成立しないが、岩橋氏は、断頭の非常時に雄から発せられるなんらかの科学的刺激が存在し、これが雌の交尾行動をうながすらしい。身のほど知らずのたとえとして「蟷螂(とうろう)の斧」ということわざあるそうで、カマキリを嫌いな人は多い。しかし、有力な捕食性の天敵として農業関係者からは暖かい目で見られているようです。 よく見ていると愛嬌が有り、獲物を狙っているところなんか独特の動きで面白いですよ。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.26
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♪ 喧しき鴉の声で目覚むれば屋根に三毛猫いて五月晴れ 早朝5時。ギャーギャーと喧しい声で起こされた。前の家の屋根の辺りが騒がしい。切り妻側からで少し仰角なためによくは見えない。しばらく見ていると三毛猫の姿が現れ、それに向かって二羽のカラスが追い立てるように威嚇しているのが見えた。猫は煩く追い立ててくるカラスを怖がる風でもなく、ちょいと反撃の素振りをするぐらいで平然としている。何でまた早朝からあんな所に猫がいるのだろう。また、カラスが追い立てなければならない理由が何かあるのだろうか。折角いい気持で寝ていたのを起こされたが気分は悪くない。今朝は本当に爽やかな五月晴れの空が広がっている。猫はこの爽やかな気分に誘われて、屋根に上ってご来光でも眺めていたのか。カラスはカラスで悪戯っ気でちょっとちょっかいを出して、ただ遊んでいただけなのかも知れない。そんな事を思わせるほどカラッとした清々しい朝だ。そう言えば夢の中で杜鵑が鳴いていたような気もするが、現の声だったのかも知れない。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.25
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♪ 夜這いきて幼を襲う憎きもの今日を限りと葬りにけり 野菜や花を育てている人なら夜盗虫の憎らしさを常々痛感していることでしょう。 若芽ばかりを狙って何の種類でも食べる。そのくせ雑草は食べないときているから始末が悪い。 隣家の家庭菜園では毎晩百匹以上の夜盗虫を捕獲するという。多い時では二百匹以上捕まえたことがあるという。消毒をこまめにすればいいのでしょうが、出来るだけ農薬を使いたくないとなれば仕方ないという。 ヨトウムシと言ってもネキリムシなんかもその範疇に入り、昨日見付けて足でふんずけたのはネキリムシのようです。 ネキリムシは成虫になると、タマナヤガとカブラヤガの2種類の蛾になるんだとか。夏の夜によく飛んでくる ネットでは色んな駆除方法が紹介されています。 1、虫の毒をもって虫を制する方法(虫を酢漬にすると毒が溶け込むのでそれを撒く) 2、米ぬかを根元に撒いておく(糠を食べて死ぬ) 3、空き缶を埋め中に米糠を入れて置く(缶の中に虫が入る) 4、苗のまわりに何本か爪楊枝をさしておく(爪楊枝を食べる) 5、唐辛子の焼酎漬けを撒く(忌避させる) 2か3が簡単ですから早速糠を手に入れてやってみました。 ヨトウムシは有機質系肥料に生息するので.被害に遭いやすい作物の作付けのときは.すべて化学肥料で有機物のすくない土壌で育てる、というような記述がありました。 という事は、有機栽培なんか出来ないということだね。また、ある規模の栽培ともなれば無農薬栽培なんかとても無理だという事ですね。 巷で言う「有機・無農薬栽培」というのは、一部を除いてはあり得ないということ。 自分でやってみればそれも理解できるが、非常に残念なことでもあるね。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.24
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♪ 過ぎゆきてなを悔い残り曇天の空にひっそりユリノキの花 財布を無くし、一緒に入れてあった運転免許証を紛失した。バイクに乗れないと困るので、再発行を受けるため紛失届を出し、即日もらえる運転免許試験場まで行って来た。あいにくこの日は車が無く、電車、地下鉄、バスと乗り継いで行く。写真を撮り、再発行の手数料3680円を払い、申請書を書いて提出。昼の休憩というものを挟んでいたので、午後の受け付け開始前には既にかなりの列が出来ていた、それでも受付から交付までは30分程度しか掛からなかった。財布がないことが分かって、すったもんだしてから再交付を受けて家に戻るまで半日以上、まったく無為に過ごした最悪の日。詠み続けている本を持って行ったので退屈はしなかったが、何だか時間と金を損しただけの一日だった。財布に免許証を入れておくのは、やはり良くない事と実感。もし拾ってくれても現金に目がくらむのは人情(この日は私には珍しく1万円入っていた)で、そうなると免許証は届けられない。ユリノキはちょいと変わった木で、その花は目立たないけど個性的。ユリの花に似ているというののでこんな名が付いているが、どちらかと言えばチューリップに近い。学名は Liriodendron(リリオデンドロン)は、ギリシャ語の「leirion(ユリ)+ dendron(樹木)」が語源。別名花の形から「チューリップの木」。他に葉っぱの形から「半纏木(はんてんぼく)」「軍配(ぐんばい)の木」と言ったりもする。木も高く葉も茂っていて、その花も目立たないのであんまり知られていない。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.23
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♪ 早すぎる時間(とき)に疲れて ゆっくりとメトロノームを動かしてみむ 理想のスピードはかなり遅い。レントよりまだ遅いラルゴぐらいかな。メトロノームの二番目に遅い速度だ。実際の体感速度はアレグレットという感じでどんどん先へ行ってしまう。置いてけぼりを食らっている感じ。年齢分の1日の速さで、風が時間を連れ去っていく。年を取って一番困る事は、とにかく時間が早く過ぎるということでしょうか。コマ落としの映画のように進んでいって、とにかく時間が足りない。24時間の何分の一かが抜け落ちてるって感じかな。動作が遅くなって根気もなくなってきているのも事実で、そういう事が重なって益々時間に置いてけぼりを食らうことになる。誰か時間を止めてはくれまいか。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.22
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♪ ひと色に地上を染めて艸艸の繁りて幕の開きゆくらむ地上を緑色が美しく被い尽くしてしみるように目に飛び込んできます。なぜ緑一色なのか、もっといろんな色が欲しいなぁと思ったりもします。草草の下には様々な生物が息づいています。それらが間もなく多様な姿に変わって、賑やかな命の音楽を奏でます。 『「ファーブル昆虫記」の虫たち』より熊田千佳慕(くまだちかぼ 1911生まれ)さんのように、色彩豊かで緻密な昆虫や花の作品を数多く制作する方にとって、この季節はさぞかし待ち遠しいことでしょうね。人間という生物の影で脈々と生を営み続けている昆虫社会は、知れば知るほど豊かで奥深いものでしょう。人間以上に序列や規律が有ったりメカニカルな仕組みをもって生きています。熊田千佳慕「ファーブル昆虫記」シリーズで100匹の虫を選び、描き続けている熊田さんは「自然は美しいから美しいのではなく、愛するから美しいのです。」とおっしゃっています。「人間に感性がなくなってしまったんですね。今、一番悲しいのは、子どもたちにどんどん自然に対する感性がなくなってきていることです。ある幼稚園では、子どもが草むらに入ると先生が怒るんだそうですよ。」先生が怒るのは、親が文句を言うから仕方なしに怒っているのだろうと私は想像します。今の親は、何にも分かっていない。文明、特に機械文明が最も優れた文化だと思いこんでいて、そういうものにだけしか価値を見いだせないでいる。最近やっと少しづつではあるが、「自然」というものに触れる機会を作ろうという動きが見られるようになってきたかな。自然界の諸々のものがなくして人間は生きられないという事を、もっともっと教えていかなくてはならないね。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.21
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♪ 夕照に光る海辺の石たちの来歴を問う明治は遠し 国の未来に命を掛けてきた明治人の気概は、今の日本のどこにもない。一度手に入れてしまうと絶対に手放せなくなる「安定」というポジション。平和が続いてきたことで骨身に沁み込んでいる「安定」と概念。そこから外れる事への恐怖と不安。人を考える場合にどの部分に価値を置くかで存在の意味が違ってくる。生物学的な見地か、あるいは万物の霊長としての見地か。はたまた神を持つ特殊な存在としてか。地上の営みにおいて安定というものが果たしてあるのだろうか。弱肉強食、自然淘汰。生々流転、諸行無常。安定を手に入れたと思っても、次の瞬間には命を脅かされるかも知れない。そんな不条理は人間にとっても例外ではないでしょう。安定期に育った今の若者の悲嘆にくれる様子は、安定以外を知らないゆえの絶望に満ちている。少なくとも団塊の世代以前の日本人は、もう少し世の中に対する心構えが違がっていたように思う。生まれ落ちたその時代によって人間の有り様が違ってくるのは仕方のないこと。しかし、人間は過去の歴史を認識することでそれをカバーできるのが他の動物と違うところでしょう。運命や宿命と言ってしまえばそれまでのもの。しかし、真摯に生きるか不遜に生きるか、傲慢に生きるか謙虚に生きるかを選択できる余地は残されています。どうすれば良いかはだれでも分かっている事なのに、それを個人の意志でやり通すことが案外難しい。初めて経験する人生の毎日毎日が、目先の事で精いっぱいのまま過ぎてゆく。それが限界をもった人間という生き物の正体なのでしょうか。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.20
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♪ 壇上に蛇見下ろせり フェーズ6へ引き上げざるを見定めんとて 日本国内でもついに感染者は159人となった新型インフルエンザ。18日までに新型インフルエンザA型(H1N1)の確認が感染されたのは、前日の3カ国、8480人から40カ国、8829人に拡大。全世界で死亡した人の数は前日から2人増え、計74人となった。感染者数は過去1週間、1日約1000人のペースで急増しているらしい。 パンデミック一歩手前の状況で、フェーズ6への引き上げが検討されているが、その必要性については否定的な意見も出ています。通常のインフルエンザと同じ程度のものなので、そう神経質になる必要はないでしょう。ところで、WHOのシンボルマークには中央に木に巻き付いた蛇が描かれていて、どうにも気になっていました。なんで世界保健機構に蛇が関係してるのかと・・・。やっぱりギリシャ神話からきているんですね。杖にヘビの巻きついたモチーフは「アスクレピオスの杖」(蛇杖)と呼ばれ、医の象徴として世界的に用いられているんですね。アスクレピオスは優れた医術の技で死者すら蘇らせ、後に神の座についたとされることから、医神として現在も医学の象徴的存在となっているんだそうです。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.19
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♪ つばくろの飛んで一閃田の水の鏡となりて静まりにけり 田圃には日毎に水の張られてゆき鏡となりてつばくろの影冬枯れた田は田返しされ、水を張った田圃は新しい風景となって空を映し、清々しい情景が広がっています。いよいよ田植えの季節となりました。つばめはすでに子育てを始め、餌を求めて盛んに飛び交っています。民社党は新党首に小沢一郎の分身たる鳩山由紀夫を選びました。この瞬間から国民は新しい党としての出発を期待し、どれだけ自民党に肉薄できるかを見定めようとしています。小沢路線を踏襲するのでしょうが、問題山積のかじ取りの手腕をどこまで国民に示せるかが注目されるところでしょう。自民の腐った旧弊に切り込んでバッサリとツバメ返しで切り捨てられるか。鏡に映った己が姿を実像と見紛うことなく、世論を鏡として政局打開のために邁進してほしいものです。死ぬ気でやれるかどうかが鍵でしょう。名古屋の河村市長も動き出しました。新しい細胞が芽生えている時は、新しい事が受け入れられ発展するのが必定でしょう。 歌 青い山脈 2番 古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.18
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♪ 花も実も魅せて真紅のガーネット五月雨に濡れザクロの咲けり 石榴の花は意外と小さなオレンジ色の変わった花を付けます。緑の葉っぱの中にオレンジ色が映えて、小さいけどよく目立ちます。未明まで降っていた雨も上がり、鮮やかな対比をみせて咲いていました。「紅一点」の語源は、初夏に鮮紅色の花を咲かせる石榴が、樹木の中で目立つため中国の詩人王安石は、『万緑叢中紅一点』と詩に詠んだところからきたものとか。 花もユニークなら実も独特の形をしていて、芸術的な味わいを感じます。ルビー色した実は宝石のガーネットそのものですね。ちょっと酸っぱくておいしいものとも思いませんが、その色合いは妖艶な雰囲気と共に、活力と瑞々しいエネルギーを感じます。 原産国のペルシャ(現イラン)のざくろは有名で、昔から「果実の王様」として大変大事にされていて、国内の至るところでざくろが育てられているらしい。イラン南西部の「ザクロス山脈」がざくろの語源と言われています。ざくろは漢字で書くと『石榴』。これは昔、中国・漢の時代に、ざくろが「安石榴」と呼ばれており、それを略して日本の「石榴」になったといわれています。「安石榴」の”安石”はペルシャ(現イラン)のことで、”榴”はコブのことです。ガーネットという名称はラテン語の”granum”(種子、殻粒)からの派生で、"granatum"(多くの種子をもったもの=柘榴「ざくろ」)からきているんだとか。柘榴の花言葉は 「円熟の美」「子孫の守護」だそうです。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.17
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♪ コンパニオン抱きてつつがなしならむ 西洋かぶれてベジタブル生く コンパニオンプランツなんて言葉を初めて知った。野菜を育てている人たちには常識の話なのかも知れない。しかし、こう洋風な言い方をされると凄く新しい感じがしないでもない。共栄植物として一緒に植えると虫や病気を防いでくれるという植物で、相性があってどれにでも当てはまるわけではないらしい。ハーブ類はかなり色んな野菜に効果があるらしい。キャベツにバジルやセージ、ニンジンににんにく、タマネギにカモミール、バラにチャイブなどが有名だそうです。野菜ではトウモロコシとパセリ、イチゴとレタス、キュウリとトマト、マメ類とナス、ニンジンとトマト、ネギ類とニンジンなどなど。片方の野菜によい影響を与える組み合わせはトウモロコシにジャガイモ、トマトににんにく、キャベツにホウレンソウ、とうがらしにナス、ネギ類にイチゴ、マメ類にキャベツなどがあるようです。効果はいろいろあって出来るだけ農薬を使わずに育てる工夫ですね。これさえ植えておけば農薬が要らないというほど強い効き目は無く、しないよりした方がいい程度の事と心得ていた方がいいようです。今どきのスローライフにピッタリだね。プランターに野菜の苗とハーブを一緒に植えて、料理の薬味にちょいと摘まんで使う。取り敢えず、当たり前の野菜の苗を植えてあるプランター自分も早速パセリの種をまいてあり、苗をプランターに植えた茄子の根元に植えつける算段をしています。パセリはナスの害虫を、ナスはパセリの害虫をそれぞれ忌避する。また、パセリはナスの株元を乾燥から守り、ナスはパセリに日陰を提供するということ。トマトには韮を一緒に植えると、萎ちょう病、青枯病、半身萎ちょう病などの連作障害に効果があるらしい。ただ側に植えるのではなく、互いの根っこがに抱き合うようするために下のような植え方をするんだとか。 ここまでは出来なかったねぇ。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.16
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♪ 初夏の乾いた風がスカートを揺らして通る 遊びませんか ♪ パレットのみどりの色を混ぜるよに葉裏返せるはつなつの風 昨日は爽やかな気持ちのいい一日でした。湿度も低くかカラッとしていて、これぞ初夏・五月の風という感じでした。すこぶる気分が良く心は安定していて、全てが自然体のまま流れるように過ぎてゆきました。毎日がこんな風ならどんなにかいいだろうと思いながら、この感じを歌にしたいとずっと思っていました。女子高のセーラー服がやけにまぶしく目に映えて、川上澄生の「初夏の風」を口ずさんだりしていました。 かぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや かのひとのまへにはだかり かのひとのうしろよりふく はつなつの はつなつの かぜとなりたや川上澄生「初夏の風」今日は言葉が溢れて一首にまとまらず、二首となりました。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.15
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♪ 一郎の抜けて束の間盟友の辞めて太郎のシーソーゲーム 小沢一郎が党首討論を避けて退き、一矢を報いたその矢先、今度は首相自身の足もとを盟友に掬われる。陳腐な田舎芝居を見せられているようで、国民の嘆きはここに極まる。鴻池官房副長官の行状は立場を考えるととても信じられない。あまりに低次元のことで知能を疑われても仕方がない。自己中心的破廉恥男は風も読めない無神経極まりない最低の莫迦だ。中川昭一財務・金融担当相の辞任の記憶もまだ失せていない。今度の盟友?の辞任は麻生首相の任命責任を免れられるものではない。民主党も小沢一郎の重しがなくなり党首をめぐって真二つに割れ、果たして挙党一致の体制で総選挙を戦えるのか。どっちもこっちも似たりよったりのシーソーゲーム。次元が低くて面白くもなんともない。しかし早く選挙がしたくてしょうがない国民も多いはず。解散するきっかけが何になるのか、どのタイミングで解散するのかが難しいのも事実。 この際五月の風のように、スカッと爽やかに政権交代をしてほしいものです。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.14
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♪ むらさきに濡れてけぶりし栴檀のかすみゆきたるふるさとの山 雨上がりの朝、栴檀の花がけぶるように咲いています。こんな朝は心もしっとりとして、もう面影もないほど変わってしまっただろう故郷を思ったりします。知る人はもう誰もおらず、魚取りをしたあの小川も蜂に刺されたあの山も、今はもう幻となっています。「栴檀は双葉より芳し」---栴檀は発芽したころから芳香を放つことから、優れた人物は、幼いときから他と違って優れている---という諺がありますね。ところが、ここで言う栴檀はこの栴檀のことではなく、白檀(びゃくだん)ことを指すのだそうです。白檀は別名を栴檀と呼ぶんだとか。ややこしい話です。 ♪ 栴檀は雨にけぶりてむらさきのふるさと遠く暮れゆくころか お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.13
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♪ むらさきに森の光て二千回林になりて栄誉賞受く森光子さんが林芙美子の「放浪記」を演じて2000回を突破。女優で初めて国民栄誉賞を受賞されました。国民栄誉賞そのものは総理大臣の人気取りの趣が濃いそうですが、一つの演目を2000回やり続けるということは並大抵のことではありません。昭和36年の初演以来一度も休んだことが無いということも、また凄い事ですね。演劇というものは生身の人間が演じるわけですから、出演する人一人一人が毎回状況が違う。乗っている時もあれば、ダレている事もあるでしょう。また、お客さんも違えば場所や季節も移ろっていく。毎日といっても決して同じ日はありません。真摯に立ち向かっていれば飽きている暇なんかないのかも知れません。気が付いたら48年経っていたということでしょうか。3月、4月は元気がなかったらしいですが、89歳ともなれば当然そういう事もあるでしょう。41歳で掴んだこの主役と47歳で死んだ主人公の林芙美子の人生が、下積み時代のご自身と重なって、これだけ長い間演じ続けて来られたでしょうか。一度も見ていない事を悔やむことになるような気がします。森繁久彌の「屋根の上のバイオリン弾き」を観て涙し、舞台の楽しさ舞台人の凄さを知っている私としては見ておかなければという気持ちが募ります。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.12
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♪音立てて障子を走る家蜘蛛のぶざまに夜を生き抜けにけり このアシダガグモという大きな蜘蛛はゴキブリやダニを餌にしている。ということはこの蜘蛛が出現した家にはゴキちゃんやイエダニがいるということ。我が家にも出てましたが、自家製のゴキブリダンゴを仕込んだのでその内餌がなくなって、どこかへ行ってしまうかもしれません。人を襲ったりはしないし網も張らない。何ら人間に悪さはしないのですが見てくれが悪いので嫌われる。見えないところで働く暗黒街のフィクサーのような存在とでもいうのか、嫌われもんでもお役にたているんだから大事にしてやらないとね。「黒後家蜘蛛の会」というのがあるんだそうです。ニューヨークのミラノ・レストランで月1回例会が行われる。メンバーは化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家。メンバーの1人がホストを務め、ホスト役が呼んだ1名のゲストが参加する。そこでは常に、初老の男ヘンリーが給仕につく。メンバーは、食事をしながら四方山話をする。その過程において、多くの場合はゲストが語る話の中に「謎」が出てくる。メンバーはそれぞれの専門知識を援用してその謎を解くべく考えていくが、結論にはたどりつかない。袋小路に陥る段階の一歩手前で、その会話を聞いていた給仕のヘンリーが真相を言い当てる。アイザック・アシモフによる短編推理小説シリーズ。架空の団体の会食を舞台にしたもの。読んだことなかったが題名からして面白そうなので読んでみたくなった。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.11
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♪ 草原に遠く光ていかづちの老騏はいまだ走りつづけむ 精神年齢はたいがい実際の年より5つぐらい若いものですが、その反対を言う先輩がいて意外な感がありました。その70過ぎの先輩は「心に齢が追いついて来ない」という表現をしました。よく聞くと、理想とする自分に実際の自分がなかなか追いついて来ないという事らしい。面白い言い方だと思いました。「老騏櫪(れき)に伏すとも志千里にあり」という言葉があります。駿馬は年老いて馬屋の櫪(横木)につながれても、なお千里を走ることを思う。英雄は年老いてもなお偉大な志を失わない。という意味。肉体よりも心が先を走っているという人は、やはり精神が若いということでしょうか。ただ若いというだけではなく、理想と自覚を持って日々を送っているということの証しでしょう。単に気が若いというだけでは侘しい。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.10
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♪たたさまに流るる時のいずくにか吾の来し方を留めしあるらむ 永遠に流れつづける時間の中で、ほんの一瞬の存在である人生というもの。誰も知らずに死んでいったとしても、時はその存在を無視はしない。消え去るのではなく、遠のいてゆくだけの歴史の中に、紛れもなく刻み込まれている。眼には見えないというだけで存在しないという事にはならない。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.09
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♪千首より百選らびゆく難しさ恐れ知らずに詠みし拙歌を 何とか三百首まで絞りこみました。自作のものを自分で選ぶのはなかなか難しいことでした。詠んだときの気分と選んでいる時の気分が違うのは勿論、選ぶ日によっても微妙に感覚が違うので採りたい歌がバラけてしまったりします。間違いに気付いたり完成度が気になったりして、選ぶ行為そのものに躊躇してしまったりもしました。元々素人で始めたことだからレベルが低いのは仕方がない、と開き直って強引に三百まで絞りこみました。これから百まで絞りこむ作業を、皆さんの愛ある眼差しにすがって選考のお手伝いをお願いしたいと思っています。どうか甘い目で見て、宜しくご協力をお願いします。 お願い「日歌」が千首になった記念に「ベスト百」を皆さんに選んで頂いています。貴方もお好きな短歌を選んでくださいませんか?下記の中から、気に入ったものがありましたら投票をお願いします。(何首でも結構です)番号をメールでお送りいただくか、コメント欄に書き込んで下さい。ご協力いただいた方に、「石に描いた梵字+言葉入りハガキ」のお好きなものを「2枚」差し上げます。終了しました。
2009.05.08
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♪ 鳴き倦んでそぼふる雨の庭ながむ猫のむな毛の白きかがやき 今朝も雨が降っています。プランターに植えた野菜の苗も喜んでいることでしょう。発泡スチロールのコンポストも出来上がり、早速野菜くずなどの生ゴミを放り込んでいます。当分の間我が家には捨てる生ゴミが無い状態が続きます。さっきから餌をねだるアンリがしきりに纏わりついていたが無視していると、諦めたのかぼんやりと窓の外を眺めています。朝の外光に照らされて、その輪郭が白く輝いています。その無言に佇む猫の存在そのものが美しく愛おしい朝です。何事もない平穏な朝の満ち足りた情景。春の慈雨がもたらしているであろう充足の時間です。草や木も恩寵の時を慈しむように静かに佇んでいます。
2009.05.07
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♪ 代掻きも頃合いなりし竹の秋 雨の上がりてヒラリヒラリと 早いところでは田植えの準備が始まっています。激しく降った雨も上がり、たんぼの脇の竹藪は今、竹秋の時期を迎えています。茶色になって役目を終えた葉が、一枚、また一枚と音もなく散っています。ツバメが代掻きの終えた田圃の上を盛んに飛びまわっています。新しい生の誕生する時節の里は目まぐるしいほどに変化をしてゆきます。閑散としていた落葉樹の林も新芽が茂り、隙間という隙間に万緑の葉が萌え競っています。心配していた宮城野萩の新芽も順調に伸びてきて、新しく植えた宿根草も根付きつつあるようです。3年目のブドウ(デラウェア)も沢山の花芽を付けている。 生き物にとっても人間にとっても今が一番いい季節だね。
2009.05.06
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♪ カンカンと打ち合う刹那白球に仕掛けられたる絶妙の罠 卓球というスポーツほど、瞬間瞬間に多くの事を要求されるスポーツはないように思う。一球ごとに種類の違う回転をかけ、コースを読み、駆け引きをし、裏表のラバーを使い分け、強弱をつけ、スピードを変える。それに対応するスピードと球の種類とコース見極め、相手の裏をかく技術と勘、瞬時の閃きで打ち返す究極のテクニック。読みや見極めが狂えばミスとなり、リードしていても一瞬の気の緩みであっという間に形勢が逆転する。こんな過酷で因果なスポーツは他にないでしょう。ただ、1セット11ポイント・7セット制になって、試合はあっという間に終わるり、テニスなどに比べれば体力の消耗は少ない。最近は他のスポーツと同様、スピードとパワーが要求されるようになり、体力で劣る日本選手はどうしても不利になって来る。愛ちゃんもパワー不足を補うためのフォーム改造中。小柄な日本人はパワフルな中国人にはそれだけで不利。北欧の選手が活躍していた時期が有ったのは、その手足の長さとパワーが有利だったのでしょう。今はそれにスピードが加わりサーブなどの技術の面でも格段にレベルがアップして、それになかなか付いてこれなくなった。世界ランク上位は中国のオンパレードで、国技としての英才教育の賜物らしい。3億人の卓球人口を誇り、その中の最強が世界で戦っているわけだから強いわけだ。それに対し、今回の若手の活躍は中国を大いに奮い立たせることになったのも確かでしょう。男子シングルスで、北京五輪チャンピオンを追い詰めた18歳の日本人選手、「松平健太」が中国大手検索サイト百度(Baidu)の「検索ワード人気上昇ランキング」に登場したそうです。大善戦の上惜しくも破れた彼は5年以内に世界チャンピオンになると公言しています。ピンポンとは、1898年にイギリス人がバドミントンの前身のラケットでセルロイドの玉を打ったのが始まり。打つ音が「ピン」台に当たる音が「ポン」から取って、「ピンポン Ping-Pong」という商品名で売り出したのが始まりだそうです。
2009.05.05
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♪ さにつらう紅一点の君なるも好みの色はチャコールグレー 家族に女性は妻のみなのに、好みの色は渋いものばかり。女の存在を匂わすようなもののかけらも無い感じで、色気が乏しい我が家です。買ってくるものはグレーや紺・黒だったりするので、息子のものとにわかに判別が付かない。干してある洗濯物を見ても、ほとんど女が住んでいるようには思えないんじゃないかな。せめて春夏の服には赤いのを着てくれと頼んで、赤いTシャツ染めて与えたりしている。なかなか気に入った「赤」というものが無いらしく、販売用に染めたついでにカミサンに似合いそうな赤色を染めて、何とか着てもらっているのが実情です。
2009.05.04
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♪ アリーナにかすみは華となりてなを 日々伸びゆきて旋風とならむ 卓球の世界選手権は若手の活躍で大いに盛り上がっています。特に16歳の石川佳純(かすみ)は奇跡的な活躍を見せ、ベスト8に進出した。女子シングルスで日本勢が8強入りしたのは福永愛ちゃん(当時14歳6カ月)以来6年ぶりのこと。石川佳純の特徴は、冷静さと思い切りの良さにあり、天性の柔らかいラケット捌きが相まって抜群の集中力と共に光を放っています。一戦ごとに強くなり、練習でもしないような攻め技を放って、監督をも驚かせています。将来、必ずや頂点を極めるであろうことは間違いないでしょう。慌てず臆せず強弱を交えて冷静に試合運びをする姿は、とても16歳とは思えない。今日勝てばメダルの獲得が確定します。今日の相手は世界最強のチョウ・イネイ(中国)。善戦することは間違いないとして、果たして・・・・つむじ風を吹かせるか?3回戦で北京五輪代表の福岡春菜を破るそれらの雄姿を見ようとカミサンは卓球仲間と横浜へ。車でいく予定だったのが、渋滞を恐れて急遽新幹線で行くこととなり、6時半ごろに出かけて行きました。愛ちゃんはシングルスでは二回戦で負けてしまったが、ダブルスで平野早矢香と組んで物凄い集中力で敵を撃破してベスト8へ。男子もシングルスで帰化したもと中国人の吉田海偉が、ダブルスでは水谷、岸川聖也組がベスト8に進出。日本勢がベスト4を賭ける最高の舞台が整って、横浜まで行った甲斐があるというもの。特に石川佳純のこのタイトな試合を生で見られるなんて幸せな奴じゃ。今日の横浜アリーナは見逃せないぞ。
2009.05.03
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♪ 改革の種は荒れ地に芽吹きたり。点から線へ線から面へ 名古屋にも革新の市長が誕生しました。名古屋弁の使い方が下品だといって突っつかれていますが、意気込みは衰える事がありません。本気で赤字財政を立て直す気でいます。「市民税10%減税」を掲げ、市長手当を現在の3分の1以下の「800万円に」すると公約。「日本減税発祥の地ナゴヤ」と「日本民主主義発祥の地ナゴヤ」の二つの長さ10メートルほどの垂れ幕を市庁舎に垂らす予定だったが、条例で建物の外には出せないことが分かり屋内に掲示することになった。意気込みの程がうかがえます。南に東国原知事、大阪に橋下知事、名古屋に河村有りと言われるように実績を積んで、閉塞している日本に風穴を開けてほしいものです。世代が変わり情報の量も質も変化している時代、保守的な国民性はここへ来てずいぶん変化してきています。「点」で孤立してたものが繋がって「線」となり、やがてそれが広がっていって「面」となる。そうして日本全土に伝播して、国民による国民のための政治の時代がやって来ることを期待したい。政治家には騙され続けて、もういい加減目を覚まさなければいけないんです。自分らのことしか考えない族議員、世襲の能無し議員などには絶対に投票してはいけません。今度の総選挙は面白くなるでしょう。早くやってほしいものです。取りあえずは民社党に政権を取ってもらい、改革の基礎になる種をまいてもらう事です。野党大連合という手もある。その位の事ができるリーダがほしいが居ないのが悲しい。小沢さんは即刻党首を辞めて陰に隠れ、表には出ない方がいいと誰もが思っている。それが出来ない民社党も情けないね。
2009.05.02
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♪ 束の間にサイレンの音過ぎゆきて 君は朝(あした)に何を夢見む 不況のため仕事がなく新人研修が一カ月延び、連休のために一時帰郷した次男。久しぶりに自分の部屋で寝入っている息子。将来の不安を抱えながら何の夢を見ているのだろうか。遠くで消防車が朝火事を告げるサイレンを鳴らしながら過ぎて行った。国家財政も火の車で、政府は将来の増税を担保に大盤振る舞いのオンパレード。赤字国債を乱発し、補正予算を含むと100兆円という空恐ろしい規模の話しだ。人気取りの飴玉作戦。目先のご機嫌取りのために国民の血税が湯水のように使われる。これらのツケを我々国民が背負わされるのだ。膏薬を貼りまくって痛みは薄らいでも、病根はそう簡単には治らない。治るばかりかもっとひどくなる場合だってある。あれだけ皆が反対した定額給付金も、一部ではすでに支払われた。何だかわけのわからないうちに1万数1千円なんてどこかへ行ってしまう。経済効果なんてホンの一瞬のことでしょう。夢を語れる国になってほしい。目先のニンジンの話ではなく、将来のビジョンを夢のあるものにしてほしい。
2009.05.01
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