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「とりっくおあとりーと♪」「…………」バタン!ガチャガチャ「ちょっと、何いきなりドア閉めてるんですか。開けて下さいよ」「誰が開けるか馬鹿野郎! あああどうして毎年この季節が来るんだ!」「季節なんて毎年来て当然でしょうが。ほら、今日はハロウィンですよ。とりっくおあとりーと♪」「誰が菓子なんかやるか! ここじゃ今まであえて書かなかったけどな、お前が来てからうちのハロウィンは毎年毎年地獄だろうが! お前のイタズラはシャレになんねーんだよ!」「なんでそんなに怖がりますかねえ……お菓子くれれば何もしないのに」「お前の好きな菓子って毒まんじゅう(まんじゅうの下にお顔の書いてある紙が敷き詰められているもの)じゃねーか! 建て直し中なんだから金あるわけねえだろうちに!」「失敬な。そんなもの要求した覚えありませんよ……今まで」「これからは!? つーか今は!? だからさあ、ハロウィンって何かを求めて脅迫する日じゃないんだってば!」「そんなことはいいから、話聞いてくれませんかね。静馬で最後なんですから」「やだよ、どうせ要求聞いてもやんのは変わらな……え、最後? あいつらは?」「皆さん正直な方々でねえ、ちゃぁんとお菓子くれましたよ。ほら、あそこに」「ああ、もうやめてくれ……私は佃煮じゃない……」「僕は春巻、僕は春巻、僕は春巻……」「うわああああああああ、死屍累々!! 佃煮と春巻って、お前だから何を……あれ、フォルトいねえ。逃げたかあいつ!?」「ああ、フォルトなら玄関口で「速くなくたっていいじゃない、いんげんだもの」なんてぶつぶつ呟いてましたか」「一番の重症者だったあああああぁぁぁぁぁぁぁ!! いんげんて、だから何をしたんだ貴様! いや言わなくていい、知りたくない!」「そうそう、静馬も来て下さいよ。でないと……」「誰が行くか! 去年しばらく寝込んだってのに、今年バージョンアップしたの食らったら今度こそ自己崩壊しちま……」「てなこと言いつつほーい♪」「うわぁ!! どっから出てきた!? 俺は今確かにドアの向こうにいるお前と……」「まあ面倒だったので、スピーカー貼り付けて回りこんでました」「うわあなんというコナン的単純トリックにひっかかっちまうんだ俺は……よ、よせ、来るな、牝ライオンにはなりたくない!」「ご安心ください、昔使ったのと同じ手なんか使いませんから……ある意味それより酷いかもしれませんけど」「ひいいぃ!?」「さて、それじゃ――」「とりっくおあとりーと♪」LE一の腹黒面目躍如ってか(ぉ今日がハロウィンなの思い出して唐突に作ったネタです。ギャグ書くのは意外ときついけど楽しいです。麻紀が何すんのかは想像に任せます。くれぐれも変な想像は(ry
2010.10.31
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「前回、路銀が尽きたのでクスクシエでバイトを始めた映司。知世子さんはずっとバイトして欲しいのだが、何故かすぐ出て行こうとする――にしても、この店完全にコスプレ屋だろ。店長くの一の店なんて聞いたことないぞ」「まあそれはともかく、街で男の人が必死に何かから逃げていた。しかし捕まって……あれ、奥さん? 財布からお金盗んだのバレて逃げてただけか。なんだてっきりヤミーかと……あ、ガメルだ」「……!? こいつ自分の体にメダル入れてヤミー作ったぞ!? こいつメダル自己生産できるってのか? ――しかし、単にヤミーに物飛ばさせて遊んでるようにしか見えんのだが」「ですがこのガメルの行動、グリード達が計画したメダル奪還作戦の一つのようです。何をさせる気でしょうか」 「あの追いかけっこしてた夫婦は知世子さんの知り合いだったのか。しかし、仕事もしないで盗んだ金で百万円くじ買いまくるとは本当に馬鹿男だな。そんなもの当たるわけが……む、当たった!?」「大当たりだ。ガメルがバイソンヤミーに物ぶつけさせまくって大暴れ。メダル増える描写ないし本当に遊んでるだけかこいつ? とにかくエスカレートすると何が飛んでくるかわからん、止めないと。変身だ」「しかし強いよこのヤミー。パワー系でオーズを圧倒してる。しかもガメルまで出てきたからこのままじゃやられちゃうよ。――あれ、後藤さん?」「なんか、会長からまたケーキの配達任されたようだな。警察出身らしいが、これじゃただの配達屋……ん!? コアメダルじゃねえか!? あいつセルだけじゃなくてコアも所有してたのか!?」「ちょっとここで後藤さんの話。元警察官だった後藤さんは、会長の元でグリードから世界を救うという壮大な使命のため辞職したそうですが……確かにこれじゃ配達屋。不満そうなのもわかります」「しかし、新しく来たこのライオンメダルは使えるぞ。あのヤミーは光が苦手らしく、動きを封じてパワー攻撃でたたみかけてくれる! ――む、逃げたか」 「で、ここまでずーっと出番がなかったアンクだが、ネットでコアメダルらしきものを拾ったという情報をゲット。早速行ってみたがどうもきな臭い物を感じたので映司を呼ぶ。しかしその時映司はヤミーと戦っていたわけで、発見者に単独で会うことに」「……ああっ! これウヴァじゃん! どういうこと?」「最初から罠だったのさ。ネットに偽の情報を流してアンクを誘い出す」「同時にガメルを好き放題暴れさせオーズと戦わせることで二人を分断しアンクからメダルを奪う――完全にしてやられましたね」「悠長なこと言ってる場合か! このままだとアンクがやられてしまう! ……ああっ! コアメダルが!」
2010.10.30
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申し訳ありませんが、管理人は本日LE運営不能な状態に陥っているので緊急的に営業を休止いたします。誠に申し訳ありません
2010.10.29
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「と、言いつつ、結局は貰い物頼りですね」「感謝しろよせっかくいい絵くれたんだから!」「たしかに散々プレゼントされてばかりだからな、感謝してもしきれん」「いやあ、LEにまた素晴らしい絵が飾られたねえ♪」「破壊されないようにしっかり管理しねえとな」「う゛っ……」「問題ない、貰った絵はちゃんと46cm砲も十五.五センチ砲も24cm砲もファイナル・ストライクもジェット・マグナム全部一斉攻撃にもビクともしない特注超合金金庫にしまってある!」「それを社宅にも使ってくれませんかねえ……またプレハブ暮らしに逆戻りです」というわけで、新看板設置。もうありがた過ぎて私にとっての現人神>怒さん怒さん感謝感激でございます~
2010.10.28
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「……で?」「…………」「どう、説明してくれるんです?」「…………」「最初から、仔細を明らかにして貰おうか」「なん――でだっけなあ」「なんでだっけねえ」 「あれ、静馬何してるの?」「んー、資料のファイル整頓してるんだよ。社宅は直ったけど資料とか纏めて積んでたままだったろ」「そういえばそうだったね。でも……結構資料あるもんだね、うちも」「そうでもねえぞ。あの一件で失ったデータも相当あるし……あ、そうだ。PKちょっと頼みあるんだが」「? なに?」「《サジタリウス》の全体スケッチ消えちまったんだけど、U2で再現できないかな?」「オッケー! それくらい余裕だよ!」ピカーッ!「……あいつが変形するのにこんな擬音必要だったかな……まあいいや。おお、変形完了」『どうー、静馬ー?』「おっけおっけー、写真撮らないと……しっかしこういうとき便利だよなあお前は」『まあ色々制限あるけどねー、もういい?』「ああ、ご苦労さん」「よっと。まあ役に立てるんだったら嬉し……う」「うん? どうした?」「で、電池切……れ……」「え、ガス欠!? おおい、大丈夫かぁ!?」(ああ、もう喋ることすらできなくなっちゃった……早く静馬に充電して貰わないと)「やべえな、早く燃料入れないと……ん?」つづく
2010.10.27
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(うん?)「あれ、こいつなんで動いてるんだっけ?」(ええーっ!? 知らないの!? もしくは忘れた!? 確かにたまにしか充電しないけど!)「やっべえ思い出せない……フォルトは出払ってるし、あいつらもわかんないだろうからなあ。コードは……ないな。充電ちゃうんか」(あ、いや、専用のコネクタに接続するんだよ! コードじゃないけど充電で正解です!)「お、こんなところに意味ありげな穴が。そうか、ここから燃料入れるんだな」(違う違う違う! それ冷却口だから!)「しかしうちはハロゲンだから灯油も何もないしな……お、いいの発見」(ちょっ、それウイスキー!!)「どうせ俺飲まないし、まあウイスキーでもいけるだろ。そんな話聞いたことあるし」(それ僕の原型になった物の話でしょ!? 僕ウイスキー飲んだことないよ!?)「PK、今目覚めさせてやるからなー。いくぞー」(やめてやめてやめて……ああーっ!!?) 「――ええと、PK、さん?」「ああん?」「あの、どうかしたんすか?」「別にぃ……どうもしてねえけど? あげひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」(完全に酔っぱらってる……いや、これはウイスキー入れたせいでどっかショートしたんかな。とにかくやべえ)「おう、お前も飲め!」「あ、いえ、俺はちょっと」「ああん!? 俺様の酒が飲めねえってのか!?」「いや何にも持ってないじゃないですか。手だけ差し出されてどうしろってんすか」「ドアホがぁこのがきゃあ!! 酒ってのはなあ、勧められたら飲めなくても飲むもんだ!!」「アルハラじゃんそれってだから違うって、ないものをどう飲めっていうんすか」「てめえいつまでもグチグチ抜かしやがって! こりゃ灸据える必要あるようだなぁ!!」「え、な、なに?」「ちぃええええええええええぇぇぇぇぇんじ、さぁああああああじたぁぁぁぁりぅううううううううぅすっっ!!!」「ちょ、ま、待てぇ!!」どっかーーーーーーーーーーん!!! 「で、《サジタリウス》に変形したPKが発砲、しかも上空からLE本社へフリーフォール」「建て直した会社はまた木端微塵かよ」「この大馬鹿共がぁ!!」「うぅ……すいませんでした」「はあ、まさかこんなことになるとは……フォルト、クストのとこに連絡入れといて」「わーとっるわ。ったく、あいつがまた笑うぞこりゃ……」「あーもう、こう直すたんびにぶっ壊れてちゃしょうがねえよなあ……」「誰のせいだと思っとるか!」「ひいぃ、ごめんなさいごめんなさいっ」というわけで、遅くなった四周年企画(ぇ ――メチャクチャ極まりないけど(ぉいえね、チャットで四周年のこと話題にしたらこんなネタを思いついてしまい……私が考えたわけではないので原作(ナイショ)としておきますしっかし、いつになったら本社直るんだろう……というか次は誰がぶっ壊(ry
2010.10.27
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「Last Esperanzars、ついに四年目突入!」「やったね! バンザーイ!」「いやあ、なんか長かったような短かったような」「色々あったからな、私にはあっという間に感じたよ」「いえ、あの」「ホントそうだよなあ。特に最近は面倒事が多いが、みんなこれからも頼むぜ」「それはともかく、あの」「はん、皆まで言うなって」「四周年の節目、そんなこと言っててもしょうがないでしょ! これからも改めてよろしく……」「だから、一日経ってるんですけど」「言うな! みんな気付かないフリしてたんだから!」(LE創設は10.25です)「もう完全に忘れてたね……ホント」「何を言うか、きちんとやったろ記念イベント」「記念って……相棒レビューか? あれがイベントかよ!?」「愚劣なり! LEと言えば相棒レビューだろうが!」「あれ、ここって小説サイトじゃありませんでしたっけ」「うわあああああああああああああああぁんっ!!」「――なんか久々だな、この引き」本当に(えぇいや、何かしようかなとは思ってたんですがねえ。いつの間にか過ぎちゃってました。……情けないorz小説は絶賛スランプ中だし、何かやるとしたらSSかなあ。……そろそろ行くか
2010.10.26
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「相棒よ、俺はかえってきたああぁぁぁーーー!!!」「さすがに相棒だとテンション上がるねえ……始めようか」 「冒頭……なんですかこれ。迷彩服の方々が雨を、川を走破していますよ。自衛隊でしょうか。いったい何をして……あら、なんかあからさまに様子が変な人がいますよ」「おい、錯乱して銃乱射し始めたぞ! あ、撃たれた!」 「舞台は変わって、女流作家で有名な水元湘子が遺体で発見された。死因は家のキッチンナイフによる頚動脈切断。トロフィーや生原稿が盗まれているらしい。夫の吉野さんはその時刻ちょうどバーで飲んでいて、奥さんからのメール履歴が残っていた。死亡推定時刻はこの辺か」「アリバイは完璧か。それにしても神戸はまた置いてけぼり……ん、新品のチーズにワインが捨てられてる。もったいねえなあ。あとめぼしい物は――あれ、資料ファイルが無くなってるみたいだな」「なんか、川芝っていうずいぶん粘着質なストーカーがいるんだって。殺害予告までしてたっていうから、その人かな? 部屋に行ってみたけどいなかったよ」「私としては資料ファイルが気になりますね。夫の経営する出版社の白秋社の岡崎という担当に新作の資料集めさせてたというのに、それに関するファイルがなくなってます。川芝が持っていった? それはともかく、殺人を狙って自宅に押し入った人が、その家のナイフなんか使って殺しますかね」 「ああ、この白秋社って奥さんの父親に融資して貰っていたのか……で、吉野さんの証言だと、新作は環境問題がテーマの新しい切り口から書く作品らしく、豊日商事の笠井という男に会っている。どんな作品か知るにはそいつが一番か……あん? 二週間前に夜釣りで溺れて死んだ?」「奥さんの話によると、豊日商事が輸入した航空燃料の中に不純物が混じっていて、そのせいで空港周辺の環境が汚染されていたのを水元さんがどこかで突き止め、笠井さんにぶつけていたそうだ。それを小説で発表する気だったのか? しかし、もう来週には謝罪会見するものだ、殺人の動機にはならんな」「当てが外れたかな……ファンの米沢さんによると、水元湘子はやたら自殺とか殺人をテーマにする作家で、そいつが殺されるってのは皮肉以外の何物でも……お、川芝が捕まったか」 「あれ? 生原稿も資料ファイルも持ってないじゃん。容疑否認してるし」「どうもこいつ、家に行ったはいいけど鍵かかってたから帰っちゃったらしいです。庭に回り込む度胸はありましたが、物音にびっくりして逃げたと。二時くらいの話だそうですが。となると、犯人が別にいることになりますが、動機はなんでしょう。え? 神戸くん何を確かめたいですって?」 「事件当夜三時頃、残業を終えた夫はバーで奥さんからのメールを受け取っている。となるとその時奥さんは家にいたことになるが……それは自宅の基地局じゃなくて、全然別、夫がいたバーから発信されていた」「は? ということは……夫が自分で妻の携帯を使いメールを送ったのか? 妻殺害のアリバイを確保するために」「いいえ、奥さんは自殺です。あの日吉野さんは三時より前に家に帰っていて、浴室で自殺しているのを発見した。部屋に置かれていた小説はヒロインが自殺するシーンで栞が挟まっていて、チーズやワインはその時嗜んでいたもの。どう考えても遺書代わりなそれらが、夫の不倫に気付いて自殺したことを暗示していました」「そんな……作家が小説そっくりに自殺するなんてシャレにもならないよ。おまけに水元さんのお父さんから出版社は融資して貰ってるんでしょ? バレたら一巻の終わりだよ。最近情緒不安定だったことから不倫を悟られたと思い、生原稿とかを盗んでワインやチーズを捨て殺人に見せかけ、アリバイ作ったわけだね。しかも川芝さんを犯人に仕立て上げようとして……殺人までじゃないけど、立派な犯罪だよ。え? 死体発見したの二時二十分?」 「確かに水元さんは笠井さんから不純物に関する報告書を受け取っていた。だが夫が盗んだものにそんなものなかった。さらに川芝の証言にあった二時頃の物音――どうなってんだ?」「――もし仮に、吉野さんがあの日消防や警察に連絡していたら、自殺と判断されて捜査なんかされなかったろう。資料に気付く奴もいない。水元さんがピリピリしてたのは夫の不倫じゃなくて、やばい事実を知ったからじゃないのか?」「まさか……本当に殺人だというのか!?」「わかんないけど、今はアシスタントしてたっていう岡崎さんに話を聞くべきじゃ……ん!? 屋上から飛び降た!?」「違います! 屋上に誰かいます! 急いで登らないと!」「――いない。ワイヤーでビルから降りやがった。確実にプロだぞ。何者なんだこの男は」「こいつ……冒頭で男を射殺した……」
2010.10.25
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……疲れた。もうそれしか言えない。疲労困憊。何も語る気になれない。気力がない。今日はこれで終わり。というかこれ以上は不可能だ。悪いけど、本日の更新はこれで終了です。ただ眠い……orz
2010.10.24
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……あー疲れた。本当に疲れた今まで散々『戦争だ』って言ってきたが、今回が一、二を争うくらい本物の戦争だった気がする。マジ疲れた。これが明日もあるのである。もう地獄である。まあやるしかないのだが……詳細は後日ね
2010.10.23
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2010.10.22
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2010.10.21
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「えー、アンクは自分のメダルだけじゃなく他の四人のコアメダルも奪う気なの?」「名の通り強欲な奴だ。しかし、これでウヴァのメダル三枚揃ったわけだな。クワガタ、カマキリ、バッタ……単色コンポができる。いったいどんな力が発揮されるのか……しかし、今回映司単体で狙われたことから、アンクは映司に変身用のメダルを持たせ、同時にやっぱ鴻上の装備の必要性も感じた。しかし70%というぼったくりに応じる気はまったくなく、タダで使えるようにする気だ。やベえなコイツ」 「話は変わって、お父さんの会社潰れちゃった山野さんはその現実を受け入れることができず、また浪費に走ろうとします。もう完全に馬鹿女。ヤミーが育っているというのにも聞く耳持たずでネットで買いまくる。ああ育ってく育ってく」「ああもう、何が金だ何が服だ! そんな欲まみれだからグリードに目をつけられるというのが何故わからん!」「いや――別に悪いことじゃないさ」「なに?」「欲のない人間なんかいるもんか。映司だってパンツに限った話だが、欲望自体を否定することはないんだ。だけど、あんまし欲に突っ張ってちゃダメってこと。付き合い方ってことだな。その点ではこの女は暴走してるが……果たして、それは山野だけの話かな? ん!?」「げっ! とうとうヤミーが……何これ!? ちっちゃい魚みたいなのが山ほど出てきたよ!?」「これがメズールのヤミーか……とにかく、オーズに変身しないと!」 「一方、アンクは鴻上会長の居場所を突き止め、なんとシステムを使うため会長を殺そうとします。しかし、会長は笑顔でオーズの戦闘を映した映像をアンクに見せつけます」「……ん!? なんだ、メダルを入れてもライドベンダーが反応しないぞ!」「実はメダルシステムは全て会長の意思によって制御されていて、死んだらシステム自体が使えなくなってします。てことはアンクは会長殺すことができない。仕方なく40%で受けるというが、なおも70と言い張る。迫るオーズのピンチ。50、60……お、60でいいんだ。おい、ところでそのケーキなんだ? 契約成立記念ケーキ?」「ああっ!? ケーキに『60%』って書いてある!」「なるほど、会長は最初から現実的な60%で契約するつもりだったが、あえて高めに言ってアンクの譲歩を引き出したんだな。交渉の基本テクニックだが、実際やられるとムカつくな」「しかも、実は会長の遠隔操作なんて真っ赤な嘘で、影から後藤隊長が操作してただけでした。アンクは完全に駆け引きで負けたわけですが、自分の命を札にグリード相手にハッタリかますとは凄まじい根性ですねこの人。やっぱ只者じゃありません」 「聞けば、山野の家は確かに金持ちではあるがセレブとは言えないとんだ田舎者で、そんな劣等感から東京での生活は不安ばかりで、豪奢な服を着ることでそれを誤魔化していたのだそうだ」「依存症の根幹はそれか……それで比奈さんだけど、ある意味彼女も依存していたんだよな。服じゃなくて、両親がいなくなって唯一の肉親になった兄に。兄がああなってしまったことによって塞ぎこんでしまっていたが、それじゃダメなんだと。いつまでも頼ってるだけじゃダメだと二人は強く生きることを誓い合うのだった」 「で、この数千匹いるかもしれないピラニアヤミーの大群どうするの? いちいち対処しきれないよ」「こいつは……やるしかないな。例の単色コンボを」「し、しかし、あれは相当危険なんだろう?」「この際、四の五の言ってられませんよ。いきますよ、クワガタ、カマキリ、バッタ!」「ガータガタガタキッリッバ! ガタキリバ! これがガタキリバコンボだ!」「――ええええぇッ!? 雄たけびと共にオーズが三十人くらいに増殖したよ!?」「分身じゃなくて完全な増殖かよ!? なんて奴だ、これがコンボの力か……大量のヤミーを次々と蹴散らしていくぜ」「しかし、ヤミーもひと塊になって襲ってきたぞ!」「させるか! スキャニングチャージ! 一斉に巨大ヤミーの体内に潜ってぶちのめしちまえ!」「はあ、なんとか倒せましたが……映司も相当疲労しましたね。大増殖なんてやったから当然ですが。コンポはやはり危険なようですね」 「で、山野さんは心を入れ替えてパン屋でバイト。比奈さんも明るくなったね」「まあ一応めでたしめでたしか……コンボはすげえけど、やっぱあんま使うもんじゃねえな」
2010.10.20
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一年以上前から、健康を考慮して玄米食を行っている(基本白米だけど私が一番飲んでいる飲み物は牛乳でも麦茶でもなくココアであり、夏でも勿論冬ではほぼ毎日のように飲んでいる。全然関係ねえじゃねえかと思うでしょうが、実は関係ある。なんとこの両者を纏めて一つの料理にしたのだ。その名も『ココア飯』――いや、俺が考えたのではない。ある有名料理漫画で変わり種ライスの一つにココアライスの名で紹介されたのだ。コーヒーライスってのが実際にあるらしい。ちょっとした理由から、作ってみようということになったのだ。今新米の季節で玄米買ったばかりだし。個人的に飯の方が音感がいいのでココア飯とした。感想は……まあそのまんまな味でしたね。チョコフレーク食ってるみたいな。玄米だから尚更でした。大量に入れたつもりが意外とそんな甘くなく、普通にご飯として食えるのは驚き。足りなかったのかな……定番にするかと聞かれたらちょっと口ごもらざるを得ないが、なかなか美味かったです。他にも変わり種飯は色々あるのだが……アルコール入りを炊飯器で炊くと大変なことになるらしいからできねえんだよな(ぉ
2010.10.19
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ついに今度の水曜、相棒新シーズンがスタートする。一ファンとして、そしてレビュアーとして、真の相棒になった杉下警部と神戸の物語は必見の価値ありと思っている。……しっかし、第一話なのに一時間なんだよな。いつもは二時間のスペシャル当然なのに。何があったのかしら。まあそれはいい。私はこのブログを読んでる方ならとっくにわかってるだろうが相棒の大ファンである。あるのだが、実は不満がないと言えば嘘になる。新シリーズに当たって、その問題提起をしてみたいと思う。もっとも、これは往年のファンなら「何を今さら」な話題かもしれないのだが……(ここから下は相棒に関して辛辣かつ不快なことが書いてあるかもしれないので、不快に思う方はここから先は読まないようお勧めします。なお、警告を無視した場合の被害は責任を負いかねます)相棒は常々、『社会派ドラマ』と呼ばれてきた。実際その時期の社会問題などを絡めた作品を数々発表し、問題提起を行ってきた作品であり、それが重厚なドラマを生み出し、人気を博してきた。が、それが相棒最大の欠点でもあるのだ。簡単に言うと、社会問題などに気合を入れ過ぎてしまい、刑事ドラマ、推理ドラマとしての体裁を失ってしまうのがよくあることなのだ。ミステリードラマの魅力というと、刑事が犯人を追い詰めていく様であることは勿論だし、相棒にもその面は当然のことながら十分ある。しかし、問題提起にばかり目を向けてしまうあまり、その部分をなおざりにしてしまうのだ。……う~ん、うまいこと表現できないな。一言で言うと『超展開』だろうか。ミステリーに関わらず何らかのストーリーを持った作品には本筋となる一本線があって、その他わき道としてサブの話がある。ミステリーの場合は本筋が事件で、わき道がポツポツありそれが伏線となっていることもある、なんて具合だ。しかし、相棒の場合どう見てもその問題提起こそが主体で、ミステリーの主体であるはずの事件や推理などがおまけのようになっている作品がたまにあるのだ。先ほど超展開と述べたが、「え、誰こいつ」や「いや、この部分いらんだろ」などということはザラ。つまり、そちらの方に力を入れ過ぎてるということ。思うに、これは社会派社会派呼ばれ続けた弊害だと思う。視聴者がそう呼んで期待し、製作陣がそれに応え続けた結果、いつの間にかズレてきているような感がある。無論、きちんとした推理物の相棒も数多くあるのだが、この傾向はスペシャルなどに特に頻発する。まあ、当然か。ここまで言っておいて何だが、自分は相棒に不満があるとか許せないとか面白くないと言っているのではない。ただ、どこか間違った方向に進んでいる気がしないでもないのだ。腹の探り合いをしていた前シーズンと違い遠慮なく本物の相棒となった二人、どういった関係になるのか楽しみなのは事実。個人的には、杉下と亀山のように完全に二人だけの世界を作ってくれないといいのだが……期待と不安を織り交ぜて、明後日の放送を楽しみにするとする。
2010.10.18
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2010.10.17
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2010.10.16
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『太田総理の私が総理大臣になったら~』が八月の終わりに終了していたのに、気付いたのは最近のこと。いや、最近やんないなーと思っていたけど、丁度秋の番組改変期だったし、一か月以上特別番組とかでやんなかったことは前にもあったんで気にならなかった。でもまあ、驚きはしたけど「ああ、そうだろうな」とも思った。ウィキでは裏番組に押されて視聴率が下がったからだって言ってたけど、そればかりじゃない。番組自体がすごくつまんなくなっていってたから。多分最終回だった時見なかったのも、池上彰と被って「まあ、太田総理ならいいか」と止めたからだもん。そもそもあの番組は突飛なマニフェストを出して論議することにより、政治の問題をそれぞれの立場から討論するのが面白い番組であり、だからこそ見てきたというのに、マニフェストの時間が削られて国民の怒りとかなんかの解説とかわけわかんない企画ばかりが増えてきた。元々マニフェスト二本で30分とか一本一時間とかだったのに、一本30分とあきらかにメインじゃなくなっていった。最終的には下らんアンケートばかりやるようになったし。いや、その前から始まっていたか? マニフェストの解説もいつの間にかドラマじゃなくて紙芝居になっていったもんな。人気なくなったから製作費ケチったのか、製作費なくなったから人気なくなったのか、どっちにしろあの番組はもう終わりだった。全然面白くなくなっていったもんなー。素直にマニフェストだけやってりゃいいのに、どこで路線を間違えたんだ。今度からは特別番組でやる予定らしい。まあその方がマニフェストに集中できていいかもしれん。また変な企画やったら蹴るがな
2010.10.15
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2010.10.14
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「登場した鴻上会長、取引を申し出てきました。自分たちの装備を映司たちに提供する代わりに、メダルを分けてほしいと。しかし、取り分70%はいくらなんでもぼったくり過ぎでしょう」「肝心のメダル集めてる理由も教えてくれないしねえ。まあ、アンクは絶対受け入れないだろうね」 「で、グリード共は人間とのいざこざを避けるため、アンクみたく人間の体を乗っ取っていた。どいつもこいつも性格と会った人間に憑依しやがって。あれ、あの女のメズールって奴がいねえぞ? どっかで遊んでるのか?」「ん、なんか馬鹿みたく買い物したセレブらしき女がいるぞ。メチャクチャな買い方しやがって羨ましい限り……あれ、なんだこのお嬢さん」「――!? この女子中学生がメズール!? ヤミーを作った……のか? 別に何ともないが」「それはともかく、この山野って女は比奈さんの大学にいるようですが、金持ちを鼻にかけた嫌な女ですねえ。そんなセレブならお嬢様大学いけばいいのに」 「メズールと映司たちが接触したよ。まあ顔見せ程度なものだったけど、やっぱりヤミーを放ったみたいだね。でもメズールのヤミーは巣を作って宿主の欲望を吸い取って成長するタイプだから見つけづらいんだって。困ったなあ」「いや、多分あのマンションだろうな……あ、あそこはあの馬鹿女のいるマンションて待て、比奈さん行っちゃダメ!」「この前あいつの買った服をぶつかって落としちまってな、わざわざクリーニングに出して返しに来たんだよ。いらねえって言われたのに律儀な人。どうでもいいけど、あの女買い物依存症だよな完全に。服買ってばっかで全然着てないみたいだし」「まったくだ、その欲望をグリードなんぞに付け込まれて……ん、なんだこの男」「げっ! こいつウヴァじゃねえか! 直接メダル奪いに来やがったな。やべえこっちはアンクいねえんだ、ライドベンダーで逃げるぞ!」「ねえ、やっぱ鴻上会長との取引受けるべきじゃない? 便利だし」「メダルとの取引なんてアンクが応じるわけないでしょ。とにかく、今はオーズに変身してウヴァを片付けるのが先です」「さすがにグリード、完全体ではないとはいえ前回のカザリに勝るとも劣らない戦闘能力だ。しかもこいつはメダルを取り戻そうとする執念が……ん、なんかおかしいな」「おい、こいつまさかメダル一枚カザリが持っていったこと知らないのか? まああんな奴だったら教えるわけないか」「――隙を見せた、今だ! タカトラータで連続キックをぶちかませ!」「やった! コアメダルを奪ったよ! クワガタに……え、カマキリ? ウヴァに取られたあれ?」「メダルって一種に一枚じゃなかったんですね。こうなるとタカ・タカ・タカなんてのもあるんでしょうか……とにかく、同色メダル三種揃いましたね。何が起きるんでしょうか」 「お前ヤミーに取りつかれているにも関わらず呑気に買い物など……どうにかしてやりたいなこのアホ女」「……おい、どうにかなったぞ。こいつの父親の会社倒産しちまった」「おや、ヘレナにも呪いの才能あったんですか?」「な!? わ、私はそんなつもりは……!」「んなこたともかく、こいつ今までのセレブ口調から関西弁に様変わりしたな。元々お嬢様じゃなくて、成金のイモ姉ちゃんだったんだな。さて、金がなくなった買い物依存症はどうするかな?」
2010.10.13
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2010.10.12
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2010.10.11
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『小田切響子の嘘』を見たのだが、どう見ても仲間の代表作の一つ『TRICK』にしか思えん。まああれとは逆なのだが。主人公は、テレビで有名な霊能力者小田切響子。しかし霊能力はまったくのデタラメで単なる推理で相手の心を見抜くだけのインチキである。ここがTRICKとは逆の部分だな。あっちは自称霊能力者を暴いていく話だから。で、それが怪事件を霊能力に見せかけて推理していくミステリー物なのだが……凄まじいまでのギャグ中心である。コミカルなキャラクターと滅茶苦茶な設定で駆け巡るストーリーはTRICKとしか言いようがない。パクリは禁句でいいのだろうか。まあ、第一話しか見てない部分でTRICKの完全パクリというのは早計かもしれん。これから見るかは決めてないが……まあ、悪くはないかな
2010.10.10
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2010.10.09
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「え、元々オーズはグリードを封印するもの!?」「いやまあ、そうだとは思ってたけどね。このカザリ、なんとアンクと手を組む交渉をしに来たのだった。自分の言うこと聞かないめんどくさい人間よりグリードの方がいい。コンビ解消の危機だが、アンクは解答を先延ばしにした。アンクが裏切ったらオーズになれないどころか消されるかもしれんのに、映司は人を守るということを変える気はない。しかし、アンクの言うように今回の門太などの欲望に負けた人間を助ける価値があるのか。iPhone片手にアンクはどっか行っちまったし……あ、携帯なってる。ん? 比奈から? げ、比奈に気付かれた!」「いや、もう隠し立てはできまい……兄が置かれた現状を全て話すしかない。比奈にとっては辛い話だが……」「現状維持しか方法ないですからね。なんとか助ける手段を見つけるまでこのままでいるしかない。自分が助けてみせるから……と励ます映司でしたが、ほぼ初対面の人にそんなこと言われてもねえ。比奈さんとしては信じられませんとても。第一どうして赤の他人がそこまでお兄さんを助けようとするのか。親切?」「そこまで甘い奴じゃないさ。人間、誰もかれも助けられないことも知ってる。だけど、だからと言って諦めたりはしない。手が届くのに伸ばさなかったら、死ぬほど後悔する。だからこそ、手を伸ばす。ただそれだけ。親切でも自己満足でもない」「単なるいい人じゃないねやっぱ。きっと、死ぬほど後悔したことがあるんだろうな……どんな壮絶な人生を送ったんだろう」 「門太はもう限界だな……これ以上食ったら確実に死んじまう」「そこへ現れたアンク。映司に自分に従うかと最後通告をしたが、無論いいなりになる気などさらさらない。カザリと組むことになるか――と思われたが」「んだ!? アンクがカザリを不意打ちでぶっ飛ばしやがった! 何が起こった!?」「実はカザリは疑り深い性格で、自分と手を組むふりをして二人が共謀して裏をかくと勘ぐり二人をずっと監視していたのです。しかしアンク、なんと信吾さんのiPhoneで人間界の情報を調べるふりをして、カザリが自分たちを監視しているのをずっと監視していたのです」「え!? そんなのどうやってやるの!?」「インターネット。最近は化け物と警察が銃撃戦なんて騒いでるんだから、アンクを監視している画像が山のようにツイッターとか掲示板にUPされまくっていたのだ。つまりカザリは心底馬鹿にしていた人間の力に一杯喰わされたってとこだな。それをアンクは見ていたと。疑り深いグリードは、最後はどうせ裏切るだろう。だったら面倒でも映司の方がまだマシ。それがアンクの答えだった」「なんだか納得いかないが……とにかくカザリを倒すぞ! タトバコンボからタカキリバへ、一気に斬り捨ててくれる!」「だがやはり相手はグリード、ヤミーとは全然違う強敵だ。タカキリバも追い詰められて……げ、カマキリメダル奪われた!」「いえ、こっちもカザリのコアメダルを三枚奪いました。これで黄色のメダルは四枚、カマキリを引いてもかなりの収穫です」 「あーあ、あの門太って人ネコヤミーに飲みこまれちゃった……まさしく欲にまみれた人間の末路ってとこだけど、あんなん見たらたしかに助ける価値あるのかっていいたくなっちゃうわ」「だがそれでも映司は戦う。人の価値なんてものは他人がどうこうするものではないのだからと。思いが違う二人は互いに歩み寄ることはないが、協力はする同士……変身、タトバコンボ」「しかし、前回同様あの体に攻撃は届かない。かと言って、渾身の一撃では中にいる門太までも傷つけてしまう」「だったら、周りを囲んでるメダルをかき出しゃいいんだ! さっき奪ったメダルで新コンボ、タカ! トラ! チーター! タカトラータ! 駿足の足で連続キックをぶちかませ!」「ようし、出ました! 門太をヤミーから引きはがしたらこっちのもんです、オーズバッシュで一刀両断!」 「さすがにあそこまで馬鹿食いして死にかけたんだから、いくら大食いの門太でも改まることで……あ、ダメだ、治ってない」「救い甲斐のねえデブ……と言いたいところだが、まあこれでいいんだろう」「うん?」「人間、そう簡単に欲望を捨てれるわけがない。あらゆる宗教や哲学が欲望から解放されることを理想としているが、それは逆に言えばそれがとんでもなく難しいってことなんだ。むしろ、オーズの――映司と人間の欲望との戦いはこれから始まるんだ」「映司は怪人だけじゃなく、守る筈の人間の欲望とも戦わなきゃいけないってことか? こりゃ平成ライダーで一番シビアかもしれん……ん、誰だあいつ?」「あれは、鴻上会長の秘書の里中さん? モニタを持って何を――あ、会長が写しだされました。とうとう直接話をつけに来たようです」
2010.10.08
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昨日、夜中にチャイムが鳴った。出なかった。またなんかの勧誘だろうと思ったのだ。基本私はチャイムは無視することにしている。そして今朝、気がつくと郵便からの紙切れが。不在届? しかし何か配達される覚えは……あった。実は昨日、あるものを注文して送るよう頼んでいたのだ。しかしそれは今日の夕方届く予定。予定が早まったわけはなし、なんか混乱してしまった。それよりも混乱したのは、同時にポストに入っていた水道明細(引き落としではなく手紙に届けられるのをいちいち振り込んでる。手間はかかるがコンビニで24時できるしわかりやすいからいつもこれ)が、いつもの3~4倍。うえええぇ!? と叫んだわ。どっかで水漏れでもしてんのかなあ……と思い、不動産屋に連絡入れようかなと考えていた。そこで気付くべきだった。なんかおかしいと。結論から言うと、私が住むアパートの別人の明細が入れられていたのだ。そりゃ高いわけだ。しかし、それに気付いたのがコンビニで振り込む直前(レジに出した時)だったのが我ながら情けない。本当にギリギリのギリうっかり他人の水道代払うとこだった。とにかくその場は明細を返してもらい、恥ずかしさを隠して帰るしかなかった。だが、まだここでオチない。店を出てちょっとすると、店員が追っかけてきた。なんでも、レジで一旦清算のところまでやってしまったのだが、それを取り消すのは明細が必要でレジが止まってしまったらしい。ちゃんと宛先を見なかったこちらの不手際というのに。本当申し訳ないコンビニの方々。結局、どうも配達員が間違って届けてしまったというのだ。あの紙切れは、間違ってしまったかもしれないのでその時は連絡してほしいとのことだったそうだ。ま、配達員を責める気はない。実はうちのアパートはA棟とB棟があり、傍目からはどっちがどっちかわからない。表札もないし、配達員が混乱した気持ちもわかる。事実、その手紙はA棟の同じ部屋番号へのものだった(私はB棟)。それで郵便に連絡を入れて、配達員に手紙を戻して事なきを得たわけだが……配達員大目玉食らったろうな。ちょっと哀れ。しかし――あんなに水道代使うなんて、あそこの住人はどんな生活送ってるんだろう? あ、ちなみに注文したものは別口できちんと届けられました
2010.10.07
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申し訳ありませんが、管理人は本日LE運営不能な状態に陥っているので緊急的に営業を休止いたします。誠に申し訳ありません
2010.10.06
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2010.10.05
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2010.10.04
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「ねえ、復帰早々大丈夫?」「問題ない。やれるさ」 「前回偶然にも再開してしまった信吾(アンク)と比奈さん。信吾さんの記憶を読み取ったアンクは事情を察し、邪魔になるからと殺そうとします。まったくなんて奴でしょう。咄嗟にベルト人質に脅した映司の機転で助けられ、とりあえずバイト先のクスクシエで介抱することに」「オーナーの知世子さんは世界を旅した経験で民族料理作ってるんだが……って、インドで撮った写真に映司映ってやがる! ホント世界中旅したんだなこいつ」 「当然ちゃあ当然だけど、あんななりだから毎日のように警官に銃撃される日々を過ごしてるグリードの方々。こいつらにとって人間の攻撃はまるで無意味だが、こいつらの血肉であるセルメダルは消費されるのでなかなか死活問題。隠れ家でも探さないとまずいな」「しかし、前々から思ってたんだけどどうしてアンクだけ嫌われてるんだろうね。メダル盗んだから?」「いや、多分それより前からの因縁と思うが……考えてみれば、こいつらのことはまだ謎だらけだな。八百年前生み出されたと言っても、誰が、何のために作ったのか、そして誰が封印したのか……これは後々明らかになると思うが」 「今度は食ってばっかの門太に、グリードカザリが手をつけた。こいつは今までのとは違う、中で寄生するタイプだ。宿主の体に巣食って、散々食わせてメダルを溜めこんでる。ってこれじゃオーズに変身したところで攻撃できんではないか!」「しかも逃げられちゃうし……あ、後藤隊長だ。カンドロイドでヤミーを追わせる気だね。しかしライドベンダーといいメダルの力を使えるなんてどうやって開発したんだろう? 鴻上ファウンデーションはいったい何を企んでいるのかな?」「わからんが、人間がヤミーにされ襲われる状況をメダルを集める好機としているのは気に入らんな。アンクは基本的に敵と認識しているようだが……」 「眠っていた800年の間にメダルの力を利用できるまで進化したという人間。失われたコアメダルの行方。それを知るために信吾さんの家でインターネット使って情報収集。なんという知性でしょう。ん、この家両親を亡くしているんですね。肉親が兄妹だけなら、比奈さんの心配する気持ちはわかりますね……お、カンドロイドが戻ってきました。え? クスクシエでドカ食いしてる!?」「ええい、よりにもよってなんつうとこ襲いやがる! 早く変身……だから変身させろってアンク! メダルの前にあの男が死んじまうだろ!」「まあ、あれは門太自身の欲望が暴走しているだけであって、ヤミーのせいってわけじゃない自業自得だがね。しかし変身せずとも生身で止めようとする映司。自分の危険も顧みず人を助けようとする――この男は世界を巡って何を見てきたんだろう。時々流れる戦地の光景から、壮絶な体験をしてきたのが想像できるが……お、ヤミーが出てきた! いけるぞ変身だ!」「って何このゴムみたいな体! いくらメダジャリバーで斬ってもブヨンブヨンいうだけだよこのネコヤミー!」「ええい、食ってばっかりいるからこんなめんどくさい体になるんだ! 斬撃でダメなら打撃でどうだ! バッタで蹴って蹴って蹴りまくれ!」「あー、ちょっとは効いてるか? だったら一気に絞めるぞ。バッタの力をスキャニングチャージだ!」「ライダーの必殺技はやっぱこれ一つ! 必殺、タトバキック!! ――あれ!? 効いてねえ!? 防御したってのか?」「違いますよ、横からキックの力を減退させた奴がいるんです。こいつは……カザリ。何をしに来たんでしょう」
2010.10.03
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はい、というわけで怒さん挿絵企画。――やっぱこれでカテゴリ作るべきかな、うん。しかし今回は苦労しました……ヘレナ関連の話は前回で終わらせた気分だったから「ど、どうしよ!?」と迷いながら書いてました。結果的にああいう展開にしたけど、実はあれってサジタリ用に練ってたアイディアだったりして(ぇ まあ、いいかこれはこれで。人間の悪意、嫉妬とか憎しみとかはいつか書きたいテーマではありました。しかし、ヘレナにあそこまでさせることになるとは……なんか作者自身知らなかったヘレナの裏側がどんどん開拓されていってます。怒さんマジでパねぇ。しかし、もうヘレナは書けないな……完全にネタ切れだ。次にやるとしたら麻紀でしょう。いや、それよりも本編やらないとなぁ。12編、さっさと書くべきか。しかし、最近全然小説書いてなかったんで楽しかったです。久々だから出来は酷いけどorz 結局おんぶにだっこは変わらずか。怒さんに改めて感謝と敬意を再び表したいと思います(ペコリ
2010.10.02
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「失敗、ですか……やれやれ、あちらの戦力を潰してくれると助かったんですがね」「最初からそんなこと期待してなかったのに良く言うよ。まあ彼女自体アクシデントでつれてきたようなものだしどうでもぎゃひいいぃぃぃぃぃぃぃ!!」「貴方もなかなかその癖が治りませんね。あの装置の特定個体を呼び出す実験、やはり尚早だったようです。そもそも完全に完成したわけじゃないですしね」「いたた……そもそも作れたこと自体奇跡的な発明だからしょうがないさ。完成さえすれば、こちらは無敵になれるけどねえ」「変にプレッシャーかけないでください。ああ、そういえば彼女がいた世界のシルヴィアについて資料も拾ったんで、暇つぶしにどうです」「ってそれ歴史の教科書じゃん。生憎僕は教科書がバタークリームオニオンサワーより嫌ぐげばぁぁぁぁぁぁぁ!!」「こんなんで噛んでどうするんですか。私もちょっと流し読みしたんですが、あの女なかなかの暴君になったそうですよ」「うぅ……え、暴君?」「そもそもクーデター自体彼女自身というより周りにそそのかされてやったようですが、姉を殺してから人が変ったように苛烈になり、粛清と戦にかまけて国を荒れ果てさせたそうな。で、最終的に国民が革命を起こし逃亡した、と」「いやあ、こっちの彼女見てるととても信じられないね。あーそうでもないか? なんか溜めこんじゃうタイプみたいだし」「いずれにしろ、我々には関係ない話ですね。あいつにフォローさせる必要はなかったか……もう帰ってますよね?」「いつものように医務室さ。まったく、全然変わらなあみばはあぁぁぁぁぁぁ!!」「彼も貴方には言われたくないと思いますが」 「…………」(何も、できませんでした)(ヘレナが命がけで戦ってるのを、黙って見ているだけでした。何と情けないんでしょう。なんて無能なんでしょう)(…………)「ふう、まあしょうがないですよね」(ヘレナは自分の無力感を知って力を欲し、そしてオブリージュを手に入れた)(今度は――私の番、ですよね)
2010.10.02
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「……ヘレナは?」「庭で星みながら黄昏てるよ。そっとしてやれって」「ショックでしょうね。いくら別の世界とはいえ、間違いなく彼女そのものだったんだから」「ああ、しかしヘレナ殿自体には何の責任はない。それはわかってると思うが」「放っておいていいのかな?」「じゃあ私が行きましょう。静馬、ついてきなさい」「え!? なんで俺!?」「この場で彼女を一番理解しているは多分貴方ですから」 「…………」「――ヘレナ」「麻紀に……静馬か。何か用か?」「俺は話なんかないよ」「ちょっと、逃げ出す気ですか?」「俺は伝言伝えに来ただけだよ。ヘレナの姉さんからのな」「お姉さん?」「伝言? どうやって聞いた。あそこは電話すらロクに通ってないところだぞ」「この前インターネットが入ってきたそうな。ちょっとずつだけど、改革してるみたい」「そうか――さすが姉上。私がいなくてもしっかりやってるみたいだな」「で、伝言。「やっぱり貴方の力がいつも欲しいと思ってる」」「え?」「「でも、楽しくやっていると風の噂で聞いて安心した。私も自分の力でこの国を変えてみせるから心配しないで」ってさ。連絡くらい入れてやれよ。ずっと音信不通だったんだろ?」「……そうだな。そうするか」「んじゃ俺はこれで。後はよろしく麻紀」「……この状況でこれ以上何しろってんですか」「すまんな今回は。お前のおかげで助かった」「私は特に何もしてませんよ。勝てたのは、全て貴方の力です」「いや……お前のあの言葉がなければ、私はあいつに殺されていたろう。礼を言わせてもらう、ありがとう」「面と向かって言われると恥ずかしいですね……とにかく礼なんか結構です」「そうだな。さて、戻るとするか」「やっぱり、最初からフォローする必要はなかったみたいですね」「いいや、踏ん切りがつかなかったからな。行こうか」「…………」 「一つ、わからないことがある」「あの平行世界のヘレナがどうやって来たか、か?」「平行世界同士の壁は厚いようで薄い。ちょっとしたきっかけさえあれば、時たま繋がることがあるが、いくらなんでも可能性が低すぎる。ましてや、もう一人自分と出会うなんてさ」「となると、意図的か? しかし、平行世界から特定人物を呼び込むなんてそうそう……」「例の装置、修復したんじゃないか?」「な、馬鹿言え、あれはとっくに破壊したはずだぞ」「開発者が生きてるだろうが」「……やはり、あいつが生きてると思うか」「タクティカルレッドが組織として生きてるなら当然な。エリックは戦闘の司令官に過ぎない。連中本当のトップ……いや、連中そのものと言っていいあの男の生存は考えるべきだ」「だな。こっちとしてもあいつにだけは遠慮する必要はないし」「もう一つわからんのは、城を覆ったあの暴風だ。第三者がこちらの邪魔をしたと思うが、だったらそいつは戦闘自体には介入していない。あのヘレナの味方ではないだろう。おまけにあれほどの暴風はそう易々と作れるもんじゃない。フォルト、心当たりは?」「え? あ、あるわけないだろそんなもん」「……そうか」(生きてるわけねえよ……あいつは、とっくに死んだって……)つづく
2010.10.02
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「ぬううううううううううううううううううううううううううううううううっっ!!」 【がああああああああああああああああああああああああっっ!!】「互角!? ――いや、違う!」「うっ!? うおおおおっ!」【認めぬぞぉ! 貴様のような負け犬が、逃げ出した臆病者が、こんな掃き溜めのような場所で満足しているような小さい者が我などと!】「! 貴様、貴様もやはり、私の記憶を……!」【そんな偽りの安息に浸るなど、あり得ぬ! 我は、我は絶対に……己を殺さないと、偽らないと決めたのだ!】「!!」「……そうか、それがお前と貴様との最大の違いか」【え?】「わかるさ、自分を偽り、誤魔化し続ける日々の辛さは。願いも思いも殺して生き続ける虚しさは、悲しさは。私はそれに逃げ、お前は逃げずそれを断ち切った。まあ、そういうことなんだろう」【な、な……】「だが、な……」キイイイイイイイイイイィン……【わ、我が、『シルヴィア』の黒炎が押される!? どこにこんな力が……!?】「私は、少なくともLE(ここ)の一員として生きるヘレナ・マリュースは――」【ぬお、ぬおおおおおおおおおっ!?】ザシュッ!!【あ……】「己をみじめだと、偽ったことなど一度もないよ」【あ、ああ、ああ……】「勝……った」【ぐうぅ……我を、我を否定するか、ヘレナ・マリュース……!】「――否定はせんよ」【なに?】「できるはずがない。貴様の欲望、悪意。全て私自身も抱いたもの、持ちしもの。貴様は、たしかに私なのだから。だから」【だ、から?】「私は、お前という存在を、その悪意を受け入れて、それでもなお今のまま、ここで仲間と共に生きることにするよ。それが今の私の欲望で、思いなのだからな」【…………】【……面白い】【やって……みろ……!】シャアアアアアアアアアアァ……「死んだ……いや、消えた……」「どうやら、決着はついたみたいだな」「あー畜生結局何の役にも立たなかったなゴホッ」「はいはい、フォルトは休んでようね。とにかく、無事でよかったよ」「すまんな、心配かけた」「とにかく、戻りましょう? 色々細かいことは後にして」「ああ。しかし……こういう時のお約束で、実はこっちのヘレナが偽物なんてことは」「あるか。馬鹿」「…………」つづく
2010.10.02
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【――っ】「お前のような奴が、あの優しかった姉上を、厄介者扱いされていた私をいつも庇ってくれた姉上を……殺した」【そ、その理由、貴様がわからんとは言わさん!】「……そうだな。やはり貴様は私だ。その怒り、その憎しみ、全て私が抱いたものだ。――だが」「…………」「だからこそ私は貴様を倒す! その悪意を袂を分かち、今度こそ本当に全てを守る剣となるために!」【騙るなあ、小娘がぁ!!】ギャアン! ギャキャァン!!(さすがに同一人物――剣の腕は拮抗している。魔剣の力も同様。なら、これ以上戦いが続くわけがない)「はあ、はあ……」【ふん、もう息が上がったか? どうやら剣の扱いは我の方が長けているようだなぁ?】「そ、そういう貴様も、だいぶ疲弊しているのではないか?」【な、なにをほざくか……!】(剣を振るってるだけじゃない、剣のエネルギーをまとわせ攻撃に使い、しかも敵の攻撃への盾として同時防御にも使ってるんじゃ、体力の消耗はかなりのもの――これ以上はどっちも戦えないはず。一撃で決めるか、どっちがバテるか)『――っしゃあ! 風をかき消したぜ!』『待ってて二人とも! 今行くから……』「いいえ、来ないでください」『なに?』『――決着は、ヘレナ自身の手でってことか?』「そんなガキみたいな甘ったるいこと言いませんよ。ただね」『ただ?』「ここに来ると命の保証できませんよ」「はあああああああああああああああああっ!」【があああああああああああああああああっ!】「眼前で打ち上げ花火が爆発するとこんな感じでしょうか。光が飛び散りまくって爆発起こしてますよ」『どんなメチャクチャな状況だよ!』『つかてめえは大丈夫なのかよ!』「はっきり言って、吹き飛ばされそうなのを必死に堪えているところです。悪趣味なこの柱がないととうに消しズミでしょう」『やばいじゃねえかよ! むしろ助けに行くわ!』「だから、下手に手貸そうとするとこっちがやられるだけです。それに――もう、決着はつきますよ」「偽りの女王! 貴様の、私自身の罪はこの手で裁く!」【負け犬の剣士! 我の汚濁はここで潰えるがいい!】「【はあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!】」ギイィィィヤァン!!! つづく
2010.10.02
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「私に全てを守る力を、ゆくぞ『オブリージュ』!!」【我に全てを滅ぼす力を、『シルヴィア』よ、力を寄越せ!!】「でええええええええええええぇぇぇいい!!」【きぃぃぃぃぃええええええええぇぇぇいい!!】ガキャアン!!「な、なんつうエネルギーのぶつかり合いでしょう……オブリージュの緑の輝きと、『シルヴィア』の黒炎が剣からあふれ出ています。あの黒炎が聖剣『シルヴィア』の力?」『いや、『シルヴィア』にそんな淀んだ霊力は宿ってなかったはずだ。恐らくあれはあの女の力――奴の歪んだ精神が『シルヴィア』に反応して邪悪な力として顕現しているんだ』【ふん、何が守る力だ。この世で最も強き力は倒す力、敵を滅ぼす力よ! ほおぉうらぁ!!】ブオォウン!!「ぐっ!」「一閃が、そのまま閃光としてぶつかってきた――くっ、こんなところで何もできないなんて!」『よしなさい! 二つの魔剣が激突し合ってんのよ、近づいたら余波だけで貴方なんか消し飛ぶから!』「だったら早く来て下さい! 決着ついちゃいますよ!」『ちっくしょう! フォルト、なにトロトロやってんだ!』『無茶言わないでよ! こんだけの嵐フォルトだってどうにかなるもんじゃないよ! あともうちょっと!』『おのれぇ! 早く加勢せねば、ヘレナ殿がやられてしまう!』『……それは、ないな』「え?」「ぬおおおおおっ!」ビュゥウン!【っう!】「ふん、忌々しいがさすがは私自身か。油断ならぬ剣さばきだ」【貴様のような腑抜けと一緒にするでない。そんな機械仕掛けの偽物魔剣で、この『シルヴィア』に敵うわけがない!】「それは、貴様自身の身を持って証明するがいい! せぇい!!」ブンッ!「なに!? 飛んだ!?」【『シルヴィア』を極めた我にとって、これくらい児戯に等しき事! 歴代の女王共は無能であった、この剣の力を億分の一も使いこなせていなかったのだからな! 馬鹿姉のように!】「き、貴様……!」【貴様もその一人、醜く浅ましく凄まじく死ぬがいい、でえええぇい!!】「なんのぉ!!」バシュッ!【なに、障壁だと!? しかも――馬鹿な、貴様も飛べるのか!?】「さすがに貴様ほど完璧ではないが、この程度は余裕だな。鍛えた甲斐があったよ」【ふん! たとえ飛べたとしても、そんな輝きでこの黒き炎をかき消せるものか! 燃え尽きろおおおおおおおぉっっ!!】ブオオオォォォォォォッ!!「っ! 炎の、塊が……! ヘレナ危ない、逃げなさい!」「なんのおおおおおおおぉぉぉっ!!」ブアァンッ!!【!?】「嘘……あれだけ巨大な炎を、吹き飛ばしちゃいました」【ば、馬鹿な……どこからそのような力が!?】「――なるほど、たしかに私と貴様は別人のようだな」【なに?】「なんだ今の太刀筋は? 剣の力ばかりに頼って、デタラメもいいとこではないか。貴様、相当うぬぼれているようだな」【な、んだとぉ……!】『ま、こうなるよな。いくら剣の力を持っていたって、あの女が今のヘレナに勝てるわけがない』「これが予想できたんですか? どうして?」『予想なんかできないよ。俺はただ知ってただけ。あの女と、今のヘレナの決定的な差ってやつをよ』「――貴様のような奴が姉上を殺した」 つづく
2010.10.01
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