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http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200901300223.htmlインターネットのホームページに書き込んだ内容について名誉棄損罪に問われた会社員(37)の控訴審で、東京高裁は30日、無罪とした一審・東京地裁判決を破棄し、求刑通り罰金30万円の有罪判決を言い渡した。会社員は上告する方針。判決によると、会社員は02年10~11月、自分が開設したホームページに、ラーメン店をフランチャイズ展開する都内の企業が、宗教団体と関係があるとする虚偽の内容を書き込んだ。一審判決は、記載内容については同罪に当たるとしながらも、マスコミや専門家がネットを使って情報を発信する場合と比べ、個人利用者が発する情報の信頼性は一般的に低いとして、それなりの調査をして書き込んでいれば、名誉棄損には当たらないとする新基準を示した。しかし、高裁判決は「ネットの個人利用者に限って、基準を緩和する考え方には賛同できない」として一審判断を覆した。------------------------------この記事には何故か具体名が書かれていませんが「ラーメン店をフランチャイズ展開する都内の企業」とはグロービートジャパン、「宗教団体」とは日本平和神軍というカルト宗教です。被告は、「平和神軍観察会」というホームページの管理人です。で、記事には「関係があるとする虚偽の内容を書き込んだ。」とありますが、一審の判決では両者に関係がない、という認定はされていません。日本平和神軍の教祖中杉弘こと黒須英治がグロービートジャパン株式の51%を所有し、設立時にはそれ以上の資本関係にあったグロービートジャパンから年6000万円といった多額の資金が株式の配当名目で教祖に支払われている教祖が代表を務めていた会社に、内装工事費として年2000万円程度の支払いがあるグロービートジャパン社長の妻は、高校時代より平和神軍の関連団体に傾倒しており、子供(教祖の孫)と一緒に平和神軍の集会に出席していたという関係が認定されています。ただ、「関係はあるが、一心同体とまでは言えない」ということです。二審でどういう認定がされたか分かりませんが、発行株式の何パーセント保有とか、配当金名目で年間いくら支払いというのは歴然と分かってしまうことなので、その認定が二審で覆ったとは思えません。普通に考えれば、教祖が51%の株式を握っている会社は、その宗教団体と「関係がある」とみなされるに決まっています。ただ、確かに理論的に言えば、それだけをもって宗教団体と「一心同体である」とまで断定できるかと言えば、そこまでの証明にはなっていないことは確かですけれど。被告の、平和神軍に対する批判のしかたに暴走気味な部分はあったのかも知れません。しかし、それにしても、カルト宗教とその関連団体を批判したら逮捕されて有罪(まだ最高裁がありますが)というのは、非常に釈然としない。ところで、日本平和神軍と言えば、関係が深いとされる組織にイオンド「大学」があります。大学と名は付いていますが、文部省の認可を受けた大学ではありません。いわゆる「学位商法」と呼ばれる、大学ではない「大学」をでっち上げて、その学位を金で売る悪徳商法です。かなり以前に、イオンド「大学」から職場にダイレクトメールが送られてきたことがあります。その内容は、以下のようなものでした。-----------------------イオンド大学ハワイ校/日本校学長 ジェームズ.T清水「教授」、或は「名誉教授」ご登録のご案内謹啓 時下、ますますご清栄のことと、衷心より、お慶び申し上げる次第で御座居ます。本学は、アメリカ合衆国ハワイ州に本籍を置き、全米免税特権を取得している21世紀型の新しい独自なシステムを有する国際総合大学で御座居ます。さて、このたびのご案内は、自己刷新願う、社会各層の方々を対象とし、本学としても、実学および経験を重視するところで御座居ます。御希望される方には、「教授(Professor)」職位、或いは「名誉教授(Honorary Professor)」としての名誉称号の御登録をさせて頂いて居ります。本学の担当推薦委員によります推薦に基づき、毎年、下記要領にて、申請方式にて取らせて頂いて居りますが、これは、強い社会的要請に基づいて始められたことで御座居ます。また、本趣意と致しましては、「教授」としての社会的地位、「名誉教授」としての名誉職位称号を有効に御活用頂き、より双方に一層の発展を期すことに御座居ます。本学教授会の審査・承認を経まして、「教授」資格証、「名誉教授」資格証を送らせて頂くこととなりますが、本学における学術研究・教育・産学共同方針に基づき、産業関連研究およびその実践への御理解と御支援・御協力をお願い致す次第で御座居ます。 末筆ながら、経営者各位様のさらなる御盛栄と御健康を、心より、祈願申し上げる次第で御座居ます。謹白 記1.申請の方法:所定の申請書に必要事項をご記入の上、御返送下さい。※ FAX申請でも結構です。2.「名誉教授」資格:1年毎の更新制3.「名誉教授」年10万円・「教授」年20万円<御納付先>××銀行××支店普通口座-----------------------つまり、年10万の登録料を払えば「名誉教授」、20万なら「教授」の肩書きを与える、というのです。学位を金で売るだけでなく、教授の肩書きも金で売っているわけです。イオンド「大学」http://www.iond-univ.org/そして、「教員」の紹介http://www.iond-univ.org/professor/index.html未知現象研究「学部」に催眠「学部」ですからねえ。いかにまともな大学ではない「大学」か、よく分かろうというものです。(ここまで強烈だと、逆に騙される人も少ないかも知れませんが)
2009.01.31
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http://jp.youtube.com/watch?v=SG3f08LVwhE日本語字幕付で、サルバドル・アジェンデ最後の演説の動画を作り、YouTubeにアップしました。日本語訳が未熟な点はご容赦を。実は音源を直接聞き取ったわけではなく、http://es.wikisource.org/wiki/%C3%9Altima_alocuci%C3%B3n_de_Salvador_Allendeこのテキストデータから訳しました。(音質が良くなくて、聞き取れない部分が多々あるので)多分この後すぐに、演説をながしたマガジャネス放送は反乱軍に制圧されたはずです。よくこの録音が残っていたなと思います。もっとも、音質などから考えると、放送局で録音したのではなく、視聴者がラジオから録音したのかも知れません。1973年というと、もうカセットテープはあったようですが、ラジオをそのまま録音可能なラジカセはどの程度普及していたのでしょう。補足検索したところhttp://www.ciudadseva.com/textos/otros/ultimodi.htmにもアジェンデの演説のテキストデータがありました。そして、この日、この最後の放送以前にも、午前7時55分、8時15分、8時45分、9時3分と4回ラジオで演説しているんですね。最後の放送は、9時半頃と字幕に書いたのですが、このサイトによると9時10分だそうです。内容を見ると、8時15分の時点では「バルパライソで海軍の反乱が発生したので陸軍部隊を鎮圧に派遣した」と言っているけれど、8時45分には「危機的な状況で、軍の大部分がクーデターに参加した」と言っています。
2009.01.29
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最近、諸般の事情で無線LANの導入を検討しています。で、そのためにわが家のパソコン周りの状況を改めて調べてみたのですが、そうすると、びっくりするようなことがいろいろと明らかになってしまいました。2段ルーターわが家がADSLを導入したのは2001年のことです。最初のうちはモデムにLANでパソコンを直結してネットに繋いでいましたが、そのうちに結婚してパソコンが2台に増えたので、ブロードバンドルーターを買ってきました。ADSLモデム→ルーター→パソコンと繋いだわけです。当時のADSLモデムには、ルーター機能はありませんでしたから(と、思います。今となっては型番を覚えていないので、勘違いだったかどうか確かめようもないですが)。で、2004年にもっと速いコースに乗り換えたのですが、その時も私は何も考えずに、やっぱりADSLモデム→ルーター→パソコンと接続したのでした。しかも、ご丁寧に、より高速のルーターに買い換えたのです。ところが、このたびADSLモデムの機能を調べ直したら、このモデムはルーター兼モデムだったのです。つまり、何も気づかずに2段重ねのルーターにしていたって訳です。セキュリティ上は最強?でも余計な買い物でした。無線LAN兼用モデムもう一つ驚いたのは、マニュアルに無線LANカード装着がどうこうと書いてある。えっ、このモデムのどこにそんな機能があるの??とあちこち探ってみると、なるほど、蓋が開いてPCカードスロットが出てきた。いや、5年近くも使っていたのに、このモデムにそんな機能が隠されていたとは、知らなかったのです。もっとも、今まで無線LANを必要とすることがなかったので、知らなくても問題はなかったのですが。ということは、ここに無線LANカードを差せば無線LAN親機の完成です。が、問題があるのです。金額的に、ADSLモデム用の無線LANカードと、もう1台の無線LAN子機を単品で買ってくるより、親機子機のセットを買ってくる方が安いようなのです。それに、もうこのADSLモデムは5年近く使っているのです。今から無線LANカードを買ってきても、このモデムを後何年使うか分からないではないですか。(わが家にはノートパソコンがないので、PCカード式の無線LAN子機は使い回しできないのです)というわけで、親機子機のセットで買ってくることにしたのですが、「買ってくることにした」だけで、実際にはまだ買っていません。どのメーカーのどの規格がいいのかが、判断付かなくてねえ。2月1日追記当面のところ無線LANの導入をやめました。電話とは別の部屋にあるハードディスクレコーダーをネットワークに繋ぎたかったのですが、10mの長さの薄型のLANケーブルで接続しました。扉2枚くぐり抜けましたが、薄型ケーブルなら余裕で隙間を抜けました。無線LANは親機子機セットで1万数千円はしますけど、LANケーブルなら、薄型で10mでも2000円もしないですから。しかも実効速度はどんなに速い無線LANより、LANケーブルの方が速い。ただ、別の目的で、やっぱり無線LANを導入するかもしれません。これについては現在未確定ですが、導入するとしても先のことになるでしょう。
2009.01.28
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http://mainichi.jp/select/world/news/20090127ddm007030080000c.htmlボリビア:先住民の権利拡大へ 国民投票で新憲法案を承認南米ボリビアで25日、先住民の権利拡大などを盛り込んだ新憲法案の是非を問う国民投票が実施され、AP通信によると、「賛成」が約60%を占め、承認された。新憲法案をめぐっては昨年9月、左派のモラレス大統領派と、富裕層を中心とする反対派が衝突、死傷者が多数出た。ボリビアは先住民が約6割を占め、モラレス氏は同国初の先住民出身の大統領。新憲法では、スペイン語のほかに先住民言語も公用語と規定したほか、下院の議席に先住民枠を新設するなどした。先住民が従事し、コカインの原料にもなるコカの葉栽培を伝統文化として明記した。また、土地所有面積に上限を設定し、非利用地は国が接収できると規定した。モラレス政権は先住民を中心とした貧困層への土地分配を目指している。昨年9月の衝突後、政府は、反対派との交渉の末、新憲法案の一部を修正し、急進的な色彩をやや弱めていた。モラレス大統領は「植民地主義はこれで終わった」と、「勝利宣言」した。新憲法制定に伴い、年内に大統領選が実施される。06年1月に就任したモラレス大統領は天然資源の国有化など社会主義的政策を推進。資源が豊かで大土地所有者が多い同国東部地域の白人層との対立が続いている。----------------------昨日のニュースですが、エボ・モラレスは頑張っているようです。憲法改正の賛成6割という数字は、モラレス当選時の得票率(53%)を上回っているので、相変わらず人気は高いようです。またボリビア行きたいなあ、でも子どもが小さいうちは無理ですけれど。
2009.01.27
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昨日のことです。YouTubeに、アルゼンチンサンバのPerfume de carnaval(カーニバルの香り)をアップしました。ティエラ・クリオージャで演奏した音源です。そうしたら、何だかアクセス数がやけに多いのです。いや、そんなに多いわけではないのですが、他の曲は、2週間かかって30アクセスとか40アクセスとか、そんな程度でなのに、Perfume de carnavalは、アップして30分かそこらで10アクセスくらいあり、1日経ったら40アクセス近い。おかしいなあと思ったのです。この曲はアルゼンチンでそんなに人気があるのかなあ(まあ、かなり人気のある曲であることは確かですけれど)しかし、確認すると、接続元はほとんど日本で、アルゼンチンからのアクセスはない。日本で、フォルクローレ関係者以外にこの曲がそんなに知られているはずがありません。おかしいぞ、と思っていろいろ考えているうちに、はたと思い当たったのは、日本にPerfumeという名前のテクノポップグループがあるんですね (スペイン語のPerfumeはペルフーメと読むけれど、日本のグループは英語読みなのでパフュームと読むそうです。意味はだいたい同じですが)。ということは、そっちのグループに関係のある映像だと勘違いしてクリックしているんじゃなかろうか。だとすると、アクセス数は増えていても、実際に聞いている人は限りなくゼロに近い・・・・・。とりあえず、説明文の冒頭に「日本のPerfumeとは無関係です」という一文を入れてみました。http://jp.youtube.com/watch?v=m0v1JvJtBMo&fmt=18
2009.01.25
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「TAKE-OFF」は事故の元 管制時の使用制限へ日本航空(JAL)機が08年2月、北海道・新千歳空港で管制指示に反して離陸滑走をはじめた重大トラブルで、運輸安全委員会は23日、管制官が待機を指示する文脈の中で発した「TAKE―OFF」(離陸)という単語が、「離陸許可」を連想させるとして、使用を制限するよう国土交通相に求めた。同日公表の調査報告書で指摘した。国交省はこれを受け、「TAKE-OFF」の使用は、実際に離陸を許可する場合と、やめさせる場合に限定するよう業務規定を改める方針を決めた。待機や離陸の準備をさせる指示では「DEPARTURE」(出発)などの言葉で代用する。報告書によると、新千歳では管制は自衛隊が担当。管制官は当時、JAL機に「EXPECT IMMEDIATE TAKE-OFF」(直ちに離陸できるよう備えよ)と言って待機を指示。だが機長は離陸許可の際に使われる「TAKE-OFF」という言葉に影響され、許可が出たと思いこみ、滑走を始めた。2キロ以上先に別の機体があったが、雪で視界が悪く見えなかった。管制官の制止により、大事には至らなかった。「離陸」という用語は、583人と史上最悪の犠牲者を出した77年のスペイン領テネリフェ島のジャンボ機衝突事故でも問題となったことがある。管制官が「OK、離陸を待て」と指示したが、無線の混信できちんと届かず、機長は離陸許可が出たと誤認して滑走を開始し、別のジャンボ機に衝突したのだ。事故後、「離陸」は離陸の許可または取り消し以外には使わないよう、多くの国が取り組んだ。日本も、国交省監修の航空関係者向けのマニュアルには同様の記載がある。しかし、管制官に準拠が義務づけられている業務規定には記述はなく、自衛隊の管制官らは先のマニュアルを必ずしも読んではいないため、徹底されていなかった。-----------------------------実は、この事件の前年2007年6月にも、同じ新千歳空港で離陸滑走中のスカイマークエアライン機の前を全日空機が横切るという事件が起こったことがあります。危険性という意味では、むしろそちらの方が深刻だし、記事中にあるテネリフェ島のジャンボ機衝突事故につながる危険の大きい事例だったように思います。しかしどちらも新千歳空港の出来事というのが気になります。テネリフェ島のジャンボ機衝突事故は、KLMオランダ航空と今はなきパン・アメリカン航空のジャンボジェット同士が、スペイン領カナリア諸島のネテリフェ島の空港で衝突し、2機合わせて死者583人という航空史上最悪の事故です。(ただし、1機だけの事故としては、御巣鷹山の日航ジャンボ墜落事故が世界最悪)この事故は規模が世界最悪であることに加えて、まるで疫病神が事故への道を舗装したかのように、あらゆる不幸な偶然が事故へとつながっていったことで有名です。詳細はウィキペディアに詳しいのでそちらを見ていただくとして、かんたんにまとめると、大西洋のリゾート地、カナリア諸島のラス・パルマス空港がテロで閉鎖されてしまったことが全ての始まりです。そのため、ラス・パルマス空港に向かっていた飛行機が、みんなネテリフェ島のロス・ロデオス空港に着陸したのです。ところが、この空港は小さくて駐機場が満杯になってしまい、やむを得ず誘導路を駐機場のかわりにした。これが事故の大きな原因になります。やがて運行は再開されたものの、誘導路が駐機中の飛行機で塞がっているので、誘導路を通らずに滑走路を通って離陸位置まで行って、機体を反転させて離陸するよう管制官は指示したのです。その間、時刻は夕方で、日も暮れかかり、しかも霧が出てきて視界がきかなくなった。KLM機が先に離陸位置に向かい、パンナム機がその後に続いていたのですが、パンナム機の方は滑走路の途中から誘導路に逸れるように指示されます。しかし連絡路に入り損ねて、指示より少し先の連絡路から誘導路に入ろうとしました。そして、離陸位置に着いたKLM機と管制塔は、こんなやりとりをしたのです。KLM「これから離陸する」管制「OK・・・・・・・・、その場に待機せよ」管制官が一瞬言い淀んだのでしょう、OKとそれに続く言葉に2秒ほどの空白があり、この間が致命的な結果をもたらします。パンナム機の機長が、管制官の「OK」の言葉と、そのあとの一瞬の沈黙を聞いて、慌てて送信したのです。「だめだ、こちらはまだ滑走路上にいる」と。ところが、この発信は、管制官の「その場に待機せよ」と重なってしまったため、両者は混信してまったく聞き取れなくなってしまった。KLM機には「OK」しか聞き取れなかったのです。ただし、その後で管制塔はパンナム機と「滑走路を空けたら報告せよ」「OK、滑走路を空けたら報告する」というやりとりをしているのです。それはKLM機の無線にも入っているのですが、機長と副操縦士は聞き漏らしたのです。「離陸許可が出た」と思いこんでいるから、耳に入らなかったのでしょう。KLM機はそのまま滑走を開始して、パンナム機に衝突したのです。本来の目的地ラス・パルマス空港が一時閉鎖されなければ、誘導路が塞がっていなければ、霧が出ていなければ、パンナム機が指示通りの一で滑走路から誘導路に出ていれば、管制官が一瞬言いよどまず混信が起こらなければ、そして、KLM機のパイロットがいらいらして離陸を急がなければ、そして、空港に地上誘導用のレーダーがあれば、どれか一つの条件でも回避できれば、起こらなかったはずの事故だったのです。しかし、実はKLM機のコクピットの中で、一人だけ「まだ滑走路にパンナム機がいるんじゃないか」と気づいていた人がいるのです。当時の旅客機は機長・副操縦士・航空機関士という3人のクルーがいましたが、この3人目の航空機関士だけは、管制塔とパンナムの「滑走路を空けたら報告せよ」というやりとりを聞いて、「まだパンナム機は滑走路にいるんじゃないか」と思ったようです。ところがその疑問は、機長と副操縦士に「大丈夫だ!」と押し返されてしまう。機長は、大ベテランで、重役待遇の身分だったそうです。そのえらい機長に(副操縦士にも)反論されて、航空機関士はそのまま黙ってしまったのです。言うべきときに違うことを「違う」と言わなかった、あるいは言えなかったことが、致命的な結果をもたらしたのです。ワンマン経営者の絶対的権力の下で社員は一切の異論、反論が許されないというような職場でも、同じようなことが起こるかも知れません。いや、現にたくさん起こっています。企業の不祥事や経営破綻のなかには、誰かが経営者に「それはダメですよ」と忠告できれば、忠告に聞く耳を持てれば、回避できた例も多いでしょう。ひどい場合には、企業どころか国家全体がそういう状態に陥って、破綻に至ることもあります。太平洋戦争に突入していくときの日本などは、まさしくそれです。相手が誰だろうが何だろうが、違うものは違う、間違っているものは間違っている、とはっきり指摘できる環境、指摘する勇気が大事なのです。それが失われたら、ネテリフェ島の2機のジャンボジェットのように破滅への道を押しとどめるものはなくなります。
2009.01.23
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http://jp.youtube.com/watch?v=URKD7H0e-7A前任者が悪すぎたから、という側面もあるでしょうが、米国内国外を問わず、これほど期待された新大統領は過去どれだけいたでしょう。しかし同時に、こんなに最悪の状況で政権を引き継いだ新大統領も、フランクリン・D・ルーズベルト以来ではなかろうか。これからの政策が問題ですね。それにしても、やはり演説の上手い人です。優れた政治家は優れた演説家でもあります。もちろん、優れた演説家が優れた政治家とは限らないでしょうけれど。それにしても、ブッシュとオバマでは落差が激しいけれど、麻生とオバマでも落差が激しいですね。私が(映像や録音で)聞いた範囲で、この演説はすごい、と思った人キング牧師http://jp.youtube.com/watch?v=rZucOcrM6sg(有名なI have a dreamの演説)サルバドル・アジェンデhttp://www.salvador-allende.cl/Audio/Salvador_Allende_11sept_1973.mp3(反乱軍に大統領府を包囲された状況で、電話をラジオ局に繋いでの最期の演説)ウーゴ・チャベスhttp://jp.youtube.com/watch?v=aXQfnTjcXlk(ロンドンでの講演だそうです)フィデル・カストロhttp://jp.youtube.com/watch?v=ljH17Rq67ckモンカダ兵営襲撃に失敗してあえなく逮捕された際、自分で自分の弁護をした(カストロは弁護士出身)「歴史は私に無罪を宣告するだろう」の演説は有名ですが、残念ながら実際の演説を聞いたことがありません。田中角栄http://jp.youtube.com/watch?v=3IICS3Hsyy8&feature=related政策の評価は別れますが、演説は人を引きつける力があります。小泉純一郎http://jp.youtube.com/watch?v=TQxs5JwNWLk&feature=relatedはっきり言って、大嫌いです。政策の全てが間違っていると、私は思います。でも、(気合いが入っているときの)演説は大変なパワーがある、それは認めなくてはなりません。番外メルセデス・ソーサ 政治家でも社会運動家でもない歌手です。この人がもし政治家になっていたら、演説の天才だったろうな。http://jp.youtube.com/watch?v=PRmUFSr8O94曲の途中2分30秒過ぎから、語りが入ります。※オバマの就任式には、日本から誰か出席したのでしょうか。まったく報道がないですが、どうなんでしょう。とりあえず、麻生は行っていないようですが。
2009.01.21
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http://www.asahi.com/edu/news/TKY200901200064.html「携帯禁止、近く国が方向性」 女子中生自殺巡り文科相さいたま市の女子中学生が携帯電話サイトでの「いじめ」を理由とする遺書を残して自殺した件に関連し、塩谷文部科学相は20日、「さいたま市教委の調査を踏まえて対応する」としたうえで、「携帯の学校への持ち込みについては近々、国として方向性を出す。特別な場合を除いて持たせないとか、学校では使わせないとか。こういう事件も起こって、過去にいじめも多発してきたことも踏まえて」と語った。文科省は昨年、携帯の持ち込みに関するルールについて、全国調査を実施。近く結果をまとめて発表する。-------------------------------「学校では使わせない」というのは、まあ当然でしょう。しかし「特別な場合を除いて持たせない」というのはどうかとおもいます。まあ、小学生か中学生か高校生か、通学時間がどのくらいか、部活や学校帰りに塾に行くようなことがあるかないか、などにもよるでしょうけれど。少なくとも高校生になったら、学校がよほど近所だというのでない限り、私は自分の子どもに携帯を持たせたいなと思います。夜遅く帰宅するときなど、やはり気になりますから。相棒がどう考えているかは分かりませんが。ああ、もちろんリミッターはつけるでしょうけれど。ま、子どもが高校生になるのはまだ10年も先の話ですけれどね。
2009.01.20
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http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY200901180122.htmlさようなら「ムーミン」電気機関車 群馬でラストラン丸みを帯びた風貌(ふうぼう)から「ムーミン」の愛称で親しまれた電気機関車「EF55」のサヨナラ運行が18日、群馬県のJR高崎駅―横川駅間であった。出発式のあった高崎駅2番ホームには、花道の見届け役にと秩父鉄道から借り出された蒸気機関車「C58―363」の姿も。神奈川県小田原市から自家用車で3時間半かけて来た会社員芦間浩さん(46)は「指定券の予約が全然とれませんでした。最後なので見るだけでも思って」と家族4人と陣取った。午前10時36分、EF55が約500人が乗る客車6両を力強く引っ張ってホームを離れると、拍手がわいた。EF55は流線形がもてはやされていた時代の1936年にデビューした。JR東日本が保有する電気機関車としては最も古いという。---------------------------------あのEF55が引退ですか。この機関車は、1936年に製造されて、1960年頃にいったん引退しているのです。それが1980年代半ばに整備されて、イベント用として復活したのですが、実は、私は最初に引退していた頃のEF55を見たことがあるのです。私が小学校にはいる前のことなので、1972~3年頃のことです。その当時、この機関車は高崎の機関区に保存されていました。私の母は、戦時中に疎開で高崎にいたことがあるので、高崎には友人が何人かいるのです。そのときは、たまたまその友人に会いに行くのに、私と弟を連れて行ったようです。その友人の中に国鉄の人がいて、私たちを機関区に連れて行ってくれたらしいのです。(なにしろごく幼い頃の話なので、みんな正確性を欠く記憶です)「EF55」という名前は知りませんでしたけれど、あの見間違いようのない特異な正面の形状は覚えています。機関車のデッキにも、乗せてもらったような記憶があります。前面は流線型でデッキが付いていませんが、後側は流線型ではなく、デッキがあるのです。ただ、乗せてもらったのがEF55かどうかは、明確な記憶がありません。茶色の電気機関車だったことは覚えていますが、他にも動態保存されている機関車はあったかもしれないし、当時はまだ茶色の電気機関車は現役でも動いていましたから。(山手線の貨物線には、ずいぶん後になっても、茶色の電気機関車EF15が走っていました)EF55が動態復元されたというニュースを見たときは、びっくりしました。だって、おぼろげな記憶では、機関区内に野ざらしで放置されて朽ち果てる寸前、みたいな感じでしたから。まあ、子どもの印象でそう思っただけで、実際はそんなにひどい状態ではなかったのでしょうけれど。機関車は動いてこそ機関車なので、できれば動態保存を続けてくれるとうれしいのですが、しかし、何といっても70年以上前の電気機関車ですからね、機器の劣化が限界を超えた、というところでしょうか。
2009.01.18
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http://mainichi.jp/select/biz/news/20090110ddm008020059000c.html?link_id=RSH02ワークシェアリング導入 雇用悪化で急浮上雇用環境の悪化に伴い、「派遣切り」などが社会問題化する中、「ワークシェアリング」の導入が対策として急浮上してきた。1人当たりの労働時間を短縮することなどで雇用を維持する効果が期待されるが、日本では過去の不況時にも政府や経済界が推進を試みたものの、各企業に浸透しなかった経緯がある。「雇用確保のためのワークシェアリング」は日本に根付くのか。15日スタートする09年春闘でも論点の一つになりそうだ。【平地修、谷川貴史】 ◇労使双方に懐疑論「ワークシェアリングみたいな選択をする企業があってもおかしくない」。日本経団連の御手洗冨士夫会長は6日の年頭会見で、ワークシェアリング導入に初めて言及した。一方、連合の高木剛会長も5日の会見で、ワークシェアリングの実現可能性について経団連と議論する用意があるとの考えを表明した。景気悪化に伴い、御手洗氏が会長を務めるキヤノンなど、日本を代表する大企業が相次いで非正規雇用を削減。突然、職や住まいを失う若者の姿に、企業側への批判が強まっており、経済界としても何らかの対策を打ち出す必要に迫られていた。だが、労使双方からは早くも、ワークシェアリングに懐疑的な意見が出ている。日本商工会議所の岡村正会頭は「賃上げや定期昇給などの労働賃金体系を全く変えるもの。相当な議論が必要で、結果を得るのに数年はかかる」と、緊急対策にはそぐわないとの認識を示す。----------------------------------私は、ワークシェアリングは、ある1点の保証が確保できるなら、大賛成です。1点の保証とは、ワーキングシェアによってより多くの雇用が確保する保証です。ワークシェアリングと称して給料と(名目上の)労働時間を減らして、その分をサービス残業で補う、という事態になったのでは話になりません。しかし、現にサービス残業が横行している現状を考えると、そういう事態をどこまで阻止できるのか、かなり不安が伴います。そういった問題がクリアできるならば、非常に魅力的な考えだとは思いますが。御手洗もどれだけの実現性を念頭に置いてワークシェアリングを口にしたのでしょう。言ったからには、キヤノン自身が先頭を切って、ワークシェアリングを導入するのか。そうでないとしたら、派遣切りに対する非難を避けるためだけの、その場限りの逃げ口上に過ぎないと言われても仕方がないでしょう。
2009.01.18
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我が家のインターネット接続はADSLです。2001年春に、下り1.5M上り512Kbというコースでスタートし、当時は確か月7000円くらいでした。その後、2004年に下り50M、上り5Mのコースに変更。実効速度は下りで20M、上りで3Mくらいなのですが、十分に快適です。で、値段は下がってきて、今は月4000円くらい。(モデムのレンタル料など一切込みで)それに、IP電話の通話料もあわせると、月に4200円くらいです。他に、NTTの固定電話が月に1800円くらいなので、あわせると、インターネット+固定電話でだいたい6000円くらいです。ところが、調べたところ光ファイバーでも電話付きで月額5925円というコースがあるのです(nifty+KDDIの「ひかりone」というコース)。ADSLと値段の差がない。ただし、NTTの固定電話を解約して「ひかりone電話」だけにすれば、ですけれど。気分的に、NTTの固定電話を止めてしまうのは、やや抵抗があります。だけど、NTTの固定電話を残したままだと、やっぱりADSLより高くつく。さて、このままADSLでいくか、光ファイバーに変えるか。気分的には、今の速度にあまり不満はないので無理に変えなくてもいいのですが、強いて言えば上りが若干遅いので、上りがもっと速いとうれしいかなとは思います。もっとも、ホームページにMP3を1曲アップするのに10秒かかるかどうかですから、実用上まったく問題ないのですが。ADSLはアナログ電話回線での技術だから、電話回線が光ファイバーに置き換えられていけば、いつかは使えなくなる日が来るはずです。でも、それはいったいいつ頃のことになるんでしょうね。近いうちに使えなくなるなら、早めに光ファイバーに変えてもいいし、まだまだ使えるなら、しばらくADSLでもいいし。
2009.01.15
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000053-yom-intよりキューバのカストロ前議長、重体・死亡説飛び交うキューバで病気療養中のフィデル・カストロ前国家評議会議長(82)の動静が、過去約1か月にわたりほとんど伝わらない状況が続き、国内外で重体説や死亡説が飛び交っている。風評が広がるきっかけは、盟友であるベネズエラのチャベス大統領の「前議長は二度と公衆の面前に現れないだろう」という発言だった。前議長自身、活発に行ってきた共産党機関紙への論評提稿を昨年12月15日以来、行っておらず、今月1日の革命50周年記念日でもわずか3行の祝辞を発表しただけだった。外国首脳との会談も昨年11月以来、途絶えており、在ハバナ外交筋は「病状は相当悪化している可能性がある」と話している。-------------------------「すでに死亡している」ということはあり得ないと思う(必ず発表するはずなので)けれど、重病というのは間違いないでしょう。というか、重病であることは周知の事実ですけれど。革命50周年という記念日に、あのカストロが(かつて、4時間も5時間も演説を行った人物が)たった3行の祝辞という時点で、ものすごく悪い状況だということは容易に想像が付きます。いずれにしろ、キューバ革命を成し遂げ、その後50年に渡り、米国に屈することなく舵取りを続けた手腕と、確固たる信念には頭が下がります。
2009.01.13
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先ほどの日記を書いた直後、毎日新聞を読んだら年越し派遣村をめぐる動きについての記事が、1面に出ているのです。http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090112ddm001010085000c.htmlhttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20090112ddm003010053000c.html野党各党ばかりでなく、政府・自民党も、それなりにこの問題に真摯に取り組もうとしていたようです。自民党も麻生内閣も大嫌いですが、この点は認めなくてはならないでしょう。もちろん、今日のこんな事態を招くような経済政策を採ったのはどこの党の誰だ?という問題はありますが。それなのに、どこぞの心ない政務官の発言が、自民党自身の努力をぶち壊しにしていたというわけです。そして、それに付和雷同する、一部のネット「世論」がある・・・・・。
2009.01.12
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先日の日記に年越し派遣村の件について書きましたが、その中で、全世帯の22%が預金ゼロである、という資料を紹介しました。預金ゼロ世帯の割合は、無収入の世帯で47%、年収300万以下でも34%、年収300万-500万でも20%以上います。ところで、私は最初に勤めた会社(ある中堅スーパー)で、就職して1年半で一人暮らしを始めました。その当時の給料がいくらだったか、明確な記憶はないのですが(何しろ17年も前の話ですから)、就職した最初の年の給料が手取りで14万円くらい、そのあと毎年1万円くらいずつ給料が上がり、4年目(丸4年勤めて転職しました)が17万か18万くらいだったので、2年目は手取り月給15万円くらいだったのだろうと思います。(あくまでも手取りです)さて、その給料で私は風呂なし6畳一間の、家賃3万8千円という安アパートに暮らしはじめたのですが、最初の1年は日々の月給からはまったく貯金を残すことが出来ませんでした。(給料が毎年上がったので、退職した年には月々の月給から多少は貯金を残せるようになりましたが)その時の自分の経験から言って、手取り月収15万×12ヶ月、つまり手取り年収180万円以下では、一人暮らしでも貯金を残すことはほとんど不可能と思います。手取り年収180万は、額面支給額でいうとどのくらいでしょう。税金・社会保険料を含めて、230-40万円というところでしょうか。ただし、私は正社員だったので、実際には月給以外にボーナスがありました。だから、ボーナスだけは貯金として残る状態だったのと、親元にいた最初の1年半に残した貯金を併せて、実際にはそれなりに貯金はもっていましたけれど。私は煙草は吸わないし、酒は自宅では飲みません。衣服にも全然金をかけないし、自動車も持っていません。別に貯金が趣味というわけではないのですが、かなりお金を使わない人間です。それでも手取り月収15万では貯金を貯めることが出来なかった。派遣社員には、ボーナスもベースアップもないでしょう。出発点の段階で貯金をもっていなければ、何年働いても貯金を作ることはできないだろうなあ。
2009.01.12
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年末に行った八ヶ岳の写真が出来ましたので、アップしました。中山展望台より赤岳中山展望台より赤岳(広角その1)中山展望台より赤岳(広角その2)赤岳鉱泉より横岳大同心
2009.01.11
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実は、職場で御用始めの日、上司に言われてしまったのです。「年越し派遣村に行って少しばかりカンパしてきたよ」と。うーーーーん、負けた。私は、お正月の間ほとんど家にいて、まあいろいろな家庭の事情があったせいもあるけれど、カンパまでは考えつかなかった。そんな私が偉そうなことをいうのはおこがましいかも知れませんが、しかし・・・・・http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000094-jij-pol「本当に働こうという人か」=派遣村で発言-坂本総務大臣政務官坂本哲志総務大臣政務官は5日、総務省の仕事始め式で、仕事や住居を失った労働者らが宿泊していた日比谷公園(東京都千代田区)の「年越し派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べた。失業者を支援する市民団体などの反発を招きそうだ。 同政務官は派遣村の活動について、「40年前の学生紛争の時に『学内を開放しろ』『学長出てこい』(などと学生らが要求した)、そういう戦略のようなものが垣間見える気がした」とも述べた。 --------------------------------またも、馬鹿な政治家が馬鹿な発言を行いました。「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」という言葉は、そのまま坂本政務官属する自民党と麻生内閣に向けた方が良いような気がします。が、自民党の議員たちの失言放言は今に始まった話でもありません。私がもっともあきれ果てるのは、このニュースに付いているコメントの酷さ。本当にろくでもないコメントが、支持の上位を占めている。まあ、これもまたある意味では今に始まったことではないかも知れませんが。今やヤフーニュースのコメント欄は、2ちゃんねる以下の惨状を示していると言っても過言ではないでしょう。少なくとも、きちんとものを調べた上での発言でないことだけははっきりしています。貯蓄ゼロを信じられない、とか無計画と非難するようなコメントもあるようですが、「家系の金融行動に関する世論調査」(2008年6-7月の調査)によると、預金ゼロの世帯は、全世帯中22%もいます。特に、無収入の世帯では貯蓄ゼロが47%、年収300万以下でも34%もいます。年収500万以下ですら、貯蓄なし世帯は20%以上いるのです。http://www.saveinfo.or.jp/finance/chosa/yoron2008fut/pdf/yoronf08.pdf従って、年越し派遣村に貯金がない人ばかりが集まってくるのは、むしろ自然なことです。上記調査によると、無貯金世帯が急増したのは2000年から2003年頃の不況の厳しい時期ですが、それ以降の好景気と言われた時期も、無貯蓄世帯は増えてはいないものの、まったく減っていません。そして、今年の同時期に同じ調査を行えば、貯蓄ゼロ世帯が更に増加しているであろうことは想像に難くない。不況はまだまだ続きそうですし、雇用問題が深刻化するのは、むしろこれからです。ヤフーニュースで馬鹿なコメントを書いている人たちも、明日は我が身、かもしれないのに。もっとも、組織的にやっていることかもしれませんけれど。(現実社会の大勢と乖離が激しすぎますから)坂本政務官も、まだしもヤフーニュースの住民よりはモノが見えているようで、発言を早々に撤回したようです。しかし、ならば最初からそんな発言はしなければいいのに。
2009.01.10
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この日記は、1月1日の日記「あけましておめでとうございます」のコメント欄、大日本人さんのコメントへの返信です。> ほとんどあなたのおっしゃるとおりだと思う。しかし、現在、そのイスラエルは犯罪国になってますか。イスラエルを犯罪国として指弾している国は数多くあります。北朝鮮もそうです。ただし、おそらくあなたは東京裁判のような戦犯の断罪のことをおっしゃっているのでしょう。確かにイスラエルの犯罪行為は戦犯法廷で断罪はされていません。けれども、もしイスラエルという国が破綻に至り、政治体制が崩壊し、外国の統治を受ける事態となれば、各種戦争犯罪が裁かれることになる可能性は低くありません。ルワンダ、旧ユーゴ、カンボジアがそうです。イラクのフセインもそうでしょう。つまり、イスラエルが(北朝鮮もそうですが)今ここで踏みとどまり、引き返すことができれば、将来その犯罪が法廷で断罪されることはないけれど、破滅まで突っ走り続ければ断罪されることになるだろう、ということです。> 曖昧なことを書いてしまったのは確かです。お手数をかけ煩わせたのは申し訳ない。> しかし、島根県の漁業の人々は実際に韓国から被害を受けている。対馬も韓国だといい始めている。ホントに国は国民を守れるのか、米は信用できるのか、あなたのおっしゃることは間違ってないだろう。けど大丈夫なのかどうなのか、不安に感じている。某幕僚長をもてはやす動きがあるのもその表れなのでは。> 資源も盗られて領土も盗られて生きていけるものなのか。ほんとはあなたのおっしゃってるようなことを声を大にして言いたい。しかし、不安は消えない。人は誰でも不安を持って生きています。あなたが不安を持っているのは当然のことでしょう。しかし、あなただけが不安を持っているわけではありません。相手は地震や台風のような無生物ではありません。相手は人間集団としての外国です。あなたに不安があるのと同様、相手にも不安があります。力で相手を押さえつけることは、短期的には不安の解消になるとしても、長い目で見れば、より大きな不安を招き寄せることにしかなりません。はっきり言えば、「強い軍がなければ、戦争できるようにしなければ」という方向性は、ある種の麻薬のようなものだと思います。麻薬を使えば、その場では不安感はなくなり気分は高揚します。しかしその後、事態は一層悪化するし、依存症になります。断っておきますが、対馬という現に日本人が住んでいる領土と、誰も住んでいない無人島を同列には論じられません。領土はただのモノに過ぎませんが、そこに住んでいる人々の暮らしはただのモノではありませんから。しかし、それを守るのに「強い軍がなければ、戦争できるようにしなければ」という麻薬を使うのは、解決策として有効ではないと思うわけです。かつて、李承晩政権時代の韓国が韓国側の主張する境界線(李承晩ライン)を越える日本漁船に銃撃して犠牲者を出したことは事実ですが、日韓基本条約によって李承晩ラインは撤廃されて、それ以降そのような事件は起きていません。対馬についても同様で、確かに太平洋戦争直後に、韓国が対馬「返還」を要求したという歴史的な事実はあるけれど、現在の韓国政府は対馬の領有を主張していません。「対馬も韓国だといい始めている」というのは、事実は全く逆で、かつては対馬も韓国だと言っていたけれど、今は言わなくなったのです。もちろん、対馬は韓国領だという韓国人はいますよ。そんな決議を採択した市議会もありましたね。しかし、韓国政府が対馬を韓国領だと主張したことは、日韓基本条約締結以降はないはずです。これは、曲がりなりにも日韓の関係改善が多少は進んできたことの成果です。もちろん、今なおいろいろな問題はあります。関係改善の経緯には不純な動機もあった。しかし、もし日韓双方が「目には目を、歯には歯を、力には力を」という対応で、日韓基本条約すらなかったら、どうでしょう。李承晩ラインは健在で、今も日本海には銃弾が乱れ飛んでいたかも知れません。「対馬は韓国領」という主張も、行きがかり上、政府の公式主張であり続けたでしょう。そういう関係の方がより好ましかったのでしょうか。私には、とてもそうは思えないのですが。
2009.01.06
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http://jp.youtube.com/profile?user=intisol68&view=videosinti-solというハイフン入りではアカウントが作れず、intisolでも先着がいたらしいのでintisol68という名前でアカウントを作りました。現段階で7曲公開中です。(更に追加予定)ただし、動画であって動画ではありません。つまり、演奏とは関係ない風景画に音楽を乗せている映像です。音質はあまりよくない上に、標準状態ではモノラルになっています。描く動画のURL末尾に&fmt=18という文字を追加すればステレオで聞けますが、ステレオにすると音質の悪さが一層目立ってしまう曲もあります。音質については、先日からご紹介しているヤマハのマイ・サウンドの方がかなり上のようです。
2009.01.05
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http://www.asahi.com/international/update/0104/TKY200901040001.htmlよりイスラエル軍、ガザ地上侵攻開始 北部で激しい銃撃戦エルサレム=村上伸一】イスラエル軍は3日夜(日本時間4日未明)、イスラム過激派ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を開始した。イスラエル軍が明らかにした。先月27日に始まったガザへの攻撃は8日目に入った空爆に加え、3日夕には地上からの砲撃も始まり、ついに地上侵攻という最終段階に入った。空爆ではすでに450人を超える死者がガザで出ているが、地上戦が本格化すればより多くの民間人が巻き込まれるのは必至で、犠牲者の一層の増加は避けられない。現地からの報道によると、イスラエル軍が侵攻したガザ北部では激しい銃撃戦などが始まり、子供のほかハマス戦闘員ら計30人が死亡した。イスラエル軍報道官は3日夜、同国の民間テレビに「地上作戦は長期間になる」と述べた。ただ、イスラエル政府関係筋は朝日新聞に対し、同軍はいったん侵攻しても連続してガザにはとどまらず、侵攻と撤退を繰り返してイスラエルに向けたロケット弾発射基地や武器庫の破壊を目指すと述べた。--------------------------------残念なことに、イスラエル軍のガザ侵攻が始まってしまったようです。イスラエルは、人口700万人に対して、軍の総兵力は何と16万8千人。しかも、これは常備兵力のみで、予備役は更に40万人もいるのです。人口比でいうと、常備軍は人口42人に1人、予備役まで含めれば人口12人に1人という、恐るべき軍事大国です。現在、これより軍人の比率の高い国は、おそらく北朝鮮(人口2300万人に対して総兵力110万人、約21人に1人)しかないでしょう。中国は人口13億人に対して軍は総兵力220万人で、割合は約590人に1人日本は人口1億2千万人に対して自衛隊総兵力24万8千人で、割合は480人に1人世界一の軍事大国である米国でも、人口3億に対して総兵力144万人、208人に1人ロシアは人口1億4千万人に対して総兵力110万人、概ね125人に1人。これらの国々と比べてもイスラエルがいかにすさまじい軍事大国か分かります。しかも、装備や練度の充実ぶりは北朝鮮軍や中国軍とは比較になりません。それほどの軍事力の矛先を、強力な敵軍に対してではなく、無力なパレスチナの人々に向けなければ、国家が維持できないのだとすれば、イスラエルは世界でもっとも不幸な国かも知れません。イスラエルがパレスチナを攻撃すれば、必ず反発があります。抑圧→反発→更なる抑圧→更なる反撃→更に激しい抑圧・・・・・・・・。限りのない暴力の連鎖、憎悪の拡大再生産です。イスラエルがパレスチナを攻撃すればするほど、結果的により事態が悪化していくようにしか思えません。今回の紛争について、国際社会の反応は鈍いようです。ガザ地区を支配するイスラム原理組織ハマスにも問題があると感じる人が多いためでしょう。確かにハマスにも問題があると私も思います。しかし、ハマスがパレスチナの選挙で過半数を制していることもまた歴然たる事実です。イスラエルによる激しい圧迫と差別、それに伴う貧困がなければ、イスラム原理主義組織がそこまで支持されることにはならなかったでしょう。イスラエルこそがハマスの勢力を拡大させる要因を作った、とも言えるのではないでしょうか。
2009.01.04
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と、いうわけで、年も明けたようです。人間にとって幸せの条件は何でしょう。平和であること差別や不平等がないこと貧しくないこと教育が受けられること自由があることこの5つであるように私は思います。実に簡単なことであり、しかし実に難しいことです。(実は、相互に矛盾する部分もなくはない)この5つを実現する、あるいはせめて少しでも近づくことを願いつつ今年もよろしくお願いします。
2009.01.01
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