全16件 (16件中 1-16件目)
1
【速報】男性の育休取得率 10年連続で増加 過去最高も政府目標にはほど遠く… 女性の取得率はダウン なぜ? 2022年度 厚労省調査2022年度の男性の育児休業の取得率が17.13%と過去最高になったことがわかりました。10年連続の増加ですが、政府の「2025年度に50%」という目標にはほど遠い状況です。厚労省の2022年度の雇用均等基本調査によりますと、女性の育休業の取得率は前の年度から4.9ポイント下がり80.2%、男性は3.16ポイント上がり17.13%でした。男性の取得率は過去最高で、10年連続で増加していますが、岸田総理が掲げる「男性の育休取得率を2025年度に50%に引き上げる」とする政府目標と比べると、低い水準にとどまっています。厚労省の担当者は「機運の醸成や男性の育休取得を支援する企業に助成金を支給する取り組みなどが一定の効果をもたらした」と評価するとともに「あらゆる政策で希望通りに育休を取得できる環境整備を強力に進めていく」としています。また、女性の育休取得率が下がった理由としては、「コロナ禍で小規模な企業ほど人手不足の影響が強く出るなど状況が厳しく、育休が取得しづらい状況にあったのではないか」と分析しています。---私の職場では、最近は育休を取る男性職員はぽつぽつといます。17%、そんなものか、もう少し多いかもしれませんが、50%にはおそらく届いていないでしょう。それに加えて、女性は基本的にまる1年(次の年の3月31日まで)育休を取る例が大半ですが、男性の場合は1か月とか2か月が大半で、長くても半年までで、1年育休を取る人はほとんどいません。育休取得中は給料やボーナスの代わりに育児休業手当が出ますが、その額は給料より安い、というところもネックになります。それでも、時代は変わったと思います。私の子どもが生まれた時、制度としては育児休業は男性にもありました。それ以前に男性で育休取得した実例もあるにはあったのですが、当時、私にその発想はなかったです。思い返してみると、生後1か月の時に相棒の入院、手術という騒動があり、2週間弱の父子家庭騒動がありました。何しろ生後1か月なんて子どもを預かってくれる公的機関はありません。今だったら育休を取る以外の選択肢はないと思うのですが、それは思い浮かばなかったんですね。3人しかいない部署で、私が抜けると他の職員にかなりの迷惑がかかる、ということも影響しました。幸いにして、私の両親が、私が結婚したことで安心したのか、その前年に会社を畳んで無職になっていたので、日中は両親に子どもを預けて仕事に行き、時間休で毎日早退していましたけど(子ども゛けでなく、相棒の入院中の病院にもいかなくてはならなかったし)。それにしても、母親のおっぱいというのは、赤ん坊にとって美味しく、粉ミルクってのは不味いものなんだな、ということをその時に知りました。入院当初は、相棒が絞った母乳を哺乳瓶に入れて持って帰って飲ませていたのですが、手術の前日から「強い薬を使うので母乳は赤ん坊には飲ませられなくなります」と言われ、粉ミルクに切り替えたら、顔いっぱいに「不味いっっっっっっっ」って表情をするわけです。でも、他に飲ませるものもないから、哺乳瓶を押し付けると「仕方ないね、他に飲むものないの?じゃあ仕方がないから飲んであげる」って表情で一気にすごい勢いで飲み始めるのです。毎回毎回その繰り返し。夜中は0時に泣き、3時に泣き、6時に泣く。3時に泣かず0時から6時までぶっ通しで寝てくれることもありましたが、そうするとおむつを貫通して外まで尿で濡れていたり(笑)夜は父一人子一人でしたから、かなり大変でした。それが2週間に満たない期間で終わったから、たいしたことではなかったけれど、あれを1年2年続ける世の母親は大変だと思いましたよ。神殿も虐待に走る親の気持ちも、ちょっとだけ分かったような気がします。まあ、その時からすでにおおよそ20年の歳月が流れ、今じゃ大学生ですけど、あの時の濃密な(笑)父子の時間、そしてその後も私の音楽の練習(本番の演奏も)のほとんどに子どもを連れて行っていたことは、今につながっていると思います。さすがに私の音楽に付き合ってくれたのは小学校4年生くらいまででしたけど、今でも、子どもとは結構仲がいいですから。親子の断絶とかが我が家にはないのは、その時代のおかげだと思っています。というわけで、世の父親の皆さん、私は取れなかったけど、できることなら父親も育休、取った方がいいです。
2023.07.31
コメント(0)
午前中から35℃以上続出 連日40℃に迫る危険な暑さで熱が蓄積 熱中症リスク大きょう29日(土)も気温はハイペースで上昇、午前中から最高気温35℃以上の猛暑日が続出。午後は40℃に迫る災害級の暑さの所も。九州~北海道まで、35℃以上の猛暑日予想。連日の猛暑で疲れがたまっているため、熱中症のリスクが高まります。~午前中から強い日差しとともに気温はグングン上がり、午前11時までの最高気温は、兵庫県豊岡市36.4℃、鳥取県米子市36.2℃、埼玉県鳩山町で36.0℃、岩手県大船渡市35.5℃など、900地点あまりあるアメダスの内29地点で35℃以上の猛暑日、760地点以上(約8割)で30℃以上の真夏日となっています(南鳥島除く)。午後は更に上がり、熊谷市39℃、京都市・前橋市・福島市などで38℃、熊本市・高松市・甲府市・山形市などで37℃、名古屋市・東京都心などで36℃、札幌でも35℃の予想です。---午前中は葛西臨海公園まで行っておりました。(珍しい鳥は何も遭遇せず)ちなみに、葛西臨海公園にはアメダスがあり、気象庁のサイトでその気温データを調べることができます。意外にも葛西臨海公園はそこまですさまじい暑さではなく、午前8時28.8度、10時30.1度でした(11時前に帰路についた)。しかも風が強く、京葉線ガード下(日陰)での笛練習などは快適でした。もっとも、風が強いのは笛練習の環境という意味ではあまり音を出しやすくはありませんでしたが。ただ、持って行った500mlの水筒は全部飲み切ってしまいました。風の通る日陰はともかく、日向と風の通らない場所は厳しかったです。そしてなにより葛西臨海公園は海沿いで風があったけど、内陸ではそうはいかない、ということです。スクーターは、長袖を着て乗っていますが、走っている間は風が当たるので暑くはありません。でも、止まるとなかなかに辛い。11時時点の気温は、東京大手町で34度、練馬34.4度でした。ちなみに、昨日以前も、大手町の最高気温は24日35.7度、25日36.6度、26日37.7度、27日36.9度、28日36.52度そして今日は35.7度と、1週間ぶっ続けで最高気温35度以上の猛暑日です。先週が多少はしのぎやすい気温だったので、なかなか辛い暑さです。ちなみに、大手町の7月28日までの月平均気温は28.5度となっており、これは現段階で2001年、2004年と並んで7月としての観測史上最高気温です。しかも、今日以降31日までの最高気温予想は連日36度、予想最低気温は26度なので、今日を含めて残り3日で月平均気温がさらに上がり、観測史上最高を記録する可能性は高いと思われます。さらに言えば、大手町のアメダス装置は2014年に気象庁の敷地内から北の丸公園に移動しており、これによって観測データの気温はやや下がっています。従って、実質的には現時点でもすでに7月の観測史上最高気温を更新しているも同然です。というわけで「地球沸騰時代」“世界気温”史上最高に国連事務総長が危機感示す国連 グテーレス事務総長:「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した。化石燃料の利益と気候変動に対する無策は容認できない」世界気象機関などによりますと、23日までの世界の平均気温は16.95℃に上がっていて、これまで最も暑い月だった2019年7月の16.63℃を大きく更新する見通しだということです。グテーレス事務総長は「人類の責任だ」として各国に対策強化を訴えました。---これが東京だけの現象なら温暖化というよりヒートアイランド現象ってことになるのですが、東京だけではなく、日本だけですらなく、全世界規模の現象となっています。ただし、世界の平均気温ということは、つまり北半球が猛暑であると同時に南半球では暖冬、ということでもあるのだと思われます。なお、日本では7月前半は梅雨があるため、7月より8月の方が月平均気温は高いですが、世界的に見ると北半球では7月の方が8月より暑い地域が大半を占めます。逆に南半球では7月より8月の方が暖かいですが、南半球は海が多く、海は陸に比べて温まりにくく冷めにくいことから陸に比べて変動幅が少なく(世界の平均気温は陸だけではなく海水温のデータも加えて算出されています)、地球全体では7月の方が8月より暑いのが一般的傾向のようです。地球温暖化の一般的傾向は、夏が暑くなることより、冬が暖かくなることの方が顕著です。今回の猛暑は、直接的原因は南米沖のエルニーニョ現象によるものと思われますが、それと温暖化の複合要因である可能性が高いでしょう。あるいはそもそもエルニーニョの発生頻度自体が温暖化に左右されているのではないかという説※もあります。※気象庁のサイトによると、エルニーニョと温暖化の関係については、「地球温暖化の影響の可能性を指摘する調査結果がある一方、自然変動だけで十分説明できるとする調査結果もあり、必ずしも、研究者の間で意見が一致しているわけではありません。」とのことです。というわけで、これから先も皆様暑さで健康を害したりしないよう、お気を付けください。
2023.07.29
コメント(2)
二大政党制なら「イオンとイトーヨーカドーくらいの違いで」 国民民主が維新に”共感”表明日本維新の会の馬場代表がインターネット番組で発言した「第1自民党と第2自民党が改革合戦を行う」という政権争い構想の波紋が広がっている。まず、この「第1自民 VS 第2自民」とは、日本維新の会の政策方針は、自民党と共通する部分もあり、日本維新の会が「第2自民党」として将来的には自民党と、政権を争うという馬場代表の方針だ。この発言に国民民主党の古川国対委員長が「違和感は感じない」と同調した。古川氏は、政権交代が可能となる2大政党制について「違いはイオンとイトーヨーカドーくらいの違いじゃないといけない」と発言。看板は全く違うが、ともに広範な商品ラインナップを取りそろえて、消費者から選択されているように、有権者が政権選択する2大政党は「9割似通った」政党であるべきだ、として維新の馬場代表の考えに同調した。(以下略)---イオンなら岡田のいる立憲民主党が二大政党の片割れであるべきってことですか?という冗談はさておき、イオンもヨーカドーも量販店として不満があるわけではありません。だけど、日用品や食料品を買うならイオンとヨーカドーしか選択肢がない、などという社会は、はっきり言って御免こうむりたいです。大手量販店でもいいしコンビニでもいいし、個人商店でもいい、ネット通販でもいいし、ひょっとしたら自給自足もありかもしれません。多様な選択肢があってこその自由な社会です。たとえ話はともかく、「9割似通った」政策の政党があってもいいとは思いますが、それが2大政党として、そのどちらかしか選択肢がない、というのでは、選択肢があまりに貧困です。憲法は「改正」せよ防衛費は増やせ日米安保は今後も堅持中国とは今後も敵対原発はどんどん再稼働しろマイナンバーはどんどん活用しろ解雇紛争の金銭解決を可能にしろ競争原理最優先・・・・・ごく大雑把に言えば維新の主張はこんな感じであり、自民党や国民民主党もだいたい同じです。私はその主張に、濃淡の差はあれ基本的には反対ですが、とりあえず私個人の賛否は措きます。それらの主張に道理がない、とは言いません。賛同者が多いから、結果としてそういう政策を並べる党が選挙に勝って政権についていることは事実です。たとえば、防衛費を増やせという党と増やす必要がないという党が対立して、増やせという党が勝ったから防衛費が増える(他の予算が削られるか国の借金が増えるか、増税される)というのは、仕方のないことです。しかし、防衛費を増やせ、という党しか選択肢として存在せず、そのどちらの党が勝っても防衛費を増やす、というのは、選択肢を提示していないのと同じです。それは、逆のパターンを想像してみれば分かりやすいのです。「日中安全保障条約を結ぶべし」という政党と、「中国ともっと友好関係を深めよう」という政党、あるいは「防衛費は半分に減らすべき」と「防衛費は全廃、自衛隊は解散」という二つの政党が二大政党で、どちらかしか選択肢がない、二大政党制は「その程度の違いでなければならない」などと言われたら、この国民民主党の言い分に賛意を示している連中の99%は、「ふざけるな、そんなのは選択肢ではない」と思うに違いないのです。1945年8月15日を境に、日本の国のあり方も立ち位置も激変したことからも分かるように、国の基本的な政策、進む道、安全保障策は、永久不変ではありません。国民民主党が(自民党や維新も)、日米安保は今後も大切だ、と考えるのはいいでしょう。そして、それが今は支持が多いのも事実です。しかし、そう考えない政党※が選択肢にあってはならない、自分たちと全面的に異なる主張は選択肢に並べてはならない、というのは、あまりに視野が狭く、国民の選択権を奪う考え方と言わざるを得ません。※実際には、彼らが敵視する「リベラル」勢力のうち、立憲民主党はやはり日米安保擁護だし、共産党も中国との関係は文革時代からの遺恨があって長く冷却状態にあります。彼らが「中国の手先」だというのは右派の脳内妄想にすぎません。その程度のささやかな「違う道」すら許容範囲外、ということです。私も、2023年現在の国際情勢の下では、「日米安保即時破棄」なんてことは、なかなか言いづらいとは思っています。共産党が、今このタイミングで日米安保破棄や自衛隊解散を全面に出し、ましてやそれと異なる主張を展開する党員を除名するのは、あまりに「ズレ過ぎている」と思います。それでは民意は付いてきません。ただ、前述のとおり、国際情勢は永久不変ではありません。米国が世界の最強国であることも、日本の親分であることも、中国との敵対関係も、永久不変ではありません。そんなことは過去の歴史を見れば一目瞭然なのに、「日米安保絶対」以外の選択肢は認めない、自党の政策がそうなのはいいでしょう。しかしそんな政策を掲げる他党があって、なぜ悪いのか。それすらも害悪視するのは、「思考停止」としか私には思えません。それでは、国際情勢が一変したとき、日本は沈没する以外の選択肢がなくなります(もう沈没しているかもしれませんけど)。個人的には、米国でトランプ政権がもう一期続いていた場合、そしてその間にロシアのウクライナ侵攻が起こっていた場合、「国際情勢激変」の縁に立っていた可能性は充分にあったと思っています。
2023.07.27
コメント(8)
中道右派が第1党も過半数届かず スペイン、連立交渉難航の見通しスペインで23日、下院(定数350)総選挙が行われ、中道右派の野党・国民党が136議席を獲得し、第1党となった。ただ過半数には届かず、またペドロ・サンチェス首相率いる中道左派・社会労働党も予想に反して善戦した結果、両党は24日から再選挙の回避に向け協議に入ることとなった。アルベルト・ヌニェス・フェイホー党首率いる国民党に極右ボックス(33議席)を加えても169議席と、過半数を下回る。社労党も善戦したものの獲得議席は122で、急進左派連合の31議席を取り込んでも153議席にとどまる。国民党のフェイホー党首は勝利を宣言し、「最大の票を集めた党の代表として政権の座に就くのが自らの責務だと信じる」と強調。連立交渉に着手する考えを示し、左派に対しては妨害しないよう呼び掛けた。同党としては少数政権の樹立を目指す可能性もあるが、その場合でも社労党の同意を取り付ける必要があり、行方は不透明だ。---5月に行われた統一地方選で右派の国民党(PP)が大勝し極右のVOXも勢力を伸ばした一方、与党社会労働党(PSOE)が大敗したことから、サンチェス首相は総選挙を前倒ししたものの、PPとVOXの勝利、PSOEの敗北が既定路線のように思われていましたが、直前の世論調査ではPSOEの復調の気配も伝えられていました。結果的に、PPは下馬評どおり議席をのばしたものの、支持拡大が言われていたVOXがまさかの19議席減、両党あわせても、確実視されていた過半数には届きませんでした。一方後退が確実視されていたPSOEは微増、連立を組む左派政党SUMARは減少しましたが、両党あわせて微減で踏みとどまり、予想外の健闘となっています。右派は伸張、左派は踏みとどまるとなれば、あおりを食ったのは真ん中です。中道政党のシウダダノスは、前々回は第三党に躍進しましたが、今回は最低得票ラインを割って議席ゼロとなりました。PPやVOXに支持が流れたようです。まずは、極右のVOXが案外不振だったことにはホッとしています。欧州各国とも極右の伸張が著しいといわれる昨今、その流れに逆らったスペインの選択は注目に値します。ちなみに、VOXはフランコ以来の極右とされますが、そしてそれは間違いではありませんが、政党の変遷史を見れば、PPこそ、フランコの与党であったファランヘ党の主流派のれっきとした後継政党です。もちろん、主張の中身は中道右派程度の立ち位置になっていますが、元はファシスト政党だったのです。そのPPから右派が離党して作ったのがVOXですから、このような極右思想はずっとPPの党内に内包されていた、ということです。さて、この先ですが、左右両派とも、過半数に6~7議席足りない。中道政党のどこかをどっちが抱き込むことに成功するか、またはどちらも成功しないで組閣できず、再選挙になる可能性もあります。もちろん、PSOE側が政権を取ってほしいところではありますが、こればかりは私が口出ししてどうなるというものでもありませんから、推移を見守るしかありません。
2023.07.25
コメント(0)

前回の続きです。剣が峰の直下には権現池があります。登ってきた道を見下ろします。眼下に頂上小屋があり、ここが丁度標高3000mだと表示がありました。登りの途中で眼下に見えるエコーラインの肩の小屋口付近でバスが3台停車し、団体が下車していたのが見えたので、多分どこかの学校の団体登山だろうなと思っていたのですが、予想どおり、中学生(多分)の団体が登ってきました。往路は海抜2702mの畳平から登りましたが、それだと標高差たった320mあまり、途中鳥写真などで時間をくったとはいえ、畳平からの往復だけでは、さすがに物足りないので、下りは位ヶ原山荘まで下ることにしました。乗鞍岳肩の小屋まで下ったところで、登山道は畳平への車道から分岐します。ハクサンイチゲの群落がありました。雪渓の近くを下っていきます。雪渓では雪上訓練をしている人、スキーをやっている人がいました。7月にスキーは楽しそうです。ただ、おそらく例年より雪渓の規模はかなり小さいと思います。この場所の雪渓は通常は通年消えることはありませんが、今年は果たしてどうでしょうか。秋には消えてしまうかもしれません。実は、この位ヶ原山荘まで下る登山道の周囲も高山植物の花が満開でした。アオノツガザクラシナノキンパイチングルマまたアオノツガザクラウラジロナナカマドウラジロナナカマドこのお花畑の真ん中で笛練習しました。写真では少し分かりにくいですが、登山道の両側がずっと花花花です。イワカガミ肩の小屋口バス停で登山道はいったんエコーラインの舗装道路と交差し、次に宝徳霊神バス停でまたエコーラインと交差します。その宝徳霊神バス停付近から山頂方面を撮影しました。そして、お花畑もだいたいこの辺りまでで、その下は樹林帯となって花もほとんどありません。樹林帯の中で咲いていた数少ない花、クルマユリ。位ヶ原山荘到着しました。ここは通年営業しており、またゴールデンウィークにはここまでしかエコーラインが除雪されていないため、ここから山頂まで登ります。標高2350m、山頂から670mほど下ってきた来たわけです。位ヶ原山荘付近は亜高山帯針葉樹林となっています。この辺りはこのあたりでとても雰囲気が良いところです。まだまだ歩きたりないところではありますが(2014年に登った時は、乗鞍観光センターまで徒歩で下山した記憶があります)、バスの時間等の都合で、ここからバスで帰ることにしました。最後まで天気はまずまず悪くなく、雨には一滴も降られませんでした。もっとも、帰路は東京に入って、立川付近で大雨が降っていましたけど。※鳥の写真も撮っていますが、後日まとめてアップします。
2023.07.23
コメント(2)

もっとも簡単に登れる3000m峰、乗鞍岳に行ってきました。2016年以来7年ぶりですが、その時は5月の雪山だったので、無雪期としては2014年以来、夏山シーズンに登るのは初めてです。実は職場の同僚と別の山に行く予定だったのですが、前日に同僚が風邪を引き、家族に発熱者が出た、というので急遽中止に。その時点では予報も悪かったので、私の分もキャンセルしてしまったのですが、夜になったら予報が回復傾向だったので、休みを取ってしまったこともあり、急遽単独で予定を組みなおしていってきました。雲は多めながら基本的に晴れで、花花花、花満開の素晴らしい山でした。8時ころ標高2701m、日本最高所のバス停である畳平に到着。気温9度、東京の猛暑とは別世界です。周囲は花満開です。チングルマ、各所に大群落がありました。イワギキョウと周囲の白い花はイワツメクサヨツバシオガマ今年は春から高温ですが、それでも残雪はありました。多分、例年よりはかなり少ないでしょうが。ヨツバシオガマ目指す乗鞍岳剣が峰。左端が剣が峰です。乗鞍岳エコーラインバスの終点は畳平ですが、実はその先、この山小屋(乗鞍岳肩の小屋)まで舗装道路は続いており、小屋の業務用車両は出入りしています。ただ、畳平からここまでは平坦な道なので、標高は畳平までとほとんど変わらないでしょう。ウサギギクヨツバシオガマ。いっぱい咲いていましたが、結構ピンボケ写真が多かったです。登りにかかります。畳平からの標高差たった300mしかありませんが、高度3000mなので、標高差の割には息が切れます。山頂までもう少し。2016年5月、雪山の時期に来たときは、ここまで登って引き返した記憶があります。もう目と鼻の先。標高差で50m以内、水平距離でも200mかそこらでしょうか。天気も悪くなく、あとちょっとなのに、なぜここで引き返したかというと、立っていられないくらいの烈風だったからです。で、山頂に到着。ごらんのとおり、だいたい晴れていましたが、雲が多く、遠方の視界はありませんでした。向こう側に木曽御嶽山があるのですが、見えません。山頂は神社になっています。以下次回です。
2023.07.22
コメント(0)
集中治療室への悪質営業電話、「誰か死んでも構わない」と罵倒も…救急医が怒りの告発医療機関、とりわけ緊急治療を要するCCU(重症冠動脈疾患集中治療室)へのイタズラ電話に対し、憤りをつづった救急医の投稿がネット上で話題を呼んでいる。命に関わる現場への悪質な迷惑行為に対し、SNS上では批判の声が殺到。都内で救急診療を行う救命医エルメスさんに詳細を聞いた。「不動産業者へ あなたが昨日一回だけ当院へ電話してきた不審電話 医者の名前を語って個人情報を聞き出そうとした電話 CCUホットラインですよ あなたは医者ですか? コレはCCU 命につながる電話です」「何度も説明しました 私は医者だと名乗り続けました 折り返しの連絡先を聞いたら罵詈雑言 都内の救急医療はパンクしてます ホットラインが鳴り続けています」~「~かけ直すために折り返しの連絡先を教えてほしいと伝えましたが、『なんで口頭で言えないの? 急いでるんだけど、すごく困るんだよね。口頭で言ってくれる?』『だから、なんで口頭で言えないの? 急いでるんだよ。口頭で言えばすぐ済むだろ。ふざけるな』というどう喝の末に切られました。後日、その先生に確認したところ、電話はしていないとのことでした」緊急ホットラインへの不動産業者を名乗った電話は過去にも複数回あり、「心肺蘇生中の音が聞こえませんか? 電話やめてください」「命に関わる電話なので、二度と電話しないでください」と告げたところ「ふーん、それで?」「誰か死んだって構わないよ。それより節税のいい話があるんですよ」と食い下がられたこともあるという。---私は医者じゃないですけど、この手の、セールスだか嫌がらせだか脅迫だか分からないような「押し売り」系セールス電話には、かつて散々な迷惑を受けました。職場で、特定の同僚、上司に対して1日に3度も4度も電話をかけてきて、その度に「興味ありませんから」と断っているのです。おそらくその時点で相当の物言いがあっただろうと思うのですが、とうとう私がしびれを切らせて何度目かの電話の際に「もうこれ以上取り次げませんから」と言ったところ、逆切れして「市民に対してその言いは何だ」とか、意味不明のことをほざき始めたわけです。それに対して腹の中では毒づきつつも、口に出して罵倒を返すわけにもいかず※、黙って電話をガチャ切り(笑)したら、そのあと10回か20回か、嫌がらせ電話をかけ続けてきたことが強烈な記憶として残っています。※もっとも、その当時は私もうぶだったのでそんな対応でしたが、その次に異動した部署で散々鍛えられまして(爆)電話で「お客さん」相手に怒鳴り合いとか平気でするようになりましたけどね。そのときの記憶が強烈で他の例は記憶があいまいですが、その時以外にも当時は職場に複数の同僚や上司に対して頻繁にその種のセールス電話がかかってきていました。ほとんど不動産投資話だったように思います。断り切れなくて、職場まで営業が押しかけて来たこともありました。最後どうやって断ったか記憶がありませんが、押しかけて来たのはそこまで態度の悪い奴ではなかった記憶があります。もちろん契約は断りました。そして、自宅にもその種のセールス電話が来たことがあります。これがまたすこぶる態度のよろしくない輩で、相手にするのも面倒で途中でガチャ切りしたら、即座にリダイアルしてきて「なんだか途中で切れてしまったようなので」というので「切れたんじゃないですよ、興味がないから切ったんですよ」と応じたら「なんだ、その態度は」と来ました。なんだ、その態度は、というのはこっちの言いたいセリフでしたけど。しかし、職場じゃなくて自宅の電話ですからね、「お客様」に対する物言いに配慮する必要性はゼロですから、「倍返し」の勢いで怒鳴り返して電話を切ったら、やはりそのあと何度も電話をかけてきました。自宅なんで、もう電話に出なかったですけど、後から考えれば、出たうえで保留にでもしておくのが一番効果的な対応だったかもしれません。というような出来事は、職場で経験したのは前の前の部署にいた時なので15年くらい前だし、自宅も10年以上前だったと思います。それ以降は、私個人としてはその種の押し売りセールス電話を受けたことがなかったので、もうこの種のやり口は絶滅したものだと思っていました。ところがどっこい、まだそんなことをやっている会社があるんですね。この記事だけではなく、職場でもこの1~2年の間に、別の部署でその種の押し売りセールス電話の被害があったという注意喚起がありましたので、未だにあるんですね。それにしても「誰か死んだって構わないよ。それより節税のいい話があるんですよ」は最強すぎるセールストークというものです。誰が死んでも構わないならお前が死ね、と言いたくもなる。いや、こんなトンデモなセールストークで契約に応ずる人なんているのかな?と思います。しかし冷静に考えると、応じてしまう人はいるのでしょうね。わたしなんかはそれなりに「鍛え」られているから、怒鳴られようが恫喝されようが、屁でもない-わけではありませんが(そりゃもちろんそれなりに心理的圧迫感はあります)、少なくとも怒鳴られたから思考停止になるとか、ましてや契約に応じてしまうということはありません。だけど、世の中にはそういう相手に対する場数を踏んでいない人も多いわけで、ああいう態度を足られただけで恐怖心を抱いて契約に応じてしまう、という人もいるのでしょう。100人にガチャ切りされても1人そういう「カモ」を捕まえるだけでも商売が成り立つ、とすれば「カモ」にされた方がむしり取られる金額は相当のものでしょう。不動産投資なんて、当然かなりの高額でしょうからね。商売として本当に悪質であり、被害としてはオレオレ詐欺とあまり変わらないように思います。いや、ほんとうにこういう悪徳商法(十分にそう呼ぶに足るものと思います)は、オレオレ詐欺と同様に取り締まってほしいものです。
2023.07.20
コメント(3)

前回の続きです。笹原の中に針葉樹が点在しています。菅平を一望しながら下山。どんどん下っていきます。ウスユキソウ、あるいはその高山型のミネウスユキソウ。東屋まで下ってきました。ハクサンフウロウツボグサ。実は登山口から山頂まで、いっぱい咲いていました。ヤマハハコヤナギランでしょうか。登山口まで戻ってきました。まだこの先バス停まで標高差250mほど下ります。牧場には牛がいっぱい。登山口にはソフトクリームの売店があります。ソフトクリームもおいしそうでしたが、のども乾いていたのでソーダフロート。登山者が多くて、山の中では笛は吹けなかったので、下山後バス停までの途中でちょっとだけ吹きました。おまけ。今回は登山に徹して、鳥撮影は抜きのつもりで、望遠レンズを持っていきませんでした。ところが、そういう時に限って珍しい鳥が出てくるのです。往路、ジョウビタキのオス。冬なら東京近辺の公園でも定番の鳥ですが、通常日本で越夏することはありません。下山時。足元からバタバタばたっと飛び立って、すぐ近くの木に止まりました。ムクドリかと思ったのですが、よく見たらクロツグミの幼鳥でした。二度目の撮影ですが、以前にはすごいピンボケの写真しか撮れなかったので、マトモに撮影したのは初めてです。
2023.07.18
コメント(0)

この3連休は、本当は土日で北アルプスかどこかに行きたいところでしたが、昨日の土曜日は、東京こそまずまずの天気だったものの、関東甲信越は軒並み悪天候でした。事前にその予報があったため、土曜日は山は中止し、日帰りで菅平から根子岳に行ってきました。本当は四阿山まで縦走したかったのですが、諸般の事情によって根子岳で引き返しました。上田駅から菅平に向かうバスは、なんと立ち席もいる大混雑でした。学校の部活合宿らしい高校生?もいましたが、登山者もかなり多かったです。菅平ダボスのバス停(標高1330m)出発が9時25分頃で、登山口(1580m)着が10時5分か10分頃でした。更にひと登りして標高1757mの東屋着が10時36分東屋から下界を見下ろします。根子岳山頂方面。雲は多いながら晴れています。結構暑かったですが、もちろん東京の厚さとは比較になりません。風は涼しかったです。あっというまに山頂まで800m!と、いうのはぬか喜びでした。というか、何度か登っているので知っているのですが・・・・・シラカバの明るい林の中を登っていきます。テガタチドリかハクサンチドリ?山頂まであと500m。というか、先ほどのあと800mの標識から300mしか登っていないのですが、たった300mに30分以上時間がかかっています。ヨロヨロで足が進まない・・・・・というわけでもなく、どちらかの標識の距離がおかしいのです。山頂まではチシマザサを中心とする明るい開けた草原で、視界は抜群です。日差しは暑いけど。山頂まであと少し。12時7分頃山頂着。登山口からは2時間、バス停からは2時間45分くらいでした。眼前に四阿山。当初予定ではここまで行くつもりだったのですが、諸般の事情により根子岳で引き返しました。下山中にいつの間にか諸般の事情(笑)は沈静化してしまったので、後から考えれば四阿山まで行けなくはなかったのですが、でも結局は登山口でトイレに直行。雲が多くて北アルプスはあまり見えませんでしたが、それでも視界は抜群でした。前述のとおり、根子岳は山頂直下までシラカバとダケカンバの疎林と笹原が続き、亜高山帯針葉樹林はほとんどありません。多分山焼きをしたせいだろうと思いますが、向かいの四阿山が山頂まで鬱蒼とした亜高山針葉樹林におおわれているのとは対照的です。景色は根子岳の方がいいです。暑いけど。四阿山。まあ2回登っていることもあり(根子岳はもっと登っているけど)、今回はバスしました。明るい草原を下山していきます。以下次回に続く。
2023.07.16
コメント(0)
【ryuchellさん急逝】離婚とカミングアウトで「悪質な誹謗中傷」所属事務所が2月に回答していた対応方針7月12日、憧れだった芸能界で新たな道を進もうとしていた矢先、ryuchellさんが亡くなった。27歳という若さだった。沖縄県で生まれ育ったryuchellさんは、高校を卒業後にアパレル業を志して上京。バイト先の古着店で出会ったのが、のちの妻となるpecoだった。「pecoさんとは真剣に付き合っていたのですが、SNSで“ビジネスカップル”と叩かれ続けたことに傷ついていました。2016年に結婚しましたが、今度は“ビジネス婚”と言われ、アンチの声に対しては割り切って捉えることで精神的に落ち着いたそうです。2018年に愛息が生まれると、叩かれることも一時的に減りました」2021年にryuchellさんはデビュー後から夫婦で所属してきた事務所から独立。この頃からryuchellさんの姿が変貌していく。体重を10キロほど減量し、口紅をするなどの姿が頻繁にSNSにアップされるように。そして2022年8月に、ryuchell さんは自身のインスタグラムでpecoとの離婚を報告。pecoとは“夫”ではなく人生のパートナーとして、子どもとは“かけがえのない息子の親”として生きていくことを誓っていた。しかし、ryuchellさんへの誹謗中傷が止むことはなかった。「離婚前からryuchellさんには『ブス、死ね』といった酷い誹謗中傷のコメントが届いたこともありました。しかし、ご本人は離婚し、カミングアウトすることに対して覚悟していたようで、離婚後に届いた誹謗中傷について、SNS内での言葉を信用し過ぎないことが『自分の心を守るためには大事だよ』ともよく話していました」---peco 元夫ryuchellさん訃報に心境「まったく現実とは思えませんでした」タレントのryuchellさんが事務所で死亡しているところを発見されてから一夜明けた13日、昨年8月に離婚した元夫人でタレントのpecoが自身のSNSを更新。訃報を受けて心境を明かした。~りゅうちぇると出会い、結婚し、わたしたちの最愛の息子が生まれてきてくれて、そして去年、新しい家族のかたちで進んでいくことを皆様にお伝えさせていただいて。りゅうちぇると出会ってから今日まで、その時その時のかたちで、この先一生かけても足りないくらいのたくさんの愛をもらいました。~---元々、彼らには少なからず誹謗中傷があったようです。記事にある「ブス、死ね」はまだ離婚をする前のことですが、法的には離婚をして新しい家族のかたちを選んで以降、誹謗中傷は更に激化していたようです。それが自殺の原因のすべてかどうかは分かりませんが、原因の相当部分を占めていることは、火を見るより明らかです。ところが、この期に及んでなお、「誹謗中傷はいけないが批判まで封じるな」とか、「りゅうちぇるにも問題がある」というような、いかれたことを書き散らす連中がいっぱいいます。何というか、呆れますね。例えば私がここでやっているように、いや、もっと小さなレベルのことでも、何かの主張を展開すれば、それに対する反論、批判はある、これは当然のことです。それとて、「ブス、死ね」みたいなレベルの暴言、人格攻撃は論外ですが。しかし、「穏当」な批判であろうが、それはあくまでも議論の場において持ち出されるべきことです。「好きな魚料理は何ですか?」に対して「めざしがいいな」「いや、ぶりの照り焼きだよ」「俺はアジフライがいい」というのはおかしなことではありません。しかし、「今日は鮭のフライを食べました」に対して「鮭フライなんて不味い、なんで塩鮭を焼かなかったんだ」などと言われても「はあ?」というしかありません。今日の夕飯はなにを食べた、どこに出かけた、誰々の誕生日だ、結婚した、子どもが産まれた、離婚した・・・・・、そんな個人的な日常生活、個人の人生の選択を、それが法や社会規範に反するものでない限り、いちいち批判の対象にされたらたまったものではないし、そのようなことを平然と批判の対象にできる人の感性を私は疑います。結婚も離婚も個人の選択です。日本では、離婚が禁じられているわけでもなく、双方の合意があれば円満に離婚することができます。不貞行為や子どもに対する無責任な姿勢など、誰かを傷つける、社会規範に反する行為があっての離婚なら、批判も分かります。でも、そのような事実もない、双方合意の上での円満な離婚に、その家族に対して何の責任も負わない赤の他人が、何を批判できる権利があるのか、私には理解できません。ましてお二人の例では、りゅうちぇる氏の性自認が変わったため法的な婚姻関係を解消した、というだけで、その後も家族3人で生活しており、子どもに対して責任はきちんと果たしていたし、(元)妻も納得、同意していたことは、彼女のコメントから歴然としているわけです。要するに、自分の価値観の範囲内にある人生の選択以外は許容しない、赤の他人であってもそれをゆるさない、という実に心の狭い人たちが、狭い狭い価値観の外側にある人を攻撃したあげく、死に追いやって、それなりに幸せだった家族を絶望に陥れた、ということです。唾棄すべき連中という印象しかありません。
2023.07.14
コメント(2)
ラサール石井「安倍さん『嫌い』でもない『憎い』こともない」アベガー批判に反論「資質ない総理が日本衰退させた」タレントのラサール石井が11日、ツイッターに新規投稿。「安倍さんを『嫌い』でもなければ『憎い』こともない」と安倍晋三元首相への印象をつづった。ラサールは、「アベガーの人たちは、いつになったら安倍憎しの呪縛から解放されるんでしょうね」というネットの声を引用。「『安倍憎しの呪縛』ってなんだ。安倍さんを『嫌い』でもなければ『憎い』こともない。ただ総理大臣としての資質がない人が総理になって日本を衰退させた、と言ってるだけ。勤務評定に好き嫌いなどの私情は挟まないでしょう。」とつづった。---私は、安倍が「憎い」とは必ずしも思いませんでしたが、嫌いでした。これははっきりと断言できます。資質に関しては、一概には言えません。志を同じくする人たちの間で求心力はあった、これは確かでしょう。それは、政権を維持する上ではとても大きな条件だったはずです。しかし、違う思想信条を抱く人、あえて言えば「敵認定」した相手には強い反感を抱かせるものがありました。そして、実際に行った政策は、「言行不一致」が相当にあったことは、前回記事でも指摘したとおりです。有り体に言えば、政権維持にマイナスになることは、持論でも封印しました。例えば自公連立について、元々安倍は批判的だったし、本音では、おそらくそれは最後までそうだったでしょう(安倍と公明党では主張には相当の違いがあるし、安倍を信奉するネトウヨ陣営は総じて公明党を嫌悪しています)。でも、公明党と袂を分かってしまったら政権維持など覚束ないことも分かっていたから、公明党には相当に気を使っていました。この辺りの政権維持の手練手管はたいしたものであったと思いますその他に、誰がやっても同じ(主義主張による選択の余地などない)という政策も少なからずあったでしょう。でも、そういったものではなく、安倍の主張を強く反映した政策については、そのほとんどは、評価に値しないと思っています。たとえば、アベノミクスで経済が好転したとは、私にはとうてい思えません。何より、バブル時代「世界一物価が高い」と言われたこともある日本が、いつの間にか先進国と言われる国々の中ではもっとも物価の安い国になってしまった、しかし実際に住んでいる我々日本人にとって、物価が安いなどという印象はまったくありません。外貨ベースで見るとそうなる、というだけの話です。端的に言えば、物価は安いけれど給料も安い、先進国の座からいつの間にか転げ落ちていたのが、安倍政権下の日本だったわけです。少子化だって、この間全く改善はしていません。何よりアベノミクスの手法は国債を大量発行してそれを日銀が買いまくるという手法で成り立っています。財政破綻のリスクを格段に高める行為であったことは間違いありません。アベノミクスの理念としては、国債をぶち込んで一時的に財政赤字が拡大しても、経済が活性化すればすぐにその元が取れる、ということだと思いますが、現実には「元」はとれていません。単に国債発行残高が大幅に増えただけです。今のところは「まだ」財政破綻はしていませんが、この先もずっと破綻が起こらない、とは限りません。将来財政破綻が起こるとすれば、アベノミクスはそのリスクを格段に高める行為だった、という評価になるのは明らかです。それにしても、「アベガーの人たちは、いつになったら安倍憎しの呪縛から解放されるんでしょうね」という言葉には笑います。むしろ逆であることは前回記事で指摘したとおりです。安倍大好きな人たちは、いつまで「安倍語録」を錦の御旗に掲げ続けるつもり?と思いますね。
2023.07.12
コメント(6)
「安倍さんなら…」幻影に縛られる自民 妥協許さぬ空気、神格化懸念2022年参院選の街頭演説中に安倍晋三元首相が銃撃され死去してから、8日で1年となった。政界では「安倍氏だったら、こうしていたはずだ」との言葉が飛び交う。安倍氏の「幻影」はいまも政治に影響を与えている。この日は東京都港区の増上寺で一周忌法要が執り行われた。その後は近くのホテルで安倍氏をしのぶ食事会があった。いずれも非公開だった。岸田文雄首相(自民党総裁)は食事会のあいさつで「政権運営に当たれているのも、安倍元首相が築かれた基盤があってこそだ。受け継いだバトンを、しっかりと次の世代へと引き継いでいく」と語り、安倍氏の遺志を継ぐ考えを強調した。安倍氏の「幻影」が姿を見せた最近の例は、性的少数者に対する理解を広めるためのLGBT理解増進法だ。5月12日、自民党本部。G7広島サミットを控え、成案化に向けて党内議論を重ねていた。「安倍さんは、この法案によって社会が分断されることを懸念していた。私は最後まで反対する」約60人が集まった会議室は熱を帯び、保守系議員が声を強めた。とりわけ目立ったのは安倍氏が率いた安倍派(清和政策研究会)で、20人ほどが詰めかけていた。やりとりは2時間以上におよんだ。取り仕切る新藤義孝政調会長代行らが最終案のとりまとめに向けた了承を得ようとすると、数人が「認められない」と机をたたき、新藤氏らに詰め寄った。---たまたま土曜日に芝増上寺の前を通る機会があったのですが、物々しい警備をしていたので「何だろう?」と思い、「ひょっとして安倍の一周忌?」とは思ったのですが、わざわざ確認しようとも思わず通り過ぎてしまいました。やはりそうだったようです。殺人という蛮行は非難されるべきであることは論を待ちませんが、1年経ってもまだ亡くなった人物に拘泥しつづけ、「錦の御旗」として利用し続けるのは、どんなものでしょうか。類似の事例を以前にも紹介したことがあります。この人たちはなぜこうもかたくななのか~安倍晋三元首相は2年前、同法案について「皇室の機器=皇位継承問題にかかわる憂慮」をしていたという。麗澤大学の八木秀次教授に改めて聞いた。~---この記事は今年5月のものですが、安倍の死から10ヶ月経ってまだ、LGBT法案反対の理由として「安倍元首相がこう言っていたから」などという話を堂々と持ち出しているところに、私は救いようのなさを感じます。政界に限らず、保守業界でいまだに「安倍元首相が~」というのがセールストークであり続けている、というわけです。私は安倍の政治的主張、信条を一切評価しない人間ですが、彼が生きて権勢を誇っていたときに、支持者が大勢いたことは確かです。しかし、亡くなった後も、「安倍元首相がこう言っていたからそのとおりにしなければならない」と叫ぶ人が大勢いる状態は、正常とは思えません。安倍には言っていることとやっていることの乖離が少なからずありました。いや、安倍に限らずどんな政治家にもそれは付き物でしょうが。多分、その多くは権力維持のため、不本意ながら渋々嫌々妥協した結果でしょうが、ともかくそのような臨機応変さが安倍政権が長く続く要因であったことは確かです。しかし、亡くなったあとの偶像は、妥協しません。安倍がなにを言ったにしても、そのとおりの政策を実行したかは別問題なわけですが、保守とされる連中の脳内に「生き」続ける安倍元首相は、言ったこと=やったことで、妥協を知らない純粋な存在になっているのでしょう。そんなものを基準に現実の政策を決められたらたまったものではありません。ただ、別の見方をすれば、安倍死後1年経っても安倍以外の「物差し」を見つけられない人たちは、やがて政治的影響力を失っていくでしょうね。さっさとそうなってほしいところです。
2023.07.10
コメント(0)
河野氏「その程度の数」 マイナカード自主返納、ごく少数との見解マイナンバーカードの自主返納の枚数について、河野太郎デジタル相は7日、「数件から十数件になったという報道は承知しているが、全体の件数は全国的に把握していない。その程度の数だと思っている」と述べ、自主返納枚数はごく少数にとどまるとの見方を示した。閣議後の記者会見で述べた。政府はマイナカードの廃止枚数は、制度開始の2016年以降で累計で47万枚にのぼると公表している。ただトラブルが相次いで発覚した今年6月の1カ月間では、約2万枚にのぼる。河野氏は「引っ越しシーズンの後であり、返納が多い」とし、制度への不信感による自主返納が主な理由ではないとの見解を示した。政府が公表している「廃止枚数」には、引っ越し後90日以内に住所変更の手続きをせず失効▽引っ越しを重ねてカードに住所を記す余白がなくなったため、再発行のための返納▽外国人が在留期間満了前に在留期間の短縮で返納――などが含まれる。---以前にも書いたように、私はまだマイナンバーカードを作っていませんし、あんなものは作りたくないのが現在でも偽らざる本音です。しかし、健康保険証を「人質」に取られてしまってはどうにもなりません。マイナンバーカードを持たない人には「資格確認書」を発行する、という話もありますが(そんなことをするなら保険証を存続すればいいだけなのに)、それは言い換えれば、医者にかかるたびに「私はマイナンバーカードを持っていません」と申告して回っているのに等しいわけです。それは、少々考えるところもあり、来年秋までのどこかのタイミングでマイナンバーカードを作らざるを得ないかなという考えに傾いています。ただ、それははっきり言ってしまえば渋々嫌々、保険証が人質(更にその次には免許証?)では仕方がないから作る、ということです。だから、作ったとしても、健康保険証の登録は自分ではしません。どうせ保険証廃止の時期になれば、自分でやらずとも勝手に紐づけられることになるのではないかと予想しているので。仮にそうでないとしても、廃止の前日までに手続きすればいいんでしょうから。当然、公金取り扱い口座の登録も、するつもりはありません。そして、多くの国民も同じではないでしょうか。マイナンバーカードに不信感を持ったとしても、自主返納は面倒だし、保険証を人質に取られたらそこまで覚悟して踏み切れる人は一握りであることは目に見えています。自主返納が「その程度の数」であることは確かでしょう。でも、それは自主返納しない人がマイナンバーカードを信頼しているとか、不信感を持っていない、制度に賛成しているということでは一切ない、ということを声を大にして言うべきでしょう。と、先日まではそのように思っていました。いや、今も考えはたいして変わっていないのですが、「来年秋までのどこかのタイミングでマイナンバーカードを作らざるを得ないかなという考えに傾いています。」と書いた部分だけ、以下の記事を見て少し揺れています。マイナカード取得の有無に岸田首相ら大物議員「回答拒否」報道にネットは1日話題に相次ぐトラブルで国民的な話題になっている「マイナンバーカード」について、6日朝に週刊誌「FLASH」がウェブ版で報じた全衆院議員に対するカード所持の有無を尋ねたアンケート記事で、大物議員が回答を拒否していたことが話題に。「回答拒否」がトレンドワードとなった。同誌によると、全衆院議員464人にアンケートを実施し、206人から回答を得た結果、カード取得率は89.3%だったという。90人が回答した自民党で未取得は1人、公明党は回答者全員が取得していた。そして記事の最後にはマイナカード普及の中心に位置する岸田文雄首相、河野太郎デジタル相、松本剛明総務相をはじめとする自民党大物議員が回答を拒否したと報じた。---政府としてマイナンバーカード推進を叫んでいる以上、持っているなら「持っている」と回答する方が万事都合がよいと思われます。というか、与党の中枢が「持っていません」と回答すると物議をかもすことは目に見えているので、そうは答えにくいところでしょう。したがって、回答拒否とは、言外に「実は持っていません」と言っているも同然のように思えます。もちろん、持っているけど回答しなかった、回答を忘れた議員も大勢いるでしょうが、持っていない自民党議員も、実は少なからずいるんじゃないかな、ということが若干窺える結果となっています。というわけで、保険証廃止まで1年以上あるし、まだあわてる必要はないか、もう少し様子を見てもいいかと思い始めている今日この頃です。
2023.07.08
コメント(0)
ウィンブルドンで再び乱入者、女子試合でパズルなどばら撒き引きずり出される<テニス>テニスのウィンブルドンは6日に女子シングルス1回戦が行われ、~この試合の途中、観客が紙やパズルをまき散らしながらコートに乱入し、試合が一時中断された。この試合の第1セット~チェンジコートを迎えたところで男性が紙やパズルを撒き散らしながらコートに乱入し試合が一時中断となった。乱入した男性は大会関係者にコートから引きずり出されたが、試合はこの影響で約10分間中断を余儀なくされた。~この試合の前に同コートで行われていた男子シングルス1回戦でも同じ事案が発生しており、大会側の警備体制に課題が残された。---少し前にも、スポーツ大会で似たような騒動がありました。陸上ゴール前で妨害の愚行 警備員も間に合わない“犯行の一部始終”に日本ファン非難「身勝手」2日に行われた陸上のダイヤモンドリーグ(DL)のレース中に環境活動家が乱入して妨害行為に及んだ。~事件が起こったのはDL第7戦、ストックホルム大会の男子400m障害。東京五輪金メダルのカールステン・ワーホルムがトップでゴールインしようかとしていた。しかし、ゴールから10mほど前に乱入者3人が座り込み、横断幕を掲げた。ワーホルムの順位には影響がなかったが、一部選手は走路を妨害され、順位が変わってしまった。(以下略)---何がどうなってこういう事態が引き起こされたのか、さっぱりわかりません。一般論として、私も環境問題には人一倍関心がある人間ではありますが、テニスや陸上の国際大会の開催がどう環境問題と対立するのかは、私の頭ではちょっと理解できません。競技施設の整備のための森林伐採などが問題視されるのは分かりますが (スキー関連の施設でそういう事態が起こりがち)、都市で開催されるテニスや陸上の大会会場とは関係ありそうに思えません。もちろん、世界中から選手と観客が集まる国際大会は、それだけ環境負荷につながる、とは言えるかもしれません。ただ、それを言い始めると、あらゆる人間の社会的活動はすべて環境負荷につながっているのだから、人間という存在そのものを否定しなければならなくなってしまいます。そういう中で、これらの大会が、少なくとも環境問題の面で特別に害悪視されるべき理由があるようには思えませんが、スポンサーが自然破壊企業だとか、そういうことでもあるんでしょうか?仮にそうだとしても、競技に乱入して妨害することが、抗議の手法として適切である(多くの支持を集められる)とは、到底思えません。実際には、スポーツ大会そのものが環境面でどう、ということよりも、世界的に注目されるスポーツイベントで、妨害行為によって自己の主張をアピールしようという魂胆の方が大きいのではないか、という気がします。だとすると、アピールの場に選ばれたスポーツ大会はいい面の皮というしかありません。いずれにしても、環境保護という目的が正しいからと言って、どんな手段をとってもよい、ということにはならないでしょう。思うに、狭い世界の中で、より過激な意見がもてはやされ、その結果こういう暴挙に至る、という構図はどこの世界にもありそうです。主観的には正しいのでしょうが、外から見れば心が寒くなる行為でしかない、それでは、むしろ環境保護という正しいはずの主張に対する支持を減らし反感を増やす、結果として環境保護政策の導入を難しくしているようにしか見えません。
2023.07.06
コメント(2)
マイナカード名称変更 河野氏「議論の対象」 官房長官は否定でも河野太郎デジタル相は4日午前の閣議後の記者会見で、マイナンバーカードの更新が本格化する2026年度に向けて「名前をどうするかというのもテーブルの上に載せて議論の対象になる」と述べ、改めてカードの名称変更に前向きな姿勢を示した。この件については、松野博一官房長官が3日の記者会見で検討を否定していた。河野氏は、「『マイナンバー』と『マイナンバーカード』が混同されないように世の中に伝わるのが望ましい」と指摘。「説明をしっかりするということは大事だ」とした上で、マイナカードの更新時期に向け、「券面や暗号をどうするのか、いろんな議論をするなかで、名前についてもどうするかというのは議論の対象になる」と述べた。(以下略)---・・・・・その昔、撤退を「転進」、全滅を「玉砕」と言い換えた国がありました。もちろん、そんなことをしたって撤退、全滅の本質は何も変わらなかったわけです。そして、その国には今、「マイナンバーカードを別の名前に変えて批判をやり過ごそうと画策する政治家がいるそうです。まあなんというか、「語るに落ちた」という感じです。名前を変えたところで中身は同じで、トラブル発生率も変わらないでしょう。ちなみに、マイナンバーカード返納という動きも一部で起こっていするそうですが、私はそもそもまだマイナンバーカードを取得していないので返納もできません。バカバカしくて、カードを作ろうという気になったことがないのです。ただ、健康保険証廃止という報道があって、保険証を人質に取られたんじゃ仕方がありません。そういう卑劣なやり方でマイナンバーカードを無理矢理使わせようとする政府には腹が立つものの、背に腹は代えられないので、渋々マイナンバーカードを作るか、と思い始めたところに、今回の騒動が起きましたので、即「やっぱりマイナンバーカードいらね」と思い直しました。とはいえ、政府はそれでも保険証をマイナンバーカードに統合する方針を変えていません。ということは、「今」ではないにしても近い将来には、やっぱりマイナンバーカードを取るしかなくなりそうです。ほんと、やり方が汚ねえな、と思うし腹立たしい限りですが、保険証がなくなってもマイナンバーカードを作らない、という方針を貫くほどには私は筋金が入っていないので、遠からず「日和って」しまうことになりそうです。
2023.07.04
コメント(0)

一般公開イベントではないと思っていたので事前告知をしていなかったのですが(しかし、実は一般公開イベントだったことを後で知りました)、中野区内の高齢者施設で6月に演奏しました。動画は撮影しておらず、録音しかしていませんが、2曲アップしました。PAなしの生音のみの演奏だったので、音量は大きくありません。チチカカアンデス山中のペルー・ボリビアの国境にある標高3800mで面積8000平方km(琵琶湖の約10倍)の湖の名前です。この曲はいろいろなアレンジがありますが、前奏部分はチリのキラパジュンのアレンジで演奏しています。一番好きなアレンジでもあります。フォルクローレを初めて知った18~9の頃に聞いた曲、聞いたアレンジで、その時代のことをいろいろ思い出しててしまいます。実は、ギターが難しくて自分ではこのアレンジは弾けないのですが。あなたのサンバサンバというとカタカナではブラジルのサンバと同じになってしまいますが、まったく違う音楽です。(ブラジルのサンバはSamba、アルゼンチンのサンバはZambaと綴る)
2023.07.02
コメント(0)
全16件 (16件中 1-16件目)
1


