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7月29日永平寺を訪ねた。一口で言ってその建築物の豪壮かつ緻密かつ端正で美しいのに驚嘆した。それも山の斜面を活用して高度を上げて建設されている寺社と寺社の密度が高く、配置が絶妙で重なり合っている。だから移動はほとんど急な階段を上がることになる。禅僧の修行には最適だろう。床はすべて木で磨きこまれている。更に入口から随所に生えている樹齢何年かもわからない巨木が立ち並び、清浄な空気が漂っていて気持ちが落ち着いた。樹木は入口だけでなく寺社の前後にも巧妙に配置されて、寺社を引き立てている。何て素晴らしい感性なのだろう。寺社と自然が一体となって修行の場に相応しい美的空間を醸成しているのに感銘を受けた。環境が人をつくるのは修行増にしても私たち一般人でも同じだろう。 入口 巨木が立ち並ぶ 端正な経堂 最も美しいと感じた中雀門 後ろの寺院との重なりが絶妙 古く豪壮な仏殿 寺社と緑の配置も絶妙 一文字廓と仏殿 重畳たる甍の重なり 屋根を支える蟇股も凄い 壮麗な内部 足元に阿吽の唐獅子2対 表情が可愛い 山門両サイドの神々たち
2017年07月31日
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7月29日北陸旅行二日目、今日は福井県まで足を伸ばし、まずは東尋坊へ。高速道から地方道へ降り、加賀の街を通過して断崖絶壁の東尋坊へ。上から見るので崖の高さの実感が今一つではあったが、柱状節理の岩壁はよくクライミングで行った湯川の岩壁が海からそそり立っているのと同じで私にとっては全く違和感がなかったが、息子はこわごわで岩壁の先端まで近寄ってこなかった。 海の中に柱状節理の断崖が続く東尋坊東尋坊から更に進んで永平寺を訪ねたがここは重厚な寺院建築が重層的に立ち並び、その中に禅宗の研ぎ澄まされた美意識を感じ、感銘を受けた。度肝を抜かれた所で石川県に戻り、再び金沢市の東茶屋街にいった。東尋坊も永平寺も人が少なかったのにここは観光客それも若い男女が多く混雑していた。ここはお茶屋さんで芸妓さんたちが脂粉の香りをまき散らしながら2階席から客を誘っていたのかなと想像するととても色っぽい感じがした。街並みは古く風情があり、人力車も走っていた。ずっと街並みをそぞろ歩きして最後は金箔のソフトクリームをうりにしているハクイチという店でその金箔ソフトクリームを食べてみた。値段もハクイチで891円。表面に金箔がベタっとくっついている。多分日本一高いソフトクリームだろう。 東茶屋街の一角で 金箔のソフトクリーム 金箔の味はわからなかったが、ソフトクリームそのものはハーゲンダッツより美味しかった。更に金箔を扱う箔座という店では金の茶室があって度肝を抜かれた。ここで製造している金箔は全国の寺社・仏閣及び銀座などの高級店に卸されているという。金沢の伝統の奥深さを実感した。 太閤秀吉も真っ青!金の茶室 金粉入りのお茶
2017年07月30日
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金沢21世紀美術館もずっと行ってみたいと思い続けていた美術館である。金沢城から歩いていける距離にあるのが嬉しい。既に沢山の人が美術館の外や中で動いていた。この美術館は円形で透明かつカジュアルでとても親しみ易かった。通常の格調高く作品に触れることはまず禁止の美術館とは異なり、館内を通り抜けることもできるし、入口も多いし、作品の椅子に腰かけることもでき、美術館といういかめしい垣根を取っ払った雰囲気が新しい。現代作品がメインだがとにかく意表をつく面白い作品が多くて童心に返って楽しんだ。作品を見て真面目になったり身構えたりするのではなく、寛いで心を開放させる力があった。美術館の設計者はSANAAという男女二人のユニットで、私はその男性建築デザイナー・西沢立衛さんが好きだ。小豆島でもその作品に触れて感激した。金沢21世紀美術館外観 屋外の作品 色の重なりで風景の色も変化する 外はクラゲ、中には別の模様が浮き出ている 蓄音機みたいなオブジェが随所に プールの下にいる人を上から見る 甲虫を集めた作品
2017年07月29日
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7月28日ずっと訪ねてみたいと思っていた街№1の金沢を息子と二人で訪ねた。ご存知のように私はしょっちゅう国内外の山に出かけてしまい、その留守は主に息子が守ってくれている。今回は息子の慰労もかねて北陸地方二日の旅に出たのだ。初日は金沢市内巡りで兼六園、金沢城、21世紀美術館を訪ね、近江町市場で新鮮な海鮮の夕食を楽しんだ。駅から東口に出るとまず巨大なもてなしドームに圧倒される。雨や雪の多い金沢で「駅を降りた人に傘を差し出すもてなしの心」を表現したドームと聞く。3,019枚ものガラスを使用し、金沢の玄関口に明るく雨にもぬれない広場を作り出している。ほとんどの部分はモダンな鉄骨で組んであるが、先端だけが巨大な木材で組んであって、これは金沢の伝統芸能である加賀宝生の鼓をイメージした2脚の柱に緩やかな曲面を描く屋根をかけたもの。伝統と革新が共存する街である金沢をイメージさせる鼓型の門で鼓門。納得した。 もてなしドーム 2本の鼓型の門と屋根の鼓門鼓門の周辺では沢山の人々が休んだり話したりして寛いでいた。とにかく広々していて解放感に溢れるのが気持ちよい。辰巳用水から水を引いた噴水を見た後、駅前からバスに乗って兼六園に行った。ここも壮大で素晴らしく90分ほどかけてゆっくり庭園内を見て回った。時期的に緑一色だったが、冬の雪吊りや紅葉の時期はさぞかし素晴らしいだろう。とても暑かったので氷を食べて童心に返った。兼六園を出るとすぐ隣に金沢城の石川門が見えるのでそちらに足を伸ばした。加賀前田藩百万石の経済力や権勢を如実に物語る建築物ばかりで凄かった。 金沢城から歩いて21世紀美術館へ行き、最後は近江町市場で海鮮丼を食べた。海鮮が山盛りで超ボリュームがあった。当分の間、刺身は食べたくない気分になった。
2017年07月28日
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実は8月4日からパキスタンはカラコルム方面の5000mちょっとの山に行く予定である。高所登山は5年前のエベレスト以来なので降り出しに戻ってトレーニングが必要になる。そのため富士山に2回登ってお鉢巡りなどしてきたのだが、これからは5000mから6000mのトレーニングのため、代々木のミウラでお世話になることにした。今日7月27日は初回で高所テストを受けた。久しぶりに訪れたミウラドルフィンズは何も変わってなく古巣に戻ったようで懐かしかった。担当のMさんと会えたのもとても嬉しかった。FBで交流しているので動向は把握していても生で対面する機会がなかった。彼女は10年前とほとんど変わらない若さに専門性が増して魅力的だった。高所テストは宿泊標高が3000mより高い海外登山に対応して標高4000m程度の低酸素室で安静・運動・睡眠中の高山病のリスクを調べるものである。最初に身体組成(体重・体脂肪)血圧、肺機能、脚パワーの測定を行い、次に低酸素室に入って安静20分→運動20分→仮眠30分で実施した。運動は踏台昇降だ。久々の低酸素室ですぐに頭がボーとしたりあくびがでたりと体は正直に反応していた。指につけたSPO2値を測定するパルスオキシメーターの数字を見ながら呼吸法を試みて値を上げる練習もした。 肺機能の測定 低酸素室すべて終了すると検査結果をもらった。一応どの項目も適応しているという結果が出ていたのでほっとした。これでスタートが切れる。次回からは5000mから6000mに対応するトレーニングだ。 検査結果
2017年07月27日
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7月26日今日は研修日で総合教育センターで一日勉強した。市センターは本市の最東端にあるためちょっと遠い。なのにこんな日に限って朝から大雨!!。真夏なのに長靴を履いてバスと電車を乗り継いて実籾駅まで行き、更に20分ほど雨の中を歩いてやっと着いた。集中豪雨で苦労している皆さんもあるのにこの程度の雨に文句言うんじゃないよ、涼しくてラッキーと思わなきゃと言い聞かせた。研修そのものはプログラム化された内容なので緊張するような出番もなく、同じ職務の皆さんと情報交換したりして気楽ではあったが、やや物足りなかった。センター内にギャラリーがしつらえてあって市内在住の芸術家の作品が展示されていたので昼休みに観て回った。年に一度のお努めが無事終了してほっとした。さあ、いよいよ明日から本格的に夏休みだ。頑張ろう。 ギャラリーの作品 増田欣子 ヒマラヤを行く 石井末一 秋の野原
2017年07月26日
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7月25日朝から曇り空ですっきりと陽が照らないけど、湿度が高く気持ち悪い陽気の一日だった。押し花教室に行った。今回は押し花で作るボールペンとパスカード入れの小物二つだった。ボールペンのサイズに押し花をレイアウトし、帯電防止フィルムを重ねて接着し、更にボールペンに巻き付けて完成。使用した押し花はアジサイ、雪柳、カーネーションなど。字を書いてみるとしっかり書けて書き心地も普通のボールペンと遜色ない。これは愛用品になるかも。 押し花のレイアウトと完成したボールペン次にパスカード入れに取り掛かる。こちらの方が少し面積が大きいので作業が楽だったが、地のラミネート折り紙を水色の水玉模様にしたのが失敗だった。色調が明るくて良いが押し花と調和してない。でもまあ、いいとしよう。裏側にスイカがぴったり入る。バッグにつける器具もしっかりしているので使おうと思えば使えるが、さあ、現実に使うだろうか?かさばって邪魔になりそうな気がする。今日は思いのほか作業が楽でほっとした。 パスカード入れ
2017年07月25日
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7月21日富士山頂にある通称富士山銀座の小屋の一つ山口屋本店(近くに支店もある)に宿泊した。この小屋には過去少なくとも7回位はお世話になっているが、今回は4年ぶりになる。スタッフがキビキビと対応してくれ、すぐ寝床に案内された。チェックインが早かったせいかもしれないが部屋は空いていた。大広間に二段ベッドが設置されているのだが、二段目は全く使用されてなかったし、一段目もかなり余裕があった。グループの隣接部は一人分づつ空けてくれているので私の両サイドも人がいなくて気楽だった。寝床は敷布団の上に個別のシュラフがあり、さらにその上に掛布団が掛けられていた。2段の棚があるのでザックや小物など片付けにも便利だった。ちなみに消灯は夜7時、チェックアウト朝6時。7時から床に就いたもののすることもなく眠ることもできず超退屈だったが、登山者のマナーは完璧で静か、布団も温かくて快適だった。 寝床夕食は持参していたので入口の大広間で食べた。小屋の夕食はカレーライスだった。天井にメニューが貼ってあるがカレーライス1200円、月見うどん1000円などかなりの高額だ。でも水もなくヘリも飛ばない富士山頂で食べ物を頂くのだから止むを得ない値段だろう。 小屋のメニュー 朝食に食べた月見うどん 温かくて美味しかった小屋の外には驚いたことに自販機がある。日本一高い場所にある自販機でペットボトルの水1本500円、おそらく値段も日本一高いだろう。でも富士山ではどこに行っても水はないので必需品。自販機でいつでも買えるのはかえって有難い。 富士山頂の自販機トイレの状況も目覚ましく改良されている。初めて富士山に登頂した45年ほど前のトイレは悪臭と不潔さ・不衛生で酷かったものだが、今ではどこもバイオトイレが設置されていてペーパー完備、無臭かつ清潔である。外部からの使用者にはチップ200円から300円を求められるが当然だろう。 大量の生活用品や登山者用の食べ物等はブルドーザーで下から運搬・搬入されている。富士山は独立峰でヘリでの物資搬入ができず、代わりに大活躍なのがブルドーザーである。昔昔、うら若き20歳代の頃、登山道を登る私を見て、ブルの運転手さんにプロポーズされたことがある。曰く「一人で黙々と地道に登っていてとても着実だ。結婚しないか。ブルの運転手だから収入もあるし、山も好きだ」。突然の話でさすがにイエスとも言えず、感謝して下山したのだった。 大活躍のブルドーザー頂上山口屋さんでもご来光登山の人が詰めかけ、朝は大賑わいだった。
2017年07月24日
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7月22日朝4時起床。と言っても一晩中うつらうつら状態だったのだが4時に体を起こした。もう3時半頃から小屋の外では人の話し声が聞こえていてざわついていた。夜間登山者が到着し、寒いので温かい料理を注文したり話をしたりするのだ。身支度をして小屋の入口広間に出るともう登山者で一杯!!。私も月見うどんを注文して食べ、準備をしている内に日の出時刻4時40分頃になった。小屋前には沢山の人が場所を取ってひしめき合いご来迎を待っている。私はご来光にそこまでの執着はないのでずんずん登って朝日岳の近くまで行って人と人の隙間に場所を取って東の空を見つめた。 ご来光を待つ人々今日も素晴らしいご来光を見ることができた。外国人の皆さんが興奮していたのが目立った。外国にもご来光思想はあるのだろうか。頂上小屋から万歳三唱を促す放送が流れ、みんな「万歳、万歳」と叫んでいた。 私は1回目のお鉢巡りをするため、富士宮口方面を登っていった。おなじみのルートを重い体をゆっくりゆっくり運んで剣が峰に到着した。所が既に剣が峰前に撮影待ちの数十メートルの行列ができていたのには驚いた。仕方なく行列に並んで1回目の写真を撮ってもらった。天気が良く青空が気持ちよかった。 日本最高峰富士山剣が峰 3776mお鉢巡りルートも結構人が続いていたが、マイペースでじっくり歩いた。南側の白山岳の稜線まで来ると影富士ができていて見事な三角形の影が地上に投影していた。影富士とは富士山自身の姿が日の出と反対側の雲海や地表に投影することでこれはいつでも見られるというものではないのでラッキーだった。前回見たのは45年ほど前で初めて富士山に登った時24歳のことだった。 富士山の影が地上に投影している影富士こうして1回目鉢巡りを終了。小屋前で一休みして2回目をクリア。剣が峰の行列はまだまだ続いていたが、並ぶのはもう嫌なのでその先の岩の上で撮影した。ここなら行列しなくてもすぐ写真が撮れるのだがやはり皆さん、3776mの碑が必要なのだ。 2回目剣が峰いつも同じ道だと変化がないので中央火口の中に入って金名水を見学した。 金名水3回目は逆回りにルートを変更。富士登山にしてもお鉢巡りにしても一木一草ない赤茶けた火山礫の道を歩き、景色も変化がないので飽きてしまう。ただ逆回りにすると視点が変わるのでちょっと変化がつく。富士宮口には富士山頂浅間大社奥宮が白い鳥居の奥に鎮座ましましていた。こちらが本家だ。隣には夏季限定の富士山頂郵便局も開局していた。 富士山頂浅間大社奥宮 富士山郵便局3度目のお鉢巡りを終えて山口屋に戻り、一休み。もう1回しようかどうしようかと迷った。相当飽きていてモティベーションが上がらなかった。もう下山しようと決断。残った食糧をたくさん食べて下山にかかった。前回は時期的に早かったので8合目から下山道に入ったが、今回は山頂からすぐ下山道に入った。実はこの下山道が大嫌いなのだった。ブルドーザーが上り下りする広い道に火山礫をザクザク踏んで下山する。急勾配なので嫌でも足が前に出て早く歩くことになる。足元が不安定な所を早く下るので足に負担がかかるし、不愉快だ。でも最盛期のこの時期、下からたくさんの登山者が登ってくる登山道を下ることも迷惑だろう。止む無く頑張って下った。途中で雨が降ってきて午後は不安定な天気に変わっていた。下山した五合目は土曜日とあっていつも以上に賑わっていた。無事2回の富士山トレーニングをやり終えてホットした。高速バスを予約した3時出発から2時に出発に変更して1時間早く帰京した。到着した新宿はめちゃくちゃ暑いし、人の波・波・波。現実に戻った。参考タイム お鉢巡り5:00~3回→9:50 頂上山口屋10:30→五合目13:30→14:00高速バス→新宿
2017年07月23日
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山頂に着くとすぐ左側に富士山頂上奥宮久須志神社という神社がある。これは富士宮口にある富士山山頂浅間大社奥宮の末社ということを初めて知った。 富士山頂上奥宮久須志神社(吉田口) 丁度ガスって暗い 内部これまで何気なく見ていたが、噂に聞くと高齢者記帳所にある「高齢者登拝者名簿」に記帳(資格は70歳以上)すると記念品が頂けるらしい。それで早速奥宮に行ってみた。白い着物に黒い羽織を着た若い神職の男性がいたのでその旨を告げると記帳する綴りを出された。数え年は?と聞かれ、昭和22年生まれと答えると即71歳ですねと返ってくる。生年月日、住所、氏名、電話番号などを記帳して、70歳以上という事実を確認。「健脚ですね」と言われて、お神酒をふるまわれ、さらに記念の末廣を頂いた。恭しく頂き、代金を払おうとすると無料だとのこと。ますます恐縮してしまった。この記帳は1960年から行われているもので奥宮と浅間大社末社の久須志神社で取り扱っており、累計では2010年時点で1243人に上るようだ。ちなみに、過去最高齢の登頂は101歳、五十嵐貞一翁さん(1998年)だとか。後に番付表というものが送られてくるらしい。貴重で有難い体験をした。 頂いたお神酒の 容器と國鎮末廣(字体が独特)
2017年07月22日
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7月21日(金)2回目の富士山高度馴化トレーニングに出かけた。1回目が順調だったので全般的に余裕をもって臨めた。違っていたのは登山者の状況で、夏休みに入ったこともあり登山者が激増していたことだ。最初6合目で幼稚園の集団に会った時は正直驚いた。何もこんな酷暑の中、幼稚園児をここまで連れてくる教育効果って何?と子供た可哀そうにも感じた。江東区から来た総勢150名の年長児で、小さな体で一生懸命一歩登れば二歩下がる赤茶けた火山礫の道を登っていた。若い保育士さんに有志の保護者も加わって「がんばって」「前を向いて」など声が飛び交い、みんな頑張っていた。7合目まで行くそうだ。 保育園年長児の集団登山7合目、8合目と順調に歩を伸ばして登る。9日に宿泊した白雲荘にお世話になった時の様子をアップしたブログ記事を印刷したものを届けたら、またコーヒーをご馳走になり恐縮したが、美味しく頂いた。じりじり暑くなってくる中、それに耐えつつ高度上げる。やっと9合目の大鳥居が見えてきたが、そこからが長く傾斜も急になってくる。一面ガスで覆われ、何も見えない。 9合目の大鳥居 山頂直下の道 雪が残る斜面やっと山頂に到着した。今夜の宿・頂上山口屋さんにチェックインし、寝床を決めてもらう。まだ2時だったので一息ついてお鉢巡りに出かけた。お鉢の状況も9日とは様変わりしていた。雪が大幅に溶けてお鉢巡りのルートに雪はなくなっていた。中央火口の雪も著しく減って夏景色になっていた。剣が峰につながる稜線がすっきりとよく見えた。 剣が峰 雪が少なくなった火口内部いつものように富士宮口に向かう方向でお鉢巡りを始めた。この頃になって空模様がよくなってガスはなくなり清々しい青空に白雲が沸き立ち、夏の富士山になった。剣が峰には誰もいなかった。やっと出会った人に写真を撮ってもらった。 日本最高峰富士山剣が峰 3776m参考タイム 新宿バスタ高速バス6:45 →富士山五合目9:15 9:40 →白雲荘→山頂14:00 頂上山口屋14:40~お鉢巡り90分
2017年07月21日
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7月20日今日は一日休息日。梅雨も明け、一層本格的に暑くなった。今日だけはゆったりしようと丸善に行って本を選び、帰宅したら信州波田からスイカが届いていた。お世話になっているKガイドからだ。波田のスイカはここ数年恒例になっていて恐縮ではあるが、甘くてとっても美味しいので正直心待ちにしていたのだ。早速冷やして頂いた。甘くて美味しい!!。暑さに萎れそうだった体がリフレッシュされた。夏はやっぱりスイカが最高だ。
2017年07月20日
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7月19日1学期の仕事は今日で終わりだ。5月初旬から枝豆をベランダで育てていた。とても日当たりがいい場所なので水やりだけに気を付けた以外は特段何もしなかったが、枝豆はすくすくと成長し、実をならせてくれた。最終日の今日、収穫した所、全部で25個の枝豆が取れた。全く虫もつかず青々とした実がとても新鮮だった。鞘の中がふっくらと膨らんでいる。水やりをしてくれた生徒に持たせた。ビールを飲むお父さんと一緒にちょっとした夕食時の話題になればうれしい。
2017年07月19日
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二日間の日光連山縦走中にいろいろな花を見た。日程がタイトだったのでじっくり花を愛でる心の余裕がなかったのが残念だったけど、撮った花をアップしました。 霧降高原 あやめ 霧降高原 日光キスゲ 赤薙山への登山道 コメツガ 稜線の至る処にアズマシャクナゲ 子真名子山 付近 コケモモ 男体山への登山道で ウスユキソウの仲間
2017年07月18日
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明けて7月16日3時15起床、赤飯と煮豆とヒジキの煮物にコーヒーを呑み、4時半出発。昨日下った急坂を女峰山へと登り返す。今日もまた女峰山(2483M)からの大展望はかなわなかった。山頂から細いガレ道を下って縦走路に入る。急峻な岩場を慎重に下り、鎖のあるヤセ尾根で日光三険の一つ「馬の背」を越え、シャクナゲの密生する岩稜を詰めると帝釈山。ここも展望なし。一息ついてすぐに富士見峠へ下る。ゴロゴロした岩の山頂から倒木をまたぎ溝状の道を踏みしめて延々と下ると富士見峠だ。でも富士山なんぞ全く見えない。 富士見峠そこから再び登りのガレ場や樹林帯を越えて小真名子山、シャクナゲがたくさん咲いていて電波塔が立っていた。大真名子山への道も樹林帯を急降下し、倒木や立ち枯れの木を縫って登る。傾斜がきつく雨でえぐられた道が続く。そしてやっと大真名子山。立派な日野権現の像が立っている。 小真名子山 大真名子山の青銅像朝からずっとガスが中でどこまで登っても展望はゼロ。何も見えないがそう嘆くこともない。照らず降らず鳴らず(雷)で涼しい中で登山できるし日焼けも少しで済む。大真名子山からの下山はまず鉄梯子と鎖の千鳥返しの岩稜を下り、長い樹林帯をひたすら下る。もう嫌になった頃、うっそうとした原生林の中に八海山神像や大霊神碑などが立ち並んで異様な霊気が漂う場所に来る。そこから道は緩やかな笹原になって突如、志津乗越に到着した。夏の暑い日差しが容赦なく照り付けている。ガスの中ばかり通ってきたのでこの日差しに一瞬ひるんでしまった。木陰を探して大休憩とランチ。靴を脱いで湿っぽくなった靴下と脚を日に当て、しばしの寛ぎ。時間は10時半を過ぎた所である。さあ、これからどうしようか?。当初の計画はここまでで下山する予定だったが、まだ11時にもならない。おまけに悪かった天気が回復傾向ではないか。ちょっとハードな気もしたが、続けて男体山まで縦走することにした。志津小屋の前から男体山方面の登山道を登り始める。1合目という標識が見える。樹林帯に入るとそう暑くなくて助かった。誰にも会わず黙々とひたすら登る。2合目、3合目と高度を上げ、7合目頃になると本日初めて山の姿が見えた。男体山である。 崩壊地の先に男体山更に8合目あたりまで高度を上げると日光の山並みも見えるようになった。 やっと姿を見せた日光連山8合目を過ぎると風が出て涼しすぎる感じになり、時折雨もぱらついてきて標高があがった気象になってきた。そしてついに男体山山頂に到着した。かなりの登山者がいて写真を取り合っていた。私も自分が写っている写真がなかったので撮ってもらった。 男体山頂 剣の形をした標識が珍しい こちらは二荒山大神 日光白根山?男体山には登山者が多かったし、トレイルランナーもいた。もう午後2時だというのにまだまだ登ってくる人がいる。一休みして最後に残った行動食を食べて下山開始。途中で雨が降り出してきて雨具上下を着るのに手間がかかった。でも30分ほどで雨はあがったが、どろんこの道を下ることになった。途中で修験者の装束で登ってくる男性に出会った。この手のものは大好きなので早速声を変えてしばらく話をした。大阪から朝一の新幹線できたそうで、山伏スタイルが決まっている。ほら貝を首にかけ足袋・脚絆などすべて純白だ。以前は日光にも修験道があったのに今は忘れ去られていて残念だと話されていた。楽しく青岸渡寺や補陀落などの話をして別れた。 山伏スタイルで登山る男性 二荒山神社中宮山は二荒山神社中祠の境内なのだが、これが実ひたすら下るだけの道にもう飽きてしまいおまけにトレッキングシューズの縁が脚に当たって痛くなり、散々だった。眼下に日光の町と美しい中禅寺湖がすぐ見えるのだがなかなか到着しない。5時40分頃、やっと二荒山神社に到着。朝4時半から約12時間、歩き続けた長い縦走が完結した。参考タイム 4:30 唐沢避難小屋→女峰山5:10 5:15→富士見峠6:15 6:30→小真名子山7:10 7:20→大真名子山8:45 8:55→志津乗越10:30 11:15 →男体山14:00 14:30 →二荒山神社17:40
2017年07月17日
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唐沢避難小屋は二階建てで日光市の持ち物である。出発する前に問い合わせたが確実に分かったのはトイレがないということだけだった。内部はテーブルが2台と土間、床が2面あって十分な広さだった。2階もあったがほとんど使用された形跡はなかった。管理人がいないので埃だらけだったが止むを得ない。受益者清掃管理だ。 唐沢避難小屋外観 ちょっと不気味?自分のテリトリーを決め、水場へ水くみに下る。結構な急坂であったが、水は冷たく美味しかった。そうこうしている内に3人組のパーティが到着し、本日の宿泊者は男性3人、女性2人ととても空いていた。5時過ぎから夕食を作った。今回の夕食メニューは五目御飯、豚肉の生姜焼き。野菜が無かった!!。おやつにアーモンドフィッシュと塩せんべい。この時期塩せんべいは塩分補給のため必需品だ。 唐沢避難小屋内部実はこの小屋は霊が出るらしい。ネットで読んだら夜中にガサガサとビニール袋を扱っているような物音がするという。体験者の話によると近くに18歳のSさんという男性の慰霊碑があるから彼ではないかという想像だ。その慰霊碑は急坂の途中にあり、私もこの目で見た。彼が出てくるだろうかと夜中、少し物音を気にしていたが、生きた人間がガサガサとビニール袋の音をさせるので区別がつかなかった。今思えば、ひょっとしてあれは生きた人間の音ではなく、S君だったのかなとも思う。彼はきっとお腹が空いていたんだろうな。10代の若さでかわいそうに。夜半、トイレに起きて空を見ると大きな夏の大三角形に天の川もかかっていて素晴らしかった。明日は予報以上に天気がよいかもと思った。
2017年07月16日
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三連休でも混まない山はないだろうかと思案した結果、日光連山の縦走が良いのではないかと思いついた。マイナーと言っては失礼だけど目立たないし遠いしその割には山は楽ではないみたいだからきっとそう多くはないだろうとの予測だ。それに縦走するには避難小屋に泊まる必要があるから気楽には来れない。7月15日、京成線に乗って東武日駅、更にバスで霧降高原まで行く。ここまでは花目当てのハイカー、カメラマン、観光客で賑わっていたが、それでもメジャーな地域く比べると少ない。驚いたのは霧降高原から展望台まで1445段の階段が一直線につけられていたことだ。仕方なく夏の暑い日差しを存分に浴びながら花を見つつ登る。日光キスゲがメインだが思ったほどたくさんは咲いていない。それでも一面の日光キスゲだ。 日光キスゲの群落登山道は1445段を超えた先から始まる。一面のガスであまり視界がきかない。小丸山を過ぎると本格的登山道らしくなり、米ツガの大群落の中の道を登る。黙々と登っていくと行く手にガスの中から赤薙山らしきシルエットが浮かび上がり、足元は一面の熊笹。 熊笹を超え、なおも登ると本日の第一の山頂である赤薙山に到着。鳥居と古い祠がある。ここで一休み。前後して到着した皆さんと会話して寛いだ。 赤薙山 ガスで全く展望はきかない。赤薙山を後にして本日のメイン・女峰山を目指す。女峰山はこの冬に雲竜渓谷で雲竜瀑をアイスクライミングした時、近くまで来てるし、春に鳴虫山を登った時、その山頂からピラミダルな姿を見て一目ぼれしたかっこいい山だ。途中ガレたりザレたりする道を登ること90分ほどで到着。あたり一面真っ白にガスっていて標識以外は何も見えなかったのがとても残念だった。 女峰山誰もいない。何も見えない。早いが止む無く本日の宿・唐沢避難小屋へ向かって急坂を下る。25分ほど下るとガスの中に唐沢避難小屋が出現した。中に入ると男性一人が既にいた。参考タイム 自宅5:00→京成大久保5:21→東武日光8:18 8:45→霧降高原9:15 9:30→赤薙山12:15 12:40→2318m峰14:00 →女峰山15:10 15:15 →唐沢避難小屋15:40
2017年07月15日
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ずっと桔梗は秋の花だと思っていた。秋の風情がとても似合うからであろう。でも実際は桔梗の花は夏に咲く。そう、今、桔梗の花が真っ盛りである。色も紫だけだと思い込んでいたが、白や薄いピンクのものも咲いている。今日はたくさん咲きすぎたから自由に切ってよいと言われたので、桔梗をもらってきた。水揚げが悪いのでしばらく冷水の中に泳がせ、思い切って茎を短く切って水が揚がるようにした。白い桔梗の花は涼やかで室内が落ち着いて和風の雰囲気になる。ついでにトイレにも活けた。 白と紫の桔梗 トイレの一輪挿し 以前作った桔梗の押し花
2017年07月14日
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押し花教室に通うにようになって数か月。五月は登山の為に一か月丸まる休んだし、参加してもそう真剣に取り組んでいたわけでもなかったが、今回やっと初めて額絵を製作した。細かな作業が多くて難しく、あちこちで失敗したが、何とか作品になって仕上がると嬉しい。 完成した作品使用した押し花は自宅に咲いていた中輪のバラ・カクテルの花と葉、アジサイ数種、組み立てしたカーネーションその他である。額絵もセンスの無さや不器用さが目立って苦しかったが、それよりも押し花を作るのが手間がかかった。特に最初の3日間は毎日乾燥マットを取り換え、再乾燥させてからプレスするので毎日一生懸命だった。 アジサイは花びら1個1個を分解してプレスするのですごく手間がかかった 中輪のバラ・カクテル カーネーションの組み立て これも難しくうまくいかなかったこうして並べてみると私はローズ系の色が好きなんだと一目瞭然です。
2017年07月13日
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数年ぶりに富士山に登ったら驚くことばかりだった。それは外国人がものすごく多いということだ。前述したとおり、行きのバス車内が西洋人、韓国人、中国人、その他識別できない国籍の外国人で日本語が聞こえてこないのだった。以前箱根のバスで似たようなことを経験してはいたが、まさかここまでとは予想外だった。いや、私の現実認識が遅れているのだ。それは富士登山においても同じだった。日本人もいたが圧倒的な外国人の登山者!!。二日間の富士山滞在中、ヨーロッパ人、韓国人、タイ人、ギリシャ人、ポーランド人などいろいろな国の皆さんと交流した。みんな陽気で活発だった。バスターミナルや売店、富士山の山小屋などは外国人対応体制が整っていて、英語や韓国語でスムーズに事務処理していた。前回登った時には山小屋でまるで喧嘩しているような大声で喋りまくっていたK人やT人が際立って不愉快だったが、今回はそのような現象には遭遇しなかった。K人と思われる青年たちがかなり登山していたが、みんな静かでちゃんとマナーを守った行動だった。アジアのその他の国から来た皆さんは総じて落ち着いていて、言動も謙虚に思えた。もちろん西洋人は洗練されている。 ご来光と山中湖 剣が峰と中央火口付近は残雪豊富社会のグローバル化とオリンピック効果を思い知らされた富士山だった。
2017年07月12日
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7月9日富士山8合目の白雲荘に一泊した。この小屋は標高3200メートルの位置にあり、富士山トレーニングの1日目には必ずお世話になっている小屋である。なぜ一1目なのかと言うと突然山頂小屋3770メートルだと馴化してない体にきついし、山頂小屋は7月15日過ぎないと宿泊できないからである。それに富士山の山小屋だと通常大部屋で混雑するのにここでは小さな個室をもらえてプライベートが保てて寛げるし、女将さんはじめスタッフも親切だからもう何度もお世話になっている。今回も女将さんと再会してともに元気を喜びあった。女将さん69歳、この年まで富士山の空気の薄い所で仕事できるなんて素晴らしい。 富士山8合目白雲荘外観 白雲荘室内 女将さんと 彼女が私より一歳年下 小さな個室でよく休めた 受付の女性からコーヒーをご馳走になる 女性トイレのユニークなのれん今回もとても親切にしてもらってコーヒーやおむすびをご馳走になった。朝食がキツネ寿司と巻きずしのセットに変わっていたのでオーダーしたらかなり美味しかった。夕食は富士山の定番ハンバーグカレーだったので遠慮した。やはり朝はご飯が腹持ちよくて頼りになるけど、白いご飯に佃煮というパターンだと食べにくい今回は丁度よかった。ご来光登山のたくさんのゲストを手際よく親切にもてなしてスタッフの皆さんはきびきびと仕事していた。
2017年07月11日
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7月1朝4時起床。と言っても昨晩はほとんど寝付けなかった。一晩中、ご来光登山のお客さんが出たり入ったり会話したりして賑やかだったから。8合目のテラスからご来光を見た。素晴らしかった。驚いたのはご来光が始めるとスピーカーから君が代が流れ始め、小屋のスタッフが大声で歌い、最後に「天皇陛下万歳!!」と叫んだことだ。こんなこと、いつから始まったんだ? 本日のご来光 空の太陽と山中湖に反射する太陽ゆっくり準備して朝食を取り、5時過ぎに白雲荘を出発して山頂に向かった。もう2度目なので予定通り山頂に到着し、1回目のお鉢巡りを始めた。山頂に建つ山小屋の前を通り、成就岳、伊豆岳、朝日岳と火口の渕を巡って歩くと山頂郵便局などがある銀名水に出る。駒ケ岳や頂上富士館を過ぎると剣が峰に向かう馬の背が目の前に迫り、富士山測候所もはっきりと見える。ここの急斜面がしんどかった。覚悟を決めてゆっくりゆっくり登ったら思ったほど苦しくなく富士山最高地点剣が峰(3776m)に到着。良かった!!。安堵して写真を撮り、お鉢巡りのルートに復帰。この当たりは残雪が豊富で100メートル位、雪渓をトラバースして西安の河原に下る。ここまでくれば後は比較的楽で、南アルプスの大展望を楽しみながら登り下りを繰り返して出発地点の久須志神社に戻った。一巡り約90分、2回巡って今回は終わりにした。 頂上直下の大鳥居と狛犬 馬の背の斜面と剣が峰 日本最高峰富士山剣が峰
2017年07月10日
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7月9日早朝4時半に自宅を出て、新宿バスタ発6時45分の高速バスに乗った。第1回富士山トレーニングだ。本当は昨日の予定がバスの予約が取れなくて止む無く今日に変更したのだ。バスに乗って驚愕したのは前の席、後ろの席、隣の席どこもかしこも外国人ばかり!!。日本語が聞こえてこない。私の隣に座った男性は巨漢で身長は2メートル弱、体重は私の3倍ほどありそうでその男性が隣に座っただけで蒸し暑く、体臭隠しかコロンの匂いが強くて息苦しかった。バスは順調に走行して富士山五合目に到着。ここでも絶句!!。外国人、外国人、外国人・・・・・。広場で準備し、暑さ対策をして出発した。この夏、パキスタンの5000メートル程度の山を予定しているので久々に富士山で高所トレーニングだ。もう4年ほど高所登山はしてないので今日も順調に登れるかどうか不安だったが、すごく順調で、というより前より能力がアップしていて以外だった。 富士山五合目 富士吉田口バスターミナルの賑わい こみたけ神社こみたけ神社で登山の安全を祈願して歩き始める。6合目過ぎると大型側壁沿いのジグザグ道になり富士山独特の砂礫帯の道をくねくねと登って高度を稼ぐ。我慢してさらに上ると7合目の山小屋コンプレックスが出現し、にぎやかな雰囲気になる。7合目は2700メートル当たりで岩稜の道が続く。花小屋、日の出館、7合目トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居壮、東洋館と続き、富士山グッズを売っている。 7合目の山小屋群 この辺りは岩の道が続く苦しいかと予想していたが、案外平気で順調に登れ、太子館、鳳来館を過ぎてかなり早く今夜の宿・標高3200メートル8合目の白雲荘に到着した。チェックインして部屋を確認して30分ほど休憩し、1回目の山頂登山。高山病にならないようゆっくりを言い聞かせて山頂へ。白雲荘での30分休憩が高度馴化に効果的だったのか元祖室、江戸屋、富士山ホテル、本8合目トモエ館、胸突き江戸屋、ご来光館と8合目の山小屋コンプレックスを過ぎると9合目3600メートルに達し、最後の一登りで順調に山頂に到着した。さすがに嬉しかった。これまでも10回程度は富士山に来てるが今回が最も楽だった。年齢を重ねているのに不思議な気もした。3700メートルでしばしステイして下山し、白雲荘に戻った。 富士山頂浅間神社奥宮にて
2017年07月09日
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7月8日、富士山に登る予定だったが高速バスの予約が取れなくて本日は断念、延期。することもなくて朝五時からウォーキングに出かけた。まだ陽が昇る前で暑くなく、日差しも弱いし、新鮮な空気が爽やかだった。久しぶりに爽快な気持ちになって歩いた。あちこちに夏の花が咲いていて、毎日ぼんやり生活していた頭に刺激になった。やはりたまに激しい登山をするだけでなく、日々の地道なウォーキングが精神面や健康面に有効であることを再確認した。 鮮やかな朝顔 これは金柑の花 ノウゼンカズラ サルスベリ 芙蓉 ヤナギラン オシロイバナ
2017年07月08日
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7月7日今日も耐え難い暑さの一日だった。職場の私の部屋はエアコン無し、パソコン無し、冷蔵庫無しの三無し部屋なので耐え難い。せめて冷たいドリンクでも飲みたい所だがそれもかなわず、身の置き場がない。クライアントが来れば気が紛れるのだがこのところどの子も体調が整わないのだろう、誰も来ないのですることがない。贅沢な話のようだが、すること、できることがないのはとても辛い。やっと勤務時間終了で退勤したら、家の前のデイケア施設に七夕飾りが風にひらめいていた。入所者の皆さんの願い事がいろいろ書いてあり、色とりどりでキレイだ。そう、今日は七夕だった。天気が良いから天の川をわたって織姫と彦星も会えることだろう。ちょっと夢とロマンがあってほのぼのした。
2017年07月07日
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6月6日九州地方の大被害が報ぜられる中、こちらは今日もものすごい蒸し暑さだった。おまけに水を忘れて行くうかつさで水を買いに自販機に走らねばならなかった。蒸し暑くて不快ではあったが、何もしないとますます暑いから、頑張って押し花の構成をした。先日のお稽古でうまくできなくて自己嫌悪に陥っていたので、一度真剣に取り組んでみようと決心していたのだった。カーネーションで花びらの縁が縞模様になっているのを探して一枚一枚プレスして三日間毎日乾燥紙を乾燥させて交換し、手間暇かけた。そうやってプレスした花びらをカーネーションの花の形に構成する。ピンセットで挟む細かい作業で、首に汗かきながら日中の暑さにめげず頑張った。前よりは上達した気がするがまだまだ美しさとは程遠い。 カーネーションの構成 二色を交互に配置したらあまり美しくなかった 一重のバラ カクテル
2017年07月06日
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6月5日遂に新しいパソコンを買った。実はこれまでWindows7を使っていて、もう使用期限がはるかに過ぎていろいろな作業ができなくなっていた。ブログも書けないので息子のパソコンを借りていた。でも情報は検索できるしお気に入りも使えたので、だましだまし使っていたのだが、息子がパソコンを使わない合間にブログ書くのも時間的に難しいこともあって、ついに決心して新しいのを買った。パソコンで大したことをするわけではないので、基本的なことさえできればよいという考えでNECのLavieでノートパソコンである。というかずっとこの機種を使っている。 新しく設定をしなければならないということで息子にしてもらった。かなりの時間がかかったが何とかブログが書けるようになった。でもまだいろんなことをしなくちゃいけないらしい。元通りの環境が整い、自分も使いこなせるようになるには1か月ほどかかるだろう。
2017年07月05日
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愛媛県の宇和島市に住む姪からお中元が届いた。42歳の若さで脳腫瘍で亡くなった弟の一人娘だ。母親も重病で離別したため、両親がいない可哀想な環境、これも今は亡き祖母が60歳からの子育てで一生懸命育てあげた。そんな逆境の中で生き抜いてきただけあって彼女はとてもしっかりしている。毎年盆・暮れにはお中元とお歳暮を必ず贈ってくれる。弟の血がつながったただ一人の肉親だし、弟の面影が残っているので可愛く思っている。彼女の贈り物は地方色豊かで四国特に愛媛県と高知県の特産物をよくリサーチしている上、私の健康志向をよく知っていてヘルシーな品を送ってくれる。今年は高知県北川村のゆず茶と毎日飲むしょうが蜜のセットだ。ゆず茶はマーマレードとしても利用できるので使い勝手がよい。有難く感謝して日々の生活に活用していきたい。 坂本龍馬と中岡慎太郎が仲良くお出迎え
2017年07月04日
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7月3日、今日は滅茶苦茶蒸し暑かった。冬は冷房、夏は暖房完備の部屋なので一日中、暑くて何かやろうという意欲が湧かなかった。止む無く読書で時間をつぶしたものの、頭もどんよりしてあまり定着しなかった。日盛りにタチアオイやアジサイなど夏の花が色とりどりに咲き乱れて夏真っ盛りという雰囲気だった。帰宅して娘の部屋に行って、お猫様に挨拶するとさすがの猫もこの暑さにまいったのだろう、伸びていた。 暑いにゃぁー 咲き乱れる夏の花
2017年07月03日
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7月2日、山に行く予定で準備していたが朝、雨が降って地面が濡れていたのと各地の天気予報の悪さにひるんで山は中止、代わりに混声合唱団コール・ドリームのコンサートに行った。驚くことばかりだった。1時半開場2時開演だったので1時35分頃文化ホールに着いたのにホール入口はもう長蛇の列。なんでこんなアマチュアのコンサートに行列ができるんだ!?。よく見るとシニア軍団、まさに高齢者ばかりが並んでいた。やっとエントランスまで入ってモニターテレビを見ると会場の席がほぼ埋まりかけているではないか!?開演まで20分以上もあるのに何で埋まっているんだ?これじゃ、ぼんやりしてると席が無くなるという焦りで急いでホールに入るとホントに席がない。やっと前から三列目に一つ空いていた隙間に座れた。何てことだ。アマチュアのそれもシニアのコンサートがまるでアイドルのコンサート並に混んでいる。あきれながらもアマチュアでシニアだからこそ混んでるんだろうなあと考え直した。シニアは早めに行動するからなあ。それに出演者は誰にも彼にも招待状を配るし、貰った方も暇だからタダなら必ず来場するものなあ。演奏そのものは適切なプログラミングで楽しめた。合唱団も観客席もどこも見てもシニアばかり。ほとんど私より年上だろう。圧倒的に多い女性は真剣に、男性は楽しそうに歌っていたのが印象的だった。 構成は第一部高田三郎作曲の人気曲「心の四季」から始まり、第二部美空ひばりの「川の流れのように」などポピュラーな曲を合唱にアレンジした「我が青春のノスタルジア」、休憩の後は管弦楽に東京バッハ・カンタータ・アンサンブル、ソリスト4人を迎えてモーツアルトのミサ曲が2曲演奏され、変化があって楽しめた。ミサ曲はソリストも入り、オールラテン語で難しかっただろうなあ。知人の先輩が歌っている表情を見ていると難しいので一生懸命歌ってますという雰囲気だった。大体高齢者がコンサートでずっと舞台で立ち続けて歌うと言うこと自体が体力勝負で、どこか具合が悪い方なのか女性で一人椅子に掛けて歌っていた人もいた。 第二部 我が青春のノスタルジア 第三部 モーツアルト ミサ曲第八番「雀のミサ」 でも高齢になっても歌う喜びを求めて練習を重ね、こうしてホールでコンサートを開けるなんて素晴らしいことだ。シニアパワーを実感した。
2017年07月02日
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遂に「蜜蜂と遠雷」を完読した。めったに会えない素晴らしい本だった。国際ピアノコンテストが舞台でそこに参加する若いコンテスタントの葛藤と成長を描いた物語だが、ストーリーとは別に音楽評論、音楽教育の話にもなっている。耳で聴いて感じる音楽を言葉で表現するのはかなり難しい。なのに著者の恩田さんはピアニストでも音楽関係者でもないのに、その表現力がハンパじゃない。どうすれば音楽を表すのにこのような表現が可能なのかとても不思議だった。中でもコンテスタントがピアノを演奏する時の心の動きが想像以上に深くかつ具体的に表現されていて驚いた。読み始めるとともにストーリーの斬新さ、特にコンテスタントの際立った個性と生き方の対照性、ピアニスト、調律者、ステージマネージャー、審査員などコンテストの現場にいる人々全てが描かれているので、音楽に対して視点を変えた様々な見方が示されていてすごく面白かった。とにかく惹きつけられて先を急いで読みたかったが、筋書きを争って知る物語ではない。急いで読むにはもったいなくてその珠玉のような文章を一字一句じっくり噛みしめて味わい、ゆっくりゆっくり読んだ。毎日毎日が楽しみで読んでいる間中、幸福感に満たされた。実に満足できる傑作だった。 本と著者の恩田陸さん
2017年07月01日
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