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春のように温かかった今日、上の娘が我が家から巣立っていった。一時的に離れていたことはあるものの31年間一緒に暮らしてきた。私としては精一杯の愛情を注ぎ愛しんで育ててきたつもりなので、少し感慨深いものもあるがとても嬉しい。子が親から離れていくのは自然なことでむしろ遅すぎるくらいである。 生まれた時は2530グラムの小さい赤ちゃんだったが、病気もほとんどせずすくすくと成長してくれて助かった。押しても引っ込まないピチピチのほっぺの持ち主で、それは今も変わらない。思春期には「お母さん、私と仕事のどっちが大事?!」などど私に迫ったが、長ずるに従って母親をきちんと評価し、職業人として尊敬してもくれるようになった。五人家族のうち二人が巣立ってとうとう夫・息子・私の三人暮らしになった。別れ際にこの言葉を贈った。「人は人を裏切ることもあるけど、努力は人を裏切らないよ。元気で精一杯生きていってね。」
2010年01月31日
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今日は土曜日だが久しぶりに家にいた。春がきたかと思わせるような温かい天気で布団干しや洗濯、片付けなど家事がはかどった。午後はアイスクライミング用アイゼンの前爪を自分で砥いでみようと思い、遠くのホームセンターまでヤスリを買いに行った。先日ice1さんに教えてもらったばかりで記憶があるうちに一度自分でやって身につけておきたかったのである。ヤスリを買うなんて生まれて初めての出来事でどの売り場でどれを買えばよいのか全くわからなかった。店員に聞いてそれらしきものが陳列されているコーナーに行き、確信がないまま買ってきた。700円ほどだった。日本製でTSUBOSANというメーカーである。細工用ヤスリ5本型半丸中目215mm、小細工加工の仕上げ用と記入され、鉄・ステンレス・アルミ・胴・貴金属・プラスチックに使用できるらしい。早速自宅で砥いで見た。思いのほか簡単に研げた。鋭い前爪がいっそう鋭利になり光ってきた。やったあ!!できた。何でも自分でできるようにしておかないといざという時困るものね。 アイゼンとヤスリ 前爪をヤスリで研ぐ
2010年01月30日
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今日は夕方A・P社が主催する岩崎元郎さんの「新春歌声新年会in新橋」に参加するため、退勤後新橋まで出かけた。岩崎さんには一年に一回はお会いしたいと思い、機会を見つけてきた。会場には平日の夕方にもかかわらず40人くらいの山好きの皆さんが出席していて、70代・80代の高齢なのにはつらつしていて負けそうだった。一月一日・森の熊さん・岳人の歌・故郷・富士山・北岳の歌・穂高よさらば・岳人ワルツ・レッサンピリーリーなどみんながよく知っている日本やネパールの歌をみんなで無伴奏で歌った。岩崎さんがその歌に関連する山のエピソードを話して下さって楽しかった。さらに石鎚・八海山・雪彦山・谷川・巻機・荒沢岳など山の名前のついたお酒も振舞われたので皆さん、かなり飲んでいた。私も八海山を飲んでほろ酔い気分になっていた。そして出席者の中にモンブランの友Gさんを見つけ、再会を喜び合った。山の絆は強い。 岩崎さんの楽しいトークと美声(?) モンブランが取り持つ縁の三人が再会
2010年01月29日
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毎日晴天なのに今日に限って天気予報は雨。でも佐久海の口の湯川へアイスクライミングに出かけた。ざーざー降りの雨でとてもクライミングする気分にはなれず、標高の高い岩根アイスツリーのほうなら雪で登れるかもという予測で川上村の岩根アイスツリーに転戦した。ところがここも雨がしとしと降っていた。 樹林の向こうに見える湯川の氷瀑 アイスバイルこの雨の中で登るのはびしょぬれになって辛いので、お天気待ちをした。私は暖かいストーブの前の椅子でまったりして居眠りなどしていた。午後1時頃に次第に雨が止んで空が明るくなった。お休みモードをクライミングモードに切り替えて練習開始。今回で2回目なので前回よりは体の動きが慣れていて、少し楽だった。先生ご夫妻はもちろんのことMaccさん、iceさんとアイスクライミングに強い二人が一緒だったので、いろいろ教えてもらってとっても有難かった。今まで知らなかったことをたくさん知った。iceさんにはアイゼンの前爪のヤスリのかけ方を実地で教えてもらい、こういうことが超不得意な私は心から感謝した。 でも理屈がわかることとできることはまた別物なんです。 かっこいいiceさん 遅い時間から始めたけど効率的に登れ、半日で7本も登って充実した。
2010年01月28日
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今日は夫の三ヶ月に一度めぐってくる定期健診の日だった。朝から受診券、予約表、飲み物、本などあれこれ準備をし、定刻に受診。ドクターはいつもの名医。少々の症状の変化はあるものの大きな変化もなく次回の予約をして終了。一旦帰宅して休憩し、午後は同じ病院で市の特定健康検診、いわゆるメタボ検診でこれは私も該当するので夫と二人で検査を受けた。一般の企業検診や学生の健康診断もあって、けっこう混んでいる。 モダンな健康管理科受付身体の計測(身長・体重・腹囲)、血圧、血液検査、尿検査などをして終了したら午後の4時近く。結局、今日は一日病院で終わった。昨日よりうんと暖かく風もなくて助かった。
2010年01月27日
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今日は身を切るような冷たい風が吹いて、とっても寒くつらい一日だった。でも豪雪で苦労している北海道や裏日本の皆さんの忍耐を思えば、これくらい我慢しなきゃと思いつつ、お花のお稽古に出かけた。今日の花材は小豆柳、アイリス、スターチス、ユーカリでまあ妥当な取り合わせだろう。アイリスのブルー、スターチスのピンクが彩りになっていた。小豆柳をゆっくりと矯めて曲線を作り、その間にアイリスを三角形に入れ、スターチスとユーカリの葉を散らした。アイリスの葉もたくさん使った。小豆柳がいまいち決まらなかったが追求する根気強さがなくて、あいまいな造形のままで終わりにした。 黄色の花器が明るい
2010年01月26日
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今日、職場にドクターヘリが飛来した。先週も一度来たらしいが早朝だったので、直接見ることはできなかった。今日はまだ勤務中だったので、見るチャンスに恵まれた。なぜドクターヘリが来るかと言うと、私の職場は敷地が広く障害物がないため、着陸しやすいと判断されて要請がくるのである。皆の気が散るので嬉しくはないが、人命がかかっているので断るのは不可能だろう。 まず消防車が来て、着陸地点に水を撒く 救急車も来て待機している はるか上空よりドクターヘリが飛来 ものすごい土埃をあげるヘリ 誘導員に導かれて見事な着陸 ストレッチャーも出し、ブルーシートの中で処置中自分の職場で急病人が出たわけではない。先週は近くの幹線道路で起きた交通事故で緊急を要するという判断で依頼されたという。今日はどういう事情か明らかではないが、緊急事態だろう。ブルーシートを張ってけっこう長く処置していた。周辺の住民も大勢塀の外から見物していた。
2010年01月25日
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扇山からの富士山 2010.1.24 AM10:45中央線沿線に扇を広げたような形をした扇山がある。めでたいので1月に登る人が多いそうである。今日は天気も良いので鳥沢から扇山に登り、その奥にある淺川峠まで下り、登り返して権現岳、雨降山と縦走して用竹に下山した。扇山から奥は入る人が極端に少なく、道も藪こぎっぽくなる。落ち葉の堆積する冬枯れた道を一人で歩き、裸になった木々が青空に伸びる風景はとても静かで、豊かな気持ちになった。かなりのロングコースで8:35分スタートして用竹バス停に着いたのは3:55分だった。大きな富士山がくっきりと迫ってきてすばらしかったが、今日一番心に残ったのは抜けるような美しい青空だった。 くつろぐ 登山者たち 扇山山頂(1137m) 奥多摩の山並が良く見える権現山(1312m) 何て美しい青空!!今日は空が主役 お日様を受けて歩く私の影と落ち葉の道 権現山の三角点
2010年01月24日
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遅ればせながら話題の映画アバター3Dを観た。驚異的な映像というか三次元の奥行き・現実感がすごかった。確かに観るのではなく、そこに自分が居るという感じだった。もうこの3Dの映像を体験したら、普通の映像は物足りなくなってしまう。もう元へは戻れない。カラーテレビを見たら白黒テレビに戻れないのと同じである。ストーリーはよくある展開なのだが、人間がリンクしてアバターに変身し、不思議な力を持つ人種ナビィと交流するという稀に見る発想である。一体どうやってこの人造人間のようなアバターを縦横無尽に動かしてこんなすごい映画を作り上げたのか、そのテクノロジーは想像を絶する。映像がすごいだけでなく、環境を破壊しながら生きている現在の私たちに警鐘を鳴らし、自然の力や超自然的なものを示唆する内容でもあった。 アバター製作中 アバター完成 この映像、何となく「天空の城ラピュタ」に似てないだろうか3D映画を観るために特殊なメガネをかける。すると3次元になり目の前に物が飛んでくる。手を延ばすと触れそうだったりぶつかりそうになったりもする。試しにメガネをはずして画面を見たらかなりぶれている画面だった。このぶれた画面が3Dになる!!不思議だ。とにかく目をみはる映画だった。昔、エイリアンで無敵の活躍をしていたシガニー・ウィーバーがなつかしくも健在な姿を見せていたが、歳月を感じた。
2010年01月23日
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大寒に入り、異常に暖かい日も一時的にあったものの、さすがに今日は底冷えする寒さだった。でもウォーキングの道々には馴染みの花がひそかに春の訪れを準備をしている。寒さの中でけなげに咲こうとしている花を見ながら歩くのはとても気持ちがよく、春に向けての夢がふくらむ。 力強く咲く沈丁花(じんちょうげ) 青空に清楚な蝋梅(ろうばい)
2010年01月22日
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AG社主催の第2回地図読み講習会に参加した。今回は同定表の作成について学習した。講師は前回に続き、田中 敦さんである。同定表は登山する山の主要な点をポイントし、そこにポイント間の距離(m)と方向の角度を記入して作成する。2万5千分の一の地図で1mmは25m、何センチあるか計って距離を出し、コンパスで角度を出す。それを読んで磁北と真北の二つを書き込む。今日は八ヶ岳の赤岳山荘から入山し、赤岳鉱泉、横岳となじみの地点を通過して登頂し、行者小屋へ下山というルートの同定表でとても具体的に把握できたし、面白かった。 説明する田中さん 同定表を作成する作った同定表を実際の山でどう使うかについても教えてもらった。ホワイトアウトとかトレースが全くない所でこのような方法で地図が読めれば心強いが、それには実際の山で実践を積まないと無理だろう。
2010年01月21日
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今日は先生の無料講習会だったので西国分寺のランナウトに出かけた。どういうわけか参加者が非常に多く、一般のクライマーもいてとてもにぎやかだった。いつものように2組に分かれた上で、また二人組み、三人組を作ってそれぞれ練習した。私は先日甲斐駒を一緒に登ったKさんとペアになり、ショートルートを16本も登ってしまった。二人なので待ち時間なく次々と登ったから効率的だった。 Kさんから笹餅を頂いて食べた。よもぎの香りがしてとてもおいしかった。
2010年01月20日
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新年になって初めてのお花のお稽古日、先生宅に伺うと今日は先生はお元気だった。花材はまんさく、雪柳、スイートピーの3種だった。まんさくの枝が太くしっかりしていて花も豊かについており、存在感があった。雪柳は緑が乏しく花は皆無で貧弱なので枝の曲線を生かすしかない。スイートピーがやさしいピンクで春を先取りしている。まんさくの枝を切り分けて主な骨組みをつくり、雪柳を中間に配置し、根占の緑がないので下部にスイートピーを短くして散らした。上部は伸び伸びしているものの凝縮に欠け、中間部は隙間だらけ、下部が何とか花らしくなっている。まとまらない花になったが、生けないよりは良いと考えよう。
2010年01月19日
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さすがに関東地方も寒くなってきた。私の省エネ防寒対策は二つである。一つ目は生姜を使って体内から温めることである。まず、朝、特製豆乳ドリンクを作る。豆乳180CCをレンジで2分20秒温め、そこへ生姜の絞り汁30CC~50CC、黒砂糖、きなこ、コラーゲンをそれぞれ大さじ1杯、黒すりゴマを小さじ1杯加えて出来上がり。これが超おいしい!!。毎朝これを飲む時は生きている喜びを感じる。次にこの生姜を絞って残った生姜をお湯にいれ数分煮出し、紅茶パックを入れて生姜紅茶を作る。テルモスに入れて職場に持参し、適度に飲む。体が温まりとてもよい。また一人で寝る夜は寒い。登山用の1リットルナルゲンボトルにお湯を入れ、ベッドの中に入れておくと朝まで寒さ知らずで快適である。 特製豆乳ドリンク ナルゲンボトルの湯たんぽ何がよいのか特定できないものの、この10年くらい風邪というものをひいたことがない。
2010年01月18日
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2年ぶりにアイスクライミングに出かけた。場所はフリークライミングのメッカ小川山の麓にある岩根山荘の人工氷瀑(岩根アイスツリー)で、今年オープンしたばかりの新しいゲレンデである。先日買ったアイスクライミング用アイゼンに両手にアイスバイルをもって氷の柱を登ってゆく。原則はフリークライミングと同じであるが、両手のアイスバイルが私にとってはとても重く、それを何度も振り上げて氷に突き刺して登っていくのはかなりハードである。足元もアイゼンが一発できまればいいが、氷がざくざく崩れて容易に決まらない。足が安定しなければ結局は腕に負担がくるのですぐパンプしてしまう。私の場合、肩を壊わさないことが第一だし、今日はシーズン初めてでもあるので、慎重にゆっくりトライした。 はじめはぎごちなかったが、何回かトライするうち、リズムを覚えて少し楽に登れるようになった。日差しが降り注ぎ風もなくクライミング日和だったっが、日が落ちると急激に寒くなった。6本登って終わりにした。背中がかなり硬く重くなった。
2010年01月17日
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今日はとても久しぶりに上の娘とお茶した。朝一で病院へ行って夫の薬を頂き、続いて買い物、これがセールをやっていて安かったのであれこれ買ってしまい結構疲れる。その後娘とららぽーとのアフタヌーンティに行っておいしい紅茶とケーキを食べた。私はこの店のアールグレイが大好きである。 将来の話や山の話をたくさんした。ささやかな幸せの午後だった。
2010年01月16日
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猫のひたいのような狭い庭の一角に桜草を3株植えていた。町内会の仕事で集金したお金を会計さんに届けるといつもなにか花を頂く。夏には墨田の花火というあじさいだったが、年末には桜草の苗を頂いた。それがピンクの花をつけたのである。 とても可憐で可愛い。春はまだまだ先であるが、この一角だけに春が来たようである。
2010年01月15日
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今日はアイスクライミング用のアイゼンを求めて、退勤後高田馬場の かもしかスポーツまで出かけた。地元の登山用品店で希望の物が無かったため遠出しなければならなかったのだ。カモシカスポーツでいつも有用なアドバイスをしてくれる吉岡さんの説明を聞いて、ぺツル・シャルレのM10というアイスクライミング専用のアイゼンを買った。14ポイント、1050グラムである。DARTWINも先生から推薦されていて軽いので(864グラム)これにしようと心積もりして来たにもかかわらず、初心者のくせに生意気にも重いM10を買ってしまった。 1本爪を装着したM10M10は1本爪と2本爪の二種類が取り付けられ、重いだけあってすごく堅牢でがっちりしている。鋭い爪が前に飛び出して攻撃的である。今まで縦走用のアイゼンでアイスクライミングしていたので、前爪が全く氷に刺さらない状態で足を安定させることができず苦労していたのだった。これで足周りは大丈夫。さあ、がんばって氷瀑にチャレンジしよう。
2010年01月14日
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鋭い山容でひときわ高い日本第二の高峰北岳(3192m)1月11日昨夜もオリオンや北斗七星が美しかったが今朝もすばらしい朝焼けだった。雲海が綿のように空を埋め尽くし、その上に高く秀麗な富士山とオレンジ色の日の出。 雲海のかなたに富士山 小屋からの風景を楽しんだらいよいよ下山である。 つららの下がる七丈小屋 息子のように若いガイドのKJさんと黒戸尾根を下る。あえいで登った道の下りはさらに手ごわい。雪が深いところでは滑ったり深みに落ち込んだりして雪だらけだった。一般の人のふくらはぎの雪は私には膝の雪である。上から見るとけっこうな急坂でよくもこんな坂登ってきたものだと感慨深い。アンザイレンして5合目まで下り、そこから坂を登り返し、さらに延々と歩き続ける。はしごや鎖、やせ尾根を下る。私はこういう危険な場所が好きなので楽しみながら下る。樹林帯まで降りてくると甲府の街が広々と明るく広がって標高が下がっていることを感じさせる。今日も八ヶ岳の白銀の峰々や奥秩父主脈がのびのびと空に広がっている。落ち葉と雪が混じった道が尽きると木のつり橋があり、渡ると竹宇駒ケ岳神社である。ここで全員が無事登頂できたことを感謝しておまいりして出発地尾白駐車場に到着した。陽がさんさんと降り注ぎ暖かかった。苦しく楽しかった三連休が終わった。
2010年01月13日
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お花のお稽古に先生宅に伺ったら、家に鍵がかかっていて留守だった。いつもは外から玄関の土間に花材が置いてあるのが見えるのだが、それも見えない。電気もついてない。これは確実に休みだ。仕方なく引き返した。お稽古はお休みという連絡網が回ってるはずなのだが、私は遊ぶばかりして不在が多いから電話が通じなかったのだろう。自業自得というしかないが、ちょっとなあという気もした。(またもや日付けを間違えて甲斐駒の記事をアップしてしまい、12日が空白になってしまいました。前後がつながりませんが、12日に実際にあった出来事を書いて空白日を埋めました)。
2010年01月12日
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山の団十郎の名にふさわしい雄々しさ~甲斐駒ケ岳(2967m)1月10日早朝小屋前に出てみると空は曇り、風が音をたてて吹きぬけている。昨夜の星空から急変した空模様である。小屋番の田辺さんの話によると低気圧が通過したので今日の午前中は良くないが、午後には回復するということだった。出発時間を遅らせ様子をみる。やや風が落ち着いた9時40分にアイゼン、ハーネス、ピッケル、フェイスマスクにサングラス、厚めの手袋等で完全装備し出発する。およそ50分ほどの急登で8合目到着。八合目の樹林帯を過ぎて稜線に出ると烈風が吹きすさび、瞬く間に体温を奪われる。ロープを出してアンザイレンして進む。霧の中に三角形の岩の上に剣が二本立っている。そこが9合目、見た感じでは近いのだが実際行ってみるとけっこう険しく時間もかかった。 雪のやせ尾根を慎重に登る 9合目の岩の上に立つ剣2本そこからなおも辛抱強くじわじわと登り詰めて駒津峰からの合流点を過ぎ、12:50分無事甲斐駒ケ岳山頂に到着した。やったあ、甲斐駒だ!!みんな歓声をあげて喜んだ。 甲斐駒山頂しかしここも風が吹きすさぶので写真だけを撮ってすぐ下山にかかった。下りは登りより手ごわい。雪が深い所ではずぼずぼ足を取られて雪まみれになった。稜線の風が一段と激しく吹きふきすさび、何度も吹き飛ばされそうになった。そのつど踏ん張って耐風姿勢でしのぎ、細いリッジを下って、やっと七丈小屋に帰還した。3時になっていた。晴天・無風で登るだけでは少し物足りない。一日中ではないものの烈風が吹きすさんで冬山の厳しさを味わうことができ、充実した一日だった。小屋で祝杯を挙げた。ついでに今日誕生日だというTさんの誕生祝いもした。
2010年01月11日
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富士山と鳳凰三山(地蔵岳2764m薬師岳2780m,観音岳2840m)のオベリスクが真正面に重なる絶景甲斐駒ケ岳(2967m)黒戸尾根は標高差2200mに及ぶ長大な尾根で日本有数の急登コースである。ここを雪山で登るということでそれなりの覚悟を決めて4:27分発の始発電車に乗った。登山口の尾白駐車場を8:40分、スタートする。竹宇駒ケ岳神社を過ぎどんどん登る。樹林帯に入るとすぐ雪道になる。装備はミニマムエッセンスなのだが、それでも一日目で重いが黙々と歩くしかない。 樹林帯の登り 積雪が多い4合目でアイゼン・ハーネス・ピッケルを身につけ、本格的雪山になる。雪がしまっている道はいいが、どか雪が柔らかく積もっているところは踏むと底が抜けて足元が定まらずものすごく歩きにくい。かなりの急坂である。途中でナイフリッジが出てきてとても楽しめる。晴天で八ヶ岳、鳳凰三山などくっきりと見えて美しい。甲府平野もよく見える。 ナイフリッジなおも雪と戦いつつ延々と登り続けて5合目到着。今日は暗くなるまで登ると告げられていたため覚悟していたが順調に来て嬉しい。5合目からやせ尾根を登り、くさりやはしごの連続でここがいわゆる難所だろう。そういう所は私はかなり好きなので楽しく登る。登りつめてやっと7合目の七丈小屋に到着。5:04分,7ピッチ約8時間のアルバイトだった。 やせ尾根の雪の中にひっそりと建つ七丈小屋 ストーブが暖かい室内七丈小屋は標高2380m、水は凍結して全く無い。夜もずっとストーブがたかれているので毛布2枚で熱いくらいだった。夕食が超豪華で食べきれない程だった。夜間、眼下にははるか甲府市内の夜景がオレンジ色に輝き、夜空にはオリオンがまたたいて山にいる喜びをしみじみと実感した。 豪華でボリュームたっぷりの夕食
2010年01月10日
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まことに恥ずかしいのですが、1月9日にアップすべき記事を1月8日の日付けでアップしてしまい、1月9日が空白になっていました。しかたなく1月8日の記事をダブらせてアップしたのですが、Thysunさんから「山の団十郎」という形容に関するコメントを頂きました。実はその形容は私のオリジナルなものではなく、誰か有名な方の表現だと記憶しているのですが、誰だったのか記憶があいまいだったため改めて調べたところ、他の形容も出てきて大変興味深かったので新しく書き直しました。それだけ歴史もあり、魅力的山だということでしょうね。 甲斐駒ヶ岳についての代表的な形容について* 甲斐国志(1814): 駒ケ岳ハ奇絶幽蹤神仙ノ所 聚マル古ヘヨリ人ノ躡ム 其ノ地ヲ不許 若シ攀ヂントスル者アレバ必ズ風雨怪異ヲ現スト云フ 頂キニ駒形権現ヲ祭ル (巻之四十八より抜粋・恩田善雄氏論文「甲斐駒ヶ岳研究」より)* 日本風景論(志賀重昴・1894): 絶頂にニ峯あり、一峯に大己貴命の銅像建ち、一峯に摩利支天の小像立つ。* 大日本地誌(山崎直方、佐藤伝蔵・1904): 駒ヶ岳は伊那の東方に屹立し、高さ3002米、磊塊磐紆俗に三十六峰、八千渓と称し、本県屈指の高峰にして八月の候其山隈越年の雪を望み、背汗喘々水に渇するの旅人をして、歩を止めて思わず快哉を絶呼せしむ。頂上の神社を駒ケ岳神社と云う。盛夏遠近の賽者登攀を企つるもの少なからず白雲脚下に起りて尚冷涼を覚ゆ。* 『山恋ひ』(宇野浩二・1891~1961): 駒ケ岳はあたかも舞台にでている団十郎のようにみえた。* 深田久弥(1903~1971): 日本アルプスで一番代表的なピラミッド。 日本アルプスで一番綺麗な頂上。 あまりにその白砂が綺麗なので、踏むのがもったいないくらいであった。 ...もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落とさないだろう。* 田中澄江(1908~2000): 中央線の窓から甲斐駒の、岩の殿堂ともいうべき偉容に出あうたび、また登りたくなり、あの花々に出あいたくなる。* 岡田喜秋(旅行作家・1926~): 中央線交響曲のクライマックス...* 三宅修(山岳写真家・1932~): 花崗岩の白い大伽藍...
2010年01月09日
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おはようございます。朝4時前、これから甲斐駒ケ岳に登るため出発します。甲斐駒は南アルプス北端に位置する標高2,967mの山です。峻険な山容をもち、半ば独立峰のような姿勢で屹立する日本アルプス屈指の名峰で、そのかっこよさは「山の団十郎」とも言われます。今日は黒戸尾根を七丈小屋まで7時間から8時間かけて登り宿泊。明日は山頂までの往復6時間程度、3日目に下山します。積雪量が多いのではないかと思います。久しぶりの冬山で少し緊張気味、入念に装備を整えました。では気をつけて行ってきますね。どなた様もどうぞ有意義な三連休をお過ごし下さい。
2010年01月08日
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1月5日、6日、7日と3日間に分けてアップした文系イベントであるが、実はこれらは1月4日の一日だけでこなしたものである。実際はこれにかもしかスポーツが加わっている。この日はなかなか面白い一日だった。と言うのは無銭飲食つまりただで飲んだり食べたりすることが重なった日だったのだ。1.両国の江戸東京博物館で生花の歴史を見る。次に 2.高田馬場のかもしかスポーツでウエアを買って無駄遣いをしたが、この店はいつでもドリップコーヒーが自由に飲めるので2杯も飲んだ。 3.この後渋谷駅に移動し、駅前で持参のおむすびを食べていた。ふと横を見ると若い外国人女性が豪華握り寿司のお弁当を食べている。話しかけるとベルギーから一人で来日し、今日は田無の友人宅に行って泊まり明日は京都を訪ねるという。おまけにお寿司を勧められて握りを2個ご馳走になった。4.その後文化村シネマで映画を見て再び渋谷駅へ。時間がたっぷりあったのでふと思いついて献血センターに入った。ところがネパール・チベットに滞在したことがあだになって献血ができなかった。でも、どうぞ何でも飲んでいって下さいと勧められて、献血もしなかったのにただでホットマキアートを飲んだ。甘くて超おいしかった。5.ようやく市ヶ谷へ移動してコンサートを聴いた。このコンサートでは休憩時にワインや飲み物、菓子類のサービスがあり、折からの空腹で赤ワイン・紅茶・チョコ・ビスケットなどをご馳走になった。 結局この日は飲食代ゼロだった。ついでに言うと江戸東京博物館のチケットは頂いた招待券、コンサートも招待券でともにただ。出費は映画代のみ。とても得した気分の一日だった。
2010年01月08日
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渋谷の文化村に「ベジャールそしてバレエは続く」を観に行った。20世紀最高の振り付け師といわれたモーリス・べジャールの亡き後、彼から後継者に指名されたジル・ロマンがいかにしてバレエ団を維持していくかそのドキュメンタリーである。主にインタビューで彼の生き様や芸術を明らかにしていくのだが、要するにべジャールへのオマージュである。ベジャール・バレエ・ローザンヌ(BBL)関係者が何人も登場して彼の芸術や偉大さについて語る。街のタクシー運転手も彼がいかに市民に愛されていたかを話し、べジャール通りが出てくるし、前イラン王妃もすばらしさを語る。 回想の中にべジャールやジル・ロマンのダンスが観られるが、ジョルジュ・ドンがボレロを踊っている場面もあり、超うれしかった。この間シルヴィー・ギエムのボレロを観たばかりだったので、その違いが一段とよくわかった。やはりエネルギーがほとばしっていた。ギエムには中性的美しさを感じたが彼は男性的かつセクシーだった。たくさんのダンサーの肉体美が躍動し、バレエがステージで公演されるまでの過程がよくわかった。今度スイスに行ったら是非ともローザンヌに立ち寄ろう。
2010年01月07日
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頂いたチケットでいけばな~歴史を彩る日本の美~展を江戸東京博物館へ観にいった。非常に素晴らしかった。これまで15年も華道をやってきたが、自分が全く無知だったと痛感した。この展示にある華道の源流や成立・発展・器などほとんど知らなかった。その意味で実に勉強になったし、展示されている資料が国宝級のものばかりで素晴らしかった。全体は、プロローグ いけばなの源流から始まって第1章 いけばなの成立、第2章 豪華になるいけばな、第3章 流派の誕生といけばな大流行、第4章 はなの器、エピローグいけばなの近代化と広がり の6部分で構成されており、私は第1章のいけばなの成立が大変興味深く面白かった。発見がたくさんあった。花展でよく池坊の花を見た。自分の草月とは全く異なった花風で高い精神性と定型の美を感じていた。でもそれがどうしてその形なのか追求しないまま通り過ぎてきた。その池坊家が花を神仏に供する立て花の時代からいけばなが成立する初期・発展期を経て現代まで歴史の流れに耐えて伝統を守ってきたとは大発見で感動した。何と言う認識不足!!そんなに昔からあったとは。さらに花伝書についてである。花伝書と言えば世阿弥の花伝書しか知らず、花を伝えると書きながらそれは能楽の伝書であり不思議に思っていた。ところが今日見た花伝書はまさに花の立て方についての図であり、絵であり、記述である。ほんとの花についての教科書である。それもたくさんある。その絵がまた美術作品のように美しい。名のとおり花の立て方を伝えるものだったのだ。それと初期の頃の花は男子のたしなみで、江戸時代あたりから婦女子の教養に変化してきたこと、それも大変興味深く、花の歴史を如実に示している。以下その花伝書と屏風図をHPから紹介します。
2010年01月06日
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1月4日女声合唱団「ねむの花」の新春コンサートがルーテル市ヶ谷ホールで開催されたので、ヒマラヤ3HのH.Yさんと二人で聴いてきた。指揮はこの合唱団の育ての親で常任指揮者の高橋利幸である。ルーテル市ヶ谷ホールはすてきな教会である。小ぶりのパイプオルガンと中央に渋い鋳造の十字架が掲げられ宗教的雰囲気を漂わせている。 中央に十字架、右にパイプオルガン今回のテーマは‘N'。磯部 俶さんの作品を主に取り上げている。4つのステージで構成されていて変化に富み、女声合唱を堪能するとともにソロやデュエットも楽しめた。また、今回はスタインウエイのピアノを使用していて前回のベーゼンドルファーとは全く異なる音質だった。こちらのほうが音質がモダンでよく響く。合唱団はPやPPのハーモニーがとっても洗練されて美しくうっとりした。そして室生犀星や三好達治などどの曲も詩が圧倒的にすばらしいのだが、その詩の心を生かす演奏だった。更に前回より声量が増していて、力強い表現力にも習熟していた。 指揮者 高橋 利幸 オケと共演する合唱団「ねむの花」全曲中、最も素晴らしいと感じたのは第2ステージ磯部 俶の合唱組曲「虹」からエピローグ「雪」~挽歌にかえて~である。早口言葉のように歌う言葉が本来の言葉から離れた別の響きになってすばらしい効果を挙げていた。巧みなピアノ伴奏と渾然一体となったダイナミックで豊かな合唱だった。第4ステージでは私は「さよならの季節に」を聴いて過ぎ去ったきらめく昔を思い出し、感無量の思いに浸った。 更にアンジェラ・アキの「手紙」や大晦日の紅白で中学生の真剣で心のこもった合唱が琴線に触れる素晴らしさだった「YELL]が歌われておおいに盛り上がった。最期に「いそべとし記念男声合唱団」の皆さんや会場の皆さんが一体となって、アンコールの「遥かな友に」をホールいっぱいに深く響き渡らせ、温もりのあるコンサートになった。 1986年 吉沢久美子 詩 坪能克裕 曲 さよならの季節に(一部) さようなら きらめきたち さようなら くるしみたち さようなら かがやきたち さようなら よろこびたち もう二度と来ることもない まぶしい街 もう二度と求めはしない 青春の日々 いま わたし ひとり さようなら 今 わたしひとり さようなら
2010年01月05日
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モーリス・ベジャール振り付けでシルビー・ギエムの踊るバレエ「ボレロ」をテレビで観た。バレエと音楽の融合美が素晴らしく、刺激と興奮と感銘を受けた。まずベジャールの振り付けが卓越している。昔ジョルジュ・ドンのバレエでこのボレロを観たときには振り付けよりドンの汗がしたたる力強いバレエに目がいったが今回は振り付けそのものを驚異的に感じた。肉体の抽象美を創造している。シンプルな腕の動きが深遠な何かを感じさせる。ギエムの動きが絶妙で、ろうたけた美を感じた。暗闇からスポットライトをあびて浮かび上がる手、腕ってこんなに意味がある美しいものだっけと思わせた二本の腕、ボレロのリズムに合わせて規則正しくリズムを刻む柔軟な足、軽々と垂直・水平に開く細くて長い脚!!観ているだけで陶酔した。中央にある赤い円形ステージでギエム一人が舞い、その周囲を男性バレリーナが取り囲むように群舞を見せる。そのはっきり見えるか見えないかの照明がまたいい。鍛え抜かれた男性のしなやかな肉体がほの見える。 PPから始まったあのテーマが次第に盛り上がって最高潮に達した時になだれ込むように音楽とバレエが同時に終焉を迎える。こんな素晴らしいバレエが観れて嬉しかった。
2010年01月04日
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家族で地元の菊田神社に初詣に行った。子ども達が幼かった時代には鹿島神宮、香取神宮、成田山、鎌倉八幡宮、明治神宮など歴史ある社寺に出かけていたが最近は混雑を避けて地元の神社にいく。、 菊田神社 龍の手水この神社にしてはかなりの行列ができていた。40分ほど待ってやっとお参りした。おみくじをひいたら大吉!!今年もきっといいことがある。無口な夫が境内の銀杏がくっきりと青空に伸びているのがきれいだと言った。無数の枝枝が天を突く勢いで伸びていた。みんな納得した。平和な光景だった。 境内の銀杏
2010年01月03日
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大倉尾根からの富士山 2010.1.2.AM10:101月2日初登りで丹沢に出かけた。朝から真っ青な空が広がる快晴に恵まれ最高のスタートになった。富士山が午前中はくっきりと、午後も逆光の中で光って一日中大きな姿を見せて登山者を祝福してくれた。今日はトレーニングも兼ねていたのでマジメに登った。大倉出発8:50 搭ノ岳到着11:40、この尾根は登っても下ってもしんどいのだがやはり登りのほうがしんどかった。 山頂の尊仏山荘には正月飾りがされていた。いつものスタッフの顔を見、コーヒーを飲んで12:20山頂をスタート、表尾根を縦走してヤビツ峠に下山した。ヤビツ峠着3:30 二の搭からヤビツ峠までが長かった。ずっと晴れていたので眺望は最高で周辺の山はすべて、首都圏の高層ビル群に相模湾だろうか海も綺麗に見えた。 大きな大山と表尾根の稜線 はるか遠くに光る海 春の支度をする馬酔木の蕾
2010年01月02日
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新年あけましておめでとうございます旧年中は度々お立ち寄りくださり、励ましのコメントを多数頂戴しまして心よりお礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2010年 元旦
2010年01月01日
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