まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.01.29
XML
プレバト俳句。お題は「鏡」。

今回も「異議あり!」ってほどのことじゃないけど、
個人的な感想です。



千原ジュニア。
自画像に 手鏡も描く 春隣

これは現状維持かなぁと思いましたが、
結果は、1ランク昇格でした(笑)。

「自画像のなかに手鏡まで描いちゃった」
という滑稽味を切り取った句なのだとすれば、

最後の「春隣」という季語は、
なんだか取ってつけただけのような感じがする。

季語の主役感が薄い。

動詞に力点を置いて、
「自画像に手鏡も描く」とするのは、
散文的でもあるけれど、
それ以上に川柳的な印象を強めるし、
川柳っぽい印象が強まるぶんだけ、
季節感が後退してしまう気がします。

やはり、
ここは体言止めにして、
手鏡も描く自画像 春隣






次、梅沢。
あえかなる 鏡の色をして 冬日

これもボツかなぁと思いましたが、
結果はみごとに掲載決定でした(笑)。


鏡に映る冬の日の光景が「あえか」なのかと思ったけど、
この場合の「冬日」というのは、冬の太陽のことですね。

冬の太陽が、
まるで鏡のように「あえか」な色だと。

でも、そもそも「鏡の色」って何色なの?



おそらくは、
みずから力強く発光する色ではなく、
弱々しく反射するだけの色なのでしょうね。
そこまで考えるのに、かなり時間を要しました。



先生は、
鏡の色の 冬日かな
とするよりは今回の形のほうがいい、
と言いましたが、それ以外にも、


などの形が考えられるし、
さらにいえば、
鏡の色のごと 冬日
でもいいわけですよね。

というのも、じつはこれって、
痣の醒めゆくごと 朝焼け
とソックリだと思うんです。
ぶっちゃけ、太陽の比喩だけで勝負してる句ですから。

本来は、
「冬の太陽は鏡のような色だ」
と考えるより前に、
「鏡の色とは冬の太陽のようだ」
という発想のほうが先にあるのでは?

「痣の醒めゆくごと朝焼け」の場合もそうなんだけど、
比喩するものと比喩されるものの関係を逆転させてる気がします。




にほんブログ村 テレビブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.12.31 18:27:30


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: