占星術オフィス アルクトゥルス

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Aug 16, 2009
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カテゴリ: 雑誌


アセンション説をある種の終末論ととらえる人は少なくない。そして、終末論につきものなのが救世主である。西洋では救世主がいるとすれば、それはキリストであると一般的に考えられており、一部のキリスト教原理主義者などは、ハルマゲドン(北イスラエルで起きると預言されている世界最終戦争)の後にキリストが再臨してキリスト教徒のみを救い、至福千年の世が到来すると信じているようだ。

一方、ニューエイジ≒スピリチュアル系の人々が想像する「再臨するキリスト」像は、伝統的なものとは少々異なっている。それは、19世紀にH・P・ブラヴァツキーが創設した神智学協会、そして、その分派筋にあたるアリス・ベイリーからの影響が色濃く反映されたもので、救世主として降臨するのはマイトレーヤ(仏教でいう弥勒菩薩)であると考えられている。

ただし、少々複雑なのは、イエス・キリストの最後の3年間はその身にマイトレーヤの魂を宿しており、磔刑においてアセンションしたのはマイトレーヤであるという教えが神智学の系統で信じられている点だ。つまり、十字架上で神に召し上げられたのはイエス・キリストの体をまとったマイトレーヤであり、そのマイトレーヤが再臨するのだから、それは同時にキリストの再臨だということになる。

このようなややこしい話になってしまっているのは、神智学がキリスト教を背景としたオカルティズムと仏教・ヒンドゥー教の混交によって生まれた宗教運動であることに理由があるのだろう。

(後略)





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Last updated  Aug 16, 2009 10:12:53 AM


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