まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2025.07.03
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U-NEXTで、


第1話の「パズル」はパイロット放送だから、
これがレギュラー放送の第1話ってことよね。

初っ端から話が複雑で難しかった…(^^;



事件に関係する人物は6人。

タルカン  :
カーリシアン: 元極右大学生の弁護士。タルカンの裁判中にたこつぼ心筋症で急死。
リボー   : 元極右大学生の企業家。自宅である「呪われた家」の地下室で刺殺された。
ロール・ガナ: 25年前に「呪われた家」の家族間殺人で逮捕された女子高生。幽霊に取り憑かれて療養所生活。
ジャバ・エルメブスタ: ロール・ガナの恋人だったチュニジア人。25年前に「呪われた家」の地下室で撲殺された。
ディエゴ・アンサテ : ジャバとロール・ガナの息子。リボーの会社の共同経営者。



以下は、あらすじネタバレ!

25年前、排外主義的な極右組織のメンバーだった大学生トリオは、遊び仲間だった金持ち女子高生のロール・ガナがチュニジア人の男ジャバと付き合ってることに憤慨し、彼女の家の地下室でジャバを殴り殺して線路沿いに遺棄。さらにはロール・ガナの両親と弟が殺される事件も発生して、ロール・ガナが逮捕されたものの、彼女は心神喪失状態で責任能力を問えず療養所送りにされ、彼女が出産したジャバの息子は秘密裏に保護された。
大学生トリオの一人であるリボーは結婚後に殺害現場の「呪われた家」を購入し、贖罪の気持ちからジャバの息子ディエゴ・アンサテを誘って自社を共同経営。やがてディエゴに25年前の真実を話し、共犯の政治家タルカンと弁護士カーリシアンにも自首を促した。
リボーの身に危険が及ぶのを恐れたディエゴは、タルカンの車に発信機を仕掛けて監視し、カーリシアンを脅すために殺害予告をして車に爆弾を仕掛けた。しかし、タルカンは25年前とおなじ「呪われた家」の地下室でリボーを殺害。カーリシアンは、タルカンの裁判を傍聴したディエゴが父親に瓜二つなのに驚き、たこつぼ心筋症で急死。




いろいろと分からないことが多い…(^^;


大学生トリオと女子高生のロール・ガナは、
地下室で何をして遊んでたのでしょうね。
そこからがすでに怪しいのですが…。

ロール・ガナが心神を喪失したのは、
出産後に子供と隔離されたからじゃなく、
恋人のジャバが失踪したからだと思います。

そこへ地下室での「麦角中毒」も重なって、
100年前に殺されたメイドの幽霊に取り憑かれた。


でも、両親と弟を殺害したのは、
ほんとうにロール・ガナなのかしら?
じつは大学生トリオが殺したんじゃないの?



一方、
なぜリボーは「呪われた家」を買ったのかしら。
ただの怪奇趣味?それとも贖罪のため?
あるいは警察から地下室の存在を隠すため?

ただし、

昔から地下室の存在を知ってるし、
ロール・ガナが年上の男たちとつるんでたのも知ってる。
だから、いまさら隠しても意味はありません。

それどころか、もともとリボーの顔も、
近所の人たちに知られてた可能性がある。



かたやディエゴ君は、
リボーの身に危険が及ぶと恐れたなら、
すぐ警察へ通報すればいいと思うのだけど…。
リボーは自首すると言ってたのだから。

それを放置して、
わざわざカーリシアンを脅すために、
殺害予告をして爆弾を仕掛ける必要あります?

むしろ本気で殺すつもりだったのでは?
爆弾もリボーの名義で購入してるし…(^^;

まあ、たしかに、
共犯者たちに自首させなければ、
25年前の殺人は立件できなかったみたいですが。




ちなみに、
タルカンがリボー殺害容疑で逮捕されたのは、
服に付いた硝石が証拠になったから。

これは、たぶん、
アンシャン・レジーム時代のフランスに、
国王付きの硝石採取人がいたことにちなんで、
一般的に「古い家では硝石が採れる」って話ですね。

フランスでは硝石採取人という職業があり、国王からあらゆる家に立ち入って床下を掘る特権を与えられていた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/硝石

とはいえ、服に硝石が付いてただけで、
殺人の証拠にするのは無理がある気もします…(^^;




なお、
今回の裏テーマは「小麦 or ライ麦」ですね。

ドラマの冒頭でラファエルは、
拳銃を入れる引き出しに残ってた、
ビスケットの欠片を無造作に食べたり、

片手でパンを齧りながら、
アストリッドのもってきた資料の上に、
ぼろぼろとパン屑をこぼしたりしてる。



小麦やライ麦には麦角菌が寄生します。
麦角菌はLSDの原料でもあり、
中毒になれば知覚や精神に障害を引き起こす。

殺害現場の邸宅は、
100年前にはパン職人の家だったので、
地下室の小麦粉袋から麦角菌が発生してました。

この邸宅で殺人事件が多発してきたのも、
ロール・ガナが幽霊に取り憑かれたのも、
すべて麦角中毒のせいだろう…って話ですね。


実際、
17世紀の米国マサチューセッツ州セイラム村では、
麦角中毒の女性たちが「悪魔憑き」と見なされ、
魔女裁判によって処刑されたそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/セイラム魔女裁判
この判決に関わったのが「緋文字」を書いたホーソーンの先祖。

その一方、

アストリッドが調べてた、
1951年の南仏ポン=サン=テスプリ事件は、
麦角中毒による事故ってことになってるけど…

じつは、その真相は、
CIAがLSDを用いた人体実験だったのでは?
…との疑いもあるらしい。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c8945e57bf506b7d88c446b668de82472f632b02

はたして、
今回の「呪われた家」の怪現象が、
麦角中毒の幻覚によるものか、
それともホントの幽霊によるものかは、
最後まで謎のままに終わった感じです…。





この回からアルチュールが登場しました。
そしてバシェール警視正の役も、
現在のジャン=ルイ・ギャルソンに変更。

そして、
ニコラはなんとレバノン系だったのね!


ラファエルの職場は、
アフリカ系やアジア系の移民だらけです。

たぶん、
今回のもうひとつの裏テーマも、
排外主義的な極右思想を告発しつつ、
フランス移民社会の多様性を描くことなのね。



アストリッドの母親も登場しました。
演じてるのはサラ・モーテンセンの実母だそうです。


第1話の「自閉症友好会」は、
第2話で「社会力向上クラブ」に改称された。

そしてアストリッドの秘密の部屋も登場。
さっそく畳を敷いてバッハの音楽を流してました。
あそこは「紙の部屋」っていうんですね!

秘密の部屋なのに、
ガイヤール長官も名前を知ってましたが…(^^;


余談だけど…

第1話にも、
日本のお寿司の話が出てきましたが、
第2話にも日本の畳が登場した。

さらには、
カーリシアンの死因である「たこつぼ心筋症」も、
やはり"takotsubo"という日本語でした。

考えてみれば、
アストリッドの「紙の部屋」も日本っぽい名前よね。

その昔、障子や襖を見た欧米人は、
「日本人の部屋は紙で出来てる!」と驚いたらしい。
アストリッドの部屋にも屏風とかが似合いそうですw




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最終更新日  2025.07.18 16:06:50
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