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1月31日大寒とは思えない陽射しが降り注いだが風は冷たい一日だった。来談者がなく手持無沙汰だったので校庭の裏庭で花を探した。さすがに何もないと思ったら、日当たりのよい場所に仏の座がたくさん咲いていた。小さく頼りない花なので1本1本は存在感が薄いが群生すると控えめなピンクの絨毯になる。しゃがんで花を摘んだ。30本摘んで花瓶に生けた。30本と言ってもたいしたボリュームにはならない。でも春を先取りする生きている花が近くにあると気持ちが明るくなる。 春先に咲く花で一番好きなのはオオイヌノフグリである。あのコバルトブルーの花はまだどこにも見つからなかった。これからの楽しみだ。
2017年01月31日
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北海道へアイスクライミングに行った時、取りつきに辿り着くまでが相当辛かった。誰も登ってないので全くトレースが無いまっさらな深雪を登っていくのだが、雪を踏むとズズンと足元が沈んでしまう。雪が固そうな部分を選んでもう一歩上げてもまたズズンと沈むの連続でバランスを崩して両手を雪の上に突くことが多発した。もがいてもがいて諦めた頃、やっと取りつきに到着するのだが手袋の雪は固く凍っている。ビレーしている間も手は次第に冷えてゆき、自分が昇る頃には手はかじかんでいる上、クライミング用手袋をビレーに使用していると摩耗も激しい。これらを解決する方法としてオーバー手袋を使うと効果的と言われ、帰宅して早速デナリへ買いにいった。Kガイドが店に連絡してくれていたのでスムーズに話が進んだ。推薦されたのはアクシーズクイン社のマウンテンオーバーミトンロングSで完全防水仕様。色は煙草色。手をいれてみるとすごく長くて肩近くまであったが、私の腕が短すぎる上、合うものなど元々ないので、折り返して使うことにして決定。 アクシーズクイン社 マウンテンオーバーミトンロングSついでに店内を巡って商品研究させてもらった。新しいハードシェルとアイス用のパンツが欲しくてずっとあちこちの登山用品店で試着してきたが体に合う物がない。ここでも結局無かった。登攀用ザックはオスプレーのケストレル28を10年近く偏愛してきたが、さすがに老朽化が激しいため、同じシリーズの物を探したらアックスホルダーが1個しかない。これではアックスを2本固定できない。諦め半分でスタッフに相談したら何と用途に合うものがあった!!オスプレーのミュータント28だ。2本のアックスを固定する輪、ヘルメットホルダー、ロープホルダー、内袋その他私が望む機能は全て備わっていて容量も28リットル、軽くて小ぶりだ。色は黄緑で悪くない。小さい自分の体に合うものなんて滅多にないから即買った。次回のアイスはこれで行こう。 オスプレーのミュータント28
2017年01月30日
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1月最後の土曜日、都内に住む孫たちのドキドキ発表会が江東区深川江戸資料館小劇場で催されたので出かけた。深川江戸資料館は何度か見学したことがあるので道に迷うことなく到着した。この界隈は近代美術館(現在は休館中ですが)もあり、江戸の情緒の残る好きな地域である。 深川江戸資料館 エントランスのディスプレーが面白い2Fにある小劇場は程よい広さで発表会には丁度良い。こういう会には私もそうであるが、祖父母も参加するからすでにほぼ満員だった。年少さんから年長さんまで年齢に応じた元気いっぱいの発表が展開した。歌と踊りがメインのオペレッタが多かった。いくつもの役柄に応じた衣装を工夫して作り、背景も絵も作ったりと保育士さんたちの努力があちこちに光っていた。2歳児の翔君はお菓子を食べる子供になって出演、元気な声で歌っていた。葵ちゃんは4歳児で劇も少し長くオタマジャクシやカエルの役になって歌い踊っていた。最後に3歳から5歳児全員の歌があった。「お父さん、お母さん、観に来てくれてありがとう」と言うのを聴いて親ではないけど目頭が熱くなり涙がにじんだ。 翔君のクラスの発表 手が込んだ衣装を身に着けている 葵ちゃんのクラスの発表 3・4・5歳児合同の歌唱 白い上着で格調高く!! 場面に合わせた背景画 保育士さん達の活躍が随所に10時開始で11時半終了。演技を終わって両親の元に戻ってきた二人は緊張も解けて少しお疲れ気味だった。でも保育所時代からこんな劇場で演技する体験ができるなんて素晴らしい!!。通常は保育所や借りた小学校の体育館だ。孫たちもいつまでも小さい訳ではなく、どんどん成長してしまい、爺婆は忘れ去られる運命だ。せいぜい可愛い今の内にその無心な姿を心に留めておきたい。
2017年01月29日
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最終日、新千歳空港に向かう前に南樽市場で土産を買った。沢山の鮮魚店と海産物以外の食べ物も扱っていて活気に満ちていた。鮮魚店を見ると知らない魚がいくつもあった。というより、私は四国生まれなのでその辺りで獲れる魚と関東地方で出回っている魚しか知らない。北国の魚で馴染みなのはタラ、鮭、ホッケくらいである。幼少期に食べてない食べ物は成長した暁にもそう愛着がない。でもせっかく北海道に来たのだからと夫の土産に生食用カキ、ホタテ、身欠きニシンを買った。身欠きニシンは画題にもなってるからどうして身欠きというんだろうと前々から気になっていたので「どうして身欠きニシンと言うの?」とおじさんに聞いたら「身が欠けてるからじゃないの」という返事。それじゃわからないという顔をすると「すみません、勉強しときます」と返ってきた。フーン、鮮魚店の人でも知らないのか。 北国の魚が並ぶ南樽市場の鮮魚店 こんな大きなホタテが4個600円 生ガキも600円 身欠きニシン4枚450円その他に手作りソーセージ、がごめ昆布、職場や娘たちに定番の白い恋人、ロイスチョコ、六花亭のチョコ、バターサンド、孫たちにトウモロコシチョコなどを買った。ついでに猫にも買ってやった。
2017年01月28日
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1月23日から3日間岩内町の岩内温泉「おかえりなさい」という宿に連泊した。近くに岩内漁港があり、海の対岸には泊原発がある。宿は純和風の木造建築で床がピカピカに光り輝いていたのがすごいインパクトがあった。 岩内町の位置と泊原発 1Fの美しい木造部分スリッパは履かず素足で歩くのだが寒い人にはソックスの準備があった。でも私は素足で歩いた。それの方が気持ちが良い。サービスはつかず離れずでほどよく、料金もリーズナブルで負担にならなかった。朝食・夕食ともに多すぎず貧弱なこともなく身の丈にあっていた。一日目はお刺身、焼き魚など定番メニュー、2日目は海鮮鍋。3日目はすき焼きだった。 すごく癒されたのは何と言っても温泉だ。天然かけ流し温泉、サウナ、水風呂、露店風岩風呂があって、中でも天然温泉は最高に気持ち良かった。お湯の温度が肌に馴染む適温で肌触りも柔らかく、外の雪景色を眺めながら何時間でも浸かっていられそうな心地よさだった。毎日天然温泉⇒サウナ⇒岩風呂⇒天然温泉の順番に入って体を緩ませた。長く入っていても疲労感は全くなかった。 建物の屋根に巨大なつららが下がっているのもいかにも北海道と言う感じで楽しかった。 宿泊客は多くはないが必ず誰か宿泊しており、静かで落ち着いて過ごせた。中国、韓国からの客が多く、アメリカ人、フランス人のグループも見かけた。みんな浴衣を来て和室に寝転がり、温泉ライフを満喫しているように見えた。
2017年01月27日
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1月26日雷電海岸最終日。昨日来たような気分なのにもう最終日を迎えた。今日は3ルンゼの氷柱を昇る。ここもまたしても雪深い未踏の急坂をラッセルしてホワイト蟻地獄に苦しみながら取り付きまでたどり着く。ただ昨日の4ルンゼより少し近かったので助かった。遠目にはペンシルのように細く見えた氷柱だったが、近づいてまじかに見れば昇れないほど細くはない。ただ完全なバーチカルアイスだ。でも1ピッチだけなので気楽ではある。出だしから垂直に立つ氷を昇るが、途中でルートが右側に移っていく。その右トラバースがちょっと怖くて恐る恐るだったが、思い切って右外に出てみればそちらの方が氷が安定して昇り易かった。私は蹴り込みが弱いのでしっかり氷に前爪が引っかかるように心がけてアイゼンを蹴り込んだ。特に問題なく終了点まで楽しめた。まだ11時で早く昇れて気持ち良かった。 3ルンゼの氷柱
2017年01月26日
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1月25日雷電海岸3日目。今日は4ルンゼを昇った。駐車場からくっきりと4ルンゼの大きな氷瀑が見える。しかしその取りつきに到着するまでが私の核心だった。雪が深く靴が潜り込むのでアイゼンではなくMSRを穿いて雪道を登るのだが、実は私はこれが大の苦手なのだ。言い訳だけど、MSRの幅と長さが小さく短い私の歩幅と合わず、しょっちゅう干渉しあってスムーズに歩けない。そのため、今日は最初からアイゼンを穿いて出発したが、もう白い蟻地獄に落ちたも同然の大変さだった。他に登っている人はいないのでいつもラッセルで登るのだが、雪を踏むと靴がズズッと沈みこんでしまう。何とか沈み込まない場所を検討つけて足を上げるのだが、二歩目もズズーンと沈む。すごい無力感!!。これを何度も繰り返してさすがに辛く、不満を言いたかったが、誰に不満を言おう。自分が望んできた旅ではないか。辛抱して、一歩下がって二歩進むではなく、二歩下がって一歩上がるを累々と繰り返してやっと取りつきに到着した。さすがにガイドも気の毒がってくれた。ガイドはMSRで豪快に上昇していく。ブルドーザーと軽自動車の差に思えた。 雷電海岸 4ルンゼ 4ルンゼは遠目で見てもかなり幅も高さもある立派な氷瀑である。気を取り直して登攀開始。特に技術的困難はないが、何しろ長い。持久力を試された。 私はアックスを打ち込むのはけっこううまくできるだが、足の蹴り込みが弱い気がする。前爪がしっかり氷を捉えていない状態でムーブを変えて滑ったことがあった。「打つ」「蹴る」と言いながら一歩一歩上昇していった。細い首状の氷を超えて2ピッチ目の上の段に上がりきった所から先が長かったがここは特に困難はなかった。終了点から今日も日本海を眺めた。モノトーンの世界が広がっていた。 日本海
2017年01月25日
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1月24日雷電海岸二日目。朝からテレビで今日は酷寒日であることを何度も予報している。道内の占冠町では最低気温-32度らしいが、ここ岩内町は最高気温マイナス2度らしい。そんな寒さの中で氷瀑を昇るのも正気の沙汰ではないような気もするが、ここまで来て引くわけにもいかない。朝8時、雪が降るなかを車で出発。あまりの寒さに海岸ではけあらしと呼ばれる特殊な現象が見られた・ けあらしの海今日は1ルンゼを昇った。雷電海岸は今日も私たち以外には人の姿はなかった。小一時間雪のルンゼを詰めて取りつきに到着した。1ルンゼは4ピッチである。でもスタートが10時頃で早いからゆっくりと昇れる。1ピッチ目はかなり長かったが特に困難な部分はなく、順調に昇る。2ピッチ目は急な雪壁が多く、氷瀑部分は少なかったが特に問題なし。困難はその先3・4ピッチ目にあった。ここは 短いバーチカルでバーチそのものは大丈夫なのだが、上からの スノーシャワーが激しく降り注いできてもう目を開けてられない。頭、腕、上半身と雪まみれで寒さのため、顔が凍りそうだった。シャワーが通り過ぎるのを待っていたが、次々とスノーシャワーが襲ってくる。それも完璧な垂直アイスを昇っている時にである。待っていたらますます体が冷えて動けなくなると思い、あまり見えない中で手探りで上へ上へとアイスアックスを打ち込み、見えない中でアイゼンを氷に蹴り込んだ。苦闘している間にシャワーが一段落し、目が開けられるようになり、その後は順調に昇って3ピッチ目を終了。が、ホッとしたのも束の間、4ピッチ目になると高度が上がったこともあって、強風が吹き突ける。寒くて震えあがった。アイスアックスのグリップに雪が着いても通常は溶けるのだが、あまりの寒さでグリップに付着したままで凍結してしまう。更に手袋も雪が着いても指の温かさがあれば溶けるのだが指も冷えているのでこちらも付着したまま。結局グリップも手袋も凍結気味で指の温度を著しく奪われてしまい、辛い登攀になった。 1ルンゼ 4ピッチの登攀] やっと終了点に到着し、灌木でビレイ。一息ついて眼下の日本海を眺める。今日は更に寒さが広がる日本海の風景が広がっていた。でも海を見ると何となく心が落ち着いた。下降は懸垂三回で取りつきに降り立った。まだ2時半位で早く終了した。一刻も早く宿に戻って温泉に入って体を温めたかった。 白波打ち寄せる日本海
2017年01月24日
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1月23日、計画に従って北海道雷電海岸へアイスクライミングに出かけた。と言ってもこの時期の北海道は暴風雪や積雪で順調に飛行機が着陸できるかどうかがまず第一の核心だった。朝天候調査して条件付きフライトということで何とか出発し、除雪の終わった新千歳空港に着陸できた。空港は雪景色だった。 羽田空港7:00 千歳空港 9時 新千歳空港空港でガイドと落ち合い、車で札幌⇒小樽⇒余市⇒岩内町と長距離移動し、午後2時ごろ雷電海岸に到着した。道路も凍結し、風景はまさに北国そのものでモノトーンの世界だった。 一面雪の風景鳴神トンネルから2350mの雷電トンネルをくぐると雷電海岸が広がる。雷電海岸は日本海に面した崖で、山としては特筆すべきものは無いが、冬季になると何本もの氷瀑が出現してアイスクライミングが楽しめる。駐車場から遠望すると1ルンゼから4ルンゼまで白い筋がはっきり見えて氷瀑ができていることがわかり、嬉しい。この寒さでしっかり凍結している。 雷電海岸全景早速身支度を整え、雪道をⅠ時間弱登って2ルンゼの取りつきに到着した。陽が落ちるのが早いので急ぐようにとガイドに何度も言われて焦り、初歩的ミスをいくつも犯しながら2ピッチを昇った。ルートは特に難しい部分は無く楽しく昇れ、練習と肩慣らしに丁度良かった。すぐ真っ暗になるとプレッシャーをかけられ、ミスして時間を無駄にしたけど暗くなるまでにはちゃんと下山できた。 2ルンゼ2ピッチF1の登攀 冬の日本海終了点から日本海が俯瞰できた。鈍色の海が白浪を立たせて浜辺に打ち寄せ、見るからに寒々としていた。海鳴りの音がゴーゴーと響き、それを背に聞きながら昇るのが豪快だった。
2017年01月23日
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今日は朝イチで昨日公開されたばかりの映画「沈黙」を観に行った。原作の遠藤周作は若い頃、かなり熱中して何冊も作品を読んだ。「沈黙」「侍」「深い河」などそのいずれもがキリスト教の神と人との関係を鋭く描いて、心を刻まれるような深い感慨で胸が熱くなったものだった。その「沈黙」が外国人のマーティン・スコセッシ監督によって映画化されたのだから観ないではいられない。なぜ日本人監督でなく外国人監督が映画化したのか?神を信ずるために弾劾や拷問を受け、苦しみ続ける人々になぜ神は無言なのか?なぜ沈黙しているのか? 」映画は原作に忠実に丁寧に作られていた。キリシタンに対する数々の拷問が出てきて、ある意味、日本人の頭の良さを見直した。日本人俳優の名演がすごかった。窪塚洋介のキチジローが弱く醜く狡猾な人間を代表していて真に迫った演技だったし、奉行のイッセー三宅は実に老獪な人間性を表現していて感心した。信者たちが拷問で苦しむ姿を目の当たりにして師弟関係にある二人のパードレが棄教し、日本社会で生きていく。彼らはどんなに葛藤し苦しんだことだろう。「信仰とは何か?神とは何か?」を深く考えさせられ、神を信ずるか信じないかで登場する誰もが辛い思いをしている人生の辛さが画面からにじみ出ていて心はとても重苦しかった。でも二人の生き方には共感できる。 現実的には今時、ここまで神に対峙している人はほとんどいないのではないか。あの時代の人達は拷問にのたうちながらもなぜ神への信仰を貫くことができたのだろう。遠藤周作の作品を読んでいた当時から五島列島など殉教の地を訪ねて教会を見てみたいという思いはあったが、この映画を観てその自然の中に身を置いてみたいという思いが再び頭を持ち上げてきた。最後にこの映画の音楽にはこずえを渡る風の音、虫の鳴き声など自然の音がたくさん使用されていた。そして音と音の間は沈黙・静寂だった。スコセッシが日本というものを深く理解していた証しだと思った。
2017年01月22日
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1月21日さすがに大寒の寒さが身に沁みた。陽ざしが出て真っ青な空が広がっているのだが、何しろ風がものすごく冷たい。身を切る寒さに震えあがった。外出の計画もあったが中止して、来週の北海道遠征に備えて大事をとって大人しくしていた。娘も帰宅したので夜は鍋物を計画した。でもこの冬、寄せ鍋、キムチ鍋、ほうとう、チゲ鍋など鍋物は何度も何度もしてきてマンネリズムになっている。そこで今日は目先を変えてカレー鍋にしてみた。材料はカレーの材料プラスキャベツやキノコ類を追加。レシピの通りに作ったら香辛料は効いているが味そのものは少し薄いのでレトルトカレーを1袋追加し、更に豆乳を加えたらマイルドな味になった。〆はカレーうどんにしたらけっこう美味しかった。 鍋物は身体が温まるので風邪予防にもなり、寒い日の定番だ。
2017年01月21日
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鎌倉ハイキングは江ノ電長谷駅で終了したが、ここで江ノ電に乗ってみようと思いついた。鎌倉には何度も来ているのだが実は江の島電鉄に乗ったことがない。この機会に乗っちゃえという軽いノリで長谷駅から緑色の江ノ電に乗った。行先は稲村ケ崎だ。昔、小学校で ♫ 七里ガ浜の磯伝い 稲村ケ崎 名将の剣投ぜし 古戦場 ♫という歌を習ったことがあり、その稲村ケ崎とやらを実際に見たくなったのだ。 江ノ電は緑色の小さな車両で4両編成だった。電車は道と接近している狭い軌道をすり抜けるように巧みに走って稲村ケ崎に着いた。下車して踏切を渡ると目の前にすぐ海が広がっていた。稲村ケ崎だ!!。緑の江の島もこんもりと見える。その右側に富士山がかろうじて秀麗な山容を浮かばせている。 公園の芝生の中に史跡稲村ケ崎新田義貞渡渉伝説地という碑があった。新田義貞が鎌倉を攻める時、稲村ケ崎の海の中に黄金の剣を投じると海が割れて鎌倉を攻め落とせたという。何となくモーゼの紅海伝説と似ている気がしないでもない。史跡とは言っても真っ青な海が広がるだけで、いにしえにそんなことがあったなんて信じる手がかりが全く見つからず、しばし呆然と海を眺めた。新田義貞よりもインパクトがあったのは江の島で遭難した逗子開成中ボート部の像だった。高校時代に修学旅行で関東に来た時のバスの中でこの「真白き富士の嶺」をガイドさんから習ったので今でもこの歌が歌える。その後50年余を経て思いもよらずその現場に遭遇したのだった。歌詞と目の前の風景がマッチして単なる歌に過ぎなかった遭難が現実味を帯びてきた。二人の少年像も迫力あってこの悲劇の雰囲気をよく伝えていた。 真白き富士の嶺(七里ガ浜哀歌)の像♫~真白き富士の嶺 みどりの江の島 仰ぎ見るも、今は涙 歸らぬ十二の雄々しきみたまに 捧げまつる 胸と心 ~♫
2017年01月20日
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鎌倉ハイキング後半戦午後の部は北鎌倉駅からスタートした。北鎌倉駅⇒浄智寺⇒天柱峰⇒葛原岡神社⇒源氏山公園⇒銭洗い弁天⇒佐助稲荷⇒高徳院(鎌倉大仏)⇒長谷寺⇒江ノ電長谷駅というルートである。北鎌倉駅から一旦円覚寺の方へ戻って5分ほど歩き。右折すると浄智寺になる。すり減って形が不揃いになった石段が長い歴史を物語っていた。右手に木造三世仏座像を安置する曇華殿があり、優しいお顔の仏像が三体ましまして、それを見ていたら自分まで優しい気持ちになれて心が洗われた。小さいけどヤグラや竹林があって禅寺らしい静かな雰囲気の寺だった。出口には蝋梅が青空にいっぱいに花開いていた。 寺を後にして左手の参道を詰めていくと緑濃い急な坂道になり、天柱峰に到着。ここからは穏やかな稜線になって葛原岡神社、源氏山公園と次々と名所が出てくる。源氏山公園から急坂を下ると右側の岩壁にぽっかりと大きな穴が開いていてトンネル状になっている。ここが銭洗い弁天の入り口だった。入口は狭いが中はそこそこの広さで霊水でお金を洗う人達がいた。小銭だけでなく1万円札など高額紙幣も小籠に入れて洗っていたのにはびっくりした。 銭を洗う銭洗い弁天前の白蛇を祀っている土産物店脇の細い道を下るとすぐ赤い鳥居が林立する佐助稲荷に到着。鳥居をくぐり急な石段を登り詰めるとお稲荷様に到着。無数のお狐様が鎮座していた。一匹一匹の狐は小さく可愛いのだがこれだけ膨大な数の狐が集合すると異様ではあった。 狐・狐・狐佐助稲荷から裏側のこれまた急坂を手すりにつかまりながら登り詰めると源氏山公園から続く山の稜線に合流する。しばらくは稜線を歩き、一瞬遠くに相模湾などを垣間見たらどんどん下っていく。最後は閑静な住宅街になり、アスファルトの道を30分ほど歩いた所で高徳院に出た。巨大な大仏様が姿を現した。「鎌倉や 御仏なれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな」と、与謝野晶子が詠んだ大仏様で、確かにハンサムである。でもハンサム以上に静謐さを感じる。ここでやっと今日初めての自分の写真を撮ってもらうチャンスに恵まれた。境内を出たところにお団子屋さんがあったので護摩団子を買って食べ歩きした。こういう気楽なことができるのがすごく楽しい。 高徳院の大仏様と護摩団子を食べる私高徳院の前の通りは民芸品や特産物を売る小さく洒落た店が並んでいた。横目で眺めながら通りをしばらく歩くと右側に長谷寺が見えた。時間が少なくなっていたので中に入らず、外から拝観。反対側の道沿いに鎌倉オルゴール館があって涼やかな音楽が流れていた。 鎌倉オルゴール館のディスプレー参考タイム 北鎌倉駅12:50⇒淨智寺 12:55 13:05⇒天柱峰13:15⇒葛原岡神社⇒源氏山公園⇒銭洗い弁天⇒佐助稲荷13:53⇒大仏14:20⇒長谷寺14:50 14:55⇒江ノ電長谷駅(拝見時間・休憩時間込み)
2017年01月19日
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1月18日仕事が休みかつあまりに天気が良いのでじっと家にいられなくなり、にわかに思い立って鎌倉にハイキングに出かけた。ルートは前半が天園コースでいわゆる鎌倉アルプス、後半は大仏コースの2ルート建てだ。ハイキングそのものはたいしたことはないが、有名な古刹の連続ですごく充実した。今日はその前半をアップします。前半鎌倉アルプスのルートは鎌倉駅⇒鶴岡八幡宮⇒荏柄神社⇒鎌倉宮⇒瑞泉寺⇒天園⇒大平山⇒半蔵坊⇒建長寺⇒北鎌倉駅で建築や仏像、すこしだけど早咲きの花も見れて清々しい気分に満たされた。 鎌倉駅前から続くこの長い距離にチリ一つなく掃き清められた段葛に上がるとその先に鶴岡八幡宮が見える。八幡宮まで一直線だ。この造り方が素晴らしい。八幡宮は人が少なくてゆったりとお参りできた。朱色が艶やかでまさに日本建築の粋を感じた。そこから少し歩くと荏柄神社で、私はこの神社が大好きで必ず寄る。この季節に鎌倉一早い寒紅梅が咲いているからだ。予測は当たり、寒紅梅が濃いピンクの花を咲かせていてとっても心が明るくなった。 次は鎌倉宮。小さく地味なお寺だが境内の前にあでやかな花!!。桜だろうか?すっかり嬉しくなった。 鎌倉宮からさらに30分ほど歩くと瑞泉寺に着いた。何度も訪ねた見どころの多い寺だ。しかしである。拝観料200円を払おうとしたら5千円札しかない。受付の男性におつりが無いからどこかでお金を崩してきてくださいと言われ、引いてしまった。だって山の付け根にあるこんな奥の寺の付近に両替できる店なんかないもの。瑞泉寺とくっきりと焼かれた屋根瓦だけを見て潔くパスした。すぐ近くにある民家の横から天園ハイキングコースに入った。 瑞泉寺入口の瓦山道は快適だった。落ち葉が少しあるものの地面はしっかり見えたし、風もなく、傾斜は穏やかで気楽に歩けた。あちこちにヤグラがあって、その中に小さな塔が祀られているのがいかにも鎌倉だ。そうこうしているうちに天園に到着、休むほど疲れてもないのでそのまま歩いて大平山へ。海抜159mで鎌倉市の最高峰だ。ここからはしばらく緩やかな上り下りを繰り返し、最後に半蔵坊の急な石段を天狗様に見送られながら下りきると建長寺境内に入る。 沢山の天狗たちがいる半蔵坊建長寺には大好きな釈迦苦行像(のレプリカ)があるのでまずそれを拝みにいく。オリジナルの『釈迦苦行像』はパキスタンのラホール国立美術館に所蔵されていて、建長寺で見られるのはパキスタン政府から贈られた苦行像のレプリカである。このレプリカはパキスタンの一流彫刻家4人からなるチームが一年がかりで作り、愛知万博のパキスタン館のシンボルとして展示されていた。パキスタンでは『釈迦苦行像』のいかなる複製も作ることが禁じられており、また、いかなる仏像のレプリカも国外へ持ち出すことは禁じられているので、この『釈迦苦行像』のレプリカがパキスタン政府が認めた唯一のものだと聞いた。 釈迦苦行像 豪壮な建長寺の建物 こちらの仏像と天井画も見事建長寺は武士の建築物らしく質実剛健で勇壮だった。じっくり見たかったが午後の部もあるので主な建物だけを見て北鎌倉駅へ向かった。道沿いに円覚寺や東慶寺、明月院など名刹・古刹が続いていて通り過ぎるのがもったいなかった。到着した北鎌倉駅は閑散としていた。最寄り駅7:20 津田沼7:29 鎌倉9:02鎌倉駅9:10⇒鶴岡八幡宮9:20 9:30⇒江柄神社9:49 9:55⇒鎌倉宮⇒瑞泉寺9:15 9:20⇒大平山⇒半蔵坊⇒建長寺11:50 12:05⇒北鎌倉駅12:21 (拝観時間込み)
2017年01月18日
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1月17日今日も素晴らしい冬晴れの一日だった。裏日本や北日本は豪雪で難儀されているというのにこちらはお日様が降り注いで、雪も霜も氷もなく申し訳ないくらいだ。受験シーズンに入り来談者も無くて手持無沙汰だったので図書室で本を借り出してきた。☆ 時海結以 ちはやふる(中学生編) ☆朝井リョウ 何様 ☆辻村深月 ツナグ ☆ 錦織 圭 ダウン・ザ・ライン の4冊である。わが校の図書室は固い本ばかりでなく今時の本もけっこう入ってくるので有難い。数年前には村上春樹の「1Q47」3冊が揃っていてすぐ読めたので感動したものだった。市立図書館で借りようとしたら数か月待ちだったから。図書館司書の頭が柔軟でセンスが良いのだと思う。 この4冊を適当に混ぜながら同時進行で読んでいく。知的持久力が無くなっているので、同じ本だけを読み続けるのは辛いのだ。4冊の中で最も読みやすいのは「ツナグ」ですんなりと頭に入ってくる。次が「ダウン・ザ・ライン」、「ちはやふる」は広瀬スズちゃん主演で映画化された競技かるたの話でそれも中学生編なのだが思いのほか読解力を要する。「何様」は浅井リョウという若い作家を時々テレビで見ることがあり、これも映画化された「桐島、部活やめるってよ」などの作者なので一体どんな文を書く人か知りたくて借りたのだが、やはり現代の若い人の感性を感じる。まあ、普通に読めるが特に面白いとは思わない。現在の段階ではどの本も読み終わってはいない。最初に読み終わるのはどの本だろう。やはり「ツナグ」かな。仕事の時間に読書ができるのだから有難いと思わなくちゃ。
2017年01月17日
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上の娘から六花亭マルセイのバターサンドをもらった。赤い包装紙に○の中に成の字が見える。この赤い色が渋くデザインも唐草模様風でレトロ感たっぷり。娘は何かと言えば六花亭が好きである。早速お茶を入れて息子と一緒に頂いた。お茶はオーガニックローズヒップとハイビスカスティで色がとても綺麗だし、ノンカフェインなので午後遅くなっても心配なく飲めるのがよい。このバターサンドは六花亭専用の北米産小麦粉でつくったビスケットで、ホワイトチョコレートと北海道産生乳100%のバターとカリフォルニア産レーズンをあわせたクリームをサンドしているそうだ。道理で濃厚でリッチな味がするわけだ。 バターとレーズンと言う極め付けの高カロリー材料だが気にせず食べた。これは登山の行動食に最適だ。私が1個、息子が2個食べ、残りは週末登山の行動食にキープした。が、美味しさの誘惑に負けて山に行く前に食べ尽くしてしまった!!。
2017年01月16日
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1月15日大寒波襲来の予報ではあったが、天気が良いのでまだ歩いたことのなかった東丹沢の低山コース二つをつないでハイキングした。ルート前半は鶴巻温泉⇒吾妻山⇒弘法山⇒権現山⇒秦野駅南口、後半は秦野駅南口⇒震生湖⇒渋沢丘陵⇒頭高山⇒渋沢駅である。鶴巻温泉はいつも通過駅で下車したことがなかった。駅前には弘法の湯や宮永武彦美術館がある。 ここまではよかったが、その後地図やガイドブックの案内通りに行ったつもりが登山道が見つからない。地元のおじさん二人に訪ねてやっと登山道に出た。この道迷いで30分のロス。・ 弘法山ハイキングコースの石標 穏やかな陽だまりからスタートハイキングコースに出てからはすごく快適だった。稜線は緩やかでお日様が降り注ぐ陽だまりが続いた。予想外に高齢ハイカー、家族連れ、グループ登山、果てはグラブツーリズムの団体などハイカーが多かったのには驚いた。地元の皆さんの憩いのハイキングコースになっているのだろう。のんびり歩いて弘法山に到着。展望が開け、鐘楼や弘法の水、大師堂があってなかなか良い山頂だった。 鐘楼と弘法の井戸 はるか向こうに富士山弘法山から権現山に出たら、下山開始。急な階段をぐんぐん降りて秦野市街へ。川に添ってかなり歩き、ファミマの前を道を少し歩くと秦野駅北口へ出た。素敵な時計塔やオブジェなどがあって洒落ている。また歩いて駅舎を超えて南口へ移動。 秦野駅前の時計塔・秦野名水後半は秦野駅南口からスタート。前半の道迷いで懲りたので慎重に慎重にルートを確定しながら進む。まず駅前をまっすぐに進んで指導標を見つけ、それに従って行く。梅の花が満開になっていて驚いた。 満開の梅の花梅の花の場所から岡の上に学校が見える。その方向目指して登り、小学校の前を右折して、なおも畑の中のアスファルトの道を歩いてやっと渋沢丘陵に出た。丘陵と言っても名ばかりでアスファルトの道が多くてがっかりした。地面の道は少しだったが、雑木林が続き、ここは誰もいないため更に地図とガイドを手放さず慎重に確実に歩を進めていった。秦野市の向こうには大山から塔の岳、鍋割山に続く稜線がおおらかに続き、爽快だった。正に表尾根の展望台だ。 大山 丹沢表尾根方面の稜線変化の乏しい道をかなり歩いて震生湖に到着。小さな瓢箪型の池で釣り人が何人も糸を垂れていた。 震生湖震生湖の上には弁財天の赤い幟がたくさんはためいて水仙の花が群生していて素敵だった。そこから再び丘陵に出て歩く。 渋沢丘陵起伏の少ない道を延々と歩き続け、栃窪に出て、真っ直ぐ進んでやっと頭高山入口に到着。更に登ったり下ったりしてやっと本日の最終到着地である頭高山(ずっこうやま)に着いた。入口に神社と馬頭観音や祠があったが三角点も山頂標識も無かった。そして誰もいなかった。ちょっと拍子抜けしたし物寂しい雰囲気だったが、ここでやっと落ち着いて休憩した。真っ向に大山から鍋割に伸びる稜線が見事に見えた。 頭高山山頂 頭高山頂からの丹沢山頂から祈りの塔まで引き返し、渋沢駅めざしてまたアスファルトの道を1時間ほど歩いた。途中でみかんを買ったりした。固く小さく酸っぱいみかんだったが1袋100円だから文句は言えない。今日のルートは苦しい部分はなかった分、達成感に欠けた気がする。参考タイム 鶴巻温泉駅8:20 石標 9:10 9:20 弘法山10:17 10:30 秦野駅北口11:30秦野駅南口11:45 震生湖 12:30 渋沢丘陵 12:43 頭高山14:25 14:45 渋沢駅 15:40
2017年01月15日
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1月14日大寒波襲来のニュースの割にはこちらは暖かかった。久々に家でのんびりした。娘の部屋が猫の住家で、娘がいない時は二匹の猫が優雅に寛いでいる。陽ざしにあふれる出窓で二匹が並んで日向ぼっこをしているのを見るととても癒される。猫の肉球はプニュプニュして柔らかく、それを撫で撫でしたり手を振り振りするのが大好きなのだが猫は好きじゃないらしく、中々思い通りにならない。 娘の背中でまったりするキヨ 眼をまんまるくして抵抗する 孤高の老猫・ハル人間世界の出来事で心が疲れた夕べは猫と戯れるに限る。無心になって話しかける。もちろんわかるはずもないが、言葉に出すことで自分の気持ちが整理されてニュートラルになっていくのを感じる。それに猫は温かく小さいのがよい。
2017年01月14日
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1月に入って朝が一段と寒い。これまで朝は野菜ジュース、豆乳、黒酢をミックスしたドリンクを作って飲んでいたが、さすがに冬仕様の飲み物が欲しくなった。体を温めると言われるチャイを飲もうと市販の品を買って飲んだ。~チャイミルクティー・スパイス香るリッチな味わい~のタイトルを裏切らずそれなりに濃厚で美味しかったが、裏を見て愕然とした。このドリンクの正体は粉末清涼飲料(インスタントティーミックス)で材料は砂糖・粉飴・植物油脂、紅茶エキス、カゼインNA,ph調整剤、リン酸カルシュウム、香辛料抽出物、香料、乳化剤だった。 自然素材の物はなく、加工品と添加物ばかりだった。材料のトップが砂糖というのが怖かった。さすがにこれを飲むのは止めようと思い、自分で作ってみた。スパイスはグローブ、オールスパイス、ガラムマサラ、シナモンなど4種類、砂糖の代わりにラカント、牛乳の代わりに豆乳、紅茶はダージリンを使った。多少コクが足りなかったものの、スパイスがよく効いてデリケートな香りの自然の味になり、ごくりごくりとマグカップ一杯飲んで出勤した。体が温まり、午前中お腹が空かなかった。 翌日からは毎朝手作りチャイを飲むのが定着した。
2017年01月13日
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素敵な本を見つけた。写真・文 上野美千代「ヨーロッパの看板」~お気に入りの街角~である。 とても可愛い看板が表紙昨秋、ザルツブルグを訪問した時、旧市街のメインストリートゲトライゼガッセに可愛い看板がたくさん吊り下がっているのを見てトリコになったのだが、雨の中で自分の撮った下手な写真しかなかったのが心残りだった。この本はヨーロッパで出会った、ユニークで愛らしい看板を集めた写真集である。スイス、フランス、ドイツ、チェコ、オーストリア、イタリア、ベルギー、イギリス、スペインなどヨーロッパ各国の旅で出会った看板だけでなく、美しい石畳の通りや印象的な街角のシーンなど、女性の目線で撮られた約300枚の写真が国別、モチーフ別に掲載されている。とにかく写真がとても美しいのでいつまでも眺めていたくなる。ゆっくりとページをめくっていくとちょっとした旅気分が味わえる。全編を通じてセンスがいいし、魅力的な風物満載である。 こんなカフェで珈琲を味わいたい こちらは香水屋さんかな こんな洒落たホテルに泊まってみたいこの本を見てると登山などしないで看板と周辺の建物や壁に描かれた絵を見にヨーロッパを再訪したい気分になる。海外と言えば登山の私にそんな贅沢で優雅な選択ができるかどうかが鍵である。
2017年01月12日
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先日八ヶ岳にアイスクライミングに行き、しばらくぶりにアイスアックスを氷瀑に打ち込んだ。切れが悪くて場所によっては1回の打ち込みで決まらず、内心焦った。昨年3月に北海道で酷使したあと、シーズンオフになったため、事後の手入れをしてなかったからだと思い、早速四ツ谷の「デナリ」に手入れを依頼に出かけた。店のオーナー兼工場長のオースケさんが手際よく説明してくれる。することは二つ、まずアイスアックス刃の交換。今まで使用していた刃は酷使しすぎて刃の長さがすり減っているので、もう立った氷に使用することは困難。私はこれからバーチカルアイルばかり昇るので使用不可。でも滑滝なら使えるということで一応取っておき、カナダに行った時、予備に買っておいた新しいに刃に交換する。交換方法を教えてもらったが、あまりの下手さに工場長自らが交換してくれた。 次にアイスアイゼンの前爪の交換もした。いや、してもらった。 実に熟練工の腕前だ。つなぎをきた作業服姿が頼もしい。アックスもアイゼンも新しい物に交換してギアは万全、あとは自分の技術と体力が問題だ。
2017年01月11日
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1月10日初出勤。退勤後、今年から新しく始めた習い事に行った。60歳で定年退職後、登山一筋できたが、体力も衰えてくるのでこれからは体力が無くてもできる趣味を何かひとつ持ちたいと考えていた折、押し花の展覧会を観に行ったらその会を主宰する女性が近くで教室を開いていると知り、体験入学を申し込んでいたのだった。今日がその日である。ワクワクしながら出かけた。参加者は5人、私以外全員が一目で70歳代とわかる女性3人に男性1人だった。私だけが初めてで皆さんは慣れた方ばかりだった。今日は既にできている押し花を使って葉書に押し花を貼る入門課題に取り組んだ。 皆さんの作業 私の作業花を選んでデザインを決め、レイアウトし、それを葉書に乗せていくなど手順がいくつもあり、先生の指導に従って取り組んだ。押し花が小さいしデリケートなのでそれを切ったりレイアウトしたりするのはピンセットを使ったが、細かい作業でなかなか簡単にはできなかった。でも次第に慣れてきて集中してできた。乾燥させた花の色がとても美しく観ているだけでも癒された。頑張って5枚を制作した。初めてにしては上出来だ!!。 本日の作品 葉書5枚何とかできそうな気がしたので最後に正式入門を申し込んだ。月2回1回が2時間という負担のないお稽古なので気分転換に丁度良いし、何よりも花が好きなので楽しみが増えそうで嬉しい。
2017年01月10日
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先日八ヶ岳山荘に宿泊した時、思いもよらず売店に廣川健太郎著「新版アイスクライミング」が置いてあった。2016年12月の発行だから出版されたばかりである。 内容は著名なアイスルートの紹介でほぼ全国に渡って網羅されている。これまでに登攀したルートが沢山載っていたのですごく嬉しくなった。「あら、私もなかなかやってきたじゃない?」とすっかり上機嫌になり、2500円を出して即座に購入してしまった。ルート図は2色刷りで見やすく、判型も大きく、口絵カラーに迫力の登攀シーンを掲載している。 ミックスルートでは北海道千代志別エリアを充実させ、日光月山の氷瀑や乗鞍岳山麓青垂滝、二口渓谷・蔵王、大峰地獄谷の閻魔大王等の新ルートも収録されている。 廣川さんはアイスクライミングの大御所的存在でご自分自ら日本各地のアイスルートを登攀し開拓して紹介しているすごい登山家である。でもKDDIに勤務してもいる。彼(なんて気楽に言ってはいけないのだが)とはFBで友達になっていて、お孫さん達との交流やお弁当の記事がよくアップされている。偉ぶらない親しみやすい方である。この本は見ているだけでも夢が膨らみ、とても楽しいし、これまで登攀してきた歴史を振り返ることもできるし、これから昇るアイスを事前調査することもできる。いい本を買った。 お孫さんと一緒の廣川さん(FBより)
2017年01月09日
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1月8日、やっと自由の身になった今日、はるばるお江戸は有楽町まで繰り出した。話題の山岳映画「MERU/メルー」を観るためなのだがこの映画、千葉県ではどこにも上映されてなく都内でも有楽町と新宿に1館あるだけだった。でもそこまで行った甲斐は十分にあった。ヒマラヤ山脈メルー中央峰にその名の通りサメのひれのような形でそびえる岩壁“シャークスフィン”。この難攻不落のルートに挑んで一度は敗れた3人の一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、 再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた壮大なスケールの山岳ヒューマン映画だった。何といっても3人のうちの一人ジミー・チンはカメラマンなのでその映像の美しく斬新なこと!!。まずそれに驚嘆した。これまでも多くの山岳映画を観てきたが、このような斬新かつシャープなアングルで岩壁とクライマーを切り取った映像は見たことがなかった。彼がカメラマンであると同時に超一流のクライマーだっだからこそ撮れた写真だろう。山岳カメラマンのセンスが随所に光っている。死んでもおかしくない致命的な重症を負ったレオンがストイックなトレーニングを積んで再度シャークスフィンに挑むのだが、観ているだけでも怖かった。あの高度とあの岩壁で脳梗塞に襲われたらどうなる?実際は極限の中で彼は体調を崩し大脳の機能も減少させながらも持ちこたえて登頂を果たす。人間って何て強いんだ!!。 この素晴らしい画像!!ほれぼれする。 こちらも素晴らしい構図ノンフィクションなので3人の家族がありのままの姿で登場し、きれいごとばかりではなく込み入った人間関係も描かれている。更に小説家のクラッツカワーが登場して解説的・補足的な話を続けていく。特別な演出もなくて淡々と事実が語られ、映し出されていくのだがこれがかえって現実感を色濃く出していてすごく納得できた。これまで鳴り物入りで宣伝された山岳映画にはけっこう高確率で期待を裏切られていたが、今回は遠くまで行ってみる心に残る映画だった。
2017年01月08日
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お正月休みも落ち着いた頃、久しぶりに都内の娘の家に行って孫たちと会ってきた。まず驚いたのは末娘結ちゃんの目覚ましい成長だ。今まではいつもママに抱っこされた結ちゃんしか見たことがなかったのに、入口まで危なげない足取りでスタスタ歩いてきた姿には目を見張った。そしていろいろな言葉を発しているのにも驚いた。これまではおっとりしてギャアギャアわめいたり泣いたりする姿は見たことなく、いつも静かで声を聞くことすらあまりなかったのだ。すっかり人間になっていた。葵ちゃんも一段とお姉さんになっていて聞き分けがよく、その場の状況に合わせて行動ができて手がかからなくなっていた。でも翔くんは以前にも増して男の子度が強くなり、暴れまくっていた。まだ聞き分けがないからその場に合わせた行動など無頓着で言うことをなかなか聞けない。うっかりするとウルトラマンのスタイルでキックされてしまう。 夜は葵ちゃんと二人で一緒に眠った。ママと離れて眠れるなんて大成長だと思う。布団に入ってもすごく体を動かすのでなかなか熟睡できなかったが、天然湯たんぽを抱いているのと同じなのでとても温かく、肌ざわりがムチムチツルツルで気持ち良かった。3人の子育てはとても手がかかるけど、この子たちがどんな大人に成長するだろうと思うとできるだけ長生きしたいと思うようになった。
2017年01月07日
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岳友のKさんから年末に雑穀甘酒を頂いていた。すぐ腐る物ではないからと、日々の雑事と年末年始のあわただしさに紛れて冷蔵庫の中に仕舞い込んだままになっていたが、娘が帰宅していたので一緒に飲もうと雑穀甘酒を出して作ってみた。生姜の絞り汁をたくさん入れた所、娘からは生姜の味が強すぎるとか言われたが、私には丁度良かった。雑穀のつぶつぶが残っていて甘さも甘すぎず、何より素朴な味わいが懐かしくてじっくり味わった。体が芯から温まってほっこりした。
2017年01月06日
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八ヶ岳アイスのため二つのロッジに泊まった。まず前泊した小淵沢のランプスロッジ。小淵沢駅から車で5分程度、歩くと30分位はかかる。こじんまりした家族経営のペンション風ロッジでB&Bスタイルだ。B&Bとはベッドとブレックスファストであるが、朝は早出したので朝食は摂れなかったのが残念。室内は可愛いベッドとソファだけでテレビもない。しかしデロンギヒーターがあったのが気に入った。ホールにグランドピアノがあり、暖炉には赤々と火が燃えていたし大きなテレビやコーヒーなど湯茶のサービスもあったので、そこそこ快適だった。 ランプスロッジ 夜の外観 暖炉とグランドピアノがあるホール ホールには湯茶のサービス 可愛い個室ここに泊まった日は月と金星が大接近した日で夜空が素晴らしく冴えていた。翌日は美濃戸口の八ヶ岳山荘に宿泊した。これまでここには八ヶ岳山荘だけしか無かったのだが、最近、道の反対側にJ&Nという小洒落たロッジができている。ここに泊ってみたいと思ったが満室だったので八ヶ岳山荘になった。 イルミネーションが美しいJ&Nでもそれで良かった気がする。八ヶ岳山荘の宿泊者は私たち3人だけだったので女湯を独り占めし、広々した個室を頂いて豪華で美味しい夕食を賞味し、朝5時に朝食を出してもらって8500円だった。ここには仮眠室も完備している。 夕食 生野菜にお節もあり、ダッチオーブンで焼いた肉と野菜が美味しい登山の前後に泊まる山の宿は個性的でそれも登山の楽しみの一つになっている。
2017年01月05日
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1月4日今日は広河原沢右股にアイスクライミングに出かけた。当初の計画では三叉峰ルンゼだったのだが稜線は強風で吹き飛ばされるという予報で、ルート変更した。朝5時半赤岳山荘を車で出発し、舟山十字路方面へ出て、駐車場から登山開始。傾斜は緩いがどこまでも続く坂道をじくじくと登り詰めて二股、そこからは登山道になって雪がどんどん出てきた。川底が見事に凍って波の形そのままの氷を踏み抜かないように登っていく。何段もの層を形成して見事に凍っている。途中短い滑滝が出てきてそれをアックスで超えながら氷結した沢を詰めてまずは武藤返しの滝に着いた。ここまで3時間くらいかかってアプローチが予想以上に長かった。武藤返しの滝という変わったネーミングは初登しに来た武藤さんが登れなかったのでこの名前がついたとか聞いた。でも近辺にはクリスマスルンゼ、ポストクリスマスルンゼなどクリスマスにちなんだネーミングだからもうちょっと洒落た名前はつけられなかったものか。 小さな滝を超えて武藤返しの滝は予想より小さくこじんまりしていた。ここだけなのでトップロープで登って楽しんだ。 武藤返しの滝から一旦下って少し隣の沢を登ると本日のメインクリスマスルンゼに出た。ここは予想より大きくて二段になっていて立派だった。下部は緩いが上部は立ってバーチカルだ。 二段になっているので2ピッチで昇った。上部は立っているので難しいかなと思ったが、段だんになっている部分がけっこうあって特に困難はなかった。氷結状態がとてもよくアックスもよくささり快適だった。ガイドのMさんによると年末頃より今の方が氷結が良くてベストだろうとのことだった。本来ならここはクリスマスに計画していたが、悪天で中止した(代案の大菩薩で酷い目にあったが)ことを考えると良いコンディションで昇れたのでラッキーだった。この日は動いていない時はガタガタ震えるくらい寒かった。峰の上のほうは予報通りの強風が吹き抜けていてクライミングしている間はずっと曇り空だった。この隣にポストクリスマスルンゼの取りつきが見えていたので昇りたかったが、時間的に厳しかったので次の機会を待つことにした。 ポストクリスマスルンゼ 長大な滑滝から始まる登攀を終了して、下山開始。これがけっこう長かった。二股出合、二股からさらに林道歩きでうんざりしたが、山麓は青空が見え、日の光が降り注いでいた。要するに沢だから寒かったんだ。二日間の楽しいアイスクライミング初めが無事終了した。
2017年01月04日
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1月3日八ヶ岳峰の松目南西沢にアイスクライミングに行った。今年の初山行、初アイスである。前日2日は小淵沢のロッジに前泊し、朝6時半に出発して美濃戸口を経て車で駐車場まで行った。通称おばちゃんの店前から歩き始めたが雪がないのには驚いた。堰堤からしばらく鉱泉方面の道を登って行ったが、途中で沢への入り口が判然とせず、GPSで探索するとかなり上部まで来ていることがわかり、下って入口を確定し、そこから渡渉し、沢に入った。次第に雪道となりかなり登った所で前方に長大な滑滝が出現した。 支沢に長大な滑滝出現 もちろん無名傾斜は無いが、何しろ長い。これを見たら昇ずにはいられない。早速登攀具に身を固め、登攀開始。3月からアイスクライミングしてなかったので突然昇れるか不安だったから、手始めにこの傾斜の緩い氷瀑で体慣らしするには丁度よいと思って気軽に取りついた。ところが最初の滑滝を昇ったらまだその先に長い滝が出現、昇るしかない、そこを昇ってトラバースするとまた滝が出現、今度は狭くて立っているが昇るしかないということで結局体慣らしのクライミングで4ピッチも昇ったのだった。峰ノ松目南西沢自体が入る人が少なくさらにその支流だから、ほとんど昇ったことのある人はいないだろう。「この沢、私たちの初登かもしれませんよ」「Mさん、名前つけたら」「うーん、じゃあ『峰ノ松原沢で』」などと、冗談言いながら昇った。資料にも載ってないのでひょっとしたら初登かもと心ときめいたが3ピッチ目の崖に古く朽ち果てたスリングがかかった残置ハーケンを見つけた。相当な年代物だった。今から何十年も前に、こんなマイナーなルートを(おそらくは冬に)昇った人たちがいたのだ。行きはよいよい・帰りは怖いで懸垂下降の支点がなく をつくったりして下降に時間がかかった。 南西沢支沢の氷瀑基部まで下降し、一息ついてメインの南西沢に歩を進めた。ところがここにも支沢にそこそこ立派な氷瀑ができていたのでそこを昇って楽しみ、メインのF1を昇り始めたのはかなり遅くなってしまった。支沢で遊びすぎ!!。F!1.F2と連続していてF2はバーチカルで狭かったが楽しくクライミングした。 南西沢F! とき既に3時近くになっていたので、本日の登攀はここで終了。でもせっかくなのでこの先がどうなっているか後日のために探検だけして下降した。ハードではなかったが、長く体を動かしていたので心地よかった。
2017年01月03日
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1月2日今日も穏やかな天気だった。ウォーキングに出かけたらはるか向こうに富士山が見えた。こいつは春から縁起がいいわい!という気持ちになった。いつ見てもどこで見ても富士山は気持ちを明るくし、鼓舞してくれる。 ウォーキングコースから望む富士山新年のご馳走はいつもの通りだったが、自分がいうのも何だが今回はお煮しめが絶品だった。大体自己流の味付けをしていたのだが、今年はレシピの味付けをしたら大成功!!。やはりきちんとした料理法にはかなわない。大根、里芋、椎茸が特に美味しく家族にも大好評だった。でも毎年同じ料理だと家族も飽きるし、マンネリズムになるので今年は新しくチーズフォンジュとパエリアを加えた。どちらも初めてにしてはとても美味しくてすぐ完食になった。伝統のおせちだけにとらわれず年末年始にも新しい味を取り入れていこうと思った。 伝統のおせちと新メニュー
2017年01月02日
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2017年平成29年1月1日 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。稀に見る温かく風のない穏やかな元旦だった。家族でおせち料理を食べて新春を祝った。午後菊田神社に初詣に行ったらものすごい行列だったので引き返して、夕方再度出かけた。まだ長蛇の列だったが、止むを得ず、娘と夫は最後尾に並んだ。私と息子は御祈祷を受けるので社務所のほうへ直接向かった。息子は今年本厄、私は古稀なので御祈祷を受けて災難をよけようということだ。一般参賀はものすごい人だったが、御祈祷者は少なかったのでしばらく待つとすぐ社殿に案内された。菊田神社は毎年お参りするし、日常的にも立ち寄っているのだが中に入るのは初めてだった。清浄な空気と雰囲気に満ちていて、神主さんの祝詞を恭しく聞いた。どうぞ息子に大厄が来ませんように。私が健康でいられますように。心から祈願した。 夕方の菊田神社 神社内殿 祈祷控室 厄落としの箱 見事なお神輿御祈祷を終えて境内に出てきたが、娘と夫はまだ行列に並んでいる。一緒に並んで参拝した。おみくじを引くと何と夫、息子、娘の三人が大吉、私が小吉と吉尽くし。めでたいことこの上無かった。昨年は娘の闘病生活ケアで本当に苦難の年だった。今年はどうぞ家族が健康で過ごせますように。そして幸が訪れますように。
2017年01月01日
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