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人力自転車「ベロタクシー」が、福岡でも走り始めました。これは全国で15番目になるとか。まだ本格運用ではなく、決められた範囲を距離に関係なく300円で走っています。
ベロタクシーと発音するからカッコ悪いですが、小口径車のことを「ミニヴェロ」というように、VELOとはラテン語の「自転車」から来ているので、正確には「ヴェロタクシー」かと。
いやまあ、細かい話ですが( ̄▽ ̄;)。
ただこれ、要は「輪タク」なわけで、発想そのものは東南アジア発です。前時代的な輪タクは途上国のシンボルで、外観を今風にしたら、例え走っている総台数が10台でも「環境に配慮した先進国文化」というのもアヤシゲな話です。そんなこと言うなら、すべての自転車愛好家はみんな環境に優しい訳だしね( ̄▽ ̄)。
それに、福岡で最も交通量の多い天神・博多地区を一日中漕いで回るドライバーは、きっと肺が真っ黒になることでしょう。いや、これは皮肉じゃなくてマジで心配してるんですよ。だって、あの辺の街路樹の表皮ときたら、排気ガスで黒くすすけて、ぱりぱりと剥がれて来ているくらいで。ドライバーには過酷です。ここはぜひ、活性炭入りの防塵マスクを支給してあげたい。
最初にドイツ製のベロタクシーを日本の車道で走らせようと夢見た人が、それを実現するために立ち向かわなければならなかったお役人と書類の数々を考えると、素人のエンゾーが考えても気の遠くなるような話で、その熱意には頭が下がります。
また、タクシーに乗るほどではないが、歩いて行くにはちょっとしんどいといった「ちょい乗り」ニーズは結構あるようで、荷物をたくさん持った人やお年寄りは助かると思います。
ただ…福岡でこの事業を仕切っている人物の発言がひっかかりました。
「福岡の名物としてだけでなく、自転車放置などをなくしてベロタクシーがゆっくりと走れる街づくりにつなげたい」
ほほう。環境に優しく公共性も高いベロタクシーは、迷惑な個人の自転車とは志の高さが違うぞ、と。
あえて言いたい。
自転車が自転車を排斥してどーすんだよ(-_-メ)
モラルを感じない停め方をしている奴が多いのは認めるが、街なかに停められる場所があったら、とっくにそこに停めておるわ。駐車場は山ほどあっても駐輪場が あるべきところにない(注)
今の道路行政で、いったいどうしろっちゅーんじゃ。自分だけいいかっこすんな。
(注:自転車のイイトコとは、ドア・トゥー・ドアで行きたいところに横付けできるところ。目的地から遠いところに立派な駐輪場があっても、意味がないのです。公共施設やデパートは、もっと積極的に大規模な駐輪場を整備するべきでしょう)
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