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【ふはーははははははっ! いかに無能でも腰ぬけでも、野望は変わらぬようだな! そりゃそうだ、納得できるわけがない! 生まれた時すら同じなのに、まったく変わらぬ姉が全てを独占し、自分が厄介者扱いなどと!」「ぐっ……!」【だからこそ剣を持ったのだろう? 姉と違う自分、姉が苦手とした剣を習得することで、自分と姉が別人だと証明したかったのだ! 成功したよなあ? 腕が立ち過ぎて『シルヴィア一世の再来』などともてはやされ、自分を持ち上げて王位をなんて馬鹿共が集まるほどに!】「そ、それは……」【ほら、我と変わらぬではないか! なりたかったんだろう、女王に? その輝く王冠と剣を自らのものにしたかった、いいや、自分のものにならないことに納得いかなかったんだ! 貴様は我、我は貴様だ! その我が、我の行く手を阻む理由がどこにあろうか!!】「私、私、は……」【さあ、我に斬り殺されるがいい! 安心せい、貴様の宿願は我が叶えてやろう! この我が、貴様の栄光を奪ったあの愚姉をもう一度地獄に叩き落としてくれ……】「ふ――っざけてるんじゃねえってんですよ!!」ビシュッ!【む? まだやるか小娘が】「ま、麻紀?」「さっきから黙ってりゃ言いたい放題――言わせてる貴方も貴方です! 何をあんな馬鹿に好き勝手させてるんですか!」「だ、だけど、私は本当に――」「憎んで何が悪いってんですか」「え?」「羨んで何が悪いんですか。ええそりゃそうでしょ。一国を統べるなんてそうなれるもんじゃありません。双子のお姉さんにいいとこ取られるなんてそりゃ歯がゆいでしょうよ。憎んで、恨んで当たり前です」「…………」「でも、貴方はやらなかったじゃないですか?」「え……」「悔しいのに、辛いのに耐えてお姉さんを立てたんでしょ? いくら腹の中でドロドロしたもの抱えてても、それだけは褒められて然るべきです。いいですかヘレナ? 人間ってのはね、一線踏み越えるのと踏み越えないのとでは――」「全っ然違うんですよ!!」【こ、このアマ……!】「こんな馬鹿女の言葉に惑わされてどうするんです! 貴方はとっくに選んだはずです! 女王を捨てて、LEの一員として生きる道を! だったらそれに誇りを持ちなさい!」「っ!」【戯言を! 一歩越えようが越えまいが、この女にはたしかに姉を憎悪した、国を欲した! その欲望が、その悪意は、紛れもなく本物を! いくら貴様が否定しようが、それはこの女自身が……!】「――それ故」【!?】「私は嘘をついた。私自身に嘘をついた。自分は女王にふさわしくない、姉上こそが玉座に座るべきと、自分の思いに蓋をして、隠し、偽り続けてきた。やがて偽りながら生きることに疲れ果て、自分の役目すら捨て逃げた――嘘をつき続けたんだ」【き、貴様――】「だが、こんな嘘だらけの私にも、一つ偽れないものがある」【そ、それは?】「知れたこと。自分が剣をふる理由、己が仲間と居場所を守りたいという思い、そう決めた決意、あれは、あれだけは偽りではない!」「ヘレナ……」「あの日誓った! この命賭けてでも守ってみせると! そのためならば、いかなる敵も斬って捨てると! だからこそ私は、この剣はここにあると! その誓いがある限り、私は剣を振るう! これが今の私の欲望だ、悪意だ! わかるだろう、私よ!」【抜かしたな、この愚か者――!!】「ああ何度でも言わせてもらおう。私の名はたった一つ!ラストエスペランサーズ所属、剣士ヘレナ・マリュース 今こそその悪意、断ち切らせてもらう! 【やれるものならやってみろぉ!!!】 つづく はい、というわけでようやくお披露目です。怒さんには感謝を。そして謝罪を(ぇ ――これ前にもやったな前回に比べてずいぶん待たせてしまいました。おまけに展開グチャメチャだし。許せなかったらなんべんがボコって構いませんので。あとはあとがきで喋るか……続きをお楽しみに、とは言えんなあorz
2010.09.30
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『――っだあ、クソ、通信が途絶えた! 麻紀の無線が故障したらしい!』『こいつはいよいよやばいぞ……早くあいつらんとこ行かねえと!』「行かないとって、これじゃあ……!」ビュウウウウウウウウウウウウゥゥッ!!「なんなのよ、この城を覆っている暴風は! これじゃまともに近づけないわよ!」「こいつは明らかに人工物だ……例のもう一人のヘレナの仕業か?」「あいつの持っている剣――『シルヴィア』はたしかに霊剣だが、ここまでの力は有してたか? 信じられん」(この風は……いやまさか。あり得ん)「そんなことはいい! 急がねば、このままではヘレナ殿が大変なことになる!」「何が起こるってんだよ。カイゼルって奴がどうしたってんだ?」「ああ、そういえばクストはその頃仲間じゃなかったんだったね」「仲間の一人だったカイゼルに、突然平行世界の自分が現れたのは言ったわよね? その頃から、あいつの体に異変が起こった」「異変?」「突然人が変わったり、覚えのないことを話したり、事実とは違う記憶を語ったり……今回のヘレナ殿とまったく一緒なのだ」「ああ、なんで気付かなかったんだろうっ。気付いていたら何らかの対処方法もあったはずなのに!」「今更嘆いたってしょうがねえだろ。今はこれをどうにかしねえと、カイゼルの二の舞になっちまう」「な、なんだよ、そいつに何があったんだよ!」「――一つの世界に、同じ人間は存在し得ないんだよ」「は?」「故に、互いの存在を食い潰し合う。記憶の混濁はその初期段階だ。やがて二人はその境界を維持できなくなり――終いには対消滅を起こす」「つ、つまりこのままだとヘレナがあの女と一緒に消えちまうってことか!?」「だからやばいって言ってんだろ! こうなったらこの暴風をかわして……!」「無理だよ! 風の密度が厚過ぎる! こんなん入ったらズタズタになっちゃう!」「ちいぃ!」「なあ、たとえ入れたとしても、ヘレナを救う方法ってあるのか? 消滅しちまうんだろ?」「――殺すしかない」「え?」「別の自分を殺すしかない。相手が死亡した時点で、そいつが世界から拒絶され、消滅する」「なんだ、簡単じゃねえか。それなら――」「でも急がないと、相手に与えたダメージが自分にフィードバックするようになるのよ!」「げぇっ!? と、とにかく時間との勝負ってわけか、ええいこの風どうすりゃ消えるんだ!」「――俺が行く」「だから、この風じゃいくらあんたでも……!」「安心しな、飛び込みゃしねえよ――神速!」ビュン!「あ、あいつ……まさか、暴風とは逆に回転することで風を作り、打ち消そうというのか?」「そりゃ他に手はないが……時間かかるぞこれ」「うぅ……頑張ってフォルト。ん?」 『――っざけてるんじゃねえってんですよ!!』 「なんだ、この声は。通信機がまだ生きてたのか?」「え、マジかよ!?」 つづく
2010.09.30
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『な、んだとぉ?!』 『何言ってるのさ! シルヴィア・マリュース十八世はヘレナのお姉さんじゃ……』『その姉を殺して、剣を纂奪したとでもいうの?』「いや……違うな」『む?』『今さっき確認した。ヘレナの姉さん……シルヴィア・マリュース十八世は生きてるよ。無論剣も一緒だ』「じゃあ、目の前にあるあれはなんですか!?」【そうだ、あの女は生きてるようだな――『こちら』では】「こ、こちら?」『なんのことだ?』『忘れたのか、これとそっくりなことが前にもあったろうが!』『――! カイゼルのことか!? それじゃ、この女まさか……!』【正直、最初は我も驚きを禁じ得なかったぞ。いきなりこんなところへ来たかと思えば、わけのわからん夢に苛なまれる日々】「私と一緒? では、貴様いったい……」『やはりそうか――いいかヘレナ、よく聞け。そいつは間違いなくお前じゃない。でも、ヘレナ・マリュースなのは事実なんだ』「はい? なにをわけのわかんないことを言ってるんです」『お前は姉に迷惑がかからないよう、国を出奔してLEに入社した。それが俺たちが知るヘレナ・マリュースだ。だけど――もし、それを選んでいなかったら?』「え――」『落ち着いて聞け。そいつは、いいや、そいつ“も”ヘレナ・マリュースなんだ。ただし、国を出ず、女王の証たる王冠と剣を手に入れたヘレナ……』【愚姉を自ら斬り捨てることでな。ふははははははははは!】「な――んだ、って」『こちらとは別の歴史を辿った、平行世界のヘレナだっていうの!?』「そんな……そんなことあり得るんですか!?」『昔あったのよ、私たちの仲間だったカイゼルって奴に、ある日姿は一緒だけど全然違うあいつが現れたことが』『しかし、それではヘレナ殿は――!』【ふん、驚きはこちらも同じことよ! 別の世界とはいえ、我がこんな不甲斐ない輩に育っているとはな! 同じ人間でもこうも異なるか!】「何が不甲斐ないですか、女王になりたいからって、実の姉を殺すなんて……!」【ほう? 某、そんなことを申してよいのか? その腰ぬけをも侮辱することになるぞ。何せ、この思いは同一のはずだからな】「はぁ? 何を言って……」「っ……」「ちょっと、ヘレナさん? 何ふぬけてるんですか貴方! しっかりしなさい!」【はーはっはっは! その女に否定できるわけがない! 欠陥品とはいえ曲がりなりにも我であるなら、抱かなかったはずがない! 女王への憧れを、あの王冠を、剣を我のものにしたいという思いを! この国を自らの手に握りたいという欲望を、たとえ実の姉を殺してでも奪いたかったはずだ! この我のように!】「ち、ちが……」【戯言を抜かすな! 我は誰よりも我を知っている! 我は貴様だからなぁ! はーはっはっはっはっは!!】「いい加減にしなさいよ、この馬鹿女――!」ヒュン!ガキャアン!「え――そんな、矢があいつの眼前で弾けた――?」【脆弱なり、小娘! そんなものでこの聖剣『シルヴィア』の放つ障壁を防げるものか! でやぁ!】ビュウゥン!「きゃあ!」 つづく
2010.09.30
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【どちら様? 我がヘレナではないと申すのか?】「ええ、貴方はヘレナではありません。なんですかその妙に堅苦しい喋り方は。あと『我』なんて一人称使う人初めて見ましたよ。――それに」「ヘレナはそんな冷たい目をしません。私を、人を――自分以外この世のすべての物を嘲ったような、そんな薄汚い目は」【……ふ、ふふふ】【まあたしかにな。我はヘレナ・マリュースではない。もはやその名は不敬だ】【だが、我がヘレナ・マリュースで“あった”こともまた事実だ】「え……?」【理解できぬだろうな。貴様のような愚民では。またその必要も是なし】【ただ、貴様は我に切り捨てられれば善なのだから!】「っ!」【切捨御免! でえええええええええぇぇい!!】ガキイィン!!『ま、麻紀……? おい、返事しろ! おいっ!』「――え? あれ、私どうして無事……?」「なんとか……間にあったか?」「あ……!」「無事なようだな。良かったよ」「無事とかはこっちの台詞ですよ! 貴方今までどこに……いえ、そりよりも、貴方は、貴方が……」「心配するな。私はヘレナ・マリュースだ。――お前が知る、ではあるがな」「な、なんですかそれ?」「正直、私にもわからん。ただ、はっきり言えることは……」【…………】「この女が、私を散々苦しめた悪夢の元凶ということだ。探し回った甲斐があったぞ」【ふん、ようやく会えたな、我が映し身よ】「何が映し身だ、人とそっくりな顔をして帯刀までしおって。その剣をどこで奪った? 何故私の姿をしている」【奪った? 何をほざく、この剣は最初から我の所有物なるぞ】「な、何を言っている。その剣は今は姉上の……」【姉上? あの人がいいばかりで愚劣な女のことか?】「な……!」『ちょっと、そっちどうなってるのよ。何が起こったの?』「どうもこうもありません。ヘレナが二人いるんですよ」『はあ!?』『やっぱりドッペルゲンガー!?』「かどうかはわかりませんが、二人とも違う部分を探せないほど似ています。とりあえず、後から来た方が本物には間違いないですが……」『もしや、タクティカルレッドの刺客か!?』『いや、にしてはなんか変じゃねえか?』『――まさか。いや、そうとしか考えられん。麻紀、その偽ヘレナとやらにスピーカー向けろ!』「え? は、はい」『……ヘレナさん、でいいのかな? いや、そう呼ばないほうがいいか?』【ほう? 貴様、我が何者か承知しているようだな。愚民にしては上出来だ。褒めてつかわす】『そりゃどうも。なら、不躾を覚悟で聞かせてもらいましょうか……おたくの名前は?』【……ふ】「うん?」【ふはははは、くははははははははっ!】「な、なんですかこいつ?」【よろしい、ならば名乗って肯じろう。厳粛に、感謝して聞くがよい。 我の、我が名はたった一つ。栄光ある神聖シルヴィア王国女王、国家の象徴たる聖剣『シルヴィア』その唯一にして絶対の正統後継者女王シルヴィア・マリュース十八世なり!!】つづく
2010.09.30
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「ここ……ですか。例のお城っていうのは」「やれやれ、成金ってのはどういうセンスしてんでしょうね。こんな気色悪いとこに住んでて平気だったなんて信じられません。――あれ」「人が通った跡がありますね。ちょっと足跡とかは分かりづらいですが……行ってみますか」『――もしもし、静馬だ。みんな話せるか?』「? 通信?」『おう、こっちは問題ないぜ』『ヘレナなら、まだ見つかってないけど……』『いや、その前にみんなに伝えておかなきゃならないことがあってな。ヘレナに関することだ』『なに?』『ヘレナの祖国の国旗って知ってるか?』「ええと……たしか、王冠に突き刺さった剣でしたっけ」『武力によって作られた女系国家なのだろう? それくらい知ってるぞ』『そう――王冠と剣は国の象徴でもあるそして、その王冠と剣は実在するんだよ』『なんですって』『……お前らが見たっていうヘレナ、腰に剣を二本差していたんだよな?」「ええ、間違いありません」『それは断言できるぜ、なあ迦稜?』『ああ』『――そいつはヘレナじゃない』『え?』『仮にそれがヘレナだとしても、俺たちが知るヘレナではあり得ない――』『な、なんだそりゃ?』『あいつの祖国ではな、剣を二本帯刀することはタブーなんだ。まあこれは昔の話で、今は別に禁じられてるわけじゃないみたいだがな。それでも公式の場なんかじゃやっちゃいけないんだ』『なんでよ?』『さっきも言ったろ、王国の象徴たる王冠と剣――初代女王が持っていたそれが、今もなお引き継がれてる。その時代の女王陛下にな』「……!」『その剣、鞘と柄が赤かったか?』『あ、ああ……』『歴代の女王は、戴冠するとその剣と当代最高の鍛冶師に自分の剣を作ってもらう決まりだ。故に、二本帯刀することになる』『それじゃ、二本差ししてるってことは……!』『ああ、その剣はただの剣じゃない。初代女王から引き継いだあの剣は、王国女王の正統後継者たる証なんだ――』「…………」『ちょっと待て! 正統後継者って、あいつは……!』『そう、国を出奔した時点であいつの王位継承権は消滅した。剣も今は王位を引き継いだ姉さんが所有しているはずだ。だから言ったろ、ヘレナが二本帯刀していることはあり得ないって。ヘレナはもう、その剣を手にすることはできないんだから』『……もうわけわかんないわね。こうなったら、本人に直接直談判するしかないわね。さあ、探すのを再開しま』「いえ、それは必要ないと思いますよ」『あん?』『どういうことだ、麻紀』「いやだって――」「本人、ここにいますから」【…………】『んな……っ!』『ええっ!? そこにヘレナいるの!?』「さあ、てね……それで、一つお聞きしたいんですが」【――なにか?】「貴方、どちら様ですか?」 つづく
2010.09.29
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何がいけなかったのか。どこが悪かったのか。自分でももうわからない。いや――本当はわかっている。何がよくなかったのかは。それはきっと――間違いなく、私が生まれたこと自体が、誤りだったのだ。 「急用とはなんだいきなり。人を何の説明もなく呼び出してどういうつもりなんだフォルトは……ん?」「…………」「あれは……ヘレナ殿か? こんなところで何をやっているだろう。おい、ヘレ……」「…………」「……!?」 「それでそのまま去っていくのを黙って見てたの?」「追えよ! 馬鹿野郎!」「私はヘレナ殿が行方不明になってるなど知らなかったのだ! しょうがないだろうが!」「しかし、貴方すら震えさせるほど殺気放ってたって、それ本当にヘレナだったの?」「ああ、それは間違いない。ちゃんと顔を見たからな」「そうなんだよなあ……雰囲気だけがまるで別人なんだよ」「もしかして……ヘレナの不調は麻紀が目撃する前から始まっていて、夢遊病みたいなの起こしてたんじゃないかな? それだと色々説明がつくんだけど」「その可能性は高いですね。まあいずれにしろ、今はヘレナを見つけるのが先決でしょう。迦稜さんが目撃したところを中心に捜索しないと」「フォルトは? あいつなら一人で全部見回せるでしょ」「おうよ! 一刻も早く見つける必要がある! 時間がない、神速……!」「ダメ、早すぎて見逃すから」「う……」「じゃあローラー作戦でいくしかないか……場所は?」「ここら辺は……例の城があるあたりじゃない? 昔金持ちが建てさせたけど、会社が潰れて夜逃げして今は廃墟と化したっていう。まあそんなとこに彼女が用があるとは思えないけど」「じゃあそこは私が担当しましょう。皆さんは他のところをお願いします」「わかった。ところで、静馬はどうした」「部屋でヘレナの祖国に関する資料読んでるよ」「は? 何をやってるんだあいつ、この状況で……」「いんや、あいつも頑張ってるのさ……あいつなりのやり方でな」 この道しかない。こうすれば、私は確実に後悔する。それはわかりきっていた。だが、だとしてもこうするしかなかった。私が欲するもののために。私が私が証明するために。私は……我自身に嘘をつかないと決めたのだから。 「――ああくそ、データが少なすぎる。閉鎖的で他国との交流が少ない国ってのはわかってたが、これじゃ何も分からん。ヘレナが出てった気持ちもわかるわ。きつすぎる。……まあ、あいつはそんな理由で出奔したんじゃないだろうが」「とにかく、今ある資料で読み解くしかないんだが……あいつの悪夢の原因、現実とも妄想とも区別つかない苦悶の元凶……そして、ドッペルゲンガー。果たしてこの中にあるのか? ううむ」「――そうだ。麻紀たちが見たっていう二本の剣。これがなんらかの鍵になるかもしれん。ええと、写真写真……」「――え?」「な――んな馬鹿な……!」 つづく
2010.09.29
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私は嘘をついた。たった一つの嘘をついた。そして、その嘘を隠すために、もっと多くの嘘をついた。やがてその嘘が、真実となることを願いながら…… 「――悪夢?」「ああ、ここのところ毎日だ。しかも最近は悪夢どころか、白昼夢として見ることもある」「そこらで倒れてるってのはそれか……で、どんな夢見るんだよ」「それが……よくわからんのだ」「? わからない?」「多分……昔の記憶、だと思う」「昔の記憶、って……ヘレナの子供の頃の記憶か? それがなんで『多分』なんだよ」「覚えがない記憶がたまにあるのだ……だから、昔の記憶かただの夢か分別がつかん。――なあ」「うん?」「夢……とは、人間の心を写すのだろう?」「え? いや、そればっかじゃないと思うが――心って何さ」「心――願望、とか」「――あり得なくは、ないけどさ」 「どうだった?」「……相当まずい」「え゛?」「いや、何がやばいとかまずいとかってのはよくわかんないんだ。ただ、かなり危険なのは間違いない」「なんか頼りないですねえ。結局何も分かんないってことじゃないですか」「まあ、お前がまずいって判断しただけでも上出来か」「は?」「とにかく、今はあいつを外に出しちゃまずいよ。寝かせてやっといた方がいい」「まあ、そうするしかないよね」「…………」(間違いない。あいつを今苦しめてるのは単なる精神病なんかじゃない。もっと具体的でもっと危険な『何か』だ)(あそこは閉鎖的で情報が少ないからな……とにかく、急いだ方がいい。確実にまずいことが起きる)「ちょっ、ちょっと静馬!」「あん? どうしたPK」「どうしたじゃありませんよ! ヘレナが消えたんです!」「な、なにぃ!?」 「……いいの? 本当に」「はい。私の決意は揺らぎません」「私は、貴方に補佐として助けて欲しかったのに……」「私がいなくても問題ないでしょう。むしろ、私の存在は統治にとって有害にしかなり得ないと思います」「そ、そんなことは……と言っても、貴方は気を変えないんでしょうね。頑固なんだから」「申し訳ありません。これからこの国をよろしくお願いします……姉上」 「この馬鹿! セキュリティは直したんじゃなかったのかよ!」「ご、ごめん。でも、ヘレナは元々うちの社員なんだから反応するわけが……」「んなこと騒いでてもしょうがないでしょ。とにかく見つけないと。監視カメラは?」「映像あったぞ。やっぱ外へ出たようだな……なんか夢遊病患者のようにフラフラしてるぞ。まずいなこりゃ」「とにかくまだ遠くへ行ってないはずだ! 追うぞ!」 「…………」「何故だ? 何故私がこんなことをせねばならぬ?」「私は、このようなところで終わる女だったか?」「…………」「否。断じて否。そんなはずはない」「あの女さえ、あの女さえいなければ……」つづく
2010.09.28
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何が違うというのか。何一つ違わないのではないか。どこで別れたというのか。どこも別れていないのではないか。ならば…… 「んー? なあ、ヘレナどこ行ったか知らないか?」「へ? さあ……そういえばいませんね」「え、まさか、どっか行っちゃった?」「おいおい、今のあいつ放っておくのはまずいだろ」「たしかに。探しに行かないと……」「誰がまずいって?」「あ、あれ!? ヘレナ、どこいたの!?」「別にどこにも行ってない。庭でぼうっとしていただけだ。勝手に人を行方不明にしないでほしいな」「……静馬」「あ、あれぇ?」「まったく、愚かな奴らだ。落ち着きというものがまるでないと見受ける。常日頃平常心を維持できぬとは阿呆としか言い様が……」「……あん?」「む、どうした。何用か?」「いや、用じゃないんですけど……」「ならば何故なるか。その様な歯切れることのない話し方でこの我に口を開くとはいかなる狼藉……」「へ、ヘレナ!? 何言ってんの!?」「ん? 何って、何がだ?」「……? お前さ、今の会話覚えてるか?」「はぁ? なんだそれは。そんなの決まって……」 貴方にそれはふさわしくない。 「――ぐっ!?」 貴方がそれを持っていいわけがない。だから、だから―― 「な――んだ、これ……」バタン「ちょっ、ヘレナ!?」「どうしたの!? しっかりして!」「早く病院……いや、とにかく部屋へ運べ!」「――こいつは……いったい……」 「――別にどこも異常ありませんけど」「ああ、やっぱり?」「なにがやっぱりだよ。なんでこんな奴呼ぶんだよ」「いやだって、俺らが知ってる医者ってこいつぐらいだろ」「今回はフォルトに同意ですね。私は病人や怪我人には興味はありますが、健常者なんか存在すら必要ないと思っている輩なもので」「ねー、その変態なとこどうにかしてくれない?」「まあそれは後にして、明らかに様子がおかしいのは事実なんですよ。異常なしなわけないでしょう」「と言われてもね、検査した結果何も出ませんでした。となると、これは外科でも内科でもなく精神科の問題でしょう」「……話せる?」「起きはしましたけどね、それはあっちに聞いてください」「――誰行く?」「お前行けよ静馬。こういうの得意だろ」「――やれやれ。久しくやってないってのによ」 つづく
2010.09.27
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嘘をついた。私は嘘をついた。言ってはならないことだった。思ってはならないことだった。だから、私は嘘をついた。 「うぅ……」「おや、ずいぶん遅いお目覚めですねえ」「すまん……なんだかここんとこ頭痛が酷くてな」「もうちょっと寝てた方がいいんじゃないの? 仕事はこっちでやっとくしさ」「いや、いいさ。庭で素振りでもしてくる……」 「……なんだありゃ」「寝ないというより、寝てたくないみたいだな。ここんとこ眠れないみたいだぜ? 部屋から呻き声聞こえるし」「女の部屋に聞き耳たてるなんて最低ですね」「い、いや、違……!」「それはともかくさ、明らかに体調悪いじゃない。病院で見てもらった方いいんじゃないの?」「――いや、多分精神的なもんだなありゃ。どうも悪夢にうなされてるらしいが……原因なんだろう」「様子が変わったの、麻紀がヘレナを街で見たって言ったあの日以来だよね」「ちょっと、私が原因だって言うんですか?」「あんな与太話を気にするタマではあるまい。――身に覚えがあるならともかく」「そういや、クストもヘレナを見たって言ってたぜ。それもヘレナが行きそうにないとこでな」「え、じゃあやっぱりドッペル……」「かどうかはわかりませんが、何者かがこの辺りをうろついてるのは間違いないですね。そして、ヘレナはその輩を知っている……」「それはどうかな。とにかく、何かしら手は打っておくべきだな。……フォルト、あいつらに連絡しといて」「了解」 なぜ、あの人なの?なぜ、私じゃないの?どうして、あの人が持ってるの?どうして、ねえどうして…… 「やれやれ、ここんとこ平和でよかったのに、また面倒なことになりそうですね……」「……ん?」「…………」「ちょっ、ヘレナ!? 何倒れて……しっかりして下さい!」「…………」「怪我はしてないみたいですが……しっかり! 何があったんですか!?」「う、うぅ……」「なんだ、無事じゃないですか。こんなとこで寝たりして、びっくりさせないでくださいよ」「…………」「? ヘレナ」「貴様、何者か」「……!?」「……え? あれ? 私は、どうしてこんなところに……?」「――倒れてたんですよ。覚えてませんか?」「そういえば、素振りしていたら意識が飛んだような……それはすまなかった」「いいですよ。まあこれに懲りたら無茶しないことですね」「ああ、気をつける。部屋で寝るとするか……」(……なんだったんですか今の。あっちは覚えてなかったようですけど、明らかに『別人』でしたよ。この私が身震いしましたもの)(何か……嫌な予感がします。とんでもなく、嫌な予感が……)つづく
2010.09.26
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「クストーどうだ?」「おう、終わったぜ。やれやれ、やっと直ったか……思ったより時間かかったな」「ご苦労さん。一服するか?」「どーも……ところでよ、おたくんとこの姫さんなんだが」「ん? ヘレナのことか?」「この前裏通り歩いてるとこ見たんだが、なんか用事でもあったのか?」「な、なに!? それ、本当にヘレナだったのか?」「え? んー……よくわかんねえな。恰好はまんまだったけど、顔は暗かったしちょっと。しかし、あんなお嬢さんが街の裏通りなんか用があるとは思えんのだが。なんかあったのか?」「――実はな」 「ドッペルゲンガーねえ……本人が否定してるんなら違うと思うんだが」「まあ、そんな嘘つく理由も思い浮かばんしな。単なる勘違いならいいんだが……」「――連中の工作って可能性は?」「ないない。こんな搦め手かけるなら、とっくに仕掛けてるさ。わざわざ目撃させて疑惑を与えてどうするんだよ」「だよなあ……なんか雰囲気も違うし、変だなと思ったんだよ」「変?」「なんか思いつめてるというか気が立っているというか……殺気ビンビン出てたな」「…………」「そういや、ヘレナさんってのは一国の姫さんなんだったよな」「世が世ならな。それも昔のことさ」「いやー……姫様というと、やっぱ思い出しちまうな」「――あいつのことか」「他に誰がいるんだよ。……連絡ないのか」「ディエルゴが顔見せたことはあるけどね、全然ないよ」「お前があんなこと言うからだろうが、最低だったぞあれは」「あ、あはははは……」「ま、それはいいか。とにかく、会ったらきちんと謝っておくことだな。――会えたらだけど」 「――あいつも目撃、か」「やっぱなんかうさんくせえな。静馬も調べてるみたいだが、こちらもなんか探ってみるか」つづく
2010.09.25
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「ふう……やっと終わった」「ご苦労さん。終わったのかセキュリティ関係」「ちょっとフルピッチだから不安あるけど、まあそれは定期メンテしておけば大丈夫でしょう」「監視カメラとかは?」「それも問題なし。まあ連中はフォルト狙いだから、あんま気にすることないと思うけど」「たしかにな。ところで――ヘレナどこにいるか知らんか」「ヘレナ? いや、わかんないけど」「そうか――」「……ひょっとして、例のドッペルゲンガーのこと?」「ドッペルゲンガー? あああれね。いや、最初に会った時のこと思い出してさ」「――前々から思ってたんだけど、どうしてヘレナ雇おうと思ったの? 別に人材足りなかったわけじゃないし」「えー? だから前に言ったろ、なんとなくだって」「それだけ?」「それだけ。まあ当時フォルトの回復も半端だったから、戦闘要員欲しいなとは思ってたけど、だから雇ったわけじゃないなあ。ヘレナの噂聞いた時、面白そうだなーって思ったのが理由だよやっぱ」「どんな噂?」「「流浪の凄腕剣士が世直し巡りしてる」って噂」「へ!?」「いや、誇張されたものだったんだけどね。実際は道中ヘレナが変な輩に困ってる人たちを、通りすがりに助けてたらそんな噂たてられてただけみたい。まあ間違っちゃいないんだけど」「ははー……ヘレナやっぱすごいねえ」「――そうだな」 『ここに噂のヘレナ・マリュースがいると聞いたんだが……お、あの人かな? ちょっとすいま……』『…………』(な、なんだ? ものすごく憂鬱な顔してるが、どうかしたのか?)『……はあ』『何をしているんだろうな、私は』(?)『私は――本当にこんなことがしたかったのか?』『本当に――こうなりたかったんだろうか?』 (あの驚いた顔を見た時、どうしてだかあの寂しそうな顔を思い出してしまった。理由はわからないが、俺の勘が何かを告げている)「――調べる必要があるな」つづく
2010.09.24
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「ヘレナ、お前大丈夫か?」「あ、ああ。問題ない。始めるぞ」 「前回取りつかれちゃった刑事さん、アンクが外れると十分持たないみたいね」「延命のためには取りついてて貰うしかないわけか……妹さんが多国籍料理店クスクシエでバイト決まったというのに。――なんかパワー系で変なコスプレ店長と一緒なバイトだけど」「で、メダルの件ですが、幹部グリードのメダルを奪ったのはアンクですが、それ以外にも何者かに奪われてるみたいです。鴻上フアウンデーションのカンドロイドがセルメダルを回収していたことといい、鴻上会長の目的はメダルでしょう。彼がセルメダルを奪ったんでしょうか」「いずれにしろ、不完全な状態じゃグリードも何もできん。ウヴァがまたヤミーを作ったぞ。――って、こいつ前回の美術品泥棒じゃねえか。現金輸送車襲うつもりだったのを、その欲望を狙われたな」「生まれたヤミーは現金輸送車のみならず、銀行まで襲って金を喰い続ける。正確には金じゃなくてそれに人々が込めた強力な“欲望”だがな」「人が持つ最大の力“欲望”、その力によって生まれるメダル、それが生み出す力は∞――いや、それを上回る存在となる――OOO」「とにかく変身して倒そうとするが、アンクはメダルを渡さない。こいつヤミーが成長してメダル溜めこむの待つ気だ。こいつ映司をメダル集めの道具扱いしかしてねえ……楽して助かる命はないように、タダで助かる命もないってのは真理だけどさ」「でも映司、変身もせずヤミーが襲ったビルへ飛び込んじゃいましたよ。やっぱり紛争地帯で悲しい経験をしていたようですね。そこが彼のがむしゃらに命を救おうとする姿勢を生んだと考えるべきでしょう。アンクも折れて、オーズへ変身です。……ん、誰か来ました」「ん? あいつ前回壊滅したライドベンダー部隊の後藤じゃねえか。誕生日プレゼントって、剣とバイク持ってきたぞ。それと……な、タコのカンドロイド!? これに乗ってあの馬鹿でかいヤミーと戦えと!? ようしやるか!」「しかし本当に肥え太ったものだ……ええい、でかすぎてタカキリバでも倒しきれん! ならば、例のメダジャリバーにメダルを入れて!」「スキャニングチャージ! 一刀両断……ってああ!! 勢い余って周りのビルまで切っちゃった!」「――ん? ビルは戻ってヤミーだけ倒せた……どういう力持ってるんだこの剣は。とにかくセルメダル大量でアンク大喜びだな」 「刑事さんはある事件を追っていてしばらく家に帰れない、ということを映司は妹さんにメールで送っておきました。まあそうするしかないですよね。刑事さんをアンクから解き放つ方法を見つけるまで隠すしか……」「あーすいません、一発でバレちゃいました」「ど、どうするんだおい!」
2010.09.24
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「ふう、やれやれ。買い出し任されちゃいましたよ。まあ基本的に暇なのはじじつですが、こんな重たい物うら若き女子に持たせること……ん?」「…………」「あれ? ヘレナどうしてこんなところに……おーい、ヘレナー?」「…………」「ってちょっと、無視しないでくださいよ、おーい、おーい……」 「……私を見た? 何を言ってるんだ、今日私はずっとここにいたぞ」「いや、どう見ても貴方でしたよ? ここらへんでそんなコスプレしてるの他にいるわけないでしょう」「誰がコスプレか。とにかく、そいつは私じゃない、私はずっとここにいたんだ。なあ?」「あ、いや、俺は部屋で作業してたから……」「俺は庭で修行してたから、ヘレナの顔見てねえけど?」「ああ、僕はメンテナンスしてたなあ……」「なんだ、アリバイないんじゃないですか」「あれ? で、では監視カメラなどに映像が映ってるだろう。あるいは、入社記録があるはずだ。それを調べれば……」「あ、ごめん。外装は修復できたんだけど、内部設備は最低限のものしかなくてさ、監視カメラとかまだなんだけね」「第一、お前機械使えなくて元々記録ねえじゃねえか」「う、うるさい! とにかく行ってないものは行ってないんだ!」「……じゃあ、あれ誰だったんでしょう?」「見間違いか、単なるそっくりさんじゃねえのか?」「そんな、ヘレナのそっくりさんなんて……」「……姉貴?」「姉上がこんなところにいるはずがないだろう。国で今でも治世を行っているさ」「ですよねえ。じゃああれはいったい……」「なんか特徴とかなかったのか」「特徴って言われても、ヘレナだーってことしか……あ」「?」「そう言えば、腰に剣を二本刺してましたよ」「……っ!!」「二本? なんだそりゃ?」「ヘレナ、なんか覚えある?」「い、いや、何も……」「……そうか」 「……行った?」「ああ、部屋に戻ったぜ」「なんか、あからさまに動揺してませんでした?」「ねえ……二本の剣って、静馬わかる?」「いんにゃ、俺が会った時から一本だったぜ。それにあいつの剣は一刀流、一刀流と二刀流って根本から別物だぞ?」「それに今のあいつはオブリージュ一本だからなあ、他の剣持つ必要はないよな」「でも、何か隠してるよね。ヘレナって嘘つけない人だからなあ……」「――そんなこたないさ」「え?」「嘘がつけない人間なんていないさ。――いたとしても」「「嘘がつけない」ってのは、種類があると思うな」 つづく
2010.09.23
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2010.09.22
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2010.09.21
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ついにラーメンズ公演最新作『TOWER』を観ることができました。長かった……。前回『TEXT』はラーメンズの単なるコントに留まらない深い伏線やストーリーなど重厚な作品が楽しめたが。あれはあれで良かったが、今回はそれとは異なる。もうね、ラーメンズ大暴走というところ。型に捉われないラーメンズ芸なのは一緒だが、小林片桐両者共ステージを所狭しと暴れまくり。こんな無茶苦茶なラーメンズは久々だぜ。「過去最バカ」と評された『CLASSIC』よりはるかに強烈なものが生まれてしまった。二人ともいい加減いい歳なはずだが、年齢を感じさせない芸の範囲とあの活力は讃えるべきだな、うん。とにかく、狂気のラーメンズ世界が繰り広げられる『TOWER』、見て得はあれど損は全くの零と宣言しておきます。
2010.09.20
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2010.09.19
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2010.09.18
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「ぶへえ……」「ちょっと、来ていきなりぶっ倒れないでくれますか」「無茶言うな! 俺はやっとこの二週間、いや、何カ月にも渡る戦争を終えてきたんだぞ!」「まあ、ご苦労さんと言っておくか」「大変だったのは事実だからなあ。まあよく乗り越えたよ」「まあな、これでやっと安らかに眠れ……」「でも、本当はまだ終わってないんでしょ?」「ぐっ!」「ていうか、もし失敗したら今までの苦労全部パア……」「うわああああああああああああああああああっ!!」はい、というわけで戦争終了。疲っちゃ……あとは待つだけ……ダメだったら今度こそ俺終わりだな
2010.09.17
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最近更新滞らせていました、こちらのちょっとした事情、いよいよ明日でラストです。あーもう本当に疲れた……思えばこの二週間のために何カ月も四苦八苦してたんだなあ。そう考えると早い気もする――なんてこたあない。ひたすら苦痛の日々だった。やっと解放される……更新もできるようになる――とは限らない(えぇ
2010.09.16
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2010.09.15
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2010.09.14
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2010.09.13
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「さあ、今日からOOOだ!」「楽しみだな~。いったいどんな物語になるのやら」 「冒頭、美術館倉庫に泥棒が入りこみました。いえ、こいつら警備員ですね。自分とこの美術品盗む気みたいです。今日入った新入りを睡眠薬で寝かせて、アラホラサッサと窃盗を――できませんでした。石棺らしきものからバーッとメダルがあふれ出てきました」「……なんだ!? メダルが集まって、四体の怪人になったぞ!?」「待て! 武装したバイク集団が乗り込んできたぞ! こいつら何者だ!?」「ライドベンダー部隊……このメダルの怪物を知ってるようだな。歌いながらケーキ作ってる変なおっさんの指示に従って怪物たちと戦うも、所詮ただの人間なのであっさり壊滅してしまった。カブトのゼクトトルーパーみてえだな」「自分の子飼いのくせにそれを嬉々としてケーキ作りながらハッピーバースディの歌歌ってる、鴻上ファウンデーション会長、鴻上光生。なんなのこの人……ん、Dearグリード? グリードってあの怪物?」「その頃、眠らされてた新人アルバイトが目覚めました。そばに落ちてた変なメダルを拾い、さてバイトも終わったから帰ろうとしたら、いつの間にか美術館はボッコボコに破壊されていましたとさ」 「パンツ一丁で警察の取り調べを受ける新人、火野映司。どうも旅をしながら生活してるらしく連絡先も手荷物もない。ちょっとの金と明日のパンツさえあればいいってそんなわけないだろう」「そのパンツも焼けちまったがな。凹んでる中歩いてると、拾ったあのメダルを持ったままなのを気付いた。やばいと思ったが、つい落として自販機の下に落としてしまう。運のねえ奴」「四苦八苦してると、通りがかりの女子大生が助けてくれた……っておい自販機持ちあげたぞこいつ! なんつう怪力だ!」「待って! その前にさっきの怪物みたいなのがメダルを奪って……あれ? 右腕しかないよ?」 「あのグリードとかいう怪物たち、なんか体に問題があるみたいです。メダルが足りないそうで」「メダル?」「あいつらの体を構成しているオーメダルというのには、コアメダル(核)とセルメダル(細胞)の二種類ある。特に重要なコアメダルが不足しているこいつらは不完全体ってわけだ。もう一人、グリードにはアンクってのがいて、そいつがコアメダルを奪っていったらしいな」「メダルを奪還するため、グリードの一人カザリは貴金属店に押し入り、そこで宝石だらけのオバちゃんの体にセルメダルを挿入した。背中に挿入口ができるのは電王思い出すな。――ん、なんか包帯グルグル巻きの怪物出てきたぞ!」「しかも、オバちゃんの指輪奪って食ったらカマキリの怪物になったよ!? なにこいつ!」「これはヤミー、挿入された人間の欲望を食って成長する怪人です。この場合はオバちゃんの宝石に対する物欲に反応したんですね。グリード(強欲)とはこういうことですか。で、完全体になったカマキリヤミーは一路アンクの元へ」 「あの右腕だけの怪物、やはりこいつがアンクが。映司のメダルを奪ったと思えば、カマキリヤミーに襲われてしまった。さすがに右腕だけで勝てるわけもなし。すると、さっき映司を事情聴取した刑事二人が何事かと加勢に来たぞ」「無理だ、怪人相手に勝てるわけが……ああ言わんこっちゃない! 二人とも虫の息じゃねえか! アンクはとどめを刺される寸前――ん!? 映司が銃撃って助けたぞ!?」「今朝からの長い付き合いだから助けるって……なんだこいつ。使える馬鹿だと判断したアンクは、あの美術館から他にも奪ったメダルとベルトを映司に与える。これで変身して奴と戦うしか生きる術はないと」「楽して助かる命はどこにもないって言い変身しますが……外国も旅した経験あるようですから、今あった人が次の瞬間死んでるような紛争地帯も行ったことあるんですかね。だったら、今朝からの付き合いとか一期一会を大切にする気持ちもわかりますが」「いいから行くぞ、変身だ! タカ、トラ、バッタ! ……ってえ? なんだ、今の歌?」「歌はいいからいくぞ! 鷹の超視力、虎の爪、バッタの脚力を持ったオーズタトバコンボで攻撃だ! ヤミーをぶちのめせ!」「うし、トドメだ! 真ん中のメダルをカマキリに変えて、タカキリバコンボにチェンジ! カマキリブレードでぶった切れ!」「ようし、撃破! 辺りがメダルだらけ……戦闘中もメダル体から出てきたけど、元がメダルだからあれは流血してるイメージか。ってやばい! 刑事さん瀕死なんだった!」「今すぐ病院に……え!? さっきの右腕が刑事さん、泉信吾さんの体に取りついちゃいましたよ!?」「ちなみにさっきの怪力女子大生、この刑事さんの妹だそうだ……なんか、大変なことになったな
2010.09.12
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最近更新滞りがちですが、前にも話したように今超忙しいのです。地獄の戦争週間です。今のところその一週間目が終了……ですが、ここからが本番と言える。てかそうである。ここからが本当の地獄だ。そんなわけで、来週も更新はこんな感じです。……正直きつい。これダメだったらわしの人生終わりじゃな、あはは
2010.09.11
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2010.09.10
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個人的な感想だが、『仮面ライダーW』は平成ライダーが失ってしまったものを取り戻した作品だと思っている。平成ライダー最大の魅力は、そのリアルな人間たちを描いた大人にも受ける高いドラマ性だと思う。『クウガ』から始まったこのスタンスは様々な人間模様を描いて子供のみならず一般の人たちからも評価されるようになっていった。このストーリー性こそが十年続いた平成ライダーシリーズの人気の根幹であることは勿論、否定もしないし表彰されて然るべきだ。しかし、そういったリアル路線を進んで行くうちに『仮面ライダー』が単なる看板というか、名前だけになってしまった感がある。仮面ライダーの名を冠さないライダーは勿論、劇中でライダーと呼ばれる者も特に理由があって呼ばれているわけではない。本当にただ付いているだけである。さらに、アギトや龍騎から始まった『悪のライダー』がこれに拍車をかける。かつてなら怪人が行うであろう非道を平気でやる仮面ライダー、自分の欲望のため戦うライダーなど、人間間のドロドロとした部分を浮き彫りにさせたライダー同士の戦い。無論これこそ平成ライダー最大の魅力のうち一つではあるものの、いつの間にか『仮面ライダー=正義の味方』という概念は薄れ、変身ヒーロー物から『ヒーロー』が抜けてしまったような気がする。確かに他のライダーにだって正義のため戦うライダーはいた。しかしそれは個人的な正義感であり、『仮面ライダー』としてではなかったのだ。しかしWは『仮面ライダー』の名を背負い、平和を守る戦士の『称号』として大事にしたのがよかった。愛する街の人たちが付けてくれた称号として誇りに思い、期待と信頼を一身に背負って街のため戦う。そして、その名前を堕としめる輩には怒りを露わにし、街を泣かせるものに『ライダー』の名を使わせることを決して許さなかった。そうなのだ。正義の称号とはみだりに使ってはいけないのだ。『仮面ライダーW』は、私にとってドラマ性や大人にも見応えあるストーリーの中でとうに忘れてしまっていた、『仮面ライダー』が自由と平和のために戦うヒーローであることを思い出させてくれた作品である。「なんか、これ以上ないくらいベタボメですね」「うわっ! いたのか麻紀」「ずいぶん気に入ったことで……ここ数年のライダーでお前が面白かったって言ったのこれぐらいじゃねえか?」「てか、ライダー自体全部見るのカブトからディケイドまでやってなかったからな……うむ。素晴らしかった。過去の平成ライダー否定する気ないけど、ライダーって正義の味方であって欲しいのよ俺にとっては」「OOOはどうなるのかねえ……スタッフまた元通りみたいだけど」「個人的にはこのスタンス続けてほしいなあ。ライダー同士の殺し合いはもういいよ。でもなあ……また脚本あの二人か。響鬼から電王、キバ飛ばしてディケイド好きくなかった身としては全然期待が持てない俺がいる。神と駄作の差が激しいんだよ」「そう言ってやるな。贅沢言っても始まらんだろう。もうWは終わってしまったんだし……」「――いいや、まだだ」「え?」「ええ、まだです」「まだ――Wは終わっていない」「MOVIE大戦2011、上映決定!」「いやあ十周年記念だけと思ってたが、定番になったか! こりゃ嬉しい限りだ!」「しかし、本編は完結してるのに、どういったストーリー展開になるんだ?」「一つ片付いてない問題あるんでしょ? 最後の最後でポッと出てきたあの連中」「財団X、か」「財団Xが敵かはわかんないけどな。劇場版がラストなディケイドと違うから、あくまでOOO主役でWはゲストみたいなもんかもしれないし。とにかく楽しみだ!」個人的に、平成ライダー最高傑作だと思ってます。楽しい一年間だった。次回作OOO、第一話見た時点ではなかなか楽しそうです。果たしてW越えはなるのか
2010.09.09
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「あれから一年、翔太郎は一人の探偵として平和を守ってきたけど、街の危機は去らなかった」「若菜さんも、やさぐれたまんまですしね。何より翔太郎が……おや、なんですか少年。依頼?」 「今回の依頼人は晶くん。なんでも、姉の唯さんが行方不明だから探してほしいそうだが……なんか生意気でムカつくガキだ。ハードボイルドを教えてやれ翔太郎」「その唯さんだが、どうやら街でガイアメモリを売買している高校生の不良グループに関係しているらしい。エナジーと呼ばれるボスを筆頭にする『EXE』とかいう輩だそうだが、子供の分際でメモリを売買するとは不届きな。アジトに乗り込んで成敗してくれる」「……え? 最初に始めたの唯さんなの? お金になるからってあんなものを売っちゃダメだよ。辞めようとしたら他の連中に捕まっちゃったし」「よっしゃ、こんなアホガキぶちのめしちゃいましょう。フィリップから託された力、仮面ライダージョーカー。敵も今は懐かしアノマロカリスをいとも簡単に撃破します。ジョーカーってWの半分の力なのに翔太郎さすが百戦錬磨です。でも他の連中逃げちゃいましたから、追いかけないと」 「一方こちらは若菜の……なんだ!? 留置所抜けだして大暴れしてるぞ!?」「この汚れた街を浄化すると暴れる若菜に、照井が殺しても止めようとするが、翔太郎が制する。ここで若菜に手を下したら、フィリップはなんのために死んで……あ、やべ、言っちまった!」「フィリップがいなくなったことは内緒にする約束だったのに……やってしまいましたね。ショックを受けて逃げ出した若菜さんは、シュラウド、否、母文音の元を訪れました」「若菜は「自分なりのガイアインパクト」を行うことを決心したらしい。それがどういう意味を持つのか……しかし文音はそれを止めることなくむしろ後押しすると、そのまま眠るように死んでしまった。テラーの攻撃の後遺症か、余命幾ばくもなかったんだなあ。悲しき家族も残るは若菜のみ、地球の本棚に入った彼女の選択とは」 「亜樹子さんから、相棒を失ってもなお街を守るため頑張ってる強さと弱さを知った晶くん。そこに、EXEから唯さんを使った取引の呼び出しを受け、単身飛び出してしまう」「取引の場に内緒でやってきた晶は、姉に持たされていたメモリを取られた隙を突いて二人で逃げだす。ようしよくやった、男だぞお前。だが追い詰められたその時、街のヒーローたる二人のライダーがやってきた。あらかじめ発信機を取り付けていたのだ」「コックローチに変身しましたがどうにかできるわけもなくあっさり撃破、EXEなんてガキの集まりもぶっ潰し唯さんも助けめでたしめでたし……ん、なんですかこの若者は」「あ、こいつたしかサンタちゃんのペットショップの店員……な、貴様がエナジーだと!? やば、亜樹子と晶が撃たれる! 逃げろ!」「――あ。翔太郎が、皆を庇って撃たれ……翔太郎、翔太郎ー!!……あれ? 撃たれてない? いやだって、背中にこうびしぃっと……」「……うわあああぁぁぁっ!!? エクストリームだ!! エクストリームが翔太郎の盾になってって、馬鹿な! エクストリームは一年前フィリップが消滅した時一緒に……ま、まさか――!?」「嘘……フィリップが、フィリップが生き返りましたよ!? なんで、死んだはずなのに!?」「これが、若菜のガイアインパクト……実は今までの若菜パートは全て一年前、フィリップが消えた直後の回想だったのだ。レビューじゃわからんけど、よく見ると若菜パートだけ再建されたはずの風都タワーがまだ途中になっているという。最終回でこんな時系列トリックを持ってくるとは、さすが『ヒーロー×探偵』ドラマ。素晴らしい演出だ」「そして、若菜のガイアインパクトとは、自らと引き換えにフィリップを復活させること。データではなく、また人間として生きるための肉体をプレゼントすることだった」「無論、そんなことすれば自身が消滅する。だがそれでも託したんだ、地球の未来を。誰よりも優しいフィリップ、来人に人類と地球の運命を変えるように」「そして、フィリップは地球の本棚にて今は亡き家族と笑顔の別れをしました――やっと家族のきずなを取り戻せたのに、いえ、これでいいんですね。別れるわけじゃない、いつまでも見守ってくれるんですから。そしてフィリップはこの一年間、肉体を再生させつつ翔太郎を見守っていたのです」「ハードボイルドかなぐり捨てて再開を喜ぶ翔太郎たちALL。なんという笑顔。なんという歓喜。前回の悲しい別れを吹き飛ばす名シーンである。ってそんなところに割って入ってくるなエナジー! 無視つーか完全に忘れとったわ、空気読め!」「馬鹿め、さっさと逃げていればよかったものを、さあ久々の変身だ!」「Wだぁ! あーやっぱこの二人はこうでないと! OPテーマと共にサイクロン×ジョーカー、ヒート×メタル、ルナ×トリガーとボッコボコにし、最後は決め技ジョーカーエクストリーム!」「そして、最後の決め台詞は勿論、二人が街を泣かす悪党に永遠に投げかけるあの言葉……よし、最後だから全員でやっちゃいましょう! せーの!」 「「さあ、お前の罪を数えろ!」」 「いやあ、久々に使っちまったよ勢ぞろいアイコン! テンションダダ上がりの素晴らしい最終回だった!」「なんか↑の演出どこかで見たことあるんですけど」「怒られたら速攻謝って消すから! とにかく傑作! 名作! 神作のライダーだった! 一年間ありがとう! 具体的は感想は日を改めて!」
2010.09.08
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2010.09.07
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『ブラック★ロックシューター』というものがなんなのか、実は良く知らない。解説は読んだけど、動画や画像がアップされすぎててどれがどれやらまるでわからない。ので、今回の感想は先日ニコニコ動画に公開されたアニメ版である。はっきり言って、よくわかんなかった。ストーリーが二つに分類されているんだが、一つは丁寧に描かれているんだがもう一つは全然説明がされてないので意味不明である。これは元のストーリーがこんな感じなのか……? やっぱ知識不足なのがいかんのかねえ。しかし、前半部分は共感するところが多々あった。つーかこれ記憶あるわ。主人公が友達と学校生活を過ごすんだけど、クラスが離れて主人公に新しい友達ができると昔の友達となんか疎遠になってしまう。主人公が気付かないまま。超身に覚えがあってビビった。小学校だったか中学校だったか、経験あるわこういうこと。別に昔の友達と離れたいわけでも、嫌いになったわけでもない。でも、どーも放ってしまう。友達付き合いとはとてつもなく面倒であることを思い出させてくれた。過去のトラウマ引きずり出しやがって。まあ、BRSのパートがよくわかんなかったけど、EDの様子からしてまだこれからってことなんだろう。次を待つか……
2010.09.06
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最近、更新が本当適当で申し訳ないです。いや、今に始まったことじゃないけど。ちょっとリアルで忙しい事態で、更新まで手が回せない現状になっています。少なくともこれから二週間、この状況は続くと思います。どうかご容赦を。というわけで、今日はお詫びとお断りで勘弁して下さい。それではおやすみなさい
2010.09.05
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2010.09.04
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2010.09.03
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2010.09.02
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「……何、いきなり」「いや――なんとなく」「変にノらないでくださいよ」「しかし、本当に最近の政府はグデングデン……こういう情勢だと思ってしまうな」「いっそアドルフ・ヒトラーかルドルフ・フォン・コールデンバウムでも日本に復活すればいいのにと!」「いや復活すんな! あんな××××現れたら大変なことになるわ!」「というか後者は架空の人物だろうが!」「いやでも、だいたい似たようなもんだろ、生まれた背景は。国家とか社会の閉塞感というか、どうにもならないような雰囲気があったから独裁者ってのは生まれるわけで。ま、当時のドイツに比べりゃ圧倒的にマシだがな」銀英伝本編でも語られてたが、副作用がある劇薬を欲しがったという心理だろう。破れかぶれの気分の時は、ああいうヒーローがもてはやされるということ。個人的に独裁者は嫌いだが。……なんかそういう演出のテクニックで総理になろうとする怪物の漫画があったような。なんて名だっけ?
2010.09.01
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