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ぼくは自他ともに認める飽きっぽい人間です。よくアンケートなんかで趣味は何かって設問があったりするけれど、いつも戸惑ってしまうのです。例えば選択肢に「グルメ」なんてあったりするけれど、それなりに多くの店を呑み食いして歩いているし、まあ旨いものを食べたり呑んだりすることは好きだから、ついチェックしたくなるけれど、それが果たしてグルメに相当するかといえばかなり怪しいと思ってしまうのだ。ここで求められているグルメというのは日本的には食通とか美食と呼ばれるものであり、人でいえば北大路魯山人のような人を指しているのではないだろうか。そのレベルにぼくが達しているとは思えないのだ(ここでは魯山人の味覚上の優劣や正当性は無視しています)。「映画鑑賞」なんて候補もあったりする。でもぼくの感覚では仮にこの項目にチェックするのであれば、分かり易い言い方をすると最低でも年間で100本の映画を劇場で見ている人じゃなければチェックしてはいけないと思ってしまうのだ。スマホの小さな画面で見た(つもり)の映画は劇場で見る映画のダイジェスト以下の意味しか有さないのではないのか。とある映画批評家は、ある映画を学生に見せてからそこには何が描かれていたかを問うたそうです。ある学生は老いた男と若い女が出逢って恋をしたというようなことを語ったが、恋がどこに描かれていたのか問い質したといいます。実際に画面に描かれていないものを物語から類推してそれを恋と呼んだのでしょうが、スマホの画面で見る映画というのはそういった上辺の物語をなぞることしかできないのではないか。と、こうして書いていること自体すでに飽き始めているし、恐らくぼくの飽きっぽい事を趣味と関連付けて語ろうと思っていたのだけれど、どうでもよくなってきました。そんな飽きっぽいぼくが酒場巡りに関しては、未だに趣味として細々とではあるけれど継続できているのは、つまり、これは実は趣味に見せ掛けた、酒を呑むための方便なんじゃないかなっ、て話に落ち着けることにします。 果たして中華屋さんで呑むことを酒場巡りと見做してよいのだろうか。以前は「居酒屋巡り」と述べていたような気もするが、今では「酒場巡り」と称しているのは、居酒屋でない店で呑むことへの誤魔化しに過ぎないんじゃないだろうか。大衆食堂やバーは、どうあっても居酒屋ではないですからね。そもそもぼくは居酒屋が好きだったんだろうか。居酒屋が好きなんじゃなくって、好きな居酒屋があっただけじゃないだろうか。同じように好きな大衆食堂やバー、中華屋さんがあるだけのことなのだ。と開き直ってみたけれど、実は全く逆な結論に辿り着くつもりでした。そんな無理な状況からも書き続けなければならないと思ってしまうのがぼくの愚直さの顕われです。さて(という接続詞はズルいけど便利さについ頼ってしまう)、西川口の「東天竜」はぼくの好きな中華屋さんなんだろうか。以前、店の客の大方が呑んでいればそこは酒場だみたいな屁理屈を述べたことがあったけれど、それはともかく、こちらは少なくとも夜は多くの方が呑みを目当てにお越しになられているようです。他に呑んでる人がいなくてもぼくは呑むけれど、それでも周囲の人たちも呑んでいると気持ちが楽なのは否定しがたいのです。といった次第でここは安心して酒場利用が可能みたいです。常連の方が多いようで、皆さん非常にくつろいでおられます。料理は酒呑み向きでやや味が濃い目ではあるけれど、結構本格的な味付けで種類も多く、またボリュームもしっかりあります。われわれはもういいおっさんだからミニサイズもあると嬉しかったりするかも。なるほどご常連が付く訳だ。
2025/06/30
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東京メトロは、9路線11系統、総計195.1kmの地下鉄路線を運営している。これはネットで簡単に調べが付く。では駅数はいくつあるのか、足し算すれば分かることかもしれませんが、複数路線が乗り入れる駅もカウントするとなると片手間でカウントするのはなかなかに困難と思われます。それだけ巨大なネットワークが張り巡らされているということで、ぼくも決まった路線の駅名は挙げることができる程度で、それ以外は駅名を告げられぬ限りは、路線名と大雑把な位置を言い当てられはしないと思うのだ。結論から言うとどうやら179駅が存在するらしいけれど、それも東京メトロが公表している数字を参照した訳じゃないから正確なところはなお、不明なのであります。それと本題とはまるで関りのないことであるけれど、9路線11系統というのがよく分からない。というか凡そは察しが付いている。9路線はちっとも難しいことはなくて、路線番号と路線名を並べると、2号線:日比谷線、3号線:銀座線、4号線:丸ノ内線、5号線:東西線、7号線:南北線、8号線:有楽町線、9号線:千代田線、11号線:半蔵門線、13号線:副都心線の9路線を指すのだろう。開通順じゃない理由はWikipediaなんかにも注釈があるけれど、その記述だけでは読み取れません。ここから欠落している1・6・10・12号線に11系統の2つが含まれている訳でもなく、また、都営地下鉄かと思いきやそうでもないようです。2系統は丸の内線と千代田線のそれぞれの支線を意味するのではないかと推測しているけれど、今のところ確証は取れていません。まあ、一都市の交通網だけでこれだけ複雑なのだということが改めて確認できる結果となりました。そんな複雑巨大な東京の地下鉄でありますが、ぼくにとって有楽町線は比較的馴染みのある路線です。今でこそ他路線とさほど変わらぬ頻度での利用となりましたが、かつては池袋駅のそばに住んでいたこともあって、有楽町線は頻繁に利用していました。ある時期は通勤で上りも下りも利用していたから結構、乗りこなしている―途中下車を含む―と自負していたのです。それもあって、これまで余り酒場巡りの対象としては見做さずに済ましていました。特に池袋駅から平和台駅間は酒場の不毛地帯という認識でこのブログでもごく限られた登場になっています。 ところが、先般、たまたまグーグルマップで見つけた小竹向原駅界隈の良き酒場を知ってから俄然リサーチ熱が高まりました。今回は池袋駅から2駅目の千川駅を訪ねることにしました。手始めに駅からすぐ近い、一軒にお邪魔することにします。目の前にはかつてお邪魔したことのある張りぼてのような喫茶店が見えます。風景は早くも住宅街のそれに変貌しています。折悪しく雨が降り出しました。「中華 八千代」はそんな退屈な風景に埋もれそうでいながら、しっかりと存在を放っていました。こういう場所の料理店っていうのは近隣の方との共存共栄が肝になりそうですが、戸を開け放っての商売をしていられるところからも上手に関係を維持しておられるようです。表通りからは完全に死角となっているから来られるお客さんも近所の方以外はせいぜいがぼくのような物好き位なのかもしれません。品書きを眺めると酒の肴になりそうな一品料理が定番ばかりながら揃っています。餃子とピーマン炒め。にしては酒の種類はビールのみなのはちょっと残念。まああんまり長居されても困りますから。お通しで出されたのはわかめでした。これが本当に単なるわかめだけで、醤油と酢を垂らして食べたのです。でもこれが案外美味しいのだ。自分ちでこれやっても少しも美味しいとは思えないと思うんだけどねえ。不思議なものです。やがて帰宅途中のご近所さんらしき背広姿の方が来店されました。味噌ラーメンを頼んでおられます。ところで、ぼくは初めての店に入ると必要以上にキョロキョロしているのですが、この悪癖のお陰で偶然にも目にしたレシピを入手でき、このレシピはすぐに実践されたので、挙動不審な行動にも意味があるのだと主張するのです。
2025/06/29
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今回のお題はところてんです。ところてんってそれそのものが加工食品ってこともあるし、大概の場合、パッケージにタレが付属されていたりするから、料理の一材料としては一般に認知されてはいないと思われるのだ。その食べ方でありますが、一般には以下のように食べられているようです―例のごとくWikipediaからの引用です―。関東以北および中国地方以西では二杯酢あるいは三杯酢をかけた物に和辛子を添えて、関西では黒蜜をかけて単体又は果物などと共に、東海地方では箸一本で、主に三杯酢をかけた物にゴマを添えて食べるのが一般的とされる。また、醤油系のタレなどで食べる地方もある。 まあ、そんなところだろうなあ。って澄ましてみせるけれど、実はぼくの実家は上記のいずれでもなかったのだ。タレは基本的に二杯酢が多かったかなあ、場合によってはポン酢ってこともあったけど、これはまあ似たようなものです。違っているのは薬味。うちでは生姜のすりおろしを添えていたのです。でそれが普通だとずっと思い込み続けていたのです。上京して初めてその食べ方が一般的ではないということを知りました。でもですね、結構、生姜で食べてる人もいるんじゃないかと思っているし、もし食べたことのない方も試してみたら案外違和感がないって思うんじゃないかなあ。ぼくの開き直りは早かったのです。それを知って以降は、わさびを試してみたり、七味唐辛子や胡椒、マヨネーズなどなどでも食べてみました。永谷園のお茶漬けの素やら松茸の味お吸い物なども試したことがあったかな。ただし、加熱するのは不安だから冷水で作ったように記憶します。どれもまあ案外普通に食べる事が出来た気がします。今回は加熱するレシピもありますが、果たしてその結果はいかに。ところてんともずくの三杯酢【材料】ところてん・もずく・三杯酢・練り辛子・刻みのり 適宜【作り方】1. 皿にところてん、もずくを盛って三杯酢を注ぎ、練り辛子を添えて刻みのりを散らす。2024/8/15,16 これちょっと面白いレシピです。確かに、複数の階層を組合わせるのっていいかも。でも食感は多少変化があるけど、味はどうしたって三杯酢でしかないのでした。ピリ辛ところてん【材料】ところてん(【ごまだれ】(半量)を混ぜる) 1パック/白ごま 適宜/【ごまだれ(混ぜる)】練りごま・すりごま・豆板醤・酢・鶏がらスープの素・湯・砂糖・塩・醤油・ラー油 適宜【作り方】1. 器にところてんを盛って【ごまだれ】(半量)をかけ、白ごまを散らす。 中華風のところてんですね。まあ、悪くはないんだけど、凝りすぎなんだよねえ。これなら普段通り食べた方がいいかな。韓国風ところてん【材料】ところてん(【調味料】を和える) 1パック/きゅうり(細切り) 1/3本/ごま(白)・のり(青) 適宜/【調味料(混ぜる)】コチュジャン 小さじ1/砂糖 小さじ1/2/付属のタレ・ごま 適宜【作り方】1. 器にところてんを盛ってきゅうりをのせ、ごま、のりを散らす。 韓国風のところてんです。これは残念な感じ、きゅうりはわるくないんですけどね。凝りすぎなんだよねえ。これなら普段通り食べた方がいいかな。あっ、刻みのりじゃなくて青のりだったのね。まあいいか。ところてんの吸い物【材料】ところてん 1パック/きゅうり(小口切り/塩揉み) 1本/だし 800ml/【調味料】酒 大さじ3/みりん 大さじ1/醤油(薄口)大さじ2/塩 小さじ1【作り方】1. 鍋にだしを沸かしてところてん、きゅうり、【調味料】を加える。 これが温かい吸い物です。おお、ちゃんと溶けずに形を保ってますね。味も悪くないですね。これなら卵とじにするとかの工夫も出来そうです。 こうして書いてて思い付いたのが、中華麺をところてんに代えて冷やし中華風にすると美味しいかも。今度試してみよう。って、案外試してる人が多そうですね。
2025/06/28
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足繁く通っている立ち呑み屋の常連さんから大量の塩らっきょうをもらいました。塩の加減を誤って相当に塩辛い仕上がりになったとのこと。塩抜きすればいいじゃないと言うと、水で戻すとせっかくのシャッキリ感が削がれてボヨボヨになって美味しくないとのこと。ふうん、そこまで違うものかねえ。まあ何にせよ貰えるものは有難くもらっておく的人生訓だから、結構な分量を受け取ったのだ。その人はこのブログの存在を知っているから書かない方がいいのかもしれないけれど、思い切って書いてしまうが、同じ理由で数カ月前にももらったのがまだ残っていたのだ。さすがに消費に努めねば申し訳が立たぬ。以前から刻んでタルタルやらチャーハンの具材にしてきたけれど、それだけだと安直に過ぎる。ってなことでネットを駆使してレシピを漁ってみたのだけれど、どうもこれってものがないのだ。パスタや焼きそばなんかの具材にする程度なのかねえ。まあねえ、らっきょうなんてのは塩漬けや甘酢漬けなんかをそのままポリポリってやるのが一番かもしれないねえ。カレーに福神漬けと甘酢漬けは必須とまでは言わぬけれど時々無性にこの組合せが恋しくなるからなあ。いずれにしても確かにこのままだとかなりしょっぱいからまずは水で戻すことにします。2度ほどでそのままでも食べられるようになりました。常連さんの言うボヨボヨ感もぼくには気になりません。さてこれでいくつかのレシピにトライする準備は整いました。らっきょうキムチ【材料】らっきょう(塩)・にんにく(刻む)・生姜(刻む)・唐辛子(粉)・イワシエキス・アミ塩辛 適宜【作り方】1. すり鉢でにんにく、生姜、唐辛子を擦る。イワシエキスを加える。アミ塩辛を加える。らっきょうを漬ける。 韓国でもらっきょうのキムチって食べられているのかしら。って位に口馴染みの良い仕上がりでした。塩らっきょうでごはんはちょっと物足りないけれど、これならメシ友としても優秀だと自負したくなるほどに美味しかったです。塩らっきょうの島らっきょう風【材料】らっきょう(塩)・鰹節・醤油 適宜【作り方】1. 器にらっきょうをもって鰹節、醤油を散らす。 これネットで見掛けたレシピですけど、生のまんまのらっきょうでやればいいだけじゃないの、なんて思ったりもしたけれど、塩らっきょうでも美味しく食べられました。シンプル過ぎるのでもうちょっと工夫したくなるところですが、これはこのシンプルさが身上と思われます。らっきょうの辛子漬け【材料】らっきょう(塩)・【辛子味噌(混ぜる)】練り辛子・味噌・砂糖・みりん 適宜【作り方】1. らっきょうを【辛子味噌】に漬ける[3日以上]。 千川の中華屋さんのカレンダーを眺めると、なんともタイミングよく塩らっきょうのレシピ2品が紹介されていました。早速撮影して持ち帰り作ってみることにしたのでした。この辛子漬け、とてもいいです。焼きらっきょう【材料】らっきょう(塩)・ポン酢・マヨネーズ・七味唐辛子 適宜【作り方】1. グリルでらっきょうを焼く・皿に盛ってポン酢、マヨネーズ、七味唐辛子を添える。 これまたカレンダーレシピから。やや焦げ目の付く位にしっかりと焼いたのです。指示通りのポン酢、マヨネーズ、七味よりも一味が好きなので一味を振って食べてみました。しかし、なんともはや単なる温かい塩らっきょう以外のものではなく、焼いたことにほとんど意味を見出せなかったのでした。まあ、美味しいことは美味しいけど、手間を考えると単に調味料をかけただけでいいかも。
2025/06/27
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ぼくはしばしば気まずさを感じながら生活しています。比較したこともないし単純に比較できるものとも思えないけれど、ぼくは人よりもかなり気まずさに敏感だと思っています。そういえば太宰治って人も気まずさをたびたび記述しています。ということはぼくはもしかすると太宰と変わらない程度のナルシストってことなんだろうか。それはまあともかくとして気まずさというのは他者あっての感情である訳で、例えば部屋に引き籠っていさえすれば、気まずさなどとは無縁で生きていけそうなものですが、そうもいかない。実家の場合だと親兄弟がいたらその有言無言の圧力に曝されることになるはずだから、仮に親兄弟が何事も訴え掛けなくなっていたとしても無言というのは時としてより雄弁だから気まずさは怒りや恨みといった負の感情をも伴って発露されて、悲劇を引き起こす場合もあります。そこまでじゃなくても居酒屋で一人呑んでいる分には気まずさなどとは無縁でいられそうでありますが、実際にはケチ臭い注文の仕方をする奴だなあとか独り呑みだなんてこいつはなんて孤独なんだろうといったことを店のスタッフなり、他の客たちが思っているんだろうなあって思い込んでしまうものなのです。気まずさには他者が必要ですが、それを生み出すのは自分自身なのだからなかなかに厄介な感情なんじゃないだろうか。 とまあ御大層なお話になってしまったけれど、普段予約などして呑みに行くことがないぼくが、珍しく事前に電話で予約をしました。その夜は4名での呑みであったし、公共交通機関としては荒川線の町屋二丁目電停が最寄りでありますが、実際に降り立つ駅は町屋駅だったからそこそこの距離を歩くことになるだろうし、週間天気予報では雨になることが見込まれていました。だからいざ行ってみて入れないなんてことがあっては困る訳です。困るだけならまだしもたまたまどこもかしこも4名は難しいなんて言われてしまうことがないとは言い切れぬ以上、気の弱いぼくは極力不安材料は減らすという選択を下しました。今回のお店は10数年ぶり3度目の訪問となりますが、記憶にある限りでも普通であれば予約をするというタイプのお店ではありません。なんせ店の種別としては大衆食堂だから、予約なんてするのはいかにも野暮天の振舞いでしょう。といった次第で訪れたのは「丸福食堂」です。うんうん、なかなか良く風情であるけれど、以前の印象と違ってるなあ。ぼくの記憶ではもっと広くて長テーブルが並んでいる式だったはずなんだけど。あれまあ他にお客さんもいないではないか。古びてお手頃でいい大衆食堂だという触れ込んでお連れしたから、古びた点は納得してもらえたようだけれど、予約が必要なほどには間違いなく映らなかったはずです。こんな状況で店の方に名を告げるのは気が引けます。こんな空いてるんだから予約せずに突然お邪魔しただけのフリをしちゃおうかと思ったけれど、これで店を出るまで4人客が来なければ怪訝に思われるはずです。気まずさを振り切って名を告げてようやく安堵します。落ち着いて品書きを見るとあれあれ以前より値上げしているようだ。しかも酒は結構な値上がり方ですね。先ほど告げた「お手頃」の言葉がのしかかってくるようです。と気まずさが連鎖してもう幹事役は引き受けまいと思うのだけど、きっとまたやっちゃうんだろうなあ。ちなみにその後、お客さん3名が来られましたが、いずれもご高齢で一人、さっと食事を終えて帰路に就くのでした。この店で長居するのもやっぱり気不味かったりするのでした。
2025/06/23
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東京は世界で一番呑み屋が多い町ってことを以前書いたことがあるけれど、どうも実感できないでいます。確かに新橋や蒲田、亀戸などはとてもじゃないけどカウントする気にもなれぬほどの呑み屋がひしめいています。もしかするとこの3か所だけでも世界一となるには十分なんじゃないかって気もしますが、一方で酒場の不毛地帯ってのもしっかりある訳で、具体的にどこかって問われるとなかなか思い当たらないけれど(本当は思い付いた場所がいくつもあるのですが、具体的な場所を文章化するのが面倒なので割愛します)、とにかくごく限られたエリアに酒場というのは身を寄せているんだろうなあと思ったりするのです。差支えがあるので具体的な場所は書きませんが、ぼく自身、自宅から徒歩5分圏内に酒場らしい酒場はほとんどないし、実のところ最寄駅から自宅までの道中にはかなり多くの酒場があるものの一軒として行きつけの店がないのです。それが非常に残念なのだ。そして将来訪れるであろう隠居生活を果たして今の町で乗り切れるかに不安を覚えもするのです。余りにも近すぎるのはどうかなあって思うけれど徒歩5分程度の遠からずといった距離感がいいかな。そして、人混みが嫌いだからできれば住宅街方面にあってくれた方が都合がいいなあ。実はそんな絶好の酒場がかつては存在したのであります。家から5分程度の場所で、駅からも少しばかり距離があり、さらには店の雰囲気もやきとんの味も抜群に良かったものだからその閉店の報には激しく落胆したものです。オヤジさんお一緒に店に入っていた息子さんが跡を継ぐことも一縷の望みながら願っていたんですけど、重ね重ね残念です。 とここまで書いてきたけれど、この夜お邪魔した西日暮里はぼくの家の近所ということでは少しもないのだ。というかむしろ隠居してしまった後にわざわざ西日暮里に呑みに出掛けるってこともまずなさそうであります。でももし近所に「やきとん のりまる」のような店があったら時々はお邪魔してしまうかもしれません。というのが、ここはいつも繁盛していて、というかこれまで数回訪れていながら覚えているのがいつも混んでるってことで、それはきっとこの酒場が良い酒場であることの証左となっているのだと思います。とまあこうした文章には何の心も入っていなくて、そもそもぼくは所謂良い酒場の事が好きって訳でもないのであります。ぼくが好きと感じるのは、そこのどこかしらに心を捉えられてしまう何某かがあるからであって、一般に良い酒場とされる酒場に関しては、好きな場合もあるけれど、ちっとも気に入らない場合も少なくなのです。正直な話、ぼくは混んでる酒場っていうのは嫌いというより苦手なのだ。苦手な酒場が好きな人はいないと思うのだ。でも不思議なことに時々ぼくにとって苦手な混んでいる酒場の雰囲気が妙に心休まる場合もあるのです。「のりまる」一般的な尺度では普通にちょっといい感じのお店でしかないけれど、賑わいが妙に気持ちを和ませてくれるタイプのお店らしいのです。この夜もやはり混雑しています。知人と2軒目だか3軒目だかで立ち寄ったのですが、相変わらずの賑わいでした。そしてやっぱりなんだか落ち着くんですよね。悪くないんですねえ。でも一人では入りにくいんだろうなあ。だとしたら将来の自分の通うべき酒場ではないってことなんだろうなあ。
2025/06/22
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ぼくが両親と暮らしていた頃、食卓には多くの場合、魚介類が並べられたものです。いや、昼食に関してはそこまで魚介類は食べた記憶はないし、朝食も不定期にごはん食とパン食が切り替わっていたのでパン食の場合には魚介はまず食べなかっただろうけれど、ごはん食の差異にはまず例外なく焼き魚が上りました。と書くと朝から随分贅沢な食卓であるかのような印象を抱かれるかもしれませんが、基本的には鮭もしくは鱈の焼いたのがあるだけで単に毎度焼くのが面倒だからとまとめて焼いていただけ。なので有難味もなくなっていて食べかけが出されることもしばしばでした。そんなケチ臭いこともあったけれど、今思えば当時の実家の食事は贅沢だったんだなあと思ったりもする。この連載(って頼まれ仕事みたいだけど誰からも求められてなんかいないんだよねえ)も600回を超えていて、毎回ほぼ4つのレシピを扱ってきたからすでに2,400種類の料理を作って来たみたいです。中にはほぼ材料や手順が同じものだったり、うっかり重複してしまったものもありますが、まあ多様なことだけがぼくの食生活の多少なりとも豊かな部分であります。でも使う材料はそこそこ値の張るものは、訳アリが基本だし、何より魚介類のレシピが圧倒的に少ない辺りに貧しさがにじみ出ているように思えるのです。もっと思うがままに魚介料理が食べたいものです。この先、海洋資源などはますます供給が不安定になるんだろうなあ、でも出生率が国の存続が危ういまでに低下しているから(ぼくは日本という土地や文化は結構好きだけれど、日本国家が将来-特に自分の死んだ先-どういう方向に向かおうと構いはしないと思っています)むしろ一人当たりの口にできる資源は増加するんじゃないかとか漁業を生業にする若い人が減って需要に追い付かなくなる、諸外国に根こそぎ奪われる、などなど予測のできない身であるから今のうちにせいぜい堪能しておくべきかなんていったことも思うのです。でも今は思い付いた時にちょっと食べることのできる冷凍のシーフードミックスでそれなりには楽しめているのかな、なんて思ったりもするのです。シーフードミックスと大葉のスパゲッティ【材料】スパゲッティ(茹でる)・シーフードミックス・赤唐辛子(砕く)・にんにく・油(オリーブ)・塩・胡椒・醤油・カイエンペッパー・大葉(千切り)・のり(刻み) 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して赤唐辛子、にんにくを炒める。シーフードミックスを加える。スパゲッティ、塩、胡椒を加える。醤油を加える。皿に盛ってカイエンペッパー、大葉、のりを散らす。 すっごい工夫のないレシピです。これでも十分旨いのだから魚介の旨味ってそれだけパワフルなんだなあ。だしの風味や甘味をプラスしてより和風寄りにするのもありかもね。キクラゲとシーフードのクリームパスタ【材料】スパゲッティ(茹でる) 150g/バター 大さじ1/にんにく 小さじ1/シーフードミックス(水で戻す) 100g/乾燥キクラゲ(湯で戻す) 適宜/牛乳 100ml/コンソメ 小さじ1/生クリーム 50ml/小麦粉・パルミジャーノ 大さじ1/胡椒 適宜/醤油 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにバターを熱してにんにくを炒める。シーフードミックスを加える。牛乳、コンソメを加える。沸騰直前に生クリームを加えて弱火で煮詰める。キクラゲを加える。スパゲッティ、パルミジャーノ、胡椒、醤油を加える。皿に盛って胡椒をふる。 これはきっとどこぞやで見掛けたれしぴなんだろうなあ。パスタにキクラゲという発想はぼくにはありません。まったくシーフードからは離れますが、生クリームを使うレシピって結構あるけれど、皆さんそんなに冷蔵庫に常備しているものなのかしら。あと牛乳を飲む習慣がないから料理に使っても持て余して悪くしてしまうことがままあるのですが、世の人はどうしているんだろう。といったことが料理で使うたびに思ってしまうのです。海賊ホットチリスパゲティ(グルービー風)[日本・茨城県]【材料】スパゲッティ(茹でる) 250g/溶けるチーズ・粉チーズ・タバスコ 適宜/【トマトソース】玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/にんにく 1片/トマト水煮 1缶/トマトケチャップ 大さじ3/ソース(中濃) 大さじ3/コンソメ 1.5個/油(オリーブ)・塩・胡椒(白) 適宜/シーフードミックス 100g/【ホワイトソース】小麦粉 大さじ2/バター 大さじ1/牛乳 200ml/コンソメ 1個/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に油(オリーブ)を熱して玉ねぎ、にんにく炒める。トマト水煮を加えて10分煮る。トマトケチャップ、ソース(中濃)、コンソメ、塩、胡椒を加える。シーフードミックスを加える。2. 鍋にバターを熱して小麦粉を炒める。牛乳を加える。コンソメ、塩、胡椒を加える。3. 耐熱皿にスパゲティを入れて、1.、2.、溶けるチーズ、粉チーズをかける。オーブンで180℃15分焼く。 これまたパスタですね。しかも家庭で作るにはそこそこ手間が掛かってますねえ。そうそう先に書いたように牛乳ってけっこう持て余してしまうので、ホワイトソースをたっぷり作って冷凍に回していたりしたんで、こういう半端な量を使う場合には重宝しましたが、今は冷凍庫が満杯でとても無理な状態なのでした。餃子の皮のシーフードピザ風(鰹のリエット・パセリペースト・トマトソース)【材料】餃子の皮・シーフードミックス・チーズ(ピザ用)・鰹のリエット・パセリペースト・【トマトソース(混ぜる)】トマトペースト・トマトケチャップ 適宜【作り方】1. 餃子の皮に鰹のリエット/パセリペースト/【トマトソース】を塗ってシーフードミックス、チーズをのせ、フライパンで焼く。 餃子の皮でピザ風にして食べるのは、手早くて簡単でしかも案外豪華な感じのオードブルにちょうどいいからあれこれ作りますが、これにシーフードを使うのは良い手かも。そんなに大量に作らなくても結構な満足感を得られるからですね。
2025/06/21
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世間は米不足で右往左往させられている人も多いようです。一方で高齢者も含めてたまにしか米を食わない人も少なくないようです。それなのに米が不足しているのはどうにも解せない気がします。所謂転売ヤーなんかが転売目的に買占めたり、そんなに食わないくせにいざ食べられなくなるのは不安と感じてしまう人が無駄に買い溜めしてしまったために引き起こされた辞退なんじゃないかって思ってしまうのです。かくいうぼくはごはんは好きだけど、白米の食べ過ぎはよくないということで、ずっと以前から玄米や雑穀を混ぜていたから(白米だけを炊くのはごく稀でした)、現時点ではさほどのダメージは感じていません。と長い前振りになりましたが、雑穀、それもスーパーフードとして知られる南米アンデスが原産のキヌアについて、書こうと思っているのでした。キヌアはたんぱく質、食物繊維、ミネラル、ビタミンといった栄養素が豊富であることに加えて、すっかり悪役扱いされるようになった小麦なんかに豊富なグルテンが含まれていないなどいい事づくめ。良くも悪くも味や香りに癖がまるでなく、色んな料理に加えて邪魔しません。カラフルなとんぶりみたいなものと思えばいいかな。以前は需要が低かったこともあり、結構なお値段で売られていましたが、当時よりは随分安価で入手できるようになりました。色んな雑穀を食べたいと思っているので、あれこれと目移りしてしまい、しばらくキヌアからは遠ざかっていましたが、一回りしてまたマイブームが到来したという状況です。飽きた原因としては、主な原産国のペルー、ボリビア、エクアドルなどの料理レシピがあまり見当たらなかったこともあります。未だ現地のレシピはあまり巡り合えていないけれど、本場の食べ方をリサーチしてみたいですね。ってもうちょっと踏み込んだ話を書きたかったのですが、また登場することもあると思うので、その時にでも。キヌアと白いんげん豆のトマトスープ【材料】キヌア(茹でる)・白いんげん豆・ズッキーニ(1cm角)・コーン・玉ねぎ(粗みじん切り)・ニンジン(粗みじん切り)・トマト水煮・にんにく・油(オリーブ)・水・顆粒コンソメ・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱してにんにく、玉ねぎ、ニンジンを炒める。ズッキーニを加える。トマト水煮、水、顆粒コンソメを加える。白いんげん豆、コーンを加える。キヌア、塩、胡椒を加える。器に盛って油を散らす。 キヌアの使い方の本場での大定番がスープだそうです。これとネット上にもいくつかのレシピが見当たりますが、キヌアが用いられている以外にいかにも南米っていう食材も使われておらず、決定版といえるようなレシピもないから、今回はごくごくオーソドックスなスープに仕立ててみました。無論、これで充分美味しいんですね。キヌアと白いんげん豆のサラダ【材料】キヌア(茹でる)・白いんげん豆・ズッキーニ(1cm角/茹でる)・コーン・玉ねぎ(粗みじん切り)・オリーブ(黒/薄切り)・【ドレッシング(混ぜる)】マスタード(ディジョン)・にんにく・ワインビネガー(白)・油(オリーブ)・塩・胡椒 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 サラダも定番のようです。まあ雑穀全般に言えることですが、特段の味の主張があるわけでもなく、食感がちょっと楽しいというものでありますから、キヌア以外のものでもさほど料理としては差異があるわけじゃないんだろうなあ。美味しいからいいんですけど。メキシカン キヌア【材料】キヌア 2カップ/とうもろこし 2カップ/玉ねぎ(みじん切り) 1個/パプリカ(みじん切り) 1個/ハラペーニョ(みじん切り) 1個/赤いんげん豆 1カップ/クミン(P) 大さじ1/香菜 5本/チリ(P) 小さじ1/塩 適宜/コリアンダー(P) 大さじ1/2/パプリカ(P) 小さじ1/メキシカンオレガノ 小さじ1/レモン(汁) 小さじ1/ガーリック(P) 小さじ2【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎを炒める。残りの全ての材料を加えて10分煮る。香菜、味を加える。 これはちょっと南米っぽいスパイス遣いのレシピですね。一応メキシコ料理のレシピらしいのですが、まあそれっぽいといえばそれっぽいけど、いくらでもヴァリエーションがありそうでうs。これも美味しいのですね。キヌアと赤いんげん豆のサラダ【材料】キヌア(茹でる)・コーン・ピーマン(8mm角)・赤いんげん豆・玉ねぎ(みじん切り)・オリーブ(輪切り)・【ドレッシング(混ぜる)】マスタード・ワインビネガー(白)・にんにく・塩・胡椒・油(オリーブ) 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 こちらはおフランス風にシンプルなサラダ仕立てにしてみました。ブルグルなんかはコロッケ風に揚げ物にしたり工夫のしようがあるけれど、キヌアは水分が多そうだし、上手くいかないかもなあ。
2025/06/20
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昔から日本人の美徳として協調性の高さが言われてきました(だよね)。とこう書き出したらしいのだけれど、ぼくは一体こんな一文から何を語らんとしていたのだろうか、そしてこの一文さえ書き留めて置けばこの先はスラスラと文章が浮かんでくると考えていたらしいのだ。……まったく分からないのだから困ったものです。しかしまあ書いた以上は日本人の美徳もしくは協調性の高さをテーマに書き進めることにしようかな。推測するにこうした凡庸な出だしから始めたからにはすぐさま否定するという方向性に横着するのだろうけれど、近頃の日本人はかつての美徳を失ってしまい協調することができなくなったなどと書くと、これはまたこれで至極凡庸な議論となってしまい到底面白いものとはならないはずだし、この先登場する酒場の布石に持ち込むことを考えると前途多難なことは容易にさっせられるのです。と書き進めるうちに冒頭のみ書いた意図がだんだん思い出されてきたのです。そう、最近、ひとつの店舗を曜日替わりや時間帯で区切ってシェアするお店っていうのが増えてきたなんて話を書こうと思っていたのです。昼間はカレー屋で夜になると居酒屋みたいなタイプのお店ですね。これが同一のオーナーというか店主がやっているのであれば問題はないのだけれど、複数のオーナーなり店主なりがシェアするのは合理的ではあるけれど、非常に協調性が高くないと継続は難しいのではなかろうか、といったことを書こうと思っていたのだ。しかし、ここまで書いて(読ませて)おいて今更なのですが、この夜にお邪魔した堀切菖蒲園の立ち食いそばと居酒屋の二毛作店はどういう勘違いをしたのか全く同一の方がやっておられるらしいのだ。立ち食いそば店の店主というのは男性に違いないと思い込んでいたため、夜の部にお伺いした際にいたのが女性だったから昼と夜で別の方がやっていると信じ切っていたのです。ふと気になって調べてみたところ、こちらのことはせんべろ.netさんで紹介されていて、しかもこの(ぼくにとっては)衝撃の事実がしっかりと書き込まれていたのでした。まあ、そういうことのようなのです。悪しからず。 てなわけで「京屋」にやって参りました。立ち呑みとのことでありますが、椅子付き卓席も1つ、2つあって、そこではどこぞや結構な遠いところからえっちらおっちらお越しになられたおっちゃんグループが呑んでおられたのです。普段立ちっぱなしで呑んでいるのでたまには座りたかったのですが、当分帰ってくれそうもありません。まあそうそう長居するつもりもないから構わないんですけど。女性が一人で切り盛りしておられますが、この町は相変わらず呑み屋が多いから無茶苦茶混み合っている店っていうのは限られていて、ちょっといい酒場程度では混雑には至らないんですね。このお店も感じは良いし、つまみも充実しているから他所の町にあったとしたらかなり混んでしまってとても一人では回らないだろうなあって思います。って位にお手頃だしいいお店ではあったのですけれど、個性的な酒場が数多いこの町にあってはいかにも普通っぽ過ぎるように思えるのでした。誤解のないように言い添えておきますが、普通ってのは誉め言葉でありまして、ダメな店に普通なんて生易しい言葉は与えるつもりはないのであります。ありきたりな感想を述べるとすれば、将来、隠居した後に近所にあったら便利に利用してしまうんだろうなあ。ぼくんちの近所は呑み屋が少ないからこれは実はかなり切実な望みなのです。そういやうちから10分程度のとこにも立ち食いそばの二毛作の呑み屋があったけど、あっという間に仕舞っちゃったのでした。と何ともしまらないままでありますが、これにてお終い。
2025/06/16
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もう何度も書いていることなので読み飛ばしてもらっても一向に構いませんが(と強がって書いてみるけれど、本音のところはせっかく書いた文章なんだから斜め読みでも構わないから目を通してもらいたいと思っているのかな)、ぼくは親の仕事の都合に付き合わされて方々の地方都市を引っ越しし歩きました(旅芸人やサーカスの巡業に連れ回された子供たちには遠く及ばないけれど)。そのこと自体については、当時は嫌だったとか今となっては良かったとか感想はありますが、ここでは触れぬことにします。ここで語りたいのは、結構な田舎町で過ごしたこともあるけれど、役場とは無縁なままでこの年に至ったということです。役場って何ぞなということになりますが、とある説明書きに寄れば「市役所は市、町村役場は町・村に置かれる機関」とのこと。つまりぼくの人生はいくら田舎暮らしの経験があるといってみても市レベルにはあったということです。だからといって役場のある町や村に住んでみたかっていうとそんなことはちっともないんですね。人混みは苦手だし嫌いだけど、町や村の施設が役場しかないなんてところではとても暮らせそうにはありません。 ということで今回は、かつて村だった巣鴨にある「村役場 巣鴨店」にお邪魔したのです。よく目にする場所にあるし、今となってはちょっと良さそうに思える店ですが、訪れるのは十数年ぶりの事。とはいえ十数年前のことはちっとも記憶になく、かと言ってずっと以前からあったはずのこのお店に来ていないとは思ってはいなかったのです。でも地下へ続く階段を下って、そこに思った以上にこぢんまりとしつつもどこか懐かしさを感じさせる店内が広がっているとは予想していませんでした。これはなかなかいいんでないかい。にしても田舎っぽい店ではあるけれど、どうした理由で村役場などと名付けたのだろうか。スナックなんかには、時として東京などの地名だったり、会議室や秘書室といったの会社にありそうな室名、大学や学校なんかが付いた店名もあったりしますが、これらはマスオさんがサザエさんに言い訳の電話をかけるといった場面で有効に用いられたりします。気が弱くてかと言って嘘も吐けないなんて人にとっては「今、どこ?」「会議中」といったやり取りが実際行われていたりもします。でも「村役場」ってどうなのかねえ。巣鴨で呑んでいて、今どこかしらなんて聞かれて村役場にいると答えたとしたら帰宅時間はうんと遅くなるのではなかろうか。ぼくとは無関係な話ではありますが……。さて、それにしてもこの役場は非常に繁盛しています。巣鴨にいながらここが本当に村に一軒の居酒屋になったような気分に陥りそうです。じっくり顔ぶれを眺めてみると店の方たちも含めて皆さんどこか村の住民みたいに思えてきます。ご高齢の方が多かったこともその理由の一つではあります。つまみは牛すじ煮やら鯖の味噌煮などオーソドックスながらしっかりした味付けと量なのも村仕様か。案外、ぼくには村の居酒屋が向いているのかもしれません。
2025/06/15
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カレー丼に続いて今回は中華風カレーです。例えば以下のページを見ていただきたい。東京カレー南蛮通信https://currynanban.tokyo/ これはカレー南蛮、つまりカレーそばの紹介サイトでありますが、推測ではあるけれど、頭の部分、つまりルーはそばも丼も大体似ているんじゃないかと想像されます。この推測が当たっているとすればカレー丼というのもそれなりに多様なことが分かります。しかし、多様ではあるけれど、ベースはそう大きく変わらないんじゃないだろうか。「富士そば」のカレーかつ丼はそんな中では案外変わり種といえなくもないけれど、このページを眺めているとやはりこれはカレー丼とは少し違って感じられます。https://fujisobamania.com/column11/ というのが基本的な造りがもともとかつ丼があって、そこに単なるカレーライス用のルーをかけているといった風情です。おっとこの流れではカレー丼の話に終始してしまいそうです。言いたいのは定義づけるにはやや曖昧ながらもカレー丼とカレーライスを分かつ線引きが明確に存在するのではないか。それに引き換えると中華カレーの多様性はそのまま中華料理の多様性と一致するんじゃないだろうか。これまで作ってきた経験では豆板醤やオイスターソースなどの調味料を用いること、花椒や八角などの中華寄りのスパイスを加えることが多い位で、用いられる具材は普段中華料理で口にするものなら大概が援用できそうです。ただし、近頃市民権を得てきた中国で提供されるのとそう変わらない(らしい)本場の庶民料理とはもしかすると相容れない場合があるかもしれないなんて思ったりもします。マーボー豆腐風カレー(寳華園)[日本・東京都大田区]【材料】ごはん・豚ひき肉・生姜・にんにく・玉ねぎ(みじん切り)・サラダ油・鶏がらスープの素・とんこつスープの素・顆粒ベジタブルコンソメ・水・カレー粉・トマトケチャップ・木綿豆腐(2cm角)・豆板醤・醤油・砂糖・胡椒・旨味調味料・小麦粉・片栗粉・水 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豚ひき肉、にんにくを炒める。玉ねぎを加える。鶏がらスープの素、とんこつスープの素、顆粒ベジタブルコンソメ、水、カレー粉を加える。トマトケチャップを加える。木綿豆腐を加える。豆板醤、醤油、砂糖、胡椒、旨味調味料を加える。水溶き小麦粉・片栗粉を加える。皿に盛ってごはんを添える。 初めて麻婆豆腐+カレーの組合せを作る時には、果たして本当にこれが美味しいのだろうかという懸念が拭えぬまま作ったものです。昔、カレールーを使った日本式家庭向けカレーの具材として豆腐を使ってみたところ、それが非常に残念な結果だったのです。なので様々な食材をカレーの具としてきたけれど豆腐は鬼門となっていました。でも麻婆豆腐のカレーを食べて、これならイケると開眼したのです。ぼくの好物であるカレーと麻婆豆腐のコラボ。ラーメンも大好きだから麻婆カレーラーメンなんて試してみてもいいかな。チャイニーズ・チキンカレー(脇屋友詞)【材料】ごはん(玄米) 150g/鶏肉(もも/一口大) 120g/玉ねぎ(一口大)・トマト(一口大)・じゃがいも(皮を剥く/一口大) 50g/水 100ml/太白ごま油 大さじ1/2/【A】フライドオニオン 大さじ1/にんにく(みじん切り)・生姜(みじん切り)・豆板醤・カレー粉・練りごま 大さじ1/2/【B】牛乳 大さじ1.5/トマトケチャップ 大さじ1/2/砂糖・塩 適宜/【C】ごま油・ラー油・粉山椒 適宜【作り方】1. 鍋やサラダ油を熱して鶏肉、玉ねぎ、じゃがいもを加えて取り出す。太白ごま油を熱してにんにく、生姜を炒める。豆板醤、カレー粉を加える。フライドオニオン、練りごまを加える。鶏肉、玉ねぎ、じゃがいもを加える。トマト、水を加えて蓋をし、弱火で8分煮る。【B】を加える。【C】を加える。皿に玄米ごはんを盛ってかける。パプリカパウダーを散らす。 フライドオニオンと練りごまのコクがあって確かに旨いけれどちょっと普通っぽいかな。四川風カレー【材料】ごはん 適宜/油 20g/玉ねぎ(みじん切り) 80g/生姜・にんにく 5g/豚肉(ひき肉) 125g/レモン汁 5ml/醤油 10g/豆板醤 5g/オイスターソース 1g/ねぎ(みじん切り)・ラー油・胡椒 適宜/【ごま水(ミキサーにかける)】水 100ml/ごま 8g/【ホールスパイス】スターアニス 1個/シナモンスティック 1cm/フェンネルシード 小さじ1/4/赤唐辛子 1本/【パウダースパイス】コリアンダーパウダー 小さじ1/2/カイエンペッパー・花椒 小さじ1/4/クローブパウダー 小さじ1/16/塩 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して【ホールスパイス】を炒める。玉ねぎを加える。にんにく、生姜を加える。【パウダースパイス】、豆板醤を加える。豚肉(ひき肉)を加える。【ごま水】を加える。醤油、オイスターソースを加えて5分煮る。レモン汁を加える。ねぎ、ラー油を加える。皿にごはんを盛ってかける。ねぎ、ラー油、胡椒を散らす。【備考】youtube 「【四川風カレー】胡麻のコク感じる担々麺風キーマカレーの作り方!」https://www.youtube.com/watch?v=jIUNplPgYTk&ab_channel=%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%B9%E5%B1%8B%E3%82%A2%E3%83%95%E9%83%8E%28BespiceInc.%29 これも昔のぼくなら思いも付かぬスパイス遣いですが、中華カレーを作り慣れてくるとあまり新鮮味がなくなってしまうのは仕方のないことなのかねえ。中華総菜カレー【材料】ごはん・餃子・肉団子・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(半月切り)・にんにく・生姜・油・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・とんこつスープの素・五香粉・オイスターソース・醤油・ラー油 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎ、ニンジン、にんにく、生姜を炒める。カレー粉、小麦粉を加える。水、鶏がらスープの素、豚骨スープの素を加えて煮る。餃子、肉団子、五香粉、オイスターソース、醤油を加える。皿にごはんを盛ってかけ、ラー油を散らす。 まいばすけっとの見切り品を買ってみたはいいけど不味かったのでアレンジ。いくらカレーのパワーで誤魔化そうとしても隠し切れぬ残念惣菜は救えなかったのでした。
2025/06/14
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現代の日本人はカレー丼の存在を知っているからそれが不思議な食べ物と感じることもありません。でもぼくはカレー丼の存在を知りつつも実際にそれを口にしたのは大人になってからのことで、それもおっさんと呼ばれるようになった年頃のことだったのです。カレーライスは就学前には食べていたことを思うと随分と遅かったような気がします。初めて食べたのはセットメニューの一品だったからじゃないかなあ。今ではカレー丼というのは、だしとかえしがポイントだって分かってきたけれど、世の中には通常のカレーとほとんど変わらないカレー丼が存在するのです。Wikipediaによると「1909年(明治42年)、現在の東京都目黒区の蕎麦屋「朝松庵」の主人が、洋食屋に取られた客を呼び戻すべく発明したものという」とあり、やはりカレー丼というのは、カレーライスとは一線を画する「発明」なはずだから、単に丼で提供されるからといってカレー丼を語るのは許されることではないはずです。それがカレーとしていかに美味しいとしてもそれはあくまでもそば屋が提供するカレーライスであって、カレー丼を名乗るのであればそれ相応の差異があって然るべきなのだ。ちなみにカレー丼に特有のトロミは一般には片栗粉のトロミでありますが、時に小麦粉のトロミである場合もある。これはぼくはありだと思うのだ。ただし、片栗粉より小麦粉のはもったりとしがちだからなかなか美味しく頂くことは困難である。かき玉カレー丼【材料】ごはん・鶏肉(1cm角)・大根(1cm角)・ニンジン(1cm角)・玉ねぎ(1cm角)・卵・油(ごま)・そば店の『カレーの素』(そばつゆを混ぜる)・そばつゆ・だし 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して鶏肉、大根、ニンジン、玉ねぎを炒める。だしを加えて煮る。そば店の『カレーの素』を加える。溶き卵を加える。丼にごはんを盛ってかける。 カレー丼と卵は間違いなく好相性であると思うのですが、どのように調理するのが適当か決定的なレシピに辿り着けていないのです。予感としては例えばオムレツや目玉焼き、玉子焼きなどの別な料理をトッピングするのが正解とは思えないのです。きっと溶き卵との組合せに正解がありそうですが、このレシピにはまだまだ改良の余地がありそうです。 ちなみにそば店の『カレーの素』は以下を参照しています。"丸眞 「そば屋さんと同じ「カレー南蛮」レシピ」https://marushin.shop/blogs/columns/%E3%81%9D%E3%81%B0%E5%B1%8B%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E5%90%8C%E3%81%98%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%8D%97%E8%9B%AE%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94"カレー親子丼【材料】ごはん 1膳分/鶏肉(もも/一口大) 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/卵 1個/三つ葉(4cm幅) 適宜/そば店の『カレーの素』(そばつゆを混ぜる)・そばつゆ・だし 適宜【作り方】1. 鍋にだしを沸かして鶏肉、玉ねぎを煮る。そば店の『カレーの素』を加える。溶き卵を加える。丼にごはんを盛ってかけ、三つ葉を散らす。カレー親子丼【材料】ごはん 1膳分/鶏肉(もも/一口大) 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/ニンジン(半月切り) 3cm/卵 1個/グリーンピース 適宜/油(ごま)・生姜・カレー粉・小麦粉・だし・みりん・醤油・砂糖 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して鶏肉、玉ねぎ、ニンジン、生姜を炒める。カレー粉、小麦粉を加える。だし、みりん、醤油、砂糖を加える。溶き卵を加える。2. 丼にごはんを盛って1.、グリーンピースをのせる。 カレー風味の親子丼を色々試しています。これも結構美味しくは食べられるんですが、カレー丼もしくは親子丼として食べた方がより美味しい気がするのだから、まだまだ道は険しいのでした。ハンバーグカレー丼(写真紛失)【材料】ごはん/肉(合びき肉/塩、胡椒をまぶす)・玉ねぎ(みじん切り) 60g/油(サラダ) 小さじ1/塩・胡椒・紅生姜・グリーンピース 適宜/【つゆ(混ぜる)】そば店の『カレーの素』 大さじ3/そばつゆ 40ml/だし 100ml【作り方】1. 1. 鍋に油(サラダ)を熱して肉を炒める。玉ねぎを加える。【つゆ】を加える。丼にごはんを盛ってかけ、紅生姜、グリーンピースをのせる。 ちょっと趣向を変えてトッピング系です。なんとなく分かってはいたのですが、丼とハンバーグってあまりぼくの好みじゃあないんですよね。ロコモコなんかも丼の一種だと思うのですが、ごはんの柔らかさにはしっかりした噛み応えの特に鶏肉がよく合うと思うのです。
2025/06/13
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それが幸いなのか不幸なのか、現時点で判断することは早急に過ぎると思っているけれど、ぼくは好き嫌いが非常に少ない方だと思っています。「嫌い」というのはyes or noといった具合に大方のものが明確に分類できて序列化されることが少なく思えるのですが、「好き」はむしろ序列こそに主眼が置かれる場合が多いように思えます。だから何だって話ではありますが。それはまあ置いておくとしてぼくは「好き」の中でもそこそこ上位に位置する程度に好きなせいもあってか、それが「嫌い」と感じている人の「嫌い」の程度や理由があまり理解できない食材があって、それは何かといえば鶏肉なのです。嫌いな理由の一つに鶏皮のぐにぐにした食感がダメっていう人がいるけれど、そういう人は皮さえ取り除けば食べられるようだから「嫌い」には当たらないようです。もっとも耳にすることの多い理由が鶏肉の臭いがダメってもので、これはまあ分からぬではないけれど、日を通したらそうは気にならないと思うんだけどなあ。そりゃ、腐った鶏肉っていうのは相当にキッツい臭いを放つからうっかりそれを口にした人が二度と口にしたくないと思うことはあると思うけれど、普通に鼻が利く人であればそれを口中に運ぶのは困難なはずです。ホントにどうしようもなく嫌いな人もいるとは思うけれど、どうしても単なる食わず嫌いのことが多いんじゃないだろうか。ぼくにとっては、子供の頃に苦手だった食材や料理が年を取って(もしくは酒を呑むようになって)好きになるパターンは少なくないのだ。好きになるのが難しいのはむしろ、かつては好きだったものがふとしたきっかけによって食べられなくなったものの後年頑張って口にして何とか再び好きになるっていうパターンです。これは実体験でありまして、とある事情で納豆が食べられなくなったことがあるのですが、あまりに具体的な話をすると気分を害される方もあろうかと思うので割愛します。 さて、今回町屋でお邪魔したのは「鶏居酒屋 でかのれん」です。鶏料理の専門店のようです。でもこういう食材特価型のお店っていつも不思議に思うのです。同じ食材を大量に仕入れるのは仕入れ価格が抑えられるというメリットがありそうですが、逆に鳥インフルエンザに代表されるようなリスクと隣合せに思えるのです。相当の大規模チェーン店であれば相当量の在庫を抱えることも可能に思えますが、単独のお店ではそれも難しそうです。まあ、現状これだけの鶏専門のお店があるということは案外何とでもなっているということなのかもしれません。店名に違わない大きなのれんが5枚連なってそれぞれに「で」「か」「の」「れ」「ん」が記されています。確かにでかいことはでかい。古典的な酒場の造作を踏襲しようとする心意気は買います。店内もカウンター席を前面に据えて、奥は卓席となっています。お客さんお入りもとてもいいですね。特に女性客の多さが目立っています。そうか、鶏肉はヘルシーと言われているから女性好みなのかもしれません。町の規模にしては呑み屋が占める割合の大きいこの激戦地区でこれだけの集客を得ているというのはそれだけの魅力があるはずです。焼き物を数種見繕ってみますが、確かにまあ味はそこそこなんですが、量が少ないからお手頃って感じはしないですねえ。これならぼくは味は落ちても値段か量を取りたいと思ってしまうのです。ぼくは安くて量が多いものを味以上に重視する傾向があるのです。でもここを繰り返し利用しているお客さんたち(女性客軍団は味を優先するようです)は、ぼくとは真逆の価値基準で通っているようです。味も良くて店も小奇麗、従業員も若いお兄ちゃんがたくさんいて、今の酒場って実は女性基準で出来上がっているようにも思えてきます。
2025/06/09
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長いことぼくは歩くことは苦にならないと自負していました。ところが加齢のせいか温暖化のせいか、きっとその両方によってしばしば辛く感じるようになってきました。特に職場への往復だったり決まりきった道を歩くしかないような場合にはつくづく歩くのが嫌に感じたりするのです。でも初めての町を歩くのは楽しいものです。知らない風景を眺めて歩くのであればいつまでだって歩けそうな気分になることもあります。ただし、いくら初めてといってもどうにも気分が上がらないのが住宅街です。住宅街といっても田園調布とかお屋敷街であればそれはそれで楽しみ方もあるのですが、場所がどこであっても変わり映えしない建売住宅メインの住宅街はうんざりとさせられます。それも昼間ならまだしも夜になるとそんな退屈な景色すら眺められないからさらに辛く感じてしまいます。東京メトロの有楽町線の池袋駅の先、要町駅から平和台駅辺りもそうした印象を抱かせられる町なのです。今回お邪魔した串焼き店は小竹向原駅が最寄りらしいのですが、Google Mapの経路検索で15分、Yahoo!マップで13分の道程ということで、随分以前にたまたま通り掛かった際にはやはりたまたまお休みだったのか営業しておらずもうここを通ることもないのかなあと思ったのですが、先日またもやたまたまストリートビューを見ていたらどうも現役っぽいと思われたので、再挑戦することを決めたのでした。往復で約30分、これでホントに閉業なんてことになっていたら虚しいなあなんて思いを振り切るのは、残り少ない人生のぼくには(そうでもないかもしれない)結構な意志の力が求められるのでした。 はるばる訪れてやってないのは残念ですが、やっていても満席で入れないなんてことがたまにあったりするから気は抜けません。でもここ「串焼 けやぐ」は、店の気配からすでに空いていることが分かるのです。さんざめきの有無とかいうんじゃないんですね、なんか混んでる場合はその店舗そのものの温度が高くなっているような気配があるんですね。不思議なものです。ところで、一度はやめてしまったと思っていたけれど、やってるかもしれないという一縷の希望が叶った興奮でうっかり店主に聞きそびれてしまいましたが、店名の「けやぐ」ってどういう意味なの。(ネット検索中……)多分これが正解なんだろうなあ。日本各地の方言を解説 方言大辞典https://hougen-dictionary.packana.info/keyagu/ ってことは、こちらのご主人、青森(もしくは山形)のご出身ってことなのかしら。こういう店名って気が利いてますね。店の名前をきっかけに話題が弾むなんてこともありそうです。先客はお一人のみ。大きなジョッキで生ビールを呑まれています(結局我々が帰るまでその一杯をゆるゆる呑まれていました)。ぼくは350円の生レモンサワー。きりっと酸味が効いていて実に美味しい。ホルモン炒めは500円だったかな盛りも立派で美味しい。それと550円の鰯のたたきも美味しいですねえ。味も値段も満足度高し。ここが近所だったらなあ。そのうちご高齢のご婦人が一人で参上。顔馴染みのようです。こちらもまた大瓶のビールを持て余すだろう量のイカ焼きでチビチビやり始めます。住宅街でしかありえないのんびりとしたムードの中でゆっくりやるのは彼らにとって大事な時間なんだろうなあ。主人も穏やかにお二人の相手をされています。主人との語らいの時間は余所者が奪ってはならないように思えました。いい店でした。
2025/06/08
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ナポリタンって何? いやいや、知ってますけど、厳密に定義してみようと思ってもそもそもの発祥が提議を裏切っています。仮に以下のサイトの定義とも呼べぬような定義を参照してみることにする。日本ナポリタン学会 「日本日本ナポリタン学会におけるナポリタンの定義」http://naporitan.org/?page_id=486 サブタイトルの「日本日本……」って辺りからしてかなり出鱈目っぽい気もするが、その冒頭に提議らしき記載あります。「ナポリタンは、トマトケチャップで味付けし、炒めた日本独自のスパケティ料理のこと。」 一般にナポリタン発祥の店といわれるホテルニューグランドの「スパゲチ ナポリテーイン」にはトマトケチャップが使われていないようです。また、この記述では「(スパゲッティを)トマトケチャップで味付けし、炒めた」とあるが、ぼくがイメージするナポリタンの調理手順は、「炒めたスパケティ(スパケティという表記は意図的なのか、イタリア語のspaghettiは「スパケティ」と発音するものなのだろうか)をトマトケチャップで味付けした」となります。日本学術会議による公的学会(本学術会議協力学術研究団体)の3要件の第1に「学術研究の向上発達を図ることを主たる目的とし、かつその目的とする分野における「学術研究団体」として活動しているものであること」とあるが、この日本ナポリタン学会とやらは、その定義の極めて曖昧過ぎる点に限ってみても到底この目的に沿っているとは思えないのだ。そもそも定義し難い事物を無理に定義付けることは無謀なばかりでなく……、いややめておこう。料理というのはどこまでも自由なもので、地域差や時代の変遷でいくらでも派生していくもので定義などで囲い込む類のものではないんじゃないだろうか。ということで、定義無視だけど、確かにナポリタンっぽい味のするいくつかのレシピを紹介するのでした。ナポリタン飯【材料】ごはん 1膳分/スパゲッティ(茹でる/刻む) 50g/ソーセージ(みじん切り)・玉ねぎ(みじん切り)・ピーマン(みじん切り)・塩・胡椒・顆粒コンソメ・トマトケチャップ・オリーブ油 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してソーセージ、玉ねぎ、ピーマンを炒める。ごはん、スパゲッティを加える。塩、胡椒、顆粒コンソメ、トマトケチャップを加える。 そば飯のスパゲッティナポリタンヴァージョン。刻んだスパゲッティだけでも良さそうなものだが、それは置いておくとしてやはりスパゲッティを刻むのはあんまり感心しなかったなあ。ナポリタン風イタリアンチャーハン【材料】ごはん 300g/ソーセージ(輪切り) 3本/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/4個/ピーマン(粗みじん切り) 1個/【A】トマトケチャップ 大さじ2/醤油・顆粒コンソメ・油(オリーブ) 小さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 耐熱ボウルにソーセージ、玉ねぎ、ピーマン、【A】を入れて混ぜる。中央にごはんを入れる。電子レンジ(600W)で5分加熱して混ぜる。 Yuuさんなる方のレシピ。スパゲッティを使わずにナポリタンを称していいものか。まあいいんじゃないだろうか。でもソーセージをチキンに代えたとしてこれをチキンライスと呼ばぬのはさすがに無理がありそうです。ナポリタンチャーハン【材料】ごはん・ソーセージ(輪切り)・玉ねぎ(1cm角)・ピーマン(1cm角)・油(ごま)・トマトケチャップ・鶏がらスープの素・豆板醤・胡椒・バター・粉チーズ 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱してソーセージ、玉ねぎ、ピーマンを炒める。ごはんを加える。トマトケチャップ、鶏がらスープの素、豆板醤、胡椒を加える。バターを散らす。皿に盛って粉チーズを散らす。 単純にチャーハンというよりは中華料理の食材を添加して中華寄りにしただけのやはりこれも(中華風)チキンライスと読んだ方が適当なんじゃないか。ちくわぶナポリタン【材料】ちくぶわ(輪切り[1cm厚]/下茹で) 1本/ピーマン(5mm幅) 1個/玉ねぎ(くし型切り) 1/2個/ベーコン(5mm幅) 1枚/オリーブ油 適宜/トマトケチャップ 大さじ3/醤油 小さじ1/みりん 小さじ2/胡椒・粉チーズ・タバスコ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してちくわぶ、ピーマン、玉ねぎ、ベーコンを炒める。トマトケチャップ、醤油、みりんを加える。胡椒を散らす。 たまたまちくわぶが余っていたので作ってみました。本場のセモリナ粉のパスタが入ってくるまで日本製のパスタってもしかするとこんな感じだったかもしれないなあ。
2025/06/07
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ぼくが子供の頃は、普段使いのきのこというと椎茸、しめじ、なめこ、えのき程度だったと思います。スーパーで簡単に買える奴って意味ね。今なら容易に入手できるマッシュルーム(水煮の缶詰はあったけど)や舞茸、平茸、キクラゲなどなどはそうそう見掛けることはなかったように思います。だから年々、新顔きのこが発売され出してスーパーに陳列されたりしていると嬉しくなって手を伸ばした頃もあったかなあ。学生時分になって実家に帰省したりすると好んで食べたのがきのこ鍋でした。というか本当は同時期に帰省していた弟が好んで食べたがったんですけど。独り暮らしではそう何種類もきのこを用意する訳にもいかなかったですからね。当時はきのこを冷凍するなんてことも考えたことがなかったし。おっと話しは逸れましたが子供の頃にもっとも多く食卓に登場したのがえのきでした。ぼくの親は料理下手だったので、土日の夜は大概鍋物だったと思います。そこには必ずきのこも入っていましたが、必ず入っていたのがえのきでした。味しめじとか言われますけど、ぼくはえのきの方がよほど味が濃いと思っていました。そんな感じにえのきは散々食べてきましたのである時期パタリと食べるのに嫌気が差してしまったのです。むろん、食べられなくなったわけじゃなくて自ら食材としてのえのきを買い込んでまで食べる事はしなくなっただけで、外食に混じっていたら黙って食べていました。そんなこんなでしばらくの間はえのきとは疎遠な日々を過ごしていましたが、例のえのき氷が流行った際には乗っかってしまいました。これもまたすぐに面倒になってやめてしまいました。買うようになったのはつい最近の事。馴染みの酒場でえのきバターという単純な食べ方が今のぼくの好みに合っていることをしったからなのでした。めでたし。 ところでこれまで全く知らなかったのですが、えのきで死んじゃうこともあるようです。特に生食は危険なので注意するよう肝に銘じておきます。Civilian Watchdog in Japan-IT security and privacy law- 「北米で広がる韓国産えのき茸(Enoki Mushrooms)のリステリア菌汚染とリコール問題およびわが国でも留意すべき事項」https://blog.goo.ne.jp/fukuhei_2006/e/944c0224d3e65a1813eb4f398ea9d1b1えのきの石づきステーキ【材料】えのきの根元 1袋分/サラダ油 大さじ1/2/バター 小さじ1/醤油 小さじ1/酒 大さじ1/パセリ 適宜【作り方】1. えのきの根元は茶色い部分を切り落とす。 2. フライパンにサラダ油を入れて熱し、弱火で5分焼く。途中酒を加えて上下を返す。 3. 器に盛り、バターをのせ、醤油をかける。パセリを振る。 多くの人が似たようなことを思っているんでしょうが、石づきに張り付いたおがくずの処理ってどうするのが適切なのかって問題です。この石づきステーキのレシピは以前からよく見掛けていたけれど、おがくずの処理次第で随分厚みに差が出るはずです。ネットでもちょっと調べてみたけれど、これぞという解決策を見出すには至りませんでした。近頃はカットえのきなんてのもあるから悩みたくないからそっちを選ぶのも手ですね。ただし、この美味しい石づきステーキはあきらめなくてはなりません。にしてもこれは1パックでせいぜい一人分だから家族が多い人はどうすべきなのだろう。えのきとチーズのパリパリ焼き【材料】えのき(ほぐす) 1袋/溶けるチーズ 大さじ3/青ねぎ 2本【作り方】1. フライパン溶けるチーズを広げてえのきをのせる。蓋をして、弱火で蒸し焼きにする。両面に焼き目を付ける。皿に盛って青ねぎを散らす。 まあこれは旨いだろうけど、想定の範囲内。食に意外性を求めるのは人道的に誤りなんじゃないかと思ったりもします。えのきと空豆のガレット【材料】えのき(3等分/ほぐす) 1袋/空豆(茹でる) 10粒/溶けるチーズ 120g/胡椒・青ねぎ(小口切り) 適宜【作り方】1. ボウルにえのき、溶けるチーズを入れて混ぜ、10等分にする。 2. フライパンを中火で熱して1.を円形に薄く広げて焼く。皿に盛って胡椒をふる。 上記のレシピの発展形。これまた想像のまんまの味です。旨いけどなんか物足りない。エノキンチーノ(漫画:おおつぼマキ・協力:吉田瑞子『貧民の食卓』)【材料】スパゲッティ(茹でる)・えのき(ほぐす)・赤唐辛子(輪切り)・にんにく・油(オリーブ)・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに油(オリーブ)を熱して赤唐辛子、にんにくを炒める。スパゲッティ、茹で汁を加える。塩、胡椒する。 えのきってどことなく麺っぽいからこういうレシピもあるんだろうな。鍋物に入ってるえのきなんていかにも麺って感じ。貧民にはこれでも贅沢な気もするけれど、思ったよりは美味しかったかな。
2025/06/06
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目に見えていながらも記憶には留まらないことがあります。このブログでこれまで何度となく書いてきたことだから、繰り返しにはなりますが、人の記憶というものは極めて限定されていて、その人が見たい、知りたいと思っているものばかりしか記憶できないんだなということをまたしても思い知らされたのです。一方で、人間は脳が持つ能力のごくわずかしか使用しておらず、実は目にしたものばかりでなく五感、六感、もしくはそれ以上の感覚受容体が捉えた全てを本当は記憶しているけれど、それを引き出すための取っ手がないがために引き出しの奥に仕舞われたままになっている膨大な量の記憶が無駄に保存されているという話。でもこれはさすがに眉唾な話であると思ってます。今回お邪魔したお店もぼくの視界には何度となく収まっていながらこれまでずっと素通りしてしまっていたお店なのです。場所は日暮里。駅北口改札を出てエスカレーターを下り、左に進むとやがて踏切に突き当たりその先には西日暮里駅に至る訳ですが、そこに至る飲食店が散在する人通りも少ない道にはルートにっぽりと名付けられていることを今しがた知ったのです。それはともかくとしてそんな必ずしも数多い訳ではない飲食店に紛れて一軒の焼肉店があったのでした。言われて見りゃあ確かに見たことがあるような気もするけれど、何ていうか敢えて見つかりにくくしているような構えのお店ですね。隠れ家店を装っているって訳じゃなさそうなんですけどねえ。今、グーグルのストリートビューで確認してみたんですけど、これはぼくのように普段焼肉屋に興味がない者ばかりか焼肉大好きな人ですら見過ごしてしまいそうな風情です。「三幸園」って店名はいかにも焼肉店って感じですね。知人と彼が飼い始めた犬の話をしていたらエサの話になってそこから犬にペットフードだけじゃなく、普通の肉を食べさせたいなあって話しに派生、でも犬よりもまず自分が肉を食いたい、で彼が最近、肉刺しにハマってるって話に至り、そんな話をしていたら猛烈に今すぐ肉を食べたくなったようで急遽お手頃に肉刺しを出してくれるというこちらに案内されたのでありました。ぼくは肉は好きだし、焼肉も好きだけれど、自らの発案で焼肉屋に行ったことはないような気がするなあ。ホルモン焼き店の七輪で食べるのは居酒屋の延長線上で行くことは稀にあるけれど、焼肉屋を標榜する店に行くことはもしかすると生涯を通じて一度もなかったかもしれません。誘われるとホイホイ行ってしまうんですけどね。さて、連れ立った相手もぼくと同年代なので野菜はなるべく食べられる時には食べられるだけ食べておこうって考えなので、まずはキムチ、ナムルにチョレギサラダやらサンチュなどを注文。そして彼お勧めのタン刺しとついでにハラミ刺し。彼はタン刺しを旨い旨いと食べるけれど、ぼくはそこまででもないかなあ。旨い事は旨いけれどハラミ刺しの方が好みだったなあ。ってな感じで食べていたら早くも腹が膨れて結局焼き物はヒレ焼きだけで終わりとなったのでした。ぼくはホントはちゃんと焼いて食べる焼肉らしい焼肉が食いたかったのだよ。
2025/06/02
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ぼくのイメージでは、松戸という町に繁華街という印象を抱いていません。それは松戸の事を見飽きる程度には熟知しているからかもしれません。仮に松戸と似た感じの町があったとして、そこが初めて訪れる町であったならば、もしかしたら結構賑やかな町じゃないかと感じるのかもしれません。でももう知ってしまっている以上は松戸という町はぼくにとっては思ったよりは都心からの利便がいいベッドタウン以上でも以下でもないといった程度の町に過ぎないのです。さて、そんなベッドタウンに過ぎぬ町なのにも関わらずどうもぼくの印象では昼呑みできる町が増えているように思えるのです。松戸といえば居酒屋マニアにとっては「大都会」が良く知られる存在です。かつては24時間営業というかなり攻めの姿勢で営業していたこの酒場もコロナ以降は11~24時とそれでも健闘はしているもののややボルテージが下がったようです。すぐ目と鼻の先にある「磯丸水産」が24時間を継続していてそれに張り合うだけの体力が残っていないのでしょうか。まあ、当の「磯丸水産」がどうしてそれだけの無理が効くのか、その方が不可解ではあります。近隣には確かに深夜まで営業している風俗店もあったりして、仕事明けのおにいさん、おねえさんが朝方まで呑んじゃったりしてるのかなあ。朝の様子を見る機会がないもんだから良くは知らないけれど、松戸よりはかなり都心のぼくの自宅近くの店舗では朝方にお客が入っている気配は感じられないから松戸も似たようなものなんじゃないだろうか。オールナイト営業のお店は昔からあったけれど、今はあんまり流行らない気がします。昔のおぢさんたちと違って最近の人たちはよっぴいて呑むことも少ないみたいです。なのでむしろ「ほていちゃん」のような昼から呑める店が人気があるんじゃないかなあ。にしても松戸にある大概の居酒屋は土日祝日が昼呑み対応となっているようだから、基本的には松戸駅が生活圏内の人たちが利用者なんだろうけど、独り者ならともかくとして家族持ちで昼間っから呑み歩けるとは良い御身分だなあなんて思ったりするのです。実は家に居場所がないだけだったりするのかねえ。「松戸もつ焼き酒場 てけてけ」なる新しいお店も休みの日が昼間からの営業みたいです。もつ焼き店の薄暗く油まみれの内装といったうらびれた印象からは程遠い清潔かつ明朗な印象のお店であります。これからの季節にはこうした快適な店で呑むのは気楽でいいかもしれません。真夏の古びた酒場の環境は色んな意味でリスクが多いと思われます。酷暑の日差しの下でキンキンに冷えたビールを呑むのは爽快、快感であることは申し上げることもないことですが、これって砂漠に放り出されてようやく辿り着いたオアシスで水を呑むのとさして変わりがないんじゃないだろうか、近頃はそう思ったりします。苦しみのうちに見出す喜びというのは麻薬のような強烈さを伴っているのだろうけれど、快楽を享受するのに苦を経ねばならないと限ったものではないと思うのです。例えば極寒の地でそこだけは温もりに包まれた基地内に置かれたコタツでアイスだったり水洋館を食べるという倒錯的な状況で得られる食体験はこれまた強烈であると思うのだ。だから空調のキンキンに効いた空間でキンキンに冷えた酒を呑むのも誠に旨いものなのだ。さて、脱力系の店名のお店ですが、ここの売りの肴は恐らくもつ焼きで、とりわけアブラに重点を置いているようです。ぼくの知人でアブラに目がない男がいますが、その男はここのを食べてどう思うか聞いてみたいと思ったのだ。というのが、ぼくもアブラはそこそこ好きで、それこそ今はなき「高松屋」の隠しメニューであもあったそれは卒倒間違いなしの逸品であったのだ。その後、そこまでの激旨に遭遇する機会には恵まれていないけれど、果たしてここのはどうだろう。ぼくはアブラはサクリとした歯触りのものが好みなんですが、ここのはトロン系でありました。しかもアブラの油度がかなり強烈なのです。大袈裟でなく一切れで一杯というのが適切に思える程だったのです。正直なところ、これは ぼくには相当ヤバいシロモノでありました。お通しキャベツの食べ放題がとてもありがたく思えたのでした(訪れた当時はキャベツの価格が異常なほどに高騰していたからなおさら)。
2025/06/01
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