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だいたい日本でゾンビ物って意外と少ないんだよね。ゾンビ物と言えば初代は別とか言う人いるけど、やっぱゾンビ物を確立させたのはジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』だろう。あれ以降ゾンビ物と称される作品が各国で生まれてきた。しかし、日本でゾンビ映画とかはあんまり作られていない。ゲームなら言うまでもなく『バイオハザード』シリーズや『SIREN』なんてのがあるが、それ以外はどーも人気ない。やっぱ規制とかで難しいのだろうか。数年前少年誌でゾンビ物扱った珍しい『ハイスクール・オブ・ザ・デッド』なんてものがあったが実質打ち切りみたいな形になってしまったし(噂だと原作者が遅筆で仕事打ち切らすこと多いそうだが……)やっぱりゾンビ物は国内では作られない。しかし、その漫画の影響もあってか最近ゾンビを扱った漫画が増えてきた気がする。『戦国ゾンビ』とか。こんなところまで歴女ブームが入り込んでいるのか……。そんな中で一際異彩を放つのが『アイアムアヒーロー』。ある意味正統派ゾンビ物なのに異端すぎます。最初単行本読んだ時、ゾンビ物だと思わなかった。小汚い中年の主人公、漫画家のアシスタントしている男がブツブツ独り言言ったり変な後輩(主人公の妄想)と会話したり、周囲と会話してるのを妄想したりと現実逃避ばっか。そんな奴が「アイアムアヒーロー」とか言って銃構えてたら、なんか最近よくある日常と非日常の区別がつかない奴が犯罪起こすか、起こさない漫画(なんだそりゃ)だと考えてしまった。単行本途中で投げて、スピリッツで連載してるの読んだらゾンビいるから驚いたわ。この作品、何と言っても話が遅い。ストーリーにものすごく時間かけてる。散々匂わせているとはいえ、ちゃんとゾンビ出てくるの単行本ラストってどうよ。主人公が妄想したり現実逃避したりと「お前わかってんだろ!」みたいな部分が数多し。ひっじょーにチンタラしている。でも、よく考えてみるとこれが現実的なのかもしれんなあ。『現実的』ってのは現実を正確に把握することだけではなく、今起こってることと自身の常識や価値観といった『現実』を重ね合わせて非合理を見つけることでもある気がする。人々がいきなりゾンビ化したなんて非常識、「いや待ておかしいだろ」と否定のが当然なのかもしれん。それと、テンポが遅い代わりに描写は濃い。二巻の恋人との絡みなんか悲しすぎたぜ。ゾンビの怖さが如実に出ている。まあこれなら展開の遅さはしゃーないか……問題は主人公。かなり情けないけど、これはゾンビ映画でゾンビをなぎ倒す『ヒーロー』ではなく『一般人』を描いた物語なのかもしれん。だとすれば、主人公としては最低だが一般人ならば当たり前なのだ。ムカつくけど。果たして彼は「アイアムアヒーロー」になれるんだろうか。個人的には、なってほしいようななってほしくないような……(どっちだ
2010.01.31
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*この日本当は休日でした
2010.01.30
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*この日本当は休日でした
2010.01.29
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「あれ……十八話は?」「欠番」「欠番!?」「やりたくねえよあんな話! レビューすると思うだけで鬱だわ!」「やれやれ……ま、いいか別に」「どうしてもレビューしてほしい方は『ナスカのナスってボケナスのナスでナスか?』と七回書き込んでくださいね♪ じゃ、第二のライダー初登場へ行きましょう」 「ビリヤードはハードボイルドなゲームで翔太郎好きなんだってね……下手糞だけど」「そんな翔太郎に対して見事なブレイクショットを見せつけたこの男、照井竜という刑事だが、依頼? 最近多発している連続凍結事件を調べてほしいそうだが、探偵に刑事が依頼するなんて、翔太郎がドーパント関連の専門家であることを知っているようだな」「まあ有名だからな一部で。しかし、なんかハードボイルドっぽさが翔太郎は気に食わないようで」「でもこの人、警視ですって。なんでも超常犯罪捜査課というガイアメモリ関連専門の捜査課を作るためやってきたエリート。刃野さんたちも取り込まれちゃいました。で、その初仕事がこの凍結事件……部屋全体凍りついてますね。被害者は芸能プロダクション社長だそうで。ん、なんか花が落ちてますよ。青い、花?」「なんかこれ見たら照井の奴ぶち切れたぞ。なんか因縁あるらしいな。とりあえず被害者が入院している病院へ行こう」 「病院に行ったら……な、ドーパントだ! 早く変身せねば……って、照井、なんだそのとてつもなく重そうな剣は」「重すぎてフラフラしながら振り回してるじゃねえか。それでドーパントと戦ってやがる。ん? おい、なんで翔太郎がWだって知ってるんだ」「いいから変身しようよ。やっぱり氷系の敵だね。こっちも凍らされちゃうから、ヒート以外じゃどうしようもないよ。燃えてぶん殴っちゃえ!」「おっと、逃げられました。女性が逃げてましたが、あの人が犯人でしょうか。照井刑事はあのドーパント知ってる素振りでしたが……あら、この人フィリップもご存じでしたよ」 「……フィリップの奴、今度はセントバーナードにはまりやがった。また若菜のラジオだよ。飼いたいけどそれできないから自分が着ぐるみ着ちまった。照井が言うまでもなくアホです。で、やっぱビートルフォンはこいつの回し物だった。そしてアクセルのガイアメモリ――Wのものと同型だな。いずれ仮面ライダーになる男、だとさ」「どこで手に入れたかは知らんが、二人を無能と罵るその高慢な態度はムカつくな。……まあいい、犯人の捜索が先だ。キーワードは芸能プロ社長の池田真也、花、氷……イマイチ絞れんな」「キーワードを追加しよう。矢車菊と人工着色」「……あ、絞れました。風都にあるコーンフラワーブルーという花屋です。ただの花屋じゃなくて、独自の技術で様々な花を作っています。そこのオーナーである片平真紀子さん、さっき現場で見た女性です。あんま評判のよくない人みたいですけど」「早速行ってみたけど、いないよ。息子の清さんが言うには、お得意先の遊園地ふうとえんじゃないかって。そこかな……ってあれ、照井さんいなくなっちゃったよ」「放っておけあんな奴。あ、いたぞ片平さん。大人が一人でメリーゴーランド乗ってやがる。なんか息子によくせがまれて乗ったとさ。探偵だって言ったら一瞬で機嫌悪くなりやがった。なんか裏があるなやっぱこいつは。あ、逃げた! と思ったら、やっぱいやがったドーパント!」「やはりこの女なのか! では、いきなりヒートで仕留めるぞ! 炎ならいくら凍らせても……」「……ダメだ、凍結しやがった! なんつう冷気だよ……ん、照井、貴様、そのドライバーは……」「さっき、シュラウドとかいう顔を隠した女から貰ってました。これがアクセルドライバー……仮面ライダーアクセルの誕生です」「す、すごい熱量だね……氷をものともしないよ。あの重そうだったエンジンブレードも軽々と振り回してるし、無敵だよ。たまんなくて、地面に氷貼って滑るように逃げ出しちゃった。って」「な!? アクセルがバイクに変形したぞ!? いや確かにそんなデザインだが、仮面ライダーが自分でバイクになるなんて……」「これじゃ仮面ライダーじゃなくて仮面バイクだぜ。フルスピートで追い詰めてマキシマムドライブ、アクセルグランツァーでトドメだ」「絶望がお前の、ゴールだ……」「あの、決め台詞言ったところ悪いけどまだやられてないよ。氷で分身作って逃げちゃった。あ、変身解除してる。やっぱ片平さんだったんだね。逮捕で終わりかなあ」「……って何やってるんですか! 生身の人間殺す気ですか貴方!」「やはり照井の奴、個人的な恨みがあるみたいだな。ところで、アクセルドライバーとメモリを渡したのはどこの誰なのだろう」「Wのメモリと一緒だったから、同じ開発経緯のものだろうな。となるとミュージカルのものということか?」「どうかな……色々仮説は立ってるが、それは次回でいいだろう」
2010.01.28
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「女性の変死体を発見。殺人かな? 携帯の履歴を調べてみると……え、神戸警部補があるよ?」「なんか、警察幹部ご用達のバーのホステスだったんだと。神戸も上司に連れてかれた時番号を交換したが、特命係に来てからは行っていない。個人的な交際もない。でも彼女結婚する予定だったそうじゃないか、相手は何故だか教えずに。言えないとなると……警察官か?」「そりゃ警官がホステスと結婚はまずいから、辞めさせてしばらくしてから結婚ということにしますけど、神戸は半年以上会ってないんですよ? 例の履歴だって営業電話と思って出てないんですから」「半年も来ない奴に営業電話かけるホステスいるかよ? で、死因は絞殺だっけど、痕がないことから素手でやったんだな。指紋もブランデーで拭き取ってやがる。でも抵抗した痕がない……とりあえず、彼女の自宅に行ってみるか」「さすがにすごいところに住んでいるな……おお、ブランデーだ。だとするとここが現場か?」「ブランデーはともかく、殺害現場はここじゃない? 指紋がほとんど全部拭き取られてたって。恐らく自分が指紋つけた可能性がある場所全部拭き取ったんだよ。相当時間かかったろうに……」 「一方その頃、警察庁はピリピリしていた。特命係に内偵させてる神戸が殺人事件に関与しているなんてそりゃ困るだろう。内偵がバレたら大事だ。そんなわけで、首席監察官が大河内さんに報告書を要求してきた。大河内さんも神戸の異例の人事異動には疑問持ってるてのに」「ヘマして飛ばされたって言ってましたけど、その理由が監察官である大河内さんにわからないのはおかしい。警察庁で情報はストップされてますし。前に話した「杉下右京を警察から追い出すため」ってのに疑いを抱いてます。……正しいのか間違ってるのか判断に困りますね」「どっちかというと観察つーか見定めるためだな。お、被害者のあおいさんの所持品が新たに見つかったぞ。……USBメモリ? なんでホステスがこんなものを? テレホンカードもあったなそういえば」「そのメモリに入っていたのは……なに、警視庁の金融関係の前科者名簿? それと、金融協会の警察官借入のデータ? なんだこれは」「つまり……警視庁が民間人の金融犯罪データを提供した代わりに、金融協会から警察官の借入データを取得したってとこかな。そんなの違法じゃない。なんで彼女こんなの持ってたんだろ?」「あおいさんが勤めていたクラブは警察庁警視庁幹部の御用達。そこから漏れたと考えるべきだな。にしても、こんな情報調べるためには色々書類必要だろ。それを提出した奴を調べるべきだな。人事課長に頼まないと……ん、水木人事課長がなんか言いたいことあるって」「警察官の借入データがおかしい? たしかにあのデータは警視庁の人間はあっても警察庁の人間はありませんでしたね。わざと削除したんでしょうか。でもこれ作ったの警視庁の人間のはずです。ということは……警視庁の人間が警察庁の依頼で作ったということに。例えば……庁内S、スパイとかが」「警視庁の危険人物に対して警察庁が送りこむって言うアレ? そんなん実在すんのか? ……あ、例の金融犯罪のデータにあおいさんいたぞ。横領したらしい。そうなると、このことを結婚相手にバラすぞと彼女を犯人が脅したとか……ダメだ、それじゃ彼女が犯人殺す動機になる。とにかく、この資料作った犯人調べないと」 「警察庁と警視庁、Sの件で大揉めだな。そりゃそうだろう。ん、なに、資料を作った人間がわかった? あおいさんの携帯に名前のあった、総務部の課長だって?」「うん。でも別に庁内Sじゃなくて自分の一存でやったことだって。警察庁のデータはいらないから削除しただけで。で、前科のデータにあおいさんがいたから確かめに行ったの。……え? データちゃんと持ってたよ。じゃああれはあおいさんが勝手にコピーしたってこと?」「ってことは……Sだったのは彼女の方ってことか? あそこは幹部御用達で、何者かの指示で情報を提供していた。だからこそあのデータもコピーした……なるほど、今どきテレホンカード持ってたのは連絡用か。となると、雇い主は誰だ?」「しかし、総務課長さんの事件は問題ですね。しかもそれが殺人の動機だとすればやばいなんてもんじゃありません。この件は闇に消して、殺人事件の動機は別のことにしなければ……おっと、大河内さんムカついてます。この人も正義感は持ってますしね。ま、そっちは無視して、こっちは殺人事件の捜査しますか」 「彼女、結婚するとか言ってたのに両親にも報告してなかったんだとさ。どうしてだろう。理由は主に三つだな。相手と不倫関係にあるか警察官だから不用意に言えないか、あるいは結婚する気なんかなかった……もしくは、それ全部」「……は!? 水木課長があおいさんと一緒のペアウォッチ持ってたって? てことは、あおいさんは水木課長のSだったてことに……え、おかしいじゃん。自分の女性Sにする?」「逆。Sに惚れちまったんだよ。離婚して警察辞めるとまで言ったが返事はNO。別れ話を切り出されてキレちまったんだな。それで抵抗した形跡がなかったのか。でも、彼女に結婚の話なんか持ち上がってなかったのに」「自分を諦めさせたかったんでしょうよ。そして、そんな水木課長もSだったんですって。警察庁の人事課長の。それに嫌気がさして警察も辞めようとした。そして、神戸を庁内Sと思ったからあおいさんに調べさせようと。聞いてみたかったんですよ、どうしてSになったのかと」「それで、水木課長はこの件をSではなく、痴情のもつれによる殺人として欲しいそうだ。それはまあいいが……問題はもう一つだな」「隠ぺいされる予定だった総務課長の件だな。庁内Sについて黙ってるかわりに、大河内さんこれを公表しろとさ。こういうとこはキチンとやる人だから嫌いじゃないぜ」「まあこの件で、杉下さんは一層危険人物になっちゃったけどね……ホント心配だよ」
2010.01.27
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*この日本当は休日でした
2010.01.26
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「だったら載せるなよ」「いやー、出すと宣言しちゃったし」「なんか、急に仕上げた感無茶苦茶ありますね。見せ場の戦闘シーンもばっさり切ってるし」「そりゃ違う、元々そうする予定だった。このパトレイバー編では戦闘よりむしろそっち系の話が中心なんだから」「しかし、ダレたのも事実だろ?」「……疲れるんだよ、二次創作ってのは」「まあまあ、久々の更新なんだから誉めてあげなきゃ」なんか作品のセリフとかそのまま使えるはずなのに、むしろそれで難しいとか。一次とは違う才能が必要なのだと改めて実感。さて、次なんのネタ使おうかな……(ぉ
2010.01.25
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詳細は後日
2010.01.24
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なんかうちに乾燥おからがある。なんでこんなものあるのか未だわからない。完全に忘却している。俺は卯の花でも作る気だったのか。あるいはおから健康法か。使い道に困っていたが、パックの裏に『おからクッキー』というものが書いてあったので試してみることにした。おから、なんてついてるけど別にクッキーの作り方と変わらん(クッキーの作り方知らんけど)。てかおから別にいらないんじゃないのかなあとさえ思ってしまう。ま、入れるから『おからクッキー』なんだろうが。バターを溶かして小麦粉とベーキングパウダーと感想おから混ぜて砂糖入れて卵入れて成形、あとは焼くだけ。うちにはオーブンないけどオーブントースターはあるのでそっちでやってみた。しかしこれ温度設定できないから結構焦げてしまった。ギャフン。結果は……あんまうまくないなあ。砂糖がなんか足りなかったらしい。ずいぶんバサバサ入れたのに。しかもやっぱり焦げ焦げである。畜生。……さて、残りの素焼くか(焼き切れないのが残ってた
2010.01.23
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*この日本当は休日でした
2010.01.22
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「なんか、ずいぶん遅れてたね」「まあ、こっちも事情ってものがあってねえ。画面くらい作っても問題ないだろう」「なんか、こっちも知らなかった情報があって新鮮ですね」「しかし、ところどころ酷いのもあるな……プライバシーの侵害じゃないかこれ。それと」「おい……静馬」「なんだいフォルト」「なんであいつが入ってるんだよ! 非常勤なんだからあいつ関係ねーだろ!」「だから協力者って書いてあるじゃん。お前の主治医なのは事実なんだし」「俺はあんな変態を主治医にした覚えはない! 誰が診てもらうかってーの!」「お前の体治せる医者があいつ以外誰がいるんだって。そんなに嫌なら、無理すんなよいい加減……」ま、作るくらいはいいか……というわけで非常勤+α完成しました。さて、連中の分も作るべきかな……
2010.01.21
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*この日本当は休日でした
2010.01.20
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「青空警察で相談を受けていた特命二人、盗聴器が見つかったという相談を受けたが、とうに電池の切れたボロでした。しかし預かってみると、それは十六年くらい前、その家の住人である田島遥が失踪した頃のものだった」「十四歳だった遥さんは友達宅へ向かうと言って行方をくらました。捜索の結果近くの絵本作家である今井さん宅のゴミ箱からマフラーが見つかったので重要参考人として事情聴取されたが、潔白と証明。が、マスコミの過剰な報道から白い目で見られるようになり、仕事もなくなり自殺。遥さんの母親も心労が重なったのか事件から一年後に亡くなっている。そして現在も遥さんは行方不明――そんなとこから盗聴器が出てきたとすると……くさいな」 「で、亡くなった母親の妹さんの鷹野涼子さんに話を聞いてみたけど、あんまり思い出したくないって感じだったね。やっぱ嫌な記憶だからなあ」「思い出したくないんなら、写真なんか飾っておきますかね。事件頃仕掛けられた盗聴器にいくらなんでも無関心すぎません?」「まあ、もう生きていないだろうし、十六年前じゃなあ。その当時出入りしていた家庭教師の香坂という人物にもきちんとアリバイがあったしな。ん、なんだ、死体? 死後一か月というから、去年の十二月初めごろの身元不明の男性か……」 「当時田島さんの自宅に公衆電話から二回ほどかかってきたらしい。でも、事務所の仕事が忙しくて出れなかった。留守番電話には録音なし。多分、犯人からの身代金要求の電話だったんだろうな。おっと、事件当日待ち合わせしていたっていう友人の夏樹さんの所在がわかったぞ。最近話題の南条義弘っていう画家と結婚しているとさ」「で、その夏樹さんが遅れた十五分の間に誘拐されたと……どうだ、その香坂って男が夏樹さんと共謀するかどうにかして待ち合わせに遅刻させた隙に誘拐したってのは」「んー……盗聴してたんならできなくはないだろうけど、香坂って人はアリバイ成立してるんだよ? だったら誰か共犯者がいたってこと?」「ですね。あれ? 鷹野さんの事務所の方じゃないですか。どうかしましたか? え? ひと月くらい前に変な電話があった? 乾とかいう男が十六年前の事件について話があると? でもその電話それきりだったみたいです……あ、さっきの変死体身元割れましたか。強盗殺人犯で十四年服役? 酷い男ですね。……え、乾哲男?」「出所した時期もピッタリだし、死んだのも電話した直後だ。まさか、この男か? 調べてみると、通話記録も鷹野さんが一千万引き出した形跡もあった。脅されていたのか? では、あの事件は鷹野さんが……?」「違うな、乾宅から発見された現金にあった指紋は香坂のだ。強請られいたのは香坂だとすると、乾は当時共犯だったのでは」「おいおい、何言ってんだ。乾が共犯だとしてもそれをネタに強請るなんてできるかよ。自分も捕まっちまうぜ。十六年前の……ああっ!」「当時の時効って十五年じゃん! そうか、時効しゃ逮捕出来ないけど、香坂は事が公になれば人生が破滅しちゃう。そうしたら、乾を殺したのは……え、夏樹さんが誘拐された!?」 「やっぱありましたね盗聴器。身代金は輸送中に盗まれちゃうし、十六年前の事件と酷似しています。ならば犯人は香坂でしょう間違いなく。だとすると、もう夏樹さんは……ん、え、夏樹さんの携帯の位置が捕捉された? いけない追わないと!」「……いた! 香坂だ! 逃がすな捕まえろ!」「なんか乾の息子に脅されて仕方なくやったとか言ってるぞ。十六年前の事件の犯人はやっぱこいつと乾だったんだ。でも身代金要求に失敗したから手に掛けた……その件で脅されたから乾も殺し、そして今また夏樹さん誘拐を――でもな、乾に息子なんかいねえよ。ってん!? 夏樹さんいねえぞ!?」「保護されたよ。自力で脱出したってさ。それと遥さんは……山の中だとさ。それと、やっぱ乾を殺したのはこいつだったよ。脅してきた乾を殺して清算したと思ったら、今度は乾の息子を名乗る男が現れ、事件の詳細を書かれた手紙を持って五千万を要求。金を払うために誘拐をまた企んだ――ってわけだ。あん? 夏樹さんがあの事件の関係者だって知らなかった? それに、乾の息子騙った男ってのは……」 「遥さん、見つかったね。死体だったけど……これでやっと成仏できるよ」「その仏前に鷹野さんや皆さん集まってます。そこには、乾の息子も……ってえ? あ、貴方夏樹さんの夫の南条義弘さんじゃないですか。どうして貴方が……」「え、南条は母親の姓で、当時あらぬ疑いをかけられ自殺した、今井康則さんの息子!? じゃあ、今回のは、汚名を注ぐための狂言誘拐と言うことか?」「義弘さんや夏樹さんたちが共謀して、香坂を陥れたんだ。あの誘拐や身代金強奪は全て芝居だったんだ。この人たちはあの事件以来連絡を取り合ってたんだな」「事件で大事な人を失ったのは一緒だからな。十六年間遥さんが戻ってくるのを待ってたんだ。でもその願いも、乾からかかってきた電話で打ち砕かれた」「乾は、自分が警察に名乗り出るから金を払えと要求したんだね。でも事件の真相を白日に晒せるならと金を引き出したけど、それっきり連絡を絶ってしまった。だから香坂に自供させるため、こんな手の込んだことを……なるほど、あの手紙は乾が話した事件の詳細を手紙にしたものだったの」「そりゃ、時効なんて納得できませんよね。たとえ犯罪者になったとしても、犯罪を立証したかった……いえ、遥さんを取り戻したかったんでしょう。このままじゃ永遠に誘拐されたままで、弔いもできなかったのですから」 「次回は……神戸が何か問題起こすらしいぞ」「今度はなんだよ……ってこら、大河内さんにその台詞はまずいっ」
2010.01.19
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あの柳田理科雄氏の『科学バカ人生!』という本がどうしてだか図書館にあったので借りてきた。いつもはフィクションの世界に描かれたものを実際にするとどうなるか科学的に計算するが、今回は日常の些細な疑問を科学的に考えるエッセイ集みたいな出来になっている。いやもう笑った。この人の作品は文庫版の『空想科学大戦3』という変な入り方からなのだが、相変わらず科学的に計算しているはずなのにメチャクチャな計算の結果である。どうしてこうなった! と言わざるを得ない。しかしそれ以前に、どうしてこんなことを思いつくのか、疑問に思うのかという気持ちが強い。100mの道路をどれくらいで横断するのかなんて普通疑問に思わないよ。まあだからこそこの本が書けたんだろうけど。……ところで、初恋の家の話は実話なのかね? どー考えてもフィクションにしか思えないんだが……ま、事実は小説より奇なりって言うし
2010.01.18
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*この日本当は休日でした
2010.01.17
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「……何、このアウトなネーミング」「話がマイナスな雰囲気だからしょうがねえだろうが! せめてタイトルだけでも明るくないと!」 「風の悪い日は風都の床屋パーパー風に訪れる翔太郎。その隣の客も同じだと……って霧彦じゃん!」「セレブなんだから高級美容室でも行けばいいのに……で、ここで風都のマスコットキャラクター風都くんが実は霧彦さんが小学三年生にデザインしたものだったという風都ラブ情報が明らかに。てかこの二人意気投合しすぎです。霧彦さんも風都愛は本物なんですよね」「限定キーホルダーをプレゼントするなんて約束までした二人、しかしそこで今まで見えなかった顔がわかって大慌て、表へ出て戦うことに。しかし霧彦はどうせならファングと戦いたいと要求。だがファングはどうしてだか行方不明なので、CJで戦うことに」「この偶然の出会いが、決して忘れられない別れの始まり……なんだこの不吉なタイトルは!?」「結局その戦いはマスターが入ってきたので巻き込むわけにはいかないと解散。せっかく強化されて有利だったのに。え、依頼? マスターの娘が行方不明?」 「パパは結局若菜におっとりと、でもすげえ威圧感出してクレイドールのメモリを返す。やっぱ娘の勝手は許さないみたいだな。しかし怖すぎる――」「でも、パパも来人、フィリップが行方不明なの知ってたんですね。てっきり冴子が隠しているとばかり思ってましたが。パパは底が深すぎてわかりません。それと、やっぱりガイアメモリはフィリップがいないと作れないみたいです。となると、また第二第三の攻撃が予想されるわけですね……」 「で、そのマスターの依頼である一昨日から行方不明の娘さんはすぐ見つかった。でも変な奴とつるんでるなあ」「茜ちゃん、昔は翔太郎の変な顔芸に喜ぶ素直な子だったのに……こんな悪ガキとつるんで……って、が、ガイアメモリ!?」「バードドーパントになっちゃった! なんでこんな子供がメモリ持ってるの!?」「こりゃまずい、Wに変身しないと……な、なんだこのメモリガシェット、カブトムシじゃないか。こんなのないだろ」「んなこたどうでもいいから、さっさと変身です。調子に乗ってるガキはルナ×メタルで滅多打ちといきましょう! 子供のしつけはお尻ペンペンに限りますねえ……ん、え!? ガイアメモリを仲間の統馬に渡して変身した!?」「こいつら、メモリの使い回ししてたのか!?」「あり得ない、ガイアメモリを使用するためには専門のコネクタ手術が必要なんだぞ。別の人間に一つの人間が使いまわしなんて無理だ。霧彦が言ってるんだから間違いない。あ、逃げやがった。……ん!? おい、さっきのガキの腕が焼きただれてるぞ! こんなの今までなかったろ!」「ガイアメモリの副作用……でも、こんなの今まで一度も無かったでしょ」 「ガイアメモリが十五歳の子供に出回っていた。これに深い憤りを感じる霧彦――「人間をより高度な生命体に進化させるため」とか、やっぱミュージカルがガイアメモリを売りさばいているのは金目的じゃない、何か深い野望があるみたいだな。この風都愛が強い男すら魅了するまで凄まじいのが」「でも、そのためには薄汚い大人がどうなっても構わないとか言ってるところでもう同罪ですがね。現実の麻薬問題と被ってるところが笑えません。ま、彼なりの美学なんでしょうか」「しかし、冴子の様子変じゃないか? いきなり体の調子なんか気にして……ナスカのレベル2に進化したからか? だとすると、ナスカメモリは進化すると使用者の体を蝕むとか危険なメモリなのだろうか……」 「あのメモリ、あいつら仲間内で使い回してたんだが、はじめ飛んでただけだったのに統馬のアホが色々襲うようになった。なんとか捕まえないと。次のターゲットは風麺だよよりによって。あ、刃野刑事だ。何、今度超仕事ができて超イケメンの刑事が来る? なんだそりゃってきたぁ!」「呆れた、もう完全に遊び感覚だよ。メモリの力をそんなことに使って、よし、変身だ!」「ってうわ、フィリップなんで現場にいるんだよ。なに、ファングの行動から、フィリップを守るために存在すると仮説立てたから、立証するために来た? あ、ちょっ、バードの眼前に立つな馬鹿、危ね!」「……証明されたな。ではファングで変身といこう。馬鹿な子供におしおきだ。ほら、麻紀。いよいよ出番だぞ」「さあ、貴方の罪を数えなさい!」「せっかくなんで太字にしました。まあ戦闘自体はアッサリしてるがね。ただのガキ相手にファングはもったいなかったか。あっという間に追いつめて、恐竜のエフェクトが加わった真ファングストライザーでメモリブレイク、事件は解決……いや、おかしいぞ。メモリブレイクされたのに破壊されてない」「あー、やっぱり腕焼けただれてる! どうなってるのこれ!?」「その場に現れた霧彦の言葉によると、やっぱり使い回しなどあり得ない使い方のせいですね。未成年者への売買といいかなり憤ってます。それはそれとして、霧彦はここでファングにケンカ仕掛けますが。しかし、今回の事件いったい誰が……」 「今回といい次回予告といい、霧彦の死亡フラグ貼りまくりで困る……どうなっちまうんだ?」「霧彦はミュージカルのさらに深い闇を知ってしまい消されるのか? あいつの風都愛が身を滅ぼすというのか……ああ、もう情報が多過ぎてわからん!」「完全にミスリードを狙ったシナリオだな……最近ここまでシナリオが面白いライダーは初めてだが、やきもきさせるぜ」
2010.01.16
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疲れた……いや、何にって言われると何にもって言うしかないんだけど。とにかく疲れた。言えない事情があるからだいたいしか言えないがちょっとこれからの上で必要なことしてきた。んだが、とかく疲れた。何にって……まあ、暇なのに。いや、変なもの投げないでくれ。別に色々楽しんだとかそういうんじゃないんだ。まあなんというか――例えるなら、リストラ部屋に押し込まれたようなもんか。基本的に暇。何もさせてもらえないから。つーか、こっちができないんだからそれはこっちが悪い。つか全面的に悪いのはこっち。でもこっちも辛い。明らかに迷惑がられてるのがわかるから。できることは限られてるしそれもさして必要なわけじゃない。だから迷惑。無能な新入社員みたいなもんだねえ。しかしだからと言って何もさせないわけにはいかない。何もしないわけにはいかない。そんな微妙な空気の二日間でした。大変だった……――こんな空気があと三回。今回より短いのは救いだが、きついぞこれは……
2010.01.15
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*この日本当は休日でした
2010.01.14
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*この日本当は休日でした
2010.01.13
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「やっぱ七哲庵の人茶器のこと知ってたんだね。で、高村さんがそれを見つけたのでそれを追いかけた。東京でひったくりを装って奪うだけのつもりだったのに誤って殺しちゃって、それで奪った茶器を牧瀬さんに売ろうとした。よほどお金に困ってたんだろうね。でも茶器の奪い合いが始まって、殺しちゃった」「で、罪を被せる気でメールを送って線香のトリックを使ったんだろうが、それがまずかったな。七哲庵の柴木さん? 元芸姑の方なら線香知ってて当然だし、金属で引っ掻いた跡が線香入れから見つかった。傷の形状が一致すれば犯人確実、例の盗んだ茶器が見つかればダメ押しだな」「でも、高村さんが見つけた茶器は幻の茶器じゃなかったみたいですね。とんだ早とちりだったようです。じゃあ、本物は?」「そういやあの年譜、おかしなとこあったな。境に流される利休が、古田織部に娘を頼むって。娘ってひょっとして、例の茶器じゃないのか?」「え? そんなことがわざわざ書いてあるとは……じゃあ、細野教授はとっくに見つけていたのか!?」「あれ、この金庫鍵なくて開かないんじゃ……あ、あった! これ本物かなあ……専門家に鑑定してもらわないと。とりあえず、事件解決でいいんだよね」「いや、高村殺しは完全否認してる。牧瀬に渡した茶器も違ったし。騙すために偽物の茶器寄越したんだあの女。ん、米沢さんだ。なに? 年譜が間違ってる?」「え、どこですか? ――はい? 例の娘の下り? え、だってそこないと暗号が成立しない……」「まさか、何か裏があるというのか?」 「お、iPS細胞発表されたのか……前川さん、話あるんだけど。遺稿の謎を見つけたのはあんただってな?」「え? じゃあ間違った記述を書き加えたのは前川さんてこと? でもなんでそんなことを」「あの金庫開けさせるためだよ。言ったろ? 細野さんとこのパスワードは八ケタの番号だって。金庫のダイヤルと一緒にしてたんだよ。細野さんとこに侵入して、インサイダー情報を奪うためだ」「だけど、高村さんが幻の茶器らしきものを見つけてしまったのがまずかった。遺稿を調べられたら嘘であることが露呈してしまう。だから旅館のことを聞いておき、先回りしていたんですね。で、奪おうとしたら殺しちゃった。でもまあ、結果的に金庫を開けて研究室に入られたんだから結果オーライですけど」「なんというか……身勝手な奴だなあ。細野さんを貰えると思ってたんだと。でも全く相手にされず、しかも教授が辞めたせいで閑職に回されたから、せめていい思いがしたかったらしい。“ちょっといい思い”のわりにはずいぶん重い罪背負ったな」 「で、幻の茶器は鑑定へ。歴史的大発見かもしれんが、元が仮説に仮設を重ねた過激な説だから立証はずいぶん時間かかるだろうな。その前に、官房長に聞いておきたいことがある。どうして細野さんを厚労省がマークしていた?」「不穏な動きがあったんだって。前川さんが色々やってたので、警察に取りついたわけか……え? 生体組織研究センターの前身でも情報漏えいがあった?」「細野さんが大学四年の頃、研究所で開発中の技術が外部に漏えいしたんだ。助手がやったんだけど、周りが金を出して不正をもみ消そうとしたんだな。なんせ厚生省が巨費を投じて作った研究所だ。醜聞を恐れたのも納得がいく。所長は受け入れちゃったんだ。多分、同じ研究者としての道を歩もうとしている娘の未来のために。細野さんもそれを告発することはできず、そんな負い目があるから神戸とも別れたんだな」「あの金庫は、そういった悲しい思いが封じてあったんですね……開かれねばよったのに。いえ、これで神戸の長年の謎も解けたからよしとしますか」 「そういえば、ここ数年は元旦間近に大変な事件が起こってばかりだったな」「ま、今年はゆっくりとし新年が明けそうじゃないか。杉下がその件を話すかはわからんがな……」
2010.01.12
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「死亡した牧瀬って、占い師で有名な七哲庵の一員だったよね? もみ合いの末殺されたみたいだけど、どうして細野さんが重要参考人?」「近所の通報から警察が駆けつけたところに飛び出してきたんだと。メールかなんかで呼び出されたって言ってるけど、そんな状況じゃ怪しいもへったくれもないなぁ。お、香時計ある」「香時計?」「線香みたいなもんでな、火つけて燃えた長さで距離測るんだ。あれぐらいのものだとだいたい一本四十分、半分で二十分くらいか……ま、だいたいってところだが、占い師の牧瀬さんはいつも絶やさなかったらしい。ほぼ燃え尽きてるな……」 「午前一時、牧瀬さんから高村さんを殺した犯人がわかったから来てくれとメールがあって、駆けつけた頃にはもう殺されていたそうです。で、京都府警で知られていないことを悪用してやってきました特命係」「そういえば、四角いものがあった跡が現場にあったけど、あれなんだろうね?」「そこに何かあったと考えるのが自然だな。しかし現場にも牧瀬さんの荷物にもない。それと、あの香時計は二本燃えていた。となると、約八十分。その時現場にいたってことは、死体発見は二時だから零時二十分から八十分間ずーっとその場にいたことになるだろ? でも、燃えた線香を調べると一本半しか燃えていなかった」「となると……細野さんが呼ばれたメールってのも偽装だな。犯人が罪を被せるために呼び出したんだろ。となると、線香は本当の犯行時刻をずらすために、線香を燃やし足したんだな」「恐らく、110番通報も犯人の仕業だろう。細野さんの容疑は晴れたな。しかし、例の置かれていたものとはなんだろう。犯人が持ち去ったなら、例の利休に関わる代物……む、細野さんから教授の遺稿とやらを貰ったぞ」 「で、京都での違法捜査がバレて刑事部長に怒られてたら、官房長から呼び出し食らいました。あれ、官房長の隣にいるの、前に逃がした怪しい男じゃないですか」「この人、厚労省の人だったんだって。iPS細胞の研究を細野さんが担当していて、その情報が外部に漏れないよう見張ってたんだって。まあiPS細胞が実用化されたらすごいからね。絶対に外部に漏れちゃいけなかったんだ。で、高村さんが殺された日は関連企業とのツメの会議していたとアリバイ成立だね」「だが、まだ事件は解決していない。やはり京都に戻る必要があるな」「ん、なんだ神戸……なに、細野さんとは別れたわけじゃなくて、突然消えた?」「大学四年の頃、お互い上手くいってたのに、急に大学を辞めて京都に引っ込んじまったらしい。連絡もつかずそのまま……何かあったと考えるのが自然だな。細野さんはまだ何か隠してるみたいだし、事件以上に気になっちまうぜ」 「高村さん、東京で学芸員の方にある茶器を鑑定してもらおうとしていました。なんでも、歴史をひっくり返す千利休の幻の茶器とか」「恐らく、細野教授は幻の茶器に関連してあの四つの謎に関わる大発見をしたんだと思う。でも、それを発表する前に亡くなってしまい大発見も封印されたままだけど、誰かがその遺稿を見つけたんだ。その遺稿にある年号だけど……単なる歴史事実の羅列じゃん」「最初の記述が遣明使になっている。これは信長も利休も関係してないから、『明』そのものに意味があるんだな。当時の茶器は大抵中国から輸入されたものだから、その幻の茶器も明産なのは間違いない――しかし、それがどうして四つの謎を解くカギになる?」「――まさか、明の国王直々の贈りものとか? しかも日本国王への」「お、さすがはヘレナだな。そうなるとこいつは貴重なんて話じゃない。当時明の国王から認められるということは、その国の正統な王になったという証でもあった。それを持つ者こそが日本を治めることができる。それが信長が手に入れたとすれば――」「そして、信長は利休に鑑定させたんですね。だからこそ上洛し、本能寺で公家相手にやたら大規模な茶会を開きました。恐らく、例の茶器を公家衆相手に見せることで天下人の証を見せつけたんですね。しかしその翌日に本能寺の変で殺されます。……ひょっとして、光秀はその幻の茶器を奪うために信長を襲ったんじゃないでしょうか。でも見つけられなかった。だから安土城へ向かって探しましたが発見できず、みすみす討たれてしまう」「それを利休が預かってたってこと? たしかにその茶器を持っていれば政治的に絶大な発言力を持てるね。秀吉も重用せざるを得ないわけだ。でも、だったらなんで殺したのかな?」「多分、幻の茶器を秀吉に求められたのに断ったんだろうな。信長との忠誠を守ったのか、はたまた秀吉の美的センスが気に食わなかったのか……黄金の茶室とか作って、わびさびとは逆方向に行ったからなあ。だから切腹されたのか」「おお、すげえじゃねえか。幻の茶器があるって前提だけで謎が全部解けたぞ」「しかし、その幻の茶器とやらはどこへ行ったんだろうな?」「遺稿には、後年利休が贔屓にした陶芸家の田中長次郎という人のことが書かれていました。その子孫のところへ高村さんが訪れて、茶入れを持って行ったらしいです。それが幻の茶器でしょうか? おや、古い巻物に何か書いてありますね」
2010.01.11
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「お待たせしました恒例の相棒元旦スペシャル。……でも別に年末が舞台ってわけじゃなさそうだな」「まあそれはいいけど。高村朋治という人が転落死したんだけど、その手には四ケタの数字がいくつも書かれてある紙が。もみ合いで落ちたみたいだけど、物取りかな?」「ん……? なんか変ですね。なんか泊ってた旅館の女将さんによると、最初に通された桐の間が嫌だって、梅の間に変えたそうですよ。蔦とか藤とか橘とか、いったいなんのことでしょう?」「通話記録にプリンセスガーデンというところへ電話したとあったが、別にどの部屋とも繋いでいないな。ん、誰だあの女」「なんだ、神戸の知り合いか? 細野結衣子とか言うらしいが……は、高橋? 名前違うじゃないか。偽名で泊ったのか?」「……待てよ、通話記録にあったの、こんな人が泊ってるという確認の電話じゃないのか? 偽名使ってたなら繋いだ記録がないのは当然だ。ちょっと話聞いてみるか」「あれ? 部屋開けっぱなしだし誰もいないよ? どうなってるの?」「あ、やばい逃げられました! わざと扉を開けておいて部屋に入れさせて、時間を稼いで逃げたんです。なんでそんな凝った真似を……いずれにしろ、何かしら裏があるのは間違いないですね」「……え!? あの女が神戸の元カノ!? 京都の旧家出身で、父親は生化学の教授らしいが……大学時代別れてそれきりだったそうだ。携帯も実家の番号も知らないらしい。それでも元カノかよ」 「被害者の奥さんが上京してきたぞ。京都の呉服屋を経営しているそうだが、どうして東京に来ていたかは知らないそうだ。元々フラフラしてた人だったと。なにか歴史関連の集まりに入っていたそうだが……なんで千利休なんだ?」「ほら、あの旅館の間には家紋が名前にあったじゃん。利休にちなんだ家紋ていくつもあるのよ。蔦とか藤もな。でも桐の間にあった家紋は太閤桐、利休に切腹を命じた秀吉のだよ。そしてあの神、1から始まる四ケタの数字つーと思いだすのは年号だろ? しかも1500年代は安土桃山時代、しかも最後がおあつらえ向きに1591、利休が切腹した年だよ」「じゃ、高村さんは利休のファンだったてこと? でも、ただの年号書いてある紙をどうして犯人は奪おうとしたんだろう。……あ、刑事部長だ。なんでも、特命係の部屋二週間改修工事するからその間休暇だって」「実質懲戒ですねえ。しかし、この二人を自由にしてどうするんですか。……紅葉狩りにでも行きますか」 「なんかたまきさんにひっかけられる形で京都で二人は捜査開始。例の元カノの父親は細野多久郎って言って優秀な生化学者で、生化学研究所ってところの所長も務めてたんだが、どうしてだが数年後研究所も大学も辞めて引っ込んだらしい。その研究所は生体組織工学研究センターと名前を変えた。その女もそこにいるのかな」「ん、なんだ? 細野さんのこと聞くと門前払い食らったぞ。組織工学の研究所というからにはそれなりに機密もあるんだろうが、ずいぶんガードが固いな」「仕方ない、こっちから探るか。細野教授は大学を辞めた後趣味の歴史研究に没頭していたみたいだけど、特に利休が好きで、それが興じて七哲庵というファンクラブまで作った。そこに高村も入っていたんだ。何か七哲庵にあるのかね」「……そういえばさ、なんで細野さんと神戸さんは別れちゃったんだろうね。ほら、男女が付き合うのに理由はいらないけど、別れるのには必ず理由があるんでしょ?」「あらあら、だったら杉下さんとたまきさんはどうして別れたんですかねえ?」 「七哲庵の連中、あの年号見せたらあからさまに動揺しやがった。何か裏があるのは間違いないな。しかし、だからと言って細野さんが嫌疑から外れたわけじゃない。裏があるのは一緒みたいだからな……」「亡くなった細野教授は、歴史、特に利休について調べていた。特に調べていた五つの謎。本能寺の変による織田信長の死。どうして明智光秀は主君信長を殺したのか。そして光秀は信長の首を発見できず、しかもその後何故か安土城に戻ってしまい、どうしてだか手をこまねいて何もせず、秀吉にあっさり討たれてしまう。俗に言う『三日天下』だな。……あれ、利休がどちらの謎にも出てこないぞ」「本能寺の変で信長が死んでから、秀吉が重用するようになったのが千利休だ。側近として政治や軍事、外交にも影響力を持っていた。どうしてそこまで重用したのか。そして最後の謎、重用していたにもかかわらず最後秀吉は切腹を命じた上に、首は晒しものにされた。なんでそんなに憎むようになったのか。どれも諸説あるが、決定的なものはない」「ちょっ、ちょっとちょっと、その年号が書いてあったってことは、四百年前の謎が今回の事件の動機って訳ないよね?」「それはわからんが、七哲庵に細野さんの同僚いたぞ。ちょっと話聞いてみるか」 「前川さんの話だと、細野さんは研究所でもエリート中のエリートだそうですよ。暗証番号も普通の倍の八ケタ。前川さんでもどんなことしてるかわかんないそうで。暗証番号はひょっとして、年号二つ……ってわけじゃなさそうです。でも、七哲庵の裏については何もご存じなさそう」「……ん!? あいつ、ホテルで細野さんを逃がした男じゃないか! あ、逃げた!」「やっぱ微妙な立場にいるんだな。直接話聞くしかなさそうだ。なんでも、ある人と会ってたらしいが、その人が誰とは言えないと。高村はあのホテルに泊ってることを知って連絡しようとしたが偽名なためダメだった。何者が守っているのか――でも、多分高村さんは殺しておるまい。でも七哲庵に関して何か隠してもいるな。ん、ひったくり犯が捕まった? でも殺人は否定しているそうだ」「……ん、え!? 七哲庵の牧瀬妙子が殺害された!? しかも被疑者は細野さん!?」
2010.01.10
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*この日本当は休日でした
2010.01.09
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「前回知っての通りめちゃくちゃやばい展開で幕を閉じ二週間待たせる暴挙を働いたW。新年によりこいつの方がよっぽど気になってました」「なにその悲しすぎる発言」「いいから行きますよ。前回フィリップ……来人の前に現れた冴子。戻るよう迫りますが見ただけで危険とわかる女についていく奴なんかいません。逃げるフィリップを容赦なく襲います」「しかし気になる発言をしたな……「いらない記憶は消せばいい」とか。てことは、フィリップの記憶喪失はこいつの仕業か? なんで、どうやったんだこいつ。いずれにしろ冴子はフィリップ、来人を道具扱いして愛情のかけらもない。逃げなきゃまずいが、このままじゃ……ん、こいつは」「これは……ファングメモリ!? どうしてこんなところに!」「しかしフィリップはファングを拒絶、リボルギャリーでなんとか逃げ出した。しかしどうしてそこまでファングを嫌うのか……」 「囚われの身の二人。翔太郎の口から語られるのはW第七のメモリファングの存在と、その危険性。ビギンズナイトの時そんなになってたんだ……」「ファングはフィリップの方が装着しますが、その強さの半面精神を蝕みます。結果Wは暴走……恐ろしい事態です。あれだけ嫌がってるのもわかります」「しかし、今のままじゃどうにも……あ、麻生だ、解放されたんだったなそういえば」「倉田はもはやかつての倉田ではない。でもなんとか救いたいという麻生。どうしてそこまでと聞くフィリップに大しての回答は立った一つ、相棒だから。これでフィリップの腹も決まった」 「倉田が用意した処刑ゲーム。それは翔太郎を剣山の上に吊るして亜樹子にロープを持たせ苦しめるというって、なんだこのテンプレな拷問は」「酷い、酷過ぎる。亜樹子さんもう皮がむけて血まみれ……ってあー、落ちるー!」「……あれ、落ちない? あ、ファングです、ファングメモリがロープを支えてます!」「ようし、よく来たフィリップ! 対策なんざあとでいい、ファングでやっちまえ!」「ちょっ、待……こいつも本能で動くようになったな、あれだけ嫌っていたファングに変身したぞ。大丈夫なのか?」「いや、ダメだもう暴走してる! 見境なくなっちまってぞ!」「マスカレードが大虐殺! もう止まらないよ!」「――わかりました。恐らくファングメモリはフィリップを守るために存在するんでしょう。そのためには手段を選ばず、敵はすべて排除する――フィリップの意思を無視して。しかしそんなもの誰が作ったんでしょう。ガイアメモリを開発できて、なおかつそこまでしてフィリップを守ろうとする存在。……まさか、フィリップ、来人の……」「んなこと言ってる場合が! アームズドーパントが亜樹子を人質に……って止まれ馬鹿! 亜樹子殺す気か! やめろフィリップ!」「……!? ここは……地球の本棚? 炎上してるじゃないか!」「違う、これはフィリップの心の中だ。ファングの影響で知性と理性が燃えていってるんだ。精神感応した翔太郎だけにわかる地獄絵図……やばい、このままじゃフィリップが壊れちまう」「フィリップを見つけないと……あ、いた!」「ふう……ギリギリセーフですね。翔太郎が救いだしてくれました」「当然だろ? なんせ、二人で一人の仮面ライダーなんだから」「こうなればこっちのもの。一気に叩きつぶしちゃいましょう。さあ、」「「さあ、お前の罪を数えろ!」」「……だから」「ぼ、僕じゃない! 僕じゃないよ!」「騒ぐな。とにかく覚醒したファングの力は強大だな。マスカレードもアームズも難なくなぎ倒していく。そろそろメモリブレイクといくか。必殺技は……ファングストライザーでどうだ?」「いいんじゃない? ようし、ファングストライザー! って回転蹴りだなこれは。うし、撃破。あ、今まで静観してた冴子が逃げる! 逃がすか!」「おっと、フィリップはここまでだ。疲れすぎたな。後は翔太郎に任せろ。高速で逃げるタブーに必中のトリガールナバーストかまして……ん!?」「回避した? 霧彦じゃないか、あいついつの間に高速移動の力なんか……」「訓練なんかしてたんだ……あんな馬鹿にされてたのに。健気な奴だなあ」 「偽仮面ライダーは逮捕されて名誉挽回、麻生さんも自首してくれたし事件解決。でも、ファングがフィリップを守るための存在なら、現れたのは何か悪いことの前触れかな」「さあ……なんかどうでもいいんですけど」「だからお前は今度やってやるって。それはともかくフィリップ、なんだその体」「うっわ! フィリップがとんでもなくデブになってやがる!」「減量後に餅なんか検索したからリバウンドだな……本当に検索馬鹿なんだからなあ」
2010.01.08
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*この日本当は休日でした
2010.01.07
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いやはやはや、あれからもう八年とか九年たったのか。早いもんだ。あの名作コントの数々はいまだに忘れられない。特に小須田部長好きだったんだが……あの終わり方じゃなあ。前にやったし、次があるとしてもDVDだろう。笑う犬は最初きちんとコントやってたんだが、ゴールデンに入ったらなんか企画やゲームものなっちまってあっという間に人気なくしてポシャ。うちらも最後の方見てなかったしな。しかしまあ、そこはしょうがないんだろう。ネプチューンも笑う犬当時新人同然だったらしいしな。人気が上がればギャラも他の仕事も増えるのは必然、とても昔のように毎週コントなんて撮れなかったに違いない。この手の現象は他の番組でもあるし。だからこうしてチマチマ復活するのは個人的に一番いいやり方だと思う。一年以上ってのは長いが……この不景気じゃ仕方ない。ともかく、お笑い界じゃもはや大御所のウッチャンナンチャンにネプチューン、基本メンバー崩してないのがいい。やっぱ笑う犬はこのメンツじゃないと。……DVD-BOXかあ。前みたくレンタルしてくんねえかなあ(ぉ
2010.01.06
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冤罪ある日、電車で痴漢が捕まった。被害者の女性自身が連れ出したのだが、男はやってないと完全否定。しかし周りは誰も信じてくれない。駅員に連れてかれそうになった男の前に、違う電車が進入しようとしていた。すると、その男は被害者の女性をホームから突き落とし、電車に轢かせて殺してしまった。痴漢がバレたので腹いせに殺したと思われたが、男は取り調べで、「私は無実だ」と主張。「捕まったら仕事も家族も無くしてしまう。勝手な思い込みで私を犯罪者にして、あいつこそ犯罪者だ。痴漢冤罪で捕まるくらいなら、殺人罪で捕まるほうがマシだ」と述べた。後日、男には痴漢よりずっと重い刑罰が下された。「……なにこれ」「又聞きした都市伝説」「お前新年になんてもの流してるんだ!」「しっかし酷い話ですねえ……色んな意味で。実際にあったことでしょうか」「どうかな。本当にこんな話があったとしたらワイドショーで騒がれてると思うが……まあ、都市伝説なんてそんなもんだ」これが事実かは知らんが、背景は痴漢冤罪が最近騒がれ“すぎて”いることなのは間違いない。ある番組で痴漢と間違われたらどうするかという対処法に、専門家が「走って逃げる」なんて身も蓋もない話をしたとおり、痴漢は無実を証明するのはかなり難しい。証言だけで有罪食らうからもう言った者勝ちである。昔、電車内での女子高生による携帯電話を注意した男性が痴漢とされたなんて有名な事件がある。本当に、走って逃げるしかない。でも、有罪の確立99%なんて言われてるが裁判で勝てる可能性もあるし、有罪でも比較的刑は少ないのだが、ここんとこ「痴漢とされたら人生終わり」みたいなドラマや映画が多い。この手の業界には柳の下にはドジョウが六匹くらいいることになってるのだ。この男性はその手のものを見て、実際以上に人生に悲観してしまい凶行に走ったとすればあり得なくもない。変なブームに乗ったテレビが悪いのか。その風潮を戒めるための話かねえ。しかし、この話を聞いて本当に被害に遭ってる方が怖くて何も言えなくなるのもまずいと思うが。
2010.01.05
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「よう、正月祝いに来てやったぜ」「なんだお前ら、四日に来るなんてちょっと遅いんじゃないか?」「そう言わないでよ、こっちだって正月には付き合いくらいあるわよ」「本当はもっと早く来たかったんだがな。ほら、酒くらいは買ってきてやったぞ」「ありがとうございます。別にこんなことしてなくてもよろしいのに」「まあ、貰えるものは貰っておきましょう」「いやー、悪いね。こっちからは何の挨拶もなしに」「いいって、あ、そうだ、これ」「あん? なんだこりゃ?」「あんたによフォルト、いつもの」「お、悪い悪い。さあて今月は……おい、ずいぶん量増えてないか?」「無茶のしすぎよ、これくらい飲まないと追っつけなくなったからしょうがないでしょ。自分が病人だってこと理解しなさい」「病人?」「あ、おい!」「なんだ、処方箋ですか」もっと早く出したかったんだけど、諸事情で今さらorz
2010.01.04
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*この日本当は休日でした
2010.01.03
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*この日本当は休日でした
2010.01.02
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新年あけまして おめでとうございます! 「なんか今年は遅かったね、いつもは年が明けた途端に更新するのに」「すっかり忘れてたそうです。愚かですね」「やめろよそんな誰も得しない内輪ネタ!」「ま、2010になってもこいつは相変わらずと……やれやれだよ」「ところで、今年の抱負はあるか?」「また『死なない』とかじゃないでしょうね」「……「とりあえず一本書く」かな」「あら」「……静馬。お前後で酒に付き合え」「は、はい?」「ま、世知辛い話は後にして、お前ら集まれ」「そうですね、相棒も始まりますし」「そういうこと言うな! さて、それでは皆さん、今年もLEを」よろしくおねがいします!
2010.01.01
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