まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.07.20
XML
カテゴリ: ドラマレビュー!
TBS「18/40 エイフォー

妊娠の話はやや先延ばし…って感じだったけど、
脚本が巧いので、十分に面白い。



TBSのいつものラブコメみたいに、
取ってつけたような雑なエピソードで埋めてる感はなく、

お弁当のエピソードも、
誕生日のエピソードも、

落ち着いたトーンで丁寧に描かれてました。

家族不在のまま、
若者だけで展開するドラマとも違い、

本作では、
主人公2人の親が初回から登場しており、
(安田顕と片平なぎさ)
バックグラウンドがしっかり描かれてるので、
そのことも物語のリアリティを高めています。

妊娠してしまった若い女性が、
すべてを自分ひとりで何とかしようとして、
安易な仕事に手を出してしまう展開もリアルだったし、
闇バイトの実態もよく取材されていた。





父に妊娠したことを打ち明けられなかった主人公は、
堕胎できなくなる段階まで話さないと決めたようです。

実際、
親が子供より正しい判断ができるともかぎらないし、


このドラマの中では、
婦人科医がもっとも専門的な知見をもってるはずですが、
主人公の父親、40才の上司、
そして、その上司の母親をも巻き込みながら、
どのような答えが導き出されるかが今後の見どころです。



ところで、

ここ数日のニュースで、
「40年間介護した妻を車椅子ごと海に突き落とした」
という殺人事件の裁判のことが報じられてます。

あの事件は、
「孤立出産した若い母親が赤ちゃんを遺棄する」
という事件と、構造がとてもよく似ている。

つまり、
社会的サポートが十分にあれば防げるはずなのに、
それが社会の側に足りておらず、
個人が自分ひとりで何もかもを抱えようとした結果、
取り返しのつかないことになる…という悲劇なのです。



世間の人々は、
「若者には十分な判断力がない」と考えがちだけれど、
じつは若者であっても、成人であっても、
判断力そのものには大きな差がありません。

たとえば詐欺に騙されやすいのも、
若者であれ、老人であれ、たいした差があるわけじゃない。

悲劇を防ぐために重要なことは、
社会的なサポートがきめ細かく整備されていること。
そして、それを周知するための、
アナウンスや教育が十分になされていることです。

それによって個人の未熟な判断を補わなければ、
いつまでたっても悲劇は防げない。



社会が、
そのような取り組みに後ろ向きなままでは、
同様の悲劇は何度でも繰り返されることになります。

こうした事件を、
個々人の判断力の問題に還元するのは間違っています。




にほんブログ村 テレビブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.07.20 08:24:39


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: