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George Wallington Quintet。Prestigeの傑作ジャズ。オススメ。ジャケはイチオシ。500枚目はジャケで選びました。ホント長かったなあ、ここまでくるの。【No.500】 ・The George Wallington Quintet:Jazz For The Carriage Trade (1956) ジャズファンには知られる傑作アルバム。内容は後述するとして、なんといってもジャケが最高です。淡いバック(白じゃないところがいいんですよね)、馬車に乗ったメンバー(傘もポイント!)、緑のタイトル。センス抜群です。最初このアルバムを見つけた時は、ジャケの感じから欧州ジャズかと思ったんですが、これがPrestigeのアルバムなんですよね~。George Wallingtonは白人のピアニストで、作品は少ないものの評価の高い人です。本作は彼のアルバムでも傑作として知られていますね。どうでもいいですが、スイングジャーナル誌選定ゴールドディスクです。この作品のクレジットを見ると、Donald Byrd(tp)、Phil Woods(as)、Art Taylor(ds)が参加していることになっていますが、なぜかArt Taylorがジャケに写っておらず、本作のドラムはBill Bradleyと言われています。まあ、内容が良いので気になりませんけどね。これもハードバップですが、全体に上品で明るく爽やかな作品です。まとまりのある演奏が印象に残りますね。ジャケ含めて大好きなアルバムです。特に冒頭の「Our Delight」が素晴らしく、アルバム中でも一番好きな曲。ノリがよくて楽しい曲です。定番の「Our Love Is Here To Stay」も良い雰囲気ですし、アップテンポの「Together We Wail」もカッコいい。穏やかな「What's New」もいいです。2管を活かした「Foster Dulles」や「But George」といったスウィング感のあるナンバーもお気に入り。多くの方が書かれてますが、全体的にDonald Byrdのトランペットがカッコいい一枚です。HMVで全曲試聴可能。リンク先のジャケは輸入盤のせいか何か色が変・・・。現在プロフィール画像に使ってますので、そちらをご覧下さい。本作は日本盤が発売されてますので買うならコチラです。気に入った方はチェックしてみて下さいね。
2008.02.29

Aretha Franklin。代表作の一つ。もちろん大好きな一枚です。【No.499】 ・Aretha Franklin:Lady Soul (1968)Aretha Franklinは過去「Aretha Now」【No.128】、「Aretha Live At Fillmore West」【No.339】を紹介済みです。今回紹介するに際して、本作か「I Never Loved A Man The Way I Love You」で結構悩みました。Atlanticでの1st「I Never Loved A Man・・・」は、Arethaがその地位を確立した作品かつソウルの歴史上重要な作品ですが、本作が先の作品に劣っているとは思えませんしね。「Lady Soul」を選んだのは結局今の気分なところはありますが、1stに収録されているOtisのカバー「Respect」は「Aretha Live At Fillmore West」の方が好き、Sam Cookeのカバー「A Change Is Gonna Come」も素晴らしいですが本家の方をよく聴く、ソウルとしては異色だけど素敵なナンバー「Don't Let Me Lose This Dream」は最近紹介したノーザンコンピ「You Better Believe It」【No.496】に収録されている事もチョットした理由。でも一番の決め手は、本作収録の「Ain't No Way」が大好きということ。本作はAtlanticでの3rdアルバム。妹のCarolyn FranklinとAtlanticレーベルのThe Sweet Inspirationsがバックコーラスで参加。これが本作に厚みを持たせていますね。その他のバックメンバーについては省略(HMVを参照)。「Ain't No Way」は妹Carolyn Franklin【No.117】による曲で、Arethaの素晴らしい歌唱含め名曲。カバーが多いArethaのアルバム中では、一際輝いているナンバー。ほんとジーンときます。Carolyn Franklinの曲という点では「I Never Loved A Man・・・」収録の「Baby, Baby, Baby」も素晴らしいですね。うーん、やっぱり甲乙つけ難いなあ・・・。後は「A Natural Woman」でしょうか。Carol Kingのナンバーですが、これも素晴らしく本作のハイライトでしょう。Impressionsのカバー「People Get Ready」も厚みのあるコーラス含め大好きですね。Arethaのオリジナル「Since You've Been Gone」「Good To Me As I Am To You」も良い出来。前者はグルーヴィーなソウル、後者はバラードでこの曲にはEric Claptonが参加してます。その他の曲も強力で、重厚な「Chain Of Fools」、J.B.のカバー「Money Won't Change You」や「Niki Hoeky」「Come Back Baby」といったグルーヴィーな曲もカッコいいです。穏やかな「Groovin'」も良い雰囲気。まあ「I Never Loved A Man The Way I Love You」も同じなんですが捨て曲はありません。HMV等で全曲 試聴可能。モチロンArethaの歌は文句なし。未聴の方は是非聴いてみて下さい。
2008.02.27

Tania Maria。久々にブラジル MPB。オススメです。【No.498】 ・Tania Maria:Olha Quem Chega (1971) Tania Mariaが渡仏前にブラジルOdeonに残したMPBの傑作。本作ではピアノではなくオルガンを弾いており、ジャズ色も薄いですが、彼女のヴォーカルは、この時点で心地よく貫禄すら感じさせます。スキャットも上手いですし、リズム感が抜群だと思いますね。バックの洗練されたアレンジも素晴らしく、オーケストラを起用した厚みのあるサウンドは完成度の高いもの。リズムセクションもグルーヴィーで非常に爽快です。オーケストラアレンジはGeraldo Vespal。本作ではIvan Linsのカバー「Madalena」や「Hey Voce」が有名ですね。特に「Hey Voce」はファンキーなMPBの傑作で、大好きなナンバー。同様にグルーヴィーな「Garota Da Minha Cidade」も凄くカッコいい出来で、この2曲が個人的には本作のハイライトですね。冒頭の「Bobeou, Nao Vai Entender」や「Mais Um Adeus」「Ruas Do Rio」「Carinhoso」「Vireivolta」もイイ感じです。ファンキーな曲からボッサテイストの穏やかでメロウな曲まで多彩な内容で、全体的に優れたエンターテイメント作品に仕上がっていると思います。私が持っているのは2002年にCD化された日本盤。これにはLP未収録のシングル「Recado Ao Poeta」「Chamego」の2曲がボーナストラックとして追加されてます。サウダージ感漂う「Recado Ao Poeta」、ファンキーな「Chamego」と、両曲共にアルバム収録曲に匹敵するポテンシャルで、お気に入りのナンバー。日本盤は残念ながら廃盤で、ボーナストラックなしの輸入盤(CCCD・・・)が現在入手可能のようですが、個人的には中古でも日本盤をオススメします。Tania Mariaは他にも良い作品がありますので、チェックしてみて下さい。
2008.02.26

John Coltrane。Blue Note ハードバップの名盤。大好きなアルバム。イチオシ。持っている人が多いと思いますが、外せない一枚ですよね。【No.497】 ・John Coltrane:Blue Train (1957)John Coltraneに対して、みなさんどんな印象をお持ちでしょうか。ジャズ名盤には必ず何枚か入っていますし、モード、フリー、スピリチュアルなど様々なキーワードで語られますが、聴いてみて敷居が高く感じるアルバムも多いかもしれません。少なくとも私はそうでしたね。そういう人にオススメなのが本作。私も大好きなアルバムで、最初に好きになったJohn Coltraneの作品です。Blue Noteからリリースされた唯一のリーダー作。なんといっても本作の特徴はハードバップということでしょう。グルーヴィーで最高です。とにかく楽しいアルバム。Blue Noteにもう少しアルバム残して欲しかった気もしますねえ。他のメンバーは、Lee Morgan(tp)、Curtis Fuller(tb)といったJazz Messengersの面々に、Kenny Drew(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)。例によって豪華メンバー。Lee Morgan、Curtis Fullerとの3管編成は聴き応えがありますし、リズムセクションは文句なし。Kenny Drewのピアノもゴキゲンな演奏でお気に入りですし、John Coltraneのテナーはモチロン素晴らしい。冒頭の「Blue Train」からクール。メロディアスな「Moment's Notice」、アップテンポでスウィング感溢れる「Locomotion」や「Lady Bird」、美しいスタンダード「I'm Old Fashioned」と、どの曲も素晴らしい出来。「Moment's Notice」は後にPharoah Sandersが傑作「Rejoice」【No.487】でカバーしている名曲。本当に素敵なアルバムです。HMV等で全曲試聴可能。現在のCDでは、ボーナストラックとして「Blue Train」、「Lazy Bird」のAlternate Takeを収録。過去紹介しているArt Blakey & The Jazz Messengersが好きな人は気に入るでしょうね。ジャズが好きなら押さえておくべき必聴盤です。
2008.02.22

ノーザン(モダン)ソウルのコンピ紹介。第29弾。これも大好きなRichard Searlingのコンピです。【No.496】 ・V.A.:You Better Believe It! (2004)最近紹介した「Northern Soul Connoisseurs Vol.2」【No.491】と同じく、今回紹介するCDもRichard Searlingのコンピ。この「You Better Believe It!」シリーズは、彼がコンパイルした「After Hours」【No.70, 77, 303】シリーズと同様に、Atlantic、Atco、Cotillion、Reprise、Warner Bros.といったレーベルのコンピになっています。「After Hours」がNorthern Soul Masters、こちらがRare & Modern Soul Gemsというサブタイトルですので、「After Hours」の姉妹(主にモダンソウル)編ですね。現在のところVol.2(2006)まで出ています。今回はVol.1を紹介。67年から78年の音源を25曲収録。大手レーベルとその傘下レーベルの音源をコンパイルしていますので、ポテンシャルは高いです。音質も問題なし。収録されているシンガー・グループも、Mary Wells、Gerald Sims、Ben E. King、Major Lance、Bettye Swann、Barbara Lynn、Archie Bell & The Drells、Donny Hathaway、Aretha Franklin、Sam Dees、Tower Of Powerなどソウル好きにはお馴染みな人が多いです。個人的には、このような多彩な面々の曲を、録音年が10年以上に亘っているにも関わらず、上手く統一感を持たせてRichard Searling色にまとめている点が流石だと感じます。既に知っている曲もありましたが、このコンピで初めて知った曲も少なくありません。タイトルに使用されているBrenton Woodの「Better Believe It」がそうですし、Atlantic時代のSam Deesのシングル盤が聴けるのも嬉しいポイント。全体的に明るく爽やか、かつキャッチーな曲が多く、好きな雰囲気です。HMVで全曲試聴可能。収録曲の詳細は、Amazon UKを参照下さい。UKの方にはカスタマーレビューがありますので、私の紹介を読むより参考になると思います。比較的充実しているライナーも嬉しいですね。ソウルが好きな人はモチロンですが、一般の洋楽ファンにもオススメできる内容です。
2008.02.18

Baden PowellのMPSにおける傑作アルバム。オススメ。買うなら「Three Originals」(紹介文参照)。【No.495】 ・Baden Powell:Tristeza On Guitar (1966)Baden PowellはBossa Novaギターの神様と呼ばれてますが、それは半分間違いで、その音楽世界はもっと広く深いもの。この辺はBaden Powellの作品を紹介するたびに書いてきたように思います。過去「Solitude On Guitar」【No.2】、「A Vontage」【No.213】、「The Frankfurt Opera Concert 1975」【No.264】、「Images On Guitar」【No.286】、「Tempo Feliz」【No.417】と5作品紹介しています。本作は「Images On Guitar」と同様ドイツのMPSレーベルからのアルバムで、MPSでの第1弾。Milton Banana(ds)が参加。特に冒頭の「Tristeza」は大好きな曲。カッコよくてオススメです。美しいメロディーが素晴らしい「Das Rosas」も好きですね。その他にもLuiz Bonfaの「Manha De Carnaval」、クラシカルなオリジナル「Invencao Em 7 1/2」、スタンダード「'Round About Midnight」、Vinicius De Moraesとの共作ナンバーとして有名な「Canto De Xango」「Canto De Ossanha」「O Astronauta」など、聴き所は多いです。ブラジル時代のアルバムに収録されていた曲の再録も多いですが良い出来。本作は何回か再販されており、今年の4月にも再販されるようですが、オススメしたいのは「Three Originals」というCD。私が持っているのは94年に日本盤で発売されたもの(現在廃盤)。このCDは本作と「Poema On Guitar」(1967)、「Apaixonado」(1973)を2CDに収録していますが、これら3作品はどれもポテンシャルが高く大変お得です。メロディーの美しい曲が好きな人は、「Poema On Guitar」の方が好みかもしれませんね。60年代中頃から70年代中頃がBadenの全盛期だと思いますが、それだけに作品数も非常に多く、中にはイマイチなものもありますが、このCDは良いです。輸入盤で現在も入手可能ですし、ブラジル音楽が好きなら買って損はありません。ちなみにGeorge DukeのMPS時代の作品も同タイトルで出ていますので、好きな方はチェックしてみて下さい。
2008.02.16

ノーザンソウルのコンピ紹介。第28弾(しつこいかな~)。今日は気楽な感じで。過去紹介したコンピと結構ダブリがありますが、こんなのも持ってました的な紹介。【No.494】 ・V.A.:The Golden Age Of Northern Soul (2003)Wigan Casino(ノーザンソウルの有名なクラブの一つ)のDJ Kev Robertsによるコンピ。この人は「Northern Soul Top 500」という本も書いてます。安く買える機会があって、50曲(2CD)ということで衝動買いしたもの。Bestwayというレーベルから出ていますが、このレーベルはGoldmineと同じくUK Goldsoul傘下。この時点でマスター落としでないものが多そうとか、解説が期待できないとか予想出来ます(笑)。本シリーズはVol.2まで出ていますが、そちらは未聴。70年代の曲が多いですね。収録曲の詳細については、Goldsoulの該当ページを参照下さい。一部試聴できます。一般的にマイナーなものも少なくないですが、ノーザン定番を数多く収録してますし、Archie Bell、JJ Barnes、Chuck Johnson、Johnny Bristol【No.137, 329, 473】、Chairman Of The Board、Luther Ingram、Darrell Banks【No.93】、Edwin Starr、Bobby Garrett等ソウル好きには知られたシンガー・グループも収録。定番が多いコンピなんで好きな曲は列挙しませんが、Venecia Wilson「This Time I'm Loving You」や、Elginsの「Don't Wait Around」は、このコンピで知ったので特に印象に残っています。曲によっては、若干ディスコ調のものもなくはないですが、コンピとして統一感はとれてますので、さほど気になりません。爽やかな曲もありますし、全体的に明るい雰囲気で、いつも流す感じで聴いてますね。同じようなタイプのコンピは多いので、ノーザンソウルのコンピをお持ちの方は収録曲をチェックしてみることをオススメします。ちなみに、Bestwayから出ているKev Robertsのもう一つのコンピ「Northern Soul Mix」は、Non Stop Mixで1曲フルで収録されていないようです。ご注意下さい(はっきり言って買わない方がいいでしょう)。
2008.02.14

Art Taylor。ハードバップ。好きな一枚。オススメ。【No.493】 ・Art Taylor:A.T.'s Delight (1960) Art(Arthur) Taylorはジャズドラマーとして有名で、リーダー作以外にも多くの傑作に参加しています。一般的には、Bud Powell(p)の諸作品、特に「The Scene Changes」あたりが有名かもしれませんね。本ブログで紹介したアルバムだとTina Brooksの傑作「True Blue」【No.404】もそうです。本作はBlue Noteでのアルバムで、ジャケと内容が良い一枚として人気のある作品。ハードバップです。クラブジャズでも注目されていた一枚だと思いますね。Bud Powellの作品と同様に、ベースはPaul Chambers。息のあったグルーヴを聴かせてくれます。他のメンバーは、Dave Burns(tp)、Stanley Turrentine(ts)、Wynton Kelly(p)、Carlos 'Patato' Valdes(conga)。どの曲もノリが良く好きな曲ばかりですが、冒頭の「Syeeda's Song Flute」、「Move」、「Cookoo And Fungi」がイチオシです。特に疾走感のある「Move」が非常にカッコいいですね。「Move」や「Cookoo And Fungi」等で聴けるCarlos 'Patato' ValdesのCongaが凄く印象的。Wynton Kellyのツボをおさえたピアノもいい感じ。アルバム全体に漂うクールな雰囲気も気に入っています。HMV等で全曲試聴可能。日本盤も出ていましたが、昨年、リマスター盤が輸入盤で発売されてますので、そちらの方がいいかもしれません。と言いつつ聴き比べてないので音が良くなっているのか不明・・・。良い作品なので、ハードバップやクラブジャズが好きな人はチェックしてみて下さい。
2008.02.12

Lee Morgan。よく聴く作品です。オススメ。【No.492】 ・Lee Morgan:Leeway (1960) Lee Morganは「The Sidewinder」のヒットで知られるトランペット奏者で、33歳という短い生涯の中でリーダー作及び参加作品において数多くの傑作を残しています。リーダー作ではBlue Noteにおける「The Sidewinder」や「Candy」「The Rumproller」といった作品が有名だと思います。18歳でリーダー作を発表し、天才とも言われた人ですが、そういった人の例にもれず悲劇的な最後でした(射殺・・・)。【No.490】で紹介したようにJazz Messengersに在籍していたこともあります。その他、スピリチュアルな作品「The Last Session」もクラブジャズで注目されていた気がしますね。今回は前述の作品をスルーして、別のお気に入りを紹介。この作品も非常に良い出来です。ハードバップ。メンバーはArt Blakey (ds)、Bobby Timmons(p)、Jackie Mclean (sax)、Paul Chambers(b)という凄い顔ぶれ。これで悪いわけがないという感じです。全4曲と長い曲が多いのですが、退屈することはありません。ミドルテンポの曲が中心ですが、実に味わい深いアルバムです。各メンバーの演奏、特にLee MorganとJackie Mclean、Bobby Timmonsが良いと思います。全体に少し哀愁感が漂っている感じも素敵ですね。メロディアスな「These Are Soulful Days」、スモーキーな「The Lion And The Wolff」、ブルージーなテーマがカッコいい「Midtown Blues」、クールでグルーヴィーな「Nakatini Suite」と、どれも良い出来。それにしても、ジャズを言葉にするのって難しいですね。下手な形容で申し訳ないです。HMVで全曲試聴できますのでソチラでどうぞ。傑作が多いので、他の作品も聴いてみることをオススメします。
2008.02.10

ノーザンソウルのコンピ紹介。第27弾。これは大好きなコンピです。イチオシ。相変わらず昨年出たものは聴けてませんので、また少し古いコンピ紹介。【No.491】 ・V.A.:Northern Soul Connoisseurs Volume 2 (2005)昔紹介したノーザンコンピ「After Hours」シリーズ【No.70】【No.77】【No.303】もそうですが、このシリーズは、私の好きなRichard Searlingがコンパイルしています。この人はUKのラジオDJもやってますが、さすがにリスナー視点で、楽しめることを第一としている感じ。Richard Searlingのコンピは結構買っていますが、UK Amazonのレビューを見ていても同じ人がいました(笑)。コンパイラー買い(?)ってとこでしょうか。本作はUKのSpectrumから発売されているもので、現在Vol.2まで出ていますが、Vol.1は定番が多く過去紹介したコンピとダブりが多いので、Vol.2の方を紹介します。私自身Vol.2の方をよく聴きますね。キャッチーでグルーヴィー、アップテンポな曲が多く、オススメです。コンピ全体の雰囲気も好みですね。20曲収録。マスター落としではないのでノイズもありますが、安さと内容の良さを考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。70年代のサウンドに抵抗がなければ、UKノーザンなんて言葉を全く知らなくても楽しめるアルバムです。一般的なソウル名盤選とは違う魅力があると思います。試聴できませんが、収録曲の詳細はAmazon UKを参照下さい。冒頭のThe Dells「It's All Up To You」から名曲。「M2~6」「8~10」「12~17」あたりが好きです(殆ど全部だな)。ちなみにRuby Andrews「I Got A Bone To Pick With You」は、以前に紹介したGrapevineの編集盤「Just Loving You」【No.162】には未収録。Richard Searlingがコンパイルしている他のシリーズについても機会があれば紹介したいと思います。調べたところ、日本の大手ショップではAmazonが取り扱っていました。
2008.02.08

Art Blakey & The Jazz Messengers。これも好きな一枚です。イチオシ。またJMかと思う人もいるかも。カッコいい作品が多いんで選ぶのに苦労しないんですよね。【No.490】 ・Art Blakey & The Jazz Messengers:Indestructible (1964)この時代のJazz Messengersのアルバムは「Free For All」【No.466】(1964)を紹介済みです。先の作品と同じく3管編成ですが、この作品では、Freddie Hubbard(tp)に代わってLee Morgan(tp)が復帰しています。他のメンバーは、Curtis Fuller(tb)、Wayne Shorter(ts)、Cedar Walton(p)、Reggie Workman(b)、Art Blakey(ds)で「Free For All」と変わりなし。Lee MorganがJazz Messengersに在籍していたのは、一般の音楽ファンにとって最も知名度が高いアルバム「Moanin'」(1958)の頃ですね。ちなみに「Moanin'」は有名ですが、Jazz Messengersは歴史が長く、しかも傑作が多いグループですので、他の作品も聴いてみることをオススメします。特にWayne Shorter(ts)加入後の作品は外せないですね。本作は「Free For All」と同様にモーダルなジャズ。ダイナミックかつスリリングな名盤「Free For All」の印象は強力ですが、本作もオススメです。凄くクールであると共にブラックネスを感じる作品。イチオシは冒頭の「The Egyptian」や「Sortie」あたり。この時代の厚みのあるアンサンブルがカッコいいです。繰り返されるリフが印象的な「Calling Miss Khadija」、穏やかな「When Love Is New」も好きですね。現在のCDではLP未収録のボーナストラックが1曲追加されてますが、このShorter作の「It's A Long Way Down」も痛快なナンバーでお気に入り。HMV等で全曲試聴できます。「Free For All」含め、クラブジャズが好きな人にもオススメできる内容。ちなみにHMVはタイトルが間違ってますので(Indestructableって・・・)、ご注意下さい。
2008.02.06

Gary Moore。80年代ハードロックの名盤。私の懐メロ。今聴いてもカッコいいですね。今日は趣を変えて・・・。【No.489】 ・Gary Moore:Corridors Of Power (1982)私はハードロックが好きで、特に中~高校生の頃によく聴いてました。今でも聴きます。これは思い出の一枚ですね。Gary Moore(g.vo)は70年代からスキッド・ロウやジャズロックグループのコロシアムII、シン・リジィ【No.470】などに参加し、「Back On The Streets」等のソロ作品も出してます。ブルースに傾倒しはじめてから最近の作品は一部しか聴いてませんが、個人的な最高傑作は本作です。邦題「大いなる野望」。今聴いても素晴らしい内容。Gary Mooreはギターだけでなくライターとしての能力が優れていますし、数々のバンドを経験したこともあり、ハードロックをベースとしながらも、曲によってはジャンルレスな魅力も兼ね備えています。他の作品と比べても本作はスケールが大きく骨太で熱い内容だと思いますが、やはり特筆すべきは曲の良さでしょう。文句なしの名曲「Falling In Love With You」と味わい深い傑作「I Can't Wait Untill Tomorrow」の2曲は凄く好きですし、Freeのカバー「Wishing Well」をとりあげている点も流石と言いたくなります。「Always Gonna Love You」も良い曲ですし、へヴィーな「End Of The World」、スリリングでカッコいい「Rockin' Every Night」など、どの曲もお気に入りです。Ian Paice(ds)、Neil Murray(b)の重いリズムセクションも良いですね。CreamのJack Bruceもヴォーカルで「End Of The World」に参加してます。HMV等で全曲試聴可能。緩急のある曲の配置も良いと思いますね。本作に限らず大人になってからも聴き続けられる作品は、抽象的ですが彫りが深いと感じます。
2008.02.04

Mongo Santamaria。ベスト盤。ラテンジャズファンク・ソウルジャズ。お気楽な感じで。【No.488】 ・Mongo Santamaria:Greatest Hits (2000)Mongo Santamariaは過去に「Mongo 70」【No.141】、「Mongo At Montreux」【No.142】を紹介しています。ラテンパーカッショニストとして非常に有名で、レアグルーヴでも注目されてました。このベスト盤CDは昔発売されていたベスト盤LPにボーナストラックを追加したもの。64年から69年の録音。ラテンジャズといっても、ソウル・ファンク色が濃い時代のベスト盤で、収録されている曲は「Cloud Nine」「Sitting On The Dog Of The Bay」「Cold Sweat」「Green Onions」といったSoul/Funk系のカバーが多くなっています。でも一番有名なのはHancockのカバー「Watermelon Man」でしょうね。正直、好みが分かれる作品だろうと感じますが、内容は充実していると思いますし、こういったソウル色の濃いジャズファンクは今でも好きで聴きますね。先の「Watermelon Man」はカッコいいカバーですし、レアグルーヴとしても本作は聴き所が多いです。全曲ではないですがBernard Purdie(ds)による重厚なグルーヴがありますからね。Purdieが叩いている曲の中では「Cloud Nine」「We Got Latin Soul」「Twenty-Five Miles」「Cold Sweat」「The Now Generation」が好きです。それ以外の「Fat Back」もイイですし、ボーナストラック中のラテンジャズナンバー「Afro Blue(Live)」もカッコいい出来。Mongoのパーカッションも含め楽しいアルバムです。HMV等で全曲試聴可能。それにしてもジャケのインパクトが大きいですね。
2008.02.03

Pharoah Sanders。80年代の傑作「Rejoice」。愛聴盤。【No.487】 ・Pharoah Sanders:Rejoice (1981)80年代の作品群については「Journey To The One」【No.484】、「Heart Is A Melody」【No.483】を紹介済みですので、詳細は「Heart Is A Melody」を参照下さい。本作はPharoah Sandersのアルバム中では最も明るい雰囲気の作品だと思います。これも大好きな一枚。この時代の作品は聴きやすいですが、スピリチュアルで深みのあるところがPharoah Sandersの凄いところ(しつこい・・・)。本作では、Bobby Hutcherson(vib)やElvin Jones(ds)、Billy Higgins(ds)が参加しています。ピアノは主にJoe Bonnerですが、「Journey To The One」で心地よいピアノを聴かせてくれたJohn Hicksも参加。本作では、アフリカンな要素がアルバム全体に絶妙なバランス・アレンジで散りばめられています。ジャズなんですが、これを聴いていると音楽って色んな音(楽器や声)が織り成すエンターテイメント作品なんだな~という非常に当たり前なことを感じます。聴く度にチョットした音にハっとする事も多々あって、密度が濃い作品だと思いますね。Bobby HutchersonのVibもいい感じですし、随所で聴けるバックコーラスが気持ちいいです。HMVで全曲試聴できますし、どの曲も素晴らしい出来なので曲毎の紹介は省略。「Moments Notice」と「Central Park West」はJohn Coltraneの曲。「Highlife」はライヴアルバム「Heart Is A Melody」でも演奏されています。アルバムラストが哀愁漂う「Farah」というのもカッコいい。「Journey To The One」と並びオススメなスタジオ盤。この作品もジャケで損をしているかもしれませんが内容は素晴らしいものです。なんとなくですが、ブラジル音楽が好きな人は、はまると思いますね。
2008.02.01
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