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2021.11.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館に予約していた『生態学者の目のツケドコロ』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。
いまのところコロナ禍は小康状態であり、ニッポンはウィズコロナを目指して折り合いをつけようとしているが・・・生態学者の見たコロナ禍は如何なるものか。






伊勢武史著、ベレ出版、2021年刊

<「BOOK」データベース>より
生物と生物、生物と環境との関係を調べる、生物学の一分野である生態学。生きものについて知りたい、自然を守りたいと願う人にとって、生態学的な見方は必ず役に立つ。自然と生きもの、人間との関係を見つめ直す7つの章。
【目次】
第1章 人に囲まれて/第2章 暮らしのなかで/第3章 文化に触れて/第4章 外国を旅して/第5章 里山に生きて/第6章 森を歩いて/第7章 研究をとおして

<読む前の大使寸評>
いまのところコロナ禍は小康状態であり、ニッポンはウィズコロナを目指して折り合いをつけようとしているが・・・生態学者の見たコロナ禍は如何なるものか。

<図書館予約:(6/28予約、副本3、予約21)>

rakuten 生態学者の目のツケドコロ



レジ袋有料化について、見てみましょう。
p60~62
<レジ袋有料化は環境にいいの?>
 レジ袋有料化は、もう10年くらいくすぶっていた議論。法の規制のもと、コンビニなどでも有料になったのは2020年7月からだが、イオンなど大手スーパーではもう何年も前から自主的に有料化していたと記憶している。

 無駄なものを出さないのがいい、繰り返し使えるエコバッグがいいよね、という理由は誰もが理解できるところだが、そもそもレジ袋有料化がどのように環境の役に立つのか、じつはこの10年あまりで議論が変化してきたのでまとめておきたい。

 僕の記憶の範囲では、10年ほど前にスーパー各社が自主的にレジ袋有料化を進めた際は、二酸化炭素排出量削減というのが名目だったように思う。ところが近年は、マイクロプラスチックなどの海洋ごみ問題の緩和を前面に出してきたように思われる。

 二酸化炭素の話でいうと、私たち日本人が出す二酸化炭素のうち、レジ袋が占める割合はごくごくわずかであり、自動車や飛行機などの乗り物が出す量の1%未満となる。勝手な邪推だが、名だたる大企業主体の自動車産業や航空運輸業をやり玉に挙げることがかなわなかったからではないかという憶測を禁じ得ない。

 一方、海洋ごみの削減という問題を考えると、たしかにレジ袋はそれなりに大きな原因になっていると考えられる。二酸化炭素は無味無臭無色の気体なので、排出されてもいわゆる「ごみ問題」は引き起こさないんだけど、街角に捨てられたレジ袋はやがて劣化してボロボロになり、海に流れ出してしまうのである。というわけで、環境科学の専門家のはしくれとしては、海洋ごみ削減のためのレジ袋の有料化という措置は妥当だと考えている。

 問題なのは周知の仕方であり、どうも市民は何のためにレジ袋が有料化されたのかあまり理解しておらず、ただその不便さに不満を抱いているような気がしている。Twitterのつぶやきを確認したところでも、レジ袋有料化に好意的な発言というのはあまり見られない。

 レジ袋有料化が海をきれいにするという効果が観測されるにはしばらく時間がかかるだろうが、少なくとも現時点でも、何を目的としているのか、意識を共有する必要があると思う。その責任は、僕ら専門家、政府、そして小売業のみなさんで連帯して負うべきであると思っている。

 なお、有料化と禁止は意味合いが異なる。レジ袋についての環境政策としては、有料化が妥当で穏便なやり方だと思う。エコバックを持ち歩くのが面倒という人は、3円なり5円なり支払えば、これまでどおりにレジ袋を入手できる。それはまったく合法なことである。一方、エコバックを持ち歩く生活習慣を身につけた人は、レジ袋を買わずに済む。今回の有料化でそういう人の割合が大きく増えたことだろう。このように人間の多様性を認めつつ、社会全体としていい方向に持っていくための手段が有料化なのだ。


『生態学者の目のツケドコロ』3 :Small is beautiful
『生態学者の目のツケドコロ』2 :科学的リテラシー
『生態学者の目のツケドコロ』1 :生態系エンジニア





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Last updated  2021.11.11 14:21:42
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