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Giovanni Alleviの2ndアルバム。ピアノソロ。1ヵ月ぶりの紹介。これも良い作品です。【No.533】 ・Giovanni Allevi:Composizioni (2003)Giovanni Alleviは既に3rd「No Concept」【No.519】と4th「Joy」【No.522】の2枚を紹介済み。私が知る限り、この人のリーダー作は、先の2作と2ndである本作、あと1st「13 Dita」(1997)、ライヴアルバム「Allevilive」(2007)の計5枚だと思います。全体としてクラシックの影響が濃い「13 Dita」(未紹介)と比べると、コンテンポラリーな魅力が強くなっており、最近の作品に近い作風です(とはいえ先に紹介した作品よりはクラシックよりです)。相変わらず躍動するピアノと美しい旋律が素晴らしい作品。1st「13 Dita」については、「Allevilive」でも「Il Nuotatore」「Scherzo No1」「Room 108」「Japan」の4曲が演奏されており、特に「Room 108」「Japan」といった曲は素晴らしいのですが、勢いはあるものの統一感に欠ける印象を受けます。ですが本作では、その点が改善されており、内容的にもAlleviらしさが確立された作品だと感じますね。音数が多くても穏やかで優しい曲が比較的多いので、よく聴く作品です。流麗なピアノが印象的。13曲収録されており、「Luna」「Incontro」「Apollo 13」「Monolocale 7.30 a.m.」「Affinita Elettive」「Il Vento」「La Notte Prima」「Piano Karate」「Sipario」が好きな曲です。本作からは「Luna」「Monolocale 7.30 a.m.」「Il Vento」「Piano Karate」の4曲が「Allevilive」で演奏されています。さすがにライヴアルバムは良い曲がセレクトされていますが、ライヴ収録曲以外にも良い曲がありますので、「No Concept」「Joy」「Allevilive」が気に入った人はチェックしても損はありません。ちなみにジャケは一見シンプルですが、よく見ると指が6本(両手で12本)あり、これは「13 Dita」も同じです(理由は不明)。ネットショップによっては本作を取り扱ってませんので、ファンの方は要注意です(HMVでは廃盤扱い)。イタリアでは人気のあるピアニストなので、本国で廃盤ということはないと思いますが。
2008.05.31

Sarah Vaughan。ジャズヴォーカルの名盤。必聴ですね。いつ聴いても最高です。【No.532】 ・Sarah Vaughan:Sarah Vaughan (1954)Sarah Vaughanについては、過去ブラジリアンジャズ作品を2作「I Love Brazil」【No.384】「Brazilian Romance」【No.512】紹介していますが、今回は代表作の一つで、ジャズヴォーカルの名盤を紹介しておきます。大好きなジャズヴォーカリストで、持っているCDも女性ジャズヴォーカリストの中では最多ですね。本作は紹介されることも多く有名な作品なので、ご存知な方も多いと思います。「With Clifford Brown」というタイトルがよく付けられているように、ジャズ史上最高のトランペッターの一人と言われるClifford Brownをフィーチャーした作品。本作録音の1年半後、25歳という若さで亡くなっているのがホント残念です。他にも本ブログで紹介したRoy Haynes(ds)【No.460】やHerbie Mann(fl)、Jimmy Jones(p)など実力のあるミュージシャンが参加。私の書く紹介文を読むよりも実際買って聴いていただくのが一番だと思いますね。素晴らしい作品で愛聴盤です。Sarah VaughanやClifford Brownはモチロンですが、周りのミュージシャンも素敵な演奏を聴かせてくれます。Jimmy Jonesのピアノも良いですし、Herbie Mannのフルートもいいアクセントになっていますね。HMV等で全曲試聴可能。切ない曲もありますが、聴いていると落ち着くんですよね。歌も演奏も温かく、このアルバムの持つ空気感が凄く好きです。部屋の雰囲気が一変します(モチロン良い感じに…)。貫禄を感じさせつつも、どこかキュートなSarah Vaughanの歌が気に入っています。収録曲では「Lullaby Of Birdland」が本作の中で最も有名だと思いますが(スキャットやRoy Haynesのドラムもカッコいいですね)、この曲だけでなく、続く「April In Paris」など印象に残る曲ばかりで、選曲もいいです。ジャズヴォーカルに興味がなくてもチェックしてみることをオススメしますね。きっと他の作品も聴いてみたくなると思いますよ(名作多し)。Sarah Vaughanについては他の作品についても紹介する予定です。
2008.05.28

Art Blakey & The Jazz Messengers。カッコいい曲が収録されてます。オススメ。【No.531】 ・Art Blakey & The Jazz Messengers:The Freedom Rider (1961)本作も最近紹介した「Roots And Herbs」【No.527】と同様に、フロントがWayne Shorter(ts)、Lee Morgan(tp)の2管時代の作品。このメンツでのアルバムでは、一般には「A Night In Tunisia」(1960)が最も有名だと思います。同年録音の「Like Someone In Love」も人気作ですね。それらは今回スルーして、この時期のアルバムをもう一枚紹介。本作は「Roots And Herbs」や「The Witch Doctor」と同じ年(1961)の録音で、Blue Noteからリリースされていたもの。ジャケからして間違いない感じですね。内容はハードバップにモーダルな要素とファンキーさを盛り込んだジャズ。まず冒頭のWayne Shorter作「Tell It Like It Is」が重厚な曲でインパクト大。Blakeyのドラムソロ「The Freedom Rider」を挟んで、Shorterによる傑作「El Toro」と続きますが、この曲が個人的に本作のハイライトです。テーマメロディーがカッコいいグルーヴィーなナンバー。他ではLee Morganによる「Blue Lace」が爽やかで魅力的。「El Toro」と並んで好きな曲ですね。またCDに追加されているボーナストラック3曲もポイントが高いです(オリジナルはBlakeyのソロ「The Freedom Rider」を含んで5曲でしたから)。これらは日本でリリースされていたアルバム「Pisces」(内容は知らない)に収録されていた曲とのこと。この中ではLee Morganによる「Uptight」がJazz Messengersらしいハードバップでオススメ。疾走感のあるカッコいい曲です。同じくMorgan作「Pisces」も穏やかでクール。良い曲ですね。HMV等で全曲試聴可能。3管時代も素晴らしいですが、この時期の充実度は凄いです。録音が多いにも関わらずポテンシャルが高い作品ばかり。流石です。
2008.05.24

Nicola Conte。久々クラブジャズ。チョット前の定番ですが…。【No.530】 ・Nicola Conte:Other Directions (2004)Nicola Conteはクラブジャズシーンでは有名なDJで、自身のアルバム以外にもリミックスなど幅広く活躍してますので、特に若い方は知っている人が殆どかと思います。私自身はNicola Conteのファンというわけではありませんが、このアルバムは気に入っている作品ですね。本作は2ndアルバムで、老舗Blue Noteから発売されたことでも話題になった作品。生音かつジャズ色が濃いのが個人的に嬉しいポイントです。この人がジャズマニアなのは有名ですが、それは本作を聴いても凄く伝わってきますね。特に50年代後半から60年代のハードバップとか、ビッグバンドジャズが好きなんだろうなと感じます。ブラジル音楽はモチロンですけどね。昔のジャズやブラジル音楽のイイとこどりと感じる人もいるかもしれませんが、どんな音楽でも過去の積み重ねの上に成り立っていると思いますし、全く気になりません。全体的にお洒落で少しラウンジっぽいNicola Conte色に染まっていて良い雰囲気。曲も粒揃い(オリジナルも良い出来)で、各パートのソロについても適度な長さですし、幅広い音楽ファンにウケそうな実に心地よい作品になっています。ヴォーカル入りのナンバーも良いアクセントになっていて、全体の構成も良いですね。HMV等で全曲試聴可能。Nicola Conte自身はギターを担当してますが、あまり目立っていません。やはり、この人はプロデューサー・コンポーザーだなという気がします。私はジャズギターが好きですから、別のジャズギタリストをここに加えたら、どうだったかと時々想像してしまいますね(多分変わらないだろうな…)。イタリアの実力ミュージシャンを集めているようで、演奏も良いです。クラブジャズ系の作品では抜群の出来ですね。
2008.05.22

Freddie Hubbardの名盤。お気に入り。必聴盤といったところです。【No.529】 ・Freddie Hubbard:Open Sesame (1960)Freddie Hubbardは過去Jazz Messengersの作品等で名前は出していましたが、リーダー作を紹介するのは今回が初めて。本作は初リーダー作でBlue Noteから発表されたもの。Freddie Hubbardの代表作の一つですね。Freddie Hubbardは、時代と共に様々なジャズの形に対応していった名トランペッターで、アルバムも結構多いのですが、中でも本作はお気に入りの一枚。ハードバップです。演奏も良いですし、収録されている曲も多彩で、充実した素晴らしいアルバムに仕上がっています。ジャケは若さ・あどけなさを感じさせる微笑ましいものですが、演奏に関しては初リーダー作とは思えない堂々としたもの。あと、本作で注目すべきはTina Brooks(ts)の参加ですね。本作では特にタイトル曲「Open Sesame」が有名ですが、これはTina Brooksのナンバー。印象的な「Gypsy Blue」もそうですね。Tina Brooksに関しては以前に紹介した「True Blue」【No.404】が傑作として有名ですので、コチラも是非聴いてみることをオススメします(Freddie Hubbardも共演してます)。本作では、他にMcCoy Tyner(p)やSam Jones(b)といったミュージシャンが参加。今となってはMcCoy Tynerも有名ですが、Freddie Hubbardだけでなく、Tina BrooksやMcCoy Tynerも当時は若く、それは内容にも反映されている感じ。ストレートで躍動感があります。HMV等で全曲試聴可能。前述の曲以外では美しい「But Beautiful」やグルーヴィーな「All Or Nothing At All」、Freddie Hubbardのオリジナル「Hub's Nub」が好きですね。ドラムのClifford Jarvisもカッコいいです。欧州などのマニアックなジャズも楽しいですが、本作のようなBlue Noteの定番はジャズの入り口として文句なしにオススメできます。
2008.05.19

Climax Blues Bandの傑作ライヴ。久々にロックです。【No.528】 ・Climax Blues Band:FM/LIVE (1972)イギリスのブルースロックバンド。60年代後半から活躍していたグループで、ブリティッシュロックファンにはお馴染み。初期はClimax Chicago Blues Bandという名前でした。ただ多数のアルバムが出ているにも関わらず日本での評価はもう一つといった感じがします。今ではロック好きな人も素通りしているかもしれません。カッコいい曲もあるんですけどね…。本作は72年に発表されたライヴアルバムで、この頃はグループ名をClimax Blues Bandと改名してます。初期に比べて湿っぽさは薄れているものの、カラっとしたノリのいいブルースロック・ブギを聴かせてくれます。随所で聴けるファンキーさも魅力。一聴するとアメリカナイズされているように感じるかもしれませんが、私が聴くかぎりブリティッシュらしさは残っていますね。このアルバムはLPで持っていましたがCDで買いなおしたほど好きなアルバム。10代から聴いてますね。同時代の似たようなロックのライヴアルバムと比べても、演奏・サウンド・構成の全てが高いレベルにあり傑作だと思います。特に曲のアレンジが凄く上手いと思いますね。単調になりがちなブルースロックですが、落とすところは落とし、盛り上げるところは熱くといった具合に、メリハリが効いていて飽きません。モチロンPete Haycockのギターはツボを押さえたプレイで良いですし、リズムセクションもカッコいいです。HMVで全曲試聴できますので、気になる方はチェックしてみて下さい(でも試聴では良さが伝わらないだろうなあ)。好みが別れるサウンドでしょうけど、この時代のロックが好きな方にはオススメなアルバムです。
2008.05.17

Art Blakey & The Jazz Messengers。これも好きなアルバムですね。【No.527】 ・Art Blakey & The Jazz Messengers:Roots And Herbs (1961)Art BlakeyやJazz MessengersのCDは過去何回か紹介しています。好きなアルバムばかりなので、これからも何作か紹介すると思います(さすがに「Moanin'」はしませんけどね)。これまでは、3管時代の傑作「Free For All」【No.466】や「Mosaic」【No.513】を紹介していますが、本作は、フロントがWayne Shorter(ts)、Lee Morgan(tp)の2管時代の作品。ほぼ同時期に録音された「The Witch Doctor」の方が有名かもしれませんが、今回はコチラを紹介。良い作品なのに、少し目立たない気がしたんで…。Blue Noteのジャケにしては、かなりコテコテなジャケになっており、外見で損をしているかもしれませんが、内容は軽快なハードバップが楽しめる好盤です。全曲Wayne Shorterのオリジナル。私がJazz Messengersが好きな理由の一つにWayne Shorterの存在があります。Wayne Shorterは59年にJazz Messengersに参加しており(アルバムとしては「The Big Beat」から)、本作のようなLee Morganとの2管、Curtis FullerやFreddie Hubbardとの3管時代含め、実質的に音楽監督的な立場でしたから、Shorterなしには、この頃のJazz Messengersはあり得ないですね。HMV等で全曲試聴可能。一般的に本作がJazz Messengersの代表作とされることはないと思いますが、個人的には外せない一枚。痛快な作品です。「Ping Pong」「Roots And Herbs」「United」「Look At The Birdie」「Master Mind」などグルーヴィーで好きな曲ばかり。Lee Morganもカッコいいですし、オススメな作品です。2管時代の他の作品についても機会があれば紹介したいと思います。
2008.05.13

Le Trio Camara。ジャズボッサ。オススメです。今日は短めで。【No.526】 ・Le Trio Camara:Le Trio Camara (196X)ジャズボッサの傑作として昔から知られる一枚。Le Trio Camaraはブラジル出身のピアノトリオで、フランスで活動していたグループ。ブラジル音楽好きの間では有名です。これは雑誌等でも紹介されていた人気盤で、グループ唯一の作品。フランスのDare-Dare(Pulp Flavor傘下)から確か2000年頃にリイシューされており、私が持っているのも当時のCDです。近年ずっと廃盤でしたので、探していた人も多かったかもしれませんが、幸い2007年に日本盤が発売されています(Dare-DareのCDはレコードから落とされていましたが、日本盤がマスターテープ落としかどうかは不明)。ちなみにDare-DareのCDは現在廃盤ばかり。リイシュー元が大手ではない場合、このPulp Flavorのように会社が潰れてしまって入手困難になることが多々あります。内容は、正統派なジャズボッサで、本国ブラジルのグループと比べても遜色のない出来。一般に言われるように傑作だと思いますね。少しジャズ色が濃い感じ。HMVで全曲試聴できますので、チェックしてみて下さい。Bossa Nova定番もカッコいい仕上がりで、グルーヴィーな曲から穏やかな曲まで、どれも良い出来です。このグループは以前に紹介したLes Masques【No.389】のアルバムに参加していることでも知られていますので、興味のある方は、ソチラも聴いてみることをオススメします。以前のようなブラジル音楽のリイシューラッシュが、またくるかどうかは分りませんので、気に入った方は在庫があるうちに買っておいた方がいいと思いますね。
2008.05.10

Oscar Petersonの傑作。MPSでのピアノトリオ作品。定番ですね。イチオシです。【No.525】 ・Oscar Peterson:Exclusively For My Friends Girl Talk (1968)Oscar Petersonは有名ですので詳細は省略。過去「Motions & Emotions」【No.174】、「The Way I Really Play」【No.451】、「We Get Requests」【No.324】を紹介しています。枚数が多いのは、単純に好きという理由もありますが、やはり傑作が多いからですね。モチロンこの他にも傑作・名盤と言われる作品は多数あります。「Motions & Emotions」と「The Way I Really Play」はドイツのMPSレーベルから発表された作品ですが、今回紹介する「Girl Talk」も同じくMPS時代のものです。昔からよく聴いているアルバム。本作で最も好きなのは、冒頭の「On A Clear Day」ですね。今までに何回聴いたことか。これはアップテンポのスウィング感溢れる爽やかな曲で、いつ聴いても最高です。人気のある曲ですが、これはPeddlers【No.42】のヴァージョンもカッコいいので、気になる方はチェックしてみて下さい。「Girl Talk」も凄く好きな曲(この曲もPeddlersがやってましたね)。ムーディーな「I'm In The Mood For Love」など全曲良いですが、スタンダード「I Concentrate On You/Moon River」が素晴らしい出来だと思います。全体にOscar Petersonらしいフレーズが連発されており嬉しいですね。たとえ手癖であってもカッコいいです。この人のピアノを聴いていると何か落ち着くというか、幸せな気分になりますね。HMV等で全曲試聴できます。MPSらしく音もいいですし、ジャズピアノを聴き始めた方にもオススメできるゴキゲンなアルバムです。ジャケもお気に入り。
2008.05.08

Dusko Gojkovic(Goykovich)。70年代のアルバム。カッコいいです。【No.524】 ・Dusko Gojkovic:Slavic Mood (1975)Dusko Goykovichは旧ユーゴ出身のジャズトランペッターで、ユーゴの民謡やジプシー音楽を吸収したオリジナリティーと哀愁のあるトランペットが日本でも人気ですが、クラブジャズでも昔から注目されていたアーティストです。私も好きで、過去「Trumpets & Rhythm Unit」【No.8】、「Blues In The Gutter」【No.229】の2枚を紹介済み。興味のある方は読んでやって下さい。先の作品以外にも傑作が多く、60年代に旧西ドイツで録音された名盤「Swinging Macedonia」も有名です。本作はイタリアで録音されたリーダー作で、これも「Trumpets & Rhythm Unit」や「Swinging Macedonia」と共にクラブジャズで注目された一枚。Sony/BMGのThe Vibe!シリーズから2006年に輸入盤で初CD化されています。このThe Vibe!シリーズはレアグルーヴを中心に色々リイシューしているようですね。曲は全てDuskoのオリジナルで、中でも有名な「Old Fisherman's Daughter」を収録しています。この曲はDuskoらしいメロディーが出ている名曲。他のアルバムでも再演されてますが、本作での温かい演奏が好きです。他にもタイトル曲「Slavic Mood」、「Got No Money」、「No Love Without Tears」、「Kosmet」、「Flying Rome」など良い曲揃い。トランペットはモチロンですが、コンポーザーとしても流石です。リズムセクションも中々グルーヴィーで、少しジャズロック的なリズムもカッコいいですね。Vince Benedettiのピアノもイイ感じです。デビュー前のDiana Krallとライヴ盤「Heartdrops」(1990)を残していることで有名なVince Benedettiは、おそらく同一人物でしょう。クールな作品ですが、ジャズを聴き始めた人でも比較的入りやすい作品だと思いますので、気になる方はチェックしてみて下さい。ジャケもカッコいいですよね。蛇足ですが、日本のショップでは、GojkovicとGoykovichを分けて登録しているショップもありますので、ご注意下さい。
2008.05.06

Kenny Dorham。アフロ・キューバン・ジャズ。お気に入りの一枚。【No.523】 ・Kenny Dorham:Afro-Cuban (1955)タイトルどおりアフロ・キューバン・ジャズの名盤であると共に、Kenny Dorham(tp)の代表作として知られる一枚。これもBlue Noteですね。昔から有名で、クラブジャズでも定番の一枚です(でした)。特に「Afrodisia」はキラー・チューン。Kenny Dorhamは初期Jazz Messengersの一員で、有名な「At The Cafe Bohemia」に参加しています。リーダー作である本作もJazz MessengersのメンバーであるHank Mobley(ts)、Horace Silver(p)、Art Blakey(ds)と共に作られており、悪いはずがないという感じ。特にCongaのCarlos"Patato"Valdesが参加したパーカッシヴな演奏が聴きものの「Afrodisia」から「Bsheer's Dream」までの4曲は、まさにタイトルどおりの内容で抜群の出来。後半の3曲はハード・バップですが、コチラもカッコいい内容。Art Blakeyも相変わらずグルーヴィーですしね。曲は大半がKenny Dorhamのオリジナルですが、メロディーが印象に残るものばかりで、どこか哀愁漂う感じが素晴らしいです。何かと「Afrodisia」が取りあげられることが多い作品なのですが、他も良い曲が揃っており、「Minor's Holiday」や「Basheer's Dream」は凄くカッコいいですし、「Lotus Flower」、「The Villa」、「Venita's Dance」も気に入っています。演奏も良く、ダンサブルな名盤ですね。HMV等で全曲試聴可能ですので、未聴の方は是非聴いてみて下さい。CDではボーナストラックが2曲収録されてます。ジャズが好きなら、この辺は押さえておいて損はないと思います。
2008.05.01
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