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中学授業で「百人斬り」 自虐的教育を報告 日教組教研集会富山県で行われている日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)で30日、日中戦争の南京戦で報道された日本軍の“百人斬(き)り”を事実と断定して中学生に教える教育実践が報告された。“百人斬り”は歴史的事実として認められておらず、教科書にも載っていない。日教組が長年続けてきた日本軍を誇大に悪く描く自虐的な歴史授業がいまだにまかり通っている実態が浮かび上がった形で、識者は「極めて不適切」と批判している。教研集会は同日終了した。“百人斬り”は昭和12年、東京日日新聞(現毎日新聞)に掲載され、旧日本軍の元将校2人がどちらが先に日本刀で百人斬るか競争を始めたという内容。真偽をめぐっては、報道に立ち会った元カメラマンが「戦意高揚のための記事で、あり得ない話だ」と証言したほか、毎日新聞が平成元年に発行した「昭和史全記録」でも「事実無根」と自社の報道を否定。さらに、両将校の遺族による名誉毀損(きそん)訴訟でも東京高裁が18年、「甚だ疑わしいものと考えるのが合理的」と指摘している。ところが、長崎県新上五島町立中学校の男性教諭は「加害の事実」を教える平和学習として、“百人斬り”の新聞記事や写真を生徒たちに見せ、「日本は中国に攻め入って、たくさんの中国人を殺しました」「戦争になったら、相手国の人をたくさん殺せば殺すほど勲章がもらえてたたえられるんです」「だから殺されたのは兵士だけでなく、一般のお年寄りや女性、子供たちもです」と語りかけていた。生徒たちは授業後、「中国人は日本からされたことをすごく許せないと思う」「事実を知った今、つらい過去と向き合い、立ち向かうことが償いだと思う」といった感想を述べていた。元将校2人は南京の軍事法廷で無実を訴えたが、記事を根拠に処刑された。また“百人斬り”は戦後、中国が一方的に主張する「南京大虐殺」の象徴的な出来事として宣伝されてきた。拓殖大学の藤岡信勝客員教授は「事実でない中国のプロパガンダを教えるという意味で問題。わが国の歴史に対する愛情を深めさせることを求めた学習指導要領にも反しており、極めて不適切だ」としている。-----何というか、タイトルをみただけで記事の中身が予想でき、かつその予想を全く裏切らない内容です。両将校の遺族による名誉毀損訴訟の結果がどうなったか、この記事だけを見たら、両将校の遺族が勝訴したかのように見えてしまいます。いうまでもなく、事実は両将校の遺族の全面敗訴です。東京高裁が18年、「甚だ疑わしいものと考えるのが合理的」と指摘している。と記事にありますが、確かにそのような文章はありますが、実際の文面は以下のとおりなのです。同記事の「百人斬り」の戦闘戦果は甚だ疑わしいものと考えるのが合理的である。しかしながら,その競争の内実が本件日日記事の内容とは異なるものであったとしても,次の諸点に照らせば,両少尉が,南京攻略戦において軍務に服する過程で,当時としては,「百人斬り競争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはできず,本件日日記事の「百人斬り競争」を新聞記者の創作記事であり,全くの虚偽であると認めることはできないというべきである。産経の記事が、判決文のごく一部だけを切り取って、実際とは逆さまの文意に仕立て上げていることがよくわかります。さらに、この裁判の過程で、二人の少尉と同じ第16師団歩兵第9連隊第3大隊に所属※し、南京戦に参加した望月五三郎氏の証言が発掘されています。そこには、百人斬りが戦闘行為ではなく「抵抗なき農民を何んの理由もなく血祭にあげる行為」であったことが赤裸々につづられています。報道に立ち会った元カメラマンが「戦意高揚のための記事で、あり得ない話だ」と証言したという話も同様です。確かに元カメラマン佐藤振壽氏が法廷でそのように主張したことは事実ですが、同時に「両少尉はこれから百人斬り競走を始めると話していた。両少尉が当番兵を取替えっこして斬った中国兵の数を数えると聞いたが、信じなかった。」とも証言しています。「信じなかった」も、「あり得ない話だ」も、彼の感想です。感想は証拠ではありません。一方、「両少尉が話していた」というのは、感想ではなく目撃証言ですから、証拠能力があります。この裁判の原告は訴状でなんと言っていたか。判決文によると、原告らは,そもそもいわゆる「百人斬り競争」を報じた本件日日記事自体が,浅海記者ら新聞記者の創作記事であり,虚偽である旨主張する。とあります。当の原告側の申請した証人が、原告の主張の根本部分を完全否定する証言をしてしまったのですから、この時点でこの裁判は決着がついてしまったのです。実際、判決文でも、この証言について本件日日記事に事実として書かれていることが虚偽ではなく真実である旨(両少尉から取材した事実に粉飾を加えていないという趣旨であると理解される。)を一貫して供述していると認定しています。しかし、驚いたことに、この原告側の完全自爆証言を、原告側は「すばらしい証言」と自画自賛していたという点です。どう考えたって、自らの首を絞める致命的証言なのに、そうと気がついていないとしたら、原告側の弁護団というのは弁護士としての能力はいったいどうなっているのかなと首をかしげます。ちなみに、このときの原告側弁護団の一員が、今や自民党国会議員である稲田朋美です。※二人の少尉と望月五三郎氏は、ともに第3大隊の所属。当時の第3大隊の編成は、歩兵4個中隊(第9~12中隊)と機関銃小隊・歩兵砲小隊からなっていました。野田少尉は大隊の副官、向井少尉は歩兵砲小隊の小隊長、望月氏は歩兵第11中隊の所属です。向井少尉を砲兵と勘違いしている記述をたまに見かけますが、歩兵砲の指揮官です。歩兵砲とは、歩兵部隊に所属する小型の砲(山砲や迫撃砲)のことです。歩兵大隊や歩兵連隊に所属するので、大隊砲とか連隊砲とも呼ばれます(向井の場合は大隊砲)。なお、1個大隊というのは国により時代により兵力はまちまちですが、おおむね500人から800人くらい。1個中隊は同じく100人から200人くらい、小隊は30人から50人くらいです。
2012.01.31
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昨年夏に公開されたスタジオジブリのアニメ「コクリコ坂より」の主題歌、「さよならの夏」を、フルート(1本)とギターの多重録音で以前にYouTubeにアップしたのですが、フルートを二重奏にして再録音してみました。新しい版以前の版さて、どっちの録音のほうが良いでしょうね。伴奏のギターは、一から録り直すのが面倒だったので、前回の録音を流用しています。我ながら、やっぱりギターよりは笛類の方が応用が利くのです。笛ならどんな音楽でも一応吹けますが、ギターはフォルクローレで使われるリズム以外はあんまり得意じゃないんです。---話は変わりますが、最近家電製品が次々と壊れます。今年結婚10年目なのですが、結婚当初に購入した家電製品が、だいたい10年で寿命を迎えるようです。昨年は炊飯器とミニコンポが壊れ(ミニコンポは5~6年しか使っていないのに)、今年に入ってから、電話(FAX兼用)が調子悪くなり、今朝ついにうんともすんとも言わなくなりました。携帯電話があるとはいえ、固定電話が使えないと非常に不便なので、やむを得ず直ちに新しいFAXを購入。ところが、ドアホン対応のFAXを買ったのに、ドアホンとはメーカーが違うために非対応。つまり、ドアホンも変えなければいけないようです。あー、面倒くさい。しまった、事前にその上、ハードディスクレコーダーまで不調になりました。いや、機能上は問題がないのですが、時々轟音を発するようになったのです。ハードディスクレコーダーは、番組表を取り込むため、電源スイッチが入っていなくても時々勝手に動くのですが、このときに轟音を発するのです。おそらく1日に2回。朝6時と、夕方の6時です。我が家のテレビとハードディスクレコーダーは寝室にあります。それが、連日朝の6時から「ガラガラガラガラ」とけたたましい音を立てるのです。たまったものじゃありません。それでいて、録画をしたり録画を見るときは、そんな音は立てないのです。犯人は、背面の排気ファンです。とりあえず、ふたを開けてみてびっくり。とんでもない量の埃が内部にたまっていたからです。いや、これほどの埃がたまっても、電化製品って壊れないものなんですねえ。しかし、その埃をきれいに掃除しても、やっぱり轟音なのです。排気ファンを取り替えようにも、パソコンに使われる汎用品ではない独自規格品なので、入手が難しそう。さて、どうしようかと思ったら、不意に今朝になって轟音が消えました。どうも理由がよく分からないので、明日にはまた轟音かも知れないけど、とりあえずは助かりました。何にしろ、ハードディスクレコーダーはまだ3年しか使っていないので、こんなに早く壊れてもらっては困ります。さて、次は何の家電製品が壊れるかな。
2012.01.30
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結婚式はウェディングプランナーで選ぶ“ナシ婚”時代の結婚式事情 結婚はするが結婚式はしない“ナシ婚”が増えている。1月1日に発表された厚生労働省の人口動態総覧によると、2011年に結婚した夫婦の数は約67万組。これに対して、経済産業省の「特定サービス産業実態調査」(05年調査)によると、年間の結婚式(挙式・披露宴)は、約35万件にすぎない。「婚姻した年に必ずしも結婚式を挙げるとは限らないが、結婚する夫婦の約半分しか、結婚式を挙げていないのではないか」と、結婚式場の口コミサイトを運営するみんなのウェディング代表取締役の飯尾慶介氏は読む。結婚式を挙げない理由は人それぞれだが、最大の要因は金銭的な理由だ。今月、みんなのウェディングでは「昨年結婚したが結婚式は挙げていない」という女性300人を対象に、結婚をテーマにアンケート調査を実施した。その結果、じつに33%が「費用が高そうだから」、31%が「挙式や披露宴以外のことにお金を使いたいから」と回答したという。(以下略)---結婚するカップルのうち、半分強しか結婚式をやっていない、というのは初めて知りました。実は私も結婚式はやっていません。結婚式をしないのは少数派だと思っていたのですが、そんなことはなかったんですね。ただし、上記の67万組というのは、おそらく復縁や再婚も含めた数でしょうから、初婚のみに限定すると、「結婚式をやる割合」は多少上がるかも知れません。私の知る範囲内では、夫が「結婚式をやりたい」という例はあまり聞きません。妻の側が結婚式をやりたい(=ウェディングドレスを着たい)ので、というのが通例でしょう。実家が「結婚式くらいやりなさい」という場合もあるようです。私の場合も、もし相棒が「結婚式をやりたい」と言えば、それを「嫌だ」と言うつもりはなかった(言えるわけがない)のですが、相棒も「結婚式なんてなくていい」と言うので、話は簡単。どちらの親も「結婚式をやれ」とは言わなかったし。(新婚旅行には行きました)私が結婚式をやりたくなかった理由は、記事にある金銭的な面とともに、もう一つ「面倒くさそう」ということもあります。結婚というのは、やらなくてはならないことがたくさんあるのに、その上結婚式にまで手間を割きたくないよ、というのが正直なところでした。しかも、結婚した(婚姻届を出した)翌日がコンサートだったのです。(先日紹介したYouTube動画のうちの一つが、そのときのコンサートでの演奏です)結婚式をやらないと、「式の日取りがどう」という制約がないから、超スピード婚が可能です。我が家なんて、結婚を決めたら、あとは「いつ仕事を辞めて引っ越すか」って話だけでしたからね。付き合い始めてから婚姻届を出すまでの期間は6ヶ月でした。相手のことをたいして知らないまま、勢いでパパパッと決めてしまったので、一歩間違えれば成田離婚への道まっしぐらって危険性もあったかもしれませんが、幸いにもこれまでのところはそんな事態にも陥らずに、今年6月に10周年を迎えます。多分、迎えられるでしょう。というわけで、実際のところ結婚式の費用がいくらくらいなのか、私は知らないのですが、ちょっと検索したところ、平均327万円という調査結果があるそうです。結婚式費用、平均327万円 おもてなし志向、料理重視リクルートの「結婚トレンド調査2011」によると、首都圏で10年度に行われた結婚式(挙式、披露宴)の費用総額は、前年度より20万2千円多い平均356万7千円だった。全国平均は327万1千円。地域別では北海道173万2千円、東海336万9千円、関西309万円、九州353万7千円だった。 調査対象は結婚情報誌「ゼクシィ」の読者。7053組から回答を得た。(以下略)---うーーーん、300万円以上ですか。招待者の平均人数がどの程度かは分かりませんけど、60~70人ということでしょうか。ご祝儀は、一人3万円としても200万円、ご祝儀では費用はまかないきれませんね。やっぱり、やらなくて良かった・・・・・・。
2012.01.29
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日本海を「東海」と表記 JTB系ガイド本を絶版・回収旅行関係の書籍・雑誌類を出版するJTBパブリッシング(東京都)は、2005年に発行した「JTBキャンブックス 韓国鉄道の旅」に掲載した地図で日本海を「東海(日本海)」と表記したとして、このガイドブックを絶版、回収すると発表した。東海は韓国政府が主張する日本海の呼称。 同社によると、当時の韓国鉄道庁などの資料を参考にした際、特別の意図はなく引用したという。今月になって「不適切な表現ではないか」との抗議が約20件寄せられ、同社は「日本政府の見解などに照らし、適切な表記ではない」と判断。絶版を決めた。7千部を発行したが、現在も流通している約1千部を回収するという。---以前にも似た出来事がありました。名前なんて国ごとに違うサントリーが叩かれたときと、まったく同じ構図です。馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。言うまでもなく、日本における日本海の呼称は「日本海」ですし、私自身も日本海としか呼びません。しかし、韓国の文化や風物を紹介する、韓国人の発言を紹介するというような文脈で、あえて「東海」という表記を日本語の中で使うことは、おかしなことではありません。先のサントリーの騒動も同様ですが、今回は韓国の旅行ガイドブックですから、そこに現地の地名表記が記載されているのは、当たり前すぎるくらい当たり前の話です。というか、そうでなかったら旅行ガイドブックとしての役割を果たさないでしょう。だいたい、問題のガイドブックは2005年に発行されたそうですから、もう7年も経っているのです。その間、そんなことを問題だと思う人は誰もいなかったわけです。そりゃ、ほとんどの人は、韓国旅行のガイドブックに「東海(日本海)」と記載されていることが問題などとは思わないでしょうからね。それが、たまたまネットウヨクの目に触れてしまったから騒動になったのでしょう。何というか、在特会とか嫌韓ネットウヨクというのは、寝ても覚めても韓国(中国やロシアもかな)を憎むことしか頭にないんでしょうかね。そして、どんなことでも韓国に結びつけなければ気が済まない。民主党→韓国の手先フジテレビ→韓国の手先夫婦別姓→韓国の手先外国人地方参政権→韓国の手先・・・・・・要するに、自分の気に入らないものはすべて「韓国の手先」扱いなんですね。すごい粘着ぶりです。ある意味では人一倍韓国を愛しているんでしょうねえ。ゆがんだ愛情って奴ですが。こんな連中が「韓国寄り」の言論(彼らの基準で見て)を鵜の目鷹の目で探し回って、見つけるとピラニアのごとく集まって、集中砲火を浴びせて屈服させる、嫌な時代です。
2012.01.28
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選挙年齢引き下げ検討へ=来月から議論再開―政府藤村修官房長官は26日午前の記者会見で、憲法改正手続きを定めた国民投票法施行に伴う選挙権年齢などの引き下げについて「2月にも年齢の見直しに関する検討委員会で必要な検討を進めていく」と述べ、停滞していた政府内の議論を再開する方針を明らかにした。2010年5月施行の国民投票法は投票年齢を「18歳以上」と定めている。同法は付則で、公職選挙法や民法など関係法令の改正を規定しており、現行法で「20歳以上」とされている選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げることなどが検討対象となる。政府は国民投票法成立後、いったん検討作業に着手したが、見直しに異論が出たことなどから、検討委はその後、休眠状態となっていた。---今優先してやらなければならないことなのか、という気がしないではありませんが、基本的には18歳からの選挙権付与には賛成です。成立する成算がどこまであっての法案提出なのかは分かりませんが、記事にある国民投票法が可決成立したのは2007年のことです。つまり、当時の与党自民党も、投票年齢引き下げをある程度想定していたわけですから、そう公然と反対はできないのではないかと思います。18歳で選挙権を認めてはならない理由がないと私は思うのです。ただし、問題になるのは、選挙権だけを18歳に引き下げるのか、成人年齢もセットで引き下げるのかという点です。私は、成人年齢もセットで引き下げるべきと思いますが、このあたりは意見の分かれるところかもしれません。もともと、日本の成人年齢が20歳と定められたのは1876年の太政官布告によるそうで、その当時の欧米諸国は成人年齢が21歳とされる国が多かったので、日本の成人年齢は低い部類だったのですが、1960年代頃から多くの国が成人年齢を18歳に引き下げ、現在では成人年齢20歳(以上)という国はごく少数で、世界のほとんどの国が18歳成人となっています。(米国は州によって成人年齢が違うけれど、多くの州が18歳)実際問題、日本でも法的には20歳が成人ですが、社会的には18歳(高校卒業をもって)は半ば成人扱いです。就職や一人暮らしは、基本的には高校卒業したときからですし、飲酒喫煙は、法的には20歳まで禁じられていますが、社会的には、高校卒業以降は実質公認でしょう。私も、高校卒業後は堂々と飲んでいました(小さな声で言うと、実は高校生のときも、こっそりと・・・・・・)。ま、飲酒喫煙年齢を18歳に引き下げるべきだとは、私も言いませんけどね。むしろ、社会生活のうえでは、20歳で身分や環境が変わる人は、そう多くはありません。高卒で就職しても、大学にいっても20歳は通過点に過ぎません。短大や2年生の専門学校、高校ではなく高専に行った人だけが、20歳が環境変化の年になります。と、ここまで書いて、ふと思ったのですが、高校生で成人とは、という意見もあるでしょうから、成人年齢は18歳ではなく、18歳になった最初の4月1日とするのもひとつの方法かもしれません。
2012.01.26
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YouTube、1日当たり40億ページビューを突破 アップロードは1秒に1時間分米Google傘下のYouTubeは1月23日(現地時間)、1日当たりのページビューが40億を突破したと発表した。昨年5月に30億ビューを超えており、過去8カ月間で25%増えたことになる。アップロードされる動画は1秒当たり1時間という。(以下略)---いや、すごいですねえ。1日40億ページビューということは、2日間で世界人口を超える閲覧者がいるということです。私のアップしているYouTube動画の再生回数は、1日あたり平日で6~700、土日は800か900くらいなので、世界全体の500万分の1ということですね。でも、私のところだって、ちょうど3年で、全動画の再生回数の合計は56万回です。このブログが、3年半で26万アクセスであることから考えると、驚くべきアクセス数です。だって、このブログは平均して10日に7つの新しい記事をアップしていますが、YouTubeの方は、3年間で合計70あまりの動画しかアップしていないんですよ。平均月2本です。このブログの更新頻度がそんな程度だったら、今の10分の1もアクセスがあるかどうか。もちろん、56万人に見られたというわけではないのですが、たかが無名の一フォルクローレ愛好者の演奏がこんなに再生されているというのは驚きです。それにしても、YouTubeって、どうやって儲けているんでしょうね。もちろん広告収入でしょうが、広告ってそんなに多くないじゃないですか。あとは、テレビ局やプロのアーティストの公式チャンネルも、開設にお金を取るのかもしれませんが、あれだけの規模の動画配信サイト(サーバと回線の維持費だけでも莫大な金額だと思うのですが)を維持できるに見合うほどの収入があるようには思えないのです。まあ、思いっきり利用している私がそういうのも変ですけど。もしも、動画のアップロードは有料ですということになったら、いくらまでなら出すだろう。あれだけのアクセス数を考えれば、月2000円くらいまでなら負担するな。今まで何回か自分の演奏を紹介しましたが、改めて、主だったものをいくつか。コンドルは飛んでいく峡谷のカーニバルコンドルの反乱さくらサチャペーラ(野生の梨)クエッカのメドレーマチュピチュの高み
2012.01.25
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少し前に、フォルクローレに使われる弦楽器とその起源について考察しましたが、今度は管楽器について考えてみたいと思いますか。アメリカ大陸にはもともと弦楽器がなく、管楽器と打楽器しかありませんでした。ただし、現在フォルクローレで使われている管楽器や打楽器が、すべてもともとアメリカ大陸に存在したもの、というわけではありません。タルカと呼ばれる笛の合奏、「タルケアーダ」ピンキージョと呼ばれる笛の合奏、「ピンキジャーダ」タルカにしろピンキージョにしろ、いかにも素朴で原始的な民族楽器に見えます。が、この笛の構造を見ると、リコーダー(小学校の音楽の授業に使う、あのリコーダー)とまったく同じなのです。つまり、どちらの笛もヨーロッパのリコーダーが起源というわけです。一方、いわゆる一般的なフォルクローレ(ネオ・フォルクローレ)に使われる笛、つまりケーナやサンポーニャは、その原型が先スペイン時代の遺跡からも発見されており、アンデスに古来からあった楽器であることが分かっています。ただし、土着の楽器としてのケーナやサンポーニャと、ネオフォルクローレに使われるケーナやサンポーニャでは、楽器の材質、音階、奏法などに、ほとんど別物と言っていいくらいの違いがあります。そもそも、名前からして違います。「ケーナ」という名がいつ付けられたのかは知りませんが、土着のケーナ(状)の楽器は、「ケナケナ」または「チョケラーダ」と呼ばれ、ケーナとは呼ばれません。サンポーニャも、これはスペイン語で、先住民の言葉では「シーク」です。ケナケナケーナ動画のタイトルを見れば分かるように、どちらの曲も同じグループが演奏していますが、相当に違う吹き方ということが分かると思います。先ほどのタルカやピンキージョはリコーダー型の笛ですが、ケーナ(ケナケナ・チョケーラ)は、尺八・篠笛・フルートと同じ構造の笛です。だけど、ケーナとケナケナの音より、ケナケナとピンキージョの音のほうが似ているし思いませんか?おそらく、ケナケナとピンキージョを、笛を見ないで音だけで区別することは非常に難しいと思います。おそらく、笛を吹く方はすでにお気づきと思いますが、タルカにしてもピンキージョにしてもケナケナにしても、先住民の土着系の笛の奏法には、タンギングとビブラートがありません。一方、現代的なケーナの奏法にはタンギングもビブラートもあります。これは、おそらくフルートなど西洋音楽の笛の奏法の影響を受けて、かなり近年になって確立した奏法だと思います。現在では、(日本の)ケーナの教則本だって、ビブラートとタンギングは基礎の基礎として扱っていますけどね。もうひとつ、現代のケーナの奏法では3オクターブを使いますが、これも土着の奏法にはありません。それどころか、プロのケーナ奏者でも、3オクターブを絶対に使わない人が1970年代頃まではいたのです。一方のサンポーニャ。これは、パンフルート(ビール瓶で音を出すのと同じ理屈)の一種です。シーク(土着的) 以前にも紹介した動画ですサンポーニャ(現代的) これもね以前に紹介した動画です現代的なほうも、土着的な演奏スタイルを意識した曲なので、笛の音そのものにはそんなに大きな差はありませんが、やっぱりビブラートの有り無しは違います。サンポーニャ(シーク)というのは、この笛の総称です。ソプラノリコーダーやアルトリコーダーがあるように、サンポーニャも音域ごとに名前が分かれます。一番上から「チュリ」、その1オクターブ下が「マルタ」(もっとも普通に使われるサンポーニャで、アルトリコーダーに近い音域)、その1オクターブ下が「サンカ」、さらに1オクターブ下の最低音サンポーニャが「トヨ」です。トヨの全長は1メートルを超えます。(現代的なケーナの動画の中に、トヨが少し出てきます)ケーナの場合は、高音用の小さなケーナはケニージャ、大きい低音用のケーナはケナーチョと呼びます。ケニージャはあまり使われませんが、ケナーチョはよく使われます。手前味噌ですが、私自身の演奏です。前半(前奏を除く)はケナーチョ、後半はケーナを使っています。通常のケーナは最低音がソ、私の使っているケナーチョは最低音がレです。もう1音低い最低音ドというケナーチョもあります。最初に紹介したピンキージョには、もっと低音用の楽器があります。モセーニョといいます。フルートでもね低音用のものは頭部管が曲げてありますが、同じ理屈です。私は持っていません。他にも様々な笛があります。最初に出てくるのはフルートや篠笛と同じ、いわゆる横笛です。これはエクアドルの笛ですが、ボリビアにもまったく同様の横笛があります。「フラウタ」と呼ばれますが、これはフルートのスペイン語読みで、笛類一般の総称でもあります。だから、この笛だけの独自の名というのはないのかもしれません。動画の後半に出てくるのは、ロンダドールと呼ばれるパンパイプです。サンポーニャと同じ構造ですが、ずっと細い管を使っており、また見て分かるように音の並びが音階順ではありません。ひとつの音の和音のならびになるように並んでいるのですが、ちょっと酔っ払ったような感じの音です。で、ここまでは土着の笛およびそこから発展した笛です。現在では、言うまでもなくヨーロッパからクラシック系の楽器が数多く流入しています。特に金管楽器は笛よりずっと音量があるので、お祭りの音楽などでも近年は吹奏楽(スペイン語では「バンダ」)が盛んのようです。ただ、南米のバンダは、ほとんど金管楽器。木管は、入っていたとしてもサックス、たまにクラリネットがありますが、フルートは動画で見る限りは入っていないようです。もちろん、バンダには使われていないというだけで、ラテンアメリカでフルート(スペイン語ではフラウタ・トラベセラという)がないわけではありません。というか、ベネズエラやアルゼンチンでは結構盛んです。
2012.01.24
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M7級首都直下地震、4年内70%…東大地震研マグニチュード(M)7級の首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生するという試算を、東京大学地震研究所の研究チームがまとめた。東日本大震災によって首都圏で地震活動が活発になっている状況を踏まえて算出した。首都直下を含む南関東の地震の発生確率を「30年以内に70%程度」としている政府の地震調査研究推進本部の評価に比べ、切迫性の高い予測だ。昨年3月11日の東日本大震災をきっかけに、首都圏では地震活動が活発化。気象庁の観測によると12月までにM3~6の地震が平均で1日当たり1・48回発生しており、震災前の約5倍に上っている。同研究所の平田直(なおし)教授らは、この地震活動に着目。マグニチュードが1上がるごとに、地震の発生頻度が10分の1になるという地震学の経験則を活用し、今後起こりうるM7の発生確率を計算した。---地震の発生確率については、いろいろな人(あるいは組織)がいろいろなことを言っていますが、総じていえることは、東日本大震災以降、大地震が連動して起こる可能性は高いだろう、ということです。そうは言っても、いつどこで、というところは分からない。地震予知はどうなっているんだ、といいたいところですが、残念ながら無理です。気象庁は、はっきりと以下のように言っています。地震の予知はできますか?地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです。(中略)少なくとも「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要があります。時を限定するためには、地震の予測される地域で科学的な観測が十分に行われ、常時監視体制が整っていることが欠かせません。そのような体制が整っていて予知のできる可能性があるのは、現在のところ(場所)駿河湾付近からその沖合いを震源とする、(大きさ)マグニチュード8クラスのいわゆる「東海地震」だけです。それ以外の地震については直前に予知できるほど現在の科学技術が進んでいません。 (中略)東海地震は必ず予知できるのですか?必ず予知できるのかとの問いには、「いいえ」となります。東海地域の観測網により前兆現象をとらえることができた場合のみ、気象庁は東海地震に関連する情報を発表してみなさんにお知らせすることができます。どのくらいの確率で前兆現象をとらえることができるのかは、残念ながら「不明」です。 予知できる可能性があるのは、マグニチュード8クラスの東海地震だけ、それも「可能性がある」だけで、必ず予知できるわけではなく、予知できる確率も不明、ということです。だから、M9であっても東北地方を震源とする今回の地震は予知できなかったし、記事にあるマグニチュード7クラスの首都圏直下型地震も、おそらく予知はできないわけです。マグニチュード7は、地震そのもののエネルギーは東日本大震災よりはるかに小さいですが、言うまでもなく、それが大都市東京の直下で起これば、人的被害や経済的被害は東日本大震災並みになる可能性もあります。ついでに、直下型では例の緊急地震速報もほとんど役に立ちません。このブログでも何回か巨大地震再発の可能性について記事を書いたことがありますが、じゃあ今どんな対策が取れるか、というと限られていることも事実です。我が家は家具に転倒防止のつっかえ棒を設置していますが、今回の東京の震度5強でさえも、つっかえ棒はだいぶ動いていました。もう少し強い地震だったら、つっかえ棒は外れていたでしょう。なので、とりあえずつっかえ棒に滑り止めを噛ませました。どこまで効果があるかは謎ですが、とりあえず揺れ始めたときに、本棚やたんすの下から離れる時間が稼げればよしとするしかありません。寝室のたんすだけは、寝ているときに地震が来てもとっさに動けないので、壁にチェーンで固定しています。だけど、朝晩の満員の地下鉄に乗っているときや乗換駅の地下通路を歩いているときに直下型のマグニチュード7が来たら、雑居ビルの飲み屋で酔っ払っているときに来たら、山登りで岩場の稜線上を歩いているときに来たら・・・・・・、何をどうしようもありません。かといって、通勤をやめるわけにはいかないし、山登りをやめる気も飲み会をやめる気もありません。取るべき対策、取れる対策は当然とらなくてはなりませんが、その上であるところから先は「なるようにしかならない」と割り切るしかなさそうです。ただ、現状では仕方がないけど、地震予知の研究は、もう少し進展しないものですかねえ。
2012.01.23
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以前に、韓流ドラマをめぐる騒動について記事を書いたことがありますが、実のところ私は韓流ドラマにはまったく興味がなくて、見たことがありません。そんな私が初めて見た韓国製の映画が「マイウェイ 12000キロの真実」です。実は、昨年末に見た「連合艦隊司令長官山本五十六」の本編前の予告編でこの映画のことを知ったんですけどね。ノモンハン事件が題材に取り上げられている、というだけで「これは見なくては」と思ってしまいました。かなり面白い映画でした。「山本五十六」とは比較にならないくらいインパクトがあった。戦闘シーンはド迫力。この面でも「山本五十六」とは比較になりませんでした。迫力ありすぎて、これは間違っても子どもを連れては見に来られないなあと思いました。多分、話の前半部分だけを見て、日本軍、日本人が凶悪に描かれていることから、脊髄反射的に「反日映画だ」と腹を立てるネットウヨク系の人もいるんじゃないかと思いますが、最後まで見ていくと、決してそうではありません。ああ、もっとも彼らは韓国製の映画だというだけで、中身を見なくても脊髄反射的に「反日映画」というのかもしれませんが。日本軍がやっているのと同じことをソ連軍がやり、さらにドイツ軍もやっている、朝鮮人の中にも、極限状態の中で仲間を裏切るものが現れる、そんな描き方をしていました。あまり細かく書くとネタバレになるので細かくは書きませんが、ラストに、ちょっと意外などんでん返しがあります。ただ、2時間数十分の上映時間で収まる内容ではないな、という気もしました。1時間ドラマで10話とか、そのくらいの長さが必要な話ではないかな。近現代史や第二次大戦の戦史について一定の知識がないと、話の背景がよく分からないのではないかとも思いました。時代考証的には、「山本五十六」と同様、なかり変なところが散見されました。主役オダギリジョー扮する長谷川辰雄は、20歳そこそこで大佐の階級って、どういうこと?その前任の部隊長が、「大佐から二等兵に降格の上切腹」というのも仰天、ありえない。ただし、ノモンハン事件で敗北したあと、「命令によらずに後退した」という理由で、多くの前線指揮官(連隊長、大隊長クラス)が自殺を強要さたのは事実です。捕虜となって帰還した将校以上の軍人も同様です。切腹ではなく拳銃自殺ですが。女狙撃手が小銃弾の1発でソ連のイ-16戦闘機を撃墜するシーンがありますが、そんなの絶対無理。トラックにドラム缶をくくり付けて戦車に体当たりなどという作戦も、ノモンハンでは聞いたことはありません。ソ連軍の捕虜となって日本に帰還しなかった、できなかった日本兵が相当数いることは公然の秘密ですが、厳寒の冬に捕虜が強制労働させられている場面は、明らかにノモンハンの捕虜と戦後のシベリア抑留がごっちゃになっている。ノモンハンの時点では、ソ連軍の捕虜に対する取り扱いは、そこまで過酷ではなかったようです。ソ連軍に編入された主役二人が、ドイツ側に逃げようと冬山を越えるシーンもありましたが、独ソ戦の戦線で、あんな高い山を越えるような場所があったかなあ・・・・・・。コーカサスでしょうかね。ま、あくまでも劇映画ですから、多少の時代考証的な変なところは、気にしてもし方がありません。ただ、そうであるからこそ、「真実の物語である」という宣伝文句は、ちょっとどうかと思います。
2012.01.22
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大阪市音楽団の存続問題について、いろいろ意見はあるにしても、まずは演奏を聴かなくちゃね。とはいえ、東京在住の私は、残念ながら気軽に生の演奏を聞きにいくわけにもいきませんので、YouTubeからめぼしい演奏をピックアップしてみました。それにしても、吹奏楽も良いですねえ、私は吹奏楽については「聞く専門」ですけど。指揮 宮川彬良(大阪市音楽団アーティスティック・ディレクター)2004年全日本吹奏楽コンクール課題曲模範演奏野外演奏 ハンガリー舞曲第5番その他のプロの吹奏楽団東京佼成ウインドオーケストラ(動画ではありません)シエナ・ウィンド・オーケストラこの曲、去年夏に長野の鹿教湯温泉で小学生が演奏していたし、うちの子の小学校の運動会でも吹奏楽部が演奏していました。小学生向きの簡単な曲なのかな?ところで、日本に(狭義の)プロの吹奏楽団はこの3つしかありませんが、実はこれよりはるかに多い、(広義の)プロの吹奏楽団がいっぱいあります。それが自衛隊・警察・消防の音楽隊。警察・消防の音楽隊は、プロ(専任)はごく一部ですが、自衛隊には莫大な人数の専任音楽隊員がいます。軍隊に軍楽隊は付き物と言いたいところですが、なぜかピアニストや声楽家までいる。どう考えても吹奏楽(あるいは軍楽隊)の枠をはみ出しているとは思うのですが、兵器をたくさんそろえるよりは楽器と音楽家をたくさんそろえる方がずっと平和的です。海上自衛隊東京音楽隊どこからどう見ても吹奏楽ではありません。音楽隊は委託や外郭団体ではなく、自衛隊の「直営」です。ピアノの人もボーカルの人も自衛官。しかし、軍楽隊の定番といえば、やっぱりこれでしょうね。軍艦マーチ。一昔前には、パチンコ屋でよく耳にしましたねえ。あれっ、しかし軍艦マーチといえば旧海軍の行進曲ですけど、この動画で演奏しているのは陸上自衛隊東部方面音楽隊・・・・・・。現在では、陸上自衛隊の音楽隊も軍艦マーチを頻繁に演奏しているようです。
2012.01.21
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橋下市長、音楽団解散を示唆…財源は習い事券に大阪市の橋下徹市長は19日、市役所で報道陣に対し、交響吹奏楽団「大阪市音楽団」の存廃について、「一から考える。存続の結論ありきでは考えない」と述べ、解散を検討することを明らかにした。同楽団は1923年に創設され、園児や児童向けの鑑賞会、中学高校での吹奏楽の指導などを行っている。市は運営費の約9割に当たる約4億3000万円(2010年度)を負担している。橋下市長は同日の市議会決算特別委員会で「(行政が)音楽団を抱える必要はない」と述べ、助成を打ち切る意向を表明。代わりに、浮いた財源などを原資に、子どもが学習塾代や習い事などに使えるクーポン券の支給制度を新設する考えを示した。----当ブログの常連であるたかさんの影響で、最近は吹奏楽も結構いいなあと思っているのですが、少し前までは吹奏楽のことなんて、私は何も知りませんでした。が、吹奏楽の知識皆無だった私でも、「大阪市音楽団」の名は知っていた。何しろ日本でたった3つしかない※、プロの吹奏楽団です。(3つしかない、ということは最近知りましたけど)大阪市音楽団は、その中でも唯一の公立吹奏楽団で、設立は1923年。前身である旧陸軍第4師団軍楽隊から通算すると、124年という歴史があります。吹奏楽の世界では、「東の佼成、西の市音」と呼ばれ、東京佼成ウィンドオーケストラと並んで日本で最高峰(おそらく世界でも最高峰)と言われているそうです。※もっとも、自衛隊音楽隊と警察・消防音楽隊(専任の音楽隊)をプロの吹奏楽団と見なすなら、数はもっと増えます。なお、大阪は「大阪市音楽団があるから」という理由で、数年前に消防音楽隊を廃止しています。橋下は「(行政が)音楽団を抱える必要はない」と言い放ったそうです。大阪市が赤字でお金がないから、というならまだしも、浮いた財源を他の新しい支出に転用するというのだから、赤字解消のためではないようです。要するに自分が興味のない文化事業に公費を投入するのが嫌いだ、ということなのでしょう。橋下が音楽に興味がない、ということだけはよく分かりますが、何とも貧困な文化政策と思わざるを得ません。
2012.01.20
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愛知沖でメタンハイドレート試掘…2月中旬にも政府は18日、日本の排他的経済水域(EEZ)内である愛知県渥美半島の南方沖70~80キロ・メートルの海底で、2月中旬をメドにメタンハイドレート掘削試験に入る方針を固めた。次世代のエネルギー源として期待されるメタンハイドレートの海底掘削を本格的に実施するのは世界で初めて。政府は来年には実際に採掘し、ガスを生産する試験を行う予定だ。今回掘削を行う周辺海域には、日本の天然ガス消費量の十数年分と見込まれる約1兆立方メートルのメタンハイドレートが埋蔵されているとみられる「東部南海トラフ海域」があり、掘削試験の対象地点として有望だと判断した。2011年度予算に関連経費として89億円を計上している。液化天然ガス(LNG)は09年度の国内の発電電力量に占める割合が29・4%で、原子力(29・2%)や石炭(24・7%)、石油(7・6%)を上回っている。東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、政府は原子力発電への依存度を長期的に下げる方針で、メタンハイドレートの商業化が実現すれば、我が国の電力供給体制の安定化に大きく貢献することが予想される。◆メタンハイドレート=メタンガスと水が結晶化した氷状の物質。深海底や永久凍土層のような低温高圧の地中に分布しており、1立方メートルあたり160~170立方メートルのメタンガスを含んでいる。普段は固体の状態となっているうえ、不安定で気化しやすいため、採掘が難しい。-----以前から何度か、天然ガス(主要成分はメタン)は二酸化酸素の放出量が少ない、ということを書いています。CO2の放出量は石炭>石油(重質油>軽質油)>メタンですし、加えてメタンガスは公害の発生源となる硫黄そのほかの混ざり物が少ないので、いわゆるクリーンなエネルギーでもあります。だから、化石燃料に中では天然ガスをもっとも重視すべきです。が、ひとつだけ重大な注意点があります。それは、天然ガスが完全燃焼した場合はCO2の発生量が少ないけれど、完全燃焼しなかった場合は話がまったく変わってくる、という点です。メタンそのものには、CO2の20倍以上という猛烈な温室効果があります。つまり、メタンが燃焼しないで大気中に放出されると、CO2よりも激しい温室効果を招く危険がある、という点です。記事にあるように、メタンハイドレートは「不安定で気化しやすい」ものです。これがいっせいに気化してしまうと、どういうことになるでしょうか。地球45億年の歴史の中で、生物の大量絶滅が何度も起こっています。その中でも史上最大とされる大量絶滅は、今から2億5千万年前、ペルム紀(二畳紀)と三畳紀の境目で起こりました。この大量絶滅については以前に記事を書いたことがありますが、陸上生物の7割、海洋生物では、属のレベルで8割以上、種のレベルでは95%が絶滅したと推定されています。ほとんどの生物が根こそぎ絶滅したと言って良いでしょう。われわれ人類(哺乳類)の遠い遠い祖先に当たる、哺乳類型爬虫類も、ペルム紀には大繁栄していましたが、このときにごくわずかの種を残してほとんど死に絶えてしまいました。(生き残ったわずかな種から、現在の哺乳類が進化した)この大量絶滅がなぜ起こったのか。第一に、猛烈な火山活動です。この時期に噴出した溶岩が、現在のシベリアに残されています。シベリア洪水玄武岩と呼ばれる溶岩の面積は150万平方キロ、日本の5倍以上に達します。しかも、これは現在まで残っている部分で、当時溶岩に覆われた面積は、それよりはるかに広かったという推測もされています。もうひとつ、おそらくは海底でも激しい噴火活動が起こった結果、溶岩がメタンタイドレート層に触れたことによって、メタンハイドレートが猛烈な勢いで気化して大気中に噴出したのではないかと推測されています。ひとたびメタンハイドレートが噴出すると、メタンの温室効果によって温暖化する、温暖化することでさらにメタンハイドレート噴出の連鎖反応が起こる、という悪循環に陥ったと思われます。その結果起こったのは、ます猛烈な温暖です。前述のとおりメタンにはきわめて強い温室効果がありますから、これが噴出することによって気温が上昇したのです。そしてもうひとつが、噴出したメタンガスと酸素が反応したことによる、大気中および海中の酸素濃度の急低下です。現在の地球大気の酸素濃度は約20%ですが、ペルム紀の地球の酸素濃度は30%にも達したと推定されています。それが、ペルム紀末期に急降下して、10%ほどになってしまいました。そこから徐々に増えていって、現在20%ですから、ある意味では、地球大気はペルム紀末期の大絶滅の影響から完全には脱していない、とも言えるのです。(ただし、われわれ人類は20%の酸素濃度の世界に生まれたので、酸素濃度が30%にもなったら健康に悪影響が及ぶ可能性がありますが)同様に、海中からも酸素が急減、海中無酸素状態に陥ったと推定されています。実は、メタンハイドレートの暴墳はこのときだけではなく、ずっと新しい時代、約5500万年前の新生代第三紀暁新世と始新世の間でも起こっています。このときも、やはり地球は急激な温暖化にさらされています。ただ、2億5000万年前ほどの規模ではなかったようですが。さて、最初の話に戻ります。われわれ人類は、このメタンハイドレートについてどれだけのことを知っているでしょうか。そして深さ数百メートルの海底に眠るメタンハイドレートにもしものことがあった場合、それを抑えるすべを持っているでしょうか。いずれも、答えはNoです。わかっていることは、メタンハイドレートは深海の冷温と高圧の下で固体になっているけれど、常温常圧では気化してしまうこと、いわゆるガス田のように地下に眠っているのではなく、海底に直接降り積もっている状態(その上に土砂が多少積もっている程度)であること、したがって、一歩間違えればメタンの噴出を招く恐れは多分にある、ということです。そしてもうひとつ、天然ガスは石油と比べても埋蔵量が豊富で、あわててメタンハイドレートの開発をしなければ枯渇する恐れがあるわけではありません。それらのことを考えると、メタンハイドレートに手を出すのは非常に危険としか思えません。
2012.01.19
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みんなで決めよう「原発」国民投票プロジェクト原発の是非を問う都民投票条例の制定を求める運動が行われています。地方自治法第74条に基づく直接請求で、有権者数の50分の1の署名が必要です。締め切りは2月8日。東京都への請求なので、署名できるのは(署名を集める「受任者」も)東京都民に限られます。また、住民票のある市区町村ごとに提出するので、署名簿も市区町村ごとなります。署名簿に住所・氏名・生年月日・印鑑(拇印でも可、サインは不可)を、本人自筆で記入。(提出後、各自治体の選挙管理委員会で、選挙人名簿と照合による審査があります)私も受任者になることにしました。もっとも、うちの家族以外に署名が集められる目処はありませんが・・・・・・。知人で署名してくれそうな人に、同じ区の住民がいないのです。賛同される方は、ぜひ上記リンク先へ。街頭署名もやっているようです。
2012.01.18
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今日は、阪神淡路大震災から17年目に当たります。あれから16年で東日本大震災が起きてしまったわけです。2年前の今日の記事に書きましたが、阪神淡路大震災の3ヶ月後、ゴールデンウィークに関西に行く用事があったため、神戸にも足を伸ばしたのです。大阪から神戸に向かう新快速の車窓から見える、被災した街並みは衝撃でした。特に三宮周辺が、途中階が潰れたビルなどがまだそのままになっていました。二つの大地震を比較してみると地震の規模は 阪神淡路はマグニチュード7.4(当時は7.2と言われていた記憶があります)に対して東日本大震災はマグニチュード9。地震のエネルギーで言うと今回の震災は阪神淡路の240倍にもなります。比較にならない。でも、被害の規模では240倍もの差があったわけではありません。人的被害は、阪神淡路は死者6400人。東日本大震災は、当初は明治三陸沖津波を超えると言われたけれど、結局2万人に満たない。つまり阪神淡路の約3倍です。最大震度はどちらの地震でも7を記録しています。ちなみに、阪神淡路大震災では、揺れのもっとも激しかった地域では地震計の記録がありません。震度7というのは、建物の倒壊状況によって後から判定された数字です。震度計に記録されている加速度は最大818ガルですが、揺れのいちばん激しかった地域はこの数字よりもっと大きかったはずです。一方、東日本大震災の加速度は2933ガル。しかし、揺れそのものによる被害は、むしろ阪神淡路大震災の方が東日本大震災より大きかったように思います。以前の記事にもふれましたが、今回の地震の被害は、津波によるものが圧倒的で、揺れそのものによる建物の倒壊は、皆無ではないものの非常に少なかったようです。津波来週時に撮影された動画でも、津波が来る前から倒壊していた家屋はほとんど見あたりません。だから、揺れそのものの被害のみで考えれば、阪神淡路>東日本大震災だったのではないでしょうか。ただ、そうは言っても、最大震度5強だった東京でさえも、あの揺れは怖かった。実は、去年の今日の記事に、私はこう書いているんです。でかい地震が来たら、「怖い」の「キャー」のと騒ぐ前に、まずは(可能な限りは子どもと一緒に)テーブルの下に潜り込めと言っているのですが、もちろん、そう言っている私自身も体験したことがないわけで、実際起こったらどうなるかは、果たして・・・・・・。書いた2ヶ月後には実地に試されることになるとは、予想もせずにこう書いたわけですが、地震が来てみると、実際私は何もできませんでした。私は、揺れ初めの瞬間に気がついていたのですが、なんと「近くの小さな地震だろう」と思ったのです。遠方の大きな地震は、たいていの場合見分けがつくのですが、あのときは判断がつかなかった。「すぐ収まるだろう、収まるだろう、あれ、おさまらねー、どうしようううううう」もうパニックです。とにかく揺れが大きくなってきたら、私は何もできなかった。ただ机にしがみついて固まっていただけ。屋外に逃げ出すこともできなければ、デスクの下に潜り込むことすら、私にはできませんでした。震度5強ですらこのザマですからね。口で言うのと実際とがいかに違うか、「やらなければならないこと」が、いざとなるといかにできない者か、痛感しました。まさしく、災害は忘れたときにやってくるのです。まあ、多分次に大地震が起きるときには、前回よりましな対応ができるだろうとは思いますが、やっぱり来て欲しくないですね、次の大地震。(残念ながら人間の力でどうこうすることはできませんけど)
2012.01.17
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数日前の記事に高田純という「学者」の名を出したら、何というタイミングか、この「学者」が賞を受賞したのだそうです。あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」元航空幕僚長の田母神俊雄氏が第1回の最優秀賞に選ばれて騒然となった「真の近現代史観」懸賞論文。第4回の選考では札幌医科大の高田純教授(57)による論文「福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった~東日本現地調査から見えた真実と福島復興の道筋」が最優秀賞(賞金300万円)となった。理系論文での異例の受賞で、現地調査を積み重ねた上での大胆な結論は世間に衝撃を与えそうだ。田母神氏も激賞する論文の中身とは…。(溝上健良)昨年12月8日、日米開戦70年の日に開かれた表彰式では、主催したアパグループの元谷外志雄代表が「今回の論文はすばらしいが、近現代史という観点から(受賞は)どうか、という話もあった。ただ戦後の歴史は核をめぐるせめぎ合いの歴史であり、核を抜きにして歴史を論じることはできないのではないか、ということで審査員が全員一致で最優秀賞に選出した」と選考経緯を明かした。選考にあたっては氏名、経歴などは伏した上で論文の中身だけで判断したという。核をめぐる現代史の裏面を描いた論文も見事だが、審査委員の見識が光った選考結果だったともいえる。受賞論文はアパグループのホームページで全文を読むことができる。(以下略)----あの、アーパー、もといアパグループの懸賞論文ですか。右翼的イデオロギーと、それなりの肩書き(航空自衛隊幕僚長とか)があれば、中学生の作文レベルでも300万円の懸賞金をくれる懸賞ですね。で、問題の論文の全文は、こちらに掲載されています。アパグループ 第4回「真の近現代史観」懸賞論文 最優秀藤誠志賞いや、もう何というか、この人の致命的な問題はダブルスタンダードである、という点です。つまり「中国の核は悪い核だから、核実験で数十万人死んだ、日本の原発はよい核だから誰も死なない」簡単に言うとそういうことなんです。そんな馬鹿な話があるわけなかろーが。当然のことながら、放射能の人体への影響は中国でも日本でも同じであり、中国の核実験でそれほどの被害が生じているなら福島第一原発の放射能も危険であり、福島第一原発の事故が人体への影響がないなら、中国の核実験の被害もたいしたことがないはずなのです。実際問題として、中国の核実験による被害は当然あったでしょう。しかし、この「学者」が主張するような規模だったとは、とても思えないのです。ちょっと考えれば分かることです。中国の核実験場は新疆ウイグル自治区のロプノール湖なのですが、このあたりは人口希薄な砂漠地帯です。ロブノール県の面積は5万9千平方キロ、日本の四国と九州を合わせた面積よりも広い。そこに人口は10万人しかいないのですから、全員が死滅しても数十万人の死者にはなりません。それに、論文の中で高田純は「私は大学院博士課程時代の広島黒い雨の調査を原点に、チェルノブイリ原子炉核分裂暴走災害、カザフスタン・ビキニ・楼蘭での核爆発災害を調査した。そのなかで世界最悪の核災害は、NHKが長年古代ロマンのみを報じてきた楼蘭周辺のシルクロードである。(中略)昭和三十九年十月の東京オリンピックの開催中に始まった中国の核爆発は、平成八年まで続いた。NHKの大型番組に誘導されてシルクロードを観光した日本人は二十七万人と推計される※6。日本人旅行者たちの被害は甚大にちがいない。」と、いかにも自分で調査したように書いているんだけど、実際には本人が中国で現地調査を行ったわけではないそうです。(だいたい、核実験場周辺の放射能測定を。中国が外国人に認めるわけもないのですが)タモさんと高田純教授 その2。より高田純教授の著作『中国の核実験』(ちなみに、高田教授は、中国の核実験に関しては実際に現地に行って計測したわけでなく、推測に基づいて計算をしています。参考資料には自著がずらりと並んでいます。)ですら、(強調は引用者)ところで、本当に日本人のシルクロード観光客への被害は甚大なのでしょうか。中国の核実験は1996年まで行われましたが、大気圏内核実験は1980年までで、それ以降は地下核実験です。地下核実験でも放射能は漏れ出しますが、格段に少ない。そして、高田がやり玉に挙げるNHKのシルクロード特集は同じく1980年のことですが、この当時のシルクロードは、まだ一般旅行者が容易に近づけるところではなく、シルクロードへの旅行が増えたのはバブル期以降だろうと思います。言うまでもなく、核実験場の近くなんて、外国人旅行者が近づけるわけもありません。それでもなお日本人観光客の被害が甚大だとしたら、当然福島第一原発の事故の被害も甚大に決まっているでしょう。核兵器も原発も、ウラン235の反応によってエネルギーを放出している、という限りにおいて原理は同じです。当然、発生する放射能も同じです。違うのは、核兵器の爆発は、あらゆる種類の放射能(半減期の長いものも短いものも)が大気中にまき散らされるのに対して、原発事故では、半減期の短い放射能は外気中に放出される以前に減衰しているという点です。だから、原発事故では半減期の比較的長い放射能による被害が中心になります。が、これを逆に言えば、核兵器も爆発から日数が経てば原発事故同様に半減期の比較的長い放射能しか残っていない、ということでもあります。つまり、爆発から日数のたった核爆発の放射能被害と、原発事故の放射能被害はかなり似通ったものになるということです。さて、広島の原爆では、「入市被曝者」という方が数多くいます。広島に新型爆弾投下という報により、救援のため広島に来て被曝した人々です。原爆投下から2週間後に広島に来て、被曝によって健康被害を受けている人もいます。このことから考えて、原発事故による比較的半減期の長い放射能も人体に危険であることは明らかです。論文ではなく、産経の記事によると、高田純は「広島でセシウムによって死んだ人はいない。広島の死者は熱線、爆風、そして半減期の短い強力な放射能によるもの。セシウムの放射線はそれほど強いものではなく、今の日本で起きているのは集団ヒステリー状態だといえる」と言っているそうです。広島でセシウムによって死んだ人はいない、などと、どんな根拠に基づいていっているのでしょうか。何の各種による被曝が直接の原因かなんてことが、分かるわけもないのに。少なくとも、前述のように原爆投下から2週間も経って入市して被曝した人の被曝原因は、半減期の長い放射能であることは間違いありません。「セシウムの放射線はそれほど強いものではなく」というのも、メチャクチャな話です。そもそも、シーベルトという単位は、放射能の人体(生物の体)への放射線の影響大きさを測るための単位ですから、1シーベルトの放射能というのは、それを発するのがプルトニウムでもストロンチウムでも、もちろんセシウムでも人体への影響は同じです。ただし、内部被曝に関しては、その物質を体内に取り込みやすいか否かという違いはあります。たとえばラドンは体内に取り込んでも、人体にとって異物なので比較的すぐ排出されますが、ストロンチウムやセシウム、ヨウ素などは人体が必要とする元素と区別できないため、長く体内にとどまります。セシウムの生物学的な半減期(体内にとどまっている時間)は100日程度といわれます。生物学的半減期については、私も過去に記事で紹介したこともあります。ただ、そのときは気がついていなかったのですが、100日経ってセシウムが体外に排出されたとしても、そのとき環境中にまだセシウムがあれば、結局は次々と体内に取り込んでいるわけだから、結局は環境中のセシウムが減らない限り、体内のセシウムも減らないわけです。そのセシウムが、今回の事故では広島原発の168倍も大気中に放出されました。広島原爆は10キロトンから15キロトンの規模ですから、おおむね2メガトンの核爆発と同等のセシウムということになります。それで何もないわけがありません。「筆者自ら行った調査時の個人線量計の積算値から推定する現地の三十日間線量は、四~五月、六~七月で、それぞれ、二十km圏内と周辺が一・〇ミリシーベルト以下、会津~福島が〇・一〇ミリシーベルト以下であった。以上から福島県民の平成二十三年の年間外部被曝線量は、十ミリシーベルト以下、多くは五ミリシーベルト以下と推定する。」とも書いてありますが、数日前の記事で紹介した、文部科学省の放射線量等分布マップによれば、20km圏内から、一部その範囲を超えて、空間線量が毎時19マイクロシーベルトという地域が広がっています。毎時19マイクロシーベルトというのは、年間に直すと166ミリシーベルトです(風雨によって流されたりして、実際はこれよりもう少し減るでしょうが)。この数値は、被曝によって健康被害が明らかに起こると証明されている数字(100ミリシーベルト)よりずっと上です。ましてそこに継続して何年も住み続けたら・・・・・・。もちろん、文部科学省の数字だって、絶対に正しいかと言われれば、それは分かりません。だけど、高田純という「学者」の言う「安全だ」という念仏と、どちらの方がより信用に足るかといえば、言うまでもないでしょう。私は少なくとも、こんなでたらめなことを言っている人の言い分を信用する気にはなりません。
2012.01.16
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フォルクローレギターのリズムだけをYouTubeにアップしてみました。フォルクローレという音楽の中で、一番目立たない楽器はギターです。しかし、実は一番重要な楽器はギターなのです。リズムの核ですから。---このところ、自宅で笛の練習していて、リズムがかなり狂ってきているような気がします。というのは、グループの練習を録音してみると、リズムが乱れていることがよくあるのです。誰がリズムを乱しているんだよ!!と思ったら、犯人は私自身だったのです。家で無伴奏で一人で練習しているから、リズムのものさしがないのです。それで、メトロノームを買うことにしました。実は、今までも、チューナー兼用のメトロノームはあることはあるのです。ただ、これは電池で駆動して、電子音が鳴るメトロノームです。音量の調整ができることはできるのですが、最大音量にしても、笛を吹き始めるとよく聞こえなくなります。それに、電話の時報音に似た「ピッピッピッ」という電子音で、あまり音楽的な音とはいえません。なので、多重録音するときにイヤホンで聞きながら演奏する程度で、普段の練習でこのメトロノームはあまり使っていません(ギターのチューナーとしては使っています)。それで、昔ながらのぜんまい式のメトロノームを買ってきました。右が今まで使っていたチューナー兼用のメトロノーム、左が今日買ってきたメトロノームです。手の大きさと比べてみてください、意外に小さいです。ただし、ぜんまいが入っているので、軽くはありません。側面スケルトーンで中が見えます。正面からのアップです使ってみて、やっぱり電子音のメトロノームよりずっと良いです。笛を吹いていてもメトロノームの音が聞こえますし。音量がでかいわけではなく、通りやすい音質なのだろうと思います。たとえ聞こえなくても、振り子がよく見えるので、リズムが取りやすいのです。木の机の上におくと、机に共鳴して、音が大きくなりますし。お値段は、3700円ほどでした。実は、電子音のメトロノームのほうが安いんですね。(私が今まで使っていたものは、チューナー兼用だの多機能だったので、もう少し高価でしたが)
2012.01.15
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<脱原発世界会議>横浜で始まる 佐藤前福島県知事も参加東京電力福島第1原発事故を受け、世界約30カ国の専門家や市民が原発について考える「脱原発世界会議」が14日、横浜市西区で2日間の日程で始まった。ピースボートなど6団体でつくる実行委員会によると、初日は約5000人が参加した。開会イベントで、佐藤栄佐久・前福島県知事が「原子力ムラ主導の国の体質は従来通り」と批判。脱原発政策を進めるドイツのレベッカ・ハルムス欧州議会議員は「原発推進の政治家には退場を迫るべきだ」と述べた。また、福島県郡山市から横浜市に避難した小学4年、富塚悠吏(ゆうり)君(10)が子供を代表し「原発より安全なエネルギーがある。僕は病気になりたくない」と原発廃止を訴えた。期間中は約100のテーマ別部会が開かれ、各国の自然エネルギー活用策について討論したり、ドキュメンタリー映画を上映したりする。15日は福島県南相馬市の桜井勝延市長らが参加する「脱原発・首長会議」があり、「脱原発世界宣言」を採択する予定。恥ずかしながら、この会議のことは今日になって報道で初めて知りました。10月に福島の川俣町にいきましたが、さすがに子どもを連れて行くことは考えませんでした。このとき持って行った測定器では、川俣町中央公民館の放射線量は毎時0.6マイクロシーベルトでしたが、その後文部科学省が放射線量分布マップを公開しており、これによると、川俣町中央公民館付近は毎時0.5マイクロシーベルト以上1.0マイクロシーベルト以下なので、私が借りて行った簡易測定器の数値もおおむね正しかったようです。毎時0.6マイクロシーベルトとは、すなわち年間の累計放射線量は5ミリシーベルトくらいになります。今年44歳になる私は、今更気にしても仕方のないレベルですが、子どもがそこに住むとなると、さすがに考えてしまいます。(まだ川俣には多くの子どもたちが住んでいるのに、そう書くのは申し訳ないことですが)川俣町は、それでも原発からは40km以上も離れているのです。上記の線量分布マップを見ると、20km圏内の避難区域、さらに一部はそれをはみ出して、毎時19マイクロシーベルト以上というとてつもない放射線量の区域が広範に広がっています。年間に直すと160ミリシーベルト以上。残念ながら、この地域に人が継続的に住めるようになるには、数十年の時間が必要でしょう。それにもかかわらず、最近は原発推進派の原発維持に向けた動きばかりが目立ちます。だけど、昨今声高に原発維持を叫んでいる連中の、言論レベルのなんと低いことか。典型的な例は「選ぶべき道は脱原発ではありません」などという意見広告を出した「国家基本問題研究所」なる極右団体。「日本の原発技術は優秀だった」「震災・津波に耐えた『技術』の成果」・・・・・・もう、言葉もありません。盲信というのは怖いものだと思うばかりです。あるいは池田信夫の数々の発言など。まあ、池田にしても「国家基本問題研究所」の極右評論家連中にしても、原発の専門家でも何でもないし、彼らの発言が低レベルなのは原発問題に限った話でもないのですが、それにしてもこんなレベルの言論で飯が食えてしまう「評論家」稼業というのはいったい・・・・・・。もちろん、いくら彼らだって、自分たちの専門分野については、そこまで低レベルじゃないと思うのですが、「専門家」を名乗る人間でも、高田純などというおかしな人物もいる。※ま、原発反対派にも、残念ながらあまりレベルが高いとは言えない人はいますけどね。具体名を挙げると武田邦彦と広瀬隆。(武田邦彦を本当の意味で「反原発派」とは思いませんが)それにしても、今更「日本の原発技術は優秀だった」「震災・津波に耐えた『技術』の成果」なんて、誰が信じるかというのです。私は、声を大にして言いたい。「選ぶべき道は原発維持ではありません」と。
2012.01.14
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以前から何回か書いていますが、私は小中学校のころ、学校の音楽の授業が大の苦手で、自分には音楽的な才能はまったくないのだと思っていました。いや、今でも才能はないと思いますが・・・・・・。それが、こんなに音楽にどっぷりつかるようになるとは、子どものころは想像もつきませんでした。もっとも、学校の音楽の授業は嫌いでも、音楽そのものは決して嫌いではありませんでした。子どものころから、私の家には音楽が満ち溢れていましたから。5年ほど前に母方の祖母がなくなったとき、私の両親が祖母の年譜を作ったのです。それを読んで分かったのは、私の母方の家系というのは、実は連綿と音楽好きの家系だったということ。もともと曽祖父(祖母の父)は音楽が好きで、祖母が子どもの頃から家には様々な楽器があったそうですが、それに輪をかけて祖父が音楽(西洋音楽)好きで、かなりの枚数のレコードを所持していたそうです。もともと音楽が好きで琴をやっていた祖母、さらにその兄弟までも、祖父の音楽好きの影響をかなり強く受けたようです。実はもうひとつ、母方の家系は教師の家系でもあるのです。母方の祖父(後述する経緯のため、祖母の結婚写真で見たことがあるだけです)は毛利藩の士族の出身、明治大正の頃には名士の一族だったのでしょう。その父(曽祖父)は、かの京大(当時京都帝大)を出て、京都で中学(旧制中学)の校長を勤めていたそうです。祖父も川崎工業学校(現在の川崎工業高校の前身らしい)の教師でした。しかし、太平洋戦争の時代です。戦時の工業需要急増により工業学校の授業時間数が激増、夜学の授業もあり、祖父は昼も夜もない激務で疲労困憊から肺炎になり亡くなりました。今で言えば過労死です。1942年のことです。そのとき、祖母はまだ25歳、母は3歳、叔父は乳児。生活していくためには、祖母が働くしかありません。祖母が選んだ道は教員でした。祖母は女学校で小学校補助教員の資格を取っており、しかも戦争で多くの教員が兵役にとられていた時代でしたから。1943年4月から、祖母は川崎で国民学校の補助教員になりました。その後、師範学校出身でなくても100時間の講習で教員を緊急養成する制度を受講し、祖母は正規の小学校教員資格も取得します。戦時中の話なので、この100時間の講習というのが、戸塚ヨットスクール並みの軍国式スパルタ詰め込み講習で、挫折する人倒れる人が続出したそうです。だけど、挫折なんかしたら親子3人で路頭に迷うことになるので「倒れているヒマなんかなかった」とのこと。ところが、やっと正規の教師になったのもつかの間、空襲によって川崎は焼け野原となり、自宅も学校も焼失して、生活が不可能になります。やむを得ず曽祖母(祖母の母)の実家を頼って群馬県に疎開、そこでいったん工場の事務員の仕事に就きました。しかし結局は戦後1949年に川崎に戻り、教員に復職します。祖母はその後60歳で定年退職するまで、川崎で小学校に勤務しました。小学校なので全教科を受け持つのですが、やっぱり一番力を注いだのが音楽なのです。合唱団と鼓笛隊の指導に力を注いでいたそうです。で、その子である私の母も、かつて中学の教員だったのです。それも、理科(生物)と音楽の!(その息子が、なんでまたあれほど音楽苦手人間になったんでしょうかねえ)ただし、母の教員歴は3年だけで、父と結婚する際に教師を辞めてしまいました。加えて、叔父は某家電メーカーに勤めていましたが、その奥さんはやっぱり教員でした。曽祖父-祖父母-母(母は短期間ですが)と、3代続けて教師、まさしく教師の家系です。もっとも、私の代(私の姉妹と従兄弟)には教員になった者はいません。でも、音楽好きという血筋は、しっかりと受け継いでしまったようです。ちなみに、父のほうの家系は建具職人の家系。祖父-叔父-従兄弟と続いています。建具職人というのは広い意味では大工です。父は、当初は建築士として建設会社に勤めていたのですが、私が生まれた頃にはそれとはまったく違う仕事に変わっておりました。自営業で、父が社長で母が社員。だから、両親は仕事でも仕事以外でも、いつでも一緒にいた。趣味も同じだから、出かけるときも一緒。その代わり、私が子どもの頃は激しい夫婦喧嘩をよくしていたけど(おっと、この血筋も私は受け継いでしまったかも・・・・・・)、でも、トータルで考えるやっぱり「仲の良い夫婦」だったのでしょう。
2012.01.13
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大阪市、職員の子の私学割合調査 学校選択制で橋下市長大阪市の橋下徹市長は11日、市立小中学校で導入を目指す学校選択制に関連し、市職員や教員の子供のうち何割が私立小中学校に通っているか調査する考えを明らかにした。市議会の一般質問で答弁した。学校選択制は子供の通学先について保護者の希望を反映させる制度で、市教育委員会は地域コミュニティーの人的つながりが希薄になるとして導入に慎重姿勢。これに対し市長は職員、教員の一定割合が私立を進学先として選んでいる実態を明らかにし、導入への反論にくぎを刺す狙いがありそうだ。---東京では、公立小中学校の学校選択制はある程度導入されている自治体が増えているので、その限りでは学校選択制を一切導入しないというわけにも行かないのではないか、とは私も思います。それはそれとして、学校選択制の是非と、教員や職員が子どもをどこの学校に通わせているかは全然別の問題です。学校選択制があろうがなかろうが、私立小中学校に通う子どもは必ず一定数存在します。まったく無関係の問題をこじつけて、ある種の個人情報暴きに走るのはどういう神経かなと思います。ちなみに、わたしの(相棒の)親戚の一人が関西の某所で公立高校の教員をしていますが、子どもは公立の小学校に通っています。中学はどうするのかは、まだ聞いていませんけど。ただ、市役所職員はともかくとして、公立学校の教員が自分の子どもを、同じ自治体の公立学校に入れたくない心情は何となく分かります。子どもの評判、親の評判が、否応なくお互いの耳に入ってくるでしょうからね。同じ学校で子どもが生徒、親が教師なんてことは、いくら何でも人事上避けるんだろうと思いますが、学校が違っても近隣だったらどうしたって分かってしまいますからね。
2012.01.12
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昨年末に、我が家の12月分の電気使用量が161kwh、昨年比で38%減だったという記事を書きました。この冬、エアコンをほとんど稼働せず、ガス暖房ばかり使っているのでこの数字になったのですが、上記の記事を書いた時点では、ガスの12月分の使用量通知が来ていませんでした。先週末に12月分のガスの検針※があったのですが、案の定エアコンの使用を減らした分、ガスの使用量は増えていました。※通知は1月分使用料のお知らせとなっていますが、12月初めから今月初めまでの分の使用料なので、12月分として扱います使用量でみると、前年比29%の増加です。だいぶ増えてしまいましたが、電気使用量が38%減に対してガス使用量が29%の増なら、電気とガスのトータルではやっぱり省エネになっています。使用「量」で見るとそうなのですが、これが使用「料」つまり電気代とガス代として見ると、実は状況が変ってしまうのです。というのは、ガスの使用料単価は月ごとに変動し、12月の単価は前年に比べてかなり高かったのです。このため、12月の電気とガスの合計使用料は、前年に比べて3000円高くなってしまいました。これまで、節電はイコール光熱費の節約だったのです。ところが、12月は節電したら光熱費がよけいにかかってしまいました。まあ、理由の一つには、この12月は前年の12月に比べて相当に寒かったということもあります(東京の12月の月平均気温は2010年が9.9度、2011年が7.5度)ので、節電しなければガス代がもっと安くて光熱費もかからなかった、という訳ではないんですけどね。もちろん、年間トータルで見ると、ガスの使用量も使用料も、ともに前年と比べて微減ですし、電気と併せた光熱費は28000円ほど下がっているので、かなりの節約にはなっています。ガスの単価を確認したら、昨年は一昨年と比べてほとんど値上がりしています。電気もそうですが。ガスも無駄遣いしないように気をつけなくては。
2012.01.10
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戸塚ヨット訓練生、飛び降り?死亡…「辛い」と9日午前7時35分頃、愛知県美浜町、「戸塚ヨットスクール」(戸塚宏校長)の3階建ての寮の前で、訓練生の男性(21)が頭から血を流して倒れているのを学校関係者が見つけた。男性は病院に運ばれたが、間もなく死亡。寮の屋上には遺書が残されており、県警半田署は、男性が飛び降り自殺したとみている。同署によると、男性は午前7時20分頃、寮の玄関付近を他の訓練生と2人で清掃中、「トイレに行く」と言って階段を上っていったという。屋上には男性のものとみられるジャンパーや眼鏡と一緒に、「ヨットスクールの生活がつらく、このまま生きていくのもつらい」と書かれたメモがあった。同スクールによると、男性は広島県出身で、引きこもりなどを理由に2010年12月に入校。自殺の理由について戸塚校長は、「直接的な原因になるような話は把握していない。特に落ち込んだ様子もなかった」と話し、「このようなことが起きてしまい、遺族の方々には申し訳ない」と謝罪した。---戸塚ヨットスクールといえば、体罰によって何人もの死者を出し、校長の戸塚宏が監禁・傷害致死で懲役6年の実刑を受けています。改めてその当時のことをWikipediaで調べると、1979年13歳の少年が死亡(低体温症が原因で、暴行ではないとして不起訴)1980年21歳の青年が暴行により死亡1982年15歳の少年2人が、体罰を逃れようと海に飛び込み死亡1982年13歳の少年が暴行により死亡裁判で認められているだけでも4人を死なせている(他に立件されなかった死亡が1人)わけです。そのこと自体も驚きですが、それ以上の驚きは、この戸塚宏が出所後にまた同じヨットスクールを再開させていること。4人も死なせ、裁判で有罪になって服役した人間が、出所後にまた同じことをやっている(やることを許されている)、これほどの驚きはありません。しかも、戸塚の出所後も自殺者が出たのは今回が初めてではなかったようです。Wikipediaによると、今回を含めて自殺者3人と自殺未遂1人が出ています。その戸塚宏の「理論」は、戸塚ヨットスクールのホームページによるとQ14 どうしてヨットで登校拒否が治るのですか?脳の働きが正常化するからです。現代人は、皆、脳幹と呼ばれる脳の原始的な部分が弱くなっています。そこをヨットやウインドサーフィンのトレーニングで強化すると、ホルモン分泌や免疫機能などが正常に働いてバランスを取り戻すようになります。その結果、感情が安定し、学校へ行けるようになるのです。(以下略)Q17 体罰はあるのですか?使いたいのですがなかなか使えません。もっとも体罰は早く直すのための補助手段にすぎませんから、使わなくても成果はでます。 Q18 子どもに体罰は必要ですか? 良いも悪いもありません。体罰無しで本当の教育やしつけができるなら、まずやって見せて下さい。戸塚ヨットスクール事件が起きてから19年が経ちました。当時、「体罰は何が何でも絶対ダメ」と言っていた教育評論家達は、教育荒廃を克服するためにいったいどんな方策を打ち出したのですか。(以下略)Q19 どうしたらいじめを無くせますか? いじめを無くしてはいけません。いじめは、種族保存のために、仲間を進歩させようとする本能だからです。(以下略)・・・・・・宗教という衣はかぶっていませんが、言っていることはカルトの一種でしょう。あまりに酷すぎる。なるほど、確かに情緒障害とか非行とか、引きこもりなどは、そうそう簡単に解決するものではありません。そこにこの種のカルトが一見真実味を感じさせる理由があるのでしょう。だけど、簡単には解決できないのはスパルタだって同じことなのです。そもそも、スパルタ式と言えばその本家は軍隊と刑務所です。戸塚が「なくしてはいけない」といういじめもたくさんあるあるし、体罰もある。では、そのような刑務所暮らしによって犯罪者がみんな真人間に再生するかというと、残念ながらそうはいかないのです。軍隊も同様です。帰還兵に精神疾患や凶悪犯罪が多発する傾向はベトナム戦争以降の米国でよく知られるようになっていますが、実際のところ旧日本軍やそのほかの各国の軍隊でも同様です。
2012.01.09
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おおかたのパソコン(ウィンドウズ)ユーザーは、インターネットブラウザとしてインターネットエクスプローラー(IE)を使っていると思います。何しろ買ってきたばかりのパソコンに標準で添付されているブラウザがIEですから、何も知らなければ自然とIEを使うことになります。私も、以前はそうでした。その私が、IEを捨てて最初に乗り換えたのはネットスケープ(ネスケ)でした。ネスケは、インターネット黎明期にはブラウザとして圧倒的なシェアを持っていた時代もあったのですが、私が乗り換えた当時は、ユーザーはかなり少なくなっていました。それなのにあえてネスケに乗り換えた理由は2つあって、ひとつはセキュリティ面で、IEはユーザーが多いだけに攻撃するウィルスも多いこと、もう一つは当時のIEはタブブラウザではなかったことです(IE7からタブブラウザ化されています)。ネスケは、2002年に公開された7.0からタブブラウザになっていました。タブブラウザの使い勝手に一度慣れてしまったら、タブのないブラウザになんて戻れません。で、私はそれ以来ずっとネスケをブラウザとして使っていたのですが、ネスケのユーザーはまったく増えないまま、2008年にサポートが打ち切られてしまったのです。実際は、日本語版に関してはそれよりずっと以前にアップデートが止まっていました。ネスケが使えなくなって乗り換えたのはOperaでした。これはメーラーとブラウザが一つのアプリケーションになっているところが気に入ったのですが、いくつかの弱点がありました。いちばん致命的だったのは、外部一般公開用のメールアドレス(現在はヤフーメールを使っています)をメーラーに取り込むことができなかったことです。それでOperaはごく短期間で使用をあきらめ、結局はFirefox(メールはThunderbird)に落ち着きました。Firefoxは非常に使いやすいブラウザですし、Thunderbirdも使いやすいメーラーです。これは今に至るまで重宝しているのですが、一つ欠点があります。それは、古いパソコンには動作が重いということです。どうも、メモリーをかなり食うようです。だから、メモリーを充分搭載しているパソコン(私と相棒のデスクトップパソコン)では快適に動作します。しかし、512MBのメモリーしかない古いノートパソコンでは動作が重いのです。(メーラーのThunderbirdは、このノートパソコンでも動作が重くなりません)そこで、以前使ったことがあるOperaを試してみました。軽い、今まで動作が重かったノートパソコンが、急に軽快になりました。しかも、以前はメーラーに取り込むことができなかったヤフーメールが、今は問題なく取り込めます。バージョンが変ったせいか、以前はわたしの設定が間違えていたせいかは分かりませんけどね。というわけで、現在はデスクトップパソコンではFirefoxを、ノートではOperaを使っています。他に、有名どころではグーグルのChromeというブラウザがあります。インストールはしてありますが、まだちゃんと使ったことはありません。ブラウザのシェアでは、減ってきたとはいえまだまだIEのシェアは6割も占めています。それに次ぐのは、先日まではFirefoxだったのですが、昨年末頃にChromeに逆転されてしまったようです。いずれもシェアは2割前後。Operaはというと、シェアは数パーセントしかないようです。逆にこれだけマイナーなら、ウィルスなどにも狙われにくい。話は変りますが、こんなニュースがありました。Microsoft、IE 6の米国でのシェア1%切りを祝う米Microsoftは1月3日(現地時間)、同社の旧版Webブラウザ「Internet Explorer(IE)6」の米国でのシェアが2011年12月に1%を切ったと発表した。同社は、セキュリティ上の問題回避や開発者への負担軽減を目的に、IE 6からIE 8あるいはIE 9へのアップデートをユーザーに呼び掛けており、昨年3月にIE 6終了促進のカウントダウンサイトを立ち上げた。このサイトには米調査会社Net Applicationsの最新データに基づくIE 6のシェア分布図が掲載されており、Microsoftは新たに1%を切る国が増えるごとに“お祝い”をしている。米国は、オーストリア、ポーランド、スウェーデン、デンマーク、フィンランドに続く6番目の“1%切り”国になった。同月には、チェコ、メキシコ、ウクライナ、ポルトガル、フィリピンも1%を切っている。日本の12月のIE 6のシェアは5.9%で、中国(25.2%)、韓国(7.2%)に次ぐ高さだ。(以下略)---日本ではまだIE6を5.9%も使っていると見るか、5.9%しか使っていないと見るかは人それぞれですが、実は悲しいことに、わたしの勤務先のパソコンが、この5.9%の中に入っているのです。もちろんファイアウォールでがっちりと防護されているイントラネット内で使われているのですが。それが、マイクロソフトから「とっとと使うのをやめてくれ」と言われているブラウザだったとは知りませんでした。
2012.01.07
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衆院定数削減:民主が比例80議席削減案 野党揺さぶりも衆院議員の定数削減問題をめぐり、民主党が09年衆院選マニフェストで公約した比例代表の80議席削減を法案化して次期通常国会に提出する構えを強めている。比例定数の削減には公明党など中小政党の反発が強いが、消費増税法案の3月提出を目指す野田政権として「身を切る改革」に取り組む姿勢を示すとともに、税と社会保障の一体改革に関する与野党協議に応じる姿勢を示さない自民、公明両党などを揺さぶる狙いがあるとみられる。小選挙区の「1票の格差」を「違憲状態」とした最高裁判決を受け、昨秋の臨時国会で与野党の選挙制度改革協議が始まったが、公明党などは抜本改革を主張。1票の格差是正を優先させたい民主党との対立が続いており、同党の輿石東幹事長は5日、甲府市で記者団に「時間切れは許されない。政権与党の責任として自らの案を提出する」と強調した。----「身を切る」などといかにももっともなことを言っているけれど、身を切るふりをして民意を切っているだけではないですか。どうしても減らすというなら、最悪の選挙制度である小選挙区から減らすべきです。それをしないのは、あれこれと理由をつけているけど、結局は選挙制度を全部小選挙区制にしてしまおうという魂胆であることは明らかです。以前にも書いているように、小選挙区制の「メリット」とされるものは、何一つ実態がありません。自民党も民主党も、2005年と2009年の選挙で、小選挙区のメリットを最大限に生かして「安定議席」を確保しましたが、小泉政権以降は一度も安定政権になどなっていません。これも以前に書いたことですが、世界の国々の国会議席数を見れば、日本の国会は議席数の多いほうでは決してありません。イギリスの庶民院(下院)650議席イタリア代議院630議席ドイツの連邦議会は定数598、現在は超過議席があるので622議席。フランスの国民議会は577議席インド下院545議席ブラジル下院513議席メキシコ下院500議席米国下院450議席スペイン代議院350議席カナダ下院308議席韓国国会299議席どうでしょうか、日本の衆議院480議席という数字が、特別に多いものではないことは歴然としています。米国を唯一の例外として、日本より国会議席数の少ない国は、人口も日本より少ないのです。もちろん、これは議席数だけの比較です。諸外国の国会議員が歳費をいくらもらっているかは、私は知りませんので、日本の国会議員の歳費(ボーナス込みで2500万円以上)が、諸外国と比較してどうなのかは断定できません。しかし、たとえばイギリスの国会議員の報酬が日本のそれよりはるかに安い(年収1000万円以下)。米国の国会議員の年収も、イギリスよりは高いけど日本よりはだいぶ低いらしい。それらの断片的な情報から類推する限りは、日本の国会議員の歳費は、世界的に見てかなり高額である可能性が高そうです。つまり、「身を切る」というなら、身を切るふりをして民意を切るような議席数削減ではなく、歳費の削減を行うべきなのです。しかし、そういうことを野田政権はやろうとしない。それは、民意を切る気はあっても、本当に身を切るつもりはないからなのでしょう。
2012.01.05
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17年間も逃亡を続けていた容疑者が突然自首してきたというのは、非常にびっくりしました。それも大晦日の夜に。いったい何が彼を変えたのでしょうか。一説には、麻原の死刑執行引き伸ばしのためだ、という話があります。もっとも、本人はもうオウム真理教への信仰は捨てたと言っているようですが。逃亡生活の間、仕事はしていなかったそうですし、逃亡生活の詳細は、言うと「迷惑がかかる」と言って取り調べに応じていないそうなので、支援者がいたことは間違いないでしょう。誰が支援者なのかと考えてみると、事件当時に彼をよく知っていた人物であることは間違いないでしょう。可能性としては、当時オウム真理教の内部にいた人間であろうと思われます。もちろん、その支援者自身にしたところで、今もオウム真理教(現在はアレフ)の信者かどうかはわからないですけれど。そう考えると、平田が今は信仰を捨てたというのは事実でしょうが、オウム真理教をめぐる人間関係の中で逃亡生活を送ってきた可能性が高いように思います。そうすると、本人はオウムの信仰を捨てているけれど、支援者(信者)が「教祖の死刑執行引き伸ばし」という意図で、自首するよう教唆した支援者との関係が悪くなって庇護を受けられなくなった支援者の生活が苦しくなり、庇護を受けられなくなったという3つのいずれかの可能性が高いんじゃないかという気がします。もちろん、複合要因ということもありえますが。もっとも、現金を10万円持っていたというから、もうお金がなくて完全に進退窮まる状況ではなかったと思いますが。話は変わりますが、本人は出頭に至った心情について、「出頭のきっかけは東日本大震災だった。罪のない人があんなに犠牲になったのに、自分が生き延びていることが理不尽だと思った。」と言っているそうです。この言葉からは自分も死刑になる覚悟で出頭したように読み取れます。※※もっとも、接見した滝本太郎弁護士によると、話した内容と報じられている内容に微妙な違いが各所にあるそうなので、これもこのとおりの発言かどうかはわかりません。では平田信はどの程度の刑罰になるのでしょうか。今のところ、彼にかけられている容疑は3つあるようです。假谷清志さん拉致への関与宗教学者島田裕巳宅に時限爆弾が仕掛けられた事件への関与国松警察庁長官狙撃事件への関与このうち、狙撃事件は時効だし、時限爆弾事件は死者もけが人も出ていない。人が死んでいるのは最初の假谷清志さん拉致だけですが、本人は「車を運転しただけで拉致とは知らなかった」と主張しているようです。それが事実かどうかはわかりませんし、裁判でどう認定されるかもわかりませんが、この事件は殺人ではなく監禁致死容疑になるようです。そうすると、監禁致死罪(傷害致死と同じ)は3年以上の有期刑です。死刑はおろか、無期懲役の可能性もなさそうです。自首による刑の軽減も認められるでしょうしね。どのくらいの判決になるのかは知りませんけど。まだ逃亡を続けている残りの二人に関しては、容疑が重く(サリン事件の殺人罪)、時効は廃止されていますし、逮捕されたら死刑もあり得ます。それにしても、あのオウム心理教の事件から、もう17年ですか。地下鉄にサリンが撒かれたあの日、確か月曜日だったと記憶しています。当時私は平日休みの部署にいて、サリン事件の日は休日だったのです。家でテレビを見ていて、大変な事件が起きていることを知りました。もし、出勤日だったら・・・・・、まあ、サリンが撒かれた路線は、当時は私の通勤経路ではなかったので、巻き込まれることはなかったでしょう。でも、私の勤務先では、何人か事件に巻き込まれた方がいました(幸い、亡くなった方はいません)。
2012.01.04
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新しい曲をYouTubeにアップしました。アルゼンチンのフォルクローレですが、よく演奏している北西部の音楽ではなく、パラグアイに近い北東部の「チャマメ」という形式の代表曲3曲をメドレーにしました。曲は、カリートへの歌(Cancion para carito)11km(kilometro once)メルセディータス(Merceditas)の3曲です。実のところ、私が知っているチャマメの曲は、この3曲だけしかありません。ギターとフルート、それにマンドリンも使って録音しました。(マンドリンが入るのは2曲目から)アルゼンチン北東部は、「リトラル地方」と呼ばれ、パラナ川とウルグアイ川という2つの大河によってほかの地域から孤立しているため、歴史的に見てアルゼンチンの中でも隣国パラグアイとの結びつきが強い地域です。音楽も、パラグアイの音楽と共通性が強いそうです。マンドリンは、10年前にボリビアで買ってきい以来、ずーっと押入れの肥やしになっていました。何年か前に一度だけ弦を張り替えたのですが、ボリビアで買ってきた交換弦に張り替えようとしたら、全部切れてしまいました(乾燥剤入りの缶に入れて保管していたのに・・・)。やむを得ずクロサワ楽器で弦を買ってきたのですが、日本で売っているマンドリン弦は、当然普通のマンドリン用、つまり弦は8本しかない。ボリビア製のマンドリンは12弦もあるので、2組必要です。マンドリンはちゃんと練習したことがないのですが、ギターが弾ければなんとかなる。でもトレモロは苦手(ギターでは使わない弾き方だし)で、ピック弾きも、どうも弾きにくい。録音してみたら、やっぱりうまくないですねえ。でも、主旋律がフルートのみだと、さすがにちょっと単調かな、と。本当は、この音楽はアコーディオンがよく使われるのですが、鍵盤楽器は弾けないのです。鍵盤楽器が弾ければ、子どもの音楽教材の鍵盤ハーモニカが十分アコーディオンの代用になるのですが。演奏の背景写真は、先日行った冬の上高地です。実際はアルゼンチン北東部は亜熱帯気候のところですから、写真はぜんぜん無関係です。今年も、ひとり多重録音の音源やグループで演奏した音源を、少しずつアップして以降と思います。
2012.01.03
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元日からいきなりM7.0の地震で1年が始まってしまったわけですが、昨日の間にちょっと良いニュースもありました。浜岡原発再稼働、津波対策しても知事「認めぬ」菅直人前首相の要請で全面停止している中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)について、川勝平太・静岡県知事は、読売新聞の取材に「福島第一原発事故で(浜岡原発と同じ)沸騰水型は危ないというのが日本人の共通認識になった」として、中部電の津波対策が完了しても再稼働を認めない方針を初めて明言した。静岡県や地元4市は中部電と安全協定を結んでおり、知事が容認しなければ、再稼働は実現しない。中部電は東日本大震災後、高さ18メートルの防波壁の建設などを柱とする約1000億円の対策工事に着手。2012年末までに完成させる予定だが、川勝知事は、浜岡原発3、4号機が福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉、5号機がその改良型であることを問題視し、「津波対策ができても再稼働の話にはならない。事故を繰り返さないためにはパラダイム(思考の枠組み)を変えるしかない」と述べた。----「福島第一原発は地震には耐えたけど津波にやられた」という人がいます。私も、事故の当初はそう思っていました。しかし、実際のところは、地震に耐えたのかどうかはかなり疑問です。事故の直接的な引き金となった外部電源の途絶は、津波ではなく地震の揺れによって鉄塔が倒れたことで起こっています。(倒壊した鉄塔の地点には津波が届いていなかった)また、配管に大きな損傷が生じたことが、事故の原因になった可能性も指摘されています。だから、実は津波で壊れなかったのは、建屋の外壁だけだったのかもしれません。が、ともかく建屋の構造自体は地震に耐えたのは事実です。じゃあ、津波さえなければ原発は安全なのでしょうか。そう考えるのはあまりに早計です。今回の震災で、津波の来襲する映像をずいぶんたくさん見ました。マスコミが撮影したもの、被災者が個人的に撮影してアップしたものなどさまざまですが、それらを見て、ひとつ気がついたことがあります。それは、津波が来る前から倒壊していた建物はほとんどなかった、ということです。鉄筋や鉄骨の建物は言うに及ばず、木造建築も倒れてはいませんでした。震度7を記録した宮城県栗原市は津波には襲われなかったため、倒壊家屋はほとんどなかったということです。つまり、今回の震災は多分に津波地震(揺れは小さいのに津波だけが巨大化する地震、明治三陸沖地震が典型例)的な性質があったように感じられます。今回の地震の揺れは、もちろん小さくはなかったのですが、揺れの大きさの割には建物に大きなダメージを与えないような揺れ方だったことが指摘されています。したがって、今回の地震で原発の建屋自体が壊れなかったからといって、原発が地震の揺れに対して強固である、という証明にはまったくなっていないわけです。そのことを考えれば、東海地震の震源域の真上に立つ浜岡原発は、津波を防ぐ防潮堤さえ作れば安全だ、などとは言えません。もちろん、東海/東南海/南海地震でも、過去に津波地震と思われる例はありますが、次に来る地震が津波地震なのか否かは、誰にもわかりません。普通の地震であれば阪神淡路のように鉄筋コンクリートの建築物が軒並みペチャンコになるでしょう。そのときに原発だけが安全だとはとても思えません。菅前首相が浜岡原発を停止されたことは英断でしたが、防潮堤が完成するまでの一時的な停止という話に過ぎませんでした。それだって、何もしないよりはずっといいのですが。今回は、知事は恒久的に浜岡原発を止めることになるのでしょう。これを契機に脱原発への動きが本格化していく1年になるといいなあと、私は思います。少なくとも、もっとも危険な原発である浜岡原発と「もんじゅ」だけでも、廃炉が決まってほしいですね。
2012.01.02
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昨年末、つまり、つい昨日のことですが、「やっぱりもうこれ以上地震はきて欲しくないですね」と書いたのに、1月1日からいきなりマグニチュード7.0の地震です。東京は、盛大にゆれました。気象庁のサイトによると、大手町で震度4だった以外は、ほとんどが震度3だったようですが、同じ震度3でも、遠方のでかい地震は揺れ方が普通の震度3とは違いますね。(前兆波が長いし、揺れの波長も緩やか)震源が鳥島沖と聞いて、一瞬津波を恐れたのですが、幸いなことに震源の深さが370kmとかなり深かったので、津波はありませんでした。もっとも、東日本大震災以来、マグニチュード9.0というとんでもない数字が標準になってしまったので、マグニチュード7.0だと、いちいち驚いていられないような感覚になってしまうのが恐ろしいところです。(7.0は9.0の1000分の1ですからね)まあ、少し交通機関が乱れた以外は地震の被害もなかったのは幸いでしたが、よりによって1月1日から地震で始まるとは、なんという年の初めでしょうかね。まあ、これで悪い運は落ちたんだと思うことにするしかないのでしょうが。---話はまったく変わりますが、ずっとWindowsXPを使ってきましたが、サポート期限があと2年で切れるので、昨年末にWindows7に入れ替えました。正確に言うと、2つのハードディスク(正確にはSSD)にXPと7を入れて、デュアルOSにしました。あれやこれやのアプリケーションを入れて、全部完了したら結局年を越して今日になってしまいました。だいたいのアプリケーションは、公式にはWindows7日対応でもだいたい使用可能ですが、やっぱりWindows98の時代から使い続けているものは起動できませんね。うちの子が好きな「ぷよぷよ通」というゲームが起動できないのです。ほかにもいくつかありますが、とりあえず動かなくなったのはフリーソフトやバンドルソフトばかりで、金のかかっているソフトや周辺機器は、今のところ大丈夫みたいです。ひとつだけ、USB切替器経由だとまともに動作しないものがあったけど、パソコンに直接接続したら大丈夫のようです。Windows7で動かないソフトは、引き続きXPで動かしていくしかなさそうです。使ってみて正直なところを言うと、私にとってはWindowsXPの方が使いやすいです。さらに言うと、実はWindows98が一番使いやすいのです。だから、WindowsXPの標準状態ではなく、クラシックモード(Windows98と同じ画面)にして、更にデスクトップやスタートアップを自分が一番使いやすいようにカスタマイズして使っていました。Windows7は、「スタートアップ」の構造がどうしてもWindows98と同じにはできないんですね。本当は、サポート期限が切れなければ、あと10年でも20年でもWindowsXPを使いたいところなんですけどねえ。相棒のパソコンは、どうしようかな、サポート期限切れの直前でも良いかな。
2012.01.01
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